説明

身体器官内の流れを制御する装置

患者の器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための装置は、内腔内の流れに影響を及ぼすように組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくする(すなわち、組織壁内の血液循環が実質的に妨げられない)ための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスとを備える。制御デバイスは、狭さくデバイスが壁部分を狭さくするとき、狭さくデバイスによって狭さくされた壁部分の収縮を引き起こして内腔内の流れにさらに影響を及ぼす目的で、壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御する。装置は、内腔内の流れを制限または停止するために、または内腔内の流体を能動的に移動させるために使用可能で、器官を損傷する危険性は低い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体器官内の流体および/または他の身体物質(bodily matter)の流れを制御することに関し、より詳細には、食道、胃、腸、膀胱、尿道、および血管など(ただしこれらに限定されない)、身体器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
患者が身体器官の内腔内の流体および/または他の身体物質の流れの正常な制御を維持できない疾患が存在する。(「患者」という用語は、一般に人間を含むが、動物も含んでよい。)たとえば、患者にとって非常に厄介な一般的疾患である尿失禁の患者では、典型的には、尿道括約筋の機能不全のために患者が尿道内の尿流の完全な制御を失う場合が発生する。肛門失禁は、肛門からの糞便の制御できない排出を引き起こす、肛門括約筋の機能不全のために発生することが多い。性交不能は典型的には、勃起が達成できるように陰茎から出る血流を十分に減少できないことに起因する。逆流性疾患は典型的には、消化中に胃壁が動くときに胃酸を食道に逆流させる、噴門の機能不全に起因する。
【0003】
機能不全の括約筋の問題に対する1つの従来の解決方法は、機能不全の括約筋に代わる人工括約筋を移植することである。さまざまな人工括約筋がこれまでに使用されてきた。これらの人工括約筋は、機能不全の括約筋につながる身体器官の周囲に外部から適用される、カフ、クランプ要素、または膨張可能なバンドを含んでいる。
【0004】
たとえば、米国特許第3,750,194号は、尿失禁患者の尿道の周囲に適用される油圧カフを開示する。作動油が油圧カフに流れることによって、カフが尿道を圧搾し、尿道を通過する流体流れを制限する。
【0005】
米国特許第6,074,341号は、器官の、失われたまたは損傷を受けた括約筋に代わるために身体器官の周囲に適用されるループ状部材の形の機械的デバイスを開示する。ループ状部材は、問題の器官を狭さくしてその中の内腔を閉鎖するために使用されるワイヤを含む。
【0006】
すべての従来の人工括約筋に共通する欠点は、硬い繊維化が経時的に人工括約筋の周囲に形成される場合があり、人工括約筋の機能不全を引き起こす可能性があることである。したがって、形成された繊維化は遅かれ早かれ、人工括約筋が機能するのが困難になる場合がある硬い繊維層になる可能性がある。
【0007】
より重大なもう1つの欠点は、身体器官を狭さくする、クランプさせる、または制限する要素が器官の組織壁を損傷する可能性があることである。したがって、この要素が器官上で狭さく動作を行った結果、要素が経時的に器官を侵食し、最悪の場合には器官の狭さくされた壁部分を貫通することがある。さらに、最終的には器官の狭さくされた組織壁部分内の血液循環が要素の圧力によって阻害されるので、血液循環不良のため、またはさらに悪い場合は血液が循環しないため、狭さくされた組織が悪化する。
【0008】
血液循環不良による組織の悪化を防ぐ1つの解決方法は、器官のそれぞれの組織壁部分に沿って別個に動作する2つ以上の狭さく要素を適用し、その要素を順次動作させ、それにより各組織壁部分が、他の組織壁部分の1つが狭さくされる間に元に戻る時間を有すること、すなわち正常な血液循環を回復させることであろう。ただし、この解決方法により考案された装置には、いくつかの欠点がある。第1に、この装置は大量の空間を必要とし、移植するのは実際的ではない。第2に、狭さく位置と非狭さく位置の間で狭さく要素を休みなく移動させる際のこの装置の操作は、大量の電力供給を必要とする。このように大量の電源を供給するには、移植された充電式電池を頻繁に充電するように患者の体外からエネルギーを連続的に無線伝送するための、非常に大型で大容量の電池および/または高性能システムを移植することが必要となる。したがって、そのサイズが大きく電力を大量に消費するため、この装置は実際的ではなく、現実的ですらない。第3に、可動要素を制御するために、高性能な制御システムが必要である。最後に、上述のタイプのこのような複雑な装置は、機能不全の括約筋の治療費を大幅に増加させる。
【0009】
これまで使用されてきた、機能不全括約筋の問題のもう1つの解決方法は、括約筋の正常な働き(すなわちその関連する内腔の収縮および閉鎖)を回復させるために括約筋を電気的に刺激することである。この解決方法は、正常な括約筋機能が若干弱まり、完全には停止していない場合に効果がある。欧州特許出願第1004330 A1号はこのような解決方法の例を開示し、逆流を最小限に抑えるために、電気パルスが逆流性疾患患者の下部食道括約筋に送出される。ただし、食道括約筋は、閉鎖を維持するために患者の食事時を除いて電気パルスにより連続的に刺激される必要があり、これによって刺激の効果が経時的に低下する可能性がある。この解決方法のはるかに重大な短所は、経時的な連続刺激により、血液循環不良のために組織が悪化する可能性があることである。
【0010】
機能不全括約筋の括約筋機能を回復するために電気刺激を使用することは、括約筋が刺激に対して十分に反応する、すなわち問題の内腔を閉鎖させる場合にのみ可能である。括約筋の括約筋機能が完全に停止している場合、または括約筋が患者の体内から除去された場合は、電気刺激を用いることはできない。
括約筋以外の身体器官に電気刺激を加えても、問題の器官内の流れに対しては、わずかな影響しか及ぼすことができない。たとえば、器官が肛門失禁患者の小腸である場合、小腸の電気刺激は糞便の流れに影響を及ぼすが、少なくとも人体に無害である必要な低強度の刺激を用いずに便の通路を完全に閉鎖させることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第3,750,194号
【特許文献2】米国特許第6,074,341号
【特許文献3】欧州特許出願第1004330 A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、このような身体器官を狭さくする、従来技術の移植されたデバイスに起因する組織壁損傷の問題を少なくとも実質的に、場合によっては完全に除去するように、身体器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のこの目的によれば、身体器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための装置が提供される。この装置は、内腔内の流れに影響を及ぼすように組織壁の一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁のこの壁部分を刺激するための刺激デバイスと、狭さくデバイスが、内腔内の流れにさらに影響を及ぼす目的で壁部分の収縮を引き起こすために壁部分を狭さくするとき、壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0014】
本発明は、狭さくデバイスと刺激デバイスの有利な組み合わせを提供し、それにより身体器官の内腔内の流体および/または他の身体物質の流れに2段階の影響を及ぼす。したがって、狭さくデバイスは、壁部分に対して比較的弱い力を加えることによって組織壁を緩やかに狭さくすることができ、刺激デバイスは、狭さくされた壁部分を刺激して内腔内の流れに対する所望の最終的な影響を達成することができる。「組織壁の一部分を緩やかに狭さくする」という語句は、組織壁内の血液循環を実質的に妨げずに壁部分を狭さくすることとして理解されたい。
【0015】
好ましくは、刺激デバイスは、狭さくデバイスが壁部分を狭さくするときに壁部分の異なる区域を刺激するように適合され、制御デバイスは、壁部分の区域を断続的かつ個別に刺激するように刺激デバイスを制御する。このように器官の壁部分の異なる区域を断続的かつ個別に刺激することにより、壁部分の組織は、本発明の装置の操作中に実質的に正常な血液循環を維持することができる。
【0016】
狭さくデバイスと刺激デバイスの組み合わせにより、いかなる種類の身体器官(具体的には管状身体器官であるが、これに限定されない)上のいかなる場所においても本発明の装置の適用が可能になる。これは、機能不全の括約筋の電気刺激に限られる従来の刺激デバイスと比較すると、当技術分野における著しい進歩である。
【0017】
本発明を使用するほとんどの応用例では、移植された狭さくデバイスが毎日調整されるであろう。したがって、本発明の好ましい一実施形態では、狭さくデバイスは、必要に応じて壁部分の狭さくの調整を可能にするように調整可能であり、制御デバイスは、壁部分の狭さくを調整するように狭さくデバイスを制御する。制御デバイスは、狭さくデバイスおよび刺激デバイスを互いに独立してかつ同時に制御することができる。任意選択で、制御デバイスが、壁部分の狭さくを変更するように狭さくデバイスを制御する間、制御デバイスは、壁部分を刺激するように、またはこれを刺激しないように刺激デバイスを制御してよい。
【0018】
最初に、狭さくデバイスは、内腔内の流れについて希望する制限が得られるまで壁部分の狭さくを調整するように狭さくデバイスを制御する間、壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御するために制御デバイスを使用することによって較正されることができる。
【0019】
流れの制限
本発明の装置は、身体器官の内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制限するのに適している。したがって、本発明の主要な実施形態では、狭さくデバイスは、内腔内の流れを少なくとも制限するために壁部分を狭さくするように適合され、制御デバイスは、内腔内の流れを少なくともさらに制限する目的で、狭さくされた壁部分の収縮を引き起こすように刺激デバイスを制御する。具体的には、狭さくデバイスは、壁部分を狭さくして、狭さくされた状態(狭さくされた壁部分内の血液循環は実質的に制限されないが、内腔内の流れは少なくとも制限される)にするように適合される。制御デバイスは、壁部分の収縮を引き起こすように刺激デバイスを制御して、狭さくデバイスによって壁部分が狭さくされた状態に保たれるときに内腔内の流れは少なくともさらに制限されるようになる。
【0020】
狭さくデバイスおよび刺激デバイスはそれぞれ、本発明の装置の特定の応用例で達成されることが望まれる流れ制限に依存する程度まで狭さくするおよび刺激するように制御されてよい。したがって、流れ制限の第1選択肢によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを制限するが停止させないために壁部分を狭さくするように狭さくデバイスを制御し、内腔内の流れをさらに制限するが停止させないために、狭さくされた壁部分を刺激してその収縮を引き起こすように刺激デバイスを制御する。より正確には、制御デバイスは、狭さくされた壁部分を刺激して内腔内の流れをさらに制限するが停止しないように刺激デバイスを第1モードに制御し、さらに
a)内腔内の流れを増加させるために、壁部分の刺激を中止するように刺激デバイスを第2モードに制御する、または
b)内腔内の流れを回復させるために、壁部分の刺激を中止し壁部分を解放するように刺激デバイスおよび狭さくデバイスを第2モードに制御することができる。
【0021】
流れ制限の第2選択肢によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを制限するが停止させないために壁部分を狭さくするように狭さくデバイスを制御し、内腔内の流れを停止させるために、狭さくされた壁部分を刺激してその収縮を引き起こすように刺激デバイスを制御する。より正確には、制御デバイスは、内腔内の流れをさらに制限するが停止させないために、狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを第1モードに制御し、さらに
a)内腔内の流れを可能にするために、壁部分の刺激を中止するように刺激デバイスを第2モードに制御する、または
b)内腔内の流れを回復させるために、壁部分の刺激を中止し壁部分を解放するように刺激デバイスおよび狭さくデバイスを第2モードに制御することができる。
【0022】
流れ制限の第3選択肢によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを実質的に停止させるために壁部分を狭さくするように狭さくデバイスを制御し、内腔内の流れを完全に停止させるために、狭さくされた壁部分を刺激してその収縮を引き起こすように刺激デバイスを制御する。より正確には、制御デバイスは、内腔内の流れを完全に停止させるために、狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを第1モードに制御し、さらに、
a)内腔内の流れを可能にするために、壁部分の刺激を中止するように刺激デバイスを第2モードに制御する、または
b)内腔内の流れを回復させるために、壁部分の刺激を中止し壁部分を解放するように刺激デバイスおよび狭さくデバイスを第2モードに制御することができる。
【0023】
たとえば、流れ制限の第3選択肢は、本発明が肛門失禁患者の糞便流れを制御するために使用される場合に適用可能である。したがって、制限デバイスおよび刺激デバイスは、人工の肛門括約筋として機能するために、失禁患者の大腸または小腸の任意の部分に移植することができる。排便と排便の間、制御デバイスは、腸内の糞便流れを少なくともほとんど完全に停止させるために腸の一部分を緩やかに平坦化するように狭さくデバイスを制御し、糞便流れを確実に完全に停止させるために、平坦化された部分を刺激するように刺激デバイスを制御する。段落0015で上述したように、制御デバイスは、壁部分の複数の区域を断続的かつ個別に刺激するように刺激デバイスを制御するので、移植された狭さくデバイスが腸を経時的に損傷する危険性は著しく低減され、場合によっては排除され、刺激の効果は経時的に維持されると保証される。患者が排便を希望するとき、制御デバイスは、腸の当該部分を解放して刺激を中止するように狭さくデバイスおよび刺激デバイスを制御し、それにより糞便が腸のその部分を通過することができる。ただし、本発明のいくつかの他の応用例では、たとえば本発明が尿失禁患者の尿流を制御するために使用されるとき、問題の器官を通過する流体流れを達成するためには、刺激を中止するだけで十分な場合があることに留意されたい。
【0024】
刺激デバイスが、内腔内の流れを停止させて収縮させるために、狭さくされた壁部分を刺激する場合、制御デバイスは、狭さくされた壁部分の第1の長さおよびこの第1の長さの下流に位置する狭さくされた壁部分の第2の長さを同時かつ周期的に刺激するように刺激デバイスを適切に制御する。制御デバイスは、内腔の上流方向に第1の長さを徐々に刺激し内腔の下流方向に第2の長さを徐々に刺激するように刺激デバイスを制御する。
【0025】
制御デバイスは、検知された患者の物理的パラメータまたは装置の機能パラメータに応答して壁部分の刺激を変更するように刺激デバイスを制御することができる。たとえば、制御デバイスは、内腔内の流れが停止されたままとするために、検知された内腔内の圧力上昇に応答して壁部分の刺激の強度を増加させるように刺激デバイスを制御することができる。内腔内の圧力に関連する患者の体内の圧力などの患者の物理的パラメータを検知するためのいかなるセンサも設けてよく、制御デバイスはセンサからの信号に応答して刺激デバイスを制御する。このようなセンサは、たとえば、患者の腹部内の圧力、移植された狭さくデバイスに対する圧力、または身体器官の組織壁にかかる圧力を検知することができる。
【0026】
たとえば、圧力センサは、本発明が尿失禁患者の尿流を制御するために使用される場合に適用されてよい。したがって、狭さくデバイスおよび刺激デバイスは、人工括約筋として機能するために尿失禁患者の尿道または膀胱に適用されることができる。この場合、狭さくデバイスは、尿流を実質的に停止するように尿道または膀胱を狭さくし、刺激デバイスは、尿流を完全に停止させるためにその収縮を引き起こすように、狭さくされた尿道または膀胱を刺激する。制御デバイスは、患者の膀胱または腹腔内の突然の圧力上昇を検知する圧力センサからの信号に応答して刺激強度を増加させるように刺激デバイスを制御し、それによって尿流は停止されたままとなり、患者は禁制を維持する。このように、本発明は、患者がくしゃみまたは咳、または患者の膀胱/尿路内の圧力を突然上昇させるその他の身体活動を行うときでも、患者が確実に禁制を得ることができるようにする。
【0027】
流れ制限の第4選択肢によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを停止するために、壁部分を狭さくするように狭さくデバイスを制御する。より正確には、制御デバイスは、内腔内の流れを停止するために、狭さくされた壁部分を狭さくするように狭さくデバイスを第1モードに制御し、内腔内の流れを回復させるために、壁部分の狭さくを中止するように第2モードに制御することができる。この場合、制御デバイスは、必要なときに壁部分を刺激するようにのみ刺激デバイスを制御する。患者の身体の、内腔内の圧力に関連する物理的パラメータを検知するためのセンサを設けてよい。制御デバイスは、センサからの信号に応答して刺激デバイスを制御する。このような物理的パラメータは患者の腹部内の圧力であってよく、センサは圧力センサとすることができる。
【0028】
たとえば、流れ制限の第4選択肢は、本発明が前述の段落0026で説明された状況と似た形で尿失禁患者の尿流を制御するために使用される場合に適用されることができる。ただし、この例では、禁制を維持する必要がある場合にのみ刺激が加えられる。したがって、制御デバイスは、患者がくしゃみまたは咳、またはその他の身体活動を行うときに、患者の膀胱または腹腔内の圧力の突然の上昇を検知する圧力センサからの信号に応答してその収縮を引き起こすために尿道または膀胱を刺激するように刺激デバイスを制御する。その結果、尿流は停止されたままとなり、患者は禁制を維持する。
【0029】
本発明のいくつかの応用例では、移植された狭さくデバイスは、通常、患者の器官の壁部分を狭さくされた状態に保つように設計されてよい。この場合、制御デバイスは、内腔内の流れを少なくともさらに制限または停止する目的で壁部分の収縮を引き起こすために、好ましくは刺激強度を調整する間に、必要なときに、好都合には患者によって、狭さくされた組織壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御するために、および刺激を中止するように刺激デバイスを制御するために使用されてよい。より正確には、制御デバイスは、
a)内腔内の流れをさらに制限するために、狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを第1モードに制御し、内腔内の流れを増加させるために、壁部分の刺激を中止するように刺激デバイスを第2モードに制御することができる、または
b)内腔内の流れを停止するために、狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを第1モードに制御し、内腔内の流れを可能にするために、壁部分の刺激を中止するように刺激デバイスを第2モードに制御することができる。
【0030】
第1モードまたは第2モードは一時的とすることができる。
【0031】
狭さくデバイスは、器官の組織壁の一連の壁部分のうちの任意の壁部分をそれぞれ狭さくするように適合された複数の別個の狭さく要素を含んでよい。制御デバイスは、ランダムに、または所定の順序に従って狭さく要素を作動させるように狭さくデバイスを制御してよい。この場合、刺激デバイスは、狭さく要素上に設置された刺激要素を含む。制御デバイスは、器官を収縮させて器官の内腔を閉鎖する目的で、前記狭さく要素によって狭さくされた一連の壁部分の任意の壁部分を刺激するために、刺激要素を作動させるように刺激デバイスを制御する。
【0032】
あるいは、制御デバイスは、一連の壁部分のすべての壁部分を狭さくするために、狭さく要素を作動させるように狭さくデバイスを制御し、器官の内腔を閉鎖させる目的で、ランダムに、または所定の順序に従って任意の狭さくされた壁部分を刺激するために、刺激要素を作動させるように刺激デバイスを制御する。複数の別個の狭さく要素の形をとる狭さくデバイスの設計により、狭さくデバイスが移植された硬い繊維化の増加を妨げることができる。
【0033】
内腔内の流体および/または他の身体物質の移動
以下に示す本発明の実施形態で説明するように、本発明の装置は、患者の器官の内腔内の流体および/または他の身体物質を能動的に移動させるために使用されることができる。
【0034】
1)制御デバイスは、壁部分の上流端または下流端で内腔を閉鎖させるように狭さくデバイスを制御し、次に内腔内の流体および/または他の身体物質を移動させるために壁部分の残りの部分を狭さくするように狭さくデバイスを制御する。
【0035】
1a)上述の実施形態(1)の第1の代替形態によれば、狭さくデバイスが壁部分の残りの部分を狭さくするとき、制御デバイスは壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御する。
【0036】
1b)第2の代替形態によれば、狭さくデバイスは、内腔内の流れを制限するが停止しないために壁部分を狭さくするように適合される。制御デバイスは、壁部分の上流端または下流端で内腔を閉鎖させるために、狭さくデバイスによって狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御し、同時に内腔内の流体および/または他の身体物質を移動させるために、壁部分の狭さくを増加させるように狭さくデバイスを制御する。
【0037】
2)狭さくデバイスは内腔内の流れを制限または変化させるために、壁部分を狭さくするように適合され、制御デバイスは内腔内の流体および/または他の身体物質を移動させる目的で、壁部分の漸進的な収縮を引き起こすために、狭さくされた壁部分を内腔の下流または上流の方向に徐々に刺激するように刺激デバイスを制御する。
【0038】
3)制御デバイスは、内腔内の流体および/または他の身体物質を移動させる目的で、内腔の下流または上流方向に壁部分が徐々に狭さくされるために、壁部分の異なる区域の狭さくを変化させるように狭さくデバイスを制御する。狭さくデバイスは、壁部分に沿って延びる少なくとも1つの細長い狭さく要素を含んでよい。制御デバイスは、内腔の下流または上流方向に壁部分を徐々に狭さくするように、この細長い狭さく要素を制御する。
【0039】
3a)上述の実施形態(3)の好ましい一代替形態によれば、制御デバイスは、狭さくデバイスによって実施された壁部分の漸進的な狭さくと調和してその漸進的な収縮を引き起こすために、狭さくされた壁部分を徐々に刺激するように刺激デバイスを制御する。狭さくデバイスが少なくとも1つの細長い狭さく要素を含む場合、制御デバイスは、内腔の下流または上流方向に壁部分を徐々に狭さくするように、この細長い狭さく要素を制御する。適切には、狭さくデバイスが壁部分を狭さくするとき、細長い狭さく要素は、ある長さの壁部分と接触する寸法とされた接触面を備え、刺激デバイスは、制御デバイスが壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御するとき、刺激要素がこの長さの壁部分に沿って壁部分の異なる区域を刺激するように、接触面に沿って分布された複数の刺激要素を備える。
【0040】
4)狭さくデバイスは、少なくとも内腔内の流れを制限するために、組織壁の一連の壁部分のいずれか1つを狭さくするように適合される。制御デバイスは、内腔内の流体および/または他の身体物質を蠕動により移動させるために、一連の壁部分のうちの壁部分を連続して狭さくするように狭さくデバイスを制御する。
【0041】
4a)実施形態(4)の第1の代替形態によれば、狭さくデバイスは、組織壁の壁部分をそれぞれ狭さくするように適合された複数の狭さく要素を含む。制御デバイスは、一連の壁部分のうちの壁部分を器官に沿って連続して狭さくするために、狭さく要素を次々と作動させるように狭さくデバイスを制御し、それによって内腔内の流体および/または他の身体物質が移動される。
【0042】
4b)実施形態(4)の第2の代替形態によれば、狭さくデバイスは、一連の壁部分のうちの壁部分を連続して狭さくするために、器官の壁に沿って移動可能である少なくとも1つの狭さく要素を含む。制御デバイスは、一連の壁部分のうちの壁部分に沿って狭さく要素を周期的に移動させるように狭さくデバイスを制御する。好ましくは、狭さくデバイスは複数の狭さく要素を備え、この狭さく要素はそれぞれ一連の壁部分のうちの壁部分を連続して狭さくするために器官の壁に沿って移動可能である。制御デバイスは、一連の壁部分のうちの壁部分に沿って狭さく要素を周期的に次々と移動させるように狭さくデバイスを制御する。具体的には、狭さくデバイスは狭さく要素を担持するロータを含み、制御デバイスは回転するようにロータを制御し、各狭さく要素が一連の壁部分のうちの壁部分を周期的に狭さくする。各狭さく要素は適切には、器官の壁を狭さくするためにその壁の上で回動するローラを備える。
【0043】
4c)上述の実施形態(4)の好ましい一代替形態によれば、刺激デバイスは、内腔を閉鎖させるために、狭さくデバイスによって狭さくされた一連の壁部分のうちの壁部分のいずれかを刺激する。狭さくデバイスが少なくとも1つの狭さく要素を含む場合、刺激デバイスは適切には、内腔を閉鎖させるために、狭さく要素によって狭さくされた壁部分を刺激するための狭さく要素の上に設置された少なくとも1つの刺激要素を含む。
【0044】
狭さくデバイスが複数の狭さく要素を含む場合、刺激デバイスは適切には、内腔を閉鎖させるために、狭さく要素によって狭さくされた壁部分を刺激するための狭さく要素の上に設置された刺激要素を含む。
【0045】
5)狭さくデバイスは、内腔内の流れを制限するために、組織壁の一連の壁部分のいずれか1つを狭さくするように適合される。この場合、狭さくデバイスは、それぞれ組織壁の壁部分を狭さくするように適合された複数の狭さく要素を含み、刺激デバイスは、内腔を閉鎖させるために、狭さく要素によって狭さくされた壁部分を刺激するための狭さく要素の上に設置された刺激要素を含む。制御デバイスは、器官の内腔を完全には閉鎖せずに一連の壁部分のうちの壁部分を狭さくするために、狭さく要素を作動させるように狭さくデバイスを制御し、患者の器官の内腔内の流体および/または他の身体物質を移動させるために、一連の壁部分のうちの壁部分を器官に沿って連続して収縮する目的で、壁部分を次々と刺激するため刺激要素を作動させるように刺激デバイスを制御する。
【0046】
6)狭さくデバイスは、壁部分をその上流端で狭さくするための第1狭さく要素と、壁部分をその下流端で狭さくするための第2狭さく要素と、壁部分をその上流端と下流端の間で狭さくするための第3狭さく要素とを備える。制御デバイスは、互いに独立して、壁部分を狭さくおよび解放するように第1狭さく要素、第2狭さく要素、および第3狭さく要素を制御する。より具体的には、制御デバイスは、内腔を閉鎖させるために、壁部分をその上流端または下流端で狭さくするように第1狭さく要素または第2狭さく要素を制御し、壁部分をその上流端と下流端の間で狭さくするように第3狭さく要素を制御し、それによって、壁部分内のその上流端と下流端の間に含有された流体および/または他の身体物質が内腔内で下流または上流に移動される。任意選択で、制御デバイスは、第3狭さく要素が壁部分を狭さくするとき、壁部分をその上流端と下流端の間で刺激するように刺激デバイスを制御する。
【0047】
6a)第1代替形態によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを制限するために、壁部分をその上流端で狭さくするように第1狭さく要素を制御し、内腔を閉鎖させるために、狭さくされた壁部分を上流端で刺激するように刺激デバイスを制御する。内腔が、狭さくされた壁部分の上流端で閉鎖されると、制御デバイスは、壁部分をその上流端と下流端の間で狭さくするように第3狭さく要素を制御し、任意選択で、壁部分が第3狭さく要素によって狭さくされるとき、壁部分を同時に刺激するように刺激デバイスを制御する。その結果、壁部分内のその上流端と下流端の間に含有された流体および/または他の身体物質が内腔内で下流に移動される。
【0048】
6b)第2代替形態によれば、制御デバイスは、内腔内の流れを制限するために、壁部分をその下流端で狭さくするように第2狭さく要素を制御し、内腔を閉鎖させるために、狭さくされた壁部分を下流端で刺激するように刺激デバイスを制御する。内腔が、狭さくされた壁部分の下流端で閉鎖されると、制御デバイスは、壁部分をその上流端と下流端の間で狭さくするように第3狭さく要素を制御し、任意選択で、壁部分が第3狭さく要素によって狭さくされるとき、壁部分を同時に刺激するように刺激デバイスを制御する。その結果、壁部分内でその上流端と下流端の間に含有された流体および/または他の身体物質は内腔内で上流に移動される。
【0049】
上述の実施形態(1)〜(6b)のいずれかにおいて、刺激デバイスは電気パルスを用いて壁部分を刺激してよい。
【0050】
器官が小腸などの管状形状である場合、管状器官の特に長い壁部分はジグザグに延びるように手術により準備され、隣接する壁は平行な2列の縫い目によって一緒に縫合され、この隣接する壁は、この2列の縫い目の間で切断可能である。その結果、器官のこの長い壁部分の内腔は大幅に拡張されうる。この場合、本発明の装置の狭さくデバイスは、器官の長い壁部分を狭さくするたびに、かなり大量の流体を移動させることができる。
【0051】
「流れの制限」という見出しに上述された、器官の内腔内の流れを停止するための種々の解決方法は、上述の実施形態(1a)、(1b)、(4a)、(5)、(6)、(6a)、および(6b)のいずれにおいても使用されることができる。
【0052】
刺激
