説明

送風式薬剤放散装置

【課題】薬剤効果を充分に発揮できると共に、居住空間のどこでも簡単に持ち運びでき、しかも薬剤保持体が含む薬剤の用量を多くできる送風式薬剤放散装置とする。
【解決手段】吸込口11と吐出口12を有すると共に、ファン13を備えた送風体1と、流入口20と流出口21を流路22で連通しヒンジ3で送風体1に張り出し姿勢と収納姿勢とに亘って回動自在に連結した放出体2と、この放出体2の流路22に設けた薬剤保持体4を備え、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで吐出口12から流入口20に空気が流入して薬剤保持体4に沿って空気が流れて流出口21から大気に流出し、薬剤効果を充分に発揮できると共に、放出体2を収納姿勢とすることで全体がコンパクトになるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫の防除、悪臭の消臭、芳香消臭、芳香、防菌や防黴などの目的で使用される送風式薬剤放散装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、送風式薬剤放散装置としては、吸込口と吐出口を結び空気流通路の吸い込み側、又は吐出側に薬剤を含有する薬剤保持体を配置し、送風機を駆動することで発生する気流が薬剤保持体を通過し、その薬剤を含む気流が吐出口から外部に放散するものが知られている。
薬剤保持体を吸い込み側に配置する場合、薬剤保持体が吸込口を覆う状態であることから、気流が薬剤保持体を通過する際に抵抗を受けるので通過速度が弱まり、薬剤拡散時間が遅くなる、薬剤の到達距離が短くなる、など薬効効果を充分に発揮できない。
一方、薬剤保持体を吐出側に配置し、前述のことを解消して薬剤効果を充分に発揮できるようにした送風式薬剤放散装置が特許文献1に開示されている。
【0003】
この送風式薬剤放散装置は、ファンを内装した装置本体の吐出口側に、薬剤を含有した筒状の薬剤保持体を設け、その薬剤保持体の内部を気流が流れるようにしたもので、薬剤を含む気流(空気)がファンによる発生気流の速力のままで外部に放散できるようにしてある。
【0004】
【特許文献1】特開2003−61545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来の送風式薬剤放散装置は、薬剤保持体を取付ける部分が装置本体内に設けてあるので、装置本体が薬剤保持体の大きさに相当するだけ大きいものとなる。
一方、快適な居住空間を得るために、害虫の防除、悪臭の消臭、芳香消臭、芳香、防菌や防黴などの目的のために送風式薬剤放散装置を使用するのであるから、その送風式薬剤放散装置は居住空間のどこでも簡単に持ち運びできることが重要である。
【0006】
このようであるから、前述した従来の送風式薬剤放散装置は、薬剤保持体の大きさには限度があり、その薬剤保持体が含む薬剤の用量にも限度がある。
【0007】
本発明の目的は、薬剤効果を充分に発揮できること、居住空間のどこでも簡単に持ち運びできること、薬剤保持体が含む薬剤の用量を多くできること、を満足した送風式薬剤放散装置とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ファン13を駆動することで吸込口11から吸い込んだ空気を吐出口12から吐出する送風体1と、
流入口20と流出口21を流路22で連通し、前記送風体1にヒンジ3で、張り出し姿勢と収納姿勢とに亘って回動自在に連結した放出体2と、
前記放出体2に、その流路22を流れる空気が触れるように設けた薬剤保持体4を備え、
前記放出体2が張り出し姿勢の時には吐出口12と流入口20が連通し、
前記放出体2が収納姿勢の時には、送風体1に放出体2が重なり合うようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置である。
【0009】
本発明においては、薬剤保持体4は放出体2から露出し、その放出体2が収納姿勢の時には薬剤保持体4の放出体2から露出した部分が送風体1の吸込口11と対向し、
前記送風体1の吐出口12は、放出体2が収納姿勢の時には直接大気に開口するように構成できる。
【0010】
このようにすれば、放出体2が収納姿勢の時にファン13を駆動することで薬剤保持体4の放出体2から露出した部分に沿って空気が吸込口11から吸い込みされ、吐出口12から大気に吐出するので、薬剤を空気とともに大気に放散することができる。
したがって、放出体2の張り出し姿勢、収納姿勢の両姿勢において薬剤を大気に放散できる。また、ファン13を駆動せず、自然状態で薬剤を大気に揮散することもできる。
【0011】
本発明においては、放出体2に補助吸込口26を、収納姿勢の時に送風体1の吸込口11と連通するように形成し、
