説明

車両のカバー

【課題】リザーブタンクを上方から覆うようにしてエンジンルームに取り付けられる車両のカバーにおいて、リザーブタンクの液量確認部における液量の視認性を向上させる。
【解決手段】車両の吸気系用カバー10は、エンジンの冷却水が貯留されるリザーブタンク7を上方から覆うようにしてエンジンルーム1に取り付けられる。車両の吸気系用カバー10には、リザーブタンク7の側部に標示された液量確認部に照射される光を取り入れる採光用開口部12が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用エンジンには、運転状態に応じてエンジンを適切な温度に保つための冷却装置が設けられている。冷却装置は、エンジン内の冷却水の有する熱を外部に放出するためのラジエータと、補充用の冷却水が蓄えられるリザーブタンクとを備えている。この冷却装置では、ラジエータ内の冷却水の圧力変化に応じて、リザーブタンク内の冷却水がラジエータに対して供給或いは排出される。
【0003】
こうしたリザーブタンクは、例えば図9に示されるように、エンジンルーム100において、ラジエータ101の後方に配設されている。また、リザーブタンク102の側部には液量を確認するための液量確認部が標示されており、この液量確認部において同リザーブタンク102の冷却水量の確認することができる。
【0004】
なお、リザーブタンクの冷却水量の確認を容易とするための構造としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されるものを挙げることができる。
【特許文献1】特開2003−328754号公報
【特許文献2】特開2000−296766号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、エンジンフードを開けた状態におけるエンジンルームの意匠性を高める、或いはエンジンルームの各種部材に塵埃が付着することを抑制する等々を目的として種々のカバーがエンジンルームに取り付けられることがある。そして、こうしたカバーを取り付けるようにした場合、エンジンルーム内におけるレイアウトの関係上、リザーブタンクをこのカバーの下方に配設せざるを得ないことがある。そしてこの場合、リザーブタンク102が上方からカバー103によって覆われることとなるため、その液量確認部周辺が暗くなり、同液量確認部を通じた冷却水量の確認が困難になるといった問題が生じる。
【0006】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リザーブタンクを上方から覆うようにしてエンジンルームに取り付けられる車両のカバーにおいて、リザーブタンクの液量確認部における液量の視認性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、エンジンの冷却水が貯留されるリザーブタンクを上方から覆うようにしてエンジンルームに取り付けられる車両のカバーにおいて、前記リザーブタンクの側部に標示された液量確認部に照射される光を取り入れる採光用開口部が形成されてなることを要旨としている。
【0008】
同構成によれば、リザーブタンクが上方からカバーにより覆われている場合であっても、リザーブタンクの液量確認部周辺を明るくすることができ、同液量確認部における液量の視認性を向上させることができるようになる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両のカバーにおいて、前記採光用開口部は平行に延びる複数のスリットにより構成されてなることを要旨としている。
同構成によれば、複数のスリットを通じてカバーの下方に取り入れられた光は回折現象によって分散するようになる。従って、カバーによって覆われるエンジンルームの各種部材が採光用開口部を通じて外部から視認可能になることによる意匠性の低下等、カバー本来の機能が同採光用開口部の開口面積が増大することで低下することを抑制しつつ、液量確認部における液量の視認性についてもこれを好適に維持することができるようになる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両のカバーにおいて、前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に形成されるとともに、隣接するスリットの間に位置してそれらスリットを区画する部分の下端部が上端部よりも前記リザーブタンク側に位置するように傾斜してなることを要旨としている。
【0011】
