説明

車両用ワイパ装置

【課題】ウインドシールドガラス上の拭き残し部分を減少させて運転者の視界を拡大することである。
【解決手段】運転席側のワイパアーム22aの先端に取り付けられる運転席側のワイパブレード23aと、助手席側のワイパアーム22bの先端に取り付けられる助手席側のワイパブレード23bとをワイパ装置11に設け、これらのワイパブレード23a,23bを下反転位置と上反転位置との間で互いに同一方向に往復動させてウインドシールドガラス13を払拭するタンデム式にワイパ装置11を構成する。各ワイパブレード23a,23bが下反転位置にあるときに、助手席側のワイパブレード23bを、運転席側のワイパブレード23aの先端側に、該ワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜させて配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両に搭載されてウインドシールドガラスに付着した雨水等を払拭する車両用ワイパ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に搭載される車両用ワイパ装置では、車体パネルから突出するピボット軸にワイパアームを固定し、このワイパアームの先端にワイパブレードを取り付け、車体内部に搭載されたワイパモータによりピボット軸を所定の角度範囲で揺動駆動して、ワイパブレードによりガラス面を払拭させるようにしている。
【0003】
上下(前後)方向に対して車幅方向の幅が広い横長形状のウインドシールドガラスを備えた車両には、車幅方向に並べて配置された2本のワイパブレードを下反転位置と上反転位置との間で同一方向に動作させるようにしたタンデム式のワイパ装置が多く用いられている。
【0004】
一方、タンデム式のワイパ装置は各ワイパブレードの払拭範囲の曲率半径が小さいので、例えば軽自動車などの車両に用いられている上下(前後)方向と車幅方向とが略同一寸法となる矩形に近い形状のウインドシールドガラスに対しては、そのガラス面の上方側に払拭範囲を設定することができない。
【0005】
そのため、このような略矩形のウインドシールドガラスを備えた車両には、1本のワイパブレードのみを備えた1本ブレード式のワイパ装置が多く用いられている。
【0006】
このような1本ブレード式のワイパ装置では、例えば特許文献1に示されるように、ピボット軸はウインドシールドガラスの運転席側の下方に配置され、ワイパブレードとしては1つで大きな払拭範囲を得るためにウインドシールドガラスの助手席側の部分にまで達する長尺のものが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−1070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、1本ブレード式のワイパ装置では、1本のワイパブレードで広い払拭範囲を得るために、ワイパブレードとして長尺のものが用いられるので、ピボット軸からワイパブレードの先端までの距離が長くなる。そのため、ワイパブレードの払拭範囲が曲率半径の大きな円弧状となり、ウインドシールドガラスの助手席側の上側部分に大きな拭き残し部分が生じていた。
【0009】
本発明の目的は、ウインドシールドガラス上の拭き残し部分を減少させて運転者の視界を拡大することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の車両用ワイパ装置は、第1のピボット軸に固定される第1のワイパアームと、第1のワイパアームの先端に取り付けられる第1のワイパブレードと、第2のピボット軸に固定される第2のワイパアームと、前記第2のワイパアームの先端に取り付けられる第2のワイパブレードとを備え、前記第1と第2のワイパブレードが下反転位置と上反転位置との間で互いに同一方向に往復動して車両のウインドシールドガラスを払拭するタンデム式の車両用ワイパ装置であって、前記第1と第2のワイパブレードが前記下反転位置にあるときに、前記第2のワイパブレードが、前記第1のワイパブレードの先端側に、該第1のワイパブレードの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜して配置されることを特徴とする。
【0011】
本発明の車両用ワイパ装置は、前記第1と第2のワイパブレードが前記下反転位置にあるときに、前記第2のワイパブレードの長手方向両端部から前記第1のワイパブレードの長手方向に沿う直線に下ろした垂線の間隔L1と、前記第1のワイパブレードの長さ寸法Ldrとが、L1<Ldr/2の関係となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、下反転位置において第1のワイパブレードがウインドシールドガラスの幅方向に占める配置スペースの割合を第2のワイパブレードが幅方向に占める割合よりも大きくして第1のワイパブレードにウインドシールドガラスの大きな範囲を払拭させるとともに、第1のワイパブレードが払拭範囲の外側に生じる拭き残し部分を第2のワイパブレードに払拭させることができる。これにより、ウインドシールドガラス上の拭き残し部分を減少させて、この車両用ワイパ装置が搭載される車両の運転者の視界を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置が搭載された車両の一部を示す正面図である。