薬剤保持体4は、前記補助吸込口26と流路22を遮断して空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通しない第1の状態と、前記補助吸込口26と流路22を連通して前記空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通可能な第2の状態に切り換えできるようにし、
前記放出体2が収納姿勢の時には吐出口12が直接大気に開口するように構成できる。
【0012】
このようにすれば、放出体2を収納姿勢とすると共に、薬剤保持体4を第2の状態としてファン13を駆動することで、放出体2の流路22を通して吸込口11から空気を吸い込み、その空気を吐出口12から大気に吐出するので、薬剤を空気とともに大気に放散できる。
したがって、放出体2の張り出し姿勢、収納姿勢の両姿勢において薬剤を大気に放散できる。
また、薬剤保持体4に触れる空気(気流)は、張り出し姿勢においてはファンによる吐出し気流で、収納姿勢においてはファンによる吸い込み気流であるから、各姿勢で薬剤の放散量を変えることができ、使用場面によって選択することができる。
【0013】
本発明においては、放出体2に、その流路22と連通した補助吸込口26を、収納姿勢の時に送風体1の吸込口11と連通するように形成し、
前記放出体2が収納姿勢の時には吐出口12が直接大気に開口し、
前記放出体2が張り出し姿勢の時には補助吸込口26を蓋27で閉塞できるように構成できる。
【0014】
このようにすれば、放出体2が収納姿勢の時にファン13を駆動することで放出体2の流路22、補助吸込口26、吸込口11を経て空気を吸い込み、その空気を吐出口12から直接大気に吐出するので、薬剤を空気とともに大気に放散できる。
したがって、放出体2の張り出し姿勢、収納姿勢の両姿勢において薬剤を大気に放散することができる。
また、前述と同様に各姿勢で薬剤の放散量を変えることができ、使用場面によって選択することができる。
【0015】
本発明においては、放出体2が収納姿勢の時に、吐出口12と流入口20が連通するよう構成できる。
【0016】
このようにすれば、放出体2の張り出し姿勢、収納姿勢の両姿勢において薬剤を大気に放散できる。この場合、いずれの姿勢もファンによる吐出し気流によって薬剤を大気に放散できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで、吸込口11から空気を吸い込み、その空気を吐出口12から放出体2の流入口20に吐出し、その空気が薬剤保持体4に触れながら流出口21から大気に放出するので、薬剤を大気に放散できる。
また、ファン13の吐出側に薬剤保持体4が設けてあるので、薬剤を含む空気がファン13による発生気流の速力のまま大気に流出するので、薬剤保持体4が含む薬剤の薬剤効果を充分に発揮できる。
また、放出体2を収納姿勢とすることで全体がコンパクトになるので、居住空間のどこでも簡単に持ち運びできる。また、居住空間の使用場面として、例えば台所、居間など居室空間の全体と、冷蔵庫、食器棚などと床面や壁面との空間など限られた部分の局所空間があるが、本発明の張り出し姿勢で狭い局所空間に使用することもできる。また、収納姿勢とすることで全体をコンパクトにできることから、放出体2の大きさが自由に設計できるので薬剤保持体4が含む薬剤の用量を多くできると共に、複数の薬剤保持体の使用も可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
送風体1に放出体2をヒンジ3で図1、図2に示す張り出し姿勢と図4に示す収納姿勢とに亘って回動自在に連結してある。
前記送風体1は、空気流通路10を有し、その空気流通路10は吸込口11と吐出口12で外部に開口し、ファン13を駆動することで吸込口11から空気を吸い込み、吐出口12から吐出する。
【0019】
前記放出体2は筒形状で、流入口20と、流出口21と、その流入口20と流出口21を連通する流路22を有している。
この放出体2が張り出し姿勢の時には図2に示すように流出口21が送風体1から離隔した位置となり、前記吐出口12と流入口20が連通し、ファン13を駆動することで流路22内に空気が流通する。
前記放出体2が収納姿勢の時には図4に示すように放出体2は送風体1に重なり合い、全体がコンパクトになると共に、吐出口12が外部に開口して流路22には空気が流通しない。
【0020】
前記放出体2の流路22内には薬剤を含有する薬剤保持体4が取付けてある。
前述のように、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動すると、放出体2の流路22には空気が流通するが、その空気は薬剤保持体4に沿って流れるようにしてある。
例えば、薬剤保持体4内に空気流通部4aを形成したり、薬剤保持体4の外面と放出体2の流路22との間に空気流通部4aを形成する。
