説明

遊技場システム

【課題】会員によるプリペイドカードの購入時の利用履歴情報を容易に取得することができる遊技場システムを提供する。
【解決手段】会員取引履歴管理装置500は、カード情報に関連付けてカードの発行機別取引情報として収集する発行履歴情報収集部と、現金或いは、デビット決済による記録媒体の精算状況を、カードの精算機別取引情報として収集する精算履歴情報収集部と、カード情報に関連付けて収集する会員利用履歴収集部と、この会員利用履歴収集部により収集した会員別の取引履歴情報を記憶する会員利用履歴情報データベース570とを備え、会員個人のデビット決済或は現金による利用履歴情報を遊技店のホームページを利用して別々に閲覧可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デビットカードを使用するデビット決済により記録媒体(プリペードカード)の購入をおこなう遊技場システムに関し、特に会員カードを所有する会員を対象として、この会員がデビット決済或は現金によりプリペイドカードを購入した際の利用履歴情報を容易に取得(閲覧)することができる遊技場システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機などの遊技機を設置した遊技店で遊技をおこなう遊技システムとしては、カード発行機から一旦記録媒体、例えばプリペイドカードを現金により購入し、このプリペイドカードをパチンコ機に隣接されたカード処理機に挿入することにより、プリペイドカードに付与された有価価値(購入金額)に応じて遊技媒体(パチンコ玉など)を借り受けるプリペイドカードを使用した遊技場システムが主流となっている(プリペイドカードシステム)。
【0003】
ここで、プリペイドカードの残額が無くなり、新たに新規のプリペイドカードを購入或はプリペイドカードへの追加入金をおこなう際、現金の持ち合わせが無い場合には、その都度、銀行に行って現金を引き出してくる等の手間や不都合がある。このような不都合に対応すべく、近年では遊技店内にデビット決済用のデビット端末機を設置し、デビットカード(銀行や郵便貯金のキャッシュカード)を用いる決済により遊技客の希望金額分のプリペイドカードを購入するデビット決済による遊技場システムが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この種のデビット決済による遊技場システムにおいては、デビットカードを使用して遊技客の口座から購入したプリペイドカードの有価価値分の引き落としをおこない、このデビット処理により購入したプリペイドカードを使用して遊技媒体(パチンコ玉など)を借り受けて遊技をおこなうものである。この場合、購入したプリペイドカードの残金分は、カード精算機により精算可能となっている。また、このように遊技媒体(パチンコ玉など)をデビットカードにより購入した場合は、ATMや金融関係の窓口での通帳記入により、デビットカードによる利用履歴を記帳することができる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−16497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述した従来のデビット決済による遊技場システムの場合、以下に示すような問題がある。すなわち、通常、デビットカードによる利用履歴は、ATMや金融機関の窓口での通帳記入により確認することができるが、この通帳には、パチンコ遊技以外で利用したデビット決済による引き落とし金額が記載されるため、パチンコ遊技のみの収支を確認するには、手計算による作業が必要となるため面倒であるという問題がある。
【0007】
また、通帳の記帳は、ATMや金融機関の営業時間内でしか記帳できないため、リアルタイムに利用履歴を確認することができないという問題がある。さらに、複数の金融機関でデビットカードを利用している場合には使用したデビットカードの種類により、異なる銀行毎に記帳された利用履歴情報を確認する必要があり、複数の金融機関分のデビット利用を通帳でその都度確認する必要があるうえ、正確な利用履歴情報を取得することができないという問題がある。また、個人でパチンコ遊技によるデビット利用履歴(使用金額)を記帳している場合には、記入漏れや計算ミスにより正確に自分の収支を把握することができないという問題がある。
【0008】
この発明は、上述した従来技術における課題を解決するためになされたものであり、会員がデビット決済或は現金によりプリペイドカードを購入した際の利用履歴情報の取得を容易におこなうことができる遊技場システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、有価価値を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を払い出す記録媒体払出装置と、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による前記遊技用記録媒体に関する取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置が通信可能に接続される遊技場システムであって、前記記録媒体払出装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、有価価値を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を払い出す記録媒体払出装置と、前記遊技用記録媒体により特定される有価価値を精算する記録媒体精算装置と、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による前記遊技用記録媒体に関する取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置が通信可能に接続される遊技場システムであって、前記記録媒体払出装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、前記記録媒体精算装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、前記遊技用記録媒体を受け付けて、当該遊技用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況や、会員による遊技用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報としてを記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による有価価値の取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置と、前記会員用記録媒体を受け付けて、有価価値を付加する価値付け装置と、が通信可能に接続される遊技場システムであって、前記価値付け装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況を決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による有価価値の取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置と、前記会員用記録媒体を受け付けて、有価価値を付加する価値付け装置とが通信可能に接続される遊技場システムであって、前記価値付け装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、前記精算装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、受け付けた会員用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況と、会員による会員用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員用会員利用履歴情報データベースと、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、会員取引履歴管理装置は、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を表示により閲覧することができる表示手段を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報は、会員が所有する端末装置から前記利用情報が掲載されている所定の遊技場のホームページにアクセスすることにより前記端末装置の表示手段に表示されることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、会員取引履歴管理装置は、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を自動的に会員が所有する端末装置に当該会員に関する情報を送信する利用履歴情報送信手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記利用履歴情報送信手段による利用状況の自動送信は、予め会員により設定された設定期日に基づいて、定期的におこなうことを特徴とする。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記会員取引履歴管理装置は、デビット決済依頼がおこなわれる際に、当該決済の引き落とし先の金融機関情報を取得する金融機関情報取得手段を備えることを特徴とする。
【0018】
また、請求項10に記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記会員取引履歴管理装置は、会員を登録会員として認証する登録会員認証手段をさらに備え、当該会員によるパスワードの入力により、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を前記表示手段に表示することを特徴とするを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、前記記録媒体払出装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えるので、パチンコ遊技などによる遊技媒体の購入により利用したデビット処理金額に関わる利用履歴情報の取得を容易且つ正確に把握することができるという効果を奏する。
