説明

車両の騒音低減装置

【課題】騒音源に遮音板を接近して配置して空力音を可能な限り低減することができる車両の騒音低減装置を提供する。
【解決手段】遮音板6a,6bは、集電装置5から発生する騒音Sを遮る装置である。遮音板6a,6bは、集電装置5の両側にこの集電装置5の側面を覆うようにそれぞれ配置されるパンタグラフ遮音板(二面側壁)である。遮音板6a、6bは、集電装置5と電気的に絶縁するために必要な離隔である絶縁離隔Dの範囲内であって騒音低減効果を最も図ることが可能な位置に配置されているが、車両4の車体4aと電気的に絶縁されて短絡防止が図られている。遮音板6a,6bは、碍子5fによって車体4aと電気的に絶縁された台枠5eに取り付けられており、台枠5eと一体に固定された状態でこの台枠5eに支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の集電装置から発生する騒音を低減可能な車両の騒音低減装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両の騒音低減装置は、鉄道車両の集電装置から発生する空力音を低減するためにこの集電装置の外側に遮音壁を配置している(例えば、特許文献1参照)。このような従来の車両の騒音低減装置では、遮音壁は電気的に車体の一部を構成する構造であり、集電装置の折畳時にこの集電装置のホーンと遮音壁との間に所定の絶縁離隔を確保可能するために、この遮音壁を集電装置から十分に離して配置している。
【0003】
【特許文献1】特開平8-98306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の車両の騒音低減装置では、空力音の発生源となる集電装置に可能な限り遮音壁を接近させて配置したほうが空力音を低減することができる。しかし、従来の車両の騒音低減装置では、集電装置の折畳時にこの集電装置のホーンと遮音壁との間に所定の絶縁離隔を確保しており、集電装置の使用時には当然にホーンと遮音壁との間に所定の絶縁離隔を確保する必要がある。このため、従来の車両の騒音低減装置では、集電装置と遮音壁との間の間隔が広くなり、遮音壁によって空力音を十分に低減することができない問題点がある。
【0005】
この発明の課題は、騒音源に遮音部を接近して配置して空力音を可能な限り低減することができる車両の騒音低減装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1、図2、図5及び図6に示すように、車両(4)の集電装置(5)から発生する騒音(S)を低減する車両の騒音低減装置であって、前記集電装置から発生する騒音を遮る遮音部(6a,6b)を備え、前記遮音部は、前記集電装置と電気的に絶縁するために必要な離隔である絶縁離隔(D)の範囲内に配置されていることを特徴とする車両の騒音低減装置(6)である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両の騒音低減装置において、前記遮音部は、前記車両の車体(4a)と電気的に絶縁されていることを特徴とする車両の騒音低減装置である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の騒音低減装置において、図1、図3及び図4に示すように、前記遮音部は、前記車両の車体と前記集電装置の台枠(5e)とが絶縁部(5f)によって絶縁されているときに、この集電装置の台枠に支持されていることを特徴とする車両の騒音低減装置である。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の騒音低減装置において、図5、図7及び図8に示すように、前記遮音部は、前記車両の車体と電気的に絶縁する絶縁部(5g)に支持されていることを特徴とする車両の騒音低減装置である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載の車両の騒音低減装置において、前記遮音部は、前記絶縁部が空力音の発生を抑制する低騒音碍子であるときに、この低騒音碍子に支持されていることを特徴とする車両の騒音低減装置である。
【発明の効果】
【0011】
この発明によると、騒音源に遮音板を接近して配置して空力音を可能な限り低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す正面図である。図2は、この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す平面図である。図3は、図2のIII-III線で切断した状態を示す断面図である。図4は、この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す斜視図である。
【0013】
図1及び図2に示す沿線W1,W2は、軌道2に沿って存在する土地(領域)であり、軌道2を挟み二つに分かれて存在する。沿線W1は、下り線2Aの中心線から近い側(上り線2Bの中心線から遠い側)の土地であり、例えば東北新幹線の場合には下り線2Aを東京方面から仙台方面に向かう車両4の進行方向左側(山側)の土地である。沿線W2は、上り線2Bの中心線から近い側(下り線2Aの中心線から遠い側)の土地であり、例えば東北新幹線の場合には上り線2Bを仙台方面から東京方面に向かう車両4の進行方向左側(海側)の土地である。