【0021】
この実施の形態では、薬剤保持体4を筒形状として内部に長手方向全長に亘った空気流通部4aを形成している。
薬剤保持体4の外面に凹部4bを長手方向全長に亘って形成し、その凹部4bと放出体2との間に空気流通部4aを形成している。
薬剤保持体4の4つのコーナー部を円弧状として放出体2のコーナー部との間に長手方向全長に亘った空気流通部4aを形成する。
【0022】
なお、前述した3種類の空気流通部4aのいずれか1つ、又は2つを組み合わせて有するようにしても良いし、前記薬剤保持体4を空気流れ方向に通気孔を有したハニカム構造体とすれば前述の3種類の空気流通部4aを有するようにできる。
【0023】
前述のようであるから、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで、薬剤保持体4に沿って空気が流れ、その薬剤を含む空気が、ファン13による発生気流の速力のまま流出口21から外部に吐出するから、ファン13による吐出し気流で薬剤を大気に放散でき、その薬剤効果を充分に発揮できる。
また、放出体2を収納姿勢とすれば、その放出体2が送風体1に重なり合って全体がコンパクトになるので、居住空間のどこでも簡単に持ち運びできる。
また、持ち運びする時には薬剤保持体4は放出体2とともに送風体1に重なり合うようになるので、その薬剤保持体4を長くして薬剤の用量を多くしても全体をコンパクトにできるので、薬剤保持体4が含む薬剤の用量を多くできる。
【0024】
次に、各部材の具体形状を説明する。
前記送風体1は、上面板14と下面板15と周面板16で矩形状で、その上面板14に吸込口11が形成され、周面板16に吐出口12が形成してある。この送風体1の内部は仕切り壁1aでファン室1bと電池室1cに区画され、そのファン室1bにファン13と、そのファン13を駆動するモータ13aが設けてある。
前記電池室1cには電池17が収納してあり、この電池17でファン13が駆動される。
この電池室1cは蓋18で開閉される。
【0025】
前記放出体2は、上面板23と下面24と左右の側面板25で偏平な矩形断面の筒形状としてある。
この放出体2の上面板23と送風体1の上面板14とに亘ってヒンジ3が取付けてある。
このようであるから、放出体2を狭い空間に入れ、その狭い空間の奥まで薬剤を放散することができるから、局所処理による使用に充分対応できる。
例えば、冷蔵庫、食器棚、レンジなどの物と床面との間の上下寸法の小さな狭い空間、前記物と壁面との間の左右寸法の小さな狭い空間に放出体2を挿入して、その狭い空間の奥に向けて薬剤を含有した空気を放出することで、その狭い空間に薬剤を効率よく放散できる。
【0026】
前記放出体2を張り出し姿勢でしっかりと保持するために、送風体1の下面板15と放出体2の下面板24には、相互に接して保持するための保持部が形成してある。
例えば、送風体1の下面板15における吐出口12側部分を斜面として受け部15aとし、放出体2の下面板24の流入口20側部分に斜めの突部を設けて係止部24aとし、放出体2を張り出し姿勢とした時に係止部24aが受け部15aに係止して保持するようにしてある。
【0027】
前記薬剤保持体4は、放出体2の断面形状とほぼ同一の偏平な矩形断面の筒形状で、その外面が上面板23、下面板24、左右の側面板25の内側面に接するように、流入口20から挿入して取付けられる。
【0028】
前記放出体2を長くして収納容量を大きくすることで、その放出体2に2つの薬剤保持体4を装着することができる。
例えば、図2に示す筒形状の薬剤保持体4を放出体2の流路22内に、長手方向に順次挿入して装着することができる。
具体的には、同じ薬剤からなる薬剤保持体4では、使用空間の大きさによって1つ使用したり2つ使用する。異なる薬剤からなる薬剤保持体4では、例えば防除害虫の違いによる2種類の殺虫剤、悪臭源の違いによる2種類の消臭剤、香りの種類の違いによる2種類の芳香剤、又は芳香剤と消臭剤、等を一緒に装着して使用することができる。2つ以上の薬剤保持体が装着できるようにしてもよい。
【0029】
前記薬剤保持体4は筒形状に限ることはなく、前述したハニカム形状でも良いし、平板状でも良い。
前記薬剤保持体4が平板状の場合には、放出体2の流路22内に、長手方向、幅方向、上下方向から挿入して装着し、その表面に沿って空気が流れるようにする。
【0030】
例えば、前述した放出体2の左右の側面板25の内側面に挿入ガイド用の溝(レール)を設け、その溝に沿って長手方向から挿入して装着する。
この場合には、薬剤保持体4の上下面と上面板23、下面板24の内側面との間に空気流通部4aが形成される。
【0031】
例えば、前述した放出体2の左右の側面板25にスリット状の穴を対向してそれぞれ形成し、平板状の薬剤保持体4を一方のスリット状の穴から挿入して他方のスリット状の穴に挿入することで装着する。
