説明

通信カラオケシステム

【課題】カラオケ演奏の臨場感や雰囲気を反映するウェブページを自動作成し得る通信カラオケシステムを提供する。
【解決手段】カラオケ装置16を用いて演奏を行う利用者の映像116を撮影するCCDカメラ45と、そのCCDカメラ45により撮影が行われた際にカラオケ装置16から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する情報抽出手段102と、CCDカメラ45により撮影された映像116及び情報抽出手段102により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページ118等を作成するウェブページ作成手段104とを、備えたものであることから、カラオケ演奏に際して撮影された映像116を用いて、そのカラオケ演奏に係る演奏曲に関連する情報を含むウェブページ118等を作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される演奏曲を出力させるカラオケ装置を用いた通信カラオケシステムに関し、特に、その通信カラオケシステムを利用するユーザ相互間のコミュニケーションシステムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される演奏曲を出力させると共に、その演奏曲の歌詞文字映像を映像表示装置に表示させるカラオケ装置が知られている。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲からリモコン装置等により選択(選曲)されたカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0003】
上記カラオケ装置を用いたカラオケシステムの一例として、複数のカラオケ装置を通信回線を介してサーバ装置(ホスト装置)に接続し、それらカラオケ装置及びサーバ装置相互間で情報の送受信を可能とした通信カラオケシステムが知られている。また、斯かる通信カラオケシステムにおいて、限定的なメンバーを単位としてカラオケに関する種々のサービスを行い得るSNS(Social Network Service)を実現する通信カラオケシステムが提案されている。例えば、特許文献1に記載された通信カラオケシステムがそれである。
【0004】
また、クライアントコンピュータにより閲覧可能なウェブページを作成する技術において、利用者の手間を軽減して電子絵日記を作成する発明が提案されている。例えば、特許文献2に記載された電子絵日記作成装置がそれである。この技術によれば、携帯電話機に付属のデジタルカメラにより撮影された画像データを、送信日時やメッセージデータ等と共に電子メールとして電子絵日記作成装置に送信することで、その電子メールから画像データ及びメッセージデータが抽出されてデータベースに格納され、利用者からの要求があった場合にはそれら画像データ及びメッセージデータに基づいてクライアントコンピュータにより閲覧可能な電子絵日記に相当するウェブページを作成することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−58655号公報
【特許文献2】特開2003−173309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者等は、前記SNSを実現可能な通信カラオケシステムにおいて、カラオケ演奏に際して撮影された写真(映像データ)を用いてウェブページを自動作成する技術を発案し、その実現のために鋭意研究を継続してきた。しかし、前述した特許文献2に記載されたような従来のウェブページ作成技術は、カラオケ演奏とは全く関係ないものであるため、写真撮影の際に行われていたカラオケ演奏の臨場感や雰囲気といったものを反映することができなかった。
【0007】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、カラオケ演奏の臨場感や雰囲気を反映するウェブページを自動作成し得る通信カラオケシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される演奏曲を出力させる複数のカラオケ装置と、通信回線を介して前記複数のカラオケ装置との間で情報の送受信を行うサーバ装置とを、備えた通信カラオケシステムであって、前記カラオケ装置を用いて演奏を行う利用者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する情報抽出手段と、前記撮像装置により撮影された映像及び前記情報抽出手段により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページを作成するウェブページ作成手段とを、備え、前記サーバ装置は、そのウェブページ作成手段によって作成されたウェブページを前記他の通信端末により閲覧可能に記憶するデータベースを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
このようにすれば、前記通信カラオケシステムにおいて前記カラオケ装置を用いて演奏を行う利用者の映像を撮影する撮像装置と、その撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する情報抽出手段と、前記撮像装置により撮影された映像及び前記情報抽出手段により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページを作成するウェブページ作成手段とを、備え、前記サーバ装置は、そのウェブページ作成手段によって作成されたウェブページを前記他の通信端末により閲覧可能に記憶するデータベースを備えたものであることから、カラオケ演奏に際して撮影された映像を用いて、そのカラオケ演奏に係る演奏曲に関連する情報を含むウェブページを作成することができる。すなわち、カラオケ演奏の臨場感や雰囲気を反映するウェブページを自動作成し得る通信カラオケシステムを提供することができる。
【0010】
ここで、好適には、前記カラオケ装置を用いた演奏に関して、その演奏が盛り上がった時点である盛り上がりタイミングを判定する盛り上がり判定手段と、その盛り上がり判定手段により判定される対象となる演奏の盛り上がりタイミングにおいて前記撮像装置による撮影を行うようにその撮像装置を制御する撮影制御手段とを、備えたものである。このようにすれば、カラオケ演奏が盛り上がった時点で撮影された映像に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0011】
また、好適には、前記撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関して、その演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段を備え、前記盛り上がり判定手段は、その演奏評価手段による評価結果が対象となる演奏を通しての最高評価を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、前記撮影制御手段は、その盛り上がり判定手段により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記撮像装置による撮影を行い、映像を更新してゆくものである。このようにすれば、対象となる演奏において演奏評価が最高評価となった時点で撮影された映像に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0012】
また、好適には、前記撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関して、その演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声の音量を検出する音量検出手段を備え、前記盛り上がり判定手段は、その音量検出手段による検出結果が対象となる演奏を通しての最大値を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、前記撮影制御手段は、その盛り上がり判定手段により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記撮像装置による撮影を行い、映像を更新してゆくものである。このようにすれば、対象となる演奏において入力される音声の音量が最大となった時点で撮影された映像に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0013】
