車載用表示装置の個別機能装置
【課題】容易にパソコンなどの上位機種に接続することが可能な個別機能装置を提供する。
【解決手段】USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、USBデバイスコントローラに接続する、標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、を備える。個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、摺動することによりこれらのジャックを交互に被覆するスリーブをさらに備えていてもよい。
【解決手段】USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、USBデバイスコントローラに接続する、標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、を備える。個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、摺動することによりこれらのジャックを交互に被覆するスリーブをさらに備えていてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用表示装置に係り、特に選択的に機能が拡張できる車載用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用表示装置は高機能化が進んできている。すなわち、車載用表示装置は自動車のおかれた環境を表示する中央情報表示装置として用いられるだけでなく、ラジオやCDプレーヤーのコントロールパネルとして利用され、また、カーナビゲーションシステムの表示装置を兼ねることもある。さらに、テレビジョン受像機の表示パネルとして利用されることもある。
【0003】
従来の車載用表示装置は、これらの複数の機能をあらかじめ組み込んだ状態で構成されていた(例えば、特許文献1、図1)。
【0004】
特許文献1に記載の技術などにみられる従来の車載用表示装置においては、一部のユーザにとって不要な機能も分離不可能な状態に構成されている。このため、これらのユーザにとっては、従来の車載用表示装置の価格は割高なものとなっていた。
【0005】
一方、車載用表示装置に関する新たな技術が開発されても、これをユーザが既に購入した車載用表示装置に追加することは不可能であり、結果的に新技術を欲するユーザは車載用表示装置を買い替えなければならなかった。
【0006】
この問題に対して、出願人らは選択的に機能が拡張できる車載用表示装置を開発した。
【特許文献1】特開2008−143520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
出願人らが開発した車載用表示装置の個別機能装置は、誤接続を防止するために専用のコネクタが設けられている。
【0008】
このため、個別機能装置をパソコンなどの上位機種に接続する際には専用の変換コネクタを用いる必要があった。
【0009】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、容易にパソコンなどの上位機種に接続することが可能な個別機能装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するために本発明は、USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、USBデバイスコントローラに接続する、標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、を備える個別機能装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、容易に上位機種との接続が可能となるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(車載用表示装置の説明)
以下、本発明による車載用表示装置の一実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。本発明の車載用表示装置は自動車やバスやオートバイなどの車両に設置される。本発明の車載用表示装置は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。以下、詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の車載用表示装置の第1の実施形態における構成を示す概要図である。図1に示すように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置10と、拡張装置20と、個別機能装置30とを備える。
【0014】
中央情報表示装置10は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。中央情報表示装置10は、LCD(液晶ディスプレイ)101と、高性能CPU102と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSB(ユニバーサルシリアルバス)を制御するUSBホストコントローラ105と、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0015】
LCD101高性能CPU102からのVGA信号を受け入れて映像を表示画面に表示する。また、LCD101にはタッチパネルが設けられており、このタッチパネルからの入力は高性能CPU102に入力する。
【0016】
高性能CPU102は、後述する個別機能装置30の各種アプリケーションを実行できる程度な性能を有する。RAM103はSDRAM(シンクロナスDRAM)を用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。
【0017】
拡張装置20は、USB HUB201を備える。このUSB HUB201は中央情報表示装置10のUSBホストコントローラ105に接続されている。なお、拡張装置20は中央情報表示装置10と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。
【0018】
個別機能装置30は、中央情報表示装置10及び拡張装置20と別体に構成されている。個別機能装置30は拡張装置20に着脱可能に構成されている。個別機能装置30と拡張装置20とはUSBなどの汎用シリアル通信バスによって接続される。個別機能装置30と拡張装置とを接続するジャックの形状は、通常のUSBなどの汎用シリアル通信バスのジャックの形状と異なっていてもよい。
【0019】
個別機能装置30は拡張装置20に接続され、中央情報表示装置10と協働して動作することにより中央情報表示装置10の機能を拡張する。個別機能装置30は、後述のようにUSBデバイスコントローラ301Aのような汎用シリアル通信バスのデバイスコントローラを含んで構成されるが、この構成は個別機能装置30が実現しようとする機能によって異なる。
【0020】
以下、個別機能装置30の具体例を説明する。個別機能装置30は以下の具体例に限られるものではない。
【0021】
図2は、中央情報表示装置10のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置30の例を示すブロック図である。図2に示すように、ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、図2(a)に示すGPSアンテナモジュール301と、図2(b)に示すナビゲーションモジュール302とを備える。
【0022】
GPSアンテナモジュール301は、信号を受信するアンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、GPSコントローラ301Bの動作を制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0023】
ナビゲーションモジュール302は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するソフトウエアであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD302B3とを備える。
【0024】
ここで、eSD(embedded Secure Digital Memory:組み込み型SDカードメモリ)について説明する。eSDは秘匿領域を有するNAND型フラッシュメモリである。このeSDは、必要に応じて音楽データや地図データや有償のアプリケーションデータ等の著作権保護の必要な暗号化されたデータと、このデータの暗号キーとを格納することができる。必要に応じて、暗号化されていないデータを格納することもできる。
【0025】
なお、図2(b)には複数のeSDが示されているが、ナビゲーションモジュール302は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0026】
ナビゲーションモジュール302は、さらにこれらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0027】
このナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール302とを別体に構成した。このため、各モジュールの大きさを小さくすることが可能となるという効果がある。
【0028】
図3は一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、GPSアンテナモジュールを併せ持つナビゲーションモジュールである一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、eSD302B1と、eSD302B2と、ユーザインターフェースソフトを格納するeSD303B3と、GPSコントローラ301Bと、高周波回路301Cとアンテナ301Dとを備える。
【0029】
さらに、一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、eSD302B1と、eSD302B2と、eSD303B3と、GPSコントローラ301Bとに接続してこれらを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0030】
この一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュールとナビゲーションモジュールとを一体に構成した。このため、設置操作、撤去操作が簡便であるという効果がある。
【0031】
図4は、中央情報表示装置10のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール304の構成を示すブロック図である。図4に示すように、AVモジュール304は、音楽やビデオなどの楽曲データを格納するeSD304B1と、楽曲データをデコードするソフトウエアであるデコードエンジンソフトウエアを格納するeSD304B2と、ユーザとAVモジュール304とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD304B3と、これらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0032】
