説明

車両乗員の膝領域保護用エアバッグ

本発明は、特に車両乗員の膝領域を保護するためのエアバッグに関する。当該エアバッグは、単一の素材の端部を折り畳み、接合することにより形成される。当該エアバッグの製造を簡素化するために、前記素材(1)は、前記エアバッグ形成用の前記エアバッグ本体領域(2)に加えて、連結後に前記エアバッグの少なくとも1つの付加部、例えばストラップ部となる少なくとも1つの領域(3)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に車両乗員の膝領域を保護するためのエアバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
展開されたエアバッグに特殊な形状を与えるため、および/または、エアバッグを複数のチャンバーに区分するために、エアバッグに拘束ストラップを構成することが知られている。車両乗員の膝領域を保護するためのこのようなエアバッグは、実用新案DE202004014653号に開示されており、当該エアバッグは、縫合部によって2つのチャンバーに細分される。エアバッグは単一の素材から形成される。縫合部によってエアバッグを細分することに関する欠点は、対向するエアバッグ・チャンバーが縫合位置にて共に縫合されているため、エアバッグの展開後、この領域にはエア・クッションが存在しない状態となる。
【0003】
さらに、EP0952043号から、エアバッグを区分するための拘束ストラップを有するエアバッグが公知である。この場合、エア・クッションは、エアバッグ展開後に、この位置に存在する。このエアバッグの欠点は、各拘束ストラップが付加的な要素となり、その結果エアバッグの製造中に付加的な工程が必要とされることである。
【特許文献1】DE202004014653号
【特許文献2】EP0952043号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、特に車両乗員の膝領域を保護するためのエアバッグを、さらに簡易に製造することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この課題は請求項1の特徴に基づいて解決される。
【0006】
特に車両乗員の膝領域を保護するためのエアバッグでは、エアバッグは単一の素材の端部を折り畳み、接合することによって形成され、素材は、エアバッグ形成用のエアバッグ本体領域に加え、接合後にエアバッグの少なくとも1つの付加部分となる、少なくとも1つの領域を有する。このようなエアバッグは、付加的領域を単一の素材に接合することにより、エアバッグ用の別途の素材や縫合部を要しないことである。この結果、エアバッグの製造を一層経済的に行うことができる。
【0007】
第一実施例では、拘束ストラップが付加的領域として設けられている。素材が片側に拘束ストラップ用領域を有し、この拘束ストラップ用領域の幅が素材のそれを除く領域の最小幅より狭ければ好都合である。
【0008】
本発明に係る素材は、1つの拘束ストラップまたは複数の拘束ストラップの構成を可能とする。従って拘束ストラップ用領域は、1つの拘束ストラップを構成可能な長さであってもよい。このためエアバッグは、拘束ストラップ用領域の端部が拘束ストラップ用に設けられた素材の所定位置に取り付けられるとともに、拘束ストラップ用領域の対向側の素材端部が、ループを形成するべく折り返され、素材の拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられるように構成されている。
【0009】
さらに、拘束ストラップ用領域は、2つの拘束ストラップを形成可能な長さ寸法とされてもよい。この場合、エアバッグは、拘束ストラップ用領域の中央部が拘束ストラップ用に設けられたエアバッグ本体領域の所定位置に取り付けられ、拘束ストラップ用領域の対向側にあるエアバッグ本体領域の端部がループを形成するべく折り返され、拘束ストラップ用領域の端部が第一拘束ストラップを形成するべくエアバッグ本体領域の折り返し部に接合され、さらに、エアバッグ本体領域の端部が第二拘束ストラップを形成するべくエアバッグ本体領域の拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられる様、構成されている。
【0010】
拘束ストラップの複数化もまた、各拘束ストラップが、個別の拘束ストラップ用領域から構成されることによって可能である。従って、素材は、対向する両側に少なくとも1つの拘束ストラップ用領域を有してもよい。3つの拘束ストラップを有するエアバッグを形成するために、先ず一方の側に素材の中央領域に1つの拘束ストラップ用領域が設けられ、その対向側に素材の側部領域に2つの拘束ストラップ用領域が設けられてもよい。
