説明

車両用シート装置

【課題】本発明は、ロックを解除するためのアクチュエータを必要とせず、また、車両前後方向のスライドや車幅方向のスライド等の回転駆動以外のアクチュエータも必要としないシートに幅広く適用可能な回転ロック解除機構を具えた車両シート装置を提供する。
【解決手段】回転フレーム4に対してギヤ板が前記回転フレーム4の回転中心と同芯で所定角度揺動可能に設け、回転モータユニット5による動力を受けて前記ギヤ板が回転方向に前記所定角度揺動した後に前記回転フレーム4に回転が伝達され、前記回転フレーム4に配備されるシートを車両の前向きと車外の横向きに回転させ、前記ギヤ板が揺動するとギヤ板を一体に具える解除プレート17の押出し面35aが前記回転フレーム4上に配備したロックカム26に一体に設けたロックカム作動ピン28に当りロックカム26をベースフレーム2上に一体に設けたロックピン9に対してロック解除位置まで回動させてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを車両前向きから車両外横向きに回転させる回転装置を備えた車両用シート装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シートを車両前向きから車両外横向きへ回転させる機能を備えた車両用シート装置において、従来は、回転ロックを解除するための電動アクチュエータを設定しており、コスト高となっていた。また、専用アクチュエータを設定していないものでも車両前後方向のスライドや車幅方向のスライド等の回転駆動以外の作動を利用しているためスライド等の作動機能を有したものしか適用できないため汎用性に問題があった。
【0003】
特許文献1には、シート本体を車両前向きとドア開口部向きとの間で回転させ、且つ車幅方向に移動させる機能を備えた車両シートにおいて、ネジ軸72の回転によりナット73を移動させてシート本体を車幅方向へ移動させる構成とし、ナット73を一定距離だけ移動させるとガイドローラ69が押されて、作動アーム66が平行移動し、これによりロックプレート64がアンク方向に回動して爪部64aがストライカ61から外れる構成とする、シート本体のロック回転機構を解除する機構が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−249818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1は、前述のようにシート本体の回転ロック機構を解除するためにシート本体を車幅方向に移動させることが必要であり、シート本体を横向きへの回転だけで車幅方向へ移動させるスライド装置を装備しないシート装置では適用できないものである。
【0006】
本発明の車両用シート装置は、ロックを解除するためのアクチュエータを必要とせず、また、車両前後方向のスライドや車幅方向のスライド等の回転駆動以外のアクチュエータも必要としないシートに幅広く適用可能な回転ロック解除機構を具えた車両用シート装置を提供しようと案出されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
回転フレームに対してギヤ板が前記回転フレームの回転中心と同芯で所定角度揺動可能に設け、回転モータによる動力を受けてギヤ板が回転方向に前記所定角度揺動した後に回転フレームに回転が伝達され、回転フレームに配備されるシートを車両の前向きと車外の横向きに回転させ、前記ギヤ板が揺動するとギヤ板と一体に設けた解除プレートの押出し面が前記回転フレーム上に配備したロックカムに一体に設けたロックカム作動ピンに当りロックカムをベースフレーム上に一体に設けたロックピンに対してロック解除位置まで回動させてなる車両用シート装置にある。
【0008】
前記回転フレームはベースフレームの枢軸に所要角回転自在に支承され、回転フレーム表面には、基部に設けられる解除プレート本体軸受孔が前記枢軸に遊嵌され回転自在に軸支される解除プレート本体が配備されると共に、前記支板部の裏面側に前記ギヤ板が、そのギヤ板に一体に設けられた搖動ストッパー受部を前記支板部に開設する搖動ストッパー受部用孔を貫通させて前記解除プレート本体の基部と先端部の中間に一体に取付けられて解除プレートが所定角揺動自在に設けられてなるものとしてもよいものである。
【0009】
