説明

車両検知装置と車両検知方法と駐車場とその駐車管理方法

【課題】 簡易な構成で、車両を検知する車両検知装置と車両検知方法と車両を駐車させる駐車場とその駐車管理方法とを提供しようとする。
【解決手段】
従来の車両を検知する車両検知装置にかわって、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサと、を備え、前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を検知する車両検知装置と車両検知方法と車両を駐車させる駐車場とその駐車管理方法とに係る。特に、車両のタイヤ位置を検知する構成に特徴のある車両検知装置と車両検知方法と車両を駐車させる駐車場とその駐車管理方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
車両を駐車させるために駐車場が用いられる。
駐車場は、車両を駐車させる機械式駐車装置と車両が自走して駐車する自走式駐車場との2種類に大別される。
機械式駐車装置の一例として、地下式駐車装置がある。地下式駐車装置は、ビル等の地下空間を駐車空間として利用する駐車装置である。
例えば、地下式駐車装置は、複数のパレットと入出庫空間と駐車空間と車両移動機器と車両昇降機器とで構成される。
パレットは、車両を搭載する上から見て略矩形の構造体である。
入出庫空間は、車両が自走して入庫して前記パレットに乗り込みまたは前記パレットから降りて出庫する空間である。一般に、入出庫空間は、ビルの1階に位置する。
駐車空間は、入出庫空間と区別して区画され複数のパレットを格納させる空間である。 例えば、駐車空間は、入出庫空間の上方または下方に位置する。一般に、駐車空間は、ビル等の地階に位置する。
車両移動機器は、駐車空間の中で所定の循環経路に沿って移動させることをできる機器である。
車両昇降機器は、パレットを駐車空間と入出庫空間との間で昇降させる機器である。
【0003】
車両は自走して入出庫空間にあるパレットに乗り込む。
車両の乗ったパレットは、車両昇降機器により、入出庫空間から駐車空間に降下する。
車両の乗ったパレットは、車両移動機器により、駐車空間の中を所定の循環経路に沿って移動する。
車両の乗ったパレットが、駐車空間に置かれる。
【0004】
車両が呼びだされると、車両の乗ったパレットが、車両移動機器により、駐車空間の中を所定の循環経路に沿って移動する。
車両の乗ったパレットが、車両昇降機器により、駐車空間から入出庫空間に上昇する。
車両は自走して入出庫空間にあるパレットから降りる。
【0005】
車両の左右の車輪の外のり寸法Lが所定の値以上に大きい場合は、パレットを損傷させないために、車両のパレットへの乗り込みを禁止する必要がある。
例えば、車両の左右の車輪の外のり寸法が大きい車両をパレットに乗せると、パレットの左右の縁部が損傷したり、縁部にもうけた補機(例えば、ドアプロテクタ)の作動が不良になる。
そのために、操作員が、車両がパレットに乗せるか否かを判断している。
しかし、操作員が車両を目視して判断するには限界があった。
特に、近年の車両は種類が多く、また車両の外観から左右の車輪の外のり寸法を判断することが難しくなっている。
【0006】
【特許文献1】特開平11−25395号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、車両を検知する車両検知装置と車両検知方法と車両を駐車させる駐車場とその駐車管理方法とを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を検知する車両検知装置を、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサと、を備え、前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する、ものとした。
【0009】
上記本発明の構成により、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する。前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する。その結果、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えたことを知ることをできる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を駐車場を、車両を入庫口から入れて駐車させる駐車空間と、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを入庫口の手前に設けられた車両検知装置と、を備え、前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる、ものとした。
【0011】
上記本発明の構成により、駐車空間が車両を入庫口から入れて駐車させる。上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する。前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる。その結果、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えると、車両の駐車場への入庫を停止できる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を検知する車両検知方法を、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを準備する準備工程と、前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する判断工程と、を備えるものとした。
【0013】