【0032】
例えば、前述した放出体2の上面板23に幅広で長尺な開口を形成し、その開口から平板状の薬剤保持体4を挿入して装着する。
例えば、前述した放出体2の対角線方向に対向した2つのコーナー部に亘って平板状の薬剤保持体4を斜めに挿入し装着する。
【0033】
前述の通り、放出体2の長手方向の寸法(長さ)を自由に設定できる。同様に、放出体2の形状も自由に設計できる。放出体2の横幅について、例えば先端(流出口21)に向けて幅を狭くした先細り形状、全体の横幅を送風体1の横幅より狭めた形状などが例示できる。
また、放出体2の高さについて、例えば先端(流出口21)に向けて高さを低くする形状、全体の高さが送風体1の高さよりも低い薄い形状などが例示できる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5、図6に基づいて説明する。
送風体1は第1の実施の形態と同様で、放出体2を第1の実施の形態よりも短くして薬剤保持体4が放出体2から露出した状態にしてある。
そして、放出体2を収納姿勢とした時に、図6に示すように薬剤保持体4が送風体1の吸込口11と対向し、ファン13を駆動することで薬剤保持体4の周囲の空気が吸込口11から吸い込まれるようにしてある。
【0035】
このようであるから、放出体2を収納姿勢とした時には薬剤保持体4に含有した薬剤を含む空気が吐出口12から大気に吐出されるから、吐出口12から薬剤を大気に直接放散することができる。つまり、ファンによる吸い込み気流で薬剤を大気に放散できる。
したがって、コンパクトな状態でも使用できる。
【0036】
また、薬剤保持体4が大気に露出されているので、その薬剤を自然揮散することが可能である。
したがって、通常時には薬剤保持体4を自然揮散して薬剤を徐々に大気に放散させ、必要時にはファン13を駆動して薬剤を大気に放散できる。
例えば、放出体2を収納姿勢としてファン13を駆動することで、そのファンの吸込み気流によって薬剤を吐出口12から大気に放散したり、又は放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで、そのファンの吐出し気流によって薬剤を流出口21から大気に放散できる。
【0037】
なお、この場合には放出体2にストッパ2aを設け、放出体2が収納姿勢の時にストッパ2aが図6に示すように送風体1の上面板14に当接し、薬剤保持体4が上面板14に接しないようにしてある。
【0038】
前述の実施の形態では、薬剤保持体4の露出部分を、その先端が吸込口11よりも突出して長くしてあるが、薬剤保持体4の露出部分をその先端が吸込口11に位置するまで短くして、薬剤保持体4の外面及び内面から薬剤を吸い込むようにしても良い。
また、前記の露出部分は薬剤保持体4の全面でなくても良い。例えば、図示していないが、放出体2の片面を開放した形状とし、薬剤保持体4の片面を露出し、その露出部分を吸込み側に対向するようにしても良い。
また、放出体2と薬剤保持体4を同一長さとし、放出体2にスリット状の開口を複数形成し、その開口から薬剤保持体4が露出するようにしても良い。
【0039】
次に、本発明の第3の実施の形態を図7〜図9に基づいて説明する。
放出体2に、その放出体2が収納姿勢の時に流路22を送風体1の吸込口11に連通する補助吸込口26を形成する。例えば、放出体2の上面板23に補助吸込口26を形成し、送風体1の吸込口11を補助吸込口26と同じ形状で、若干小さいものとすると共に、その吸込口11の開口縁に沿ってフランジ11aを一体的に設け、放出体2を収納姿勢とした時に補助吸込口26がフランジ11aの外周面に嵌まり合って流路22が吸込口11に連通するようにする。
【0040】
前記薬剤保持体4を第1・第2薬剤保持体4−1,4−2に分割し、その第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を、放出体2の長手方向中央寄りで互いに接した第1の位置と流入口20寄り、流出口21寄りの第2の位置とに亘って長手方向に移動自在とする。
【0041】
そして、第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を第1の位置とすることで図7、図8に示すように補助吸込口26と流路22が第1・第2薬剤保持体4−1,4−2で遮断され、流入口20に流入した空気が第1・第2薬剤保持体4−1,4−2の空気流通部(中空部)4aを通って流出口21側に流通するようにする。
【0042】
前記放出体2を図9に示す収納姿勢とすると共に、第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を第2の位置とすることで、補助吸込口26が吸込口11に連通すると共に、流路22の長手方向中央部分が補助吸込口26に連通するようにする。