神経組織または筋組織を刺激するとき、刺激が適切に実施されない場合には組織が時間とともに損傷または悪化する危険性がある。本発明の装置は、その危険性が低減され、場合によっては除外されるように設計される。したがって、本発明によれば、制御デバイスは、区域の少なくとも2つが異なる時点で刺激される、すなわち刺激が、ある区域から別の区域に時間とともにシフトされるために、器官の壁部分の異なる区域を断続的に刺激するように刺激デバイスを制御する。さらに、制御デバイスは、現在刺激されていない異なる区域のうちの1区域が、刺激デバイスがその区域を再度刺激する前に実質的に正常な血液循環を回復させる時間を有するように刺激デバイスを制御する。そのうえ、制御デバイスは、連続する期間中に各区域を刺激するように刺激デバイスを制御する。各期間は、その期間が経過するまでに区域において満足な血液循環を維持するのに十分な短さである。これにより、本発明の装置は、所望の流れ制御を達成するために器官の壁部分の連続的な刺激を可能にするという利点を得るが、器官の自然な物理的特性は器官を損傷する危険性なく基本的に時間とともに維持される。
【0053】
同じく、上述のように器官上の刺激の場所を時間とともに物理的に変更することによって、所望の流れ制御を達成するために、器官上における有利な、変化する刺激パターンを作成することが可能である。
【0054】
制御デバイスは、たとえば異なる区域を順次刺激することによって、壁部分の区域の1つまたは複数を一度に刺激するように刺激デバイスを制御することができる。そのうえ、制御デバイスは、好ましくは決定された刺激パターンに従って、壁部分に沿って区域の刺激を周期的に伝播するように刺激デバイスを制御することができる。組織壁の所望の反応をその刺激中に達成するために、制御デバイスは、好ましくは周期的に、壁部分の刺激の強度を変化させるように刺激デバイスを制御することができる。
【0055】
本発明の好ましい一実施形態では、制御デバイスは、壁部分の区域をパルス(好ましくはパルス列を形成する)により断続的に刺激するように刺激デバイスを制御する。壁部分の区域のうちの少なくとも第1区域および第2区域は、第1パルス列および第2パルス列が時間とともに互いに対してシフトされるように、それぞれ第1パルス列および第2パルス列により繰り返し刺激可能である。たとえば、第2区域が前記第2パルス列により刺激されない間、第1区域は第1パルス列により刺激可能で、この逆の場合も可能である。あるいは、第1パルス列と第2パルス列が少なくとも部分的に互いに重複するように、第1パルス列と第2パルス列が互いに対してシフト可能である。
【0056】
パルス列は、多数の異なる方法で構成可能である。したがって、制御デバイスは、パルス列のパルスの振幅、各パルス列の個々のパルスのデューティ・サイクル、パルス列の各パルスの幅、各パルス列の長さ、パルス列のパルスの繰り返し周波数、パルス列の繰り返し周波数、各パルス列のパルス数、および/またはパルス列間のオフ時間を変化させるように刺激デバイスを制御することができる。異なる構成のいくつかのパルス列が、所望の効果を達成するために用いられることができる。
【0057】
制御デバイスが、壁部分のそれぞれの区域を刺激するパルス列間のオフ時間を変化させるように刺激デバイスを制御する場合、その区域がオフ時間中に刺激されないとき、区域内の実質的に正常な血液循環を回復させるのに十分なほど長く持続するようにパルス列間の各オフ時間を制御することも可能である。
【0058】
電気刺激
本発明の好ましい一実施形態によれば、刺激デバイスは、好ましくは電気パルスにより、電気的に患者の身体器官の組織壁部分を刺激する電動刺激デバイスである。この実施形態は、壁部分が電気刺激に反応する筋線維を含む応用例に特に適している。この実施形態では、制御デバイスは、壁部分が狭さくされた状態にあるとき、壁部分の収縮を引き起こすために、好ましくは電気パルス列の形で、電気パルスにより壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御する。もちろん、電気パルス列の構成は上述のパルス列に類似したものでよく、制御デバイスは、上述の方法と同じ方法で器官の壁の異なる区域を電気的に刺激するように刺激デバイスを制御してよい。
【0059】
電気刺激デバイスは適切には、壁部分を係合しこれを電気パルスにより付勢して(通電によるエネルギー付与をさせて)刺激するための、少なくとも1つの、好ましくは複数の、電極などの電気要素を備える。任意選択で、各電気要素は互いに対して固定の向きに配置されてよい。制御デバイスは、電気要素を1つずつ、または複数の電気要素からなるグループを一度に付勢するように電気刺激デバイスを制御する。好ましくは、制御デバイスは、各要素を電気パルスにより周期的に付勢するように電気刺激デバイスを制御する。任意選択で、制御デバイスは、電気要素が1つずつ順に付勢されるために、または複数の電気要素もしくは電気要素からなるグループが同時に付勢されるために、電気要素を付勢するように刺激デバイスを制御してよい。同じく、電気要素からなるグループは、ランダムに、または所定のパターンに従って順次付勢されてよい。
【0060】
電気要素は、任意のパターンの電気要素を形成することができる。好ましくは、電気要素は、電気要素の細長いパターンを形成する。電気要素は、電気要素の細長いパターンが器官の壁に沿って長手方向に延び、要素が壁部分のそれぞれの区域に当接するように、患者の器官の壁上に適用可能である。電気要素の細長いパターンは、器官の壁に沿って長手方向に延びる電気要素の1つまたは複数の列を含むことができる。電気要素の各列は、電気要素の直線状、らせん状、もしくはジグザグ状の経路、または任意の形状の経路を形成することができる。制御デバイスは、患者の内腔の流れと反対方向または同じ方向に、電気要素の細長いパターンに沿って長手方向に連続して電気要素を付勢するように刺激デバイスを制御することができる。
【0061】
任意選択で、制御デバイスは、狭さくされた壁部分の実質的に中央の位置から電気要素の細長いパターンの両端に向かって電気要素を連続して付勢するように刺激デバイスを制御してよい。器官の内腔が比較的長時間にわたって閉鎖されたままであることが可能な場合、制御デバイスは、付勢された電気要素が、狭さくされた壁部分の中央から電気要素の細長いパターンの両端に向かって相反する2方向に同時に前進する、付勢された電気要素の2つの波を形成するために、電気要素を付勢するように刺激デバイスを制御することができる。付勢された電気要素のこのような波は、器官を害することなく器官の内腔の流体または気体をどの方向にも移動させずに何回も繰り返し可能である。
【0062】
制御デバイスは、現在付勢されている電気要素が、付勢された隣接する電気要素の少なくとも1つのグループを形成するために、電気要素を付勢するように刺激デバイスを適切に制御する。第1代替形態によれば、付勢された電気要素のグループに属する要素は、付勢された電気要素の1つの経路を形成する。付勢された電気要素の経路は、患者の器官の周りの少なくとも一部に延びてよい。第2代替形態では、付勢された電気要素のグループに属する要素は、好ましくは器官の内腔内の流れ方向に対して実質的に直角に、患者の器官の両側に延びる付勢された電気要素の2つの経路を形成することができる。第3代替形態では、付勢された電気要素のグループに属する要素は、好ましくは患者の内腔内の流れ方向に対して実質的に直角に、患者の器官の異なる面上に延びる付勢された電気要素の3つ以上の経路を形成することができる。
【0063】
本発明の好ましい一実施形態によれば、電気要素は、要素からなる複数のグループを形成する。これらのグループは、患者の内腔内の流れ方向に患者の器官に沿って延びる一連のグループを形成する。電気要素の各グループの電気要素は、患者の器官の周りの少なくとも一部に延びる要素の経路を形成することができる。第1代替形態では、電気要素の各グループの電気要素は、好ましくは患者の内腔内の流れの方向に対して実質的に直角に、患者の器官の異なる面上に延びる要素の3つ以上の経路を形成することができる。制御デバイスは、一連のグループにおいて電気要素のグループをランダムに、または所定のパターンに従って付勢するように刺激デバイスを制御することができる。あるいは、制御デバイスは、患者の内腔内の流れの反対方向もしくはその方向と同じ方向に、または狭さくされた壁部分の実質的に中央にある位置から前記の両方向に、一連のグループに含まれる電気要素のグループを連続して付勢するように刺激デバイスを制御することができる。たとえば、付勢された電気要素のグループは、上述のように、付勢された電気要素の前進波を形成することができる。すなわち、制御デバイスは、付勢された電気要素が、狭さくされた壁部分の中央から電気要素の細長いパターンの両端に向かって相反する2方向に同時に前進する、付勢された電気要素の2つの波を形成するために、電気要素のグループを付勢するように刺激デバイスを制御することができる。
【0064】
電気要素を固定の向きに保持するための構造を設けることができる。この構造は狭さくデバイスと別個とすることができるが、構造が狭さくデバイスに統合され、実用的な設計であり、狭さくデバイスおよび刺激デバイスの移植を促進することが好ましい。電気要素が電気要素の細長いパターンを形成する場合、この構造は、電気要素の細長いパターンが、器官に沿って患者の内腔内の流れの方向と同じ方向に延び、要素が、器官の壁部分のそれぞれの区域に当接するように、患者の器官上に適用可能とすることができる。
【0065】
熱刺激
本発明の別の実施形態では、刺激デバイスは器官の壁部分を熱刺激する。したがって、制御デバイスは、壁部分が狭さくされているときに、壁部分の収縮を引き起こすために、壁部分を冷却するように刺激デバイスを制御することができる。たとえば、狭さくデバイスは、少なくとも内腔内の流れを制限するために壁部分を狭さくすることができ、制御デバイスは、内腔内の流れを少なくともさらに制限する、またはさらに制限するが停止させない、または停止させる目的で、その収縮を引き起こすために、狭さくされた壁部分を冷却するように刺激デバイスを制御することができる。あるいは、制御デバイスは、壁部分が狭さくされ収縮されているときに、壁部分の拡張を引き起こすために、壁部分を加熱するように刺激デバイスを制御することができる。壁部分が血管を含む場合、制御デバイスは、その収縮を引き起こすために血管を冷却するように、またはその拡張を引き起こすために血管を加熱するように刺激デバイスを制御することができる。該当する場合、熱刺激は本発明の実施形態のいずれでも実行されることができ、熱刺激は、たとえば歪みセンサ、運動センサ、または圧力センサといった種々のセンサに応答して制御されることができる。
【0066】
センサにより制御された狭さくデバイスおよび/または刺激デバイス
上述のように、装置は、少なくとも1つの移植可能なセンサを備えることができる。この場合、制御デバイスは、センサからの信号に応答して狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する。一般に、センサは、患者の少なくとも1つの物理的パラメータ、または装置の少なくとも1つの機能パラメータ、または患者内の医療インプラントの少なくとも1つの機能パラメータを直接的または間接的に検知する。
【0067】
物理的パラメータを検知するための多数の異なる種類のセンサを使用することができる。たとえば、器官の運動、すなわち胃または腸の収縮などの自然収縮を検知するための運動センサ、器官内の圧力を検知するための圧力センサ、器官の歪みを検知するための歪みセンサ、器官の内腔内の流体流れを検知するための流れセンサ、分光測光センサ、器官の内腔内の流体の酸性度またはアルカリ度を検知するためのPhセンサ、器官の内腔内の流体の酸素含有量を検知するための酸素センサ、または刺激された器官での刺激の分布を検知するためのセンサである。任意の他の種類の有用な物理的パラメータを検知するための任意の考えうるセンサが使用可能である。
【0068】
装置の機能パラメータを検知する多数の異なる種類のセンサは、狭さくデバイスおよび/または/刺激デバイスの制御にも使用可能である。たとえば、装置の移植された電気構成要素の電気パラメータを検知するためのセンサ、または装置の移植されたモータの性能を検知するためのセンサである。
【0069】
センサは、患者の身体器官の内腔内の圧力に関連する患者の体内の圧力を物理的パラメータとして検知するための圧力センサを備えることができる。この場合、制御デバイスは、圧力の所定の値が測定されたことを検知する圧力センサに応答して患者の壁部分の狭さくを変更するように狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する。
【0070】
あるいは、または圧力センサと組み合わせて、水平に対する患者の向きを物理的パラメータとして検知するための位置センサを設けることができる。この位置センサは、米国特許第4 942 668号および第5 900 909号に記載されているものの生体適合性のあるバージョンとすることができる。たとえば、制御デバイスは、患者が実質的に水平の向きであると想定される(すなわち、患者が横たわっている)ことを検知する位置センサに応答して患者の壁部分の狭さくを変更するように、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御することができる。
【0071】
上述のセンサは、該当する場合、本発明の実施形態のいずれでも使用されることができる。
【0072】
制御デバイスは、時刻に応じて患者の壁部分の狭さくを変更するように狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御することができる。そのために、制御デバイスは、一日の異なる時間中に内腔内の流れへの影響を増加または減少させるために、患者の壁部分の狭さくを変更するように狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するための時計機構を含むことができる。物理的パラメータまたは機能パラメータを検知するための上記のタイプのうちのいずれかのセンサを設ける場合、センサによって検知されるパラメータが時計機構に優先しないことを条件として狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するために時計機構が使用されるか、または時計機構がセンサに優先しないことを条件として狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するためにセンサが使用される。適切には、制御デバイスは、センサからの信号に応答して、音声信号または表示情報などの指標を生成する。
【0073】
制御デバイスは、センサからの信号に応答して狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを直接に制御する移植可能な内部制御ユニットを備えることができる。制御デバイスは、患者を機械的に貫通せずに患者の外部から内部制御ユニットの制御パラメータを設定するように適合された無線リモート・コントロールをさらに備えることができる。制御パラメータの少なくとも1つは無線リモート・コントロールによって設定可能であり、物理的パラメータまたは機能パラメータである。適切には、内部制御ユニットは上述の時計機構を含む。無線リモート・コントロールは、時計機構を設定するようにも適合される。
【0074】
あるいは、制御デバイスは、センサからの信号に応答して狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するための外部制御ユニットを患者の体外に備えることができる。
【0075】
調整可能な狭さくデバイス
本発明のいくつかの代替実施形態では、狭さくデバイスは調整可能である。これらの実施形態では、患者の組織壁部分の狭さくを変更するために調整可能な狭さくデバイスを操作するための操作デバイスがあり、狭さくデバイスと刺激デバイスは狭さく/刺激ユニットを形成する。好ましくは、狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスおよび刺激デバイスは、移植に適している単一部片に統合されている。ユニットの狭さくデバイスは患者の器官のある長さの組織壁部分と接触する寸法とされた接触面を備え、ユニットの刺激デバイスは、接触面上に設けられこれに沿って分布された複数の刺激要素を備える。制御デバイスが、壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御するとき、刺激要素は、この長さの壁部分に沿って壁部分の異なる区域を刺激する。刺激要素は好ましくは、上述のように、電気パルスにより壁部分を刺激するための電気要素を備える。ただし、本発明のほとんどの応用例では、熱刺激などの他の種類の刺激を用いるのが適切な場合がある。
【0076】
実施形態の以下の例で説明するように、操作デバイスは、狭さくデバイスの設計に依存する方法で、狭さく/刺激ユニットの調整可能な狭さくデバイスを操作する。1)狭さくデバイスは、接触面を有し器官の異なる面上の壁部分に沿って延びる少なくとも2つの細長いクランプ要素を備え、操作デバイスは、器官の壁部分を狭さくするためにクランプ要素間で壁部分を締着するようにクランプ要素を操作する。
【0077】
2)狭さくデバイスは、接触面を有し器官の1つの面上の壁部分に沿って延びる1つの細長いクランプ要素を備え、操作デバイスは、壁部分を狭さくするためにクランプ要素と患者の骨または組織の間に壁部分をクランプするようにクランプ要素を操作する。
【0078】
3)狭さくデバイスは、接触面を有し器官の異なる面上に設置された少なくとも2つの係合要素を備え、操作デバイスは、係合要素が器官の壁部分を係合しこれを狭さくするように係合要素を回転させる。
【0079】
4)狭さくデバイスは、接触面を有し器官の異なる面上に設置された少なくとも2つの関節式クランプ要素を備え、操作デバイスは、クランプ要素を互いに向かって移動させてクランプ要素間に器官の壁部分をクランプし、壁部分を狭さくする。
【0080】
5)狭さくデバイスは、接触面を有する少なくとも2つの別個のクランプ要素を備え、狭さく部材のループが延びる面上で回転しうるように、クランプ要素の少なくとも1つは枢動され、操作デバイスは、狭さく開口のサイズを変更するように、枢動されたクランプ要素を回転する。
【0081】
6)狭さくデバイスは、接触面を有する少なくとも1つの細長い狭さく部材と、狭さく部材から器官の周囲に少なくとも実質的に閉鎖されたループを形成するための形成手段とを備える。このループは、狭さく開口を画定する。操作デバイスは、狭さく開口のサイズを変更するようにループ内の狭さく部材を操作する。
【0082】
6a)細長い狭さく部材は接触面を有するベルトを備え、操作デバイスは、狭さく開口のサイズを変更するためにループ内のこのベルトの長手方向延長部を変更するようにベルトを操作する。形成手段は、狭さく部材またはベルトから少なくとも1つの所定のサイズを有するループを形成することができる。
【0083】
6b)細長い狭さく部材は、狭さくデバイスの外周閉じ込め面が変更されるために、または別法では変わらないために、狭さく開口のサイズを変更するように操作可能である。
【0084】
6c)細長い狭さく部材は弾性を有し、それを通して断面に見られるように厚さを変化させ、狭さく部材の長手方向延長部を回転させるように操作可能である。
【0085】
6d)細長い狭さく部材は、接触面を有し一緒にヒンジ結合された2つの実質的にまたは部分的に半円形のフレーム要素を備え、半円形の要素は、実質的にまたは部分的に円を形成する完全に開いた状態から、半円を実質的に形成する完全に折り畳まれた状態に互いに対して揺動可能である。
【0086】
7)狭さくデバイスは、器官の壁部分を狭さくするために、壁部分を曲げるように適合される。
【0087】
上述の実施形態(1)〜(7)では、狭さくデバイスが患者の器官の前記長さの組織壁部分を狭さくするように設計されることが重要である。このため、狭さくデバイスは、壁部分の前記長さに沿って1列に適用されるべき説明された狭さく要素/部材の2つ以上を含むことができる。前記列は、器官の内腔内の流れの方向に延びる。好ましくは、このような狭さく要素/部材は、膨張不可能で、機械的に操作可能または調整可能である。
【0088】
上述の実施形態(1)〜(7)では、操作デバイスは、狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスを機械的または油圧的に調整することができる。同じく、操作デバイスは、狭さくデバイスを操作するための電動操作デバイスを備えることができる。本発明の多数の応用例では、操作デバイスは適切には、内腔の貫流(through−flow)区域が、内腔内の流れを停止するために刺激デバイスが壁部分を収縮させることを可能にする、狭さくされた状態のサイズを想定するように狭さくデバイスを操作する。
【0089】
機械的操作
操作デバイスが狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスを機械的に操作する場合、操作デバイスは膨張不可能とすることができる。そのうえ、操作デバイスはサーボ・システムを備えることができ、サーボ・システムはギアボックスを含むことができる。「サーボ・システム」という用語は、サーボ機構(すなわち、ごく少量の電力によって大量の電力を制御する自動デバイス)の通常の定義を包含するが、その代わりに、またはそれに加えて、長ストロークを有する可動要素に作用する弱い力を短ストロークを有する別の可動要素に作用する強い力に変える機構の定義を包含してよい。好ましくは、操作デバイスは、非磁性および/または非手動の方法で狭さくデバイスを操作する。モータは、操作デバイスに操作可能に接続されることができる。操作デバイスは少なくとも1つの可逆的な機能を実施するように操作可能とすることができ、モータはその機能を逆転させることができる。
【0090】
油圧操作
操作デバイスが狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスを油圧的に操作する場合、操作デバイスは狭さくデバイスを調整するための油圧手段を含む。
【0091】
本発明の一実施形態では、油圧手段は、リザーバと、狭さくデバイス内の拡張可能/収縮可能な空洞とを備える。操作デバイスは、空洞を拡張するためにリザーバから作動油を流し、空洞を収縮させるために空洞からリザーバに作動油を流す。空洞は、患者の壁部分が空洞の拡張時に狭さくされ、空洞の収縮時に解放されるように、患者の器官の組織壁部分に当接する狭さくデバイスのバルーンによって画定されることができる。
【0092】
あるいは、空洞は、患者の壁部分が蛇腹の収縮時に狭さくされ、蛇腹の拡張時に解放されるように、狭さくデバイスの比較的大型の狭さく要素、たとえば壁部分に当接する大型のバルーンを変位する蛇腹によって画定されることができる。したがって、比較的少量の作動油を蛇腹に追加すると、壁部分の狭さくが比較的に大きく増加する。このような蛇腹はまた、適切に設計されたピストン/シリンダ機構によって置き換えられることができる。
【0093】
油圧手段が狭さくデバイス内に空洞を備える場合、本発明の装置は以下に示す選択肢に従って設計されることができる。
【0094】
1)リザーバは第1の壁部分と第2の壁部分とを備え、操作デバイスは、流体がリザーバから空洞に、または空洞からリザーバに流されるためにリザーバの容積を変更するように第1の壁部分および第2の壁部分を互いに対して変位する。
1a)リザーバの第1の壁部分および第2の壁部分は、磁性デバイス、油圧デバイス、または電気制御デバイスの少なくとも1つによって互いに対して変位可能である。
2)操作デバイスは、リザーバと空洞の間で流体をポンプ圧送するためのポンプを備える。
2a)ポンプは、リザーバから空洞に流体をポンプ圧送するようにポンプを作動させるための第1作動部材と、空洞からリザーバに流体をポンプ圧送するようにポンプを作動させるための第2作動部材とを備える。
2a1)第1作動部材および第2作動部材は、その手動操縦によって操作可能である。
2a2)作動部材の少なくとも1つは、外部から所定圧力を受けると操作する。
2a3)第1作動部材および第2作動部材の少なくとも1つは、磁性手段、油圧手段、または電気制御手段によって操作可能である。
2b)装置は、ポンプと空洞の間の流体導管を備える。リザーバは、導管の一部を形成する。導管およびポンプには逆止め弁がない。リザーバは可変容積の流体チャンバを形成し、ポンプはこのチャンバの容積を減少させることによってチャンバから空洞に流体を流し、チャンバの容積を拡張させることによって空洞から流体を取り出す。装置は、ポンプを駆動するためのモータをさらに備える。ポンプは、チャンバの容積を変更するためのリザーバの移動可能な壁を備える。
【0095】
油圧手段が狭さくデバイス内に拡張可能な空洞を備える上述の実施形態1〜2bのすべてにおいて、空洞は、狭さくデバイスを調整するためのシリンダ/ピストン機構によって交換されることができる。この場合、操作デバイスは、狭さくデバイスを調整するためにリザーバとシリンダ/ピストン機構の間に作動油を流す。
【0096】
本発明の特別な実施形態では、操作デバイスは、油圧手段に操作可能に接続された反転サーボを備える。「反転サーボ」という用語は、短ストロークを有する可動要素に作用する強い力を長ストロークを有する別の可動要素に作用する弱い力に変える機構、すなわち、通常のサーボ機構の逆の機能として理解されたい。したがって、小型のリザーバ内の流体量がわずかに変更されると、反転サーボによって、大型のリザーバ内の流体量の大きな変化に変えられうる。反転サーボは、その手動操作に特に適している。
【0097】
好ましくは、反転サーボは、サーボ流体を含有する拡張可能なサーボ・リザーバと、サーボ流体用の閉鎖導管システムを形成するようにサーボ・リザーバに油圧的に接続された流体供給リザーバとを備える。拡張可能なサーボ・リザーバは、第1の壁部分と、第2の壁部分とを有し、これらは拡張可能なサーボ・リザーバの容積の変化に応答して互いに対して変位可能である。
【0098】
第1代替形態によれば、サーボ・リザーバの第1の壁部分および第2の壁部分は、油圧手段に操作可能に接続される。反転サーボは、サーボ・リザーバの容積を変更するように流体供給リザーバと拡張可能なサーボ・リザーバの間に流体を流し、それによって狭さくデバイスを調整するように油圧手段が操作される。
【0099】
第2代替形態によれば、所定量の作動油を含有する移植可能な主リザーバが提供される。反転サーボは、狭さくデバイスを調整するために主リザーバと油圧手段の間に作動油を流すように操作可能である。より具体的には、主リザーバは、拡張可能なサーボ・リザーバの容積が変更されると主リザーバの容積が変更されるように、拡張可能なサーボ・リザーバの第1の壁部分および第2の壁部分に操作可能に接続された第1の壁部分および第2の壁部分を備える。したがって、主リザーバの容積を変更するように反転サーボが流体供給リザーバと拡張可能なサーボ・リザーバの間にサーボ流体を流すとき、作動油が主リザーバから油圧手段に、または油圧手段から主リザーバに流される。有利には、サーボ・リザーバおよび主リザーバは、サーボ・リザーバの容積が比較的少量のサーボ流体によって変更されるときに主リザーバの容積が比較的大量の作動油によって変更されるような寸法とされる。
【0100】
上記の代替形態の両方において、流体供給リザーバは、流体供給リザーバと拡張可能なサーボ・リザーバの間にサーボ流体を流すために流体供給リザーバの容積を変更するように互いに対して変位可能である第1の壁部分と第2の壁部分とを有することができる。流体供給リザーバの第1の壁部分および第2の壁部分は、流体供給リザーバと拡張可能なサーボ・リザーバの間にサーボ流体を流すために流体供給リザーバの体積を変更するように手動操縦、磁性デバイス、油圧デバイス、または電気制御デバイスによって互いに対して変位可能とすることができる。
【0101】
油圧手段が狭さくデバイス内の拡張可能な空洞を備える上述の実施形態1〜2bのすべてにおいて、または油圧手段が油圧的に操作可能な機械的構造を備える実施形態において、操作デバイスは、上述の反転サーボを含むことができる。本発明の他の実施形態では、油圧手段は、第1の油圧的に内部接続された拡張可能/収縮可能なリザーバと、第2の油圧的に内部接続された拡張可能/収縮可能なリザーバとを含む。第1のリザーバは、第1のリザーバの拡張または収縮時に狭さくデバイスが患者の壁部分の狭さくを変更させるように、狭さくデバイスに操作可能に接続される。第2のリザーバの容積を変更させることによって、第1のリザーバが拡張または収縮されるように、作動油が2つのリザーバの間に流される。この実施形態では、2つのリザーバの間の流体連通導管内の逆止め弁は不要である。このことは、油圧手段の長期的な操作にとって有益である。
【0102】
あるいは、油圧手段は、上述の第1のリザーバおよび第2のリザーバの代わりに、第1の油圧的に相互接続されたピストン/シリンダ機構と、第2の油圧的に相互接続されたピストン/シリンダ機構を含むことができる。第1のピストン/シリンダ機構は、第1のピストン/シリンダ機構の操作時に狭さくデバイスが患者の壁部分の狭さくを変更させるように、狭さくデバイスに操作可能に接続される。第2のピストン/シリンダ機構を操作することによって、第1のピストン/シリンダ機構が狭さくデバイスを調整するように、作動油が2つのピストン/シリンダ機構の間に流される。
【0103】
狭さくデバイスが拡張可能/収縮可能な空洞を含まない場合、狭さくデバイスは、上述の接触面を有し器官の異なる面上の壁部分に沿って延びる少なくとも2つの細長いクランプ要素を備えることができる。油圧手段は、上述の反転サーボを含むことができ、壁部分を狭さくするように、細長いクランプ要素を壁部分に向かって油圧的に移動させる。たとえば、狭さくデバイスは、クランプ要素が前後に摺動する油圧チャンバを有することができ、油圧手段は、ポンプと、作動油を含有する移植可能なリザーバも含むことができる。ポンプは、クランプ要素を壁部分に対して移動させるために作動油をリザーバからチャンバに流し、クランプ要素を壁部分から遠ざけるために作動油をチャンバからリザーバに流す。
【0104】
制御デバイスの設計
制御デバイスは、患者の体外から狭さく/刺激ユニットを適切に制御する。好ましくは、制御デバイスは患者によって操作可能である。たとえば、制御デバイスは、狭さく/刺激ユニットをオンおよびオフにするための手動で操作可能なスイッチを備えることができる。スイッチは、患者の体外から手動または磁気的に操作されるべく患者の皮下移植に適合されている。あるいは、制御デバイスは、好都合には狭さく/刺激ユニットをオンおよびオフにするように患者によって操作可能である携帯型の無線リモート・コントロールを備えることができる。この無線リモート・コントロールは、腕時計のような患者の身体上での適用向けに設計されることもできる。このような腕時計タイプのリモート・コントロールは、患者の身体を追跡する制御信号を装置の移植された信号応答手段に発することができる。
【0105】