上記本発明の構成により、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する。前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する。その結果、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えたことを知ることをできる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両を入庫口から入れさせて駐車させる駐車場の駐車管理方法を、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを入庫口の手間に準備する準備工程と、前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる判断工程と、
を備えるものとした。
【0015】
上記本発明の構成により、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する。前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる。その結果、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えると、車両の駐車場への入庫を停止できる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明に係る車両を検知する車両検知装置と車両検知方法と駐車装置とその駐車管理方法は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の前記検知部を車両の右車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、複数の前記検知部を車両の左車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、前記検知部が車輪を検知すると前記検知信号を出力する様にし、前記検知信号を出力した最も右側の前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると前記車両検知信号を出力する様にしたので、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えたことを知ることをできる。
駐車空間が車両を入庫口から入れて駐車させ、複数の前記検知部を入庫口の手間の車両の右車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、複数の前記検知部を入庫口の手前の車両の左車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、前記検知部が車輪を検知すると前記検知信号を出力する様にし、前記検知信号を出力した最も右側の前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると、車両の入庫口への進入を停止させる様にしたので、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えると、車両の駐車場への入庫を停止できる。
従って、簡易な構成で、車両を検知する車両検知装置と車両検知方法と車両を駐車させる駐車場とその駐車管理方法とを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態に係る車両検知装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組合わされた態様を含む。
【0018】
本発明の実施形態に係る車両検知装置は、車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する部材である右側乗り越え部材と、車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する部材である左側乗り越え部材と、を備える。
上記実施形態の構成により、右側乗り越え部材が車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する。左側乗り越え部材が車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する。
その結果、右車輪が前記右側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する前記右側センサが右車輪を検知でき、左車輪が前記左側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する前記左側センサが左車輪を検知できる。
【0019】
本発明の実施形態に係る車両検知装置は、前記検知部が上方へ突起する突起部を有し、
前記突起部を車輪により踏みつけられると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記検知部の突起部が前記上面から上方へ突起し、前記突起部が車輪により踏みつけられると前記検知信号を出力する。
その結果、検知部を右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号と検知部を左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0020】
本発明の実施形態に係る車両検知装置は、前記検知部が前記上方を覆う透明または半透明の板材と該板材の下方に位置し上方からの光を受ける受光部とを有し、前記受光部に入る光の状態が変化すると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記検知部の透明または半透明の板材が前記上方を覆う。前記検知部の受光部が該板材の下方に位置し上方からの光を受ける。前記受光部に入る光の状態が変化すると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
その結果、前記板材を左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号と前記板材を右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0021】
本発明の実施形態に係る車両検知装置は、前記右側乗り越え部材が前記右側センサを上下方向へ移動自在に支持し、前記左側乗り越え部材が前記左側センサを上下方向へ移動自在に支持し、前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記右側センサと前記左側センサとが上下方向へ移動でき、前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
