説明

遊技機

【課題】遊技者に煩雑な操作をさせることなく、かつ制御系に負担をかけたり、遊技者に疲労感、特に視覚系統に影響を与えることなく、変化に富んだ表示情報の表示形態を確立する。
【解決手段】普段はLCD200の表示領域201の予め定められた定位置(主要表示領域)に表示されている画像(例えば、通常はリーチ演出画面しか登場しない実況/キャラクタ画像212)が、異なる位置(副次的表示領域)に表示される(通常の図柄変動パターン演出画面に出現)ことで、遊技者に何らかの情報の告知を行うことができ、新たな画像データではなく、既存の画像データを用いているため、変化に富み、かつ制御系の負担を軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者に対して演出画像を交えて情報を報知する表示装置を備え、遊技盤面に遊技球を発射し、当該遊技盤面に沿った遊技球の移動を主体とした遊技の進行を遊技制御手段によって制御する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機、例えばパチンコ機においては、表示装置(一般には、LCD(液晶表示装置)が適用される。)を設けた機種があり、遊技者に対して情報を表示するようになっている。この情報の表示の際には、様々な演出が施され、遊技者の趣向性を高めるように工夫を凝らしている。
【0003】
例えば、LCDでは、3列の図柄変動列をそれぞれスクロール表示し、最終的に各列が停止したときの図柄配列で、始動入賞に基づく抽選の当選又は落選等を報知する。図柄としては、アラビア数字が多いが、それ以外に、漢数字やアルファベット、或いはパチンコ機のテーマに合ったキャラクタを用いる場合もある。
【0004】
前記情報の表示の際の演出に関しては、画像の表示領域をスイッチ操作で切り替える技術(特許文献1参照)、画像の表示領域サイズを切り替える技術(特許文献2参照)、並びに、図柄の表示領域が画像表示領域内を1桁ずつ移動する技術(特許文献3参照)がそれぞれ提案されている。
【0005】
特許文献2では、図柄が識別情報と識別符号との組み合わせからなり、組み合わせられた識別情報と識別符号とは同一と見なされ、かつ、各々に対して、例えば識別情報に対して数字を割り振る一方、識別符号に動物を割り振り、動物の種類に応じた力の強弱に併せて重み付けされている。また、識別情報のみ、識別符号のみ、識別情報及び識別符号の組み合わせにより、役の当選/落選の抽選結果を視覚的に表現するように構成され、一目で役の当選/落選の可能性が視覚を通して認識できるように構成されている。
【特許文献1】特開平11−3192449号公報
【特許文献2】特開2003−265771公報
【特許文献3】特開2003−199933公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術、特に特許文献1では、遊技者は、ハンドル操作(発射指示操作)をしている上に、さらに別の操作を必要とするため、遊技中に画像領域を切り替える作業が煩わしく、結局、切り替え操作は実行されない可能性が高い。従って、当該機能を十分発揮することができない。
【0007】
また、特許文献2では、従来の画像表示制御を比較して、制御系が取り扱う視覚情報の組み合わせが多彩になり、視覚情報の格納用および表示制御用のメモリ容量占有割合の増大傾向が著しいだけでなく、制御負担が過大傾向となり、本来の遊技の進行における記憶容量の低下や、制御処理速度の低下等を招く恐れがある。
【0008】
さらに、特許文献3では、図柄が他の演出用キャラクタとの相関によって移動し、視覚変化を付加できるものの、抽選結果を表示する重要な図柄を画像表示領域内で移動させることは、移動する図柄に常時視線を追従させなければならず、遊技者の視覚神経に疲労感を与え易くなり、遊技意欲の低減の原因となる可能性がある。
【0009】
本発明は上記事実を考慮し、遊技者に煩雑な操作をさせることなく、かつ制御系に負担をかけたり、遊技者に疲労感、特に視覚系統に影響を与えることなく、変化に富んだ表示情報の表示形態を確立することができる遊技機を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、遊技者に対して演出画像を交えて情報を報知する表示装置を備え、遊技盤面に遊技球を発射し、当該遊技盤面に沿った遊技球の移動を主体とした遊技の進行を遊技制御手段によって制御する遊技機であって、前記遊技制御手段は、前記表示装置の表示領域を少なくとも2以上に分割して、当該表示領域を対象として、それぞれ独立して表示可能であり、前記遊技者に視覚を通じて報知するための表示情報を、遊技の進行状況に応じて、各表示領域に選択的に表示するように制御することを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、表示装置の表示領域を少なくとも2以上に分割して、当該表示領域を対象として、それぞれ独立して表示制御可能とされ、前記遊技者に視覚を通じて報知するための表示情報を、各表示領域に選択的に表示制御することで、遊