説明

車両内装用表皮の貼付け方法および装置

【課題】 車両内装部品であるキャップ等の小物部品に対し、均一でムラの無い車両内装用表皮の貼り付け方法を提供する。
【解決手段】 車両内装用表皮の形状に対応する開口と、開口の内側に配置された弾性部材とを備える表皮貼付け冶具に、表皮をセットする表皮セット工程と、
表皮を貼り付ける部品芯材の位置決めをする芯材位置決め冶具を表皮貼付け冶具に装着し、部品芯材の位置決めをする芯材セット工程と、部品芯材を押圧して弾性部材を変形させながら、部品芯材の表面および側面に表皮を貼り付ける表皮貼付け工程と、部品芯材の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部を密着させる裏面表皮押圧工程と、を有することを特徴とする車両内装用表皮の貼付け方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用内装部品に内装用表皮を貼り付ける方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車室内部の美感を向上させることを目的として、車両用の内装部品の表面に内装用表皮を一体成形することが広く実施されている。また、内装部品を車体パネルに取り付ける際に、固定手段を覆うためのキャップが使用されている。キャップの表面には内装部品と同じ表皮が貼り付けられ、統一した美感を保つ工夫がなされている。
【0003】
特許文献1には、車両のサイドエアバッグを覆うためのピラーガーニッシュを車両パネルに固着する際に、固着手段を覆うキャップが記載されている。これらキャップ等の小物部品は、車両の内装において多数使用されており、小物部品の表面に内装用表皮を貼り付ける技術の重要度は高い。
【0004】
【特許文献1】特開平11-321537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、小物部品の表面に表皮を貼り付ける作業において、均一でムラの無い製品を製作するためには熟練を要し、作業性が悪いという問題があった。
【0006】
例えば、表皮の裏面に塗布されている粘着剤が指にまとわりついて、作業に手間取るとか、芯材と表皮の相対的な位置がずれることにより周辺部に不均一な部分が生じて不良品となる場合があった。また、接着面に気泡が残り、表面に凹凸ができるという問題もあった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を鑑みてなされたもので、キャップ等の小物部品に対し、均一でムラの無い車両内装用表皮の貼り付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両内装用表皮の貼付け方法は、車両内装用表皮の形状に対応する開口と、開口の内側に配置された弾性部材とを備える表皮貼付け冶具に、表皮をセットする表皮セット工程と、表皮を貼り付ける部品芯材の位置決めをする芯材位置決め冶具を表皮貼付け冶具に装着し、部品芯材の位置決めをする芯材セット工程と、部品芯材を押圧して弾性部材を変形させながら、部品芯材の表面および側面に表皮を貼り付ける表皮貼付け工程と、部品芯材の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部を密着させる裏面表皮押圧工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、専用の冶具を使用することにより、表皮と部品芯材の位置合わせが容易になり、熟練を要さずに表皮の貼付け作業を実施することができる。また、弾性変形した弾性部材の反発力を利用することにより、部品芯材の表面に均一な力を加えて表皮を貼り付けることができる。これにより、気泡が残って凹凸が生じる等の問題が生じない。
【0010】
また、本発明の車両内装用表皮の貼付け方法において、表皮セット工程は、表皮をセットするための位置決め領域を除いて、表皮の周辺端部を切り取った略歯車形状の表皮を、表皮貼付け冶具の開口側面に位置決め領域を当接させてセットすることを特徴とする。
【0011】
これにより、部品芯材の裏面に表皮の周辺端部を折り曲げて貼り付ける際に、表皮の重なりが生じないので、表皮を平坦、且つ密着した状態で貼り付けることができる。また、キャップ等の小物部品を内装部品に装着した場合に、下地との間に隙間が生じないので、美感を向上させることができる。