その結果、左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号と右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0022】
以下に、本発明の実施形態に係る車両を駐車させる駐車場を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組合わされた態様を含む。
【0023】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記車両検知装置が、車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する部材である右側乗り越え部材と車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する部材である左側乗り越え部材とを有する。
上記実施形態の構成により、右側乗り越え部材が車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する。左側乗り越え部材が車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する。
その結果、右車輪が前記右側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する前記右側センサが右車輪を検知でき、左車輪が前記左側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する前記左側センサが左車輪を検知でき、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えると、車両の駐車場への入庫を停止できる。
【0024】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記検知部が上方へ突起する突起部を有し、前記突起部が車輪により踏みつけられると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記検知部の突起部が上方へ突起し、前記突起部が車輪により踏みつけられると前記検知信号を出力する。
その結果、検知部を左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号と検知部を右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0025】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記検知部が前記上方を覆う透明または半透明の板材と該板材の下方に位置し上方からの光を受ける受光部とを有し、前記受光部に入る光の状態が変化すると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記検知部の透明または半透明の板材が前記上方を覆う。前記検知部の受光部が該板材の下方に位置し上方からの光を受ける。前記受光部に入る光の状態が変化すると前記検知信号を出力する。
その結果、前記板材を左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号と前記板材を右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0026】
本発明の実施形態に係る駐車場は、前記右側乗り越え部材が前記右側センサを上下方向へ移動自在に支持し、前記左側乗り越え部材が前記左側センサを上下方向へ移動自在に支持し、前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
上記実施形態の構成により、前記右側センサと前記左側センサとが上下方向へ移動でき、前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する。
その結果、左車輪に踏みつけられた左側センサの検知信号と右車輪に踏みつけられた右側センサの検知信号とから、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法を知ることをできる。
【0027】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0028】
最初に、本発明に係る駐車装置を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車装置の平面図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両検知装置の平面図である。図3は、本発明の実施形態に係る車両検知装置の部分平面図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。
以下では、説明の容易のために、車両検知装置を駐車場に適用した場合を例に、説明する。
【0029】
駐車場30は、車両を駐車させる場所である。
例えば、駐車場30は、駐車空間31と入庫口32と入庫通路33と出庫通路34とで構成される。
ここでは、入庫口32が出庫口を兼ねている場合を例にして、説明する。
駐車空間31は、車両を入庫口32から入れて駐車させる空間である。
例えば、駐車空間31は、車両を入庫口32から入庫させ、機械により車両を駐車区画に駐車させる機械式駐車装置である。
例えば、駐車空間31は、車両を入庫口32から入庫させ、自走して駐車区画に駐車させる自走式駐車場である。
入庫口32は、駐車空間に車両を入れるための入口である。
入庫通路33は、車両10を一般道路から入庫口32へ導く道路である。
出庫通路34は、車両10を出庫口から一般道路へ導く道路である。
【0030】
車両検知装置20は、車両10を検知する装置であって、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bと右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23とで構成される。
