説明

軌道走行玩具

【課題】自動的に1つのループ状軌道に複数列車を交互に走行させることができる軌道走行玩具を提供すること。
【解決手段】軌道の少なくとも一部を複線路化し、それらの各線路に、自走車両の停止手段をそれぞれ備え、一方の線路に侵入する自走車両によって、一方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両を停止させるとともに、他方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両への停止状態を解除することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道走行玩具に関し、詳しくは、複数の自走車両を交互に走行させる軌道走行玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
軌道上に車両を走行させる軌道走行玩具は、例えば、株式会社タカラトミーのプラレール等が知られている。このプラレールは、直線状レール,曲線状レール等を接続して、ループ状軌道を形成し、その軌道に車両を走行させるものである(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−261495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記した軌道走行玩具では、少なくとも1つのループ状軌道に1列車しか走行させることができず、遊戯が単調になる。
【0004】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、交互に複数車両を走行させることができる軌道走行玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の軌道走行玩具は、軌道の少なくとも一部を複線路化し、それらの各線路に、自走車両の停止手段をそれぞれ備え、一方の線路に侵入する自走車両によって、一方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両を停止させるとともに、他方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両への停止状態を解除することを特徴とする。
【0006】
請求項2の軌道走行玩具は、請求項1の発明において、前記停止手段は、前記軌道をベースに敷設し、該ベースの軌道に出没自在に昇降台を設置し、ベース上に上昇させた昇降台に前記自走車両の車体が乗り上げることによって、駆動輪を前記軌道から離反させて、前記自走車両を停止させることを特徴とする。
【0007】
請求項3の軌道走行玩具は、請求項2の発明において、前記昇降台の下面に突部を形成するとともに、前記ベース裏面に作動レバーを配設し、前記作動レバーの操作によって、前記作動レバーを一方に作動させ、該作動レバーを前記突部に当接させることによって、前記昇降台を上昇させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の軌道走行玩具は、請求項3の発明において、前記作動レバーを第1のスプリングによって一方に付勢し、該スプリングの付勢力によって前記作動レバーを前記昇降台の突部に当接させるようにするとともに、前記作動レバーを前記突部に当接する手前の位置に保持するロック手段を配設したことを特徴とする。
【0009】
請求項5の軌道走行玩具は、請求項4の発明において、前記ロック手段を、先端に切欠きを有するロックレバーと、該ロックレバーを一方に付勢する第2のスプリングとによって構成するとともに、前記作動レバーにピンを配設し、該ピンを前記切欠きに係合させることによって、前記作動レバーを前記突部に当接する手前の位置にロックするようにするとともに、侵入する車両によって前記ロックレバーを前記第2のスプリングの付勢力に抗して作動させて、前記作動レバーのロックを解除するようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項6の軌道走行玩具は、請求項5の発明において、前記軌道の前記昇降台よりも進行方向手前のベース裏面にスライダーを配設し、該スライダーに、爪をベース上に出没自在に配設し、前記スライダーを第3のスプリングによって前記昇降台と反対方向に付勢するとともに、前記スライダーを前記作動レバーに連係させ、一方の軌道に侵入する車両に一方のスライダーの爪を係合させることによって前記一方のスライダーを前記第3のスプリングの付勢力に抗して作動させ、該スライダーの移動によって、一方のロックレバーを作動させて、一方の作動レバーのロックを解除するとともに、他方の作動レバーを作動させて、他方の作動レバーを他方の昇降台から離反させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項7の軌道走行玩具は、請求項3〜6のいずれかの発明において、前記昇降台に沿って移動するスライド片と、該スライド片を、その先端が前記昇降台の突部に対応する中央位置と、突部を越した前方位置および突部の手前の後方位置に位置決めするディテント機構とを付設し、前記スライド片の中央位置で、突部を介して前記昇降台を押し上げ、前記スライド片の前方位置で、前記ロックレバーの先端の移動を阻止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の軌道走行玩具によれば、複数の車両を交互に走行させることができるので、変化に富んだ遊戯ができる。