【0020】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記記録媒体払出装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、前記記録媒体精算装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、前記遊技用記録媒体を受け付けて、当該遊技用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況や、会員による遊技用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報としてを記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えるので、カード発行機別履歴情報データベースに格納されたカード発行機別の取引情報に基づいて、正確な利用履歴情報を取得することができるという効果を奏する。
【0021】
また、請求項3に記載の発明によれば、前記価値付け装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況を決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースとを備えるので、会員利用履歴情報データベースによる会員別に利用履歴情報に基づいて、正確な利用履歴情報を取得することができるという効果を奏する。
【0022】
また、請求項4に記載の発明によれば、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による有価価値の取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置と、前記会員用記録媒体を受け付けて、有価価値を付加する価値付け装置とが通信可能に接続される遊技場システムであって、前記価値付け装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、前記精算装置は、前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、受け付けた会員用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、前記会員取引履歴管理装置は、会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況と、会員による会員用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員用会員利用履歴情報データベースと、を備えるので、デビット決済に関する利用履歴情報(内訳)を会員利用履歴情報データベースによる会員別に利用履歴情報に基づいて、正確な利用履歴情報を取得することができるという効果を奏する。
【0023】
また、請求項5に記載の発明によれば、会員取引履歴管理装置は、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を表示により閲覧することができる表示手段を備えるので、会員個人のデビット決済に関する利用履歴情報をリアルタイムに取得し、確認することができることから、収支状況を正確に把握することができるという効果を奏する。
【0024】
また、請求項6に記載の発明によれば、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報は、会員が所有する端末装置から前記利用情報が掲載されている所定の遊技場のホームページにアクセスすることにより前記端末装置の表示手段に表示されるので、パソコンや携帯電話に表示される表示画面に基づいて、デビット決済による利用状況を容易に把握することができるうえ、パチンコ遊技に係わる収支の管理を正確におこなえるという効果を奏する。
【0025】
また、請求項7に記載の発明によれば、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報は、会員が所有する端末装置から前記利用情報が掲載されている所定の遊技場のホームページにアクセスすることにより前記端末装置の表示手段に表示されるので、会員が自分で遊技店のホームページにアクセスしなくても、自動的に遊技場からデビット利用状況の情報(デビット利用時の利用履歴情報)がパソコンや携帯電話などの端末装置に送信されるため、デビット決済による利用状況を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0026】
また、請求項8に記載の発明によれば、前記利用履歴情報送信手段による利用状況の自動送信は、予め会員により設定された設定期日に基づいて、定期的におこなうので、会員が自分で遊技店のホームページにアクセスしなくても、自動的に遊技店から会員自身が設定したサイクル(週単位、月単位、年単位)でデビット利用時の利用履歴情報がパソコンや携帯電話に送信されるため、デビット決済による利用状況を容易に把握することができるうえ、パチンコ遊技に係わる収支の管理を正確におこなうことができるという効果を奏する。
【0027】
また、請求項9に記載の発明は、前記会員取引履歴管理装置は、デビット決済依頼がおこなわれる際に、当該決済の引き落とし先の金融機関情報を取得する金融機関情報取得手段を備えるので、金融機関情報取得手段により取得された金融機関情報に基づいて、正確に利用履歴情報を取得することができるという効果を奏する。
【0028】
また、請求項10に記載の発明によれば、前記会員取引履歴管理装置は、会員を登録会員として認証する登録会員認証手段をさらに備え、当該会員によるパスワードの入力により、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を前記表示手段に表示するので、登録されている会員以外には、利用履歴情報の閲覧はおこなわないため、セキュリティ機能の向上を図ることができるという効果を奏する。
【実施例1】
【0029】
(遊技場システムの概要および特徴)
以下、この発明に係る遊技場システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、本発明に係る遊技場システムの概要および特徴を説明した後に、遊技場システムの全体構成を説明し、次いで、会員取引履歴管理装置500の構成および特徴を説明し、次いで、会員によるデビット利用時(現金による利用時)における利用履歴情報の閲覧手順を説明する。そして、最後に、他の実施例として種々の変形例を説明することとする。なお、以下に示す実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0030】
まず最初に、図1を参照して、本実施例1に係る遊技場システムの概要および特徴を説明する。図1は、本実施例1に係る会員取引履歴管理装置500を含む遊技場システムを示すシステム構成図である。この、図1は、本発明の遊技場システムに関わる情報処理センタ600、ターミナルコントローラ400(T/C)、ホールコンピュータ440、デビット端末機300、カード発行機(請求項では、記録媒体払出装置、価値付け装置。以下、カード発行機という。)200、カード精算機250による概略構成および接続態様を示すシステム構成図である。また、図2は、本実施例1に係る遊技場システムを示す全体構成図である。
【0031】
まず、図1および図2を参照して、本発明に係る会員取引履歴管理装置500を備えた遊技場システムの概要を説明する。すなわち、図1に示すように、遊技場システムは、遊技店内に備えたターミナルコントローラ400(T/C)とホールコンピュータ440の制御下にある島コントローラ255を中心とするパチンコ機100およびカード処理機150からなるプリペイドカードシステムと、公衆回路網450を通じて通信接続されたデビット決済をおこなう情報処理センタ600とからなるデビットカードシステムにより構成されている。
【0032】
また、図1に示すように、遊技店内において、デビット端末機300とカード発行機200とカード精算機250とターミナルコントローラ400(T/C)とホールコンピュータ440とが通信接続され、このうちデビット端末機300は、遊技店の店外において、公衆回線網450を介してデビット決済処理をおこなう情報処理センタ600(デビット決済センタ)に接続されている。
【0033】
また、本実施例1において、ホールコンピュータ440は、会員用に発行された会員カードを所有する会員によるデビット利用或は現金でのプリペイドカードの購入取引状況/精算状況の管理をおこなう会員取引履歴管理装置500(図5)を備えるとともに、遊技店が所有するホームページに、この会員取引履歴管理装置500によって、会員個人(会員毎)によるデビット利用時(現金利用時)のプリペイドカードの購入取引状況および精算状況を閲覧(表示)できる構成となっている。
【0034】
すなわち、本発明における実施例1の特徴は、遊技店のホールコンピュータ440内に会員取引履歴管理装置500を備えたことにあり、この会員取引履歴管理装置500により、会員カードを使用してデビット決済或は現金により購入した遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入利用履歴状況および精算履歴状況を、遊技店のホームページに閲覧(表示)できるようにしたことにある。これら、デビット決済或は現金により購入した遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入利用履歴状況および精算履歴状況は、会員利用履歴情報データベース570(図5)に格納されている。また、後述するように、実際には、デビット決済による遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入利用履歴状況と現金による遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入利用履歴状況とは、分けた状態で合計表示するようにしている。
【0035】