前記回転フレームの支板部において、前記回転フレーム軸受孔側と反対の側縁寄りに、回転フレーム軸受孔を中心とする半径円上で前記ロックピンを嵌入するロック用孔が開設されると共に前記ロック用孔より回転フレーム軸受孔側となる支板部の裏面にカム軸が突設され、このカム軸に基部が軸支されるロックカムが回動自在に配備されてなるものとしてもよいものである。
【0010】
前記ロックカムは、前記回転フレームの支板部に開設されるロックカム作動ピン用回動孔に下方から嵌挿して上方へ突出するロックカム作動ピンが先端部に具備され、前記ロックカムは、その基部において前記カム軸から離隔した位置に第1ばねポストが配備され、この第1ばねポストは前記回転フレームの支板部に開設される第1ばねポスト用回動孔に下方から挿通され、前記回転フレームの支板部の上面に設けた第2ばねポストに一端が取り付けられたロックカムリターンばねの他端に前記第1ばねポストが連結され、ロックカムリターンばねによりカム軸を中心にロックカムが牽引方向に回動され、前記ロックカム作動ピンがロックカム作動ピン用回動孔のストッパー部に衝突され、前記ロックカムの先端部に形成された突状ロックが内側口縁よりロック用孔に嵌入されて定位置に保持されてなるものとしてもよいものである。
【0011】
前記解除プレート本体は、先端部に前記ロックカム作動ピンを回動する押出し面を具え、ロックカムを解除側に操作する穴カムと前記第2ばねポストを上方へ遊嵌する遊嵌孔が夫々対応して開設されてなるものとしてもよいものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の車両用シート装置は、ロックを解除するためのアクチュエータを必要としないから、コストの低減に寄与し、車両前後方向のスライドや車幅方向のスライド等の回転駆動以外のアクチュエータも必要としないシートに幅広く汎用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のシート装置のシートが前方向きにおいてスライドベースフレームに対して回転フレームが回転ロック状態の平面図である。
【図2】同じく、本発明のシート装置のシートが前方向きにおいてスライドベースフレームに対して回転フレームの連係駆動板が回転して回転ロックが解除された状態およびそれから回転フレームが僅かに回転した状態の平面図である。
【図3】同じく、本発明のシート装置のシートが車両外横向き回転した状態におけるスライドベースフレームに対して回転フレームの回転停止状態の平面図である。
【図4】回転フレームと連係駆動板の結合構造を示す平面図である。
【図5】スライドベースフレーム単体の平面図である。
【図6】回転フレーム本体の平面図である。
【図7】同じく、正面図である。
【図8】連係駆動板のラック板部単体を示す平面図である。
【図9】同じく、正面図である。
【図10】連係駆動板本体の平面図である。
【図11】スライドベースフレーム上のロック軸と回転フレームの上のロックレバーと係合作動を説明する部分拡大平面図である。
【図12】図11のA−A線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
車室の床面に前後にスライドさせるレール装置が設置され、このレール装置上を前後にスライドするベースフレームと、そのベースフレームの枢軸に、シートを配備した回転フレームがシートを車両前向きと車両外横向き等に所要角回転自在に支承され、前記ベースフレームには回転モータユニットが配備され、その回転モータユニットの出力ピニオンは前記回転フレームに装備されるギヤ板の歯部の回転通路上に対応して歯部と噛合するように設けられ、前記ベースフレームの上面の前記枢軸より反対側面寄りに離隔した位置にはロックピンが立設され、前記回転フレームの支板部の表面には前記枢軸に基部に設けられる解除プレート本体軸受孔が遊嵌されて回転自在に軸支される解除プレート本体が配備されると共に、前記支板部の裏面側に前記ギヤ板が、そのギヤ板に一体に設けられた搖動ストッパー受部を支板部に開設する搖動ストッパー受部用孔を貫通させて前記解除プレート本体の基部と先端部の中間に一体に取付けられて解除プレートが設けられ、前記回転フレームの支板部の前記回転フレーム軸受孔側と反対の側縁寄りに、回転フレーム軸受孔を中心とする半径円上で前記ロックピンを嵌入するロック