説明

車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置

【課題】クランクケースにクランクシャフトがメタル軸受部を介して回転自在に支承される車両用エンジンにおいて、クランクシャフトおよびメタル軸受部間のクリアランスを最適な状態に制御可能とする。
【解決手段】電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部27ならびに発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部28から成る積層型のピエゾ素子26が、クランクシャフト12の周方向に等間隔をあけた複数箇所でメタル軸受部16A,16Bおよびクランクケース11間に介装され、センサ部28から発信される出力信号に応じてアクチュエータ部27に印加する電圧がピエゾ素子制御手段で制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランクケースにクランクシャフトがメタル軸受部を介して回転自在に支承される車両用エンジンに関し、特に、クランクシャフトの支持装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンの冷間始動時の燃費の悪化要因として、クランクシャフトと、クランクケースのジャーナル軸受部との間のクリアランスが小さいためのフリクションの増加による影響が挙げられる。このクリアランスは、「クランクシャフトを形成する材料たとえば鉄と、クランクケースを形成する材料たとえばアルミニウム合金とが異なることで、熱膨張による径変化に差異が生じること」を想定して設定されている。このため現状では、高温になるほどクリアランスが大きくなることを想定して、低温時のクリアランスを小さく設定せざるを得ず、冷間始動時の燃費の悪化を招いている。
【0003】
温度にかかわらず軸受クリアランスを一定に保持することができれば、冷間始動時の燃費の改善を図ることが可能であり、そのような観点から、特許文献1で開示されたものでは、電圧を印加することによって厚みが変わる変形部材を軸受メタルの外周に配置して、クリアランスの調整を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−180600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、軸受クリアランスの大きさを検出することは不可能であるため、変形部材の厚み変化量を検知することが困難であり、クリアランスを適切に制御することが困難である。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クランクシャフトおよびメタル軸受部間のクリアランスを最適な状態に制御し得るようにした車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、クランクケースにクランクシャフトがメタル軸受部を介して回転自在に支承される車両用エンジンにおいて、電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部ならびに発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部から成るとともに前記クランクシャフトの周方向に等間隔をあけた複数箇所で前記メタル軸受部および前記クランクケース間に介装される複数の積層型のピエゾ素子と、前記センサ部から発信される出力信号に応じて前記アクチュエータ部に印加する電圧を制御するピエゾ素子制御手段とを備えることを第1の特徴とする。
【0008】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、エンジン温度を検出するエンジン温度検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段とを含み、前記ピエゾ素子制御手段が、前記エンジン温度が所定範囲内にあって前記車速検出手段および前記スロットル開度検出手段の検出結果に基づいてクルーズ走行中であると判断したときに前記クランクシャフトおよび前記メタル軸受部間のクリアランスを増大する側に前記ピエゾ素子のアクチュエータ部への印加電圧を制御することを第2の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記メタル軸受部が、メタルと、該メタルを前記クランクケース側で受けるメタル受けとで構成され、前記ピエゾ素子が、前記メタル受けおよび前記クランクケースで保持されることを第3の特徴とする。
【0010】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ピエゾ素子制御手段が、前記センサ部から発信される周期的な出力信号の最小値に基づいて前記アクチュエータ部に印加する電圧を制御することを第4の特徴とする。
【0011】
