説明

車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システム

【課題】 車両内の歩行者および高齢者等の特定の属性を有する乗客を精度よく検知することができる、車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システムを提供する。
【解決手段】 車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得手段と、前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知手段と、前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定手段と、前記移動検知手段による前記人の移動の検知、および、前記属性判定手段による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
バスおよび電車等の車両内では、走行中の車両の揺れにともなう、乗客の転倒等の事故を防止することが求められている。事故防止のために、運転手や車掌などの乗務員は、車両内を目視確認したり、注意喚起のアナウンスを行ったりしているが、運転中に車両内の状態を完全に把握することは困難であり、また、乗客が予想外の動きをする場合もあることから、十分な効果は得られにくい。そこで、車内トイレや給湯器を備えた高速バス等の車内で、乗客がトイレあるいは給湯器の前に移動したことを自動検知し、検知結果を運転席に表示して運転手に認識させるための装置が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−285398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、車両内においては、走行中に乗客が移動すること自体に注意を払う必要がある。乗客の移動を自動検知しようとする場合、車両の揺れとともに乗客が揺れるので、例えば、つり革を持って安全に体勢を維持している乗客も検知してしまう。また、乗客が高齢者である場合には、移動しようとせずに車両内で立っていても、体勢を崩しやすい傾向にある。
【0005】
そこで、本発明は、車両内の歩行者および高齢者等の特定の属性を有する乗客を精度よく検知することができる、車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置は、
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得手段と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知手段と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定手段と、
前記移動検知手段による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定手段による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知手段と
を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法は、
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得工程と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知工程と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定工程と、
前記移動検知工程による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定工程による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知工程と
を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明のプログラムは、前記本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録していることを特徴とする。
【0010】
本発明の車両内でのアラーム対象者検知システムは、
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得手段と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知手段と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定手段と、
前記移動検知手段による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定手段による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知手段と、
前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力手段とを含み、
