説明

軸受アダプタ

【課題】モータの高速回転駆動時における振動を低減でき、トルクメータの精度も向上できるようにする。
【解決手段】モータシャフト22を回転駆動する駆動部を有するモータ2と、モータシャフト22のトルクを計測するトルクメータ4との間に軸受アダプタ3を介在させる構成として、この軸受アダプタ3に、モータシャフト22と同期して回転するシャフト32と、シャフト32とモータシャフト22とを接続する入力側アダプタ33と、シャフト32の回転をトルクメータ4に伝達する出力側アダプタ34と、シャフト32を回転可能に支持する軸受部361とを有する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに取り付けて用いられる軸受アダプタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、モータのシャフト(モータシャフト)を高速で回転駆動させることにより、このモータシャフトに連結された負荷装置の作動を試験するための装置が種々考えられている。このような試験装置においては、モータシャフトのトルクを計測するトルクメータがカップリング装置等を介してモータシャフトに連結されている場合がある。モータのモータシャフトに対するラジアル方向への負荷能力を補う必要がある場合には、所定の負荷装置とモータとの間にもう一つ別の負荷装置をカップリングを介して連結することが必要となるが、これらの負荷装置間にトルクメータを配置した構成が採用されていた。この場合、トルクメータもモータシャフトのラジアル方向への負荷要因の一つとして作用する。しかしながら、シャフト(モータシャフトの突出部分を含む)の軸端のモータからの持ち出し長さ(オーバーハング)が非常に長くなるため、モータシャフトを高速回転させる場合、負荷要因の荷重が大きいことからモータシャフトの回転がアンバランスとなり、比較的大きな振動が生じていた。また、オーバーハングが長いと、負荷要因の荷重によってモータシャフトを含むシャフトが撓みやすくなり、トルクメータの精度にも影響を及ぼすことにもなっていた。したがって、シャフトのオーバーハングをできるだけ短くして、アンバランスによる振動を低減し、また負荷要因の荷重によるシャフトの撓みとそれに伴うトルクメータの精度向上が求められていた。
【0003】
そこで、本出願人は、モータ自体に負荷装置を取り付け、モータシャフトにその負荷装置のシャフトを連結するとともに、このシャフトにカップリングを介して別の負荷装置を連結した構成として、モータ側の負荷装置のシャフトにトルクメータを内蔵した構成の回転装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特願2007−131565出願明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の装置においては、高速回転時のアンバランスの影響と振動を低減し、またトルクメータによる計測値の精度をより向上するためには、シャフトの軸端のオーバーハングを可能な限り短くすることや、負荷要因によるシャフトの撓みを小さくすること、トルクメータと負荷装置との間には他の部材を挟まないことが望ましいといえる。しかしながら、特許文献1に記載の装置では、トルクメータと負荷装置の間に、カップリングや負荷装置の軸受等の部材が介在した構成となっており、またトルクメータを内蔵するモータ側の負荷装置の構造もやや複雑となる。さらに、シャフトのオーバーハングをさらに短くすることができれば、高速回転時のアンバランスの影響をより小さくして振動を抑え、さらにはトルクメータの精度をより向上することができると考えられる。
【0005】
このような問題に鑑みて、本発明は、モータの高速回転時の振動を低減し、またモータの駆動によるトルクメータの計測を精度よく行い得るようにするための軸受アダプタを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明に係る軸受アダプタは、モータシャフトを回転駆動する駆動部を有するモータと、このモータシャフトのトルクを計測するトルクメータとの間に介在させて用いられ、モータシャフトと同期して回転するシャフトと、このシャフトとモータシャフトとを接続する入力側アダプタと、シャフトの回転をトルクメータに伝達する出力側アダプタと、シャフトを回転可能に支持する軸受部とを具備してなることを特徴としている。