なお、図4には複数のeSDが示されているが、AVモジュール304は一つのeSDだけを備えてこれに楽曲データとデコードエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0033】
このAVモジュール304は、パソコンやオーディオ機器などの上位機種に接続し、これらの上位機種から楽曲データやデコードエンジンソフトを格納するように構成することもできるため、任意の楽曲を車内で楽しむことができるという効果がある。
【0034】
図5は、中央情報表示装置10のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置30であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、ワンセグ機能拡張用個別機能装置は、図5(a)に示すワンセグアンテナモジュール305と、図5(b)に示すワンセグモジュール306とを備える。
【0035】
ワンセグアンテナモジュール305は、テレビジョン信号を受信するアンテナ305Dと、受信した信号を処理する高周波回路305Cと、処理した高周波信号から任意のチャンネルのテレビジョン信号を選択するワンセグチューナー305Bと、このワンセグチューナー305Bを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0036】
ワンセグモジュール306は、ワンセグチューナー305Bが選択したチャンネルのテレビジョン信号からLCD101に表示させる画像データとスピーカから再生する音声データと生成する機能を実行するソフトウエアであるワンセグアプリケーションソフトを格納する記憶装置であるeSD306B1と、ユーザとワンセグ機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD306B2と、これらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0037】
なお、図5(b)には複数のeSDが示されているが、ワンセグモジュール306は一つのeSDだけを備えてこれにワンセグアプリケーションソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0038】
このワンセグ機能拡張用個別機能装置は、車内でテレビジョン映像を楽しむことができるという効果がある。
【0039】
図6は、中央情報表示装置10の動作を表すフローチャートである。図6に示すように、ステップS101において、中央情報表示装置10はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。中央情報表示装置10は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0040】
ステップS102において、中央情報表示装置10は個別機能装置30のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、中央情報表示装置10のRAM103などのメモリに展開する。
【0041】
ステップS103において、中央情報表示装置10は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0042】
ステップS104において、中央情報表示装置10は個別機能装置30のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。
【0043】
以下、各個別機能装置30毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0044】
中央情報表示装置10は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。中央情報表示装置10はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだしてナビゲーション機能を実現する。
【0045】
一体型ナビゲーションモジュール303もこの動作に従って動作する。
【0046】
AVモジュール304が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0047】
中央情報表示装置10はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。中央情報表示装置10はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、LCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0048】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。
【0049】
中央情報表示装置10はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール306からの信号から映像信号と音声信号を生成し、LCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0050】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置10と、拡張装置20と、個別機能装置30とを備える。このため、中央情報表示装置10を拡張装置22と別体に構成することにより中央情報表示装置10の価格を低く抑えることが可能となり、ユーザは必要な機能を選択して拡張することが可能となるという効果がある。
【0051】
(第2の実施形態)
続いて、本発明の車載用表示装置の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、個別機能装置30の構成及び動作は第1の実施形態における個別機能装置30の構成及び動作と同様であるため、説明を省略する。
【0052】
図7は、本実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。図7に示すように、本実施形態の車載用表示装置は中央情報表示装置11と、拡張装置21と、個別機能装置30とを備える。
【0053】
中央情報表示装置11は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。中央情報表示装置11は、LCD101を備える。このLCD101は拡張装置21の高性能CPU102からのVGA信号を入力して表示画面に映像を表示する。LCD101にはタッチパネルが設けられており、このタッチパネルからの入力は拡張装置21の高性能CPU102に入力する。
【0054】
拡張装置21は、高性能CPU102と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSB(ユニバーサルシリアルバス)を制御するUSBホストコントローラ105と、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、USB HUB201と、を備える。
【0055】
高性能CPU102は、個別機能装置30の各種アプリケーションを実行できる程度な性能を有する。RAM103はSDRAMを用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。USB HUB201はUSBホストコントローラ105に接続されている。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。なお、拡張装置21は中央情報表示装置11と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。
【0056】
本実施形態における拡張装置21の動作は、第1の実施形態の中央情報表示装置10の動作と同様であるため、図6を用いて説明する。
【0057】
図6に示すように、ステップS101において、拡張装置21はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。拡張装置21は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0058】
ステップS102において、拡張装置21は個別機能装置30のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、拡張装置21のRAM103などのメモリに展開する。
【0059】
ステップS103において、拡張装置21は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0060】
ステップS104において、拡張装置21は個別機能装置30のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。
【0061】
以下、各個別機能装置30毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0062】
拡張装置21は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。拡張装置21はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだし、映像を中央情報表示装置11のLCD101に表示してナビゲーション機能を実現する。
【0063】
一体型ナビゲーションモジュール303もこの動作に従って動作する。
【0064】
AVモジュール304が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0065】
拡張装置21はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。拡張装置21はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0066】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。
【0067】
拡張装置21はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール306からの信号から映像信号と音声信号を生成し、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0068】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置11がLCD101を備え、拡張装置21が高性能CPU102などの主要部品を備える。このため、中央情報表示装置11の製造コストが低く抑えられ、拡張機能を全く望まないユーザの経済的負担を最小限に留めることができるという効果がある。
【0069】
(第3の実施形態)
続いて、本発明の車載用表示装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、中央情報表示装置11の構成及び動作は第2の実施形態における中央情報表示装置11の構成及び動作と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