また、好適には、前記情報抽出手段は、前記演奏曲に関する情報として、前記盛り上がり判定手段により判定された前記盛り上がりタイミングに対応するその演奏曲の歌詞情報を抽出するものである。このようにすれば、カラオケ演奏が盛り上がった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0014】
また、好適には、前記情報抽出手段は、対象となる演奏を通して前記演奏評価手段による評価結果が最高評価であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものである。このようにすれば、対象となる演奏において演奏評価が最高評価となった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0015】
また、好適には、前記情報抽出手段は、対象となる演奏を通して前記音量検出手段による検出結果が最大であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものである。このようにすれば、対象となる演奏において入力される音声の音量が最大となった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページを作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0016】
また、好適には、前記ウェブページ作成手段は、前記撮像装置により撮影された映像に予め定められた編集加工を施して前記ウェブページに組み込むものである。このようにすれば、カラオケ演奏に際して撮影された映像を用いて、そのカラオケ演奏に係る演奏曲に関連する情報を含むウェブページを実用的な態様で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施例である通信カラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】図1の通信カラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図1の通信カラオケシステムに備えられたサーバ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図4】図2に示すカラオケ装置のCPU及び図3に示すサーバ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図5】図2に示すカラオケ装置によるカラオケ演奏制御に際して映像表示装置に表示されるカラオケ演奏画面を例示する図である。
【図6】図2に示すカラオケ装置に備えられたCCDカメラにより撮影された利用者の映像を例示する図である。
【図7】図6に示す利用者の映像に対応して図2に示すカラオケ装置のCPUにより作成されるウェブページの一例を示す図である。
【図8】図6に示す利用者の映像に対応して図2に示すカラオケ装置のCPUにより作成されるウェブページの他の一例を示す図である。
【図9】図2に示すカラオケ装置のCPUによるウェブページ作成制御の要部について説明するフローチャートである。
【図10】図3に示すサーバ装置のCPUによるウェブページ管理制御の要部について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明の一実施例である通信カラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、本実施例の通信カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して公衆電話回線等による通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。
【0020】
上記サーバ装置20は、カラオケデータ(カラオケ情報)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御に加えて、後述するソーシャルネットワークサービス管理制御等の各種制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介して上記カラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記通信カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に単数乃至複数の電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
【0021】
図2は、前記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、前記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、A/Dコンバータ41と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、撮像装置であるCCDカメラ45と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置64等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
【0022】
前記映像出力制御部32は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力制御部32から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
【0023】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。また、前記A/Dコンバータ41は、音声入力装置である前記マイクロフォン40から入力されるアナログ信号としての音声情報をディジタル信号に変換して前記CPU50等へ供給する。
【0024】
前記CCDカメラ45は、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により像を撮影する撮像装置であり、そのCCDカメラ45により撮影された映像は直接的に或いは図示しない所定のコンバータを介して前記カラオケ装置16の制御系に入力されるようになっている。なお、このCCDカメラ45は、必ずしも前記カラオケ装置16の一部として備えられたものでなくともよく、例えば前記個室14における所定位置に固設された別体のCCDカメラ乃至撮像機能を備えた携帯電話機等により撮影された映像が所定のインターフェイスを介して前記カラオケ装置16に入力される態様も考えられる。前記CCDカメラ45により撮影された映像は、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、PNG(portable network graphics)形式、GIF(graphics interchange format)形式等の映像ファイルとして前記RAM54等に記憶される。なお、このCCDカメラ45により撮影される映像は、動画であると静止画であるとを問わない。また、本実施例においては、後述する撮像制御手段100により前記CCDカメラ45の撮影タイミング等が制御されるように構成されている。
【0025】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置64が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置64から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。なお、本実施例においては、前記カラオケ装置16に備えられたリモコン装置64や対応付け処理の行われた電子早見本装置22等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。
【0026】
