説明

車両用灯具

【課題】ドアがわずかに開いた状態であっても車両外部から光源が視認され、もってドア開成に関わる注意喚起の機能に優れた車両用灯具を提供すること。
【解決手段】LED光源11、及び、前記ドア2のフランジ211の車室側に固定されるとともにLED光源11からの射出光を導光する導光体13から灯具1を構成し、そして、前記導光体13に関し、該導光体13の一部(固定されない部分)が前記ドア2の閉成時にあっても車外に露呈する露呈部として形成し、更に、前記導光体13に、前記LED光源11の射出光の一部を車両後方側に透過する透過面181、及び、前記射出光の他の一部を前記露呈部17に向けて反射する反射面183から成る第一湾曲部18を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアに取り付けられる車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用灯具として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
この車両用灯具は、乗員乗降時のドアの開成に連動して点灯し、乗員の足元や車室を照射して乗員乗降をサポートし、また、車両後方を照射して第三者(車両の乗員や歩行者等)に対してドア開成(乗員下車)に関わる注意喚起を行うといった多機能を備えている。
【0003】
この車両用灯具は、車室内を照射する照明部、車両下方を照射する照明部及び車両後方を照射する照明部が一体形成されるようにカットされたレンズがハウジングに取り付けられ、このハウジングが車両用ドアの車室側(ドアトリム等)に取り付けられるといった構成が採られている。
この車両用灯具によれば、車両において複数箇所に灯具を設けることなく、一箇所に設けられた灯具から異なる方向に光を配光して、前記乗降サポート及びドア開成に関わる注意喚起の各機能を得ることができる。
【特許文献1】特開2005―280657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の車両用灯具は、ドアの車両後方部においてドアトリムからドアアウタパネル内側にかけて取り付けられているため、ドアがわずかに開いた状態では、車両後方への照射がないか照射量が少なく、車両後方の第三者に対しては、ドア開成に関わる注意喚起が遅滞し、また、車両前方の第三者にとっては、ドア開成に関わる注意喚起の機能が発揮されないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ドアがわずかに開いた状態であっても車両外部から光源が視認され、もってドア開成に関わる注意喚起の機能に優れた車両用灯具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、光源と、前記ドアの車両後方側縁部の車室側に固定され、前記光源からの射出光を導光する導光体とを備え、
前記導光体は、該導光体の一部が前記ドアの閉成時に車外に露呈する露呈部として形成され、
該導光体に、前記射出光の一部を車両後方側に透過する透過面と、前記射出光の他の一部を前記露呈部に向けて反射する反射面とを有する第一湾曲部が形成されることを特徴とする。
【0007】
本発明の車両用灯具では、光源から射出される光(射出光)を所望の方向に配光するために導光体を設け、この導光体を、車両用ドアのアウタパネルの車両後方側の縁部(例えば、ドア開放端のフランジ)の車室側に取り付ける。
車両用灯具をかかる位置に取り付けることで、車両用ドアの内側(車室内)を照射する機能を維持しつつ、導光体の一部を車両用ドアの閉成状態にあっても車外に露呈するように形成することができ、従って、車両用ドアがわずかに開いた状態であっても、車両外部の第三者に対し、この車両用灯具の光源ないし射出光を容易に視認させることができるようになる。
【0008】
本発明の車両用灯具では、上記構成の採用と併せ、導光体に、光源の射出光の一部を車両後方に透過して射出するための透過面と、この射出光の他の一部をこの導光体の車外に露呈した部分(露呈部)に向けて反射する反射面とから構成される湾曲部(第一湾曲部)を設けている。
このため、射出光のうち第一反射面で反射されない部分は、そのまま透過して車両後方に射出され、射出光のうち第一反射面で反射された部分は、導光体の露呈部に効率よく導光されて車両側方に射出される。
【0009】