図8は、本実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。図8に示すように、本実施形態の車載用表示装置は中央情報表示装置11と、拡張装置22と、個別機能装置32とを備える。
【0071】
拡張装置22は、低性能CPU702と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ105と、USB HUB201と、を備える。
【0072】
低性能CPU702は、個別機能装置32が出力した信号を中央情報表示装置11に出力し、中央情報表示装置11から入力した信号を個別機能装置32に出力し、拡張装置22が有する各装置を制御する程度の限られた性能を有する。
【0073】
RAM103はSDRAMを用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。USB HUB201はUSBホストコントローラ105に接続されている。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。なお、拡張装置22は中央情報表示装置11と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。
【0074】
図9は、中央情報表示装置11のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置32の例を示すブロック図である。図9に示すように、ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール307とを備える。
【0075】
GPSアンテナモジュール301は、信号を受信するアンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、GPSコントローラ301Bの動作を制御し、後述するナビゲーションモジュール307のUSBホストコントローラ307Bに接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0076】
ナビゲーションモジュール307は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ307Bと、を備える。
【0077】
さらに、ナビゲーションモジュール307は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するアプリケーションソフトであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD305B3と、OS(オペレーションシステム)を格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0078】
なお、図9には複数のeSDが示されているが、ナビゲーションモジュール307は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0079】
ナビゲーションモジュール307は、さらにナビゲーションモジュール307が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0080】
このナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール307とを別体に構成した。このため、各モジュールの大きさを小さくすることが可能となるという効果がある。
【0081】
図10は一体型のナビゲーション機能拡張用個別機能装置である一体型ナビゲーションモジュール308の構成を示すブロック図である。図10に示すように、GPSアンテナモジュールを併せ持つナビゲーションモジュールである一体型ナビゲーションモジュール308は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0082】
さらに、一体型ナビゲーションモジュール308は、アンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、を備える。
【0083】
さらに、一体型ナビゲーションモジュール308は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するアプリケーションソフトであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD306B3と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0084】
なお、図10には複数のeSDが示されているが、一体型ナビゲーションモジュール308は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0085】
一体型ナビゲーションモジュール308は、さらにナビゲーションモジュール307が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0086】
図11は中央情報表示装置11のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール309の構成を示すブロック図である。図11に示すように、AVモジュール309は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0087】
さらに、AVモジュール309は、音楽やビデオなどの楽曲データを格納するeSD304B1と、楽曲データをデコードするソフトウエアであるデコードエンジンソフトウエアを格納するeSD304B2と、ユーザとAVモジュール309とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD309B3と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0088】
なお、図11には複数のeSDが示されているが、AVモジュール309は一つのeSDだけを備えてこれに楽曲データとデコードエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0089】
AVモジュール309は、さらにAVモジュール309が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0090】
このAVモジュール309は、パソコンやオーディオ機器などの上位機種に接続し、これらの上位機種から楽曲データやデコードエンジンソフトを格納するように構成することもできるため、任意の楽曲を車内で楽しむことができるという効果がある。
【0091】
図12は、中央情報表示装置11のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置32であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図12に示すように、ワンセグ機能拡張用個別機能装置は、ワンセグアンテナモジュール305と、ワンセグモジュール310とを備える。
【0092】
ワンセグアンテナモジュール305は、テレビジョン信号を受信するアンテナ305Dと、受信した信号を処理する高周波回路305Cと、処理した高周波信号から任意のチャンネルのテレビジョン信号を選択するワンセグチューナー305Bと、このワンセグチューナー305Bを制御し、後述するワンセグモジュール310のUSBホストコントローラ307Bに接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0093】
ワンセグモジュール310は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ307Bと、を備える。
【0094】
ワンセグモジュール310は、ワンセグチューナー305Bが選択したチャンネルのテレビジョン信号からLCD101に表示させる画像データとスピーカから再生する音声データと生成する機能を実行するソフトウエアであるワンセグアプリケーションソフトを格納する記憶装置であるeSD306B1と、ユーザとワンセグ機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD310B2と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0095】
なお、図12には複数のeSDが示されているが、ワンセグモジュール310は一つのeSDだけを備えてこれにワンセグアプリケーションソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0096】
ワンセグモジュール310は、さらにワンセグモジュール310が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0097】
このワンセグ機能拡張用個別機能装置は、車内でテレビジョン映像を楽しむことができるという効果がある。
【0098】
本実施形態における拡張装置22の動作は、第1の実施形態の中央情報表示装置10の動作と同様であるため、図6を用いて説明する。
【0099】
図6に示すように、ステップS101において、拡張装置22はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。拡張装置22は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0100】
ステップS102において、拡張装置22は個別機能装置32のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、拡張装置22のRAM103などのメモリに展開する。
【0101】
ステップS103において、拡張装置22は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0102】
ステップS104において、拡張装置22は個別機能装置32のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。このステップS104において読みだされるアプリケーションソフトウエアは、低性能CPU702が実行できる程度のものである。
【0103】
以下、各個別機能装置32毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置22に装着された場合、ナビゲーションモジュール307はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、ナビゲーションモジュール307はeSD302B2からナビエンジンソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0104】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。ナビゲーションモジュール307は高性能CPU307Aによりナビエンジンソフトを実行する。
【0105】
ナビゲーションモジュール307は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。ナビゲーションモジュール307はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだし、映像を中央情報表示装置11のLCD101に表示してナビゲーション機能を実現する。