前記画像取得手段および前記出力手段が、システム外の通信回線網を介して、前記移動検知手段および前記属性判定手段の少なくとも一方と接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、車両内の歩行者および高齢者等の特定の属性を有する乗客を精度よく検知可能な車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施形態1における車両内でのアラーム対象者検知について説明する図である。
【図2】図2は、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置の実施形態1の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態1の車両内でのアラーム対象者検知装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図4】図4は、フレーム間での人物の移動距離を説明する図である。
【図5】図5は、フレーム間での人物の頭部の大きさの差を説明する図である。
【図6】図6は、移動検知方法の一例を示す説明図である。
【図7】図7は、カメラ(画像取得手段)からの距離と、見かけ上の移動距離との関係を説明する説明図である。
【図8】図8は、実施形態2における車両内でのアラーム対象者検知について説明する図である。
【図9】図9は、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置の実施形態2の構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、本発明の実施形態2の車両内でのアラーム対象者検知装置が行う処理を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置を用いた車両内でのアラーム対象者検知システムの一例の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置において、前記画像情報が、前記人の位置情報および前記人の進行情報を含み、前記移動検知手段が、前記人の位置情報および前記人の進行情報から前記人の移動を検知することが好ましい。同様に、本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法において、前記画像情報が、前記人の位置情報および前記人の進行情報を含み、前記移動検知工程が、前記人の位置情報および前記人の進行情報から前記人の移動を検知することが好ましい。
【0014】
本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置において、前記属性判定手段が、前記人の年齢を判定する手段であって、前記アラーム対象者検知手段が、前記人が特定の年齢以上であると判定される場合にアラーム対象者として検知する手段であることが好ましい。同様に、本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法において、前記属性判定工程が、前記人の年齢を判定する工程であって、前記アラーム対象者検知工程が、前記人が特定の年齢以上であると判定される場合にアラーム対象者として検知する工程であることが好ましい。
【0015】
また、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置において、前記アラーム対象者検知手段が、さらに、前記車両内の環境情報を加えてアラーム対象者を検知することが好ましい。同様に、本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法において、前記アラーム対象者検知工程が、さらに、前記車両内の環境情報を加えてアラーム対象者を検知することが好ましい。
【0016】
本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置において、さらに、前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力手段を含むことが好ましい。同様に、本発明の車両内でのアラーム対象者検知方法において、さらに、前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力工程を含むことが好ましい。
【0017】
以下、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法について、詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0018】
[実施形態1]
図2は、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置の実施形態1の構成を示すブロック図である。また、図3は、実施形態1におけるアラーム対象者検知方法のフローチャートである。図1は、図2および図3に示した車両内でのアラーム対象者検知装置およびアラーム対象者検知方法を用いた、車両内でのアラーム対象者の検知について説明する図である。図2に示すように、このアラーム対象者検知装置10は、画像取得手段11と、移動検知手段12と、属性判定手段13と、アラーム対象者検知手段14と、移動検知情報データベース15と、属性情報データベース16と、アラーム対象者検知情報データベース17とを備える。画像取得手段11は、移動検知手段12と属性判定手段13とに接続されている。移動検知手段12と属性判定手段13とは、アラーム対象者検知手段14に接続されている。そして、移動検知手段12は、移動検知情報データベース15に接続されている。属性判定手段13は、属性情報データベース16に接続されている。アラーム対象者検知手段14は、アラーム対象者検知情報データベース17に接続されている。本実施形態の対象物検出装置は、任意の構成部材として出力手段18を備えていることも好ましい。