以下、図1のシステム構成図を参照して、この遊技場システムによる主たる特徴を具体的に説明する。すなわち、会員取引履歴管理装置500により、現金或いは、デビットカードを使用した(デビット決済の利用による)会員カードへの価値付け状況(購入金額)を、(会員カードのカード情報に関連付けて)発行履歴情報収集部510(図5)により収集し(発行機別利用履歴情報データベース555)、また、遊技後のカード残額の精算状況を、同じくカード情報に関連付けて精算履歴情報収集部515(図5)により収集し(精算機別利用履歴情報データベース560)、これら発行履歴情報収集部510および精算履歴情報収集部515により取得された会員カードによるカードの利用状況(購入状況/精算状況)を、会員別のカード情報に関連付けて会員利用履歴収集部520(図5)により統括して収集するとともに、会員利用履歴情報データベース570(図5)としてデータベース化し、このデータベース化した会員による利用履歴情報を遊技店の所有するホールコンピュータ440のホームページに閲覧できるようにしたことにある。さらに、このホームページに閲覧されている会員カードによるデビット利用時の利用履歴情報は、会員が所有するパソコンや携帯電話によるアクセスによって、パソコン或いは携帯電話の表示によりリアルタイムに閲覧できるようになっている。
【0036】
また、会員には、ホームページ内の利用履歴情報をパソコンまたは携帯電話に閲覧するに際しての、会員別のパスワード(認証コード)が設定されている。具体的には、会員がホームページ内の利用履歴情報をパソコンまたは携帯電話で閲覧するには、遊技客のホームページにアクセスした際に、会員個別のパスワードの入力が必要となり、このパスワードの入力により、会員個別の利用履歴情報を表示することができる。
【0037】
ここで、実際には、各遊技店(パチンコホール)には個別のパチンコホールサイトによるURL(Uniform Resource Locator)が設定されており、利用者(会員)は、このパチンコホールサイトにインターネットを通じてアクセスするとともに、会員毎に登録されているパスワードを入力(ログイン)することで、会員個人のデビット利用時の利用履歴情報を会員が所有する端末装置(パソコン/携帯電話)の表示画面に閲覧することができる。
【0038】
また、本実施例に係る遊技場システムは、上記の主たる特徴に関連して以下のような特徴も付加的に有するものである。すなわち、上記実施例では、会員によるデビットの利用状況を遊技店のホームページ上に公開するものとし、会員による携帯電話などの端末装置によるアクセスによって利用履歴情報を取得するシステムとしているが、この会員に対するデビット利用状況の情報配信は、会員取引履歴管理装置500が備えている自動送信機能(自動送信制御部535)により定期的(月単位、週単位、年単位)に会員の所有する端末装置(パソコンや携帯電話)に自動的に送信することもできる。これにより、会員が自分で遊技店のホームページにアクセスしなくても、自動的に遊技店から会員が予め設定したサイクル(週単位、月単位、年単位)で会員が所有するパソコンや携帯電話の表示画面でデビット利用状況の情報を容易に把握(確認)することができる。
【0039】
(会員取引履歴管理装置500を備えた遊技場システムの構成)
次に、図2を参照して、この発明に係る遊技場システムの好適な実施例を詳細に説明する。図2は、本発明に係る遊技場システムの概略を示す全体構成図である。なお、図2では、パチンコ遊技に適用した遊技場システムを例に説明するが、本発明はパチンコ遊技ではなく、メダルを使用するスロット遊技システムにも適用することができる。
【0040】
会員カードは、住所や氏名等の会員情報を登録した会員である利用客に対して遊技店が発行する合成樹脂製のカード(JISII)であり、各種の情報が磁気記録および印字してあるカードである。具体的には、発行店の識別情報や会員コード等の会員識別情報が磁気記録してあるとともに、発行した店コード、会員コード等の情報が印字してあり、記録内容の一部を目視できるようになっている。
【0041】
また、プリペイドカードおよび会員カードには、それぞれパチンコ玉を借り受ける際の基準となる有価価値、具体的には「度数」と称される有価価値を付与してある。ここでいう「度数」とは、パチンコ玉の貸出処理単位であり、所定のレートで設定してある。一般的には、1度数が100円に対応し、1度数でパチンコ玉を25個だけ貸し出すように設定してある。
【0042】
以下、本実施例1に係るデビット決済による遊技場システムの詳細について説明する。すなわち、図2に示すように、遊技場システムは、それぞれ「島」と呼ばれるグループごとに配設された複数のパチンコ機100(CR機)およびカード処理機150と、カード発行機200とデビット端末装置300とカード精算機250などの記録媒体処理装置が適宜設けて構成されている。
【0043】
パチンコ機100は、パチンコ玉を遊技領域に発射して利用客が遊技を行う遊技機である。カード処理機150は、会員カードや一般カードに関連づけられた残度数を上限とするパチンコ玉の貸し出し処理を主機能とするものである。このカード処理機150は、遊技店に設置された複数のパチンコ機100それぞれに対して1台ずつペアとなるように用意され、パチンコ機100の相互間に挟まれる形で設置してある。
【0044】
このカード処理機150は、カード挿入口にプリペイドカードが挿入されると、ターミナルコントローラ400に問い合わせて、その有価価値データを取得し、遊技客によるパチンコ機100への遊技媒体の貸し出し要求に基づいて、有価価値データ(残度数)の範囲内で、遊技媒体を貸し出す処理をおこなうことができる。遊技客は、この遊技媒体(パチンコ玉)を用いてパチンコ機100により遊技をおこなうことができる。
【0045】
カード発行機200は、カード情報に関連付けて、有価価値が価値付けされた記録媒体を発行する機能を備えており、一般カードの発行処理、並びに一般カードおよび会員カードに関連付けられたそれぞれの度数に対する加算処理を主機能とするものであり、遊技店に数台ずつ設置してある。本実施例においては、会員が所有する会員カードを受け入れて、この会員カードにデビット端末機300(会員が使用したデビットカード)による引き落とし金額分を価値付けする機能を備えている。
【0046】
カード精算機250は、会員カードや一般カードに関連づけられた度数を現金として払い戻す処理を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してある。このカード精算機250は、カード情報に関連付けて、前記記録媒体に価値付けされた残金を精算する機能を備えている。
【0047】
パチンコ機100とカード処理機150は、島コントローラ255を通じて、ターミナルコントローラ400に接続されている。また、カード発行機200とカード精算機250は、直接、ターミナルコントローラ400に接続されている。このターミナルコントローラ400(T/C)は、遊技店に少なくとも1台設置してあり、設置した遊技店の統括管理、例えばカード管理、会員の管理、売上管理等をおこなうとともに、上述したように、プリペイドカードおよび会員カード個々の有価価値に関する残金情報を記憶管理する部分である。
【0048】
また、ターミナルコントローラ400は、パチンコ店外のカード会社センタ511の中央管理コンピュータと公衆回線網460により接続されており、この中央管理コンピュータを用いてターミナルコントローラ400内のデータを管理できるようになっている。
【0049】
また、カード発行機200に対応して、デビット端末機300が併設されている。このデビット端末機300は、カード発行機200によるプリペイドカードの発行に関するデビット決済処理をおこなう機能を備えている。
【0050】
デビット端末機300は、カード発行機200に隣接して併設され、且つ、このカード発行機200と通信路で接続されている。また、このデビット端末機300は、遊技店の店外において、公衆回線網450を介して情報処理センタ600に接続されている。このデビット端末装置300は、情報処理センタ600に対して、デビットカードに記録されたカード情報に対応した会員の銀行口座から決済希望金額の引き落としの決済処理依頼を通知する機能を備えている。このデビット端末機300の構成および機能の詳細についても、後述する。
【0051】
情報処理センタ600は、デビットカード発行銀行800、加盟店銀行900のそれぞれのコンピュータとCAFISネットワーク700(クリアリングセンタ710を含む)を介して接続されている。以上のように、このCAFISネットワーク700を核とし、更に、情報処理センタ600の遊技店内に設置されたデビット端末機300へと継がるシステム部分は、デビットカードシステムと称されている情報処理センタ600は、デビットカードによる決済依頼金額を対象として、デビット決済処理を実行する機能を備えている。
【0052】
また、この情報処理センタ600は、デビット決済に関わる各種の集計情報を格納するデビット決済情報管理データベース650を備えている。このデビット決済情報管理データベース650は、遊技店毎のデビット利用状況に関する各種の遊技店毎のデビット利用額集計情報(日、週単位、月単位、年単位)、デビット利用明細の詳細情報、登録会員情報などのデータが格納されているデータベースである。この情報処理センタ600から特定の遊技店に対しては、定期的にデビット決済情報管理データベース650に格納されたデビット利用明細などの送信がおこなわれる。
【0053】
次に、図1に示したターミナルコントローラ400の構成および機能の詳細について説明する。図3は、ターミナルコントローラ400の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、ターミナルコントローラ400は、CPU410と、RAM411と、ROM412と、入出力部413と、表示部414と、通信I/F部415とにより構成されている。ターミナルコントローラ400のRAM411内には、カード発行機200により発行されたプリペイドカードの度数管理をおこなう度数管理テーブル416が格納されている。
【0054】
CPU410は、ROM412に格納されたプログラムに基づいて上述した各種処理を実現するための部分である。なお、図中の符号414は、上述した各種管理情報を表示するための表示部、また符号413は、オペレータが各種の設定を行う際に操作する入出力部である。
【0055】
次に、図2に示したホールコンピュータ440の構成および機能の詳細について説明する。図4は、ホールコンピュータ440の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、ホールコンピュータ440は、CPU441と、入出力部442と、表示部443と、通信I/F部444と、会員取引履歴管理装置500とにより構成されている。前述したように、この会員取引履歴管理装置500は、会員カードを所有する会員によるデビット利用時或は、現金によるプリペイドカードの購入取引状況の管理をおこなう機能を備えている。
【0056】
