説明

通信システムにおける情報交換

【課題】通信システムにおいて、音声通信サービスと補足データサービスを結合する事により、有効な情報を利用者に提供する。
【解決手段】第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)においてレンダリングするようにされたデータオブジェクトを生成し、レンダリングはトリガ通信イベントの発生時に行われ、データオブジェクトは第2の通信装置(例えば、所有者の通信装置)のユーザに関連する情報を提供し、データオブジェクトをデータサーバ内に格納し、第1の転送ステップにおいて、データサーバからのデータオブジェクトを第2の通信装置に転送し、第2の転送ステップにおいて、第2の通信装置からのデータオブジェクトを第1の通信装置に転送し、トリガ通信イベントが発生しているかどうかを確認し、通信イベントの発生時に第1の通信装置においてデータオブジェクトをレンダリングすることを含む、通信システムのユーザにデータオブジェクトを供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に通信システムにおける情報の交換に関する。特に、本発明は通信システム内のユーザ装置にデータオブジェクトを供給する方法および物理的インプリメンテーション(例えば、システム、データサーバ、通信装置等)に関する。本発明はデータオブジェクトを受信する方法および物理的インプリメンテーションにも関連している。本発明はデータオブジェクトをレンダリング(rendering)する方法および物理的インプリメンテーションにも関連している。より詳細な実施例では、本発明は移動通信システムにおける移動局にデータオブジェクトを供給し、移動局によりデータオブジェクトを受信し、移動局においてデータオブジェクトをレンダリングする方法および物理的インプリメンテーションに関連している。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムおよびデータパケット網(インターネットが有名)は共に近年著しい成功を収めてきている。移動通信システムはアナログまたはデジタルフォーマット(または、ハイブリッドフォーマット)でユーザ間にリアルタイム音声通信を配信する。移動通信システムのよく知られた一例はGSM(Global System for Mobile Communication)である。この標準は回線交換通信技術を使用してその加入者に音声通信を提供する。この方法では、システムは呼の全持続時間にわたって呼に通信リソースを割り当てる。一方、インターネットは主としてデータパケット技術を使用してユーザにデジタル情報を配信する。この方法では、システムはデータが送信される期間中しか通信リソースを使用しない。
【0003】
従来の移動通信システムの側面とデータ網の側面を併合する努力が長い間行われてきている。これらの努力の産物はいくつかの段階、すなわち“世代”、に分割することができる。すなわち、一般的にアナログ“音声中心”サービスに関連する第1世代(1G)。一般的に“音声中心”デジタル通信サービスに関連する第2世代(2G)。音声、ビデオ、グラフィックス、オーディオその他の情報のオプショナルマルチメディア通信による高速ブロードバンドサービスに関連する第3世代(3G)。さらに、2.5世代(2.5G)技術が一般的に2Gおよび3Gサービスの両方の側面を有する高速サービスに関連している。例えば、2.5G技術はGPRS(General Packet Radio Service)システムまたはEDGE(Enhanced Data Rastes for Global Evolution)システムを利用することができる。
【0004】
例えば、2G-技術コンテキストのデータ配信により音声通信を補う一つの既知の方法はSMS(Short Message Service)によるものである。GSM標準では、SMSメッセージはSDCCH(Stand-alone Dedicated Control Channel)を介して送信することができる。動作において、通信システムは最初にMSC(Mobile Switching Center)にメッセージを送る。次に、メッセージはルーティングされSMSC(Short Message Service Center)内に格納される。次に、通信システムはアドレスされた移動局を捜し出してメッセージが送られることを警告する。次に、移動局はシステムがメッセージを送るのに使用するSDCCHチャネルに同調する。次に、システムは移動局にメッセージを転送して移動局による受信応答を待つ。GSMショートメッセージサービスに関する詳細は“Digital Cellular Telecommunication System (Phase 2+), Technical Realization of the Short Message Service (SMS), Point-to-Point (PP),”GSM 03.40, version 5.4.0, ETSI, November, 1996 (http://www.etsi.org/でアクセス可能)に記載されている。
【0005】
情報を運ぶのにSMSメッセージを使用する従来の方法には欠点がある。すなわち、SMSメッセージはユーザ間の音声通信セッションの前、中、または後で送信することができる。しかしながら、SMSメッセージおよび音声通信セッションは大部分は独立した方法で進行する。したがって、これらの二つの情報配信モードを結合しても統合され相互関連されたマルチメディアプレゼンテーションの強力な感覚は得られない。
【0006】
データ配信により音声通信サービスを補うもう一つのより進んだ方法はインターネット閲覧を使用する2.5Gまたは3G技術によるものである。これらのシステムは典型的にはインターネットデータオブジェクトを移動局においてディスプレイするのに適したフォーマットに変換することにより動作する。特に、移動局により典型的に使用される低伝送速度および小型画面サイズとコンパチブルな形式にデータオブジェクトを変換するのにゲートウェイノードが使用される。次に、変換されたデータオブジェクトは移動局に送られそこでユーザが眺めるようにレンダリングされる。移動局においてインターネットデータオブジェクトをディスプレイするのを容易にするために使用することができる一つのマークアップ(markup)言語はHDML(Handheld Device Markup Language)であり、それはよく知られているHTML(Hypertext Markup Language)に合せて作られている。
【0007】
これらのより進んだシステムにも欠点があることがある。すなわち、サービスプロバイダは特定クラスの端末(2.5Gコンパチブル端末等)により使用されるサービスに特定的に“印を付ける”ことができる。このようにして、“あまり進んでいない”技術を使用する消費者はサービスの利益を受けることから締め出されることがある。それはサービスの市場可能性を低減するという望ましくない影響を及ぼすことがある。極端な場合、それによりサービスが消費者により“受け入れられる”のを妨げる(例えば、大多数の最新技術ユーザにサービスを普及させるのに失敗して)影響を及ぼすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、音声通信サービスと補足データサービスを結合するより有効な技術を提供することが一般的に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ここに開示されている技術は前記した必要性およびその他の必要性に取り組むものである。一実施例では、本技術は、(a)第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)においてレンダリングされるデータオブジェクトを生成し、レンダリングはトリガ通信イベント若しくは事象の発生時に行われ、データオブジェクトは第2の通信装置(例えば、“所有者”の通信装置)のユーザに関連する情報を提供し、(b)データオブジェクトをデータサーバ内に格納し、(c)第1の転送ステップにおいて、データサーバから第2の通信装置(例えば、“所有者”の通信装置)にデータオブジェクトを転送し、(d)第2の転送ステップにおいて、第2の通信装置から第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)にデータオブジェクトを転送し、(e)トリガイベントが発生しているかどうかを確認し、(f)通信イベントの発生時に第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)においてデータオブジェクトをレンダリングすることを含んでいる。