前記CPU50は、前記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記電子早見本装置22やリモコン装置64等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに登録したり、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク56から前記RAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から前記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して前記映像出力制御部32へ送ったり、前記映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御に加えて、後述するウェブページ作成制御等の各種制御を実行する。
【0027】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。また、前記通信回線18は、好適には、WWW(World Wide Web)すなわち所謂インターネットに接続可能とされたものであり、インターネットに接続された他の通信端末との間でその通信回線18を介して相互に情報の送受信が可能とされる。
【0028】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
【0029】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数(例えば数万曲分)のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベース66(図4を参照)をはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗12にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たなカラオケデータ等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース66等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース66等の内容が等価なものとされる。
【0030】
上記カラオケデータベース66は、前記カラオケ装置16により演奏曲の演奏を行うための多数(例えば、数万曲分)のカラオケデータを記憶する。このカラオケデータは、前記カラオケ装置16により演奏されるそれぞれの演奏曲に対応して、演奏音を生成するための演奏情報及び歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、このカラオケデータに含まれる演奏情報は、前記シンセサイザ38により所定の楽器の演奏音を出力させるための情報であり、上述のように、好適にはMIDIデータである。また、上記カラオケデータには、その演奏曲の曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、曲調等の情報が関連づけられて記憶されている。
【0031】
図3は、前記サーバ装置20の構成を説明するブロック線図である。この図3に示すように、前記サーバ装置20は、中央演算処理装置であるCPU70により随時書込読出メモリであるRAM74の一時記憶機能を利用しつつ読出専用メモリであるROM72に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン型コンピュータであり、前記カラオケ装置16からの配信要求に応じたカラオケデータ等のコンテンツ配信制御をはじめとする基本的な制御に加えて、前記通信カラオケシステム10の利用者を対象とするソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)を管理運営する制御等、本実施例の通信カラオケシステム10に関する各種制御を実行する。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。
【0032】
前記サーバ装置20は、ビデオボード78により制御されるCRTやTFT等の映像表示装置76と、インターフェイス82を介して接続されるキーボード等の入力装置80と、上記CPU70を前記通信回線18に接続するための装置であるモデム84とを、備えて構成されている。前記サーバ装置20は、このモデム84を介して前記通信回線18に接続されることにより、その通信回線18に接続された前記複数のカラオケ装置16との間で相互に情報の送受信が可能とされている。また、前記サーバ装置20には、前記カラオケ装置16に配信するための多数の前記カラオケデータを記憶する図示しないカラオケデータベースの他、上記SNSに関する情報を記憶するSNSデータベース86等の各種データベースが設けられている。
【0033】
上記SNSデータベース86は、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と関連付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース86には、上記各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えば、その利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である来店履歴、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲として登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、その利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)としての演奏曲に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、その利用者がフレンドとして登録した他の利用者に関する情報、及び後述するウェブページ等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶される。また、各利用者毎に、その利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、性別、メールアドレス、地域、血液型、星座、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、及びSNSへのログイン認証に用いられるパスワードがその利用者のユーザIDと関連付けられて記憶されている。
【0034】
前記サーバ装置20のCPU70は、前記通信カラオケシステム10におけるSNSに関する情報登録制御を行う。具体的には、前記カラオケ16の入力装置としての前記電子早見本装置22等による入力操作に応じて、前記SNSデータベース86に新規ユーザ(利用者)の登録を行ったり、そのSNSデータベース86に記憶された登録内容を変更(更新)したり、そのSNSデータベース86に記憶された複数の利用者をフレンドとして相互に関連付けて登録したり、前記カラオケ装置16による評価結果を各利用者毎に記憶したりというように、前記通信カラオケシステム10におけるSNSの統括的な管理制御を行う。また、以下に詳述するウェブページ作成制御に関して、前記カラオケ装置16から前記通信回線18を介して送信(アップロード)されてくるウェブページを、そのウェブページに対応する利用者に対応付けて前記SNSデータベース86に記憶する等の制御を行う。
【0035】
図4は、前記カラオケ装置16のCPU50及び前記サーバ装置20のCPU70に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図4に示す演奏制御手段90、演奏評価手段92、音量検出手段94、コンテンツ実行制御手段96、盛り上がり判定手段98、撮影制御手段100、情報抽出手段102、ウェブページ作成手段104、及びウェブページ送信手段106は、何れも前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであり、図4に示すウェブページ管理手段108は、前記サーバ装置20のCPU70に機能的に備えられたものである。以下、これらの制御機能について分説する。
