説明

連続可変トランスミッションとして特に有用なトランスミッションシステム

【課題】 選択的に互いに結合されるかまたは互いから脱結合される第一と第二トランスミッション部材を含むトランスミッションシステムを提供する。
【解決手段】 選択的に互いに結合されるかまたは互いから脱結合される第一トランスミッション部材と第二トランスミッション部材を含むトランスミッションシステムであって、前記第一トランスミッション部材は、複数の間隔を置いた把持要素を持つ少なくとも一つの把持装置を含み、前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な複数の結合要素を含み、前記把持装置の複数の把持要素、及び/または第二トランスミッション部材の結合要素は、横方向圧縮力により、(a)前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けて変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間に滑りのない結合を確立し、かつ(b)前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように互いから離れるように変位可能である、ことを特徴とするトランスミッションシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つのトランスミッション部材を互いに選択的に結合するためのトランスミッションシステムに関する。本発明は、連続可変トランスミッションシステムで特に有用であり、従って以下その用途に関して説明される。
【背景技術】
【0002】
連続可変トランスミッション(CVT)は、駆動部材と被動部材の間のトランスミッション比の連続変更のための手段として機械工学の技術分野で周知である。CVTの一般的な方法は円錐形ホイールとフレキシブルベルトを含む。
【0003】
かかるCVTシステムの主要な工学的課題は被動部材上の駆動部材の滑りである。かかる滑りは摩耗、エネルギーの損失、騒音及び他の問題を引き起こす。この滑りを減らす最も効率的な方法は、駆動部材と被動部材の間の摩擦を増やすことによる。摩擦を増やすための種々の方法が従来技術で知られており、それには、張力または圧力を増やすこと、特別な滑り防止流体を使用すること、高い摩擦係数を持つ材料を選ぶこと、及び表面を粗面化することを含む。しかし、これらの方法のそれぞれは多数の明らかな欠点を持つ。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一つの目的は、効率的な態様で互いに選択的に結合されかつ脱結合されることができる二つのトランスミッション部材を含むトランスミッションシステムを提供することである。本発明の別の目的は、連続可変トランスミッション(CVT)として特に有用でありかつ二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を効率的に確立しまたは二つのトランスミッション部材を脱結合するかかるトランスミッションシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、選択的に互いに結合されるかまたは互いから脱結合される第一トランスミッション部材と第二トランスミッション部材を含むトランスミッションシステムであって、
前記第一トランスミッション部材は、複数の間隔を置いた把持要素を持つ少なくとも一つの把持装置を含み、
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な複数の結合要素を含み、
前記把持装置の複数の把持要素、及び/または第二トランスミッション部材の結合要素は、横方向圧縮力により、(a)前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けて変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間に滑りのない結合を確立し、かつ(b)前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように互いから離れるように変位可能である、
ことを特徴とするトランスミッションシステムが提供される。
【0006】
前述の特徴により構成されたトランスミッションシステムでは、摩擦力は接触表面の数により増大されることは分かるであろう。これは、比較的低い接触圧により、及び/または低い摩擦係数を持つ接触表面(例えば金属)により、摩擦力の増加を可能にする。
【0007】
本発明の多数の実施態様が例示の目的のために以下に説明される。
【0008】
幾つかの説明された実施態様において、システムは、横方向圧縮力を把持装置の把持要素に選択的に付与してそれらを互いに向けて変位し、第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持し、それにより二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を確立し、かつ力を除去し、それにより二つのトランスミッションを互いから脱結合するために効果的な制御機構をさらに含む。
【0009】
幾つかの説明された実施態様において、第一トランスミッション部材は、回転部材及びその周囲に間隔を置かれた複数の把持装置を含み、第二トランスミッション部材は、この回転部材の一部の周りに巻かれている。
【0010】
一つの説明された実施態様において、第二トランスミッション部材は、各把持装置の把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な結合要素を構成する複数のケーブルを含む。第二の説明された実施態様において、第二トランスミッション部材は、かかる結合要素を構成する複数のリンクを含み、第三の説明された実施態様において、第二トランスミッション部材は、かかる結合要素を構成する複数のリブを持つベルトを含む。
