説明

輸送用組み立て部品の組み立て方法、この輸送用組み立て部品、これを用いた輸送方法

【課題】 共用化を図りかつ産業廃棄物の低減化を図るのに好適な長尺形状の被保持体を
支持する輸送用組み立て部品を提供する。
【解決手段】 本発明の輸送用組み立て部品は、互いに平行な長辺6に沿って互いに間隔
を開けて形成されかつ長辺6と直交する方向に長辺6から互いに反対方向に延びるように
形成された挿入保持板部7を有する矩形状基体1と、挿入保持板部7に着脱可能に嵌合さ
れて矩形状基体1の互いに平行な長辺6に沿って配列されしかも長尺形状の被保持体の中
間部分を矩形状基体1に浮かせた状態で被保持体の両端部を保持する保持体2とからなる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品運搬や輸送の際に使用される輸送用組み立て部品の組み立て方法、この
輸送用組み立て部品及びこれを用いた輸送方法の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、長尺形状の被保持体を支持する輸送用組み立て部品には、不要時に折り畳ん
で置くことができるもの(例えば、特許文献1参照。)、一枚のシートを折り畳んで使用
することができるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−29136号公報
【特許文献2】特開平8−72860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来、長尺形状の被保持体を支持する輸送用組み立て部品は、長尺形状の全
長や外径寸法に合わせて専用の構成となっているため、全長や外径寸法の異なる被保持体
に用いることができず、輸送用組み立て部品の共用化を図ることができないという不都合
がある。
【0004】
特に、被保持体としてのローラを支持する輸送用組み立て部品は、ローラを支持する保
持体と保持体を固定するための基板とが接着等の手段により一体化されて、分離すると破
壊される構造となっているから、全長や外径寸法が変更されるたびに、輸送用組み立て部
品を廃棄せざるを得ず、資源上の無駄が生じる。
【0005】
また、保持体に用いる材料として発泡質のもの、プラスチックス製のものが使用され、
産業廃棄物の観点からも好ましいものではない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、共用化を図
りかつ産業廃棄物の低減化を図るのに好適な長尺形状の被保持体を支持する輸送用組み立
て部品の組み立て方法、輸送用組み立て部品及びこれを用いた輸送方法を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の輸送用組み立て部品の組み立て方法は、長尺形状の被保持体の中間部
分を矩形状基体に対して浮かせた状態で前記被保持体の両端部を保持する保持体を、前記
矩形状基体の互いに平行な両辺部に沿って配列しかつ前記矩形状基体の両辺部に互いに反
対方向に延びるようにして形成された挿入保持板部に挿入して該矩形状基体に着脱可能に
保持させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の輸送用組み立て部品は、互いに平行な両辺部に沿って互いに間隔を開
けて形成されかつ両辺部と直交する方向に該両辺部から互いに反対方向に延びるように形
成された挿入保持板部を有する矩形状基体と、前記挿入保持板部に着脱可能に嵌合されて
前記矩形状基体の互いに平行な両辺部に沿って配列されしかも長尺形状の被保持体の中間
部分を矩形状基体に浮かせた状態で前記被保持体の両端部を保持する保持体とからなるこ
とを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の輸送用組み立て部品は、前記被保持体が両端部に支持軸を有するロー
ラであることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体が前記矩形状基体に対して起立方
向に延びる起立板部を有し、該起立板部にはその上端から下方に向かって延びる切り欠き
穴が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体が、矩形状基体に対して起立方向
に延びると共に両辺部の延びる方向に延びる起立板部を有し、該起立板部にはその上端か
ら下方に向かって延びるU字形状の切り欠き穴が前記両辺部の延びる方向に沿って複数個
形成され、前記切り欠き穴の構成壁には、前記ローラの支持軸を支持した際の抜け止めを
防止する一対の抜け止め突起が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体の下部に前記U字形状切り欠き穴
に係合する係合突部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体に、前記起立板部の前記両辺部に
沿って延びる方向の両端側でかつその下部に前記挿入保持板部の延びる方向に延びる一対
の脚板部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体には前記起立板部に前記両辺部に