【0106】
一体型ナビゲーションモジュール308もこの動作に従って動作する。
【0107】
AVモジュール309が拡張装置22に装着された場合、AVモジュール309はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、AVモジュール309はeSD304B2からデコードエンジンソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0108】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトを読みだしと実行を行う。AVモジュール309は高性能CPU307Aによりデコードエンジンソフトを実行する。
【0109】
AVモジュール309はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。AVモジュール309はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0110】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置22に装着された場合、ワンセグモジュール310はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、ワンセグモジュール310はeSD306B1からワンセグアプリケーションソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0111】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。ワンセグモジュール310は高性能CPU307Aによりワンセグアプリケーションソフトを実行する。
【0112】
ワンセグモジュール310はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール305からの信号から映像信号と音声信号を生成し、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0113】
次に、本実施形態の車載用表示装置の自動車における設置例について述べる。図13は、フロントガラス付近に拡張装置22を配置する例を示す図である。図13に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0114】
拡張装置22はフロントパネルの上面、すなわちフロントパネル100のフロントガラスに対向する面に設置される。
【0115】
このように配置することにより、GPSアンテナモジュール301やワンセグアンテナモジュール305などの電波を受信する個別機能装置32がより電波を受信しやすくなるという効果がある。
【0116】
図14は、中央情報表示装置11の上部に拡張装置22を配置する例を示す図である。図14に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0117】
拡張装置22は、中央情報表示装置11の上部、すなわちLCD101の上方であって、コンソール200に収まる位置に配置される。
【0118】
このように配置されることにより、個別機能装置32が電波を受信しやすく、しかもコンソールの組み立てが容易になるという効果がある。
【0119】
図15は、中央情報表示装置11と拡張装置22とを一体に構成する例を示す図である。図15に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0120】
拡張装置22は中央情報表示装置11と一体に構成される。拡張装置22は中央情報表示装置11のLCD101と同じ面、望ましくはLCD101の上方に配置される。
【0121】
このように配置することによりユーザが個別機能装置32を容易に抜き差しできるという効果がある。
【0122】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置11がLCD101を備え、拡張装置22が低性能CPU702などの装置を備え、個別機能装置32が高性能CPU307Aなどの主要装置を備える。このため、中央情報表示装置11及び拡張装置22の製造コストが低く抑えられ、拡張装置22が中央情報表示装置11とともに自動車に設置されても、拡張機能を全く望まないユーザの経済的負担を低く抑えることができるという効果がある。
【0123】
(個別機能装置の説明)
図16は、本発明の個別機能装置を示す図である。図16(a)は、第1の実施形態による個別機能装置を示す図である。図16(a)に示すように、本実施形態の個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する専用USBジャック803とを有する。 専用USBジャック803は、標準USBジャック801とは形状が異なる。
【0124】
本実施形態においては、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22のUSBジャックは専用USBジャック803と連結できる形状をなしている。
【0125】
このように構成したため、本実施形態の個別機能装置はパソコンやオーディオ機器などの上位機種とは標準USBジャック801を用いて接続できるとともに、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22とは専用USBジャック803を用いて接続できる。このため、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22に個別機能装置以外の装置が誤接続されることはないという効果がある。
【0126】
図16(b)は、第2の実施形態による個別機能装置を示す図である。本実施形態において個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する専用USBジャック803と、摺動可能なスリーブ804と、を備える。
【0127】
このスリーブ804は、個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、摺動することによりこれらのジャックを交互に被覆するように構成される。すなわち、スリーブ804が専用USBジャック803側に摺動したとき、専用USBジャック803を被覆して保護する。スリーブ804が標準USBジャック801側に摺動したとき、標準USBジャック801を被覆して保護する。
【0128】
図16(b)においては専用USBジャック803が被覆される位置にスリーブ804が摺動されている。この場合、標準USBジャック801のみが使用可能となる。
【0129】
図16(c)においては標準USBジャック801が被覆される位置にスリーブ804が摺動されている。この場合、専用USBジャック803のみが使用可能となる。
【0130】
このように構成したことにより、使用しない方のジャックを破損から保護することができるという効果がある。
【0131】
図16(d)は、第3の実施形態による個別機能装置を示す図である。本実施形態において個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する本体部802に覆われたメス型の専用USBジャック805と、を備える。
【0132】
このように構成することにより、スリーブを用いずに専用ジャックを破損から保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の車載用表示装置の第1の実施形態における構成を示す概要図である。
【図2】中央情報表示装置10のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置30の例を示すブロック図である。
【図3】一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図4】中央情報表示装置10のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール304の構成を示すブロック図である。
【図5】中央情報表示装置10のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置30であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図6】中央情報表示装置10の動作を表すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。
【図8】第3の実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。
【図9】中央情報表示装置11のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置32の例を示すブロック図である。
【図10】一体型のナビゲーション機能拡張用個別機能装置である一体型ナビゲーションモジュール308の構成を示すブロック図である。
【図11】中央情報表示装置11のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール309の構成を示すブロック図である。
【図12】中央情報表示装置11のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置32であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図13】フロントガラス付近に拡張装置22を配置する例を示す図である。
【図14】中央情報表示装置11の上部に拡張装置22を配置する例を示す図である。
【図15】中央情報表示装置11と拡張装置22とを一体に構成する例を示す図である。
【図16】本発明の個別機能装置を示す図である。
【符号の説明】
【0134】
10,11:中央情報表示装置、
20,21,22:拡張装置、
30,32:個別機能装置、
301:GPSアンテナモジュール、
302,307:ナビゲーションモジュール、
303,308:一体型ナビゲーションモジュール、
304,309:AVモジュール、
305:ワンセグアンテナモジュール、
306,310:ワンセグモジュール。
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用表示装置に係り、特に選択的に機能が拡張できる車載用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用表示装置は高機能化が進んできている。すなわち、車載用表示装置は自動車のおかれた環境を表示する中央情報表示装置として用いられるだけでなく、ラジオやCDプレーヤーのコントロールパネルとして利用され、また、カーナビゲーションシステムの表示装置を兼ねることもある。さらに、テレビジョン受像機の表示パネルとして利用されることもある。
【0003】
従来の車載用表示装置は、これらの複数の機能をあらかじめ組み込んだ状態で構成されていた(例えば、特許文献1、図1)。
【0004】
