通信システム及び親局装置及び子局装置
【課題】機器の総稼働時間をユーザに効果的に通知する。
【解決手段】機器100は、電源オンの時刻を親局装置200に通知し、電源オフの時刻を親局装置200に通知する。親局装置200は、各機器100からの通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間を算出・更新し、機器100の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を機器100に設置されている子局装置300に対してリーダライタ装置400を介して送信する。子局装置300は、自局宛ての総稼働時間情報を受信する。子局装置300は、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ装置を有しており、リーダライタ装置400から受信した機器100の総稼働時間の段階に応じた表示パターンでインジケータ装置を表示させる。これにより、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握できる。
【解決手段】機器100は、電源オンの時刻を親局装置200に通知し、電源オフの時刻を親局装置200に通知する。親局装置200は、各機器100からの通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間を算出・更新し、機器100の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を機器100に設置されている子局装置300に対してリーダライタ装置400を介して送信する。子局装置300は、自局宛ての総稼働時間情報を受信する。子局装置300は、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ装置を有しており、リーダライタ装置400から受信した機器100の総稼働時間の段階に応じた表示パターンでインジケータ装置を表示させる。これにより、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等の資産の総稼働時間をユーザに効果的に通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
企業等のオフィスでは、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、プリンタ、コピー機といった電子機器が多数配置されており、情報化の進展とともに、これら電子機器の資産管理の重要性が高まっている。
電子機器の資産管理に関する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
【0003】
特許文献1では、ユーザ端末の総稼働時間(使用時間の積算)を算出し、算出した総稼働時間及びユーザ端末のメンテナンス状況を示すメンテナンス情報を用いてユーザ端末の価値情報を算出することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−110454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、特許文献1の技術はユーザ端末の総稼働時間を算出するものの、ユーザに総稼働時間を通知するものではない。
このため、ユーザが自身のユーザ端末の総稼働時間を知るためには、ユーザ端末内の総稼働時間の情報が記憶されている記憶領域から総稼働時間の情報を読み出し、総稼働時間をディスプレイ装置等に表示させるという操作が必要になる。
しかしながら、ユーザがこのような操作手順を熟知しているとは限らない。
また、ユーザが操作手順を熟知していたとしても、ユーザが主体的に操作を開始しなければならないため煩雑であり、また、日々の業務に忙殺されている状況ではこのような操作に割く時間を捻出すること自体が難しい。
更には、ユーザ端末の電源がオフになっている状態では、ユーザ端末を操作できず総稼働時間の情報を得ることができない。
このように、特許文献1の技術では、ユーザは、ユーザ端末の総稼働時間を知ることが難しく、このため、ユーザ端末のライフサイクルを把握することができない。
この結果、ユーザは事前に故障を予測できないため、突発的な故障による作業ロスが発生するという課題がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、機器の総稼働時間をユーザに効果的に通知する仕組みを実現することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る通信システムは、
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機器に設置されている子局装置において機器の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ部を表示させるため、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ部を一見するだけで総稼働時間を把握でき、また、機器の電源がオフになっていてもインジケータ部は表示される。
このため、表示パターンが変化した際に、機器のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1に係るシステム構成例を示す図。
【図2】実施の形態1に係る親局装置の構成例を示す図。
【図3】実施の形態1に係る子局装置の構成例を示す図。
【図4】実施の形態1に係る総稼働時間格納情報の例を示す図。
【図5】実施の形態1に係る子局−機器対応情報の例を示す図。
【図6】実施の形態1に係る表示パターン定義情報の例を示す図。
【図7】実施の形態1に係る親局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図8】実施の形態1に係る子局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図9】実施の形態1に係る耐用時間情報の例を示す図。
【図10】実施の形態1に係る表示パターン定義情報の例を示す図。
【図11】実施の形態2に係るシステム構成例を示す図。
【図12】実施の形態2に係る親局装置の構成例を示す図。
【図13】実施の形態2に係る子局装置の構成例を示す図。
【図14】実施の形態2に係る親局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図15】実施の形態2に係る子局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図16】実施の形態1及び2に係る親局装置及び子局装置のハードウェア構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
【0011】
図1において、機器100はパーソナルコンピュータ、コピー機等の管理対象の資産であり、対象機器の例である。
親局装置200は、LAN(Local Area Network)等のネットワークにより機器100と接続され、機器100と通信を行って機器100を管理する。親局装置200は例えばサーバ装置である。
子局装置300は、機器100に設置されており、リーダライタ装置400を介して親局装置200と通信を行う。なお、子局装置300が機器100に設置されているとは、子局装置300が機器100に接続、搭載、貼付されていることも含む意味である。
リーダライタ装置400は、親局装置200にLANを介して接続し、また、子局装置300と無線通信を行う。リーダライタ装置400は無線通信中継装置の例である。
なお、後述するように、本実施の形態では、子局装置300には無線通信手段としてRFID(Radio Frequency IDentification)タグが含まれている例を説明するため、無線通信中継装置の例としてリーダライタ装置400を用いている。
子局装置300に他の形態の無線通信手段が含まれている場合は、その無線通信手段に対応する無線通信中継装置が用いられる。
【0012】
次に、図1の構成に基づいて、本実施の形態に係る動作例を概説する。
【0013】
機器100は、電源をオンにした際に電源をオンにしたことを稼働開始通知としてLANを介して親局装置200に通知する。
また、機器100は、電源をオフにする際に電源をオフにすることを稼働終了通知としてLANを介して親局装置200に通知する。
親局装置200は、各機器100からの稼働開始通知と稼働終了通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間(稼働時間の積算値)を算出・更新し、機器100ごとの総稼働時間を記憶する。
親局装置200は、機器100と子局装置300の対応付けを記憶しており、定期的に(例えば、毎日定刻に)又は不定期に(機器100の稼働が終了する度に)、機器100の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を当該機器100に設置されている子局装置300に対してリーダライタ装置400を介して送信する。
子局装置300は、リーダライタ装置400から無線配信された総稼働時間情報のうち、自局宛ての総稼働時間情報を受信する。
各子局装置300は、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ装置を有しており、リーダライタ装置400から受信した機器100の総稼働時間の段階に応じた表示パターンでインジケータ装置を表示させる。
インジケータ装置は、例えば、赤、黄、青のLED(Light Emitting Diode)から構成され、総稼働時間の段階に応じて発光色を変えることが考えられる。
このように、本実施の形態に係るシステムでは、機器100に設置されている子局装置300において機器100の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ装置を表示させる。
これにより、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握できる。
また、機器100の電源がオフになっていてもインジケータ装置は例えば内蔵電池により通電しており、機器100の電源がオフになっていても総稼働時間に応じた表示パターンは示されている(LEDが発光している)。
ユーザ又はシステム管理者は、表示パターンが変化した際(例えば、青で点灯していたのが黄色に変化した際)に、機器100のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器100に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