制御デバイスが患者の体外から狭さく/刺激ユニットを無線で制御する場合、無線制御機能は好ましくは非磁性的な方法で実施される。すなわち、制御デバイスは狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスを非磁性的な方法で制御する。患者は、刺激強度を調整するようにおよび/または壁部分の狭さくを調整するように狭さく/刺激ユニットを制御するためにリモート・コントロールを使用することができる。無線リモート・コントロールは、少なくとも1つの外部信号送信器またはトランシーバと、患者内に移植可能な少なくとも1つの内部信号受信器またはトランシーバとを備えることができる。
【0106】
無線リモート・コントロールは好ましくは、狭さく/刺激ユニットを制御するための少なくとも1つの無線制御信号を伝送する。この制御信号は、周波数、振幅、位相変調信号、またはその組み合わせを備えることができ、アナログ信号であってもデジタル信号であってもよいし、またはアナログ信号とデジタル信号の組み合わせであってもよい。リモート・コントロールは、デジタル制御信号またはアナログ制御信号を搬送するための電磁搬送波信号を伝送することができる。同じく、搬送信号は、デジタル信号、アナログ信号、またはデジタル信号とアナログ信号の組み合わせを備えることができる。
【0107】
上記の制御信号のいずれかは、波信号、たとえば音波信号、超音波信号、電磁波信号、赤外光信号、可視光信号、紫外線信号、レーザ光信号、マイクロ波信号、電波信号、x線信号、またはγ線信号を備えることができる。あるいは、制御信号は、電場、または磁場、または電場と磁場を組み合わせたものを備えることができる。
【0108】
上述のように、制御信号は、装置の移植された信号応答手段に対して患者の身体を追跡することができる。
【0109】
制御デバイスは、狭さく/刺激ユニットを制御するための、患者に移植可能な、マイクロプロセッサなどのプログラム可能な内部制御ユニットを含むことができる。制御デバイスは、患者の体外にあることを意図された外部制御ユニットをさらに含むことができる。内部制御ユニットは、外部制御ユニットによってプログラム可能である。たとえば、内部制御ユニットは、適切には活動計画プログラムにより、狭さく/刺激ユニットを時間とともに制御するためにプログラム可能であってよい。本発明の装置は、外部データ通信器と、この外部データ通信器と通信する移植可能な内部データ通信器とを備えることができる。内部通信器は狭さく/刺激ユニットに関連するデータを外部データ通信器にフィード・バックし、または外部データ通信器はデータを内部データ通信器にフィード・バックする。
【0110】
エネルギー源
本発明はまた、狭さく/刺激ユニットの操作に関連して使用するエネルギーを供給するための解決方法を示す。したがって、広い意味では、本発明は、患者の器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための装置を提供する。この装置は、内腔内の流れに影響を及ぼすために組織壁の一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、内腔内の流れにさらに影響を及ぼすために狭さくデバイスが壁部分を狭さくするときに壁部分の収縮を引き起こすように、壁部分の異なる区域を断続的かつ個別に刺激するための刺激デバイスと(狭さくデバイスと刺激デバイスは、操作可能な狭さく/刺激ユニットを形成する)、エネルギー源と、狭さく/刺激ユニットの操作に関連して使用するためのエネルギーを放出するようにエネルギー源を制御するための、患者の体外から操作可能である制御デバイスとを備える。本発明の単純な形では、電池またはアキュムレータなどのエネルギー源は、患者の体内に移植可能である。
【0111】
無線エネルギーの伝送
本発明の好ましい、より高度な形では、エネルギー源は患者の体外にあり、制御デバイスは、無線エネルギーを放出するように外部エネルギー源を制御する。本発明のこの高度な形では、装置は、放出された無線エネルギーを患者の体外から患者の体内に伝送するエネルギー伝送デバイスを備える。多数のもののうちで、無線エネルギーは、電磁エネルギー、電場、電磁場、または磁場、またはその組み合わせ、または電磁波を備えることができる。エネルギー伝送デバイスは、無線エネルギーが伝送されているときに、狭さく/刺激ユニットの操作に関連して直接使用するための無線エネルギーを伝送することができる。たとえば、電気モータまたはポンプが狭さくデバイスを操作する場合、磁場または電磁場の形をとる無線エネルギーは、モータまたはポンプの直接的な電力のために使用されることができる。
【0112】
したがって、モータまたはポンプは、無線エネルギーの伝送中に直接に稼動している。これは、a)無線エネルギーを異なる形のエネルギー、好ましくは電気エネルギーに変換するために患者に移植された変換デバイスを使用し、変換されたエネルギーによりモータまたはポンプに電力を供給することによって、またはb)モータまたはポンプに直接に電力を供給するために、無線で伝送されたエネルギーを使用する、という2つの異なる方法で達成されることができる。好ましくは、電磁場または磁場の形をとる無線エネルギーは、モータまたはポンプを駆動するための運動エネルギーを生成するためのモータまたはポンプの特殊な構成要素に直接に影響を及ぼすために使用される。このような構成要素は、モータまたはポンプに統合されたコイル、または磁場の影響を受ける材料、または永久磁石を含むことができる。磁場または電磁場は、モータまたはポンプを駆動するための電流を生成するためのコイルに影響を及ぼし、またはモータまたはポンプを駆動するための運動エネルギーを発生させるための材料または永久磁石に影響を及ぼす。
【0113】
好ましくは、エネルギー伝送デバイスは、少なくとも1つの無線信号、適切には波信号によって、エネルギーを伝送する。この波信号は、赤外光信号、可視光信号、紫外線信号、レーザ光信号、マイクロ波信号、電波信号、x線信号、およびγ線信号のうちの1つを含む電磁波信号を備えることができる。あるいは、波信号は音波信号または超音波信号を備えることができる。無線信号は、デジタル信号、またはアナログ信号、またはデジタル信号とアナログ信号の組み合わせとすることができる。
【0114】
無線エネルギーの変換
本発明のある特定の実施形態によれば、移植可能なエネルギー変換デバイスは、エネルギー伝送デバイスによって伝送された第1の形の無線エネルギーを、典型的には第1の形のエネルギーとは異なる、第2の形のエネルギーに変換するために設けられる。狭さく/刺激ユニットは、第2の形のエネルギーに応答して操作可能である。たとえば、第1の形の無線エネルギーは音波を備えることができるが、第2の形のエネルギーは電気エネルギーを備えることができる。この場合、エネルギー変換デバイスは、音波を電気エネルギーに変換するための圧電要素を含むことができる。任意選択で、第1の形のエネルギーと第2の形のエネルギーの1つが、磁気エネルギー、運動エネルギー、音響エネルギー、化学エネルギー、放射エネルギー、電磁エネルギー、光エネルギー、核エネルギー、または熱エネルギーを備えることができる。好ましくは、第1の形のエネルギーおよび第2の形のエネルギーの1つは、非磁性、非運動学的、非化学、非音響、非核、または非熱的である。
【0115】
エネルギー変換デバイスは、エネルギー伝送デバイスとは異なって、またはこれと類似して機能することができる。特別な実施形態では、エネルギー変換デバイスは、エネルギー伝送デバイスによって伝送された第1の形のエネルギーに当てられたとき、正の領域と負の領域とを有する、少なくとも1つの半導体などの少なくとも1つの要素を備える。この要素は、正の領域と負の領域の間にエネルギー場を発生させることが可能であり、このエネルギー場は第2の形のエネルギーを生成する。より具体的には、要素は電気的接合要素を備えることができ、この電気的接合要素は、エネルギー伝送デバイスによって伝送された第1の形のエネルギーに当てられたときに正の領域と負の領域の間に電場を誘導可能であってそれによって第2の形のエネルギーが電気エネルギーを備える。
【0116】
エネルギー変換デバイスは、第1の形のエネルギーを第2の形のエネルギーに直接的にまたは間接的に変換することができる。狭さく/刺激ユニットの狭さくデバイスを操作するための移植可能なモータまたはポンプを設けることができ、このモータまたはポンプは、第2の形のエネルギーによって電力を供給される。狭さくデバイスは、少なくとも1つの可逆的な機能を実施するように操作可能とすることができ、モータはその機能を逆転可能である。たとえば、制御デバイスは、モータを逆転させるために第2の形のエネルギーの極性をシフトすることができる。
【0117】
第2の形のエネルギーが第1の形のエネルギーから変換されているとき、エネルギー変換デバイスは、変換されたエネルギーによりモータまたはポンプに直接に電力を供給することができる。好ましくは、エネルギー変換デバイスは、非磁性、非熱的、または非機械的な方法で第2の形のエネルギーにより狭さく/刺激ユニットを直接に操作する。
【0118】
通常、狭さく/刺激ユニットは、電気エネルギーにより付勢される電気構成要素を備える。装置の他の移植可能な電気構成要素は、少なくとも1つの電圧レベル・ガードまたは少なくとも1つの定電流ガードであってよい。したがって、エネルギー変換デバイスは、第1の形のエネルギーを直流、またはパルス直流、または直流とパルス直流の組み合わせに変換することができる。あるいは、エネルギー変換デバイスは、第1の形のエネルギーを交流、または直流と交流の組み合わせに変換することができる。
【0119】
本発明の装置は、狭さく/刺激ユニットの操作のためにエネルギーを供給するための、患者に移植可能な内部エネルギー源を備えることができる。装置は、内部エネルギー源が使用されていない「オフ」・モードから、内部エネルギー源が狭さく/刺激ユニットの操作のためのエネルギーおよび/または装置の移植された電子構成要素を付勢するためのエネルギーを供給する「オン」・モードに切り替えるように操作可能な移植可能なスイッチをさらに備えることができる。このスイッチは、エネルギー伝送デバイスによって伝送された第1の形のエネルギーによって、またはエネルギー変換デバイスによって供給された第2の形のエネルギーによって操作可能とすることができる。説明されるスイッチの構成によって、操作間の装置の電力消費量が減少する。
【0120】
内部エネルギー源は、エネルギー変換デバイスによって供給された第2の形のエネルギーを保存することができる。この場合、内部エネルギー源は適切には、少なくとも1つのコンデンサ、または少なくとも1つの充電式電池、または少なくとも1つのコンデンサと少なくとも1つの充電式電池の組み合わせなどのアキュムレータを備える。内部エネルギー源が充電式電池である場合、エネルギー源は、患者にとって都合の良い時、たとえば患者が眠っているときのみ充電されることができる。あるいは、内部エネルギー源は、狭さく/刺激ユニットの操作のためのエネルギーを供給することができるが、第2の形のエネルギーの保存には使用できない。この代替形態では、内部エネルギー源は電池であってよく、上述のスイッチは設けられてもよいし、設けられなくてもよい。
【0121】
適切には、本発明の装置は、第2の形のエネルギーを安定させるための移植可能な安定器を備える。第2の形のエネルギーが電気エネルギーの場合、安定器は適切には少なくとも1つのコンデンサを備える。
【0122】
エネルギー変換デバイスは、患者の腹部、胸部、または頭部の皮下に移植するために設計されることができる。あるいは、このデバイスは、患者の体内の粘膜下の穴に、または穴の粘膜外の筋肉内に移植するために設計されることができる。
【0123】
上述の実施形態の狭さく/刺激ユニットは、移植に最も実用的である単一部片として設計されているが、代替形態として、狭さくデバイスおよび刺激デバイスは別個の部片として設計できることに留意されたい。あるいは、上述の狭さくユニットおよび刺激ユニットのいずれか1つは、互いに独立して制御される2つ以上の別個の狭さく/刺激要素によって置き換えられることができる。
【0124】
本発明の上記の装置は、ヒトまたは動物の器官の機能障害の治療に適している。たとえば、尿失禁、肛門失禁、便秘、および勃起不全の治療に適している。本発明の装置は、肥満または胆石症の治療、および血管内の血流または女性の子宮への卵子放出の制御にも適している。
【0125】
装置が患者の胃を通過する食物の流れを制御するために使用される場合、装置は、胃内の食物の流れに影響を及ぼすように患者の胃の組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスと、胃内の食物の流れにさらに影響を及ぼす目的で壁部分の収縮を引き起こすために前記狭さくデバイスが壁部分を狭さくするときに壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0126】
装置が患者の腸内の腸内容物の流れを制御するために使用される場合、装置は、腸内の腸内容物の流れに影響を及ぼすように患者の腸の組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスと、腸内の腸内容物の流れにさらに影響を及ぼす目的で壁部分の収縮を引き起こすために前記狭さくデバイスが壁部分を狭さくするときに壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0127】
装置が患者の尿道または膀胱内の尿流を制御するために使用される場合、装置は、尿道または膀胱内の尿流に影響を及ぼすように患者の尿道または膀胱の組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスと、尿道または膀胱内の尿流にさらに影響を及ぼす目的で壁部分の収縮を引き起こすために前記狭さくデバイスが壁部分を狭さくするときに壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0128】
装置が勃起不全治療装置として使用される場合、装置は、男性の勃起不全患者の正常な陰茎組織またはその延長部の陰茎の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための患者に移植可能な狭さくデバイスと、陰茎部を刺激するための移植可能な刺激デバイスと、勃起を達成するために陰茎から出る血流を制限する目的で陰茎部の収縮を引き起こすために前記狭さくデバイスが陰茎部を狭さくするときに陰茎部を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。「正常な陰茎組織」という用語は移植された組織を除外するものとして理解されたい。したがって、正常な陰茎組織は、陰茎海綿体および尿道海綿体の一方または両方を含む。「その延長部」という用語は、球海綿体筋および隣接する区域を含む。
【0129】
あるいは、勃起不全治療装置は、陰茎から出る血流を制限するために男性の勃起不全患者の正常な陰茎組織またはその延長部の陰茎の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための患者に移植可能な狭さくデバイスと、前記狭さくデバイスが陰茎部を狭さくするときに陰茎部を刺激するための移植可能な刺激デバイスと、勃起を達成するために陰茎から出る血流をさらに制限する目的で、陰茎部の収縮を引き起こすために前記狭さくデバイスが陰茎部を狭さくするときに陰茎部を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0130】
あるいは、勃起不全治療装置は、男性の勃起不全患者の正常な陰茎組織またはその延長部の陰茎の少なくとも一部を刺激するための患者に移植可能な刺激デバイスと、勃起を達成するために陰茎から出る血流を制限する目的で、その収縮を引き起こすために陰茎部を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0131】
装置が患者の血管内の血流を制御するために使用される場合、装置は、血管内の血流に影響を及ぼすように血管の組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、組織壁部分を刺激するための刺激デバイスと、血管内の血流にさらに影響を及ぼす目的で、組織壁部分の収縮を引き起こすために、前記狭さくデバイスが組織壁部分を狭さくするときに組織壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0132】
装置が女性の子宮への卵子の流れを制御するために使用される場合、装置は、その通路を制限するように女性の卵管のそれぞれ1つを狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、卵管の通路に出る卵子が子宮腔に入るのを防ぐ目的で卵管を狭さくするように、および卵管の通路に存在する卵子が子宮腔に入ることを可能にする目的で卵管を解放するように、前記狭さくデバイスを制御するための制御デバイスとを備える。狭さくデバイスは、その通路を制限するように卵管の組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくすることができ、移植可能な刺激デバイスは、組織壁部分を刺激するために設けることが可能である。制御デバイスは、卵管の通路をさらに制限する目的で、組織壁部分の収縮を引き起こすために、前記狭さくデバイスが組織壁部分を狭さくするときに組織壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御する。
【0133】
あるいは、卵子流れ制御装置は、その通路を制限するように女性の卵管のそれぞれ1つの組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするための移植可能な狭さくデバイスと、卵管の組織壁部分を刺激するための刺激デバイスと、卵管に存在する卵子が子宮腔に入るのを防ぐために、卵管の通路をさらに制限する目的で、組織壁部分の収縮を引き起こすために、前記狭さくデバイスが組織壁部分を狭さくするときに組織壁部分を刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0134】
あるいは、卵子流れ制御装置は、女性の卵管のそれぞれ1つの組織壁の一部分を刺激するための移植可能な刺激デバイスと、卵管に出る卵子が子宮腔に入るのを防ぐために卵管の通路を制限する目的で、組織壁部分の収縮を引き起こすために卵管の組織壁部分を刺激し、卵管の通路に存在する卵子が子宮腔に入ることを可能にするために、卵管の組織壁部分の刺激を中止するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0135】
装置が胆石症患者の胆石の流れを制御するために使用される場合、装置は、患者の胆嚢管、肝管、または胆管の組織壁の一部分を刺激するための移植可能な刺激デバイスと、管に出る1つまたは複数の胆石を十二指腸に向かう方向に移動させる目的で、組織壁部分の漸進的な収縮を引き起こすために、組織壁部分を徐々に刺激するように前記刺激デバイスを制御するための制御デバイスとを備える。
【0136】
本発明はまた、患者の器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するために上述の装置を使用するための方法であって、
− 患者の体外から狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するように適合された無線リモート・コントロールを提供するステップと、
− 患者が内腔内の流体および/または他の身体物質の流れに影響を及ぼすことを希望するときに、患者によって無線リモート・コントロールを操作するステップとを含む方法を提供する。
【0137】
本発明はまた、患者の器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための方法であって、
a)内腔内の流れに影響を及ぼすために組織壁の少なくとも一部分を緩やかに狭さくするステップと、
b)内腔内の流れに影響をさらに及ぼすために壁部分の収縮を引き起こすように狭さくされた壁部分を刺激するステップとを含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1A】本発明による装置の一般的な実施形態の操作の異なる状態を概略的に示す図である。
【図1B】本発明による装置の一般的な実施形態の操作の異なる状態を概略的に示す図である。
【図1C】本発明による装置の一般的な実施形態の操作の異なる状態を概略的に示す図である。
【図1D】本発明による装置の一般的な実施形態の操作の異なる状態を概略的に示す図である。
【図1E】本発明による装置の一般的な実施形態の操作の異なる状態を概略的に示す図である。
【0139】
【図1F】一般的な実施形態の変更形態の操作の異なる状態を示す図である。
【図1G】一般的な実施形態の変更形態の操作の異なる状態を示す図である。
【図1H】一般的な実施形態の変更形態の操作の異なる状態を示す図である。
【0140】
【図1I】一般的な実施形態の変更形態の操作の代替モードを示す図である。
【図1K】一般的な実施形態の変更形態の操作の代替モードを示す図である。
【図1L】一般的な実施形態の変更形態の操作の代替モードを示す図である。
【0141】
【図2】狭さくデバイスおよび電気刺激デバイスを含む、本発明による装置の好ましい一実施形態の縦断面図である。
【0142】
【図3】図2の線III−IIIに沿った断面図である。
【0143】
【図4】図3に示すものと同じ断面図であるが、装置は、操作の異なる状態にある。
【0144】
【図5A】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の断面図である。
【図5B】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の断面図である。
【図5C】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の断面図である。
【0145】
【図6A】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の変更形態の断面図である。
【図6B】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の変更形態の断面図である。
【図6C】装置が患者の器官の組織壁に適用された、操作の異なる状態を示す図2の実施形態の変更形態の断面図である。
【0146】
【図7A】装置が患者の器官の組織壁を狭さくしている間に、図2の装置によって実施される電気刺激モードの異なるステップを示す図である。
【図7B】装置が患者の器官の組織壁を狭さくしている間に、図2の装置によって実施される電気刺激モードの異なるステップを示す図である。
【0147】
【図8A】患者の器官の組織壁を刺激するための、本発明の装置によって生成された電気刺激パルスを示すパルス/時間図である。
【0148】
【図8B】図8Aに示す電気刺激の変更形態を示すパルス/時間図であり、混合された周波数および/または振幅のパルスが用いられている。
【0149】
【図9A】パルス列を形成するパルスによる組織壁の2つの異なる区域の電気刺激を表すパルス/時間の2つの図である。
【図9B】パルス列を形成するパルスによる組織壁の2つの異なる区域の電気刺激を表すパルス/時間の2つの図である。
【0150】
【図10A】パルス列が変更された、図9Aおよび図9Bのパルス/時間図である。
【図10B】パルス列が変更された、図9Aおよび図9Bのパルス/時間図である。
【0151】
【図11A】熱刺激デバイスを含む本発明の装置の一実施形態の縦断面図であり、この装置が患者の器官の組織壁を狭さくしている。
【0152】
【図11B】熱刺激デバイスが作動された、図11Aの同じ実施形態の図である。
【0153】
【図12A】図2〜図11の実施形態の狭さくデバイスを操作するのに適した油圧操作手段の概略図である。
【0154】
【図12B】狭さくデバイスが患者の器官の組織壁を狭さくしている、図12Aの実施形態を示す図である。
【0155】
【図13A】図2〜図11の実施形態の狭さくデバイスを操作するのに適した機械的操作手段の概略図である。
【0156】
【図13B】狭さくデバイスが患者の器官の組織壁を狭さくしている、図13Aの実施形態を示す図である。
【0157】
【図13C】図13Bの実施形態の変更形態を示す図である。
【0158】
【図14A】腹部に瘻開口部を有する結腸ろう造設術患者の小腸に適用された本発明の装置を示す図である。
【0159】
【図14B】肛門に小腸末端を有する結腸ろう造設術患者の小腸に適用された本発明の装置を示す図である。
【0160】
【図15】本発明による使用のための機械的に操作可能で膨張不可能な狭さくデバイスの概略断面図である。
【0161】
【図16】それぞれ、図15の線XVI−XVIおよびXVII−XVIIに沿った横断面図である。
【図17】それぞれ、図15の線XVI−XVIおよびXVII−XVIIに沿った横断面図である。
【0162】
【図18】図15の実施形態の代替設計を概略的に示す図である。
【0163】
【図19】図18による設計のためのモータ構成を概略的に示す図である。
【0164】
【図20】本発明の膨張不可能な狭さくデバイスの2つの代替設計の概略断面図である。
【図21】本発明の膨張不可能な狭さくデバイスの2つの代替設計の概略断面図である。
【0165】
【図22】図21の実施形態の、十分に開いて狭さくが弱くなった開口部を示す図である。
【図23】図21の実施形態の、十分に開いて狭さくが弱くなった開口部を示す図である。
【0166】
【図24】本発明の膨張不可能な狭さくデバイスの別の代替設計の概略図である。
【0167】
【図25】図24の実施形態の、十分に開いて狭さくが弱くなった開口部を示す図である。
【図26】図24の実施形態の、十分に開いて狭さくが弱くなった開口部を示す図である。
【0168】
【図27】本発明の膨張不可能な狭さくデバイスのさらなる代替設計の概略図である。
【0169】
【図28】それぞれ、本発明の膨張不可能な狭さくデバイスの他の代替設計の概略断面図である。
【図29】それぞれ、本発明の膨張不可能な狭さくデバイスの他の代替設計の概略断面図である。
【0170】
【図30A】本発明による使用のための、油圧的に操作可能で膨張可能な狭さくデバイスの概略図である。
【0171】
【図30B】図30Aに示す実施形態と同じ図であるが、狭さくデバイスが膨張されている。
【0172】
【図31A】図30Aに示す狭さくデバイスの油圧操作の4つの異なる原理を示す構成図である。
【図31B】図30Aに示す狭さくデバイスの油圧操作の4つの異なる原理を示す構成図である。
【図31C】図30Aに示す狭さくデバイスの油圧操作の4つの異なる原理を示す構成図である。
【図31D】図30Aに示す狭さくデバイスの油圧操作の4つの異なる原理を示す構成図である。
【0173】
【図32】遠隔制御モータによって制御される可変容積を有するリザーバの横断面図である。
【0174】
【図33A】図31Cに示す油圧操作原理の特定の実施形態による反転サーボの透視図である。
【図33B】図31Cに示す油圧操作原理の特定の実施形態による反転サーボの透視図である。
【0175】
【図34】本発明による使用のための別の油圧的に操作可能な狭さくデバイスの概略図である。
【0176】
【図35A】図34の狭さくデバイスの、狭さくされた状態を示す図である。
【0177】
【図35B】図34の狭さくデバイスの、解放された状態を示す図である。
【0178】
【図36A】本発明の一実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図36B】本発明の一実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図36C】本発明の一実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図36D】本発明の一実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図36E】本発明の一実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【0179】
【図37】本発明の装置の一般的な実施形態を示す概略構成図であり、エネルギーは、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝達される。
【0180】
【図38】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図39】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図40】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図41】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図42】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図43】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図44】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図45】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図46】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図47】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図48】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【図49】それぞれ、図37に示す一般的な実施形態に基づく12の実施形態を示す概略構成図であり、無線エネルギーは、患者の体外から、患者に移植された装置のエネルギー消費構成要素に伝送される。
【0181】
【図50】本発明の装置で使用するための電気的接合要素の形をとるエネルギー変換デバイスを示す図である。
【0182】
【図51】本発明の一実施形態の制御構成要素を示す構成図である。
【0183】
【図52】本発明の一実施形態の回路の例を示す概略図であり、無線エネルギーが電流に変換される。
【0184】
【図53A】図2に示すタイプの本発明の別の実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図53B】図2に示すタイプの本発明の別の実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図53C】図2に示すタイプの本発明の別の実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【0185】