用孔が開設され、前記ロック用孔の回転フレーム軸受孔側となる支板部の裏面にカム軸が突設され、このカム軸に基部が軸支されるロックカムが回動自在に配備され、前記ロックカムの先端部には前記回転フレームの支板部に開設されるロックカム作動ピン用回動孔に下方から嵌挿して上方へ突出するロックカム作動ピンが具備され、前記ロックカムはその基部において前記カム軸から離隔した位置に第1ばねポストが配備され、この第1ばねポストは前記回転フレームの支板部に開設される第1ばねポスト用回動孔に下方から挿通され、前記回転フレームの支板部の上面に設けた第2ばねポストに一端が取り付けられたロックカムリターンばねの他端に前記第1ばねポストが連結され、前記ロックカムの先端部に形成された突状ロックが前記ロック用孔に嵌入されて定位置に保持されるように設けられ、前記解除プレート本体は、先端部に前記ロックカム作動ピンを回動する押出し面を具え、かつロックカムを解除側に操作する穴カムと前記第2ばねポストを上方へ遊嵌する遊嵌孔が対応して開設されてなる車両シート装置。
【実施例】
【0015】
以下、本発明のシート装置を実施例として示す図面により説明すると、実施例のシート装置1は、車室の床面に前後にスライドさせるレール装置(図示しない。)が設置され、このレール装置上を前後にスライドするベースフレーム2と、そのベースフレーム2の枢軸3を中心に所要角回転自在に支承される回転フレーム4から構成される。前記回転フレームには図示しないがシートが配備される。
【0016】
前記ベースフレーム2には、回転モータユニット5が配備され、その回転モータユニット5の出力ピニオン6は、前記回転フレーム4に装備されるギヤ板7の歯部7aの回転通路上に対応して歯部7aと噛合するように設けられる。
【0017】
前記ベースフレーム2の上面の前記枢軸3の回りにはベアリング部8が配備される。
【0018】
前記ベースフレーム2の上面の前記枢軸3より反対側面寄りに離隔した位置にロックピン9が立設される。このロックピン9は柱状部9aと上端鍔部9bから設けられる。
【0019】
前記回転フレーム4は、その上面を構成する支板部4aに前記枢軸3を嵌挿する回転フレーム軸受孔10が開設され、支板部4aの裏面には前記ベアリング部8を案内する案内板11を取付ける取付孔12が開設される。
【0020】
前記回転フレーム4の支板部4aの表面には、前記枢軸3に基部13aに設けられる解除プレート本体軸受孔14が遊嵌され回転自在に軸支される解除プレート本体13が配備されると共に、前記支板部4aの裏面側に前記ギヤ板7が、そのギヤ板7に一体に設けられた搖動ストッパー受部15を支板部4aに開設する搖動ストッパー受部用孔16を貫通させて前記解除プレート本体13の基部13aと先端部13bの中間に一体に取付けられて解除プレート17が設けられる。
【0021】
前記ギヤ板7の搖動ストッパー受部15と解除プレート本体13との取り付けは解除プレート本体13に取付孔18を開設し、ネジ19をもって固着される。
【0022】
前記解除プレート本体13の先端寄りに揺動用開孔20が開設され、回転フレーム4の支板部4aに開設した取付孔21に基部が固着されたネジ22が挿通され、そのネジ22の頭部又は頭部下面に配備される座金23に支えられて解除プレート本体13が作動時に回転フレーム4の支板部4aから上方に離隔しないように設けられる。
【0023】
前記回転フレーム4の支板部4aにおいて、前記回転フレーム軸受孔10側と反対の側縁寄りに、回転フレーム軸受孔10を中心とする半径円上で前記ロックピン9を嵌入する幅の外側口縁24a1と内側口縁24a2を備え、その外側口縁24a1と内側口縁24a2の一方側の支板部4aの後縁4a1に前記ロックピン9を出入する出入口部24bを備え、前記外側口縁24a1と内側口縁24a2の他方側の支板部4aに前記ロックピン9を衝突ロックする衝突ロック部24cを備えるロック用孔24が開設される。
【0024】
前記回転フレーム4の支板部4aにおいて、前記ロック用孔24の回転フレーム軸受孔10側となる内側口縁24a1側の支板部4aの裏面にカム軸25が突設され、このカム軸25に基部26aが軸支されるロックカム26が回動自在に配備される。
【0025】
前記ロックカム26の先端部26bは、前記回転フレーム4の支板部4aに開設されるロックカム作動ピン用回動孔27に下方から嵌挿して上方へ突出するロックカム作動ピン28が具備される。