技者に表示情報の内容のみならず、表示情報の表示位置にも何らかの情報を模索させることができるため、遊技趣向性を向上することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記表示領域が、前記表示情報を報知する主要領域である主要表示領域と、遊技の進行上で特異な条件が成立した場合に前記表示情報を報知する副次的表示領域と、に分割され、前記主要領域と前記副次的表示領域とに表示される前記表示情報は、互いに相関関係を持って表示されることを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、主要領域と前記副次的表示領域とに表示される表示情報に互いに相関関係を持たせることで、表示領域の違いによる遊技者に与える影響度合いを変えることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記表示情報が、文字画像、静止画像および動画像の少なくも1つ、或いは2以上の組み合わせで構成されている画像情報であることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、表示領域の変化(例えば、請求項2に記載の主要領域と副次的領域)と、表示情報そのものの変化(文字画像、静止画像、動画像の少なくも1つ、或いは2以上の組み合わせ)とにより、多種多様な演出を構築することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記表示装置が、遊技者の視線方向に前記遊技盤面における主要となる遊技球通過領域と重ねられ、配置されていることを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、表示装置の表示領域が遊技領域にオーバラップされるため、遊技球の移動実像と、演出等の画像と、同一の視野で見ることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明した如く本発明では、遊技者に煩雑な操作をさせることなく、かつ制御系に負担をかけたり、遊技者に疲労感、特に視覚系統に影響を与えることなく、変化に富んだ表示情報の表示形態を確立することができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(パチンコ機の構成)
図1及び図2に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
【0020】
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、ガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の裏面側には、矩形状の開口部が設けられ、交換可能とされた遊技盤100がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠16を閉塞した状態でガラス板14に対向するようになっている。
【0021】
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の表示灯20が配置されており、上部には、遊技の効果音やBGM、音声等をステレオ出力する中・高音用スピーカ22L、22Rが配設されている。
【0022】
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。この一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル26が取り付けられている。また、一体皿24には、前記スピーカ22L、22Rと共に2.1サラウンドシステムを構成する低音用スピーカ22W(図5参照)が内蔵されている。
【0023】
(遊技盤の構成)
図3には本実施の形態に係る遊技盤100が示されている。
【0024】
遊技盤100は、基板として透明の平板状合成樹脂材が適用されているため、以下、透明遊技盤100という。
【0025】
透明遊技盤100は、外周端部付近に、円弧状の外レール102、逆流防止弁103及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102、逆流防止弁103及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置(図示省略)から発射されて、逆流防止弁103で仕切られた放出口105を飛び出して打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域101とされている。
【0026】
前記透明遊技盤100の裏面側には、少なくとも遊技領域101のほぼ全域に亘って表示面が対向する大型の液晶表示装置(LCD)200が配設されている。すなわち、遊技領域101が、LCD200の表示領域201となっていて、遊技者の視野のほぼ全域が覆われる。
【0027】