同構成によれば、スリットを通過する光がリザーブタンク側に指向するようになるため、液量確認部における液量の視認性を一層向上させることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両のカバーにおいて、前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に略矩形状を有して形成されるとともに、前記リザーブタンクに対して最も離間した位置の開口辺縁から下方に傾斜して前記リザーブタンクに近接するように延伸する延伸部を含んでなることを要旨としている。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の車両のカバーにおいて、前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に略矩形状を有して形成されるとともに、前記リザーブタンクに対して最も近接した位置の開口辺縁から上方に傾斜して前記リザーブタンクから離間するように延伸する延伸部を含んでなることを要旨としている。
【0013】
請求項4又は請求項5に記載の構成によれば、採光用開口部の延伸部により採光用開口部の開口面積が減少するものの、同採光用開口部を通じて取り入れられる光はリザーブタンク側に指向するようになる。従って、カバーによって覆われるエンジンルームの各種部材が採光用開口部を通じて外部から視認可能になることによる意匠性の低下等、カバー本来の機能が同採光用開口部の開口面積が増大することで低下することを抑制しつつ、液量確認部における液量の視認性についてもこれを好適に維持することができるようになる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の車両のカバーにおいて、前記採光用開口部は前記リザーブタンクよりも車両後方の位置に形成されてなることを要旨としている。
【0015】
同構成によれば、エンジンフードを開けてエンジンルームを車両前部から見た場合に、カバーによって覆われるエンジンルームの各種部材が採光用開口部を通じて視認可能になることによる意匠性の低下を好適に抑制することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両のカバーにおいて、エンジンルームに該カバーを取り付けるための取付部が前記採光用開口部に隣接して形成されてなることを要旨としている。
【0017】
同構成によれば、上述したように、カバーに採光用開口部を形成するようにした構成にあっては、同採光用開口部が形成された部位の剛性が低下するため、同部位がエンジンルームの熱によって大きく変形し、あるいは車両走行に伴う振動等により変位することにより周辺部材と接触して異音を生じることが懸念される。この点、上記構成によれば、採光用開口部に隣接した位置でカバーがエンジンルームに取り付けられるため、上述したような熱変形や異音の発生を好適に抑制することができるようになる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両のカバーにおいて、該カバーはエンジンの吸気系を覆うようにエンジンルームに取り付けられ、エンジンフードとの間に配設されるシール部によってエンジンルームの熱せられた空気が前記吸気系の吸気口から取り込まれることを抑制するための吸気系用カバーであることを要旨としている。
【0019】
一般に、ラジエータに接続されるリザーブタンクとエンジンの吸気取入口とは車両の前部に近接して配設されることが多い。そしてこの場合、エンジンルームの熱せられた空気が吸気口から取り込まれることを抑制するための吸気系用カバーをエンジンルームに取り付けるようにすると、リザーブタンクが同カバーによって完全に覆われてリザーブタンクの液量確認部周辺が暗くなるため、これを視認することが困難になる。請求項9に記載の構成によれば、こうした吸気系用カバーがエンジンルームに取り付けられる構成であっても、同液量確認部における液量の視認性を維持することができるようになる。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の車両のカバーにおいて、前記液量確認部を視認するための視認用開口部が前記採光用開口部とは別に形成されるとともに、前記採光用開口部は該視認用開口部よりも前記リザーブタンクに近接した位置に形成されることを要旨としている。
【0021】
同構成によれば、吸気温度の上昇を抑制すべく吸気系用カバーとして大型のものを採用した場合であっても、採光用開口部を通じて取り込まれる光により液量確認部周辺を明るくすることができ、視認用開口部を通じて冷却水の液量を容易に確認することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係る車両のカバーを、V型エンジンのエンジンルーム内に設けられる吸気系用カバーに適用した実施形態について、図1〜3を参照して説明する。