【0013】
また、本発明の軌道走行玩具によれば、電源,電気的アクチュエータ等を使用しないので、いつどこでも使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明に係る軌道走行玩具を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る軌道走行玩具を概念的に示したプラットホームの斜視図、図2は、そのプラットホームの概念的な平面図、図3乃至図7は、本発明に係るプラットホームのベースの裏面側内部を動作順に示した底面図、図8は、昇降台およびモード切換スイッチを示した斜視図、図9は、作動レバーとロックレバーを示した斜視図、図10は、スライダーとベース底板のレールを示した斜視図、図11(a),(b)は、スライダーの作動を示した断面図、図12および図13は、マニュアルモードの裏面側内部の態様を示した底面図、図14は、本発明に係る軌道走行玩具の変形例を示した概念的な斜視図である。
【0015】
本発明の軌道走行玩具は、複線路上の自走車両を交互に停車・発進させるようにしたものであり、本実施の形態では、図1および図2に示すように、プラットホーム1を挟むようにして2本の線路2A,2Bが配設され、それらの線路2A,2Bは、車両3A,3Bの進路を変更する切替線路4a,4bを介してループ状に敷設された単線5に接続されている。そして、プラットホーム1を挟む各線路2A,2B上の車両3A,3Bは、互いに反対方向に走行される。
【0016】
この軌道走行玩具では、各線路2A,2Bの車両進行方向下流に車両の停止手段10A,10Bがそれぞれ配設されている。この停止手段10A,10Bは、線路2A,2B上に出没自在に配設された昇降台11A,11Bを備えている。この昇降台11A,11Bの下部は、線路2A,2Bを敷設したベース6の孔7A,7Bを介してベース6の裏面側に突出されており、下面には、下方に突出する突部11aA,11aBが形成されている(図8参照)。
【0017】
一方、ベース6の裏面には、図3に示すように、軸6a,6aを介して昇降台11A,11Bを上昇させるための作動レバー12A,12Bが配設されている。この作動レバー12A,12Bは、先端上面に突起12aA,12aBを有している(図9参照)。この作動レバー12A,12Bは、スプリング13A,13Bによって、軸6a,6aを中心に図3における時計方向に付勢されている。また、この作動レバー12A,12Bの先端部には、上方に延びるピン12bA,12bBが立設されている(図9参照)。
なお、図3〜図7、図12および図13において、突起12aA,12aBの部分は適宜透視図として示されている。
【0018】
また、ベース6の裏面には、作動レバー12A,12bを昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBから離反した状態にロックするロックレバー14A,14Bが軸6b,6bを介して配設されている。このロックレバー14A,14Bは、スプリング15A,15Bによって、軸6b,6bを中心として図3における反時計方向に付勢されている。このロックレバー14A,14Bの先端には、図9に示すように、切欠き14aA,14aBが形成されている。切欠き14aA,14aBが作動レバー12A,12Bのピン12bA,12bBに係合して作動レバー12A,12Bの突起12aA,12aB先端が昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBに当接するのを阻止する。
なお、図3〜図7、図12および図13において、切欠き14aA,14aBおよびピン12bA,12bBの部分は適宜透視図として示されている。
【0019】
また、各線路2A,2Bの車両進行方向上流に対応するベース6の裏面には、スライダー16A,16Bが配設されている。このスライダー16A,16Bは、線路2A,2Bに沿って摺動可能に設置されている。このスライダー16A,16Bは、スプリング17A,17Bによって、昇降台11A,11Bから離れる方向に付勢されている。このスライダー16A,16Bには、進入する車両3A,3Bに係合する爪18A,18Bが回動自在に配設されている。例えば先頭車両の車体下側だけに、車体前方に向けて開口するコ字状の係合部が形成され、このコ字状係合部に爪18A,18Bが係合するように構成されている。一方、ベース6のベース底板6cの上面には、レール19A,19Bが形成されている。レール19A,19Bの先端は、昇降台11A,11Bの近傍まで延設され、該先端には傾斜面19aA,19aBが形成されている。そして、爪18A,18Bは、スライダー16A,16Bが昇降台11A,11Bから離れた位置にあるときは、図11(a)に示すように、レール19A,19Bによってスリット20A,20Bからベース6上に突出されている。そして、移動によってスライダー16A,16Bが昇降台11A,11Bの近傍まで達すると、爪18A,18Bが傾斜面19aA,9aBの箇所に達し、爪18A,18Bは、図11(b)に示すように、レール19A,19Bからはずれ、自重によって爪18A,18Bの先端が下方に回動される。すると、爪18A,18Bは、車両3A,3Bから離反するので、スライダー16A,16Bはスプリング17A,17Bの付勢力によって元の位置に復帰される。なお、スライダー16A,16Bの元位置への復帰は車両3A,3B全体が、倒れた爪18A,18Bの上を通過した後としてもよい。
