説明

迅速に解放する便座のヒンジ組立体

本発明は、便座とカバーを便器の後方における後方エクステンション部に対して接続するヒンジ組立体に係る。2つの基部部材は、間隔を開けられて該エクステンション部に対して恒久的に固定される。2つのヒンジ支持部材は、ヒンジ支持上の側壁ホールと相互接続する基部部材上の可撓性のタブにより、基部部材に対する接続をスナップする(snap)よう与えられる。ヒンジ支持、便座、及びカバーは、ヒンジ支持部材の側部を強く押すことによってエクステンション部から取り外され得、基部のみをエクステンション部に対して取り付けられたままにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器の後方エクステンション部の上部に対して便座及び/又はカバーを取り付けるヒンジに係る。より特には、清掃を容易にするよう大半の組立体部品が便器から簡単に取り外され得る、ヒンジ組立体に係る。
【背景技術】
【0002】
便器ヒンジ組立体を設計するにあたり、未熟な消費者によって容易に取り付けられ得るシステムを設計することが望ましい。故に、かかるヒンジ組立体の多くは、便座及びカバーに対してヒンジを事前に組み立て、続いてヒンジポストを介して便器の後方エクステンション部に対して組立体を固定する。かかる構造において、ポストは典型的には、エクステンション部を介して下方へ延在するボルト状締め具を使用して、後方エクステンション部に対してボルト締めされる。ナット又は類似する装置は続いて、エクステンション部に対して組立体をクランプ締めするよう後方エクステンション部の下方から締め具上へとねじ留めされる。
【0003】
組立て中又は取外し中、消費者はナットを調整するようエクステンション部の下面に対するアクセスを必要とし得るため、また、いずれの場合においても組立て又は取外しはかかる設計のうちいくつかにおいて工具を必要とし得るため、かかる組立体は、(便座が緩んでいる場合はおそらく時折の締付けを伴って)基本的に恒久的に固定されるよう意図される。これは、かかるヒンジポストの周囲の範囲(カバー及び便座の後方及び下方)を完全に洗浄するのが困難であり得るため、問題を生み出し得る。この点に関し、尿及び他の汚染物質はヒンジポストの周囲に集まり得、所望されない外観又はにおい、あるいは不衛生な状態をその後発生させる。
【0004】
便座及びカバーと関連付けられたピボットピンが比較的に容易に便器から取り外され得、続いて(清掃後)比較的容易に再接続され得る便座ヒンジ組立体を開発する試みは、複数行われてきている。例えば、米国特許第4,159,548号明細書(特許文献1)、米国特許第4,326,307号明細書(特許文献2)、米国特許第4,965,889号明細書(特許文献3)、米国特許第5,933,875号明細書(特許文献4)、及び米国特許第6,070,295号明細書(特許文献5)が参照される。また、GB2,280,219A(特許文献6)が参照される。
【0005】
かかるシステムは、便器後方エクステンション部に対して基本的に恒久的に固定される小さなヒンジポストのみを残す一方、かかるポストと取外し可能に連結され得る容易に解放可能なサブ組立体を与えることによって、よりよい清掃を達成する。しかしながら、かかる先行技術のシステムは、様々な欠陥を有する。
【0006】
例えば、中には組立体とヒンジポストとの間の比較的弱い接続に依存するものもあり、サブ組立体は、ポストに誤ってぶつかり得る。他には、長期の使用にわたる破損の高い発生率を有し得る比較的弱い部品に依存するものもある。依然として、製造コストを増大させ比較的複雑な複数部品の組立体を求め、且つなんらかの消費者の訓練を求め得るものはある。
【0007】
依然として他の組立体には、清掃の目的での分解に対して工具を求めるものがある。更には、消費者が組立体の部分に触れて自分を汚し得ることを求めるものもある。
【0008】
したがって、特には、清掃の目的で便座及びカバーの取外しを容易にする、改善された便座ヒンジ組立体に対する必要性は依然として存在する、ことが分かり得る。
【特許文献1】米国特許第4,159,548号明細書
【特許文献2】米国特許第4,326,307号明細書
【特許文献3】米国特許第4,965,889号明細書
【特許文献4】米国特許第5,933,875号明細書
【特許文献5】米国特許第6,070,295号明細書
【特許文献6】GB2,280,219A