図1に示されるように、車両においてエンジンルーム1の前方には、ラジエータグリル2が設けられている。このラジエータグリル2の車両後方にはラジエータ4が配設されている。更に、このラジエータ4の車両後方には車両前方に向けて開口する吸気口5aを有するとともに、車両後方に位置する部分が2つに分岐してエンジンの各バンクに接続される吸気ダクト5が設けられている。ラジエータグリル2から吸気ダクト5の吸気口5a吸入された空気は、同吸気ダクト5を通じてエンジン(図示略)に供給される。
【0023】
また、エンジンルーム1内において、車両ボディと吸気ダクト5との間のスペースには、リザーブタンク7が配設され、図示しないステーにより車両ボディに固定されている。このリザーブタンク7は配管8によってラジエータ4に接続されている。リザーブタンク7に貯留された冷却水は、同配管8を通じてラジエータ4に対して供給或いは排出される。
【0024】
図2に示されるように、リザーブタンク7の側部には液量確認部7aが標示されている。液量確認部7aは、後述する吸気系用カバー10の視認用開口部11の方向に指向している。
【0025】
エンジンルーム1内には、吸気ダクト5の一部及びリザーブタンク7を鉛直方向の上方から覆うようにして吸気系用カバー10(以下、単に「カバー10」と称する)が配設されている。このカバー10は、エンジンフード(図示略)を閉じた際に同エンジンフードに設けられたシール部(図示略)と密着することにより、エンジンルーム1の熱せられた空気が吸気口5aから取り込まれることを抑制する。このカバー10には、吸気口5aと対応する位置に開口10bが形成されている。
【0026】
カバー10において、リザーブタンク7よりも車両後方に位置する部分には、液量確認部7aを視認するための視認用開口部11が形成されている。また、カバー10において、視認用開口部11とリザーブタンク7との間に位置する部分には、採光用開口部12が形成されている。採光用開口部12は、左右方向に平行に延びる3つのスリット12a〜12cにより構成されている。採光用開口部12において隣接するスリット12a〜12cの間の部分、すなわちスリット12aとスリット12bとの間に位置してそれらスリットを区画する部分16、及びスリット12bとスリット12cとの間に位置してそれらスリットを区画する部分17はその下端部16a,17aが上端部16b,17bよりもリザーブタンク7側に位置するように傾斜している。
【0027】
なお、図1に示されるように、カバー10には、採光用開口部12に隣接して取付部14aが形成されている。カバー10はボルト15により車両ボディに固定されるとともに、図3に示されるように、上記取付部14aが吸気ダクト5に設けられた支持部14bに固定されることにより、エンジンルーム1に取り付けられている。
【0028】
このような構成からなる車両において、図2に示されるように、リザーブタンク7の液量確認部7aにおける液量を視認する際には、運転者は、車両のエンジンフードを開いた後、カバー10の視認用開口部11から同液量確認部7aを視認することとなる。このとき、カバー10には採光用開口部12が形成されているため、液量確認部7aに照射される光が液量確認部7aに取り入れられる。
【0029】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に列記する作用効果が得られる。
(1)リザーブタンク7が上方からカバー10により覆われている場合であっても、リザーブタンク7の液量確認部7a周辺を明るくすることができ、同液量確認部7aにおける液量の視認性を向上させることができるようになる。
【0030】
(2)複数のスリット12a〜12cを通じてカバー10の下方に取り入れられた光は回折現象によって分散するようになる。従って、カバー10によって覆われるエンジンルーム1の各種部材が採光用開口部12を通じて外部から視認可能になることによる意匠性の低下等、カバー10本来の機能が同採光用開口部12の開口面積が増大することで低下することを抑制しつつ、液量確認部7aにおける液量の視認性についてもこれを好適に維持することができるようになる。
【0031】
(3)スリット12a〜12cを通過する光がリザーブタンク7側に指向するようになるため、液量確認部7aにおける液量の視認性を一層向上させることができるようになる。
【0032】
(4)採光用開口部12がリザーブタンク7よりも車両後方の位置に形成されるとともに、採光用開口部12のスリット12a〜12cがリザーブタンク7の方向に傾斜しているため、エンジンフードを開けてエンジンルーム1を車両前部から見た場合に、カバー10によって覆われるエンジンルーム1の各種部材が採光用開口部12を通じて視認可能になることによる意匠性の低下を好適に抑制することができる。
【0033】
