説明

車両用シート

【課題】シート着座者の簡便な操作で車両用シートをマッサージに適した状態にして、より良好なマッサージを受けさせることである。
【解決手段】マッサージ装置を有する車両用シートであって、シートクッション10に対してシートバック20を起倒させるリクライニング装置、またはシートクッション10前方へシート着座者の足載せ面を展開可能なオットマン装置、またはシートバック20を中折れさせる中折れ装置、またはシート着座者を暖めるヒータ装置の少なくとも1つの装置と、前記装置の動作状態を、シート着座者に対してマッサージ効果を発揮させるのに適するよう記憶させる記憶手段と、シート着座者がマッサージの開始操作をすると、前記装置の動作状態をその記憶させた動作状態へ動作させる制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に具備されるシートに関し、詳しくは、シートバック内に設けられたマッサージ装置により、シート着座者に対するマッサージを行うことが可能な車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用シートについては、例えば特許文献1に開示されている技術が既に知られている。この技術では、シートクッションおよびシートバックにおける表皮の内側に、マッサージのためのエア袋がそれぞれ設けられている。これらのエア袋に対し、エアポンプから供給されるエアの給排気を制御する。これにより、エア袋の膨張・収縮を繰り返させ、シートクッション側のエア袋においては着座者の臀部付近を、また、シートバック側のエアバックにおいては腰部付近をマッサージする。
【特許文献1】特開2000−279467号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、マッサージ性能は使用者の着座姿勢により効果が変化し、マッサージ効果が発揮されない姿勢でマッサージ装置を動作させても、良好なマッサージを受けられなかった。また、使用者の体温が低い時にマッサージ装置を動作させても、良好なマッサージを受けられなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シート着座者の簡便な操作で車両用シートをマッサージに適した状態にして、より良好なマッサージを受けさせることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、シートクッションとシートバックとから構成され、前記シートバック内に設けられたマッサージ装置により、シート着座者に対するマッサージを行うことが可能な車両用シートである。この車両用シートには、シートクッションに対してシートバックを起倒させるリクライニング装置、またはシートクッション前方へシート着座者の足載せ面を展開可能なオットマン装置、またはシートバックを中折れさせる中折れ装置、またはシート着座者を暖めるヒータ装置の少なくとも1つの装置と、前記装置の動作状態を、シート着座者に対してマッサージ効果を発揮させるのに適するよう記憶させる記憶手段と、シート着座者がマッサージの開始操作をすると、前記装置の動作状態をその記憶させた動作状態へ動作させる制御手段とを備える構成である。
この構成によれば、マッサージを受けるのに適した装置(リクライニング装置、オットマン装置、中折れ装置、ヒータ装置など)の動作状態を、シート着座者に対してマッサージ効果を発揮させるのに適するよう記憶させることができる。そのため、シート着座者がマッサージの開始操作をすると、各装置を記憶させた動作状態へ動作させてからマッサージを開始させることができる。このように、シート着座者はマッサージを受ける前に、都度、自身にとってマッサージを受けるのに適した装置を最適な状態へと設定する必要がない。したがって、シート着座者は簡便な操作で車両用シートをマッサージに適した状態とすることができ、より良好なマッサージを受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜5を用いて説明する。
図1は、本発明の車両用シートの外観を表した斜視図である。図2は、本発明の車両用シートにおけるシートバック20の各構成部品を分解して示す斜視図である。図3は、図1のA−A矢視方向の断面図であり、車両用シートの通常状態を表している。図4は、図1のA−A矢視方向の断面図であり、車両用シートのマッサージ動作状態を表している。図5は、本発明の車両用シートにおける制御プログラム手順を示すフローチャートである。なお、実施例の「車両用シート」は、後部座席左側のシートを例に説明している。もちろん、後部座席左側シートに限定されるものでなく、後部座席右側シート、運転席シート、助手席シートでも構わない。また、実施例に記載の「エア袋」、「エア」は、特許請求の範囲に記載の「ガス袋」、「ガス」に相当する。
【0006】
図1に示すように、この車両用シートはシートクッション10とシートバック20によって構成され、シートクッション10とシートバック20は駆動手段を有するリクライニング機構(図示しない)により連結されている(「リクライニング装置」に相当する)。このリクライニング装置によって、シートクッション10に対してシートバック20を図3に示す通常状態(垂直方向より17°の状態)から図4に示す使用状態(垂直方向より45°の状態)へと傾動させることができる。また、この車両用シートは「リクライニング装置」だけでなく、周知技術である「マッサージ装置」、「中折れ装置」、「オットマン装置」、「ヒータ装置」を備えている。以下に、シートクッション10とシートバック20の構成をそれぞれ個別に説明する。
