説明

車載器及び配信システム

【課題】コンテンツの有効期間の開始日時前のコンテンツ情報を提示して、コンテンツ情報が車載器内に存在することを明示的に報知し、事業者及びユーザ双方にとってコンテンツ情報の非提示による不利益を回避して、コンテンツ情報の有益性を高め利便性を向上させること。
【解決手段】複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶部、コンテンツ情報に基づく情報を報知する表示部又は音声出力部、記憶部に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索し、当該検索したコンテンツ情報に基づく情報を表示部又は音声出力部により報知させる制御部、を備えた車載器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器及び配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して路上に設置された路側無線装置と狭域無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から情報提供を受けることが可能な車載器がある。このような車載器を用いたシステムとして、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ車両に搭載された車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置が路側無線装置を介して、コンテンツ情報(例えば、周辺の店舗や医療機関の情報、広告等)を配信するものがある。
【0003】
センター装置から配信されたコンテンツ情報を記憶し、そして、センター装置と通信できない環境においても、当該コンテンツ情報を再生可能とする車載器が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−109032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車載器が受信するコンテンツ情報に、コンテンツ情報に含まれるコンテンツの開始日時及び終了日時を示す有効期間をコンテンツ情報を提供する事業者等により予め設定すること検討されている。
【0005】
この場合車載器は、現在日時が有効期間内のコンテンツ情報を提供する。しかし、有効期間を過ぎたコンテンツ情報の取り扱いは任意であるため、車載器は、有効期間を過ぎた情報を削除したり、又は、保有し提示したりすることも可能である。ただし、有効期間の開始日時が現在日時前であるコンテンツ情報が開始日時よりも前には提示されないように規定することも検討されている。
【0006】
このような車載器において、あるコンテンツ情報の有効期間の開始日時よりも前、及び、終了日時よりも後に当該車載器が利用された場合、当該有効期間のコンテンツ情報はユーザに提示されない。このような状況は、有効期間が短いコンテンツ情報において頻繁に発生すると予想される。
【0007】
従って、車載器に有用なコンテンツ情報があるにも拘らず、ユーザに提示されない状況が発生する可能性が起こり得る。一方、事業者がコンテンツ情報により広告効果を期待している場合には、期待する効果が得られないという状況が発生するし、また、ユーザはコンテンツ情報による有益な情報を得られないという状況が発生する。
【0008】
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、コンテンツの有効期間の開始日時前のコンテンツ情報を提示して、コンテンツ情報が車載器内に存在することを明示的に報知し、事業者及びユーザ双方にとってコンテンツ情報の非提示による不利益を回避して、コンテンツ情報の有益性を高め利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索し、当該検索したコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、を備える車載器である、ことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報を前記表示手段に報知させる位置を示す情報提供地点情報を有し、現在地の位置情報を検出する現在地検出手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記現在地検出手段により検出された現在地の位置情報を含む情報提供地点情報を有するコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報のうち前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記制御手段は、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報が複数ある場合、現在日時と開始日時までの期間が最も短いコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、ことを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器において、前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報の報知許可指示が入力される入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により入力された報知許可指示に応じて、前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、ことを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報を識別する識別情報、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時、現在日時が当該終了日時以降となった場合に遷移するコンテンツ情報の識別情報を示す遷移識別情報とを有し、複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、前記報知手段に前記コンテンツ情報に基づく情報を報知させる場合、前記コンテンツ情報の前記遷移識別情報に対応するコンテンツ情報に遷移させる指示が入力される遷移手段を前記報知手段に設け、前記遷移手段に当該指示が入力された場合、前記遷移識別情報に対応するコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる制御手段と、を備える車載器である、ことを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載器において、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記報知手段に報知させるコンテンツ情報の指定指示が入力される入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により入力された指定指示に応じたコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる場合、前記遷移手段を前記報知手段に設ける、ことを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、を備える車載器である、ことを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車載器において、前記報知手段により報知されたコンテンツ情報の一覧情報のうち、いずれかのコンテンツ情報の選択指示が入力される入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により入力された選択指示に応じたコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、ことを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の車載器において、前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報の対象地点に関する情報を示す対象地点情報を有し、前記入力手段は、前記報知手段により報知されるコンテンツ情報の一覧情報として、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記対象地点情報を有するコンテンツ情報の一覧情報を報知させる対象地点一覧指示が入力され、前記制御手段は、前記入力手段により対象地点一覧指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記対象地点情報を有するコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる、ことを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項7から9のいずれか一項に記載の車載器において、前記コンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる位置を示す情報提供地点情報を有し、前記入力手段は、前記報知手段により報知されるコンテンツ情報の一覧情報として、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記情報提供地点情報を有するコンテンツ情報の一覧情報を報知させる提供地点一覧指示が入力され、前記入力手段により提供地点一覧指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記情報提供地点情報を有するコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる、ことを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項1から6、8から10のいずれか一項に記載の車載器において、前記制御手段は、前記コンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる際、当該コンテンツ情報の開始日時を報知させる、ことを特徴としている。
【0020】