【0014】
次に、図2を参照して本実施の形態に係る親局装置200の構成例を説明する。
【0015】
図2において、親局通信部201は、LANを介して機器100及びリーダライタ装置400と通信する。
より具体的には、親局通信部201は、機器100から稼働開始通知及び稼働終了通知を受信し、また、リーダライタ装置400に総稼働時間情報に送信する。
【0016】
総稼働時間算出部202は、機器100ごとに、稼働開始通知及び稼働終了通知に基づき、総稼働時間を算出し、算出した機器100の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する。
【0017】
通知情報保存部203は、機器100から受信した稼働開始通知を、当該機器100から稼働終了通知を受信するまで一時的に保持しておく。
【0018】
総稼働時間記憶部204は、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間を記憶する。
総稼働時間記憶部204は、例えば、図4に示す総稼働時間格納情報にて総稼働時間を記憶する。
図4において、機器IDの欄には各機器100の識別子が記述され、種類の欄には各機器100の機種(パーソナルコンピュータ、コピー機、プリンタ等)が記述され、型名の欄には各機器100の型名が記述され、総稼働時間の欄には総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間が記述される。
【0019】
子局−機器対応情報記憶部205は、機器100と子局装置300の対応関係を示す子局−機器対応情報を記憶している。
子局−機器対応情報記憶部205は、例えば、図5に示す形式の子局−機器対応情報を記憶している。
図5において、機器IDの欄には各機器100の識別子が記述され、子局IDの欄には、機器100に設置されている子局装置300の識別子が記述される。
【0020】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る子局装置300の構成例を説明する。
図3に示すように、子局装置300はRFIDタグ301と制御装置302とインジケータ装置303に大別される。
なお、RFIDタグ301は、パッシブタイプ(リーダライタ装置からの電波をエネルギー源として動作し、電池を内蔵していないタグ)であってもアクティブタイプ(電池を内蔵しているタグ)であってもよい。
また、インジケータ装置303は、インジケータ部に相当する。
【0021】
RFIDタグ301においてタグ通信部3011は、リーダライタ装置400と無線通信を行う。
より具体的には、タグ通信部3011はリーダライタ装置400からから無線通信により総稼動時間情報を受信する。
また、タグ通信部3011は、リーダライタ装置400から読み出し要求を受信した場合には、総稼働時間情報記憶部3013に格納されている総稼働時間情報や機器情報記憶部3014に格納されている機器100の機器IDをリーダライタ装置400に送信する。
タグ通信部3011は子局通信部の例である。
【0022】
タグ制御部3012は、RFIDタグ301の全体の制御を行う。
より具体的には、タグ通信部3011が総稼動時間情報を受信した場合には、総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納する。
また、タグ制御部3012は、稼働時間情報の複製をタグ通信部3011から制御装置通信部3021に送信する。
また、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が読み出し要求を受信した場合には、総稼働時間情報記憶部3013に格納されている稼働時間情報を読み出し、タグ通信部3011からリーダライタ装置400に送信する。
【0023】
総稼働時間情報記憶部3013は、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から受信した総稼動時間情報を記憶する。
【0024】
機器情報記憶部3014は、子局装置300が設置されている機器100の識別子である機器ID(図5に示した機器IDと同じもの)を記憶している。
また、子局装置300自身の識別子である子局ID(図5に示した子局IDと同じもの)を記憶している。
【0025】
制御装置302において、制御装置通信部3021は、タグ通信部3011と通信を行って、総稼働時間情報記憶部3013に記憶されている総稼働時間情報を受信する。
【0026】
表示制御部3022は、インジケータ装置303における表示パターンを制御する。
図3の例では、総稼働時間の段階に応じて、赤、黄、青のうちの対応するLEDを点灯させるためにスイッチのオンオフを制御する。
【0027】
表示パターン定義情報記憶部3023は、機器100の総稼働時間の段階ごとにインジケータ装置303の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する。
表示パターン定義情報記憶部3023は、例えば、図6に示す表示パターン定義情報を記憶する。
図6において、総稼働時間の欄には総稼働時間の段階が記述され、発光色の欄には、発光させるLEDが記述されている。
【0028】
図3の例では、インジケータ装置303には、赤色LED3031、黄色LED3032、青色LED3033の3つのLEDが配置されており、表示制御部3022に制御により各LEDが発光する。
【0029】
次に、図7に従って、本実施の形態に係る親局装置200の動作例を説明する。
【0030】
まず、機器100から通知を受信すると(S101でYES)、総稼働時間算出部202が、受信した通知が稼働開始通知であるか否かを判断し(S102)、稼働開始通知である場合(S102でYES)は、稼働開始通知に含まれている機器IDと稼働開始通知を通知情報保存部203に保存する(S103)。
なお、稼働開始通知であるか稼働終了通知であるか又は他の種類の通知であるかの判別は、例えば、パケットヘッダーの所定位置に通知の種類を判別するためのフラグが設けられており、このフラグを参照することで通知の種類を判別できるものとする。
【0031】
一方、稼働開始通知でない場合(S102でNO)は、総稼働時間算出部202は稼働終了通知であるか否かを判断し(S104)、稼働終了通知でない場合(S104でNO)は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S112)。
稼働終了通知である場合(S104でYES)は、総稼働時間算出部202は、通知情報保存部203に保存されている機器IDと稼働開始通知の対のうち、受信した稼働終了通知の機器IDと同じ機器IDのものを抽出する(S105)。
更に、総稼働時間算出部202は、総稼働時間記憶部204に格納されている総稼働時間格納情報のレコードのうち、受信した稼働終了通知の機器IDが含まれているレコードを抽出する(S106)。
【0032】
次に、総稼働時間算出部202は、今回の稼働時間(最新の稼働開始通知の稼働開始時刻と最新の稼働終了通知の稼働終了時刻との差)を、S106で抽出したレコードに記述されている総稼働時間に加算して総稼働時間を更新する(S107)。
次に、総稼働時間算出部202は、S107で更新した総稼働時間を総稼働時間記憶部204に格納する(S108)。
【0033】
次に、総稼働時間算出部202は、S107で総稼働時間を更新した機器IDに対応する子局IDを子局−機器対応情報記憶部205内の子局−機器対応情報から抽出する(S109)。
そして、総稼働時間算出部202は、S109で抽出した子局IDを宛先として含み、最新の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を生成し(S110)、親局通信部201が総稼働時間情報をリーダライタ装置400に送信し、リーダライタ装置400から子局装置300に向けて無線送信させる(S111)。
【0034】
なお、図7の例では、機器100の稼動開始時に稼動開始通知を送信し、稼動終了時に稼動終了通知を親局装置200に送信しているが、これに代えて、稼動開始時刻及び稼働終了時刻から機器100が稼動時間を算出し、保持し、保持している稼働時間を定期的に親局装置20に通知するようにしてもよい。
【0035】
次に、図8に従って本実施の形態に係る子局装置300の動作例を説明する。
【0036】
まず、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から自局宛ての情報を受信した場合(S201)に、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報であるか否かを判断する(S202)。
総稼働時間情報である場合(S202でYES)は、タグ制御部3012は総稼働時間情報の複製を生成し、一方の総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納するとともに(S203)、他方の総稼働時間情報をタグ通信部3011からタグ制御部3012に送信させる。
なお、総稼働時間情報であるか読み出し要求であるか又は他の種類の通知であるかの判別は、例えば、パケットヘッダーの所定位置に通知の種類を判別するためのフラグが設けられており、このフラグを参照することで通知の種類を判別できるものとする。
【0037】
次に、制御装置通信部3021がタグ通信部3011から総稼働時間情報を受信するとともに、表示制御部3022が表示パターン定義情報記憶部3023から表示パターン定義情報を読み出す(S204)。
そして、表示制御部3022は、制御装置通信部3021が受信した総稼働時間情報が表示パターン定義情報のうちのどの段階であるかを判断して、対応する発光色を特定する(S205)。
そして、表示制御部3022は、スイッチを制御してS205で決定した発光色に対応するLEDを発光させる(S206)。
【0038】
上記のS202でNOであった場合、すなわち、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報ではない場合は、総稼働時間算出部202はその情報が読み出し要求であるか否かを判断し(S207)、読み出し要求である場合(S207でYES)は、読み出し要求で要求されている情報(総稼働時間情報や機器ID)を総稼働時間情報記憶部3013、機器情報記憶部3014から読み出し、タグ通信部3011から送信させる(S208)。
一方、読み出し要求でない場合(S207でNO)は、タグ制御部3012は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S209)。