【図54A】図36A〜図36Eに示すタイプの本発明の別の実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【図54B】図36A〜図36Eに示すタイプの本発明の別の実施形態の異なる操作段階を概略的に示す図であり、狭さくデバイスと刺激デバイスが協働して患者の器官の内腔内で流体および/または他の身体物質を動かす。
【0186】
【図55A】本発明による使用のための機械的に操作可能で膨張不可能な別の狭さくデバイスの概略図である。
【0187】
【図55B】図55Aの狭さくデバイスの、狭さくされた状態を示す図である。
【0188】
【図55C】図55Bの実施形態の端面図である。
【0189】
【図56】上述の狭さく/刺激ユニットの操作に使用される正確な量の無線エネルギーを供給するための構成を示す概略構成図である。
【0190】
【図57】システムの一実施形態を概略的に示す図であり、装置は有線エネルギーによって操作される。
【0191】
【図58】上述の狭さく/刺激ユニットの操作に使用される無線エネルギーの伝送を制御するための構成のより詳細な構成図である。
【0192】
【図59】可能な実装例による、図19に示す構成のための回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0193】
図面を参照すると、同様の参照番号はいくつかの図面を通して同一のまたは対応する要素を示す。
【0194】
図1A、図1B、および図1Cは、概略的に設計された本発明による装置が身体器官(BOと示す)の壁部分に適用されたときの、この装置の操作の異なる状態を概略的に示す図である。この装置は、狭さくおよび刺激デバイス(CSDと示す)と、狭さくおよび刺激デバイスCSDを制御するための制御デバイス(CDと示す)とを含む。図1Aは非作動状態の装置を示す。この状態では、狭さくおよび刺激デバイスは、器官BOを狭さくせず、器官BOを刺激していない。図1Bは狭さく状態の装置を示す。この状態では、制御デバイスCDは、器官BOの壁部分を緩やかに狭さくして狭さくされた状態にするように狭さくデバイスを制御する。狭さくされた状態では、狭さくされた壁部分内の血液循環は実質的に制限されず、この壁部分の内腔内の流れが制限される。図1Cは刺激状態の装置を示す。この状態では、制御デバイスCDは、狭さくされた壁部分の異なる区域を刺激するように刺激デバイスを制御し、その結果、器官BOの壁部分のほぼ全体が内腔を収縮(肥厚)させて閉鎖させる。
【0195】
図1Dおよび図1Eは、狭さくされた壁部分の刺激が第1の刺激モードと第2の刺激モードの間でどのように周期的に変化できるかを示す。狭さくされた壁部分内の満足な血液循環を経時的に維持するために、第1の刺激モードでは壁部分の左側区域(図1Dを参照)は刺激されるが、壁部分の右側区域は刺激されず、第2の刺激モードでは壁部分の右側の区域(図1Eを参照)は刺激されるが、壁部分の左側区域は刺激されない。
【0196】
図1Dおよび図1Eに示す刺激モードは、器官BOの狭さくされた壁部分がどのように刺激可能かという原理例を構成するにすぎないことに留意されたい。したがって、狭さくされた壁部分の3つ以上の異なる区域は、同時に周期的に繰り返して刺激されてもよいし、連続して刺激されてもよい。さらに、狭さくされた壁部分の異なる区域のグループは、連続して刺激されてもよい。
【0197】
図1F、図1G、および図1Hは、図1A〜図1Eに示す一般的な実施形態の変更形態の操作の異なる状態を示す。狭さくデバイスおよび刺激デバイスCSDは、いくつかの別個の狭さく/刺激要素(ここでは3つの要素CSDE1、CSDE2、およびCSDE3)を含む。図1Fは、操作の第1状態にある要素CSDE1を、器官BOの狭さくおよび刺激の両方を行うようにどのように作動させると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE2およびCSDE3は作動されていない。図1Gは、続いて操作の第2状態にある要素CSDE2をどのように作動させると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE1およびCSDE3は作動されていない。図1Hは、続いて操作の第3状態にある要素CSDE3をどのように作動させると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE1およびCSDE2は作動されていない。操作の第1状態、第2状態、および第3状態の間をシフトすることによって、器官の異なる部分がランダムに、または所定の順序に従って、器官の内腔が閉鎖された状態を維持しながら一時的に狭さくされて刺激され、それにより器官を損傷する危険性を最小限にすることができる。内腔内で流体および/または他の身体物質を移動させるために器官の内腔に沿って要素CSDE1〜CSDE3を連続して作動させることも可能である。
【0198】
図1I、図1K、および図1Lは、一般的な実施形態の変更形態の操作の代替モードを示す。すなわち、図1Iは、操作の第1状態にある要素CSDE1を、器官BOの狭さくおよび刺激の両方を行うようにどのように作動すると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE2およびCSDE3を、器官BOを狭さくするが刺激しないように作動すると、要素CSDE2およびCSDE3が器官BOを係合する場合に器官BOの内腔は完全には閉鎖されない。図1Kは、その後で操作の第2状態にある要素CSDE2を、器官BOの狭さくおよび刺激の両方を行うようにどのように作動すると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE1およびCSDE3を、器官BOを狭さくするが刺激しないように作動すると、要素CSDE1およびCSDE3が器官BOを係合する場合に器官BOの内腔は完全には閉鎖されない。図1Lは、その後で操作の第3状態にある要素CSDE3を、器官BOの狭さくおよび刺激の両方を行うようにどのように作動すると、器官BOの内腔が閉鎖されるかを示す。一方、他の2つの要素CSDE1およびCSDE2を、器官BOを狭さくするが刺激しないように作動すると、要素CSDE1およびCSDE2が器官BOを係合する場合に器官BOの内腔は完全には閉鎖されない。操作の第1状態、第2状態、および第3状態の間をシフトすることによって、器官の異なる部分がランダムに、または所定の順序に従って、器官の内腔が閉鎖された状態を維持しながら一時的に刺激され、それにより器官を損傷する危険性を減少させることができる。内腔内で流体および/または他の身体物質を移動させるために器官BOの内腔に沿って要素CSDE1〜CSDE3の刺激を連続して作動させることも可能である。
【0199】
図2〜4は、患者の器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御するための本発明による装置の一実施形態の基本的な構成要素を示す。この装置は、開端を有する管状筐体1と、この筐体1内に配された狭さくデバイス2と、この狭さくデバイス2に統合された刺激デバイス3と、狭さくデバイス2および刺激デバイス3を制御するための制御デバイス4(図4に示す)とを備える。狭さくデバイス2は、2つの細長いクランプ要素5、6を有し、これらは後退位置(図3を参照)とクランプ位置(図4を参照)の間で管状筐体1内で互いに近づいたり離れたりするように径方向に移動可能である。刺激デバイス3は、クランプ要素5、6の一方の上にある電気要素7が他方のクランプ要素上にある電気要素7と向かい合うように、クランプ要素5、6上に設置された複数の電気要素7を含む。したがって、この実施形態では、狭さくデバイスと刺激デバイスが、これら狭さくデバイスと刺激デバイスが単一部片に統合された狭さく/刺激ユニットを形成する。
【0200】
狭さくデバイスと刺激デバイスは互いに別個であってもよい。この場合、複数の電気要素7を互いに対して固定の向きに保持するための構造が設けられてもよい。あるいは、電気要素7は、患者の器官の壁部分に別個に取り付けられた電極を含んでもよい。
【0201】
図5A〜図5Cは、図2の装置が患者の器官の管状組織壁の一部分8の上に適用されたときの装置の機能を原則的に示す。したがって、図5Aは非クランプ状態の装置を示す。非クランプ状態では、クランプ要素5、6は後退位置にあり、壁部分8は、クランプ要素5、6によって狭さくされることなく筐体1の開端を貫通する。図5Bはクランプ状態の装置を示す。クランプ状態では、クランプ要素5、6は、後退位置からクランプ位置に移動しており、クランプ要素5、6は壁部分8を狭さくされた状態に緩やかに狭さくする。狭さくされた状態では、狭さくされた壁部分8内の血液循環が実質的に制限されず、この壁部分8の内腔内の流れが制限される。図5Cは刺激状態の装置を示す。刺激状態では、クランプ要素5、6は壁部分8を狭さくし、刺激デバイス3の電気要素7は壁部分8の異なる区域を電気的に刺激し、壁部分8が内腔を収縮(肥厚)させて閉鎖させるようになる。
【0202】
装置が刺激状態にあるとき、壁部分8の異なる区域を、それらの区域が損傷されるのを防ぐために、自然な物理特性を本質的に経時的に維持するような形で刺激することが重要である。したがって、制御デバイス4は、連続した期間中に壁部分8の各区域を断続的に刺激するように刺激デバイス3を制御し、各期間は、区域内の満足な血液循環を経時的に維持するのに十分な短さである。さらに、制御デバイス4は、現在刺激されていない各区域が再度刺激される前にその実質的に正常な血液循環を回復するように、壁部分8の区域の刺激を制御する。刺激の効果を経時的に維持するために、すなわち壁部分8を収縮された状態に維持することによって内腔を閉鎖された状態にしておくために、制御デバイス4は、区域の1つまたは複数を一度に刺激して刺激をある区域から別の区域に経時的にシフトさせるように刺激デバイス3を制御する。制御デバイス4は、たとえば決定された刺激パターンに従って、管状壁部分8に沿って区域の刺激を周期的に伝播するように刺激デバイス3を制御してもよい。組織壁の所望の反応をその刺激中に達成するために、制御デバイスは、好ましくは周期的に、壁部分8の刺激の強度を変更するように刺激デバイスを制御してもよい。
【0203】
図2〜図4の実施形態では、電気要素7は、それぞれが各細長いクランプ要素5および6に沿って長手方向に延びる、電気要素7の一連の14グループを形成する(図2を参照)。電気要素7の各グループに属する電気要素7は、クランプ要素5上に1列に設置されそれに対して直角に延びる、4つの電気要素7からなる第1の経路と、クランプ要素6上に1列に設置されそれに対して直角に延びる、4つの電気要素7からなる第2の経路を形成する。したがって、電気要素7のこの2つの経路は、患者の器官の両側に延びる。制御デバイス4は、患者の器官の内腔内の流れの方向とは反対方向または同じ方向に、一連のグループに含まれる電気要素7のグループを連続して付勢するように刺激デバイス3を制御する。もちろん、電気要素7の各経路に属する電気要素7の数は4より大きくても小さくてもよく、電気要素7のいくつかの平行な列が電気要素7の各経路を形成してよい。
【0204】
図6A〜図6Cは管状筐体9と、3つの細長いクランプ要素10a、10b、10cとを含む、本発明の別の実施形態を示す。これらのクランプ要素は、後退位置(図6Aを参照)とクランプ位置(図6Bを参照)の間で管状筐体9内でその中心軸に向かって近づいたりこれから離れたりするように径方向に移動可能である。この3つのクランプ要素10a〜10cは、筐体9の中心軸の周囲に対称的に置かれる。この実施形態の刺激デバイスは、細長いクランプ要素10a〜10cに沿って長手方向に延びる要素の一連のグループを形成する電気要素11a、11b、11cを含み、電気要素の各グループに属する電気要素11a〜11cは、筐体9の中心軸の周囲に周方向に延びる3つの電気要素11a、11b、および11cからなる経路を形成する。各グループの3つの電気要素11a〜11cはそれぞれ、3つのクランプ要素10a〜10c上に設置される。したがって、3つの電気要素11a〜11cからなる経路は、患者の器官の周囲に延びる。もちろん、電気要素11a〜11cの各経路に属する電気要素11の数は3より大きくてもよく、電気要素11a〜11cからなるいくつかの平行な列は、電気要素の各経路を形成してよい。
【0205】
図7Aおよび図7Bは、器官12の内腔13内の流れを制限するように装置のクランプ要素5、6が患者の器官12の管状組織壁の一部を狭さくする間に、図2の装置によって実施される電気刺激モードの異なるステップを示す。わかりやすいように、図7A、図7Bには狭さくデバイス2のクランプ要素5、6のみを示す。したがって、図7Aは、電気要素からなるグループの付勢された電気要素7が、内腔13を収縮させて閉鎖させるために管状壁の第1の部分14および第2の部分15をどのように電気的に刺激するかを示す。図7Bは、電気要素の他のグループの付勢された電気要素7が、第1の部分および第2の部分内の実質的に正常な血液循環が回復されるように、管状壁の第1の部分14および第2の部分15の電気刺激が停止されている間に内腔13を収縮させて閉鎖させるために、第1の部分および第2の部分とは異なる管状壁の第3の部分16をどのように電気的に刺激するかを示す。このようにして、狭さくされた管状壁内の血液循環が確実に周期的に回復されるように、狭さくされた管状壁の電気刺激が管状壁のある部分から別の部分へ経時的にシフトされる。
【0206】
制御デバイス4は、2相の電気パルスすなわち正パルスと負パルスの組み合わせにより電気要素7を付勢するように、刺激デバイス3を制御する。所望の刺激効果は、異なるパルス・パラメータを変化させることによって達成される。したがって、制御デバイス4は、パルスの振幅(電圧)、連続したパルス間のオフ期間、パルス幅、およびパルス繰り返し周波数を変化させるように刺激デバイス3を制御する。パルス電流は、1〜30mAとするべきである。神経刺激には約5mAのパルス電流および約300μsのパルス幅が適しているが、筋肉刺激には約20mAのパルス電流および約30μsのパルス幅が適している。パルス繰り返し周波数は適切には約10Hzである。たとえば、図8Aのパルス/時間図P/tに示されるように、幅が狭く振幅(電圧)が高い負パルスPSと、負パルスに続く、幅が広く振幅が低い正パルスPLを含むパルスの組み合わせが、このようなパルスの組み合わせからなるパルス列を形成するように周期的に繰り返されてもよい。負パルスPSのエネルギー含量は、正パルスPLのエネルギー含量と実質的に等価であるべきである。
【0207】
図8Bは、図8Aに示す電気刺激の変更形態を示すパルス/時間図である。したがって、図8Aのパルスの組み合わせが、図8Aのパルスの組み合わせの正パルスPLと同時に出現する、高周波数/低振幅パルスからなる比較的長い第1のパルス列PTLと、図8Aに示すパルスの組み合わせの負パルスPSと同時に出現する、高周波数/低振幅パルスからなる比較的短い第2のパルス列PTSとを有するパルス列の組み合わせと混合される。その結果、高周波数/低振幅のパルス列PTLおよびPTSは、図8Bに示すように、図8Aの正パルスPLおよび負パルスPSに重ね合わされる。図8Bのパルス構成、およびその変形形態は、所望の刺激効果を達成するために人間の特定器官の刺激とともに使用すると有益である。
【0208】
好ましくは、図9A、図9B、図9C、および図9Dのパルス/時間図P/tに示すように、電気パルスがパルス列を形成する。図9Aのパルス/時間図P/tは、パルス列18Aにより刺激される、患者の管状器官の壁部分の個々の区域を表す。このパルス列18Aは、それぞれ幅が狭く振幅(電圧)が高い3つの初期負パルスと、この負パルスに続く、幅が広く振幅が低い1つの正パルスとを含む。器官の区域が実質的に正常な血液循環を回復できるようにするための遅延の後で、パルス列18Aが繰り返される。
【0209】
図9Bのパルス/時間図P/tは、パルス列18Aと同じ構成を有するパルス列18Bにより刺激される、壁部分の別の個々の区域を表す。パルス列18Aおよび18Bは、狭さくされた壁部分が必要に応じて収縮するように常に刺激されるようにするために互いに対して部分的に重なるように、互いに対してシフトされる。
【0210】
図10Aおよび図10Bのパルス/時間図P/tは、同一の構成を有し周期的に繰り返されるパルス列18Cおよび18Dによってそれぞれ刺激される、壁部分の2つの異なる区域を表す。各パルス列18C、18Dは、それぞれ幅が狭く振幅(電圧)が高い2つの初期負パルスと、この2つの負パルスに続く、幅が広く振幅が低い1つの正パルスとを含む。この場合、パルス列18Cおよび18Dは、互いに重ならないように互いに対してシフトされる。したがって、隣接するパルス列18Cの間のオフ期間はパルス列18Dの幅より長く、隣接するパルス列18D間のオフ期間はパルス列18Cの幅より長い。
【0211】
パルス列18A、18B、18C、および18Dは、多数の異なる方法で構成できる。したがって、制御デバイス4は、各パルス列の長さ、パルス列の繰り返し周波数、各パルス列のパルスの数、および/またはパルス列の間のオフ期間を変化させるように刺激デバイス2を制御することができる。典型的には、制御デバイス4は、刺激されたばかりの区域において、その区域が電気パルスにより再度刺激される前に実質的に正常な血液循環を回復するのに十分に長く持続するように、パルス列の間の各オフ期間を制御する。
【0212】
図11Aおよび図11Bは、血管19内の血流を制御する、本発明の別の実施形態を示す。これは、2つのクランプ要素20aおよび20bを有する狭さくデバイスと、クランプ要素20a、20bにそれぞれ統合された2つの熱刺激要素21aおよび21bの形をとる刺激デバイスと、クランプ要素20a、20bおよび刺激要素21a、21bを制御するための制御デバイス4とを備える。クランプ要素20aと20bは、図5A〜図5Cによる実施形態に関して上述されたのと同じ形で互いに近づいたり離れたりするように移動可能である。熱刺激要素21aおよび21bはペルチェ素子を含んでよく、熱要素21aが熱要素21bと向かい合うようにクランプ要素20a、20b上に設置される。図11Aは、血流が制限されるように、クランプ要素20a、20bが血管19をどのように狭さくするかを示す。図11Bは、壁が血管19を収縮させて閉鎖させるために、制御デバイス4が、血管19の壁を冷却するように熱刺激要素21a、21bをどのように制御するかを示す。血管19を解放するため、制御デバイス4は、血管19の壁が拡張するためにこの壁を加熱するように熱刺激要素21a、21bを制御する。
【0213】
図12Aおよび図12Bは、上述の実施形態の狭さくデバイスを操作するのに適した油圧操作手段を示す。具体的には、図12Aおよび図12Bは、狭さくデバイス2のこのような油圧操作手段を備える図2の装置を示す。(刺激デバイスは図示しない。)したがって、筐体1は2つの油圧チャンバ22aおよび22bを形成し、このチャンバ中で2つのクランプ要素5、6は、患者の器官の管状組織壁部分8に対して前後に摺動可能である。油圧操作手段は、作動油を含有する、弾性バルーンなどの拡張可能なリザーバ23と、リザーバ23と油圧チャンバ22a、22bの間の導管24aおよび24bと、導管24a、24bの作動油をポンプ圧送するための双方向ポンプ25とを含む。制御デバイス4は、作動油をリザーバ23からチャンバ22a、22bにポンプ圧送し、壁部分8に対してクランプ要素5、6を移動させ、それにより管状壁部分8を狭さくする(図12Bを参照)ように、およびチャンバ22a、22bからリザーバ23に作動油をポンプ圧送し、クランプ要素5、6を壁部分8から遠ざけ、それにより管状壁8を解放する(図12Aを参照)ように、ポンプ25を制御する。
【0214】
あるいは、図12Aおよび図12Bの実施形態は、拡張可能なリザーバ23と油圧チャンバ22a、22bの間で作動油を流すための、手動で操作可能な適切な油圧手段を利用することによって手動で操作されてもよい。この場合、ポンプ25は省略される。
【0215】
図13Aおよび図13Bは、本発明の機械的に操作可能な実施形態を概略的に示す。この実施形態は、患者の器官の管状組織壁部分8上に適用された端が開いた管状筐体26と、この筐体26内に配された狭さくデバイス27と、この狭さくデバイス27を制御するための制御デバイス4とを備える。上述の刺激デバイス(図示せず)も筐体26内に設けられる。狭さくデバイス27は、後退位置(図13Aを参照)とクランプ位置(図13Bを参照)の間で管状筐体26内で管状壁部分8に近づいたりこれから離れたりするように径方向に移動可能なクランプ要素28を含み、クランプ要素28はクランプ位置で管状壁部分8を緩やかに狭さくする。クランプ要素28を機械的に操作するための機械的操作手段は、筐体26に取り付けられた電気モータ29と、このモータ29によって駆動されクランプ要素28に操作可能に接続された伸縮デバイス30とを含む。制御デバイス4は、伸縮デバイス30を拡張させ、クランプ要素28を壁部分8に対して移動させて、それにより管状壁部分8が狭さくされる(図13Bを参照)ように電気モータ29を制御し、さらに伸縮デバイス30を後退させ、クランプ要素28を壁部分8から遠ざけ、それにより壁部分8が解放される(図13Aを参照)ようにモータ29を制御する。
【0216】
あるいは、図13Cに示すように、モータ29が省略されてもよく、伸縮デバイス30が手動で操作するように改変されてもよい。したがって、クランプ要素28を壁部分8に押し付けるために伸縮デバイス30を拡張された状態にしておくように作用するばね30aが設けられてもよい。機械的操作手段は、伸縮デバイス30に操作可能に接続され皮下に移植されたレバー機構29aを含んでもよい。患者は、想像線で示されるように、患者の皮膚29bを通してこのレバー機構29aを押し、ばね30aの作用に逆らって伸縮デバイス30を伸縮デバイス30の後退位置に引き寄せるようにしてもよい。患者がレバー機構29aを解放すると、ばね30aが伸縮デバイス30を拡張させ、それによりクランプ要素28が壁部分8に押し付けられる。
【0217】
図13A、図13B、および図13Cに関連して上述した機械的操作手段はまた、図1〜図11による実施形態で実施されてもよい。
【0218】
図14Aは、腹部に瘻を有する結腸ろう造設術患者の小腸31に適用された図2の実施形態を示す。狭さくデバイス2のクランプ要素5、6は小腸31を狭さくし、刺激デバイス3は腸の通路を閉鎖させるように付勢される。(わかりやすいように、筐体は図示せず、クランプ要素5、6は誇張されている。)この実施形態では、制御デバイスは、携帯型の無線リモート・コントロール32の形をとる外部制御ユニットと、狭さくデバイスおよび刺激デバイスを制御するための移植された内部制御ユニット33とを含み、内部制御ユニット33はマイクロプロセッサを含んでもよい。リモート・コントロール32は、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスをオンおよびオフに切り替えるために内部制御ユニット33を制御するように患者によって操作可能である。ただし、別法として、リモート・コントロール32は、患者によって「オン」と「オフ」を手動で切り替えられる、皮下に移植された押しボタンによって置き換えられてもよい。このような手動で操作可能な押しボタンは、非常時または故障時に患者が装置の操作を停止できるように非常ボタンとしてリモート・コントロール32と組み合わせて設けられてもよい。
【0219】
内部制御ユニット33は、クランプ要素5、6を移動させるように移植された操作デバイス34を制御する。充電式電池などの移植されたエネルギー源35が操作デバイス34に電力を供給する。内部制御ユニット33は、皮下に移植されても腹部に移植されてもよく、エネルギー受信器としても機能する、すなわち無線エネルギーを電気エネルギーに変換してその電気エネルギーにより移植されたエネルギー源35(充電式電池)を充電する。
【0220】
移植されたセンサ36が腸内の圧力などの患者の物理的パラメータまたは腸内の圧力に関連するパラメータを検知し、内部制御ユニット33がセンサ36からの信号に応答して狭さくデバイス2および/または刺激デバイス3を制御する。この実施形態では、センサ36は圧力センサであり、内部制御ユニット33は、圧力センサ36が所定の圧力測定値を検知したことに応答して患者の腸31の狭さくを変更するように狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する。たとえば、制御ユニット33は、圧力センサが圧力上昇を検知したことに応答して患者の腸31の狭さくを増加させるように狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御してよい。その代わりに、またはこれと組み合わせて、内部制御ユニット33と同じように、リモート・コントロール32は、センサ36からの信号に応答して狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する。
【0221】
リモート・コントロール32は、センサ36からの信号に応答して音声信号または表示情報などの指標を生成するための手段を装備してもよい。しきい値を超える圧力上昇を示すこのような指標に患者の注意が向けられると、患者はリモート・コントロールを使用して、患者の瘻を介して腸の内容物をポンプ圧送するように狭さくデバイスおよび刺激デバイスを制御してもよい。
【0222】
図14Bは、手術により小腸を肛門につないだ結腸ろう造設術患者の小腸に狭さくデバイスが適用される点を除いて、図14Aの実施形態に類似した実施形態を示す。
【0223】
もちろん、図14Aおよび図14Bに示す狭さくデバイス2は、該当する場合には、本発明の種々の実施形態において説明された狭さくデバイスのいずれか1つによって置き換えられてもよい。
【0224】
図15〜図17は、2つの重複端部38、39を有する円形の弾力的なコア37の形をとる細長い狭さく部材を有する、機械的に操作可能な狭さくデバイスを示す。このコア37は実質的に円形の制限開口部を画定し、コア37のうち、解放可能でロック可能な接合部41以外は弾性を有するソフト・ホース40に封止される。この接合部41が解放されると、患者の器官の管状組織壁の一部分の周囲にホース40を有するコア37が適用できるようになる。これらの要素すべての材料は、患者の体がそれらを拒絶しないように生体適合性を有する。コア37の長手方向延長部を機械的に操作して制限開口部のサイズを変更するための操作デバイス42は、コア37の重複端部38、39と摩擦係合する駆動輪43を備える。この駆動輪43は、ホース40内に配置されたホルダ44に軸支され、コア37のそれぞれの端部38、39を駆動輪43に押し付けてそれらの間の摩擦係合を増大させる2つの逆圧ローラ45、46を備える。操作デバイスの電気モータ47は、長い可撓性駆動軸48を介して駆動輪43に接続され、シリコーン・ゴムからなる本体50内の遠隔制御された電源ユニット49とともに成形される。可撓性駆動軸48の長さは、本体50が患者の体内の所望の位置(適切には腹部)に配置できるように選択される。
【0225】
電源ユニット49は、駆動輪43を一方向に回転させ、コア37の直径を減少させて、壁部分を狭さくするために、または駆動輪43を反対方向に回転させ、コア37の直径を増加させて、壁部分を解放するために、電気モータ47に電力を供給するように制御可能である。
【0226】
第1の代替形態によれば、ラック歯車がコア37の端部38、39の一方の上に形成されてもよく、駆動輪43が、コア37の他方の端部に接続されてラック歯車と噛み合う駆動歯車輪によって置き換えられてもよい。
【0227】
第2の代替形態によれば、操作デバイス42は、ウォーム駆動ホース・クランプとして設計されてもよい。すなわち、コア37の端部38、39の一方はねじ山を備えてよく、コア37の他方の端部は、ねじ山がコア37の前記一方の端部のねじ山と相互作用するウォームを備えてよい。このようなウォームのねじ山は、コア37の両方の端部38、39上に設けられたねじ山とも相互作用してよい。この代替形態では、電気モータ47は、ウォームを一方向に回転させてコア37の直径を減少させると壁部分を狭さくするか、またはウォームを反対方向に回転させてコア37の直径を増加させると、壁部分を一方向に解放してコア37の直径を減少させ、その結果、壁部分を狭さくするか、またはクランプねじを反対方向に回転させてコア37の直径を増加させると、壁部分を解放する。
【0228】
図18は、モータ47が、コア37に固定されて短い駆動軸51を有するようにホース40内に封じ込められていることと、モータ47が、駆動軸51が円形のコア37まで実質的に接線方向に延びるようにコア37を基準に設置されることを除いて、図15〜図17の実施形態と同一の狭さくデバイスを示す。駆動軸51を駆動輪43に接続する、ある角度をなした伝動装置52が存在する。
【0229】
図19は、図18の実施形態のモータ47の適切な代替構成を示す。この構成は、コア37の一方の端部に固着された第1クランプ部材53と、コア37の他方の端部39に固着された第2クランプ部材54とを備える。モータ47は、第1クランプ部材53に固着され、歯車伝動装置56を介してウォーム歯車55に操作可能に接続される。このウォーム歯車55は、ホルダ57および58の両端で軸支され、ホルダ57および58はそれぞれクランプ部材53およびモータ47に堅固に固着される。第2クランプ部材54は、ウォーム歯車55と噛み合うピニオンを有する。モータ47に電力が供給されると、ウォーム歯車55が回転し、それによりコア37の端部39を長手方向の一方向または反対方向に引っ張り、その結果、実質的に円形のコア37の直径が増加または減少される。モータ47、ウォーム歯車55、歯車伝動装置56、および第2クランプ部材54は、長ストロークを有する可動要素に作用する弱い力を短ストロークを有する別の可動要素に作用する強い力に変えるタイプのサーボ・システムを構成する。
【0230】
図20は、カメラの従来の調整可能なアパーチャ機構と同様に配された複数の円弧状の薄板59を含む狭さくデバイスを示す。モータ60は、薄板59によって画定された制限開口部のサイズを変更するように薄板59を操作する。
【0231】
図21〜図23は、2つの半円形の要素61および62を含む狭さくデバイスを示す。半円形の要素61、62は、実質的に円を形成する、完全に開いた状態(図22に示す)と、半円形の要素61、62によって画定される制限開口部のサイズが減少される、ある角度をなした状態(図23に示す)の間で、互いに対して揺動可能であるように一緒にヒンジ結合される。モータ63は、互いに対して揺動するように半円形の要素61、62を操作する。
【0232】
図24〜図26は、円を形成し実質的に楕円形の断面を有する弾性ベルト64を含む狭さくデバイスを示す。モータ67は、ベルト64の内部の広い方の面が実質的に円筒状の面を形成する、完全に開いた状態(図25に示す)と、ベルト64の内部の広い方の面が実質的に円錐形の面を形成する、開きが弱くなった状態(図26に示す)との間で、その長手方向延長部を回転させるようにベルト64を操作する。