【0019】
図2において、画像取得手段11、移動検知手段12、属性判定手段13およびアラーム対象者検知手段14の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。アラーム対象者検知装置10の各構成要素は、任意のコンピュータの中央処理装置(CPU)、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等などの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。移動検知情報データベース15、属性情報データベース16およびアラーム対象者検知情報データベース17は、装置内蔵型であってもよいし、外部記憶装置のような外付け型であってもよい。また、前記各データベースは、前記ネットワーク接続用インターフェイスを介したネットワーク上のサーバに格納されていてもよい。前記出力手段としては、例えば、映像により出力するモニター(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ等の各種画像表示装置等)、印刷により出力するプリンター等があげられる。
【0020】
本実施形態のアラーム対象者検知方法は、図2のアラーム対象者検知装置を用いて、図3のフローチャートに示すように、以下のステップを実施する。
【0021】
まず、画像取得手段11により、車両内に存在する人の画像情報を取得する(ステップS10)。画像情報は、例えば、前記人の位置情報および前記人の進行情報等を含む。前記進行情報は、例えば、進行速度、進行方向等を含むことができる。前記画像情報は、保存して用いてもよいし、保存せずにそのまま用いてもよい。
【0022】
画像取得手段11は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ、イメージスキャナ等を備えている。ここで画像取得手段11は、2つ以上のカメラを備えるのが好ましい。このようにすると、画像取得手段11は、2つ以上のカメラそれぞれで生成された画像情報を互いに関連付けながら処理することにより、位置情報を高い精度で算出できる。また、後述の属性判定手段における属性情報とのマッチングの精度も高くすることができる。
【0023】
特定の人の進行速度および進行方向は、例えば、前記人の位置情報の履歴から算出できる。人の位置情報の履歴は、その人を特定する情報、例えば、その人の顔の特徴データに対応付けて記憶される。例えば、画像取得手段11は、人の位置情報を検出するときに、その人の顔の特徴データも検出する。そして画像取得手段11は、今回検出した顔の特徴データと同一の特徴データを、画像取得手段11が記憶しているデータから探す。そして画像取得手段11は、探した特徴データに対応付けて、新たに検出した位置情報を記憶する。この処理が繰り返されることにより、画像取得手段11には、人の位置情報の履歴が記憶される。
【0024】
また人の位置情報の履歴を示す情報は、例えば、以下のように、移動距離、予測位置との比較、頭部の大きさ、頭部の向き、服装の共通性、顔の類似度、性別度、および年齢といったパラメータに基づいて算出されてもよい。以下のトラッキング処理は、画像取得手段11によって行われる。人物の同一性を判定するための対象物データのパラメータとしては、例えば、以下のものをあげることができる。ただし、前記対象物データのパラメータは、これらのパラメータに限定されない。
【0025】
<移動距離>
通常、同一人物の位置は、連続するフレーム間で急激に変化しない。例えば、図4に示すように、n−1番目のフレームにおける任意の候補者の位置を(Xn−1,Yn−1)、n番目のフレームにおける人物の位置を(X,Y)とした場合に、これらの2点間の距離diffdist=[(Xn−1−X+(Yn−1−Y1/2が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0026】
<予測位置との比較>
あるフレームの画像に写っている人物が、次のフレームの画像においてどの位置に移動するかは、予測可能である。例えば、n−1番目のフレームの画像に写っている人物が次のn番目のフレームでどの位置に移動するかは、n−1番目のフレームの画像およびn−2番目以前のフレームの画像から予測可能である。n−1番目のフレームにおいて予測したn番目のフレーム画像での人物の位置と、n番目のフレームにおける実際の位置との2点間の距離が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0027】
<頭部の大きさ>
通常、同一人物の頭部の大きさは、連続するフレーム間で急激に変化しない。例えば、図5に示すように、n−1番目のフレームにおける任意の人物の頭部の大きさをhn−1、n番目のフレームにおける頭部の大きさをhとすると、これらの大きさの差(diffhead−size)が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0028】
<頭部の向き>