【0010】
もう一つの実施例では、本技術は、(a)第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)においてレンダリングされるデータオブジェクトを生成し、レンダリングはトリガ通信イベントの発生時に行われ、データオブジェクトは第2の通信装置(例えば、“所有者”の通信装置)のユーザに関連する情報を提供し、(b)データオブジェクトをデータサーバ内に格納し、(c)データサーバから第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)にデータオブジェクトを転送し、(d)トリガイベントが発生しているかどうかを確認し、(e)通信イベントの発生時に第1の通信装置(例えば、加入者の通信装置)においてデータオブジェクトをレンダリングするステップを含んでいる。
【0011】
開示されている発明は前記した技術の物理的インプリメンテーションにも関連している。特に、開示されている発明は前記した技術を実現するのに使用するデータサーバおよびユーザ装置にも関連している。
一実施例では、データオブジェクト転送は(a)回線交換通信システムにより使用されるデータパス、(b)パケット交換通信システムにより使用されるデータパス、および/または(c)データパケット網により使用されるデータパスの一つ以上を使用して実施される。
【0012】
一実施例では、データオブジェクトは可変部および非可変部を含んでいる。データオブジェクトの転送は可変部だけを第1および/または第2の通信装置に転送することを含んでいる。
【発明の効果】
【0013】
本技術はいくつかの利益を提供する。例えば、データオブジェクトプレゼンテーションと通信イベントの相互関係は通信セッションにマルチメディアディメンジョンを加えることによりユーザの通信セッションを向上させる。さらに、データオブジェクトの配信技術は広範な異なるタイプの通信システム、データ網およびユーザ装置を使用して実現することができ、したがって、より進んだシステムだけでなく現在システムが本技術を使用することができる。例えば、本技術は少なくとも2G,2.5Gおよび3G通信技術で使用することができる。したがって、例えば、ユーザは一世代の技術から別の世代の技術にグレードアップする時に、シームレスにサービスの利益を受け続けることができる。当業者ならば他の利益は自明である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ここに記載された技術を実現するための典型的なシステムを示す図である。
【図2】図1のシステムで使用することができる典型的なユーザ装置を示す図である。
【図3】図2のユーザ装置内で使用することができる典型的なSIM(Subscriber Identification Module)カードを示す図である。
【図4】図1のシステム内で使用する典型的なデータサーバを示す図である。
【図5】ユーザ装置における一連のデータオブジェクトの典型的なプレゼンテーションを示す図である。
【図6】データオブジェクトの典型的な構成を示す図である。
【図7】図4に示すデータサーバ内のデータオブジェクトの典型的な編成を示す図である。
【図8】一実施例に従って、加入者にデータオブジェクトを転送する典型的な手順を示す図である。
【図9】図8の手順に従ったデータオブジェクトの典型的な転送パスを示す図である。
【図10】もう一つの実施例に従って、加入者にデータオブジェクトを転送する典型的な手順を示す図である。
【図11】図10の手順に従ったデータオブジェクトの典型的な転送パスを示す図である。
【図12】一実施例に従って、ユーザ装置においてデータオブジェクトを得てレンダリングする典型的な手順を示す図である。
【図13】もう一つの実施例に従って、ユーザ装置においてデータオブジェクトを得てレンダリングする典型的な手順を示す図である。
【図14】図13の手順を相補する、データサーバにおいてデータオブジェクトに対する要求を受信して処理する典型的な手順を示す図である。
【図15】ユーザ装置のメモリ内にデータオブジェクトを格納するための別の方法を示す図である。
【図16】図15に示す別の格納技術に対応するデータオブジェクトの分割を示す図である。
【図17】図15に示す別の格納技術に関連するデータオブジェクトの典型的な転送パスを示す図である。
【図18】データサーバから加入者のユーザ装置へデータオブジェクトを転送する別の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.システム特徴
説明を容易にする特定タイプの通信システム、標準およびプロトコルに関してデータオブジェクト配信技術が説明される。特に、GSM(Global System for Mobile Communication)に関してデータオブジェクト配信技術が説明される。しかしながら、本技術は他のタイプのシステム、標準(例えば、IS-136,IS-95,等)およびプロトコル(例えば、TDMA,FDMA,CDMA,等)により実現することができる。
【0016】
図1は本技術を実現することができるシステム100の概観である。図の頂部において、システム100は、例えば、GSMアーキテクチュアに基づいた移動通信システム125を含んでいる。システム100は基地局コントローラ(BSC)116および公衆電話交換網(PSTN)128に接続された移動交換局(MSC)118を含んでいる。BSC116は基地局114を介して複数のユーザ装置への通信接続を提供する。ユーザ装置は典型的な移動局装置110および112を含んでいる。PSTN128は複数のユーザ装置130および132への通信接続を提供する。ユーザ装置130および132はPOT(“plain old telephone”),ファクシミリまたはデータモデム装置、等の任意タイプの通信装置を含むことができる。PSTN128は、また、デジタル加入者回線(DSL)を介して接続されるISDN端末および通信装置ともインターフェイスすることができる(直接または間接的に)。また、PSTNは随意もう一つの通信システム134に接続することができ、それは移動局装置136および138等の複数のユーザ装置を含むことができる。
【0017】
MSC118は通信システムを使用してユーザ装置間で呼を相互接続するのに必要な交換を実施する。MSC118は認証局(Auc)120,ホームロケーションレジスタ(HLR)122,およびビジティングロケーションレジスタ(VLR)124等のいくつかのデータベースに接続することができる。これらのデータベースは当業者ならばよくご存知である。基本的に、AuC120はユーザ装置のアイデンティティを検証するのに使用される情報を格納する。HLR122はユーザが加入したサービス、その他の情報を示すユーザプロファイルを格納する。VLR124はMSC118の領域内で動作しているユーザ装置を識別する情報を格納する。AuC120,HLR122およびVLR124はMSC118の一部として物理的に実現することができ、あるいはMSC118から遠隔に配置することができる。ショートメッセージコントロールセンタ(SMCC)等のメッセージセンタ126は移動通信システムに対して送受信されるメッセージを受信し、格納し転送する。
【0018】
当業者ならば、移動通信システム125が追加ユーザ装置、基地局、BSC,MSC,等を含むことができることは自明であろう。さらに、移動通信システム125は追加機能、ノード、データベース、サービス、等を含むことができる。