【0012】
さらに、冶具にセットする際に変形が生じ易い歯車状の形状に加工された周辺端部ではなく、加工が施されていない周辺の一部である位置決め領域を開口側面に当接させることにより、位置ずれなく表皮のセットを行うことができる。
【0013】
また、本発明の車両内装用表皮の貼付け方法に使用される装置は、所定の形状に加工された表皮をセットする開口と、開口の内部に配置された弾性部材と、部品芯材の裏面に設けられた突起部を収容する開口と、を有する表皮貼付け冶具と、表皮貼付け冶具に装着され、部品芯材の位置決めをするための開口を有する芯材位置決め冶具と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の装置を使用することにより、小物部品への表皮の貼付け作業が容易となり、作業効率も向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る車両用内装部品によれば、キャップ等の小物部品に対し、均一でムラの無い車両内装用表皮の貼り付け方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図を用いて詳細に説明する。本発明は、キャップ等の小物部品への表皮の貼付けに適した装置を使用して車両内装用表皮を貼り付ける方法であり、装置の説明と共に工程の順序に従って作業方法の説明をする。
【0017】
図1は、本発明に係る車両用キャップ1を示す模式図である。図1(a)は、車両用キャップ1の斜視図である。表面には内装用表皮2が貼り付けられている。通常、車両用内装部品の取り付け部分を覆って、美感を向上させるために使用されるので、車両用内装部品に使用される表皮と同種の表皮が貼り付けられる。また、キャップ表面の表皮には、凹凸や皺が無い均一な貼り付け状態であることが要求される。
【0018】
図1(b)は、キャップのA-A断面を示す模式図である。部品芯材であるキャップの芯材3の表面には内装用表皮2が密着して貼り付けられ、内装用表皮2の周辺端部2aは、折り曲げられて芯材3の裏面に貼り付けられている。キャップ1の表面側から見ると、内装用表皮がキャップ1の全体を覆っているように見える。これにより、同種の表皮が貼り付けられた車両用内装部品に取り付けられた場合に、車両用内装部品と一体となって統一した美感を生じさせることができる。
【0019】
また、芯材3の裏面には、キャップ1を車両用内装部品に取り付けるための突起部4(リブおよびフック)が設けられている。突起部4は、車両内装部品または車体パネルの所定の開口に挿入されて係合することにより、キャップ1を車両内装部品または車体パネルに固着する。
【0020】
図1(c)は、図1(a)中に示したB方向から見たキャップ1の裏面を示す模式図である。中央に突起部4が配設されている。また、周辺部には、内装用表皮の周辺端部2aが貼り付けられている。図中に示すように、周辺端部2aが折り曲げられた状態で重ならないように、芯材3に直接接触しない部分が除去されている。これにより、キャップ1の裏面の周辺において凹凸ができないので、キャップ1を車両内装部品または車体パネルに隙間なく密着して装着でき、美感の向上を図ることができる。
【0021】
図2(a)は、図1に示すキャップの芯材3に対応した形状に加工された表皮2を示す模式図である。周辺端部2aを折り曲げて芯材3の裏面に貼り付ける場合に折り重なる部分、すなわち芯材3に直接接触しない周辺端部の表皮部分を除去しているので、略歯車のような形状となっている。また、図1(b)に示すように、表皮2の周辺端部2aを芯材3の裏面に折り曲げて貼り付けた際に、表皮2が芯材3の表面および側面を包み込んで、表面側に除去した部分が見えないサイズとする必要がある。
【0022】
また、表皮の周辺の一部領域においては、芯材3に直接接触しない周辺端部の表皮部分を除去していない周辺残し領域2dを設けている。後述するように、芯材3に対応した形状に加工した表皮2を、表皮貼付け冶具10にセットする際に、周辺の表皮部分を除去した領域では、周辺端部2aの先端が開口12の側面に当接する。(図2(b)参照)この場合、周辺端部2aの先端と開口側面12aとの間は点接触となるので、周辺端部2aの先端が変形し易い。このため、表皮2を開口12にセットする際に、位置ずれを起こし易くなる。そこで、周辺端部の表皮部分を除去していない周辺残し領域2dを設けて、先端の変形がない周辺残し領域2dを開口側面12aに当接させて表皮2の位置決めをすると、位置ずれを生じないようにすることができる。