CPU441は、会員取引履歴管理装置500による制御指示に基づいて上述した各種処理を実現するための部分である。また、表示部443は、上述した各種管理情報を表示するための機能を備えている。また、入出力部442はオペレータが設定をおこなう際に操作する機能を備えるとともに、定期的或いは係員の指示により会員がデビット決済により利用した利用履歴情報、カード発行機別の利用履歴情報が印刷された帳票、カード精算機別の利用履歴情報が印刷された帳票をプリント(出力)する機能を備えている(図6〜図8参照)。
【0057】
表示部443は、会員利用履歴情報データベース570(図5)に格納された会員による利用履歴情報を遊技店の所有するホームページに閲覧する機能を備えている。さらに、このホームページに閲覧されている会員によるデビット利用時の利用履歴情報は、会員が所有するパソコンや携帯電話によるアクセスによって、このパソコン或いは携帯電話の表示画面により閲覧(表示)できるようになっている。
【0058】
以下、ホールコンピュータ440に備えている会員取引履歴管理装置500の詳細について図5を参照して説明する。すなわち、図5に示すように、会員取引履歴管理装置500は、発行履歴情報収集部510と、精算履歴情報収集部515と、会員利用履歴情報収集部(請求項では、価値付け履歴情報収集手段、履歴情報収集手段)520と、購入種別区分判定部525と、金融機関情報取得部530と、自動送信制御部535と、利用履歴閲覧判定部545と、利用履歴情報検索部550と、発行機別利用履歴情報データベース555と、精算機別利用履歴情報データベース560と、会員利用履歴情報データベース570とを備えている。
【0059】
発行履歴情報収集部510は、現金或いは、デビットカードを使用した(デビット決済の利用による)会員カードへの価値付け状況(購入金額)を、カード情報(会員コード)に関連付けてカード発行機別の取引情報として収集する機能を備えている。この発行履歴情報収集部510により収集された履歴情報は、発行機別利用履歴情報データベース555内に格納することができる(図6参照)。
【0060】
精算履歴情報収集部515は、遊技後の記録媒体(会員カード)による残金の精算処理状況を、カード情報(会員コード)に関連付けてカード精算機別の取引情報として収集する機能を備えている。この精算履歴情報収集部515により収集された精算時の履歴情報は、精算機別履歴情報データベース560内に格納することができる(図6参照)。
【0061】
会員利用履歴収集部520は、現金或いは、デビット決済による会員カードへの価値付け情報の全利用状況を、カード情報(会員コード)に関連付けて収集する機能を備えている。すなわち、この会員利用履歴収集部520は、発行履歴情報収集部510により収集された会員カードの価値付け情報と、精算履歴情報収集部515により収集されたカード精算機別の精算処理情報とを統合して、会員毎の利用履歴情報として収集する機能を備えている。この会員取引履歴収集部520により収集された収集情報は、会員利用履歴情報データベース570に記憶情報として格納することができる。
【0062】
具体的に説明すると、図6に示すように、各会員が購入したプリペイドカードの購入履歴が、購入年月日に対応してその都度、金額情報として記録され、発行機別利用履歴情報データベース555が作成される。また、図7に示すように、各会員が遊技後に精算処理をおこなったプリペイドカードによる精算処理情報が精算時刻、精算金額に対応してその都度、精算金額情報として記録され、精算機別利用履歴情報データベース560が作成される。そして、これら発行機別利用履歴情報データベース555および精算機別利用履歴情報データベース560による利用履歴情報が統合されて、会員利用履歴情報データベース570が作成されることとなる。
【0063】
購入種別区分判定部525は、デビット処理による利用か、現金による利用かの利用区分情報を取得する機能を備えている。この購入種別区分判定部525は、紙幣挿入口243(図10)から現金が投入された場合、利用区分が現金であると判定し、デビット端末機300を操作された場合、デビット決済の利用であると判定する。
【0064】
金融機関情報取得部530は、会員が取引をおこなっている銀行(金融機関)において、銀行口座を開設している取引銀行(金融機関)の情報(銀行名称/銀行固有の銀行コード)を取得する機能を備えている。
【0065】
自動送信制御部535は、自動送信機能により定期的(月単位、週単位、年単位)に会員の所有する端末装置(パソコンや携帯電話)に対して、自動的に会員の利用履歴情報を送信する機能を備えている。これにより、会員が自分で遊技店のホームページにアクセスしなくても、自動的に遊技店から定期的(週単位、月単位、年単位)に自身のパソコンや携帯電話に送信されるメールにより、デビット利用状況の情報を容易に取得することができる。すなわち、これによって、パチンコ遊技などによる収支の管理が容易におこなうことができる。
【0066】
具体的に説明すると、会員は、遊技店のホームページによる登録で、自分のパソコンや携帯電話に定期的(週単位、月単位、年単位)に利用履歴情報の送信依頼(自動送信期日)を設定することができ、遊技店では、この会員による登録内容に基づいて、定期的に該当する会員宛に利用状況をメール送信するサービスをおこなうことができる。なお、この会員登録は、遊技店のホームページを利用するインターネットによる登録或いは、遊技店に直接申し込むことにより登録をおこなうことができる。
【0067】
利用履歴閲覧判定部545は、会員による利用履歴情報の取得要求があるか否かの判定をおこなう機能を備えている。
【0068】
利用履歴情報検索部550は、利用履歴閲覧判定部545により会員による「利用履歴情報の取得要求」が送信(パソコン/携帯電話によるアクセス)されたことが判定された場合に、この取得要求がある会員(会員コード)に対応する利用状況を検索して抽出する機能を備えている。
【0069】
次に、上述した発行履歴情報収集部510、精算履歴情報収集部515によリ収集される発行機別利用履歴情報データベース555、精算機別利用履歴情報データベース560、会員利用履歴情報データベース570の詳細について説明する。図6〜8は、発行機別利用履歴情報データベース555、精算機別利用履歴情報データベース560、会員利用履歴情報データベース570に格納された内容の一例を示している。
【0070】
図6に示すように、発行機別利用履歴情報データベース555は、デビット端末機300を利用する会員(会員コード)に関連付けて、カード発行機200から購入する記録媒体(プリペイドカード)の購入年月日、購入時刻、会員コード番号、プリペイドカードの購入金額(選択金額情報)、種別(現金/デビットカード)、取り扱い金融機関(銀行コード)に区分して、それぞれの情報が格納されたデータベースである。。例えば、図6に示すように、会員コードが「100000」の会員の場合、4月1日(10:00)に会員カードの利用によるデビット決済により、10000円分のプリペイドカードをカード発行機200により購入したことを示している。また、例えば、会員コードが「200000」の会員の場合、4月1日(11:00)に現金の使用により、10000円分のプリペイドカードをカード発行機200から購入したことを示している。
【0071】
図7に示すように、精算機別利用履歴情報データベース560は、デビット端末機300を利用する会員(会員コード)に関連付けて、カード精算機250により精算をおこなう記録媒体(会員カード)による精算年月日、精算時刻、会員コード番号、精算処理金額、種別(精算)、取り扱い金融機関(銀行コード)に区分して、それぞれの情報が格納されたデータベースである。例えば、図7に示すように、会員コードが「100000」の会員の場合、4月1日(10:30)にカード精算機250の利用により、1000円分の精算処理をおこなったことを示している。
【0072】
図8は、会員利用履歴情報データベース570の一例を示している。前述したように、この会員利用履歴情報データベース570は、会員カードの価値付け金額に対応付けてプリペイドカードの購入金額(発行時点での発行金額)、種別(現金/デビット処理)、金融機関情報がそれぞれ格納された記憶テーブルである。
【0073】
この会員利用履歴情報データベース570の内容を具体的に説明すると、図8では、会員コード「10000」の遊技客が、4月1日に10000円の現金によりプリペイドカード(10000円分)を購入するとともに、同日30000円分(10000円+20000円=30000円)のプリペイドカードをデビット処理(A銀行)により購入したことを示している。
【0074】
次に、図9−1〜図9−4は、会員が遊技店(パチンコホール)のホームページに携帯電話でアクセスした場合の表示例を示している。すなわち、図9−1に示すように、携帯電話から遊技店のホームページにアクセス(専用URLの入力)すると、メニュー画面とともに、「1.ご利用状況」の項目の設定により、図9−2に示すように、利用状況の期日設定画面が表示される。会員は、この期日設定画面に対して、自身の会員カードによる利用状況(利用履歴情報)を知りたい日付を入力するものとなる。図9−3は、図9−2の期日設定画面により、2004年4月1日から4月20日までの利用状況を照会する設定により表示された利用状況表示画面であり、この利用状況表示画面により日付毎の利用種別毎(デビット利用による合計、現金利用による合計、精算金額の合計)の利用金額を知ることができる。また、図9−4は、月単位のホール毎の取引結果を表示するホール利用履歴画面であり、このホール利用履歴画面により、会員が口座を開設している銀行毎の利用履歴情報を知ることができる。
【0075】
次に、図10および図11を参照して、本実施例1に係る遊技場システムに適用するカード発行機200とデビット端末機300の構成および機能の詳細について説明する。図10は、カード発行機200とデビット端末機300の外観を示した正面図、図11は、これらカード発行機200とデビット端末機300の内部構成を示す機能ブロック図である。以下、これら図10、11を参照しながら、カード発行機200とデビット端末機300の詳細について説明する。
【0076】
図10に示すように、デビット端末機300は、縦型の筐体により構成されており、上から順番に、表示部310、外部操作入力部320、デビットカード挿入/返却口330、レシート発行口335とを備えている。
【0077】
表示部310は、デビット決済による取引金額(プリペイドカードの購入金額)や遊技客による入力操作のガイダンスをおこなう各種情報を表示する機能を有しており、例えば液晶表示器によって構成してある。
【0078】
外部操作入力部320は、確認スイッチや取消スイッチ等の各種機能スイッチ、さらにはデビットカード(キャッシュカード)の暗証番号を入力するためのテンキースイッチを備えて構成したものであり、暗証番号や取引金額等を入力する機能を有している。
