説明

通信装置の試験システムおよび試験方法

【課題】MACフレームフォーマット対応の試験装置を用いた、通信装置の試験を可能にする。
【解決手段】試験システムは、試験対象の通信装置101が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成するテストフレーム作成装置1と、MACフレームフォーマット対応の試験装置2と、試験装置2から送出されたテストフレームから、逆変換処理フレームを抽出して通信装置101に送出するデカプセル化部3と、通信装置101が逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、テストデータをMACフレームに搭載して試験装置2に送出するカプセル化部4とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FEC(Forward Error Correction)処理および暗号の復号処理等の変換処理を行う通信装置の試験システムおよび試験方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、通信システムは、図7のような通信事業者ビル100にある通信装置101と加入者宅102にある端末103とをネットワーク104で接続する構成を採っている。図7における105は、通信装置101と図示しない上位装置とを接続する上位ネットワークである。
【0003】
図7に示したような通信システムの導通試験(以降、フレーム導通試験と称す)は、図8に示すように実際に端末103と通信装置101とをネットワーク的に接続し、端末103と通信装置101間および通信装置101と上位ネットワーク105間でフレーム106〜109を導通させて行うことが一般的である。ただし、端末103と通信装置101を同時期に平行して開発している場合には、図9に示すように試験装置110を用いる。図9に示した試験装置110を用いる導通試験では、試験装置110によって生成したテストフレーム111,112を試験対象の通信装置101に入力するとともに通信装置101からの出力フレーム113,114を試験装置110に取り込むことで通信装置101の正常性を確認する。
【0004】
通信用のフレームフォーマットは、図10に示すようなMAC(Media Access Control)フレームフォーマットがイーサネット(登録商標)の普及が進むにつれ一般化し、多くの試験装置でも採用されている。図10において、200は6バイトの宛先アドレスが格納されるフィールド、201は6バイトの送信元アドレスが格納されるフィールド、202はフレームタイプおよびフレームの長さが格納されるフィールド、203は46〜1500バイトのデータが格納されるフィールド、204は4バイトのフレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence)が格納されるフィールドである。
【0005】
さらにネットワークは進化を続け、端末103と通信装置101間のネットワーク品質の向上を目的とするFEC(Forward Error Correction)処理、およびセキュリティの向上を目的とする暗号化処理を、端末103および通信装置101に適用する通信システム(特許文献1、特許文献2、特許文献3)も増加しつつある。
【0006】
図11は、FEC処理および暗号化処理を適用した通信装置101の内部構成例を示す図である。FEC部120は、端末103によってFEC符号化および暗号化されたフレーム(以降、FEC・暗号フレームと称す)123を誤り訂正して暗号フレーム124を生成する。暗号部121は、暗号フレーム124を復号して内部フレーム125を生成する。通信処理部122は、内部フレーム125をMACフレーム126に変換して上位ネットワーク105に送出する。また、通信処理部122は、上位ネットワーク105から受信したMACフレーム127を内部フレーム128に変換する。暗号部121は、内部フレーム128を暗号化して暗号フレーム129を生成する。FEC部120は、暗号フレーム129をFEC符号化してFEC・暗号フレーム130を生成し、このFEC・暗号フレーム130を端末103に送出する。
【0007】
図12は、FEC処理および暗号化処理を適用した通信システムの構成例を示す図である。図12によると、端末103と通信装置101との間では、FEC・暗号フレーム123,130の受け渡しが行われていることが分かる。
【0008】
通信の日進月歩の進化を達成するため通信システムを短期間で完成させる必要性が高まっている。このような必要性から、例えばFEC部、暗号部、通信処理部等の個別のブロックの機能試験およびこれらブロックの連係動作を確認するフレーム導通試験を、各ブロックの開発初期段階から、できる限り早期に行う必要がある。このため、図9に示したような構成により早期に試験を行うことが求められている。しかしながら、従来のMACフレームフォーマット対応の試験装置では、MACフレームの入出力しかすることができず、試験対象の通信装置101との間でFEC・暗号フレームなどを試験用に入出力することができないという課題があった。
【0009】
また、特許文献4には、ネットワーク伝送装置を試験する試験装置が開示されているが、この試験装置も、FECや暗号のような特別なフォーマットに対応したフレームの試験機能は備えていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特表2005−524281号公報
【特許文献2】特開平09−252320号公報
【特許文献3】特開平06−077954号公報
【特許文献4】特開2005−184801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
FEC・暗号フレームは、MACフレーム自体を変換するものであり、方式に依存する。このため、従来のMACフレームフォーマット対応の試験装置では、フレームフォーマットが対応できず、FEC・暗号フレームを直接入出力することができないという第1の問題点があった。
