説明

車輌用前照灯及びレベリングアクチュエーターの交換方法

【課題】 小型化及びメンテナンス性の向上を図る。
【解決手段】 第1の固定部28、28と第2の固定部29が設けられ一部が切取可能部24とされたアクチュエーター取付部22を有しランプハウジング2に所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケット16と、第1の固定部に固定された状態でアクチュエーター取付部に一方向から取り付けられるレベリングアクチュエーター38と、灯具外筐の内部においてブラケットに所定の方向へ傾動自在に支持されレベリングアクチュエーターの駆動力によってブラケットに対して傾動されるランプユニット7とを設け、切取可能部が切り取られてレベリングアクチュエーターがブラケットから一方向と別の方向へ取り外されたときに、別のレベリングアクチュエーター38Aが第2の固定部に固定されて別の方向からアクチュエーター取付部に取り付けられるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車輌用前照灯及びレベリングアクチュエーターの交換方法に関する。詳しくは、レベリングアクチュエーターが取り付けられるブラケットのアクチュエーター取付部に切取可能部を設けて小型化及びメンテナンス性の向上を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車輌用前照灯には、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源を有するランプユニットが配置されたものがある。
【0003】
車輌用前照灯のランプユニットには、光軸調整機構によって照射方向の初期調整であるエイミング調整と車載物の重量による照射方向の傾きを補正するレベリング調整とが可能とされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された車輌用前照灯にあっては、ランプユニットが前後に貫通された枠状のブラケットに支持され、ブラケットが螺軸部(ネジ部)を有する二つの調整軸と一つの支点軸(駆動軸)を介してランプハウジングに支持されている。支点軸及び二つの調整軸は各後端部がランプハウジングに連結され、支点軸の前端部がブラケットの下端部に連結され、二つの調整軸の各前端部がブラケットの上端部に左右に離隔して連結されている。
【0005】
また、支点軸はレベリングアクチュエーターに設けられた駆動軸であり、レベリングアクチュエーターの駆動制御部から前方へ突出されている。レベリングアクチュエーターは駆動制御部がランプハウジングの外面に取り付けられている。
【0006】
車輌用前照灯において、調整軸が回転されてブラケットに螺軸部が捩じ込まれ又は捩じ戻されると、支点軸を支点としてブラケットとランプユニットが一体になって水平面内又は垂直面内において傾動され、左右エイミング調整又は上下エイミング調整が行われる。
【0007】
一方、レベリングアクチュエーターの駆動制御部の駆動力によって駆動軸(支点軸)が前後方向へ移動されると、二つの調整軸を支点としてブラケットとランプユニットが一体になって垂直面内において傾動され、レベリング調整が行われる。
【0008】
上記のように、特許文献1に記載された車輌用前照灯にあっては、ランプハウジングの外面にレベリングアクチュエーターの駆動制御部が取り付けられているため、ランプハウジングから駆動制御部が後方へ突出された状態とされ、その分、駆動制御部を配置するためのスペースが必要となり車輌用前照灯の小型化を阻害してしまう。
【0009】
そこで、上記のような灯具外筐の内部にランプユニットが配置された車輌用前照灯においては、ブラケットにレベリングアクチュエーターを取り付けて灯具外筐の内部にレベリングアクチュエーターを配置することにより小型化を図るようにしたものがある。
【0010】
【特許文献1】特開2004−227933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、車輌用前照灯において、万が一、レベリングアクチュエーターに故障等が生じた場合には、レベリングアクチュエーターをブラケットから取り外して新たなレベリングアクチュエーターをブラケットに取り付ける交換作業が必要になる。
【0012】
ところが、上記したように、灯具外筐の内部にレベリングアクチュエーターを配置した場合には、灯具外筐の内外において交換作業を行わなければならずメンテナンス性が低下するおそれがある。
【0013】
そこで、本発明車輌用前照灯及びレベリングアクチュエーターの交換方法は、上記した問題点を克服し、小型化及びメンテナンス性の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの開口を閉塞するカバーとによって構成された灯具外筐と、第1の固定部と第2の固定部が設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部を有し前記灯具外筐の内部において前記ランプハウジングにエイミング調整機構を介して所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットと、前記灯具外筐の内部において前記第1の固定部に固定された状態で前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられるレベリングアクチュエーターと、前記灯具外筐の内部において前記ブラケットに所定の方向へ傾動自在に支持され前記レベリングアクチュエーターが連結され前記レベリングアクチュエーターの駆動力によって前記ブラケットに対して傾動されるランプユニットとを備え、前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外されたときに、別の前記レベリングアクチュエーターが前記第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにしたものである。