【0036】
上記演奏制御手段90は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に際しての演奏曲の出力を制御する。具体的には、前記RAM54等に記憶された予約曲テーブルにおける演奏順に、その予約曲テーブルに記憶された演奏曲の選曲番号に対応するカラオケデータを前記カラオケデータベース66から読み出し、そのカラオケ情報に含まれる演奏情報に基づいて演奏曲の出力を制御する。すなわち、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記シンセサイザ38によりそのMIDIデータにおける楽譜情報としてのトラック乃至はチャンネルに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記アンプミキサ42を介して前記スピーカ44から出力させる。また、斯かる演奏出力に同期して、対象となる演奏曲の歌詞文字映像を含む演奏映像を前記映像表示装置30に表示させる。図5は、上記演奏制御手段90によるカラオケ演奏制御に際して前記映像表示装置30に表示されるカラオケ演奏画面110を例示する図である。この図5に示すように、斯かるカラオケ演奏画面110においては、前記映像情報デコーダ34により再生された背景映像112の前面側レイヤに、前記映像出力制御部32から出力された対象となる演奏曲の歌詞文字映像114が前記ビデオミキサ36により合成されて前記映像表示装置30に表示される。また、対象となる演奏曲の出力に併行して、その歌詞文字映像114が順次色替え表示させられる。
【0037】
前記演奏評価手段92は、前記カラオケ装置16による所定のカラオケ情報に基づく演奏曲の出力に際して、その演奏曲の出力に伴って前記マイクロフォン40から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する。例えば、前記マイクロフォン40により入力されて前記A/Dコンバータ41によりディジタル信号に変換された音声情報と、前記カラオケデータベース66から読み出される演奏情報(MIDIデータ)に基づいて前記シンセサイザ38により出力される演奏情報とを比較し、メロディなどの基本音程と入力される音声から抽出される音程との相対的なずれやその音声の絶対的な声量などを基準として評価を行う。また、好適には、評価対象となる演奏曲の出力開始から出力終了までの間、前記A/Dコンバータ41によりディジタル信号に変換された音声情報を継続的に前記RAM54等の記憶装置に記憶しておき、対象となる演奏曲が出力される間すなわち演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミング(例えば、0.5秒に1回といった短い間隔)で定期的に上記評価を実行する。また、好適には、評価対象となる演奏曲に係るフレーズ(各演奏曲において演奏の区切りとなる旋律又は歌詞の区分)毎に上記評価を行う。この評価の態様としては、例えば、千点満点中何点というように数値的に採点を行うものであってもよいし、可(評価が予め定められた閾値以上)乃至不可(評価が予め定められた閾値未満)の何れに当てはまるかを判定するというように簡易なものであってもよい。
【0038】
前記音量検出手段94は、前記カラオケ装置16による所定のカラオケ情報に基づく演奏曲の出力に際して、その演奏曲の出力に伴って前記マイクロフォン40から入力される音声の音量を検出する。例えば、前記マイクロフォン40により入力されて前記A/Dコンバータ41によりディジタル信号に変換された音声情報の音圧レベル(dB)を検出する。また、好適には、検出対象となる演奏曲の出力開始から出力終了までの間、前記A/Dコンバータ41によりディジタル信号に変換された音声情報を継続的に前記RAM54等の記憶装置に記憶しておき、対象となる演奏曲が出力される間すなわち演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミング(例えば、0.5秒に1回といった短い間隔)で定期的に上記検出を実行する。なお、前記演奏評価手段92が音量に基づく演奏評価を実行する態様においては、この音量検出手段94による制御が実質的にその演奏評価手段92により代替的に実行されるものであってもよい。
【0039】
前記コンテンツ実行制御手段96は、前記カラオケ装置16における各種コンテンツの実行を制御する。このコンテンツとは、前記カラオケ装置16において、前記演奏制御手段90により実行されるカラオケ演奏制御とは直接関係なく実行されるサブコンテンツである。前記コンテンツ実行制御手段96は、例えば、生年月日に対応する星座や血液型等に基づいて利用者の運勢を占う占い実行画面乃至その結果を前記映像表示装置30に表示させる占いコンテンツ実行制御、各利用者に対応するビンゴカードに記載された数字を無作為抽出される数字に基づいて消してゆき早く縦・横または斜めの1列の数字を消した者が勝つゲームであるビンゴゲームを実行するビンゴゲーム実行制御、前記映像表示装置30に表示されるアニメーションを見ながらそのアニメーションにおいてテロップ(文字映像)として表示される台詞を読み上げてゆく台詞読み上げコンテンツを実行する台詞読み上げコンテンツ実行制御、及び前記映像表示装置30に昔話のアニメーションや古典映画等の映像コンテンツを表示させる映像コンテンツ再生制御等、前記電子早見本装置20等の操作に応じて選択される各種コンテンツを実行する。
【0040】
前記盛り上がり判定手段98は、前記カラオケ装置16を用いた演奏すなわち前記演奏制御手段90により実行されるカラオケ演奏に関して、そのカラオケ演奏が盛り上がった時点である盛り上がりタイミングを判定する。好適には、前記演奏評価手段92による評価結果が対象となるカラオケ演奏を通しての最高評価を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定する。すなわち、前記演奏評価手段92が、前述のように対象となる演奏曲の演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミングで定期的に複数回の前記演奏評価制御を実行する態様において、各タイミングの評価が行われる毎にその評価結果を前記RAM54等に記憶しておき、そのようにして記憶された複数の評価結果と新たに前記演奏評価手段92により実行された評価結果とを比較し、その新たに実行された評価結果が最高評価である場合にその評価に対応する時点が前記盛り上がりタイミングであると判定(決定)する。換言すれば、対象となる演奏曲が一通り演奏される間において、前記演奏評価手段92による最高評価が更新される毎にその最高評価に対応する時点が前記盛り上がりタイミングであると判定(すなわち盛り上がりタイミングを更新)し、演奏終了までの間で最後に判定された盛り上がりタイミングをその演奏曲を通しての盛り上がりタイミングと判定する。なお、前記盛り上がりタイミングに対応する時点とは、必ずしも所定の瞬間を示すものではなく、例えば数秒程度の時間に相当するものであってもよい。
【0041】
また、前記盛り上がり判定手段98は、好適には、前記音量検出手段94による検出結果が対象となるカラオケ演奏を通しての最大値を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定する。すなわち、前記音量検出手段94が、前述のように対象となる演奏曲の演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミングで定期的に複数回の前記音量検出制御を実行する態様において、各タイミングの検出が行われる毎にその検出結果(音量)を前記RAM54等に記憶しておき、そのようにして記憶された複数の音量と新たに前記音量検出手段94により検出された音量とを比較し、その新たに検出された音量が最大値である場合にその検出に対応する時点が前記盛り上がりタイミングであると判定(決定)する。換言すれば、対象となる演奏曲が一通り演奏される間において、前記音量検出手段94により検出される音量の最大値が更新される毎にその検出に対応する時点が前記盛り上がりタイミングであると判定(すなわち盛り上がりタイミングを更新)し、演奏終了までの間で最後に判定された盛り上がりタイミングをその演奏曲を通しての盛り上がりタイミングと判定する。