特許文献1に記載の技術などにみられる従来の車載用表示装置においては、一部のユーザにとって不要な機能も分離不可能な状態に構成されている。このため、これらのユーザにとっては、従来の車載用表示装置の価格は割高なものとなっていた。
【0005】
一方、車載用表示装置に関する新たな技術が開発されても、これをユーザが既に購入した車載用表示装置に追加することは不可能であり、結果的に新技術を欲するユーザは車載用表示装置を買い替えなければならなかった。
【0006】
この問題に対して、出願人らは選択的に機能が拡張できる車載用表示装置を開発した。
【特許文献1】特開2008−143520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
出願人らが開発した車載用表示装置の個別機能装置は、誤接続を防止するために専用のコネクタが設けられている。
【0008】
このため、個別機能装置をパソコンなどの上位機種に接続する際には専用の変換コネクタを用いる必要があった。
【0009】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、容易にパソコンなどの上位機種に接続することが可能な個別機能装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するために本発明は、USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、USBデバイスコントローラに接続する、標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、を備える個別機能装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、容易に上位機種との接続が可能となるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(車載用表示装置の説明)
以下、本発明による車載用表示装置の一実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。本発明の車載用表示装置は自動車やバスやオートバイなどの車両に設置される。本発明の車載用表示装置は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。以下、詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の車載用表示装置の第1の実施形態における構成を示す概要図である。図1に示すように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置10と、拡張装置20と、個別機能装置30とを備える。
【0014】
中央情報表示装置10は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。中央情報表示装置10は、LCD(液晶ディスプレイ)101と、高性能CPU102と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSB(ユニバーサルシリアルバス)を制御するUSBホストコントローラ105と、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0015】
LCD101高性能CPU102からのVGA信号を受け入れて映像を表示画面に表示する。また、LCD101にはタッチパネルが設けられており、このタッチパネルからの入力は高性能CPU102に入力する。
【0016】
高性能CPU102は、後述する個別機能装置30の各種アプリケーションを実行できる程度な性能を有する。RAM103はSDRAM(シンクロナスDRAM)を用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。
【0017】
拡張装置20は、USB HUB201を備える。このUSB HUB201は中央情報表示装置10のUSBホストコントローラ105に接続されている。なお、拡張装置20は中央情報表示装置10と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。
【0018】
個別機能装置30は、中央情報表示装置10及び拡張装置20と別体に構成されている。個別機能装置30は拡張装置20に着脱可能に構成されている。個別機能装置30と拡張装置20とはUSBなどの汎用シリアル通信バスによって接続される。個別機能装置30と拡張装置とを接続するジャックの形状は、通常のUSBなどの汎用シリアル通信バスのジャックの形状と異なっていてもよい。
【0019】
個別機能装置30は拡張装置20に接続され、中央情報表示装置10と協働して動作することにより中央情報表示装置10の機能を拡張する。個別機能装置30は、後述のようにUSBデバイスコントローラ301Aのような汎用シリアル通信バスのデバイスコントローラを含んで構成されるが、この構成は個別機能装置30が実現しようとする機能によって異なる。
【0020】
以下、個別機能装置30の具体例を説明する。個別機能装置30は以下の具体例に限られるものではない。
【0021】
図2は、中央情報表示装置10のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置30の例を示すブロック図である。図2に示すように、ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、図2(a)に示すGPSアンテナモジュール301と、図2(b)に示すナビゲーションモジュール302とを備える。
【0022】
GPSアンテナモジュール301は、信号を受信するアンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、GPSコントローラ301Bの動作を制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0023】
ナビゲーションモジュール302は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するソフトウエアであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD302B3とを備える。
【0024】
ここで、eSD(embedded Secure Digital Memory:組み込み型SDカードメモリ)について説明する。eSDは秘匿領域を有するNAND型フラッシュメモリである。このeSDは、必要に応じて音楽データや地図データや有償のアプリケーションデータ等の著作権保護の必要な暗号化されたデータと、このデータの暗号キーとを格納することができる。必要に応じて、暗号化されていないデータを格納することもできる。
【0025】
なお、図2(b)には複数のeSDが示されているが、ナビゲーションモジュール302は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0026】
ナビゲーションモジュール302は、さらにこれらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0027】
このナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール302とを別体に構成した。このため、各モジュールの大きさを小さくすることが可能となるという効果がある。
【0028】
図3は一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、GPSアンテナモジュールを併せ持つナビゲーションモジュールである一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、eSD302B1と、eSD302B2と、ユーザインターフェースソフトを格納するeSD303B3と、GPSコントローラ301Bと、高周波回路301Cとアンテナ301Dとを備える。
【0029】
さらに、一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、eSD302B1と、eSD302B2と、eSD303B3と、GPSコントローラ301Bとに接続してこれらを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0030】
この一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュールとナビゲーションモジュールとを一体に構成した。このため、設置操作、撤去操作が簡便であるという効果がある。
【0031】
図4は、中央情報表示装置10のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール304の構成を示すブロック図である。図4に示すように、AVモジュール304は、音楽やビデオなどの楽曲データを格納するeSD304B1と、楽曲データをデコードするソフトウエアであるデコードエンジンソフトウエアを格納するeSD304B2と、ユーザとAVモジュール304とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD304B3と、これらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0032】
なお、図4には複数のeSDが示されているが、AVモジュール304は一つのeSDだけを備えてこれに楽曲データとデコードエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0033】
このAVモジュール304は、パソコンやオーディオ機器などの上位機種に接続し、これらの上位機種から楽曲データやデコードエンジンソフトを格納するように構成することもできるため、任意の楽曲を車内で楽しむことができるという効果がある。
【0034】
図5は、中央情報表示装置10のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置30であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、ワンセグ機能拡張用個別機能装置は、図5(a)に示すワンセグアンテナモジュール305と、図5(b)に示すワンセグモジュール306とを備える。
【0035】
ワンセグアンテナモジュール305は、テレビジョン信号を受信するアンテナ305Dと、受信した信号を処理する高周波回路305Cと、処理した高周波信号から任意のチャンネルのテレビジョン信号を選択するワンセグチューナー305Bと、このワンセグチューナー305Bを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0036】
ワンセグモジュール306は、ワンセグチューナー305Bが選択したチャンネルのテレビジョン信号からLCD101に表示させる画像データとスピーカから再生する音声データと生成する機能を実行するソフトウエアであるワンセグアプリケーションソフトを格納する記憶装置であるeSD306B1と、ユーザとワンセグ機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD306B2と、これらのeSDを制御し、拡張装置20のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0037】