遊技領域101には、遊技領域101の中心部を基準として図3の左側に、通過ゲート(スルー・チャッカー)118が配置されている。また、図3の下部には、特別図柄始動入賞口(スタート・チャッカー)108が配設されており、この特別図柄始動入賞口108のさらにその下方には、遊技領域101の下端部付近に位置してアタッカー112が配置されている。
【0028】
アタッカー112には、開閉扉116が設けられており、当該開閉扉116が開放又は閉塞することによって開口又は閉口するようになっている。開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球が開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
【0029】
また、遊技領域101には、風車122や、遊技領域101内を自重落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘123が設けられている。
【0030】
さらに、透明遊技盤100の中央下方には、透明遊技盤100の裏面側通路と前面側通路とに遊技球PBの通路が設けられたステージ124が設けられており、遊技球PBは、風車122や遊技釘123等によりステージ124上に案内される。なお、このステージ124上に案内された遊技球PBは、特別図柄始動入賞口108に入賞しやすくなる。
【0031】
また、透明遊技盤100の最下位置には、外れ球を透明遊技盤100の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
【0032】
(制御系の構成)
次に、図4を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。図4に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
【0033】
主制御部150には、特別図柄始動入賞口108への入賞球を検出する始動入賞センサ180、普通図柄始動口である通過ゲート118への入賞球を検出する通過ゲート入賞センサ184、特別遊技状態の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出する大入賞センサ186がそれぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主制御部150へ出力する。なお、必要に応じて、アタッカー112内には、大当たり処理のラウンドを継続するきっかけとなるVゾーンが設けられている場合には、このVゾーンを通過したことを検出するVゾーンセンサ188が配設される。
【0034】
さらに、主制御部150には、電動チューリップ110を作動させるソレノイド174、アタッカー112の開閉扉116を開放/閉塞させるソレノイド175、保留ランプ176がそれぞれ接続されている。
【0035】
ここで、遊技球PBが通過ゲート118を通過すると、これを通過ゲート入賞センサ184で検出することで普通図柄の当たり/外れの抽選(以下、「普図抽選」という)が主制御部150にて実行され、その抽選結果をLCD200を用いて報知し、当たりとなった場合は、主制御部150が普通電動役物ソレノイド174を駆動制御して電動チューリップ110を所定時間開放する。
【0036】
また、遊技球PBが特別図柄始動入賞口108に入賞すると、これを始動入賞センサ180で検出することで特別図柄の当/落抽選(特図抽選)が主制御部150にて実行され、この特図抽選をLCD200を用いて報知し、当選の場合は、大当たりの処理として、通常遊技状態から特別遊技状態へ遊技状態が移行するように主制御部150にて制御する。
【0037】
特別遊技状態とは、前記アタッカー112が所定時間(一般には30秒)開放し、その後閉止する動作を1ラウンドとした場合に、複数ラウンド(一般には15ラウンド)繰り返される遊技状態を言い、この結果、多くの遊技球PBがアタッカー112へ入賞し、多くの入賞に対する賞球数の集中的な増加が期待できる。なお、通常は、1ラウンド中の最大入賞数が10個と制限されている。この大当たり処理(特別遊技状態)の期間においては、LCD200を用いて複数のラウンドにまたがる一連のストーリー性を持った画像演出を実行する。
【0038】
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
【0039】
さらに、主制御部150には、演出制御部152と、払出制御部154とがそれぞれ接続されており、これらの制御部は、主制御部150からのコマンド送信により制御される。
【0040】
演出制御部152には、図柄制御部156を介してLCD200が接続されている。また、演出制御部152は、遊技盤100の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子126、並びに、ガラス枠16に設けられた表示灯20の点灯、消灯、及び点滅を制御し、さらに、ガラス枠16前面に設けられたスピーカ22L、22R、22Wを作動させて効果音等の出力を制御する。
【0041】