【0031】
右側センサ21aは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両10の右車輪11が通過する領域に車両10の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪11を検知すると検知信号を出力するセンサである。
複数の右側センサ21aの検知部Sは、車両の走行方向に交差した方向に沿って千鳥状に配置されてもよい。この様にすると、右側センサ21aの検知部Sのピッチ寸法が短くなり、車輪の外のり寸法の検知精度が向上する。
検知部Sが上方へ突起する突起部で構成され、突起部を車輪11により踏みつけられると、右側センサ21aが検知信号を出力してもよい。
例えば、右側センサ21aは、突起部がセンサ本体に引っ込むと内部の接点がオンまたはオフするリミットスイッチである。
接点がオフからオンに変化し、またはオフからオンに変化することで検知信号を出力する。
【0032】
左側センサ21bは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両10の左車輪11が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
左側センサ21bは、検知部Sを車両10の左車輪11が通過する領域に配置する点を除いて、右側センサ21aと同じなので、説明を省略する。
【0033】
右側乗り越え部材22aは、車輪11が乗り越え可能である上面Uに検知部Sを配置する様に、右側センサ21aを内蔵する部材である。
右側乗り越え部材22aは、入庫通路を走行する車両の横から見て、上に凸の形状の上面Uをもった長手部材であってもよい。
右側乗り越え部材22aは、樹脂製の部材であってもよい。
例えば、右側乗り越え部材22aは、上に凸の形状の上面Uをもったラバー製の長手部材であり、複数の右側センサを内蔵する。右側乗り越え部材22aは、入庫通路33の表面に固定される。
例えば、右側乗り越え部材22aは、平面の形状の上面Uをもつラバー製の長手部材であり、複数の右側センサを内蔵する。右側乗り越え部材22aは、入庫通路33の表面が上面Uに一致する様に埋め込んで固定される。
右側センサの検知部Sが、上面Uを突き抜けて下方から上方へ突起する突起部であってもよい。
【0034】
左側乗り越え部材22bは、車輪11が乗り越え可能である上面Uに検知部Sを配置する様に、左側センサ21bを内蔵する部材である。
左側乗り越え部材22bは、左側センサ21bを内蔵する点を除き、右側乗り越え部材22aと同じなので、説明を省略する。
【0035】
制御装置23は、検知信号を処理する装置である。
制御装置23の検知信号を処理する手順を以下に説明する。
検知信号を出力した複数の右側センサ21aのうちの最も右側の右側センサ21aの検知部Sの配置位置と検知信号を出力した複数の左側センサのうちの最も左側の左側センサの検知部Sの配置位置との距離Xが所定の値を越えると車両検知信号を出力する。
検知信号を出力した複数の右側センサ21aのうちの最も右側の右側センサ21aの検知部Sの配置位置と検知信号を出力した複数の左側センサのうちの最も左側の左側センサの検知部Sの配置位置との距離Xが所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させてもよい。
例えば、制御装置23が、車両検知信号が出力されると、音響、照明、または文字表示等により表示をする表示部を備える。
車両の運転手は、表示部の表示を確認して、車両を入庫通路から出庫通路へ運転する。
駐車場の操作員は、表示部の表示を確認して、車両を入庫通路から出庫通路へ誘導する。
【0036】
次に、本発明の第二の実施形態に係る車両検知装置を、図を基に、説明する。
図7は、本発明の第二の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
車両検知装置は、車両10を検知する装置であって、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bと右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23とで構成される。
右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23の構成は、第一の実施形態に係る車両検知装置のものと同じなので説明を省略する。
【0037】
右側センサ21aは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
複数の右側センサ21aの検知部Sは、車両の走行方向に交差した方向に沿って千鳥状に配置されてもよい。
検知部Sが、板材S1と受光部S2とで構成される。
板材S1は、上方を覆う透明または半透明の部材である。受光部S2は、板材S1の下方に位置し上方からの光を受ける部分である。
板材S1が、右側乗り越え部材22aの上面Uを覆っていてもよい。
受光部S2に入る光の状態が変化すると右側センサ21aが検知信号を出力してもよい。
例えば、右側センサ21aは、車両の車輪が板材S1を踏みつけ、受光部S2に入射する光の量が減少すると検知信号を出力してもよい。
例えば、右側センサ21aは、車両の黒い車輪が板材を踏みつけ、受光部S2に入射する光の色のうち黒の量が増えると検知信号を出力してもよい。
【0038】
左側センサ21bは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
左側センサ21bは、検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に配置する点を除いて、右側センサ21aと同じなので、説明を省略する。
【0039】
次に、本発明の第三の実施形態に係る車両検知装置を、図を基に、説明する。
図8は、本発明の第三の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
車両検知装置は、車両10を検知する装置であって、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bと右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23とで構成される。