請求項12に記載の発明は、コンテンツ情報を送信するセンター装置と、当該コンテンツ情報を受信する車載器と、が路側無線装置を介してデータ送受信可能に接続された配信システムにおいて、前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、前記車載器は、複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索し、当該検索したコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、を備える配信システムである、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、コンテンツの有効期間の開始日時前のコンテンツ情報を提示でき、コンテンツ情報が車載器内に存在することを明示的に報知できる。従って、事業者及びユーザ双方にとってコンテンツ情報の非提示による不利益を回避でき、コンテンツ情報の有益性を高め利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20、センター装置30により構成される。センター装置30は、路側無線装置20を介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。
路側無線装置20は、路上や駐車場等に設置される。各路側無線装置20は、ネットワークNを介してセンター装置30と接続されている。また、路側無線装置20と車両Cの車載器10とは、DSRC通信が可能である。
【0023】
なお、コンテンツ情報とは、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音情報)の他、コンテンツを提供する事業者に関する情報、コンテンツの有効期限の情報(例えば、有効期限の開始日時や終了日時)、サービスを提供可能な対象地点の情報(例えば、広告している店舗の地点を示す緯度経度や店舗名等)、指定したコンテンツの通知を行うポップアップの再生をする地点(例えば、ポップアップの再生地点を示す緯度経度、ポップアップを再生する道路種別や車両の進入方向を指定する情報等)、コンテンツの表示画面の遷移情報(次に表示する画面を指定する情報等)、嗜好情報等を含む情報である。詳細は後述する。
【0024】
図1では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信する配信事業者は複数ある。そのため、センター装置30は、配信事業者毎に備えられるものであってもよい。
【0025】
以下、各構成装置について詳細に説明する。
図2に、路側無線装置及び路側エリアを説明するための図を示す。
路側無線装置20は、図2に示すように本体装置20aとアンテナ20bとから構成されている。路側無線装置20は、道路脇、道路上方又は駐車場脇等に設置されたアンテナ20bから、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20近傍に路側エリアZを形成する。路側無線装置20は、この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20と車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0026】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式である。DSRCの通信範囲は、例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20からのDSRCの送信出力は、何れも同じ程度に設定されている。従って、複数の路側無線装置20がそれぞれ形成する路側エリアZは、設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0027】
本体装置20aは、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、本体装置20aは、アンテナ20bを介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10へ転送する。本体装置20aとしては、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。なお、ここでは本体装置20aは、センター装置30と別体として説明したが、本体装置20aがセンター装置30の一部又は全部の機能を兼ね備えるようにしてもよい。
【0028】
車載器10は、車両Cに搭載され、搭載された車両Cを目的地へ誘導するための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0029】
図3に、本実施の形態における車載器10の構成を示す。
図3に示すように、車載器10は、カーナビ部1、VICS(Vehicle Information and Communication System)モジュール2、DSRC部3、制御部4、無線通信部5等を備えて構成されている。なお、無線通信部5は、必要に応じて備えていることが好ましい。
【0030】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備えている。カーナビ部1は、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導するための処理を行う。
【0031】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出された現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図DB等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、カーナビ制御部1aは、地図記憶部1cに記憶されている地図DBを用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0032】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは、移動方向の変化量を示す車両Cの加速度を検出する。方位センサは、地磁気の検出を行って車両Cの絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両Cの現在地の位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力し、現在地検出手段として機能する。
【0033】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図DB、VICSモジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。地図DBは、表示用の地図画面、経路探索用の情報、施設や公園等の地点の情報等を含んでいる。地点の情報は、例えば地点の名称、緯度経度、住所、電話番号等である。
【0034】
入力部1dは、操作キーや表示部1eのモニタと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0035】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4やカーナビ制御部1a表示制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。表示部1eは、各種設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報のコンテンツの画面等の各種画面を表示し、報知手段として機能する。
【0036】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。また、記憶部1fは、センター装置30から受信した複数のコンテンツ情報を記憶する記憶手段として機能する。
【0037】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備える。音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示されたコンテンツ情報の表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、合成音声信号をスピーカにより出力する報知手段として機能する。
【0038】
VICSモジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICSセンターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール2は、VICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。
【0039】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、DSRC通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3d、ICカードI/F部3eを備えて構成されている。DSRC部3は、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報等の各種情報を送信受信するための通信処理等を行う。
【0040】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う場合、DSRC制御部3aは、DSRC通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせ、ETC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
【0041】
また、DSRC制御部3aは、センター装置30へのコンテンツ情報等の受信要求を行う場合、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域3c1に記憶されている各種情報を、DSRC通信部3bにより路側無線装置20を介してセンター装置30に送信させる一方、DSRC通信部3bにより路側無線装置20を介してコンテンツ情報等を受信した場合はこれを制御部4に出力する。
【0042】
DSRC通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20やETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0043】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。また、記憶部3cには、アップリンク情報記憶領域3c1が設けられている。アップリンク情報記憶領域3c1は、センター装置30に情報を提供するために専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0044】
特性情報とは、車載器10の機器特性に関する情報をいう。特性情報には、車載器10に個々に割り振られたID(以下、車載器IDという)、車載器10が対応できる言語、地図の測地系、著作権管理技術、表示部1eのモニタの解像度、SVG(Scalable Vector Graphics)の対応性、コンテンツ情報を蓄積可能な記憶容量等の情報が含まれる。
【0045】