【0233】
図27は、患者の器官の管状組織壁70の一部分の両側に設置された2つの剛性の関節式クランプ要素69を有する狭さくデバイス68を示す。操作デバイス71は、複数のクランプ要素69の間に壁部分70を締着させたもので、複数のクランプ要素69を互いの方に向けることにより壁部分を収縮させ、複数のクランプ要素69を互いから遠ざけて壁部分をクランプ要素69から解放する。
【0234】
図28および図29は、患者の器官の管状組織壁304の一部分に沿って互いに対して連続で変位され、かつ管状壁304の反対側に交互に設置された3つの曲げ部材301、302、および303を有する狭さくデバイス300を備える本発明の装置の一実施形態を示す。(あるいは、各部材301、302、および303は、砂時計の形状をとってもよい。)操作デバイス(図示せず)は、図29に示すように、2つの外部部材301、303を管状壁304に対して一方向に側方に移動させ、中間部材302を管状壁304に対して反対方向に移動させて、管状壁304を曲げ、それにより管状壁部分304を狭さくする。壁部分304を解放するために、操作デバイスは、部材301〜303を、管状壁部分304から遠ざけて図28に示す位置に移動させる。
【0235】
図30Aおよび図30Bは、拡張可能/収縮可能な空洞73を有するバンド72の形をとる、油圧的に操作可能な細長い狭さくデバイスを示す。空洞73は、作動油を含有する調整可能なリザーバ74と流体連通する。図30Aは、バンドが非狭さく状態であるときを示し、図30Bは、バンドが、リザーバ74によって供給された作動油によって空洞73が拡張される狭さく状態であるときを示す。
【0236】
図31A、図31B、図31C、および図31Dは、4つの異なるように操作された油圧狭さくデバイスの構成図である。図31Aは、図30Aのバンド72を示し、その空洞73はリザーバ75と流体連通する。図31Bは、図30Aの実施形態を示し、バンド72の空洞73は、双方向ポンプ76の形をとる操作デバイスを介してリザーバ74と流体連通する。図31Cは、反転サーボ・システムの形をとる操作デバイスを示し、第1の閉鎖システムが第2のシステムを制御する。この反転サーボ・システムは、調整可能な流体供給リザーバ77と、調整可能なサーボ・リザーバ78とを備える。サーボ・リザーバ78はこれより大型の調整可能なリザーバ79を制御する。このリザーバ79は、患者の器官の管状組織壁の一部分の周囲に適用されたバンド72と関連して、バンド72の空洞73の容積を変化させ、それにより壁部分の狭さくを変化させる。図31Dは、大型のリザーバ79が省略されている点を除いて図31Cの実施形態と同一の一実施形態を示す。その代わり、サーボ・リザーバ78は、バンド72の空洞と流体連通する。
【0237】
図12A〜図30Bによる上記のすべての実施形態において、刺激デバイスは、狭さく/刺激ユニットを形成するように設けられてよい。刺激デバイスは、狭さくデバイス上に設置された複数の電気要素7(図12A〜図15、図18、図20〜図23、図26〜図31Bに示される)を含む。
【0238】
図32は、チャンバ81を画定する蛇腹式リザーバ80を含む流体供給デバイスの横断面図である。そのサイズは、遠隔制御の電気モータ82を備える操作デバイスにより変更できる。リザーバ80およびモータ82は筐体83内に配置される。大きな壁84を移動させると、チャンバ81が変化する。壁84はナット85に固着され、ナット85は回転可能なスピンドル86にねじ付けられる。スピンドル86はモータ82によって回転される。筐体83内に配置された電池89は、モータ82に電力を供給する。モータ82を制御するための信号受信器90も筐体83内に配置される。あるいは、電池89および信号受信器90は、別個の場所に載置されてもよい。モータ82はまた、送信信号から伝達されたエネルギーにより電力を供給されてもよい。
【0239】
図32の流体供給デバイスは、該当する場合、本明細書で説明される狭さくデバイスの操作のための作動油を供給するために使用されてもよい。たとえば、図32の流体供給デバイスは、図30Aによる実施形態でのリザーバ74の代わりに使われてもよい。
【0240】
図33Aおよび33Bは、方形筐体91と、筐体91内で移動可能な中間壁92とを含む反転サーボを示す。比較的大型で実質的に円筒状の蛇腹式リザーバ93は、筐体91内に配され、移動可能な中間壁92に接合される。別の円筒状の蛇腹式リザーバ94は、リザーバ93よりかなり小さく、筐体91内で中間壁92の反対側に配され、同様に壁92に接合される。小型の蛇腹式リザーバ94は流体供給パイプ95を有し、大型の蛇腹式リザーバ93は流体供給パイプ96を有する。
【0241】
図33Aを参照すると、少量の作動油が供給パイプ95を介して小型の蛇腹式リザーバ94に導通されると、小型の蛇腹式リザーバ94が拡張して、移動可能な中間壁92を大型の蛇腹式リザーバ93の方に押す。その結果、図33Bに示すように、大型の蛇腹式リザーバ93が中間壁92によって収縮され、それにより大量の作動油が供給パイプ96を介して大型の蛇腹式リザーバ93から押し出される。
【0242】
たとえば、図33Aおよび図33Bの反転サーボは、図31Cの実施形態で使用されてもよい。ここでは、小型の蛇腹式リザーバ94が小型のサーボ・リザーバ78に相当し、大型の蛇腹式リザーバ93が大型のリザーバ79に相当する。また、図33Aおよび図33Bの反転サーボは、図30Aおよび図30Bの実施形態で使用されてもよい。ここでは、小型の蛇腹式リザーバ94は調整可能なリザーバ74に接続され、大型の蛇腹式リザーバ93はバンド72の空洞73に接続される。
【0243】
図34は、本発明の装置の油圧的に操作可能な狭さくデバイス97を概略的に示す。この狭さくデバイス97は、油圧システムが異なるように設計されている点を除けば、図30Aに示す実施形態に類似している。したがって、狭さくデバイス97は、作動油を含有するリザーバ99と流体連通する比較的小型の膨張可能な空洞98と、この小型の空洞98によって変位可能な比較的大型の空洞100とを含む。小型の空洞98は、小型の空洞98が膨張されると患者の管状壁部分を狭さくするように大型の空洞100を変位させ、小型の空洞98がしぼむと壁部分を解放するように大型の空洞100を変位させるように適合される。したがって、リザーバ99から比較的少量の作動油を小型の空洞98に追加すると、壁部分の狭さくが比較的大きく増加する。
【0244】
大型の空洞100は大型のバルーン101の形をとる収縮要素によって画定され、これは大型の空洞100の容積を較正するための注入ポート(図示せず)に接続されてよい。シリンジを用いて注入ポートに流体を追加したり注入ポートから流体を取り出したりすると、バルーン101の容積が較正される。小型の空洞98は、狭さくデバイス97の環状フレーム103に取り付けられた小型の蛇腹102によって画定され、反対側はバルーン101に取り付けられる。
【0245】
図35Aおよび図35Bは、環状フレーム103が患者の器官の管状壁部分の周囲に適用されるときの狭さくデバイス97の操作を概略的に示す。図35Aを参照すると、小型の空洞98がしぼむと、蛇腹102はバルーン101を内側へ環状フレーム103内に引き込み、その結果、狭さくデバイス97が壁部分を狭さくする。図35Bを参照すると、小型の空洞98が膨張すると、蛇腹102がバルーン101を環状フレーム103から引き出し、その結果、狭さくデバイス97が壁部分を解放する。
【0246】
上述のように、狭さくデバイスと刺激デバイスは、患者の器官の内腔内の流体および/または他の身体物質を能動的に移動させるように協働することができる。これは、図2に示す狭さく/刺激ユニットを使用することによって達成することができる。したがって、第1協働選択肢によれば、狭さくデバイスのクランプ要素5、6は、内腔を完全には閉鎖せずに壁部分8を狭さくし、それにより内腔内の流れが制限される。制御デバイス4は、狭さくされた壁部分を内腔の下流または上流の方向に徐々に刺激して壁部分8の漸進的な収縮を引き起こし、内腔内で流体および/または他の身体物質を移動させるように電気要素7を制御する。
【0247】
第2協働選択肢によれば、狭さくデバイスは内腔内の流れが制限されるように壁部分を狭さくし、制御デバイス4は壁部分8の上流端または下流端のどちらかで内腔を閉鎖させるために、狭さくされた壁部分8を刺激するように細長いクランプ要素5、6の一端にある少数の電気要素7を制御する。内腔がこのように閉鎖される場合、制御デバイス4は、壁部分の狭さくを増加させるように狭さくデバイスを制御し、それにより内腔内の流体および/または他の身体物質が壁部分8の下流または上流に移動する。
【0248】
第2協働選択肢を実施するための本発明の別の実施形態では、狭さくデバイスは内腔内の流れが制限されるように壁部分を狭さくし、制御デバイス4は、壁部分が内腔の下流または上流方向に徐々に狭さくされるように狭さくデバイスが壁部分の異なる区域の狭さくを変化させる間に、狭さくされた壁部分を刺激するように刺激デバイスを制御する。図36A〜図36Eは、ある長さの壁部分8にその両側で当接する凸面107、108と、この凸面107、108上に設置された複数の電気要素7(電極など)とを有する2つの細長い狭さく要素105、106を含む狭さくデバイス104を備える、このような代替実施形態の異なる操作ステージを示す。制御デバイス4は、狭さくデバイス104の操作中に電気要素7を制御し、図36A〜図36Dに示すように狭さく要素105、106が壁部分8を徐々に狭さくるために管状壁部分8に対して移動するように細長い狭さく要素105、106を制御する。
【0249】
したがって、図36Aに示す狭さく要素105、106の最初の位置では、壁部分は狭さく要素105、106によって圧縮されず、電気要素7は付勢されない。この最初の位置を発端として、制御デバイス4は、電気要素7を付勢しながら、管状壁部分8を狭さくするために壁部分に向かって狭さく要素105、106の左端を揺動する(矢印で示す)ように狭さく要素105、106を制御し(図36Bを参照)、その結果、壁部分8に接触する電気要素7が壁部分8を収縮させる。図36Cは、管状壁部分8の内腔が肥厚された壁部分8によってどのように完全に閉鎖されるかを示す。その場合、図36Cに示すように、制御デバイス4は右端が互いに向かって動く(矢印で示す)ために移動するように狭さく要素105、106を制御し、狭さく要素105、106の凸面107、108は互いの上で転がり、収縮された壁部分8がそれらの間にある(図36Dを参照)。その結果、器官の内腔内の身体物質は、右に押しやられる(白い矢印で示す)。狭さく要素105、106が互いの上で転がって図36Eに示す位置に達すると、制御デバイス4は互いから遠ざかって(図36Eの矢印で示す)図36Aに示す最初の位置に達するように狭さく要素105、106の右端を制御する。所望量の身体物質が器官の内腔内で蠕動により移動されるまで、図36A〜図36Eによって示される操作ステージを周期的に何回か繰り返すことができる。
【0250】
あるいは、狭さく要素105、106の一方のみが凸面を備えてよく、他方の狭さく要素は、壁部分に当接する平面を有する。器官の管状部分8を患者の骨に押圧する凸面を有する単一の狭さく要素を使用することも可能である。
【0251】
図36A〜図36Eによる実施形態では、制御デバイス4は、狭さく要素105、106の凸面107、108が互いの上で転がるので、狭さくされた壁部分8を徐々に刺激して細長い狭さく要素105、106の動きと調和してその漸進的な収縮を引き起こすように電気要素7を制御してよい。
【0252】
図37は、本発明の装置の一般的な実施形態を概略的に示す。この実施形態では、エネルギーが、患者に移植された装置の各エネルギー消費構成要素に伝達される。図37の装置は移植された狭さく/刺激ユニット110を備え、この狭さく/刺激ユニット110は患者の器官の管状組織壁の一部分を緩やかに狭さくし、かつ狭さくされた部分の異なる区域を刺激して壁部分の収縮を引き起こすように操作可能である。狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスは、可逆的な機能を実施すること、すなわち壁部分を狭さくして解放し、その結果、狭さく/刺激ユニット110が人工括約筋として機能することが可能である。
【0253】
エネルギー源111は、電源ライン112を介して狭さく/刺激ユニット110のエネルギー消費構成要素にエネルギーを供給するように適合される。エネルギー源からのエネルギーの供給をオンまたはオフにするために患者によって操作可能な無線リモート・コントロールまたは皮下に移植されたスイッチを設けてよい。エネルギー源は移植可能な永久電池または充電式電池であってもよいし、外部エネルギー伝達デバイスに含まれてもよい。これは、患者によって直接操作可能であってもよいし、無線エネルギーを狭さく/刺激ユニットのエネルギー消費構成要素に伝送するように患者によって操作可能なリモート・コントロールによって制御されてもよい。あるいは、エネルギー源は、移植可能な充電式電池、外部エネルギー伝送デバイス、およびこの外部エネルギー伝送デバイスによって伝送された無線エネルギーを移植可能な充電式電池の充電用の電気エネルギーに変換する移植可能なエネルギー変換デバイスとの組み合わせを備えてもよい。
【0254】
図38は、図37の一般的な実施形態の特別な実施形態を示す。この実施形態では、患者に移植された部品もあれば、患者の体外に位置する部品もある。したがって、図38では、患者の皮膚109の右に配置された部品はすべて移植されており、皮膚109の左に配置された部品はすべて患者の体外に位置する。装置の移植されたエネルギー変換デバイス111Aは、電源ライン112を介して狭さく/刺激ユニット110のエネルギー消費構成要素にエネルギーを供給するように適合される。装置の外部エネルギー伝送デバイス113は、無線信号を伝送する無線リモート・コントロールを含む。この無線信号は、移植されたエネルギー変換デバイス111Aに組み込まれた信号受信器によって受信される。移植されたエネルギー変換デバイス111Aは、信号からのエネルギーを電気エネルギーに変換する。電気エネルギーは、電源ライン112を介して狭さく/刺激ユニット110に供給される。
【0255】
図38の装置は、エネルギーを消費する、装置の移植された構成要素に付勢するための移植された充電式電池も含むことができる。この場合、エネルギー変換デバイスが信号からのエネルギーを電気エネルギーに変換するので、移植されたエネルギー変換デバイス111Aはまた、電気エネルギーで電池を充電する。
【0256】
マイクロプロセッサなどの電気スイッチ114の形をとる逆転デバイスが、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスを逆転させるために患者に移植される。外部エネルギー伝送デバイス113の無線リモート・コントロールはエネルギーを搬送する無線信号を伝送し、移植されたエネルギー変換デバイス111Aは無線エネルギーを、スイッチ114を操作するための電流に変換する。電流の極性がエネルギー変換デバイス111Aによってシフトされると、スイッチ114は、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスによって実施される機能を逆転させる。
【0257】
図39は、エネルギー変換デバイス111Aと、狭さく/刺激ユニット110と、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスを操作するためのモータ115の形をとる移植された操作デバイスとを含む本発明の一実施形態を示す。外部エネルギー伝送デバイス113のリモート・コントロールがエネルギー変換デバイス111Aの受信器に無線信号を伝送するので、モータ115はエネルギー変換デバイス111Aからのエネルギーにより電力を供給される。
【0258】
図40は、エネルギー変換デバイス111Aと、狭さく/刺激ユニット110と、移植されたアセンブリ116とを含む本発明の一実施形態を示す。アセンブリ116は、モータ/ポンプ・ユニット117と、流体リザーバ118とを含む。この場合、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスは油圧的に操作される。すなわち作動油がモータ/ポンプ・ユニット117によってリザーバ118から狭さく/刺激ユニット110にポンプ圧送されると壁部分を狭さくし、作動油がモータ/ポンプ・ユニット117によって逆に狭さく/刺激ユニット110からリザーバ118にポンプ圧送されると壁部分を解放する。移植されたエネルギー変換デバイス111Aは、モータ/ポンプ・ユニット117に電力を供給するために、無線エネルギーを電流に変換する。
【0259】
図41は、必要なときにモータ115を逆転させるように制御ユニット122を制御する外部エネルギー伝送デバイス113と、狭さくデバイスが油圧的に操作される狭さく/刺激ユニット110と、移植されたエネルギー変換デバイス111Aとを備え、移植された作動油リザーバ119と、移植されたモータ/ポンプ・ユニット120と、油圧弁シフト・デバイス121の形をとる移植された逆転デバイスと、別個の外部無線リモート・コントロール111Bとをさらに備える本発明の一実施形態を示す。モータ/ポンプ・ユニット120のモータは電気モータである。移植されたエネルギー変換デバイス111Aは、外部エネルギー伝送デバイス113の無線リモート・コントロールからの制御信号に応答して、制御信号によって搬送されたエネルギーからのエネルギーによってモータ/ポンプ・ユニット120に電力を供給し、それによりモータ/ポンプ・ユニット120は、リザーバ119と狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスの間に作動油を流す。リモート・コントロール111Bは、流体がモータ/ポンプ・ユニット120によってリザーバ119から狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスにポンプ圧送されて壁部分を狭さくする一方向と、流体がモータ/ポンプ・ユニット120によって逆に狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスからリザーバ119にポンプ圧送されて壁部分を解放する別の逆方向の間で作動油の流れの方向をシフトするようにシフト・デバイス121を制御する。
【0260】
図42は、エネルギー変換デバイス111Aと狭さく/刺激ユニット110とを含む本発明の一実施形態を示す。制御ユニット122、アキュムレータ123、およびコンデンサ124も患者に移植される。別個の外部無線リモート・コントロール111Bは、制御ユニット122を制御する。制御ユニット122は、アキュムレータ123に電気エネルギーを保存するようにエネルギー変換デバイス111Aを制御する。アキュムレータ123は、狭さく/刺激ユニット110にエネルギーを供給する。制御ユニット122は、無線リモート・コントロール111Bからの制御信号に応答して、アキュムレータ123から電気エネルギーを放出し、放出されたエネルギーを電力ラインを介して伝達するか、またはエネルギー変換デバイス111Aからの電気エネルギーをコンデンサ124を介して直接伝達する。これにより電気電流が安定し、狭さく/刺激ユニット110の操作が可能になる。
【0261】
一代替形態によれば、図42の実施形態のコンデンサ124は省略してもよい。別の代替形態によれば、この実施形態のアキュムレータ123は省略してもよい。
【0262】
図43は、エネルギー変換デバイス111Aと、狭さく/刺激ユニット110とを含む本発明の一実施形態を示す。狭さく/刺激ユニット110の操作のためのエネルギーを供給するための電池125と、狭さく/刺激ユニット110の操作を切り替えるための電気スイッチ126も患者に移植される。スイッチ126は、電池125が使用中でないオフ・モードから、電池125が狭さく/刺激ユニット110の操作のためのエネルギーを供給するオン・モードに切り替えるために、エネルギー変換デバイス111Aによって供給されるエネルギーによって操作される。
【0263】
図44は、制御ユニット122も患者に移植される点を除いて図43の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。別個の外部無線リモート・コントロール111Bが制御ユニット122を制御する。この場合、スイッチ126は、無線リモート・コントロール111Bが制御ユニット122を制御するのを防止し電池125が使用中でないオフ・モードから、リモート・コントロール111Bが狭さく/刺激ユニット110の操作のために電池125からの電気エネルギーを放出するように制御ユニット122を制御できる待機モードに切り替えるために、エネルギー変換デバイス111Aによって供給されるエネルギーによって操作される。
【0264】
図45は、アキュムレータ123が電池125の代わりに使用され、移植された構成要素の相互接続が異なる点を除いて、図44の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。この場合、アキュムレータ123は、エネルギー変換デバイス111Aからのエネルギーを保存する。移植された制御ユニット122は、無線リモート・コントロール111Bからの制御信号に応答して、アキュムレータ123が使用中でないオフ・モードから、アキュムレータ123が狭さく/刺激ユニット110の操作のためのエネルギーを供給するオン・モードに切り替えるように、スイッチ126を制御する。
【0265】
図46は、電池125も患者に移植され、移植された構成要素の相互接続が異なる点を除いて、図45の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。移植された制御ユニット122は、無線リモート・コントロール111Bからの制御信号に応答して、電池125が使用中でないオフ・モードから、電池125が狭さく/刺激ユニット110の操作のための電気エネルギーを供給するオン・モードに切り替えるために、スイッチ126を操作するためのエネルギーを送出するようにアキュムレータ123(コンデンサであってよい)を制御する。
【0266】
あるいは、スイッチ126は、無線リモート・コントロール111Bが電気エネルギーを供給するための電池125を制御するのを防止され電池125が使用中でないオフ・モードから、無線リモート・コントロール111Bが狭さく/刺激ユニット110の操作のための電気エネルギーを供給するように電池125を制御できる待機モードに切り替えるために、アキュムレータ123によって供給されるエネルギーによって操作されることができる。
【0267】
図47は、モータ115、ギアボックス127の形をとる機械逆転デバイス、およびこのギアボックス127を制御するための制御ユニット122も患者に移植される点を除いて、図43の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。別個の外部無線リモート・コントロール111Bは、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイス(機械的に操作される)によって実施された機能を逆転させるためにギアボックス127を制御するように、移植された制御ユニット122を制御する。
【0268】
図48は、移植された構成要素の相互接続が異なる点を除いて、図46の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。したがって、この場合、アキュムレータ123(適切にはコンデンサ)がオン・モードに切り替えるためにスイッチ126を作動させると、電池125が制御ユニット122に電力を供給する。スイッチ126がオン・モードのとき、制御ユニット122は狭さく/刺激ユニット110の操作のためのエネルギーを供給する、または供給しないように電池125を制御できる。
【0269】
図49は、モータ115を狭さく/刺激ユニット110に接続するギアボックス127と、モータ115に電力を供給するようにエネルギー変換デバイス111Aを制御する制御ユニット122も患者に移植される点を除いて、図39の実施形態と同一である本発明の一実施形態を示す。必要なときにモータ115を逆転させるように制御ユニット122を制御する別個の外部無線リモート・コントロール111Bがある。
【0270】
任意選択で、図42に示されたアキュムレータ123が図49の実施形態に設けられてもよい。移植された制御ユニット122が、変換されたエネルギーをアキュムレータ123に保存するようにエネルギー変換デバイス111Aを制御する。制御ユニット122は、無線リモート・コントロール111Bからの制御信号に応答して、狭さく/刺激ユニット110の操作のためのエネルギーを供給するようにアキュムレータ123を制御する。
【0271】
図38〜図49による上述の種々の実施形態が多数の異なる形で組み合わせ可能であることが、当業者には理解されよう。たとえば、エネルギーにより操作されるスイッチ 114は図39、図42〜図49の実施形態のいずれにも組み込み可能であり、油圧シフト・デバイス121は図40の実施形態に組み込み可能であり、ギアボックス127は図39の実施形態に組み込み可能である。スイッチ114は、たとえばマイクロプロセッサ、または切り替え用に設計されたFGPA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)といった電子構成要素を含むタイプとすることができる。ただし、別法として、エネルギーにより操作されるスイッチ114は、「オン」と「オフ」が患者によって手動で切り替えられる、皮下に移植された押しボタンによって置き換えられてもよい。
【0272】
あるいは、永久電池または充電式電池を、図38〜図49に示される実施形態のエネルギー変換デバイス111Aの代わりに使用してもよい。
【0273】
図50は、図37〜図49による上述の実施形態のいずれかで使用するための電気的接合要素128の形をとるエネルギー変換デバイスを示す。この要素128は、一緒に挟み込まれたp型半導体層129とn型半導体層130とを備える平坦なp−n接合素子である。電球131は、生成された電流がどのように得られるかを示すために、素子128の両側に電気的に接続されている。このようなp−n接合素子128からの電流の出力は温度と関連する。以下の式を参照されたい。
I=IO(exp(qV/kT)−1)
式中、
Iは外部電流、
IOは逆方向飽和電流、
qは電気素量(1.602×10−19クーロン)、
Vは印加電圧、
kはボルツマン定数、
Tは絶対温度である。
【0274】
高い負の印加電圧(逆バイアス)下で、指数項は1.0と比べて無視できる値になり、Iはほぼ−IOである。IOは、接合部の温度に強く依存し、したがって真性キャリア濃度に強く依存する。IOは、大きなバンドギャップを有する材料より小さなバンドギャップを有する材料の方が大きい。ダイオードの整流作用、すなわちダイオードが電流の流れを一方向にのみ制限することは、この特定の実施形態においてp−n接合素子128の操作の要である。
【0275】
p−n接合素子を設計する代替方法は、それぞれの実施形態で使用されるタイプのエネルギーを吸収しない支持材料上に薄い半導体層を堆積させることである。光波に関して無線で伝送されたエネルギーとともに使用する場合、ガラスが適切な材料であろう。テルル化カドミウム、二セレン化銅インジウム、シリコンなどの種々の材料を半導体層で使用できるが、これらに限定されない。効率を改善するためにp型材料およびn型材料からなるいくつかの層を有する多層構造を使用することも可能である。
【0276】
p−n接合素子128によって生成される電気エネルギーは、負の電場と正の電場が直流を生成する太陽電池によって生成されるものと同じタイプであってよい。あるいは、負の半導体層および正の半導体層は、伝送波に従って極性を変更し、それによって交流を生成することができる。
【0277】
p−n接合素子128は、移植に適するように設計される。したがって、人体と接触する素子128の外面はすべて生体適合材料で作製される。上述のように、電流出力(1μAより大きいべきである)がこのような温度に著しく依存するので、p−n接合半導体は、37℃の体温で最適に操作するように設計される。皮膚も皮下組織もエネルギーを吸収するので、素子128の感度または作業区域と無線エネルギー伝送の強度または強さの関係が考えられる。p−n接合素子128は、好ましくは平坦かつ小型に設計される。あるいは、素子128が大きなサイズに作製されている場合、患者の身体の動きに適応するために素子128は可撓性であるべきである。素子128の体積は、2000cm3未満を維持するべきである。
【0278】
図51は、狭さく/刺激ユニット110を制御するための本発明の装置のリモート・コントロールの基本部品を示す。この場合、狭さく/刺激ユニットの刺激デバイスは壁部分を電気パルスにより刺激する。リモート・コントロールは、患者の皮膚132を介した電磁波信号(100kHz〜1gHz程度の高周波であることが多い)の無線伝送に基づいている。図51では、皮膚132の左に配置された部品はすべて患者の体外に位置し、皮膚132の右に配置された部品はすべて移植されている。
【0279】
外部信号伝送デバイス133は、皮膚132の近くに移植された信号受信デバイス134の近くに設置可能である。別の方法として、信号受信デバイス134は、たとえば患者の腹部内に配置可能である。信号受信デバイス134はコイルを備える。このコイルは、直径が約1〜100mm、好ましくは25mmで、非常に薄いワイヤが巻かれ、コンデンサにより特定の高周波に同調する。患者の皮膚下に移植される場合は小さなコイルが選定され、患者の腹部に移植される場合は大きなコイルが選定される。信号伝送デバイス133は、信号受信デバイス134のコイルとほぼ同じサイズを有しているより大きな必要な電流を扱うことができる太いワイヤが巻かれているコイルを備える。信号伝送デバイス133のコイルは、信号受信デバイス134のコイルと同じ特定の高周波に同調する。
【0280】
外部信号伝送デバイス133は、電力増幅器および信号受信デバイス134を介して、移植された制御ユニット135にデジタル情報を送信するように適合される。誤ったランダムな高周波場が制御コマンドを起動しないようにするために、デジタル信号符号が使用される。信号伝送デバイス133上に配置された従来のキーパッドは、狭さく/刺激ユニットの制御のためのデジタル信号を送信するように信号伝送デバイス133に指示するために使用される。信号伝送デバイス133は、高周波信号を生成することによってコマンドを開始する。間もなく、信号が制御システムの移植された部品を付勢したとき、あらかじめ定義されたステップで、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスを操作するコマンドが送信される。このコマンドは、以下に示す形でデジタル・パケットとして送信される。
【0281】
【表1】