【0042】
また、前記盛り上がり判定手段98は、好適には、前記カラオケ装置16による一連の複数の演奏曲に係るカラオケ演奏に関して、その一連のカラオケ演奏における盛り上がりタイミング(最大盛り上がりタイミング)を判定する。例えば、対象となる一連のカラオケ演奏を通して前記演奏評価手段92による評価結果が最高評価であった時点、すなわち各演奏曲の最高評価を比較して最も評価が高かった演奏曲における最高評価時点を、その一連のカラオケ演奏における前記盛り上がりタイミングと判定する。また、対象となる一連のカラオケ演奏を通して前記音量検出手段94による検出結果が最大値であった時点、すなわち各演奏曲の音量の最大値を比較して最も音量が大きかった演奏曲における音量の最大値検出時点を、その一連のカラオケ演奏における前記盛り上がりタイミングと判定する。また、前記盛り上がり判定手段98は、簡易には、前記カラオケ装置16による一連の複数の演奏曲に係るカラオケ演奏に関して、それらの演奏曲の中で最も盛り上がった1曲を判定するものであってもよい。
【0043】
前記撮影制御手段100は、前記CCDカメラ45による撮影制御を行う。すなわち、基本的には、前記電子早見本装置20等の入力装置により所定の撮影実行操作が行われた場合に、前記CCDカメラ45による撮影が実行されるようにそのCCDカメラ45の作動を制御する。また、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏の実行中において、前記盛り上がり判定手段98により判定される前記盛り上がりタイミングにおいて前記CCDカメラ45による撮影が実行されるようにそのCCDカメラ45の作動を制御する。ここで、前記盛り上がり判定手段98により判定される盛り上がりタイミングが所定の時間に相当するものである場合には、その時間内に前記CCDカメラ45による撮影が実行されるようにそのCCDカメラ45の作動を制御する。また、前記盛り上がり判定手段98が対象となるカラオケ演奏を通して複数回前記盛り上がりタイミングの判定(更新)を行う態様においては、その盛り上がり判定手段98により前記盛り上がりタイミングが判定(更新)される毎に前記CCDカメラ45による撮影が実行されるようにそのCCDカメラ45の作動を制御し、そのCCDカメラ45により撮影された映像情報を前記RAM54に上書き(更新)してゆく。また、各盛り上がりタイミングに対応して撮影された映像情報を上書きすることなく前記RAM54に全て記憶しておき、カラオケ演奏終了後に利用者に所望の映像情報を選択させるといった制御を行うものであってもよい。
【0044】
前記情報抽出手段102は、前記CCDカメラ45による撮影が実行された際に前記カラオケ装置16から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する。好適には、前記盛り上がり判定手段98により判定された前記盛り上がりタイミングに対応して前記撮影制御手段100による制御に応じて前記CCDカメラ45による撮影が実行された場合において、その撮影時に出力されていた演奏曲に関する情報としてその演奏曲の歌詞情報を抽出する。換言すれば、前記盛り上がり判定手段98により判定された前記盛り上がりタイミングに対応する歌詞情報を抽出する。すなわち、対象となる演奏曲に対応するカラオケデータに含まれる歌詞情報から、前記盛り上がり判定手段98により判定された前記盛り上がりタイミングに対応する部分の歌詞情報(テキスト情報)を抽出する。なお、前記盛り上がり判定手段98により判定される盛り上がりタイミングが所定の瞬間に対応するものである態様においては、斯かる瞬間の前後1フレーズといったようにその瞬間を含む所定の長さの歌詞情報を抽出する。また、前述のように、前記盛り上がり判定手段98は、対象となる演奏を通して前記演奏評価手段92による評価結果が最高評価であった時点又は前記音量検出手段94による検出結果が最大であった時点を前記盛り上がりタイミングとして判定するものであるため、前記情報抽出手段102は、換言すれば、対象となるカラオケ演奏を通して前記演奏評価手段92による評価結果が最高評価であった時点又は前記音量検出手段94による検出結果が最大であった時点に対応する歌詞情報を抽出する。
【0045】
また、前記情報抽出手段102は、好適には、前記演奏曲に関する情報として、その演奏曲に対応付けられた曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、曲調等の情報を抽出する。例えば、前記盛り上がり判定手段98が前記カラオケ装置16による一連の複数の演奏曲に係るカラオケ演奏に関して、その一連のカラオケ演奏における盛り上がりタイミングを判定する態様において、その判定された盛り上がりタイミングに対応する演奏曲のカラオケデータからその演奏曲の曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、曲調等の情報を抽出する。換言すれば、対象となる一連のカラオケ演奏を通して前記演奏評価手段92による評価結果が最高評価であった演奏曲又は前記音量検出手段94による検出結果が最大であった演奏曲に対応する曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、曲調等の情報を抽出する。
【0046】
前記ウェブページ作成手段104は、前記CCDカメラ45により撮影された映像情報及び前記情報抽出手段102により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページを作成する。このウェブページは、例えばHTML(hypertext markup language)形式或いはXML(extensible markup language)形式のファイルであり、好適には、前記CCDカメラ45により撮影された映像情報に対応して、その撮影が行われた時点において行われていたカラオケ演奏に対応して前記情報抽出手段102により抽出された情報、そのカラオケ演奏に係る前記演奏評価手段92の評価結果、及びそのカラオケ演奏に相前後して前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報に基づいて、対象となる映像情報と上記抽出された情報、評価結果、及びコンテンツに関する情報等に対応するテキスト情報とを含む図7に示すようなフォトダイアリ(写真日記)に相当するウェブページを作成する。ここで、前記演奏評価手段92の評価結果としては、対象となる映像が撮影された時点における評価結果乃至一連のカラオケ演奏を通しての最高評価が好適に適用される。また、前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報としては、例えば、前記占いコンテンツにおける占いの結果、前記ビンゴゲームにおける勝者や各利用者の順位、台詞読み上げコンテンツにおいて読み上げた台詞の一節、及び再生された映像コンテンツのタイトル等が好適に適用される。
【0047】
図6は、前記CCDカメラ45により撮影された利用者の映像116を例示する図である。また、図7は、図6に示す利用者の映像116に対応して作成されるウェブページ118の一例を示す図であり、フォトダイアリに相当する。この図7では、対象となるウェブページ118がインターネットに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話機、或いはウェブブラウザ機能を備えた前記電子早見本装置20等に表示された様子(すなわちウェブサイト)を示しており、そのウェブページ118のコンテンツとして、前記CCDカメラ45により撮影された利用者の映像116と、その撮影が行われた時点において実行中であったカラオケ演奏に対応して前記情報抽出手段102により抽出された情報、そのカラオケ演奏に係る前記演奏評価手段92の評価結果、及びそのカラオケ演奏に相前後して前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報を含む自動作成ダイアリ120とが含まれている。この自動作成ダイアリ120とは、前記情報抽出手段102により抽出された情報としての歌詞情報、曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、及び曲調等、前記演奏評価手段92の評価結果としての得点(数値)、及び前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報としての前記占いコンテンツにおける占いの結果、前記ビンゴゲームにおける勝者や各利用者の順位、台詞読み上げコンテンツにおいて読み上げた台詞の一節、及び再生された映像コンテンツのタイトル等を含むテキスト情報である。