アップリンク情報とは、センター装置30において配信するコンテンツ情報を選択するために用いる情報であり、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報の後述する情報コードを含む配信要求情報である。なお、アップリンク情報は、制御部4によってサービス事業者に応じた内容でサービス事業者毎に生成され、最新の内容となるように制御部4が常に更新を行っている。
【0046】
図4に、アップリンク情報の例を示す。
図4に示すように、アップリンク情報は、サービス事業者コード(ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をしたサービス事業者を示すコード)、車両Cの目的地、経由地数識別フラグ、経由地、嗜好ジャンルテーブルデータ、嗜好情報バージョン、会員情報、車両Cが過去に立寄った過去立寄地、車両Cに搭載されている車載器10が受信し記憶しているコンテンツ情報の数を示す受信数識別フラグ、受信し記憶している各コンテンツ情報の受信/再生履歴等の情報が含まれている。
【0047】
受信/再生履歴情報には、受信情報コードや再生識別フラグが含まれている。
受信情報コードは、車載器10が受信したコンテンツ情報に付与されている識別コードである。再生識別フラグは、受信したコンテンツ情報が表示部1eに表示される等して再生されたか否かを示す情報である。なお、この受信/再生履歴情報に、再生時の緯度経度情報や時刻情報等が含まれてもよい。
【0048】
ETC処理部3dは、ICカードI/F部3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0049】
ICカードI/F部3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0050】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、制御部4は、DSRC部3のDSRC通信動作や無線通信部5の通信動作を制御する。なお、制御部4は、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。その他、制御部4は、センター装置30から受信したコンテンツ情報やVICSモジュール2を介して受信した交通情報等の保存、再生制御等を行う。
【0051】
また、制御部4は、CPUのクロックを利用して計時が可能であり、現在日時を生成する内部タイマーとしての機能を有する。現在日時としては、年、月、日、時、分、秒等である。
【0052】
更に制御部4は、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理と、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理と、第3有効期限前コンテンツ情報提示処理とを実行する制御手段として機能する。
【0053】
第1有効期限前コンテンツ情報提示処理では、記憶部1fに記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、現在地検出部1bにより検出された現在地の位置情報を含む提供地点情報を有するコンテンツ情報が検索され、当該検索されたコンテンツ情報のうちコンテンツの有効期間の開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報が検索され、検索されたコンテンツ情報に基づく画面が表示部1eに表示されたり、検索されたコンテンツ情報に基づく音声データが音声出力部1gから出力されたりする。
【0054】
第2有効期限前コンテンツ情報提示処理では、表示部1eにコンテンツ情報に基づく画面が表示される場合、コンテンツ情報の有効期限後の次再生情報コードに対応するコンテンツ情報に遷移する指示が入力される遷移手段としての次へボタンが画面上に設けられ、次ボタンが押下された場合、有効期限後の次再生情報コードに対応するコンテンツ情報に基づく画面が表示部1eに表示される。なお、有効期限後の次再生情報コードについては、後述する。
【0055】
第3有効期限前コンテンツ情報提示処理では、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報のうち、コンテンツの有効期間の開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報が抽出され、当該抽出されたコンテンツ情報の一覧情報を示すコンテンツ一覧画面が表示部1eに表示される。
【0056】
無線通信部5は、携帯電話やPHS、LANカード等の無線通信デバイス40を用いるPDC(Personal Digital Cellular)、CDMA(Code Division Multiple Access)の他、WiMAX(World wide Interoperability for Microwave Access)等による無線通信が可能な通信モジュールを備えて、センター装置30と無線通信を行う。
なお、無線通信部5は、上述したような無線通信手段だけでなく、有線通信手段(例えば、PLC;Power Line Communication等)を備え、センター装置とデータのやり取りを行ってもよい。
【0057】
次に、センター装置30について説明する。
センター装置30は、複数のコンテンツ情報を記憶し、記憶した複数のコンテンツ情報を車載器10に配信する。
図5に、センター装置30の機能的構成を示す。
図5に示すように、センター装置30は、制御部31、入力部32、表示部33、記憶部34、通信部35を備える。
【0058】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部を集中制御する。例えば、制御部31は、車載器10に配信するコンテンツ情報の編成を行う。編成とは、コンテンツ情報をはじめから作り出すことの他、予めコンテンツ情報を構成するのに必要なパーツの情報を記憶しておき、パーツの情報を用いてコンテンツ情報を組み立てたり、予め作成して記憶しておいたコンテンツ情報を変更、一部削除したり、他の情報を追加したりすることも含む。
【0059】
制御部31は、受信したアップリンク情報に応じて、当該アップリンク情報含まれる受信情報コードに対応するコンテンツ情報を記憶部34から取得し、当該コンテンツ情報を通信部35により車載器に送信させる。制御部31は、アップリンク情報に応じたコンテンツ情報を送信する際、当該コンテンツ情報の遷移先となるコンテンツ情報も同時に送信する。
【0060】
入力部32はキーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
【0061】
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0062】
記憶部34には、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データが記憶されている。記憶部34には、コンテンツ情報の配信サービスに加入する契約を行う際にユーザが会員登録を行うため、会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報が会員データベースとして記憶されている。さらに記憶部34には、ユーザが所有する車載器10の車載器ID等の情報がユーザ毎にデータベース化されて記憶されている。
【0063】
センター装置30では、記憶部34に記憶されているデータベースからコンテンツ情報が取得され、必要であれば情報の削除、追加、変更等の編集が行われ、配信するコンテンツ情報の編成が行われる。配信するコンテンツ情報が複数ある場合は、それらがひとまとまりの配信グループとして車載器10に送信される。
【0064】
コンテンツ情報とは、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音情報)だけではなく、コンテンツを提供するサービス事業者の情報等の他の配信すべき情報を含めたひとまとまりの情報をいう。
【0065】
図6に、コンテンツ情報のフォーマットの一例を示す。
図6に示すように、コンテンツ情報には、個々にIDが付された情報、例えば構成ID情報、サービス事業者情報、情報提供企業情報、再生条件、有効期限、提供時間、対象地点情報、情報提供地点、遷移情報等が含まれている。
【0066】
ID=00の構成ID情報は、コンテンツ情報内に含まれる情報のIDの一覧を示す(記述する)。ID=00の構成IDを参照することにより、コンテンツ情報内にどの情報が含まれているかを判断することができる。
【0067】
ID=01のサービス事業者情報は、サービス事業者を特定するための情報であり、例えば、事業者コード等である。
【0068】
ID=02の情報提供企業情報は、コンテンツの情報に関する詳細な情報である。例えば、情報提供企業情報は、企業コード、企業表示テキスト、情報コード、情報表示テキスト等である。企業コードは、サービス事業者によって割り当てられたコンテンツの提供元を示す。情報コードは、サービス事業者がコンテンツ情報毎にユニークに割り付けたコードを示す。情報表示テキストは、コンテンツ内容を示すテキスト情報である。
【0069】
ID=03の再生条件は、コンテンツ情報の再生条件に関する情報であり、例えば即時/蓄積コード等を含む。即時/蓄積コードは、受信完了後即時に再生するコンテンツであるか、受信したコンテンツ情報を路側エリアZ外でも利用可能なコンテンツとして蓄積するか、を表す識別子である。
【0070】
ID=04の有効期限は、コンテンツの有効期間(有効期限)を示す情報であり、例えば、コンテンツの有効期間の開始日時を示す開始年月日時分、終了日時を示す終了年月日時分を秒単位で示している。
また、ID=04の有効期限には、有効期限後の次再生情報コードが含まれている。この有効期限後の次再生情報コードは、現在日時が終了日時以降となった場合に、当該コンテンツ情報に基づく画面の遷移先となるコンテンツ情報の識別情報(情報コード)を示す遷移識別情報である。
【0071】
ID=05の提供時間は、コンテンツで示された店舗等の営業時間や、コンテンツの情報提供時間等である。
【0072】
ID=10の対照地点情報は、コンテンツによるサービスの提供が可能な対象地点(店舗や施設など)についての情報である。対象地点情報は、例えば、対象地点座標(緯度経度)、対象地点名称等を示す対象地点表示用テキスト、アイコン表示画像データ、対象地点の説明や広告やお知らせ等の情報提供すべきコンテンツである表示用文字データ、表示画像データ、表音文字列データ等の各種テキストデータ、画像データ、音声データ等である。
【0073】
ID=20の情報提供地点の情報には、コンテンツを表示部1eや音声出力部1gにより再生する複数の位置の情報や、当該位置で再生されるコンテンツが含まれる。
情報提供地点は、特定の場所で特定の方向から車両Cが進入した際に、特定のコンテンツ情報を再生する地点であり、指定された位置を中心とする円状の提供範囲で規定される。ID=20の情報提供地点の情報は、この情報提供地点として指定された情報提供中心座標(緯度経度)、情報提供エリア、車両Cの進入方向を示す情報提供方向コードと、情報提供地点で再生するコンテンツの表示画像データや表音文字列データ等からなる。