沿って延びかつ前記挿入保持板部に嵌合される矩形状角穴が形成され、前記挿入保持板部
が前記矩形状角穴に挿入されたときに前記保持体の抜け止めを図るために前記挿入保持板
部には前記両辺部からの突出基部であって前記矩形状角穴の延びる方向両側から矩形状角
穴構成壁に係合する係合爪が形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項9に輸送用組み立て部品は、前記挿入保持板部には、矩形状角穴構成壁に係合し
て前記保持体の抜け止めを防止する切り起こし片が形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項10に輸送用組み立て部品は、前記保持体の起立板部の両辺部に沿って延びる方
向両側の一方の壁面と隣接する保持体の起立板部の他方の壁面とが接近していることを特
徴とする。
【0017】
請求項11に輸送用組み立て部品は、前記起立板部の両辺部に沿って延びる方向両側の
一方の壁面には、隣接する保持体の起立板部の他方の壁面に向かって突出する突部が形成
され、前記起立板部の両辺部に延びる方向両側の他方の壁面には隣接する保持体の起立板
部の一方の壁面に形成された突部に嵌合する嵌合凹部が形成されていることを特徴とする

【0018】
請求項12に記載の輸送用組み立て部品は、前記矩形状基体が上下方向に間隔を開けて
対向する一対の薄板と、該一対の薄板の間に存在して一定間隔を開けて平行に延びる補強
リブとから構成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の輸送用組み立て部品は、前記矩形状基体がプラスチック製段ボール
から構成され、その材質がポリプロピレン樹脂からなることを特徴とする。
【0020】
請求項14に記載の輸送用組み立て部品は、前記挿入保持板部が前記補強リブの延びる
方向と直交する方向に突出していることを特徴とする。
【0021】
請求項15に記載の輸送用組み立て部品は、前記挿入保持板部が前記補強リブの延びる
方向と平行方向に突出していることを特徴とする。
【0022】
請求項16に記載の輸送用組み立て部品は、前記保持体の材料として、成形品樹脂の廃
材が用いられていることを特徴とする。
【0023】
請求項17に記載の輸送用組み立て部品は、前記矩形状基体が白色以外の半透明体であ
ることを特徴とする。
【0024】
請求項18に記載の輸送方法は、請求項3に記載のローラが支持された請求項5に記載
の輸送用組み立て部品を箱に積み重ねて輸送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、輸送用組み立て部品を構成する矩形状
基体と保持体との組み立て、分解を容易に行うことができるので、異なる寸法のものに対
しては保持体を共用化することができる。
【0026】
また、矩形状基体又は保持体が破損した場合に、その交換を容易に行うことができる。
【0027】
更に、その輸送用組み立て部品を分解して回収できるので、回収効率を向上させること
ができる。
【0028】
請求項5に記載の発明によれば、輸送の際に精密部品であるローラ等の振動による跳ね
上がりを防止できる。
【0029】
請求項6に記載の発明によれば、輸送用組み立て部品を上下方向に積み重ねたときに、
上下の輸送用組み立て部品の振動ずれを防止でき、安定した輸送を行うことができる。
【0030】
請求項7に記載の発明によれば、保持体が一対の脚板部を有するので、輸送用組み立て
部品を安定した状態に維持させることができる。
【0031】
請求項8、請求項9に記載の発明によれば、輸送用組み立て部品にローラを支持させた
状態で輸送中に保持体が矩形状基体から脱落するのを防止できる。
【0032】
請求項10に記載の発明によれば、輸送用組み立て部品の矩形状基体の両辺部を手で持
ち上げた際に、ローラの重みで中央部分が下方に向かって撓んだとしても、保持体2が近
接して設けられているので、矩形状基体の撓み変形を防止できる。
【0033】
請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の効果に加えて、保持体の連結強
度の向上を図ることができる。
【0034】
請求項12、請求項13に記載の発明によれば、矩形状基体として市販品の材料を用い
ることができる。
【0035】
請求項15に記載の発明によれば、挿入保持板部の突出方向が補強リブの延びる方向と
平行に形成されているので、挿入保持板部の強度の向上を図ることができる。
【0036】
請求項16に記載の発明によれば、保持体に成形品の廃材を利用するので、全体として
産業廃棄物のリサイクル性の向上を期待できる。
【0037】
請求項17に記載の発明によれば、白いゴミが付着しているのを容易に識別できる。
【0038】
請求項18に記載の発明によれば、輸送用組み立て部品を数段に箱に積み重ねて搬送す
る際、輸送用組み立て部品の振動によるずれ、輸送用組み立て部品に支持されたローラの
跳ね上がりを防止でき、精密部品であるローラの搬送中の損傷を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下に、本発明に係わる輸送用組み立て部品の組み立て方法、輸送用組み立て部品及び