【0039】
以上では、親局装置200から子局装置300に対して具体的な総稼働時間(例えば、5000時間)を送信し、子局装置300では図6に示すように具体的な総稼働時間の段階に対して発光色を定義して、総稼働時間の段階に対応させて発光色を決定している。
これに対して、例えば、親局装置200において図9に示すように機器100の型名ごとに耐用時間(平均寿命)が定義されている耐用時間情報を保持し、総稼働時間算出部202は算出した総稼働時間が図9の耐用時間に対してどのレベルにあるのか(総稼働時間が耐用時間の何%に当たるのか)を計算し、総稼働時間をパーセンテージ表示した総稼働時間情報を送信する。
そして、子局装置300では、図10に示す表示パターン定義情報を保持し、リーダライタ装置400から受信した総稼働時間情報に示されるパーセンテージ値が図10のどの段階にあるのかを判別して発光色を決定するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態2.
図11は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
図11において、図1との相違点は、リーダライタ装置400から総稼働時間情報に加えて表示パターン情報が送信される点である。
つまり、親局装置200は、総稼働時間に基づき子局装置300のインジケータ装置に表示させる表示パターンを決定し、決定した表示パターンを示す表示パターン情報をリーダライタ装置400を介して子局装置300に送信する。
そして、子局装置300では、受信した表示パターン情報に従ってインジケータ装置を表示させる。
他の点は、図1と同じである。
【0041】
図12は、本実施の形態に係る親局装置200の構成例を示す。
図12では、図2と比較して、表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207が追加になっている。
表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207以外の要素は図2と同じであるため、表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207についてのみ説明する。
【0042】
表示パターン定義情報記憶部206は、機器100の総稼働時間の段階ごとに複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する。
この表示パターン定義情報は、例えば、図6と同じ形式である。
【0043】
表示パターン判定部207は、表示パターン定義情報に基づき、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する。
【0044】
図13は、本実施の形態に係る子局装置300の構成例を示す。
図13では、図3と比較して表示パターン定義情報記憶部3023がない構成となっている。
図13の各要素は、図3と同じであるため、各要素の説明は省略する。
【0045】
次に、図14に従って、本実施の形態に係る親局装置200の動作例を説明する。
【0046】
まず、図7で説明したS101〜S109の動作を行う。
すなわち、総稼働時間算出部202が、各機器100からの稼働開始通知と稼働終了通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間を算出・更新し、また、機器100に対応する子局の子局IDを抽出する。
次に、表示パターン判定部207が表示パターン定義情報記憶部206から表示パターン定義情報を読み出し(S301)、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間の段階に応じて子局装置300のインジケータ装置303に表示させる表示パターン(発光させるLED)を決定する(S302)。
次に、総稼働時間算出部202が総稼働時間を通知する総稼働時間情報を生成し、また、表示パターン判定部207が表示パターンを通知する表示パターン情報を生成する(S303)。
次に、親局通信部201が総稼働時間情報と表示パターン情報をリーダライタ装置400に送信し、リーダライタ装置400から子局装置300に総稼働時間情報と表示パターン情報を送信させる(S304)。
【0047】
次に、図15に従って、本実施の形態に係る子局装置300の動作例を説明する。
【0048】
まず、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から自局宛ての情報を受信した場合(S201)に、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報及び表示パターン情報であるか否かを判断する(S401)。
総稼働時間情報及び表示パターン情報である場合(S401でYES)は、タグ制御部3012は総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納するとともに(S203)、表示パターン情報をタグ通信部3011からタグ制御部3012に送信させる。
【0049】
次に、制御装置通信部3021がタグ通信部3011から表示パターン情報を受信すると、表示制御部3022は、制御装置通信部3021が受信した表示パターン情報に従って発光色を特定する(S402)。
そして、表示制御部3022は、スイッチを制御してS402で決定した発光色に対応するLEDを発光させる(S206)。
【0050】
上記のS401でNOであった場合、すなわち、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報及び表示パターン情報ではない場合は、総稼働時間算出部202はその情報が読み出し要求であるか否かを判断し(S207)、読み出し要求である場合(S207でYES)は、読み出し要求で要求されている情報(総稼働時間情報や機器ID)を総稼働時間情報記憶部3013、機器情報記憶部3014から読み出し、タグ通信部3011から送信させる(S208)。
一方、読み出し要求でない場合(S207でNO)は、タグ制御部3012は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S209)。
【0051】
なお、本実施の形態では、親局装置200から総稼働時間情報と表示パターン情報の両者を送信することとしているが、親局装置200から子局装置300に表示パターン情報のみを送信するようにしてもよい。
例えば、各機器100の総稼働時間は親局装置200から取得することとし、子局装置300に対して総稼働時間の応答を要求しない場合は、親局装置200から子局装置300に総稼働時間情報を送信しなくてもよい。
【0052】
このように、実施の形態1及び2によれば、機器100に設置されている子局装置300において機器100の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ装置を表示させる。
これにより、ユーザやシステム管理者が主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握でき、また、機器100の電源がオフになっていてもインジケータ装置は表示されている。
ユーザは、例えば、表示パターンが変化した際(例えば、青で点灯していたのが黄色に変化した際)に、機器100のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器100に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
また、システム管理者が、例えばオフィスを一周してオフィスに配置されている各機器(パーソナルコンピュータ、コピー機、プリンタ等)のLEDの発光色を確認することにより各機器のライフサイクルの段階を把握することができる。
【0053】
以上の説明では、インジケータ装置として3色のLEDを用いる例を説明したが、発光色は3色に限らない。
また、例えば、1つのLEDにおいて総稼働時間の段階に応じて点滅速度を変化させるようにしてもよい。
例えば、総稼働時間が多くなるに従って、点滅速度を早くするようにしてもよい。
更には、総稼働時間に対応する発光色のLEDの点灯とともに、総稼働時間の値(5000時間等)をインジケータ装置に表示させてもよい。
また、LEDでなくても、総稼働時間のレベルに応じて表示パターンを変化させられる形態であればよく、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等を用いていもよい。
【0054】
最後に、実施の形態1及び2に示した機器100及び親局装置200のハードウェア構成例について説明する。
図16は、実施の形態1及び2に示す機器100及び親局装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図16の構成は、あくまでも機器100及び親局装置200のハードウェア構成の一例を示すものであり、機器100及び親局装置200のハードウェア構成は図16に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
【0055】
図16において、機器100及び親局装置200は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
実施の形態1及び2で説明した通知情報保存部203、総稼働時間記憶部204、子局−機器対応情報記憶部205及び表示パターン定義情報記憶部206は、RAM914、磁気ディスク装置920等により実現される。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901などは、出力装置の一例である。
【0056】
通信ボード915は、図1に示すように、ネットワークに接続されている。例えば、通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットワーク)などに接続されている。
【0057】
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がオペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922を利用しながら実行する。
【0058】
また、RAM914には、CPU911に実行させるオペレーティングシステム921のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
【0059】