【0074】
ID=30の遷移情報は、複数のコンテンツ情報に基づく画面(ID=10の対象地点情報の画面)を遷移させて表示する場合に用いる情報である。遷移情報は、次再生情報コード有無フラグ、次再生情報コードを含む。次再生情報コード有無フラグは、各次再生情報コードの有無を示す。次再生情報コードは、次の遷移先の画面のコンテンツ情報の情報コードである。本実施の形態では、最大8つの次再生情報コードを格納可能とし、次再生情報コード有無フラグを8bitで示す。
【0075】
上記の他、詳細情報(ID=40)、駐車場満空情報(ID=50)、駐車場静的情報更新(ID=51)、削除駐車場ID情報(ID=52)、運転支援情報(ID=64)、嗜好データ(ID=80)等を含んでもよい。
【0076】
なお、この他、異なる番号のIDを付与して新たな情報内容を定義してもよい。上記の各IDの情報が必ずしも全てコンテンツ情報に含まれている必要はなく、必要に応じてコンテンツ情報に含められる。例えば、あるコンテンツ情報はID=00〜05、ID=10により特徴付けられた情報を持ち、また別のあるコンテンツ情報はID=00〜05、ID=20、ID=30により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID=00〜05は、基本的な情報である。従って、全てのコンテンツ情報は、ID=00〜05の情報を持つ。
【0077】
通信部35は、路側無線装置20とDSRC通信又はその他の無線通信を行うための通信用インターフェイスを備え、制御部31の通信制御に従って通信処理を実行する。
【0078】
次に、動作について説明する。
図7を参照して、コンテンツ情報を配信する際におけるセンター装置30、路側無線装置20、車載器10の処理の流れを説明する。
【0079】
図7に示すように、まず車両Cのエンジンが起動され車載器10の電源が投入されると(ステップS1)、制御部4は、車載器10の特性情報を生成し、記憶部3cのアップリンク情報記憶領域3c1に書き込む(ステップS2)。制御部4は、表示部1e等の各部に問い合わせて、或いは予め記憶部1fに記憶されている情報を読み出す等して特性情報を取得し、アップリンク情報記憶領域3c1の対応する領域に書き込む。なお、実際には制御部4が書込を指示する制御情報をDSRC制御部3aに出力し、このDSRC制御部3aが特性情報をアップリンク情報記憶領域3c1に書き込む。
【0080】
その後、車両Cが走行を開始し、路側無線装置20の路側エリアZに進入すると(エリアイン)、路側無線装置20は、車両Cを検出する。また、車載器10のDSRC制御部3aがDSRC通信による接続処理を開始する(ステップS3a、S3b)。すなわち、路側無線装置20は、DSRCの電波を送出し、車載器10からの応答が得られると、通信路を確立する。路側無線装置20は、通信路を確立するとセンター装置30に対し接続が完了した旨の通知情報を送信する(ステップS4a)。一方、車載器10のDSRC部3は、制御部4に対し接続が完了した旨の通知情報を出力する(ステップS4b)。
【0081】
次いで、路側無線装置20は、車載器10のDSRC部3に対し、アップリンク情報記憶領域3c1内の情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた車載器10のDSRC部3は、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込まれている特性情報を路側無線装置20に送信する(ステップS5)。特性情報は、路側無線装置20を介してセンター装置30に送信される。次いで、制御部4は、アップリンク情報を生成し、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込む(ステップS6)。
【0082】
センター装置30は、車載器10に対し定期的にポーリングを行って(ステップS7)、アップリンク情報記憶領域3c1に書き込まれたアップリンク情報を要求する。
車載器10のDSRC部3は、センター装置30からのポーリングに応じてアップリンク情報記憶領域3c1に記憶されているアップリンク情報を、路側無線装置20を介してセンター装置30に送信する(ステップS8)。
【0083】
センター装置30は、記憶部34に記憶されているコンテンツ情報のうち、受信した特性情報及びアップリンク情報に応じたコンテンツ情報を読み出して車載器10に送信する(ステップS9)。車載器10では、受信したコンテンツ情報が記憶部1fに保存される(ステップS10)。
【0084】
その後、センター装置30では、配信すべきコンテンツ情報が全て配信された後、配信終了を通知するメッセージ情報が制御部31により生成されて車載器10に送信される(ステップS11)。この配信終了のメッセージ情報は、ユーザに対しエリアアウトを促すためのものである。車載器10は、このメッセージ情報を受信し表示部1eに表示する。その後、車載器10の制御部4は、路側無線装置20との通信が一定時間途絶えると、配信を終了したと判断し、アップリンク情報を削除する制御を行う(ステップS12)。この制御に応じて、DSRC制御部3aは、アップリンク情報記憶領域3c1内のアップリンク情報を削除する。
【0085】
次に、車載器10において実行される第1有効期限前コンテンツ情報提示処理について説明する。第1有効期限前コンテンツ情報提示処理では、提供地点情報テーブルが用いられる。この提供地点情報テーブルは、ID=20の情報提供地点の情報が含まれているコンテンツ情報を管理するものである。
【0086】
まず、車載器10においてコンテンツ情報を受信した際に実行される提供地点情報テーブル作成処理を説明する。図8に、提供地点情報テーブル作成処理のフローチャートを示す。なお、図8に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0087】
制御部4は、コンテンツ情報を受信すると、受信したコンテンツ情報のうち、いずれか1つを選択する(ステップS21)。制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=00を参照し、ID=20(情報提供地点)が含まれているか否かを判別する(ステップS22)。選択したコンテンツ情報のID=00にID=20が含まれていない場合(ステップS22;NO)、提供地点情報テーブル作成処理は終了する。
【0088】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=20が含まれている場合(ステップS22;YES)、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=20に含まれる複数の情報提供地点のうち提供地点情報テーブルとして登録済みとなった情報提供地点の数(情報提供地点数)nを0に設定する(ステップS23)。
【0089】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=20に含まれている複数の情報提供地点のうち、いずれか1つを参照する。制御部4は、参照している情報提供地点の情報提供中心座標、情報提供エリア、情報提供方位コードを抽出する(ステップS24)。
【0090】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=01に含まれる事業者コードを抽出する(ステップS25)。また、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=02に含まれる企業コード、情報コードを抽出する(ステップS26)。更に、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=04に含まれる有効期限の開始年月日時分秒(開始日時)及び終了年月日時分秒(終了日時)を抽出する(ステップS27)。
【0091】
制御部4は、ステップS24〜S27において抽出した各情報を対応付けて提供地点情報テーブルとして記憶部1fに登録する(ステップS28)。
【0092】
図9に、提供地点情報テーブルの例を示す。
図9に示すように、提供地点情報テーブルには、情報提供中心座標、情報提供エリア、情報提供方位コード、事業者コード、企業コード、情報コード、有効期限の開始年月日時分秒及び終了年月日時分秒が登録される。
【0093】
制御部4は、登録済みの情報提供地点数nに1を加算する(ステップS29)。制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=20に含まれる情報提供地点の総数Nを抽出する(ステップS30)。
【0094】
制御部4は、登録済みの情報提供地点数nが情報提供地点の総数N未満であるか否かを判別する(ステップS31)。制御部4は、登録済みの情報提供地点数nが情報提供地点の総数N未満である場合(ステップS31;YES)、選択したコンテンツ情報のID=20に含まれている未登録の情報提供地点のうち、いずれか1つを参照し(ステップS32)、ステップS24の処理に戻る。
【0095】
登録済みの情報提供地点数nが情報提供地点の総数N未満でない場合(ステップS31;NO)、制御部4は、受信したコンテンツ情報のうち、未選択のコンテンツ情報があるか否かを判別する(ステップS33)。受信したコンテンツ情報のうち未選択のコンテンツ情報がある場合(ステップS33;YES)、制御部4は、ステップS21の処理に戻る。
【0096】
受信したコンテンツ情報のうち未選択のコンテンツ情報がない場合(ステップS33;NO)、提供地点情報テーブル作成処理は終了する。
【0097】
コンテンツ情報のID=20には、複数の情報提供地点が含まれている。そのため、制御部4の提供支店情報テーブル作成処理により、図9に示すような提供地点情報テーブルが情報提供地点毎に作成される。例えば、ID=20に5つの情報提供地点が含まれている場合、ステップS24〜S32の処理が5回繰り返され、5つの提供地点情報テーブルが作成されることとなる。
【0098】
図10に、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートを示す。
なお、図10に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0099】
制御部4は、現在地検出部1bから現在地の位置情報(緯度、経度)と、現在の進行方向とを取得する(ステップS41)。
【0100】
制御部4は、記憶部1fに登録されている複数の提供地点情報テーブルのうち取得した現在地の位置情報及び現在の進行方向が提供位置条件を満たす提供地点情報テーブルを検索する(ステップS42)。提供位置条件とは、情報提供中心座標、情報提供エリア、情報提供コードに基づいて定められるものである。
【0101】