【0023】
上記の実施例では、芯材3の形状に対応した形に表皮2を加工しているので、略歯車の形状となっているが、他の部品の形状に合わせた所定の形状に加工し、周辺端部の表皮部分を除去して、本発明の貼付け方法を実施できることは言うまでもない。表皮の加工は、所定の金型を用いて、表皮シートを押し抜き加工することにより実施することができる。また、内装用表皮2の裏面には粘着剤が塗布され、剥離紙に覆われている。
【0024】
≪表皮セット工程≫
表皮セット工程においては、加工された表皮の所定の形状に対応する開口と、開口の内側に配置された弾性部材とを備える表皮貼付け冶具に、所定の形状に加工され剥離紙の一部が剥がされた表皮をセットする。図2(b)は、キャップの芯材3の形状に加工された表皮2を表皮貼付け冶具10にセットする状態を示した模式図である。表皮貼付け冶具10には、表皮2の形状に合わせた開口12は設けられている。開口12は、表皮2よりひと回り大きい形状であり、表皮2が開口12内で動いて周辺端部2aおよび周辺残し領域2dが開口側面12aに当接した場合に、表皮2と芯材3の位置ずれが許容範囲に収まるサイズに調整される。また、開口12の内側には、弾性部材14が配置されている。(図3参照)
【0025】
表皮2は、表面を下にして開口12内にセットされる。表皮2の裏面には粘着剤が塗布され、剥離紙2cに覆われている。表皮2を表皮貼付け冶具10にセットする際には、剥離紙2cの一部を剥がして粘着面2bを露出させる。剥離紙2cの全部を剥がしてセットすると、粘着剤が指にまとわりついて作業が面倒になる。剥離紙2cの一部のみを剥がすことにより、剥離紙2cの残っている部分をハンドリングすることができる。これにより、粘着剤が指にまとわりつくようなことが無く、作業が容易になる。
【0026】
図3は、表皮貼付け冶具10のC−C断面を示す模式図である。表皮貼付け冶具10の内部には、弾性部材14が配置されている。弾性部材の材料としては、ポリウレタンが好ましく、芯材3および表皮2の性質に合わせて、柔軟度の適したものを選択して使用する。また、表皮貼付け冶具10の上面には、表皮2をセットする開口12が設けられ、下面には、後に述べる裏面表皮押圧冶具として機能するための開口15が設けられている。
【0027】
図3は、開口12に表皮2をセットした状態の断面も示している。表皮2は、表面を弾性部材14と面接触するようにセットされている。弾性部材14の表面は、表皮2と密着するように平坦に加工されている。また、表皮2の表面に異物が付かないようにするために、滑らかにコーティングされて異物を除去できることが望ましい。また、表皮2は粘着面2bを上に向け、剥離紙2cは折り畳まれている。後述するように、表皮貼付け冶具10の上面に芯材位置決め冶具20を装着した後、芯材3の表面を表皮2に押しつけて仮固定するためである。
【0028】
≪芯材セット工程≫
芯材セット工程においては、表皮を貼り付ける部品芯材の位置決めをする芯材位置決め冶具を表皮貼付け冶具に装着し、部品芯材の位置決めをする。図4は、表皮貼付け冶具10に芯材位置決め冶具20を装着する状態を示す模式図である。芯材位置決め冶具20には、芯材3を挿入するための上面から下面へ貫通した開口21が設けられている。開口12の形状は、芯材3の形状に対応し、芯材3を自在に挿入でき、且つ、芯材3が開口12内で水平方向に偏って挿入されたとしても、表皮2がセットされている開口12との間の相対位置が許容範囲に収まるサイズに設定されている。また、表皮貼付け冶具10と、芯材位置決め冶具20の位置関係を固定するための係合片22が、芯材位置決め冶具20の4つの側面に設けられている。係合片22は、表皮貼付け冶具10の4つの側面に係合して、芯材位置決め冶具20を表皮貼付け冶具10に固定する。
【0029】
図5は、上記の構成で表皮貼付け冶具10に芯材位置決め冶具20を装着した状態のD−D断面を示す模式図である。表皮貼付け冶具10の開口12には、剥離紙2cの一部が剥がされて粘着面2bが露出した表皮2がセットされている。芯材位置決め冶具20の開口21に、芯材3が表面を下に向けて挿入される。
【0030】