【0282】
コマンドは、かなり長時間(たとえば、約30秒以上)連続的に送信される。新たな狭さくまたは解放ステップが必要な場合、移植された制御ユニット135を復号し、別のステップが信号伝送デバイス133によって要求されていることを知ることができるようにカウント・バイトが1増加される。デジタル・パケットのいずれかの部分が誤っている場合、その内容は無視されるだけである。
移植された付勢(エナジャイザ)ユニット137は、ライン136を介して、信号受信デバイス134によって受信された高周波電磁波信号からエネルギーを取り出す。付勢ユニット137は、大容量コンデンサなどのエネルギー源にエネルギーを保存し、制御ユニット135に電力を供給し、ライン138を介して狭さく/刺激ユニット110に電力を供給する。
【0283】
制御ユニット135は、復調器と、マイクロプロセッサとを備える。復調器は、信号伝送デバイス133から送信されたデジタル信号を復調する。マイクロプロセッサは、デジタル・パケットを受信し、それを復号して、受信したコマンド符号に応じて患者の器官の壁部分を狭さくまたは解放するように狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスを制御する制御信号を信号ライン139を介して送信する。
【0284】
図52は、本発明の一実施形態の回路を示し、無線エネルギーが電流に変換される。回路の外部構成要素は、マイクロプロセッサ140と、信号発生器141と、それに接続された電力増幅器142とを含む。マイクロプロセッサ140は、信号発生器141のオン/オフを切り替え、信号発生器141によって生成された信号をデジタル・コマンドにより変調するように適合される。電力増幅器142は、信号を増幅してそれらを外部信号伝送アンテナ・コイル143に送信する。アンテナ・コイル143は、信号発生器141によって生成された周波数に同調された共振回路を形成するようにコンデンサ144と並列に接続される。
【0285】
回路の移植された構成要素は、送信アンテナ・コイル143と同じ周波数に同調された共振回路を一緒に形成する信号受信アンテナ・コイル145とコンデンサ146とを含む。信号受信アンテナ・コイル145は、受信された高周波電磁波から電流を誘導し、この誘導電流を整流ダイオード147が整流し、それが蓄積コンデンサ148を充電する。この蓄積コンデンサ148は、狭さく/刺激ユニット110の狭さくデバイスを駆動するためにモータ149に電力を供給する。アンテナ・コイル145とダイオード147の間に接続されたコイル150は、コンデンサ148およびダイオード147が、より高周波で信号受信アンテナ145の回路をロードしないようにする。したがって、コイル150は、コンデンサ148を充電し、振幅変調を使用してデジタル情報を伝送することを可能にする。
【0286】
並列に接続されたコンデンサ151および抵抗152ならびにダイオード153は、振幅変調されたデジタル情報を検出するために使用される検出器を形成する。フィルタ回路が、抵抗154と、コンデンサ157によって形成される。抵抗154はコンデンサ156と直列に接続された抵抗155と直列に接続され、コンデンサ156はグランドを介して抵抗154と直列に接続される。コンデンサ157の一端は抵抗154と抵抗155の間に接続され、他端はダイオード153と、コンデンサ151および抵抗152によって形成された回路の間に接続される。フィルタ回路は、望ましくない低周波および高周波を除去するために使用される。検出されフィルタリングされた信号は移植されたマイクロプロセッサ158に送られる。マイクロプロセッサ158は、デジタル情報を復号し、トランジスタ160、161、162、および163を備えるHブリッジ159を介してモータ149を制御する。モータ149は、Hブリッジ159によって2つの相反する方向に駆動可能である。
【0287】
マイクロプロセッサ158はまた、蓄積コンデンサ148に保存されたエネルギーの量を監視する。モータ149を起動する信号を送信する前に、マイクロプロセッサ158は、蓄積コンデンサ148に保存されたエネルギーが十分かどうかを確認する。保存されたエネルギーが、要求された操作を実施するのに十分でない場合、マイクロプロセッサ158は、モータ149を起動する前に、蓄積コンデンサ148を充電するための信号を受け取るのを待機する。
【0288】
あるいは、蓄積コンデンサ148に保存されたエネルギーはスイッチに電力を供給するためにのみ使用されてよく、モータ149に電力を供給するためのエネルギーは、比較的大容量の別の移植されたエネルギー源、たとえば電池から得られてよい。この場合、スイッチは、スイッチが蓄積コンデンサ148によって電力を供給されるオン・モードでは電池をモータ149に接続し、スイッチに電力が供給されない待機モードではモータ149から電池の接続を切断するように適合される。
【0289】
図53A〜図53Cは、狭さく/刺激ユニット(ここでは参照番号200で示される)が追加のクランプ要素を備える点を除いて図2の実施形態に類似した、本発明の一実施形態を示す。図53A〜図53Cの実施形態は、患者の器官の内腔内の流体および/または他の身体物質を能動的に移動させるのに適している。したがって、狭さく/刺激ユニット200は、第1対の短いクランプ要素201および202と、第2対の短いクランプ要素203および204も含む。第1対のクランプ要素および第2対のクランプ要素は、細長いクランプ要素5、6の両側にある。第1対の2つの短いクランプ要素201、202は後退位置(図53A)とクランプ位置(図53Bおよび図53C)の間で互いに近づいたり離れたりするように径方向に移動可能であり、第2対の2つの短いクランプ要素203、204は後退位置(図53C)とクランプ位置(図53Aおよび図53B)の間で互いに近づいたり離れたりするように径方向に移動可能である。刺激デバイス3は短いクランプ要素201〜204上に設置された電気要素7も含み、各対の短い要素のそれぞれの短いクランプ要素201と203の一方の上の電気要素7は、各対の短い要素の他の短いクランプ要素202および204の上に電気要素7に向かい合う。
【0290】
狭さく/刺激ユニット200は、短いクランプ要素201、202が壁部分8の上流端に設置され、短いクランプ要素203、204 202が壁部分8の下流端に設置されるように、患者の器官の管状組織壁の壁部分8の上に適用される。図53A〜図53Cでは、壁部分8の上流端は左で、壁部分8の下流端は右である。
【0291】
制御デバイス4は、壁部分8を互いに独立して狭さくおよび解放するように、1対の短いクランプ要素201、202と、1対の細長いクランプ要素5、6と、1対の短い要素203、204を制御する。この制御デバイスは、壁部分8の収縮を引き起こす目的で、狭さくされた壁部分8を電気パルスにより刺激するために壁部分を狭さくしているクランプ要素上の電気要素7も制御し、その結果、壁部分8の内腔が閉鎖される。
【0292】
図53A〜図53Cは、流体および/または他の身体物質を壁部分8の内腔の下流に周期的に移動させるように、制御デバイス4がどのように狭さく/刺激ユニット200の操作を制御するかを示す。したがって、図53Aでは、要素203、204上の電気要素7が壁部分8を電気的に刺激する間、短いクランプ要素201、202および細長いクランプ要素5、6は後退位置にあるが、短いクランプ要素203、204はクランプ位置にある。電気刺激により、要素203、204における壁部分8が肥厚し、それにより内腔が閉鎖される。図53Bは、要素201、202上の電気要素7が壁部分8を電気的に刺激する間に、短いクランプ要素201、202もどのように径方向内側に移動してクランプ位置に達し、それによって身体物質の体積が壁部分8の上流端と下流端の間の内腔に閉じ込められたかを示す。図53Cは、要素5、6上の電気要素7が壁部分8を電気的に刺激する間に、最初に短いクランプ要素203、204がどのように径方向外側に移動して後退位置に達し、次に細長いクランプ要素5、6が径方向内側に移動してクランプ位置に達したかを示す。その結果、壁部分8の上流端と下流端の間の内腔内の身体物質が内腔内で下流に移動する。次に、制御デバイス4は、図53Aで示される状態を想定するように狭さく/刺激ユニット200を制御し、それにより身体物質が壁部分8の上流端と下流端の間の内腔に流れ込んでこれを充填し、その結果、操作の周期が完了する。
【0293】
あるいは、上述の狭さく/刺激ユニット200の操作周期は、内腔内の身体物質を上流に移動させるために、逆転されうる。この場合、制御デバイス4は、内腔内の流れを制限するために壁部分8をその下流端で狭さくするように短いクランプ要素203、204を制御し、内腔を閉鎖させるために、狭さくされた壁部分8を下流端で電気パルスにより刺激するように電気要素7を制御する。図53Aに示されるように、内腔が、狭さくされた壁部分8の下流端で閉鎖され、クランプ要素201、202が後退位置にある場合、制御デバイス4は、壁部分8をその上流端と下流端の間で狭さくするように細長いクランプ要素5、6を制御する。その結果、壁部分8内でその上流端と下流端の間に含有された流体および/または他の身体物質が内腔内で上流に移動する。
【0294】
図53A〜図53Cは複数対のクランプ要素を開示するが、単一の短いクランプ要素201と、単一の細長いクランプ要素5と、単一の短いクランプ要素203のみ有する狭さく/刺激ユニット200を設計することが考えられることに留意されたい。この場合、管状壁部分8の底面は、クランプ要素201、5、および203と反対側にある狭さく/刺激ユニット200の定置要素によって支持される。
【0295】
図54Aおよび図54Bは、本発明の別の実施形態を概略的に示す。この実施形態では、狭さく/刺激ユニット205は、患者の管状器官の内腔内の流体および他の身体物質を能動的に移動させるために設計される。狭さく/刺激ユニット205の狭さくデバイス206は、ロータ207を含む。このロータ207は、ロータ207の軸209から等距離に設置された、3つの円筒状の狭さく要素208A、208B、および208Cを担持する。狭さく要素208A〜208Cはローラとして設計されてよい。各円筒状要素208A〜208Cは、電気要素7を備える。定置された細長い支持要素210は、ロータ207から離隔されているがこの近くに設置され、ロータ207の軸209と同心である部分的な円筒面211を有する。狭さく/刺激ユニット205は、器官212が支持要素210とロータ207の間に延びるように、患者の管状器官212上に適用される。
【0296】
制御デバイス4は、狭さく要素208A〜208Cが、細長い支持要素210に対して、管状器官212の一連の壁部分に属する壁部分を連続して狭さくするために回転するように狭さくデバイスのロータ207を制御する。狭さく要素208A〜208Cの電気要素7は、壁部分が肥厚して器官212の内腔を閉鎖するように、狭さくされた壁部分を電気パルスにより刺激する。図54Aは、狭さく要素208Aがどのように器官212の壁を狭さくし始めたか、および狭さく要素208Bが器官212を解放しようとしているのに、器官212の内腔が狭さく要素208A上の電気要素7を用いてどのように閉鎖されるかを示す。図54Bは、狭さく要素208Aがどのように細長い支持要素210に沿ってほぼ中間まで前進し、内腔内の身体物質を矢印で示される方向に移動させるかを示す。狭さく要素208Bは器官212を解放したが、狭さく要素208Cは器官212を係合しようとしている。したがって、制御デバイス4は、器官212内の身体物質が蠕動により移動されるように、器官212の壁部分を狭さくしながら、狭さく要素208A〜208Cを細長い支持要素210に沿って周期的に次々と移動させるようにロータ207を制御する。
【0297】
図55A、図55B、および図55Cは、本発明の装置において使用するための機械的に操作可能な別の狭さくデバイス213を示す。図55Aを参照すると、狭さくデバイス213は、患者の管状器官8上に適用された第1のリング状ホルダ214と、同じく器官8上に適用されホルダ214から離隔された第2のリング状ホルダ215とを含む。管状器官8に沿って並列に延び、器官8に接触せずに2つのホルダ213、214を相互接続する弾性紐216(ここでは12本の紐)がある。図55Aは、狭さくデバイス213の非作動状態(器官8が圧縮されない)を示す。
【0298】
図55Bおよび図55Cを参照すると、器官8が圧縮可能なとき、リング状ホルダ213および214が操作手段(図示せず)によって反対方向に回転され、それによって弾性紐216が図55Bおよび図55Cから明らかな形で器官8を狭さくする。わかりやすいように、図55Bには5本の紐216のみが示されている。
【0299】
本発明によれば、器官8の壁の収縮を引き起こすように器官8を電気的に刺激するための電極が紐216に取り付けられる(図55A〜図55Cには示されていない)。
【0300】
図56は、本発明の装置の移植された狭さく/刺激ユニット301のエネルギー消費構成要素に接続された移植された内部エネルギー受信器302に正確な量のエネルギーを供給するために、装置の少なくとも1つの機能パラメータに関連する情報および/または患者の物理的パラメータに関連する情報を与えるように、情報を患者の体内からその外側に送信できる装置の構成を概略的に示す。このようなエネルギー受信器302は、エネルギー源および/またはエネルギー変換デバイスを含むことができる。簡単に説明すると、無線エネルギーは患者の外部に位置する外部エネルギー源304aから送信され、患者の内部に位置する内部エネルギー受信器302によって受信される。内部エネルギー受信器は、受信されたエネルギーを狭さく/刺激ユニット301のエネルギー消費構成要素にスイッチ326を介して直接的または間接的に供給するように適合される。内部エネルギー受信器302によって受信されたエネルギーと狭さく/刺激ユニット301に使用されるエネルギーのエネルギー・バランスが決定され、次いで、この決定されたエネルギー・バランスに基づいて無線エネルギーの伝送が制御される。したがって、エネルギー・バランスは、狭さく/刺激ユニット301を適切に操作するのに十分だが温度を過度に上昇させない、必要な補正量のエネルギーの正確な指標を提供する。
【0301】
図56では、患者の皮膚は縦線305によって示されている。同図では、エネルギー受信器は、患者の内部、好ましくは患者の皮膚305のすぐ下に位置するエネルギー変換デバイス302を備える。一般的に言えば、移植されたエネルギー変換デバイス302は、腹部、胸部、筋膜(たとえば腹壁の)、皮下、または他の任意の適切な場所に配置されることができる。移植されたエネルギー変換デバイス302は、移植されたエネルギー変換デバイス302の近くにある患者の皮膚305の外部に位置する外部エネルギー伝送デバイス304に設けられた外部エネルギー源304aから伝送された無線エネルギーEを受信するように適合される。
【0302】
当技術分野で周知であるように、無線エネルギーEは一般に、外部エネルギー源304a内に配された一次コイルと移植されたエネルギー変換デバイス302内に配された隣接する二次コイルとを含むデバイスなどの任意の適切な経皮エネルギー伝達(TET)デバイスによって伝達されることができる。電流が一次コイルを介して送られると、たとえば充電式電池またはコンデンサなどの移植されたエネルギー源に入力エネルギーを保存した後で、装置の移植されたエネルギー消費構成要素に電力を供給するために使用できる、電圧の形をとるエネルギーが二次コイルで誘導される。ただし、本発明は一般に任意の特定のエネルギー伝達技術に限定されるものではなく、TETデバイスまたはエネルギー源、および任意の種類の無線エネルギーが使用可能である。
【0303】
移植されたエネルギー受信器によって受信されたエネルギーの量は、装置の移植された構成要素によって使用されるエネルギーと比較可能である。その場合、「使用されるエネルギー」という用語は、装置の移植された構成要素によって保存されたエネルギーも含むと理解される。制御デバイスは、決定されたエネルギー・バランスに基づいて、伝達されるエネルギーの量を調節するように外部エネルギー源304aを制御する外部制御ユニット304bを含む。補正量のエネルギーを伝達するために、エネルギー・バランスおよび必要なエネルギー量が、スイッチ326と狭さく/刺激ユニット301の間に接続された移植された内部制御ユニット315を含む決定デバイスによって決定される。したがって、内部制御ユニット315は、狭さく/刺激ユニット301のある特性を測定し、狭さく/刺激ユニット301の適切な操作に必要なエネルギー量を何らかの方法で反映する適切なセンサなど(図示せず)によって得られた種々の測定値を受信するように構成されることができる。さらに、患者の状態を反映するパラメータを提供するために、患者の現在の状態も適切な測定デバイスまたはセンサによって検出されることができる。したがって、このような特性および/またはパラメータは、電力消費量、操作モード、および温度などの狭さく/刺激ユニット301の現在の状態、ならび体温、血圧、心拍数、および呼吸などのパラメータによって反映される患者の状態に関連されることができる。患者の他の種類の物理的パラメータおよびデバイスの機能パラメータについては他で説明されている。
【0304】
そのうえ、アキュムレータ316の形をとるエネルギー源は任意選択で、後で狭さく/刺激ユニット301で使用する目的で、受信されたエネルギーを蓄積するために、制御ユニット315を介して移植されたエネルギー変換デバイス302に接続されることができる。その代わりに、またはそれに加えて、同じく必要なエネルギー量を反映する、このようなアキュムレータの特性も測定可能である。アキュムレータは、充電式電池によって置き換えられることができ、測定される特性は電池の現在の状態に関連するもの、すなわちエネルギー消費電圧、温度などの任意の電気パラメータとすることができる。狭さく/刺激ユニット301に十分な電圧および電流を提供するために、および同じく過度の加熱を避けるために、電池が、移植されたエネルギー変換デバイス302から補正量のエネルギー(すなわち少なすぎず多すぎない)を受けることによって最適に充電されるべきであることが明確に理解される。アキュムレータは、対応する特性を有するコンデンサであってもよい。
【0305】
たとえば、電池特性は、電池の現在の状態を判断するために定期的に測定可能で、その場合、内部制御ユニット315の適切な保存手段に状態情報として保存されることができる。したがって、新しく測定が行われるたびに、それに応じて、保存された電池状態情報を更新することができる。このようにして、電池を最適な状態で維持するように補正量のエネルギーを伝達することによって、電池の状態を「較正」することができる。
【0306】
したがって、決定デバイスの内部制御ユニット315は、装置、または患者、または移植されたエネルギー源(使用される場合)の上述のセンサまたは測定デバイスによる測定値、またはそれらの任意の組み合わせに基づいて、エネルギー・バランスおよび/または現在必要なエネルギー量(単位時間あたりエネルギーまたは蓄積されたエネルギー)を決定するように適合される。内部制御ユニット315はさらに、この決定された必要なエネルギー量を反映する制御信号を外部制御ユニット304bに接続された外部信号受信器304cに伝送するように構成された内部信号送信器327に接続される。次に、外部エネルギー源304aから伝送されたエネルギー量は、受信された制御信号に応答して調節されることができる。
【0307】
あるいは、決定デバイスは、外部制御ユニット304bを含むことができる。この代替形態では、センサの測定値は、外部制御ユニット304bに直接に伝送されてよい。エネルギー・バランスおよび/または現在必要なエネルギー量が外部制御ユニット304bによって決定されることができ、したがって外部制御ユニット304b内の内部制御ユニット315の上記の機能を統合する。その場合、内部制御ユニット315は省略可能で、センサの測定値が内部信号送信器327に直接に供給され、内部信号送信器327はこの測定値を外部信号受信器304cおよび外部制御ユニット304bに送信する。次に、エネルギー・バランスおよび現在必要なエネルギー量が、それらのセンサの測定値に基づいて、外部制御ユニット304bによって決定されることができる。
【0308】
したがって、図56の構成による本解決方法は必要なエネルギーを示す情報のフィード・バックを用いており、これは、たとえばエネルギー量、エネルギー差、または装置の移植されたエネルギー消費構成要素によって使用されるエネルギー比率と比較したエネルギー受信率に関して、受信されたエネルギーと比較されたエネルギーの実使用量に基づいているので、従来の解決方法より効果的である。装置は、移植されたエネルギー源などのエネルギーを消費またはこれに保存するために、受信されたエネルギーを使用することができる。したがって、適切かつ必要な場合に、さらには実際のエネルギー・バランスを決定するための道具として、上述のさまざまなパラメータが使用される。ただし、そのようなパラメータは、装置を具体的に操作するために内部で行われる動作自体でも必要とされる場合がある。
【0309】
内部信号送信器327および外部信号受信器304cは、無線信号、IR(赤外線)信号、または超音波信号などの適切な信号伝達手段を使用する別個のユニットとして実施されてよい。あるいは、内部信号送信器327および外部信号受信器304cはそれぞれ、同じ伝送技術を基本的に使用してエネルギー伝達と逆の方向に制御信号を伝えるように、移植されたエネルギー変換デバイス302および外部エネルギー源304aに統合されてよい。制御信号は、周波数、位相、または振幅に関して変調されることができる。
【0310】
したがって、フィード・バック情報は、受信器と送信器とを含む別個の通信システムによって伝達されてもよいし、エネルギー・システムに統合されてもよい。本発明によれば、このような統合された情報フィード・バックおよびエネルギー・システムは無線エネルギーを受信するための移植可能な内部エネルギー受信器を備え、このエネルギー受信器は、内部の第1コイルと、この第1コイルに接続された第1電子回路と、無線エネルギーを伝送するための外部エネルギー送信器とを有する。このエネルギー送信器は、外部の第2コイルと、この第2コイルに接続された第2電子回路とを有する。エネルギー送信器の外部の第2コイルは、エネルギー受信器の第1コイルによって受信された無線エネルギーを伝送する。このシステムは内部の第1コイルの第1電子回路への接続をオンおよびオフにするための電源スイッチをさらに備え、電源スイッチが内部の第1コイルの第1電子回路への接続をオンおよびオフにするときに、第1コイルの充電に関連するフィード・バック情報が、外部の第2コイルの負荷におけるインピーダンスの変化の形で外部エネルギー送信器によって受信されるようにする。図17の構成でこのシステムを実施する際には、スイッチ326は別個のものとして内部制御ユニット315によって制御されるか、または内部制御ユニット315に統合される。スイッチ326はその最も広い実施形態において解釈されるべきであることを理解されたい。これは、トランジスタ、MCU、MCPU、ASIC FPGA、またはDA変換器、または電力をオンおよびオフにすることが可能な他の任意の電子構成要素または回路を意味する。
【0311】
結論として、図56に示されたエネルギー供給構成は、基本的には以下のように操作することができる。最初に、エネルギー・バランスが決定デバイスの内部制御ユニット315によって決定される。必要なエネルギー量を反映する制御信号も内部制御ユニット315によって作成され、この制御信号は、内部信号送信器327から外部信号受信器304cに伝送される。あるいは、上述のように、エネルギー・バランスは実装形態に応じて、代わりとして外部制御ユニット304bによって決定されることができる。その場合、制御信号は、種々のセンサからの測定結果を搬送することができる。次に、この決定されたエネルギー・バランスに基づいて、たとえば受信された制御信号に応答して、外部エネルギー源304aから放射されるエネルギー量が外部制御ユニット304bによって調節されることができる。このプロセスは、エネルギー伝達の進行中に、ある間隔で断続的に繰り返してもよいし、エネルギー伝達中におおよそ連続的に実行してもよい。
【0312】
伝達されたエネルギー量は一般に、電圧、電流、振幅、波周波数、およびパルス特性などの、外部エネルギー源304aの種々の伝送パラメータを調整することによって調節されることができる。このシステムはまた、内部コイルに対して外部コイルの最適な場所すら見つける目的とエネルギー伝達を最適化する目的でシステムを較正するようにTETシステムのコイル間の結合係数に関する情報を得るために使用されることができる。この場合、伝達されたエネルギー量と受信されたエネルギー量を単純に比較する。たとえば、外部コイルが移動される場合、結合係数が変化する場合があり、動きが適切に表示されると、外部コイルが、エネルギー伝達に最適な場所を見つけることができる。好ましくは、外部コイルは、結合係数が最大になる前に、伝達されたエネルギー量を較正して決定デバイスのフィード・バック情報を獲得するように適合される。
【0313】
この結合係数情報はまた、エネルギー伝達中のフィード・バックとして使用することができる。このような場合、本発明のエネルギー・システムは、内部の第1コイルとこの第1コイルに接続された第1電子回路とを有する、無線エネルギーを受信するための移植可能な内部エネルギー受信器と、外部の第2コイルとこの第2コイルに接続された第2電子回路とを有する、無線エネルギーを伝送するための外部エネルギー送信器とを備える。エネルギー送信器の外部の第2コイルは、エネルギー受信器の第1コイルによって受信された無線エネルギーを伝送する。このシステムは、第1コイルにおいて受信されたエネルギー量をフィード・バック情報として通信するためのフィード・バック・デバイスをさらに備え、第2電子回路は、フィード・バック情報を受信するため、および第2コイルによって伝達されたエネルギー量と第1コイルにおいて受信されたエネルギー量に関連するフィード・バック情報を比較して第1コイルと第2コイルの結合係数を得るための決定デバイスを含む。エネルギー送信器は、得られた結合係数に応答して、伝送されたエネルギーを調節することができる。
【0314】
図57を参照すると、非侵襲性の操作を可能にするように装置を操作するためのエネルギーの無線伝達は上述してきたが、装置は有線エネルギーを用いても操作できることが理解されるであろう。このような例が図57に示されている。外部スイッチ326は外部エネルギー源304aと、狭さく/刺激ユニット301を操作するモータ307などの操作デバイスの間に相互接続されている。外部制御ユニット304bは、狭さく/刺激ユニット301の適切な操作を遂行するように外部スイッチ326操作を制御する。
【0315】
図58は、受信されたエネルギーがどのように狭さく/刺激ユニット301によって供給されこれによって使用されうるかに関して異なる実施形態を示す。図56の例に似て、内部エネルギー受信器302は、伝送制御ユニット304bによって制御される外部エネルギー源304aから無線エネルギーEを受信する。内部エネルギー受信器302は、狭さく/刺激ユニット301に定電圧でエネルギーを供給するための定電圧回路(図58では破線の箱「定V」として示される)を備えることができる。内部エネルギー受信器302は、狭さく/刺激ユニット301に定電流でエネルギーを供給するための定電流回路(同図では破線の箱「定C」として示される)をさらに備えることができる。
【0316】
狭さく/刺激ユニット301はエネルギー消費部品301aを備える。エネルギー消費部品301aは、モータ、ポンプ、制限デバイス、または電気操作のためにエネルギーを必要とする任意の他の医療機器であってよい。狭さく/刺激ユニット301は、内部エネルギー受信器302から供給されたエネルギーを保存するためのエネルギー保存デバイス301bをさらに備えることができる。したがって、供給されたエネルギーは、エネルギー消費部品301aによって直接に消費されてもよいし、エネルギー保存デバイス301bによって保存されてもよいし、供給されたエネルギーは一部が消費され、一部が保存されてもよい。狭さく/刺激ユニット301は、内部エネルギー受信器302から供給されたエネルギーを安定させるためのエネルギー安定化ユニット301cをさらに備えることができる。このように、エネルギーは変動する形で供給されることがあり、消費または保存の前にエネルギーを安定させることが必要な場合がある。
【0317】
内部エネルギー受信器302から供給されたエネルギーはさらに、狭さく/刺激ユニット301によって消費および/または保存される前に、狭さく/刺激ユニット301の外部に位置する別個のエネルギー安定化ユニット328によって蓄積および/または安定されることができる。あるいは、エネルギー安定化ユニット328は、内部エネルギー受信器302内に統合されることができる。いずれの場合にも、エネルギー安定化ユニット328は、定電圧回路および/または定電流回路を備えることができる。
【0318】
図56および図58が、図示の種々の機能構成要素および要素がどのように配され互いに接続されるかに関して、いくつかの可能ではあるが非限定的な実装形態の選択肢を示すことに留意されたい。ただし、本発明の範囲内で多数の変形および変更を加えることができることが当業者には容易に理解されよう。
【0319】
図59は、無線エネルギーの伝送、またはエネルギー・バランスを制御するための装置の提案された設計の1つのエネルギー・バランス測定回路を概略的に示す。この回路は、2.5Vを中心としエネルギーのアンバランスと比例する出力信号を有する。この信号の微分は、その値が増減するかどうか、およびそのような変化がどれほど速く生じるかを示す。受信されたエネルギー量が、装置の移植された構成要素によって使用されたエネルギーより低い場合、より多くのエネルギーが伝達され、したがってエネルギー源に充電される。この回路からの出力信号は典型的には、A/D変換器に送られてデジタル形式に変換される。次に、このデジタル情報は、伝送されたエネルギーのレベルを調整できる外部エネルギー伝送デバイスに送信されることができる。別の可能性は、エネルギー・バランス・レベルと、バランスが最大/最小範囲から逸脱した場合に情報を外部エネルギー伝送デバイスに送信する一定の最大閾値および最小閾値を比較するコンパレータを使用する完全にアナログのシステムを有することである。
【0320】
概略図59は、誘導エネルギー伝達を使用して本発明の装置の移植されたエネルギー構成要素に患者の体外からエネルギーを伝達するシステムのための回路の実装形態を示す。誘導エネルギー伝達システムは典型的には、外部伝送コイルおよび内部受信コイルを使用する。概略図59には受信コイルL1は含まれているが、システムの伝送部品は含まれていない。
【0321】
もちろん、エネルギー・バランスの一般的概念および情報が外部エネルギー送信器に伝送される方法の実装形態は、多くの異なる方法で実施可能である。概略図20および情報を評価し伝送する上述の方法は、どのように制御システムを実施するかに関する単なる例として見なされるべきである。
【0322】
回路の詳細
図59において、記号Y1、Y2、Y3などは回路内の試験箇所を表す。同図の構成要素およびそれらのそれぞれの値は、もちろん無数の可能な設計上の解決方法の1つにすぎないこの特定の実装形態において機能する値である。
【0323】
回路に電力を供給するためのエネルギーは、エネルギー受信コイルL1によって受信される。移植された構成要素へのエネルギーは、この特定の場合では25kHzの周波数で伝送される。エネルギー・バランス出力信号は試験箇所Y1に示されている。
【0324】
図56、図58、および図59に関連して説明された実施形態は、本発明の装置の移植されたエネルギー消費構成要素への無線エネルギーの伝送を制御するための一般的な方法を明らかにする。このような方法は、一般論として以下で定義されよう。
【0325】
したがって、上述の装置の移植されたエネルギー消費構成要素に供給された無線エネルギーの伝送を制御するための方法が提供される。無線エネルギーEは、患者の外部に位置する外部エネルギー源から伝送され、患者の内部に位置する内部エネルギー受信器によって受信される。内部エネルギー受信器は、受信されたエネルギーをそれに直接的または間接的に供給するための装置の移植されたエネルギー消費構成要素に接続される。内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーと装置の移植された部品の操作のために使用されたエネルギーのエネルギー・バランスが決定される。次に、この決定されたエネルギー・バランスに基づいて、外部エネルギー源からの無線エネルギーEの伝送が制御される。
【0326】
無線エネルギーは、外部エネルギー源の一次コイルから内部エネルギー受信器の二次コイルに誘導的に伝送することができる。エネルギー・バランスの変化が検出されると、その検出されたエネルギー・バランスの変化に基づいて無線エネルギーの伝送を制御することができる。また、内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーと装置の移植された部品の操作のために使用されるエネルギーの差も検出され、この検出されたエネルギー差に基づいて無線エネルギーの伝送を制御することができる。
【0327】
エネルギー伝送を制御するとき、検出されたエネルギー・バランスの変化が、エネルギー・バランスが増加または減少していることを示す場合に、伝送される無線エネルギーの量は減少されてよい。エネルギー伝送の増減はさらに、検出された変化率に対応してよい。
【0328】
伝送された無線エネルギーの量は、検出されたエネルギー差が、受信されたエネルギーが使用されたエネルギーより大きいまたは小さいことを示す場合に、さらに減少されてよい。その場合、エネルギー伝送の増減は、検出されたエネルギー差の大きさに対応してよい。
【0329】
上述のように、装置の移植された部品の操作のために使用されたエネルギーは、装置の移植された部品を操作するために消費されることができ、および/または装置の少なくとも1つの移植されたエネルギー保存デバイスに保存されることができる。
【0330】
装置の移植された部品の電気的パラメータおよび/または物理的パラメータ、ならびに/または患者の物理的パラメータが決定されるとき、エネルギーは、前記パラメータに基づいて決定される単位時間あたりの伝送速度に従って消費および保存のために伝送されることができる。伝送されたエネルギーの総量も前記パラメータに基づいて決定されることができる。
【0331】
内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーの総量と消費および/または保存されたエネルギーの総量の差が検出され、この検出された差が、前記エネルギー・バランスに関連する少なくとも1つの測定された電気パラメータの時間積分に関連するとき、エネルギー・バランスに関連する監視された電圧および/または電流の積分を求めることができる。
【0332】
消費および/または保存されたエネルギーの量に関連する測定された電気パラメータの時間微分が求められるとき、エネルギー・バランスに関連する監視された電圧および/または電流の微分を求めることが可能である。
【0333】
外部エネルギー源からの無線エネルギーの伝送は、無線エネルギーを伝送するために第1電気回路からの電気パルスに外部エネルギー源を印加することによって制御されることができる。この電気パルスは、前縁と後縁とを有し、電気パルスの連続する前縁と後縁の間の第1の時間間隔の長さおよび/または電気パルスの連続する後縁と前縁の間の第2の時間間隔の長さ、ならびに伝送される無線エネルギーを変化させる。電気パルスから生成された伝送されたエネルギーは変化した電力を有し、電力の変化は第1の時間間隔および/または第2の時間間隔の長さに依存する。
【0334】
その場合、第1の時間間隔および/または第2の時間間隔を変化させるとき、電気パルスの周波数は実質的に一定とすることができる。電気パルスを印加するとき、第1の時間間隔および/または第2の時間間隔を変化させる場合を除いて、電気パルスは不変とすることができる。第1の時間間隔および/または第2の時間間隔を変化させるとき、電気パルスの振幅は実質的に一定とすることができる。さらに、電気パルスは、電気パルスの連続する前縁と後縁の間の第1の時間間隔の長さを変化させるだけで変化可能である。
【0335】
2つ以上の電気パルスからなる列を続けて供給することができる。パルス列の先頭に第1電気パルスを有し、パルス列の終端に第2電気パルスを有するパルス列を印加すると、2つ以上のパルス列が続けて供給可能である。連続する、第1パルス列の第2電気パルスの後縁と第2パルス列の第1電気パルスの前縁の間の第2時間間隔の長さが変化する。
【0336】
電気パルスを印加するとき、電気パルスは実質的に一定の電流および実質的に一定の電圧を有することができる。電気パルスは、実質的に一定の電流および実質的に一定の電圧も有することができる。さらに、電気パルスは実質的に一定の周波数も有することができる。パルス列内の電気パルスも同様に実質的に一定の周波数を有することができる。
【0337】
第1電気回路および外部エネルギー源によって形成された回路は、第1の特性期間すなわち第1時定数を有することができる。伝送されるエネルギーを効果的に変化させるとき、そのような周波数期間は、第1の特性期間すなわち第1時定数の範囲内にあるか、これより短い。
【0338】
図56、図58、および図59に関連して説明された実施形態は、本発明の装置の移植されたエネルギー消費構成要素への無線エネルギーの伝送を制御するための一般的な特徴も明らかにする。装置のこのような特徴は、一般論として以下で定義されよう。
【0339】
その最も広い意味で、装置は、エネルギー伝送デバイスからの無線エネルギーの伝送を制御するための制御デバイスと、伝送された無線エネルギーを受信するための移植可能な内部エネルギー受信器とを備える。この内部エネルギー受信器は、受信されたエネルギーをそれに直接的または間接的に供給するための装置の移植可能なエネルギー消費構成要素に接続される。装置は、内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーと装置の移植可能なエネルギー消費構成要素のために使用されたエネルギーのエネルギー・バランスを決定するように適合された決定デバイスをさらに備える。制御デバイスは、決定デバイスによって決定されたエネルギー・バランスに基づいて、外部エネルギー伝送デバイスからの無線エネルギー伝送を制御する。
【0340】
さらに、本発明の装置は、以下の特徴のいずれかを備えることができる。
【0341】
− 内部エネルギー受信器内の二次コイルに無線エネルギーを誘導的に伝送するように適合された外部エネルギー源内の一次コイル。
【0342】
− 決定デバイスはエネルギー・バランスの変化を検出するように適合され、制御デバイスは検出されたエネルギー・バランスの変化に基づいて無線エネルギーの伝送を制御する。
【0343】
− 決定デバイスは、内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーと装置の移植可能なエネルギー消費構成要素のために使用されたエネルギーの差を検出するように適合され、制御デバイスは、検出されたエネルギー差に基づいて無線エネルギーの伝送を制御する。
【0344】
− 検出されたエネルギー・バランスの変化が、エネルギー・バランスが増加または減少していることを示す場合、制御デバイスは、伝送される無線エネルギー量を減少させるように外部エネルギー伝送デバイスを制御する。エネルギー伝送の増減は、検出された変化の割合に対応する。
【0345】
− 検出されたエネルギー差が、受信されたエネルギーが使用されたエネルギーより大きいまたは小さいことを示す場合、制御デバイスは、伝送される無線エネルギー量を減少させるように外部エネルギー伝送デバイスを制御する。エネルギー伝送の増減は、前記検出されたエネルギー差の大きさに対応する。
【0346】
− 装置の移植された部品のために使用されたエネルギーは、移植された部品を操作するために消費され、および/または装置の少なくとも1つのエネルギー保存デバイスに保存される。
【0347】
− 装置の電気的パラメータおよび/または物理的パラメータならびに/または患者の物理的パラメータが決定される場合、エネルギー伝送デバイスは、前記パラメータに基づいて決定デバイスによって決定される単位時間あたりの伝送速度に従って消費および保存のためのエネルギーを伝送する。決定デバイスは、伝送されるエネルギーの総量も前記パラメータに基づいて決定する。
【0348】
− 内部エネルギー受信器によって受信されたエネルギーの総量と消費および/または保存されたエネルギーの総量の差が検出され、検出された差が、エネルギー・バランスに関連する少なくとも1つの測定された電気パラメータの時間積分に関連するとき、決定デバイスは、エネルギー・バランスに関連する監視された電圧および/または電流のための積分を決定する。
【0349】
− 消費および/または保存されたエネルギーの量に関連する測定された電気パラメータの時間微分が決定されるとき、決定デバイスは、エネルギー・バランスに関連する監視された電圧および/または電流のための微分を決定する。
【0350】
− エネルギー伝送デバイスは人体の外部に配置されたコイルを備え、電気回路は、無線エネルギーを伝送する目的で電気パルスによって外部コイルに電力を供給するために設けられる。電気パルスは前縁と後縁とを有し、電気回路は、伝送された無線エネルギーの電力を変更させるために電気パルスの連続する前縁と後縁の間の第1の時間間隔および/または電気パルスの連続する後縁と前縁の間の第2の時間間隔を変化させるように適合される。その結果、伝送された無線エネルギーを受信するエネルギー受信器は、変化された電力を有する。
【0351】
− 電気回路は、第1の時間間隔および/または第2の時間間隔を変化させる場合を除いて、不変であるために電気パルスを送出するように適合される。
【0352】
− 電気回路は時定数を有し、第1時定数の範囲内でのみ第1の時間間隔および第2の時間間隔を変化させるように適合され、第1の時間間隔および/または第2の時間間隔の長さが変化されるとき、コイルを介して伝送される電力が変化されるようにする。
【0353】
− 電気回路は、電気パルスの連続する前縁と後縁の間の第1の時間間隔の長さを変化させるだけで変化するべき電気パルスを送出するように適合される。
【0354】
− 電気回路は2つ以上の電気パルスからなる列を続けて供給するように適合され、前記列は、パルス列の先頭で第1電気パルスを有し、そのパルス列の終端に第2電気パルスを有する。
【0355】
− 連続する、第1パルス列の第2電気パルスの後縁と第2パルス列の第1電気パルスの前縁の間の第2時間間隔の長さは、第1電子回路によって変化させられる。
【0356】
− 電気回路は、実質的に一定の高さおよび/または振幅および/または強度および/または電圧および/または電流および/または周波数を有するパルスとして電気パルスを提供するように適合される。
【0357】
