説明

車のデザイナーセット(変形体)

第1の形態では、種々の要素のデザイナーセットは、乗用車の車体の種々の変形体を形作ることができるような仕方で具体化される。車体は、これが横断平面を中心として分割可能であるように具体化される。要素セットは、交換可能なフロント要素とリヤ要素とから成る。車体分割平面内において、全てのフロント要素及びリヤ要素の外面は、同一の寸法形状を有する。第2の形態では、車体は、2つの横断平面を中心として分割可能である。車体要素セットは、交換可能なフードと、運転室と、車体リヤ部分要素とから成り、これら要素の外面は、互いになだらかに結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デザイナーセットに関し、自動車、ミニバン及びバスを含む乗用車の種々の変形体をモデル化するために利用できる。
【背景技術】
【0002】
シャーシと、車の種々の変形体をモデル化する目的で交換可能にシャーシに取り付けられるようになった1組の要素と、要素をシャーシに取り付けることができるよう構成されたリテーナとを有する車デザイナーセットが知られている(独国特許出願公開第3,244,061号明細書,A63H33/10,1984年公開)。
【0003】
上述のデザイナーセットは、種々の特殊目的車及びトラック、例えば車体を備えた運搬車、ドーザー、アスファルト締固め機等をモデル化するようになっている。かかる車をモデル化するために通常1組の要素、即ち、運転手の運転室及び種々の取り付け手段、例えば積み荷を支持する矩形車体、バケット、ドラム等が用いられる。丸形又は矩形のプレートに締結されるピンの形態をしたリテーナが設けられる。ピンは、車体の結合部分中に取り付けられ、かくして、分割平面内に部品の正しい連結部を提供する。
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第3,244,061号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このデザイナーセットの大きな欠点は、乗用車の種々の変形体を設計することができないということにある。というのは、その構造は、運転手の運転室の形態を変更できないからである。セット中に利用できる種々のアタッチメントを交換することにより車の外観を変更することは可能であるが、組立て状態の車の全体的な魅力(誘目性)は、それほど無い。というのは、同じ外観及び形状を持つ運転手の運転室への種々のアタッチメントを備えた車の視覚的像は、容易に予測されるからである。用いられる要素の数が多くても、作ることができるモデルの数は極めて限定されている。さらに、セット中に利用されるリテーナは、外部から取り付けられ、その結果、車の外観の不当な変更が行われ、組立て中、本物の車に類似した車(トラックや特定目的車であれ)の変形体を作ることは困難である。
【0006】
本発明の目的は、高い誘目性、消費者の要望に応じた乗用車の外観の設計変更の可能性、車を製造するために用いられる要素の数を最小限に抑えた状態で車のより多くのモデルの変更の可能性、本物の車の外観に類似した外観を持つ乗用車の創造、子供が完全に異なる外観を持つ乗用車(自動車及びバス)をモデル化する可能性を保証するために設計の比率及び形態の種々の関連、これらの美しさ及び上品さ又は不適合性及び不細工さを検討する可能性の提供を保証する車デザイナーセットの形態を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、第1の実施形態によれば、シャーシと、車の種々の変形体をモデル化する目的で交換可能にシャーシに取り付けられるようになった1組の要素と、要素をシャーシに取り付けることができるよう構成されたリテーナとを有する車デザイナーセットにおいて、本発明の1組の要素は、乗用車の種々の変形体に合った車体をモデル化するように作られており、乗用車の車体は、横断平面を中心として分割可能に作られ、車体用の1組の要素は、少なくとも4つの要素、即ち、2つの交換可能なフロント要素及び2つの交換可能なリヤ要素を構成するよう作られ、乗用車の車体の分割平面において、フロント要素及びリヤ要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られており、ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、要素をシャーシに取り付けたとき、フロント要素の外面をリヤ要素の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られていることを特徴とするデザイナーセットが提供される。
【0008】
特許請求の範囲に記載されたデザイナーセットの追加の実施形態が可能であり、有利には、
−リテーナは、車体の内部に設けられた弾性ラッチの形態をなして作られ、
−リテーナは、シャーシと車体との間に設けられていて、車体の内部に位置するねじ山付き連結部の形態をなして作られる。