【0011】
エアバッグは、素材の中央領域に設けられた拘束ストラップ用領域の端部が拘束ストラップ用に設けられた素材の所定位置に取り付けられ、また拘束ストラップ用領域の対向側にあるエアバッグ本体領域の端部が、ループを形成するべく折り返され、素材の拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられ、さらに、素材の側部領域に設けられた2つの拘束ストラップ用領域が、この拘束ストラップ用に設けられた素材の所定位置に取り付けられるように構成されている。
【0012】
特に膝領域用エアバッグ向けの更なる実施例では、エアバッグは折り込み部を有し、当該折り込部の折り畳まれた端部が取り付け領域の方向に延在する様構成されている。
【0013】
第二の実施例においては、付加部として、エアバッグに膨張領域が設けられている。
【0014】
簡易な製造工程を実現するために、素材のエアバッグ本体用領域および付加部用の領域は、矩形に構成されている。エアバッグ本体用、即ち素材用の材料として織布が用いられることが好ましい。
【0015】
単一の素材を用いてエアバッグを製造する方法は、本発明に基づき以下の工程によって特徴づけられる。すなわち、
エアバッグ本体形成用領域、および少なくとも1つの拘束ストラップ用領域を有する素材を広げる。
拘束ストラップ用領域をエアバッグ本体用領域に接合する。
エアバッグ本体用領域を少なくとも1度折り返す。
拘束ストラップ領域にて、折り返し部をエアバッグ本体用領域に接合する。
【0016】
単一または複数の拘束ストラップを形成するため、各拘束ストラップは個別の拘束ストラップ用領域から形成されている。本発明によれば、拘束ストラップ用領域の端部がエアバッグ本体形成用領域の拘束ストラップ用の所定位置に取り付けられ、拘束ストラップ用領域の対向側にある素材端部も、折り返されて素材の拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられるように、素材は片側端部に位置する拘束ストラップ用領域とともに折り返される。
【0017】
本発明に係る2つの拘束ストラップを形成するために、片側端部に位置する拘束ストラップ用領域を伴う素材はループを形成するべく折り返される。拘束ストラップ用領域の中央部は拘束ストラップ用に設けられた素材の所定位置に取り付けられる。また拘束ストラップ用領域の対向側にある素材の端部もループを形成するべく折り返される。拘束ストラップ用領域の端部は第一拘束ストラップを形成するべく素材の折り返し部に接合され、さらに素材の端部は第二拘束ストラップを形成するべく、エアバッグ部の拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられる。
【0018】
特に、膝領域用のエアバッグを得るために、取り付け領域の方向に延在する少なくとも片側に拘束ストラップを縫合した後、素材は折り込まれ、次いで拘束ストラップの長尺方向端部に直行状に延在する素材の端部が接合される。
【0019】
全ての接合は縫合によることが好ましい。
【0020】
本発明に係るエアバッグは、エアバッグ展開後は、接合領域、すなわち拘束ストラップが車両長軸と交差する方向に延在するよう車両に取り付けられる。
【0021】
本発明は、実施例にて図面を参照しつつ説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1aでは、中央に拘束ストラップを構成されたエアバッグ用の素材1が、平面図で示されている。この素材は、エアバッグ本体形成用領域2と拘束ストラップ形成用領域3から構成され、それぞれ以下エアバッグ本体領域、拘束ストラップ用領域と称される。側面図である図1bは、素材1が、例えば1枚の織布のような、平面状の一部材(すなわち単一の部材)で形成されていることを示している。拘束ストラップ用領域3は、素材の片側端部を構成し、エアバッグ本体領域2より狭く、その結果拘束ストラップは、図1cおよび1eから明らかなように、エアバッグの全幅に及ぶ程には延在しない。拘束ストラップ用領域3は、図1dおよび1fから明らかなように、1つの細い拘束ストラップに要する長さである。
【0023】