一般的に、人間は一定の方向を向いて移動するため、あるフレームにおける頭部の向きとその次のフレームにおける頭部の向きが極端に異なることは稀である。よって、n−1番目のフレームにおける頭部の向きと、n番目のフレームにおける頭部の向きとを比較することで、人物の同一性を判定可能である。n−1番目のフレームにおける頭部の向きと、n番目のフレームにおける頭部の向きとの差が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0029】
また、移動時に頭部が向いている方向は、その人物の進行方向と一致すると考えられる。したがって、n−1番目のフレームの頭部の向きから予測した移動方向と、n−1番目のフレームからn番目のフレームの間に移動した方向とを比較することによって、人物の同一性を判定できる。n−1番目のフレームにおける頭部の向きと、n−1番目のフレームからn番目のフレームの間に移動した方向との差が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0030】
<服装の共通性>
同一人物の衣服は、連続するフレーム間で急激に変化しない。よって、フレーム画像に写っている人物の服装を基に、人物の同一性を判定可能である。フレーム画像において人物の頭部を検出した場合、その直下の部分はその人物の胸部であると推定できる。したがって、あるフレーム画像における人物の頭部の直下の部分(胸部領域)における色成分のヒストグラム分布と、その後のフレーム画像における胸部領域における色成分のヒストグラム分布とは、同一人物であればほぼ同じとなる。したがって、n−1番目のフレームにおける胸部領域の色成分のヒストグラム分布と、n番目のフレームにおける胸部領域の色成分のヒストグラム分布との差が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0031】
<顔の類似度>
同一人物の顔は、連続するフレーム間で急激に変化しない。よって、フレーム画像に写っている人物の顔を基に、人物の同一性を判定可能である。フレーム間での人物の顔の相違は、テンプレートマッチング等によって数値化できる。これらの方法で数値化した値が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0032】
<性別度>
同一人物の顔の女性らしさや男性らしさは、連続するフレーム間で急激に変化しない。よって、フレーム画像に写っている人物の女性らしさや男性らしさを基に、人物の同一性を判定可能である。ここで、女性らしさや男性らしさを性別度として定義すると、性別度は識別器によって顔画像を基に出力可能である。例えば、フレーム画像に写っている人物の顔が女性らしいほど0に近い値を出力し、男性らしいほど1に近い値を出力するようにすればよい。上記のように性別度を出力する場合、n−1番目のフレームにおける性別度と、n番目のフレームにおける性別度との差が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0033】
<年齢>
同一人物の年齢は、連続するフレーム間で急激に変化しない。よって、フレーム画像に写っている人物の年齢を基に、人物の同一性を判定可能である。人間の年齢は連続量を扱う識別器によって、顔画像を基に推定可能である。n−1番目のフレームにおいて推定された年齢と、n番目のフレームにおいて推定された年齢との差が小さいほど、人物の同一性が高いと考えられる。
【0034】
上記のような各パラメータに関しては、人物の追跡に用いるか否かを個別に設定可能である。複数のフレーム間で検出された複数の画像が同じ人物かどうかを判定する際、上記の各パラメータの情報のうち複数の情報を用いて決定することが好ましい。あるフレーム画像に写っている人物が、前のフレーム画像において写っているか否かは、例えば、前記対象物データの相関の高低によって判断することができる。例えば、n番目のフレーム画像に1名の人物Wが検出されており、n−1番目のフレーム画像に3名の人物A、BおよびCが検出されているとする。この場合、人物Wの対象物データWと、n−1番目のフレーム画像に写っている人物A、BおよびCの各々の対象物データAn−1、Bn−1およびCn−1とを比較する。その結果、人物A、BおよびCのうち、最も相関が高いと判断された人物が、人物Wと同一人物と判定され、n−1番目とn番目の両フレーム間での人物Wの移動が追跡される。
【0035】
つぎに、移動検知手段12により、画像取得手段11で得られた画像情報を、移動検知情報データベース15に参照し、前記人の移動の有無を検知する(ステップS20)。移動検知手段12は、前記人の位置情報および前記人の進行情報から、前記人の動きを検知することが好ましい。前記位置情報は、前述の位置情報の履歴も含む。前記移動検知情報は、フレーム内における位置情報、移動の方向および過去の履歴等から選ばれる情報を含む。
【0036】
移動検知手段12において、検知の対象となる対象物(乗客)の検出には、テンプレートマッチングや、輪郭抽出などの手法を採用することができる。そして、検出された前記対象物の位置、大きさ等の対象物データを取得する。例えば、人物の動きを追跡する場合、人物自体を前記対象物としてもよいし、人物の一部である頭部を対象物として検出することで人物の動きを検出してもよい。頭部を対象物とした場合、対象物データとしては、位置と大きさに加え、頭部の向き、色彩等を取得することができる。対象物データの種類が多ければ、移動検知手段12での移動の追跡精度を向上させることができる。