この演出制御部152に制御されるLCD200には、特図抽選の結果を報知するための図柄変動パターンの演出映像が表示され、スピーカ22L、22R、22Wからはその図柄変動パターン演出時のBGMが出力される。これにより、遊技者は、視覚及び聴覚を通じて、特図抽選の結果に対応した演出図柄による演出を楽しむことができる。なお、保留ランプ176による表示内容は、このLCD200で表示するようにしている。
【0042】
また、払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置40が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者による発射ハンドル26(図1参照)の操作により発射装置40を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、発射ハンドル39の操作量に応じた発射力を制御する。
【0043】
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送信するようになっている。
【0044】
上記のように本実施の形態では、遊技領域101とほぼ同一領域に亘り遊技情報を表示可能なLCD200の表示領域201を有効かつ機能的に利用するべく、普通図柄抽選、特別図柄抽選のそれぞれの抽選結果の報知、保留数の表示、並びに大当たり処理中の画像演出等、そのときの遊技状態に応じた表示制御を行っている。
【0045】
上記遊技状態に応じた表示制御において、通常の表示制御に加え、遊技者に情報を告知するための告知演出を付加する場合がある。例えば、特別図柄抽選の抽選結果の報知(図柄変動パターン演出)の一部としてのリーチ演出の際に、当該リーチ演出を構成するキャラクタ画像の表示位置(主要表示領域)が、通常とは異なる表示位置(副次的表示領域)に移動する。
【0046】
(告知演出1)
図5に示す図柄変動パターン演出画面(LCD200の表示領域201での表示内容)において、リーチ状態になると、複数種類のリーチ演出から選択された1つのリーチ演出が実行される。図6は、図5の図柄変動パターン演出画面から切り替わるリーチ演出の1つを示しており、LCD200の表示領域201には、その中央部に的画像210が表示され、右下隅に2名構成の実況/解説キャクラタ画像212が表示される。
【0047】
図6(A)はリーチ演出開始画面であり、図6(B)に示される如く、弓矢画像214が飛んできて的画像210の外れ領域に刺さると外れ(特別図柄が「767」)となる。一方、図6(A)から図6(C)に示される如く、実況/解説キャラクタ画像212の一部(解説キャラクタ212A)が拡大表示されると、弓矢画像214が的画像210の中心に刺さり、当たり(特別図柄が「777」となる)。
【0048】
このように、リーチ演出の際に右下隅に表示される実況/解説キャラクタ画像212が、前述した主要表示領域であり、この実況/解説キャラクタ画像212が、図7(A)乃至図7(E)に示す通常の図柄変動パターン演出中の右下隅以外の領域(副次的表示領域)に出現すると(図7(B)参照)、予め定めた情報の告知(例えば、リーチ確定、或いは当選確定等)。
【0049】
(告知演出2)
図6に示す図柄変動パターン演出画面において、リーチ状態になると、複数種類のリーチ演出から選択された1つのリーチ演出が実行される。図8は、リーチ演出の1つを示しており、LCD200の表示領域201における周縁に表示されている画像が変化するリーチ演出を実行する。なお、この周縁の画像の内側は、図柄変動パターン演出が表示される主要領域となっている。
【0050】
すなわち、表示領域201の周縁に表示されている画像は、2名の戦士が対峙し組み手状態となった画像であり、向かって右の戦士画像216が図8(A)の状態から徐々に表示領域201の中央にせり出してきて(図8(B)→図8(C)→図8(D)参照)。
【0051】
このとき、図8(D)の状態における戦士216の裏には、告知画像218が隠蔽できる領域(副次的領域)ができ、図8(E)から図8(F)に示される如く、せり出した戦士216が後ずさりすると、告知画像218が表示領域201の副次的領域に表示される。
【0052】
図9は、演出制御部152における、告知演出を主体とした制御を機能的に示したブロック図である。なお、このブロック図は、ハード構成を限定するものではなく、あくまでも、機能的に分類したものである。
【0053】
図9に示される如く、主制御部150からのコマンド信号は、演出制御部152のコマンド解析部254へ入力される。当該コマンド信号は、主制御部150から演出制御部152へ一方的に送信されるものであり、基本的にフィードバック制御はない。
【0054】
コマンド解析部254では、入力されたコマンド信号を解析する。図9では、特図抽選結果情報、普図抽選結果情報、保留数情報、告知演出有無情報の4種類のコマンドについて示している。
【0055】