製造工程の初めに、拘束ストラップ用領域3を有する素材は折り返され、拘束ストラップ用領域の端部4は、拘束ストラップ用に設けられたエアバッグ本体領域の所定位置5に取り付けられる。次いで、拘束ストラップ用領域3に対向する素材の端部6もまた折り返され、エアバッグ本体領域2の所定領域7に取り付けられる。領域7は拘束ストラップ用領域3の付近である。エアバッグ製造のこの工程は、図1cおよび1dに示される。こうして細い拘束ストラップ8が形成され、このストラップは取り付け領域5および7の間で、これらに平行に延在する。
【0024】
次の工程では、折り畳み状端部11,12が取り付け領域5および7に平行に延在するよう、拘束ストラップ8に平行に延在するエアバッグ端部が折り込まれる。最終的に、互いに重なり合ったエアバッグ本体領域2の側方端部が縫合部13、14によって互いに接合され、その結果、図1eに示されるような完全なエアバッグが完成する。
【0025】
図2aは、中央に2つの拘束ストラップ有するエアバッグを形成するための、素材の平面図を示す。この素材は、エアバッグ本体領域15と拘束ストラップ用領域16から構成される。側面図2bは、この実施例においても素材が、例えば1枚の織布のような平面状の一部材から形成されていることを示している。拘束ストラップ用領域16は、素材1の端部を構成し、エアバッグ本体領域15より狭く、その結果拘束ストラップは、図2cおよび2eに見られるように、エアバッグの全幅に及ぶ程には延在しない。拘束ストラップ用領域16は、図2dおよび2fに見られる2つの細い拘束ストラップの形成に要する長さである。
【0026】
2つの拘束ストラップを形成するために、拘束ストラップ用領域16を一端部に有する素材1は、ループを形成するべく折り返される。次いで、拘束ストラップ用領域16の中央領域17がエアバッグ本体領域15上の所定の位置18、19に取り付けられる。さらに拘束ストラップ用領域16に対向する素材1の端部22もまた、ループを形成するために折り返され、拘束ストラップ16の端部20は、第一拘束ストラップ21を形成するべく、領域23aにて、エアバッグ本体領域15の折り返し部に接合される。さらに、エアバッグ本体領域15の端部22は、第二拘束ストラップ24を形成するべく、エアバッグ本体領域15の拘束ストラップ用領域16付近の領域23に取り付けられる。
【0027】
次の工程では、第一実施例と同様に、折り畳まれた端部25、26が取り付け領域18、19、23、23aに平行に延在するように、拘束ストラップ21、24に平行に延在するエアバッグ端部が折り込まれる。最後に、互いに重なり合ったエアバッグ本体領域15の側方端部が、縫合部27、28によって縫合され、その結果図2eに見られるような完全なエアバッグが完成する。
【0028】
図3aでは、中央領域に1つの拘束ストラップを有し、側部領域に2つの拘束ストラップを有するエアバッグ用素材1が平面図で示されている。この素材は、エアバッグ本体領域29と、スロット30aを伴う中央領域に拘束ストラップ用領域30を有し、また側部領域に2つの拘束ストラップ用領域31、32を有する。
【0029】
製造工程の初めに、素材は拘束ストラップ用領域30と共にスロット30aの領域まで折り返され、拘束ストラップ用領域30の端部33は、エアバッグ本体領域29上の所定位置34に取り付けられる。次いで、拘束ストラップ用領域30に対向する素材の端部35もまた、側部拘束ストラップ用領域31、32と共に折り返され、拘束ストラップ用領域30に加え、側部拘束ストラップ31、32がエアバッグの内部に誘導される。さらに、素材の端部35とエアバッグ本体領域29の拘束ストラップ付近領域は、エアバッグ本体領域29の領域36に取り付けられる。この領域36は拘束ストラップ用領域31、32の付け根部を接合すると共に、拘束ストラップ用領域30を接合する。こうして、取り付け領域34、36の間にこれらに平行に延在する細い中央拘束ストラップ37が形成される。
【0030】
側部拘束ストラップを形成するべく、拘束ストラップ用領域31、32は、エアバッグ本体領域29上の所定の領域41に端部40と共に取り付けられる。次いで、重複したエアバッグ層が、領域36に平行に延在する領域43に接合される。こうして、取り付け領域41、43の間でこれらに平行に延在する2つの細い側部拘束ストラップ44が形成される。
【0031】
次の工程では、先の実施例と同様に、折り畳み状端部47、48が取り付け領域34、36、41、43に平行に延在するように、拘束ストラップ37、44に平行に延在するエアバッグ端部が、折り込まれる。最後に、重なり合うエアバッグ本体領域29の側方端は縫合部49、50によって縫合され、その結果、図3eに示されるようなエアバッグが完成する。
【0032】