従って、本発明の車両用灯具にあっては、車両用ドアがわずかに開かれた状態であっても、車両の後方から側方の第三者によって射出光が視認され、更に、車両用ドアが一定量以上開かれた状態にあっては、露呈部は車両前方からも視認されるため、車両前方の第三者によっても射出光が視認されるようになる。
【発明の効果】
【0010】
その結果、本発明によれば、ドア開成に関わる注意喚起機能に優れた車両用灯具を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の車両用灯具を実現する最良の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0012】
〔実施例1〕
はじめに、構成を説明する。
図1は、実施例1の車両用灯具(以下、「灯具」と記す。)1の構造図であり、この灯具1が車両に取り付けられる様子は、図2A又は図2Bの如くである。
【0013】
図2Aは、灯具1の一部(固定部分よりも車両後方側)の先端が、ドア2のフランジ211の外側面に隣接するように取り付けられる様子であり、図2Bは、灯具1の一部の先端が、フランジ211の外側面よりも大きく沈んで位置するように取り付けられる様子である。
【0014】
図2Aの取り付け方は、灯具1の射出光の外部からの視認性の向上を重視したものであり、図2Bの取り付け方は、灯具1が外部から目立たなくする点を重視したものである。いずれの取り付け方によっても、照射の可能範囲に大差はない。
【0015】
実施例1の灯具1は、図2A又は図2Bに示されるように閉成時のドア(フロントドア)2のアウタパネル21の車両後方側に位置するフランジ211とピラー3とで形成される間隙に挟み込まれるようにして取り付けられている。この取り付け位置の制約上、灯具1は小型化されることが重要となり、このため、光源としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源11を採用している。
【0016】
LED光源11は、これを制御する基盤12と接続されて、ドアノブ(不図示)の操作に基づいて(ドア2の開成に同期して)点灯し、ドア2の閉成に同期して消灯するように制御されている。
【0017】
LED光源11の射出光は、導光体13の内部の所定位置に導光されることによって、導光体13外部の種々の方向へ射出され、乗員乗降時に足元の照射を行い、また、車両の後方、車両側方及び前方の種々の方向にドア開成に関わる注意喚起のために照射を行い、所謂カーテシランプとしての機能を発揮する。
以下、この導光体13を備えた灯具1の具体的構成を説明する。
【0018】
図1及び図2A及び図2Bに示されるように、導光体13は、シリコン性の固定材14に固着され、この固定材14がアウタパネル21の車両後方側縁部であるフランジ211の車室側において、両面テープ4によって固定されて取り付けられている。そして、固定材14における光の吸収を低減すべく、固定材14の車両後方側の端面と導光体13との間に空洞部15を設けている。
また、導光体13は、LED光源11の外部からの視認性を向上させることによって灯具1のコンパクト化を図るため、透明樹脂のみから形成されている。
【0019】
LED光源11は、この導光体13に近接して配置され、射出光が車両後方に光軸を有するように設定されており、基盤12とともに固定材14に固着されている。
このLED光源11は、単独で用いてもよいが、図3に示されるように、実施例1の灯具1では、複数のLED光源11が並列に配置されて用いられている。
【0020】
また、外部電源(不図示)から基盤12に電流を供給するハーネスコード16は、基盤12の上下方向の中央から引き出して、灯具1が左右のドア2に取り付けられる場合にあってのハーネスコード16の配線に必要なドア2側の設計仕様の一様化を図っている(図3参照)。
【0021】
ここで、導光体13の一部は、フランジ211の位置において車室側から車外側に湾曲して形成されるとともに、ドア2のフランジ211及びドア2´(リアドア)のフランジ211´との間隙において、これらのドアが閉じた状態にあっても車外に露呈する(車外から視認できる)ように露呈部17が形成されている。
【0022】
この導光体13の湾曲した部分(第一湾曲部)18は、LED光源11の射出光を車両後方に透過する透過面(第一透過面)181、補助透過面182、及び、全反射作用によって導光体13の露呈部17の端面(車両側方)に向けて効率よく方向変換する反射面(第一反射面)183が形成されている。そして、露呈部171の端面は、射出光の透過面となっている。
なお、「透過面」及び「反射面」は、別途設けられるものではなく、導光体13の形状作用によって機能の観点から領域を分離して称呼したものであり、導光体13の一部である。下記「入射面」も同様である。
