説明

通信端末、通信システムおよびアドレス情報の通信方法

【課題】送信する情報の秘匿性を高めるとともに、電子メールアドレスやURL等の入手を簡便化する通信端末、通信システムおよびアドレス情報の通信方法を提供する。
【解決手段】アドレス情報を入力する入力手段6、35と、入力したアドレス情報をQRコードに変換するQRコード変換手段32と、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するメール作成手段33と、作成したメールを予め登録されたメールアドレスに送信する送信手段2とにより、送信する情報の秘匿性を高めるとともに、電子メールアドレスやURL等の入手を簡便化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力したアドレス情報をQRコードに変換して送信する通信端末、通信システムおよびアドレス情報の通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯情報端末や携帯電話機に代表される通信端末装置の普及が目覚しく、特に携帯電話機においては通話料金や本体価格の低下に伴い、一人に一台の時代となりつつあり、特に、若者の間では既に必須アイテムとなっている。
【0003】
また、それらの通信端末装置では基本機能である通話機能に加え、テキストデータや画像データ、各種ファイルを送受信する電子メール機能やインターネット接続機能を具備するものを各通信事業者が短期間に競って商品化しており、次々に性能アップと機能アップとが図られている。
【0004】
ことに、最近では、カメラやムービー機能を備えた携帯情報端末も普及しており、電子メール機能と相俟って、従来の文字や音声情報に加えて画像情報のやりとりがさかんに行われている。
【0005】
また、こうした携帯情報端末のカメラ機能に着目して、撮像した画像情報から信号処理によってURL等の文字情報を抽出して、インターネットの所望のサイトにアクセスする技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−198674号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、携帯情報端末は、上述の電子メールやインターネット接続機能等の有用な機能が充実している反面、そもそもの特徴である携帯性を重視するために端末自体を小型化する必要があることから、キーの配置数や配置場所に制約があり、そのため、多くの情報をキー入力することが必ずしも容易でないという問題がある。特に、上記の機能を利用するために不可欠な電子メールアドレスやURLの入力は文章の入力とは異なり、あまり意味をなさない単なる文字の羅列であるケースが多いため、その入力には、手間がかかるという問題があった。また、メールによる情報のやりとりについては、従来から情報の秘匿性に問題があるとの指摘がある。一方、電子メールアドレス等は、一種の個人情報であるため、こうした情報をそのままメール送信する場合には、個人情報が漏洩する恐れもある。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、送信する情報の秘匿性を高めるとともに、電子メールアドレスやURL等の情報の入手を簡便化する通信端末、通信システムおよびアドレス情報の通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、アドレス情報を入力する入力手段と、入力したアドレス情報をQRコードに変換するQRコード変換手段と、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するメール作成手段と、作成したメールを予め登録されたメールアドレスに送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする通信端末を提案している。
【0009】
請求項5に記載の発明は、アドレス情報を入力するステップと、入力したアドレス情報をQRコードに変換するステップと、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するステップと、作成したメールを予め登録されたメールアドレスに送信するステップと、を備えたことを特徴とするアドレス情報の通信方法を提案している。
【0010】
請求項1および請求項5に記載の発明によれば、アドレス情報が入力手段により入力される。入力されたアドレス情報は、QRコード変換手段によりQRコードに変換される。そして、メール作成手段が、変換されたQRコードを添付ファイルとしてメールを作成し、作成されたメールが送信手段により予め登録されたメールアドレスに送信される。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された通信端末について、前記入力手段が撮像装置であり、前記撮像装置が撮像したアドレス情報を文字認識する文字認識手段を備えたことを特徴とする通信端末を提案している。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、入力手段である撮像装置が、アドレス情報を画像情報として取得する。