また、ROM913には、BIOS(Basic Input Output System)プログラムが格納され、磁気ディスク装置920にはブートプログラムが格納されている。
機器100及び親局装置200の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
【0060】
上記プログラム群923には、実施の形態1及び2の説明において「〜部」(通知情報保存部203、総稼働時間記憶部204、子局−機器対応情報記憶部205及び表示パターン定義情報記憶部206以外、以下同様)として説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
【0061】
ファイル群924には、実施の形態1及び2の説明において、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の算出」、「〜の比較」、「〜の評価」、「〜の更新」、「〜の設定」、「〜の抽出」、「〜の選択」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1及び2で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0062】
また、実施の形態1及び2の説明において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。
すなわち、実施の形態1及び2で説明したフローチャートに示すステップ、手順、処理により、本発明を方法として捉えることができる。
また、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、実施の形態1及び2の「〜部」、としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1及び2の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0063】
このように、実施の形態1及び2に示す機器100及び親局装置200は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータ等であり、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
【0064】
また、図示を省略しているが子局装置300の制御装置302においてもCPU、RAM、フラッシュメモリ等が配置され、表示パターン定義情報記憶部3023を例えばフラッシュメモリで構成し、また、表示制御部3022の機能を実現するプログラムをRAMに格納し、CPUが表示制御部3022の機能を実現するプログラムを実行することで表示制御部3022が動作する。
【符号の説明】
【0065】
100 機器、200 親局装置、201 親局通信部、202 総稼働時間算出部、203 通知情報保存部、204 総稼働時間記憶部、205 子局−機器対応情報記憶部、206 表示パターン定義情報記憶部、207 表示パターン判定部、300 子局装置、301 RFIDタグ、302 制御装置、303 インジケータ装置、400 リーダライタ装置、3011 タグ通信部、3012 タグ制御部、3013 総稼働時間情報記憶部、3014 機器情報記憶部、3021 制御装置通信部、3022 表示制御部、3023 表示パターン定義情報記憶部、3031 赤色LED、3032 黄色LED、3033 青色LED。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等の資産の総稼働時間をユーザに効果的に通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
企業等のオフィスでは、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、プリンタ、コピー機といった電子機器が多数配置されており、情報化の進展とともに、これら電子機器の資産管理の重要性が高まっている。
電子機器の資産管理に関する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
【0003】
特許文献1では、ユーザ端末の総稼働時間(使用時間の積算)を算出し、算出した総稼働時間及びユーザ端末のメンテナンス状況を示すメンテナンス情報を用いてユーザ端末の価値情報を算出することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−110454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、特許文献1の技術はユーザ端末の総稼働時間を算出するものの、ユーザに総稼働時間を通知するものではない。
このため、ユーザが自身のユーザ端末の総稼働時間を知るためには、ユーザ端末内の総稼働時間の情報が記憶されている記憶領域から総稼働時間の情報を読み出し、総稼働時間をディスプレイ装置等に表示させるという操作が必要になる。
しかしながら、ユーザがこのような操作手順を熟知しているとは限らない。
また、ユーザが操作手順を熟知していたとしても、ユーザが主体的に操作を開始しなければならないため煩雑であり、また、日々の業務に忙殺されている状況ではこのような操作に割く時間を捻出すること自体が難しい。
更には、ユーザ端末の電源がオフになっている状態では、ユーザ端末を操作できず総稼働時間の情報を得ることができない。
このように、特許文献1の技術では、ユーザは、ユーザ端末の総稼働時間を知ることが難しく、このため、ユーザ端末のライフサイクルを把握することができない。
この結果、ユーザは事前に故障を予測できないため、突発的な故障による作業ロスが発生するという課題がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、機器の総稼働時間をユーザに効果的に通知する仕組みを実現することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る通信システムは、
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機器に設置されている子局装置において機器の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ部を表示させるため、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ部を一見するだけで総稼働時間を把握でき、また、機器の電源がオフになっていてもインジケータ部は表示される。
このため、表示パターンが変化した際に、機器のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1に係るシステム構成例を示す図。
【図2】実施の形態1に係る親局装置の構成例を示す図。
【図3】実施の形態1に係る子局装置の構成例を示す図。
【図4】実施の形態1に係る総稼働時間格納情報の例を示す図。
【図5】実施の形態1に係る子局−機器対応情報の例を示す図。
【図6】実施の形態1に係る表示パターン定義情報の例を示す図。
【図7】実施の形態1に係る親局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図8】実施の形態1に係る子局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図9】実施の形態1に係る耐用時間情報の例を示す図。
【図10】実施の形態1に係る表示パターン定義情報の例を示す図。
【図11】実施の形態2に係るシステム構成例を示す図。
【図12】実施の形態2に係る親局装置の構成例を示す図。
【図13】実施の形態2に係る子局装置の構成例を示す図。
【図14】実施の形態2に係る親局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図15】実施の形態2に係る子局装置の動作例を示すフローチャート図。
【図16】実施の形態1及び2に係る親局装置及び子局装置のハードウェア構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
【0011】
図1において、機器100はパーソナルコンピュータ、コピー機等の管理対象の資産であり、対象機器の例である。
親局装置200は、LAN(Local Area Network)等のネットワークにより機器100と接続され、機器100と通信を行って機器100を管理する。親局装置200は例えばサーバ装置である。
子局装置300は、機器100に設置されており、リーダライタ装置400を介して親局装置200と通信を行う。なお、子局装置300が機器100に設置されているとは、子局装置300が機器100に接続、搭載、貼付されていることも含む意味である。
リーダライタ装置400は、親局装置200にLANを介して接続し、また、子局装置300と無線通信を行う。リーダライタ装置400は無線通信中継装置の例である。
なお、後述するように、本実施の形態では、子局装置300には無線通信手段としてRFID(Radio Frequency IDentification)タグが含まれている例を説明するため、無線通信中継装置の例としてリーダライタ装置400を用いている。
子局装置300に他の形態の無線通信手段が含まれている場合は、その無線通信手段に対応する無線通信中継装置が用いられる。
【0012】
次に、図1の構成に基づいて、本実施の形態に係る動作例を概説する。
【0013】
機器100は、電源をオンにした際に電源をオンにしたことを稼働開始通知としてLANを介して親局装置200に通知する。
また、機器100は、電源をオフにする際に電源をオフにすることを稼働終了通知としてLANを介して親局装置200に通知する。
親局装置200は、各機器100からの稼働開始通知と稼働終了通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間(稼働時間の積算値)を算出・更新し、機器100ごとの総稼働時間を記憶する。
親局装置200は、機器100と子局装置300の対応付けを記憶しており、定期的に(例えば、毎日定刻に)又は不定期に(機器100の稼働が終了する度に)、機器100の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を当該機器100に設置されている子局装置300に対してリーダライタ装置400を介して送信する。
子局装置300は、リーダライタ装置400から無線配信された総稼働時間情報のうち、自局宛ての総稼働時間情報を受信する。