コマンドの解析の結果、特図抽選結果情報である場合には、当該特図抽選結果情報を特図抽選結果報知用変動パターン種決定部256へ送出する。また、コマンド解析の結果、普図抽選結果情報である場合には、当該普図抽選結果情報を普図抽選結果情報用変動パターン種決定部258へ送出する。さらに、コマンド解析の結果、保留数情報である場合には、当該保留数情報を保留数認識部260へ送出する。
【0056】
一方、コマンド解析の結果、告知演出有無情報である場合には、当該告知演出有無情報を告知演出有無判定部266へ送出する。
【0057】
特図抽選結果報知用変動パターン種決定部256では、特図変動パターン種を決定し、その決定情報を変動パターン種情報出力部262へ送出する。通常は、特図変動パターンは、3列の演出図柄の変動であり、例えば変動表示している図柄の各々が同一図柄で揃って停止表示すれば当選となる。上記決定には、リーチ有無を含む。
【0058】
また、普図抽選結果報知用変動パターン種決定部258では、特図変動パターン種を決定し(通常は0〜9までの一桁の数字の変動であり、当選数字が「7」)、その決定情報を変動パターン種情報出力部262へ送出する。
【0059】
変動パターン種情報出力部262では、特図及び普図の変動パターン種情報に基づいてコマンドを生成し、コマンド出力部264へ送出する。
【0060】
さらに、保留数認識部260では、現在の始動入賞の保留数の情報が入力され、この保留数を認識することで、LCD200の表示領域201の一部に表示する保留数に応じた画像の数を表示するコマンドを生成し、コマンド出力部264へ送出する。
【0061】
一方、告知演出有無判定部266は、告知演出種決定部268に接続されている。
【0062】
告知演出有無判定部266では、判定の結果、告知有りと判定されると、告知演出種決定部268へ告知演出種を決定を指示する。
【0063】
この告知演出種決定部268は、前記特図抽選結果報知用変動パターン種決定部256に接続されており、特図抽選結果報知用変動パターン種決定部256から変動パターン種情報が読み出され、当該変動パターン種に対応した告知演出種を決定する。
【0064】
決定した告知演出種は、告知演出実行指示部270へ送出される。
【0065】
告知演出実行指示部270には、計時部272が接続されている。また、計時部272は、前記変動パターン種情報出力部262に接続されており、変動パターン種情報の出力時期にタイマがリセットスタートし、当該変動パターン種における告知演出実行時期にタイムアップして、告知演出実行指示部270へ起動信号を出力する。
【0066】
告知演出実行指示部270は、コマンド出力部264に接続されており、前記起動信号をトリガとして、告知演出の実行を指示するコマンドを送出する。
【0067】
前記コマンド出力部264は、図柄制御部156に接続されている。
【0068】
特図抽選結果報知用変動パターン種情報、告知演出実行指示情報、及びその他コマンドが入力されると、これらの情報に基づいて、LCD200の表示領域201へ、例えば、図柄変動パターン演出等の表示制御が実行される。なお、このとき、その他コマンドに基づき、背景画像や保留数画像、並びに適宜キャラクタの出現による予告画像等が同時に表示される。
【0069】
また、図柄変動パターン演出中に、告知演出実行指示情報がLCD200に表示された場合は、告知演出(例えば、前述した告知演出1又は告知演出2)が実行される。
【0070】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0071】
(パチンコ機10の遊技の流れ)
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル26を操作すると、一球づつ発射装置40(図4参照)に供給され、発射装置40によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤100の遊技領域101に打ち込まれ、遊技釘123との衝突によって流れる方向を変えられながら遊技領域101内を落下する。そして落下した遊技球がどこにも入賞せずに、遊技領域101の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
【0072】
ここで、特別図柄始動入賞口108へ入賞すると、主制御部150において特別図柄抽選の当選/落選の抽選(特図抽選処理)が実行され、その特図抽選処理結果は、LCD200に、演出用の特別図柄250が所定のパターンで変動され、その変動パターンを経て停止表示される。
【0073】
(大当たり処理)
特別図柄抽選において、その抽選結果の報知として、LCD200の表示領域に、例えば「444」や「777」等の予め定められた所定の大当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯20の点滅やスピーカ22L、22R、22Wからの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり処理を実行する。
【0074】