【特許文献7】米国特許第6,052,869号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、便器カバー要素(例えば、便座、便器カバー、又は、便座/カバーの組合せ)を便器の後方部分に対して連結するよう、ヒンジ組立体を与える。望ましい取り付け場所は、便器の後方エクステンション部の水平方向の上方に面する表面である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ヒンジ組立体は、便器の後方部分に近接して取り付けられるよう適合される基部部材を有する。基部部材は、そこから(望ましくはそこから外方向に)延在する可撓性の突起を有する。また、便器の後方部分に対して基部部材を締め付けるよう基部部材を介して延在可能である締め具(望ましくはボルト)がある。
【0011】
ヒンジ支持部材は、望ましくはピボット可能なように、便座/カバーを支持するよう適合される。例えばそれは、便座とカバーに対してピボット軸を形成する基本的に水平方向に延在するピンを介して(特許文献1におけるピン64と比較)、あるいは、より複雑なダッシュポット型ピン(米国特許第6,052,869号明細書(特許文献7)と比較)を介して、達成され得る。
【0012】
典型的には、かかる便座及びカバーはいずれも、間隔をあけられて後方に延在する一組の耳部(ears)を有し、全ての耳部を介して延在する、あるいは少なくとも全ての耳部へと延在するクロスホールを有する。例えば、本発明からのピンのうち1つは、便座の左側後方の耳部を通って、続いてカバーの左側後方の耳部へと延在し得る。他のピンは、カバーの右側後方の耳部を通って、便座の右側後方の耳部へと延在し得る。
【0013】
いずれの場合も、ヒンジ支持部材は、開口を有する側壁を有する。望ましくは、内部下方向に開くキャビティによって離される2つの対向する側壁を有し、いずれの側壁もかかる側壁開口を有する。
【0014】
ヒンジ支持部材は、基部部材突起がヒンジ支持部材側壁の開口へと延在し、共に接続するよう、位置付けられ得る。その後、突起は、ヒンジ支持部材の基部からの接続の切断を促進するよう、かかる切断が所望される際には内側に曲げられ得る。
【0015】
2つの側壁開口と相互に適合する2つのかかる基部部材突起がある際、対向する突起との接触によって基部部材の対向する側部を強く押し(squeezing)、解放を促進する。
【0016】
基部部材は、垂直方向のスルーホールを有し得る。その場合、締め具は、望ましくは、垂直方向スルーホールを通って延在可能であるボルトである。また、後方エクステンション部の下方ではボルト上に位置付け可能であるナットがある。
【0017】
ヒンジ支持部材が内側下方向に開くキャビティを有する際、該キャビティはまた、上方向の開口と連絡し得る。かかる一実施例では、上方向開口をカバーする及びカバーをしない(uncovering)ようピボット可能なカバーがある。
【0018】
この組立体は、2つの小さな基部部材が、別個の位置において、基本的に恒久的に便器後方エクステンション部に対して取り付けられることを可能にする。便座又は他のヒンジ部品が存在しない際、これは、便器上部の後方範囲が容易且つ効率的に清掃されることを可能にする。
【0019】
事前に組み立てられた便座/カバー/2つのヒンジ支持組立体は、使用され得、また2つのヒンジ支持は、基部支持にわたって下方にスナップされ、それによってヒンジ支持(及び便座及びカバー)を便器後方エクステンション部分に対して固定する。便座及びカバーは、続いて、必要に応じて通常通りピボットし得る。
【0020】
組立体の主要な部分の取外しが清掃に対して所望される際、両基部の両側はヒンジ支持側壁ホールを介して強く押され得る。突起の可撓性により、突起は、この力に応じて内側方向に(並びに干渉位置から出て)屈折し得る。これによって、基部部材、ナット及びボルトを除く全ては、便器から離れて垂直方向に持ち上げられ得る。
【0021】
再組立ては、更に容易である。単に必要とすることは、ヒンジ支持を基部部材にわたって位置を合わせること、また、突起がヒンジ支持に対してロックするまで基部部材上へと下方にヒンジ支持を押すこと、である。
【0022】
本発明のヒンジ組立体が複数の重要な利点を有する、ことは認識される。1つには、少数の部品を有し、故に安価に製造され得る。更には、作動の機構は、汚染される可能性のある組立体の範囲に消費者が触れることを求めない。
【0023】
更には、接続はしっかりとしたものであり、組立体の望ましくない誤った取外しを排除する。更には、部品は、美的に好ましい外観を示すよう形成され得る。
【0024】
一実施例では、ヒンジ支持部材は常に、基部を覆う。故に、締め具を締め付けるよう、あるいは取り外すよう、ヒンジ支持部材は取り外される。
【0025】