【0020】
また、このスライダー16A,16Bの後端下面には、凸部21A,21Bが形成されている。この凸部21A,21Bは、スライダー16A,16Bに伴って移動され、昇降台11A,11Bを上昇させている状態にある作動レバー12A,12Bの突起12aA,12aBを、昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBから離反させる。
【0021】
また、このスライダー16A,16Bの先端には、カム面16aA,16aBが形成されている。一方、ロックレバー14A,14Bの後端には、斜面14bA,14bBが形成されている。そして、ロックレバー14A,14Bは、この斜面14bA,14bBがスライダー16A,16Bのカム面16aA,16aBに当接することによって、スプリング15A,15Bの付勢力によって回動されるロックレバー14A,14Bの移動を規制する。
そして、スライダー16A,16Bがスプリング17A,17Bの付勢力に抗して移動されると、カム面14bA,14bBによってロックレバー14A,14Bがスプリング15A,15Bの付勢力に抗して、図3における時計方向に回動される。
【0022】
このように構成された軌道走行玩具は、以下のように作動される。
【0023】
図3に示す初期状態では、スプリング17A,17Bの付勢力によってスライダー16A,16Bが後方(昇降台11A,11Bから最も離れた位置)にあり、ロックレバー14A,14Bは、スプリング15A,15Bの付勢力で反時計方向に回動され、斜面14bA,14bBがスライダー16A,16Bのカム面16aA,16aBに当接して、その位置で停止している。また、作動レバー12A,12Bはスプリング13A,13Bの付勢力によって時計方向に回動され、ピン12bA,12bBがロックレバー14A,1
4Bの切欠き14aA,14aBに係合して、そこにロックされている。したがって、このような状態では、操作レバー12A,12Bの突起12aA,12aBが昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBから離れた位置にあり、昇降台11A,11Bは自重によって降下した状態にある。
【0024】
図3の状態で上方の線路2Aに車両3Aが進入すると、スライダー16Aの爪18Aが車両3Aに係合する。そして、車両3Aの進入に伴って、スライダー16Aが、図4に示すように、昇降台11Aの方向に移動される。すると、スライダー16Aのカム面16aAがロックレバー14Aをスプリング15Aの付勢力に抗して時計方向に回動させる。このようにロックレバー14Aが回動されると、ピン12bAと切欠き14aAとの係合が解除されて、作動レバー12Aはスプリング13Aの付勢力によって時計方向に回動され、突起12aAが昇降台11Aの突部11aAに当接し、昇降台11Aを押し上げる。
したがって、進入してくる車両3Aは、昇降台11Aに乗り上げる。すると、車両3Aの駆動輪は線路2Aから離反するため、車両3Aはそこに停車される。なお、それ以前の段階で、スライダー16Aの爪18Aは車両3Aから離反するので、スライダー16Aは、図5に示すように、スプリング17Aの付勢力によって元の位置に復帰する。なお、このとき、ロックレバー14Aは、作動レバー12Aの切欠き14aAの外側に係合し、図4および図5に示す状態を維持する。
【0025】
図5に示す状態で、下方の線路2Bに車両3Bが進入すると、上記の場合と同様に、スライダー16Bの爪18Bが車両3Bに係合し、車両3Bの進入に伴って、図6に示すように、スライダー16Bの凸部21Bが、作動レバー12Aをスプリング13Aの付勢力に抗して反時計方向に回動させる。それに伴って、作動レバー12Aの突起12aAは、昇降台11Aの突部11aAから離反し、それによって昇降台11Aは自重によって降下する。したがって、昇降台11Aによって停止されていた車両3Aは発進する。このとき、作動レバー12Aの回動によって、作動レバー12Aのピン12bAが切欠き14aAの外側から外れるので、ロックレバー14Aが反時計方向に回動し初期位置に戻る。
また、スライダー16Bが昇降台11Bの方向に移動されると、スライダー16Bのカム面16aBが、ロックレバー14Bの斜面14bBを介して、ロックレバー14Bをスプリング15Bの付勢力に抗して時計方向に回動させる。このようにロックレバー14Bが回動されると、切欠き14aBが移動し、作動レバー12Bのピン12bBのロックが解除される。したがって、作動レバー12Bはスプリング13Bの付勢力によって時計方向に回動され、作動レバー12Bの突起12aBが昇降台11Bの突部に当接し、昇降台11Bを押し上げる。したがって、進入してくる車両3Bは、昇降台11Bに乗り上げ、車両3Bの駆動輪が線路2Bから離反されるので、車両3Bは、そこに停止される。なお、それ以前の段階で、スライダー16Bの爪18Bは車両3Bから離反されるので、スライダー16Bは、図7に示すように、スプリング17Bの付勢力によって元の位置に復帰される。なお、このとき、ロックレバー14Bは、作動レバー12Bの切欠き14aBの外側に係合し、図6に示す状態を維持する。