大当たり処理としては、開閉扉116の開閉動作によってアタッカー112が、例えば10カウント(入賞個数)又は最大30秒間(1回の開放時間)/最高15又は16ラウンド開放される。
【0075】
なお、アタッカー112内にVゾーンを設けた遊技仕様の場合には、1回のアタッカー112開放時にVゾーンへの入賞を果たすことで次ラウンドを継続するといった動作が行われる。
【0076】
これにより、遊技者は、発射した遊技球PBをアタッカー112へ容易に入賞させ、例えば入賞1個当たり15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるようになる。
【0077】
ここで、大当たりが発生したことを遊技者に報知する演出として、LCD200の表示領域201に表示される動画に文字列で構成された画像を重ねて表示すると共に、当該文字列を朗読する音声を出力する場合がある(特殊演出)。
【0078】
一般的に、画像の表示と音の出力とは、互いに同期がとられながら、進行しているものであるが、本実施の形態では、画像と音との同期をとらない制御とした。
【0079】
このような構成により画像表示および音出力の同期信号など、外部信号が主制御系統の回路に入力されないので、不正行為のために外部から信号を入賞しようとしても、この種の外部入力信号を無効化することにより、外部入力信号を活用したデータ改ざんなどの不正行為が防止される。
【0080】
図10は、演出制御部152における変動パターン実行指示を中心としたコマンド実行処理ルーチンを示す制御フローチャートである。
【0081】
ステップ300では、主制御部150から入力されたコマンドが変動パターン演出に関するものか否かが判断され、否定判定された場合には、このルーチンは終了する。
【0082】
また、ステップ300で肯定判定された場合には、ステップ302へ移行して、告知演出有りの情報も含まれているか否か(告知情報有無)が判断される。このステップ302で否定判定された場合には、変動パターン実行指示を図柄制御部304へ送出し、このルーチンは終了する。
【0083】
また、ステップ302で肯定判定されると、ステップ306へ移行して、告知演出種を決定し、次いでステップ308へ移行して変動パターン実行指示を図柄制御部156へ送出し、ステップ310へ移行する。
【0084】
ステップ310では、計時部272における計時、すなわちタイマをリセット・スタートする。
【0085】
次のステップ312では、タイムアップしたか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ314へ移行して告知演出実行指示を図柄制御部156へ送出し、このルーチンは終了する。
【0086】
(告知演出1)
図5に示す図柄変動パターン演出画面(LCD200の表示領域201での表示内容)において、リーチ演出画面の主要表示領域(図6参照)に表示されている実況/解説キャラクタ画像212が、図7(A)乃至図7(E)に示す通常の図柄変動パターン演出中の右下隅以外の領域(副次的表示領域)に出現する(図7(B)参照)。これは、普段では発生しない画像であるため、遊技者は何らかの情報の告知(例えば、リーチ確定、或いは当選確定等)であると判断する。
【0087】
(告知演出2)
図8に示す図柄変動パターン演出において、向かって右の戦士画像216が図8(A)の状態から徐々に表示領域201の中央にせり出し(図8(B)→図8(C)→図8(D)参照)、その後、図8(E)から図8(F)に示される如く、せり出した戦士216が後ずさりすると、告知画像218が表示領域201の副次的領域に表示される。これは、普段では発生しない画像であるため、遊技者は何らかの情報の告知(例えば、リーチ確定、或いは当選確定等)であると判断する。
【0088】
以上説明したように本実施の形態では、普段はLCD200の表示領域201の予め定められた定位置(主要表示領域)に表示されている画像(例えば、通常は、図6に示すリーチ演出画面しか登場しない実況/キャラクタ画像212)が、異なる位置(副次的表示領域)に表示される(図7(B)に示すように通常の図柄変動パターン演出画面に出現)ことで、遊技者に何らかの情報の告知を行うことができ、新たな画像データではなく、既存の画像データを用いているため、変化に富み、かつ制御系の負担を軽減することができる。
【0089】
なお、上記予告告知に適用する画像は、文字画像、動画像、静止画像の何れであってもよく、また、2以上の組合わせであってもよい。さらに、聴覚を通じた報知(スピーカ22L、22R、22W)を用いた音声、効果音、BGMと同期をとって出力するようにしてもよい。
【0090】
また、告知演出は、前述した告知演出1(実況/解説キャラクタ画像212)や、告知演出(告知画像218)に限定されるものではなく、例えば通常、特定のキャラクタが予め定められた範囲で移動する(走り抜ける)演出において、別キャラクタに変更、キャラクタ自体の意匠変更、衣装の変更、あるいは、上記移動エリアの変更、移動方向の変更、移動コースの変更、さらには、これらの組合わせを、上述した役抽選に対する当選信頼度に応じ、或いは、当選信頼度に無関係に変化させたり、静止画背景の構成の一部又は全部、動画背景の構成の一部又は全部を、上述した役抽選に対する当選信頼度に応じ、或いは、当選信頼度に無関係に変化させる等、他の告知演出であってもよく、言い換えれば、通常は別の領域(主要表示領域)に表示されていた画像が、特異な領域(副次的表示領域)に表示されることで、情報を告知するものであればよい。