図4aでは、エアバッグ用の素材1が示され、ここでは膨張部を有するエアバッグが、矩形の素材1から形成される。エアバッグを形成するために、素材1の一端部51が、対向側の端部52からはみ出すように折り返される。次いで、図4dから明らかなように、端部51が折り返され、端部52に縫合される。さらに、素材1の折り返し部は、縫合線53によって所定の領域に接合される。図4cから、この縫合線がエアバッグの全幅にわたり延在しないことが明らかである。すなわち、この縫合線は、エアバッグを互いに分離した2つのチャンバーに区分するものではない。
【0033】
さらに、縫合線53に平行な対向側の端部が折り込まれ、重なり合う側方端が縫合線54、55によって縫合され、その結果、図4cに示されるエアバッグが完成する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1A】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図1B】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図1C】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図1D】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図1E】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図1F】中央に1つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2A】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2B】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2C】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2D】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2E】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図2F】中央に2つの拘束ストラップが構成されたエアバッグの実施例の様々な製造段階を示す。
【図3A】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図3B】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図3C】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図3D】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図3E】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図3F】3つの拘束ストラップを有し、そのうち2つの拘束ストラップが側部に、1つの拘束ストラップが中央に設けられたエアバッグの実施例の様々な製造工程を示す。
【図4A】膨張領域が既に形成されている実施例を示す。
【図4B】膨張領域が既に形成されている実施例を示す。
【図4C】膨張領域が既に形成されている実施例を示す。
【図4D】膨張領域が既に形成されている実施例を示す。
【符号の説明】
【0035】
1 素材
2 エアバッグ本体領域
3 拘束ストラップ用領域
4 端部
5 位置
6 端部
7 取り付け領域
8 拘束ストラップ
9 長尺方向端部
10 長尺方向端部
11 折り畳み状端部
12 折り畳み状端部
13 縫合部
14 縫合部
15 エアバッグ本体領域
16 拘束ストラップ用領域
17 中央領域
18 取り付け領域
19 取り付け領域
20 端部
21 第一拘束ストラップ
22 端部
23 取り付け領域
23a 取り付け領域
24 第二拘束ストラップ
25 折り畳み状端部
26 折り畳み状端部
27 縫合部
28 縫合部
29 エアバッグ本体領域
30 拘束ストラップ用領域
30a スロット
31 拘束ストラップ用領域
32 拘束ストラップ用領域
33 端部
34 取り付け領域
35 端部
36 取り付け領域
37 拘束ストラップ
38 長尺方向端部
39 長尺方向端部
40 端部
41 取り付け領域
43 取り付け領域
44 拘束ストラップ
45 長尺方向端部
47 折り畳み状端部
48 折り畳み状端部
49 縫合部