【0048】
すなわち、前記ウェブページ作成手段104は、前記情報抽出手段102により抽出された情報としての歌詞情報、曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、及び曲調等、前記演奏評価手段92の評価結果としての得点(数値)、及び前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報としての前記占いコンテンツにおける占いの結果、前記ビンゴゲームにおける勝者や各利用者の順位、台詞読み上げコンテンツにおいて読み上げた台詞の一節、及び再生された映像コンテンツのタイトル等を含む、少なくとも文法的に正しい文章に相当するテキスト情報を自動作成し、そのテキスト情報を前記ウェブページ118のコンテンツである自動作成ダイアリ120に適用する。図7の例では、ジャンル「J−POP」、演奏時間「18時32分からの3時間」、歌手名「浜口章太郎」、演奏評価結果「912点」、歌詞情報「触れ合えない二人のDestiny」等の情報を含む自動作成ダイアリ120を示している。例えば、この自動作成ダイアリ120に含まれる歌詞情報「触れ合えない二人のDestiny」は、前記盛り上がり判定手段98による判定に応じて前記CCDカメラ45による撮影が行われた時点における歌詞を抽出したものであり、換言すれば、その自動作成ダイアリ120に対応する映像116の撮影時において利用者が歌っていた歌詞に相当するものである。斯かる制御により、前記CCDカメラ45により撮影された利用者の映像116を含むと共に、その映像116が撮影された時点における演奏曲に関する情報、演奏評価結果、及び相前後して実行されていたコンテンツに関する情報を含む自動作成ダイアリ120をコンテンツとするウェブページ118を自動作成することができる。
【0049】
また、図8は、図6に示す利用者の映像116に対応して作成されるウェブページ122の他の一例を示す図であり、所謂ブログ(blog)ページに相当する。この図8に示すウェブページ122では、前述した図7と同様に対象となるウェブページ122がインターネットに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話機、或いはウェブブラウザ機能を備えた前記電子早見本装置20等に表示された様子を示しており、そのウェブページ122のコンテンツとして、前記CCDカメラ45により撮影された利用者の映像116を編集加工した加工後の映像124と、そのウェブページ122の管理者権限でログインした利用者により所謂ブログの本文としてのテキスト情報を入力し得るブログ入力欄126とが含まれている。このブログとは、所定のフォーマットに対応するテキストログ(日記)を入力年月日と対応付けて記憶可能とするウェブページであり、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話機、或いはウェブブラウザ機能を備えた前記電子早見本装置20等によりその編集が可能とされる。ここで、上記ブログ入力欄126に入力すべきキーワードとして、前記情報抽出手段102により抽出された情報として歌詞情報、曲名、歌手名、発表年月日、ジャンル、及び曲調等、前記演奏評価手段92の評価結果として得点(数値)、及び前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報として前記占いコンテンツにおける占いの結果、前記ビンゴゲームにおける勝者や各利用者の順位、台詞読み上げコンテンツにおいて読み上げた台詞の一節、及び再生された映像コンテンツのタイトル等をそのブログ入力欄126に付随して表示させてもよい。なお、上記ブログ入力欄126により所定のテキスト情報が入力された場合、以降はそのテキスト情報が上記ウェブページ122のコンテンツとして前記加工後の映像124と共に任意の利用者により閲覧可能となり、好適にはトラックバック等の設定も可能とされる。
【0050】
また、前記ウェブページ122に含まれる加工後の映像124は、例えば、前記CCDカメラ45により撮影された図6に示すような利用者の映像116に、前記情報抽出手段102により抽出された歌詞情報「触れ合えない二人のDestiny」に相当するイタリック体のポップフォントを記入(映像116の前面側に付加的に描写)する編集加工を施したものである。すなわち、前記ウェブページ作成手段104は、前記CCDカメラ45により撮影された映像116に予め定められた編集加工を施して前記ウェブページ122に組み込む。例えば、対象となる映像116の撮影が行われた時点において行われていたカラオケ演奏に対応して前記情報抽出手段102により抽出された情報、そのカラオケ演奏に係る前記演奏評価手段92の評価結果、及びそのカラオケ演奏に相前後して前記コンテンツ実行制御手段96により実行されていたコンテンツに関する情報に基づいてその映像116を編集加工して前記ウェブページ122に組み込む。また、好適には、対象となる映像116を水彩画風や油絵風にデフォルメする編集加工や、前記ウェブページ122に貼り込むために画像サイズの変更乃至解像度の変更等の自動調整を行う。
【0051】
前記ウェブページ送信手段106は、前記ウェブページ作成手段104により作成された前記ウェブページ118、122等を前記通信回線18を介して前記サーバ装置20へ送信(アップロード)する。また、各ウェブページ118、122等に含まれるコンテンツとしての前記映像116、124等もそれらウェブページ118、122の送信に付随して前記サーバ装置20へ送信する。例えば、前記ウェブページ118、122に対応するHTMLファイル又はXMLファイル、及びそのウェブページ118、122に含まれるコンテンツとしての画像ファイル等のセットを前記サーバ装置20へ送信する。
【0052】
前記ウェブページ管理手段108は、前記ウェブページ送信手段106により送信されるウェブページ118、122等及びそれらに含まれるコンテンツを、送信に係る利用者の識別情報と関連付けて前記SNSデータベース86に記憶する。また、そのようにして前記SNSデータベース86に記憶されたウェブページ118、122等に関して、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話機、或いはウェブブラウザ機能を備えた前記電子早見本装置20等のクライアントコンピュータによる閲覧要求に応じてそれらウェブページ118、122を閲覧するための情報を配信する。ここで、前記ウェブページ管理手段108は、好適には、インターネットに接続される任意の通信端末に対して前記SNSデータベース86に記憶されたウェブページの配信を行うものであるが、所定のログイン認証により認証された登録ユーザに対してのみ斯かる配信を行うものであってもよい。すなわち、本実施例の通信カラオケシステム10におけるSNSに利用者として登録を行っており、各通信端末におけるログイン認証によりそのSNSのログイン認証が正常に行われた場合には前記ウェブページの配信を行うが、ログイン認証が正常に行われなかった場合にはエラーである旨を返信する制御を行うものであってもよい。更には、本実施例の通信カラオケシステム10におけるSNSに登録された利用者のうち、対象となるウェブページの投稿者(そのウェブページと対応付けられて記憶された利用者)と特定の関係にある利用者、例えばその投稿者とフレンド登録されている利用者に対してのみ斯かるウェブページの配信を許可する等の制御を行うものであってもよい。
【0053】