また、個別処理ブロックの試験においては、例えばFEC部、暗号部、通信処理部等の各ブロックの入出力を直接観測したいが、従来の試験装置では、このような観測が困難であるという第2の問題点があった。
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、従来のMACフレームフォーマット対応の試験装置を用いた、通信装置の試験を可能にし、通信処理の可観測性を向上させることができる通信装置の試験システムおよび試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の通信装置の試験システムは、MACフレームフォーマット対応の試験装置と、試験対象の通信装置が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、この逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成して前記試験装置に送出するテストフレーム作成手段と、前記試験装置から送出された前記テストフレームから、前記逆変換処理フレームを抽出して前記通信装置に送出するデカプセル化手段と、前記通信装置が前記逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、このテストデータをMACフレームに搭載して前記試験装置に送出するカプセル化手段と、前記テストフレームの生成に使用されたテストデータと、前記カプセル化手段から受信したMACフレームから抽出したテストデータとを比較することにより、前記通信装置の試験を行う検証手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の通信装置の試験システムにおいて、前記通信装置が行う前記変換処理は、FEC処理および復号処理であり、前記テストフレーム作成手段が行う前記逆の変換処理は、暗号化処理およびFEC符号化処理であることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の通信装置の試験方法は、試験対象の通信装置が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、この逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成して、このテストフレームをMACフレームフォーマット対応の試験装置に送出するテストフレーム作成ステップと、前記試験装置から送出された前記テストフレームから、前記逆変換処理フレームを抽出して前記通信装置に送出するデカプセル化ステップと、前記通信装置が前記逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、このテストデータをMACフレームに搭載して前記試験装置に送出するカプセル化ステップと、前記テストフレームの生成に使用されたテストデータと、前記カプセル化ステップで送出されたMACフレームから抽出したテストデータとを比較することにより、前記通信装置の試験を行う検証ステップとを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、テストフレーム作成手段で一般的なMACフレームフォーマットのテストフレームを作成し、通信装置への入力部にデカプセル化手段を配置することで、MACフレームフォーマットのテストフレームから試験対象の通信装置に固有の入力フォーマットの逆変換処理フレームを取り出して通信装置に入力する。さらに、通信装置の出力データをカプセル化手段でMACフレームに搭載する処理を行う。その結果、本発明では、MACフレームフォーマットのみに対応している一般的な試験装置を用いて通信装置の試験を行うことが可能になり、開発中の通信装置の試験を容易に行うことができる。また、本発明では、通信処理の可観測性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る試験方法を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの各部のフレームフォーマットを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。
【図7】通信システムの構成例を示す図である。
【図8】通信システムの試験方法を説明する図である。
【図9】通信システムの別の試験方法を説明する図である。
【図10】MACフレームフォーマットを示す図である。
【図11】通信装置の内部構成例を示す図である。
【図12】FEC処理および暗号化処理を適用した通信システムの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。試験システムは、試験対象の通信装置101が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、この逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成するテストフレーム作成装置1と、MACフレームフォーマット対応の一般の試験装置2と、試験装置2から送出されたテストフレームから、逆変換処理フレームを抽出して通信装置101に送出するデカプセル化部3と、通信装置101が逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、このテストデータをMACフレームに搭載して試験装置2に送出するカプセル化部4とから構成されている。
【0018】
テストフレーム作成装置1は、テストデータに対して暗号化処理を行って暗号フレームを生成する暗号部10と、暗号フレームに対してFEC符号化処理を行って、逆変換処理フレームであるFEC・暗号フレームを生成するFEC部11と、FEC・暗号フレームをMACフレームに搭載してMACフレームフォーマットのテストフレームを生成するカプセル化部12とを有する。
【0019】