取得された画像情報は、文字認識手段により文字情報に変換される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、第1の通信端末と第2の通信端末とからなる通信システムであって、前記第1の通信端末が、アドレス情報を入力する入力手段と、入力したアドレス情報をQRコードに変換するQRコード変換手段と、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するメール作成手段と、作成したメールを予め登録された前記第2の通信端末のメールアドレスに送信する送信手段とを備え、前記第2の通信端末が、前記メールを受信する受信手段と、受信したメールに添付されたファイルからQRコードを抽出するQRコード抽出手段と、抽出されたQRコードをアドレス情報に関する文字情報に変換する文字情報変換手段と、変換した文字情報を格納する記憶手段と、を備えたことを特徴とする通信システムを提案している。
【0014】
請求項6に記載の発明は、第1の通信端末と第2の通信端末とからなる通信システムにおけるアドレス情報の通信方法であって、前記第1の通信端末がアドレス情報を入力するステップと、入力したアドレス情報をQRコードに変換するステップと、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するステップと、作成したメールを予め登録された前記第2の通信端末のメールアドレスに送信するステップとを備え、前記第2の通信端末が前記メールを受信するステップと、受信したメールに添付されたファイルからQRコードを抽出するステップと、抽出したQRコードをアドレス情報に関する文字情報に変換するステップと、変換した文字情報を格納するステップと、を備えたことを特徴とするアドレス情報の通信方法を提案している。
【0015】
請求項3および請求項6記載の発明によれば、第1の通信端末における入力手段がアドレス情報を入力する。入力されたアドレス情報は、変換手段によりQRコードに変換される。そして、メール作成手段が変換されたQRコードを添付ファイルとしてメールを作成し、作成されたメールが送信手段により予め登録されたメールアドレスに送信される。一方、第2の通信端末では、受信手段が第1の通信端末から送信されてきたメールを受信し、QRコード抽出手段が受信したメールに添付されたファイルからQRコードを抽出する。そして、文字情報変換手段が、そのQRコードをアドレス情報に関する文字情報に変換する。こうして変換された文字情報は、記憶手段によって所定の記憶領域に格納される。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の通信システムについて、前記入力手段が撮像装置であり、前記撮像装置が撮像したアドレス情報を文字認識する文字認識手段を備えたことを特徴とする通信システムを提案している。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、入力手段である撮像装置が、アドレス情報を画像情報として取得する。取得された画像情報は、文字認識手段により文字情報に変換される。
【発明の効果】
【0018】
請求項1および請求項5に記載の発明によれば、入力したアドレス情報をQRコードに変換し、これを電子メールの添付ファイルとして送信するため、送信する情報の秘匿性を高めることができるという効果がある。
【0019】
請求項2および請求項4に記載の発明は、アドレス情報を撮像装置により画像情報として取得するため、送信したいアドレス情報を撮像装置により撮像するだけで容易に取得できるという効果がある。
【0020】
請求項3および請求項6に記載の発明は、第1の通信端末が入力したアドレス情報をQRコードに変換し、これを電子メールの添付ファイルとして送信し、第2の通信端末が受信した添付ファイルから文字情報を取得して、これを記憶するため、取得したいアドレス情報を手間をかけることなく容易に取得できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る携帯電話装置100は、アンテナ1と、通信部(送信手段、受信手段)2と、CDMA処理回路15および音声コーデック16とからなるベースバンド部3と、切替回路4と、制御回路(QRコード抽出手段)5と、テンキー19、通話キー20、切キー21及び機能キー22からなる入力部(入力手段)6と、増幅回路7、8、9と、第1スピーカ10と、マイクロホン11と、第2スピーカ12と、ディスプレイ13と、照明部14と、ROM17と、RAM(記憶手段)18と、文字認識部(文字認識手段)31と、QRコード変換部(QRコード変換手段)32と、メール作成部(メール作成手段)33と、文字情報変換部(文字情報変換手段)34と、撮像部(入力手段、撮像装置)35と、から構成されている。
【0023】
通信部(送信手段、受信手段)2は、後述のベースバンド部3から出力される中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換し、この信号をアンテナ1を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ1を介して受信した基地局からの電波信号を中間周波数帯に変換してベースバンド部3に出力する。本実施形態においては、他の携帯電話装置にメールを送信し、あるいは、他の携帯電話装置から送信されたメールを受信する。