右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23の構成は、第一の実施形態に係る車両検知装置のものと同じなので説明を省略する。
【0040】
右側センサ21aは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
複数の右側センサ21aの検知部Sは、車両の走行方向に交差した方向に沿って千鳥状に配置されてもよい。
検知部Sが、板材S1と受光部S2と発光部S3とで構成されていてもよい。
板材S1は、上方を覆う透明または半透明の部材である。受光部S2は、板材S1の下方に位置し上方からの光を受ける部分である。発光部S3は、板材S1の下方に位置し光を上方へ発射する部分である。光が板材S1で反射した場合、発光部S3から発射した光が受光部S2へ入射する様に、発光部S3と受光部S2との光軸を調整してもよい。
板材S1が、右側乗り越え部材22aの上面Uを覆っていてもよい。
受光部S2に入る光の量が変化すると右側センサ21aまたは左側センサ21bが検知信号を出力してもよい。
例えば、右側センサ21aは、車両10の黒い車輪11が板材S1を踏みつけ、発光部S3から発射した光のうち板材S1で反射し受光部S2に入射する光の量が増えると検知信号を出力してもよい。
【0041】
左側センサ21bは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
左側センサ21bは、検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に配置する点を除いて、右側センサ21aと同じなので、説明を省略する。
【0042】
次に、本発明の第四の実施形態に係る車両検知装置を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第四の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。図10は、本発明の第四の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。
車両検知装置は、車両10を検知する装置であって、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bと右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23とで構成される。
右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bと制御装置23の構成は、第一の実施形態に係る車両検知装置のものと同じなので説明を省略する。
【0043】
右側センサ21aは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
複数の右側センサ21aの検知部Sは、車両の走行方向に交差した方向に沿って千鳥状に配置されてもよい。
右側乗り越え部材22aが右側センサ21aを上下方向へ移動自在に支持し、検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、右側センサ21aが検知信号を出力する。
例えば、右側乗り越え部材22aがゴム等の柔軟材料でできており、右側センサ21aが突起部を下に向けて、右側乗り越え部材22aに支持される。
例えば、右側センサ21aは、突起部がセンサ本体に引っ込むと内部の接点がオンまたはオフするリミットスイッチである。接点がオフからオンに変化し、またはオフからオンに変化することで検知信号を出力する。
右側センサ21aの検知部Sに車輪が乗ると、右側乗り越え部材22aが弾性変形し、右側センサ21aが下方向へ移動する。右側センサ21aの突起部が下方にある面に当たり、突起部が右側センサ21aのセンサ本体の中に引っ込む。内部の接点がオフからオンに変化し、またはオフからオンに変化することで検知信号を出力する。
【0044】
左側センサ21bは、上方にある物体の存在を検知する検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され、検知部が車輪を検知すると検知信号を出力するセンサである。
左側センサ21bは、検知部Sを車両の左車輪が通過する領域に配置する点を除いて、右側センサ21aと同じなので、説明を省略する。
【0045】
次に、本発明の実施形態に係る車両検知方法を説明する。
車両検知方法は、車両を検知する方法であって、準備工程と判断工程とで構成される。
準備工程は、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bとを準備する工程である。
複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bの構成は、第一乃至第三の実施形態に係る車両検知装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0046】
判断工程は、検知信号を出力した複数の右側センサのうちの最も右側の右側センサの検知部の配置位置と検知信号を出力した複数の左側センサのうちの最も左側の左側センサの検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する工程である。
【0047】
次に、本発明の実施形態に係る駐車管理方法を説明する。
駐車管理方法は、車両を入庫口から入れさせて駐車させる駐車場を管理する方法であって、準備工程と判断工程とで構成される。
準備工程は、複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bと入庫口の手前に準備する工程である。
複数の右側センサ21aと複数の左側センサ21bの構成は、第一乃至第三の実施形態に係る車両検知装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0048】
判断工程は、検知信号を出力した複数の右側センサのうちの最も右側の右側センサの検知部の配置位置と検知信号を出力した複数の左側センサのうちの最も左側の左側センサの検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる工程である。