【0079】
デビットカード挿入/返却口330は、キャッシュカード(デビットカード)を受け入れて、取り込んだデビットカードをデビットカード処理部350(図11)において所望の処理を施した後、再度、このデビットカードを返却するための開口である。本例の場合、このデビットカードとしては、会員が所有する会員カードを対象としている。
【0080】
レシート発行口335は、印字部340(図11)において印字処理されたレシートを、遊技客用の利用控えとして排出するための開口である。このレシート発行口335からはデビット決済による結果(OKかNG)が印字されたレシートを発行することもできる。
【0081】
また、図11に示すように、デビット端末機300の内部は、表示部310と、外部操作入力部320(入力操作部)、デビットカード挿入/返却口330と、レシート発行口335と、印字部340と、デビットカード処理部350と、第1通信I/F部375と、第2通信I/F部370と、デビット制御部380とを備えている。
【0082】
印字部340は、デビット制御部380から通知された情報を、レシート発行口335から発行されるレシートに印字するための機能を有している。具体的には、この印字部340により、レシートに対してデビット処理に係る金額情報などが印字される。
【0083】
デビットカード処理部350は、デビットカード挿入/返却口330から取り込んだデビットカードに磁気記録されているカード情報を読み取り、その読み取り結果をデビット制御部380に通知する機能を備えている。
【0084】
第1通信I/F部375は、カード発行機200の第2通信I/F部291aと通信自在となっており、これら第1通信I/F部375と第2通信I/F部291aとを通じて、デビット端末機300とカード発行200との間で、各種情報(プリペイドカードの所有する残金情報など)の送受信がおこなわれる。また、第2通信I/F部370は、公衆回線網450を通じて情報処理センタ600との間で通信自在となっており、デビット端末機300から第2通信I/F部370を通じて、決済希望金額に関わる決済依頼通知などが情報処理センタ600に送信される。
【0085】
また、図10に示すように、カード発行機200は、縦型の筐体により構成され、筐体の前面に設けた扉体において、上から順に表示部220と、金額選択ボタン240と、取消ボタン224と、一般カード発行口241と、会員カード挿入/返却口242と、紙幣挿入口243とを備えている。
【0086】
表示部220は、入力ガイダンス等の各種情報を表示するための部分であり、例えば液晶表示部(LCD)により構成されている。具体的には、発行制御部280(図11)から与えられた入力ガイダンス等の情報を表示する機能を備えている。
【0087】
金額選択ボタン240は、プリペイドカードの購入金額である5種類の発行金額(例えば、10000円、5000円、3000円、2000円、1000円)から希望する金額分のプリペイドカードを選択して購入する機能を有している。
【0088】
取消ボタン224は、利用客によってON操作された場合に個別の検出信号を発行制御部280に通知するボタンであり、具体的には、カード発行機200による処理を途中で停止させる機能を備えており、この取消ボタン224の押下(ON)時には、会員カード挿入/返却口242から、挿入した会員カードを返却することができる。
【0089】
また、図11に示すように、一般カード発行口241は、一般カード処理部262で発行処理した一般カードを排出するための開口である。一般カード処理部262は、例えば、予め装填されたロール紙(図示せず)を適宜切断・印字・データ処理し、これを一般カードとして発行する部分である。
【0090】
会員カード挿入/返却口242は、会員カードを受け入れてこれを会員カード処理部261に取り込む一方、会員カード処理部261において所望の処理を施した後の会員カードを返却するための開口である。
【0091】
会員カード処理部261は、取り込んだ会員カードに磁気記録されている会員識別情報を読み取り、その読み取り結果を後述の発行制御部280に与える部分である。
【0092】
紙幣挿入口243は、紙幣を受け入れてこれを紙幣処理部263に取り込む部分である。紙幣処理部263は、取り込まれた紙幣の金種を識別してその識別結果を後述の発行制御部280に与えるとともに、識別可能な紙幣を金種別に分類して紙幣回収箱264に収納する一方、識別不能な紙幣を返却するための部分である。
【0093】
発行制御部280は、予め与えられたプログラムや会員カード処理部261、紙幣処理部263、金額選択ボタン240、取消スイッチ224から与えられた情報に基づいて各部の制御を行うための部分である。この発行制御部280は、第1通信I/F部291bおよび第2通信I/F部291aを通じて外部と適宜情報交換することが可能である。
【0094】
本例では、第1通信I/F部291bが、島コントローラ255を介してターミナルコントローラ400に接続してある一方、第2通信I/F部291bが、デビット端末機300の第1通信I/F部375を介してデビット制御部380に接続してあり、図1に示すように、公衆回線網450を通じてデビットカードシステムの情報処理センタ600に接続され、さらにはクリアリングセンタ710を含むCAFIS(Credit and Finance Information System)ネットワーク700、並びに利用客の口座を有するデビットカード発行銀行800、情報処理センタ600の口座を有する加盟店銀行900、遊技店の口座を有する△△銀行950に接続されている。
【0095】
(デビット利用時における利用履歴状況の閲覧手順)
次に、図12のフローチャートを参照して、本実施例1に係る遊技場システムにおけるデビット利用状況の閲覧手順を説明する。ここで、図12に示すフローチャートでは、デビット端末装置300とホールコンピュータ440に備えた会員取引履歴管理装置500との間でおこなわれるデビット利用時における利用履歴状況の閲覧手順を示している。
【0096】
すなわち、先ず、遊技客(会員カードを所持する会員)によりデビット端末機300のデビットカード挿入/返却口330(図10)に会員カードが挿入されたか否かの判定をおこない(ステップS110)、このステップS110の判定により、会員の会員カードが挿入されたことを判定すると(ステップS110肯定)、次いで、会員カードに記録された会員情報の読み取り処理に移行する(ステップS120)。
【0097】
すなわち、デビットカード挿入/返却口330から挿入された会員カードのカード情報(会員コード)をデビット端末機300のデビットカード処理部350(図11)により読み取る処理をおこなう(ステップS130)。ここで、前提として会員が所有する会員カードには、同じく会員が所有するデビットカードにより、予めデビット決済により引き落とした金額が価値付けされているものとする。
【0098】
以下、会員カードを利用(挿入)した会員に対して暗証番号の入力を要求する「暗証番号の入力要求」をおこなう(ステップS140)。この場合、デビット端末機300の表示部310(図10)には「暗証番号を入力して下さい」などのガイダンスが表示される。
【0099】
ここで、「暗証番号の入力要求」を表示部310の表示により確認した遊技客が、デビット端末機300の外部操作入力部320(図10)のテンキー操作により暗証番号を入力すると(ステップS150)、次いで、デビット端末機300は、会員が選択する決済希望金額の取得処理判定に移行する(ステップS160)。
【0100】
このステップS160による決済希望金額の取得処理判定は、会員がカード発行機200の金額選択ボタン240(図10)の押下(ON)により選択されたカード購入希望金額を取得する判定で、具体的には、金額選択ボタン240の選択によるプリペイドカードの購入金額である5種類の発行金額(例えば、10000円、5000円、3000円、2000円、1000円)の中から、会員が押下(ON)するボタンにより決済希望金額を取得することができる。
【0101】
以下、デビット端末機300は、ホールコンピュータ440に対して、ステップS120〜ステップS160により取得した会員情報(取得情報)を送信する(ステップS170)。この場合の会員情報とは、会員を識別する会員コード、カード発行機200により購入したプリペイドカードの選択金額情報(決済希望金額)、プリペイドカードの購入種別情報(デビット利用による購入或は、現金による購入)、金融機関の情報となる。ここで、デビット利用による購入或は、現金による購入かの判定は、購入種別区分判定部525(図5)によりおこなわれる。また、金融機関情報とは、金融機関情報取得部530(図5)により取得される会員が開設している銀行の銀行コード(1111〜9999)である。
【0102】
一方、ホールコンピュータ440は、カード発行機200から送信された会員情報を受信すると(ステップS180)、この取得した会員情報(会員コード)に関連付けて、カード発行機200による取引情報を発行機別の取引履歴情報として取得する(ステップS190)。具体的には、このステップS190によるカード発行機別の取引履歴情報の取得は、発行履歴情報収集部510(図5)によりおこなわれる。そして、実際には、この発行履歴情報収集部510により収集された履歴情報が格納されている発行機別履歴情報データベース555(図6)から、該当する会員コードに対応する取引金額(利用履歴情報)の抽出をおこなうものとなる(種別は、デビット)。
【0103】
例えば、図6に示すように、会員コードが「10000」の会員の場合には、4月1日に会員カードの利用があるため、この4月1日の取引金額(10000円)が1日分の利用履歴情報となり、以下、週毎、月毎、年毎に取引金額の集計がなされ、この集計が会員(会員コード:10000)によりカード発行機200からプリペイドカードを購入した利用履歴情報となる。
【0104】
ここで、会員が遊技後にプリペイドカードに残存している残金の精算をおこなった場合があるため、以下のステップS200では、該当する会員カードによる精算処理情報があるかの判定をおこなう(ステップS200)。そして、このステップS200の判定により精算処理情報がある場合には(ステップS200肯定)、カード精算機250による取引情報をカード精算機別の取引履歴情報(精算処理情報)として取得する(ステップS210)。
【0105】