【0023】
また、導光体13には、前記LED光源11の射出光の光軸に対向する位置に、この射出光の入射面131が形成されている。
この入射面131は、LED光源11の射出光の光軸が、第一透過面181、補助透過面182及び第一反射面183から成る第一湾曲部18が位置する方向に屈折され、かつ、極力各面に平行に入射するように成形されている。
【0024】
以上説明した導光体13を備えた灯具1の車両における取り付け部位は、図4に示されるようにドア2において上下方向中央よりも上部である。
【0025】
このように取り付けられる灯具1の寸法は、導光体13の寸法に依存し、大体にして、上下方向に75mm、車両前後方向に10mmである。このうち、フランジ211の車室側に位置する部分(車両前方側端点から湾曲開始点まで部分)は車両前後方向に8mm、車幅方向に3.5mmであり、湾曲して車外側に伸びる部分は、車両前後方向に2mm、車幅方向に3.5mmである。また、LED光源11は、車幅方向に1.7mmである(図3参照)。
【0026】
次に、作用を説明する。
実施例1の灯具1の構成によると、ドアノブ(不図示)が操作されると基盤12の制御によってこのドアノブ操作(ドア2の開成)に同期してLED光源11が点灯し、その射出光が導光体13に設けられた入射面131から導光体13の内部へ入射される。
【0027】
このとき、灯具1がアウタパネル21の車両後方側の縁部であるフランジ211に設けられているため、灯具1(導光体13)の一部を車外に露呈させるとともに他側を車室に位置するように形成することができる。
このため、ドア2がわずかに開いた状態であっても、車両外部の第三者によって灯具2の光源乃至この射出光が容易に視認されるとともに、ドア2の内側から外側にかけての照射機能が維持される。
【0028】
この灯具1では、上記構成の採用と併せ、導光体13に、光源の射出光の一部を車両の後方に透過して射出するための透過面(第一透過面)181及び車両の後方と側方の合成方向に透過して射出するための補助透過面182と、この射出光の他の一部をこの導光体13の車外に露呈した部分(露呈部)17の透過面171に向けて反射する反射面(第一反射面)183とから構成される湾曲部(第一湾曲部)18を設けている。
即ち、射出光のうち第一反射面183で反射されない部分は、第一透過面181から透過して車両後方に射出され、同様に、補助透過面182から透過して前記合成方向に射出され、一方、射出光のうち第一反射面183で反射された部分は、導光体13の露呈部17の透過面171に効率よく導光されて、この透過面171から車両側方に透過して射出される。
【0029】
このため、実施例1の灯具1にあっては、ドア2がわずかに開かれた状態であっても、車両の後方から側方の第三者によって射出光が視認され、更に、ドア2が一定量以上開かれた状態にあっては、車両前方の第三者によっても射出光が視認される(図4参照)。
【0030】
ここで、この灯具1では、LED光源11の射出光は、車両後方のみならず車両側方へも配光されるが、これはフランジ211の車室側から車外側へ湾曲して成る第一湾曲部18の形状が担っている。
ここで、第一湾曲部18に形成された第一反射面183は、LED光源11の射出光が全反射作用によって露呈部17の透過面171に動向されるように形成されているが、これと併せて、LED光源11は、射出光が車両後方向に光軸を有するように設定され、加えて、導光体13には、射出光の光軸を、第一反射面183を含む第一湾曲部18の位置する方向へ指向させて屈折させる入射面131が形成されている。
このため、入射面131から入射したLED光源11の射出光には、第一反射面183の全反射作用が効率よく及ぶこととなり、第一湾曲部18内側の曲率を小さくしても導光体13の導光機能が損なわれない(必要以上に透過面181及び182から透過しない)。即ち、この構成よると、導光体13の導光機能を損なうことなく、灯具1の車両前後方向の寸法のコンパクト化が図られる。
【0031】
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用灯具にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0032】