【0037】
車両内の乗客は、移動(歩行)をしていない場合であっても、車両の揺れとともに動く。そのため、移動の有無は、所定時間における移動距離が所定の値以上あるか否かで判断することが好ましい。前記所定時間における移動距離は、画像取得手段11で得られた人の位置情報から得ることができる。具体的には、前記所定時間における移動距離は、特定の数(例えばn個)の連続するフレームにおいて、例えば、1番目のフレームとn番目のフレームとの間の差分等を取得して検出することができる。図6は、移動検知方法の一例を示す説明図である。図6(a)に示すように、前記検出された移動距離が所定の値以上あれば、その乗客は移動しているものとみなす。一方、図6(b)に示すように、前記検出された移動距離が所定の値未満であれば、その乗客は、多フレーム間においては動いているとしても、固定位置を中心に揺れていると考え、移動していないものとみなす。
【0038】
また、同一の距離を移動する場合であっても、カメラ(画像取得手段)からの距離やカメラの設置角度によって、見かけ上の移動距離が異なってしまう場合がある。例えば、図7の説明図に示すように、カメラの近くでの移動は移動距離が長いように検知され、カメラから離れた位置での移動は移動距離が短いように検知されることがある。このような場合には、フレーム内における位置情報およびフレーム内位置毎に予め設定した係数を参照することで、移動距離情報を補正して、移動の有無を精度よく検知することができる。前記移動距離情報の補正は、フレームを距離に応じてブロック分けしておき、前記ブロック毎に係数を設定してもよい。
【0039】
また、属性判定手段13により、画像取得手段11で得られた画像情報を、属性情報データベース16に参照し、当該画像情報とマッチングすることにより、前記人の属性情報を取得し、判定する(ステップS30)。前記人の属性情報は、年齢、性別、向き(正面、背面など)および過去の履歴等から選ばれる情報を含むが、本実施形態において、属性は少なくとも年齢を含んでいる。しかし、本発明はこれに限定されない。
【0040】
属性判定手段13が、前記人の年齢を判定する手段であると、例えば、特定の年齢以上の高齢者であるか否かを判定することが可能である。車両内では、高齢者の転倒による事故が発生しやすいため、前記人が特定の年齢以上であるか否かを判定できることは好ましい。また、属性は、顔画像以外にも、頭部画像、身体の一部の画像からも判定可能である。顔画像以外の情報を用い、または、併用することによって、顔が見えない場合であっても、例えば、後頭部が白色である場合には、白髪の人物すなわち高齢者であると判定することができる。また、妊婦、小さい子どもを抱いた乗客、杖をついた乗客等を属性として判定することもできる。
【0041】
属性判定手段13は、複数フレームに同一と思われる人物が検出される場合、フレーム毎に判定される属性のうち、一回でも特定の属性であるとの判定があれば、その人物は、その特定の属性を有しているとみなすことが好ましい。このようにすると、例えば、顔画像から高齢者であると判定した場合、その人物の移動の追跡において、顔が画像取得手段11からは認識できない状態となっても、その人物は高齢者であるとして検知することができる。
【0042】
つぎに、アラーム対象者検知手段14によって、移動検知手段12において得られた移動情報および属性判定手段13において得られた属性情報を、アラーム対象者検知情報データベース17に参照し、アラームの対象であるかを判定し、検知する(ステップS40)。移動検知手段12による前記人の移動の検知、および、前記属性判定手段13による、前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人を、アラーム対象者として検知する。
【0043】
アラーム対象者検知手段14において、アラーム対象者が検知された場合には、出力手段18により、アラームを出力する(ステップS50)。なお、出力工程S50は、任意の工程であり、本発明のアラーム対象者検知方法に含まれていなくてもよいが、含まれていることが好ましい。
【0044】
本実施形態における車両内でのアラーム対象者検知について、図1を用いて、さらに具体的に説明する。図1は、本発明のアラーム対象者検知装置10を備えたバス車内を上方から見た図である。バス車内には、乗客用の座席(斜線部)が複数配置されている。乗客用の座席の間には、通路エリアが配置されている。バス車内の前方には、運転手の席が配置されている。本実施形態においては、アラーム対象者検知装置10を構成する画像取得手段11として、2つのカメラ111aおよび111bが、車両の前後に設置され、車両内の画像情報を取得している。カメラ111aおよび111bから放射状に広がる形状に囲んだ線の内部は、各カメラの画像取得範囲(空間)を示している。各カメラの設置位置および前記画像取得範囲は、車両内の座席配置および通路エリアの配置および乗降口の配置等を勘案して、車両毎に定めることができる。同図に示す本実施形態の例では、画像取得手段11としてカメラを2つ設置しているが、本発明はこれに限られず、画像取得手段11は、1つでもよいし、3つ以上を設置してもよい。前記通路エリア内では、一般に、多数の乗客が通り、または、立ち止まる。図1においては、代表的にA、B、CおよびDの4名の人物がバス車内の前記画像取得範囲内にいる様子を示している。例えば、同図において、人物Aは、バス車内の後方から前方に向かって歩いており、人物Bは、バス車内の前方から後方に向かって歩いている。人物Cは、高齢者であり、バス前方に向かって立ったままで乗車している。人物Dは、20歳代の人物であり、バス後方に向かって立ったままで乗車している。人物A、Cは、カメラ111aで正面向きの画像情報が取得される状態である。人物B、Dは、カメラ111aでは背面からの画像情報しか取得されないが、カメラ111bにより正面向きの画像情報が取得される状態である。