【0015】
従って、車輌用前照灯にあっては、切取可能部が切り取られてレベリングアクチュエーターがブラケットから取り外される。
【0016】
レベリングアクチュエーターの交換方法は、上記した課題を解決するために、開口を有するランプハウジ灯具外筐の内部において所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットに設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部に対するレベリングアクチュエーターの交換方法であって、前記アクチュエーター取付部に設けられた第1の固定部に固定された状態で前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられ、前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外され、別の前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に設けられた第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにしたものである。
【0017】
従って、レベリングアクチュエーターの交換方法にあっては、切取可能部が切り取られてレベリングアクチュエーターがブラケットから取り外される。
【発明の効果】
【0018】
本発明車輌用前照灯は、開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの開口を閉塞するカバーとによって構成された灯具外筐と、第1の固定部と第2の固定部が設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部を有し前記灯具外筐の内部において前記ランプハウジングにエイミング調整機構を介して所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットと、前記灯具外筐の内部において前記第1の固定部に固定された状態で前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられるレベリングアクチュエーターと、前記灯具外筐の内部において前記ブラケットに所定の方向へ傾動自在に支持され前記レベリングアクチュエーターが連結され前記レベリングアクチュエーターの駆動力によって前記ブラケットに対して傾動されるランプユニットとを備え、前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外されたときに、別の前記レベリングアクチュエーターが前記第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにしたことを特徴とする。
【0019】
従って、ブラケットにレベリングアクチュエーターを取り付けて灯具外筐の内部にレベリングアクチュエーターを配置することにより小型化を図った上でレベリングアクチュエーターに関するメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0020】
請求項2に記載した発明にあっては、前記切取可能部の外周縁の一部が前記ブラケットの他の部分と結合された結合部として設けられ、前記結合部の厚みが前記ブラケットの他の部分の厚みより薄く形成されている。
【0021】
従って、結合部の切断を短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーターの交換作業における作業性の向上を図ることができる。
【0022】
請求項3に記載した発明にあっては、前記結合部が直線状に形成されている。
【0023】
従って、結合部の切断を一層短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーターの交換作業における一層の作業性の向上を図ることができる。
【0024】
請求項4に記載した発明にあっては、前記切取可能部と前記ブラケットの他の部分との間に前記結合部に隣接し前後に貫通された貫通孔が形成され、前記貫通孔の前側に前記第1の固定部が設けられている。
【0025】
従って、切取可能部を切り取る場合に治具による切断部分が少なくされており、切取可能部の切取を短時間で行うことができ、レベリングアクチュエーターの交換作業におけるより一層の作業性の向上を図ることができる。
【0026】
本発明レベリングアクチュエーターの交換方法は、灯具外筐の内部において所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットに設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部に対するレベリングアクチュエーターの交換方法であって、前記アクチュエーター取付部に設けられた第1の固定部に固定された状態で前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられ、前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外され、別の前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に設けられた第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにしたことを特徴とする。
【0027】