【0011】
先に示したように、本発明は連続可変トランスミッション(CVT)で特に有用であり、そこでは複数の把持要素は、回転部材に関して半径方向に変位可能であり、それにより駆動部材と被動部材の間のトランスミッション比を変更可能にする。CVTの好適な実施態様は以下に説明されており、そこでは第一トランスミッション部材は一対の回転可能な円錐形部材を含み、これらの円錐形部材の上に第二トランスミッション部材が巻かれ、これらの円錐形部材は互いに向けてかつ互いから離れるように可動であり、連続可変トランスミッションを構成するように第二トランスミッション部材を半径方向に変位する。
【0012】
以下に特に説明されるように、かかるトランスミッションシステム、特にかかるCVTシステムは、トランスミッション部材間の効率的な結合及び脱結合を提供するように構成されることができ、かつ大量にかつ低コストで製造されることができる比較的簡単な部品から組立てられることができる。
【0013】
本発明のさらなる特徴及び利点は、以下の説明から明らかとなるであろう。
【0014】
図面の簡略説明
本発明は添付図面に関して例としてのみ以下に説明される。
【0015】
図1及び2は、本発明に含まれる基本概念を説明するのに役立つ図である。
【0016】
図3は、本発明により構成されたトランスミッションシステムの一つの形態を示す概略図であり、トランスミッションシステムはその脱結合状態で示されている。
【0017】
図4は、図3のトランスミッションシステムの概略図であるが、その滑りのない結合状態でそれを示す。
【0018】
図5は、本発明により構成された連続可変トランスミッション(CVT)の一つの形態を示す等角投影図であり、そこでは一つのトランスミッション部材は複数のケーブルを含む。
【0019】
図6は、図5の一部の拡大断片図である。
【0020】
図7は、別のトランスミッション部材、すなわち複数のリンクを持つチェーンを示し、それは図5のCVTで使用されることができる。
【0021】
図8は、さらなるトランスミッション部材、すなわち複数のリブを持つベルトを示し、それは図5のCVTシステムで使用されることができる。
【0022】
図9は、図8により構成されたベルトを含むCVTシステムを示す。
【0023】
図10は、本発明のさらなる実施態様を示し、そこでは把持装置の把持要素及び/または第二トランスミッション部材の結合要素は、二つのトランスミッションの結合及び脱結合をそれぞれ実現するように互いに向けてかつ互いから離れるように変位可能であるように力により変形可能である。
【0024】
図11は、図10の一部の拡大断片図である。
【0025】
図12は、図10及び11により構成されたCVTシステムを示す。
【0026】
図13は、図12の一部の拡大断片図である。
【0027】
図14は、図10により構成された別のCVTシステムを示すが、さらに結合及び脱結合操作を選択的に実現するための一対の外部ローラーの形の制御機構を含む。
【0028】
図15は、図10により構成された別のCVTシステムを示す。
【0029】
図16は、図15の一部の拡大断片図である。
【0030】
前述の図面、及び以下の説明は主として現在好適な実施態様であると考えられるものを含む本発明の概念的特徴及びその可能な実施態様を理解するのを容易にする目的のために提供されることは理解されるべきである。明解さと簡潔さのために、当業者が説明された発明を理解しかつ実施することを日常の技術及び設計を用いて可能とするのに必要なもの以上の詳細を提供する試みはなされない。さらに、説明された実施態様は例としてのみの目的であること、及び本発明はここに説明されたもの以外の形態及び用途で具体化されることができることは理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
前に示したように、本発明は、二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を確立するために、または二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するために効率的に制御されることができるトランスミッションシステムに関し、このトランスミッションシステムは効率的なCVTシステムを作るために特に有用である。添付図面に示されたような本発明の幾つかの好適な実施態様を説明する前に、まず本発明に含まれた基本概念を示す図1及び2の図を説明することが役に立つであろう。
【0032】
図1は、10kgのベクトル力4により左に引っ張られる対象物6に取付けられた表面2上に置かれた5kgのおもり1を示す。表面2は、0.5の摩擦係数(μ)を持つ単一の静止表面3上を滑る。明らかに、引張り力4は表面2の上の対象物6を動かすのに十分である。約2.5kg(5kg×0.5)である摩擦力4aは、表面2が表面3上を滑るのを防ぐことができない。
【0033】
図2は、対象物16に取付けられた表面12上に置かれた5kgのおもり11を示す。しかし、表面12に一般的に平行な二つの追加の表面12aと12bはまた、同じ対象物16に取付けられている。
【0034】
表面13は三つの表面12,12a,12bを支持する。表面12,12a及び12b間に設けられた二つの追加の表面13a,13bは、表面13に静止部材17により連結されている。表面12,12a,12b,13a及び13bは垂直方向に自由に動くが、水平方向に固定されている:すなわち表面12,12a及び12bは対象物16に水平方向に固定され、一方表面13a及び13bは対象物17及び表面13に水平方向に固定されている。
