説明

遊技機

【課題】遊技者による発射ハンドルの回動部材とベース部材との隙間へのマッチ棒又はコイン等の挿入を検出する遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】発射操作ハンドルの回動部材を回動させることによって遊技球の発射勢を調整可能に構成された遊技機において、回動部材の回動量を所定のタイミングで検出し、検出した回動量が所定時間の間に変化している場合、回動部材の固定操作状態が遊技者の手による人的固定操作状態であると判定し、検出した回動量が所定時間の間に変化していない場合、回動部材の固定操作状態が遊技者の手以外の物による非人的固定操作状態であると判定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を発射させるために遊技者が操作する発射ハンドルを備える遊技機に関し、特に、不正を検出可能な発射ハンドルを備える遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機は、遊技球を発射する発射装置、及び発射装置を作動させる発射ハンドルを備える。発射ハンドルは、ベース部材に回動可能に回動部材が取り付けられている。回動部材の回動量が大きいほど、発射装置が遊技球を発射する発射勢が大きくなる。
【0003】
遊技者は、回動部材を回動させることによって、発射装置から遊技球を発射させ、遊技を進行する(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−127868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発射ハンドルの回動部材とベース部材との間には、回動部材がベース部材に対して回動するための隙間が設けられている。遊技者は、一定の強さで遊技球を発射させるために、回動部材をある回動位置に固定する場合があった。回動部材の回動位置を固定するために、回動部材とベース部材との間の隙間にマッチ棒又はコイン等が挿入されると、発射ハンドルが破損してしまう場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、遊技者による発射ハンドルの回動部材とベース部材との隙間へのマッチ棒又はコイン等の挿入を検出する遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、遊技領域に遊技球を発射するための発射装置と、前記発射装置による遊技球の発射勢を調節するための発射操作ハンドルと、を備え、前記発射操作ハンドルの回動部材を回動させることによって遊技球の発射勢を調整可能に構成された遊技機において、前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手によるものか否かを判定する操作状態判定手段を備え、前記操作状態判定手段は、前記回動部材の回動量を所定のタイミングで検出し、前記検出した回動量が所定時間の間に変化している場合、前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手による人的固定操作状態であると判定し、前記検出した回動量が前記所定時間の間に変化していない場合、前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手以外の物による非人的固定操作状態であると判定することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記操作状態判定手段は、前記所定時間の開始時に検出した回動量から所定の範囲を設定し、前記所定時間の開始後に検出された回動量が前記所定の範囲外である場合、回動量の変化があったと判定し、前記所定時間の開始後に検出された回動量が前記所定の範囲内である場合、回動量の変化がないと判定することを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において、前記操作状態判定手段は、前記検出された回動量に変化があった時点で前記所定時間の計測を開始し、前記所定の範囲を設定することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第1から第3の発明において、前記操作状態判定手段は、前記検出した回動量が、前記回動部材が初期位置に位置する場合の回動量である場合、前記回動部材の固定操作状態の判定を行わないことを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第1から第4の発明において、前記回動部材の固定操作状態が前記非人的固定操作状態であることを報知する報知手段を備え、前記報知手段は、前記操作状態判定手段によって、前記回動部材の固定状態が前記非人的固定操作状態であると判定されたことに基づいて報知を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