(5)カバー10に採光用開口部12を形成するようにした構成にあっては、同採光用開口部12が形成された部位の剛性が低下するため、同部位がエンジンルーム1の熱によって大きく変形し、あるいは車両走行に伴う振動等により変位することにより周辺部材と接触して異音を生じることが懸念される。この点、本実施形態にかかるカバー10によれば、採光用開口部12に隣接した位置でカバー10がエンジンルーム1に取り付けられるため、上述したような熱変形や異音の発生を好適に抑制することができるようになる。
【0034】
(6)一般に、ラジエータに接続されるリザーブタンクとエンジンの吸気取入口とは車両の前部に近接して配設されることが多い。そしてこの場合、エンジンルームの熱せられた空気が吸気口から取り込まれることを抑制するための吸気系用カバーをエンジンルームに取り付けるようにすると、リザーブタンクが同カバーによって完全に覆われてリザーブタンクの液量確認部周辺が暗くなるため、これを視認することが困難になる。こうした構成においても、液量確認部7aにおける液量の視認性を良好に維持することができるようになる。
【0035】
(7)また、カバー10に液量確認部7aを視認するための視認用開口部11を形成したため、カバーとして大型のものを採用した場合であっても、採光用開口部12を通じて取り込まれる光により液量確認部7a周辺を明るくすることができ、視認用開口部11を通じて冷却水の液量を容易に確認することができるようになる。
【0036】
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、カバー10にリザーブタンク7の液量確認部7aを視認するための視認用開口部11が設けられていたが、このような視認用開口部が設けられていないようなカバーであってもよい。なおこの場合は、カバー10の後端と吸気ダクト5との間からリザーブタンク7の液量確認部7aを視認することとなる。
【0037】
・上記実施形態では、カバー10に同カバー10を取り付けるための取付部14aが採光用開口部12に隣接して形成されていたが、取付部が離間して形成されている、或いは取付部が形成されていなくてもよい。
【0038】
・上記実施形態では、採光用開口部12がスリット12a〜12cにより構成されていたが、その他の形状、例えば矩形状、或いは円形状を有して形成されていてもよい。そして矩形状の採光用開口部を採用した場合には、図4に示される採光用開口部20のように、リザーブタンク7に対して最も離間した位置の開口辺縁21から下方に傾斜してリザーブタンク7に近接するように延伸する延伸部22を形成するようにする。あるいは図5に示されるように採光用開口部23において、リザーブタンク7に対して最も近接した位置の開口辺縁24から上方に傾斜してリザーブタンク7から離間するように延伸する延伸部25を形成するようにする。
【0039】
これらの構成によれば、採光用開口部20,23の延伸部22,25により採光用開口部20,23の開口面積が減少するものの、同採光用開口部20,23を通じて取り入れられる光はリザーブタンク7側に指向するようになる。従って、カバー10によって覆われるエンジンルーム1の各種部材が採光用開口部20,23を通じて外部から視認可能になることによる意匠性の低下等、カバー本来の機能が同採光用開口部20,23の開口面積が増大することで低下することを抑制しつつ、液量確認部7aにおける液量の視認性についてもこれを好適に維持することができるようになる。
【0040】
・図6に示される採光用開口部27のように、スリット27a〜27cを区画する部分26a〜26dがカバー10の上側の面よりも上方に突出するように形成されていてもよい。スリット27a〜27cを区画する部分26a〜26dをこのように形成することにより、カバー10によって覆われるエンジンルーム1の各種部材が採光用開口部27を通じて外部から視認可能になることによる意匠性の低下を更に抑制することができる。
【0041】
・上記実施形態では、カバー10において、採光用開口部12がリザーブタンク7よりも車両後方の位置に形成されていたが、図7及び図8に示される採光用開口部28のように、リザーブタンク7よりも車両前方に位置して形成されていてもよい。
【0042】
・上記実施形態では、本発明にかかる車両のカバーを吸気系用カバー10に適用していたが、その他の車両のカバー、例えばエンジンルームの意匠性を高める、或いはエンジンルームの各種部材に塵埃が付着することを抑制する等々を目的とするカバーに適用してもよい。
【0043】
・採光用開口部から取り入れられた光がリザーブタンクの液量確認部に直接照射されている場合のみならず、リザーブタンク側部の他の部位に照射された光が乱反射して液量確認部に照射されていてもよい。要するに液量確認部が視認できる態様で光が取り入れられていればよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明にかかる車両のカバーの構成の一部を示す平面図。