【0024】
ベースバンド部3を構成するCDMA処理回路15は、符号分割多元接続やスクランブル処理、誤り制御およびタイミング検出等の処理を行う。音声コーデック16は、音声データの圧縮処理(符号化)および伸長処理を行い、あるいは、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に変換処理する。また、図示しない内部の増幅回路の増幅度を可変して、受話音量を増幅あるいは減衰させ、マイクロホンの感度を変更する。
【0025】
切替回路4は、増幅回路7を介して第1スピーカ10に接続されている。第1スピーカ10は、増幅回路7で増幅されたベースバンド部3からの電気信号を音声信号として外部に出力する。この第1スピーカ10は、ユーザの耳にあてることにより、通話に使用される。
【0026】
切替回路4は、また、増幅回路8を介してマイクロホン11が接続されている。このマイクロホン11は、通話に使用され、収音した音声信号を電気信号に変換する。マイクロホン11から出力された電気信号は、増幅回路8において増幅されてベースバンド部3に出力される。
【0027】
切替回路4は、また、増幅回路9を介して第2スピーカ12が接続されている。この第2スピーカ12には、増幅回路9において増幅されたベースバンド部3から入力された電気信号を音声信号として外部に出力する。この第2スピーカ12は、受話音を周囲の人々に聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第2スピーカ12は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの3つの増幅回路7、8、9は、ゲインが固定されており、第1スピーカ10及び第2スピーカ12の音量やマイクロホン11の感度を変更することはできないようになっている。
【0028】
切替回路4は、また、ベースバンド部3との接続を、第1スピーカ10用の増幅回路7とマイクロホン11用の増幅回路8側にするか、あるいは拡声用の第2スピーカ12用の増幅回路9とマイクロホン11用の増幅回路8側にするかを切り替える。
【0029】
制御回路(QRコード抽出手段)5は、通話に必要な制御指示(例えば、位置登録、待受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御)や表示制御など携帯電話装置の全ての制御を行う。本実施形態においては、例えば、撮像部35で撮像したURL(または、メールアドレス等)に関する画像データを文字認識部31に出力し、文字認識されたURL(または、メールアドレス等)をQRコード変換部32に出力してQRコードを生成させる。また、生成されたQRコードをメール作成部33に出力して、QRコードを添付ファイルとしたメールを生成させ、これを通信部2を介して他の携帯電話装置に送信する。一方で、他の携帯電話装置から通信部2を介して受信したメール内の添付ファイルからQRコードを抽出して、抽出したQRコードを文字情報変換部34に出力して、アドレス情報に関する文字情報に変換させるとともに、得られたアドレス情報をRAM18内の例えば、アドレス帳に格納する。
【0030】
ROM17には、携帯電話装置100全体を制御するためのシステムプログラムが格納されている。また、RAM18は、不揮発性メモリ等で構成され、制御回路5の制御に必要な所定の情報や発呼あるいは電子メールの送信に使用するアドレスデータ、写真などの画像データが記憶されている。
【0031】
ディスプレイ13は、現在の時刻や、電話番号、電子メールの内容等の所定の情報を表示する表示器であり、例えば、カラーLCDやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などで構成されている。
【0032】
照明部14は、ディスプレイ13やキー等の照明を行う。
【0033】
入力部(入力手段)6は、電話番号等の入力を行うテンキー19と、通話の開始を操作する通話キー20と、通話の終了を操作する切キー21と、各種機能の設定を行う機能キー22と、を有している。
【0034】
文字認識部(文字認識手段)31は、例えば、撮像部35において撮像されたURL(または、メールアドレス等)に関する画像データを入力して、画像データ内からURL(または、メールアドレス等)に関する文字情報を認識して、これを抽出する。
【0035】
QRコード変換部(QRコード変換手段)32は、文字認識部31が抽出したURL(または、メールアドレス等)に関する文字情報からQRコードを生成する。具体的には、抽出したURL(または、メールアドレス等)に関する文字情報をシフトJISの文字コードに基づいてビット「0」およびビット「1」からなるビット列に変換し、誤り訂正符号を計算して、この計算した誤り訂正符号を先に生成したビット列に付加する。次いで、誤り訂正符号を付加したビット列の全体のビット数(データ量)を算出し、算出したビット数に基づいてQRコードのサイズを決定する。そして、先に誤り訂正符号を付加したビット列をQRコードの配列規則にしたがって先に決定したサイズによって配列し、配列パターンデータを生成する。次に、先に生成した配列パターンデータをマスク処理し、QRコードの位置を検出するための位置検出用のパターンデータ(切り出しシンボル)を付加し、位置検出用のパターンデータを付加した配列パターンデータに改行を示す「改行記号」を付加する。そして、配列パターンデータのデータ「0」を符号「A」として表記し、データ「1」を符号「B」として表記し、「改行記号」を符号「C」として表記することによって、配列パターンデータを送信形式に準じた送信データフォーマットにしたがって表記する。