【0007】
このような軸受アダプタをモータとトルクメータとの間に装着した場合、入力側アダプタによってモータシャフトと接続されたシャフトは軸受部によって枢止されており、さらに出力側アダプタによってトルクメータを接続させる構成となるため、シャフトの実質的なオーバーハングは、軸受部のトルクメータ側の端部からトルクメータの軸受アダプタとの接続端部までとなる。したがって、この軸受部の配置場所の設定次第でシャフトのオーバーハングを極めて短くすることができることとなり、高速回転時におけるアンバランスの影響を低減して振動を抑制するとともに、トルクメータやそれに接続される負荷装置の加重によるシャフトの撓みを極力小さくして、トルクメータの精度を従来のものよりも格段に向上することが可能となる。さらに、このような軸受アダプタをモータに連結し、軸受アダプタにトルクメータを連結することで、軸受アダプタと負荷装置とを直接連結する構成とすることができるため、このことによってもトルクメータの精度向上が図られる。また、トルクメータを、モータや軸受アダプタとは別途に設けることで、装置の構造を簡素化することもできる。
【0008】
特に、シャフトのオーバーハングを短くできるようにするには、軸受アダプタにおける軸受部を、出力側アダプタの近傍に配置することが好適である。
【0009】
また、トルクメータの校正を行うには、モータシャフトの回転を一旦停止させる軸ロック部材が必要である。ここで、モータに構造上の変更を加えることなく、モータシャフトの回転を規制する軸ロック部材を設けることを考慮した場合、軸ロック部材は、モータ等を設置・支持する台座に設けるか、本発明の軸受アダプタに設けるかの何れかが適当であると考えられる。トルクメータの校正のためにモータシャフトの回転を完全に停止させるには、シャフトを径方向に挟む十分な二面幅を軸ロック部材に確保することが必要となるが、トルクメータを出力側アダプタに固定するために、軸受アダプタとトルクメータとの間にボルトを配置するのに最小限のスペースのみを確保した方がオーバーハングの大きさとトルクメータ精度との関係上有利となることから、台座に軸ロック部材を設ける場合には、出力側アダプタとトルクメータとの間により広いスペースを設けなければならず不利である。そこで、本発明の軸受アダプタに、シャフトの回転を規制又は規制解除する軸ロック部材を更に設けることが望ましいといえる。
【0010】
また、軸受アダプタには、シャフト、入力側アダプタ、出力側アダプタ、軸受部等の機構部品を収容するケーシングを更に具備するものとすることができ、この場合、ケーシングを、モータ側からトルクメータ側に向けて先細となる断面形状とすれば、軸受アダプタのトルクメータ側の部位を軽量化することができるため、モータシャフト及びシャフトに作用するラジアル方向の負荷を低減し、トルクメータの精度をさらに向上することができる。
【0011】
特に、軸受アダプタにおいてシャフトの回転の潤滑性を向上するためには、シャフトに潤滑油を流通させる油路を形成し、この油路を前記ケーシングの内部空間に連通させて潤滑油の廃油も行うことができる。
【0012】
また、モータシャフトがその軸心に沿って潤滑油を流通させる油路を形成したものである場合には、このモータシャフトの油路にシャフトの油路を連通させるオイルアダプタを設ければ、モータ側から流し入れた潤滑油を軸受アダプタにまで流通させることができるため、潤滑油使用量の低減と給油廃油の便をも向上することとなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の軸受アダプタによれば、モータとトルクメータとの間に軸受アダプタを介在させ、シャフトをモータシャフトとトルクメータに接続した上で、軸受アダプタ内部でシャフトを軸受部により枢支させることで、シャフトのトルクメータ側へのオーバーハングを短くすることができため、モータの高速回転時におけるアンバランスの影響が格段に小さくして振動を低減することが可能であり、またラジアル方向へのシャフトの撓みを低減し、トルクメータと負荷部との間に他の部材を介在させない構造を採用してトルクメータのさらなる精度向上を図ることが可能である。また、軸受アダプタとトルクメータとを別部材とすることで、軸受アダプタ自体の構造の簡易化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