【0009】
上述の目的を達成するため、第1の実施形態によれば、シャーシと、車の種々の変形体をモデル化する目的で交換可能にシャーシに取り付けられるようになった1組の要素と、要素をシャーシに取り付けることができるよう構成されたリテーナとを有する車デザイナーセットにおいて、1組の車体要素は、乗用車の種々の変形体をモデル化するように作られており、乗用車の車体は、2つの横断平面を中心として分割可能に作られ、車体用の1組の要素は、少なくとも6つの要素、即ち、2つの交換可能なフード要素、2つの交換可能な運転室要素、及び車のリヤ部分の2つの交換可能な要素を構成するよう作られており、乗用車の車体の一方の分割平面において、フード要素の全て及び運転室要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られており、ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、フード要素の外面を運転室要素の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られ、乗用車の車体の他方の分割平面内においては、運転室要素の全ての外面及び車体のリヤ部分の要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られ、ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、要素をシャーシに取り付けたとき、運転室要素の外面を車体のリヤ部分の要素の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られていることを特徴とするデザイナーセットが提供される。
【0010】
特許請求の範囲に記載されたデザイナーセットの追加の実施形態が可能であり、有利には、
−運転室要素は、長手方向軸線に沿って長さが等しく作られ、
−シャーシは、横断平面において分割可能に作られ、シャーシは、少なくとも、1組の3つの部分から成り、組の中の1つの部分は、車体の長手方向軸線に沿って別の部分よりも長い長さを有し、別の部分に取って代わるようになっており、
−シャーシは、横断平面において分割可能に作られ、シャーシは、少なくとも、1組の3つの部分から成り、組の中の1つの部分は、1つの部分を他の2つの部分相互間に取り付けると、車体の長手方向軸線に沿ってシャーシの長さを増大させるようになっている。
【0011】
上述の2つの形態に加えて、
−運転室要素は、互いに異なる長さを有するよう作られ、
−シャーシは、シャーシの結合部分を取り付けるために用いられる保持要素を備え、
−保持要素は、弾性ラッチの形態をなして作られる。
【0012】
両方の主要な形態は、同じ課題を解決し、当該技術分野においては知られておらず、両方の形態には含まれていない本質的な特徴を有し、したがって、単一の発明を形成している。
【0013】
本発明の上述の利点及び特定の特徴を添付の図面を参照してその好ましい実施形態により更に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
第1の実施形態の車デザイナーセット(図1)は、シャーシ1を有している。車の種々の変形体をモデル化する目的で要素を交換する可能性を持って1組の要素2が、シャーシに取り付けられるようになっている。リテーナ3(図5及び図6)が、要素をシャーシ1に取り付ける可能性を持って作られている。
【0015】
1組の要素2(図1)は、乗用車(図4)の種々の変形体が得られるよう車体4をモデル化するために作られている。乗用車の車体4は、横断平面において(一点鎖線A−A(図4)に沿って)分割可能であるように作られている。車体4の要素のセット2は、少なくとも4つの要素、即ち、2つのフロント要素5及び2つのリヤ要素6で作られており、フロント要素5をこれら2つの間で交換したりリヤ要素6をこれら2つの間で交換したりできるようになっている。乗用車の車体4の分割平面A−Aにおいて、フロント要素5及びリヤ要素6の全ての外面は、ほぼ同じ形状及び寸法(図5及び図6)を有するよう作られている。分割平面A−Aにおいて、フロント要素5及びリヤ要素6の上述のほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、フロント要素5及びリヤ要素6をシャーシ1に取り付けたとき、フロント要素5の外面をリヤ要素6の外面になだらかに結合させる(合体させる)ことができるよう曲線状に作られている。
【0016】
リヤ要素6の外面へのフロント要素5の外面のなだらかな結合は、隙間の無い移行として、即ち、外面の1つの位置から別の位置に次第に移る移行として理解される。即ち、フロント要素5の外面とリヤ要素6の外面は、これらをシャーシ1に取り付けると、急激な目に見える移行部及び段部は無く、互いに一様に結合する。
【0017】