【0049】
以下に、本発明の車両検知装置と車両検知方法と駐車場とその駐車管理方法の作用を説明する。
車両検知装置が駐車場に設けられる場合を例に説明する。
車両検知装置が、入庫通路33の途中の入庫口32の手前に設けられる。
車両が、車両検知装置を設けられた入庫通路33を走行する。
車両10の車輪11が、右側乗り越え部材22aと左側乗り越え部材22bとを乗り越える。
複数の右側センサ21aのうちの幾つかの右側センサ21aが検知信号を出力する。
複数の左側センサ21bのうちの幾つかの左側センサ21bが検知信号を出力する。
検知信号を出力した右側センサ21aのうちで最も右側の右側センサの検知部の配置位置と検知信号を出力した左側センサ21bのうちで最も左側の左側センサの検知部の配置位置との距離Xを検出する。
距離Xが所定の値よりも小さい時にはなにもしない。
距離Xが所定の値よりも大きいときに、車両検知信号を出力する。
車両検知信号が出力されると、制御装置23の表示部に特定の表示をする。
例えば、特定の表示は、「入庫できません」である。
車両の運転手は、表示を見て、駐車場への入庫を停止する。
駐車場の操作員は、車両を出庫通路へ誘導する。
【0050】
上述の実施形態の車両検知装置と車両検知方法と駐車場のその駐車管理方法とを用いれば、以下の効果を奏する。
複数の検知部Sを車両の右車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、複数の検知部Sを車両の左車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、検知部Sが車輪を検知すると検知信号を出力する様にし、検知信号を出力した最も右側の検知部Sの配置位置と検知信号を出力した最も左側の検知部Sの配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する様にしたので、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えたことを知ることをできる。
駐車空間が車両を入庫口から入れて駐車させ、複数の検知部Sを入庫口の手間の車両の右車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、複数の検知部Sを入庫口の手前の車両の左車輪の通過する領域に車両の走行方向に交差して配置して、検知部Sが車輪を検知すると検知信号を出力する様にし、検知信号を出力した最も右側の検知部Sの配置位置と検知信号を出力した最も左側の検知部Sの配置位置との距離が所定の値を越えると、車両の入庫口への進入を停止させる様にしたので、通過する車両の左右の車輪の外のり寸法が所定の値を越えると、車両の駐車場への入庫を停止できる。
また、車両検知信号を出力したときに、表示部にその旨を知らせる表示をする様にしたので、運転手はその旨を考慮した運転をできる。例えば、運転手は、車両の入庫口への進入を停止する。
また、車両検知信号を出力したときに、表示部にその旨を知らせる表示をする様にしたので、駐車場の操作員はその旨を考慮した操作をできる。例えば、操作員は、車両の入庫口への進入を停止させ、出庫通路へ誘導できる。
その結果、左右の車輪の外のり寸法の大きな車両を機械式駐車装置のパレットに乗せるのを防止できるので、パレットの故障を未然に防止できる。
また、右側センサまたは左側センサを内蔵する乗り越え部材を設け、検知部を上面に配したので、右車輪が右側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する左側センサが右車輪を検知でき、左車輪が左側乗り越え部材を乗り越える際に、内蔵する左側センサが左車輪を検知できる。
【0051】
また、右側センサまたは左側センサに検知部が突起した機械式リミットスイッチを用い、突起部を上方に突起させ、車輪が突起部を踏みつける様にしたので、車両の通過時に確実に左右の車輪の外のり寸法を検知できる。
また、右側センサまたは左側センサに機械式リミットスイッチを用い、突起部を下方に向けて、右側乗り越え部材または左側乗り越え部材により上下方向に移動自在に支持させたので、車両の通過時に確実に左右の車輪の外のり寸法を検知できる。
また、右側乗り越え部材または左側乗り越え部材の材料をゴム等の柔軟性材料としたので、簡易な構造で、右側センサまたは左側センサを上下方向に移動自在にできる。
また、検知部を上方を覆い車両が通過する様にした板材と板材の下に設けた受光部とで構成し、受光部のうける光の状態の変化で、検知信号を出力する様にしたので、安定して車両の通過時に左右の車輪の外のり寸法を検知できる。
また、検知部を上方を覆い車両が通過する様にした板材と板材の下に設けた受光部と発行部で構成し、光が板材で反射した際に、発光部からでた光が受光部へ入る様に光軸を調整し、受光部のうける光の状態の変化で、検知信号を出力する様にしたので、安定して車両の通過時に左右の車輪の外のり寸法を検知できる。
【0052】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
複数の右側センサと複数の左側センサとを入庫通路の左右に分けて配置した例で説明したがこれに限定されず。複数のセンサを入庫通路に連続して配置してもよい。
1個の右側センサまたは左側センサに一個の検知部がある例で説明したがこれに限定されず、1個の右側センサまたは左側センサに複数の検知部があってもよい。
右側乗り越え部材と左側乗り越え部材とが分離した例で説明したがこれに限定されず、例えば、右側乗り越え部材と左側乗り越え部材とが繋がっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る駐車装置の平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両検知装置の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車両検知装置の部分平面図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
【図8】本発明の第三の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