従って、ブラケットにレベリングアクチュエーターを取り付けて灯具外筐の内部にレベリングアクチュエーターを配置することにより小型化を図った上でレベリングアクチュエーターに関するメンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、本発明車輌用前照灯及びレベリングアクチュエーターの交換方法を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
【0029】
車輌用前照灯1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
【0030】
車輌用前照灯1は、図1に示すように、前方に開口された凹部を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞するカバー3とを備えている。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
【0031】
ランプハウジング2の後端部には前後に貫通された取付孔2aが形成されている。取付孔2aにはバックカバー6が取り付けられている。
【0032】
ランプハウジング2の後端部には前後に貫通された軸挿通孔2b、2bが左右に離隔して形成されている。
【0033】
灯室5にはランプユニット7が配置されている(図1及び図2参照)。ランプユニット7は、レンズホルダー8とレンズホルダー8の前端部に取り付けられた投影レンズ9とレンズホルダー8の後端部が取り付けられたシェード10とシェード10に前端部が取り付けられたリフレクター11とリフレクター11の後端部に取り付けられた光源12とを有している。
【0034】
シェード10は前後方向を向く板状に形成され、前後に貫通された光透過孔10aを有している。シェード10によって光源12から出射された光の一部が遮蔽され、光源12から出射され光透過孔10aを透過された光が投影レンズ9によって前方へ向けて照射される。
【0035】
リフレクター11は内面が反射面11aとして形成されている。
【0036】
光源12は、例えば、放電バルブであり、光源12から出射された光は前方へ向かうか又はリフレクター11の反射面11aで反射され、投影レンズ9によって照明光として前方へ投影される。
【0037】
ランプユニット7はジョイント13に保持されている。ジョイント13は上下に延びる軸連結部14と軸連結部14の上端に連続し上方に開口された略U字状に形成されたアーム部15とを有している。
【0038】
軸連結部14には後方に開口された連結用凹部14aが形成されている。
【0039】
アーム部15の上端部にはそれぞれ外方(側方)へ突出された丸軸状の回動軸部15a、15aが設けられている。
【0040】
灯室5には樹脂材料によって形成されたブラケット16が配置され、ブラケット16は後述するエイミング調整機構によってランプハウジング2に傾動自在に支持されている。ブラケット16は横長のベース部17とベース部17の左端部から上方へ突出された第1のアーム部18とベース部17の右端寄りの位置から上方へ突出された第2のアーム部19と第1のアーム部18の上端寄りの位置から前方へ突出された第1の支持突部20と第2のアーム部19の上端部から前方へ突出された第2の支持突部21とから成る。
【0041】
ベース部17の左右両端部はそれぞれ機構連結部17a、17aとして設けられている。ベース部17の機構連結部17a、17a間の部分はアクチュエーター取付部22として設けられている。
【0042】
アクチュエーター取付部22は外枠部23と切取可能部24が一体に形成されて成り、前方に開口された箱状に形成されている(図3参照)。
【0043】
外枠部23は左右方向を向き左右に離隔して位置された略板状の側部25、25と側部25、25の上端部間を連結する上下方向を向く略板状の上部26とを有している。側部25、25の上端寄りの部分と上部26の左右両端寄りの部分とはそれぞれ上側保持部27、27によって連結されている。
【0044】
側部25、25の内面にはそれぞれ第1の固定部28、28が設けられている。第1の固定部28、28は弾性変形可能な矩形の板状に形成され、前端部が側部25、25の内面に連続され後方へ行くに従って内面から離隔するように傾斜されている。
【0045】
側部25、25の外面側にはそれぞれ位置決めボス25a、25aが設けられている(図4参照)。位置決めボス25a、25aは一方が側部25の上端部に設けられ他方が側部25の下端部に設けられ、後端部がそれぞれ後方へ突出されている。
【0046】
上部26の上面には第2の固定部29が設けられている。第2の固定部29には後方に開口された螺穴29aが形成されている。
【0047】
切取可能部24は、図3及び図4に示すように、前後方向を向く背面部30と背面部30の下端部から前方へ突出された底面部31と底面部31の左右両端部に設けられた下側保持部32、32とから成る。下側保持部32、32は垂直方向及び水平方向に対して傾斜された部分を有している。
【0048】
切取可能部24は、背面部30の左右両側縁のうち下方側の部分がそれぞれ側部25、25に結合された第1の結合部24a、24aとして設けられ、背面部30の上縁が上部26に結合された第2の結合部24bとして設けられている。第1の結合部24a、24aと第2の結合部24bは直線状にされブラケット16の他の部分に対して厚みが薄く薄肉に形成されている。
【0049】
アクチュエーター取付部22には第1の結合部24a、24aと第2の結合部24bの間にそれぞれ貫通孔22a、22aが形成されている。貫通孔22a、22aの背面部30側の開口縁の一部は曲線状に形成されている。貫通孔22a、22aの前側にはそれぞれ第1の固定部28、28が位置されている。
【0050】