さらに本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記クランクシャフトの一直径線上に配置されて対をなす複数組の前記ピエゾ素子が、前記メタル軸受部および前記クランクケース間に介装されることを第5の特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、クランクシャフトの周方向に等間隔をあけた複数箇所でメタル軸受部および前記クランクケース間に、電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部と、発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部とから成るピエゾ素子が介装され、ピエゾ素子制御手段がセンサ部から発信される出力信号に応じてアクチュエータ部に印加する電圧を制御するので、クランクシャフトおよびメタル軸受部間のクリアランスを最適な状態に制御することができる。
【0013】
また本発明の第2の特徴によれば、エンジン温度が所定範囲内にある状態でのクルーズ走行中には、クランクシャフトおよびメタル軸受部間のクリアランスを増大する側にピエゾ素子のアクチュエータ部への印加電圧が制御されるので、クランクシャフトおよびメタル軸受部間でのフリクションを低下させて燃費を改善することができる。
【0014】
本発明の第3の特徴によれば、メタル軸受部をメタルとともに構成するメタル受けと、クランクケースとの間にピエゾ素子を保持するようにして、ピエゾ素子の支持構造を簡単に構成することができる。
【0015】
本発明の第4の特徴によれば、前記ピエゾ素子のセンサ部から発信される周期的な出力信号の最小値に基づいてピエゾ素子のアクチュエータ部に印加する電圧が制御されるので、安定した印加電圧制御が可能となる。
【0016】
さらに本発明の第5の特徴によれば、クランクシャフトの一直径線上に配置されて対をなすようにして複数組のピエゾ素子がメタル軸受部およびクランクケース間に介装されるので、クランクシャフトの一直径線上にあるピエゾ素子のアクチュエータ部への印加電圧をバランスさせることによってクランクシャフトのセンタリングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】クランクシャフトの支持構造の横断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ピエゾ素子を簡略化して示す図である。
【図4】ピエゾ素子の印加電圧による伸縮特性を示す図である。
【図5】ピエゾ素子の制御系を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態について添付の図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、たとえば自動二輪車に搭載される車両用エンジンのクランクケース11は、上部ケース半体11aおよび下部ケース半体11bが結合されて成るものであり、それらのケース半体11a,11bの結合面に軸線を配置するようにしてクランクシャフト12がクランクケース11に回転自在支承される。而して前記クランクシャフト12が鉄系金属から成るものであるのに対して、前記クランクケース11を構成する上部および下部ケース半体11a,11bは、アルミニウム合金等の軽金属から成る。
【0019】
図2を併せて参照して、上部ケース半体11aおよび下部ケース半体11bには、結合時に前記クランクシャフト12を貫通せしめる軸受孔13を協働して構成する半円状凹部14,15がそれぞれ設けられる。而して前記クランクシャフト12は、前記結合面で分割される一対のメタル軸受部16A,16Bを介して前記クランクケース11に回転自在に支承される。前記両メタル軸受部16A,16Bは、銅合金によって半円状に形成されるメタル17A,17Bと、該メタル17A,17Bを前記クランクケース11側で受けるようにして鉄系金属で形成されるメタル受け18A,18Bとでそれぞれ構成されるものであり、前記メタル17A,17Bおよび前記クランクシャフト12間に、図1および図2では誇張して大きく描いているクリアランス19が形成される。
【0020】
前記メタル17A,17Bの内周には、前記クランクシャフト12との間に潤滑用のオイルを供給するための溝20,20が設けられる。一方、下部ケース半体11Bおよび前記クランクシャフト12間に介装されるメタル軸受部16Bのメタル17Bおよびメタル受け18Bには、前記溝20に通じる第1オイル供給路21が前記クランクシャフト12の半径方向に沿って上下に延びる軸線を有して設けられ、第1オイル供給路21に上端部を通じさせるようにして前記メタル受け18Bにオイル供給管22の上端部が圧入される。
【0021】
また下部ケース半体11bには、第1オイル供給路21と同軸に延びる第2オイル供給路23が設けられる。この第2オイル供給路23は、上部の大径孔部23aと、大径孔部23aよりも小径にして大径孔部23aの下端に同軸に連なる小径孔部23bとから成るものであり、第2オイル供給路23の大径孔部23aに嵌合される鍔部22aを有する前記オイル供給管22が小径孔部23bに進退自在に挿入される。
【0022】
また前記大径孔部23aおよび前記小径孔部23b間に形成される段部23cおよび前記鍔部22a間に挟まれるOリング24が、第2オイル供給路23における大径孔部23aの内周および前記オイル供給管22の外周間に介装されており、前記クランクシャフト12の半径方向に沿う前記メタル軸受部16Aの変位時に前記オイル供給管22は、前記Oリング24を変形させつつ変位する。