図5に示すように、表皮貼付け冶具10に装着された芯材位置決め冶具20の開口21に芯材3を挿入することにより、表皮貼付け冶具10の開口12にセットされた表皮2の粘着面2bが貼りつき、芯材3の表面に仮固定される。芯材3と表皮2の位置関係は、固定された芯材位置決め冶具20の開口21と表皮貼付け冶具10の開口12の位置関係で決定されるため、容易に位置合わせができ、作業性を向上することができる。
【0031】
図6(a)は、表皮2を仮固定した状態の芯材3のA−A断面(図1(a)参照)を示す模式図である。表皮貼付け冶具10に装着された芯材位置決め冶具20の開口21に芯材3を挿入し、芯材3の表面に表皮2を仮固定した後、芯材位置決め冶具20を取り外して、芯材3と仮固定された表皮を取出した状態を示している。この後、表皮2の裏面に残った剥離紙2cを剥がして芯材3の表面および側面に表皮を貼り付ける表皮貼付け工程に移行する。
【0032】
≪表皮貼付け工程≫
表皮貼付け工程においては、仮固定された表皮の裏面から全ての剥離紙を剥がし、部品芯材と仮固定された表皮を表皮貼付け冶具に再度セットし、部品芯材を押圧して弾性部材を変形させることにより、部品芯材の表面および側面に表皮を貼り付ける。図6(b)は、表皮2を仮固定した状態の芯材3を表皮貼付け冶具10に再度セットする状態を示すC−C断面図(図2(b)参照)である。図6(a)に示した芯材3に仮固定した表皮2の裏面の剥離紙2cを除去し、表皮貼付け冶具10の開口12に再度セットする。このとき、表皮貼付け冶具10の開口12に表皮2を再度セットするまでの間、芯材3の表面に貼り付いていない粘着面2bが芯材3の表面に貼り付かないように作業することが望ましい。表皮貼付け冶具10に再度セットするまでに、粘着面2bが芯材3の表面に貼りつくと、皺や気泡の発生の要因となるからである。
【0033】
図7は、表皮2を仮固定した状態の芯材3を表皮貼付け冶具に再度セットして、図中の矢印方向に押圧した状態を示すC−C断面図(図2(b)参照)である。芯材3を押圧することにより弾性部材14が変形し、反発力が芯材3の表面に貼り付けられた表皮2に加わり、芯材3の表面全体に表皮2が密着する。このとき、弾性部材14の反発力は、弾性体に当接する表皮2の面に均一に加わるので、表皮2は芯材3の表面全体に均一に密着し、皺や気泡が発生することはない。また、図7に示すように、弾性部材14が窪むように変形することにより、表皮2は芯材3の側面3aにも密着して貼り付けられる。
【0034】
図8(a)は、表皮の周辺端部を折り曲げてキャップの裏面に貼り付ける状態を示すA−A断面図(図1(a)参照)である。前述した表皮貼付け工程において、芯材3の表面および側面3aに密着して貼り付けられた表皮の周辺端部2aは、芯材3の裏面の周囲を囲むように略垂直に立ちあがった状態となっている。図中に示すように、芯材3の裏面の周囲を囲むように略垂直に立ちあがった表皮の周辺端部2aを折り曲げて芯材3の裏面に貼り付ける。この時、表皮の周辺端部2aにおいて、芯材3の裏面に直接接触しない表皮部分を除去してあるので、折り曲げた表皮の周辺端部2aが重ならずに平坦に貼り付けることができる。
【0035】
折り曲げられて芯材3の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部2aの密着度を上げるためには、表皮の周辺端部2aを押圧する必要がある。芯材3の裏面周辺を指で押圧して表皮の周辺端部2aを密着させる手作業においては、押圧するポイントが多いこと、また、芯材3のサイズが小さい場合には、均一に押圧することが難しいという問題があった。そこで、本発明に係る表皮の貼付け方法においては、裏面表皮押圧冶具を使用して作業効率を向上させる。
【0036】
≪裏面表皮押圧工程≫
裏面表皮押圧工程においては、部品芯材の裏面に設けられた突起部を収容する開口を備えた裏面表皮押圧冶具に、表皮の周辺端部が折り曲げられて貼り付けられた部品芯材の裏面を当接させてセットし、部品芯材の表面から押圧を加えて表皮の周辺端部をさらに密着させる。図8(b)は、表皮の周辺端部を折り曲げて裏面に貼り付けたキャップを裏面表皮押圧冶具にセットして、図中の矢印方向に押圧を加えた状態を示すC−C断面図(図2(b)参照)である。表皮貼付け冶具10は、上下を反転して設置され、裏面表皮押圧冶具10として機能する。裏面表皮押圧冶具10の上面には、開口15が設けられている。開口15は、芯材3の裏面に設けられた突起部4を収容して、芯材3の裏面の周辺部を開口15の周りの平坦な面に当接させることを目的として設けられている。したがって、開口15のサイズは、突起部4を収容する広さと深さを有し、さらに、芯材3の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部2aが、開口15の周りの平面に当接するサイズであることが必要である。