図1に主要部を背面から見た状態の外観を斜視図で示すこの実施形態に係る軸受アダプタ3は、モータの回転性能を試験する試験装置1に適用され、モータ2とトルクメータ4との間に取り付けられるものである。トルクメータ4には、図示しない負荷装置がさらに連結される。モータ2は、台座5に載置され固定されている。図2はこの試験装置1の背面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は同B−B線断面図、図5は図4におけるC−C線端面図、図6は図3の特に主要部を拡大して示す断面図、図7はこの試験装置1を破断して示す模式的な斜視図である。以下、各部について具体的に説明する。
【0016】
モータ2は、例えばエンジンを模したダイナモ装置からなるものであり、図1、図3、図4に示すように、円筒形状のケーシング21内に回転可能なモータシャフト22を備えている。ケーシング21の長手方向両端部には、前カバー(図示省略)及び後カバー23が装着してあり、この後カバー23の中央部にモータシャフト22の端部を貫通させて若干突出させている。さらに、後カバー23には、モータシャフト22を支持する軸受部231を前方に向けて形成し、この軸受部231に複数のダンパ(例えばスクイズフィルムダンパ)232を設けている。モータシャフト22の他方の端部は、前述した前カバーの近傍に設けられた適宜の軸受部で支持されている。
【0017】
また、モータシャフト22には、図示しないがその外周面に円筒状の永久磁石を固定して設け、さらに永久磁石の径方向外方にコイルを有する円筒状のステータコアが設けられている。また、図3に示すように、モータシャフト22には、径方向中央部に長手方向に延びるスラスト油路221を形成し、さらにこのスラスト油路221の適宜の位置とケーシング21内部とを連通するように複数のラジアル油路222を形成することで、外部から注入した潤滑油を、モータシャフト22を通じてモータ2の内部に行き渡るようにしている。
【0018】
軸受アダプタ3は、内部機構部品を収容するケーシング31と、シャフト32と、このシャフト32をモータシャフト22に連結する入力側アダプタ33と、シャフト32をトルクメータ4に連結する出力側アダプタ34とを主として有している。
【0019】
ケーシング31は、各図に示すように、中空の略円錐台形をなす胴部311の一端部をモータ2のケーシング21と略同径の取付端部312を一体に形成したものであり、この取付端部312を図示しないボルト等によりモータ2の後カバー23に強固に取り付けている。これら胴部311と取付端部312は、何れもモータ2側の径が大きく、トルクメータ4側に向けて先細に漸次径が小さくなるように傾斜させた形状をなしている。
【0020】
モータシャフト22の端部は、このフランジ部312の近傍まで延出させてあり、モータシャフト22の端部とシャフト32の端部とを、入力側アダプタ33によって連結している。ここで、シャフト32は、モータシャフト22と同様に径方向中央部に長手方向に延びるスラスト油路321を形成した中空の部材であり、モータシャフト22のスラスト油路221とシャフト32のスラスト油路321とを概略円筒形状のオイルアダプタ35で接続することで、このオイルアダプタ35によってもシャフト32をモータシャフト22に連結するようにしている。入力側アダプタ33は、内アダプタ331と外アダプタ332とから構成されている。内アダプタ331は、一端部にモータシャフト22の端部を嵌合させ、他端部にオイルアダプタ35を挿入させて、オイルアダプタ35を介してスラスト油路221,321を連通させる部材である。外アダプタ332は、内アダプタ331とシャフト32を内嵌させて連結する筒状の部材である。また、モータシャフト22と同じく、シャフト32にもスラスト油路321とケーシング31の内部空間とを連通させるラジアル油路322を複数形成しており、モータシャフト22のスラスト油路221、オイルアダプタ35、シャフト32のスラスト油路321,ラジアル油路322を流通させた潤滑油が、軸受アダプタ3においてはケーシング31の取付端部312における底部に斜め下方を向けて形成された排油口313を経て外部へ排出されるようにしている。また、モータ2のケーシング21の底部に連通させて、後カバー23に軸受アダプタ3側に向けて延び、軸受アダプタ3のケーシング31における排油口313に連通する排油口233が形成されており、モータ2のケーシング21内に流通された潤滑油も、軸受部3の排油口313から一括して排出できるようにしている。なお、図示しないが、各ラジアル油路222,322には潤滑油を噴出させる噴射ノズルを装着している。