【0026】
この本発明の軌道玩具では、上記動作を自動的に繰り返すことによって、車両3A,3Bがプラットホーム1で交互に停車・発進を繰り返す。
【0027】
ところで、図示した実施形態では、上記オートモードに加え、車両3A,3Bを手動によって停止・発進(通過)をさせるマニュアルモードを備えている。
【0028】
マニュアルモードは、モード切換スイッチ22A,22Bによって達成される(図12および図13参照)。モード切換スイッチ22A,22Bは、スライド片23A,23Bおよび該スライド片23A,23Bを位置決めするディテント機構24A,24Bとによって構成されている。
【0029】
スライド片23A,23Bは、図8に示すように、先端部上面に凸部23aA,23aBを有している。
また、ディテント機構24A,24Bは、ベース6に立設された3つの凹部をもったリブ25A,25Bと、スライド片23A,23Bの側壁に出没自在に設置された係止部26A,26Bとによって構成され、係止部26A,26Bは、図示しないスプリングの付勢力によって側壁から突出状態に維持されている。
【0030】
このように構成されたモード切換スイッチ22A,22Bでは、スライド片23A,23Bをスライドさせて、係止部26A,26Bを、図12に示す停止モードでは、リブ25A,25Bの中間の凹部に係合させると、スライド片23A,23Bの凸部23aA,23aBが昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBに当接し、昇降台11A,11Bを常時押し上げる。このスライド片23A,23Bは、ディテント機構24A,24Bによって常時その位置に維持される。
【0031】
この状態においては、作動レバー12A,12Bがスプリング13A,13Bの付勢力によって回動されても、作動レバー12A,12Bの先端部は、スライド片23A,23Bの先端に突き当たって、昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBに達することなくそこに止められる。
【0032】
また、スライド片23A,23Bをスライドさせて、係止部26A,26Bを、図13に示す発進(通過)モードでは、リブ25A,25Bの先端の凹部に係合させると、スライド片23A,23Bの先端は、さらに昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBの先方に位置される。この状態では、昇降台11A,11Bが下降した状態となる。また、この状態では、スライド片23A,23Bの先端は、作動レバー12A,12Bの一端を押圧し、作動レバー12A,12Bのピン12bA,12bBが切欠き14aA,14aBから離間した位置に置くことが好ましい。したがって、この状態で、作動レバー12A,12Bがスプリング13A,13Bの付勢力によって回動されても、作動レバー12A,12Bの先端部は、スライド片23A,23Bの先端に突き当たって、昇降台11A,11Bの突部11aA,11aBに達することなくそこに止められる。
【0033】
図14は、本発明に係る軌道走行玩具の変形例を示している。この軌道走行玩具では、プラットホーム1を2階建てにし、2階のプラットホーム1にも線路を配設している。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る軌道走行玩具を概念的に示したプラットホームの斜視図である。
【図2】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームの概念的な平面図である。
【図3】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームのベースの裏面側内部を示した底面図である。
【図4】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームのベースの裏面側内部を示した底面図である。
【図5】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームのベースの裏面側内部を示した底面図である。
【図6】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームのベースの裏面側内部を示した底面図である。
【図7】本発明に係る軌道走行玩具におけるプラットホームのベースの裏面側内部を示した底面図である。
【図8】本発明に係る軌道走行玩具における昇降台およびモード切替スイッチを示した斜視図である。
【図9】本発明に係る軌道走行玩具における作動レバーとロックレバーを示した斜視図である。
【図10】本発明に係る軌道走行玩具におけるスライダーとベース底板のレールを示した斜視図である。
【図11】(a),(b)は、本発明に係る軌道走行玩具におけるスライダーの作動を示した断面図である。