図9は、前記カラオケ装置16のCPU50によるウェブページ作成制御の要部について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0054】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、対象となる演奏曲のカラオケデータが前記カラオケデータベース66から読み出され、その演奏情報及び歌詞情報等が前記RAM54に展開される。次に、SA2において、対象となる演奏曲のカラオケ演奏が開始される。また、以降のカラオケ演奏に伴い前記マイクロフォン40からA/Dコンバータ41を介して入力される音声情報が前記RAM54に記憶される。次に、SA3において、演奏評価タイミングであるか否かが判断される。このSA3の判断が否定される場合には、SA5以下の処理が実行されるが、SA3の判断が肯定される場合には、前記演奏評価手段92の動作に対応するSA4において、前記RAM54に記憶された所定区間の音声情報とその区間に対応する演奏情報とが比較される等してその区間の演奏評価が実行される。
【0055】
次に、SA5において、音量検出タイミングであるか否かが判断される。このSA5の判断が否定される場合には、SA7以下の処理が実行されるが、SA5の判断が肯定される場合には、前記音量検出手段94の動作に対応するSA6において、前記RAM54に記憶された所定区間の音声情報における最大音量が検出された後、前記盛り上がり判定手段98の動作に対応するSA7において、対象となるカラオケ演奏が盛り上がった時点である盛り上がりタイミング(盛り上がりピーク)があったか否かが判断される。すなわち、SA4における評価結果がその時点における最高評価であったか、或いはSA6にて検出された音量がその時点における最大値であったかが判断される。このSA7の判断が否定される場合には、SA10以下の処理が実行されるが、SA7の判断が肯定される場合には、前記撮影制御手段100の動作に対応するSA8において、前記CCDカメラ45による撮影が実行され、撮影された映像が前記RAM54に記憶される。
【0056】
次に、前記情報抽出手段102の動作に対応するSA9において、前記RAM54に展開されている情報からSA7にて判定された盛り上がりタイミングに対応する部分の歌詞情報等が抽出され、前記RAM54に記憶される。次に、SA10において、対象となる演奏曲のカラオケ演奏が終了したか否かが判断される。このSA10の判断が否定される場合には、SA3以下の処理が再び実行されるが、SA10の判断が肯定される場合には、前記ウェブページ作成手段104の動作に対応するSA11において、SA8にて撮影された映像に対応するウェブページが、SA9にて抽出された情報等に基づいて作成される。次に、前記ウェブページ送信手段106の動作に対応するSA12において、SA11にて作成されたウェブページ及びそのコンテンツが前記通信回線18を介して前記サーバ装置20へ送信された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SA1、SA2、及びSA10が前記演奏制御手段90の動作に対応する。
【0057】
図10は、前記サーバ装置20のCPU70によるウェブページ管理制御の要部について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0058】
先ず、SB1において、前記通信回線18を介して前記カラオケ装置16から新規ウェブページの投稿(送信)があったか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合には、SB5以下の処理が実行されるが、SB1の判断が肯定される場合には、SB2において、ウェブページの投稿に係る利用者の識別情報が前記SNSデータベース86に登録されているか否かが判断される。このSB2の判断が肯定される場合には、SB3において、投稿されたウェブページがそのコンテンツと共に、前記SNSデータベース86における対象となる利用者のユーザページにその利用者の識別情報と対応付けられて記憶された後、SB5以下の処理が実行されるが、SB2の判断が否定される場合には、SB4において、ウェブページの投稿元にエラーである旨が返信された後、SB5において、所定の通信端末からインターネットを介して前記SNSデータベース86に記憶されたウェブページの閲覧要求があったか否かが判断される。このSB5の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB5の判断が肯定される場合には、SB6において、閲覧要求に係る利用者が前記SNSデータベース86に登録された閲覧可能ユーザであるか否かが判断される。このSB6の判断が肯定される場合には、SB7において、閲覧要求に係るウェブページが前記SNSデータベース86から読み出され、要求元である通信端末に対して配信された後、本ルーチンが終了させられるが、SB6の判断が否定される場合には、SB8において、要求元である通信端末にエラーである旨が返信された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SB1乃至SB8が前記ウェブページ管理手段108の動作に対応する。
【0059】
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置16を用いて演奏を行う利用者の映像116を撮影する撮像装置としてのCCDカメラ45と、そのCCDカメラ45により撮影が行われた際に前記カラオケ装置16から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する情報抽出手段102(SA9)と、前記CCDカメラ45により撮影された映像116及び前記情報抽出手段102により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページ118、122を作成するウェブページ作成手段104(SA11)とを、備え、前記サーバ装置20は、そのウェブページ作成手段104によって作成されたウェブページ118、122を前記他の通信端末により閲覧可能に記憶するSNSデータベース86を備えたものであることから、カラオケ演奏に際して撮影された映像116を用いて、そのカラオケ演奏に係る演奏曲に関連する情報を含むウェブページ118、122を作成することができる。すなわち、カラオケ演奏の臨場感や雰囲気を反映するウェブページを自動作成し得る通信カラオケシステム10を提供することができる。
【0060】
また、前記カラオケ装置16を用いた演奏に関して、その演奏が盛り上がった時点である盛り上がりタイミングを判定する盛り上がり判定手段98(SA7)と、その盛り上がり判定手段98により判定される対象となる演奏の盛り上がりタイミングにおいて前記CCDカメラ45による撮影を行うようにそのCCDカメラ45を制御する撮影制御手段100(SA8)とを、備えたものであるため、カラオケ演奏が盛り上がった時点で撮影された映像116に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0061】
また、前記CCDカメラ45により撮影が行われた際に前記カラオケ装置16から出力されていた演奏曲に関して、その演奏曲の出力に伴って音声入力装置である前記マイクロフォン40から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段92(SA4)を備え、前記盛り上がり判定手段98は、その演奏評価手段92による評価結果が対象となる演奏を通しての最高評価を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、前記撮影制御手段100は、その盛り上がり判定手段98により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記CCDカメラ45による撮影を行い、映像116を更新してゆくものであるため、対象となる演奏において演奏評価が最高評価となった時点で撮影された映像116に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0062】
また、前記CCDカメラ45により撮影が行われた際に前記カラオケ装置16から出力されていた演奏曲に関して、その演奏曲の出力に伴って前記マイクロフォン40から入力される音声の音量を検出する音量検出手段94(SA6)を備え、前記盛り上がり判定手段98は、その音量検出手段94による検出結果が対象となる演奏を通しての最大値を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、前記撮影制御手段100は、その盛り上がり判定手段98により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記CCDカメラ45による撮影を行い、映像116を更新してゆくものであるため、対象となる演奏において入力される音声の音量が最大となった時点で撮影された映像116に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0063】
