説明

近距離無線通信装置、近距離無線通信方法及びプログラム

【課題】相手の近距離無線通信装置の受信の環境に応じて、より早く確実にデータを送信する。
【解決手段】近距離無線通信装置であって、近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する環境設定情報格納部と、相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する受信環境取得部と、受信環境取得部により取得された受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を環境設定情報格納部から読み出し、読み出した送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境設定部と、送信環境設定部により設定された送信の環境で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信するデータ送信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信装置、近距離無線通信方法及びプログラムに関する。特に本発明は、相手の近畿距離無線通信装置の受信の環境を考慮した近距離無線通信装置、近距離無線通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、近距離無線通信として、赤外線を用いた赤外線通信、電波を用いたブルートゥース等が知られている。この近距離無線通信においては、一秒間に送受信することができるデータ量の最大値として、通信速度の理論値が設定されている。しかしながら、送信側の近距離無線通信装置がパケットを生成する等の送信処理にかかる時間、受信側の近距離無線通信装置が1度に受け取ることができるデータサイズの上限、受信後にデータを格納する等の受信処理にかかる時間等により、実際の通信速度は、通信速度の理論値よりも遅い。
【0003】
そこで、データ送信中において正常に受け取れなかったパケット(パケットロスト、パケット損失、損失フレーム等と呼ばれることがある)の数が多い場合に、通信速度の理論値を下げる技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2000−101605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示す技術においては、実際にデータを送受信している途中で通信速度の理論値を変更するか否かを判断する。よって、その判断に時間がかかり、コンテンツデータ全体の送信完了までの時間が長くなる場合がある。また、もともと、より遅い通信速度の理論値で通信を開始した場合には、受信側の近距離無線通信端末装置がより速い通信速度で受信することができる場合であっても、通信速度が遅いままであるという不具合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、近距離無線通信装置であって、近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する環境設定情報格納部と、相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する受信環境取得部と、受信環境取得部により取得された受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を環境設定情報格納部から読み出し、読み出した送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境設定部と、送信環境設定部により設定された送信の環境で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信するデータ送信部とを備える。これにより、相手の近距離無線通信装置の受信の環境に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【0006】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信環境情報として近距離無線通信装置においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す処理速度情報を格納しており、受信環境取得部は、相手の近距離無線通信装置における処理速度情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の処理速度に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【0007】
上記近距離無線通信装置において、環境設定格納部は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された処理速度情報に対応付けられたパケットサイズを環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の処理速度が遅い場合には、確実性を重視し、処理速度が速い場合にはより早くデータを送信することができる。
【0008】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された処理速度情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の処理速度が遅い場合には、確実性を重視し、処理速度が速い場合にはより早くデータを送信することができる。
【0009】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信環境情報として近距離無線通信装置間をデータが往復する時間を示す往復時間情報を格納しており、受信環境取得部は、相手の近距離無線通信装置に返信を要求する返信要求を送信し、返信要求を送信してから相手の近距離無線通信装置からの返信を受信するまでの時間を計測することにより、往復時間情報を取得してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置との距離に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【0010】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された往復時間情報に対応付けられたパケットサイズを環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合にはより早くデータを送信することができる。
【0011】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された往復時間情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合にはより早くデータを送信することができる。
【0012】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、大きい送信強度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された往復時間情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知された送信強度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合には省出力で送信することができる。
