説明

車両案内システム、車両案内方法および車両案内プログラム

【課題】実際の混雑状況を確認することができるとともに、トラフィックを増加させることなく、車両の切り離し前に切り離しについての情報を得ることができるようにする。
【解決手段】車両案内管理システム3の制御装置31は、携帯電話端末1から受信した検索情報に基づいて、時刻表データベース4から時刻表データを抽出し、電車固有の識別子を特定する。電車2の制御装置21は、各駅を出発する度に、車両毎の乗客数を算出して記憶装置22に記憶させ、車両案内管理システム3からの要求に応じて、車両情報として車両案内管理システム3に送信する。車両案内管理システム3の制御装置31は、受信した車両情報に基づいて、車両毎の混雑状況を算出する。制御装置31は、抽出した時刻表データに含まれる電車の切り離し情報と、算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を、携帯電話端末1に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の混雑や切り離しがある場合でも、利用者を適切な車両に案内する車両案内システム、車両案内方法および車両案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電車の混雑状況を知る手段として、ホームの壁の張り紙がある。しかし、張り紙からは、例えば、「早朝はこの付近は大変混雑する為、なるべく前から1〜2両目をご利用願います」等の曖昧な情報しか提供されない。その為、利用者は、車両の正確な混雑状況を知ることができず、比較的混雑した車両に乗車してしまう可能性がある。また、電車が切り離し運転を行う際、各車両の行先(目的地駅)を知る手段として、車内アナウンスや車内電光掲示板がある。しかし、車内アナウンスを聞き逃したり、混雑時に電光掲示板を閲覧できない場合、利用者は各車両の目的地駅を知ることができない。
【0003】
利用者が乗車しようとする車両の乗車場所から降車場所に至るまでの区間における車両の混雑状況を精度良く予測し、利用者に通知する混雑予測システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、IC読み取り機を備えた改札機を乗車車両の判断手段として使用し、入札時刻に基づいて、入札した利用者が乗車する車両および時刻を判定することが記載されている。このような構成により、利用者の乗車場所から降車場所までの区間について、車両の混雑状況を予測し、混雑予測結果を利用者の端末に送信することができる。
【0004】
また、運行中の車両が切り離されたり、車両の編成順が入れ替えられた場合でも、より正確な空席情報等の乗車情報を利用者に提供する乗車情報提供システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、電車に搭載される移動体端末装置が、車両に関する情報を取得し、利用者に提供することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−346324号公報(段落0083−0093)
【特許文献2】特開2004−122883号公報(段落0315−0316)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載された方式では、改札機や車内に設置された読み取り機が、乗客が所持するICチップの情報を読み出すことにより、乗車予定の車両および車両の混雑状況を予測する。したがって、ICチップを所持している乗客の数しか検知することができず、実際の混雑状況を確認することができない。
【0007】
また、特許文献2に記載された方式では、車両の切り離し後における車両の情報がリアルタイムに利用者に提供されるため、トラフィックが増加するという問題がある。また、切り離し前に各車両の行先を知ることはできない。
【0008】
そこで、本発明は、実際の混雑状況を確認することができるとともに、トラフィックを増加させることなく、車両の切り離し前に切り離しについての情報を得ることができる車両案内システム、車両案内方法および車両案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による車両案内システムは、列車を識別可能な列車識別情報(例えば、電車固有の識別子)と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報(例えば、出発時刻)と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを記憶する時刻表データベースと、携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報(例えば、検索情報)を受信し、受信した情報に基づいて時刻表データベースから時刻表データを抽出する時刻表データ抽出手段(例えば、制御装置31)と、時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報(例えば、車両情報)を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出する算出手段(例えば、制御装置31)と、時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、算出手段が算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を携帯端末に送信する案内情報送信手段(例えば、制御装置31)とを備えたことを特徴とする。
【0010】
算出手段は、列車が各駅を出発する度に、車両毎の乗客数を示す情報を受信して車両毎の混雑状況を算出することが望ましい。そのような構成によれば、より正確に実際の混雑状況を算出することができる。
【0011】
算出手段は、時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに基づいて現在時刻が始発駅の出発時刻以降であるか否かを判断し、出発時刻以降であると判断した場合に、当該時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車から車両毎の乗客数を示す情報を受信することが好ましい。そのような構成によれば、実際に列車が運転を開始した後の混雑状況を算出することができる。