【0091】
なお、本実施の形態では詳細に説明をしなかったが、本実施の形態に係るパチンコ機10は、以下の特徴を有する(本実施の形態と一部重複有り)。
【0092】
(1−1) 図柄表示領域と背景領域(背景領域216)とを視覚的に明瞭に仕切るための仕切り画像(前景領域218)を設け、図柄表示領域外に移動するように表示されるデモ図柄(特別図柄250)が仕切り画像(前景領域218)の表示位置のところで仕切り画像(前景領域218)の背後を通過するように表示されながら消えるように表示制御する遊技機の画像表示において、仕切り画像(前景領域218)の位置又は形状が演出に応じて変化してデモ図柄(特別図柄250)の変動中に仕切り画像(前景領域218)の一部が変形して変動中のデモ図柄(特別図柄250)の一部を遮ることを特徴とする。
【0093】
より変化に富んだ画像表示演出を実現することができる。
【0094】
(1−2) (1-1)において、対向する仕切り画像(前景領域218)同士の画像の少なくとも一部が変形してデモ図柄(特別図柄250)の変動領域内で接触することを特徴とする。
【0095】
(1−3) (1-1)又は(1-2)において、仕切り画像(前景領域218)は、表示画面に上下方向に描かれ図柄表示領域を画面全体に対して縦方向に仕切る一対の縦仕切り画像(前景領域218)と左右方向に描かれ図柄表示領域を画面全体に対して横方向に仕切る一対の横仕切り画像(前景領域218)とを備え、縦仕切り画像(前景領域218)が変形することにより図柄表示領域で変動中のデモ図柄(特別図柄250)の一部を遮る場合や対向する縦仕切り画像(前景領域218)が接触してデモ図柄(特別図柄250)の変動領域内で接触することを特徴とする。
【0096】
(2) 図柄表示領域と背景領域(背景領域216)とを視覚的に明瞭に仕切るための仕切り画像(前景領域218)を設け、図柄表示領域外に移動するように表示されるデモ図柄(特別図柄250)が仕切り画像(前景領域218)の表示位置のところで仕切り画像(前景領域218)の背後を通過するように表示されながら消えるように表示制御する遊技機の画像表示において、仕切り画像(前景領域218)の位置又は形状が演出に応じて変化してデモ図柄(特別図柄250)の変動中に仕切り画像(前景領域218)の一部が変形して仕切り画像(前景領域218)の一部又は全体が所定周期で振動するように変化することを特徴とする。
【0097】
(3−1) 予告画像が変動中のデモ図柄(特別図柄250)の表示領域のほぼ全体を遮って表示されることを特徴とする。
【0098】
遊技者に図柄変動の結果に対し、強い期待感を与える演出を行うことができる。
【0099】
(3−2) (3-1)において、予告画像は、図柄表示領域を画面全体に対して縦方向に仕切る縦仕切り画像(前景領域218)もその少なくとも一部を遮って表示される。
【0100】
(3−3) (3-1)又は(3-2)において、予告画像は透明遊技盤(透明遊技盤100)の釘等の盤面構成物が配設された領域も含んでいることを特徴とする。
(4−1) 複数列のデモ図柄(特別図柄250)が変動を停止する毎に、他の図柄列との関係で抽選の当/落確認に無関係なデモ図柄(特別図柄250)は当/落確認に関係し得るデモ図柄(特別図柄250)よりも薄く表示し、抽選の当/落確認に関係する図柄を目立たせる。
【0101】
当/落に関係する図柄を遊技者が確認し易くなる。
【0102】
(4−2) (4-1)において、複数列のデモ図柄(特別図柄250)が、全て停止した状態において、図柄表示領域内に残存する各図柄列の抽選の当/落確認に無関係なデモ図柄(特別図柄250)は当/落確認に関係するデモ図柄(特別図柄250)よりも薄く表示し、抽選の当/落確認に関係する図柄及び図柄列を目立たせることを特徴とする。
【0103】
(5) 予告画像が仕切り画像(前景領域218)と変動中のデモ図柄(特別図柄250)の表示領域との間に表示されることを特徴とする。
【0104】
遊技者に図柄変動の結果に対する期待感を与える演出を行うことができる。
【0105】
(6) 予告画像が上下(縦)方向に表示された縦仕切り画像(前景領域218)と左右(横)方向に表示された横仕切り画像(前景領域218)との間に表示されることを特徴とする。
【0106】
遊技者に図柄変動の結果に対する期待感を与える演出を行うことができる。
【0107】
(7−1) 上下(縦)方向に表示された縦仕切り画像(前景領域218)と左右(横)方向に表示された横仕切り画像(前景領域218)とは別々に動くことを特徴とする。
【0108】
画像演出に変化を持たせることができる。
【0109】
(7−2) (7-1)において、各仕切り画像(前景領域218)は予告演出の流れの中で動く。