制御部4は、ステップS42の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがあるか否かを判別する(ステップS43)。
【0102】
ステップS42の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがない場合、即ち、取得した現在地の位置情報及び現在の進行方向が提供位置条件を満たす提供地点情報テーブルがない場合(ステップS43;NO)、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理は終了する。
【0103】
ステップS42の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがある場合、即ち、取得した現在地の位置情報及び現在の進行方向が提供位置条件を満たす提供地点情報テーブルがある場合(ステップS43;YES)、制御部4は、この判別結果に該当する提供地点情報テーブルの有効期限(開始年月日時分秒及び終了年月日時分秒)と現在日時とを比較する。そして制御部4は、現在日時が有効期限内(開始年月日時分秒から終了年月日時分秒以内)の提供地点情報テーブルを検索する(ステップS44)。
【0104】
制御部4は、ステップS44の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがあるか否かを判別する(ステップS45)。
【0105】
制御部4は、ステップS44の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがある場合、即ち、現在日時が有効期限内の提供地点情報テーブルがある場合(ステップS45;YES)、現在日時から終了年月日時分秒までの期間が最も短い提供地点情報テーブルを選出する(ステップS46)。
【0106】
ステップS46において、複数の提供地点情報テーブルが選出された場合、制御部4は、予め定められた選出条件に基づいて、いずれか一つの提供地点情報テーブルを選出する。選出条件の例としては、各提供地点情報テーブルの情報コードに基に対応するコンテンツ情報を参照してID=05に含まれる情報提供時間に現在日時が含まれていること、提供地点情報テーブルとして記憶部1fに記憶された日時が最も新しいこと、ステップS44の検索条件に最初に検索されたこと、を用いることができる。
【0107】
制御部4は、ステップS46後、ユーザ設定情報を取得する(ステップS47)。
このユーザ設定情報は、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理が実行される前に、入力部1dにより設定された各種情報であり、報知許可指示情報を含む。
報知許可指示情報は、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく画面を表示部1eに表示又は音声データを音声出力部1gから出力することを許可するか否かを示すものである。この報知許可指示情報は、図11に示すような設定画面により設定され、表示部1eに表示される図11に示す設定画面と入力部1dによるタッチパネルとが報知許可指示情報が入力される入力手段として機能する。
【0108】
図11に示すように、設定画面G1には、メッセージ領域M1、はいボタンB11、いいえボタンB12が設けられている。メッセージ領域M1には、「有効期限開始日時前の情報を表示しますか?」等の報知許可指示情報を問うメッセージが表示される。
【0109】
はいボタンB11が選択された場合、報知許可指示情報は、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく画面を表示部1eに表示又は音声データを音声出力部1gから出力することを許可することを示す。
いいえボタンB12が選択された場合、報知許可指示情報は、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく画面を表示部1eに表示又は音声データを音声出力部1gから出力することを許可しないことを示す。
【0110】
制御部4は、ユーザ設定情報に含まれる報知許可指示情報に基づいて、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく画面が表示部1eに表示又は音声データが音声出力部1gから出力されることが許可されているか否かを判別する(ステップS48)。
【0111】
報知許可指示情報が許可しないことを示している場合(ステップS48;NO)、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理は終了する。報知許可指示情報が許可することを示している場合(ステップS48;YES)、制御部4は、ステップS49の処理へ進む。
【0112】
ステップS44の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがない場合、即ち、現在日時が有効期限内の提供地点情報テーブルがない場合(ステップS45;NO)、又は、ステップS48;NO後、制御部4は、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されている提供地点情報テーブルを検索する(ステップS49)。
【0113】
制御部4は、ステップS49の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがあるか否かを判別する(ステップS50)。
【0114】
ステップS49の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがない場合、即ち、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されている提供地点情報テーブルがない場合(ステップS50;NO)、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理は終了する。
【0115】
ステップS49の検索条件に該当する提供地点情報テーブルがある場合、即ち、開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されている提供地点情報テーブルがある場合(ステップS50;YES)、制御部4は、現在日時から開始年月日時分秒までの期間が最も短い提供地点情報テーブルを選出する(ステップS51)。
【0116】
ステップS51において、複数の提供地点情報テーブルが選出された場合、制御部4は、ステップS46と同様に、予め定められた選出条件に基づいて、いずれか一つの提供地点情報テーブルを選出する。選出条件は、ステップS46と同様であるため、説明は省略する。
【0117】
制御部4は、選出した提供地点情報テーブルから、事業者コード、企業コード、情報コード、情報提供中心座標、情報提供方位コードを取得する(ステップS52)。
【0118】
制御部4は、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報のうち、取得した事業者コード、企業コード、情報コードが一致するコンテンツ情報を特定する(ステップS53)。
【0119】
制御部4は、ステップS53において特定したコンテンツ情報内のID=20を参照し、ステップS52において取得した情報提供中心座標と情報提供方位コードと一致する情報提供地点を特定する(ステップS54)。
【0120】
制御部4は、ステップS54において特定した情報提供地点の表示画像データや表音文字列データ等からなるコンテンツを取得し、当該コンテンツに応じた画面を表示部1eに表示、又は、音声を音声出力部1gから出力させ(ステップS55)、第1有効期限前コンテンツ情報提示処理を終了する。
【0121】
次に、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理を説明する。
第2有効期限前コンテンツ情報提示処理は、コンテンツ情報に基づいて表示部1eに表示されている画面から遷移する画面のコンテンツ情報(遷移先コンテンツ情報)が有効期限内であり、かつ、遷移先コンテンツ情報の有効期限後に表示されるコンテンツ情報がある場合、当該有効期限後に表示されるコンテンツ情報に基づく画面を表示させるものである。
【0122】
コンテンツ情報に含まれるID=30の遷移情報の次再生情報コードと、ID=04の有効期限後の次再生情報コードとに基づいて、記憶部1f内の各コンテンツ情報のコンテンツの画面遷移を示すツリー構造が構成される。図12に、ツリー構造の例を示し、また、図12に示すツリー構造の各コンテンツ情報の設定情報を図13に示す。
【0123】
図12、図13に示すように、例えば、コンテンツ情報Xには、画面遷移先を示す次再生情報コードとしてコンテンツ情報Aとコンテンツ情報Yの情報コードが設定されている。また、コンテンツ情報Xには、有効期限後の次再生情報コードとして、「0xFFFFFFFFFF」が設定されている。この「0xFFFFFFFFFF」は、有効期限後に再生するコンテンツ情報がないことを示すコードである。以下、「0xFFFFFFFFFF」を遷移なしコードとも称す。
【0124】
コンテンツ情報Aには、次再生情報コードとしてコンテンツ情報Zの情報コードが設定されており、有効期限後の次再生情報コードとしてコンテンツ情報Bの情報コードが設定されている。コンテンツ情報Bには、次再生情報コードとしてコンテンツ情報Zの情報コードが設定されており、有効期限後の次再生情報コードとして「0xFFFFFFFFFF」が設定されている。従って、コンテンツ情報Aの有効期限後には、コンテンツ情報Bがコンテンツ情報Aに替わって再生されることとなる。
【0125】
コンテンツ情報Aの有効期限後に遷移するコンテンツ情報Bは、コンテンツ情報Aと同様の種類の内容であることが好ましい。例えば、コンテンツ情報Aがクーポン情報である場合には、コンテンツ情報Bもクーポン情報であることが好ましい。
【0126】
図14に、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートを示す。なお、図14に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0127】
制御部4は、指定された情報コードのコンテンツ情報を記憶部1fから選択する(ステップS61)。指定された情報コードとは、表示部1eに表示されている画面上の押下されたボタンにより画面遷移するコンテンツ情報の情報コードである。即ち、表示部1eに表示されている画面と入力部1dのタッチパネルとが、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報のうち表示部1eに表示させるコンテンツ情報の指定指示が入力される入力手段として機能する。