【0007】
はじめに、シートクッション10の構成ついて説明する。
このシートクッション10の基本構造は、図3に示すように車両用シート表面を覆う表皮部材10aと、その表皮部材10aの内側に位置するパッド部材10bと、そのパッド部材10bの内側に位置し車両用シート外形を支持し形成する略四角形状のフレーム10eとからなっている。また、パッド部材10bの上面には凹部(図示しない)が形成してある。この凹部にシートクッションヒータ33を収納することで、表皮部材10aとパッド部材10bの間にシートクッションヒータ33を挟み込み保持することができる。また、この凹部によってパッド部材10bの上面とシートクッションヒータ33の上面がフラットな面となる(凹凸がない)ため、シート着座者は違和感なく着座できる。
【0008】
また、このシートクッションヒータ33に対しては、所定の電源(DC12Vなど)の供給が可能であり、この所定の電源を供給することによってシート着座者を暖めることが可能である。なお、このように凹部によって違和感なく着座できること及び所定の電源を供給して暖めることは、後述する上部シートバックヒータ31、下部シートバックヒータ32に関しても同様である。なお、これら各ヒータ31、32、33に関する記載が、「ヒータ装置」に相当する。
【0009】
また、シートクッション10の前端部にはオットマン40を備えている。シートクッション10とオットマン40は駆動手段を有する回動機構(図示しない)により連結されている。この回動機構によって、シートクッション10に対してオットマン40を図3に示す通常状態から図4に示す使用状態へと移行させることができる。このオットマン40使用すると(図4の状態)、オットマン40を使用していない状態(図3の状態)よりオットマン40を最大「80°」前方向へ回動させることができる。そのため、このオットマン40によりシート着座者の足載せ面を展開させることができる。なお、このオットマン40に関する記載が、「オットマン装置」に相当する。
【0010】
つぎに、シートバック20の構成について説明する。
このシートバック20は、図1からも明らかなように上部シートバック21と下部シートバック22に分割されている。上部シートバック21の基本構造は、図2に示すように車両用シート表面を覆う上部表皮部材21aと、その上部表皮部材21aの内側に位置する上部パッド部材21bと、その上部パッド部材21bの内側に位置し車両用シート外形を支持し形成する略四角形状の上部フレーム21eとからなっている。また、上部パッド部材21bの前面には凹部21cが形成してある。そして、上述したシートクッションヒータ33と同様に、この凹部21cに上部シートバックヒータ31を収納している。
【0011】
また、上部パッド部材21bと上部シートバックヒータ31には、後述するエア袋51a、51aに干渉しないように貫通孔21d、21dと貫通孔31a、31aが形成してある。また、上部フレーム21eには、バネ部材(図示しない)によって肩部エアユニット51が弾性支持されている。この肩部エアユニット51とは、肩部プレート51bと、その表面に取り付けられたエア袋51a、51aによって構成されているマッサージユニットである。これらの各エア袋51aに対しては、所定のエア供給源(エアポンプなど)からのエアの供給が可能であり、且つ個々のエア袋51aの内部から外部へのエアの排出が可能である。そして、このエアの給排は、電磁弁などの開閉制御用の制御回路に対する電気信号の発信によって制御できるようになっている。
【0012】
この両エア袋51aは、シート着座者の肩部に対するマッサージを行うのに適した形状に設定されており、これらに対するエアの供給によって図3に示す収縮状態から図4に示す膨張状態へと移行させることができる。そして、両エア袋51aの膨張により両エア袋51aの先端部が上部表皮部材21aを内側から押しながら前方に突出し、シート着座者の両肩部を押圧する(図4参照)。したがって、両エア袋51aに対するエアの給排制御により、これらのエア袋51aの膨張・収縮が繰り返され、シート着座者の両肩部に対するマッサージが行われることになる。
【0013】
また、下部シートバック22の基本構造は、上部シートバック21の基本構造と同様に車両用シート表面を覆う下部表皮部材22aと、その下部表皮部材22aの内側に位置する下部パッド部材22bと、その下部パッド部材22bの内側に位置し車両用シート外形を支持し形成する略四角形状の下部フレーム22eとからなっている。また、下部パッド部材22bの前面には凹部22cが形成してあり、同様に、この凹部22cに下部シートバックヒータ32を収納している。
【0014】
また、下部パッド部材22bと下部シートバックヒータ32には、後述する6個のエア袋52a、・・・、52aに干渉しないように貫通孔22d、・・・、22dと貫通孔32a、・・・、32aが形成してある。また、下部フレーム22eには、バネ部材(図示しない)によって腰部エアユニット52が弾性支持されている。この腰部エアユニット52とは、腰部プレート52bと、その表面に取り付けられた6個のエア袋52a、・・・、52aによって構成されているマッサージユニットである。これら各エア袋52aは、シート着座者の腰部に対するマッサージを行うのに適した形状に設定されている。そして、上述したエア袋51aと同様の給排制御によって、これらのエア袋52aの膨張・収縮が繰り返され、シート着座者の両腰部に対するマッサージが行われることになる。なお、これら肩部と腰部のマッサージに関する記載が、「マッサージ装置によりシート着座者に対するマッサージを行う」に相当する。