【0026】
前記ロックカム26は、その基部26aにおいて前記カム軸25から離隔した位置に第1ばねポスト29が配備され、この第1ばねポスト29は前記回転フレーム4の支板部4aに開設される第1ばねポスト用回動孔30に下方から挿通され、前記回転フレーム4の支板部4aの上面に設けた第2ばねポスト31に一端が取り付けられたロックカムリターンばね32の他端に前記第1ばねポスト29が連結され、ロックカムリターンばね32によりカム軸25を中心にロックカム26が牽引方向に回動され、前記ロックカム作動ピン28がロックカム作動ピン用回動孔27のストッパー部27aに衝突され、前記ロックカム26の先端部26bに形成されたロック係合部33が内側口縁24a2よりロック用孔24に嵌入されて定位置に保持されるように構成される。
【0027】
前記ロック用孔24の衝突ロック部24cにはロックピン9を衝突させると共に係合させるU字形係合溝34aを具えるロック用係合金34が前記回転フレーム4の支板部4aの裏面に固着されて配備される。そのロック用係合金34のU字形係合溝34aに前記ロックピン9の柱状部9aが衝突されて回転フレーム4の格納回転が停止されると共にロック用係合金34の上面の一部がロックピン9の上端鍔部9bの下方に嵌入され、ロック用係合金34とロックピン9が係合されて回転フレーム4が回転フレーム軸受孔10を中心として上方への離隔しないように設けられる。
【0028】
前記解除プレート本体13は、先端部13bに前記ロックカム作動ピン28を回動する押出し面35aを具え、ロックカム26を解除側に操作する穴カム35と前記第2ばねポスト31を上方へ遊嵌する遊嵌孔36が対応して開設される。
【0029】
前記ロックカムリターンばね32の一端は前記解除プレート本体13の遊嵌孔36に遊嵌される第2ばねポスト31の上端部に掛合される。
【0030】
本発明の実施例シート装置1は前述のように構成されるからベースフレーム2に支持された回転モータユニット5の出力ピニオン6が回転するとこれに噛合う歯部7aを具えたギヤ板7を一体に備えた解除プレート17は、枢軸3を中心に回転作動を始める。解除プレート17の押出し面35aは回転方向に角度がついているため、回転によりロックカム26に一体に設けられたロックカム作動ピン28をロック解除位置までロックカムリターンばね32を伸長させて回動させる。ロックカム26がロック解除位置まで回動してロックピン9とのロックを解除した後、歯部7aを具えたギヤ板7と解除プレート本体13とを一体に結合する搖動ストッパー受け部が回転フレームに開設された搖動ストッパー受部用孔16の外側受端16aに当たり回転フレーム4を外側に回転作動させる。実施例では、回転フレーム4を90度回転させて回転モータユニット5は停止する。よって、回転フレーム4に配備されるシートを車外の横向きに回転される。
【0031】
前記回転フレーム4がシートを車外の横向きに回転させた状態において、ベースフレーム2に支持された回転モータユニット5により出力ピニオン6が前記と反対に回転するとこれに噛合う歯部7aを具えるギヤ板7と一体の解除プレート本体13を、枢軸3を中心に格納方向に回転作動を始める。ロックカム作動ピン28を規制していた解除プレート本体13の押出し面35aが回転によりロックカム作動ピン28から離れるため、ロックカム26はロックカムリターンばね32によりロック位置まで復帰する。そして歯部7aを具えたギヤ板7と解除プレート本体13とを一体に結合する搖動ストッパー受部15が回転フレーム4に開設された搖動ストッパー受部用孔16の内側受端16bに当り回転フレーム4を回転作動させる。回転フレーム4が格納位置手前まで回転するとベースフレーム2に一体に支持されたロックピン9はロック用孔24に嵌入し、そのロックピン9によりロックカム26は押されて一旦解除方向に作動するが、格納位置まで来ると、すなわち、衝突ロック部24cに達するとロックピン9による規制が外れてロックカムリターンばね32の牽引力によりロック位置まで復帰する。よって、ロックピン9はロックカム26によりロックされ、回転フレーム4に支架されるシートは車内の前向きに回転格納される。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の車両用シート装置は、コストの低減に寄与し、車両シート装置に幅広く汎用が可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 シート装置