次に、図の底部について、システム100はデータ網142も含んでいる。データ網142は、例えば、情報をデータパケットとして転送するように構成された任意の網を含むことができる。データ網142は、例えば、イントラネット、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)、等を含むことができる。データ網142はHTML(Hypertext Markup Language),ダイナミックHTML,XML(Extensible Markup Language),等の網イネーブルコードの任意タイプまたは組合せを使用することができる。データ網は、さらに、TCP(Transport Control Protocol),UDP(User Datagram Protocol),HTTP(Hypertext Transport Protocol),WAP(Wireless Application Protocol,その他のプロトコルの任意タイプまたは組合せにより支配されることがある。
【0019】
いくつかのエンティティがデータ網142とインタラクトすることができる。例えば、コンピュータ装置146および148がインターネットサービスプロバイダ144を介してよく知られた方法でデータ網142に通信接続されている。さらに、データサーバ150等の複数のデータサーバがデータ網142に通信接続されている。
【0020】
データ網142はゲートウェイ140を介して移動通信システム125とインターフェイスする。ゲートウェイ140はデータ網142と移動通信システム125を接続する任意のプラットフォームを広く表わしている。一実施例では、移動通信システム125はショートメッセージサービス(SMS)を介したデータメッセージの交換を行う。その場合、ゲートウェイ140はデータ網フォーマット(TCP/IP,HTTP,等プロトコルフォーマット)からSMS-コンパチブルフォーマットへの適切な変換(逆方向通信に対しては逆に)を行う。
【0021】
前記したSMSデータパスは、下記の検討において、一つの具体的な実施例を提供することにより説明を簡単にして判りやすくすることを“特徴としている”。しかしながら、システム100はデータ網142および移動通信システム125間でデータを転送するための他の多様な技術を使用できる(SMSデータパスの他に)をお判り願いたい。例えば、移動通信システムはGPRS(General Packet Radio Service)リンク、または他の多様なタイプのリンク、システム、プロトコル、等を介してデータメッセージを交換することができる。
【0022】
別の実施例では、サーバノード等のシステムの他のノードにゲートウェイ機能を内蔵することができる。
【0023】
典型的な通信パスが図1に破線で示されている。例えば、ユーザ装置110を使用しているパーティ(以後“A-パーティ”と呼ぶ)は通信パス160を介してユーザ装置138を使用しているパーティ(以後“B-パーティ”と呼ぶ)とのリアルタイム回線交換音声接続を達成することができる。さらに、データサーバ150はデータパス154を介してA-パーティとのデータ接続を達成することができる。データサーバ150はもう一つのデータパス(図示せず)を介してB-パーティとの同様なデータ接続を達成することができる。さらに、コンピュータ装置146を使用するユーザはデータパス152を介してデータサーバ150とのデータ接続を達成することができる。
【0024】
図2は移動通信システム125とインターフェイスするユーザ装置の一つ、すなわち、ユーザ装置110を示す。このユーザ装置110は移動局ユーザ装置(例えば、移動電話機)、移動局能力付きPDA(Programmable Digital Assistant)、その他のタイプの装置を含むことができる。ユーザ装置110は少なくとも一つのメモリユニット212に接続された制御論理214を含んでいる。メモリユニット212は、一時的に電力を利用できない場合に、格納された情報を保持するために非揮発性(例えば、EEPROMまたはSIMカード)とすることができる。制御論理214はキーボード、タッチスクリーン、等の一つ以上の入力装置210にも接続される。制御論理214はディスプレイ、プリンタ、等の一つ以上のレンダリング装置222にも接続される。制御論理214は空中で信号を送受信するための送信機および受信機ハードウェア(図示せず)を含む無線ユニット220にも接続される。無線ユニット220はアンテナ232に接続される。無線ユニット220は音声通信を可能にするオーディオ出力装置216(スピーカおよび/またはイヤホーン等)およびマイクロホン218にも直接または間接的に接続される。
【0025】
ユーザ装置はさらに、例えば、複数のプログラムにより実現される追加機能230を含むことができる。これらのプログラムは少なくとも一つのタイプのデータオブジェクトをユーザが閲覧できるようにするブラウザ(図示せず)を含むことができる。プログラムはデータオブジェクト要求を暗号化しかつ受信したデータオブジェクトを復号する暗号化/復号エンジン(図示せず)も含むことができる。ユーザ装置は頻繁に使用されたディスプレイオブジェクト等を格納および検索するためのキャッシュメモリ(図示せず)を随意含むことができる。
【0026】
他のタイプのユーザ装置がシステム100とインターフェイスすることができる。例えば、もう一つのタイプのユーザ装置はグラフィック能力を有する固定(非移動)電話機を含むことができる。もう一つのタイプのユーザ装置は通信リンクを介してPDA装置(Personal Digital Assistant装置)(または、類似装置)に接続された移動局を含むことができる。PDAはデータオブジェクトをディスプレイして操作するための機能を含んでいる。
【0027】
図2に示すユーザ装置は、2G,2.5G,3G等の技術を含む任意世代の技術を実施することができる。
【0028】
図2に示すユーザ装置110は図3に示すSIM(Subscriber Identification Module)カード300とインターフェイスすることができる。SIMカード300は加入者の電話番号、独自の識別番号、およびホームシステム識別情報等の加入者を識別するための加入情報を格納する。GSM加入者に対する独自の識別番号はIMSI(Integrated Mobile Station Identifier)番号を含むことができる。
【0029】
図3に示すように、典型的なSIMカード300はメモリ306および/または入出力ピン304に接続されたマイクロプロセッサ302を含んでいる。メモリ306はオペレーティングソフトウェア記憶装置308(例えば、ROMメモリとして実現される)、ワーキングメモリ310(例えば、RAMメモリとして実現される)、およびデータストア312(例えば、e-promメモリとして実現される)を含んでいる。
【0030】
図4はデータサーバ150の典型的な特徴を示す。サーバ150は少なくとも一つのメモリ装置410,キャッシュメモリ416,少なくとも一つのデータベース414,および少なくとも一つの通信インターフェイス412に接続された少なくとも一つの処理論理装置440(例えば、CPU)を含んでいる。メモリ装置410およびデータベース414は非揮発性とすることができる。インターフェイス412により処理論理440はデータ網142に対してデータを送受信することができる。キャッシュメモリ416により頻繁に使用されたデータオブジェクトを格納して処理論理装置440がそれらを効率的に得るようにすることができる。データベース414はシステム100の通信インフラストラクチュアを介してユーザ装置にディスプレイすることができる実際のデータオブジェクトを含んでいる。
【0031】
データサーバ150はいくつかのプログラム418も含むことができる。プログラム418はユーザ装置のレンダリング能力に従ってデータオブジェクトを最適化することができるフィルタ420を含むことができる。プログラム418はデータオブジェクト要求を復号しデータオブジェクトを暗号化することができる暗号化/復号エンジン422も含むことができる。
【0032】
バリエーションに従って、データサーバ150のさまざまなモジュールを独立したコンピュータとして実現することができる。独立したコンピュータ(図示せず)は一つの施設内に一緒に配置したり互いに遠隔配置したりすることができる。
【0033】