【0023】
前記クランクシャフト12の周方向に等間隔をあけた複数箇所、この実施の形態では4箇所で前記メタル軸受部16A,16Bおよび前記クランクケース11間には積層型のピエゾ素子26,26…が介装される。しかもクランクシャフト12の一直径線上に対をなすように配置された2組のピエゾ素子26,26…が、前記メタル軸受部16A,16Bおよび前記クランクケース11間に介装される。
【0024】
図3において、前記ピエゾ素子26は、電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部27と、発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部28とから成るものであり、前記アクチュエータ部27は、図4で示すように、印加電圧の変化によって積層方向に伸縮する。
【0025】
而して各ピエゾ素子26,26…に接続される導線29…は、クランクケース11における上部および下部ケース半体11a,11b間からクランクケース11およびメタル軸受部16A,16B間を通るように配線される。
【0026】
ところで前記ピエゾ素子26…の大部分を収容する収容凹部30…が、前記半円状凹部14,15の内周に開口するようにして前記上部および下部ケース半体11a,11bに設けられる。また前記メタル受け18A,18Bの外周部には、前記ピエゾ素子26…の前記メタル受け18A,18B側の端部を嵌合せしめる嵌合凹部31…が設けられており、ピエゾ素子26…は、メタル受け18A,18Bおよびクランクケース11間に保持されることになる。
【0027】
しかも前記嵌合凹部31…が設けられている部分で前記メタル受け18A,18Bの外周部は前記収容凹部30…内に突入されており、これによってクランクシャフト12の軸線に沿う方向でのメタル受け18A,18Bの移動が規制される。
【0028】
また前記メタル17A,17Bは、前記メタル受け18A,18Bに前記クランクシャフト12の軸線まわりの相対変位が生じないように保持されており、前記メタル受け18A,18Bは、前記クランクシャフト12の軸線まわりに変位することがないように前記クランクケース11に係合される。
【0029】
図5において、前記ピエゾ素子26のアクチュエータ部27への印加電圧はピエゾ素子制御手段33で制御されるものであり、このピエゾ素子制御手段33には、エンジン回転数検手段34で検出されるエンジン回転数N、スロットル開度検出手段35で検出されるスロットル開度TH、車速検出手段36で検出される車速V、エンジン温度検出手段37で検出されるエンジン温度Tたとえば油温、ならびにピエゾ素子26のセンサ部28から出力される信号が入力される。
【0030】
而してピエゾ素子制御手段33は、前記車速検出手段36および前記スロットル開度検出手段35の検出結果に基づいてクルーズ走行中であるか否かを判定するクルーズ走行判定部38と、前記エンジン回転数検出手段34の検出値、前記エンジン温度検出手段37の検出値、前記センサ部28から出力される信号ならびに前記クルーズ走行判定部38の判定結果に基づいて目標クリアランスを算出する目標クリアランス算出部39と、該目標クリアランス算出部39で算出された目標クリアランスが得られるように前記アクチュエータ部27に印加する電圧を制御する出力電圧制御部40とを備える。
【0031】
前記目標クリアランス算出部39では、前記エンジン温度Tが所定範囲内にあって前記クルーズ走行判定部38がクルーズ走行中であると判断したときには、前記クランクシャフト12および前記メタル軸受部16A,16B間のクリアランス19を増大する側に目標クリアランスを定め、それに応じて出力電圧制御部40がアクチュエータ部27に印加する電圧を制御する。また前記目標クリアランス算出部39は、前記センサ部28から発信される周期的な出力信号の最小値に基づいて前記目標クリアランスを算出する。しかも出電圧制御部40は、クランクシャフト12の一直径線上に配置されて対をなすピエゾ素子26,26のアクチュエータ部27…の印加電圧をバランスさせるように印加電圧を制御する。
【0032】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部27ならびに発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部28から成る積層型のピエゾ素子26,26…が、クランクシャフト12の周方向に等間隔をあけた複数箇所でメタル軸受部16A,16Bおよびクランクケース11間に介装され、センサ部28から発信される出力信号に応じて前記アクチュエータ部27に印加する電圧がピエゾ素子制御手段33で制御されるので、クランクシャフト12およびメタル軸受部16A,16B間のクリアランスを最適な状態に制御することができる。
【0033】