しかしながら、他の実施例では、ヒンジ支持部材は、開いている際は締め具の上部に対するアクセスを与えるピボット式のカバーを有する。この実施例では、組立体全体は、ユニットとして取り外され得るか、ユニットとして取り付けられ得る。
【0026】
他の態様においては、本発明は、便器の後方部分に対して便器カバー要素を連結するよう他のヒンジ組立体を与える。組立体は、便器の後方部分に隣接して取り付けられるよう適合された、基部部材を有する。該基部部材は、便器の前記後方部分に近接して取り付けられるよう適合され、そこに側部開口を有する、基部部材と、基部部材を便器の後方部分に対して締め付けるよう基部部材を介して延在可能である、締め具と、便器カバー要素を支持するよう適合され、そこから延在する可撓性の突起を有するヒンジ支持部材と、を有する。
【0027】
この実施例のヒンジ支持部材は、選択的に位置付け可能であり、その可撓性の突起は、基部部材に対してヒンジ支持部材を結合するよう基部部材側部開口において受けられ得る。更には、ヒンジ支持部材は、基部部材に対して結合され、突起は、基部部材からのヒンジ支持部材の接続を選択的に切断するよう外方向に可撓性である。
【0028】
本発明が、特別な工具を使用することなく、また複雑な訓練を必要とすることなく、便器の上部からのメインカバー要素の迅速な組立て及び分解を可能にする、ことは理解される。本発明のこれらの及び更に他の利点は、以下の説明より明らかである。請求項は、本発明の全範囲を判断するよう、参照されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1及び図2を参照すると、便器組立体は、通常の便座10及びカバー11を備えられた従来の便器16を有する。便座10及びカバー11は各々、便器16の後方エクステンション部15にわたって延在する後方に向かって突出する通常の耳部45及び46を有する。耳部45/46は各々、水平方向のスルーボア33/34を有し、ヒンジ組立体(全体的に参照符号23)によって定義付けられる水平方向軸に沿ってピボットするようシート及びカバーをピボット式に取り付けるよう、水平方向に延在する取付けピンを受けるようにする。
【0030】
また、図3を参照すると、便器の後方エクステンション部15は、通常の上部表面17を有し、そこを介して垂直方向スルーホール18が形成され、便器16に対してヒンジ組立体23を取り付けるようボルト12を受ける。図4中に示される通り、2つのヒンジ組立体23は各々、基部部材20及びヒンジ支持部材30を有する。基部部材20は、その上部において拡大された凹部22へと開く垂直方向スルーホール21を有する。ボルト12は、ホール21を通って挿入され、ボルト12のヘッド部38は、凹部22に置かれ、ボルトの下方部40は、エクステンション部15においてスルーホール18を通って下方に延在する。
【0031】
ボルト12の下方部40は、通常通りにねじ山をつけられており、ナット13は、基部20を適所にクランプ留めするようワッシャー付き又はワッシャー無しでその上へとねじ山(threaded onto them)を付けられ得る。取外しを容易にするためには工具が通常必要であるため、これは比較的恒久的な接続である、ことが理解されるべきである。
【0032】
基部20は各々、基部20の下部壁24に対して可撓性に作られる2つの側壁26及び27を有する。更には、側壁26及び27は各々、外方向に延在する突起25を有する。突起25は、側壁26及び27より更に僅かに外方向に延在する。
【0033】
各ヒンジ支持部材30は、前方壁36、2つの対向する側壁37及び38、並びに後方壁39を有する。側壁は、望ましくは基部の突起25の断面と合致する対応する断面を有する(例えば輪郭三角形(contoured triangular))側部開口41及び42を有する。
【0034】
各ヒンジ支持部材30の壁36,37,38及び39は、内側下方向に開くキャビティ49を定義付ける。キャビティ49は、支持部材30が基部部材20にわたって摺動されること及び基部部材20を取り囲むことを可能とする。壁36,37,38及び39が基部20にわたって摺動される際、突起25は、側部開口41及び42に位置を合わせるまで内側方向に曲がるようにされる。
【0035】
図5から明らかである通り、突起25が開口41及び42に位置を合わせる際、突起25は、ヒンジ支持部材30を基部部材20に対して「ロック」するよう側部開口41及び42へとはめ込み、故にヒンジ支持部材30を便器16に対してロックする。
【0036】