2 ベースフレーム
3 枢軸
4 回転フレーム
4a 支板部
4a1 後縁
5 回転モータユニット
6 出力ピニオン
7 ギヤ板
7a 歯部
8 ベアリング部
9 ロックピン
9a 柱状部
9b 上端鍔部
10 回転フレーム軸受孔
11 案内板
12 取付孔
13 解除プレート本体
13a 基部
13b 先端部
14 解除プレート本体軸受孔
15 搖動ストッパー受部
16 揺動ストッパー受部用孔
16a 外側受端
16b 内側受端
17 解除プレート
18 取付孔
19 ネジ
20 揺動用開孔
21 取付孔
22 ネジ
23 座金
24 ロック用孔
24a1 外側口縁
24a2 内側口縁
24b 出入口部
24c 衝突ロック部
25 カム軸
26 ロックカム
26a 基部
26b 先端部
27 ロックカム作動ピン用回動孔
27a ストッパー部
28 ロックカム作動ピン
29 第1ばねポスト
30 第1ばねポスト用回動孔
31 第2ばねポスト
32 ロックカムリターンばね
33 ロック係合部
34 ロック用係合金
34a U字形係合溝
35 穴カム
35a 押出し面
36 遊嵌孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転フレームに対してギヤ板が前記回転フレームの回転中心と同芯で所定角度揺動可能に設け、回転モータによる動力を受けてギヤ板が回転方向に前記所定角度揺動した後に回転フレームに回転が伝達され、回転フレームに配備されるシートを車両の前向きと車外の横向きに回転させ、前記ギヤ板が揺動するとギヤ板と一体に設けた解除プレートの押出し面が前記回転フレーム上に配備したロックカムに一体に設けたロックカム作動ピンに当りロックカムをベースフレーム上に一体に設けたロックピンに対してロック解除位置まで回動させてなる車両用シート装置。
【請求項2】
前記回転フレームはベースフレームの枢軸に所要角回転自在に支承され、回転フレーム表面には、基部に設けられる解除プレート本体軸受孔が前記枢軸に遊嵌され回転自在に軸支される解除プレート本体が配備されると共に、前記支板部の裏面側に前記ギヤ板が、そのギヤ板に一体に設けられた搖動ストッパー受部を前記支板部に開設する搖動ストッパー受部用孔を貫通させて前記解除プレート本体の基部と先端部の中間に一体に取付けられて解除プレートが所定角揺動自在に設けられてなる請求項1のシート装置。
【請求項3】
前記回転フレームの支板部において、前記回転フレーム軸受孔側と反対の側縁寄りに、回転フレーム軸受孔を中心とする半径円上で前記ロックピンを嵌入するロック用孔が開設されると共に前記ロック用孔より回転フレーム軸受孔側となる支板部の裏面にカム軸が突設され、このカム軸に基部が軸支されるロックカムが回動自在に配備されてなる請求項2のシート装置。
【請求項4】
前記ロックカムは、前記回転フレームの支板部に開設されるロックカム作動ピン用回動孔に下方から嵌挿して上方へ突出するロックカム作動ピンが先端部に具備され、前記ロックカムは、その基部において前記カム軸から離隔した位置に第1ばねポストが配備され、この第1ばねポストは前記回転フレームの支板部に開設される第1ばねポスト用回動孔に下方から挿通され、前記回転フレームの支板部の上面に設けた第2ばねポストに一端が取り付けられたロックカムリターンばねの他端に前記第1ばねポストが連結され、ロックカムリターンばねによりカム軸を中心にロックカムが牽引方向に回動され、前記ロックカム作動ピンがロックカム作動ピン用回動孔のストッパー部に衝突され、前記ロックカムの先端部に形成された突状ロックが内側口縁よりロック用孔に嵌入されて定位置に保持されてなる請求項3のシート装置。
【請求項5】
前記解除プレート本体は、先端部に前記ロックカム作動ピンを回動する押出し面を具え、ロックカムを解除側に操作する穴カムと前記第2ばねポストを上方へ遊嵌する遊嵌孔が夫々対応して開設されてなる請求項4のシート装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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