なお、図5(b)には複数のeSDが示されているが、ワンセグモジュール306は一つのeSDだけを備えてこれにワンセグアプリケーションソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0038】
このワンセグ機能拡張用個別機能装置は、車内でテレビジョン映像を楽しむことができるという効果がある。
【0039】
図6は、中央情報表示装置10の動作を表すフローチャートである。図6に示すように、ステップS101において、中央情報表示装置10はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。中央情報表示装置10は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0040】
ステップS102において、中央情報表示装置10は個別機能装置30のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、中央情報表示装置10のRAM103などのメモリに展開する。
【0041】
ステップS103において、中央情報表示装置10は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0042】
ステップS104において、中央情報表示装置10は個別機能装置30のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。
【0043】
以下、各個別機能装置30毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0044】
中央情報表示装置10は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。中央情報表示装置10はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだしてナビゲーション機能を実現する。
【0045】
一体型ナビゲーションモジュール303もこの動作に従って動作する。
【0046】
AVモジュール304が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0047】
中央情報表示装置10はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。中央情報表示装置10はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、LCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0048】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置20に装着された場合、中央情報表示装置10は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。
【0049】
中央情報表示装置10はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール306からの信号から映像信号と音声信号を生成し、LCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0050】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置10と、拡張装置20と、個別機能装置30とを備える。このため、中央情報表示装置10を拡張装置22と別体に構成することにより中央情報表示装置10の価格を低く抑えることが可能となり、ユーザは必要な機能を選択して拡張することが可能となるという効果がある。
【0051】
(第2の実施形態)
続いて、本発明の車載用表示装置の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、個別機能装置30の構成及び動作は第1の実施形態における個別機能装置30の構成及び動作と同様であるため、説明を省略する。
【0052】
図7は、本実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。図7に示すように、本実施形態の車載用表示装置は中央情報表示装置11と、拡張装置21と、個別機能装置30とを備える。
【0053】
中央情報表示装置11は予め自動車などのフロントパネルに組み込まれていてもよく、また、フロントパネルとは別体に構成されて後から自動車などに設置されてもよい。中央情報表示装置11は、LCD101を備える。このLCD101は拡張装置21の高性能CPU102からのVGA信号を入力して表示画面に映像を表示する。LCD101にはタッチパネルが設けられており、このタッチパネルからの入力は拡張装置21の高性能CPU102に入力する。
【0054】
拡張装置21は、高性能CPU102と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSB(ユニバーサルシリアルバス)を制御するUSBホストコントローラ105と、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、USB HUB201と、を備える。
【0055】
高性能CPU102は、個別機能装置30の各種アプリケーションを実行できる程度な性能を有する。RAM103はSDRAMを用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。USB HUB201はUSBホストコントローラ105に接続されている。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。なお、拡張装置21は中央情報表示装置11と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。
【0056】
本実施形態における拡張装置21の動作は、第1の実施形態の中央情報表示装置10の動作と同様であるため、図6を用いて説明する。
【0057】
図6に示すように、ステップS101において、拡張装置21はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。拡張装置21は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0058】
ステップS102において、拡張装置21は個別機能装置30のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、拡張装置21のRAM103などのメモリに展開する。
【0059】
ステップS103において、拡張装置21は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0060】
ステップS104において、拡張装置21は個別機能装置30のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。
【0061】
以下、各個別機能装置30毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0062】
拡張装置21は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。拡張装置21はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだし、映像を中央情報表示装置11のLCD101に表示してナビゲーション機能を実現する。
【0063】
一体型ナビゲーションモジュール303もこの動作に従って動作する。
【0064】
AVモジュール304が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトの読みだしと実行を行う。
【0065】
拡張装置21はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。拡張装置21はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0066】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置21に装着された場合、拡張装置21は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。
【0067】
拡張装置21はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール306からの信号から映像信号と音声信号を生成し、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0068】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置11がLCD101を備え、拡張装置21が高性能CPU102などの主要部品を備える。このため、中央情報表示装置11の製造コストが低く抑えられ、拡張機能を全く望まないユーザの経済的負担を最小限に留めることができるという効果がある。
【0069】
(第3の実施形態)
続いて、本発明の車載用表示装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、中央情報表示装置11の構成及び動作は第2の実施形態における中央情報表示装置11の構成及び動作と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
図8は、本実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。図8に示すように、本実施形態の車載用表示装置は中央情報表示装置11と、拡張装置22と、個別機能装置32とを備える。
【0071】
拡張装置22は、低性能CPU702と、記憶装置であるRAM103及びROM104と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ105と、USB HUB201と、を備える。
【0072】
低性能CPU702は、個別機能装置32が出力した信号を中央情報表示装置11に出力し、中央情報表示装置11から入力した信号を個別機能装置32に出力し、拡張装置22が有する各装置を制御する程度の限られた性能を有する。
【0073】
RAM103はSDRAMを用いることができる。ROM104はFlash ROMを用いることができる。USBホストコントローラ105はUSB以外の汎用シリアル通信バスのコントローラでもよい。USB HUB201はUSBホストコントローラ105に接続されている。USB HUB201は複数のHUBポートを備える。なお、拡張装置22は中央情報表示装置11と一体に構成されていても別体に構成されていてもよい。
【0074】
図9は、中央情報表示装置11のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置32の例を示すブロック図である。図9に示すように、ナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール307とを備える。