データベース414は任意タイプの記憶媒体により実現することができる。例えば、それはハードドライブ、RAMメモリ、磁気媒体(例えば、ディスク、テープ)、光媒体、プリント媒体(例えば、リスト)、等を含むことができる。データベース414はリレーショナル、オブジェクト指向、等の任意タイプの編成を使用して形成することができる。データベース414は二つ以上のデータベースへ分散式に分離することができる。さらに、データベース414は冗長データを含むことができる。内部ノード(例えば、データサーバシステム内部のアクセスポイント)や外部ノード(例えば、データサーバシステム外部のアクセスポイント)を含むシステム100内の任意のノードがデータベース414にアクセスすることができる。したがって、データベース414はデータオブジェクトを保持する任意タイプの手段を非常に一般的に表わすものである。
【0034】
“データオブジェクト”という用語も同様に広範な情報を含むことを意味する。それは任意タイプのオーディオ情報、テキスト情報、グラフィック情報、ビデオ情報、その他のタイプの情報、またはこのようなタイプの任意の組合せに当てはまる。あるいは、データオブジェクトは下記の検討において“ホーンページ(phonepage)”と呼ばれる。特定の一実施例では、データオブジェクトは移動通信システム125内でイベントが発生した時に適切なユーザ装置においてレンダリングすることができる情報に関連している。別の実施例では、データオブジェクトはあるサービスまたは機能へのリンクを提供することができる(例えば、加入者により保守される内部または外部データ網へのアクセスを提供することにより)。
【0035】
図5はシステム100内でのデータオブジェクト(例えば、ホーンページ)の典型的な使用を説明するための前置きを提供する。第1のユーザ、ボブ、が第2のユーザ、ポール、に対して電話呼出しを行ったものと仮定する。さらに、例えば、ボブ(A-パーティ)は発呼するためにユーザ装置110を使用し、ポール(B-パーティ)はボブの呼を受信するためにユーザ装置138を使用するものと仮定する。さらに、ポールは一連のデータオブジェクト(例えば、ホーンページ502,504,506および508)を明示しているものと仮定する。この場合、ポールはこれらのデータオブジェクトの生成者(“所有者”とも呼ばれる)である。ポールのデータオブジェクトはボブに対してパーソナル化することができる(例えば、データオブジェクト内のボブを参照して)。あるいは、ポールの一つ以上のデータオブジェクトは一般的なもの(例えば、多数の異なる加入者へのプレゼンテーションに適している)とすることができる。最後に、ボブはポールのデータオブジェクトへのアクセスを有する(後述する方法の一つを使用して)ものと仮定する。
【0036】
ボブがポールの番号をダイヤルすると、第1のトリガイベント550が生じる。それはユーザ装置110にデータオブジェクト502のディスプレイを促す。データオブジェクト502は、例えば、“ハイ ボブ! 電話をありがとう”と言うパーソナル化されたメッセージ510を含むことができる。データオブジェクトはポールの画像509等の画像情報を含むこともできる。データオブジェクトはポールの名前、電話番号、および電子メールアドレス等のテキスト情報を含むこともできる。データオブジェクトは、さらに、ポールが話す短い前置きメッセージ等のオーディオ情報を含むことができる。データオブジェクトコンポーネントのこの組合せは完全に典型的なものである。他のデータオブジェクトは、追加タイプの情報を含む、異なるコンポーネントの組合せを提供することができる。さらに、これらのデータオブジェクトコンポーネントの一つ以上を省いて、複雑なグラフィックスをディスプレイする能力を欠くユーザ装置等の、低減された機能を有するユーザ装置に適合することができる。
【0037】
呼を開設した後で、ユーザ装置110はもう一つの呼イベントを待機するように構成することができる。この典型的なケースでは、次の呼イベントはポールがボブを保留させる時に生じる。それはトリガイベント552を構成し、それによりユーザ装置は第2のデータオブジェクト504をディスプレイするようにされる。データオブジェクト504は、例えば、“ちょっと保留するぜ、ボブ!”というメッセージ514を提供する。次のイベント554はポールが戻ってボブの保留を解除する時に生じ、それによりユーザ装置は第3のデータオブジェクト506をディスプレイするよう促される。このデータオブジェクト504は、例えば、“戻ったぜ、ボブ!”というメッセージ516を提供する。この典型的な例では、いずれかのパーティが呼を終端する時に最終トリガイベント556が生じることがあり、それによりユーザ装置は第4のデータオブジェクト508をディスプレイするよう促される。このデータオブジェクト508は、例えば、“バイボブ、またな!”というメッセージ518を提供する。
【0038】
被呼者のユーザ装置においてもう一つのデータオブジェクトセットをレンダリングすることができる。これらのデータオブジェクトは発呼者に関連しており、一般的に発呼者により(または、発呼者のために)生成される。したがって、前記したシナリオでは、ポールはボブとの会話の途中で複数のデータオブジェクトを見る(および/または聴く)ことができる。
【0039】
図6は典型的なデータオブジェクト600のデータコンポーネントを示す。オブジェクト600はイベントトリガ(ET)コンポーネント601を格納するための第1のデータフィールドを含むことができる。このコンポーネント601はデータオブジェクトのプレゼンテーションを促すイベントの性質を示す。例えば、ETコンポーネント601はイベントに関連するコードを含むことができ、それは関連する通信イベントの発生時にユーザ装置がメモリからデータオブジェクトを検索するのに使用するための指標として働く。
【0040】
一般的に言えば、イベントトリガは一つ以上の自動イベント(例えば、他のパーティにより呼が終端する時)、または手動イベント(例えば、A-パーティがB-パーティの番号等の番号をダイヤルする時)に起因することができる。特に、トリガイベントは下記の典型的なイベントリストに関連づけることができる。a)発呼が開始される(または、されようとしている)、b)アドレスされたB-パーティが呼に返答する、c)アドレスされたB-パーティが話し中である、d)アドレスされたB-パーティが返答しない、e)アドレスされたB-パーティが呼を受け付けない、f)アドレスされたB-パーティは連絡が取れない(例えば、アドレスされた移動電話機はカバレッジ外である)、g)着呼はこれから開始されるまたは開始されたばかりである、h)会議呼が開始されるまたは開始されようとしている、i)呼が切断される、j)呼が行われる(そこで、いくつかのトリガイベントを発生することができる)、k)加入者が保留される、l)新しいPLMN(Public Land Mobile Network)内の新しいセルが選択されている、m)加入者のロケーションが変化している、n)PLMNオペレータが選択されている、o)新しい国の登録がなされた、p)ユーザ装置がスイッチオフされようとしている、q)ユーザ装置がスイッチオンされている、r)ユーザ装置上の指示されたボタンが押下される、s)ユーザ装置によりトークスパート(talk spurt)が受信される、t)加入者へのボイスメールが残されている、u)加入者にSMSが送られている、v)ユーザが消失呼、受信呼、および/またはダイヤルされた番号の再検討を開始している(または、再検討している最中である)。
【0041】
第2のデータフィールドはカウンタコンポーネント(CO)602を格納する。カウンタコンポーネントはデータオブジェクトを特定のユーザに送らなければならない回数を示している。すなわち、ユーザ装置はデータオブジェクトを格納する能力を欠くことがある。この場合、COコンポーネントは呼イベントが生じる度にユーザ装置にデータオブジェクトを送らなければならないことを示す情報を含むことができる。すなわち、前記した例では、ボブの装置はデータオブジェクトを格納する能力を欠くものと仮定する。この場合、データオブジェクトのCOコンポーネントはトリガイベントが生じる度に送信ソース(例えば、ポールのユーザ装置またはデータサーバ150)はデータオブジェクトを送信しなければならないことを示す。それに対して、他のユーザ装置はそのローカルメモリ内(例えば、各SIMカードのメモリ内)にデータオブジェクトを格納する能力を有することができる。この場合、COコンポーネントはユーザ装置に一度しかデータオブジェクトを送ってはならないことを示す情報を含むことができる。
【0042】