【図2】図1に示す車両用ワイパ装置の各ワイパブレードが上反転位置の状態を示す正面図である。
【図3】各ワイパブレードの下反転位置における位置関係を示す説明図である。
【図4】(a)は比較例として1本ブレード式のワイパ装置の払拭範囲を模式的に示した図であり、(b)は比較例として2本のワイパブレードが平行に配置されたタンデム式のワイパ装置の払拭範囲を模式的に示した図であり、(c)は本発明の車両用ワイパ装置の払拭範囲を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1に示す本発明の一実施の形態である車両用ワイパ装置11(以下、ワイパ装置11とする)は、車両12のウインドシールドガラス(フロントガラス)13を払拭するものである。本実施の形態においては、このワイパ装置11を軽自動車に搭載した場合を示している。軽自動車であるこの車両12のウインドシールドガラス13は、車両上下(前後)方向(図中上下方向)と車幅方向(図中左右方向)の寸法が略同一に設定されており、つまり、その外形は略矩形となっている。なお、この車両12は、図1中の右側が運転席側、左側が助手席側となっている。
【0016】
図1において車体パネル12aを一部切り欠いて示すように、ワイパ装置11は駆動ユニット14を備えている。この駆動ユニット14はウインドシールドガラス13の下方側において車体パネル12aの内部に配置されている。
【0017】
駆動ユニット14は第1のピボット軸としての運転席側のピボット軸21aと第2のピボット軸としての助手席側のピボット軸21bとを備えている。運転席側のピボット軸21aはウインドシールドガラス13の運転席側の部分の下方に配置され、助手席側のピボット軸21bはウインドシールドガラス13の車幅方向のほぼ中央部分の下方に配置されており、各ピボット軸21a,21bの先端部分はそれぞれ車体パネル12aから外部に突出している。
【0018】
運転席側のピボット軸21aの車体パネル12aの外部に突出した先端部分には第1のワイパアームとしての運転席側のワイパアーム22aがその基端部において固定されており、この運転席側のワイパアーム22aの先端には第1のワイパブレードとしての運転席側のワイパブレード23aが取り付けられている。同様に、助手席側のピボット軸21bの車体パネル12aの外部に突出した先端部分には第2のワイパアームとしての助手席側のワイパアーム22bがその基端部において固定されており、この助手席側のワイパアーム22bの先端には第2のワイパブレードとしての助手席側のワイパブレード23bが取り付けられている。
【0019】
これらのワイパブレード23a,23bを駆動するために、駆動ユニット14には駆動源としてのワイパモータ24が設けられている。各ピボット軸21a,21bはそれぞれリンク機構25を介してワイパモータ24に連結されており、ワイパモータ24により駆動されて所定の角度範囲で互いに同一方向に揺動するようになっている。つまり、ワイパモータ24が作動すると、各ピボット軸21a,21bに固定されたワイパアーム22a,22bとともに各ワイパブレード23a,23bがワイパモータ24により駆動される。そして、運転席側のワイパブレード23aは、ワイパモータ24に駆動されて、図1に示す下反転位置と図2に示す上反転位置との間のウインドシールドガラス13上の払拭範囲S1を往復動してガラス面を払拭し、助手席側のワイパブレード23bは、ワイパモータ24に駆動されて、図1に示す下反転位置と図2に示す上反転位置との間のウインドシールドガラス13上の払拭範囲S2を運転席側のワイパブレード23aと同一方向に往復動してガラス面を払拭するようになっている。このように、このワイパ装置11は、2本のワイパブレード23a,23bが互いに同一方向に動作するタンデム式となっている。
【0020】
なお、このワイパ装置11では、ワイパ停止時には、各ワイパブレード23a,23bはそれぞれ下反転位置で停止するようになっている。つまり、このワイパ装置11では、下反転位置と停止位置が同一位置に設定されている。
【0021】
次に、各ワイパブレード23a,23bの下反転位置における位置関係を図3に基づいて説明する。運転席側のワイパブレード23aと助手席側のワイパブレード23bは、これらが下反転位置(停止位置)にあるときには、図3に示すような位置関係となる。
【0022】
つまり、下反転位置にある運転席側のワイパブレード23aは、その長手方向を車幅方向に沿う方向に向けた水平姿勢となって、ウインドシールドガラス13の下端よりも少し上側の部分に車幅方向の中央部分に対して少し助手席側にずれて配置されている。そして、このような配置により、下反転位置にある運転席側のワイパブレード23aの先端部分はウインドシールドガラス13の助手席側の範囲にまで達している。
【0023】
一方、下反転位置にある助手席側のワイパブレード23bは、助手席側のワイパアーム22bが基端部と先端部との間でくの字に曲げられた形状とされることにより、運転席側のワイパブレード23aの先端側であって、運転席側のワイパブレード23aによる払拭範囲S1の径方向外側に当該ワイパブレード23aに対して傾斜した姿勢で配置されている。つまり、助手席側のワイパブレード23bは、その先端部が基端部よりもウインドシールドガラス13の上方側に配置された状態となって、運転席側のワイパブレード23aの長手方向に沿う方向つまり図3中に一点鎖線で示す運転席側のワイパブレード23aの長手方向に沿う直線Aに対して75°傾斜して配置されている。