各子局装置300は、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ装置を有しており、リーダライタ装置400から受信した機器100の総稼働時間の段階に応じた表示パターンでインジケータ装置を表示させる。
インジケータ装置は、例えば、赤、黄、青のLED(Light Emitting Diode)から構成され、総稼働時間の段階に応じて発光色を変えることが考えられる。
このように、本実施の形態に係るシステムでは、機器100に設置されている子局装置300において機器100の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ装置を表示させる。
これにより、ユーザが主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握できる。
また、機器100の電源がオフになっていてもインジケータ装置は例えば内蔵電池により通電しており、機器100の電源がオフになっていても総稼働時間に応じた表示パターンは示されている(LEDが発光している)。
ユーザ又はシステム管理者は、表示パターンが変化した際(例えば、青で点灯していたのが黄色に変化した際)に、機器100のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器100に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
【0014】
次に、図2を参照して本実施の形態に係る親局装置200の構成例を説明する。
【0015】
図2において、親局通信部201は、LANを介して機器100及びリーダライタ装置400と通信する。
より具体的には、親局通信部201は、機器100から稼働開始通知及び稼働終了通知を受信し、また、リーダライタ装置400に総稼働時間情報に送信する。
【0016】
総稼働時間算出部202は、機器100ごとに、稼働開始通知及び稼働終了通知に基づき、総稼働時間を算出し、算出した機器100の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する。
【0017】
通知情報保存部203は、機器100から受信した稼働開始通知を、当該機器100から稼働終了通知を受信するまで一時的に保持しておく。
【0018】
総稼働時間記憶部204は、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間を記憶する。
総稼働時間記憶部204は、例えば、図4に示す総稼働時間格納情報にて総稼働時間を記憶する。
図4において、機器IDの欄には各機器100の識別子が記述され、種類の欄には各機器100の機種(パーソナルコンピュータ、コピー機、プリンタ等)が記述され、型名の欄には各機器100の型名が記述され、総稼働時間の欄には総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間が記述される。
【0019】
子局−機器対応情報記憶部205は、機器100と子局装置300の対応関係を示す子局−機器対応情報を記憶している。
子局−機器対応情報記憶部205は、例えば、図5に示す形式の子局−機器対応情報を記憶している。
図5において、機器IDの欄には各機器100の識別子が記述され、子局IDの欄には、機器100に設置されている子局装置300の識別子が記述される。
【0020】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る子局装置300の構成例を説明する。
図3に示すように、子局装置300はRFIDタグ301と制御装置302とインジケータ装置303に大別される。
なお、RFIDタグ301は、パッシブタイプ(リーダライタ装置からの電波をエネルギー源として動作し、電池を内蔵していないタグ)であってもアクティブタイプ(電池を内蔵しているタグ)であってもよい。
また、インジケータ装置303は、インジケータ部に相当する。
【0021】
RFIDタグ301においてタグ通信部3011は、リーダライタ装置400と無線通信を行う。
より具体的には、タグ通信部3011はリーダライタ装置400からから無線通信により総稼動時間情報を受信する。
また、タグ通信部3011は、リーダライタ装置400から読み出し要求を受信した場合には、総稼働時間情報記憶部3013に格納されている総稼働時間情報や機器情報記憶部3014に格納されている機器100の機器IDをリーダライタ装置400に送信する。
タグ通信部3011は子局通信部の例である。
【0022】
タグ制御部3012は、RFIDタグ301の全体の制御を行う。
より具体的には、タグ通信部3011が総稼動時間情報を受信した場合には、総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納する。
また、タグ制御部3012は、稼働時間情報の複製をタグ通信部3011から制御装置通信部3021に送信する。
また、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が読み出し要求を受信した場合には、総稼働時間情報記憶部3013に格納されている稼働時間情報を読み出し、タグ通信部3011からリーダライタ装置400に送信する。
【0023】
総稼働時間情報記憶部3013は、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から受信した総稼動時間情報を記憶する。
【0024】
機器情報記憶部3014は、子局装置300が設置されている機器100の識別子である機器ID(図5に示した機器IDと同じもの)を記憶している。
また、子局装置300自身の識別子である子局ID(図5に示した子局IDと同じもの)を記憶している。
【0025】
制御装置302において、制御装置通信部3021は、タグ通信部3011と通信を行って、総稼働時間情報記憶部3013に記憶されている総稼働時間情報を受信する。
【0026】
表示制御部3022は、インジケータ装置303における表示パターンを制御する。
図3の例では、総稼働時間の段階に応じて、赤、黄、青のうちの対応するLEDを点灯させるためにスイッチのオンオフを制御する。
【0027】
表示パターン定義情報記憶部3023は、機器100の総稼働時間の段階ごとにインジケータ装置303の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する。
表示パターン定義情報記憶部3023は、例えば、図6に示す表示パターン定義情報を記憶する。
図6において、総稼働時間の欄には総稼働時間の段階が記述され、発光色の欄には、発光させるLEDが記述されている。
【0028】
図3の例では、インジケータ装置303には、赤色LED3031、黄色LED3032、青色LED3033の3つのLEDが配置されており、表示制御部3022に制御により各LEDが発光する。
【0029】
次に、図7に従って、本実施の形態に係る親局装置200の動作例を説明する。
【0030】
まず、機器100から通知を受信すると(S101でYES)、総稼働時間算出部202が、受信した通知が稼働開始通知であるか否かを判断し(S102)、稼働開始通知である場合(S102でYES)は、稼働開始通知に含まれている機器IDと稼働開始通知を通知情報保存部203に保存する(S103)。
なお、稼働開始通知であるか稼働終了通知であるか又は他の種類の通知であるかの判別は、例えば、パケットヘッダーの所定位置に通知の種類を判別するためのフラグが設けられており、このフラグを参照することで通知の種類を判別できるものとする。
【0031】
一方、稼働開始通知でない場合(S102でNO)は、総稼働時間算出部202は稼働終了通知であるか否かを判断し(S104)、稼働終了通知でない場合(S104でNO)は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S112)。
稼働終了通知である場合(S104でYES)は、総稼働時間算出部202は、通知情報保存部203に保存されている機器IDと稼働開始通知の対のうち、受信した稼働終了通知の機器IDと同じ機器IDのものを抽出する(S105)。
更に、総稼働時間算出部202は、総稼働時間記憶部204に格納されている総稼働時間格納情報のレコードのうち、受信した稼働終了通知の機器IDが含まれているレコードを抽出する(S106)。
【0032】
次に、総稼働時間算出部202は、今回の稼働時間(最新の稼働開始通知の稼働開始時刻と最新の稼働終了通知の稼働終了時刻との差)を、S106で抽出したレコードに記述されている総稼働時間に加算して総稼働時間を更新する(S107)。
次に、総稼働時間算出部202は、S107で更新した総稼働時間を総稼働時間記憶部204に格納する(S108)。
【0033】
次に、総稼働時間算出部202は、S107で総稼働時間を更新した機器IDに対応する子局IDを子局−機器対応情報記憶部205内の子局−機器対応情報から抽出する(S109)。
そして、総稼働時間算出部202は、S109で抽出した子局IDを宛先として含み、最新の総稼働時間を通知する総稼働時間情報を生成し(S110)、親局通信部201が総稼働時間情報をリーダライタ装置400に送信し、リーダライタ装置400から子局装置300に向けて無線送信させる(S111)。
【0034】
なお、図7の例では、機器100の稼動開始時に稼動開始通知を送信し、稼動終了時に稼動終了通知を親局装置200に送信しているが、これに代えて、稼動開始時刻及び稼働終了時刻から機器100が稼動時間を算出し、保持し、保持している稼働時間を定期的に親局装置20に通知するようにしてもよい。
【0035】
次に、図8に従って本実施の形態に係る子局装置300の動作例を説明する。
【0036】
まず、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から自局宛ての情報を受信した場合(S201)に、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報であるか否かを判断する(S202)。
総稼働時間情報である場合(S202でYES)は、タグ制御部3012は総稼働時間情報の複製を生成し、一方の総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納するとともに(S203)、他方の総稼働時間情報をタグ通信部3011からタグ制御部3012に送信させる。
なお、総稼働時間情報であるか読み出し要求であるか又は他の種類の通知であるかの判別は、例えば、パケットヘッダーの所定位置に通知の種類を判別するためのフラグが設けられており、このフラグを参照することで通知の種類を判別できるものとする。
【0037】