第3のデータフィールドはオーディオコンポーネント(AU)604を格納することができる。オーディオコンポーネントはデータオブジェクトに関連するさまざまなメッセージを話すオブジェクト生成者の記録を含むことができる。例えば、図5のケースでは、第1のデータオブジェクトは“ハイ ボブ”というポールからの音声メッセージ、または任意他のタイプの挨拶や前置きを含むことができる。オーディオコンポーネントはオーディオ情報がレンダリングされるタイミングを指定することもできる。例えば、オーディオ情報はユーザ装置により発生された通常の呼出信号に重畳して、呼出信号の前、または後に演奏することができる。あるいはオーディオコンポーネントは呼出信号をディセーブルしなければならないことを示すことができる。例えば、被呼ユーザ装置において鳴らされる通常の呼出信号(従来のリングまたはビープ等)の代わりに、被呼ユーザ装置は発呼者により生成される音声メッセージを響かせるように構成することができる(ボブがポールを呼び出す前記したシナリオでは、例えば、“ハロー、ボブです!”のメッセージをアナウンスすることができる)。
【0043】
さらに、本システムは発呼者が通常聴く従来の呼出信号を抑制し、代わりに被呼者により生成された音声メッセージを響かせるように構成することができる(ボブがポールを呼び出す前記したシナリオでは、ボブは従来の呼出信号の代わりに、例えば、ポールが“すぐ行くから待っててくれ”とアナウンスするメッセージを聴くことができる)。一つ以上の通信イベントが発生した時に、他のオーディオメッセージを会話中に響かせることができる。さらに別の実施例では、オーディオコンポーネントは音楽プレゼンテーションを提供することができる。さらに、また、オーディオコンポーネントはさまざまな録音または合成音(例えば、録音された人間の声以外)等の他の多様な音を提供することができる。
【0044】
第4のデータフィールドは、一般的にユーザ装置においてディスプレイされる任意タイプの画像、ビデオ、グラフィック、および/またはテキストエレメントを含む、視覚コンポーネント(VI)606を含むことができる。例えば、図5の場合、データオブジェクトは送信者ポールの画像を含んでいた。これらのメッセージの特定の性質は完全に生成者の裁量に任され、多様な画像その他奇抜な図案を含むことができる。一般的に、メーカは正式の知人(例えば、ビジネス上の知人)に対しては比較的正式なデータオブジェクトを生成したいが、友人や家族に対してはより個人的なデータオブジェクトを生成したいものと考えられる。また、視覚コンポーネントはテキストメッセージのディスプレイしか指示しないようにすることができる。
【0045】
最後に、第5のデータフィールドはデータオブジェクトが多様な他の情報608を含むことができることを示す。このような情報はイベントの発生時にユーザ装置の機能を修正するプログラムコード、遠隔リソース(遠隔データサーバリソースまたは網等)へのアクセスを提供するリンク、等を含むことができる。
【0046】
図7はデータサーバ150のデータベース414の典型的なコンテンツを示す(図2参照)。各加入者は複数のユーザ装置の各々においてディスプレイする複数セットのデータオブジェクトを生成することができる。本図において、データオブジェクトの生成者は“所有者”と呼ばれ、受信者は加入者と呼ばれる。例えば、第1の所有者“所有者1”は加入者aに対する一セットのデータオブジェクト710を生成する。このセットはPPH1-aで示される(加入者“a”に対する所有者H1により生成されたホーンページ,PPを示す)。このセット内の各データオブジェクトは異なる呼イベント(その典型的なリストは前記された)に関連する。すなわち、データオブジェクト770は第1のイベントにより(例えば、呼の開始により)トリガすることができ、データオブジェクト772は第2のイベント(例えば、会議呼の確立に)によりトリガすることができ、データオブジェクト774は第3のイベントにより(例えば、呼の終端により)トリガすることができる。所有者1は加入者“b”に対する第2セットのデータオブジェクト712も生成する。所有者1は加入者“c”に対する第3セットのデータオブジェクト714も生成する。所有者1に対する複数セットのデータオブジェクトはデータオブジェクト702のそのマスターセットを構成する。(異なる加入者により使用される共通データオブジェクトがある範囲までは、データサーバ150はこれらの共通データオブジェクトの一つのコピーしか格納せず、これらの共通データオブジェクトが属するセットを示す適切な指標を与えるように構成することができる)。
【0047】
同様に、所有者2は各加入者(d,e,f)に対する複数セットのデータオブジェクト(716,718,720)を格納してデータオブジェクト704のマスターセットを生成することができる。同様に、所有者3は各加入者(g,h,i)に対する複数セットのデータオブジェクト(722,724,726)を格納してデータオブジェクト706のマスターセットを生成することができる。同様に、所有者nは各加入者(j,k,l)に対する複数セットのデータオブジェクト(730,732,734)を格納してデータオブジェクト708のマスターセットを生成することができる。
【0048】
所有者は各加入者に対するデータオブジェクトの独自のセットを規定する必要がないことをお判り願いたい。例えば、ある場合には、所有者はあるクラスの加入者に対するデータオブジェクトの単一セット(例えば、シリーズ)を規定することができる。さらに、共通ベーステンプレート(または、一連のテンプレート)からデータオブジェクトを設計するように所有者を励ます管理上の利点もある。ベーステンプレートの使用に関する詳細は本開示の第3節に記載される。
【0049】
2.システム動作
システム100の典型的なアーキテクチュアおよび機能的特徴について説明してきたので、次に、その動作について説明する。
【0050】
本システムの主要な目的はデータオブジェクトをユーザ装置に供給してそこでレンダリングすることである。このタスクを実施するためのいくつかの技術が考えられる。概観として、第1の技術において、データサーバ150上でデータオブジェクトのマスターセットが生成される。次に、マスターセットは所有者のユーザ装置に転送される。マスターセット内で識別された加入者の一人に関連する呼イベントが発生すると、データオブジェクトの適切なセットが所有者のユーザ装置から加入者のユーザ装置に転送される。次に、データオブジェクトセットは呼(または、他のイベント)の途中でその加入者によりレンダリングされる。第2の技術において、データサーバ150上でデータオブジェクトのマスターセットが生成される。次に、マスターセットはその中で識別された適切なユーザ装置に直接普及される。各ユーザ装置は通信イベントが発生するとそのデータオブジェクトセットをレンダリングする。第3の技術において、ユーザ装置は任意の時間、例えば、所有者が一つ以上のデータオブジェクトを生成しているイベントが生じる時に、データサーバが一つ以上のオブジェクトをダウンロードするよう要求することができる。
【0051】
図8は第1の識別された技術に対して適切な一連のステップを示す。ステップ802において、データオブジェクトが生成される。所有者(または、他のエンティティ)はコンピュータ装置(例えば、コンピュータ装置146または148)を介してデータサーバ150にアクセスし、次にデータオブジェクトを設計することによりこの機能を実施することができる。例えば、ユーザは“ウェブ”インターフェイスを介して一つ以上のデータオブジェクトを設計することができる。このデータパスは図1にパス152として示されている。あるいは、所有者(または、他のエンティティ)は移動局装置(例えば、移動電話機110等)を介してデータオブジェクトの生成を指令することができる。
【0052】
別の実施例では、データサーバ150のオペレータ(または、他のエンティティ)はユーザのために一つ以上のデフォールトデータオブジェクトを生成または割当てすることができる。データオブジェクトの生成または割当てはデータオブジェクト関連サービス(または、他のサービス)に加入するユーザ、または他の手動または自動イベントによりトリガすることができる。この特徴により、個別のユーザにそれ自体のデータオブジェクトを生成する負担をかけることなく、短期間に多数のデータオブジェクトを潜在的に発生することができる。同時に、システムは任意のユーザに対して生成または割り当てられたデフォールトデータオブジェクトを任意のユーザが修正して独自のデータオブジェクトを生成するように構成することができる。