輸送方法の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0040】
図1は本発明に係わる梱包用固定部材の組み立て状態を示す斜視図であって、この図1
において、1は矩形状基体、2は保持体である。この矩形状基体1は、図2に拡大して示
すように上下方向に間隔を開けて対向する一対の長方形状の薄板3、4と、薄板3、4間
に存在して一定間隔を開けて平行に延びる補強リブ5とから構成されている。ここでは、
その補強リブ5は長辺6の延びる方向に平行に長く延びる構成とされているが、矩形状基
体1の後述する短辺に平行に長く延びる構成であっても良い。
【0041】
この矩形状基体1にはプラスチック製段ボールが用いられ、その材質はここではポリプ
ロピレン樹脂であり、これには、例えば市販の商品(商品名:サンプライ HP40070(
住友プラスチック製))を用いる。ここでは、矩形状基体1の材料には白色半透明体を用
いることにしているが、これ以外の半透明体の材料を用いた方が、白いゴミの付着を容易
に識別できて好ましい。
【0042】
図3に示すように、その矩形状基体1の両辺部を構成する各長辺6にはこの長辺6の延
びる方向に直交する方向に延びかつ保持体2が挿入されて保持される挿入保持板部7が各
長辺6に設けられている。その挿入保持板部7は長辺6の延びる方向に所定間隔を開けて
複数個設けられている。
【0043】
その挿入保持板部7の個数はここでは4個であり、同一形状の保持体2が、図1に示す
ように、ここでは各長辺6に沿って4個づつ保持されて、長辺6に沿って直線的に配列さ
れる。
【0044】
挿入保持板部7は補強リブ5の延びる方向と直交する方向に長辺6から互いに反対方向
に突出され、その突出基部8に一対の切り欠き9が形成されている。その一対の切り欠き
9はその長辺6の延びる方向に間隔を開けて設けられている。挿入保持板部7はその突出
基部8の突出方向先方部分が抜け止め板部10とされている。その抜け止め板部10は突
出基部8から先端に向かって先細りの傾斜形状とされている。
【0045】
保持体2の材料には成形品樹脂の廃材が用いられている。この保持体2は、図4に拡大
して示すように挿入保持板部7が突出する方向と同方向に延びる一対の脚板部11と、こ
の一対の脚板部11に対して直交する方向に起立する起立板部12とを有する。その一対
の脚板部11は起立板部12の延びる方向両端側でその下部に存在し、長辺6の延びる方
向に間隔を開けて設けられている。
【0046】
その起立板部12の上部には、図5に示すように、その上端から下方に向かって延びる
U字形状の切り欠き穴13を構成する構成壁14が長辺6の延びる方向に沿って複数個形
成されている。ここではその個数は5個である。その切り欠き穴13には図6に示す長尺
形状の被保持体である精密部品としての帯電ローラ15の支持軸15Aが支承される。こ
こでは、その構成壁14の下端部は支持軸15Aの外形状と同形状の半円弧状周壁となっ
ている。なお、符号15Bはその帯電ローラ14の円筒状胴部を示す。
【0047】
また、ここでは、帯電ローラ15を支持するものとして説明するが、現像ローラであっ
ても良く、更には、切り欠き穴13の形状を工夫すれば、現像剤規制部材、光学部品等の
長尺形状の精密部品を支持する構成とすることもできる。
【0048】
その構成壁14には、帯電ローラ15の支持軸15Aを支持した際の抜け止めを防止す
る抜け止め突起16が一対形成されている。この抜け止め突起16の対向間隔L1は、図
7に示すように、支持軸15Aの外径L2よりも若干小さい。支持軸15Aは上方から切
り欠き穴13に沿って下方に向かって案内され、この一対の抜け止め突起16、16を乗
り越えて、半円弧状周壁に支持される。このように構成すると、後述する輸送の際の振動
による帯電ローラ15の跳ね上がりを防止できて好ましい。
【0049】
その起立板部12の起立基部には、その一対の脚板部11の間に長辺6の延びる方向に
長く延びて矩形状角穴17を構成する矩形状角穴構成壁18が図4、図5に拡大して示す
ように形成されている。
【0050】
その挿入保持板部7はその矩形状角穴17に挿入される。この挿入保持板部7は先端が
細く形成されているのでその矩形状角穴17への挿入が容易とされている。その挿入保持
板部7には、図3に示すように、この挿入保持板部7が矩形状角穴17に挿入されたとき
に保持体2の抜け止めを図るために矩形状角穴17の延びる方向両側から矩形状角穴構成
壁18に係合する係合爪19が形成されている。
【0051】
また、挿入保持板部7には、図1〜図3に示すように矩形状角穴構成壁18に係合して
保持体2の抜け止めを防止する切り起こし片20も形成されている。この切り起こし辺2
0は挿入保持板部7にカッター等の切断手段を用いて切り込みを入れることにより簡単に
形成できる。これにより、保持体2の矩形状基体1からの抜け止めを確実に図ることがで
きる。
【0052】
その帯電ローラ15は、図8、図9に示すようにその中間部分である円筒状胴部15B
が矩形状基体1に対して浮いた状態で保持体2に保持される。また、矩形状基体1も保持
体2に支持された状態となる。このように矩形状基体1が保持体2に対して浮いた状態に