− 電気回路は時定数を有し、第1時定数の範囲内でのみ第1の時間間隔および第2の時間間隔を変化させるように適合され、第1の時間間隔および/または第2の時間間隔の長さが変化させられるとき、第1コイルを介して伝送される電力が変化させられる。
【0358】
− 電気回路は、第1時定数の大きさと比較して、第1時定数を含むまたは第1時定数の比較的近くに位置する範囲内でのみ第1の時間間隔および/または第2の時間間隔の長さを変化させる電気パルスを提供するように適合される。
【0359】
本発明を最も実際的で好ましい実施形態であると現時点で思われるものに関連して説明してきたが、本発明は開示された実施形態に限定されるものではなく、反対に、添付の特許請求の範囲の精神および範囲に含まれる種々の変更形態および同等の構成を包含することを意図するものであることを理解されたい。
【符号の説明】
【0360】
BO 身体器官; CSD 狭さくおよび刺激デバイス; CD 制御デバイス;
4 制御デバイス; 5,6 クランプ要素; 7 電気要素; 壁部分8。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体器官の組織壁によって形成される内腔内の流体および/または他の身体物質の流れを制御する装置であって、
前記組織壁の少なくとも一部分を緩やかに締めつけて、前記内腔内の流れに影響を与える移植可能な狭さくデバイスと、
前記組織壁の壁部分を刺激する刺激デバイスと、
前記刺激デバイスを制御して前記壁部分を刺激する制御デバイスと
を備え、
前記狭さくデバイスが前記壁部分を狭さくすると、前記壁部分により前記内腔内の流れにさらに影響が与えられる、流れを制御する装置。
【請求項2】
前記狭さくデバイスが、少なくとも前記内腔内の流れの制限のために前記壁部分を狭するのに適した構成され、前記制御デバイスが、狭さくされた壁部分に収縮が生じるように前記刺激デバイスを制御し、少なくとも前記内腔内の流れを制限する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
狭さくデバイスは締めつけられた壁部分の血行が実質的に無制限であり、細胞内腔の流れが少なくとも制限される押えられた状態に壁部分を締めつけるのに適し、制御装置は刺激デバイスを壁部分の収縮が生じるために制御し、その結果、壁部分が押えられた状態の狭さくデバイスのそばに置いておかれるときに、細胞内腔の流れは少なくとも更に制限される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
制御装置は、狭さくデバイスを患者の壁部分の狭さくを調整するために制御する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
制御装置は、互いに独立に狭さくおよび刺激デバイスを制御する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
制御装置は、同時に狭さくデバイスおよび刺激デバイスを制御する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御し、その一方で、制御装置は狭さくデバイスを壁部分の狭さくを変えるために制御する、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
狭さくデバイスを細胞内腔の流れの所望の制限まで壁部分の狭さくを調整するために制御することが得られると共に、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御することによって狭さくデバイスを調整するのに適している、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
制御装置が狭さくデバイスを壁部分の狭さくを変えるために制御すると共に、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激しないために制御する、請求項4に記載の装置。
【請求項10】
制御装置は狭さくデバイスを壁部分を締めつけるために制御し、そうすると、lumenisの流れは制限したが、止まらなくて、刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは更に制限されるが、止められない、請求項4に記載の装置。
【請求項11】
制御装置は、刺激デバイスを患者の検出された物理パラメータに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
制御装置は、刺激デバイスを装置の検出された関数パラメタに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
制御装置は、第一モードの刺激デバイスを更に制限する締めつけられた壁部分を刺激するが、細胞内腔の流れを止めないために制御して、第二モードの刺激デバイスを細胞内腔の流れを増加させるために壁部分の刺激をやめるために制御する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
第二モードの制御装置は、刺激デバイスを壁部分の刺激をやめるために制御して、狭さくデバイスを細胞内腔の流れを回復するために壁部分をリリースするために制御する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記制御装置は前記狭さくデバイスを壁部分を締めつけるために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは制限されるが、止められなくて、前記刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御され、細胞内腔の流れは止められる、請求項4に記載の装置。
【請求項16】
制御装置は、第一モードの刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔の流れを止めるようにするために制御して、第二モードの刺激デバイスを細胞内腔の流れを許容するために壁部分の刺激をやめるために制御する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
第二モードの制御装置は、刺激デバイスを壁部分の刺激をやめるために制御して、狭さくデバイスを細胞内腔の流れを回復するために壁部分をリリースするために制御する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
制御装置は、刺激デバイスを患者の検出された物理パラメータに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
制御装置は、刺激デバイスを装置の検出された関数パラメタに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
制御装置は刺激デバイスを壁部分の刺激の輝度を増加させるために制御し、そうすると、圧力上昇が細胞内腔で起こるときに、細胞内腔の流れは止められるままである、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
細胞内腔の圧力に関する患者の身体の物理パラメータを検出するためのセンサから更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサから信号に応答して刺激デバイスを制御する、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
物理パラメータは患者の身体の圧力である、そして、センサはプレッシャセンサである請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記制御装置は前記狭さくデバイスを壁部分を締めつけるために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは実質的に止められて、前記刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは完全に止められる、請求項4に記載の装置。
【請求項24】
制御装置は、第一モードの刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励まして完全に細胞内腔の流れを止めるようにするために制御して、第二モードの刺激デバイスを細胞内腔の流れを許容するために壁部分の刺激をやめるために制御する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
第二モードの制御装置は、刺激デバイスを壁部分の刺激をやめるために制御して、狭さくデバイスを細胞内腔の流れを回復するために壁部分をリリースするために制御する、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
制御装置は、刺激デバイスを患者の検出された物理パラメータに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
制御装置は、刺激デバイスを装置の検出された関数パラメタに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
制御装置は刺激デバイスを細胞内腔の検出された圧力上昇に応答して壁部分の刺激の輝度を増加させるために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは止められるままである、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
細胞内腔の圧力に関する患者の身体の物理パラメータを検出するためのセンサから更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサから信号に応答して刺激デバイスを制御する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
物理パラメータは患者の身体の圧力である、そして、センサはプレッシャセンサである、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
制御装置は狭さくデバイスを壁部分を締めつけるために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは止められる、請求項4に記載の装置。
【請求項32】
制御装置は、第一モードの狭さくデバイスを細胞内腔の流れを止めるために締めつけられた壁部分を締めつけるために制御して、第二モードの狭さくデバイスを細胞内腔の流れを回復するために壁部分の狭さくをやめるために制御する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
制御装置は刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御し、そうすると、圧力上昇が細胞内腔で起こるときに、細胞内腔の流れは止められるままの、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
細胞内腔の圧力に関する患者の身体の物理パラメータを検出するためのセンサから更に成り、制御装置は、センサから信号に応答して刺激デバイスを制御する、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
物理パラメータは患者の身体の圧力である、そして、センサはプレッシャセンサである請求項34に記載の方法。
【請求項36】
制御装置は、患者の身体の外側でから狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する、請求項4に記載の装置。
【請求項37】
制御装置は、患者によって手術可能である、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
制御装置に、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイス(患者の身体の外側で手動操作である患者の皮下埋め込み術に適応しているスイッチ)上の、そして、を離れたスイッチング作用のための手動で手術可能なスイッチが設けられている、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
制御装置には、患者によって手術可能な携帯電波式遠隔操作が設けられて、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイス上の、そして、を離れたスイッチように構成されている、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
制御装置は、ワイヤレスで狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する、請求項36に記載の装置。
【請求項41】
制御装置は、ワイヤレスで非磁性方法の狭さくデバイスを制御する、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
狭さくデバイスは、通常患者の壁部分を押えられた状態(締めつけられた壁部分の血行が実質的に無制限である、そして、細胞内腔の流れが少なくとも制限される)に保つように設計されている、請求項1に記載の装置。
【請求項43】
制御装置は刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御し、そうすると、アウトレット開口部は更に制限するが、細胞内腔の流れを止めないために減じている、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
制御装置は、刺激デバイスを患者の検出された物理パラメータまたは装置の関数パラメタに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
制御装置は、第一モードの刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励まして更に細胞内腔の流れを制限するようにするために制御して、第二モードの刺激デバイスを細胞内腔の流れを増加させるために壁部分の刺激をやめるために制御する、請求項43に記載の装置。
【請求項46】
制御装置は刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励ましてその収縮が生じるようにするために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは止められる、請求項42に記載の装置。
【請求項47】
制御装置は、刺激デバイスを患者の検出された物理パラメータまたは装置の関数パラメタに応答して壁部分の刺激の輝度を調整するために制御する、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
制御装置は刺激デバイスを刺激の輝度を増加させるために制御し、そうすると、圧力上昇が細胞内腔で起こるときに、細胞内腔の流れは止められるままである、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
細胞内腔の圧力に関する患者の物理パラメータを検出するためのセンサから更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサから信号に応答して刺激デバイスを制御する、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
物理パラメータは患者の身体の圧力である、そして、センサはプレッシャセンサである、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
制御装置は、第一モードの刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔の流れを止めるようにするために制御して、第二モードの刺激デバイスを細胞内腔の流れを許容するために壁部分の刺激をやめるために制御する、請求項46に記載の装置。
【請求項52】
制御装置は、患者の身体の外側でから刺激デバイスを制御する、請求項42に記載の装置。
【請求項53】
制御装置は、患者によって手術可能である、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
制御装置に、スイッチを入れるための手動で手術可能なスイッチおよび、刺激デバイスから、患者の身体の外側で手動操作である患者の皮下埋め込み術に適応しているスイッチが設けられている、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
制御装置には、患者によって手術可能な携帯電波式遠隔操作が設けられて、スイッチ入れおよび離れて刺激デバイスように構成されている、請求項53に記載の装置。
【請求項56】
制御装置は、ワイヤレスで刺激デバイスを制御する、請求項52に記載の装置。
【請求項57】
デバイスが断続的に刺激デバイスを制御する制御および個々に壁の興奮異なる領域は財産を分与し、そうすると、領域のうちの少なくとも2つは時間の異なる位置で刺激される、請求項1に記載の装置。
【請求項58】
制御装置は刺激デバイスを連続した時限の間、断続的に壁部分の異なる領域の各領域を刺激するために制御し、そして、各期間が時限の経過まで時間とともに領域の満足な血行を維持するのに十分短い、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
制御装置は刺激デバイスを断続的に壁部分の領域を刺激するために制御し、そうすると、刺激デバイスが再び領域を刺激する前に、現在刺激されない壁部分の領域に実質的に通常の血行を復元する時間がある、請求項57に記載の装置。
【請求項60】
制御装置は、刺激デバイスを一度に壁部分の一つ以上の異なる領域を刺激するために制御する、請求項1に記載の装置。
【請求項61】
制御装置は、刺激デバイスを順次壁部分の異なる領域を刺激するために制御する、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
制御装置は、刺激デバイスを1つの領域からもう一方へ時間とともに刺激を移すために制御する、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
制御装置は、刺激デバイスを周期的に同じことの壁部分に沿った領域の刺激または患者の細胞内腔の流れの逆方向を伝播するために制御する、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
制御装置は、刺激デバイスを決定された刺激パターンに従う領域の刺激を伝播するために制御する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
制御装置は、刺激デバイスを壁部分の刺激の輝度を変化させるために制御する、請求項1に記載の装置。
【請求項66】
制御装置は、刺激デバイスを周期的に壁部分の刺激の輝度を変化させるために制御する、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
制御デバイスが刺激デバイスを制御して、壁部分の異なる領域がパルスで断続的に個々に刺激されるようにする、請求項1に記載の装置。
【請求項68】
制御装置は、刺激デバイスを断続的にパルスを有する領域を刺激するために制御する、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
パルスは、パルス列を形成する、請求項67に記載の装置。
【請求項70】
少なくとも、それぞれ、壁部分の領域の第1の領域および第二領域は第1のパルス列および第2のパルス列によって繰り返し刺激され、第1および第2のパルス列は各々と関連して時間とともに移される、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
第二領域が第2のパルス列およびその逆によって刺激されないと共に、第1の領域は第1のパルス列によって刺激される、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
第1および第2のパルス列が少なくとも部分的に重なり合うように、第1および第2のパルス列は各々と関連して移される、請求項70に記載の装置。
【請求項73】
制御装置は、刺激デバイスをパルス列のパルスの振幅を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項74】
制御装置は、刺激デバイスを各パルス列の個々のパルスとの間にオフタイム期間を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項75】
制御装置は、刺激デバイスをパルス列の各パルスの幅を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項76】
制御装置は、刺激デバイスをパルス列のパルスの周波数を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項77】
制御装置は、刺激デバイスをパルス列との間にオフタイム期間を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項78】
領域がオフタイム期間の間に刺激されないときに、制御装置は刺激デバイスを各領域の実質的に通常の血行を復元するのに十分長いパルス列との間に各オフタイム期間を保つために制御する、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
制御装置は、刺激デバイスを各パルス列の長さを変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項80】
制御装置は、刺激デバイスをパルス列の周波数を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項81】
制御装置は、刺激デバイスを各パルス列のパルスの数を変化させるために制御する、請求項69に記載の装置。
【請求項82】
刺激デバイスは、断続的に、そして、個々に、電気的に患者の壁部分の異なる領域を刺激する、請求項1に記載の装置。
【請求項83】
刺激デバイスは、電気的パルスを有する患者の壁部分の領域を刺激する、請求項82に記載の装置。
【請求項84】
壁部分は筋繊維を含む、そして、刺激デバイスは電気的パルスを有する筋繊維を含んでいる壁部分を刺激し、そして、筋線維の収縮に壁部分を契約させる、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
刺激デバイスに、壁部分を係合するための、そして、電気的パルスを有する壁部分を刺激するための少なくとも一つの電気素子が設けられている、請求項82に記載の装置。
【請求項86】
刺激デバイスに、複数の電気素子が設けられている、請求項85に記載の装置。
【請求項87】
電気素子は、互いと関連して一定の方位に置かれる、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
刺激デバイスに、一定の方位の電気素子を保持している構造が設けられている、請求項87に記載の装置。
【請求項89】
電気素子は電気素子の細長いパターンを形成する、そして、電気素子の細長いパターンが細胞内腔の流れの方向に器官の壁部分に沿って伸びるように、構造は患者の器官に適用できる、そして、素子は壁部分のそれぞれの領域に当接する、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
構造は、狭さくデバイスにおいて集積される、請求項88に記載の装置。
【請求項91】
構造は、狭さくデバイスと別である、請求項88に記載の装置。
【請求項92】
制御装置は、刺激デバイスを電気素子に電気的に付勢するために制御する、請求項86に記載の装置。
【請求項93】
制御装置は、刺激デバイスを周期的に電気的パルスを有する各素子に付勢するために制御する、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
制御装置は刺激デバイスを電気素子に付勢するために制御し、そうすると、電気素子の数または群は同時にエネルギーを与えられる、請求項93に記載の装置。
【請求項95】
制御装置は刺激デバイスを電気素子に付勢するために制御し、そうすると、電気素子は順番に一つずつ付勢される、または、ランダムに、または、所定パターンによれば、電気素子の群は順次エネルギーを与えられる請求項93に記載の装置。
【請求項96】
電気素子は電気素子の細長いパターンを形成する、そして、電気素子の細長いパターンが細胞内腔の流れの方向に器官の壁部分に沿って伸びるように、素子は患者の壁に適用できる、そして、素子は壁部分のそれぞれの領域に当接する請求項93に記載の装置。
【請求項97】
制御装置は、刺激デバイスを電気素子の細長いパターンに沿って縦に連続して電気素子に付勢するために制御する請求項96に記載の装置。
【請求項98】
刺激デバイスが患者の器官に使用されるときに、制御装置は、連続して同じ向きの反対方向に、または、において電気素子の細長いパターンに沿って電気素子に付勢する刺激デバイスを制御する、細胞内腔の流れの請求項97に記載の装置。
【請求項99】
制御装置は刺激デバイスを電気素子の細長いパターンの両端の方へ締めつけられた壁部分の中央に実質的に位置から連続して電気素子に付勢するために制御し、そのとき、刺激デバイスは患者の器官に使用される請求項97に記載の装置。
【請求項100】
制御装置は刺激デバイスを電気素子に付勢するために制御し、そうすると、現在付勢される電気素子は隣接する付勢された電気素子の少なくとも一つの群を形成する請求項97に記載の装置。
【請求項101】
付勢された電気素子の群の素子は、付勢された電気素子のパスを形成する請求項100に記載の装置。
【請求項102】
付勢された電気素子のパスは患者の器官周辺で少なくとも一つには伸び、刺激デバイスは器官に使用される請求項101に記載の装置。
【請求項103】
付勢された電気素子のパスは患者の器官周辺で完全に伸び、刺激デバイスは器官に使用される請求項102に記載の装置。
【請求項104】
付勢された電気素子の群の素子は各々の反対側に伸びている付勢された電気素子の2本のパスを形成し、刺激デバイスは患者の器官に使用される、請求項100に記載の装置。
【請求項105】
付勢された電気素子の2本のパスは患者の器官の相互の側に伸びて、少なくとも患者の細胞内腔の流れの方向に実質的に交差し、そのとき、刺激デバイスは器官に使用される請求項104に記載の装置。
【請求項106】
電気素子は素子(患者の細胞内腔の流れの方向に患者の器官に沿って伸びている一連のグループを形成しているグループ)の複数の群を形成し、そのとき、刺激デバイスは器官に使用される請求項92に記載の装置。
【請求項107】
刺激デバイスが患者の器官に使用されるときに、制御装置は、連続して同じ向きの反対方向に、または、においてグループの直列の電気素子のグループにエネルギーを与える刺激デバイスを制御する、細胞内腔の流れの請求項106に記載の装置。
【請求項108】
刺激デバイスが患者の器官に使用されるときに、制御装置は、連続して同じ向きの反対方向に、そして、において締めつけられた壁部分の中央に実質的に位置からグループの直列の電気素子のグループにエネルギーを与える刺激デバイスを制御する、細胞内腔の流れの請求項106に記載の装置。
【請求項109】
電気素子の各群の電気素子は患者の器官周辺で少なくとも一つには伸びている素子のパスを形成し、そのとき、刺激デバイスは器官に使用される請求項106に記載の装置。
【請求項110】
素子の各群の電気素子のパスは患者の器官周辺で完全に伸び、刺激デバイスは器官に使用される請求項109に記載の装置。
【請求項111】
電気素子の各群の電気素子は患者の器官の相互の側に伸びている素子の2本のパスを形成し、そのとき、刺激デバイスは器官に使用される請求項106に記載の装置。
【請求項112】
素子の各群の電気素子の2本のパスは実質的に少なくともトランスバースを細胞内腔の流れの方向まで広げ、刺激デバイスは患者の器官に使用される請求項111に記載の装置。
【請求項113】
刺激デバイスは、熱的に壁部分を刺激する請求項1に記載の装置。
【請求項114】
前記制御装置は、前記刺激デバイスを壁部分の原因収縮に締めつけられた壁部分を冷却するために制御する請求項113に記載の装置。
【請求項115】
前記狭さくデバイスは少なくとも細胞内腔の流れを制限するために壁部分を締めつけるのに適している、そして、前記制御装置は前記刺激デバイスをその原因収縮に締めつけられた壁部分を冷却するために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは少なくとも更に制限される請求項114に記載の装置。
【請求項116】
制御装置は刺激デバイスをその原因収縮に壁部分を冷却するために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは更に制限されるが、止められない請求項115に記載の装置。
【請求項117】
制御装置は刺激デバイスをその原因収縮に壁部分を冷却するために制御し、そうすると、細胞内腔の流れは止められる請求項115に記載の装置。
【請求項118】
制御装置は刺激デバイスを壁部分を加熱するために制御し、そのとき、壁部分の膨張を引き起こすために、壁部分は締めつけられて、契約される請求項113に記載の装置。
【請求項119】
壁部分は血管を含む、そして、前記制御装置は前記刺激デバイスをその原因収縮に血管を冷却するか、またはその膨張を引き起こすために血管を加熱するために制御する請求項113に記載の装置。
【請求項120】
制御装置は、患者の身体の外側でから狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する請求項113に記載の装置。
【請求項121】
制御装置に、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するための患者において移植可能な内部制御装置が設けられている請求項1に記載の装置。
【請求項122】
内部制御装置は、プログラム可能である請求項121に記載の装置。
【請求項123】
制御装置に、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するための患者の身体の外側にあることを目的とする外部制御装置が設けられている請求項122に記載の装置。
【請求項124】
内部制御装置は、外部制御装置によってプログラム可能である請求項123に記載の装置。
【請求項125】
内部制御装置は、時間とともに狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するためにプログラム可能である請求項123に記載の装置。
【請求項126】
内部制御装置は、作業計画プログラムに従って時間とともに狭さくデバイスを制御する請求項125に記載の装置。
【請求項127】
内部制御装置に、マイクロプロセッサが設けられている請求項123に記載の装置。
【請求項128】
少なくとも一つの移植可能なセンサから更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサから信号に応答して狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御する請求項1に記載の装置。
【請求項129】
センサは、直接、または、間接的に、患者の少なくとも一つの物理パラメータを検出する請求項128に記載の装置。
【請求項130】
センサは、直接、または、間接的に、医療インプラントの少なくとも一つの関数パラメタを検出する請求項129に記載の装置。
【請求項131】
センサに、物理パラメータとして患者の身体の圧力を検出するためのプレッシャセンサが設けられている請求項129に記載の装置。
【請求項132】
制御装置は、狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを測定圧力の予定値を検出しているプレッシャセンサに応答して患者の壁部分の狭さくを変えるために制御する請求項131に記載の装置。
【請求項133】
制御装置には、直接狭さくデバイスを制御している移植可能な内部制御装置および/または返事の刺激デバイスが設けられて、センサからの信号ように構成されている請求項128に記載の装置。
【請求項134】
制御装置には、狭さくデバイスを制御するための患者の身体の外側の外部制御装置および/または返事の刺激デバイスが設けられて、センサからの信号ように構成されている請求項128に記載の装置。
【請求項135】
制御装置は、センサから信号に応答して表示を生産する請求項129に記載の装置。
【請求項136】
表示に、音声信号または示された情報が設けられている請求項135に記載の装置。
【請求項137】
狭さくデバイスおよび刺激デバイスは、流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために協力する請求項1に記載の装置。
【請求項138】
狭さくデバイスは細胞内腔の流れを制限するために壁部分を締めつけるのに適している、そして、制御装置は刺激デバイスを次第に締めつけられた壁部分を励まして壁部分の漸進性収縮に流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動させるようにするために制御する請求項137に記載の装置。
【請求項139】
制御装置は、刺激デバイスを次第に細胞内腔の下流であるか上流の方向の締めつけられた壁部分を刺激するために制御する請求項137に記載の装置。
【請求項140】
狭さくデバイスは細胞内腔の流れを制限するために壁部分を締めつけるのに適している、そして、制御装置は刺激デバイスを締めつけられた壁部分を励まして上流端または壁部分の下流側端部で細胞内腔を閉じるようにするために制御して、同時に狭さくデバイスを流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために壁部分の狭さくを増加させるために制御する請求項137に記載の装置。
【請求項141】
制御装置は、狭さくデバイスを壁部分の狭さくを変化させるために制御して、同時に刺激デバイスを次第に締めつけられた壁部分を励まして壁部分の漸進性収縮に流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動させるようにするために制御する請求項137に記載の装置。
【請求項142】
制御装置は、刺激デバイスを次第に細胞内腔の下流であるか上流の方向の締めつけられた壁部分を刺激するために制御する請求項141に記載の装置。
【請求項143】
壁部分が細胞内腔の下流であるか上流の方向において次第に締めつけられるように、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御して、同時に狭さくデバイスを壁部分の異なる領域の収縮を変化させるために制御する請求項136に記載の装置。
【請求項144】
制御装置は、刺激デバイスを次第に締めつけられた壁部分を励まして狭さくデバイスによって実行される壁部分の進歩的な狭さくと調和してその漸進性収縮が生じるようにするために制御する請求項143に記載の装置。
【請求項145】
狭さくデバイスに、次第に細胞内腔の下流であるか上流の方向の壁部分を締めつけるために壁部分および制御装置制御文字に沿って細長い狭さく素子を延長している少なくとも一つの細長い狭さく素子が設けられている請求項143に記載の装置。
【請求項146】
細長い狭さく素子は壁部分の長さを接触させるために寸法取りされる接触面から成り、狭さくデバイスは壁部分を締めつける、そして、刺激デバイスは接触面に沿って配布される複数の刺激素子から成り、刺激素子は壁部分に沿って壁部分の異なる領域を刺激し、そのとき、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御する請求項145に記載の装置。
【請求項147】
前記狭さくデバイスは少なくとも細胞内腔の流れを制限するために組織壁の一連の壁部分のいかなる一つも締めつけるのに適している、前記刺激デバイスは細胞内腔を閉じるために前記狭さくデバイスによって締めつけられる壁部分を刺激する、そして、前記制御装置は前記狭さくデバイスを流体および/またはぜん動性の方法の細胞内腔における他の身体の問題を移動するために連続して壁部分の直列の壁部分を締めつけるために制御する請求項137に記載の装置。
【請求項148】
狭さくデバイスは、連続して器官の壁部分の直列の壁部分を締めつけるために器官に沿って移動可能である少なくとも一つの狭さく素子を有し、デバイスが細胞内腔を閉じるために狭さく素子によって締めつけられる壁部分を刺激するための狭さく素子に配置される最低1つの刺激素子で成る刺激を備えている請求項147に記載の装置。
【請求項149】
制御装置は、狭さくデバイスを壁部分の直列の壁部分に沿って周期的に狭さく素子を動かすために制御する請求項148に記載の装置。
【請求項150】
狭さくデバイスには複数の狭さく素子(それぞれは連続して器官の壁部分の直列の壁部分を締めつけるために器官に沿って移動可能である)が設けられ、刺激デバイスには細胞内腔を閉じるために狭さく素子によって締めつけられる壁部分を刺激するための狭さく素子に配置される刺激素子が設けられている請求項148に記載の装置。
【請求項151】
制御装置は、狭さくデバイスを器官の壁部分の直列の壁部分に沿って次々と周期的に狭さく素子を動かすために制御する請求項150に記載の装置。
【請求項152】
狭さくデバイスは、狭さく素子を担持しているローターを有し、デバイスがローターを各狭さく素子が周期的に器官の壁部分の直列の壁部分を締めつけるように、回転させるために制御する制御を備えている請求項151に記載の装置。
【請求項153】
各狭さく素子に、後者を収縮させるために器官上に転がるためのローラーが設けられている請求項152に記載の装置。
【請求項154】
狭さくデバイスは、その上流端で器官の壁部分を締めつけるための第1の狭さく素子、その下流側端部で壁部分を締めつけるための第2の狭さく素子およびその上流で下流の端との間に壁部分を締めつけるための3分の1狭さく素子を有し、デバイスが第一、第2および第三段狭さく素子を押えて、それぞれに互いに壁部分をリリースするために制御する制御を備えている請求項137に記載の装置。
【請求項155】
制御装置は第1であるか第2の狭さく素子を細胞内腔を閉じるためにその上流であるか下流の端で壁部分を締めつけるために制御して、第三段狭さく素子をその上流で下流の端との間に壁部分を締めつけるために制御し、それによって、その上流で下流の端との間に壁部分に含まれる流体または他の身体の事項は細胞内腔において下流に、または、上流に移動する請求項154に記載の装置。
【請求項156】
制御装置は刺激デバイスをその上流で下流の端との間に壁部分を刺激するために制御し、そのとき、第三段狭さく素子は壁部分を締めつける請求項155に記載の装置。
【請求項157】
制御装置は、第1の狭さく素子を細胞内腔の流れを制限するためにその上流端で壁部分を締めつけるために制御して、刺激デバイスを上流端の締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔を閉じるようにするために制御する請求項154に記載の装置。
【請求項158】
制御装置は第三段狭さく素子をその上流で下流の端との間に壁部分を締めつけるために制御し、それによって、その上流で下流の端との間に壁部分に含まれる流体および/または他の身体の事項は細胞内腔において下流に移動する請求項157に記載の装置。
【請求項159】
制御装置は、第2の狭さく素子を細胞内腔の流れを制限するためにその下流側端部で壁部分を締めつけるために制御して、刺激デバイスを下流側端部の締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔を閉じるようにするために制御する請求項158に記載の装置。
【請求項160】
制御装置は第三段狭さく素子をその上流で下流の端との間に壁部分を締めつけるために制御し、それによって、その上流で下流の端との間に壁部分に含まれる流体および/または他の身体の事項は細胞内腔において上流に移動する請求項159に記載の装置。
【請求項161】
刺激デバイスは、電気的パルスを有する壁部分を刺激するのに適している請求項137に記載の装置。
【請求項162】
狭さくデバイスは、調節可能で、器官の患者の壁部分の狭さくを変えるために調節可能な狭さくデバイスを作動するための早巻き装置から更に成っている請求項1に記載の装置。
【請求項163】
早巻き装置は、機械的に狭さくデバイスを作動する請求項162に記載の装置。
【請求項164】
早巻き装置は、油圧で狭さくデバイスを作動する請求項162に記載の装置。
【請求項165】
早巻き装置は、非マグネチックおよび/または事務系方法の狭さくデバイスを作動する請求項162に記載の装置。
【請求項166】
早巻き装置に、電気駆動早巻き装置が設けられている請求項162に記載の装置。
【請求項167】
早巻き装置に、モーターが設けられている請求項163に記載の装置。
【請求項168】
早巻き装置に、サーボ系が設けられている請求項163に記載の装置。
【請求項169】
狭さくデバイスは器官の異なる側上の患者の細胞内腔の流れの方向に器官に沿って伸びている少なくとも2つの細長い型締素子から成る、そして、早巻き装置は壁部分を締めつけるために型締素子の間に壁部分を固定するために型締素子を作動する請求項163に記載の装置。
【請求項170】
早巻き装置は、油圧で狭さくデバイスを調整するための油圧手段と油圧手段への有効に接続される後退用サーボ装置とを備えている請求項164に記載の装置。
【請求項171】
狭さくデバイスには非膨張可能な機械式狭さくデバイスが設けられ、早巻き装置には油圧で機械式狭さくデバイスを調整する油圧手段が設けられている請求項162に記載の装置。
【請求項172】
制御装置は、狭さくデバイスを、上流端または壁部分の下流側端部で、細胞内腔を閉じるために制御して、狭さくデバイスを流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために壁部分の残存する部分を収縮させるために制御する請求項1に記載の装置。
【請求項173】
狭さくデバイスが壁部分の残存する部分を収縮させるにつれて、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御する請求項172に記載の装置。
【請求項174】
狭さくデバイスは制限する壁部分を締めつけるが、細胞内腔の流れを止めないのに適している、そして、制御装置は刺激デバイスを、上流端または壁部分の下流側端部で、細胞内腔を閉じるために狭さくデバイスによって締めつけられる壁部分を刺激するために制御して、同時に狭さくデバイスを流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために壁部分の狭さくを増加させるために制御する請求項1に記載の装置。