【0015】
また、上述した上部フレーム21eと下部フレーム22eは駆動手段を有する中折れ機構(図示しない)により連結されている。この中折れ機構によって、下部シートバック22に対して上部シートバック21を図3に示す通常状態から図4に示す中折れ状態へと移行させることができる。この中折れ機構を使用すると(図4の状態)、中折れ機構を使用していない状態(図3の状態)より上部シートバック21を最大「17°」前方向へ傾動させることができる。このように、シートバック20を中折れさせることにより、図4からも明らかなようにシート着座者に対してシートバック20がフィットする。特に、シート着座者の肩部と上部シートバック21とが密着する。これにより、上部シートバック21に配置した両エア袋51aの押し効果が向上する。すなわち、中折れさせることにより、肩部の両エア袋51aがシート着座者の肩部を後斜め上方から押す格好となり、両エア袋51aは確実にシート着座者の肩部を押圧することができる。なお、この中折れ機構に関する記載が、「中折れ装置」に相当する。
【0016】
上述した各装置(リクライニング装置、ヒータ装置、オットマン装置、マッサージ装置、中折れ装置)を動作させるためのスイッチとして、リクライニングスイッチ、ヒータスイッチ、オットマンスイッチ、マッサージスイッチ、中折れスイッチ、オートスイッチ、メモリスイッチが設けてある。
【0017】
また、車両用シートには、リクライニング位置センサ、中折れ位置センサ、オットマン位置センサ、着座面温度センサと制御手段と記憶手段が設けてある(いずれも図、符号なし)。そして、制御手段は、これら各センサからの信号によって、各装置の現在の状態(例えば、リクライニング装置であれば、現在の傾斜位置の状態)を把握することができる。さらに、各装置の状態を予め記憶させておけば、制御手段はその記憶させた状態へ各装置を動作させることができる。例えば、リクライニング装置について説明すると、上述したようにシートバック20はリクライニング装置によって垂直方向より17°〜45°までの動作範囲で傾動可能となっている。そのため、リクライニング装置の状態を予め垂直方向より35°で記憶させておけば、リクライニング装置が垂直方向より17°の状態であっても、制御手段はリクライニング位置センサからの信号に基づいてリクライニングの状態を垂直方向より17°から35°へと自動で動作させることができる。なお、制御手段は中折れ装置、オットマン装置、ヒータ装置についても、このリクライニング装置と同様に予め記憶させた状態(ヒータ装置については温度)へ動作させることができる。
【0018】
これらのスイッチ操作のモードには、「マニュアルモード」と「オートモード」が存在する。「マニュアルモード」とは、各装置に対応付けられた個別スイッチによって、これら各装置を単独で動作させるモードである。例えば、リクライニング装置を動作させたい場合には、リクライニングスイッチを操作する。一方、「オートモード」とは、オートスイッチによって、マッサージ装置を除く各装置の状態を予め記憶させた状態へと動作させ、その後マッサージ装置の動作を開始させるモードである。この「オートモード」で各装置を動作させる場合には、予めマッサージ装置を除く各装置の所望する状態を記憶させておく必要がある。
【0019】
例えば、リクライニング装置の状態を記憶させる場合について説明すると、リクライニングが垂直方向より35°の状態が所望する状態である場合、まずリクライニングスイッチを操作して垂直方向より35°の状態へ動作させる。その後、メモリスイッチを押下する。すると記憶手段には、この35°の状態が記憶される。その後、オートスイッチを押下すると、リクライニングがどの位置にあっても、この35°へと動作していく。なお、この実施例ではオートスイッチは1つしか存在しない。そのため、マッサージ装置を除く各装置をマニュアルモードで所望する状態へ動作させてから、メモリスイッチを押下してマッサージ装置を除く各装置の動作状態を一括して記憶させることになる。そして、この「オートモード」で各装置を動作させることが本発明の車両用シートの特徴であるため、図5に示すフローチャートを参照して「オートモード」の制御について説明する。
【0020】
まず、オートスイッチが動作しているか否かを判断する(ステップS100)。オートスイッチが動作している場合(Yesの場合)、リクライニング装置が予め記憶された位置にあるか否かを判断する(ステップS102)。一方、オートスイッチが動作していない場合(Noの場合)、動作するまで待機するステップとなる。ステップS102において、リクライニング装置が予め記憶された位置にある場合(Yesの場合)、オットマン装置が予め記憶された位置にあるか否かを判断する(ステップS106)。一方、リクライニング装置が予め記憶された位置にない場合(Noの場合)、リクライニング装置が動作し(ステップS104)、ステップS102へ戻る。このステップS102とS104を循環することにより、リクライニング装置は予め記憶された位置へと動作していく。
【0021】