【0075】
GPSアンテナモジュール301は、信号を受信するアンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、GPSコントローラ301Bの動作を制御し、後述するナビゲーションモジュール307のUSBホストコントローラ307Bに接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0076】
ナビゲーションモジュール307は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ307Bと、を備える。
【0077】
さらに、ナビゲーションモジュール307は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するアプリケーションソフトであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD305B3と、OS(オペレーションシステム)を格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0078】
なお、図9には複数のeSDが示されているが、ナビゲーションモジュール307は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0079】
ナビゲーションモジュール307は、さらにナビゲーションモジュール307が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0080】
このナビゲーション機能拡張用個別機能装置は、GPSアンテナモジュール301と、ナビゲーションモジュール307とを別体に構成した。このため、各モジュールの大きさを小さくすることが可能となるという効果がある。
【0081】
図10は一体型のナビゲーション機能拡張用個別機能装置である一体型ナビゲーションモジュール308の構成を示すブロック図である。図10に示すように、GPSアンテナモジュールを併せ持つナビゲーションモジュールである一体型ナビゲーションモジュール308は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0082】
さらに、一体型ナビゲーションモジュール308は、アンテナ301Dと、アンテナ301Dに接続し、受信した信号を処理する高周波回路301Cと、高周波回路301Cが処理した信号から位置情報を生成するGPSコントローラ301Bと、を備える。
【0083】
さらに、一体型ナビゲーションモジュール308は、地図に関するデータであるマップデータを格納する記憶装置であるeSD302B1と、ナビゲーションを実行するアプリケーションソフトであるナビエンジンソフトを格納する記憶装置であるeSD302B2と、ユーザとナビゲーション機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD306B3と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0084】
なお、図10には複数のeSDが示されているが、一体型ナビゲーションモジュール308は一つのeSDだけを備えてこれにマップデータとナビエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0085】
一体型ナビゲーションモジュール308は、さらにナビゲーションモジュール307が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0086】
図11は中央情報表示装置11のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール309の構成を示すブロック図である。図11に示すように、AVモジュール309は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、を備える。
【0087】
さらに、AVモジュール309は、音楽やビデオなどの楽曲データを格納するeSD304B1と、楽曲データをデコードするソフトウエアであるデコードエンジンソフトウエアを格納するeSD304B2と、ユーザとAVモジュール309とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD309B3と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0088】
なお、図11には複数のeSDが示されているが、AVモジュール309は一つのeSDだけを備えてこれに楽曲データとデコードエンジンソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0089】
AVモジュール309は、さらにAVモジュール309が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0090】
このAVモジュール309は、パソコンやオーディオ機器などの上位機種に接続し、これらの上位機種から楽曲データやデコードエンジンソフトを格納するように構成することもできるため、任意の楽曲を車内で楽しむことができるという効果がある。
【0091】
図12は、中央情報表示装置11のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置32であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。図12に示すように、ワンセグ機能拡張用個別機能装置は、ワンセグアンテナモジュール305と、ワンセグモジュール310とを備える。
【0092】
ワンセグアンテナモジュール305は、テレビジョン信号を受信するアンテナ305Dと、受信した信号を処理する高周波回路305Cと、処理した高周波信号から任意のチャンネルのテレビジョン信号を選択するワンセグチューナー305Bと、このワンセグチューナー305Bを制御し、後述するワンセグモジュール310のUSBホストコントローラ307Bに接続するUSBデバイスコントローラ301Aとを備える。
【0093】
ワンセグモジュール310は、アプリケーションソフトを実行するのに十分な性能を有する高性能CPU307Aと、この高性能CPU307Aに接続し、著作権保護可能なSDカードメモリを制御するSDSDホストコントローラ106と、汎用シリアル通信バスであるUSBを制御するUSBホストコントローラ307Bと、を備える。
【0094】
ワンセグモジュール310は、ワンセグチューナー305Bが選択したチャンネルのテレビジョン信号からLCD101に表示させる画像データとスピーカから再生する音声データと生成する機能を実行するソフトウエアであるワンセグアプリケーションソフトを格納する記憶装置であるeSD306B1と、ユーザとワンセグ機能拡張用個別機能装置とのインターフェースとして機能するユーザインターフェースソフトを格納する記憶装置であるeSD310B2と、OSを格納する記憶装置であるROM302B4と、記憶装置であるRAM302B5と、を備える。
【0095】
なお、図12には複数のeSDが示されているが、ワンセグモジュール310は一つのeSDだけを備えてこれにワンセグアプリケーションソフトとユーザインターフェースソフトを格納するように構成することもできる。
【0096】
ワンセグモジュール310は、さらにワンセグモジュール310が有するこれらの各装置を制御し、拡張装置22のUSB HUB201に接続するUSBデバイスコントローラ302Aを備える。
【0097】
このワンセグ機能拡張用個別機能装置は、車内でテレビジョン映像を楽しむことができるという効果がある。
【0098】
本実施形態における拡張装置22の動作は、第1の実施形態の中央情報表示装置10の動作と同様であるため、図6を用いて説明する。
【0099】
図6に示すように、ステップS101において、拡張装置22はUSBポートに新たに接続があったかを判定する。拡張装置22は新たに接続を認識した場合、ステップS102に進み、新たな接続を認識しない場合ステップS101に戻る。
【0100】
ステップS102において、拡張装置22は個別機能装置32のeSDからユーザインターフェースソフトを読みだし、拡張装置22のRAM103などのメモリに展開する。
【0101】
ステップS103において、拡張装置22は展開したユーザインターフェースソフトから装着された個別機能装置を識別する。
【0102】
ステップS104において、拡張装置22は個別機能装置32のeSDからアプリケーションソフトウエアを読みだして実行し、ステップS101に戻る。このステップS104において読みだされるアプリケーションソフトウエアは、低性能CPU702が実行できる程度のものである。
【0103】
以下、各個別機能装置32毎の動作について説明する。ナビゲーション機能拡張用個別機能装置が拡張装置22に装着された場合、ナビゲーションモジュール307はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、ナビゲーションモジュール307はeSD302B2からナビエンジンソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0104】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるナビエンジンソフトの読みだしと実行を行う。ナビゲーションモジュール307は高性能CPU307Aによりナビエンジンソフトを実行する。
【0105】
ナビゲーションモジュール307は、GPSアンテナモジュール301から位置情報を読み込み、eSD302B1からマップデータを読み込み、メモリに格納する。ナビゲーションモジュール307はナビエンジンソフトを実行し、ナビエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した位置情報とマップデータを読みだし、映像を中央情報表示装置11のLCD101に表示してナビゲーション機能を実現する。
【0106】
一体型ナビゲーションモジュール308もこの動作に従って動作する。
【0107】
AVモジュール309が拡張装置22に装着された場合、AVモジュール309はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、AVモジュール309はeSD304B2からデコードエンジンソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0108】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるデコードエンジンソフトを読みだしと実行を行う。AVモジュール309は高性能CPU307Aによりデコードエンジンソフトを実行する。
【0109】
AVモジュール309はデコードエンジンソフトの指示に従い、eSD304B1から楽曲データを読みだし、メモリに格納する。AVモジュール309はデコードエンジンソフトの指示に従ってメモリに格納した楽曲データを読みだしてデコードし、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してAV機能を実現する。
【0110】