【0014】
図1〜図3に示す路盤1は、軌道2を支持する基盤であり、車両4が通過するときに荷重を支持する構造物である。路盤1は、例えば、スラブ軌道区間に設置される路盤コンクリート、又は良質な自然土などを用いて締め固められた土路盤などである。
【0015】
軌道2は、車両4が走行する通路(線路)であり、車両4の車輪を案内する一対のレール2aと、一対のレール2aを支持する矩形平板状のプレキャストのコンクリート版からなるスラブ版(軌道スラブ)2bなどから構成されている。軌道2は、図1及び図2に示すように、二本の本線で構成された複線であり、下り線2Aと上り線2Bとから構成されている。下り線2Aは、例えば、東北新幹線の場合には東京方面から仙台方面に向かう車両4が走行する線路であり、上り線2Bは例えば東北新幹線の場合には仙台方面から東京方面に向かう車両4が走行する線路である。
【0016】
図1〜図3に示す架線3は、線路上空に架設される架空電車線であり、所定の間隔をあけて図示しない支持構造物によって支持点で支持されている。トロリ線3aは、集電装置5のすり板5aが接触する電線であり、集電装置5のすり板5aが接触移動することによって車両4に負荷電流を供給する。
【0017】
車両4は、軌道2に沿って走行する移動体である。車両4は、電車又は電気機関車などの電気車であり、例えば高速で走行する新幹線などの鉄道車両である。車体4aは、乗客又は貨物などの積載物を積載し輸送するための構造物である。車体4aは、集電装置5などの屋根上機器が設置される屋根上面(車体上面)4bを備えている。
【0018】
集電装置(パンタグラフ)5は、架線3のトロリ線3aから電力を車両4に導くための装置である。集電装置5は、図1〜図4に示すように、トロリ線3aと接触するすり板5aと、このすり板5aが取り付けられた集電舟(舟体)5bと、車両4が分岐器を通過するときにこの分岐器の上方で交差する2本のトロリ線3aのうち車両4の進行方向とは異なる方向のトロリ線3aへの割込みを防止するホーン5cと、集電舟5bを支持し上下方向に昇降する枠組5dと、枠組5dを支持する台枠5eと、図1、図3及び図4に示すように車体4aと台枠5eとの間を電気的に絶縁する碍子5fなどを備えている。図1〜図4に示す集電装置5は、車両4の進行方向に対して非対称であり、一方向又は両方向に使用可能なシングルアーム式パンタグラフである。
【0019】
図1〜図4に示す騒音低減装置6は、車両4の集電装置5から発生する騒音Sを低減する装置である。騒音低減装置6は、集電装置5が風を切ることによって発生する空力音(風きり音)、集電装置5のすり板5aとトロリ線3aとの間に発生するスパーク音、及びすり板5aがトロリ線3aと接触移動することによって発生するしゅう動騒音などの集電系騒音を低減するために、集電装置5の周囲に設置されるパンタグラフカバー部である。騒音低減装置6は、例えば、制振性能を有し耐久性と剛性が高い金属製又は合成樹脂製の軽量な薄板状の部材であり、空力抵抗を低減し空力音の発生を抑えるように流線型に形成されている。騒音低減装置6は、図1〜図4に示す遮音板6a,6bと、図1〜図3に示す碍子カバー部6c,6dなどを備えている。
【0020】
図1、図2及び図4に示す遮音板6a,6bは、集電装置5から発生する騒音Sを遮る部材である。遮音板6a,6bは、集電装置5の両側にこの集電装置5の側面を覆う(騒音源を隠す)ようにそれぞれ配置されるパンタグラフ遮音板(二面側壁)であり、遮音板6a,6bの内側側面には集電装置5と対向するように吸音材などが装着されている。遮音板6a、6bは、図1及び図2に示すように、集電装置5と電気的に絶縁するために必要な離隔である絶縁離隔Dの範囲内に配置されており、電気的に集電装置5の一部を構成する構造となるため、車両4の車体4aと電気的に絶縁されて短絡防止が図られている。ここで、絶縁離隔Dとは、一般に、電線又は碍子連の充電部と支持物又は構造物との間に電気的絶縁を保つために必要な離隔であり、絶縁離隔Dは閉鎖サージ電圧に耐え得る離隔が必要であり、風速又は降雨などの環境的要因を加味して決定される。絶縁離隔Dは、例えば、新幹線鉄道構造規則に記載されているような新幹線などで使用される交流の電車線路の場合には、集電装置5のホーン5cの先端部から300mm以上であり、普通鉄道構造規則に記載されているような在来線などで使用される直流の電車線路の場合には、集電装置5のホーン5cの先端部から250mm以上である。遮音板6a,6bは、集電装置5と接触しない範囲内であり、かつ、絶縁離隔Dの範囲内で、騒音低減効果を最も図ることが可能な位置に配置されている。
【0021】
図1、図2及び図4に示す遮音板6a,6bは、車体4aの幅方向における台枠5eの端部に取り付けられており、台枠5eと一体に固定された状態でこの台枠5eに支持されている。遮音板6a,6bは、車両4が軌道2上で停止しているときに、この車両4が超えてはならない上下左右の限界である車両限界内に設置されており、遮音板6a,6bの高さはこの車両限界を超えないように設定されている。遮音板6a,6bは、図1に二点鎖線で示すように、集電装置5が折畳状態であるときにこの集電装置5と干渉しないような形状に形成されており、折畳状態の集電装置5を避けるように水平方向又は斜め上方向に伸びた遮音壁部6eと、この遮音壁部6eの基部側とは反対側の端部に連結されて略垂直方向に伸びた遮音壁部6fなどを備えている。遮音板6a,6bの両端部(車両4の進行方向の端部)は、図2に示すように、空力騒音の発生を抑制するために断面が略楕円形状などの流線型に形成されている。