実施例1の灯具1は、導光体13の一部分がフランジ内側面(車室側)にあり、他の部分が車外に露呈していることから、ドア2がわずかに開かれた状態であっても、乗員の乗降時に足元を照らす機能に加えて、車両の後方から側方の第三者によって射出光が視認され、更に、ドア2が一定量以上開かれた状態にあっては、車両前方の第三者によっても射出光が視認される。このため、この灯具1、ドア開成に関わる注意喚起機能に優れた灯具となる。
【0033】
またLED光源11を使用しているため、灯具1のコンパクト化が図られ、種々の位置に取り付けることができ、従って、前記注意喚起機能に優れた灯具を容易に実現できる。
実施例1の灯具1は、ドア2の上下方向中央よりも上方に位置するフランジ221の僅かな間隙に取り付けられており(図4参照)、このように取り付けた場合は、車両外部の車両乗員や歩行者の目線に近い位置に光源が位置し、被視認性が高くドア開成に関わる注意喚起機能が一層優れたものとなる。
【0034】
さらに、LED光源11の射出光を導光体13内部で効率よく導光するための第一湾曲部18及び入射面131が形成されているため、所定の方向に所望の光量を効率よく配光することができ、前記コンパクト化を容易に図ることができる。
【0035】
また、光源がLEDであるため、灯具1の色彩のバリエーションを増やすことができることに加えて、灯具1の寸法は小さいため、種々の部位に取り付けることができる。このため、所謂カーテシランプ機能のみならず、イルミネーションとしても使用でき、汎用性に優れ、車両用灯具としての付加価値が向上する。
【0036】
〔実施例2〕
はじめに、構成を説明する。
なお、実施例1と共通する構造、取り付け位置、取り付け方法は説明を省略し、以下、実施例2の灯具1において特徴となる構成等について説明する。
【0037】
図5に示されるように、実施例2の灯具1は、実施例1の灯具1の構成に加えて、第二湾曲部19を有する。
即ち、図6A及び図6Bに示されるように、この灯具1は、アウタパネル21のフランジ21に取り付けられており、この灯具1を構成する導光体13の一部(固定部よりも車両後方側)は、このフランジ211の内側面(車室側)から車外側に湾曲する第一湾曲部18が形成されるとともに、この一部は、更に、フランジ211と車両前後方向で重なるように湾曲する第二湾曲部19が形成されている。
なお、灯具1は、その導光体13の車幅方向を延長することによって、フランジ211の厚さ如何によらず取り付けることができる(6図A及び図6Bの比較参照)。いずれの取り付け方によっても、照射の可能範囲に大差はない。
【0038】
この第二湾曲部19には、射出光の一部を車両側方向に透過する第二透過面191及び射出光の他の一部を導光体13の一部の車両前方側の端部、即ち、フランジ211と車両前後方向で重なる部分の車両前方側の先端部に向けて反射する第二反面192が形成されている。
【0039】
次に、作用を説明する。
実施例2の灯具1は、実施例1の灯具1の作用に加えて、下記のように作用する。
【0040】
図5に示されるように、LED光源11の射出光は、実施例1の灯具1と同様にして第一反射面183で反射される。この反射光は、第二湾曲部19に到達し、その一部は、第二湾曲部19に形成された第二透過面191から車両側方に透過されて射出される。
また、この射出光のうち第二透過面191から透過されない部分は、第二湾曲部19に形成された第二反射面192の全反射作用によって、先端の透過面193に導光され、この透過面193から透過して車両前方に射出される。
【0041】
このため、実施例2の灯具1にあっては、ドアノブ(不図示)の操作に同期して、車両の後方から前方の広い範囲が照射される(図7参照)。
次に、効果を説明する。
【0042】
実施例2の灯具1は、実施例1の灯具1の効果に加えて、下記の効果を奏する。
即ち、この灯具1は、導光体13の一部が、フランジ211と車両前後方向で重なるように湾曲する第二湾曲部19が形成されているため、乗員によるドアノブの操作に同期して(ドアの開成の有無に関わらず)、車両側方のほか、車両前方の第三者によってもLED光源11の射出光が視認され、実施例1の灯具1よりもドア開成に関わる注意喚起に優れた灯具となる。
【0043】
以上、実施例について説明したが、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0044】
たとえば、車両であれば、フロントドアのみならずリアドアを対象とし、また、本実施例の灯具1が適用された片開きのドアのみならず、スライド式のドアであっても取り付けることができることは言うまでもない。