【0013】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信環境情報として近距離無線通信装置における受信強度を示す受信強度情報を格納しており、受信環境取得部は、相手の近距離無線通信装置に受信強度情報を含む返信を要求する返信要求を送信し、相手の近距離無線通信装置からの返信に含まれる受信強度情報を取得してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の受信強度に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【0014】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された受信強度情報に対応付けられたパケットサイズ環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合にはより早くデータを送信することができる。
【0015】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された受信強度情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合にはより早くデータを送信することができる。
【0016】
上記近距離無線通信装置において、環境設定情報格納部は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、大きい送信強度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定部は、受信環境取得部により取得された受信強度情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納部から読み出してデータ送信部に通知し、データ送信部は、送信環境設定部により通知された送信強度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。これにより、相手の近距離無線通信装置の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合には省出力で送信することができる。
【0017】
上記近距離無線通信装置において、前記環境設定情報格納部は、前記受信環境情報の受信の環境が悪いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記受信環境情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、前記データ通信部は、前記送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。これにより、これにより、相手の近距離無線通信装置の受信の環境が悪い場合には確実性を重視し、受信の環境が良い場合にはより早くデータを送信することができる。
【0018】
本発明の第2の形態においては、近距離無線通信方法であって、近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を環境設定情報格納部に格納し、相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得し、取得した受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を環境設定情報格納部から読み出し、読み出した送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定し、設定した送信の環境で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信する。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
【0019】
本発明の第3の形態において、近距離無線通信装置を制御するプログラムであって、近距離無線通信装置に、近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する環境設定情報格納機能、相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する受信環境取得機能、受信環境取得機能により取得された受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を環境設定情報格納機能から読み出し、読み出した送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境設定機能、及び、送信環境設定機能により設定された送信の環境で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信するデータ送信機能を実現させる。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
【0020】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信環境情報として近距離無線通信装置においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す処理速度情報を格納しており、受信環境取得機能は、相手の近距離無線通信装置における処理速度情報を、相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得してもよい。
【0021】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された処理速度情報に対応付けられたパケットサイズを環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。
【0022】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された処理速度情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。
【0023】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信環境情報として近距離無線通信装置間をデータが往復する時間を示す往復時間情報を格納しており、受信環境取得機能は、相手の近距離無線通信装置に返信を要求する返信要求を送信し、返信要求を送信してから相手の近距離無線通信装置からの返信を受信するまでの時間を計測することにより、往復時間情報を取得してもよい。
【0024】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された往復時間情報に対応付けられたパケットサイズを環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。
【0025】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された往復時間情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。
【0026】
上記プログラムにおいて、環境設定格納機能は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、大きい送信強度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された往復時間情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知された送信強度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。
【0027】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信環境情報として近距離無線通信装置における受信強度を示す受信強度情報を格納しており、受信環境取得機能は、相手の近距離無線通信装置に受信強度情報を含む返信を要求する返信要求を送信し、相手の近距離無線通信装置からの返信に含まれる受信強度情報を取得してもよい。