【図12】本発明に係る軌道走行玩具におけるマニュアルモードの裏面側内部の態様を示した底面図である。
【図13】本発明に係る軌道走行玩具におけるマニュアルモードの裏面側内部の態様を示した底面図である。
【図14】本発明に係る軌道走行玩具の変形例を示した概念的な斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 プラットホーム
2A,2B 線路
3A,3B 車両
4a,4b 切替線路
5 単線
6 ベース
6a,6b 軸
6c 底板
7A,7B 孔
10A,10B 停止手段
11A,11B 昇降台
11aA,11aB 突部
12A,12B 作動レバー
12aA,12aB 突起
12bA,12bB ピン
13A,13B スプリング
14A,14B ロックレバー
14aA14aB 切欠き
14bA,14bB 斜面
15A,15B スプリング
16A,16B スライダー
16aA,16aB カム面
17A,17B スプリング
18A,18B 爪
19A,19B レール
19aA,19aB 傾斜面
20A,20B スリット
21A,21B 凸部
22A,22B モード切換スイッチ
23A,23B スライド片
23aA,23aB 突部
24A,24B ディテント機構
25A,25B リブ
26A,26B 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道の少なくとも一部を複線路化し、
それらの各線路に、自走車両の停止手段をそれぞれ備え、一方の線路に侵入する自走車両によって、一方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両を停止させるとともに、他方の線路の停止手段を作動させてその線路の自走車両への停止状態を解除することを特徴とする軌道走行玩具。
【請求項2】
前記停止手段は、前記軌道をベースに敷設し、該ベースの軌道に出没自在に昇降台を設置し、ベース上に上昇させた昇降台に前記自走車両の車体が乗り上げることによって、駆動輪を前記軌道から離反させて、前記自走車両を停止させることを特徴とする請求項1に記載の軌道走行玩具。
【請求項3】
前記昇降台の下面に突部を形成するとともに、前記ベース裏面に作動レバーを配設し、前記作動レバーの操作によって、前記作動レバーを一方に作動させ、該作動レバーを前記突部に当接させることによって、前記昇降台を上昇させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の軌道走行玩具。
【請求項4】
前記作動レバーを第1のスプリングによって一方に付勢し、該スプリングの付勢力によって前記作動レバーを前記昇降台の突部に当接させるようにするとともに、前記作動レバーを前記突部に当接する手前の位置に保持するロック手段を配設したことを特徴とする請求項3に記載の軌道走行玩具。
【請求項5】
前記ロック手段を、先端に切欠きを有するロックレバーと、該ロックレバーを一方に付勢する第2のスプリングとによって構成するとともに、前記作動レバーにピンを配設し、該ピンを前記切欠きに係合させることによって、前記作動レバーを前記突部に当接する手前の位置にロックするようにするとともに、侵入する車両によって前記ロックレバーを前記第2のスプリングの付勢力に抗して作動させて、前記作動レバーのロックを解除するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の軌道走行玩具。
【請求項6】
前記軌道の前記昇降台よりも進行方向手前のベース裏面にスライダーを配設し、該スライダーに、爪をベース上に出没自在に配設し、前記スライダーを第3のスプリングによって前記昇降台と反対方向に付勢するとともに、前記スライダーを前記作動レバーに連係させ、
一方の軌道に侵入する車両に一方のスライダーの爪を係合させることによって前記一方のスライダーを前記第3のスプリングの付勢力に抗して作動させ、該スライダーの移動によって、一方のロックレバーを作動させて、一方の作動レバーのロックを解除するとともに、他方の作動レバーを作動させて、他方の作動レバーを他方の昇降台から離反させるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の軌道走行玩具。
【請求項7】
前記昇降台に沿って移動するスライド片と、該スライド片を、その先端が前記昇降台の突部に対応する中央位置と、突部を越した前方位置および突部の手前の後方位置にに位置決めするディテント機構とを付設し、前記スライド片の中央位置で、突部を介して前記昇降台を押し上げ、前記スライド片の前方位置で、前記ロックレバーの先端の移動を阻止することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の軌道走行玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−200446(P2008−200446A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52649(P2007−52649)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)
【Fターム(参考)】