【0110】
(8−1) 画像演出の中で、上下(縦)方向に表示された縦仕切り画像(前景領域218)の表示が消え、左右(横)方向に表示された横仕切り画像(前景領域218)の表示が残ることを特徴とする。
【0111】
遊技者に図柄変動の結果に対する期待感を与える演出を行うことができる。
【0112】
(8−2) (8-1)において、画像表示は、スーパーリーチ演出の中で現われることを特徴とする。
【0113】
(9−1) 透明遊技盤(透明遊技盤100)のステージの右下に遊技球の通過しない領域を設けて、リーチ演出時に仮停止したデモ図柄(特別図柄250)を表示することを特徴とする。
【0114】
デモ図柄(特別図柄250)のリーチ演出のための画像領域を有効に使用することができる。
【0115】
(9−2) (9-1)において、リーチ演出中にステージの右下に設けられている遊技球が通過しない領域に変動中の特図をリーチ状態で仮停止した図柄と共に表示することを特徴とする。
【0116】
(10−1) 通常変動でリーチ状態になると、その図柄列のリーチ状態になった図柄を明るく表示し、他の図柄を相対的に暗くして表示することを特徴とする。
【0117】
リーチ図柄を特に目立つように表示して、遊技者に大当たりへの期待感を抱かせる。
【0118】
(10−2) (10-1)において、変動中の図柄列の画像はリーチ図柄のある図柄列のリーチとは無関係の仮停止図柄よりも明るく表示されて変動することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機を示す正面図である。
【図2】本実施の形態に係るパチンコ機を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る遊技盤を示す正面図である。
【図4】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図5】LCDの表示領域の正面図(図柄変動パターン演出画面)である。
【図6】LCDの表示領域の正面図(リーチ演出画面)である。
【図7】LCDの表示領域の正面図(告知演出1の出現画面)である。
【図8】LCDの表示領域の正面図(公知演出2の出現画面)である。
【図9】演出制御部における、告知演出を主体とした制御を機能的に示したブロック図である。
【図10】本実施の形態に係る告知演出制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
PB 遊技球
10 パチンコ機(遊技機)
100 遊技盤
200 LCD(表示装置)
108 始動入賞口
112 アタッカー
150 主制御部(遊技制御手段)
152 演出制御部
156 図柄制御部
180 始動入賞センサ
201 表示領域(主要表示領域、副次的表示領域)
210 的画像
212 実況/解説キャクラタ画像(表示情報)
214 弓矢画像
216 戦士画像
218 告知画像
250 特別図柄
254 コマンド解析部
256 特図抽選結果報知用変動パターン種決定部
258 普図抽選結果情報用変動パターン種決定部
260 保留数認識部
266 告知演出有無判定部266
262 変動パターン種情報出力部
264 コマンド出力部
268 告知演出種決定部
270 告知演出実行指示部
272 計時部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者に対して演出画像を交えて情報を報知する表示装置を備え、遊技盤面に遊技球を発射し、当該遊技盤面に沿った遊技球の移動を主体とした遊技の進行を遊技制御手段によって制御する遊技機であって、
前記遊技制御手段は、前記表示装置の表示領域を少なくとも2以上に分割して、当該表示領域を対象として、それぞれ独立して表示可能であり、
前記遊技者に視覚を通じて報知するための表示情報を、遊技の進行状況に応じて、各表示領域に選択的に表示するように制御することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記表示領域が、前記表示情報を報知する主要領域である主要表示領域と、遊技の進行上で特異な条件が成立した場合に前記表示情報を報知する副次的表示領域と、に分割され、前記主要領域と前記副次的表示領域とに表示される前記表示情報は、互いに相関関係を持って表示されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記表示情報が、文字画像、静止画像および動画像の少なくも1つ、或いは2以上の組み合わせで構成されている画像情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
【請求項4】
前記表示装置が、遊技者の視線方向に前記遊技盤面における主要となる遊技球通過領域と重ねられ、配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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