【0028】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された受信強度情報に対応付けられたパケットサイズ環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。
【0029】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、遅い通信速度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された受信強度情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知された通信速度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。
【0030】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、大きい送信強度を示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された受信強度情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知された送信強度で、相手の近距離無線通信装置にデータを送信してもよい。
【0031】
上記プログラムにおいて、環境設定情報格納機能は、受信環境情報の受信の環境が悪いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、送信環境設定機能は、受信環境取得機能により取得された受信環境情報に対応付けられたパケットサイズを環境設定情報格納機能から読み出してデータ送信機能に通知し、データ送信機能は、送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、相手の近距離無線通信装置に送信してもよい。
【0032】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明の効果】
【0033】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、相手の赤外線通信装置の受信の環境に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0035】
図1は、本発明の実施形態を適用することができるコンテンツ送受信システム10の概略図である。コンテンツ送受信システム10は、楽曲データなどのコンテンツデータを、携帯電話100を介して受信側通信装置200に格納し、コンテンツの使用状況を管理サーバ400で管理する。
【0036】
図1に示すコンテンツ送受信システム10は、コンテンツデータを格納して提供するコンテンツサーバ300と、コンテンツの使用状況を管理する管理サーバ400と、これらコンテンツサーバ300及び管理サーバ400とネットワーク500を介して通信する携帯電話100と、この携帯電話100との間で赤外線通信する受信側通信装置200とを備える。なお、ここで、携帯電話100及び受信側通信装置200は、近距離無線通信装置の一例である。図1には、受信側通信装置200として、赤外線通信機能が付いた電子レンジを示した。近距離無線通信装置はこれに限られず、近距離無線通信をすることができれば、PDA、PHS等の通信装置、洗濯機、冷蔵庫等の家電のいずれであってもよい。また、近距離無線通信は、赤外線通信に限られず、ブルートゥース等の電波通信であってもよい。なお、以下、近距離無線通信とは、互いの通信装置が数メートルの範囲内で通信することができるものをいう。
【0037】
上記構成において、携帯電話100は、ネットワーク500を介してコンテンツサーバ300にアクセスし、楽曲データなどのコンテンツデータをダウンロードして保持する。さらに、携帯電話100は、このコンテンツデータを赤外線通信により受信側通信装置200に転送する。受信側通信装置200への転送が正常に終了した場合に、携帯電話100は、受信側通信装置200にコンテンツを転送した旨を、ネットワーク500を介して管理サーバ400に送信する。これにより、管理サーバ400において料金計算及び著作権管理をすることができる。また、受信側通信装置200は、受信したコンテンツデータを一旦、格納し、所定のタイミングで再生する。例えば、受信側通信装置200において調理が終了した場合に、その旨をユーザに知らしめるべく、携帯電話100から受信した楽曲データを再生する。
【0038】
図2は、本実施形態に係る携帯電話100の機能を説明する機能ブロック図である。図2に示す携帯電話100は、通信の環境を格納する環境設定情報格納部102と、受信側通信装置200から受信の環境を取得する受信環境取得部104と、受信環境取得部104から取得した受信の環境に基づいて環境設定情報格納部102を参照することにより送信の環境を設定する送信環境設定部106とを有する。携帯電話100はさらに、ネットワーク500を介してコンテンツサーバ300からコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部110と、コンテンツデータ取得部110が取得したコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部112と、コンテンツデータ格納部112に格納されたコンテンツデータを受信側通信装置200に送信するデータ送信部108と、データ送信部108によりコンテンツが受信側通信装置200に送信された旨をネットワーク500を介して管理サーバ400に通知するコンテンツ送信報告部114とを有する。なお、説明を簡略にすべく、携帯電話100における電話機能の図示及び説明を省略する。
【0039】
環境設定情報格納部102は、赤外線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該赤外線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する。受信環境情報の一例は、受信側通信装置200においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す処理速度情報である。また、送信環境情報の一例は、***パケットサイズである。この環境設定情報格納部102については図3を用いて更に説明する。
【0040】
受信環境取得部104は、受信側通信装置200における赤外線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、受信側通信装置200から赤外線通信により取得する。例えば、受信環境取得部104は、受信側通信装置200の処理速度情報を含む返信を要求する返信要求を受信側通信装置200に赤外線通信で送信する。受信環境取得部104は、受信側通信装置200から返信があった場合に、この返信に含まれる受信側通信装置200の処理速度情報を取得する。
【0041】
送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を環境設定情報格納部102から読み出し、読み出した送信環境情報に基づいて赤外線通信の送信の環境を設定する。例えば、送信環境設定部106は、受信環境取得部104から受信側通信装置200の処理速度情報を受け取り、受け取った処理速度情報に対応付けて環境設定情報格納部102に格納されているパケットサイズを読み出す。さらに送信環境設定部106は読み出したパケットサイズをデータ送信部108に通知する。
【0042】