具体的には、このステップS210によるカード精算機別の精算処理情報の取得は、精算履歴情報収集部515(図5)によりおこなわれる。そして、実際には、この精算履歴情報収集部515により収集された履歴情報が格納されている精算機別利用履歴情報データベース560(図7)から、該当する会員コードに対応する取引金額(精算処理金額)の抽出をおこなうものとなる。
【0106】
例えば、図7に示すように、会員コードが「10000」の会員の場合には、4月1日にカード精算機250による精算処理実績があるため、この4月1日の取引金額(1000円)が1日分の利用履歴情報となり、以下、週毎、月毎、年毎に取引金額の集計がなされ、この集計が会員(会員コード:10000)によるカード精算機250から精算をおこなった利用(精算)履歴情報となる。
【0107】
以下、ステップS190とステップS210により取得された会員コードに対応する発行機別利用履歴情報および精算機別精算情報に基づいて、会員別のデビット利用履歴情報を収集し、この収集した情報を会員利用履歴情報データベース570として作成する(ステップS220)。図8に示す会員利用履歴情報データベース570の例では、プリペイドカードの購入を現金でおこなった現金合計、プリペイドカードの購入をデビット処理でおこなったデビット処理合計金額、カード精算機250による精算処理金額の合計が算出されて格納される。
【0108】
なお、上記フローチャートではステップS190とステップS210による処理を順番に示しているが、実際には、カード発行機200による発行機別の取引履歴情報とカード精算機250によるカード精算機別の取引履歴情報(精算処理情報)は、会員が会員カードを利用してプリペイドカードを購入した時および精算処理をした際に逐次、更新情報として、会員の会員コードに関連付けて収集されるとともに、収集された利用履歴情報は、発行機別利用履歴情報データベース555および精算機別利用履歴情報データベース560に格納されるものとなる。
【0109】
なお、前記ステップS170によるホールコンピュータ440に対する会員情報の送信後、デビット端末機300では、情報処理センタ600での決済依頼通知を送信する(ステップS225)。そして、次のステップS230により情報処理センタ600による決済処理が完了したかの判定をおこない(ステップS230)、決済処理が完了したと判定された場合(ステップS230肯定)、この決済完了通知をホールコンピュータ440に送信し、このホールコンピュータ440では決済完了通知の受信時(ステップS240)、デビット利用状況閲覧処理に移行するものとなる(ステップS250)。
【0110】
一方、ステップS230により決済が完了しないと判定された場合には(ステップS230否定)、デビット端末機300からホールコンピュータ440に対して、決済処理が完了しない旨が送信される(ステップS240否定)。
【0111】
ここで、情報処理センタ600での上記決済処理は、以下の手順で実現できる。すなわち、情報処理センタ600では、上記ステップ225での処理によりデビット端末機300から送信されたデビット決済依頼通知を受信した後、送信された各種情報(会員コード、暗証番号、決済希望金額情報)を基に、CAFIS(Credit and Finance Information System)ネットワーク700のクリアリングセンタ710に対して決済処理を依頼する。
【0112】
以下、この依頼を受けたクリアリングセンタ710は、デビットカード発行銀行800、加盟店銀行900との間で決済処理をおこない、このうちの即時実行する必要のある処理(例えば、デビットカード発行銀行800での、今回の決済要求にて通知されたキャッシュカードのカードIDから抽出したID)に対応する口座から当該決済要求で通知された引き落とし金額分を引き落とす処理等が終了すると、情報処理センタ600に処理終了の通知をおこなう。また、クリアリングセンタ710では、上記口座の残金不足等により口座残高が決済希望金額に満たない(決済処理がNG)の場合には、その旨を情報処理センタ600に通知する。
【0113】
なお、即時実行分以外の決済処理は、予め決められた期間後(例えば、3営業日後)に実施され、最終的に、上記利用料金から上記決済処理により手数料等を差し引かれた代金が加盟店銀行900の情報処理センタ600の口座に振り込まれる。その後、この加盟店銀行900情報処理センタ600の口座に振り込まれた代金から情報処理センタ600の手数料を差し引いた代金として、△△銀行950にある各遊技店の口座に、カード会社とパチンコ店の取り決めに従い、カードの使用度数に応じた代金が振り込まれるようになっている。以上が、情報処理センタ600を介しておこなわれるデビット決済処理の概要である。本例の場合、上述したデビット決済結果が情報処理センタ600から公衆回線網450を介してデビット端末機300に送信されることとなる。
【0114】
以下、再度、図12のフローチャートに戻り、ステップS250移行の処理について説明する。すなわち、このデビット利用状況閲覧処理は、会員の所有する端末装置(パソコン/携帯電話)から送信される会員によるデビット利用状況の取得要求に対して、遊技店のホームページに会員によるデビット利用履歴情報を閲覧可能に表示する処理である。
【0115】
(会員取引履歴管理装置500による利用履歴情報閲覧処理)
以下、図13のフローチャートを参照して、会員取引履歴管理装置500による「利用履歴情報閲覧処理」の詳細について説明する。前述したように、この「利用履歴情報閲覧処理」は、遊技店のホームページに表示される会員によるデビット利用時の利用履歴情報を、会員からの携帯電話(或いは、パソコン)によるアクセスにより、携帯電話の表示画面に表示(閲覧)をおこなう処理工程である。すなわち、図13のフローチャートに示すように、会員から利用閲覧要求が送信された場合に(ステップS300)、この利用閲覧要求信号をホールコンピュータ440が受信すると(ステップS310)、会員に対して、デビット利用に関する利用履歴情報の閲覧処理に移行する。
【0116】
ここで、ステップS310による、会員からの利用履歴情報(利用閲覧情報)の取得要求信号の受信は、会員が遊技店のホームページのURLにアクセスした際に、利用履歴閲覧判定部545(図5)により、該当する会員による利用履歴情報の取得要求があるか否かの判定をおこない、この利用履歴閲覧判定部545により会員による利用履歴情報の取得要求が通知されたと判定された場合に、該当する会員の会員コードに対応する利用状況を検索して抽出することとなる。
【0117】
すなわち、図13のフローチャートに示すように、ホールコンピュータ440は、会員から利用閲覧情報の取得要求が通知された場合には(ステップS310肯定)、次いで、この時に会員の携帯電話から送信された送信情報を元に、会員コードの検索をおこない(ステップS320)、次いで、検索された会員コードに対応する会員別の利用履歴情報の抽出をおこなう(ステップS330)。以下、会員別の利用履歴情報の抽出をおこない、そして、ステップS340により収集された会員別の利用履歴情報に基づいて、会員コードに関連付けた会員利用履歴情報を取得し、この利用履歴情報を会員の所有する携帯電話に送信する(ステップS350)。
【0118】
一方、会員の端末装置(パソコン/携帯電話)は、ホールコンピュータ440から送信された利用履歴情報を受信すると、この利用履歴情報を携帯電話などの表示画面に表示するものとなる(ステップS360)。
【0119】
(会員取引履歴管理装置500による利用履歴情報の自動送信機能)
次に、本発明に係る会員取引履歴管理装置500による利用履歴情報の自動送信機能の詳細について説明する。すなわち、前述したように、本発明では会員によるデビットの利用状況を遊技店のホームページ上に公開するものとし、さらに、会員が所有する端末装置(パソコン/携帯電話)によるアクセスによって、会員個人の利用履歴情報を取得するシステムとしているが、この会員に対する利用状況の情報配信は、会員取引履歴管理装置500が備えている自動送信機能(自動送信制御部535)により定期的(月単位、週単位、年単位)に会員の端末装置(パソコン/携帯電話)に対して自動的にメール配信できるシステムとしている。以下、図14のフローチャートを参照して、この利用履歴情報の自動送信機能について説明する。
【0120】
すなわち、図14のフローチャートに示すように、ホールコンピュータ440の会員取引履歴管理装置500では、登録会員が予め設定した「利用履歴メール配信期日」に到達(配信期日のカウント)したかを判定し(ステップS400)、この利用履歴メール送信期日に到達した場合には(ステップS400肯定)、先ず、登録会員による会員コードの検索をおこない(ステップS410)、次いで、この検索された会員による利用履歴情報の抽出をおこない(ステップS420)、次いで、会員による利用履歴情報の取得をおこなう(ステップS430)。そして、前記ステップS410〜ステップS430の処理により取得した登録会員による利用履歴情報の送信(メールによる配信)を、登録会員に対しておこなう(ステップS440)。
【0121】
一方、会員の所有する端末装置(パソコン/携帯電話)はホールコンピュータ440から送信された会員利用履歴情報メールを受信すると(ステップS450)、このホールコンピュータ440から送信された会員の利用履歴情報を端末装置(パソコン/携帯電話)の表示画面に表示するものとなる(ステップS460)。本例の場合、会員が自分で遊技店のホームページにアクセスしなくても、自動的に遊技店から自分の設定したサイクル(週単位、月単位、年単位)でデビット利用状況の情報がパソコンや携帯電話に送信されるため、デビット決済による利用状況を容易に把握することができることから、パチンコ遊技に係わる収支の管理が容易におこなうことができる。
【0122】
以上説明したように、本実施例1に係るデビット決済による遊技場システムによれば、ホールコンピュータ440に備えた会員取引履歴管理装置500により、プリペイドカードの購入状況(購入金額)を、会員の会員コードに関連付けて発行履歴情報収集部510により収集し、カード残額の精算状況を精算履歴情報収集部515により収集し、これら発行履歴情報収集部510および精算履歴情報収集部515により取得されたカードの利用状況(購入状況/精算状況)を、会員利用履歴収集部520により統括して収集するとともに、会員利用履歴情報データベース570としてデータベース化し、このデータベース化した会員の利用履歴情報を遊技店の所有するホームページに閲覧できるようにし、さらに、このホームページに閲覧されている会員によるデビット利用時の利用履歴情報は、会員が所有するパソコンや携帯電話によるアクセスによって、パソコン或いは携帯電話の表示画面によりリアルタイムに閲覧できるようになっているので、会員個人のデビット決済に関する利用履歴情報をリアルタイムに取得することができ、収支状況を正確に把握することができる。