【0035】
対象物16を動かすのに必要な力14は五つの異なる表面の摩擦に打ち勝たなければならないことは分かるであろう。各表面は、図1におけるのと同じパラメーターにより特徴付けられる:すなわち、おもりは(5kg)であり、摩擦係数は(μ=0.5)である。摩擦力ベクトル14aは、引張り力14に対抗し、5kg×0.5×5=12.5kgに高くすることができる。従って、明らかに、10kgである引張り力14は、対象物16をその静止位置から動かすためには十分でない。
【0036】
図2は、二つの対象物間の摩擦力が、把持力がそれらに付与されながら互いに関して対象物の差し込まれた幾つかの表面の数を掛けたものであることを示す。
【0037】
本発明の広い態様によれば、上記の概念は、第一トランスミッション部材が複数の間隔を置いた把持要素を持つ少なくとも一つの把持装置を含み、かつ第二トランスミッション部材が第一トランスミッション部材の把持装置の把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な複数の結合要素を含むトランスミッションシステムを設けることにより実施される。把持装置の複数の把持要素及び/またはトランスミッション部材の結合要素は、(a)第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けての横方向圧縮力により変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を確立し、かつ(b)二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように互いから離れるように変位可能である。
【0038】
図3及び4は、例示目的のため、前述の特徴により構成されたトランスミッションシステムの一つの形態を示す。図3は脱結合状態のトランスミッションシステムを示し、一方図4は滑りのない結合状態のトランスミッションシステムを示す。
【0039】
図3は、箱20により概略的に示された第一トランスミッション部材、及び箱30により概略的に示された第二トランスミッション部材を含むトランスミッションシステムを示す。
【0040】
第一トランスミッション部材20は、互いに関して相対的に変位可能な二つの部分22及び23から構成された概括的に21で示された把持装置を含む。部分22は一方側に壁24を含み、かつ反対側に一対のピン25を含む。把持装置の変位可能な部分23は、一方側に壁26を含み、互いからかつ壁26から間隔を置かれた複数の垂直板またはフィンガー27を含む。
【0041】
部分23は、部分22により保持された二つのピン25を受ける斜めのスロット28をさらに含む。ばね29は通常、部分23を部分22に関して外向きに、図3に示された位置に強制し、そこでは部分22により保持されたピン25の一つが部分23の斜めのスロット28の端部に対して制限する。これは第一トランスミッション部材20の把持装置21の通常の脱結合状態である。
【0042】
図3に示された例では、第二トランスミッション部材30は複数の平行ケーブル31を含み、それらは把持装置21の二つの部分の壁24と26及び垂直板またはフィンガー27間の空間内に受け入れられる。従って、第二トランスミッション部材30の結合要素を構成するケーブル31は第一トランスミッション部材20の把持装置21の要素24,26及び27間に差し込まれた態様で受け入れ可能であり、かくして把持装置の部分22に向けて変位する部分23は二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を実現するであろうし、一方部分22から離れるように変位する部分23は二つのトランスミッション部材を脱結合するであろう。
【0043】
図3は、第二トランスミッション部材30のケーブル31が緊張されていない状態を示す。この状態では、ばね29は、矢印Dにより示されるように、把持装置21の部分23を上向き方向に強制する。従って、ケーブル31により占有された二つの部分22,23間の空間は比較的大きいであろうし、従って第二トランスミッション部材30は第一トランスミッション部材から脱結合される。
【0044】
図4は、第二トランスミッション部材30のケーブル31が緊張されている状態を示し、それによりばね29の作用に対して把持装置21の部分22に関して矢印Dにより示されるように、下向き方向に強制変位している部分23を作る。この状態では、部分23は部分22に向けて動かされ、それにより把持装置の二つの部分の要素26,27及び24間のケーブル31をしっかりと締付け、二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を実現する。
【0045】
従って、第二トランスミッション部材30のケーブル31が第一トランスミッション部材20の把持装置21に関して緊張されていないときは、二つのトランスミッション部材は互いから脱結合され(図3);一方第二トランスミッション部材30のケーブル31が第一トランスミッション部材20の把持装置21に関して緊張されているときは、二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合が実現される(図4)。
【0046】
図3及び4は、外向きに延びる腕22aを含むものとして把持装置21の部分22を示す。この腕は、図5に関して特に以下に説明されるように、回転部材の有効直径を変えるために回転部材を含むCVTシステムで使用される。
【0047】