【0012】
算出手段は、列車識別情報が示す列車から車両毎の乗客数および最大乗客収容数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出してもよい。そのような構成によれば、車両毎の乗客数および最大乗客収容数に基づいて混雑状況を算出することができる。
【0013】
本発明による車両案内方法は、列車を識別可能な列車識別情報と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを時刻表データベースに記憶し、携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報を受信し、受信した情報に基づいて時刻表データベースから時刻表データを抽出し、抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出し、抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を携帯端末に送信することを特徴とする。
【0014】
本発明による車両案内プログラムは、コンピュータに、携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報を受信する処理と、受信した情報に基づいて、列車を識別可能な列車識別情報と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを記憶する時刻表データベースから時刻表データを抽出する処理と、抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出する処理と、抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を携帯端末に送信する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、実際の混雑状況を確認することができるとともに、トラフィックを増加させることなく、車両の切り離し前に切り離しについての情報を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による車両案内システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す車両案内システムは、携帯電話端末1と、電車2と、車両案内管理システム3と、時刻表データベース4とを備える。携帯電話端末1と、電車2と、車両案内管理システム3とは、通信ネットワーク100を介して通信可能である。
【0017】
携帯電話端末1は、入力装置12と、表示装置11と、制御装置13とを含む。また、携帯電話端末1には、現在時刻を表示する為の時計(図示せず。)と、携帯電話端末1固有の識別子を記憶する記憶部(図示せず。)とが設けられている。
【0018】
入力装置12は、例えば、情報を入力するためのキー操作部である。入力装置12は、車両案内管理システム3に送信する入力情報を入力するために使用される。入力情報は、例えば、日付、路線名、出発駅、目的地駅および出発駅出発予定時刻を含む情報である。すなわち、入力装置12は、携帯電話端末1の加入者の操作にしたがって、入力情報を入力するために用いられる。
【0019】
表示装置11は、例えば液晶表示装置や有機ELディスプレイ装置等のディスプレイ装置によって実現され、情報を表示する。例えば、表示装置11は、入力情報の入力画面や、車両案内管理システム3によって送信された案内情報を表示する検索結果画面を表示する。案内情報は、例えば、日付、路線名、出発駅、目的地駅、駅のホーム番号、乗車候補電車の出発駅出発予定時刻、車両毎の混雑状況、電車の切り離し情報を含む情報である。なお、電車の切り離し情報は、例えば、切り離しが行われる駅名、車両番号および切り離された車両の行先を示す情報を含む。
【0020】
制御装置13は、プログラムに従って動作し、携帯電話端末1の各部の制御を行う。例えば、制御装置13は、車両案内管理システム3との情報の送受信などの各種の制御を実行する。制御装置13は、例えば、検索情報を車両案内管理システム3に送信する。図2は、検索情報の例を示す説明図である。図2に示すように、検索情報は、携帯電話端末1固有の識別子、入力情報(日付、路線名、出発駅、目的地駅および出発駅出発予定時刻)および現在時刻を含む情報である。また、制御装置13は、例えば、案内情報を車両案内管理システム3から受信する。
【0021】
電車2は、混雑状況感知装置23と、記憶装置22と、制御装置21とを含む。また、電車2には、電車2固有の識別子、車両毎の車両番号および車両毎の最大乗客収容数を記憶する記憶部(図示せず。)が設けられている。
【0022】
混雑状況感知装置23は、例えば、各車両のドアに取り付けられたセンサによって実現される。混雑状況感知装置23は、例えば、乗車しようとする客の人数(乗車人数)と降車しようとする客の人数(降車人数)とをそれぞれ検出し、検出値をデジタル信号に変換して制御装置21に出力する。すなわち、これらのデジタル信号は、車両のドア毎の乗車人数と降車人数とを示している。
【0023】
制御装置21は、プログラムに従って動作し、混雑状況感知装置23が出力したデジタル信号に基づいて、車両毎の乗客数を算出する。制御装置21は、例えば、車両毎の乗車人数と降車人数とを算出し、さらにそれらの差分を算出することにより、車両毎の乗客数を算出する。記憶装置22は、例えば、車両毎の乗車人数、降車人数および乗客数を記憶する。
【0024】
また、制御装置21に含まれる通信手段は、例えば、車両案内管理システム3との情報の送受信などの各種の制御を実行する。例えば、制御装置21は、車両案内管理システム3からの要求に応じて、車両情報を車両案内管理システム3に送信する。図3は、車両情報の例を示す説明図である。図3に示すように、車両情報は、電車2固有の識別子および車両番号毎の情報であって、記憶装置22が記憶する車両毎の乗客数および最大乗客収容数を含む情報である。なお、図3には、車両情報が乗車人数と降車人数とを含む場合を例示する。
【0025】
車両案内管理システム3は、記憶装置32と、制御装置31とを含む。なお、車両案内管理システム3は、時刻表データベース4を内蔵してもよい。