図4及び図6を参照すると、ヒンジ組立体23は各々、開口44を有する上部壁40も有し得る。該開口は、存在する際、望ましくはボルト12のヘッド部38と位置合わせをされ、ボルト12は、ヒンジ支持30を取り外すことなくアクセスされ得る。ヒンジ組立体23はまた、ピボット式カバー50を有し得る。該カバーは、図示される通り、ヒンジ支持30と一体的に形成され得るか、あるいは、脚部(図示せず)を介して固定される別個の部分として形成され得る。カバー50は、開口44をカバーする(図2)か、あるいはカバーしない(図6)よう、選択的に位置付けられ得る。
【0037】
ヒンジ組立体23は各々、便座10、カバー11、又はその両方の便器16への結合を容易にする水平方向に隆起される構造31を有する。例えば、図7中に示される通り、水平方向に隆起される構造31は、中空の円筒であり得、ダッシュポット円筒42は、便座10及びカバー11が解放される際の動きを遅らせるよう該中空の円筒へと位置付けられる。ダッシュポット42は、カバー11において取り付けタブ45において与えられるホール34を通り、また円筒形の水平方向に隆起された構造31を通って延在する。
【0038】
ダッシュポット42は更に、延在するピン部44を有する。該ピン部は、便座10及びカバー11をヒンジ組立体23に対して結合するよう便座10におけるホール33において受けられ、したがって以下に記載される通り、便器16から取り除かれ得るサブ組立体を形成する。図示される通り、ホール33及び延在ピン44は、取り付けソケット又はレセプタクルを与えるよう形成及び寸法決定される。
【0039】
図8を参照すると、他の一実施例において、水平方向に隆起された構造31は、
取り付けホール33及び34を通って便座10及び/又はカバー11を取り付けるよう使用され得るピン32を有して一体的に形成され得る。ピン32は、ホール33及び34を通って定義付けられる軸の周囲における便座10及び/又はカバー11の水平方向のピボットを与える。ピン32はまた、水平方向の構造における開口へと挿入するよう形成及び寸法決定された、別個の構造として与えられ得るか、あるいは、一体ピン及び別個のピンの両方の組合せとして与えられ得る。
【0040】
水平方向の構造31の形状に関わらず、ヒンジ支持部材30は、関連付けられるカバー10及び便座11を基部部材20に対して接続する。接続を与えるよう、支持部材30は、以下に説明される通り、ヒンジ支持部材30の壁が基部部材を覆うまで基部部材20にわたって下方へ垂直方向に動かされる。
【0041】
ヒンジ支持部材30は、突起25をヒンジ支持部材30の側壁開口41及び42から外に出すよう、開口を通って内側方向にヒンジ支持部材30の側壁37及び38を強く押すことによって、基部部材20からの接続を選択的に切断され得る。ヒンジ支持部材30が基部部材20からロックを外された後、便座10、カバー11、及びヒンジ支持部材30を有するサブ組立体は、清掃を容易にするよう便器16から持ち上げられ得る。
【0042】
望ましい実施例が示されてきたが、幅広い変更は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱せずになされ得る。例えば、カバー及び便座から延在する後方取り付け耳部の構造に依存して、ヒンジ支持上のピンは、互いに向かって、あるいは互いから離れて、あるいはそれら両方で向けられる。更に、ヒンジ組立体は基部部材においてヒンジ支持及び突起における開口を有するものとして説明されるが、この構造は反転され得ることは明らかであり、突起は、ヒンジ支持及び基部部材の開口において与えられる。
【0043】
更に、カバー及び便座のいずれも有する便器カバー部材が記載されてきたが、カバー部材の多くの種類及び組合せが使用され得る、ことは明らかである。例えば、カバー及び便座は、必ずしもその両方があるわけではない。所望される場合、一方のみが取り付けられてもよい(例えば、公衆便所に対しては、便座のみがより典型的である)。
【0044】
故に、本発明の全範囲を判断するよう、請求項が参照されるべきである。
【0045】
産業上の適用性として、本発明は、便座及び/又はカバーを便器に対して取り付けるよう適切であるヒンジ組立体を与える。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】便器の後方エクステンション部上に取り付けられる本発明の2つのヒンジ組立体を示す、後部斜視図である。
【図2】図1中の領域2−2の拡大詳細斜視図である。
【図3】図2中の線3−3に沿って取られた垂直方向断面図である。
【図4】ヒンジピン、シート又はカバーが図示されない、図1中のヒンジ組立体の分解図である。
【図5】図2中の線5−5に沿って取られる垂直方向断面図である。
【図6】ヒンジ支持が基部上に取り付けられている、図4中のヒンジ組立体の斜視図である。