遊技者が手で回転部材を所望の回転位置に保つ場合には、手の震え等により回動部材の回動量は、必ず微小に変化する。第1の発明によれば、回動量が所定時間の間に変化していない場合、回動部材が非人的固定操作状態であると判定するので、回動部材の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されていることを検出でき、発射ハンドルの破損を防止できる。また、遊技者が手で回動部材を所望の回動位置に保つ場合にも、回動部材の回動量が変化しない場合もあるため、回動部材の回動量が所定時間の間変化していない場合、回動部材が固定状態であると判定するので、誤判定の発生を防止できる。
【0012】
第2の発明によれば、所定時間の開始時に検出した回動量から所定の範囲を設定するので、回動部材の回動位置をマッチ棒又はコイン等により固定している場合、ホールの環境等によって回動部材の回動量が微小に変化しても、回動部材が固定状態であると判定でき、誤判定の発生を防止できる。
【0013】
第3の発明によれば、検出された回動量に変化があった時点で新たに所定時間の計測を開始するので、適切に回動部材の回動量が所定時間の間に変化しないことを判定でき、誤判定の発生を防止できる。また、第3の発明によれば、検出された回動量に変化があった時点で新たに所定の範囲を設定するので、回動部材の回動量の変化を適切に判定できる。
【0014】
第4の発明によれば、回動部材が初期位置にある場合、つまり遊技者が遊技を行っていない場合には、回動部材の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されることはなく、不必要な判定処理を実行しないので、遊技機の処理負荷が軽減される。
【0015】
第5の発明によれば、回動部材が非人的固定操作状態であることを遊技者に報知するので、遊技者は、心理的に回動部材の回動位置をマッチ棒又はコイン等により固定しにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
【0017】
なお、以下の実施の形態の説明において記す前後左右とは、遊技者から見た、つまり遊技盤に向かって見た方向を指すものとする。
【0018】
図1は、本発明の実施形態の遊技機(パチンコ遊技機)1の構成を示す外観斜視図である。
【0019】
遊技機1は、遊技者の発射ハンドル25の操作に基づいて、発射装置26から遊技球を発射させ、遊技領域7内に流下させることによって遊技を行うものである。
【0020】
遊技機1の前面枠2は本体枠(外枠)3にヒンジ4を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤5及び下方パネル20は前面枠2の裏面に取り付けられた収納フレーム内に収納される。
【0021】
また、前面枠2には、開閉回動可能なガラス枠18が閉じた状態で遊技盤5を覆うように組み付けられ、開閉回動可能な開閉パネル21が閉じた状態で下方パネル20を覆うように組み付けられる。なお、図1は、ガラス枠18及び開閉パネル21が開いた状態の遊技機1の外観斜視図である。
【0022】
遊技盤5の表面には、ガイドレール6で囲われた略円形状の遊技領域7が区画形成される。発射装置26によって打ち出された遊技球は、ガイドレール6の左側部に区画され遊技球を案内する発射領域17から遊技領域7に発射される。遊技者は、ガラス枠18に設けられたカバーガラス19を通じて遊技領域7を視認できる。
【0023】
遊技領域7には、遊技機1の故障及び発射ハンドル25の回動が固定されたことを示す警告画面を表示する表示装置31が設けられる。
【0024】
下方パネル20には、遊技領域7の入賞口11に遊技球が入賞した場合の賞球を払い出すための払出口12、球抜きボタン28が操作された場合に、上皿22に貯留した遊技球を下皿24に案内する案内領域23、及び遊技者の発射ハンドル25の操作に基づいて遊技球を発射する発射装置26が設けられる。
【0025】
開閉パネル21には、遊技球を発射装置26に供給する上皿22が設けられる。上皿22を区画する背面には、開閉パネル21が閉じた状態で、払出口12と連通する払出連通口13が形成される。下方パネル20の払出口12から払い出された遊技球は払出連通口13を介して、上皿22に貯留される。また、上皿22には、発射装置26の発射連通口27と連通する図示しない連通口が形成され、上皿22に貯留した遊技球が図示しない連通口から発射装置26へ供給される。
【0026】
発射ハンドル25は、遊技機1の固定パネル30に(前後方向に)垂直に、または若干の角度(例えば、上向きの角度)を有して、遊技機1の前面右側下部に取り付けられている。そして、発射ハンドル25は、遊技機1の正面に遊技者が着座して操作して、右手で握ることができる位置にあって、遊技者が右手で発射ハンドル25を握って、回動部材256(図2参照)を回動させて発射操作を行うように構成されている。なお、発射ハンドル25は、図2で詳細を説明する。
【0027】
次に、遊技領域7について説明する。
【0028】