なるので、輸送用組み立て部品を組み立てて、清浄でないテーブル等に置いたときでも、
テーブル上に存在するゴミが矩形状基体1の薄板3の下面に付着するのを極力防止できる

【0053】
その保持体2の起立板部12の長辺6に沿って延びる方向両側の一方の壁面12Aと隣
接する保持体2の起立板部12の他側の壁面12Bとは、矩形状基体1の挿入保持板部7
に挿入保持された状態で図8に示すように接近されている。
【0054】
このように構成すると、矩形状基体1の短辺21、21を手で持って矢印A方向に持ち
上げる際、矩形状基体1の長辺6の延びる方向中央部分が帯電ローラ15の重みに耐えか
ねて矢印B方向で示す下方に撓んだとしても、保持体2の隣接する壁面同士が矢印Cで示
すように互いに接近する方向に傾いて当接し、その矩形状基体1の撓みを阻止することに
なるので、輸送用組み立て部品の撓み変形、破損を防止できる。
【0055】
この輸送用組み立て部品は、図9に示すように、帯電ローラ15を支持した状態で、箱
体22に積み重ねられて輸送される。その矩形状基体1の挿入保持板部7の突出長L3は
保持体2の脚板部11の全長L4よりも短い。これにより、挿入保持板部7の先端が箱体
22の壁面22Aに直接当たることが防止され、矩形状基体1の変形による破損が防止さ
れるようになっている。
【0056】
その輸送用組み立て部品は、その図9に示すように数段に重ねて積み重ね、かつ、積み
重ねた輸送用組み立て部品の箱体22からの取り出しを容易にするため、ここでは、各長
辺6のそれぞれに形成された挿入保持板部7のうちの少なくとも一つの突出長さは、図1
、図3に示すように他のものよりも短めに形成されている。
【0057】
その輸送用組み立て部品は、その帯電ローラ15の搬送終了後、矩形状基体1と保持体
2とに分解されて回収される。このように分解して回収し、再び組み立てて使用できるの
で、その回収効率の向上を期待できる。
【0058】
この発明の実施の形態では、図3に示すように、挿入保持板部7の突出方向を補強リブ
5の延びる方向と直交する方向に形成することにしたが、図10に示すように、挿入保持
板部7を補強リブ5の延びる方向と平行方向に突出する構成とすると、挿入保持板部7の
延びる方向に対して補強リブ5が延びる構成とすることができるので、挿入保持板部7の
強度の向上を図ることができる。
【0059】
また、図11に示すように、保持体2の下部にU字形状の切り欠き穴13に係合する円
弧状の係合突部23を形成することにすれば、輸送用組み立て部品を箱体22に詰めて上
下に積み重ねた際、上下の輸送用組み立て部品の振動ずれを防止でき、安定した輸送を行
うことができる。
【0060】
以上、実施例について説明したが、図12に示すように、保持体2の起立板部12の長
辺6の延びる方向両壁面の一方の壁面12Aに、隣接する保持体2の起立板部12の他方
の壁面12Bに向かって突出する突部24を形成し、保持体2の起立板部12の長辺6の
延びる方向両壁面の他方の壁面12Bに、隣接する保持体2の起立板部12の一方の壁面
12Aに突出形成された突部24に嵌合する嵌合凹部25を形成する構成としても良い。
【0061】
このように構成すると、保持体2を挿入保持板部7に挿入したときに、各保持体2が長
辺6の延びる方向に沿って相互に連結されることになるので、保持体2の保持強度を増す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係わる輸送用組み立て部品の組み立て状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す矩形状基体の一部を拡大して示す拡大斜視図である。
【図3】本発明に係わる矩形状基体の全体形状を示す平面図である。
【図4】図1に示す保持体の形状を示す拡大斜視図である。
【図5】図1に示す保持体の側面図である。
【図6】図1に示す輸送用組み立て部品に帯電ローラを支承させた状態を示す平面図である。
【図7】図5に示す保持体の切り欠き穴の形状を示す部分拡大図である。
【図8】図6に示す輸送用組み立て部品を側面から目視した状態を示す図である。
【図9】図5に示す輸送用組み立て部品を箱体に積み重ねた状態を示す断面図である。
【図10】図3に示す矩形状基体の他の実施例を示す平面図である。
【図11】図5に示す保持体の他の形状を示す側面図であって、保持体を積み重ねた状態を示す図である。
【図12】図5に示す保持体の更に他の形状を示す側面図である。
【符号の説明】
【0063】
1…矩形状基体
2…保持体
6…長辺
7…挿入保持板部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺形状の被保持体の中間部分を矩形状基体に対して浮かせた状態で前記被保持体の両
端部を保持する保持体を、前記矩形状基体の互いに平行な両辺部に沿って配列しかつ前記
矩形状基体の両辺部に互いに反対方向に延びるようにして形成された挿入保持板部に挿入
して該矩形状基体に着脱可能に保持させることを特徴とする輸送用組み立て部品の組み立
て方法。
【請求項2】
互いに平行な両辺部に沿って互いに間隔を開けて形成されかつ両辺部と直交する方向に
該両辺部から互いに反対方向に延びるように形成された挿入保持板部を有する矩形状基体