【0053】
ステップ804において、データサーバ150はデータオブジェクトのマスターセットを所有者のユーザ装置(例えば、ユーザ装置110)にダウンロードする。このデータパスは図1にパス154として示されている。システム100は多様な異なるタイプのメッセージプラットフォームおよびプロトコルの任意の一つを使用してこの転送を実施することができる。例えば、データオブジェクトはショートメッセージサービス(SMS)プロトコル(例えば、GSMシステムにおいて広く使用される)を使用して送信することができる。このプロトコルでは、情報はデータ網142およびゲートウェイ140を介してメッセージセンター126に転送され、その後所有者のユーザ装置(例えば、ユーザ装置110)に転送される。アドレスされた所有者のユーザ装置のロケーションおよび/またはシステムのアーキテクチュアに従って、情報をPSTN網128にも通すことができる(例えば、一般的にSMS情報はPSTNの一部を形成してもしなくてもよい、SS7シグナリング網を使用して一つのPLMNからもう一つのPLMNに運ぶことができる)。ステップ806において、所有者はデータサーバ150からデータオブジェクトを受信して格納する。
【0054】
ステップ808において、所有者のユーザ装置はデータオブジェクトのマスターセット内に表示された加入者の一人(すなわち、ここでは“識別された加入者”と呼ぶ)に関連するイベントの発生を待機する。それは、例えば、識別された加入者により所有者に発せられた電話呼を含むことができる。それに応答して、所有者のユーザ装置はデータオブジェクトの適切なセットを識別された加入者に転送する(ステップ810において)。この転送は多様なメッセージプロトコルの任意の一つを使用して実現することができる。例えば、データオブジェクトはショートメッセージサービス(SMS)プロトコルを使用して転送することができる。ステップ812において、次に所有者のユーザ装置は、例えば、識別された加入者と音声通信セッションを行うことにより、呼イベントを処理する。別の実施例では、所有者はデータオブジェクトの転送を手動で開始することができる(例えば、所有者のユーザ装置のキーボード上で適切な選択を行うことにより)。別の実施例では、所有者のユーザ装置はデータオブジェクトを自動的に転送することができる(例えば、データサーバ150から受信するとすぐに、または別の時間に)。
【0055】
図9は図8の手順に従ってシステムを通るデータオブジェクトの流れを示す。そこに示されているように、データオブジェクトはデータサーバ910においてコンピュータ装置908(または他のタイプのインターフェイス装置)を使用して生成される。データパスはパス930として示されている。データオブジェクトは、その後、データ網906を通りパス932を介して所有者のユーザ装置904に転送される。このパスはPSTN902を介して転送することを含むように示されている(しかしながら、例えば、データ網がどこでMSCその他の要素に流れ込むかに応じてそうする必要はない)。その後、データオブジェクトはPSTN902を介して識別された加入者へ分散される。すなわち、図7に示すマスターセット702に対して、データオブジェクトセットPPH1-aが加入者“a”912に、データオブジェクトセットPPH1-bが加入者“b”914に、データオブジェクトセットPPH1-cが加入者“c”916に転送される。
【0056】
図10はデータオブジェクトをユーザ装置に供給する第2の技術を示す。ステップ1002において、所有者(または、他のエンティティ)はデータサーバ150において、例えば、コンピュータ装置146または他のタイプのインターフェイス装置を使用して、データオブジェクトのマスターセットを生成する。ステップ1004において、所有者はデータオブジェクトのマスターセットをデータサーバ150に格納する。
【0057】
ステップ1006において、データサーバはデータオブジェクトのマスターセットを受信する。ステップ1008において、データサーバは次にデータオブジェクトのマスターセット内のデータオブジェクトセットを適切な受取人へ転送すべきかどうかを確認する。データオブジェクトセットをいつダウンロードするかを決定するのに異なる要因を使用するように異なるシステムを構成することができる。一実施例では、データオブジェクトは所有者(または、他のエンティティ)により生成された直後に転送される。もう一つの実施例では、データオブジェクトは所有者(または、他のエンティティ)の要求に応じて転送される。第3の実施例では、データオブジェクトはシステムに大きな通信負荷が荷重されていない時間中に(例えば、早朝時間中に)適切なユーザ装置に転送される。ステップ1010において、データサーバ1010はデータオブジェクトを識別された加入者に直接転送する。ショートメッセージサービス(SMS)プロトコル等の、多様なメッセージフォーマットを転送を実施するのに使用することができる。
【0058】
図11は図10の手順に従ってシステムを通るデータオブジェクトの流れを示す。そこに示されているように、データオブジェクトはデータサーバ1133においてコンピュータ装置1132(または他のタイプのインターフェイス装置)を使用して生成される。このデータパスはパス1135として示されている。データオブジェクトは、その後、データ網1106を介して識別された加入者に直接転送される。また、アドレスされた加入者のロケーションおよび/またはシステムのアーキテクチュアに応じて、データオブジェクトはPSTN1102を介して潜在的に転送される(例えば、一般的にSMS情報はPSTNの一部を形成することもしないこともあるSS7シグナリング網を使用して一つのPLMNからもう一つのPLMNに運ばれる)。その結果、図7に示すマスターセット702に対して、データオブジェクトセットPPH1-aが加入者“a”1112に、データオブジェクトセットPPH1-bが加入者“b”1114に、データオブジェクトセットPPH1-cが加入者“c”1116に転送される。
【0059】
前記した技術の考えられる一つの面倒な問題はSMSメッセージサービスにより採用される課金方式に関連している。あるSMS課金方式はメッセージの送信者がメッセージ転送料を支払うように明記している。それはデータサーバオペレータが転送コストを負わされることを意味する。しかしながら、このコストはさまざまな方法で回避することができる。例えば、移動通信システム125のメッセージセンター126は所有者がSMSメッセージをメッセージセンター126に送って指定された加入者へのそのデータオブジェクトの配信をトリガする必要があるように構成することができる。このトリガ信号は請求書送付イベントを指示することができる。あるいは、データサーバがメッセージ転送コストを単純に所有者へ通すことができる。所有者はSMSメッセージをデータサーバ150へ送って指示された加入者へのそのデータオブジェクトの転送をトリガすることもできる。
【0060】
図12はユーザ装置がそのローカルメモリ内に格納されたデータオブジェクトをレンダリング(例えば、ディスプレイ)するのに使用される一連のステップを示す。ステップ1202において、ユーザ装置はデータオブジェクト(図8または図10の方法、または他の方法で転送されている)を受信する。ステップ1204において、ユーザ装置はデータオブジェクトを格納する。ステップ1206において、ユーザ装置はトリガイベントが発生しているかどうかを確認する。典型的なトリガイベントについては前記した。トリガイベントが発生しておれば、ユーザ装置は適切なデータオブジェクトを検索する(ステップ1208)。特に、一つの典型的な実施例では、ユーザが通信しているパーティを識別することにより(例えば、呼の開設途中でユーザ装置に送信されるそのパーティの電話番号に注目することにより)データオブジェクトの適切なセット(例えば、所有者に関連する)を識別することができる。発生しているイベントに関連するコードとデータオブジェクトに関連する対応するコードを一致させることにより、そのセット内の特定のデータオブジェクトにアクセスすることができる。ステップ1210において、ユーザ装置はデータオブジェクトをレンダリングする。ステップ1212において、ユーザ装置は呼イベントを処理する(例えば、発呼または受呼等により)。