【0043】
このようにすれば、放出体2を張り出し姿勢とすると共に、第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を第1の位置とし、ファン13を駆動することで第1・第2薬剤保持体4−1,4−2が含有している薬剤を空気とともに流出口21から大気に放散することができる。つまり、ファンによる吐出し気流で薬剤を大気に放散できる。
【0044】
また、放出体2を収納姿勢とすると共に、第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を第2の位置とし、ファン13を駆動することで、図9に矢印aで示すように第1・第2薬剤保持体4−1,4−2の空気流通部4aを通って流路22内に空気が流入し、その空気は補助吸込口26、吸込口11を経て吐出口12から大気に流入する。
したがって、放出体2を収納姿勢とした状態で薬剤を大気に放散することができる。つまり、ファンによる吸い込み気流で薬剤を大気に放散できる。
【0045】
次に、本発明の第4の実施の形態を図10、図11に基づいて説明する。
前記薬剤保持体4を、上面板40と一対の側面板41,41で断面コ字形状の長尺形状とする。
前記薬剤保持体4を、放出体2が図10に示す張り出し姿勢の時には上面板40が放出体2の上面板23の内面に接し、補助吸込口26と流路22を遮断し、かつ下面板24の内面との間で空気流通部4aを形成するようにする。
【0046】
このようにすることで、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで、薬剤保持体4が含有した薬剤をファンによる吐出気流で流出口21から大気に放散できる。
【0047】
前記放出体2が図11に示す収納姿勢の時には、前記薬剤保持体4を放出体2から抜き出し、上下反転して再び放出体2内に挿入することで、上面板40を下面板24の内面に接して上面板23の内面との間に空気流通部4aを形成し、その空気流通部4aが補助吸込口26を経て吸込口11に連通するようにする。
このようにすることで、放出体2を収納姿勢としてファン13を駆動することで薬剤保持体4が含有している薬剤をファンによる吸い込み気流で送風体1の吐出口12から大気に放散できる。
【0048】
次に、本発明の第5の実施の形態を図12、図13に基づいて説明する。
前記薬剤保持体4を筒形状とし、その上下面の一方に空気流通用の開口部42を形成する。
そして、放出体2が張り出し姿勢の時には図12に示すように、薬剤保持体4を、その開口部42が下面板24の内面と対向して補助吸込口26が薬剤保持体4で流路22と遮断され、流入口20に流入した空気が空気流通部4aを通して流出口21から大気に吐出するようにする。
【0049】
このようにすれば、放出体2を張り出し姿勢としてファン13を駆動することで、薬剤保持体4が含有した薬剤をファンによる吐出し気流で放出体2の流出口21から大気に放散できる。
【0050】
前記放出体2が収納姿勢の時には図13に示すように、薬剤保持体4を前述のように上下反転して開口部42が補助吸込口26に連通するようにする。
このようにすることで、放出体2を収納姿勢としてファン13を駆動することで、薬剤保持体4の含有した薬剤をファンによる吸い込み気流で送風体1の吐出口12から大気に放散することができる。
【0051】
前述の第3〜第5の実施の形態に示した送風式薬剤放散装置は、要約すると次のようである。
前記放出体2に補助吸込口26を形成し、薬剤保持体4は、補助吸込口26と流路22を遮断して空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通しない第1の状態と、補助吸込口26と流路22を連通して空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通可能な第2の状態に切換えできるようにし、前記補助吸込口26は放出体2が収納姿勢の時に送風体1の吸込口11と連通すると共に、放出体2が収納姿勢の時に吐出口12が直接大気に開口するようにする。
【0052】
次に、本発明の第6の実施の形態を図14に基づいて説明する。
この実施の形態は、前述の第3・第4・第5の実施の形態における補助吸込口26を蓋27で開閉自在としたものである。
このようにすれば、薬剤保持体4を移動したり、反転したりせずに、その薬剤保持体4を放出体2に、空気流通部4aと補助吸込口26とに亘って空気が連続して流れるように取付ければ良い。
【0053】
例えば、第1・第2薬剤保持体4−1,4−2を流入口20寄り、流出口21寄りにそれぞれ取付ける。
また、図示は省略するが、平板状の薬剤保持体4を流路22内に取付け、その上下面と流路22の上下内面との間に空気流通部4aを形成する。