【0021】
また、ケーシング31の他端部には、内カバー36及び外カバー37の2つのカバーを図示しないボルト等で強固に取り付けている。内カバー36には、シャフト32を挿通させて支持する筒状の軸受部361がケーシング31内に挿入されるように形成してあり、この軸受部361には複数のOリング362を設けている。外カバー37は、中央部でシャフト32を貫通させ突出させた状態で、内カバー36と共にケーシング31を閉止するリング状の部材である。そして、外カバー37から突出するシャフト32の端部には、トルクメータ4を連結するためのフランジ部34を固定して取り付けている。このフランジ部34は、本発明における出力側アダプタに相当する部材である。フランジ部34は、シャフト32の先端部における外周に固定して嵌着される筒状の基端部341と、トルクメータ4を固定するリング状の取着部342とを一体に形成したものである。基端部341の外周面の一部には、後述する理由により、図5、図6、図7に示すように、平坦面341aを形成している。
【0022】
トルクメータ4は、各図に示すように、フランジ部34の取着部342にボルト等で固定される第1円盤部41と、トルクメータ4に図示しない負荷装置を連結するための供試体アダプタ6を固定して取り付ける第2円盤部42とを、一定距離だけ離間させて対向配置した状態で一体に形成したものである。詳述しないが、第1円盤部41及び第2円盤部42には、エンコーダリングその他のトルクメータとして必要な部品が装備されている。
【0023】
ここで、トルクメータ4を校正する場合には、モータシャフト22、シャフト32及びトルクメータ4の回転を停止させる必要がある。そのために本実施形態では、軸受アダプタ3の外カバー37における外壁面に、シャフト32の先端部に取り付けたフランジ部34の基端部341に沿った溝371を形成し、この溝371に沿って進退動作するように板状の軸ロック部材38を装着している。この軸ロック部材38は、先端部が二股に分かれており、トルクメータ4の構成時に溝371内に進出することで、フランジ部34の基端部341における平坦面341aに係合してシャフト32の回転を完全に停止させ、モータ2の駆動時には溝371から退出してシャフト32を回転させるように構成したものである。
【0024】
上述したような試験装置1に適用される本実施形態の軸受アダプタ3は、以上に説明したように、モータ2とトルクメータ4とは別体としてそれらの間に介在させて用いられるものであり、モータシャフト22に対して入力側アダプタ33やオイルアダプタ35によりシャフト32を接続し、さらにこのシャフト32を独自の軸受部361により回転可能に支持させて、シャフト32を出力側アダプタであるフランジ部34を介してトルクメータ4に接続するようにしている。そのため、モータシャフト22の両端部はモータ2内で軸受部231等により支持させた構成としつつ、シャフト32のトルクメータ4側へのオーバーハングを短く設定している。その結果、モータ2の高速駆動によるモータシャフト22及びシャフト32の高速回転時におけるアンバランスの影響を小さくして、振動を低減することが可能である。また、シャフト32のオーバーハングを短くできることにより、トルクメータ4及びそれに供試体アダプタ6を介して接続される負荷装置を含む負荷要因によるシャフト32のラジアル方向への撓みを小さくすることができるので、トルクメータ4による計測精度を従来のものよりも向上することが可能である。特に、軸受部361は、軸受アダプタ3のケーシング31におけるトルクメータ4側の開口端を閉止する内カバー36に形成したものであるので、シャフト32のオーバーハングを極めて短く設定できることとなる。さらに、トルクメータ4と負荷装置との間には、供試体アダプタ6は必須の部品として必要であるものの、その他の機構部品を存在させないようにすることができるため、この点でもトルクメータ4の精度を向上することができる。さらにまた、軸受アダプタ3のケーシング31を、モータ2側からトルクメータ4側に向けて先が窄まる傾斜形状としていることから、軸受アダプタ3のトルクメータ4側の重量を軽量化することができるため、この点でもシャフト32に作用するラジアル方向の負荷を低減し、トルクメータ4のさらなる精度向上に寄与することができる。また、軸受アダプタ3はモータ2とは別体の装置となり、これらの内部にトルクメータを内蔵させるというような複雑な構造を回避できることから、試験装置1の構成要素となる各装置の製造やメンテナンスを簡易化することも可能である。