【0128】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=00を参照し、ID=30(遷移情報)が含まれているか否かを判別する(ステップS62)。選択したコンテンツ情報のID=00にID=30が含まれていない場合(ステップS62;NO)、制御部4は、ステップS68の処理に進む。
【0129】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=30が含まれている場合(ステップS62;YES)、制御部4は、次再生情報コード有無フラグのbit1を参照ビットに設定する(ステップS63)。
【0130】
制御部4は、参照ビットが0か否かを判別する(ステップS64)。参照ビットが0である場合(ステップS64;YES)、制御部4は、ステップS66の処理へ進む。
【0131】
参照ビットが0でない場合(ステップS64;NO)、制御部4は、ステップS61において選択したコンテンツ情報に基づく画面上に遷移ボタンを設けて表示させる設定を行なう(ステップS65)。遷移ボタンは、参照ビットに対応する次再生情報コードのコンテンツ情報に遷移させる指示を受け付けるものである。
【0132】
制御部4は、ステップS64;YES後、又はステップS65後、参照ビットが8か否かを判別する(ステップS66)。参照ビットが8でない場合(ステップS66;NO)、制御部4は、参照ビットを1ビット分移動させ(ステップS67)、ステップS64の処理に戻る。
【0133】
参照ビットが8である場合(ステップS66;YES)、又はステップS62;NO後、制御部4は、有効期限後の次再生情報コードが遷移なしコードであるか否かを判別する(ステップS68)。有効期限後の次再生情報コードが遷移なしコードである場合(ステップS68;YES)、制御部4は、ステップS70の処理に進む。
【0134】
有効期限後の次再生情報コードが遷移なしコードでない場合(ステップS68;NO)、ステップS61において選択したコンテンツ情報に基づく画面上に次へボタンを設けて表示させる設定を行なう(ステップS69)。次へボタンは、有効期限後の次再生情報コードのコンテンツ情報に遷移させる指示を受け付けるものである。
【0135】
制御部4は、ステップS68;NO後、又はステップS69後、ステップS61において選択したコンテンツ情報のID=00を参照し、ID=10(対照地点情報)が含まれているか否かを判別する(ステップS70)。
【0136】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=10が含まれていない場合(ステップS70;NO)、制御部4は、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理を終了する。
【0137】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=10が含まれている場合(ステップS70;YES)、制御部4は、ID=10の表示用文字データ、表示画像データ、表音文字列データ等の情報に基づく画面を生成し、ステップS65、ステップS69において設定したボタンを生成した画面に設け、当該画面を表示部1eに表示し、また、ID=10の音声データに基づく音声を音声出力部1gから出力させ(ステップS71)、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理を終了する。
【0138】
図15に、図12に示すコンテンツ情報Aに基づくコンテンツ画面の例を示し、図16に、図12に示すコンテンツ情報Bに基づくコンテンツ画面の例を示す。
【0139】
図15に示すコンテンツ画面G2aは、第2有効期限前コンテンツ情報提示処理が実行されたことによりステップS71で表示部1eに表示される。
図15に示すようにコンテンツ画面G2aには、遷移ボタンB21、次へボタンB22、戻るボタンB23が設けられている。遷移ボタンB21が押下された場合、図12に示すコンテンツ情報Zに遷移する指示が入力される。次へボタンB22が押下された場合、図12に示すコンテンツ情報Bに遷移する指示が入力される。戻るボタンB23が押下された場合、コンテンツ情報Xの画面に戻る指示が入力される。
【0140】
図16に示すコンテンツ画面G2bは、図15に示すコンテンツ画面G2aの次へボタンB22が押下された場合に表示される。
図16に示すようにコンテンツ画面G2bには、遷移ボタンB21、戻るボタンB23、有効期限開始情報表示領域E2が設けられている。有効期限開始情報表示領域E2には、コンテンツ情報Bの開始日時(ID=04の開始年月日時分秒)が表示される。なお、遷移ボタンB21、戻るボタンB23は、図15と同様であるため、説明は省略する。
【0141】
第3有効期限前コンテンツ情報提示処理は、ID=04の有効期限の開始年月日時分秒が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報の一覧情報を示すコンテンツ一覧画面を表示部1eに表示するものである。コンテンツ一覧画面は、2種類ある。コンテンツ情報によりサービスが提供される地点を示すID=10(対象地点情報)に基づいて生成されたコンテンツ一覧画面と、コンテンツ情報が再生される地点を示すID=20(情報提供地点)に基づいて生成されたコンテンツ一覧画面とである。
【0142】
図17に、コンテンツ一覧画面の種類を選択する選択画面G3の例を示す。
選択画面G3は、2種類のコンテンツ一覧画面のいずれか一方の選択指示を受け付ける。選択画面G3は、入力部1dからの操作指示に応じて表示部1eに表示される。
図17に示すように、選択画面G3には、地域情報ボタンB3a、特定地点情報ボタンB3b、戻るボタンB3cが設けられている。
【0143】
地域情報ボタンB3aは、ID=10(対象地点情報)に基づいて生成されたコンテンツ一覧画面を表示させる指示を受け付ける。地域情報ボタンB3aが押下されると、図18に示す処理が制御部4により実行される。特定地点情報ボタンB3bは、ID=20(情報提供地点)に基づいて生成されたコンテンツ一覧画面を表示させる指示を受け付ける。特定地点情報ボタンB3bが押下されると、図24に示す処理が制御部4により実行される。戻るボタンB3cは、選択画面G3の遷移前の画面に戻る指示を受け付ける。
【0144】
まず、ID=10に基づいてコンテンツ一覧画面を生成する第3有効期限前コンテンツ情報提示処理について説明する。
図18に、ID=10に基づく第3有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートを示す。なお、図18に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0145】
図17に示す選択画面G3の地域情報ボタンB3aが押下されると、制御部4は、記憶部1fにコンテンツ情報が1つ以上記憶されているか否かを判別する(ステップS81)。
【0146】
記憶部1fにコンテンツ情報が1つ以上記憶されていない場合(ステップS81;NO)、制御部4は、一覧表示するために該当するコンテンツ情報が無い旨を示すメッセージを表示部1eに表示、又は、音声出力部1gにより音声出力させ(ステップS82)、ID=10に基づいてコンテンツ一覧画面を生成する第3有効期限前コンテンツ情報提示処理を終了する。
【0147】
記憶部1fにコンテンツ情報が1つ以上記憶されている場合(ステップS81;YES)、制御部4は、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報のうち、いずれか1つを選択する(ステップS83)。
【0148】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=00を参照し(ステップS84)、ID=10(対象地点情報)が含まれているか否かを判別する(ステップS85)。
【0149】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=10が含まれていない場合(ステップS85;NO)、制御部4は、ステップS90の処理に進む。選択したコンテンツ情報のID=00にID=10が含まれている場合(ステップS85;YES)、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=00にID=04(有効期限)が含まれているか否かを判別する(ステップS86)。
【0150】
選択したコンテンツ情報のID=00にID=04が含まれていない場合(ステップS86;NO)、制御部4は、ステップS90の処理に進む。選択したコンテンツ情報のID=00にID=04が含まれている場合(ステップS86;YES)、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=04を参照し、開始年月日時分秒が現在日時以降か否かを判別する(ステップS87)。
【0151】
開始年月日時分秒が現在日時以降でない場合(ステップS87;NO)、制御部4は、ステップS90の処理に進む。開始年月日時分秒が現在日時以降である場合(ステップS87;YES)、制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=02に含まれている情報表示テキストとID=04に含まれる開始年月日時分秒とを取得し、コンテンツ一覧テーブルに選択したコンテンツ情報のレコードのフィールドとして登録する(ステップ88)。
【0152】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=01に含まれる事業者コードと、ID=02に含まれる企業コード及び情報コードとを取得し、コンテンツ一覧テーブルに選択したコンテンツ情報のレコードのフィールドとして登録する(ステップS89)。
【0153】
制御部4は、記憶部1f内に未選択のコンテンツ情報があるか否かを判別する(ステップS90)。記憶部1f内に未選択のコンテンツ情報がある場合(ステップS90;YES)、制御部4は、未選択のコンテンツ情報のうちいずれか1つを選択し(ステップS91)、ステップS84の処理に戻る。
【0154】
記憶部1f内に未選択のコンテンツ情報がない場合(ステップS90;NO)、制御部4は、コンテンツ一覧テーブルに1件以上のレコードがあるか否かを判別する(ステップS92)。コンテンツ一覧テーブルに1件以上のレコードがない場合(ステップS92;NO)、制御部4は、ステップS82の処理に進む。
【0155】
コンテンツ一覧テーブルに1件以上のレコードがある場合(ステップS92;YES)、制御部4は、コンテンツ一覧テーブルに基づいてコンテンツ一覧画面を生成し、生成したコンテンツ一覧画面を表示部1eに表示させ(ステップS93)、ID=10に基づいてコンテンツ一覧画面を生成する第3有効期限前コンテンツ情報提示処理を終了する。
【0156】
図19に、図18の処理が実行されることにより生成されるコンテンツ一覧テーブルの例を示す。