【0036】
メール作成部(メール作成手段)33は、QRコード変換部32において上記のように生成されたQRコードを例えば、上記の符号「A」をビット「0」およびビット「0」が連続する2ビットで表記し、符号「B」をビット「0」およびビット「1」が連続する2ビットで表記し、符号「C」をビット「1」およびビット「0」が連続する2ビットで表記した添付ファイルを作成するとともに、予めRAM18内に設定された他の携帯電話装置のメールアドレスを指定してメールを作成する。
【0037】
文字情報変換部(文字情報変換手段)34は、他の携帯電話装置からメールを受信したときに、添付ファイルから抽出されたQRコードを上記の文字情報からQRコードへの変換方法と逆の処理を行うことによって、URL(または、メールアドレス等)に関する文字情報を生成する。
【0038】
撮像部(入力手段、撮像装置)35は、画像データを取得する、例えば、CCD等で構成されたカメラである。
【0039】
次に、本実施形態に係る携帯電話装置100の処理動作について、図2から図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0040】
図2は、送信側の携帯電話装置に関する処理動作を示している。
【0041】
図2に示すように、制御回路5は、入力される様々な情報をモニタして、アドレス情報が入力されたか否かを検出する(ステップ101)。そして、アドレス情報が入力されたことを検出したときには、そのアドレス情報をQRコード変換部32に出力する。QRコード変換部32では、入力されたアドレス情報を先に示した方法により、QRコードに変換する(ステップ102)。変換されたQRコードは、メール作成部33に出力され、変換されたQRコードを添付ファイルとして、メールを作成する(ステップ103)。このとき、制御回路5は、RAM18内に格納されているアドレス帳において、予め設定されたメールアドレスを読出し、これをメール作成部33に出力する。メール作成部33は、作成したメールに制御回路5から入力したメールアドレスを付加して、これを制御回路5に出力する(ステップ104)。制御回路5は、メール作成部33から入力したメールを通信部2を介して、所望の携帯電話装置に送信する(ステップ105)。
【0042】
一方で、受信側の携帯電話装置は、図3に示すフローに沿って処理動作を実行する。すなわち、受信側の携帯電話装置における通信部2が、送信側の携帯電話装置からのメールを受信すると(ステップ201)、受信されたメールは制御回路5に出力される。制御回路5では、入力したメールに添付されたファイルを開いて、その中にQRコードがあるかどうかを確認する。添付ファイルにQRコードがある場合には、その情報を抽出して(ステップ202)、これを文字情報変換部34に出力する。文字情報変換部34では、制御回路5からQRコードを入力すると、前述のQRコード変換部32と逆の処理を行うことによりアドレス(URLあるいはメールアドレス等)に関する文字情報を生成し、これを制御回路5に出力する(ステップ203)。制御回路5は、文字情報変換部34からのアドレス(URLあるいはメールアドレス等)に関する文字情報を入力すると、この情報をRAM18のアドレス帳に格納する(ステップ204)。
【0043】
したがって、本実施形態においては、送信側の携帯電話装置が入力したアドレス情報をQRコードに変換し、これを電子メールの添付ファイルとして送信するため、送信する情報の秘匿性を高めることができる。また、受信側の携帯電話装置においては、受信した添付ファイルから文字情報を取得して、これを記憶するため、取得したいアドレス情報を手間をかけることなく容易に取得できる。
【0044】
次に、図4は、送信側の携帯電話装置の処理に関する変形例を示している。
【0045】
この実施形態に用いられる送信側の携帯電話装置には、撮像部35が備えられており、制御回路5は、撮像部35から入力される画像情報をモニタしている(ステップ301)。制御回路5が画像情報の入力を検出すると、その画像情報の中に、アドレス情報に関する文字情報が画像情報の一部として撮像されているか否かを判断する(ステップ302)。判断の結果、アドレス情報に関する文字情報が画像情報の一部として撮像されていないと判断したときには、入力した画像情報を図示しない画像処理部等に出力する(ステップ308)。一方で、アドレス情報に関する文字情報が画像情報の一部として撮像されていると判断したときには、制御回路5が入力した画像情報からアドレス情報を抽出する(ステップ303)。抽出されたアドレス情報は、QRコード変換部32に出力され、QRコード変換部32では、入力されたアドレス情報を先に示した方法により、QRコードに変換する(ステップ304)。変換されたQRコードは、メール作成部33に出力され、変換されたQRコードを添付ファイルとして、メールを作成する(ステップ305)。このとき、制御回路5は、RAM18内に格納されているアドレス帳において、予め設定されたメールアドレスを読出し、これをメール作成部33に出力する。メール作成部33は、作成したメールに制御回路5から入力したメールアドレスを付加して、これを制御回路5に出力する(ステップ306)。制御回路5は、メール作成部33から入力したメールを通信部2を介して、所望の携帯電話装置に送信する(ステップ307)。