と、前記挿入保持板部に着脱可能に嵌合されて前記矩形状基体の互いに平行な両辺部に沿
って配列されしかも長尺形状の被保持体の中間部分を矩形状基体に浮かせた状態で前記被
保持体の両端部を保持する保持体とからなる輸送用組み立て部品。
【請求項3】
前記被保持体が両端部に支持軸を有するローラであることを特徴とする請求項2に記載
の輸送用組み立て部品。
【請求項4】
前記保持体は、前記矩形状基体に対して起立方向に延びる起立板部を有し、該起立板部
にはその上端から下方に向かって延びる切り欠き穴が形成されていることを特徴とする請
求項2に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項5】
前記保持体は、矩形状基体に対して起立方向に延びると共に両辺部の延びる方向に延び
る起立板部を有し、該起立板部にはその上端から下方に向かって延びるU字形状の切り欠
き穴が前記両辺部の延びる方向に沿って複数個形成され、前記切り欠き穴の構成壁には、
前記ローラの支持軸を支持した際の抜け止めを防止する一対の抜け止め突起が形成されて
いることを特徴とする請求項3に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項6】
前記保持体の下部に前記U字形状切り欠き穴に係合する係合突部が形成されていること
を特徴とする請求項5に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項7】
前記保持体は、前記起立板部の前記両辺部に沿って延びる方向の両端側でかつその下部
に前記挿入保持板部の延びる方向に延びる一対の脚板部が形成されていることを特徴とす
る請求項5に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項8】
前記保持体には前記起立板部に前記両辺部に沿って延びかつ前記挿入保持板部に嵌合さ
れる矩形状角穴が形成され、前記挿入保持板部が前記矩形状角穴に挿入されたときに前記
保持体の抜け止めを図るために前記挿入保持板部には前記両辺部からの突出基部であって
前記矩形状角穴の延びる方向両側から矩形状角穴構成壁に係合する係合爪が形成されてい
ることを特徴とする請求項7に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項9】
前記挿入保持板部には、矩形状角穴構成壁に係合して前記保持体の抜け止めを防止する
切り起こし片が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項10】
前記保持体の起立板部の両辺部に沿って延びる方向両側の一方の壁面と隣接する保持体
の起立板部の他方の壁面とが接近していることを特徴とする請求項7に記載の輸送用組み
立て部品。
【請求項11】
前記起立板部の両辺部に沿って延びる方向両側の一方の壁面には、隣接する保持体の起
立板部の他方の壁面に向かって突出する突部が形成され、前記起立板部の両辺部に延びる
方向両側の他方の壁面には隣接する保持体の起立板部の一方の壁面に形成された突部に嵌
合する嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の輸送用組み立て部品

【請求項12】
前記矩形状基体が上下方向に間隔を開けて対向する一対の薄板と、該一対の薄板の間に
存在して一定間隔を開けて平行に延びる補強リブとから構成されていることを特徴とする
請求項7に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項13】
前記矩形状基体がプラスチック製段ボールから構成され、その材質がポリプロピレン樹
脂からなることを特徴とする請求項12に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項14】
前記挿入保持板部が前記補強リブの延びる方向と直交する方向に突出していることを特
徴とする請求項12に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項15】
前記挿入保持板部が前記補強リブの延びる方向と平行方向に突出していることを特徴と
する請求項12に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項16】
前記保持体の材料として、成形品樹脂の廃材が用いられていることを特徴とする請求項
12に記載の輸送用組み立て部品。
【請求項17】
前記矩形状基体が白色以外の半透明体であることを特徴とする請求項13に記載の輸送
用組み立て部品。
【請求項18】
請求項3に記載のローラが支持された請求項5に記載の輸送用組み立て部品を箱に積み
重ねて輸送することを特徴とする輸送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−206052(P2006−206052A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−9748(P2005−9748)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】