図5は、図3及び4のトランスミッションシステムに対応するトランスミッションシステムを示し、そこでは概括的に40で示された第一トランスミッション部材は回転部材である。それはその周囲に複数の把持装置21を含み、各把持装置は図3及び4に示された構成のものである。50で示された第二トランスミッション部材は、回転部材40の一部分の周りに巻かれた複数の平行ケーブル51を含む。例えば、図5に示されたトランスミッションは自転車のCVT機構の後方半分であることができる。例示目的のために、回転部材40はその周囲に等間隔を置いて9個の把持装置を含む。
【0048】
回転部材40に結合された第二トランスミッション部材50を構成するケーブル51は、強いケーブル、例えば織られた鋼ケーブルまたは押出されたナイロンケーブルであるべきである。これらのケーブルは通常の自転車のチェーンの役割を果たす。回転部材40の上側のケーブルが引張られると(例えば図示していないCVT機構の前方半分により)、ケーブルは回転部材の後方側上の把持装置21を押圧し、それらを回転軸RAに向けて半径方向に押しつける。この圧力は、把持装置を、図3及び4に関して上に説明したように、ケーブル上にしっかりと締めつけ、それにより滑りなしに自転車の後輪に非常に強いトルクを付与させることを可能にする。同時に、回転部材の前方側の把持装置21は、ケーブルの圧力から解放され、図3及び4に関して上に説明されたように、ケーブルを把持装置から解放させる。
【0049】
従って、かかる機構は自転車のために滑らかで効率的なトランスミッションを提供するために使用されることができることが分かるであろう。
【0050】
回転部材40上の把持装置21の半径方向位置を変えることにより、CVTシステムを生成するために説明された機構のトランスミッション比が連続的に変えられることができることも分かるであろう。従って、図5で見られるように、把持装置のそれぞれは回転部材40の半径方向腕42に形成されたスロット41内で可動であり、従ってケーブル51に関して回転部材の有効直径は連続的に変えられることができ、それにより二つのトランスミッション部材40と50間のトランスミッション比を変えることができる。
【0051】
把持装置21の半径方向変位は多数の方式で実現されることができる。図5及び6は、回転部材40にそれと共に回転するように固定された一対の円形リング61,62を含む一つの配置構成を示す。リング61,62はそれらの間に回転部材の半径方向腕42の端部42aを受け、把持装置の腕22aは二つのリング61,62から外向きに突出している。
【0052】
把持装置21の外向きに突出する腕22aは、回転部材40が回転可能に取付けられているフレームに固定された取付け板65により保持された一対の曲がった案内板63,64間で回転するのに適合している。従って、回転部材40が回転されるとき、把持装置21の腕22aは二つの案内板63,64間を連続的に通過することが分かるであろう。この配置構成は、二つの案内板が腕22aと係合してそれらのそれぞれの把持装置21を半径方向に回転部材の有効直径を減らすように内向きに、または回転部材の有効直径を増やすように外向きのいずれかに動かすように取付け板65に関して配置されることができるようなものである。二つの案内板63,64の移動は、手動的に、または自動的に、例えば遠心力で作動するおもりにより実現されることができる。
【0053】
図7は、概括的に70により示されたチェーンタイプのトランスミッション部材を示し、それは図5のケーブルタイプのトランスミッション部材50の代わりに使用されることができる。図7のトランスミッション部材70は、複数のブリッジ部材72により一緒に旋回可能に結合された複数群のリンク71を含む。図7に示したように、各群のリンク71は、それらの対向端にブリッジ部材72を受けるための開口73を形成されている四つの平行なリンクを含む。図7にさらに示されるように、各ブリッジ部材72は二つの隣接群のリンク71内に受け入れられた対向脚を持つ方形形状のものである。各ブリッジ部材72の二つの脚の内部表面は、各群内のリンク71を互いから間隔を置くためのスペーサとしての役目をする内向きに延びる突起74を形成されている。突起74は、リンク71の幾らかの横方向移動を可能にするがかかる横方向移動をそれらを間隔を置いた関係で維持するように制限し、それによりそれらを図5の把持装置21の把持要素により差し込まれるのを可能にするように構成される。
【0054】
図7のチェーン構成の利点は、リンクが鋼のような強い材料から構築されることができ、回転部材40の周りに巻かれるのに十分な柔軟性がありうることである。
【0055】
図8は、ベルトタイプのトランスミッション部材80を示し、それはまた、図5のケーブルタイプのトランスミッション部材50の代わりに使用されることができる。この場合、トランスミッションベルト80は、ウェブ82により結合された複数の平行リブ81を持つように一体的に形成されており、それは図5のケーブルタイプのトランスミッション部材50または図7のチェーンタイプのトランスミッション部材70の代わりのトランスミッション部材として使用されることができる。この場合、リブ81は図5の把持装置21の把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な結合要素としての役目をする。
【0056】
図9は、本発明により構成された別のCVTシステムの半分を示す。この例の目的のために、概括的に90で示された図9のCVTシステムは、83で示すように端部リブがウェブから厚さを減少しているものであることを除き、ウェブ82により結合された複数のリブ81を含む、図8の多数のリブ付きベルト80を含む。
【0057】