コンテンツデータ取得部110は、ネットワーク500を介してコンテンツサーバ300にアクセスし、コンテンツサーバ300に格納されているコンテンツデータ及びコンテンツを識別するコンテンツIDをダウンロードする。さらに、コンテンツデータ取得部110はダウンロードしたコンテンツデータをコンテンツIDに対応付けてコンテンツデータ格納部112に格納する。コンテンツデータの一例は、MIDI又はPCMのフォーマットを有する楽曲データである。ただし、コンテンツデータはこれに限られず他のフォーマットを有する楽曲データであってもよいし、画像データ、テキストデータ等であってもよい。
【0043】
データ送信部108は、送信環境設定部106により設定された送信の環境で、コンテンツデータ格納部112に格納されているコンテンツデータを受信側通信装置200へ送信する。例えば、データ送信部108は、送信環境設定部106から通知されたパケットサイズで、コンテンツデータを切り分けてパケットを生成し、パケット毎に順次受信側通信装置200へ送信する。
【0044】
コンテンツ送信報告部114は、データ送信部108が受信側通信装置200へコンテンツを送信した旨を管理サーバ400に通知する。例えば、コンテンツ送信報告部114は、管理サーバ400の電子メールのアドレスを予め格納しており、携帯電話100及び受信側通信装置200を識別する識別情報並びにコンテンツIDを含む電子メールを作成し、予め格納されている管理サーバ400のアドレス宛に送信する。
【0045】
以上の構成により、携帯電話100は、受信側通信装置200の受信の環境に応じて、より早く確実にコンテンツデータを送信することができる。
【0046】
また、記録媒体120は、上記環境設定情報格納部102からコンテンツ送信報告部114の動作を行わせるプログラムを格納する。携帯電話100は記録媒体120に格納された上記プログラムをインストールすることにより、上記環境設定情報格納部102からコンテンツ送信報告部114の動作を行わせてもよい。さらに、他の方法として、携帯電話100は、そのようなプログラムを、通信回線を介して取得してもよい。
【0047】
図3は、環境設定情報格納部102に格納される受信環境情報及び送信環境情報の一例である。ここで、図3(a)は、受信環境情報及び送信環境情報の組み合わせの一例であり、図3(b)は、受信環境情報の他の例であり、図3(c)は、送信環境情報の他の例である。
【0048】
図3(a)に示す例において、環境設定情報格納部102は、受信環境情報として、処理速度情報を格納する。さらに、環境設定情報格納部102は上記処理速度情報に対応付けて、送信環境情報としてパケットサイズを格納する。ここで、処理速度情報は、相手の赤外線通信装置においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す。
【0049】
この処理速度が遅い場合には、受信側の赤外線通信装置において受信したパケットのデータの処理が終わって次のパケットのデータを受信することができるまでの時間が長い。よって、パケットサイズが大きいと、赤外線通信間で送受信することができる通信速度の理論値でデータを送受信することができない場合がある。この場合には、送信側の赤外線通信装置において送信待ちが生じる。よって、確実性の観点から、送信側の赤外線通信装置は、小さいパケットサイズにコンテンツデータを切り分けて送信することが好ましい。
【0050】
一方、通信速度の理論値を保ってデータを小さいパケットサイズに切り分けると、単位時間に送信されるパケットの数が多くなる。各パケットにはその順序を示す情報を含むヘッダをつけるなど、パケット生成に所定の時間がかかるので、パケットの数が多いと送信側の赤外線通信装置において送信処理にかかる時間が長くなる。よって、データ送受信完了までの時間を短くする観点から、受信側の赤外線通信装置の処理速度が速い場合には、送信側の赤外線通信装置においてパケットサイズを大きくすることによりパケットの数を少なくして送信することが好ましい。
【0051】
そこで、図3(a)に示す環境設定情報格納部102は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、小さいパケットサイズを格納している。これにより、受信側通信装置200の処理速度が遅い場合には、確実性を重視し、処理速度が速い場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。なお、ここで、処理速度情報は「速」「中」及び「遅」という程度を示している。これに替えて、処理速度を所定の方法で計測した計測値を処理速度情報としてもよい。また、1度に受け取ることができるパケットサイズ(フレームと呼ばれることもある)を処理速度情報としてもよい。
【0052】
図3(b)に示すように、受信環境情報の他の例として、環境設定情報格納部102は往復時間情報または受信強度情報を格納してもよい。また、図3(c)に示すように、送信環境情報の他の例として、環境設定情報格納部102は、通信速度の理論値または送信強度を格納してもよい。
【0053】
なお、図3において受信環境情報及び送信環境情報は3個に分けられているが、2個であっても、4個以上であってもよい。
【0054】
図4は、受信側通信装置200の機能を説明する機能ブロック図である。図4に示す受信側通信装置200は、受信環境情報を格納する受信環境情報格納部202と、受信環境情報格納部202に格納されている受信環境情報を携帯電話100に送信する受信環境送信部206と、携帯電話100から受信したデータにおける受信強度を測定する強度測定部204とを有する。受信側通信装置200はさらに、携帯電話100からデータを受信するデータ受信部210と、携帯電話100から受信したコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部208と、コンテンツデータ格納部208に格納されているコンテンツデータを再生するコンテンツ再生部212とを有する。
【0055】
受信環境送信部206は、データ受信部210において携帯電話100から受信環境情報を返信すべき旨の返信要求を受け取った場合に、当該受信環境情報を携帯電話100に送信する。例えば、受信環境送信部206は、処理速度情報を返信すべき旨の返信要求を受け取った場合に、受信環境情報格納部202に格納されている処理速度情報を読み出し、読み出した処理速度情報を携帯電話100に送信する。また、受信環境送信部206は、受信強度情報を返信すべき旨の返信要求を受け取った場合に、強度測定部204により生成された受信強度情報を受け取り、受け取った受信強度情報を携帯電話100に送信する。
【0056】
強度測定部204は、データ受信部210において受信されたデータの強度を測定する。例えば、データ受信部210において受信された二値「1」及び「0」の強度差、例えば光電素子における受信時の電圧差を測定して、受信強度情報を生成する。
【0057】
データ受信部210は、携帯電話100からデータを受信し、当該データが返信要求である場合に、当該返信要求を受信環境送信部206に通知する。また、データ受信部210は、携帯電話100から受信したデータがコンテンツデータである場合に、コンテンツデータ格納部208に格納する。
【0058】
コンテンツ再生部212は、所定のタイミングでコンテンツデータ格納部208に格納されているコンテンツデータを再生する。例えば、受信側通信装置200が電子レンジであって、コンテンツデータが楽曲データである場合に、コンテンツ再生部212は、受信側通信装置200において調理が終了したときに、その旨をユーザに知らしめるべく、コンテンツデータ格納部208に格納されている楽曲データを読み出し、読み出した楽曲データを再生して音楽を出力する。
【0059】