【0026】
時刻表データベース4には、日付、路線名、上り/下り情報、電車固有の識別子、駅名、出発時刻、駅のホーム番号および電車の切り離し情報が、時刻表データとして記憶される。図4は、時刻表データベース4に記憶される時刻表データの例を示す説明図である。以下、日付、路線名、上り/下り情報および電車固有の識別子毎に、始発駅から終着駅までの複数の駅名に対応付けられた出発時刻、ホーム番号および切り離し情報を含む情報を、1つの時刻表データとして説明する。時刻表データベース4には、例えば、管轄路線の全ての時刻表データが記憶される。なお、時刻表データは、その他の情報を含んでもよい。時刻表データは、頻繁に更新されるものではなく、例えば、ダイヤ改正時等に定期的に更新される。
【0027】
記憶装置32は、携帯電話端末1から受信した検索情報を記憶する。また、記憶装置32は、電車2から受信した車両情報を記憶する。
【0028】
制御装置31は、プログラムにしたがって動作し、時刻表データベース4に記憶されている時刻表データと、記憶装置32に記憶されている検索情報および車両情報とに基づいて案内情報を出力し、携帯電話端末1に送信する。
【0029】
次に、図面を参照して本実施の形態の動作について説明する。図5は、本発明による車両案内システムの動作を示すフローチャートである。
【0030】
まず、携帯電話端末1の入力装置12は、携帯電話端末1の加入者の操作にしたがって、入力情報を入力する(ステップS101)。図6は、入力情報の入力画面の例を示す説明図である。図6には、入力情報として、日付、路線名、出発駅、目的地駅および出発駅出発予定時刻を入力した場合を例示する。以下、図6に例示する入力情報が入力された場合を例にして説明する。
【0031】
次に、制御装置13は、検索情報(図2参照。)を車両案内管理システム3に送信する(ステップS102)。車両案内管理システム3の制御装置31は、携帯電話端末1が送信した検索情報を受信し、記憶装置32に記憶させる。
【0032】
次に、制御装置31は、検索情報に含まれる入力情報(日付、路線名、出発駅、目的地駅および出発駅出発予定時刻)に基づいて、時刻表データベース4から時刻表データ(図4参照。)を抽出し、電車固有の識別子を特定する(ステップS103)。
【0033】
ステップS103において、制御装置31は、例えば、入力情報に含まれる出発駅および目的地駅の各情報に基づいて、検索条件としての上り/下り情報を決定し、時刻表データの上り/下り情報を検索する。また、検索情報に含まれる出発駅に基づいて、時刻表データの駅名を検索する。すなわち、車両案内管理システム3は、時刻表データベース4から、日付、路線名、上り/下り情報および駅名が検索情報と同一であって、出発駅出発予定時刻以降の出発時刻が設定された時刻表データを抽出し、電車固有の識別子を特定する。
【0034】
なお、制御装置31は、出発駅出発予定時刻以降の出発時刻が設定された時刻表データであれば、1つだけでなく、2つ以上抽出してもよい。すなわち、制御装置31は、電車固有の識別子を、1つだけでなく、2つ以上抽出してもよい。また、出発駅出発予定時刻に近い時刻の順に、抽出してもよい。
【0035】
さらに、制御装置31は、例えば、ステップS103において抽出した時刻表データから、始発駅の出発時刻を特定する(ステップS104)。
【0036】
制御装置31は、検索情報に含まれる現在時刻が、ステップS104において特定した始発駅の出発時刻以降であるか否かを判断する(ステップS105)。始発駅の出発時刻以降であると判断した場合は(Yes)、ステップS103において特定した電車固有の識別子が示す電車2に対して、車両情報を送信するよう要求する(ステップS106)。
【0037】
また、検索情報に含まれる現在時刻が、特定した始発駅の出発時刻以降ではないと判断した場合は(No)、制御装置31は、検索情報に含まれる携帯電話端末1固有の識別子が示す携帯電話端末1に対して、案内情報を表示不可能である旨を示す表示不可情報を通知する(ステップS111)。携帯電話端末1の表示装置11は、車両案内管理システム3によって通知された表示不可情報を表示する。図7は、表示不可情報の表示画面の例を示す説明図である。図7に示すように、表示不可情報は、入力情報とともに表示されてもよい。また、特定した始発駅の出発時刻以降に再度問い合わせるよう促す内容であってもよい。
【0038】
電車2は、例えば、各駅を出発する度に車両毎の乗客数を算出する。すなわち、制御装置21は、各駅を出発する度に、混雑状況感知装置23が出力した車両のドア毎の乗車人数と降車人数とを示す値を記憶装置22に記憶させ、車両毎の乗客数を算出して記憶装置22に記憶させる。
【0039】
制御装置21は、ステップS106における車両案内管理システム3からの要求に応じて、記憶装置22が記憶する情報を含む車両情報(図3参照。)を車両案内管理システム3に送信する(ステップS107)。車両案内管理システム3の制御装置31は、電車2が送信した車両情報を受信し、記憶装置32に記憶させる。
【0040】
なお、制御装置21は、各駅を出発する度に車両毎の乗客数を算出して記憶装置22に記憶する情報を更新し、車両情報を車両案内管理システム3に送信する。
【0041】
車両案内管理システム3の制御装置31は、電車2が送信した車両情報に基づいて、車両毎の混雑状況を算出する(ステップS108)。車両毎の混雑状況は、例えば、乗客数を最大乗客収容数で除算することにより算出される。
【0042】
制御装置31は、入力情報に含まれる日付、路線名、出発駅および目的地駅と、ステップS103で抽出した時刻表データに含まれる出発駅の出発時刻、出発駅のホーム番号および電車の切り離し情報と、ステップS108で算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を、携帯電話端末1に送信する(ステップS109)。
【0043】
なお、制御装置31は、電車2が各駅を出発する度に、車両情報を受信して車両毎の混雑状況を算出し、案内情報を携帯電話端末1に送信することが望ましい。
【0044】