【0061】
図13はユーザ装置がデータサーバから一つ以上のデータオブジェクトを得るために使用することができるもう一つの技術を提供する。本技術はステップ1302において開始され、そこでユーザ装置はトリガイベントが発生しているかどうかを確認する(前記識別されたユーザイベントのいずれか一つを含むことができる)。ステップ1304において、ユーザ装置はデータサーバにデータオブジェクト要求を送る。ステップ1306において、ユーザ装置はデータサーバから要求されたデータオブジェクトを受信する。ステップ1308において、ユーザ装置は受信したデータオブジェクトをレンダリングする。
【0062】
ステップ1304におけるデータオブジェクト要求は、特に、下記のパラメータの少なくとも一つを含むことができる。a)送信に使用するために要求されたプロトコル(例えば、WAP,WML,HDML,HTML,XML等)、b)データオブジェクトサーバの識別(例えば、サーバ名またはプレーンIPアドレス)、c)どの種類のイベントがデータオブジェクト要求をトリガしたかを示すコード(例えば、発呼開設)、d)少なくとも一つのB-パーティ装置に関連する表示されたB-番号、e)A-パーティアイデンティティおよび/または秘密A-パーティアイデンティティ(例えば、移動局のA-番号)、f)要求されたデータオブジェクトを戻す時にデータオブジェクトサーバにより使用されるA-パーティ(例えば、IPアドレス)の網アドレス、g)A-パーティのディスプレイ能力(例えば、画面解像度、オーディオ、等)を示す能力コード、h)使用される暗号方式または暗号鍵を示すコード、i)移動局が登録される国を示すコード(例えば、国コード)、j)現在のPLMN(V-PLMN)オペレータまたはA-パーティが(H-PLMN)加入を有するPLMNまたはその両方を識別するコード、k)移動局のベンダおよび移動局のタイプを示すコード、l)独自の装置アイデンティティを示すコード、および、m)パラメータの検証コード(例えば、チュックサム)。
【0063】
別の実施例では、加入者はデータサーバから一つ以上のデータオブジェクトを“手動”検索することができる(例えば、ユーザ装置のキーボードで適切な選択を行って)。この選択はトリガ通信イベントを構成する。
【0064】
図14は図13に示す手順に応答してデータオブジェクトサーバ(データオブジェクトサーバ150等)内で実施される対応する手順を示す。すなわち、ステップ1402において、データサーバはデータオブジェクト要求を受信する。典型的に、この要求は(典型的な実施例において)少なくともA-またはB-番号を指定する表示およびどの種類のアクションが要求をトリガしたかの指定を含んでいる。アドレス表示(例えば、A-またはB-番号)はデータオブジェクトサーバ内のメモリアドレス、またはある別の場所に維持されたもう一つのデータベース内に設けられたアドレスにマッピングされる。アドレスはホーンページ等のデータオブジェクトを指定することができる。データサーバはステップ1404においてデータオブジェクトを検索する。ステップ1402において受信された要求はユーザ装置ディスプレイ能力の表示を含むこともできる。この場合、ステップ1406において、データサーバは検索されたデータオブジェクトを要求されたフォーマットに適合させることができる。あるいは、データベースはデータオブジェクトを異なるフォーマットで格納することができる。この場合、データサーバは正しいフォーマットを有するデータオブジェクトを検索することにより要求に応じる。データサーバはステップ1408においてデータオブジェクトを送る。
【0065】
図13および図14で検討したデータ(例えば、要求およびデータオブジェクト)を転送するのにさまざまなデータ転送機構を使用することができる。例えば、SMSメッセージングを使用することができる。あるいは、GPRSデータパスを使用することができる。GPRSチャネルを使用する情報転送の詳細については本開示の関連出願の相互参照の項に示す出願に記載されている。
【0066】
3.バリエーション
前記したシステムおよび方法はさまざまな方法で修正することができる。例えば、データ網142および/またはPSTN128(または、他の網)を介して送信された全ての情報を転送する前に暗号化してメッセージの秘匿性を保証することができる。次に、受信サイトは送信された情報をディスプレイまたは処理する前に復号することができる。例えば、データサーバは所有者や加入者のユーザ装置に転送する前にデータオブジェクトを暗号化することができる。次に、ユーザ装置はデータオブジェクトを復号してからレンダリングすることができる。ユーザ装置は他のユーザ装置やデータサーバ等の他のエンティティに送る任意の要求、メッセージ、データオブジェクト、等を暗号化することもできる。
【0067】
もう一つのバリエーションでは、ユーザ装置のメモリは図15に示すように構成することができる。図において、典型的なメモリ1502は標準(すなわち、非可変)データ1504を含んでいる。標準データ1504は一つ以上のベーステンプレートを指定することができる。ベーステンプレートは複数の所有者により設計されたデータオブジェクト内の共通要素に関連することができる(例えば、多数の所有者が同じベーシックホーンページレイアウトを使用してそれらのページを設計する場合)。さらに、あるいは代わりに、ベーステンプレートは特定の所有者のデータオブジェクトセット内の共通特徴に関連することができる(例えば、所有者が同じ背景シーンを共有するいくつかのホーンページを有する場合)。一方、メモリ1502はデルタ(すなわち、可変)データ1506を含むこともできる。デルタデータはレンダリングされたデータオブジェクトの独自の特徴に関連する。独自の特徴は標準データ1504内に格納されたベーステンプレートからそれらを区別するレンダリングされたデータオブジェクトの特徴である。
【0068】
図16は典型的なデータオブジェクトに対する標準データ部1602およびデルタデータ部1604の一例を示す。この図はこれら二つの部分がどのように結合されてレンダリングされたオブジェクト1608を作り出すかも示している。特に、このデータオブジェクトに対して、標準データ部1602は一般的なメッセージを有するベーステンプレートを提供することができる。このメッセージはメッセージをパーソナル化するテキストを書き入れることができるフィールド1650を有する。さらに、標準データ部1602はデータオブジェクトをさらにパーソナル化するオーディオメッセージを書き入れることができるフィールド1652を含んでいる。一方、デルタデータ部1604は“電話をください”等のパーソナル化されたオーディオ挨拶と結合されたパーソナル化されたテキスト“ボブ”を含んでいる。デルタデータは標準データ部に“追加”されてレンダリングされたデータオブジェクト1608を作り出す。
【0069】
図15に示す記憶フォーマットはデータオブジェクトのより効率的な格納および転送を提供する。図17について、例えば、ユーザ装置1706(加入者“a”により操作される)はそのメモリ内に標準データ“s”を格納することができる。この標準データは複数のデータオブジェクトをレンダリングするのに使用することができる。このような冗長データの単一コピーを記憶することによりユーザ装置の記憶要求条件が低減される。さらに、ユーザ装置1706がその設計内で標準データを使用する追加データオブジェクトを受信する場合には、ユーザ装置1706にデルタデータを転送するだけでよい(データオブジェクトPPH1-aに対するデルタデータ1708等)。
【0070】
一実施例では、標準データは任意の時間にユーザ装置に転送することができる(例えば、必ずしも通信イベントが生じる時ではなく)。一実施例では、ユーザに提供されたSIMカードは一つ以上の共通データオブジェクトテンプレートを含む標準データを既に含んでいる。
【0071】
もう一つのバリエーションに従って、SMSプロトコルを使用する代わりまたは補足として、USSD(Unstructured Supplementary Service Data)プロトコルを使用してユーザ装置にデータオブジェクトを送信することができる。USSDおよびSMSは共にGSMシステムのシグナリングパスを使用してデータメッセージを送信することができる点において似ている。しかしながら、SMSプロトコルとは異なり、USSDプロトコルはストア-アンド-フォワード型のサービスは規定しない。データオブジェクトを転送するのにさらに他のプロトコルを使用することができる。