図5は、受信環境情報格納部202に格納される受信環境情報の一例を示す。図5に示す受信環境情報格納部202は、受信側通信装置200を識別する装置ID及びコンテンツに関するサービスを識別するサービスIDに対応付けて、受信環境情報として処理速度情報を格納する。このサービスIDは、料金徴収及び著作権管理に用いられる。例えば、携帯電話100が受信側通信装置200からサービスIDを読み出し、読み出したサービスIDが所定のサービスIDに一致している場合にコンテンツデータの送信が許可されていると判断して、当該コンテンツデータを送信する。
【0060】
図6は、携帯電話100と受信側通信装置200との間で赤外線通信をする動作を示すフローチャートの一例である。図6に示すフローチャートは、受信環境情報及び送信環境情報の組として、処理速度情報及びパケットサイズを用いた動作の例を示す。
【0061】
図6に示すフローチャートは、ユーザからコンテンツIDを指定した送信要求を携帯電話100が受け取ることにより開始する。
【0062】
まず、コンテンツデータを送信するのに先立って、携帯電話100の受信環境取得部104は、処理速度情報の返信を要求する返信要求を受信側通信装置200に送信する(S100)。受信側通信装置200のデータ受信部210は、携帯電話100から返信要求を受け取った場合に、その旨を受信環境送信部206に通知する。
【0063】
通知を受け取った受信環境送信部206は、受信環境情報格納部202に格納されている処理速度情報を読み出し(S110)、読み出した処理速度情報を携帯電話100に返信する(S210)。ステップS110及びS210において、受信環境送信部206は、受信環境情報格納部202に格納されている装置ID及びサービスIDも読み出し、これらに対応付けて上記処理速度情報を携帯電話100に送信してもよい。
【0064】
なお、ここまでのステップにおいて、携帯電話100と受信側通信装置200との赤外線通信は、初期設定された送受信の環境により行われる。例えば、パケットサイズ、通信速度の理論値及び送信強度が予め携帯電話100及び受信側通信装置200に設定され、その設定に基づいて赤外線通信を行う。
【0065】
携帯電話100の受信環境取得部104は、受信側通信装置200から受信した返信に含まれる受信側通信装置200の処理速度情報を取得し、送信環境設定部106に通知する(S130)。通知を受け取った送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された処理速度情報に対応付けられたパケットサイズを、環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知することにより、送信の環境を設定する(S140)。この場合に、送信環境設定部106は、通信速度の理論値等、送信の他の環境を変更しない。
【0066】
次に、データ送信部108は、ユーザにより指定されたコンテンツIDに対応付けてコンテンツデータ格納部112に格納されているコンテンツデータを読み出す。データ送信部108はさらに、送信環境設定部106により通知されたパケットサイズで、コンテンツデータを切り分けて、切り分けたコンテンツデータに順序を示すヘッダをつけてパケットを生成し、生成したパケットを受信側通信装置200に送信する(S150)。
【0067】
データ受信部210は、携帯電話100から受信したパケットのヘッダを読み、ヘッダが示す順序に従ってパケットに含まれるコンテンツデータをコンテンツデータ格納部208に格納する(S180)。さらに、データ受信部210は、コンテンツデータの全てを受信することができた場合に、受信確認を携帯電話100へ送信する(S160)。
【0068】
携帯電話100のコンテンツ送信報告部114は、受信側通信装置200からの受信確認を受信した場合に、携帯電話100から受信側通信装置200へコンテンツを送信した旨を示す情報を、当該コンテンツIDと共に、管理サーバ400に通知する(S170)。以上で、図6に示すフローチャートが終了する。
【0069】
以上の動作により、受信側通信装置200の処理速度が遅い場合には、確実性を重視し、処理速度が速い場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。なお、ステップS140において、送信環境設定部106は、通信速度の理論値等、送信の他の環境を変更しないが、他の例として、送信の他の環境も変更してもよい。
【0070】
図6の他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、処理速度情報及び通信速度が用いられる動作の例を説明する。なお、図6の動作と同じ動作については、説明を省略する。
【0071】
この形態において、環境設定情報格納部102は、処理速度情報に対応付けて通信速度を格納している。ここで、処理速度が遅い場合には、受信側の赤外線通信装置において受信したパケットのデータの処理が終わって次のパケットのデータを受信することができるまでの時間が長い。よって、通信速度が速いと、赤外線通信間で送受信することができる通信速度の理論値でデータを送受信することができない場合がある。よって、確実性の観点から、送信側の赤外線通信装置は、通信速度の理論値を遅くしてパケットを送信することが好ましい。一方、通信速度の理論値を遅くすると、送信側の赤外線装置から送信されるデータの時間当たりの量が小さくなるので、コンテンツデータの全てを送信するまでにかかる時間が長くなる。よって、データ送受信完了までの時間を短くする観点から、受信側の赤外線通信装置の処理速度が速い場合には、送信側の赤外線通信装置においてパケットサイズを大きくすることによりパケットの数を少なくして送信することが好ましい。そこで、図3に示すように環境設定情報格納部102は、処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、遅い通信速度を格納している。
【0072】
図6のステップS140において、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された処理速度情報に対応付けられた通信速度を、環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知することにより、送信の環境を設定する。次に、データ送信部108は、ユーザにより指定されたコンテンツIDに対応付けてコンテンツデータ格納部112に格納されているコンテンツデータを読み出す。データ送信部108はさらに、送信環境設定部106により通知された通信速度でパケットを受信側通信装置200に送信する(S150)。
【0073】
これにより、受信側通信装置200の処理速度が遅い場合には、確実性を重視し、処理速度が速い場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。
【0074】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、往復時間情報及びパケットサイズが用いられる動作の例を説明する。なお、図6の動作と同じ動作については、説明を省略する。
【0075】
この形態において、環境設定情報格納部102は、往復時間情報に対応付けてパケットサイズを格納している。ここで、往復時間情報が示す往復時間が長い場合には、赤外線通信装置間の距離が長いことを示す。これら赤外線通信間の距離が長い場合には、パケットを受け取ることができないいわゆるパケットロストの数、または、送信したパケットに対するパケットロストの比率が高くなる。よって、確実性の観点から、送信側の赤外線通信装置は、パケットサイズを小さくすることが好ましい。一方、パケットサイズを小さくするとデータ送受信完了までの時間が長くなることは上述の通りである。そこで、図3に示すように環境設定情報格納部102は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、小さいパケットサイズを対応付けて格納している。