【0037】
図8(b)に示すように、表皮2を貼り付けた芯材3を開口15にセットし、図中の矢印の方向に押圧することにより、芯材3の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部2aを、一度の作業でさらに密着させることができる。
【0038】
本実施例では、表皮貼付け冶具10と、裏面表皮押圧冶具10とを一体としているが、別々に製作しても良い。特に、大量の芯材に表皮を貼り付けるような場合には、別体として製作し、並行して作業を行うことにより作業効率の向上を図ることができる。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る車両用キャップを示す模式図である。
【図2】(a)本発明に係るキャップの芯材に対応した形状に加工された表皮を示す模式図である。(b)本発明に係る表皮を表皮貼付け冶具にセットする状態を示した模式図である。
【図3】本発明に係る表皮貼付け冶具のC−C断面を示す模式図である。
【図4】本発明に係る表皮貼付け冶具に芯材位置決め冶具を装着する状態を示す模式図である。
【図5】本発明に係る表皮貼付け冶具に芯材位置決め冶具を装着した状態を示すD−D断面である。
【図6】(a)本発明に係る芯材のA-A断面を示す模式図である。(b)本発明に係るキャップを表皮貼付け冶具に再度セットする状態を示すC−C断面図である。
【図7】本発明に係る芯材を表皮貼付け冶具に再度セットして、押圧した状態を示すC−C断面図である。
【図8】(a)本発明に係る表皮の周辺端部を折り曲げてキャップの裏面に貼り付ける状態を示すA-A断面図である。(b)本発明に係るキャップを裏面表皮押圧冶具にセットして、押圧した状態を示すC−C断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1・・・車両用キャップ
2・・・表皮
2a・・・表皮の周辺端部
2b・・・粘着面
2c・・・剥離紙
2d・・・周辺残し領域
3・・・部品芯材
4・・・突起部
10・・・表皮貼付け冶具(裏面表皮押圧冶具)
12・・・開口
12a…開口側面
14・・・弾性部材
15・・・開口
20・・・芯材位置決め冶具
21・・・開口
22・・・係合片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内装用表皮の形状に対応する開口と、前記開口の内側に配置された弾性部材とを備える表皮貼付け冶具に、前記表皮をセットする表皮セット工程と、
前記表皮を貼り付ける部品芯材の位置決めをする芯材位置決め冶具を前記表皮貼付け冶具に装着し、前記部品芯材の位置決めをする芯材セット工程と、
前記部品芯材を押圧して前記弾性部材を変形させながら、前記部品芯材の表面および側面に前記表皮を貼り付ける表皮貼付け工程と、
前記部品芯材の裏面に貼り付けられた表皮の周辺端部を密着させる裏面表皮押圧工程と、
を有することを特徴とする車両内装用表皮の貼付け方法。
【請求項2】
前記表皮セット工程は、
前記表皮をセットするための位置決め領域を除いて、前記表皮の周辺端部を切り取った略歯車形状の表皮を、
前記表皮貼付け冶具の開口側面に、前記位置決め領域を当接させてセットすることを特徴とする請求項1に記載の車両内装用表皮の貼付け方法。
【請求項3】
前記所定の形状に加工された表皮をセットする開口と、前記開口の内部に配置された弾性部材と、前記部品芯材の裏面に設けられた突起部を収容する開口と、を有する表皮貼付け冶具と、
前記表皮貼付け冶具に装着され、前記部品芯材の位置決めをするための開口を有する芯材位置決め冶具と、
を備えることを特徴とする車両内装用表皮の貼付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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