【0054】
前述の各実施の形態では、放出体2を張り出し姿勢とした時に送風体1の吐出口12と放出体2の流入口20を直接連通することで、放出体2の流路22に空気が流れるようにしたが、これに限ることはなく、ヒンジ3を通して放出体2の流路22に空気が流れるようにすることができる。
【0055】
例えば、図15、図16に示す第7の実施の形態のように、送風体1の上面板14に吐出口12を形成し、その吐出口12の周縁に沿ってリング形状の突起30を設け、放出体2の下面板24に流入口20を形成し、その流入口20の周縁に沿ってリング形状のフランジ部31を設け、そのフランジ部31を突起30に回転自在に嵌合してヒンジ3とすると共に、放出体2の流路22の流入口20側端部をプレート34で閉塞する。
これによって、放出体2を図15に示す張り出し姿勢と、図16に示す収納姿勢とに亘って回転できると共に、張り出し姿勢の放出体2の流路22にヒンジ3を通して空気が流れるようにできる。
【0056】
このように、ヒンジ3を通して放出体2の流路22に空気が流れるようにすれば、放出体2が収納姿勢の時でも流路22に空気が流れるようにできるので、放出体2が収納姿勢の時に放出体2で吸込口11が閉塞されないようにすることで、放出体2が収納姿勢の時に薬剤を含有した空気をファンによる吐出し気流で放出体2の流出口21から大気に放出できる。
例えば、図16に示すように放出体2が収納姿勢の時に、その放出体2と送風体1の吸込口11部分との間に隙間があり、その隙間を通して吸込口11に空気が流れるようにする。
【0057】
図15、図16においては、薬剤保持体4は平板状で、放出体2の左右の側面板25に形成した開口部から挿入して放出体2の流路22内に設けられ、その薬剤保持体4の上下面に沿って空気が流れるようにしてある。
【0058】
この図15、図16に示す実施の形態において、その薬剤保持体4の放出体2内への取付けは任意なものにできる。
例えば、放出体2の上面板23、下面板24をヒンジ3寄りが幅狭いほぼ三角形状とし、その左右の側面板25のヒンジ3寄りに開口部を形成し、平板状の薬剤保持体4を流出口21から流路内に挿入してヒンジ3寄りの両側コーナー部を前記開口部に挿入して取付ける。
また、放出体2の左右の側面板25にスリット状の開口部を流出口21まで連続して形成し、平板状の薬剤保持体4を流出口21側からスライドして開口部に挿入して取付ける。
また、放出体2の左右の側面板25の内面に突条を設け、この突条の上部又は上部と下部に平板状の薬剤保持体4が接するように流出口21から挿入して取り付ける。
また、平板状の薬剤保持体4を長手方向に離隔して複数取付ける。
【0059】
前記薬剤保持体4を筒形状とし、放出体2の流路22内に長手方向に向けて挿入して取付け、その中空部及び外周面と放出体2の内面との間に空気が流通するようにする。
この場合には、筒形状の薬剤保持体4を複数並設して取り付ける。
【0060】
前述のヒンジ3を通して放出体2の流路22に空気を流通する実施の形態においても、前述の図7〜図14に示すと同様にすることができる。
例えば、図17と図18に示す第8の実施の形態のように、ヒンジ3を、放出体2が張り出し姿勢の時には吐出口12と流入口20が連通し、収納姿勢の時には吐出口12が流入口20に連通せずに補助流出口32で直接大気に開口連通するようにする。
【0061】
具体的には、送風体1のリング状の突起30を放出体2の上面板23に当接した長尺形状とし、その突起30に補助吐出口33を形成し、放出体2の流入口側端部を閉塞するプレート34に補助流出口32を形成する。
そして、放出体2が張り出し姿勢の時には図17に示すように、補助吐出口33が流入口20と連通し、かつ補助流出口32は閉塞されて吐出口12と遮断されるようにする。
前記放出体2が収納姿勢の時には図18に示すように補助吐出口33と補助流出口32が連通して吐出口12が大気に開口し、かつ流入口20は閉塞されて吐出口12と流入口20が遮断されるようにする。
【0062】
そして、放出体2に補助吸込口26を形成し、放出体2が張り出し姿勢の時には図17に示すように、薬剤保持体4で補助吸込口26と流路22を遮断する。
前記放出体2が図18に示すように収納姿勢の時には、補助吸込口26と吸込口11を連通すると共に、薬剤保持体4を流出口21寄りに移動させ、補助吸込口26と流路22を連通する。
【0063】
また、図19、図20に示す第9の実施の形態のように、補助吸込口26を蓋27で開閉可能とするようにできる。
この実施の形態の薬剤保持体4はハニカム構造体としてある。
【0064】
また、図17〜図20に示す実施の形態では、放出体2が収納姿勢の時に吐出口12が流入口20と遮断して大気に開口しているので、その実施の形態においても前述の図5、図6に示すと同様に薬剤保持体4を放出体2から露出するように取付けできる。