図9のCVTトランスミッションでは、第一トランスミッション部材90は二つの回転円錐体90a,90bから構成されている。円錐体は互いに向けて及び互いから離れるように可動であり、それによりベルト80を受けるそれらの外表面により与えられる有効直径を変える。図3〜5の把持装置21に相当する把持装置91は、二つの円錐形部材90a,90bの拡大されたベース内に形成された半径方向スロット92内に受け入れられ、かつ円錐形部材の外表面により規定される有効直径に対応してそれらのスロット内で半径方向に変位可能である。
【0058】
従って、二つの円錐形部材90a,90bの外表面がベルト80を支持するための円形走路を構成することが分かるであろう。この円形走路は、二つの円錐形部材の互いに関しての軸方向位置に従って有効直径を持つ。また、把持装置91は、把持装置が図3及び4に関して上述したように作動されるとき、それらのそれぞれのスロット92内のそれらの半径方向位置に従って、ベルト82のリブ81をしっかりと把持するのに効果的であり、円錐形部材90a,90b及びベルト80間に滑りのない結合を実現することが分かるであろう。
【0059】
従って、図9に示されたトランスミッションシステムは、CVTシステムの一部を構成し、そこではトランスミッション比は連続的に変えられることができ、かつトランスミッション部材は、それらを脱結合するために、または滑りのない結合によりそれらを結合するために都合良く制御されることができる。
【0060】
二つの円錐形部材90a,90bの外表面により作られる有効直径を連続的に変えるために及びそれらのそれぞれのスロット92内で把持装置91を半径方向に変位するために互いに関して二つの円錐形部材90a,90bを軸方向に変位するための種々の手段が使用されることができる。この目的のために使用されることができる機構の例は、PCT出願番号IL/02/00075,WO 02/06/306に記載されている。
【0061】
図9は三つのかかる把持装置を示すが、特定の用途に従ってより大きな数が使用されることができることが認められるであろう。しかし、好ましくは、回転トランスミッション部材90の周りに等間隔で置かれた少なくとも三つのかかる把持装置が存在する。
【0062】
図10及び11は、概括的に100で示され、また図9におけるように二つの円錐形100a,100bを含むが円錐形部材に関して半径方向に変位可能である異なるタイプの把持装置101を含むトランスミッションを示す。この場合、把持装置101は、図8のリブ付きベルト80の構成と同様のリブ付き部材であり、102で示されたリブ付きベルトと共働してベルトと回転部材の間の結合と脱結合を実現する。好ましくは、把持要素101とリブ付きベルト102の両者は変形可能な構成のものであり、従ってベルト上の強い張力はベルト102と把持装置101の間の滑りのない結合を実現するであろう。一方ベルトを緩めるとそれを把持装置から脱結合するであろう。従って、ベルト102に付与される張力、それにより把持装置101上にベルトにより及ぼされる力を制御することによって、ベルトは、選択的に、回転部材100にその部材のいずれかの有効直径で結合されるか、または回転部材100から脱結合されることができる。
【0063】
図12及び13は、ベルト102により回転部材100と同じ構成の第二回転部材110に結合された図10及び11の回転部材100を含む完成したCVTシステムを示す。図12におけるように、各回転部材100,110の把持装置101はそれぞれの回転部材の有効直径を変えるために半径方向に可動であり、一つの回転部材の有効直径が増加されるとき、他方は減少されることが認識されている。二つの回転部材を結合するベルト102は、張力をかけられると、滑りのない結合が二つの回転部材の係合部分に関して実現され、一方ベルトを緩めると、直ちにそれを回転部材から脱結合する。
【0064】
図14は、ベルトにより係合された回転部材の部分でのベルトの回転部材に関しての結合を強化するために制御されることができる一対の対向した加圧ローラー120(図14には一つだけ示されている)を含むことを除き、図5または図9のトランスミッションシステムと同様のトランスミッションシステムを示す。図14に示された例では、回転部材により保持された把持装置121は、図10及び11の把持装置101と同様のリブ付き構成のものであり、リブ付きベルト122は図10及び11のベルト102と同様のリブ付き構成のものである。
【0065】
図15及び16は変更例を示し、そこでは131で示された把持装置の各々がそれぞれの回転部材の周囲により長い距離だけ延び、従ってより少ない数のかかる把持装置がそれへのリブ付きベルト132の結合または脱結合するために必要とされるであろう。従って、図14は多数のかかる把持装置を示すが、図15及び16はより長い把持装置を使用することにより、かかる装置のほんの数個を必要とする。
【0066】
本発明が幾つかの好適な実施態様に関して説明されたが、これらは単に例示目的のために記載されていること、及び多くの変更がなされることができることは認められるであろう。例えば、他のタイプの把持装置が使用されることができ、または結合要素に関して結合及び脱結合を実現するために把持要素を変位するための他の手段が使用されることができる。加えて、把持要素は、突然の結合を避けるために結合を徐々に遅延するための機構を含むことができる。本発明は連続可変トランスミッションで特に有用であるが、それはまた、被動部材が駆動部材に関して結合及び脱結合されるべき他の用途で使用されることができる。本発明の多くの他の変更、修正及び用途は明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に含まれる基本概念を説明するのに役立つ図である。
【図2】本発明に含まれる基本概念を説明するのに役立つ図である。
【図3】本発明により構成されたトランスミッションシステムの一つの形態を示す概略図である。
【図4】図3のトランスミッションシステムの概略図である。