また前記ピエゾ素子制御手段33が、前記エンジン温度検出手段37で検出されるエンジン温度Tが所定範囲内にあって、車速検出手段36およびスロットル開度検出手段35の検出結果に基づいてクルーズ走行中であると判断したときには、前記クランクシャフト12および前記メタル軸受部16A,16B間のクリアランス19を増大する側に前記ピエゾ素子26のアクチュエータ部27への印加電圧を制御するので、クランクシャフト12およびメタル軸受部16A,16B間でのフリクションを低下させて燃費を改善することができる。
【0034】
またメタル軸受部16A,16Bが、メタル17A,17Bと、該メタル17A,17Bを前記クランクケース11側で受けるメタル受け18A,18Bとで構成され、前記ピエゾ素子26が、前記メタル受け18A,18Bおよび前記クランクケース11で保持されるので、ピエゾ素子26の支持構造を簡単に構成することができる。
【0035】
またピエゾ素子制御手段33が、前記センサ部28から発信される周期的な出力信号の最小値に基づいて前記アクチュエータ部27に印加する電圧を制御するので、安定した印加電圧制御が可能となる。
【0036】
さらにクランクシャフト12の一直径線上に配置されて対をなす2組のピエゾ素子26,26…が、前記メタル軸受部18A,18Bおよび前記クランクケース11間に介装されるので、クランクシャフト12の一直径線上にあるピエゾ素子26,26のアクチュエータ部27…への印加電圧をバランスさせることによってクランクシャフト12のセンタリングを行うことができる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0038】
11・・・クランクケース
12・・・クランクシャフト
16A,16B・・・メタル軸受部
17A,17B・・・メタル
18A,18B・・・メタル受け
19・・・クリアランス
26・・・ピエゾ素子
27・・・アクチュエータ部
28・・・センサ部
33・・・ピエゾ素子制御手段
35・・・スロットル開度検出手段
36・・・車速検出手段
37・・・エンジン温度検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランクケース(11)にクランクシャフト(12)がメタル軸受部(16A,16B)を介して回転自在に支承される車両用エンジンにおいて、電圧を印加することで厚みを変化させるアクチュエータ部(27)ならびに発生する押圧荷重に応じて出力信号を変化させるセンサ部(28)から成るとともに前記クランクシャフト(12)の周方向に等間隔をあけた複数箇所で前記メタル軸受部(16A,16B)および前記クランクケース(11)間に介装される複数の積層型のピエゾ素子(26)と、前記センサ部(28)から発信される出力信号に応じて前記アクチュエータ部(27)に印加する電圧を制御するピエゾ素子制御手段(33)とを備えることを特徴とする車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置。
【請求項2】
エンジン温度を検出するエンジン温度検出手段(37)と、車速を検出する車速検出手段(36)と、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段(35)とを含み、前記ピエゾ素子制御手段(33)が、前記エンジン温度が所定範囲内にあって前記車速検出手段(36)および前記スロットル開度検出手段(35)の検出結果に基づいてクルーズ走行中であると判断したときに前記クランクシャフト(12)および前記メタル軸受部(16A,16B)間のクリアランス(19)を増大する側に前記ピエゾ素子(26)のアクチュエータ部(27)への印加電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置。
【請求項3】
前記メタル軸受部(16A,16B)が、メタル(17A,17B)と、該メタル(17A,17B)を前記クランクケース(11)側で受けるメタル受け(18A,18B)とで構成され、前記ピエゾ素子(26)が、前記メタル受け(18A,18B)および前記クランクケース(11)で保持されることを特徴とする請求項1または2記載の車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置。
【請求項4】
前記ピエゾ素子制御手段(33)が、前記センサ部(28)から発信される周期的な出力信号の最小値に基づいて前記アクチュエータ部(27)に印加する電圧を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置。
【請求項5】
前記クランクシャフト(12)の一直径線上に配置されて対をなす複数組の前記ピエゾ素子(26)が、前記メタル軸受部(16A,16B)および前記クランクケース(11)間に介装されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用エンジンにおけるクランクシャフトの支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−207713(P2012−207713A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73275(P2011−73275)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】