【0045】
人物A、B、CおよびDの画像情報は、カメラ111aおよびカメラ111bによって、取得される。そして、これらの画像情報に基づいて、移動検知手段12によって、前記人物の移動の有無が検知される。また、これらの画像情報に基づいて、属性判定手段13によって、前記人物の属性として、例えば年齢が判定される。ついで、アラーム対象者検知手段14によって、前記人物が、アラーム対象者であるか否かが判定され、検知される。ここでは、アラーム対象者検知手段14が、例えば、属性が特定の年齢以上であると判定される場合にアラーム対象者として検知するものであるとする。この場合、人物Aおよび人物Bは「移動有」と検知され、人物Cは「高齢者」と判定されるので、アラーム対象者として、人物A、人物Bおよび人物Cが検知されることとなる。このように、例えば複数の人物が、車両内にいる場合に、どの人物が走行中の車両内において、体勢を崩す等の状況に陥りやすいかの検知を可能とすることができる。
【0046】
アラームの出力手段18としては、例えば、運転手が運転中に確認可能な位置に、アラーム表示モニターを設けておく手段があげられる。アラーム対象者が検知された場合には、前記モニターに、アラーム対象者が存在する旨の表示をすることができる。運転手は、アラームの表示があった場合には、走行速度に注意をしたり、車内放送等で、走行中のつり革等の保持、および、空席がある場合の着席等を促したりすることができる。また、アラームの出力手段18として、自動音声による注意喚起放送手段を用いることもできる。
【0047】
[実施形態2]
実施形態2は、前記アラーム対象者検知手段が、車両内の環境情報を加えてアラームの対象であるかを判定し、アラーム対象者を検知する態様である。図9は、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置の実施形態2の構成を示すブロック図である。また、図10は、実施形態2におけるアラーム対象者検知方法のフローチャートである。図8は、図9および図10に示した車両内でのアラーム対象者検知装置およびアラーム対象者検知方法を用いた、車両内でのアラーム対象者の検知について説明する図である。図9および図10において、図2および図3と同一部分には同一の符号を付している。図9に示すとおり、このアラーム対象者検知装置20は、アラーム対象者検知情報データベース27内に、前記車両内の環境情報データ等を有している点を除いて、実施形態1に係るアラーム対象者検知装置10と同様の構成である。本実施形態におけるアラーム対象者検知方法は、移動検知手段12において得られた移動情報および属性判定手段13において得られた属性情報を、アラーム対象者検知情報データベース27に参照し、アラームの対象であるかを判定し、検知する(ステップS40)前に、前記車両内の環境情報がある場合には(ステップS60:Yes)その情報を取得し(ステップS70)、得られた前記車両内の環境情報を加味してアラームの対象であるかを判定し、検知する(ステップS40)。本実施形態においては、前記車両内の環境情報データ等は、アラーム対象者検知情報データベース27内に格納されているが、本発明はこれに限定されない。前記車両内の環境情報データ等を、移動検知情報データベース15および属性情報データベース16に格納しておくこともできる。
【0048】
本実施形態における車両内でのアラーム対象者検知について、図8を用いて、さらに具体的に説明する。図8(a)は、本発明のアラーム対象者検知装置20を備えたバス車内を上方から見た図である。図8(b)は、前記バス車内を横方向から見た図である。図8において、図1と同一部分には同一の符号を付している。図8においては、座席(斜線部)付近にいる乗客(人物EおよびF)の動きの例を示している。人物Eは、着席した状態から立ちあがる方向に移動している。人物Fは、立ったままで乗車していた状態から着席する方向に移動している。
【0049】
前記環境情報は、例えば、付近に座席や手すりがあるといった空間環境データ、坂道走行中およびカーブ走行中といった車両走行環境データがあげられる。本実施形態において、前記環境情報は、例えば、車両内の位置情報と移動方向情報とから判断して適用される判定基準データで構成される。例えば、座席付近のエリアにおいては、人物Eのような動きをする場合、アラームの対象とする必要があるが、人物Fのような動きをする場合はアラームの対象とする必要がないと考えられる。前記判定基準データは、例えば、図8における人物Fのように、座席付近に位置し、立ったままで乗車していた状態から着席する方向(上→下)に移動する場合には、「移動あり」と検知されるべき距離を移動した場合であっても、アラームの対象から除外する判定基準とすることができる。また、例えば、図8における人物Eのように、着席していた状態から立ちあがる方向(下→上)に移動する場合には、座席付近に位置していても、アラームの対象からは除外されないような判定基準とすることができる。この判定基準を環境情報とする場合、人物Eは「移動有」と検知されるので、アラーム対象者として、人物Eが検知されることとなる。