このようにアクチュエーター取付部22においては、貫通孔22a、22aの前側にそれぞれ第1の固定部28、28が位置されるように構成されており、成形用金型を用いた射出成形によってブラケット16を製造する場合に、成形用金型の離型方向を貫通孔22a、22aの貫通方向(前後方向)にすることにより、第1の固定部28、28を容易に形成することができる。
【0051】
ブラケット16の第1のアーム部18の上端部は機構連結部18aとして設けられている(図2参照)。第1の支持突部20と第2の支持突部21の各前端部はそれぞれ上方に開口された支持溝を有する軸支持部20a、21aとして設けられている。
【0052】
ベース部17の機構連結部17a、17aにはそれぞれ連結部材33、33を介して操作軸34、34が連結される。操作軸34、34はランプハウジング2に形成された軸挿通孔2b、2bに挿入され、ランプハウジング2に軸回り方向へ回転可能かつ軸方向へ移動不能に支持される。
【0053】
第1のアーム部18の機構連結部18aには軸受部材35を介してピボット軸36が連結される。ピボット軸36はランプハウジング2の後端部に連結される。
【0054】
上記した連結部材33、33、操作軸34、34、軸受部材35及びピボット軸36はエイミング調整機構として機能する。
【0055】
ブラケット16にはランプユニット7がジョイント13を介して回動可能に支持される。ランプユニット7はジョイント13の回動軸部15a、15aがそれぞれ第1の支持突部20と第2の支持突部21の軸支持部20a、21aに上方から挿入されることにより、回動軸部15a、15aを支点としてブラケット6に対して回動可能とされる。
【0056】
ブラケット16にジョイント13を介してランプユニット7が支持された状態において、軸支持部20a、21aにそれぞれ上方から抜け防止部材37、37が取り付けられる。
【0057】
ブラケット16のアクチュエーター取付部22にはレベリングアクチュエーター38が取り付けられる。
【0058】
レベリングアクチュエーター38は駆動制御部39と駆動制御部39から前方へ突出された駆動軸40とから成り、駆動軸40が駆動制御部39の駆動力によって前後方向へ移動される。
【0059】
駆動制御部39の左右両側面には前方へ行くに従って外方へ変位する傾斜面を有する固定用突部39a、39aと外方へ突出された係合用突部39b、39bとが前後に離隔して設けられている。駆動軸40の前端部は球状連結部40aとして設けられている。
【0060】
レベリングアクチュエーター38は駆動制御部39がアクチュエーター取付部22に前側から挿入されることによりアクチュエーター取付部22に取り付けられる。駆動制御部39がアクチュエーター取付部22に前側から挿入されるときには、第1の固定部28、28に駆動制御部39の固定用突部39a、39aの傾斜面が摺動されて第1の固定部28、28が弾性変形され、第1の固定部28、28に固定用突部39a、39aの前端が対応して位置されることにより第1の固定部28、28が弾性復帰して固定用突部39a、39aの前縁に係止され、駆動制御部39が第1の固定部28、28によって固定される。
【0061】
上記のようにレベリングアクチュエーター38はアクチュエーター取付部22に前側から挿入されることにより取り付けられるため、レベリングアクチュエーター38をアクチュエーター取付部22に容易に取り付けることができる。
【0062】
また、レベリングアクチュエーター38をアクチュエーター取付部22に挿入するときに弾性変形される第1の固定部28、28によってレベリングアクチュエーター38が固定されるため、レベリングアクチュエーター38のアクチュエーター取付部22対する組付作業の簡素化を図ることができる。
【0063】
駆動軸40は球状連結部40aが軸連結部14に形成された連結用凹部に14aに挿入されてジョイント13に連結される。
【0064】
駆動制御部39が第1の固定部28、28によって固定された状態において、駆動制御部39は後面と下面がそれぞれ切取可能部24の背面部30と底面部31によって後方と下方から押さえられ四つの角部がそれぞれ外枠部23の上側保持部27、27と切取可能部24の下側保持部32、32によって外側から押さえられる。
【0065】
従って、レベリングアクチュエーター38がアクチュエーター取付部22に所定の位置に位置決めされた状態において安定した状態でアクチュエーター取付部22に保持される。
【0066】
上記した車輌用前照灯1において、一方の操作軸34が回転操作されると、ピボット軸36と他方の操作軸34が連結された連結部材33とを結ぶ軸を支点としてランプユニット7とブラケット16が一体になって傾動(回動)され、光軸の初期調整である上下エイミング調整又は左右エイミング調整が行われる。
【0067】
一方、レベリングアクチュエーター38において駆動制御部39の駆動力によって駆動軸40が前後方向へ移動されると、ランプユニット7とジョイント13が回動軸部15a、15aを支点としてブラケット16に対して回動され、車載物の重量に応じて変化される光軸の向きを調整するレベリング調整が行われる。
【0068】
車輌用前照灯1において、レベリングアクチュエーター38が、万が一故障した場合には、以下のようにしてレベリングアクチュエーター38の交換が行われる(図5乃至図8参照)。
【0069】
先ず、バックカバー6を外し取付孔2aを介してカッター等の治具を灯室5に挿入し、治具によって切取可能部24の結合部24a、24a、24bを切断し切取可能部24を切り取ってブラケット16から後方に取り外す(図5参照)。
【0070】
このとき結合部24a、24a、24bがブラケット16の他の部分に対して薄肉に形成されているため、結合部24a、24a、24bの切断を短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業における作業性の向上を図ることができる。
【0071】