次に、制御装置通信部3021がタグ通信部3011から総稼働時間情報を受信するとともに、表示制御部3022が表示パターン定義情報記憶部3023から表示パターン定義情報を読み出す(S204)。
そして、表示制御部3022は、制御装置通信部3021が受信した総稼働時間情報が表示パターン定義情報のうちのどの段階であるかを判断して、対応する発光色を特定する(S205)。
そして、表示制御部3022は、スイッチを制御してS205で決定した発光色に対応するLEDを発光させる(S206)。
【0038】
上記のS202でNOであった場合、すなわち、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報ではない場合は、総稼働時間算出部202はその情報が読み出し要求であるか否かを判断し(S207)、読み出し要求である場合(S207でYES)は、読み出し要求で要求されている情報(総稼働時間情報や機器ID)を総稼働時間情報記憶部3013、機器情報記憶部3014から読み出し、タグ通信部3011から送信させる(S208)。
一方、読み出し要求でない場合(S207でNO)は、タグ制御部3012は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S209)。
【0039】
以上では、親局装置200から子局装置300に対して具体的な総稼働時間(例えば、5000時間)を送信し、子局装置300では図6に示すように具体的な総稼働時間の段階に対して発光色を定義して、総稼働時間の段階に対応させて発光色を決定している。
これに対して、例えば、親局装置200において図9に示すように機器100の型名ごとに耐用時間(平均寿命)が定義されている耐用時間情報を保持し、総稼働時間算出部202は算出した総稼働時間が図9の耐用時間に対してどのレベルにあるのか(総稼働時間が耐用時間の何%に当たるのか)を計算し、総稼働時間をパーセンテージ表示した総稼働時間情報を送信する。
そして、子局装置300では、図10に示す表示パターン定義情報を保持し、リーダライタ装置400から受信した総稼働時間情報に示されるパーセンテージ値が図10のどの段階にあるのかを判別して発光色を決定するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態2.
図11は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
図11において、図1との相違点は、リーダライタ装置400から総稼働時間情報に加えて表示パターン情報が送信される点である。
つまり、親局装置200は、総稼働時間に基づき子局装置300のインジケータ装置に表示させる表示パターンを決定し、決定した表示パターンを示す表示パターン情報をリーダライタ装置400を介して子局装置300に送信する。
そして、子局装置300では、受信した表示パターン情報に従ってインジケータ装置を表示させる。
他の点は、図1と同じである。
【0041】
図12は、本実施の形態に係る親局装置200の構成例を示す。
図12では、図2と比較して、表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207が追加になっている。
表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207以外の要素は図2と同じであるため、表示パターン定義情報記憶部206と表示パターン判定部207についてのみ説明する。
【0042】
表示パターン定義情報記憶部206は、機器100の総稼働時間の段階ごとに複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する。
この表示パターン定義情報は、例えば、図6と同じ形式である。
【0043】
表示パターン判定部207は、表示パターン定義情報に基づき、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する。
【0044】
図13は、本実施の形態に係る子局装置300の構成例を示す。
図13では、図3と比較して表示パターン定義情報記憶部3023がない構成となっている。
図13の各要素は、図3と同じであるため、各要素の説明は省略する。
【0045】
次に、図14に従って、本実施の形態に係る親局装置200の動作例を説明する。
【0046】
まず、図7で説明したS101〜S109の動作を行う。
すなわち、総稼働時間算出部202が、各機器100からの稼働開始通知と稼働終了通知に基づき、機器100ごとに総稼働時間を算出・更新し、また、機器100に対応する子局の子局IDを抽出する。
次に、表示パターン判定部207が表示パターン定義情報記憶部206から表示パターン定義情報を読み出し(S301)、総稼働時間算出部202により算出された総稼働時間の段階に応じて子局装置300のインジケータ装置303に表示させる表示パターン(発光させるLED)を決定する(S302)。
次に、総稼働時間算出部202が総稼働時間を通知する総稼働時間情報を生成し、また、表示パターン判定部207が表示パターンを通知する表示パターン情報を生成する(S303)。
次に、親局通信部201が総稼働時間情報と表示パターン情報をリーダライタ装置400に送信し、リーダライタ装置400から子局装置300に総稼働時間情報と表示パターン情報を送信させる(S304)。
【0047】
次に、図15に従って、本実施の形態に係る子局装置300の動作例を説明する。
【0048】
まず、タグ通信部3011がリーダライタ装置400から自局宛ての情報を受信した場合(S201)に、タグ制御部3012は、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報及び表示パターン情報であるか否かを判断する(S401)。
総稼働時間情報及び表示パターン情報である場合(S401でYES)は、タグ制御部3012は総稼働時間情報を総稼働時間情報記憶部3013に格納するとともに(S203)、表示パターン情報をタグ通信部3011からタグ制御部3012に送信させる。
【0049】
次に、制御装置通信部3021がタグ通信部3011から表示パターン情報を受信すると、表示制御部3022は、制御装置通信部3021が受信した表示パターン情報に従って発光色を特定する(S402)。
そして、表示制御部3022は、スイッチを制御してS402で決定した発光色に対応するLEDを発光させる(S206)。
【0050】
上記のS401でNOであった場合、すなわち、タグ通信部3011が受信した情報が総稼働時間情報及び表示パターン情報ではない場合は、総稼働時間算出部202はその情報が読み出し要求であるか否かを判断し(S207)、読み出し要求である場合(S207でYES)は、読み出し要求で要求されている情報(総稼働時間情報や機器ID)を総稼働時間情報記憶部3013、機器情報記憶部3014から読み出し、タグ通信部3011から送信させる(S208)。
一方、読み出し要求でない場合(S207でNO)は、タグ制御部3012は、当該通知が何であるかを判別し、通知の内容に対応する処理を行う(S209)。
【0051】
なお、本実施の形態では、親局装置200から総稼働時間情報と表示パターン情報の両者を送信することとしているが、親局装置200から子局装置300に表示パターン情報のみを送信するようにしてもよい。
例えば、各機器100の総稼働時間は親局装置200から取得することとし、子局装置300に対して総稼働時間の応答を要求しない場合は、親局装置200から子局装置300に総稼働時間情報を送信しなくてもよい。
【0052】
このように、実施の形態1及び2によれば、機器100に設置されている子局装置300において機器100の総稼働時間に応じて表示パターンを変化させてインジケータ装置を表示させる。
これにより、ユーザやシステム管理者が主体的に操作を行わなくてもインジケータ装置を一見するだけで総稼働時間を把握でき、また、機器100の電源がオフになっていてもインジケータ装置は表示されている。
ユーザは、例えば、表示パターンが変化した際(例えば、青で点灯していたのが黄色に変化した際)に、機器100のメンテナンスを行うといった手当ができ、機器100に予期せぬ故障が発生する可能性を低減することができる。
また、システム管理者が、例えばオフィスを一周してオフィスに配置されている各機器(パーソナルコンピュータ、コピー機、プリンタ等)のLEDの発光色を確認することにより各機器のライフサイクルの段階を把握することができる。
【0053】
以上の説明では、インジケータ装置として3色のLEDを用いる例を説明したが、発光色は3色に限らない。
また、例えば、1つのLEDにおいて総稼働時間の段階に応じて点滅速度を変化させるようにしてもよい。
例えば、総稼働時間が多くなるに従って、点滅速度を早くするようにしてもよい。
更には、総稼働時間に対応する発光色のLEDの点灯とともに、総稼働時間の値(5000時間等)をインジケータ装置に表示させてもよい。
また、LEDでなくても、総稼働時間のレベルに応じて表示パターンを変化させられる形態であればよく、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等を用いていもよい。
【0054】
最後に、実施の形態1及び2に示した機器100及び親局装置200のハードウェア構成例について説明する。
図16は、実施の形態1及び2に示す機器100及び親局装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図16の構成は、あくまでも機器100及び親局装置200のハードウェア構成の一例を示すものであり、機器100及び親局装置200のハードウェア構成は図16に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
【0055】
図16において、機器100及び親局装置200は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
実施の形態1及び2で説明した通知情報保存部203、総稼働時間記憶部204、子局−機器対応情報記憶部205及び表示パターン定義情報記憶部206は、RAM914、磁気ディスク装置920等により実現される。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901などは、出力装置の一例である。
【0056】
通信ボード915は、図1に示すように、ネットワークに接続されている。例えば、通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットワーク)などに接続されている。
【0057】