【0024】
なお、本実施の形態においては、助手席側のワイパブレード23bを運転席側のワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して75°傾斜させているが、これに限らず、その傾斜角度を45°〜90°の範囲で任意に設定することができる。
【0025】
ここで、運転席側のワイパブレード23aの長手方向の寸法つまり長さ寸法Ldrは、ウインドシールドガラス13の車幅方向寸法の半分程度に設定されている。一方、助手席のワイパブレード23bの長手方向の寸法つまり長さ寸法Lasは、運転席側のワイパブレード23aの長さ寸法Ldrよりも小さく、且つ、助手席側のワイパブレード23bの長手方向の両端部から直線Aに下ろした垂線の間隔L1が、運転席側のワイパブレード23aの長さ寸法Ldrに対して、L1<Ldr/2の関係となるように設定されている。つまり、助手席側のワイパブレード23bの先端部の直線Aに対する車両上方側(後方側)への距離L2は、運転席側のワイパブレード23aの長さ寸法Ldrに対して、L2>Ldr×3/4の関係となるように設定されている。なお、L2はL2=Ldrに設定されるのが好ましい。
【0026】
次に、下反転位置においてこのような位置関係となる2本のワイパブレード23a,23bにより設定されるウインドシールドガラス13上の払拭範囲S1,S2について説明する。
【0027】
運転席側のワイパブレード23aは、図2に示すように、上反転位置においてはウインドシールドガラス13の運転席側の側辺部分に沿って配置される。これにより、運転席側のワイパブレード23aの下反転位置と上反転位置との間の払拭範囲S1はウインドシールドガラス13の運転席側の範囲の大部分と、助手席側の範囲の一部に設定される。
【0028】
一方、助手席側のワイパブレード23bは、下反転位置においては運転席側のワイパブレード23aの払拭範囲S1の径方向外側に当該ワイパブレード23aに対して傾斜して配置され、上反転位置においては、図2に示すように、運転席側のワイパブレード23aの払拭範囲S1の内部であってウインドシールドガラス13の略中央部分に配置される。これにより、助手席側のワイパブレード23bの下反転位置と上反転位置との間の払拭範囲S2は運転席側のワイパブレード23aがウインドシールドガラス13の助手席側の上側部分に生じる大きな拭き残し部分に設定されることになる。したがって、このワイパ装置11では、ウインドシールドガラス13上に生じる拭き残し部分を減少させて、このワイパ装置11が搭載される車両12の雨天時等における運転者の視界を拡大することができる。
【0029】
次に、図4に基づいて、本発明のワイパ装置11の払拭範囲S1,S2を、1本ブレード式のワイパ装置の払拭範囲、2本のワイパブレードが平行に配置されたタンデム式のワイパ装置の払拭範囲と比較して説明する。
【0030】
図4(a)に示すように、略矩形のウインドシールドガラス13を、ピボット軸31に固定されたワイパアーム32の先端に取り付けた1本のワイパブレード33で払拭するようにした1本ブレード式のワイパ装置34では、ピボット軸31はウインドシールドガラス13の運転席側の下方に配置され、ワイパブレード33としては1本で大きな払拭範囲を得るためにウインドシールドガラス13の助手席側の部分にまで達する長尺のものが用いられる。しかしながら、このワイパブレード33による払拭範囲S3は、ウインドシールドガラス13の助手席側の上側部分に大きな拭き残し部分を生じる設定となる。
【0031】
図4(b)に示すように、略矩形のウインドシールドガラス13を、ピボット軸41a,41bに固定されたワイパアーム42a,42bの先端に取り付けた2本のワイパブレード43a,43bで払拭するようにしたタンデム式のワイパ装置44であって、2本のワイパブレード43a,43bを下反転位置において車幅方向に平行に並べて配置するようにしたものでは、各ワイパブレード43a,43bの長さ寸法はウインドシールドガラス13の幅の半分程度に設定される。そのため、略矩形に形成されたウインドシールドガラス13に対しては、これらのワイパブレード43a,43bの払拭範囲S4,S5をウインドシールドガラス13の上方側に設定することができない。
【0032】
これに対して、本発明のワイパ装置11では、図4(c)に示すように、下反転位置において運転席側のワイパブレード23aがウインドシールドガラス13の幅方向に占める配置スペースの割合を助手席側のワイパブレード23bがその幅方向に占める割合よりも大きくして、運転席側のワイパブレード23aにより、1本ブレード式のワイパ装置34のように、ウインドシールドガラス13の運転席側から助手席側に亘る大きな範囲を払拭させるとともに、下反転位置にある助手席側のワイパブレード23bを下反転位置にある運転席側のワイパブレード23aに対して、当該運転席側のワイパブレード23aの先端側に、該ワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜させて配置するようにしたので、運転席側のワイパブレード23aがウインドシールドガラス13の助手席側の上側部分に生じる大きな拭き残し部分を助手席側のワイパブレード23bに払拭させることができる。つまり、本発明のワイパ装置11では、助手席側のワイパブレード23bを運転席側のワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜させることにより、運転席側のワイパブレード23aとして先端部がウインドシールドガラス13の助手席側の半分以上にまで達する長尺のものを用いるようにした場合であっても、この運転席側のワイパブレード23aとウインドシールドガラス13の助手席側の側辺部分との間の狭いスペースに助手席側のワイパブレード23bを配置させることができるとともに、助手席側のワイパブレード23bの払拭範囲S2を車両上下方向(車両前後方向)に大きな設定として、運転席側のワイパブレード23aがウインドシールドガラス13の助手席側の上側部分に生じる大きな拭き残し部分を助手席側のワイパブレード23bにより払拭させることができる。