また、結合部24a、24a、24bがブラケット16の他の部分に対して薄肉に形成されているため、切断部分が明確であり、結合部24a、24a、24bの切断を確実に行うことができる。
【0072】
さらに、結合部24a、24a、24bが直線状に形成されているため、結合部24a、24a、24bの切断を一層短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業における一層の作業性の向上を図ることができる。
【0073】
さらにまた、切取可能部24は背面部30の外周縁の全体がブラケット16の他の部分に結合されておらず、貫通孔22a、22aが形成された以外の部分である結合部24a、24a、24bのみがブラケット16の他の部分に結合されている。従って、切取可能部24を切り取る場合に治具による切断部分が少なくされており、切取可能部24の切取を短時間で行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業におけるより一層の作業性の向上を図ることができる。
【0074】
切取可能部24がブラケット16から取り外された状態においては、レベリングアクチュエーター38が切取可能部24に保持された状態でランプユニット7から取り外され、第1の固定部28、28によるレベリングアクチュエーター38に対する固定と駆動軸40の軸連結部14に対する連結とが解除されている。
【0075】
切取可能部24とレベリングアクチュエーター38はランプハウジング2の取付孔2aから外部へ引き出される。
【0076】
次に、新たなレベリングアクチュエーター38Aを用意する。レベリングアクチュエーター38Aはレベリングアクチュエーター38と同じ構造にされており、予めアクチュエーターホルダー41に取り付けられている(図6参照)。
【0077】
アクチュエーターホルダー41は、図7に示すように、前後方向を向く背面部42と背面部42の下端部から前方へ突出された底面部43と底面部43の左右両端部に設けられた下側保持部44、44とから成る。下側保持部44、44は垂直方向及び水平方向に対して傾斜された部分を有している。
【0078】
背面部42の左右両端部には前方へ突出された係合突部42a、42aが設けられている。背面部42には、左右両端部に前後に貫通された位置決め孔42b、42bが形成され、上端部にネジ挿通孔を有する被固定部42cが設けられている。
【0079】
レベリングアクチュエーター38Aは駆動制御部39の係合用突部39b、39bにそれぞれ係合突部42a、42aが係合されてアクチュエーターホルダー41に取り付けられている。このときレベリングアクチュエーター38Aの駆動制御部39は後面と下面がそれぞれ背面部42と底面部43によって後方と下方から押さえられ下側の二つの角部がそれぞれ下側保持部44、44によって外側から押さえられて安定した状態でアクチュエーターホルダー41に保持されている。
【0080】
次いで、レベリングアクチュエーター38Aが保持されたアクチュエーターホルダー41をランプハウジング2の取付孔2aを介して灯室5に挿入し、レベリングアクチュエーター38Aを外枠部23に後方から挿入し、レベリングアクチュエーター38Aの球状連結部40aを軸連結部14の連結用凹部14aに挿入してジョイント13に連結する。
【0081】
続いて、ブラケット16のアクチュエーター取付部22に設けられた位置決めボス25a、25aをそれぞれアクチュエーターホルダー41の位置決め孔42b、42bに挿入してアクチュエーターホルダー41のアクチュエーター取付部22に対する位置決めを行い、被固定部42cのネジ挿通孔に取付ネジ100を挿通し第2の固定部29の螺穴29aに螺合することによりアクチュエーターホルダー41をアクチュエーター取付部22に固定する(図8参照)。
【0082】
このように取付ネジ100によってアクチュエーターホルダー41をアクチュエーター取付部22に固定し、最後に、バックカバー6をランプハウジング2に取り付けることにより、レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換作業を終了する。
【0083】
尚、上記には、弾性変形可能な第1の固定部28、28を有する切取可能部24を例として示したが、切取可能部は弾性変形可能な第1の固定部28、28を有する構造に限られることはなく、例えば、以下に示すようなネジ止めによりレベリングアクチュエーター38を固定する切取可能部24Aであってもよい(図9参照)。
【0084】
切取可能部24Aは背面部30Aによって構成され、背面部30Aには螺穴を有し前方へ突出された第1の固定部30a、30aが設けられている。切取可能部24Aは、切取可能部24と同様に、背面部30Aの左右両側縁のうち下方側の部分と上縁がそれぞれ第1の結合部24a、24aと第2の結合部24bとして設けられている。
【0085】
切取可能部24Aが用いられる場合には、レベリングアクチュエーター38Aがネジ止め可能な構成にされている必要があり、この場合に、例えば、駆動制御部39にネジ止め可能なネジ止め部を設けるか、又は、駆動制御部39の後面にネジ止め部を有する別部材を取り付けてもよい。
【0086】
レベリングアクチュエーター38Aはネジ止め部が第1の固定部30a、30aにネジ止めされて切取可能部24Aに固定される。
【0087】
上記のように、レベリングアクチュエーター38Aをネジ止めによって切取可能部24Aに固定してアクチュエーター取付部22に取り付けることにより、レベリングアクチュエーター38のアクチュエーター取付部22対する組付作業の簡素化及びレベリングアクチュエーター38のアクチュエーター取付部22に対する安定した状態での保持状態を確保することができる。
【0088】
切取可能部24Aが用いられる場合には、切取可能部24Aが底面部を有しない構造とされているため、その分、ランプユニット7の小型化を図ることが可能である。