この場合には、薬剤保持体4は筒形状が好ましく、その薬剤保持体4の一端部を放出体2の流路22内に嵌合して取付けたり、放出体2の外周面に嵌合して取付けたりできるし、複数の薬剤保持体を継手で連結するようにできる。
また、薬剤保持体4を先細のテーパ形状の筒形状とすることもできる。
また、薬剤保持体4をハニカム構造体とすることもできる。
【0065】
前述した図15〜図20に示す実施の形態は、ヒンジ3で放出体2が水平面方向に回転自在としたが、ヒンジ3で放出体2を上下方向に回転自在とすることもできる。
例えば、図21〜図23に示す第10の実施の形態のように、送風体1の吐出口12の周縁に沿って突起部35を設ける。
この突起部35はほぼ円弧形状に湾曲した上面板35aと一対の側面板35bを有し、その上面板35aの一部にスリット状の補助流出口32を形成する。
前記放出体2の流入口側の端面36を、前記上面板35aに沿って180度回転可能な円弧状凹面とし、左右の側面板25を前記端面36よりも突出して取付片37とする。
この取付片37を前記突起部35の側面板35aに接し、軸38で上下回転自在に連結する。
【0066】
そして、放出体2を図22に示す張り出し姿勢とすることで吐出口12が補助流出口32を経て放出体2の流入口20に連通するようにする。
前記放出体2を図23に示す収納姿勢とすることで、補助流出口32が直接大気に開口し、かつ吐出口12と流入口20が遮断するようにする。
【0067】
この図21〜図23に示す実施の形態においては、前述の図5、図6に示すように薬剤保持体4を筒形状として放出体2から露出して取付けできる。
また、前述の図17、図18に示すと同様に放出体2に補助吸込口26を形成すると共に、薬剤保持体4を移動するようにできる。
また、前述の図19、図20に示すと同様に放出体2の補助吸込口26を蓋27で開閉自在とすることもできる。
【0068】
前述の図21〜図23に示す実施の形態においては、放出体2が収納姿勢の時に吐出口12が大気に開口して流入口20と遮断しているが、放出体2が収納姿勢の時にも吐出口12が流入口20と連通するようにしても良い。
例えば図24〜図26に示すように、放出体1の上面板14に吐出口12を形成し、その吐出口12の開口縁に、幅方向一対の第1立上り板50,50と長手方向一対の第2立上り板51,51を矩形状に連続して設ける。
前記一対の第1立上り板50に透孔52をそれぞれ形成する。
前記放出体2の流入口側に円弧状の取付部60を形成する。
この取付部60は、左右の縦板25と連続したほぼ円形の縦片61と、この左右の縦片61を連続して流入口20を閉塞する円弧状の端面板62を有し、その端面板62に開口部63を形成して流入口20とすると共に、各縦片61に円形の凹部64を形成する。
【0069】
前記放出体2の取付部60を装置本体1の吐出口12内に嵌め込み、軸53を透孔52から凹部64に嵌合して放出体2を装置本体1に上下回動自在に取付けると共に、吐出口12が取付部60で閉塞されるようにする。
例えば、縦片61が第1立上り板50の内面に接し、端面板62が一対の第2立上り板51に接する。なお、一対の第2立上り板51における端面板62が接する部分を前記軸53を中心とする円弧状とすることが好ましい。
【0070】
そして、放出体2を図25に示すように収納姿勢に回動すると、端面板62の開口部63(流入口20)が吐出口12に連通し、吐出口12が放出体2の流路22に連通する。
また、放出体2を図16に示すように縦向きの張り出し姿勢とすると、端面板62の開口部63が吐出口12に連通し、吐出口12が放出体2の流路22に連通する。
【0071】
このようにすれば、放出体2が張り出し姿勢、収納姿勢の両姿勢の時にファンにおける吐出し気流で薬剤を放出体2の流出口21から大気に放散できる。
【0072】
前述の説明では放出体2が張り出し姿勢の時に、送風体1に対して収納姿勢からほぼ90度回動したが、ほぼ180度回動して張り出し姿勢としても良いし、ほぼ90度〜180度の範囲で回動して張り出し姿勢としても良い。
【0073】
前記薬剤保持体4の形状としては、筒形状、棒形状、平板形状、ジャバラ形状、円弧形状、網形状、格子形状、スノコ形状、ハニカム形状、その他、袋や容器に収納した収納具形状、などが挙げられる。また、この素材としては、紙、不織布、織編物、合成樹脂、多孔物質、木材、金属、その他、乾燥及び/又は薬剤処理により加工された植物体、などが挙げられる。また、薬剤の保持処理方法としては、含浸、塗布、混合加工成型、印刷、積層、付着、その他、ハーブなどの薬効素材自体、などが挙げられる。
【0074】