【0050】
なお、フレーム中では、カメラから遠ざかる方向に移動する場合と、着席していた状態から立ちあがる方向に動く場合とは、どちらも下側から上側に向かう方向が検出される。歩いている状態では、フレーム間での検出位置をつないだ場合に、進行方向の角度にブレが生じやすい。それに対して、着席していた状態から立ちあがる方向に動く場合では、前記ブレが生じにくい。したがって、例えば、前記ブレの有無やブレの量を判定基準に加えることで、より精度よく検知を行うことができる。
【0051】
また、坂道走行中およびカーブ走行中といった前記車両走行環境データがある場合には、例えば、カーブを走行しているときには、アラーム対象者として検知する基準を変更することができる。カーブ走行中は車両が揺れたり傾いたりするため、より短い移動距離が検知された場合であっても、アラーム対象者として検知することが好ましい。また、アラーム対象者となる特定の属性が、特定の年齢以上の高齢者である場合、前記年齢の基準を下げることもできる。
【0052】
本実施形態によっても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。また、環境情報を用いてアラームの対象であるかを判定し、検知しているため、不要なアラーム出力を避けるとともに、状況に応じた適切なアラーム出力をすることができ、アラーム対象者をさらに精度よく特定できる。
【0053】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の車両内でのアラーム対象者検知方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。または、本実施形態のプログラムは、例えば、記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0054】
[実施形態4]
図11に、本発明の車両内でのアラーム対象者検知装置を用いた車両内でのアラーム対象者検知システムの一例の構成を示す。図11に示すとおり、このアラーム対象者検知システムは、画像取得手段41a、41b、41cと、出力手段42a、42b、42cと、通信インターフェイス43a、43b、43cと、サーバ44とを備える。画像取得手段41aおよび出力手段42aは、通信インターフェイス43aに接続されている。画像取得手段41a、出力手段42aおよび通信インターフェイス43aは、場所X(車両X内)に設置されている。画像取得手段41bおよび出力手段42bは、通信インターフェイス43bに接続されている。画像取得手段41b、出力手段42bおよび通信インターフェイス43bは、場所Y(車両Y内)に設置されている。画像取得手段41cおよび出力手段42cは、通信インターフェイス43cに接続されている。画像取得手段41c、出力手段42cおよび通信インターフェイス43cは、場所Z(車両Z内)に設置されている。そして、通信インターフェイス43a、43b、43cと、サーバ44とが、回線網45を介して接続されている。
【0055】
このアラーム対象者検知システムでは、サーバ44側に、移動検知手段、属性判定手段およびアラーム対象者検知手段を有し、サーバ44に移動検知情報データベース、属性情報データベースおよびアラーム対象者検知情報データベースが格納される。例えば、場所X(車両X内)で画像取得手段41aを用いて取得された判定対象人物画像情報を、サーバ44に送信し、サーバ44側で、前記画像情報からの前記人の移動の検知、および、前記画像情報からの前記人の属性の判定を行い、アラーム対象者の検知を行う。また、アラーム対象者の検知結果を、出力手段42aにより出力する。
【0056】
本実施形態のアラーム対象者検知システムによれば、画像取得手段および出力手段を現場に設置し、サーバ等は他の場所に設置して、オンラインによるアラーム対象者の検知が可能である。そのため、例えば、装置の設置に場所を取ることがなく、メンテナンスも容易である。また、例えば、各設置場所が離れている場合でも、一箇所での集中管理や遠隔操作が可能となる。本実施形態のアラーム対象者検知システムは、例えば、クラウドコンピューティングに対応したものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明によれば、車両内の歩行者および高齢者等の特定の属性を有する乗客を精度よく検知することができる、車両内でのアラーム対象者検知装置、アラーム対象者検知方法、プログラム、記録媒体およびアラーム対象者検知システムを提供することができる。その結果、従来では検知が困難であった、走行中の車両内においても、アラーム対象者の検知が容易となり、運転手からの死角となる位置での乗客の状態も把握することができるため、幅広い用途で適用することが可能となる。
【符号の説明】
【0058】
10、20 アラーム対象者検知装置
11 画像取得手段
111a、111b カメラ(画像取得手段)
12 移動検知手段
13 属性判定手段
14 アラーム対象者検知手段
15 移動検知情報データベース(DB)
16 属性情報データベース(DB)
17、27 アラーム対象者検知情報データベース(DB)
18 出力手段
41a、41b、41c 画像取得手段
42a、42b、42c 出力手段
43a、43b、43c 通信インターフェイス
44 サーバ
45 回線網