【0089】
上記したように、切取可能部24、24Aをレベリングアクチュエーター38とともに後方へ取り出し、新たなレベリングアクチュエーター38Aをアクチュエーターホルダー41を介して後方からブラケット16に取り付けることにより、ランプハウジング2に形成された取付孔2aを用いてレベリングアクチュエーター38、38A等の取出及び取付を行うことができる。従って、レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換作業を円滑に行うことができる。
【0090】
但し、車輌用前照灯1にあっては、以下に示す変形例のように、レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換作業におけるレベリングアクチュエーター38、38A等の取出及び取付を上下方向において行うことが可能である(図10乃至図15参照)。
【0091】
尚、以下に示す変形例については、アクチュエーター取付部が上記したアクチュエーター取付部22と一部の構造が異なるため、変形例に係るアクチュエーター取付部の説明についてはアクチュエーター取付部22と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはアクチュエーター取付部22における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0092】
レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換作業を上下方向において行う場合には、ブラケット16にアクチュエーター取付部22Bが設けられている(図10及び図11参照)。アクチュエーター取付部22Bは外枠部23Bと切取可能部24Bが一体に形成されて成り、前方に開口された箱状に形成されている。
【0093】
外枠部23Bは左右方向を向き左右に離隔して位置された略板状の側部25B、25Bと側部25B、25Bの上端部間を連結する上下方向を向く略板状の上部26Bと側部25B、25Bの上端部及び上部26Bに連続する前後方向を向く背面部45とを有している。側部25B、25Bの上端寄りの部分と上部26Bの左右両端寄りの部分とはそれぞれ上側保持部27、27によって連結されている。
【0094】
側部25B、25Bの内面には第1の固定部28、28が設けられている。
【0095】
一方の側部25Bの下面と上部26Bの後面にはそれぞれ第2の固定部29B、29Bが設けられている。第2の固定部29B、29Bにはそれぞれ下方に開口された螺穴29b、29bが形成されている。
【0096】
切取可能部24Bは前後方向を向く背面部30Bと背面部30Bの下端部から前方へ突出された底面部31と底面部31の左右両端部に設けられた下側保持部32、32とから成る。
【0097】
切取可能部24Bは、底面部31の左右両側縁がそれぞれ側部25B、25Bに結合された結合部24c、24cとして設けられている。結合部24c、24cは直線状にされブラケット16の他の部分に対して薄くされ薄肉に形成されている。
【0098】
アクチュエーター取付部22Bの背面部30Bと外枠部23Bの背面部45との間の部分は貫通孔22bとして形成されている。貫通孔22bの前側にはそれぞれ第1の固定部28、28が位置されている。
【0099】
このようにアクチュエーター取付部22Bにおいては、貫通孔22bの前側に第1の固定部28、28が位置されるように構成されており、成形用金型を用いた射出成形によってブラケット16を製造する場合に、成形用金型の抜きの方向を貫通孔22bの貫通方向(前後方向)にすることにより、第1の固定部28、28を容易に形成することができる。
【0100】
ブラケット16のアクチュエーター取付部22Bにはレベリングアクチュエーター38が取り付けられる。
【0101】
レベリングアクチュエーター38は駆動制御部39がアクチュエーター取付部22Bに前側から挿入され駆動制御部39が第1の固定部28、28によって固定されることによりアクチュエーター取付部22Bに取り付けられる。
【0102】
駆動制御部39が第1の固定部28、28によって固定された状態において、駆動制御部39は後面と下面がそれぞれ外枠部23Bの背面部45及び切取可能部24Bの背面部30Bと底面部31によって後方と下方から押さえられ四つの角部がそれぞれ外枠部23Bの上側保持部27、27と切取可能部24Bの下側保持部32、32によって外側から押さえられる。
【0103】
従って、レベリングアクチュエーター38がアクチュエーター取付部22Bに所定の位置に位置決めされた状態において安定した状態でアクチュエーター取付部22Bに保持される。
【0104】
また、アクチュエーター取付部22Bには外枠部23Bに背面部45が設けられているため、レベリングアクチュエーター38が背面部45に後方から押さえられ、レベリングアクチュエーター38のアクチュエーター取付部22Bにおける取付状態の安定化を図ることができると共にレベリングアクチュエーター38の傷付きや損傷を防止することができる。
【0105】
レベリングアクチュエーター38の交換は以下のようにして行われる(図12乃至図15参照)。
【0106】
先ず、カッター等の治具を灯室5に下方から挿入し、治具によって切取可能部24Bの結合部24c、24cを切断し切取可能部24Bを切り取ってブラケット16から下方に取り外す(図12参照)。
【0107】
このとき結合部24c、24cがブラケット16の他の部分に対して薄肉に形成されているため、結合部24c、24cの切断を短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業における作業性の向上を図ることができる。
【0108】