【図7】図6の支持カバーが閉じられた後、どのように便座及びメインカバーが取り付けられ得るかを示す、分解概略図である。
【図8】ヒンジ支持が一体取り付けピンを有する、他の実施例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器カバー要素を便器の後方部分に対して連結するヒンジ組立体であって、
前記便器の前記後方部分に近接して取り付けられるよう適合され、そこから延在する可撓性の突起を有する、基部部材と、
前記基部部材を前記便器の前記後方部分に対して締め付けるよう前記基部部材を介して延在可能である、締め具と、
前記便器カバー要素を支持するよう適合され、開口を有する、ヒンジ支持部材と、
を有し、
前記ヒンジ支持部材は、前記基部部材に対して前記ヒンジ支持部材を結合するために前記開口において前記可撓性の基部部材突起を受けるよう選択的に位置付け可能であり、
前記ヒンジ支持部材が前記基部部材に対して結合される際、前記突起は、前記基部部材から前記ヒンジ支持部材との接続を選択的に切断するよう内側方向に曲がり得る、
ヒンジ組立体。
【請求項2】
前記便器カバー要素は、便座と、便器カバーと、便座及びカバーの組合せとを有する群から選択される、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項3】
前記基部部材は、垂直方向のスルーホールを有し、
前記締め具は、前記垂直方向のスルーホールを通って延在可能であるボルトであり、
前記組立体は、前記後部のエクステンション部下において前記ボルト上に位置付け可能である、ナットを更に有する、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項4】
前記ヒンジ支持部材は、上方向の開口及び前記ヒンジ支持部材の側壁開口と連絡する、内部下方向に開くキャビティを有する、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項5】
前記ヒンジ支持部材は、前記上方向の開口をカバーするよう、またカバーしないようピボット式カバーを備えられる、
請求項4記載のヒンジ組立体。
【請求項6】
前記ヒンジ支持部材は、前記便器カバー要素に対して基本的に水平方向であるピボット軸を与えるよう、ヒンジピンに対して接続される、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項7】
前記基部部材は、側壁を有し、前記突起は、前記側壁から延在する、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項8】
前記基部部材は、いずれもそこから延在する突起を有する2つの側壁を有し、前記突起は、対向する方向において延在する、
請求項7記載のヒンジ組立体。
【請求項9】
前記ヒンジ支持部材は、いずれも前記側壁の開口のうち少なくとも1つを有する、対向する側壁を有する、
請求項8記載のヒンジ組立体。
【請求項10】
2つの基部部材と2つのヒンジ支持部材とがある、
請求項1記載のヒンジ組立体。
【請求項11】
便器カバー要素を便器の後方部分に対して連結するヒンジ組立体であって、
前記便器の前記後方部分に近接して取り付けられるよう適合され、そこから延在する可撓性の突起を有する、基部部材と、
前記基部部材を前記便器の前記後方部分に対して締め付けるよう前記基部部材を介して延在可能である、締め具と、
前記便器カバー要素を支持するよう適合され、開口を有する、ヒンジ支持部材と、
を有し、
前記ヒンジ支持部材は、選択的に位置付け可能であり、その可撓性の突起は、前記基部部材に対して前記ヒンジ支持部材を結合するために前記基部部材の側部開口において受けられ得、
前記ヒンジ支持部材が前記基部部材に対して結合される際、前記突起は、前記基部部材から前記ヒンジ支持部材との接続を選択的に切断するよう内側方向に曲がり得る、
ヒンジ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−514285(P2008−514285A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533575(P2007−533575)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/033544
【国際公開番号】WO2006/036639
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(591024889)コーラー、カンパニー (15)
【氏名又は名称原語表記】KOHLER COMPANY
【Fターム(参考)】