【0076】
図6のステップS100において、受信環境取得部104は、返信を要求する返信要求を受信側通信装置200に送信する。この場合に、受信環境取得部104は、受信側通信装置200の装置ID及びサービスIDを問い合せる返信要求を受信側通信装置200に送信してもよい。さらに受信環境取得部104は携帯電話100内部の時計を用いて、返信要求を送信してからの時間を計測する。
【0077】
ステップS120において、受信環境取得部104は、返信要求を送信してから受信側通信装置200からの返信を受信するまでの時間を計測する。ここで計測された時間には、受信側通信装置200における応答時間が含まれている。よって、受信環境取得部104は、装置間の距離がほとんどゼロ、例えば数センチメートルにおいて返信要求を送信してから返信を受信するまでの時間を基準往復時間として予め格納しており、ステップS120において計測された往復時間からこの基準往復時間を差し引くことにより、往復時間情報を算出する。
【0078】
次に、S140において、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された往復時間情報に対応付けられたパケットサイズを、環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知することにより、送信の環境を設定する。
【0079】
これにより、携帯電話100と受信側通信装置200との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。
【0080】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、往復時間情報及び通信速度が用いられてもよい。この形態において、図3に示すように環境設定情報格納部102は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、遅い通信速度を対応付けて格納している。
【0081】
この場合に、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された往復時間情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知する(S140)。データ送信部108は、送信環境設定部106により通知された通信速度で、受信側通信装置200にコンテンツデータを送信する(S150)。その他は図6に示す形態と同様である。これにより、携帯電話100と受信側通信装置200との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。
【0082】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、往復時間情報及び送信強度が用いられてもよい。この形態において、図3に示すように環境設定情報格納部102は、往復時間情報が示す往復時間が長いほど、大きい送信強度を対応付けて格納している。
【0083】
この場合に、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された往復時間情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知する(S140)。データ送信部108は、送信環境設定部106により通知された送信強度で、受信側通信装置200にコンテンツデータを送信する(S150)。その他の動作は図6に示す形態と同様である。これにより、携帯電話100と受信側通信装置200との距離が遠い場合には、確実性を重視し、距離が近い場合には省出力で送信することができる。
【0084】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、受信強度情報及びパケットサイズが用いられてもよい。この形態において、図3に示すように環境設定情報格納部102は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、小さいパケットサイズを対応付けて格納している。
【0085】
図6のステップS100において、受信環境取得部104は、受信側通信装置200に受信強度情報を含む返信を要求する返信要求を送信する。ステップS110において、データ受信部210は、受信強度情報の返信を受け取った場合に、その旨を強度測定部204に通知する。通知を受けた強度測定部204は、データ受信部210において受信されたデータの強度を測定して、受信強度情報を生成する。例えば、データ受信部210において受信された二値「1」及び「0」の強度差、例えば電圧差を測定して、受信強度情報を生成する。強度測定部204は、生成した受信強度情報を受信環境送信部206に通知する。
【0086】
ステップS120において、受信環境送信部206は、強度測定部204から通知された受信強度情報を受信側通信装置200に返信する。以降の動作は図6に示した形態と同様である。
【0087】
これにより、受信側通信装置200の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。
【0088】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、受信強度情報及び通信速度が用いられてもよい。この形態において、図3に示すように環境設定情報格納部102は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、遅い通信速度を対応付けて格納している。
【0089】
この場合に、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された受信強度情報に対応付けられた通信速度を環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知する(S140)。データ送信部108は、送信環境設定部106により通知された通信速度で、受信側通信装置200にコンテンツデータを送信する(S150)。これにより、受信側通信装置200の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合にはより早くコンテンツデータを送信することができる。
【0090】
図6のさらに他の形態として、受信環境情報及び送信環境情報の組として、受信強度情報及び送信強度が用いられてもよい。この形態において、図3に示すように環境設定情報格納部102は、受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、大きい送信強度を対応付けて格納している。
【0091】
この場合に、送信環境設定部106は、受信環境取得部104により取得された受信強度情報に対応付けられた送信強度を環境設定情報格納部102から読み出してデータ送信部108に通知する(S140)。データ送信部108は、送信環境設定部106により通知された送信強度で、受信側通信装置200にコンテンツデータを送信する(S150)。これにより、受信側通信装置200の受信強度が小さい場合には、確実性を重視し、受信強度が大きい場合には省出力でコンテンツデータを送信することができる。
【0092】
以上、本実施形態によれば、受信側通信装置200の受信の環境に応じて、より早く確実にデータを送信することができる。
【0093】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本実施形態を適用することができるコンテンツ送受信システム10の概略図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話100の機能を説明する機能ブロック図である。