【実施例2】
【0123】
(遊技場システムの概要および特徴)
次に、図15を参照して、本実施例2に係る遊技場システムの概要および特徴を説明する。図15は、本実施例2に係る会員取引履歴管理装置500aを含む遊技場システムの全体構成を示すシステム構成図である。この、図15は、実施例2に係る遊技場システムに関わる情報処理センタ600、ターミナルコントローラ400(T/C)、ホールコンピュータ440、デビット端末機300、カード発行機200、カード精算機250による概略構成および接続態様を示すシステム構成図を示している。
【0124】
まず、図15を参照して、本発明に係る会員取引履歴管理装置500aを備えた遊技場システムの概要を説明する。すなわち、図15に示すように、この遊技場システムは、実施例1と同様に、遊技店内に備えたターミナルコントローラ400(T/C)とホールコンピュータ440の制御下にある島コントローラ255を中心とするパチンコ機100およびカード処理機200からなるプリペイドカードシステムと、公衆回路網450を通じて通信接続されたデビット決済をおこなう情報処理センタ600とからなるデビットカードシステムにより構成されている。
【0125】
ここで、前述した実施例1と実施例2との相違点を説明すると、前述した実施例1では会員カードを所有する会員によるデビット利用状況の管理(デビット処理によるカードの購入状況/精算状況)をおこなう会員取引履歴管理装置500を遊技店内のホールコンピュータ440内に設けているが、本実施例2では、デビット決済処理をおこなう情報処理センタ600の内部に会員取引履歴管理装置500aを設けていることに特徴がある。
【0126】
すなわち、図15に示すように、本実施例2の特徴は、情報処理センタ600の内部に会員取引履歴管理装置500aを備えたことにあり、この会員取引履歴管理装置500aにより会員が遊技店のカード発行機200を利用して会員カードにより購入した遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入利用履歴を、情報処理センタ600のホームページに閲覧(表示)できるようにしたことにある。
【0127】
このため、図15に示すように、遊技店内において、デビット端末機300とカード発行機200とカード精算機250とターミナルコントローラ400(T/C)とホールコンピュータ440とが通信接続され、このうちデビット端末機300は、遊技店の店外において、公衆回線網450を介してデビット決済処理をおこなう情報処理センタ600(デビット決済センタ)に接続されている。また、本実施例2において、情報処理センタ600は、会員カードを所有する会員によるデビット利用状況の管理をおこなうデビット会員取引履歴管理装置500a(図5)を備えるとともに、情報処理センタ600が所有するホームページに、この会員取引履歴管理装置500aによる会員個人のデビット利用状況を閲覧(表示)できる構成となっている。
【0128】
なお、本実施例2の場合、情報処理センタ600のホームページで会員個人の利用履歴を表示するために、予め、会員が所有するパソコン或いは、携帯電話により利用登録をおこなうか、直接利用申込書を提出する必要がある。この登録に際しては、会員が利用する遊技ホール名称、会員が利用するデビットカード情報(デビットカードを所有する銀行名/口座番号)などをパソコン或いは、携帯電話により入力する操作が必要となる。以下、図16−1〜図16−3を参照して、情報処理センタ600のホームページで利用履歴情報を閲覧するための会員登録手順を説明する。
【0129】
図16−1〜図16−3は、情報処理センタ600のホームページを利用して、会員登録をおこなう際の携帯電話による表示例を示している。すなわち、図16−1に示すように、携帯電話から情報処理センタ600のホームページにアクセス(専用URLの入力)をおこなうと、携帯電話の表示画面にメニュー画面が表示され、このメニュー画面に「1.ご利用状況」および「2.利用状況のサービス登録」が選択項目として表示される。
【0130】
このうち、会員としての登録をおこなう場合には、「2.利用状況のサービス登録」を設定することにより、図16−2に示すように、利用状況に関する「サービス登録画面」が表示される。会員は、この「サービス登録画面」に対して、会員個人が利用する遊技ホールの名称、所有している会員カードによる銀行の名称、開設している銀行の口座番号を入力することにより、情報処理センタ600のホームページを閲覧できる会員としての登録をおこなうことができる。
【0131】
図16−3は、図16−2に示す利用状況登録画面により登録した、会員が利用する遊技店名称(パーラパチンコ)および銀号名称(口座番号)を確認するための登録確認画面である。以上、図16−1〜図16−3までの手順により、利用登録設定をおこなうことができる。ここで、情報処理センタ600のホームページを利用する登録会員として登録をおこなった会員が、図16−1のメニュー画面から「1ご利用状況」を選択(設定)することにより、前述したように、会員個人の利用履歴情報を携帯電話の表示画面に表示することができる(図9−1図〜9−4参照)
【0132】
(デビット利用状況閲覧手順)
次に、図17のフローチャートを参照して、本実施例2に係るデビット利用状況閲覧手順を説明する。ここで、図17に示すフローチャートでは、デビット端末機300と情報処理センタ600との間においてのデビット利用状況の閲覧手順を示している。なお、この図17に示すフローチャートにおけるデビット端末機300によるステップS110〜ステップS160までの処理は、前述した図12のフローチャートの処理手順と同様であるため、以下、ステップS225からの処理手順について説明する。
【0133】
すなわち、図17のフローチャートに示すように、デビット端末機300は、会員による会員情報を取得すると、次のステップS225により情報処理センタ600に対して、会員情報および決済依頼情報の送信をおこなう(ステップS225)。一方、情報処理センタ600ではデビット端末機300からの決済依頼通知および会員情報を受信すると(ステップS226)、次いで、会員別のデビット利用状況の取得/収集をおこない(ステップS227)、次いで、遊技ホール別のデビット利用状況の取得/収集をおこなう(ステップS228)。
【0134】
以下、会員利用履歴情報データベース570(図5)の作成をおこなう(ステップS229)。この会員利用履歴情報データベース570の作成後では、情報処理センタ600のホームページによる会員別の利用履歴情報の閲覧処理をおこなうものとなる。次いで、決済処理を実行する判定に移行する(ステップS230)。
【0135】
そして、このステップS230の判定により決済処理が実行された場合には(ステップS230肯定)、次いで、決済処理完了の判定により(ステップS240)、決済処理完了の判定後(ステップS240肯定)、情報処理センタ600からデビット端末機300に決済処理の完了通知後、決済完了の判定を最後におこない(ステップS245)、以下、全ての処理を終了する(エンド)。なお、本実施例2においても、情報処理センタ600のホームページに表示されるデビット利用時の利用履歴情報は、会員が所有するパソコンや携帯電話によるアクセスによって、表示画面による表示により確認をおこなうことができる。
【0136】
以上説明したように、本実施例2に係るデビット決済による遊技場システムによれば、デビット決済を利用する会員によるカードの購入状況/精算状況を利用履歴情報として管理する会員取引履歴管理装置500aを情報処理センタ600に備えることにより、前述した実施例1と同様に、会員個人のデビット決済に関する利用履歴情報をリアルタイムに取得することができ、会員個人のパチンコ遊技に係わる収支状況を正確に把握することができるうえ、情報処理センタ600のホームページに表示されるデビット利用時の利用履歴情報は、会員が所有するパソコンや携帯電話によるアクセスによって、容易に閲覧することができる。
【0137】
なお、上述した実施例1、2では、カード発行機200とデビット端末機300とは、別体として構成されているが、これらカード発行機200とデビット端末機300とは一体構成としてもよい。
【0138】
また、上述した実施例1、2において使用される記録媒体は、プリペイドカード或いは、会員カードとしているが、本発明に適用可能な記録媒体は記録方式や媒体形状に限定されることなく、これらプリペイドカード、会員カード以外にも、例えば、ICコイン、ICチップなどもデビットカードに換わる記録媒体として本発明に適用することができる。この場合、ICコインを適用する場合には、別途、ICコイン用のICコイン挿入/返却口およびICコインの記録情報を読み取る読み取り装置を設ける。
【産業上の利用可能性】
【0139】
以上のように、本発明に係る遊技場システムは、会員がデビット決済を利用したプリペイドカードの購入時の利用履歴情報を取得することができる遊技場システムに適している。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本実施例1に係る会員取引履歴管理装置を含む遊技場システムを示すシステム構成図である。
【図2】本実施例1に係る遊技場システムを示す全体構成図である。
【図3】図1に示したターミナルコントローラの内部構成を示す機能ブロック図である。
【図4】会員取引履歴管理装置の内部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】ホールコンピュータの内部構成を示す機能ブロック図である。
【図6】発行機別利用履歴情報データベースの内部構成を示す説明図である。
【図7】精算機別利用履歴情報データベースの内部構成を示す説明図である。
【図8】会員利用履歴情報データベースの内部構成を示す説明図である。
【図9−1】ホームページに携帯電話でアクセスした場合の初期画面の一例を示す表示例である。
【図9−2】利用状況の期日設定による表示画面の一例を示す表示例である。
【図9−3】期日設定による表示画面の一例を示す表示例である。
【図9−4】月単位のホール毎の取引結果による利用履歴情報の一例を示す表示例である。
【図10】デビット端末機/カード発行機の外観を示す正面図である。
【図11】デビット端末機/カード発行機の内部構成を示す全体機能ブロック図である。
【図12】デビット利用時における利用履歴情報処理手順の流れを示すフローチャートである。
【図13】デビット利用時における利用履歴情報閲覧処理手順の流れを示すフローチャートである。