リテーナ3(図5)は、車体4の内部に設けられる弾性ラッチとして作られるのが良い。例えば、谷部を備えたスロット7は、シャーシ1のプレートにこの目的で作られ、車体4のハウジングの内部に固定される弾性要素の突出部は、この中に入る。ラッチは、種々の形態を有するのが良く、容易な組立てを保証する。かかる連結は、年少の子供向けのデザイナーセットに使用できる。
【0018】
リテーナ3(図6)は、シャーシ1と車体4との間のねじ山付き連結部として構成されても良い。ねじ山付き連結部は、車体4の内部に設けられる。かかる連結部は、年長の子供向けのデザイナーセットに使用できる。
【0019】
しかしながら、最も興味のあるのは、本発明のセットの第2の主要な実施形態であり、この場合、車デザイナーセット(図7)は、シャーシ1と、車の種々の変形体をモデル化する目的で要素を交換できるようシャーシに取り付けられるようになった要素のセットとを有する。リテーナ3は、要素をシャーシ1に取り付け可能に作られている(これらは、図7には示されておらず、図5及び図6に示されたリテーナとほぼ同じに作られるのが良い)。
【0020】
車体4のための1組の要素は、乗用車の種々の変形体のモデル化を保証するよう作られている。乗用車の車体4は、2つの横断平面B−B及びC−C(図7に一点鎖線で示されている)内で分割可能に作られている。車体4のための1組の要素は、少なくとも6つの要素、即ち、2つのフード要素9、2つの運転室要素10、及び車体4のリヤ部分の2つの要素11で構成されている。要素9,10,11は、これら相互で交換可能に作られている。乗用車の車体4の分割平面B−Bにおいて、フード要素9の全て及び運転室要素10の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られており(図5及び図6)、ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、フード要素9の外面を運転室要素10の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られている。車体4の他方の分割平面C−C内においては、運転室要素10の全ての外面及び車体4のリヤ部分の要素11の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られ、ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、要素をシャーシ1に取り付けたとき、運転室要素10の外面を車体4のリヤ部分の要素11の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られている。
【0021】
要素10の外面への要素9の外面のなだらかな結合及び要素11の外面への要素10の外面のなだらかな結合は、隙間の無い移行として、即ち、外面の1つの位置から別の位置に次第に移る移行として理解される。即ち、要素9,10,11の外面は、これらをシャーシ1に取り付けると、急激な目に見える移行部及び段部は無く、互いに一様に結合する。分割平面B−B及びC−C上において、外面を結合すると、鈍角のみの形成が、車体の長手方向軸線に沿って断面に可能であり(例えば、図7のフードからフロントウインドへの移行を参照されたい)、又は角度180°の形成が可能であり、即ち、断面の横断平面内における外面が、直線に沿って互いに延びる(例えば、図7のフェンダから運転室ドアへの移行を参照されたい)が、断面における直角又は鋭角の形成は、不可能である。いずれの場合においても、乗用車におけるなだらかな結合は、その形態の妥当性を保証する。
【0022】
運転室要素10は、長手方向軸線に沿って等しい長さを有するよう作られるのが良い(図7)。
【0023】
図8は、分割可能なシャーシ1のための本発明の部品セットを示しており、この場合、煩雑になるのを避けるために、以下の表示が用いられている。即ち、1Bは、バンパ要素を示し、2Fは、シャーシ1のフロント部品を示し、5Sは、シャーシ1の小さなインサートを示し、5Lは、シャーシ2の大きなインサートを示し、RSは、シャーシ1のリヤの小さな部品を示し、RLは、シャーシ1のリヤの大きな部品を示し、43は、2つの後輪を備えた構造を用いた場合のリヤ部品を示している。部品の第1の上側の行は、シャーシ1の取り外し可能な要素の側面図として示され、部品の第2の上側の行は、シャーシ1の取り外し可能な要素の平面図として示され、次の下側の2つの列は、これら相互間のシャーシ1の取り外し可能な要素を連結する可能な形態を示している。
【0024】
シャーシ1は、横断平面を中心として分割可能であるように作られているのが良く、シャーシ1は、少なくとも、3つの部品のセット(図8)を有し、セットのうちの1つの部品は、車体4の長手方向軸線に沿って別の部品よりも大きな長さを有し、これに取って代わるようになっている。これは、垂直な列の第1の構造及び第2の構造の組立て平面図により図8に示されている。次に、部品RSに代えて部品RLが用いられている。