そして、薬剤保持体4の大きさ、形状、放出体2への取付け方、取付ける数は限定されるものではなく、薬剤の種類、薬量、保持体の材質、又は使用する目的などによって決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の平面図である。
【図6】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の平面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図11】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図13】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図16】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図17】本発明の第8の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図18】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図19】本発明の第9の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【図20】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図21】本発明の第10の実施の形態を示す放出体が張り出し姿勢の時の平面図である。
【図22】図21のD−D断面図である。
【図23】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図24】本発明の第11の実施の形態を示す送風体と放出体を分解した状態の斜視図である。
【図25】放出体が収納姿勢の時の断面図である。
【図26】放出体が張り出し姿勢の時の断面図である。
【符号の説明】
【0076】
1…送風体、2…放出体、3…ヒンジ、4…薬剤保持体、4a…空気流通部、11…吸込口、12…吐出口、13…ファン、20…流入口、21…流出口、22…流路、26…補助吸込口、27…蓋。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファン13を駆動することで吸込口11から吸い込んだ空気を吐出口12から吐出する送風体1と、
流入口20と流出口21を流路22で連通し、前記送風体1にヒンジ3で、張り出し姿勢と収納姿勢とに亘って回動自在に連結した放出体2と、
前記放出体2に、その流路22を流れる空気が触れるように設けた薬剤保持体4を備え、
前記放出体2が張り出し姿勢の時には吐出口12と流入口20が連通し、
前記放出体2が収納姿勢の時には、送風体1に放出体2が重なり合うようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置。
【請求項2】
薬剤保持体4は放出体2から露出し、その放出体2が収納姿勢の時には薬剤保持体4の放出体2から露出した部分が送風体1の吸込口11と対向し、
前記送風体1の吐出口12は、放出体2が収納姿勢の時には直接大気に開口するようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項3】
放出体2に補助吸込口26を、収納姿勢の時に送風体1の吸込口11と連通するように形成し、
薬剤保持体4は、前記補助吸込口26と流路22を遮断して空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通しない第1の状態と、前記補助吸込口26と流路22を連通して前記空気流通部4aと補助吸込口26に空気が流通可能な第2の状態に切り換えできるようにし、
前記放出体2が収納姿勢の時には吐出口12が直接大気に開口するようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項4】
放出体2に、その流路22と連通した補助吸込口26を、収納姿勢の時に送風体1の吸込口11と連通するように形成し、
前記放出体2が収納姿勢の時には吐出口12が直接大気に開口し、
前記放出体2が張り出し姿勢の時には補助吸込口26を蓋27で閉塞できるようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項5】
放出体2が収納姿勢の時に、吐出口12と流入口20が連通するようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−41(P2009−41A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−163456(P2007−163456)
【出願日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】