【0046】
したがって、本実施形態においては、アドレス情報を撮像装置により画像情報として取得するため、送信したいアドレス情報を撮像装置により撮像するだけで容易に取得できる。
【0047】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の携帯電話装置の構成図である。
【図2】本発明の送信側の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【図3】本発明の受信側の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【図4】送信側の携帯電話装置の処理に関する変形例を示す処理フローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
2 通信部(送信手段、受信手段)
5 制御回路(QRコード抽出手段)
6 入力部(入力手段)
18 RAM(記憶手段)
31 文字認識部(文字認識手段)
32 QRコード変換部(QRコード変換手段)
33 メール作成部(メール作成手段)
34 文字情報変換部(文字情報変換手段)
35 撮像部(入力手段、撮像装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アドレス情報を入力する入力手段と、
入力したアドレス情報をQRコードに変換するQRコード変換手段と、
変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するメール作成手段と、
作成したメールを予め登録されたメールアドレスに送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記入力手段が撮像装置であり、
前記撮像装置が撮像したアドレス情報を文字認識する文字認識手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
第1の通信端末と第2の通信端末とからなる通信システムであって、
前記第1の通信端末が、アドレス情報を入力する入力手段と、入力したアドレス情報をQRコードに変換するQRコード変換手段と、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するメール作成手段と、作成したメールを予め登録された前記第2の通信端末のメールアドレスに送信する送信手段と、を備え、
前記第2の通信端末が、前記メールを受信する受信手段と、受信したメールに添付されたファイルからQRコードを抽出するQRコード抽出手段と、抽出されたQRコードをアドレス情報に関する文字情報に変換する文字情報変換手段と、変換した文字情報を格納する記憶手段と、
を備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項4】
前記入力手段が撮像装置であり、
前記撮像装置が撮像したアドレス情報を文字認識する文字認識手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
アドレス情報を入力するステップと、
入力したアドレス情報をQRコードに変換するステップと、
変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するステップと、
作成したメールを予め登録されたメールアドレスに送信するステップと、
を備えたことを特徴とするアドレス情報の通信方法。
【請求項6】
第1の通信端末と第2の通信端末とからなる通信システムにおけるアドレス情報の通信方法であって、
前記第1の通信端末が、アドレス情報を入力するステップと、入力したアドレス情報をQRコードに変換するステップと、変換したQRコードを添付ファイルとしてメールを作成するステップと、作成したメールを予め登録された前記第2の通信端末のメールアドレスに送信するステップと、を備え、
前記第2の通信端末が、前記メールを受信するステップと、受信したメールに添付されたファイルからQRコードを抽出するステップと、抽出したQRコードをアドレス情報に関する文字情報に変換するステップと、変換した文字情報を格納するステップと、
を備えたことを特徴とするアドレス情報の通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−65491(P2006−65491A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245432(P2004−245432)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】