【図3】環境設定情報格納部102に格納される受信環境情報及び送信環境情報の一例である。
【図4】受信側通信装置200の機能を説明する機能ブロック図である。
【図5】受信環境情報格納部202に格納される受信環境情報の一例を示す。
【図6】携帯電話100と受信側通信装置200との間で赤外線通信をする動作を示すフローチャートの一例である。
【符号の説明】
【0095】
10 コンテンツ送受信システム
100 携帯電話
102 環境設定情報格納部
104 受信環境取得部
106 送信環境設定部
108 データ送信部
110 コンテンツデータ取得部
112 コンテンツデータ格納部
114 コンテンツ送信報告部
120 記録媒体
200 受信側通信装置
202 受信環境情報格納部
204 強度測定部
206 受信環境送信部
208 コンテンツデータ格納部
210 データ受信部
212 コンテンツ再生部
300 コンテンツサーバ
400 管理サーバ
500 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信装置であって、
近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する環境設定情報格納部と、
相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、前記相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する受信環境取得部と、
前記受信環境取得部により取得された前記受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を前記環境設定情報格納部から読み出し、読み出した前記送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境設定部と、
前記送信環境設定部により設定された送信の環境で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信するデータ送信部と
を備える近距離無線通信装置。
【請求項2】
前記環境設定情報格納部は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す処理速度情報を格納しており、
前記受信環境取得部は、前記相手の近距離無線通信装置における処理速度情報を、前記相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する請求項1に記載の近距離無線通信装置。
【請求項3】
前記環境設定情報格納部は、前記処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記処理速度情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項2に記載の近距離無線通信装置。
【請求項4】
前記環境設定情報格納部は、前記処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記処理速度情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項2に記載の近距離無線通信装置。
【請求項5】
前記環境設定情報格納部は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置間をデータが往復する時間を示す往復時間情報を格納しており、
前記受信環境取得部は、前記相手の近距離無線通信装置に返信を要求する返信要求を送信し、前記返信要求を送信してから前記相手の近距離無線通信装置からの返信を受信するまでの時間を計測することにより、前記往復時間情報を取得する請求項1に記載の近距離無線通信装置。
【請求項6】
前記環境設定情報格納部は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記往復時間情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項5に記載の近距離無線通信装置。
【請求項7】
前記環境設定情報格納部は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記往復時間情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項5に記載の近距離無線通信装置。
【請求項8】
前記環境設定情報格納部は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、大きい送信強度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記往復時間情報に対応付けられた送信強度を前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知された送信強度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項5に記載の近距離無線通信装置。
【請求項9】
前記環境設定情報格納部は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置における受信強度を示す受信強度情報を格納しており、
前記受信環境取得部は、前記相手の近距離無線通信装置に受信強度情報を含む返信を要求する返信要求を送信し、前記相手の近距離無線通信装置からの返信に含まれる前記受信強度情報を取得する請求項1に記載の近距離無線通信装置。
【請求項10】
前記環境設定情報格納部は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記受信強度情報に対応付けられたパケットサイズ前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項9に記載の近距離無線通信装置。
【請求項11】
前記環境設定情報格納部は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記受信強度情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項9に記載の近距離無線通信装置。
【請求項12】
前記環境設定情報格納部は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、大きい送信強度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記受信強度情報に対応付けられた送信強度を前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知された送信強度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項9に記載の近距離無線通信装置。
【請求項13】
前記環境設定情報格納部は、前記受信環境情報の受信の環境が悪いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定部は、前記受信環境取得部により取得された前記受信環境情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納部から読み出して前記データ送信部に通知し、
前記データ送信部は、前記送信環境設定部により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項1に記載の近距離無線通信装置。
【請求項14】
近距離無線通信方法であって、
近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を環境設定情報格納部に格納し、
