説明

車両監視システム及び車両監視方法

【課題】駐車場などにおいて、高精度かつ多様な車両の監視機能を実現できる車両監視システムを提供することにある。
【解決手段】車両20に搭載された車載器21との間で情報を交換するためのDSRC無線通信機能を有する車両監視システム10である。車両監視システム10のサーバ11は、車両20のユーザからの駐車スケジュール情報を登録し、車両20の移動状態を検知したときに駐車スケジュール情報とを照合することで、車両20の異常状態を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば駐車場における車両を監視する車両監視技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、乗用車などの車両(自動車)に搭載された車載器との間で無線通信を行なう狭域無線通信(DSRC:dedicated short range communication)と呼ばれる無線通信方式(以下DSRC無線通信と表記する)を利用した各種のサービスが提案されている(例えば、非特許文献1を参照)。
【0003】
このようなサービスの中に、特に駐車場での車両を監視する駐車場サービスが有用である。駐車場サービスを実現する方法としては、DSRC無線通信により車載器からID情報(識別情報)などの車両情報を収集し、当該車載器を搭載した車両の移動や停止の状態を監視する方法がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Matsushita Technical Journal Vol.52, No.3, Jun. 2006年,DSRC(狭帯域通信)無線決済システムおよび今後の展開
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の車両を監視する駐車場サービスを実現する方法では、DSRC無線通信により車載器から収集される情報のみに基づいて監視するため、高精度かつ多様な車両の監視機能を実現することは困難である。また、駐車場に設置された車両センサの検出信号を利用する方法もあるが、当該センサの検出範囲が狭く、また誤動作による誤報の発生などの問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、駐車場などにおいて、高精度かつ多様な車両の監視機能を実現できる車両監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の観点に従った車両監視システムは、車両に搭載された車載器との間で情報を交換するための無線通信手段と、前記無線通信手段を介して前記車両の識別情報を取得し、所定のエリアでの前記車両の移動及び停車に関するスケジュール情報を前記識別情報と対応付けて登録する登録手段と、前記所定のエリアでの前記車両の移動または停車の状態を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果と前記スケジュール情報とを照合し、当該照合結果に基づいて前記車両の異常状態を判定する判定手段とを備えた構成である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、駐車場などにおいて高精度かつ多様な車両の監視機能を実現できる車両監視システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に関する車両監視システムの構成を説明するためのブロック図。
【図2】本実施形態に関する車両監視システムを適用する駐車場の一例を示す図。
【図3】本実施形態に関する車両監視システムの基本的動作を説明するためのフローチャート。
【図4】本実施形態に関する車両監視システムの第1の応用例を説明するためのフローチャート。
【図5】本実施形態に関する車両監視システムの第2の応用例を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0011】
[車両監視システムの構成]
図1は、本実施形態に関する車両監視システムの要部を示すブロック図である。本実施形態の車両監視システム10は、図2に示すように、駐車場200に出入する車両20の監視を行なうシステムに適用する構成である。
【0012】
図1に示すように、車両監視システム10は、サーバ11と、路側装置12と、アンテナ13と、画像処理装置14と、カメラ15とを有する。サーバ11は、システム10のメインコンピュータであり、後述するように、駐車スケジュール情報の管理、駐車場200での車両20の異常状態の判定処理、及び警報や通報処理を含む駐車場200でのセキュリティ管理などを実行する。
【0013】
路側装置12は、駐車場200の駐車エリアや車両の走行路に分散されて配置されており、DSRC無線通信を行なうためのアンテナ13を有する。路側装置12は、後述する車載器21との間でDSRC無線通信を実行し、車載器21からユーザID情報(利用者識別情報)を含む車両情報を受信してサーバ11に転送する。
【0014】
カメラ15は、図2に示すように、駐車場200の駐車エリアや車両の走行路に分散されて配置されており、駐車場200内を撮影している。画像処理装置14は、カメラ15から伝送される画像情報(映像)を処理し、車両20の移動や停止の状態を解析して解析情報をサーバ11に伝送する。
【0015】
本実施形態では、監視対象の車両20は、図1に示すように、車載器21を搭載している。車載器21は、例えば専用機器であり、ICカードに対してユーザID情報などの情報を記録し、再生する機能を有する。また、車載器21は、車両のエンジン起動や走行速度などの各種車両情報を、アンテナ22を使用するDSRC無線通信により送信する機能を含む。
【0016】
なお、車載器21は、ユーザ(車両の利用者)の入力操作で入力された情報を、DSRC無線通信により送信する機能を有するものでもよい。また、車載器21は、通常のカーナビゲーション機器と連携する機能を有する構成、あるいはカーナビゲーション機器に組み込まれている構成でもよい。