【請求項175】
狭さくデバイスは細胞内腔の流れを制限するかまたは変化させるために壁部分を締めつけるのに適している、そして、制御装置は刺激デバイスを次第に、細胞内腔の下流であるか上流の方向において、締めつけられた壁部分を励まして壁部分の漸進性収縮に流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動させるようにするために制御する請求項1に記載の装置。
【請求項176】
制御装置は狭さくデバイスを壁部分の異なる領域の収縮を変化させるために制御し、そうすると、壁部分は流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動する細胞内腔の下流であるか上流の指示において次第に締めつけられる請求項1に記載の装置。
【請求項177】
狭さくデバイスに、次第に細胞内腔の下流であるか上流の方向の壁部分を締めつけるために壁部分および制御装置制御文字に沿って細長い狭さく素子を延長する少なくとも一つの細長い狭さく素子が設けられている請求項176に記載の装置。
【請求項178】
制御装置は、刺激デバイスを次第に締めつけられた壁部分を励まして狭さくデバイスによって実行される壁部分の進歩的な狭さくと調和してその漸進性収縮が生じるようにするために制御する請求項176に記載の装置。
【請求項179】
狭さくデバイスは少なくとも一つの細長い狭さく素子から成る、そして、制御装置は細長い狭さく素子を次第に細胞内腔の下流であるか上流の方向の壁部分を締めつけるために制御する請求項178に記載の装置。
【請求項180】
細長い狭さく素子は壁部分の長さを接触させるために寸法取りされる接触面から成り、狭さくデバイスは壁部分を締めつける、そして、刺激デバイスは接触面に沿って配布される複数の刺激素子から成り、刺激素子は壁部分に沿って壁部分の異なる領域を刺激し、そのとき、制御装置は刺激デバイスを壁部分を刺激するために制御する請求項179に記載の装置。
【請求項181】
狭さくデバイスは、少なくとも細胞内腔の流れを制限するために器官の組織壁の一連の壁部分のいかなる一つも締めつけるのに適している請求項1に記載の装置。
【請求項182】
制御装置は、狭さくデバイスを流体および/またはぜん動性の方法の細胞内腔における他の身体の問題を移動するために連続して壁部分の直列の壁部分を締めつけるために制御する請求項181に記載の装置。
【請求項183】
狭さくデバイスは連続して壁部分の直列の壁部分を締めつけるために器官の壁に沿って可動少なくとも一つの狭さく素子から成る、そして、制御装置は狭さくデバイスを壁部分の直列の壁部分に沿って周期的に狭さく素子を動かすために制御する請求項181に記載の装置。
【請求項184】
狭さくデバイスは複数の狭さく素子から成り、それぞれは連続して壁部分の直列の壁部分を締めつけるために器官の壁に沿って移動可能であり、そこで、制御装置は狭さくデバイスを壁部分の直列の壁部分に沿って次々と周期的に狭さく素子を動かすために制御する請求項182に記載の野装置。
【請求項185】
狭さくデバイスは狭さく素子を担持しているローターを含む、そして、制御装置はローターを回転するために制御し、そうすると、各狭さく素子は周期的に壁部分の直列の壁部分を締めつける請求項184に記載の装置。
【請求項186】
各狭さく素子に、後者を収縮させるために器官の壁上に転がるためのローラーが設けられている請求項185に記載の装置。
【請求項187】
刺激デバイスは狭さくデバイスによって締めつけられる壁部分の直列の壁部分を刺激し、そして、細胞内腔を閉じる請求項182に記載の装置。
【請求項188】
刺激デバイスに、細胞内腔を閉じるために狭さく素子によって締めつけられる壁部分を刺激するための狭さく素子に配置される少なくとも一つの刺激素子が設けられている請求項183に記載の装置。
【請求項189】
刺激デバイスに、細胞内腔を閉じるために狭さく素子によって締めつけられる壁部分を刺激するための狭さく素子に配置される刺激素子が設けられている請求項184に記載の装置。
【請求項190】
狭さくデバイスは、その上流端で壁部分を締めつけるための第1の狭さく素子、その下流側端部で壁部分を締めつけるための第2の狭さく素子および上流側との間に壁部分を締めつけるための3分の1狭さく素子とその下流側端部とを具備している請求項1に記載の装置。
【請求項191】
制御装置は、締めつけて、それぞれに互いに壁部分をリリースする第一、第2および第三段狭さく素子を制御する請求項190に記載の装置。
【請求項192】
制御装置は第1であるか第2の狭さく素子を細胞内腔を閉じるためにその上流であるか下流の端で壁部分を締めつけるために制御して、第三段狭さく素子をその上流で下流の端との間に壁部分を締めつけるために制御し、それによって、その上流で下流の端との間に壁部分に含まれる流体および/または他の身体の事項は細胞内腔において下流に、または、上流に移動する請求項191に記載の装置。
【請求項193】
制御装置は刺激デバイスをその上流で下流の端との間に壁部分を刺激するために制御し、そのとき、第三段狭さく素子は壁部分を締めつける請求項192に記載の装置。
【請求項194】
制御装置は、第1の狭さく素子を細胞内腔の流れを制限するためにその上流端で壁部分を締めつけるために制御して、刺激デバイスを上流端の締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔を閉じるようにするために制御する請求項191に記載の装置。
【請求項195】
制御装置は、第三段狭さく素子を流体を移動するためにその上流で下流の端および/または細胞内腔において下流にその上流で下流の端との間に壁部分に含まれる他の身体の事項との間に壁部分を締めつけるために制御する請求項194に記載の装置。
【請求項196】
後者が第三段狭さく素子によって収縮するにつれて、制御装置は刺激デバイスを同時に壁部分を刺激するために制御する請求項195に記載の装置。
【請求項197】
制御装置は、第2の狭さく素子を細胞内腔の流れを制限するためにその下流側端部で壁部分を締めつけるために制御して、刺激デバイスを下流側端部の締めつけられた壁部分を励まして細胞内腔を閉じるようにするために制御する請求項191に記載の装置。
【請求項198】
制御装置は、第三段狭さく素子を流体を移動するためにその上流で下流の端および/または細胞内腔において上流でその上流で下流の端との間に壁部分に含まれる他の身体の事項との間に壁部分を締めつけるために制御する請求項197に記載の装置。
【請求項199】
後者が第三段狭さく素子によって収縮するにつれて、制御装置は刺激デバイスを同時に壁部分を刺激するために制御する請求項198に記載の装置。
【請求項200】
狭さくデバイスに、それぞれ、一連の壁部分の器官のいかなる壁部分も締めつけるのに適している複数の別々の狭さく素子が設けられている請求項137に記載の装置。
【請求項201】
制御装置は、狭さくデバイスをランダムの、または、予め定められたシーケンスに従う狭さく素子を起動させるために制御する請求項200に記載の装置。
【請求項202】
制御装置は狭さくデバイスを次々と狭さく素子を起動させるために制御し、その結果、壁部分の直列の壁部分は流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために器官に沿って連続して締めつけられる請求項200に記載の装置。
【請求項203】
制御装置は、刺激デバイスを狭さく素子によって締めつけられる壁部分の直列のいかなる壁部分も刺激するために刺激素子を起動させるために制御する請求項200に記載の装置。
【請求項204】
制御装置は、刺激デバイスを狭さく素子によって締めつけられる壁部分の直列のいかなる壁部分も刺激するために刺激素子を起動させるために制御する請求項203に記載の装置。
【請求項205】
制御装置は狭さくデバイスを完全に細胞内腔を閉じることのない壁部分の直列の壁部分を締めつけるために狭さく素子を起動させるために制御して、刺激デバイスを次々と締めつけられた壁部分を刺激するために刺激素子を起動させるために制御し、その結果、壁部分の直列の壁部分は流体および/または細胞内腔における他の身体の問題を移動するために器官に沿って連続して契約している請求項204に記載の装置。
【請求項206】
制御装置は、狭さくデバイスを壁部分の直列の壁部分の全てを収縮させるために狭さく素子を起動させるために制御して、刺激デバイスをランダムの、または、予め定められたシーケンスに従ういかなる締めつけられた壁部分も励まして器官の細胞内腔を閉じるようにするために刺激素子を起動させるために制御する請求項204に記載の装置。
【請求項207】
電波式遠隔操作が外側から狭さくデバイスおよび/または刺激デバイスを制御するために適応したならば、患者は身体であって、患者によって電波式遠隔操作を操作し、そのとき、患者は流体の流れおよび/または細胞内腔における他の身体の問題に影響する流体の流れを制御するために請求項1に記載の装置を使用する方法および/または患者の器官(成り立っている方法)の組織壁によって形成される細胞内腔における他の身体の問題
【請求項208】
狭さくデバイスとして細胞内腔(壁部分を刺激するための刺激デバイス)の流れに影響するために穏やかに器官の組織壁の少なくとも一つの壁部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイスは壁部分を締めつけ、壁部分の収縮に更に細胞内腔の流れに影響させる、そこにおいて、狭さくおよび刺激デバイスは、患者の身体の外側でからエネルギー源を狭さく/刺激装置の動作との関係ために、エネルギーをリリースするために制御するように操作可能な手術可能な狭さく/刺激装置、エネルギー源および制御装置を形成し、流れ流体および/または患者の器官(成り立っている装置)の組織壁によって形成される細胞内腔における他の身体の問題を制御する装置
【請求項209】
エネルギー源は、患者の身体において移植可能である請求項208に記載の装置。
【請求項210】
エネルギー源に、バッテリが設けられている請求項209に記載の装置。
【請求項211】
エネルギー源は患者の身体に外部的である、そして、制御装置は外部のエネルギー源を患者が患者の身体内部で身体である外側からリリースされた無線エネルギーを伝導するためのエネルギー-伝動装置から更に成っている無線エネルギーをリリースするために制御する請求項208に記載の装置。
【請求項212】
エネルギー-伝動装置は、パルスまたはデジタルパルスの無線エネルギーまたはパルスおよびデジタルパルスの組合せを送信するのに適している請求項211に記載の装置。
【請求項213】
無線エネルギーに、電磁エネルギーが設けられている請求項211に記載の装置。
【請求項214】
無線エネルギーは、起電物体、電磁石であるか磁気分野またはそれらの組み合わせから成る、または電磁波請求項211に記載の装置。
【請求項215】
無線エネルギーが伝導されているにつれて、エネルギー-伝達装置は狭さく/刺激装置の動作と関連して直接の使用のための無線エネルギーを伝動する請求項211に記載の装置。
【請求項216】
狭さくデバイスを作動するための移植可能な電動機またはポンプから成り、そこにおいて、モーターまたはポンプは、マグネチックまたは電磁場の形で無線エネルギーによって直接駆動する請求項215に記載の装置。
【請求項217】
モーターまたはポンプは、コイルを有し、分野がコイルにモーターまたはポンプを駆動して電流を発生させるように影響を与えるマグネチックまたは電磁気学を備えている請求項216に記載の装置。
【請求項218】
モーターまたはポンプは、磁場によって影響される材料を有し、分野が材料にモーターまたはポンプを駆動して運動のエネルギーを作成するように影響を与えるマグネチックまたは電磁気学を備えている請求項216に記載の装置。
【請求項219】
モーターまたはポンプは、永久磁石を有し、分野が磁石にモーターまたはポンプを駆動して運動のエネルギーを作成するように影響を与えるマグネチックまたは電磁気学を備えている請求項216に記載の装置。
【請求項220】
エネルギー-伝達装置は表版のエネルギーを伝動する、そして、狭さく/刺激装置は第2の形のエネルギーに応答して手術可能で、第2の形のエネルギーにエネルギー-伝動装置によってワイヤレスで送信される表版のエネルギーを変換するための患者において移植可能なエネルギ変換デバイスから更に成っている請求項211に記載の装置。
【請求項221】
第2の形のエネルギーは、表版のエネルギーと異なる請求項220に記載の装置。
【請求項222】
エネルギー変換デバイスは陽領域および負領域を有する少なくとも一つの素子から成る、エネルギ伝動装置によって送信される表版のエネルギーにさらされるときに、素子は正および負の領域との間にエネルギー・フィールドを作成することができる、そして、エネルギー分野は第2の形のエネルギーを発生する請求項220に記載の装置。
【請求項223】
素子は電気接合素子から成る、そして、エネルギー-伝動装置によって送信される表版のエネルギーにさらされるときに、電気接合素子は正および負の領域との間に電界を誘発することができ、第2の形のエネルギーは電気エネルギーから成る請求項222に記載の装置。
【請求項224】
エネルギー変換デバイスに、少なくとも一つの半導体が設けられている請求項222に記載の装置。
【請求項225】
半導体は陽領域および負領域を有する少なくとも一つの素子から成る、エネルギー-伝動装置によって送信される表版のエネルギーにさらされるときに、素子は正および負の領域との間にエネルギー・フィールドを作成することができる、そして、エネルギー分野は第2の形のエネルギーを発生する請求項224に記載の装置。
【請求項226】
エネルギー変換デバイスは、直接、または、間接的に、表版のエネルギーを第2の形のエネルギーに変える請求項221に記載の装置。
【請求項227】
狭さくデバイスを作動するための移植可能なモーターまたはポンプから更に成り、そこにおいて、モーターまたはポンプは、第2の形のエネルギーによって駆動する請求項226に記載の装置。
【請求項228】
狭さくデバイスは少なくとも一つの可逆な機能を実行するように操作可能である、そして、モーターは機能を逆転させることができる請求項227に記載の装置。
【請求項229】
制御装置は、モーターを逆転させるために、第2の形のエネルギーの極性を移す請求項227に記載の装置。
【請求項230】
第2の形のエネルギーが表版のエネルギーから変えられているにつれて、エネルギー変換デバイスは直接変わるエネルギーを有するモーターまたはポンプを駆動する請求項227に記載の装置。
【請求項231】
表版の無線エネルギーには音波が設けられ、第2の形のエネルギーには電気エネルギーが設けられている請求項226に記載の装置。
【請求項232】
エネルギー変換デバイスに、音波を電気エネルギーに変えるための圧電素子が設けられている請求項231に記載の装置。
【請求項233】
狭さく/刺激装置の動作にエネルギーを供給するための患者において移植可能な内部エネルギー源から成る請求項220に記載の装置。
【請求項234】
内部エネルギー源は、バッテリから成る請求項232に記載の装置。
【請求項235】
内部エネルギー源は、エネルギー変換デバイスによって供給される第2の形のエネルギーを格納する請求項232に記載の装置。
【請求項236】
内部エネルギー源に、アキュムレータが設けられている請求項235に記載の装置。
【請求項237】
最低1台のコンデンサまたは少なくとも一つの蓄電池のアキュムレータ構成または少なくとも一つのコンデンサおよび少なくとも一つの蓄電池の組合せ請求項236に記載の装置。
【請求項238】
オフモード、内部エネルギー源が使用中でない)から切り替わるように操作可能な移植可能なスイッチを更に成るために上のモード、内部エネルギー源が狭さく/刺激装置の動作にエネルギーを供給する請求項233に記載の装置。
【請求項239】
そこにおいて、スイッチは、エネルギー-伝動装置によって送信される表版のエネルギーによって手術可能である請求項238に記載の装置。
【請求項240】
スイッチは、エネルギー変換デバイスによって供給される第2の形のエネルギーによって手術可能である請求項238に記載の装置。
【請求項241】
第2の形のエネルギーを安定させるための移植可能なスタビライザから更に成る請求項220に記載の装置。
【請求項242】
第2の形のエネルギーには電流が設けられ、スタビライザには少なくとも一つのコンデンサが設けられている請求項241に記載の装置。
【請求項243】
エネルギー変換デバイスは、直接非磁性であるか、非熱であるか、非機械的方法の第2の形のエネルギーを有する狭さく/刺激装置を作動する請求項220に記載の装置。
【請求項244】
エネルギー-伝達装置は、少なくとも一つの無線信号によってエネルギーを伝動する請求項211に記載の装置。
【請求項245】
信号に、波信号が設けられている請求項244に記載の装置。
【請求項246】
波信号は、赤外線の光情報、可視光情報、紫外線光情報、レーザー信号、マイクロ波信号、電波信号、X線放射信号のうちの1つを含んでいる電磁波信号を有し、γ線信号を備えている請求項245に記載の装置。
【請求項247】
波信号に、音または超音波信号が設けられている請求項245に記載の装置。
【請求項248】
信号は、デジタルであるかアナログの信号または鍵(鍵盤楽器の)の組合せとアナログ信号とを具備している請求項244に記載の装置。
【請求項249】
エネルギー変換デバイスは、直流または拍動性の直流への表版のエネルギーまたは直流および拍動性の直流の組合せを変える請求項220に記載の装置。
【請求項250】
エネルギー変換デバイスは、表版のエネルギーを交流または直接的で交代性電流の組合せに変える請求項220に記載の装置。
【請求項251】
表版のエネルギーのうちの1つおよび第2の形のエネルギーに、磁気エネルギー、運動のエネルギー、音響エネルギー、化学エネルギー、放射エネルギー、電磁エネルギー、写真エネルギー、核エネルギーまたは熱エネルギーが設けられている請求項220に記載の装置。
【請求項252】
表版および第2の形のエネルギーのエネルギーのうちの1つは、非マグネチックで、非運動で、non-化学物質で、非音である、非核保有国または非サーマル請求項220に記載の装置。
【請求項253】
少なくとも一つの電圧レベル・ガードを含んでいる移植可能な電気部品から更に成る請求項208に記載の装置。
【請求項254】
少なくとも一つの定電流ガードを含んでいる移植可能な電気部品から更に成る請求項208に記載の装置。
【請求項255】
エネルギー変換デバイスと異なるエネルギー-伝動装置機能請求項220に記載の装置。
【請求項256】
エネルギー変換デバイスと類似のエネルギー-伝動装置機能請求項220に記載の装置。
【請求項257】
エネルギー変換デバイスは、皮下に植設されるように設計された、または、患者の腹部、胸部または頭部の領域のある請求項220に記載の装置。
【請求項258】
エネルギー変換デバイスは、患者の身体の、そして、粘膜の下の絞りにおいて、または、筋注で絞りの粘膜の外側に挿入されるように設計されている請求項220に記載の装置。
【請求項259】
制御装置は、狭さく/刺激装置を制御する請求項208に記載の装置。
【請求項260】
制御装置に、マイクロプロセッサが設けられている請求項259に記載の装置。
【請求項261】
制御装置は、患者によって手術可能である請求項208に記載の装置。
【請求項262】
制御装置に、スイッチを入れるための手動で、または、磁気的に手術可能なスイッチおよび、狭さく/刺激装置から、患者の皮下埋め込み術に適応しているスイッチが設けられている請求項208に記載の装置。
【請求項263】
制御装置は、狭さく/刺激装置を刺激輝度を調整しておよび/または壁部分の狭さくを調整するために制御するために、患者によって手術可能な携帯電波式遠隔操作から成る請求項261に記載の装置。
【請求項264】
制御装置は、患者の身体の外側でから狭さく/刺激装置を制御するための遠隔制御から成る請求項208に記載の装置。
【請求項265】
遠隔制御に、電波式遠隔操作が設けられている請求項264に記載の装置。
【請求項266】
電波式遠隔操作は、少なくとも一つの外部信号送信機またはトランシーバと患者において移植可能な少なくとも一つの内部信号受信器またはトランシーバとを具備している請求項265に記載の装置。
【請求項267】
電波式遠隔操作は、狭さく/刺激装置を制御するための少なくとも一つの無線制御信号を送信するのに適している請求項265に記載の装置。
【請求項268】
制御信号に、周波数、振幅、位相変調信号またはそれらの組み合わせが設けられている請求項267に記載の装置。
【請求項269】
制御信号は、アナログであるかデジタル信号または類似体の組合せとデジタル信号とを具備している請求項267に記載の装置。
【請求項270】
遠隔制御は、制御信号を担持するためのキャリア信号を送信する請求項269に記載の装置。
【請求項271】
キャリア信号は、鍵(鍵盤楽器の)と、鍵(鍵盤楽器の)の類似体または組合せと、アナログ信号とを備える請求項270に記載の装置。
【請求項272】
信号は、波信号から成る請求項271に記載の装置。
【請求項273】
制御信号は、音波信号、超音波信号、電磁波信号、赤外線の光情報、可視光情報のうちの1つから成る波信号と、紫外線光情報と、レーザー光情報と、マイクロ波信号と、電波信号と、X線放射信号と、γ線信号とを備えている請求項267に記載の装置。
【請求項274】
制御信号は、電気的であるか磁気分野または複合起電物体と磁場とを具備している請求項267に記載の装置。
【請求項275】
遠隔制御は、デジタルであるかアナログ制御信号を担持するための電磁石の搬送波信号を送る請求項269に記載の装置。
【請求項276】
外部データ伝達者(内部伝達者が狭さく/刺激装置に関連したデータを外部データ伝達者にフィードバックする、または、外部データ伝達者が内部データ伝達者にデータを供給する)と通信している外部データ・コミュニケータおよび移植可能な内部データ伝達者から成る請求項208に記載の装置。
【請求項277】
少なくとも一つの移植可能なセンサから更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサから信号に応答して狭さく/刺激装置を制御するのに適している請求項208に記載の装置。
【請求項278】
センサは直接適応される、または、間接的に、患者の少なくとも一つの物理パラメータを検出する請求項277に記載の装置。
【請求項279】
センサは直接適応される、または、間接的に、医療インプラントの少なくとも一つの関数パラメタを検出する請求項277に記載の装置。
【請求項280】
センサに、狭さくデバイスに対して直接、または、間接的に圧力を検出するためのプレッシャセンサが設けられている請求項278に記載の装置。
【請求項281】
制御装置は、狭さく/刺激装置を予定値を検出しているプレッシャセンサに応答して患者の壁部分の狭さくを変えるために制御するのに適している請求項280に記載の装置。
【請求項282】
制御装置は、患者に植設される内部制御装置とセンサからの信号への直接返事の狭さく/刺激装置を制御することとを備えている請求項277に記載の装置。
【請求項283】
制御装置には、応えて狭さく/刺激装置を制御している患者の身体の外側の外部制御装置が設けられて、センサからの信号ように構成されている請求項277に記載の装置。
【請求項284】
制御装置には、直接返事の狭さく/刺激装置を制御する移植可能な内部制御装置が設けられて、センサからの信号ように構成されている請求項277に記載の装置。
【請求項285】
制御装置には、返事の狭さく/刺激装置を制御するための患者の身体の外側の外部制御装置が設けられて、センサからの信号ように構成されている請求項277に記載の装置。
【請求項286】
制御装置は、物理パラメータを検出しているセンサに応答して表示を生産するのに適している請求項278に記載の装置。
【請求項287】
表示に、音声信号または示された情報が設けられている請求項286に記載の装置。
【請求項288】
移植可能な早巻き装置から成ることは、狭さく/刺激装置を作動するために適応した請求項208に記載の装置。
【請求項289】
早巻き装置を起動させるための磁石から更に成る請求項288に記載の装置。
【請求項290】
磁石は、患者の身体の外側でから早巻き装置を起動させるのに適している請求項289に記載の装置。
【請求項291】
早巻き装置に、モーターが設けられている請求項289に記載の装置。
【請求項292】
モーターは、エネルギー源から自由にされるエネルギーによって駆動する請求項291に記載の装置。
【請求項293】
移植可能なギアボックスから更に成り、そこにおいて、モーターは、ギアボックスを介して狭さく/刺激装置の狭さくデバイスに、有効に接続している請求項291に記載の装置。
【請求項294】
狭さくデバイスは、可逆な機能を実行するように操作可能である請求項208に記載の装置。
【請求項295】
機能を逆転させるための患者において移植可能な逆転装置から成ることは、狭さくデバイスによって実行した請求項294に記載の装置。
【請求項296】
制御装置は、逆転装置を狭さくデバイスによって実行される機能を逆転させるために制御する請求項295に記載の装置。
【請求項297】
逆転装置に、油圧手段の液流量の流れの向きを移すための弁を含んでいる油圧手段が設けられている請求項295に記載の装置。
【請求項298】
逆転装置に、機械の逆転装置が設けられている請求項295に記載の装置。
【請求項299】
機械の逆転装置に、ギアボックスが設けられている請求項295に記載の装置。
【請求項300】
逆転装置に、スイッチが設けられている請求項295に記載の装置。
【請求項301】
関数パラメタを検出しているかまたは測定しているセンサまたは測定器から更に成ることは内部エネルギー源に託すためのエネルギー伝達およびその外側に内部からフィードバック情報に患者の身体を送信するためのフィードバック・デバイスに相関し、そして、フィードバック情報がセンサによって検出されるかまたは測定器で測定される関数パラメタに関した請求項233に記載の装置。
【請求項302】
その外側に内部からフィードバック情報に患者の身体を送信するためのフィードバック・デバイスから更に成って、患者および関数パラメタの物理パラメータのうちの少なくとも1つに関しているフィードバック情報は、狭さく/刺激装置に関した請求項208に記載の装置。
【請求項303】
センサおよび/または測定器から更に成り、そこにおいて、制御装置は、センサによって検出されるかまたは測定器で測定される患者およびセンサによって検出されるかまたは測定器で測定される狭さく/刺激装置に関連した関数パラメタの物理パラメータのうちの少なくとも1つに関している情報に応答して狭さく/刺激装置を制御するための移植可能な内部制御装置から成る請求項209に記載の装置。
【請求項304】
物理パラメータは、圧力または運動性運動である請求項303に記載の装置。
【請求項305】
送信された無線エネルギー、それに対して直接、または、間接的に調達受信エネルギのための装置の移植可能なエネルギーを消費している構成要素に接続している固有エネルギー・レシーバ、固有エネルギー・レシーバによって受け取られるエネルギーとの間にエネルギー収支を決定するのに適している決定デバイスから更に成っている装置および装置の移植可能なエネルギーを消費している構成要素のために使用するエネルギーを受信するための移植可能な固有エネルギー・レシーバから更に成り、そこにおいて、決定デバイスで測定されるエネルギー収支に基づいて、制御装置は、外部エネルギー-伝動装置から無線エネルギーの伝達を制御する請求項211に記載の装置。
【請求項306】
決定デバイスはエネルギー収支の変化を検出するのに適している、そして、制御装置は検出エネルギー収支変化に基づいて無線エネルギーの伝達を制御する請求項305に記載の装置。
【請求項307】
決定デバイスは固有エネルギー・レシーバによって受け取られるエネルギーおよび装置の構成要素を消費している移植可能なエネルギーのために使用するエネルギーの違いを検出するのに適している、そして、制御装置は検出エネルギー差に基づいて無線エネルギーの伝達を制御する請求項305に記載の装置。
【請求項308】
エネルギー-伝動装置は人体に外部的に配置されるコイルから成り、内部的に、無線エネルギー、リードすることを有する電気パルスおよび後縁を送信するために電気パルスを有する外部コイルを駆動するために接続される人体および電気回路に置かれるために移植可能なエネルギー・レシーバから更に成る、電気回路は送信された無線エネルギーの電源を変化させるために電気パルスの連続したトレーリングおよび前縁との間に連続してリードすることおよび後縁間の第1の時間的間隔および/または第2の時間的間隔を変化させるために適応し、そして、エネルギー・レシーバが様々な電源を有する送信された無線エネルギーを受信する、請求項211に記載の装置。
【請求項309】
電気回路は、第1のおよび/または第2の時間的間隔を変化させることを除いて不変のままであるために電気パルスを分配するのに適している請求項308に記載の装置。
【請求項310】
電気回路は時定数を有して、第1の時定数だけの範囲の第1および第2の時間的間隔を変化させるのに適し、その結果、第1のおよび/または第2の時間的間隔の長さが多様なときに、コイルの上の送信パワーは多様である請求項308に記載の装置。
【請求項311】
無線エネルギーを受信するための移植可能な固有エネルギー・レシーバから更に成ること、内部第1のコイルおよび第1の電子回路を有するエネルギー・レシーバは第1のコイルにつながった、そして、無線エネルギーを伝導するための外部エネルギー送信器、外部第2のコイルを有するエネルギー送信器および第2の電子回路は第2のコイルにつながった。そこにおいて、エネルギー送信器の外部第2のコイルはエネルギー・レシーバの第1のコイルによって受け取られる無線エネルギーを伝動する、システムがオン/オフに内部第1のコイルの接続を第1の電子回路に移すための電源スイッチから更に成って、第1のコイルの荷電に関連したフィードバック情報が外部第2のコイルの積荷のインピーダンス変化の形で外部エネルギー送信器によって受け取られるように。そのとき、電源スイッチはオン/オフに内部第1のコイルの接続を第1の電子回路に移す請求項302に記載の装置。
【請求項312】
無線エネルギーを受信するための移植可能な固有エネルギー・レシーバから更に成ること、
第1のコイルに接続している内部第1のコイルおよび第1の電子回路を有するエネルギー・レシーバおよび無線エネルギー、外部第2のコイルを有するエネルギー送信器および第2のコイルに接続している第2の電子回路を送信するための外部エネルギー送信器、
そこにおいて、エネルギー送信器の外部第2のコイルはエネルギー・レシーバの第1のコイルによって受け取られる無線エネルギーを伝動し、そして、システムがフィードバック情報として第1のコイルにおいて受け取られるエネルギー量を外へ伝達するためのフィードバック・デバイスから更に成る、そして、第2の電子回路は、フィードバック情報を受信するための、そして、第1および第2のコイルとの間に共役因子を得るために第1のコイルにおいて受け取られるエネルギー量に関連したフィードバック情報を有する第2のコイルによって転送されたエネルギーの量を比較するための決定デバイスを含む請求項302に記載の装置。
【請求項313】
エネルギー送信器は、得られた共役因子に応答して送信されたエネルギーを制御する請求項312に記載の装置。
【請求項314】
外部第2のコイルは第2のコイルの最適設置を確立するために内部第1のコイルに関して移動するのに適し、共役因子は最大にされる請求項312に記載の装置。
【請求項315】
外部第2のコイルはフィードバック情報を決定デバイスにおいて成し遂げるために転送されたエネルギーの量を調整するのに適し、その後に、共役因子は最大にされる請求項314に記載の装置。
【請求項316】
患者の胃による食品フローを制御する装置すなわち
胃の食品フローに影響するために穏やかに患者の胃の組織壁の少なくとも一つの部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイス、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが壁部分を締めつけるにつれて、壁部分を励まして壁部分の収縮に更に食品に影響させるようにするために制御するための制御装置は、胃において途切れずに続く、装置。
【請求項317】
患者の腸の腸の内容の流れを制御する装置すなわち
腸の腸の内容の流れに影響するために穏やかに患者の腸の組織壁の少なくとも一つの部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイス、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが壁部分を締めつけるにつれて、壁部分を励まして壁部分の収縮に更に腸の腸の内容の流れに影響させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項318】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、壁部分の異なる領域を刺激する請求項317に記載の装置。
【請求項319】
尿道の尿の流れまたは患者(成り立っている装置)の尿膀胱を制御する装置すなわち
尿道または尿膀胱の尿流量に影響するために穏やかに患者の尿道または尿膀胱の組織壁の少なくとも一つの部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイス、組織壁の壁部分を刺激するための刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが壁部分を締めつけるにつれて、壁部分を励まして壁部分の収縮に更に尿道または尿膀胱の尿流量に影響させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項320】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、壁部分の異なる領域を刺激する請求項319に記載の装置。
【請求項321】
男性性交不能症処理装置は、以下から成るすなわち
穏やかに患者の通常の陰茎組織の少なくとも一つの陰茎部分またはその延長を押えるための男性の無力な患者において移植可能な狭さくデバイス、陰茎部分を刺激するための移植可能な刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが陰茎部分を締めつけるにつれて、陰茎部分を励まして陰茎部分の収縮に建設を成し遂げるために陰茎を残している血流を制限させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項322】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、陰茎部分の異なる領域を刺激する請求項321に記載の装置。
【請求項323】
男性性交不能症処理装置は、以下から成るすなわち
陰茎を残している血流を制限するために穏やかに患者の通常の陰茎組織の少なくとも一つの陰茎部分またはその延長を押えるための男性の無力な患者において移植可能な狭さくデバイス、陰茎部分を刺激するための移植可能な刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが陰茎部分を締めつけるにつれて、陰茎部分を励まして陰茎部分の収縮に更に、建設を成し遂げるために陰茎を残している血流を制限させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項324】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、陰茎部分の異なる領域を刺激する請求項323に記載の装置。
【請求項325】
男性性交不能症処理装置であって、
患者の通常の陰茎組織の少なくとも一つの陰茎部分を刺激するための男性の無力な患者またはその延長において移植可能な刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを陰茎部分を励ましてその収縮に建設を成し遂げるために陰茎を残している血流を制限させるようにするために制御するための制御装置、を備える男性性交不能症処理装置。
【請求項326】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、陰茎部分の異なる領域を刺激する請求項325に記載の装置。
【請求項327】
患者の血管の血流を制御する装置であって、
血管の血流に影響するために穏やかに血管の組織壁の少なくとも一つの部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイス、組織壁部分を刺激するための刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが組織壁部分を締めつけるにつれて、組織壁部分を励まして組織壁部分の収縮に更に血管の血流に影響させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項328】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスを言われる制御装置制御文字は、組織壁部分の異なる領域を刺激する請求項327に記載の装置。
【請求項329】
女性の子宮に卵子の流れを制御する装置であって、
輸卵管の通路に現れている卵子が子宮腔に入るのを防止されるように、女性のそれぞれを収縮させるための移植可能な狭さくデバイスはその通路を制限する輸卵管および前記狭さくデバイスを輸卵管を収縮させるために制御するための制御装置である、そして、輸卵管の通路の中に存在している卵子が子宮腔に入ることができるように、輸卵管をリリースする、卵子の流れを制御する装置。
【請求項330】
狭さくデバイスはその通路を制限するために穏やかに輸卵管の組織嘆きの少なくとも一つの部分を締めつけるためにあり、前記狭さくデバイスが組織壁部分を締めつけるにつれて、前記刺激デバイスを組織壁部分を刺激するために制御している制御装置すなわち組織壁部分を刺激するための移植可能な刺激デバイスから更に成り、組織壁部分の収縮に更に輸卵管の通路を制限させる請求項329に記載の装置。
【請求項331】
前記制御装置は前記刺激デバイスを制御し、そして、輸卵管の組織壁部分の異なる領域は断続的に、そして、個々に励ます請求項330に記載の装置。
【請求項332】
女性の子宮に卵子の流れを制御する装置すなわち
その通路を制限するために穏やかに女性の輸卵管のそれぞれの組織壁の少なくとも一つの部分を締めつけるための移植可能な狭さくデバイス、輸卵管の組織壁部分を刺激するための刺激デバイスおよび前記刺激デバイスを前記狭さくデバイスが組織壁部分を締めつけるにつれて、組織壁部分を励まして組織壁部分の収縮に子宮腔に入ることから輸卵管の中に存在している卵子を防止するために更に輸卵管の通路を制限させるようにするために制御するための制御装置。
【請求項333】
断続的に、そして、個々に刺激デバイスにおいて、前記制御装置制御文字は、輸卵管の組織壁部分の異なる領域を刺激する請求項332に記載の装置。
【請求項334】
女性の子宮に卵子の流れを制御する装置であって、
女性の輸卵管のそれぞれの一部の組織壁を刺激するための移植可能な刺激デバイスと、
この刺激デバイスを制御する制御デバイスとを備え、
前記刺激デバイスを輸卵管の組織壁部分を励まして輸卵管の通路が、輸卵管の卵子排臨が子宮腔に入ることの防止のために制限されるように、制御デバイスは、組織壁部分の収縮を生じさせて、輸卵管の組織壁部分を励まして卵子が子宮腔に入るために輸卵管の通路の中に存在しているのを許すようにするのをやめるようにする、卵子の流れを制御する装置。
【請求項335】
前記制御装置は前記刺激デバイスを制御する、そして、輸卵管の組織壁部分の異なる領域は断続的に、そして、個々に励ます請求項334に記載の装置。
【請求項336】
胆石トラブルを患っている患者の胆石の流れを制御する装置であって、
患者の一部の組織壁を刺激するための移植可能な刺激デバイスを備え、前記刺激デバイスを次第に組織壁部分を励まして組織壁部分の漸進性収縮に十二指腸の方へ方向のダクトの一つ以上の胆石排臨を移動させるようにするように制御する、前記刺激デバイスを制御する制御デバイスを備えている、
胆石の流れを制御する装置。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図1E】
image rotate

【図1F】
image rotate

【図1G】
image rotate

【図1H】
image rotate

【図1I】
image rotate

【図1K】
image rotate

【図1L】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30A】
image rotate

【図30B】
image rotate

【図31A】
image rotate

【図31B】
image rotate

【図31C】
image rotate

【図31D】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33A】
image rotate

【図33B】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35A】
image rotate

【図35B】
image rotate

【図36A】
image rotate

【図36B】
image rotate

【図36C】
image rotate

【図36D】
image rotate

【図36E】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図53A】
image rotate

【図53B】
image rotate

【図53C】
image rotate

【図54A】
image rotate

【図54B】
image rotate

【図55A】
image rotate

【図55B】
image rotate

【図55C】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate


【公表番号】特表2011−500136(P2011−500136A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528831(P2010−528831)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/SE2008/000568
【国際公開番号】WO2009/048379
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(510101826)ミルックス・ホールディング・エスエイ (31)
【Fターム(参考)】