また、前記情報抽出手段102は、前記演奏曲に関する情報として、前記盛り上がり判定手段98により判定された前記盛り上がりタイミングに対応するその演奏曲の歌詞情報を抽出するものであるため、カラオケ演奏が盛り上がった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0064】
また、前記情報抽出手段102は、対象となる演奏を通して前記演奏評価手段92による評価結果が最高評価であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものであるため、対象となる演奏において演奏評価が最高評価となった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0065】
また、前記情報抽出手段102は、対象となる演奏を通して前記音量検出手段94による検出結果が最大であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものであるため、対象となる演奏において入力される音声の音量が最大となった時点で歌われていた歌詞に基づいてウェブページ118、122を作成することで、そのカラオケ演奏の臨場感や雰囲気を更に好適に反映するウェブページを自動作成することができる。
【0066】
また、前記ウェブページ作成手段102は、前記CCDカメラ45により撮影された映像116に予め定められた編集加工を施して前記ウェブページ118、122に組み込むものであるため、カラオケ演奏に際して撮影された映像116を用いて、そのカラオケ演奏に係る演奏曲に関連する情報を含むウェブページ118、122を実用的な態様で作成することができる。
【0067】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0068】
例えば、前述の実施例において、前記ウェブページ作成手段104は、前記カラオケ装置16のCPU50に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記ウェブページ作成手段104と等価な制御機能が前記サーバ装置20のCPU70に備えられたものであってもよい。斯かる態様においては、前記カラオケ装置16において前記CCDカメラ45により撮影された映像116及び前記情報抽出手段102により抽出された情報等が相互に関連付けられて前記サーバ装置20へ送信され、そのサーバ装置20側でそれらの情報に基づいてウェブページの作成が実行される。
【0069】
また、前述の実施例では、専ら前記盛り上がり判定手段98により判定される盛り上がりタイミングにおいて前記撮影制御手段100により前記CCDカメラ45の撮影が自動実行される制御について説明したが、例えば、前記電子早見本装置22等による操作に応じて前記CCDカメラ45の撮影が手動実行される態様においても本発明は一応の効果を奏するものである。
【0070】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0071】
10:通信カラオケシステム
16:カラオケ装置
18:通信回線
20:サーバ装置
40:マイクロフォン(音声入力装置)
45:CCDカメラ(撮像装置)
86:SNSデータベース
92:演奏評価手段
94:音量検出手段
98:盛り上がり判定手段
100:撮影制御手段
102:情報抽出手段
104:ウェブページ作成手段
116:利用者の映像
118、122:ウェブページ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される演奏曲を出力させる複数のカラオケ装置と、通信回線を介して前記複数のカラオケ装置との間で情報の送受信を行うサーバ装置とを、備えた通信カラオケシステムであって、
前記カラオケ装置を用いて演奏を行う利用者の映像を撮影する撮像装置と、
該撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関する情報を抽出する情報抽出手段と、
前記撮像装置により撮影された映像及び前記情報抽出手段により抽出された演奏曲に関する情報に基づいて、インターネットを介して他の通信端末により閲覧可能なウェブサイトを形成するためのウェブページを作成するウェブページ作成手段と
を、備え、
前記サーバ装置は、該ウェブページ作成手段によって作成されたウェブページを前記他の通信端末により閲覧可能に記憶するデータベースを備えたものであることを特徴とする通信カラオケシステム。
【請求項2】
前記カラオケ装置を用いた演奏に関して、該演奏が盛り上がった時点である盛り上がりタイミングを判定する盛り上がり判定手段と、
該盛り上がり判定手段により判定される対象となる演奏の盛り上がりタイミングにおいて前記撮像装置による撮影を行うように該撮像装置を制御する撮影制御手段と
を、備えたものである請求項1に記載の通信カラオケシステム。
【請求項3】
前記撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関して、該演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段を備え、
前記盛り上がり判定手段は、該演奏評価手段による評価結果が対象となる演奏を通しての最高評価を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、
前記撮影制御手段は、該盛り上がり判定手段により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記撮像装置による撮影を行い、映像を更新してゆくものである請求項2に記載の通信カラオケシステム。
【請求項4】
前記撮像装置により撮影が行われた際に前記カラオケ装置から出力されていた演奏曲に関して、該演奏曲の出力に伴って音声入力装置から入力される音声の音量を検出する音量検出手段を備え、
前記盛り上がり判定手段は、該音量検出手段による検出結果が対象となる演奏を通しての最大値を更新する毎に前記盛り上がりタイミングを判定するものであり、
前記撮影制御手段は、該盛り上がり判定手段により前記盛り上がりタイミングが判定される毎に前記撮像装置による撮影を行い、映像を更新してゆくものである請求項2に記載の通信カラオケシステム。
【請求項5】
前記情報抽出手段は、前記演奏曲に関する情報として、前記盛り上がり判定手段により判定された前記盛り上がりタイミングに対応する該演奏曲の歌詞情報を抽出するものである請求項2から4の何れか1項に記載の通信カラオケシステム。
【請求項6】
前記情報抽出手段は、対象となる演奏を通して前記演奏評価手段による評価結果が最高評価であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものである請求項5に記載の通信カラオケシステム。
【請求項7】
前記情報抽出手段は、対象となる演奏を通して前記音量検出手段による検出結果が最大であった時点に対応する歌詞情報を抽出するものである請求項5に記載の通信カラオケシステム。
【請求項8】
前記ウェブページ作成手段は、前記撮像装置により撮影された映像に予め定められた編集加工を施して前記ウェブページに組み込むものである請求項1から7の何れか1項に記載の通信カラオケシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図5】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−175170(P2011−175170A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40273(P2010−40273)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】