【0022】
図2及び図3に示す碍子カバー部6c,6dは、碍子5fから発生する空力音を低減する装置である。碍子カバー部6c,6dは、集電装置5の前後にこの集電装置5を挟むように所定の間隔をあけて配置されており、図3に示すようにし屋根上面4bから集電装置5に向かって上方に傾斜する傾斜面を備えている。
【0023】
次に、この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置の作用を説明する。
図1〜図4に示すように、車両4がA方向に走行すると集電装置5の集電舟5b、ホーン5c、枠組5d、台枠5e及び碍子5fなどから空力音が発生する。また、すり板5aがトロリ線3aと接触移動するとしゅう動騒音が発生するとともに、集電装置5のすり板5aとトロリ線3aとが離れるとこれらの間にスパーク音が発生する。その結果、図1及び図2に示すように、集電装置5から沿線W1,W2に向かって空気中を伝播する騒音Sを遮音板6a,6bが遮る。また、集電装置5から遮音板6a,6bに到達した騒音Sを音源側に二重回折させて、遮音板6aと遮音板6bとの間に騒音Sの音響エネルギーを閉じ込める。このとき、遮音板6a,6bが絶縁離隔Dの範囲内で集電装置5の近くに配置されているため、集電装置5から沿線W1,W2に向かって騒音Sがより一層低減する。
【0024】
この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、集電装置5と電気的に絶縁するために必要な離隔である絶縁離隔Dの範囲内に、この集電装置5から発生する騒音Sを遮る遮音板6a,6bが配置されている。このため、遮音板6a,6bを集電装置5の近傍に配置して騒音源に十分接近させることができるため、集電装置5から沿線W1,W2に向かって放射する騒音Sをより一層低減することができる。
【0025】
(2) この第1実施形態では、遮音板6a,6bが車両4の車体4aと電気的に絶縁されている。このため、遮音板6a,6bが絶縁離隔Dの範囲内に配置しても、遮音板6a,6bと車体4aとを電気的に絶縁しこれらの間の短絡を防止することができる。
【0026】
(3) この第1実施形態では、車両4の車体4aと集電装置5の台枠5eとが碍子5fによって絶縁されているときに、この台枠5eに遮音板6a,6bが支持されている。このため、車体4aと集電装置5とを電気的に絶縁する既存の碍子5fを絶縁部として利用するとともに、既存の台枠5eに遮音板6a,6bを取り付けるような簡単な取付作業によって、遮音板6a,6bを可能な限り騒音源に近づけて配置することができる。
【0027】
(第2実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す正面図である。図6は、この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す平面図である。図7は、図6のVII-VII線で切断した状態を示す断面図である。図8は、この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す斜視図である。以下では、図1〜図4に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
図5〜図8に示す低騒音碍子5gは、遮音板6a,6bと車両4の車体4aとの間を電気的に絶縁する部材である。低騒音碍子5gは、遮音板6a,6bを支持しており、空力騒音の発生に対して抑制効果のある形状に形成されている。低騒音碍子5gは、図8に示すように、遮音板6a,6bを取り付ける上側取付部5hと、車体4aの屋根上面4bに取り付けられる下側取付部5iと、低騒音碍子5gの端部で発生する渦の放出を抑制するためにこの端部の断面形状が略楕円形に形成された胴部5jと、この胴部5jの長さ方向に間隔をあけて配列されて端部の断面形状が略楕円形に形成された複数のひだ部5kなどを備えている。低騒音碍子5gは、例えば、絶縁性の高分子樹脂などを成形型に充填して製造されており、図6に示すように遮音板6a,6bの長さ及び厚さと略同一の長さ及び厚さで形成されている。
【0029】
この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置には、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第2実施形態では、車両4の車体4aと電気的に絶縁する低騒音碍子5gに遮音板6a,6bが支持されている。その結果、図1〜図4に示す騒音低減装置6とは異なり、集電装置5とは別に遮音板6a,6bを低騒音碍子5gによって独立して支持するため、台枠5eの構造を変更する必要がなくなって設置コストを低減することができる。
【0030】
(2) この第2実施形態では、空力音の発生を抑制する低騒音碍子5gに遮音板6a,6bが支持されている。このため、低騒音碍子5gによって気流の乱れが減少し、この低騒音碍子5gから発生する空力騒音を低減することができる。