【0025】
シャーシ1は、横断平面を中心として分割可能であるように作られているのが良く、シャーシ1は、少なくとも、3つの部品のセットを有し、このセットのうちの1つの部品は、この部品を他の2つの部品相互間に取り付けた場合、車体4の長手方向軸線に沿ってシャーシの長さを増大させるようになっている。以下の図面に関し、例を挙げると、部品5Sは、部品2Fと部品RSとの間に取り付けられ、部品5Sは、部品2Fと部品RLとの間に取り付けられ、部品5Lは、部品2Fと部品RSとの間に取り付けられている。
【0026】
上述の形態により、シャーシ1の長さ及び車輪軸線相互間の距離を増大させることができる。
【0027】
上述の変形例に従って、運転室要素10は、互いに異なる長さ(図9、図10、及び図11)を有するよう作られているのが良い。例えば、運転室要素10(図9)は、部品2F及び部品RF(図8)で作られたシャーシ1に基づいて組み立てられている。運転室要素10(図10)は、部品2F,5S,RL(図8)に基づいて組み立てられている。運転室要素10(図11)は、部品2F,5B,RL(図8)に基づいて組み立てられている。
【0028】
シャーシ1は、シャーシの種々の結合部品を互いに取り付ける保持要素を備えている。保持要素は、特に、弾性ラッチの形態をなして作られるのが良い。この目的で、開口部12が、シャーシ部品に設けられ、これらの配設場所及び形態と同一の突出部13が、部品の各々について長手方向軸線に沿って形成されている。かくして、シャーシ1の個々の部品は、容易に交換可能であり、互いに連結可能である。
【0029】
セットの使用法を以下に説明する。
【0030】
装置(図1〜図6)を製作する第1の形態によれば、消費者は、車体の個々の要素を交換し、かくして、車の種々のモデル及び変形体を作る。図4で理解できることとして、例を挙げると、セット2中の4つの要素を利用しても4つの車しか作ることができないが、セット2が6つの要素、即ち、3つのフロント要素5及び3つのリヤ要素6を含む場合、車モデルの数は、9である。
【0031】
作ることができる車モデルの数Kは、セット2中の要素の数nで決まり、フロント要素5の数は、リヤ要素6の数に等しく、関係K=(n/2)に制限される。4つのフロント要素5及び4つのリヤ要素6の場合(即ち、全部で8つの要素の場合)、K=(8/2)2=16である。n=10の場合、K=25であり、n=12の場合、K=36であり、以下同様である。かくして、セット2が20個の要素(10個のフロント要素5及び10個のリヤ要素6)を含む場合、100個の車モデルを組み立てることができる。
【0032】
技術設計に関する制約のない可能性は、車体4の2つの分割平面、即ち、B−B及びC−C(図7)を用いると共に分割可能なシャーシ1(図8)を有する形態によって提供される。この形態により、最小数の部品で、車体4のランダムに変わる外観(図7)及び長さ(図8)を得ることができ、かくして、乗用車について完全に異なるモデルが作られるようになる。このように作られた個々の要素9,10,11により、真に迫った外観を持つ乗用車、例えば、セダン、ステーションワゴン、ハッチバック、クーペ等の車体4を作ることができる。それと同時に、車体4の長さを変更することにより(図9〜図11)、消費者は、オリジナルな外観を持つ車を作ることができる。車を組み立てる際、子供は、互いに異なる設計の比率及び形状相互間の関係を評価することができる。子供は、車を組み立てるプロセスに関与しながら、車の単一のスタイルをどのように形成すべきかを学び、実在し又は種々の会社により製造されている車の特徴を識別し、しかも、車の新たな外観を創造する。
【0033】
産業上の利用分野
特許請求の範囲に記載されたデザイナーセットは、外観が著しく異なる場合のある乗用車、例えば自動車、ミニバン、バスを創造的に設計するのに最も首尾よく利用される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】シャーシの略図である。
【図2】本発明のデザイナーセットのフロント要素を示す図である。
【図3】本発明のデザイナーセットのリヤ要素を示す図である。
【図4】第1の実施形態による組立て状態の構造の種々の形態を概略的に示す図である。
【図5】図4に示されたモデルの各々のA−A線断面図である。
【図6】図5と同様な図であり、本体とシャーシを連結する別の形態を示す図である。
【図7】第2の実施形態による組立て状態の構造の種々の形態を概略的に示す図である。
【図8】第2の実施形態のシャーシの別個の部分を示す図である。
【図9】短くした運転室要素を備えた車モデルを示す図である。
【図10】中間長さの運転室要素を備えた車モデルを示す図である。