ワンセグ機能拡張用個別機能装置が拡張装置22に装着された場合、ワンセグモジュール310はROM302B4からOSを読みだしてRAM302B5に展開する。また、ワンセグモジュール310はeSD306B1からワンセグアプリケーションソフトを読み出してRAM302B5に展開する。
【0111】
拡張装置22は上述した図6のフローに従い、個別機能装置の識別と、アプリケーションソフトであるワンセグアプリケーションソフトの読みだしと実行を行う。ワンセグモジュール310は高性能CPU307Aによりワンセグアプリケーションソフトを実行する。
【0112】
ワンセグモジュール310はワンセグアプリケーションソフトの指示に従い、ワンセグモジュール305からの信号から映像信号と音声信号を生成し、中央情報表示装置11のLCD101に映像を表示し、スピーカから音声を再生してテレビジョン受信機能を実現する。
【0113】
次に、本実施形態の車載用表示装置の自動車における設置例について述べる。図13は、フロントガラス付近に拡張装置22を配置する例を示す図である。図13に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0114】
拡張装置22はフロントパネルの上面、すなわちフロントパネル100のフロントガラスに対向する面に設置される。
【0115】
このように配置することにより、GPSアンテナモジュール301やワンセグアンテナモジュール305などの電波を受信する個別機能装置32がより電波を受信しやすくなるという効果がある。
【0116】
図14は、中央情報表示装置11の上部に拡張装置22を配置する例を示す図である。図14に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0117】
拡張装置22は、中央情報表示装置11の上部、すなわちLCD101の上方であって、コンソール200に収まる位置に配置される。
【0118】
このように配置されることにより、個別機能装置32が電波を受信しやすく、しかもコンソールの組み立てが容易になるという効果がある。
【0119】
図15は、中央情報表示装置11と拡張装置22とを一体に構成する例を示す図である。図15に示すように、中央情報表示装置11はフロントパネル100の前面に配置される。
【0120】
拡張装置22は中央情報表示装置11と一体に構成される。拡張装置22は中央情報表示装置11のLCD101と同じ面、望ましくはLCD101の上方に配置される。
【0121】
このように配置することによりユーザが個別機能装置32を容易に抜き差しできるという効果がある。
【0122】
以上述べたように、本実施形態の車載用表示装置は、中央情報表示装置11がLCD101を備え、拡張装置22が低性能CPU702などの装置を備え、個別機能装置32が高性能CPU307Aなどの主要装置を備える。このため、中央情報表示装置11及び拡張装置22の製造コストが低く抑えられ、拡張装置22が中央情報表示装置11とともに自動車に設置されても、拡張機能を全く望まないユーザの経済的負担を低く抑えることができるという効果がある。
【0123】
(個別機能装置の説明)
図16は、本発明の個別機能装置を示す図である。図16(a)は、第1の実施形態による個別機能装置を示す図である。図16(a)に示すように、本実施形態の個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する専用USBジャック803とを有する。 専用USBジャック803は、標準USBジャック801とは形状が異なる。
【0124】
本実施形態においては、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22のUSBジャックは専用USBジャック803と連結できる形状をなしている。
【0125】
このように構成したため、本実施形態の個別機能装置はパソコンやオーディオ機器などの上位機種とは標準USBジャック801を用いて接続できるとともに、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22とは専用USBジャック803を用いて接続できる。このため、拡張装置20,拡張装置21,拡張装置22に個別機能装置以外の装置が誤接続されることはないという効果がある。
【0126】
図16(b)は、第2の実施形態による個別機能装置を示す図である。本実施形態において個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する専用USBジャック803と、摺動可能なスリーブ804と、を備える。
【0127】
このスリーブ804は、個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、摺動することによりこれらのジャックを交互に被覆するように構成される。すなわち、スリーブ804が専用USBジャック803側に摺動したとき、専用USBジャック803を被覆して保護する。スリーブ804が標準USBジャック801側に摺動したとき、標準USBジャック801を被覆して保護する。
【0128】
図16(b)においては専用USBジャック803が被覆される位置にスリーブ804が摺動されている。この場合、標準USBジャック801のみが使用可能となる。
【0129】
図16(c)においては標準USBジャック801が被覆される位置にスリーブ804が摺動されている。この場合、専用USBジャック803のみが使用可能となる。
【0130】
このように構成したことにより、使用しない方のジャックを破損から保護することができるという効果がある。
【0131】
図16(d)は、第3の実施形態による個別機能装置を示す図である。本実施形態において個別機能装置は、USBデバイスコントローラ302Aや記憶装置などの装置群を収納する本体部802と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する標準USBジャック801と、USBデバイスコントローラ302Aに接続する本体部802に覆われたメス型の専用USBジャック805と、を備える。
【0132】
このように構成することにより、スリーブを用いずに専用ジャックを破損から保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の車載用表示装置の第1の実施形態における構成を示す概要図である。
【図2】中央情報表示装置10のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置30の例を示すブロック図である。
【図3】一体型ナビゲーション機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図4】中央情報表示装置10のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール304の構成を示すブロック図である。
【図5】中央情報表示装置10のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置30であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図6】中央情報表示装置10の動作を表すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。
【図8】第3の実施形態の車載用表示装置の概要を表す構成図である。
【図9】中央情報表示装置11のナビゲーション機能を拡張するための個別機能装置32の例を示すブロック図である。
【図10】一体型のナビゲーション機能拡張用個別機能装置である一体型ナビゲーションモジュール308の構成を示すブロック図である。
【図11】中央情報表示装置11のオーディオビジュアル機能を拡張する個別機能装置30であるAVモジュール309の構成を示すブロック図である。
【図12】中央情報表示装置11のテレビジョン受信機能を拡張する個別機能装置32であるワンセグ機能拡張用個別機能装置の構成を示すブロック図である。
【図13】フロントガラス付近に拡張装置22を配置する例を示す図である。
【図14】中央情報表示装置11の上部に拡張装置22を配置する例を示す図である。
【図15】中央情報表示装置11と拡張装置22とを一体に構成する例を示す図である。
【図16】本発明の個別機能装置を示す図である。
【符号の説明】
【0134】
10,11:中央情報表示装置、
20,21,22:拡張装置、
30,32:個別機能装置、
301:GPSアンテナモジュール、
302,307:ナビゲーションモジュール、
303,308:一体型ナビゲーションモジュール、
304,309:AVモジュール、
305:ワンセグアンテナモジュール、
306,310:ワンセグモジュール。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、
前記USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、
前記USBデバイスコントローラに接続する、前記標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、
を備える車載用表示装置の個別機能装置。
【請求項2】
前記個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、一方のジャックの側に摺動することによりこの一方のジャックを被覆して保護し、他方のジャックの側に摺動することによりこの他方のジャックを被覆して保護するスリーブをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置の個別機能装置。
【請求項3】
前記専用USBジャックが前記本体部に覆われたメス型であることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置の個別機能装置。
【請求項1】
USBデバイスコントローラを含む装置群を収納する本体部と、
前記USBデバイスコントローラに接続する標準USBジャックと、
前記USBデバイスコントローラに接続する、前記標準USBジャックとは形状が異なる専用USBジャックと、
を備える車載用表示装置の個別機能装置。
【請求項2】
前記個別機能装置の一方のジャックを被覆するのに十分な長さを備え、一方のジャックの側に摺動することによりこの一方のジャックを被覆して保護し、他方のジャックの側に摺動することによりこの他方のジャックを被覆して保護するスリーブをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置の個別機能装置。
【請求項3】
前記専用USBジャックが前記本体部に覆われたメス型であることを特徴とする請求項1記載の車載用表示装置の個別機能装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−58642(P2010−58642A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226087(P2008−226087)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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