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がオペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922を利用しながら実行する。
【0058】
また、RAM914には、CPU911に実行させるオペレーティングシステム921のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
【0059】
また、ROM913には、BIOS(Basic Input Output System)プログラムが格納され、磁気ディスク装置920にはブートプログラムが格納されている。
機器100及び親局装置200の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
【0060】
上記プログラム群923には、実施の形態1及び2の説明において「〜部」(通知情報保存部203、総稼働時間記憶部204、子局−機器対応情報記憶部205及び表示パターン定義情報記憶部206以外、以下同様)として説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
【0061】
ファイル群924には、実施の形態1及び2の説明において、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の算出」、「〜の比較」、「〜の評価」、「〜の更新」、「〜の設定」、「〜の抽出」、「〜の選択」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1及び2で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0062】
また、実施の形態1及び2の説明において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。
すなわち、実施の形態1及び2で説明したフローチャートに示すステップ、手順、処理により、本発明を方法として捉えることができる。
また、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、実施の形態1及び2の「〜部」、としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1及び2の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0063】
このように、実施の形態1及び2に示す機器100及び親局装置200は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータ等であり、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
【0064】
また、図示を省略しているが子局装置300の制御装置302においてもCPU、RAM、フラッシュメモリ等が配置され、表示パターン定義情報記憶部3023を例えばフラッシュメモリで構成し、また、表示制御部3022の機能を実現するプログラムをRAMに格納し、CPUが表示制御部3022の機能を実現するプログラムを実行することで表示制御部3022が動作する。
【符号の説明】
【0065】
100 機器、200 親局装置、201 親局通信部、202 総稼働時間算出部、203 通知情報保存部、204 総稼働時間記憶部、205 子局−機器対応情報記憶部、206 表示パターン定義情報記憶部、207 表示パターン判定部、300 子局装置、301 RFIDタグ、302 制御装置、303 インジケータ装置、400 リーダライタ装置、3011 タグ通信部、3012 タグ制御部、3013 総稼働時間情報記憶部、3014 機器情報記憶部、3021 制御装置通信部、3022 表示制御部、3023 表示パターン定義情報記憶部、3031 赤色LED、3032 黄色LED、3033 青色LED。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
前記対象機器が稼動する度に、前記対象機器の総稼働時間を更新し、更新後の総稼働時間が示される総稼働時間情報を新たに生成し、
前記親局通信部は、
前記総稼働時間算出部により新たに総稼働時間情報が生成される度に、新たに生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に新たな総稼働時間情報を送信させ、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により総稼働時間情報が受信される度に、前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記子局装置において、
前記インジケータ部は、
各々の発光色が異なる複数の発光素子で構成され、
前記表示パターン定義情報記憶部は、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに発光色が定義されている表示パターン定義情報を記憶し、
前記表示制御部は、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する発光色を判定し、判定した発光色に対応する発光素子を発光させることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記子局装置は、更に、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信システム。
【請求項5】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する表示パターン判定部と、
前記表示パターン判定部により生成された表示パターン情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により表示パターン情報を受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
前記対象機器が稼動する度に、前記対象機器の総稼働時間を更新し、
前記表示パターン判定部は、
前記総稼働時間算出部により総稼働時間が更新される度に、更新された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成し、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により表示パターン情報が受信される度に、受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記子局装置において、
前記インジケータ部は、
各々の発光色が異なる複数の発光素子で構成され、
前記親局装置において、
前記表示パターン定義情報記憶部は、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに発光色が定義されている表示パターン定義情報を記憶し、
前記表示パターン判定部は、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する発光色を判定し、判定した発光色が示される表示パターン情報を生成し、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される発光色に対応する発光素子を発光させることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成し、
前記親局通信部は、
表示パターン情報とともに、前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報と総稼働時間情報とを送信させ、
前記子局装置において、
前記子局通信部は、
前記無線通信中継装置から無線通信により表示パターン情報と総稼働時間情報とを受信し、
前記子局装置は、更に、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の通信システム。
【請求項9】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする通信システム。
【請求項10】
所定の対象機器に設置され、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータを有し、前記対象機器の総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにてインジケータを表示させる、無線通信が可能な子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項11】
所定の対象機器に設置され、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータを有し、無線通信が可能な子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する表示パターン判定部と、
前記表示パターン判定部により生成された表示パターン情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報を送信させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項12】
所定の対象機器に設置され、記憶領域を有し、読み出し要求があった場合に記憶領域に記憶されている情報を読み出して無線通信により送信する子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させ、前記子局装置に総稼働時間情報を前記記憶領域に記憶させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項13】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記親局装置により生成された、前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする子局装置。
【請求項14】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記親局装置により算出された前記対象機器の総稼働時間に対応させて前記親局装置により指定された表示パターンが示される表示パターン情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする子局装置。
【請求項15】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