携帯電話1は、車両案内管理システム3が送信した案内情報を受信する。表示装置11は、受信した案内情報と現在時刻とを含む検索結果画面を表示する。図8は、検索結果画面の例を示す説明図である。図8には、ステップS103において2つの時刻表データおよび電車固有の識別子を抽出した場合の検索結果画面を例示する。なお、ステップS103において、例えば、2つの時刻表データおよび電車固有の識別子を抽出した場合、案内情報は、2つの電車固有の識別子にそれぞれ対応付けられた、出発駅の出発時刻、出発駅のホーム番号、電車の切り離し情報および車両毎の混雑状況を示す情報を含む。
【0045】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、実際の車両毎の混雑状況や、切り離し情報を携帯電話端末で確認することができる。また、頻繁には更新されない時刻表データとして電車の切り離し情報を記憶することから、トラフィックを増加させることなく、車両の切り離し前に切り離しについての情報を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、携帯電話端末に車両毎の混雑状況および切り離し情報を案内するために適用することができ、特に、車両の混雑を緩和するために効果的に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明による車両案内システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】検索情報の例を示す説明図である。
【図3】車両情報の例を示す説明図である。
【図4】時刻表データの例を示す説明図である。
【図5】本発明による車両案内システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】入力情報の入力画面の例を示す説明図である。
【図7】表示不可情報の表示画面の例を示す説明図である。
【図8】検索結果画面の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1 携帯電話端末
2 電車
3 車両案内管理システム
4 時刻表データベース
11 表示装置
12 入力装置
13 制御装置
21 制御装置
22 記憶装置
23 混雑状況感知装置
31 制御装置
32 記憶装置
100 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車を識別可能な列車識別情報と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを記憶する時刻表データベースと、
携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報を受信し、受信した情報に基づいて前記時刻表データベースから時刻表データを抽出する時刻表データ抽出手段と、
前記時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出する算出手段と、
前記時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、前記算出手段が算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を前記携帯端末に送信する案内情報送信手段と
を備えたことを特徴とする車両案内システム。
【請求項2】
算出手段は、列車が各駅を出発する度に、車両毎の乗客数を示す情報を受信して車両毎の混雑状況を算出する請求項1記載の車両案内システム。
【請求項3】
算出手段は、時刻表データ抽出手段が抽出した時刻表データに基づいて現在時刻が始発駅の出発時刻以降であるか否かを判断し、出発時刻以降であると判断した場合に、当該時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車から車両毎の乗客数を示す情報を受信する請求項1または請求項2記載の車両案内システム。
【請求項4】
算出手段は、列車識別情報が示す列車から車両毎の乗客数および最大乗客収容数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出する請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両案内システム。
【請求項5】
列車を識別可能な列車識別情報と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを時刻表データベースに記憶し、
携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報を受信し、受信した情報に基づいて前記時刻表データベースから時刻表データを抽出し、
抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出し、
抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする車両案内方法。
【請求項6】
コンピュータに、
携帯端末から、乗車予定の駅名情報と乗車予定の時刻情報とを含む情報を受信する処理と、
受信した情報に基づいて、列車を識別可能な列車識別情報と、駅名情報と、駅名情報毎の発車時刻情報と、切り離しが行われる車両および当該車両の行先を示す切り離し情報とを含む時刻表データを記憶する時刻表データベースから時刻表データを抽出する処理と、
抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報が示す列車における通信手段から車両毎の乗客数を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて車両毎の混雑状況を算出する処理と、
抽出した時刻表データに含まれる列車識別情報および切り離し情報と、算出した車両毎の混雑状況を示す情報とを含む案内情報を前記携帯端末に送信する処理と
を実行させるための車両案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−239005(P2008−239005A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−83885(P2007−83885)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】