【0031】
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、東北新幹線を例に挙げて説明したが、東海道新幹線などについてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、軌道2が複線である場合を例に挙げて説明したが、軌道2が複々線である場合についてもこの発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、車両4が新幹線を走行する新幹線車両である場合を例に挙げて説明したが、在来線を走行する在来線車両、又は新幹線と在来線とを相互に走行可能な新在直通運転用の車両などについてもこの発明を適用することができる。
【0032】
(2) この実施形態では、車両4が左側通行である場合を例に挙げて説明したが、右側通行である場合についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、遮音部として遮音板6a,6bを例に挙げて説明したが、碍子カバー部6c,6dなどの他の遮音部にもこの発明を適用することができる。この場合には、碍子カバー部6c,6dを絶縁離隔Dの範囲内に配置しこの碍子カバー部6c,6dと車体4aとを低騒音碍子などによって電気的に絶縁することができる。さらに、この第1実施形態では、図1〜図4に示す碍子5fによって台枠5eを支持する場合を例に挙げて説明したが、図5〜図8に示す低騒音碍子5gによって台枠5eを支持することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す正面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す平面図である。
【図3】図2のIII-III線で切断した状態を示す断面図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す斜視図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す正面図である。
【図6】この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す平面図である。
【図7】図6のVII-VII線で切断した状態を示す断面図である。
【図8】この発明の第2実施形態に係る車両の騒音低減装置を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 路盤
2 軌道
2A 下り線
2B 上り線
2a レール
2b スラブ版
3 架線
3a トロリ線
4 車両
4a 車体
4b 屋根上面
5 集電装置
5a すり板
5b 集電舟
5c ホーン
5d 枠組
5e 台枠
5f 碍子(絶縁部)
5g 低騒音碍子(絶縁部)
5h 上側取付部
5i 下側取付部
5j 胴部
5k ひだ部
6 騒音低減装置
6a,6b 遮音板(遮音部)
6c,6d 碍子カバー部
6e,6f 遮音壁部
S 騒音
D 絶縁離隔
1,W2 沿線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の集電装置から発生する騒音を低減する車両の騒音低減装置であって、
前記集電装置から発生する騒音を遮る遮音部を備え、
前記遮音部は、前記集電装置と電気的に絶縁するために必要な離隔である絶縁離隔の範囲内に配置されていること、
を特徴とする車両の騒音低減装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両の騒音低減装置において、
前記遮音部は、前記車両の車体と電気的に絶縁されていること、
を特徴とする車両の騒音低減装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両の騒音低減装置において、
前記遮音部は、前記車両の車体と前記集電装置の台枠とが絶縁部によって絶縁されているときに、この集電装置の台枠に支持されていること、
を特徴とする車両の騒音低減装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の車両の騒音低減装置において、
前記遮音部は、前記車両の車体と電気的に絶縁する絶縁部に支持されていること、
を特徴とする車両の騒音低減装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両の騒音低減装置において、
前記遮音部は、前記絶縁部が空力音の発生を抑制する低騒音碍子であるときに、この低騒音碍子に支持されていること、
を特徴とする車両の騒音低減装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−165211(P2009−165211A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−339476(P2007−339476)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(000173784)財団法人鉄道総合技術研究所 (1,666)
【Fターム(参考)】