前記親局装置により算出された前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部とを有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする子局装置。
【請求項1】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
前記対象機器が稼動する度に、前記対象機器の総稼働時間を更新し、更新後の総稼働時間が示される総稼働時間情報を新たに生成し、
前記親局通信部は、
前記総稼働時間算出部により新たに総稼働時間情報が生成される度に、新たに生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に新たな総稼働時間情報を送信させ、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により総稼働時間情報が受信される度に、前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記子局装置において、
前記インジケータ部は、
各々の発光色が異なる複数の発光素子で構成され、
前記表示パターン定義情報記憶部は、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに発光色が定義されている表示パターン定義情報を記憶し、
前記表示制御部は、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する発光色を判定し、判定した発光色に対応する発光素子を発光させることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記子局装置は、更に、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信システム。
【請求項5】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する表示パターン判定部と、
前記表示パターン判定部により生成された表示パターン情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記無線通信中継装置から無線通信により表示パターン情報を受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
前記対象機器が稼動する度に、前記対象機器の総稼働時間を更新し、
前記表示パターン判定部は、
前記総稼働時間算出部により総稼働時間が更新される度に、更新された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成し、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により表示パターン情報が受信される度に、受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記子局装置において、
前記インジケータ部は、
各々の発光色が異なる複数の発光素子で構成され、
前記親局装置において、
前記表示パターン定義情報記憶部は、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに発光色が定義されている表示パターン定義情報を記憶し、
前記表示パターン判定部は、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する発光色を判定し、判定した発光色が示される表示パターン情報を生成し、
前記子局装置において、
前記表示制御部は、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される発光色に対応する発光素子を発光させることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記親局装置において、
前記総稼働時間算出部は、
算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成し、
前記親局通信部は、
表示パターン情報とともに、前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報と総稼働時間情報とを送信させ、
前記子局装置において、
前記子局通信部は、
前記無線通信中継装置から無線通信により表示パターン情報と総稼働時間情報とを受信し、
前記子局装置は、更に、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の通信システム。
【請求項9】
無線通信を行う無線通信中継装置に接続される親局装置と、
所定の対象機器に設置され、前記無線通信中継装置との無線通信が可能な子局装置とを有する通信システムであって、
前記親局装置は、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有し、
前記子局装置は、
前記無線通信中継装置から無線通信により総稼動時間情報を受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部を有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする通信システム。
【請求項10】
所定の対象機器に設置され、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータを有し、前記対象機器の総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにてインジケータを表示させる、無線通信が可能な子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項11】
所定の対象機器に設置され、複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータを有し、無線通信が可能な子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出する総稼働時間算出部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記複数の表示パターンのうちのいずれかの表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記総稼働時間算出部により算出された総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンが示される表示パターン情報を生成する表示パターン判定部と、
前記表示パターン判定部により生成された表示パターン情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に表示パターン情報を送信させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項12】
所定の対象機器に設置され、記憶領域を有し、読み出し要求があった場合に記憶領域に記憶されている情報を読み出して無線通信により送信する子局装置と、
所定の無線通信中継装置を介して通信する親局装置であって、
前記対象機器の総稼働時間を算出し、算出した前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を生成する総稼働時間算出部と、
前記総稼働時間算出部により生成された総稼働時間情報を前記無線通信中継装置に送信し、前記無線通信中継装置から無線通信により前記子局装置に総稼働時間情報を送信させ、前記子局装置に総稼働時間情報を前記記憶領域に記憶させる親局通信部とを有することを特徴とする親局装置。
【請求項13】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記対象機器の総稼働時間の段階ごとに前記インジケータ部の表示パターンが定義されている表示パターン定義情報を記憶する表示パターン定義情報記憶部と、
前記親局装置により生成された、前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記表示パターン定義情報に基づき、前記子局通信部により受信された総稼働時間情報に示される総稼働時間に対応する表示パターンを判定し、判定した表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする子局装置。
【請求項14】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
複数の表示パターンによる表示が可能なインジケータ部と、
前記親局装置により算出された前記対象機器の総稼働時間に対応させて前記親局装置により指定された表示パターンが示される表示パターン情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された表示パターン情報に示される表示パターンにて前記インジケータ部を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする子局装置。
【請求項15】
親局装置に接続される無線通信中継装置との無線通信が可能であり、所定の対象機器に設置されている子局装置であって、
前記親局装置により算出された前記対象機器の総稼働時間が示される総稼働時間情報を前記無線通信中継装置から無線通信により受信する子局通信部と、
前記子局通信部により受信された総稼働時間情報を記憶する総稼働時間情報記憶部とを有し、
前記子局通信部は、
総稼働時間情報の読み出し要求を受信した場合に、前記総稼働時間情報記憶部に記憶されている総稼働時間情報を、読み出し要求の送信元に送信することを特徴とする子局装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−69020(P2012−69020A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214649(P2010−214649)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(501158538)三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(501158538)三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
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