【図5−6】図5は、本発明により構成された連続可変トランスミッション(CVT)の一つの形態を示す等角投影図である。図6は、図5の一部の拡大断片図である。
【図7】別のトランスミッション部材である。
【図8】さらなるトランスミッション部材である。
【図9】図8により構成されたベルトを含むCVTシステムを示す。
【図10−11】図10は、本発明のさらなる実施態様を示す。図11は、図10の一部の拡大図断片図である。
【図12−13】図12は、図10及び11により構成されたCVTシステムを示す。図13は、図12の一部の拡大断片図である。
【図14】図10により構成された別のCVTシステムを示す。
【図15−16】図15は、図10により構成された別のCVTシステムを示す。図16は、図15の一部の拡大断片図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択的に互いに結合されるかまたは互いから脱結合される第一トランスミッション部材と第二トランスミッション部材を含むトランスミッションシステムであって、
前記第一トランスミッション部材は、複数の間隔を置いた把持要素を持つ少なくとも一つの把持装置を含み、
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な複数の結合要素を含み、
前記把持装置の複数の把持要素、及び/または第二トランスミッション部材の結合要素は、横方向圧縮力により、(a)前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けて変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間に滑りのない結合を確立し、かつ(b)前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように互いから離れるように変位可能である、
ことを特徴とするトランスミッションシステム。
【請求項2】
前記システムは、前記横方向圧縮力を把持装置の前記把持要素に選択的に付与し、それらを互いに向けて変位し、前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持し、それにより二つのトランスミッション部材間に前記滑りのない結合を確立するために、かつ前記力を除去して、それにより前記二つのトランスミッションを互いから脱結合するために効果的な制御機構をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のトランスミッションシステム。
【請求項3】
把持装置の前記把持要素及び/または第二トランスミッションの結合要素が、(a)前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けて変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間に前記の滑りのない結合を確立するように、かつ(b)前記力を除去して、それにより前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように、前記横方向圧縮力により変形可能であることを特徴とする請求項1に記載のトランスミッションシステム。
【請求項4】
前記第一トランスミッション部材は、回転部材及びその周囲に間隔を置かれた複数の前記把持装置を含み、前記第二トランスミッション部材は、前記回転部材の一部の周りに巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のトランスミッションシステム。
【請求項5】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のケーブルを含むことを特徴とする請求項4に記載のトランスミッションシステム。
【請求項6】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリンクを持つチェーンを含むことを特徴とする請求項4に記載のトランスミッションシステム。
【請求項7】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリブを持つベルトを含むことを特徴とする請求項4に記載のトランスミッションシステム。
【請求項8】
前記複数の把持装置は、前記回転部材に関して半径方向に変位可能であり、それにより前記トランスミッション部材間のトランスミッション比が変更されることを可能にすることを特徴とする請求項4に記載のトランスミッションシステム。
【請求項9】
前記複数の把持装置は、各把持装置の突起を間に受けるための互いに間隔を置かれた一対の半径方向に可動な案内部材によって、この突起が回転部材と共に回転するとき、半径方向に変位可能であることを特徴とする請求項8に記載のトランスミッションシステム。
【請求項10】
前記トランスミッションシステムは、回転部材の一部の対向側に一対の対向したローラー部材をさらに含み、この回転部材の周りに第二トランスミッション部材が巻かれており、前記ローラー部材は、前記回転部材と前記第二トランスミッション部材の間の前記滑りのない結合を生成するために前記把持装置の前記把持要素に力を付与するために効果的であることを特徴とする請求項4に記載のトランスミッションシステム。
【請求項11】
前記第一トランスミッション部材は一対の回転可能な円錐形部材を含み、この円錐形部材の上に前記第二トランスミッション部材が巻かれており、前記円錐形部材は、連続的に可変なトランスミッションを構成するように前記第二トランスミッション部材を半径方向に変位するために互いに向けてかつ互いから離れるように可動であることを特徴とする請求項1に記載のトランスミッションシステム。