テストフレーム作成装置1は、具体的にはPC(パーソナルコンピュータ)によって構成される。したがって、暗号部10とFEC部11とカプセル化部12とは、ソフトウェアによって実現される。
デカプセル化部3とカプセル化部4とはハードウェアによって構成されるが、PCを用いてソフトウェア的に実現するようにしてもよい。
【0020】
図2は本実施の形態の試験方法を説明するフローチャート、図3(A)〜図3(F)は試験システムの各部のフレームフォーマットを示す図である。
最初に、試験装置2の試験用出力端子(MACフレーム出力端子)と通信装置101のFEC・暗号フレーム入力端子との間にデカプセル化部3を設置すると共に、通信装置101のデータ出力端子と試験装置2の試験用入力端子(MACフレーム入力端子)との間にカプセル化部4を設置する(図2ステップS1)。こうして、デカプセル化部3およびカプセル化部4を介して、FEC・暗号フレームフォーマット対応の通信装置101を、イーサネット等の一般的なインターフェースフォーマット対応(MACフレームフォーマット対応)の試験装置2に接続する。
【0021】
次に、テストフレーム作成装置1は、試験装置2に入力するテストフレームを作成する(図2ステップS2)。以下、このテストフレームの作成方法について説明する。
テストフレーム作成装置1の暗号部10は、図3(A)に示すテストデータに対して、通信装置101に搭載された暗号部121の処理の逆変換処理である暗号化処理を行い、暗号フレームを生成する。
テストフレーム作成装置1のFEC部11は、暗号部10から出力された暗号フレームに対して、通信装置101に搭載されたFEC部120の処理の逆変換処理であるFEC符号化処理を行い、図3(B)に示すFEC・暗号フレームを生成する。
【0022】
テストフレーム作成装置1のカプセル化部12は、FEC部11から出力されたFEC・暗号フレームに制御情報を付加してMACフレームフォーマットのテストフレームを生成するカプセル化を行う。制御情報は、宛先アドレスと送信元アドレスとフレームタイプおよびフレームの長さからなるMACヘッダと、FCSとから構成される。こうして、図3(C)に示すようなMACフレームフォーマットのテストフレームが作成される。
そして、テストフレーム作成装置1は、作成したテストフレームを試験装置2に入力する(図2ステップS3)。このテストフレームは、試験装置2からデカプセル化部3に送出される。
【0023】
デカプセル化部3は、試験装置2から送出されたテストフレームからMACフレームの制御情報を取り除いて、図3(D)に示すFEC・暗号フレームを抽出するデカプセル化を行う(図2ステップS4)。そして、デカプセル化部3は、このFEC・暗号フレームを通信装置101に送出する。
【0024】
次に、通信装置101は、以下のような処理を行ってテストデータを出力する(図2ステップS5)。
まず、通信装置101のFEC部120は、デカプセル化部3から送出されたFEC・暗号フレームを誤り訂正して暗号フレームを生成する。
通信装置101の暗号部121は、FEC部120から出力された暗号フレームを復号して、図3(E)に示すテストデータを生成する。そして、暗号部121は、このテストデータをカプセル化部4に送出する。
【0025】
カプセル化部4は、通信装置101から送出されたテストデータに制御情報を付加して、図3(F)に示すMACフレームを生成するカプセル化を行う(図2ステップS6)。そして、カプセル化部4は、生成したMACフレームを試験装置2に送出する。
【0026】
試験装置2は、カプセル化部4から受信したMACフレームから制御情報を取り除いて、図3(E)に示したテストデータを抽出する処理を行い、このテストデータと、テストフレーム作成装置1において逆変換処理が行われる前のテストデータ(図3(A))とを比較する(図2ステップS7)。通信装置101の機能が正常であれば、テストフレームの生成に使用されたテストデータと受信フレームから抽出したテストデータとが一致する。こうして、テストデータを比較することにより、通信装置101の検証を行うことができる。
【0027】
最後に、デカプセル化部3およびカプセル化部4を通信装置101から取り外す(図2ステップS8)。こうして、端末との接続試験のための通信装置101の事前試験が終了する。
【0028】
以上のように、本実施の形態では、テストフレーム作成装置1でイーサネットのような一般的なフォーマットのテストフレームの作成を行い、通信装置101への入力にデカプセル化部3を配置することで、一般的なフォーマットのテストフレームから試験対象の通信装置101に固有の入力フォーマットのフレームを取り出す。さらに、通信装置101の出力データをカプセル化部4でMACフレームに搭載する処理を行うことで、MACフレームフォーマットのみに対応している一般的な試験装置2であっても、通信装置101の試験が可能になる。また、本実施の形態では、FEC部120と暗号部121の間のインターフェースは通信装置101内部のため試験装置では直接観測できないが上記で説明した逆変換を施したテストフレームを入力することで、あたかもFEC部120と暗号部121の間のインターフェースに直接テストフレームを入力できるようになるため検証での可観測性を向上させることができる。
【0029】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。第1の実施の形態では、デカプセル化部3およびカプセル化部4を外付けのハードウェアまたはコンピュータを用いたソフトウェアで実現している。これに対して、本実施の形態では、図4に示すように通信装置101が、再構成可能なハードウェアであるフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(以下、FPGAと呼ぶ)5によって構成されており、デカプセル化部3およびカプセル化部4をFPGA5に組み込んでいる。
【0030】
本実施の形態の場合、通信装置101の試験の開始時にプログラミングによってFPGA5の内部にデカプセル化部3およびカプセル化部4を作成し(図2ステップS1)、試験の終了時にプログラミングによってデカプセル化部3およびカプセル化部4を削除すればよい(図2ステップS8)。試験システムの他の動作は第1の実施の形態のとおりであるので、説明は省略する。