【図9】本発明の第四の実施形態に係る車両検知装置のA−A断面図である。
【図10】本発明の第四の実施形態に係る車両検知装置の作用説明図である。
【符号の説明】
【0054】
U 上面
S 検知部
S1 板材
S2 受光部
S3 発光部
L 外のり寸法
X 距離
10 車両
11 車輪
20 車両検知装置
21a 右側センサ
21b 左側センサ
22a 右側乗り越え部材
22b 左側乗り越え部材
23 制御装置
30 駐車場
31 駐車装置
32 入庫口
33 入庫通路
34 出庫通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を検知する車両検知装置であって、
上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと、
上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサと、
を備え、
前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する、
ことを特徴とする車両検知装置。
【請求項2】
車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する部材である右側乗り越え部材と、
車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する部材である左側乗り越え部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両検知装置。
【請求項3】
前記検知部が上方へ突起する突起部を有し、
前記突起部を車輪により踏みつけられると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両検知装置。
【請求項4】
前記検知部が前記上方を覆う透明または半透明の板材と該板材の下方に位置し上方からの光を受ける受光部とを有し、
前記受光部に入る光の状態が変化すると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両検知装置。
【請求項5】
前記右側乗り越え部材が前記右側センサを上下方向へ移動自在に支持し、
前記左側乗り越え部材が前記左側センサを上下方向へ移動自在に支持し、
前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両検知装置。
【請求項6】
車両を駐車させる駐車場であって、
車両を入庫口から入れて駐車させる駐車空間と、
上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを入庫口の手前に設けられた車両検知装置と、
を備え、
前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる、
ことを特徴とする駐車場。
【請求項7】
前記車両検知装置が、車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記右側センサを内蔵する部材である右側乗り越え部材と車輪が乗り越え可能である上面に前記検知部を配置する様に前記左側センサを内蔵する部材である左側乗り越え部材とを有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車場。
【請求項8】
前記検知部が上方へ突起する突起部を有し、
前記突起部を車輪により踏みつけられると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車場。
【請求項9】
前記検知部が前記上方を覆う透明または半透明の板材と該板材の下方に位置し上方からの光を受ける受光部とを有し、
前記受光部に入る光の状態が変化すると前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項6に記載の駐車場。
【請求項10】
前記右側乗り越え部材が前記右側センサを上下方向へ移動自在に支持し、
前記左側乗り越え部材が前記左側センサを上下方向へ移動自在に支持し、
前記検知部が車輪により踏みつけられ下方へ移動すると、前記右側センサまたは前記左側センサが前記検知信号を出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の駐車場。
【請求項11】
車両を検知する車両検知方法であって、
上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを準備する準備工程と、
前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両検知信号を出力する判断工程と、
を備えることを特徴とする車両検知方法。
【請求項12】
車両を入庫口から入れさせて駐車させる駐車場の駐車管理方法であって、
上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の右車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の右側センサと上方にある物体の存在を検知する検知部を車両の左車輪が通過する領域に車両の走行方向に交差した方向に沿って所定の間隔で配置され前記検知部が車輪を検知すると検知信号を出力する複数の左側センサとを入庫口の手間に準備する準備工程と、
前記検知信号を出力した最も右側の前記右側センサの前記検知部の配置位置と前記検知信号を出力した最も左側の前記左側センサの前記検知部の配置位置との距離が所定の値を越えると車両の入庫口への進入を停止させる判断工程と、
を備えることを特徴とする駐車管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−18060(P2007−18060A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196182(P2005−196182)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(000198363)石川島運搬機械株式会社 (292)
【Fターム(参考)】