【図2】図1のA―A線に沿った断面図。
【図3】図1のB―B線に沿った断面図。
【図4】本発明にかかる車両のカバーの変形例を示す断面図。
【図5】本発明にかかる車両のカバーの他の変形例を示す断面図。
【図6】本発明にかかる車両のカバーの他の変形例を示す断面図。
【図7】本発明にかかる車両のカバーの他の変形例を示す平面図。
【図8】図8のC―C線に沿った断面図。
【図9】従来の車両のカバーの構成の一部を示す平面図。
【符号の説明】
【0045】
1,100…エンジンルーム、2…ラジエータグリル、4,101…ラジエータ、5…吸気ダクト、7,102…リザーブタンク、7a…液量確認部、8…配管、10…吸気系用カバー、10b…開口、11…視認用開口部、12,20,23,27,28…採光用開口部、12a〜12c,27a〜27c…スリット、14a…取付部、14b…指示部、15…ボルト、16,17,26a〜26d…区画する部分、16a,17a…下端部、16b,17b…上端部、21,24…開口辺縁、22,25…延伸部、103…カバー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンの冷却水が貯留されるリザーブタンクを上方から覆うようにしてエンジンルームに取り付けられる車両のカバーにおいて、
前記リザーブタンク側部の液量確認部に照射される光を取り入れる採光用開口部が形成されてなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項2】
請求項1に記載の車両のカバーにおいて、
前記採光用開口部は平行に延びる複数のスリットにより構成されてなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項3】
請求項2に記載の車両のカバーにおいて、
前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に形成されるとともに、隣接するスリットの間に位置してそれらスリットを区画する部分の下端部が上端部よりも前記リザーブタンク側に位置するように傾斜してなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項4】
請求項1に記載の車両のカバーにおいて、
前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に略矩形状を有して形成されるとともに、前記リザーブタンクに対して最も離間した位置の開口辺縁から下方に傾斜して前記リザーブタンクに近接するように延伸する延伸部を含んでなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項5】
請求項1に記載の車両のカバーにおいて、
前記採光用開口部は前記リザーブタンクの頂部に対向する位置からカバーの面方向に偏倚した位置に略矩形状を有して形成されるとともに、前記リザーブタンクに対して最も近接した位置の開口辺縁から上方に傾斜して前記リザーブタンクから離間するように延伸する延伸部を含んでなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項6】
請求項3〜5に記載の車両のカバーにおいて、
前記採光用開口部は前記リザーブタンクよりも車両後方の位置に形成されてなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両のカバーにおいて、
エンジンルームに該カバーを取り付けるための取付部が前記採光用開口部に隣接して形成されてなる
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両のカバーにおいて、
該カバーはエンジンの吸気系を覆うようにエンジンルームに取り付けられ、エンジンフードとの間に配設されるシール部によってエンジンルームの熱せられた空気が前記吸気系の吸気口から取り込まれることを抑制するための吸気系用カバーである
ことを特徴とする車両のカバー。
【請求項9】
請求項8に記載の車両のカバーにおいて、
前記液量確認部を視認するための視認用開口部が前記採光用開口部とは別に形成されるとともに、前記採光用開口部は該視認用開口部よりも前記リザーブタンクに近接した位置に形成される
ことを特徴とする車両のカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−37226(P2008−37226A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213038(P2006−213038)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】