【請求項12】
前記第一トランスミッション部材により保持された前記把持装置は、
第一部分、及び前記第一部分に関して変位可能な第二部分を含み、
前記第二部分は、前記第二トランスミッション部材の前記複数の結合要素に関して差し込み可能な前記複数の間隔を置いた把持要素を含み、かくして前記第一部分に関しての把持装置の前記第二部分の一方向の変位が、二つのトランスミッション部材間の前記滑りのない結合を実現し、かつ反対方向の変位が、前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合することを特徴とする請求項1に記載のトランスミッションシステム。
【請求項13】
前記把持装置は、常態では二つのトランスミッション部材を互いから脱結合する方向に前記変位可能な部分を偏倚するばねを含むことを特徴とする請求項12に記載のトランスミッションシステム。
【請求項14】
前記把持装置は、前記第二トランスミッション部材が、張力をかけられたとき、二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を実現する方向に前記変位可能な部分を変位する力を前記変位可能な部分に付与するように構成されていることを特徴とする請求項13に記載のトランスミッションシステム。
【請求項15】
前記第一部分及び第二部分は、前記第二トランスミッション部材に張力をかけると前記滑りのない結合を実現する方向に前記変位可能な部分を変位するために効果的な、一方の部分内の斜めのスロット内で可動な他方の部分内のピンを含むことを特徴とする請求項14に記載のトランスミッションシステム。
【請求項16】
前記第一トランスミッション部材は、回転部材及びその周囲に間隔を置かれた複数の前記把持装置を含み、前記第二トランスミッション部材は、前記回転部材の一部の周りに巻かれていることを特徴とする請求項12に記載のトランスミッションシステム。
【請求項17】
前記複数の把持装置は、各把持装置の突起を間に受けるための互いに間隔を置かれた一対の半径方向に可動な案内部材によって、この突起が回転部材と共に回転するとき、半径方向に変位可能であることを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項18】
前記トランスミッションシステムは、回転部材の一部の対向側に一対の対向したローラー部材をさらに含み、この回転部材の周りに第二トランスミッション部材が巻かれており、前記ローラー部材は、前記回転部材と前記第二トランスミッション部材の間の前記滑りのない結合を生成するために前記把持装置の前記把持要素に力を付与するために効果的であることを特徴とする請求項12に記載のトランスミッションシステム。
【請求項19】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のケーブルを含むことを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項20】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリンクを持つチェーンを含むことを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項21】
前記第二トランスミッション部材は、各把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリブを持つベルトを含むことを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項22】
前記複数の把持装置は、前記回転部材に関して半径方向に変位可能であり、それにより前記トランスミッション部材間のトランスミッション比が変更されることを可能にすることを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項23】
前記第一トランスミッション部材は一対の回転可能な円錐形部材を含み、この円錐形部材の上に前記第二トランスミッション部材が巻かれており、前記円錐形部材は連続的に可変なトランスミッションを構成するように前記第二トランスミッション部材を半径方向に変位するために互いに向けてかつ互いから離れるように可動であることを特徴とする請求項16に記載のトランスミッションシステム。
【請求項24】
回転部材と前記回転部材により保持された複数の把持装置を含む第一トランスミッション部材と、前記回転部材の一部の周りに巻かれた第二トランスミッション部材とを含むトランスミッションシステムであって、
前記複数の把持装置は、前記回転部材の周囲に間隔を置かれかつそれと共に回転可能であり、
前記把持装置のそれぞれは、複数の間隔を置かれた把持要素を含み、
前記第二トランスミッション部材は、回転部材の前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な複数の結合要素を含み、
各把持装置の前記複数の把持要素、及び/または第二トランスミッション部材の結合要素は、(a)前記第二トランスミッション部材の結合要素をしっかりと把持するように互いに向けて変位可能であり、それにより二つのトランスミッション部材間に滑りのない結合を確立し、かつ(b)前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合するように互いから離れるように変位可能であることを特徴とするトランスミッションシステム。
【請求項25】
前記第一トランスミッション部材は一対の回転可能な円錐形部材を含み、この円錐形部材の上に前記第二トランスミッション部材が巻かれており、前記円錐形部材は連続的に可変なトランスミッションを構成するように前記第二トランスミッション部材を半径方向に変位するために互いに向けてかつ互いから離れるように可動であることを特徴とする請求項24に記載のトランスミッションシステム。