図19に示すように、コンテンツ一覧テーブルは、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報の数のレコードから構成される。各レコードは、情報表示テキスト、開始年月日時分秒、事業者コード、企業コード、情報コードの複数のフィールドからなる。
【0157】
図20に、ステップS93で表示されるコンテンツ一覧画面の例を示す。
図20に示すように、コンテンツ一覧画面G31には、コンテンツ一覧表示領域E31、戻るボタンB31cが設けられている。
コンテンツ一覧表示領域E31には、コンテンツ一覧テーブルの情報表示テキストと開始年月日時分秒の各フィールドの情報を示す項目がコンテンツ情報毎に表示される。このコンテンツ一覧表示領域E31に表示されている項目が押下されると、押下された項目が属するレコードのコンテンツ情報に基づくコンテンツ画面が表示部1eに表示されることとなる。即ち、表示部1eに表示されるコンテンツ一覧画面のコンテンツ一覧表示領域E21と入力部1dのタッチパネルとが、一覧報知されたコンテンツ情報のうち、いずれかのコンテンツ情報の選択指示が入力される入力手段として機能する。
【0158】
図21に、図20に示すコンテンツ一覧画面から遷移したコンテンツ画面の例を示す。
図21に示すように、コンテンツ画面G32には、一覧ボタンB32、有効期限開始情報表示領域E32が設けられている。有効期限開始情報表示領域E32には、図20に示すコンテンツ一覧画面において押下された項目が属するレコードのコンテンツ情報の開始日時(ID=04の開始年月日時分秒)が表示される。一覧ボタンB32は、図20に示すコンテンツ一覧画面に戻る指示を受け付ける。
【0159】
図22に、コンテンツ画面表示処理のフローチャートを示す。
図22に示すコンテンツ画面表示処理は、図20に示すコンテンツ一覧画面から図21に示すようなコンテンツ画面を表示させるものである。なお、図22に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0160】
コンテンツ一覧画面のコンテンツ一覧表示領域中の項目のうちいずれかの項目が押下され選択されると、制御部4は、コンテンツ一覧テーブルを参照し、選択された項目が属するレコードの事業者コード、企業コード、情報コードを取得する(ステップS101)。
【0161】
制御部4は、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報のうち、ステップS101で取得した事業者コード、企業コード、情報コードが一致するコンテンツ情報を特定する(ステップS102)。
【0162】
制御部4は、コンテンツ一覧画面の情報を保持する(ステップS103)。そして制御部4は、ステップS102において特定したコンテンツ情報内のID=10を参照し、ID=10内の各種テキストデータ、画像データ、音声データ等に基づいてコンテンツ画面を生成し、生成したコンテンツ画面を表示部1eに表示、又は、音声出力部1gから音声出力させ(ステップS104)、図22に示す処理を終了する。
【0163】
図23に、コンテンツ一覧画面再表示処理のフローチャートを示す。
図23に示すコンテンツ一覧画面再表示処理は、図21に示すコンテンツ画面から図20に示すコンテンツ一覧画面を再表示させるものである。なお、図23に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0164】
制御部4は、コンテンツ画面の一覧ボタンB32が押下されると、表示部1eに表示しているコンテンツ画面を消去する(ステップS111)。そして制御部4は、保持しているコンテンツ一覧画面を表示部1eに表示させ(ステップS112)、コンテンツ一覧画面再表示処理を終了する。
【0165】
次に、ID=20に基づいてコンテンツ一覧画面を生成する第3有効期限前コンテンツ情報提示処理について説明する。
図24に、ID=20に基づく第3有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートを示す。なお、図24に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。また、図18に示すID=10に基づいてコンテンツ一覧画面を生成する第3有効期限前コンテンツ情報提示処理と異なる部分のみ説明する。
【0166】
図17に示す選択画面G3の特定地点情報ボタンB3bが押下されると、制御部4は、記憶部1fにコンテンツ情報が1つ以上記憶されているか否かを判別する(ステップ121)。ステップS122〜S124は、ステップS82〜S84と同様であるため、説明は省略する。
【0167】
制御部4は、ステップS124後、選択したコンテンツ情報のID=00にID=20(情報提供地点)が含まれているか否かを判別する(ステップ125)。選択したコンテンツ情報のID=00にID=20が含まれていない場合(ステップS125;NO)、制御部4は、ステップS131の処理に進む。
【0168】
ステップS126;NOの場合、ステップS127;NOの場合、制御部4がステップS131の処理に進む以外は、ステップS126〜S128は、ステップS86〜S88と同様であるため、説明は省略する。
【0169】
制御部4は、ステップS128後、選択したコンテンツ情報のID=20に含まれる複数の情報提供地点のうちの一つを選択し、選択した情報提供地点に含まれる情報提供中心座標と地図記憶部1cに記憶されている地図DBとに基づいて、住所を特定し、コンテンツ一覧テーブルに選択したコンテンツ情報のレコードのフィールドとして登録する(ステップ129)。
【0170】
制御部4は、選択したコンテンツ情報のID=01に含まれる事業者コードと、ID=02に含まれる企業コード及び情報コードとを取得し、コンテンツ一覧テーブルに選択したコンテンツ情報のレコードのフィールドとして登録する(ステップS130)。
【0171】
制御部4は、ID=20内に未選択の情報提供地点があるか否かを判別する(ステップS131)。ID=20内に未選択の情報提供地点がある場合(ステップS131;YES)、制御部4は、ステップS129の処理に戻る。
【0172】
ID=20内に未選択の情報提供地点がない場合(ステップS131;NO)、制御部4は、記憶部1f内に未選択のコンテンツ情報があるか否かを判別する(ステップS132)。
【0173】
ステップS132〜S135は、ステップS90〜S93と同様であるため、説明は省略する。
【0174】
図25に、図24の処理が実行されることにより生成されるコンテンツ一覧テーブルの例を示す。
図25に示すように、コンテンツ一覧テーブルは、記憶部1fに記憶されているコンテンツ情報の数のレコードから構成される。各レコードは、情報表示テキスト、開始年月日時分秒、住所、事業者コード、企業コード、情報コードの複数のフィールドからなる。
【0175】
図26に、ステップS134で表示されるコンテンツ一覧画面の例を示す。
図26に示すように、コンテンツ一覧画面G33には、コンテンツ一覧表示領域E33、戻るボタンB33cが設けられている。
コンテンツ一覧表示領域E33には、コンテンツ一覧テーブルの情報表示テキストと住所と開始年月日時分秒の各フィールドの情報を示す項目がコンテンツ情報毎に表示される。このコンテンツ一覧表示領域E33に表示されている項目が押下されると、押下された項目が属するレコードのコンテンツ情報に基づくコンテンツ画面が表示部1eに表示されることとなる。
【0176】
図27に、図26に示すコンテンツ一覧画面から遷移したコンテンツ画面の例を示す。
図27に示すように、コンテンツ画面G34には、一覧ボタンB34、有効期限開始情報表示領域E34a、コンテンツ表示領域E34b、地図領域E34cが設けられている。
【0177】
有効期限開始情報表示領域E34aには、図26に示すコンテンツ一覧画面において押下された項目が属するレコードのコンテンツ情報の開始日時(ID=04の開始年月日時分秒)が表示される。コンテンツ表示領域E34bには、図26に示すコンテンツ一覧画面において押下された項目が属するレコードのコンテンツ情報のID=20(情報提供地点)に基づくコンテンツが表示される。地図領域E34cには、図26に示すコンテンツ一覧画面において押下された項目が属するレコードの住所近傍の地図と当該地図上における住所の位置を示すアイコンが表示される。一覧ボタンB32は、図26に示すコンテンツ一覧画面に戻る指示を受け付ける。
【0178】
図28に、コンテンツ画面表示処理のフローチャートを示す。
図28に示すコンテンツ画面表示処理は、図26に示すコンテンツ一覧画面から図27に示すようなコンテンツ画面を表示させるものである。なお、図28に示す処理は、車載器10の制御部4が各部と協働して実行するものとする。
【0179】
なお、ステップS131〜S133は、ステップS101〜S103と同様であるため、説明は省略する。
【0180】
制御部4は、ステップS132において特定したコンテンツ情報内のID=20を参照し、ID=20内の各種テキストデータ、画像データ、音声データ等に基づいてコンテンツ画面を生成し、生成したコンテンツ画面を表示部1eに表示、又は、音声出力部1gから音声出力させ(ステップS134)、図28に示す処理を終了する。
【0181】
なお、図27に示すようなコンテンツ画面から図26に示すコンテンツ一覧画面を再表示させる処理は、図23に示すコンテンツ一覧画面再表示処理と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0182】
以上のように、本実施の形態によれば、コンテンツの有効期間の開始日時前のコンテンツ情報を提示でき、コンテンツ情報が車載器内に存在することを明示的に報知できる。従って、事業者及びユーザ双方にとってコンテンツ情報の非提示による不利益を回避でき、コンテンツ情報の有益性を高め利便性を向上させることができる。
【0183】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、適宜変更可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】配信システムの構成図である。
【図2】路側無線装置及び路側エリアを説明するための図である。
【図3】車載器の構成を示す図である。
【図4】アップリンク情報の例を示す図である。
【図5】センター装置の機能的構成を示す図である。
【図6】コンテンツ情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図7】コンテンツ情報を配信する際におけるセンター装置、路側無線装置、車載器の処理の流れを示す図である。
【図8】提供地点情報テーブル作成処理のフローチャートである。
【図9】提供地点情報テーブルの例を示す図である。
【図10】第1有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートである。
【図11】設定画面の例を示す。
【図12】コンテンツの画面遷移を示すツリー構造の例を示す図である。