50 縫合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両乗員の膝領域を保護するためのエアバッグであって、当該エアバッグは単一の素材の複数の端部を折り畳みおよび接合することにより形成され、
前記素材(1)が、前記エアバッグ形成用のエアバッグ本体領域(2、15、29)に加え、接合後に前記エアバッグの少なくとも1つの付加部分を形成する少なくとも1つの領域を有することを特徴とするエアバッグ。
【請求項2】
請求項1に記載のエアバッグであって、拘束ストラップ(8、21、24、37、44)が、付加部分として設けられていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項3】
請求項2に記載のエアバッグであって、前記素材(1)は、片側に拘束ストラップ用領域(3、16)を有し、当該拘束ストラップ用領域(3、16)の幅は、当該素材における他の領域の最小幅より小さいことを特徴とするエアバッグ。
【請求項4】
請求項3に記載のエアバッグであって、前記拘束ストラップ用領域(3)は、単一の拘束ストラップ(8、37、44)を形成可能な長さ寸法とされていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項5】
請求項3または4に記載のエアバッグであって、前記拘束ストラップ用領域(3)の端部(4)は、前記拘束ストラップ(8)を形成するべく前記素材(1)の所定位置(5)に取り付けられ、前記拘束ストラップ用領域(3)の対向側に位置する前記素材(1)の端部(6)は、ループを形成するべく折り返され、前記エアバッグ本体領域(2)の前記拘束ストラップ用領域(3)の近傍領域(7)に取り付けられることを特徴とするエアバッグ。
【請求項6】
請求項3に記載のエアバッグであって、前記拘束ストラップ用領域(16)は、2つの拘束ストラップ(21、24)を形成可能な長さ寸法とされていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項7】
請求項3または6に記載のエアバッグであって、
前記拘束ストラップ用領域(16)の中央部(17)は、前記エアバッグ本体領域(15)上の前記拘束ストラップ形成用の所定位置(18、19)に取り付けられ、
前記拘束ストラップ用領域(16)の対向側に位置する前記エアバッグ本体領域(15)の端部(22)は、ループを形成するために折り返され、
前記拘束ストラップ用領域(16)の端部(20)は、前記第一拘束ストラップ(21)を形成するべく、前記エアバッグ本体領域(15)の前記折り返し部に結合され、
さらに、前記エアバッグ本体領域(15)の前記端部(22)は、前記第二拘束ストラップ(24)を形成するべく、前記エアバッグ本体領域(15)の前記拘束ストラップ用領域付近の領域に取り付けられることを特徴とするエアバッグ。
【請求項8】
請求項2に記載のエアバッグであって、複数の拘束ストラップ(37、44)が設けられ、各拘束ストラップ(37、44)は異なる拘束ストラップ用領域から形成されることを特徴とするエアバッグ。
【請求項9】
請求項2または8に記載のエアバッグであって、前記素材(1)は、対向する側部(35、42)に少なくとも1つの拘束ストラップ用領域(30、31、32)を有することを特徴とするエアバッグ。
【請求項10】
請求項9に記載のエアバッグであって、前記一方の側部(42)において、1つの拘束ストラップ用領域(30)が前記素材(1)の中央領域に設けられ、前記対向側の側部(35)において2つの拘束ストラップ用領域(31、32)が前記素材(1)の両側部領域に設けられていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項11】
請求項9または10に記載のエアバッグであって、
前記素材(1)の中央領域に設けられた前記拘束ストラップ用領域(30)の端部(33)は、前記拘束ストラップ(37)用の前記エアバッグ本体領域(29)上の所定位置(34)に取り付けられ、
前記拘束ストラップ用領域(30)に対向する前記エアバッグ本体領域(29)の前記側端部(35)は、ループを形成するために折り返され、前記エアバッグ本体領域(29)の前記拘束ストラップ用領域(30)付近の領域に取り付けられ、