【請求項26】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な結合要素を構成する複数のケーブルを含むことを特徴とする請求項24に記載のトランスミッションシステム。
【請求項27】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素のそれぞれの間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリンクを持つチェーンを含むことを特徴とする請求項24に記載のトランスミッションシステム。
【請求項28】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置のそれぞれの前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリブを持つベルトを含むことを特徴とする請求項24に記載のトランスミッションシステム。
【請求項29】
前記第一トランスミッション部材により保持された前記把持装置のそれぞれは、第一部分、及び前記第一部分に関して変位可能な第二部分を含み、
前記第二部分は、前記第二トランスミッション部材の前記複数の結合要素に関して差し込まれた前記複数の間隔を置いた把持要素を含み、かくして把持装置の前記第二部分の前記第一部分に関しての(a)一方向の変位が二つのトランスミッション部材間の前記滑りのない結合を実現し、かつ(b)反対方向の変位が前記二つのトランスミッション部材を互いから脱結合することを特徴とする請求項24に記載のトランスミッションシステム。
【請求項30】
前記把持装置のそれぞれは、常態では二つのトランスミッション部材を互いから脱結合する方向に前記変位可能な部分を偏倚するばねを含むことを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項31】
前記把持装置のそれぞれは、前記第二トランスミッション部材が張力をかけられたとき、二つのトランスミッション部材間の滑りのない結合を実現する方向に前記変位可能な部分を変位する力を前記変位可能な部分に付与するように構成されていることを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項32】
前記第一部分及び第二部分は、前記第二トランスミッション部材に張力をかけると前記滑りのない結合を実現する方向に前記変位可能な部分を変位するために効果的な、一方の部分内の斜めのスロット内で可動な他方の部分内のピンを含むことを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項33】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のケーブルを含むことを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項34】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリンクを持つチェーンを含むことを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項35】
前記第二トランスミッション部材は、前記把持装置の前記把持要素間に差し込まれた態様で受け入れ可能な前記結合要素を構成する複数のリブを持つベルトを含むことを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項36】
前記複数の把持装置は、前記回転部材に関して半径方向に変位可能であり、それにより前記トランスミッション部材間のトランスミッション比が連続的に変更されることを可能にすることを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。
【請求項37】
前記第一トランスミッション部材は一対の回転可能な円錐形部材を含み、この円錐形部材の上に前記第二トランスミッション部材が巻かれており、前記円錐形部材は連続的に可変なトランスミッションを構成するように前記第二トランスミッション部材を半径方向に変位するために互いに向けてかつ互いから離れるように可動であることを特徴とする請求項29に記載のトランスミッションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−11】
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【図12−13】
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【図14】
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【図15−16】
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【公表番号】特表2009−518600(P2009−518600A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544006(P2008−544006)
【出願日】平成18年12月10日(2006.12.10)
【国際出願番号】PCT/IL2006/001415
【国際公開番号】WO2007/066342
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(508324880)シーヴィトロン リミテッド (1)
【Fターム(参考)】