【図13】図12に示すツリー構造の各コンテンツ情報の設定情報を示す図である。
【図14】第2有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートである。
【図15】図12に示すコンテンツ情報Aに基づくコンテンツ画面の例を示す図である。
【図16】図12に示すコンテンツ情報Bに基づくコンテンツ画面の例を示す図である。
【図17】選択画面の例を示す図である。
【図18】ID=10に基づく第3有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートである。
【図19】図18の処理が実行されることにより生成されるコンテンツ一覧テーブルの例を示す図である。
【図20】ステップS93で表示されるコンテンツ一覧画面の例を示す図である。
【図21】図20に示すコンテンツ一覧画面から遷移したコンテンツ画面の例を示す図である。
【図22】コンテンツ画面表示処理のフローチャートである。
【図23】コンテンツ一覧画面再表示処理のフローチャートである。
【図24】ID=20に基づく第3有効期限前コンテンツ情報提示処理のフローチャートである。
【図25】図24の処理が実行されることにより生成されるコンテンツ一覧テーブルの例を示す図である。
【図26】ステップS134で表示されるコンテンツ一覧画面の例を示す図である。
【図27】図26に示すコンテンツ一覧画面から遷移したコンテンツ画面の例を示す図である。
【図28】コンテンツ画面表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0185】
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 入力部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 VICSモジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b DSRC通信部
3c 記憶部
3c1 アップリンク情報記憶領域
3d ETC処理部
3e ICカードI/F部
4 制御部
5 無線通信部
10 車載器
20 路側無線装置
20a 本体装置
20b アンテナ
30 センター装置
31 制御部
32 入力部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
40 無線通信デバイス
100 配信システム
B11 はいボタン
B12 いいえボタン
B21 遷移ボタン
B22 次へボタン
B23 戻るボタン
B3a 地域情報ボタン
B3b 特定地点情報ボタン
B3c、B31c、B33c 戻るボタン
B32、B34 一覧ボタン
E2、E32、E34a 有効期限開始情報表示領域
E31、E33 コンテンツ一覧表示領域
E34b コンテンツ表示領域
E34c 地図領域
C 車両
G1 設定画面
G2a、G2b、G32、G34 コンテンツ画面
G3 選択画面
G31 コンテンツ一覧画面
M1 メッセージ領域
N ネットワーク
Z 路側エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、
前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、
複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索し、当該検索したコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報を前記表示手段に報知させる位置を示す情報提供地点情報を有し、
現在地の位置情報を検出する現在地検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記現在地検出手段により検出された現在地の位置情報を含む情報提供地点情報を有するコンテンツ情報を検索し、当該検索されたコンテンツ情報のうち前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索する、
請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報が複数ある場合、現在日時と開始日時までの期間が最も短いコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、
請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報の報知許可指示が入力される入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により入力された報知許可指示に応じて、前記開始日時が前記現在日時以降に設定されているコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項5】
コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、
前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報を識別する識別情報、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時、現在日時が当該終了日時以降となった場合に遷移するコンテンツ情報の識別情報を示す遷移識別情報とを有し、
複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記報知手段に前記コンテンツ情報に基づく情報を報知させる場合、前記コンテンツ情報の前記遷移識別情報に対応するコンテンツ情報に遷移させる指示が入力される遷移手段を前記報知手段に設け、前記遷移手段に当該指示が入力された場合、前記遷移識別情報に対応するコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる制御手段と、
を備える、車載器。
【請求項6】
前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記報知手段に報知させるコンテンツ情報の指定指示が入力される入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により入力された指定指示に応じたコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる場合、前記遷移手段を前記報知手段に設ける、
請求項5に記載の車載器。
【請求項7】
コンテンツ情報をセンター装置から路側無線装置を介して受信する車載器において、
前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、
前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、
前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、
を備える車載器。
【請求項8】
前記報知手段により報知されたコンテンツ情報の一覧情報のうち、いずれかのコンテンツ情報の選択指示が入力される入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により入力された選択指示に応じたコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる、
請求項7に記載の車載器。
【請求項9】
前記コンテンツ情報は、当該コンテンツ情報の対象地点に関する情報を示す対象地点情報を有し、
前記入力手段は、
前記報知手段により報知されるコンテンツ情報の一覧情報として、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記対象地点情報を有するコンテンツ情報の一覧情報を報知させる対象地点一覧指示が入力され、
前記制御手段は、
前記入力手段により対象地点一覧指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記対象地点情報を有するコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる、
請求項7又は8に記載の車載器。
【請求項10】
前記コンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる位置を示す情報提供地点情報を有し、
前記入力手段は、
前記報知手段により報知されるコンテンツ情報の一覧情報として、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち前記情報提供地点情報を有するコンテンツ情報の一覧情報を報知させる提供地点一覧指示が入力され、
前記入力手段により提供地点一覧指示が入力された場合、前記記憶手段に記憶されているコンテンツ情報のうち、前記情報提供地点情報を有するコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を抽出し、当該抽出したコンテンツ情報の一覧情報を前記報知手段により報知させる、
請求項7から9のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項11】
前記制御手段は、
前記コンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段に報知させる際、当該コンテンツ情報の開始日時を報知させる、
請求項1から6、8から10のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項12】
コンテンツ情報を送信するセンター装置と、当該コンテンツ情報を受信する車載器と、が路側無線装置を介してデータ送受信可能に接続された配信システムにおいて、
前記コンテンツ情報は、コンテンツの有効期間の開始日時及び終了日時を含む有効期間情報を有し、
前記車載器は、
複数の前記コンテンツ情報を記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ情報に基づく情報を報知する報知手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報のうち、前記開始日時が現在日時以降に設定されているコンテンツ情報を検索し、当該検索したコンテンツ情報に基づく情報を前記報知手段により報知させる制御手段と、
を備える配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−61616(P2010−61616A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229530(P2008−229530)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】