【0017】
更に、本実施形態では、車両監視システム10は、ユーザが操作する携帯電話(MP)23との間で電子メール情報を交換する通信装置を有する。車両監視システム10は、後述するように、携帯電話23から送信された電子メール情報として駐車スケジュール情報の変更情報などを受信し、サーバ11に転送する。また、車両監視システム10は、サーバ11から出力される駐車スケジュール情報の変更を促す情報を、携帯電話23に電子メール情報として送信する。
【0018】
[車両監視システムの基本的動作]
以下、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の車両監視システム10の基本的動作を説明する。
【0019】
本実施形態の車両監視システム10は、図2に示すように、駐車場200を利用する車両20を監視する駐車場管理システムなどに適用する。
【0020】
まず、サーバ11は、画像処理装置14を介してカメラ15により撮影された画像情報(映像)に基づいて、駐車場200内の駐車エリアでの車両20の移動や停止の状態を認識する。サーバ11は、駐車場200に入った車両20のユーザから入力される駐車スケジュール情報を受け付ける(ステップS1)。駐車スケジュール情報とは、駐車場200での停車時から駐車予定時間を示す情報である。車両監視システム10は、ユーザの携帯電話23から電子メール情報として駐車スケジュール情報を受信して、サーバ11に転送する。また、ユーザの入力操作で入力された情報をDSRC無線通信により送信できる車載器21であれば、路側装置12が、DSRC無線通信により車載器21から送信された駐車スケジュール情報を受信してサーバ11に転送してもよい。
【0021】
一方、路側装置12は、DSRC無線通信により、車両20に搭載されている車載器21からユーザID情報を含む車両情報を受信してサーバ11に転送する(ステップS2)。サーバ11は、路側装置12を介して車載器21から送信されたユーザID情報に対応付けした駐車スケジュール情報を記憶装置に登録(保存)する(ステップS3)。
【0022】
次に、サーバ11は、路側装置12から転送された車両情報に応じて、駐車している車両20の起動を検知する(ステップS4)。路側装置12は、車両20がエンジンを起動すると、車載器21から送信される車両情報を受信し、サーバ11に転送する。サーバ11は、取得した車両情報の中にエンジン起動を示す情報が含まれていることにより、車両20の起動を検知する。
【0023】
サーバ11は、起動した車両20のユーザID情報により登録された駐車スケジュール情報を参照し、当該駐車スケジュール情報のスケジュールに該当するか否かを判定する(ステップS5)。即ち、サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲内であれば、正常であると判定する(ステップS5のNO)。この場合には、サーバ11は、駐車場200での各種のセキュリティを解除する(ステップS7)。従って、当該車両20は、駐車エリアから駐車場200のゲートまで移動し、通常の所定処理(駐車料金支払い処理など)を実行することになる。
【0024】
一方、サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲外の場合には、異常状態が発生していると判定する(ステップS5のYES)。この場合、サーバ11は、駐車場200での所定のセキュリティ処理を実行する(ステップS6)。
【0025】
具体的には、サーバ11は、路側装置12を介して当該車両20の車載器21に対して警報処理を実行し、また駐車場200内の警報ランプなどを点灯させる。これにより、当該車両20が盗難などの異常が発生していることを報知することができる。また、当該車両20のユーザが携帯電話の電話番号やメールアドレスを予め登録している場合には、サーバは、その電話番号やメールアドレスをアクセスして、当該車両20が盗難などの異常が発生していることを通報することも可能である。さらに、サーバ11は、駐車場200のゲートを制御し、異常であると判定した当該車両20のゲート通過を阻止させることも可能である。
【0026】
なお、本実施形態では、前述したように、当該車両20のユーザは、最初に登録した駐車スケジュール情報を、いつでも変更することが可能である。従って、当該車両20のユーザが、登録した駐車予定時間の範囲外で車両20を移動させる場合に、事前に駐車スケジュール情報を変更すれば、サーバ11は正常な移動であると判定する。
【0027】
以上のように本実施形態の車両監視システムであれば、車載器21とのDSRC無線通信を利用した車両情報の取得により、車両20の起動などを検知できる。また、ユーザからの駐車スケジュール情報の登録により、車両20の起動又は停止の状態が登録したスケジュールに基づいて異常であるか否かを判定できる。従って、駐車場200において、車両20の状態を高精度で監視することができる。
【0028】
さらに、駐車スケジュール情報に基づいて車両20の異常状態を判定することにより、所定のセキュリティ処理を実行することで、警報や通報により盗難防止を行なうことが可能である。なお、サーバ11は、駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間を超えて駐車している場合に、ユーザに対して登録された電話番号やメールアドレスをアクセスして、予定駐車時間を超えていることを通報することも可能である。
【0029】
また、サーバ11は、駐車場200に入った車両から車載器とのDSRC無線通信が無効、あるいは駐車スケジュール情報が未登録の場合には、不正駐車の車両として判定することができる。この場合も、警報や通報のセキュリティ処理により、不正駐車の車両に対して迅速対応することが可能である。
【0030】