【0025】
また、モータ2のモータシャフト22と軸受アダプタ3のシャフト32の内部にはそれぞれ長手方向に延びるスラスト油路221,321が形成されており、これらのスラスト油路221,321がオイルアダプタ35により連通されていることから、モータ2側からモータシャフト22のスラスト油路221に注入した潤滑油を、オイルアダプタ35を通じて軸受アダプタ3のスラスト油路321にも供給することができるため、試験装置1全体における潤滑油の注入箇所を削減することができ、構造の簡易化や潤滑油注入の手間の低減を図ることができる。さらに、軸受アダプタ3のケーシング31の上述したような傾斜形状により、シャフト32のスラスト油路321からラジアル油路322を通じてケーシング31内に供給された潤滑油を、ケーシング31におけるモータ2側の端部に集めて容易に排出することも可能である。
【0026】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、各部の具体的構成については上記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係る軸受アダプタを適用した試験装置の主要部を示す後方斜視図。
【図2】同試験装置を示す背面図。
【図3】図2における概略的なA−A線断面図。
【図4】図2における概略的なB−B線断面図。
【図5】図4における概略的なC−C線断面図。
【図6】図2において特に軸受アダプタの周辺部を示す概略的な拡大断面図。
【図7】図2において特に軸受アダプタの周辺部を示す概略的な斜視断面図。
【符号の説明】
【0028】
1…試験装置
2…モータ
3…軸受アダプタ
4…トルクメータ
22…モータシャフト
221…油路(スラスト油路)
222…油路(ラジアル油路)
31…ケーシング
32…シャフト
33…入力側アダプタ
34…出力側アダプタ(フランジ部)
35…オイルアダプタ
38…軸ロック部材
321…油路(スラスト油路)
322…油路(ラジアル油路)
361…軸受部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータシャフトを回転駆動する駆動部を有するモータと、当該モータシャフトのトルクを計測するトルクメータとの間に介在させて用いられ、
前記モータシャフトと同期して回転するシャフトと、当該シャフトと前記モータシャフトとを接続する入力側アダプタと、前記シャフトの回転を前記トルクメータに伝達する出力側アダプタと、前記シャフトを回転可能に支持する軸受部とを具備してなることを特徴とする軸受アダプタ。
【請求項2】
前記軸受部を、前記出力側アダプタの近傍に配置している請求項1に記載の軸受アダプタ。
【請求項3】
前記シャフトの回転を規制又は規制解除する軸ロック部材を更に具備している請求項1又は2の何れかに記載の軸受アダプタ。
【請求項4】
前記シャフト、前記入力側アダプタ、前記出力側アダプタ、及び前記軸受部を収容するケーシングを更に具備し、当該ケーシングを、前記モータ側から前記トルクメータ側に向けて先細となる断面形状としている請求項1乃至3の何れかに記載の軸受アダプタ。
【請求項5】
前記シャフトに、潤滑油を流通させる油路を形成し、当該油路を前記ケーシングの内部空間に連通させている請求項4に記載の軸受アダプタ。
【請求項6】
前記モータシャフトがその軸心に沿って潤滑油を流通させる油路を形成したものである場合、当該モータシャフトの油路に前記シャフトの油路を連通させるオイルアダプタを更に具備している請求項5に記載の軸受アダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−32315(P2010−32315A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193765(P2008−193765)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000002059)シンフォニアテクノロジー株式会社 (1,111)
【Fターム(参考)】