前記素材の側部領域に設けられた2つの拘束ストラップ用領域(31、32)は、当該拘束ストラップ用の前記エアバッグ本体領域(29)の所定位置(41)に取り付けられることを特徴とするエアバッグ。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載のエアバッグであって、前記エアバッグは、折り込み領域を有し、当該折り込み領域の折り畳み状端部(11、12、25、26、47、48)は、前記取り付け領域(5、7、18、19、23、23a、34、36、41、43)の方向に延在することを特徴とするエアバッグ。
【請求項13】
請求項1に記載のエアバッグであって、膨張領域が付加部分として設けられていることを特徴とするエアバッグ。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のエアバッグであって、前記素材の前記エアバッグ本体形成用の前記領域(2、15、29)および付加部分形成用の前記領域(3、16、30、31、32)は、矩形であることを特徴とするエアバッグ。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載のエアバッグであって、織布が前記素材用の材料として用いられることを特徴とするエアバッグ。
【請求項16】
請求項1または2に記載のエアバッグの製造方法であって、
前記エアバッグ本体形成用領域と少なくとも1つの拘束ストラップ用領域を有する素材を展開し、
前記拘束ストラップ用領域を前記エアバッグ本体形成用領域に接合し、
前記エアバッグ本体形成用領域を、少なくとも1回折り返し、
前記拘束ストラップ用領域にて、前記折り返し領域を前記エアバッグ本体形成用領域に接合する工程を有することを特徴とするエアバッグ製造方法。
【請求項17】
請求項16に記載のエアバッグ製造方法であって、
単一の拘束ストラップを形成するために、前記素材(1)は、片側に位置する前記拘束ストラップ(3)と共に折り返され、
前記拘束ストラップ用領域の端部は、前記拘束ストラップ用の前記エアバッグ本体領域(2)上の所定位置(5)に取り付けられ、
前記拘束ストラップ用領域(3)に対向する前記素材の端部(6)もまた、折り返され、前記エアバッグ本体領域(2)の前記拘束ストラップ用領域(3)付近の領域(7)に取り付けられることを特徴とするエアバッグ製造方法。
【請求項18】
請求項16に記載のエアバッグ製造方法であって、
2つの拘束ストラップを形成するために、前記素材(1)は、片側に位置する前記拘束ストラップ用領域(16)と共に、ループを形成するべく折り返され、
前記拘束ストラップ用領域(16)の前記中央領域(17)は、前記拘束ストラップ用に設けられた前記エアバッグ本体用領域(15)上の所定位置(18、19)に取り付けられ、
前記拘束ストラップ用領域(16)に対向する前記素材(1)の端部もまた、ループを形成するべく折り返され、
前記拘束ストラップ用領域(16)の端部は、第一拘束ストラップ(21)を形成するべく、前記エアバッグ本体領域(15)の前記折り返し部に接合され、
前記エアバッグ本体領域(15)の端部(22)は、第二拘束ストラップ(24)を形成するべく、前記エアバッグ本体領域(15)の前記拘束ストラップ用領域(16)付近の領域(23)に取り付けられることを特徴とするエアバッグ製造方法。
【請求項19】
請求項16から18のいずれか一項に記載のエアバッグ製造方法であって、
前記素材(1)は、前記拘束ストラップを前記取り付け領域(5、7、18、19、23、23a、34、36、41、43)の方向に延在する少なくとも一方の側部にて縫合した後、折り込まれ、
さらに、前記拘束ストラップの長尺方向端部(9、10、38、39、45)に対し直交方向に延在する前記素材の端部が接合されることを特徴とするエアバッグ製造方法。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか一項に記載のエアバッグ製造方法であって、全ての接合が縫合によることを特徴とするエアバッグ製造方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【公表番号】特表2009−506938(P2009−506938A)
【公表日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529465(P2008−529465)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【国際出願番号】PCT/DE2006/001585
【国際公開番号】WO2007/028376
【国際公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(594101503)タカタ・ペトリ アーゲー (146)
【Fターム(参考)】