【0072】
図18はもう一つのバリエーションを示す。特に、本図はユーザ装置814に接続されるインターフェイスユニット1812に接続されたコンピュータ装置1810を含めることにより前の図面とは異なる構造を示す。一実施例では、コンピュータ装置1810はパーソナルコンピュータ装置を含むことができる。インターフェイスユニット1812はコンピュータ装置1810およびユーザ装置1814間で情報を転送するための任意の連結機構を含むことができる。コンピュータ装置1810およびユーザ装置1814間のリンクはハードワイヤリンク、ワイヤレスリンク(例えば、無線または赤外)、その他のタイプのリンクを含むことができる。一実施例では、インターフェイスユニット1812はさらにユーザ装置1814を受入れかつユーザ装置1814上に設けられた入出力端子(図示せず)と噛み合う適切な端子(図示せず)を含むソケット型の連結機構(図示せず)を含むことができる。
【0073】
図18に示すシステムの動作は図10に示す手順と類似性を有する。すなわち、例えば、コンピュータ装置1804または他のタイプのインターフェイス装置を使用して、所有者(または、他のエンティティ)がデータサーバ1806においてデータオブジェクトのマスターセットを生成する。次に、データサーバ1806はこのデータオブジェクトのマスターセットを受信して格納する。
【0074】
次に、データサーバ1806はデータオブジェクトのマスターセット内のデータオブジェクトセットを適切な受取人へ転送すべきかどうかを確認する。データオブジェクトセットをいつダウンロードするかを決定するのに異なる要因を使用するような異なるシステムを構成することができる。一実施例では、データオブジェクトは所有者(または、他のエンティティ)により生成された直後に転送される。
【0075】
もう一つの実施例では、ユーザ装置1814はコンピュータ装置1810を介してデータサーバ1806に要求を送る。この要求は一つ以上のデータオブジェクトをコンピュータ装置1810にダウンロードするようデータサーバ1806を命令することができる。特に、ユーザ装置1814はユーザ装置のローカルメモリ内(例えば、SIMカード内に格納されたユーザ装置の電話帳内、またはユーザ装置のもう一つのメモリ内)に格納されるデータオブジェクトに関連する更新されたデータオブジェクトを送るようデータサーバ1806を命令することができる。あるいは、ユーザ装置1814は、データサーバ1806がユーザ装置1814にダウンロードしなければならないと独立に決定するいかなるデータオブジェクトも送るように単純にデータサーバ1806を命令することができる。さらに、ユーザ装置1814はユーザ装置のローカルメモリ内に格納されたデータオブジェクトに関連する更新されたデータオブジェクトを送るようデータサーバ1806を命令することができるが、データサーバ1806はそれがこの要求に全部または一部従うかどうかの独立した判断をやはり遂行する。
【0076】
もう一つの実施例では、コンピュータ装置1810はデータサーバ1806に独立に要求を送る。すなわち、ユーザ装置1814がインターフェイスユニット1812を介してコンピュータ装置1810に接続されない場合でも、コンピュータ装置1810はデータサーバ1806に要求を送ることができる。この要求は一つ以上のデータオブジェクトをコンピュータ装置1810にダウンロードするようデータサーバ1806を命令することができる。特に、コンピュータ装置1810はユーザ装置のローカルメモリ内(例えば、SIMカード内に格納されたそのユーザ装置の電話帳内、またはユーザ装置のもう一つのメモリ内)に格納されるデータオブジェクトに関連する更新されたデータオブジェクトを送るようデータサーバ1806を命令することができる。別の実施例では、コンピュータ装置1810は周期的ベースでデータサーバ1806に要求を送るように構成することができる。
【0077】
もう一つの実施例では、データサーバ1806はコンピュータ1810やユーザ装置1814にそうするよう明確に要求されることなくコンピュータ1810へのデータオブジェクトの転送を開始することができる。すなわち、データサーバ1806はそれ自体の“タイムテーブル”を使用していつデータオブジェクトをダウンロードするか決定することができる。別の実施例では、コンピュータ装置1810、ユーザ装置1814、または他のエンティティ(例えば、所有者)はデータサーバ1806がコンピュータ1810にデータオブジェクトをダウンロードすべき周波数を指定する命令をデータサーバ1806に送ることができる。例えば、ユーザ装置1814を操作している加入者は、特定の所有者が自分のデータオブジェクトを頻繁に変えることが知られている場合には、その特定の所有者に対して比較的頻繁なベースでデータオブジェクトをダウンロードするようデータサーバ1806を命令することができる。
【0078】
当業者ならば、さらにバリエーションを使用して、転送されるデータオブジェクトのアイデンティティを決定するだけでなく、加入者“a”にデータオブジェクトが転送されるタイミングを決定することができることがお判りであろう。
【0079】
データオブジェクトを転送する時間であれば、データサーバ1806が受取人のコンピュータ装置に直接オブジェクトを転送する。図18のシナリオでは、データサーバ1806は加入者a’のコンピュータ装置1810にデータオブジェクトセットPPH1-aを転送する。転送はデータパケット網1808を介して従来のプロトコルにより行うことができる。データオブジェクトを受信したら、コンピュータ装置1810はインターフェイス1812を介して加入者のユーザ装置1814にデータオブジェクトを転送する。
【0080】
発明の精神および範囲を逸脱することなく前記した実施例を修正することができ、それは特許請求の範囲およびその法的に同等なものに含まれるものとする。
【0081】
関連特許の相互参照
本出願はその全体が本開示の一部としてここに組み入れられる2000年8月23日出願の特許出願第09/644,307号(’307出願),“Method and Apparatus for Exchange of Information in a Communication Network”に関連している。’307出願は、その全体が本開示の一部としてここに組み入れられる、2000年1月19日出願の仮特許出願第60/176,806号に基づいている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムのユーザにデータオブジェクトを供給する方法であって、
第1の通信装置においてレンダリングされるデータオブジェクトを生成するステップであって、レンダリングはトリガ通信イベントの発生時に行われ、データオブジェクトは第2の通信装置のユーザに関連する情報を提供するステップと、
データオブジェクトをデータサーバ内に格納するステップと、
第1の転送ステップにおいて、データサーバから第2の通信装置にデータオブジェクトを転送するステップと、
第2の転送ステップにおいて、第2の通信装置から第1の通信装置にデータオブジェクトを転送するステップと、
トリガ通信イベントが発生しているかどうかを確認するステップと、
トリガ通信イベントが発生したら第1の通信装置においてデータオブジェクトをレンダリングするステップと、
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−90263(P2012−90263A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219065(P2011−219065)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【分割の表示】特願2001−553329(P2001−553329)の分割
【原出願日】平成13年1月18日(2001.1.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニーモバイルコミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】