また、結合部24c、24cが直線状に形成されているため、結合部24c、24cの切断を一層短時間で容易に行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業における一層の作業性の向上を図ることができる。
【0109】
さらに、切取可能部24Bは底面部31の外周縁の全体がブラケット16の他の部分に結合されておらず、底面部31の左右両側縁である結合部24c、24cのみがブラケット16の他の部分に結合されている。従って、切取可能部24Bを切り取る場合に治具による切断部分が少なくされており、切取可能部24Bの切取を短時間で行うことができ、レベリングアクチュエーター38の交換作業におけるより一層の作業性の向上を図ることができる。
【0110】
切取可能部24Bがブラケット16から取り外された状態においては、レベリングアクチュエーター38が切取可能部24Bに保持された状態でランプユニット7から取り外され、第1の固定部28、28によるレベリングアクチュエーター38に対する固定と駆動軸40の軸連結部14に対する連結とが解除されている。
【0111】
切取可能部24Bとレベリングアクチュエーター38はランプハウジング2から外部へ引き出される。
【0112】
次に、新たなレベリングアクチュエーター38Aを用意する。レベリングアクチュエーター38Aは予めアクチュエーターホルダー41Bに取り付けられている(図13参照)。
【0113】
アクチュエーターホルダー41Bは、図14に示すように、前後方向を向く背面部42Bと背面部42Bの下端部から前方へ突出された底面部43Bと底面部43Bの左右両端部に設けられた下側保持部44B、44Bとから成る。
【0114】
背面部42Bの上端部には後方に突出された被固定部42dが設けられている。底面部43Bには側方に突出された被固定部43aが設けられている。下側保持部44B、44Bの後端部には上方へ突出された係合突部44a、44aが設けられている。
【0115】
レベリングアクチュエーター38Aは駆動制御部39の係合用突部39b、39bにそれぞれ係合突部44a、44aが係合されてアクチュエーターホルダー41Bに取り付けられている。このときレベリングアクチュエーター38Aの駆動制御部39は後面と下面がそれぞれ背面部42Bと底面部43Bによって後方と下方から押さえられ下側の二つの角部がそれぞれ下側保持部44B、44Bによって外側から押さえられて安定した状態でアクチュエーターホルダー41Bに保持されている。
【0116】
次いで、レベリングアクチュエーター38Aが保持されたアクチュエーターホルダー41Bを灯室5に挿入し、レベリングアクチュエーター38Aを外枠部23Bに下方から挿入し、レベリングアクチュエーター38Aの球状連結部40aを軸連結部14の連結用凹部14aに挿入してジョイント13に連結する。
【0117】
続いて、被固定部42d、43aのネジ挿通孔にそれぞれ取付ネジ100、100を挿通し第2の固定部29B、29Bの螺穴29b、29bに螺合することによりアクチュエーターホルダー41Bをアクチュエーター取付部22Bに固定する(図15参照)。
【0118】
このように取付ネジ100、100によってアクチュエーターホルダー41Bをアクチュエーター取付部22Bに固定することにより、レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換作業を終了する。
【0119】
尚、上記には、弾性変形可能な第1の固定部28、28を有する切取可能部24Bを例として示したが、切取可能部24と同様に、ネジ止めによりレベリングアクチュエーター38を固定する切取可能部であってもよい(図9参照)。
【0120】
上記したように、切取可能部24Bをレベリングアクチュエーター38とともに下方へ取り出し、新たなレベリングアクチュエーター38Aをアクチュエーターホルダー41Bを介して下方からブラケット16に取り付ける場合には、例えば、ランプハウジング2に放電灯点灯装置等の取付用の開口が形成されている場合に好適である。
【0121】
以上に記載した通り、車輌用前照灯1にあっては、第1の固定部28、28、30a、30aに固定された状態でレベリングアクチュエーター38がアクチュエーター取付部24、24A、24Bに一方向から取り付けられ、切取可能部24、24A、24Bが切り取られてレベリングアクチュエーター38がブラケット16から一方向と別の方向へ取り外されたときに、別のレベリングアクチュエーター38Aが第2の固定部29、29B、29Bに固定されて一方向と別の方向からアクチュエーター取付部24、24A、24Bに取り付けられる。
【0122】
従って、ブラケット16にレベリングアクチュエーター38、38Aを取り付けて灯具外筐4の内部にレベリングアクチュエーター38、38Aを配置することにより小型化を図った上でレベリングアクチュエーター38に関するメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0123】
また、レベリングアクチュエーター38Aはアクチュエーターホルダー41、41Bに設けられた被固定部42c、42d、43aが第2の固定部29、29B、29Bに固定されることによりアクチュエーター取付部22、22Bに取り付けられる。
【0124】
従って、レベリングアクチュエーター38からレベリングアクチュエーター38Aへの交換を必要最小限の部品構成で簡素な作業によって行うことができる。
【0125】
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】図2乃至図15と共に本発明車輌用前照灯及びレベリングアクチュエーターの交換方法の実施の形態を示すものであり、本図は、概略縦断面図である。
【図2】内部構成を示す分解斜視図である。
【図3】アクチュエーター取付部の拡大斜視図である。