また、光源として、車両用ドアの開成に同期して点灯する光源に代えて、ドアのロック解除に同期して点灯するものを用いると、乗員の乗降時のみ点灯させることができる。キーレスエントリーを採用する車両にあっては、リモコン操作によるドアのロック解除に同期して点灯させるようにしてもよい。この場合、露呈部が形成されていることによって、車両外部の第三者に対するドア開成に関する注意喚起が一層早期に行われるようになる。
さらに、車内設置のスイッチの操作等によって任意に光源を点灯させて、導光体の露呈部から視認される射出光のイルミネーションとしての効果を向上させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】実施例1の灯具の構造を示す図である(車両上方から下方に向かって見た場合)。
【図2A】実施例1の灯具が、該灯具の導光体の先端がドアフランジの外表面に隣接するように取り付けられた様子を示す図である。
【図2B】実施例1の灯具が、該灯具の導光体の先端がドアフランジの外表面から大きく沈んで位置するように取り付けられた様子を示す図である。
【図3】実施例1の灯具のLED光源の配置等を示す図であり、車両の各方向から見た図である。
【図4】ドアの開閉状態と実施例1の灯具の射出光との関係、並びにこの灯具のドアにおける取り付け位置を示す図である。
【図5】実施例2の灯具の構造を示す図である(車両上方から下方に向かって見た場合)。
【図6A】実施例2の灯具が、ドアフランジが比較的薄い車両用ドアに取り付けられた様子を示す図である。ドアフランジが比較的厚い場合の導光体の形状を示す図である。
【図6B】実施例2の灯具が、ドアフランジが比較的厚い車両用ドアに取り付けられた様子を示す図である。
【図7】ドアの開閉状態と実施例2の灯具の射出光との関係、並びにこの灯具のドアにおける取り付け位置を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
1 車両用灯具,
11 LED光源(光源),
13 導光体,
131 入射面
17 露呈部,
18 第一湾曲部,
181 第一透過面(透過面),
183 第一反射面(反射面),
19 第二湾曲部,
191 第二透過面(透過面),
192 第二反射面(反射面),
2 車両用ドア,
21 アウタパネル,
211 フランジ(縁部)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、前記ドアの車両後方側縁部の車室側に固定され、前記光源からの射出光を導光する導光体とを備え、
前記導光体は、該導光体の一部が前記ドアの閉成時に車外に露呈する露呈部として形成され、
該導光体に、前記射出光の一部を車両後方側に透過する透過面と、前記射出光の他の一部を前記露呈部に向けて反射する反射面とを有する第一湾曲部が形成されることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用灯具において、
前記第一湾曲部は、前記導光体が、前記ドアの車両後方側縁部において車室側から車外側に向けて湾曲するように形成されることを特徴とする車両用灯具。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用灯具において、
前記導光体に、前記導光体の一部が、前記ドアの車両後方側縁部と車両前後方向で重なるように湾曲する第二湾曲部が形成され、
該第二湾曲部には、前記射出光の一部を車幅方向外側に透過する透過面と、前記射出光の他の一部を前記導光体の一部の車両前方側端部に向けて反射する反射面とが形成されることを特徴とする車両用灯具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用灯具において、
前記光源は、該光源の射出光が車両後方向に光軸を有するように設けられ、
前記導光体には、前記光軸上に形成されるとともに、前記光軸を前記第一湾曲部の方向へ屈折させる入射面が形成されていること特徴とする車両用灯具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用灯具において、
該灯具は、前記ドアの車両後方側縁部の上下方向中央よりも上方の位置に設けられることを特徴とする車両用灯具。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−265481(P2008−265481A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110113(P2007−110113)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】