ステップS106において、オットマン装置が予め記憶された位置にある場合(Yesの場合)、中折れ装置が予め記憶された位置にあるか否かを判断する(ステップS110)。一方、オットマン装置が予め記憶された位置にない場合(Noの場合)、オットマン装置が動作し(ステップS108)、ステップS106へ戻る。このステップS106とS108を循環することにより、オットマン装置は予め記憶された位置へと動作していく。ステップS110において、中折れ装置が予め記憶された位置にある場合(Yesの場合)、ヒータ装置が予め記憶された温度にあるか否かを判断する(ステップS114)。一方、中折れ装置が予め記憶された位置にない場合(Noの場合)、中折れ装置が動作し(ステップS112)、ステップS110へ戻る。このステップS110とS112を循環することにより、中折れ装置は予め記憶された位置へと動作していく。
【0022】
ステップS114において、ヒータ装置が予め記憶された温度にある場合(Yesの場合)、マッサージ装置を動作させる(ステップS118)。一方、ヒータ装置が予め記憶された温度にない場合(Noの場合)、ヒータ装置が動作し(ステップS116)、ステップS114へ戻る。このステップS114とS116を循環することにより、ヒータ装置は予め記憶された温度へと動作していく。なお、マッサージ装置は、動作開始してから所定時間(例えば、10分)経過後に自動で停止する。
【0023】
この「オートモード」の制御によって、リクライニング装置、オットマン装置、中折れ装置、ヒータ装置をシート着座者が所望する状態へと動作させてからマッサージ装置を開始させることができる。この所望する状態は、既に説明したように予めシート着座者が設定しており、シート着座者にとってマッサージを受けるのに適した状態(最適状態)である。そのため、シート着座者は車両用シートに着座するたびに、この最適状態を探す必要が無く直ぐに最適状態でマッサージを受けることができる。また、オートスイッチの押下操作のみでこれらの装置は実行されるため、着座者にとって手間なく容易となる。このように、シート着座者は簡便な操作で車両用シートをマッサージに適した状態とすることができ、より良好なマッサージを受けることができる。
【0024】
また、リクライニング装置を使用した状態でマッサージを受けると、マッサージの押し圧の安定状態でのマッサージとなるため、体の逃げ防止となりマッサージ効果が向上する。また、オットマン装置を使用した状態でマッサージを受けると、安楽姿勢でのマッサージとなるため、血流の改善となりマッサージ効果が向上する。また、中折れ装置を使用した状態でマッサージを受けると、シート着座者にフィットした状態でのマッサージとなるため、肩部の押し効果が向上しマッサージ効果が向上する。また、ヒータ装置を使用した状態でマッサージを受けると、シート着座者が温まった状態でのマッサージとなるため、温熱効果によりマッサージ効果が向上する。
【0025】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、リクライニング装置、オットマン装置、中折れ装置、ヒータ装置の順に記憶位置(温度)であるか否かを判断する構成を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、異なる順で記憶位置(温度)であるか否かを判断する構成でも構わない。
また、実施例では、リクライニング装置、オットマン装置、中折れ装置、ヒータ装置の全ての装置をマッサージ装置に連動させる構成を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、リクライニング装置、オットマン装置、中折れ装置、ヒータ装置の少なくとも1つの装置をマッサージ装置に連動させる構成でもい構わない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の車両用シートの外観を表した斜視図である。
【図2】図2は、本発明の車両用シートにおけるシートバック20の各構成部品を分解して示す斜視図である。
【図3】図3は、図1のA−A矢視方向の断面図であり、車両用シートの通常状態を表している。
【図4】図4は、図1のA−A矢視方向の断面図であり、車両用シートのマッサージ動作状態を表している。
【図5】図5は、本発明の車両用シートにおける制御プログラム手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0027】
10 シートクッション
20 シートバック
51a エア袋(ガス袋)
52a エア袋(ガス袋)




【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートクッションとシートバックとから構成され、前記シートバック内に設けられたマッサージ装置により、シート着座者に対するマッサージを行うことが可能な車両用シートであって、
シートクッションに対してシートバックを起倒させるリクライニング装置、またはシートクッション前方へシート着座者の足載せ面を展開可能なオットマン装置、またはシートバックを中折れさせる中折れ装置、またはシート着座者を暖めるヒータ装置の少なくとも1つの装置と、
前記装置の動作状態を、シート着座者に対してマッサージ効果を発揮させるのに適するよう記憶させる記憶手段と、
シート着座者がマッサージの開始操作をすると、前記装置の動作状態をその記憶させた動作状態へ動作させる制御手段とを備える車両用シート。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−198306(P2006−198306A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−15478(P2005−15478)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】