【図14】デビット利用時における自動配信処理手順の流れを示すフローチャートである。
【図15】本実施例2に係る遊技場システムの全体構成を示すシステム構成図である
【図16−1】携帯電話による利用状況サービス登録画面を示す表示例である。
【図16−2】利用状況サービス登録画面の設定例を示す表示例である。
【図16−3】登録内容確認画面の一例を示す表示例である。
【図17】実施例2に係るデビット利用状況閲覧手順の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0141】
100 パチンコ機
150 カード処理機
200 カード発行機
220、310、443 表示部
224 取消ボタン
240 金額選択ボタン
241 一般カード発行口
242 会員カード挿入/返却口
243 紙幣挿入口
250 カード精算機
255 島コントローラ
261 会員カード処理部
262 一般カード処理部
263 紙幣処理部
264 紙幣回収箱
280 発行制御部
291b、375 第1通信I/F部
291a、370 第2通信I/F部
300 デビット端末機
320 外部操作入力部
330 デビットカード挿入/返却口
335 レシート発行口
340 印字部
350 デビットカード処理部
380 デビット制御部
400 ターミナルコントローラ(T/C)
410、441 CPU
411 RAM
412 ROM
413、442 入出力部
416 度数管理テーブル
440 ホールコンピュータ
444 通信I/F部
500、500a デビット会員取引履歴管理装置
510 発行履歴情報収集部
511 カード会社センタ
515 精算履歴情報収集部
520 会員利用履歴収集部
525 購入種別区分判定部
530 金融機関情報取得部
535 自動送信制御部
545 利用履歴閲覧判定部
550 利用履歴情報検索部
555 発行機別利用履歴情報データベース
560 精算機別利用履歴情報データベース
570 会員利用履歴情報データベース
600 情報処理センタ
650 デビット決済情報管理データベース
700 CAFISネットワーク
710 クリアリングセンタ
800 デビットカード発行銀行
900 加盟店銀行
950 △△銀行

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価価値を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を払い出す記録媒体払出装置と、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による前記遊技用記録媒体に関する取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置が通信可能に接続される遊技場システムであって、
前記記録媒体払出装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、
前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、
前記会員取引履歴管理装置は、
会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、
前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースと
を備えることを特徴とする遊技場システム。
【請求項2】
有価価値を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を払い出す記録媒体払出装置と、前記遊技用記録媒体により特定される有価価値を精算する記録媒体精算装置と、予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による前記遊技用記録媒体に関する取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置が通信可能に接続される遊技場システムであって、
前記記録媒体払出装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、
デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、
前記決済受付手段によって決済された有価価値を、遊技用記録媒体に関連付けて払い出す価値付け処理手段を有し、
前記記録媒体精算装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、
前記遊技用記録媒体を受け付けて、当該遊技用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、
前記会員取引履歴管理装置は、
会員による遊技用記録媒体への価値付け取引状況や、会員による遊技用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する履歴情報収集手段と、
前記履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報としてを記憶する会員利用履歴情報データベースと
を備えることを特徴とする遊技場システム。
【請求項3】
予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による有価価値の取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置と、前記会員用記録媒体を受け付けて、有価価値を付加する価値付け装置とが通信可能に接続される遊技場システムであって、
前記価値付け装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、
デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、
前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、
前記会員取引履歴管理装置は、
会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況を決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、
前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員利用履歴情報データベースと
を備えることを特徴とする遊技場システム。
【請求項4】
予め登録処理されて会員識別情報が記録された会員用記録媒体を所有する遊技客による有価価値の取引履歴情報の管理を行う会員取引履歴管理装置と、前記会員用記録媒体を受け付けて、有価価値を付加する価値付け装置とが通信可能に接続される遊技場システムであって、
前記価値付け装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、
デビット決済を含む一種類以上の決済方法による決済処理を受け付ける決済受付手段と、
前記決済受付手段によって決済された有価価値を、会員用記録媒体に関連付ける価値付け処理手段を有し、
前記精算装置は、
前記会員用記録媒体を受け付ける会員用記録媒体受付手段と、
受け付けた会員用記録媒体によって特定される有価価値を精算する精算手段とを有し、
前記会員取引履歴管理装置は、
会員による会員用記録媒体への価値付け取引状況と、会員による会員用記録媒体の精算取引状況を、決済方法を特定する情報並びに前記会員識別情報に関連付けて収集する価値付け履歴情報収集手段と、
前記価値付け履歴情報収集手段により収集した情報を、会員別の利用履歴情報として記憶する会員用会員利用履歴情報データベースと
を備えることを特徴とする遊技場システム。
【請求項5】
前記会員取引履歴管理装置は、
前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を表示により閲覧することができる表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技場システム。
【請求項6】
前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報は、会員が所有する端末装置から前記利用情報が掲載されている所定の遊技場のホームページにアクセスすることにより前記端末装置の表示手段に表示されることを特徴とする請求項5に記載の遊技場システム。
【請求項7】
会員取引履歴管理装置は、
前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を自動的に会員が所有する端末装置に当該会員に関する情報を送信する利用履歴情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技場システム。
【請求項8】
前記利用履歴情報送信手段による利用状況の自動送信は、予め会員により設定された設定期日に基づいて、定期的におこなうことを特徴とする請求項7に記載の遊技場システム。
【請求項9】
前記会員取引履歴管理装置は、
デビット決済依頼がおこなわれる際に、当該決済の引き落とし先の金融機関情報を取得する金融機関情報取得手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の遊技場システム。
【請求項10】
前記会員取引履歴管理装置は、
会員を登録会員として認証する登録会員認証手段をさらに備え、当該会員によるパスワードの入力により、前記会員利用履歴情報データベース内の利用履歴情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5〜9のいずれか一つに記載の遊技場システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図9−4】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図16−3】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−296988(P2006−296988A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−127169(P2005−127169)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(000001432)グローリー工業株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】