【図11】細長い運転室要素を備えた車モデルを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシと、車の種々の変形体をモデル化する目的で交換可能に前記シャーシに取り付けられるようになった1組の要素と、前記要素を前記シャーシに取り付けることができるよう構成されたリテーナとを有する車デザイナーセットにおいて、前記1組の要素は、乗用車の種々の変形体に合った車体をモデル化するように作られており、乗用車の前記車体は、横断平面を中心として分割可能に作られ、車体用の前記1組の要素は、少なくとも4つの要素、即ち、2つの交換可能なフロント要素及び2つの交換可能なリヤ要素を構成するよう作られ、乗用車の車体の分割平面において、前記フロント要素及び前記リヤ要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られており、前記ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、前記要素を前記シャーシに取り付けたとき、フロント要素の前記外面をリヤ要素の前記外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られていることを特徴とするデザイナーセット。
【請求項2】
前記リテーナは、前記車体の内部に設けられた弾性ラッチの形態をなして作られている請求項1記載のデザイナーセット。
【請求項3】
前記リテーナは、前記シャーシと前記車体との間に設けられていて、前記車体の内部に位置するねじ山付き連結部の形態をなして作られている請求項1記載のデザイナーセット。
【請求項4】
シャーシと、車の種々の変形体をモデル化する目的で交換可能に前記シャーシに取り付けられるようになった1組の要素と、前記要素を前記シャーシに取り付けることができるよう構成されたリテーナとを有する車デザイナーセットにおいて、前記1組の車体要素は、乗用車の種々の変形体をモデル化するように作られており、乗用車の前記車体は、2つの横断平面を中心として分割可能に作られ、車体用の前記1組の要素は、少なくとも6つの要素、即ち、2つの交換可能なフード要素、2つの交換可能な運転室要素、及び車のリヤ部分の2つの交換可能な要素を構成するよう作られており、乗用車の車体の一方の分割平面において、前記フード要素の全て及び前記運転室要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られており、前記ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、フード要素の外面を運転室要素の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られ、乗用車の車体の他方の分割平面内においては、前記運転室要素の全ての外面及び前記車体の前記リヤ部分の前記要素の全ての外面は、ほぼ同じ形状及びほぼ同じ寸法を有するよう作られ、前記ほぼ同じ形状の少なくとも一部分は、前記要素を前記シャーシに取り付けたとき、運転室要素の外面を前記車体の前記リヤ部分の要素の外面になだらかに結合できるよう曲線状に作られていることを特徴とするデザイナーセット。
【請求項5】
前記運転室要素は、長手方向軸線に沿って長さが等しく作られている請求項4記載のデザイナーセット。
【請求項6】
前記シャーシは、横断平面において分割可能に作られ、前記シャーシは、少なくとも、1組の3つの部分から成り、前記組の中の1つの部分は、前記車体の前記長手方向軸線に沿って別の部分よりも長い長さを有し、前記別の部分に取って代わるようになっている請求項4記載のデザイナーセット。
【請求項7】
前記シャーシは、横断平面において分割可能に作られ、前記シャーシは、少なくとも、1組の3つの部分から成り、前記組の中の1つの部分は、前記1つの部分を他の2つの部分相互間に取り付けると、前記車体の前記長手方向軸線に沿って前記シャーシの長さを増大させるようになっている請求項4記載のデザイナーセット。
【請求項8】
前記運転室要素は、互いに異なる長さを有するよう作られている請求項6又は7記載のデザイナーセット。
【請求項9】
前記シャーシは、前記シャーシの結合部分を取り付けるために用いられる保持要素を備えている請求項6又は7記載のデザイナーセット。
【請求項10】
前記保持要素は、弾性ラッチの形態をなして作られている、請求項9記載のデザイナーセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−534372(P2008−534372A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503985(P2008−503985)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【国際出願番号】PCT/RU2005/000149
【国際公開番号】WO2006/107229
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(507322757)
【Fターム(参考)】