【0033】
このように、本発明のワイパ装置11では、下反転位置にある助手席側のワイパブレード23bを運転席側のワイパブレード23aの先端側に、該ワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜させて配置するようにしたので、これらのワイパブレード23a,23bによる払拭範囲を拡大して、このワイパ装置11が搭載される車両12の雨天時等における運転者の視界を拡大することができる。
【0034】
また、運転席側のワイパブレード23aをウインドシールドガラス13の下辺部分に沿うように配置するとともに、助手席側のワイパブレード23bを運転席側のワイパブレード23aの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜させてウインドシールドガラス13の助手席側の側辺部分に対する角度を小さくするようにしたので、各ワイパブレード23a,23bの停止位置を下反転位置と同位置に設定した場合であっても、これらのワイパブレード23a,23bが運転者の視界の妨げとなることを抑制することができる。
【0035】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、本発明のワイパ装置11を軽自動車に適用した場合を示しているが、これに限らず、普通乗用車など他の車両に適用することができる。
【0036】
また、前記実施の形態においては、本発明のワイパ装置11を略矩形のウインドシールドガラス13に適用した場合を示しているが、これに限らず、横長、縦長形状のウインドシールドガラスに適用することができる。
【0037】
さらに、前記実施の形態においては、助手席側のワイパブレード23bの長さ寸法Lasを運転席側のワイパブレード23aの長さ寸法Ldrより短く設定しているが、これに限らず、L1<Ldr/2の関係と、L2>Ldr×3/4の関係とを満たしていれば、助手席側のワイパブレード23bの長さ寸法Lasと運転席側のワイパブレード23aの長さ寸法Ldrの関係は任意に設定することができる。
【符号の説明】
【0038】
11 車両用ワイパ装置
12 車両
12a 車体パネル
13 ウインドシールドガラス
14 駆動ユニット
21a 運転席側のピボット軸(第1のピボット軸)
21b 助手席側のピボット軸(第2のピボット軸)
22a 運転席側のワイパアーム(第1のワイパアーム)
22b 助手席側のワイパアーム(第2のワイパアーム)
23a 運転席側のワイパブレード(第1のワイパブレード)
23b 助手席側のワイパブレード(第2のワイパブレード)
24 ワイパモータ
25 リンク機構
31 ピボット軸
32 ワイパアーム
33 ワイパブレード
34 ワイパ装置
41a,41b ピボット軸
42a,42b ワイパアーム
43a,43b ワイパブレード
44 ワイパ装置
S1,S2 払拭範囲
A 直線
Ldr 運転席側のワイパブレードの長さ寸法
Las 助手席側のワイパブレードの長さ寸法
L1 間隔
L2 距離
S3,S4,S5 払拭範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のピボット軸に固定される第1のワイパアームと、第1のワイパアームの先端に取り付けられる第1のワイパブレードと、第2のピボット軸に固定される第2のワイパアームと、前記第2のワイパアームの先端に取り付けられる第2のワイパブレードとを備え、前記第1と第2のワイパブレードが下反転位置と上反転位置との間で互いに同一方向に往復動して車両のウインドシールドガラスを払拭するタンデム式の車両用ワイパ装置であって、
前記第1と第2のワイパブレードが前記下反転位置にあるときに、前記第2のワイパブレードが、前記第1のワイパブレードの先端側に、該第1のワイパブレードの長手方向に沿う方向に対して45°〜90°の範囲で傾斜して配置されることを特徴とする車両用ワイパ装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記第1と第2のワイパブレードが前記下反転位置にあるときに、前記第2のワイパブレードの長手方向両端部から前記第1のワイパブレードの長手方向に沿う直線に下ろした垂線の間隔L1と、前記第1のワイパブレードの長さ寸法Ldrとが、L1<Ldr/2の関係となることを特徴とする車両用ワイパ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−235664(P2011−235664A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106121(P2010−106121)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】