相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、前記相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得し、
取得した前記受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を前記環境設定情報格納部から読み出し、読み出した前記送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定し、
設定した送信の環境で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する近距離無線通信方法。
【請求項15】
近距離無線通信装置を制御するプログラムであって、前記近距離無線通信装置に、
近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報に対応付けて、当該近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境情報を格納する環境設定情報格納機能、
相手の近距離無線通信装置における近距離無線通信の受信の環境を示す受信環境情報を、前記相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する受信環境取得機能、
前記受信環境取得機能により取得された前記受信環境情報に対応付けられた送信環境情報を前記環境設定情報格納機能から読み出し、読み出した前記送信環境情報に基づいて近距離無線通信の送信の環境を設定する送信環境設定機能、及び、
前記送信環境設定機能により設定された送信の環境で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信するデータ送信機能
を実現させるプログラム。
【請求項16】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置においてデータを受信した後のデータの処理速度を示す処理速度情報を格納しており、
前記受信環境取得機能は、前記相手の近距離無線通信装置における処理速度情報を、前記相手の近距離無線通信装置から近距離無線通信により取得する請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記環境設定情報格納機能は、前記処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記処理速度情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記環境設定情報格納機能は、前記処理速度情報が示す処理速度が遅いほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記処理速度情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置間をデータが往復する時間を示す往復時間情報を格納しており、
前記受信環境取得機能は、前記相手の近距離無線通信装置に返信を要求する返信要求を送信し、前記返信要求を送信してから前記相手の近距離無線通信装置からの返信を受信するまでの時間を計測することにより、前記往復時間情報を取得する請求項15に記載のプログラム。
【請求項20】
前記環境設定情報格納機能は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記往復時間情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記環境設定情報格納機能は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記往復時間情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項19に記載のプログラム。
【請求項22】
前記環境設定情報格納機能は、前記往復時間情報が示す往復時間が長いほど、大きい送信強度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記往復時間情報に対応付けられた送信強度を前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知された送信強度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項19に記載のプログラム。
【請求項23】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信環境情報として近距離無線通信装置における受信強度を示す受信強度情報を格納しており、
前記受信環境取得機能は、前記相手の近距離無線通信装置に受信強度情報を含む返信を要求する返信要求を送信し、前記相手の近距離無線通信装置からの返信に含まれる前記受信強度情報を取得する請求項15に記載のプログラム。
【請求項24】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、小さいパケットサイズを示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記受信強度情報に対応付けられたパケットサイズ前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項23に記載のプログラム。
【請求項25】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、遅い通信速度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記受信強度情報に対応付けられた通信速度を前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知された通信速度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項23に記載のプログラム。
【請求項26】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信強度情報が示す受信強度が小さいほど、大きい送信強度を示す情報を前記送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記受信強度情報に対応付けられた送信強度を前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知された送信強度で、前記相手の近距離無線通信装置にデータを送信する請求項23に記載のプログラム。
【請求項27】
前記環境設定情報格納機能は、前記受信環境情報の受信の環境が悪いほど、小さいパケットサイズを示す情報を送信環境情報として格納しており、
前記送信環境設定機能は、前記受信環境取得機能により取得された前記受信環境情報に対応付けられたパケットサイズを前記環境設定情報格納機能から読み出して前記データ送信機能に通知し、
前記データ送信機能は、前記送信環境設定機能により通知されたパケットサイズで、送信すべきデータを切り分けて、前記相手の近距離無線通信装置に送信する請求項15に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−53629(P2007−53629A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−237828(P2005−237828)
【出願日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(503241973)株式会社サミーネットワークス (12)
【Fターム(参考)】