【0031】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は本発明の第3の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。第1、第2の実施の形態では、試験装置2が検証手段としてテストデータの比較を行っていたが、本実施の形態では、テストフレーム作成装置1内に検証部13を設けるようにしている。
【0032】
検証部13は、カプセル化部4から試験装置2を介して出力されたMACフレームから制御情報を取り除いて、テストデータを抽出する処理を行い、このテストデータと、テストフレーム作成装置1において逆変換処理が行われる前のテストデータとを比較する(図2ステップS7)。こうして、テストフレーム作成装置1によって通信装置101の検証を行うことができる。
【0033】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図6は本発明の第4の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、通信装置101の検証を別途用意する検証装置6で行うものである。
【0034】
検証装置6は、カプセル化部4から試験装置2を介して出力されたMACフレームから制御情報を取り除いて、テストデータを抽出する処理を行い、このテストデータと、テストフレーム作成装置1において逆変換処理が行われる前のテストデータとを比較する(図2ステップS7)。こうして、検証装置6によって通信装置101の検証を行うことができる。
【0035】
なお、第1〜第4の実施の形態で説明したテストフレーム作成装置と検証装置の各々は、それぞれCPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各々の装置のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第4の実施の形態で説明した処理を実行する。また、上記のとおり、デカプセル化部3およびカプセル化部4もコンピュータで実現することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、通信装置を試験する技術に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1…テストフレーム作成装置、2…試験装置、3…デカプセル化部、4…カプセル化部、5…フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、6…検証装置、10…暗号部、11…FEC部、12…カプセル化部、13…検証部、101…通信装置、120…FEC部、121…暗号部、122…通信処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MACフレームフォーマット対応の試験装置と、
試験対象の通信装置が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、この逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成して前記試験装置に送出するテストフレーム作成手段と、
前記試験装置から送出された前記テストフレームから、前記逆変換処理フレームを抽出して前記通信装置に送出するデカプセル化手段と、
前記通信装置が前記逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、このテストデータをMACフレームに搭載して前記試験装置に送出するカプセル化手段と、
前記テストフレームの生成に使用されたテストデータと、前記カプセル化手段から受信したMACフレームから抽出したテストデータとを比較することにより、前記通信装置の試験を行う検証手段とを備えることを特徴とする通信装置の試験システム。
【請求項2】
請求項1記載の通信装置の試験システムにおいて、
前記通信装置が行う前記変換処理は、FEC処理および復号処理であり、
前記テストフレーム作成手段が行う前記逆の変換処理は、暗号化処理およびFEC符号化処理であることを特徴とする通信装置の試験システム。
【請求項3】
試験対象の通信装置が行う変換処理と逆の変換処理をテストデータに対して行って逆変換処理フレームを作成し、この逆変換処理フレームからMACフレームフォーマットのテストフレームを作成して、このテストフレームをMACフレームフォーマット対応の試験装置に送出するテストフレーム作成ステップと、
前記試験装置から送出された前記テストフレームから、前記逆変換処理フレームを抽出して前記通信装置に送出するデカプセル化ステップと、
前記通信装置が前記逆変換処理フレームを変換処理した後のテストデータを受信し、このテストデータをMACフレームに搭載して前記試験装置に送出するカプセル化ステップと、
前記テストフレームの生成に使用されたテストデータと、前記カプセル化ステップで送出されたMACフレームから抽出したテストデータとを比較することにより、前記通信装置の試験を行う検証ステップとを備えることを特徴とする通信装置の試験方法。
【請求項4】
請求項3記載の通信装置の試験方法において、
前記通信装置が行う前記変換処理は、FEC処理および復号処理であり、
前記テストフレーム作成ステップで行う前記逆の変換処理は、暗号化処理およびFEC符号化処理であることを特徴とする通信装置の試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−100142(P2012−100142A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247378(P2010−247378)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】