【図4】アクチュエーター取付部を図3とは異なる方向から見た状態で示す拡大斜視図である。
【図5】図6乃至図9と共にレベリングアクチュエーターの交換作業の手順を示すものであり、本図は、切取可能部が切り取られてレベリングアクチュエーターと切取可能部がブラケットから後方に取り外された状態を示す斜視図である。
【図6】アクチュエーターホルダーに取り付けられた新たなレベリングアクチュエーターが用意された状態を示す斜視図である。
【図7】アクチュエーターホルダーの拡大斜視図である。
【図8】ブラケットにアクチュエーターホルダーを介して新たなレベリングアクチュエーターが取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図9】ネジ止めによりレベリングアクチュエーターを固定する場合のアクチュエーター取付部を示す拡大斜視図である。
【図10】図11乃至図15と共に変形例に係るアクチュエーター取付部が用いられた場合を示すものであり、本図は、アクチュエーター取付部の拡大斜視図である。
【図11】アクチュエーター取付部を図10とは異なる方向から見た状態で示す拡大斜視図である。
【図12】図13乃至図15と共にレベリングアクチュエーターの交換作業の手順を示すものであり、本図は、切取可能部が切り取られてレベリングアクチュエーターと切取可能部がブラケットから下方に取り外された状態を示す斜視図である。
【図13】アクチュエーターホルダーに取り付けられた新たなレベリングアクチュエーターが用意された状態を示す斜視図である。
【図14】アクチュエーターホルダーの拡大斜視図である。
【図15】ブラケットにアクチュエーターホルダーを介して新たなレベリングアクチュエーターが取り付けられた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0127】
1…車輌用前照灯、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、7…ランプユニット、16…ブラケット、22…アクチュエーター取付部、22a…貫通孔、24…切取可能部、24a…結合部、24b…結合部、28…第1の固定部、29…第2の固定部、38…レベリングアクチュエーター、38A…レベリングアクチュエーター、24A…切取可能部、22B…アクチュエーター取付部、22b…貫通孔、24B…切取可能部、24c…結合部、29B…第2の固定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの開口を閉塞するカバーとによって構成された灯具外筐と、
第1の固定部と第2の固定部が設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部を有し前記灯具外筐の内部において前記ランプハウジングにエイミング調整機構を介して所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットと、
前記灯具外筐の内部において前記第1の固定部に固定された状態で前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられるレベリングアクチュエーターと、
前記灯具外筐の内部において前記ブラケットに所定の方向へ傾動自在に支持され前記レベリングアクチュエーターが連結され前記レベリングアクチュエーターの駆動力によって前記ブラケットに対して傾動されるランプユニットとを備え、
前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外されたときに、別の前記レベリングアクチュエーターが前記第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにした
ことを特徴とする車輌用前照灯。
【請求項2】
前記切取可能部の外周縁の一部が前記ブラケットの他の部分と結合された結合部として設けられ、
前記結合部の厚みが前記ブラケットの他の部分の厚みより薄く形成された
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
【請求項3】
前記結合部が直線状に形成された
ことを特徴とする請求項2に記載の車輌用前照灯。
【請求項4】
前記切取可能部と前記ブラケットの他の部分との間に前記結合部に隣接し前後に貫通された貫通孔が形成され、
前記貫通孔の前側に前記第1の固定部が設けられた
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車輌用前照灯。
【請求項5】
灯具外筐の内部において所定の方向へ傾動自在に支持されたブラケットに設けられ一部が切取可能部とされたアクチュエーター取付部に対するレベリングアクチュエーターの交換方法であって、
前記アクチュエーター取付部に設けられた第1の固定部に固定された状態で前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に一方向から取り付けられ、
前記切取可能部が切り取られて前記レベリングアクチュエーターが前記一方向と別の方向へ前記ブラケットから取り外され、
別の前記レベリングアクチュエーターが前記アクチュエーター取付部に設けられた第2の固定部に固定されて前記別の方向から前記アクチュエーター取付部に取り付けられるようにした
ことを特徴とするレベリングアクチュエーターの交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−103569(P2013−103569A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247796(P2011−247796)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】