要するに本実施形態の車両監視システムであれば、高精度の車両監視を実現できると共に、盗難防止、駐車時間の管理、不正駐車に対する対策など多様な車両監視サービスを実現することができる。
【0031】
[第1の応用例]
図4は、本実施形態の車両監視システム10の応用例を説明するためのフローチャートである。なお、車両監視システム10の構成は、図1に示すものと同様であるため、説明を省略する。
【0032】
まず、前述の基本動作と同様に、サーバ11は、駐車場200に入った車両20のユーザから入力される駐車スケジュール情報を受け付ける(ステップS10)。路側装置12は、DSRC無線通信により、車両20に搭載されている車載器21からユーザID情報を含む車両情報を受信してサーバ11に転送する(ステップS11)。サーバ11は、路側装置12を介して車載器21から送信されたユーザID情報に対応付けした駐車スケジュール情報を記憶装置に登録(保存)する(ステップS12)。
【0033】
ここで、サーバ11は、当該車両20のユーザが車両20に接近したことを検知した場合に、登録した駐車スケジュール情報を参照し、スケジュールの変更が発生したか否かを判定する(ステップS13,S14)。サーバ11は、当該車両20のユーザが携帯電話の電話番号やメールアドレスを予め登録している場合に、その携帯電話のGPS(global positioning system)機能を利用し、駐車場200内でのユーザの位置を検出することにより車両20に接近したことを検知する。
【0034】
サーバ11は、駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲内であれば、スケジュール変更は不要であると判定する(ステップS14のNO)。この場合には、サーバ11は、駐車場200での各種のセキュリティを解除してもよい(ステップS18を参照)。
【0035】
一方、サーバ11は、駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲外であれば、スケジュール変更を促すメッセージを、電子メールでユーザが携帯電話に通知する(ステップS14のYES)。サーバ11は、携帯電話によるユーザからの変更指示に応じて、登録した駐車スケジュール情報を変更(再登録)する。
【0036】
また前述の基本動作と同様に、サーバ11は、路側装置12から転送された車両情報に応じて、駐車している車両20の起動を検知する(ステップS15)。サーバ11は、起動した車両20のユーザID情報により登録された駐車スケジュール情報を参照し、当該駐車スケジュール情報のスケジュールに該当するか否かを判定する(ステップS16)。
【0037】
サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲内であれば、正常であると判定する(ステップS16のNO)。この場合には、サーバ11は、駐車場200での各種のセキュリティを解除する(ステップS18)。従って、当該車両20は、駐車エリアから駐車場200のゲートまで移動し、通常の所定処理(駐車料金支払い処理など)を実行することになる。
【0038】
一方、サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲外の場合には、異常状態が発生していると判定する(ステップS16のYES)。この場合、サーバ11は、駐車場200での所定のセキュリティ処理を実行する(ステップS17)。
【0039】
以上のように本応用例の場合、前述したように、当該車両20のユーザが任意に登録した駐車スケジュール情報を変更できるだけでなく、システム10からユーザに対して駐車スケジュール情報の変更を促すことができる。従って、駐車スケジュール情報に基づいて、高精度の車両監視を行なうことができる。なお、前述と同様に、盗難防止、駐車時間の管理、不正駐車に対する対策など多様な車両監視サービスを実現することができる。
【0040】
[第2の応用例]
図5は、本実施形態の車両監視システム10の第2の応用例を説明するためのフローチャートである。なお、車両監視システム10の構成は、図1に示すものと同様であるため、説明を省略する。
【0041】
まず、前述の基本動作と同様に、サーバ11は、駐車場200に入った車両20のユーザから入力される駐車スケジュール情報を受け付ける(ステップS20)。路側装置12は、DSRC無線通信により、車両20に搭載されている車載器21からユーザID情報を含む車両情報を受信してサーバ11に転送する(ステップS21)。サーバ11は、路側装置12を介して車載器21から送信されたユーザID情報に対応付けした駐車スケジュール情報を記憶装置に登録(保存)する(ステップS22)。
【0042】
ここで、サーバ11は、事前に取得した不正ID情報の判定基準情報(例えば盗難車のリスト)などに基づいて、路側装置12を介して車載器21から送信されたユーザID情報が不正ID情報であるか否かを判定する(ステップS23)。サーバ11は、不正ID情報であると判定した場合には、当該ユーザID情報を不正ID情報のリストに登録する(ステップS24)。
【0043】
さらに、サーバ11は、例えば車載器のユーザID情報を管理する管理センターや、他の駐車場の車両監視システムのサーバに不正ID情報が記録されている車載器を発見したことを通報する(ステップS25)。次に、サーバ11は、警報処理を含む駐車場200での所定のセキュリティ処理を実行する(ステップS26)。
【0044】
また、不正ID情報でない場合には、前述の基本動作と同様に、サーバ11は、路側装置12から転送された車両情報に応じて、駐車している車両20の起動を検知する(ステップS27)。サーバ11は、起動した車両20のユーザID情報により登録された駐車スケジュール情報を参照し、当該駐車スケジュール情報のスケジュールに該当するか否かを判定する(ステップS28)。
【0045】
サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲内であれば、正常であると判定する(ステップS28のNO)。この場合には、サーバ11は、駐車場200での各種のセキュリティを解除する(ステップS30)。従って、当該車両20は、駐車エリアから駐車場200のゲートまで移動し、通常の所定処理(駐車料金支払い処理など)を実行することになる。
【0046】
一方、サーバ11は、車両20が起動する時間が駐車スケジュール情報で指定された駐車予定時間の範囲外の場合には、異常状態が発生していると判定する(ステップS28のYES)。この場合、サーバ11は、駐車場200での所定のセキュリティ処理を実行する(ステップS29)。
【0047】
以上のように本応用例の場合、前述したように、駐車場200での車両監視だけでなく、不正ID情報が登録された車載器を発見することが可能である。このような不正ID情報が登録された車載器を搭載している車両は、盗難車である可能性も高い。従って、駐車スケジュール情報に基づいた車両監視だけでなく、車載器からの車両情報に基づいて盗難車などを監視することができる。
【0048】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10…車両監視システム、11…サーバ、12…路側装置、13…アンテナ、
14…画像処理装置、15…カメラ、20…車両、21…車載器、
22…アンテナ、23…携帯電話(MP)、200…駐車場。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載器との間で情報を交換するための無線通信手段と、
前記無線通信手段を介して前記車両の識別情報を取得し、所定のエリアでの前記車両の移動及び停車に関するスケジュール情報を前記識別情報と対応付けて登録する登録手段と、
前記所定のエリアでの前記車両の移動または停車の状態を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果と前記スケジュール情報とを照合し、当該照合結果に基づいて前記車両の異常状態を判定する判定手段と
を具備したことを特徴とする車両監視システム。
【請求項2】
前記登録手段は、
前記スケジュール情報の変更情報を受信し、登録した前記スケジュール情報を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両監視システム。
【請求項3】
前記無線通信手段以外に、携帯型無線通信手段により送信される前記スケジュール情報または前記変更情報を受信する手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項4】
前記登録手段は、
前記無線通信手段または前記携帯型無線通信手段により送信される前記スケジュール情報を受信し、前記識別情報に対応付けて記憶装置に保存するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項5】
前記検知手段は、
前記所定のエリアを撮影するカメラと、
前記カメラから伝送される画像情報を処理して、前記車両の移動または停車の状態を検知するための情報を生成する画像処理手段と
を含む構成であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項6】
前記判定手段は、
前記検知手段からの検知結果により前記車両が前記所定のエリアから移動または移動準備の状態で、当該時間が前記スケジュール情報で指定された時間とは異なる場合に、異常状態であると判定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項7】
前記判定手段が異常状態であると判定したときに、所定の警報処理または前記所定のエリアのゲート制御を実行する手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項8】
前記検知手段は、
前記無線通信手段により受信した車両のエンジン起動を示す情報に基づいて、前記車両が前記所定のエリアから移動または移動準備の状態であることを検知するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項9】
前記判定手段により前記車両が前記所定のエリアから移動または移動準備の状態であると判定された場合に、前記携帯型無線通信手段を介して前記スケジュール情報の変更を促す情報を送信する手段を有することを特徴とする請求項3に記載の車両監視システム。
【請求項10】
前記無線通信手段を介して前記車両の識別情報を取得したときに、当該識別情報が不正情報であるか否かを判定する不正判定手段を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項11】
前記所定のエリアは駐車場に含まれる駐車区画エリアであり、
前記判定手段は、
前記車両の異常状態として、前記車両が不正な駐車車両であることを判定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の車両監視システム。
【請求項12】
無線通信手段により車両との間で情報を交換する処理と、
前記無線通信手段を介して前記車両の識別情報を取得し、所定のエリアでの前記車両の移動及び停車に関するスケジュール情報を前記識別情報と対応付けて登録する処理と、
前記所定のエリアでの前記車両の移動または停車の状態を検知する処理と、
前記検知結果と前記スケジュール情報とを照合し、当該照合結果に基づいて前記車両の異常状態を判定する処理と
を実行することを特徴とする車両監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−181003(P2011−181003A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46983(P2010−46983)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】