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得手段と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知手段と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定手段と、
前記移動検知手段による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定手段による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知手段と
を含むことを特徴とする車両内でのアラーム対象者検知装置。
【請求項2】
前記画像情報が、前記人の位置情報および前記人の進行情報を含み、
前記移動検知手段が、前記人の位置情報および前記人の進行情報から前記人の移動を検知することを特徴とする、請求項1記載の車両内でのアラーム対象者検知装置。
【請求項3】
前記属性判定手段が、前記人の年齢を判定する手段であって、
前記アラーム対象者検知手段が、前記人が特定の年齢以上であると判定される場合にアラーム対象者として検知する手段であることを特徴とする、請求項1または2記載の車両内でのアラーム対象者検知装置。
【請求項4】
前記アラーム対象者検知手段が、さらに、前記車両内の環境情報を加えてアラーム対象者を検知することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両内でのアラーム対象者検知装置。
【請求項5】
さらに、前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力手段を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両内でのアラーム対象者検知装置。
【請求項6】
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得工程と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知工程と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定工程と、
前記移動検知工程による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定工程による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知工程と
を含むことを特徴とする車両内でのアラーム対象者検知方法。
【請求項7】
前記画像情報が、前記人の位置情報および前記人の進行情報を含み、
前記移動検知工程が、前記人の位置情報および前記人の進行情報から前記人の移動を検知することを特徴とする、請求項6記載の車両内でのアラーム対象者検知方法。
【請求項8】
前記属性判定工程が、前記人の年齢を判定する工程であって、
前記アラーム対象者検知工程が、前記人が特定の年齢以上であると判定される場合にアラーム対象者として検知する工程であることを特徴とする、請求項6または7記載の車両内でのアラーム対象者検知方法。
【請求項9】
前記アラーム対象者検知工程が、さらに、前記車両内の環境情報を加えてアラーム対象者を検知することを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の車両内でのアラーム対象者検知方法。
【請求項10】
さらに、前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力工程を含むことを特徴とする、請求項6から9のいずれか一項に記載の車両内でのアラーム対象者検知方法。
【請求項11】
請求項6から10のいずれか一項に記載の車両内でのアラーム対象者検知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする、プログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
【請求項13】
車両内に存在する人の画像情報を取得する画像取得手段と、
前記画像情報から前記人の移動を検知する移動検知手段と、
前記画像情報から前記人の属性を判定する属性判定手段と、
前記移動検知手段による前記人の移動の検知、および、
前記属性判定手段による前記人が予め設定されていた特定の属性であるとの判定の少なくとも一方を満たす場合に、前記人をアラーム対象者として検知するアラーム対象者検知手段と、
前記アラーム対象者の検知結果を出力する出力手段とを含み、
前記画像取得手段および前記出力手段が、システム外の通信回線網を介して、前記移動検知手段および前記属性判定手段の少なくとも一方と接続されていることを特徴とする車両内でのアラーム対象者検知システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−84108(P2013−84108A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223424(P2011−223424)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(000232092)NECソフト株式会社 (173)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】