遊技領域7の両側部のそれぞれには、受け入れた遊技球を遊技盤5裏面の図示しない外れ領域又は遊技領域7に分別する遊技装置8、9が配設される。遊技領域7の一側部である発射領域17側に配設された遊技装置8は遊技領域7内の上方に配設され、遊技領域7の他側部である発射領域17とは反対側に配設された遊技装置9は遊技領域7内の下方に配設される。以下では、遊技装置8を上方遊技装置8、遊技装置9を下方遊技装置9と記す。
【0029】
遊技領域7における上方遊技装置8と下方遊技装置9との間には、受け入れた遊技球を遊技盤5裏面の図示しない外れ領域又は遊技領域7に分別する中央遊技装置10がさらに配設される。具体的には、中央遊技装置10は、上方遊技装置8と下方遊技装置9との上下方向及び左右方向の略中間に配設される。このように、遊技領域7には合計3つの遊技装置(8、9、10)が配設される。
【0030】
遊技領域7における中央遊技装置10の右側には、受け入れた遊技球を遊技盤5裏面の図示しない外れ領域に導くアウト口15が配設される。遊技領域7の下端中央には、遊技球が入賞した場合に賞球を払い出す入賞口11が配設される。
【0031】
遊技盤5に配設され遊技球を案内する案内流路の配置について説明する。以下に示す全ての流路は、多数の釘を一列に並べた釘群によって構成される。
【0032】
発射装置26から発射され、発射領域17を経て遊技領域7内の上方に飛入する遊技球を上方遊技装置8に案内するために、遊技領域7の上部には、左側に向かって下り傾斜した発射球案内流路85が配設される。
【0033】
発射球案内流路85の下流端には、隣合う釘の間隔が遊技球の直径以上に設定された開口87が形成される。その開口87の下方には、開口87を通過する遊技球をアウト口15へと案内するために右側に向かって下り傾斜したアウト口案内流路86が配設される。このように、
上方遊技装置8と中央遊技装置10との間には、上方遊技装置8から図示しないはずれ領域に排出されずに、遊技領域7に排出された遊技球を中央遊技装置10に案内する右側に向かって下り傾斜した第1案内流路88が配設される。
【0034】
中央遊技装置10と下方遊技装置9との間には、中央遊技装置10の第2排出流路10bから排出された遊技球を下方遊技装置9に案内する右側に向かって下り傾斜した第2案内流路89が配設される。
【0035】
下方遊技装置9と入賞口11との間には、下方遊技装置9から図示しないはずれ領域に排出されずに、遊技領域7に排出された遊技球を入賞口11に案内する左側に向かって下り傾斜した第3案内流路90が配設される。
【0036】
また、中央遊技装置10の下方には、中央遊技装置10の第1排出流路10aから排出された遊技球を、下方遊技装置9をバイパスして入賞口11に案内する右側に向かって下り傾斜したバイパス流路91が配設される。
【0037】
次に、遊技領域7内における遊技球の流れについて説明する。
【0038】
発射装置26から発射された遊技球は、発射領域17を経て遊技領域7内の上方に飛入し、発射球案内流路85に流下し、発射球案内流路85上を転動する。
【0039】
発射球案内流路85上を転動する遊技球のうち、勢いよく転動する遊技球は上方遊技装置8に流入する一方、勢いのない遊技球は発射球案内流路85下流端の開口87からアウト口案内流路86に流下し、アウト口15へ流入する。
【0040】
上方遊技装置8に流入した遊技球は、上方遊技装置8に備わる図示しない回転体によって図示しないはずれ領域又は遊技領域7に排出される。遊技領域7に排出された遊技球は、第1案内流路88上を転動し、中央遊技装置10に流入する。
【0041】
中央遊技装置10に流入した遊技球は、中央遊技装置10に備わる図示しない回転体によって図示しないはずれ領域、第1排出流路10a、又は第2排出流路10bに排出される。第1排出流路10aに分別された遊技球はバイパス流路91に流下し、第2排出流路10bに分別された遊技球は第2案内流路89に流下する。
【0042】
第1排出流路10aからバイパス流路91に流下した遊技球は、バイパス流路91上を右側に向かって転動し、下方遊技装置9をバイパスして第3案内流路90に流下し、第3案内流路90上を左側に向かって転動して入賞口11へと入賞する。
【0043】
また、第2排出流路10bから第2案内流路89に流下した遊技球は、第2案内流路89上を転動し、下方遊技装置9に流入する。下方遊技装置9に流入した遊技球は、下方遊技装置9に備わる図示しない回転体によって図示しないはずれ領域、又は遊技領域7に排出される。遊技領域7に排出された遊技球は、第3案内流路90上を転動して入賞口11へと入賞する。
【0044】
以上のように、発射装置26から発射され遊技領域7に飛入した遊技球は、上方遊技装置8、中央遊技装置10、及び下方遊技装置9にて図示しないはずれ領域又は遊技領域7に分別され、3つ全ての遊技装置にて遊技領域7に分別された遊技球のみが入賞口11へと入賞する。
【0045】
次に、発射ハンドル25について図2を用いて説明する。
【0046】
図2は、本発明の実施形態の発射ハンドル25の分解斜視図である。
【0047】
発射ハンドル25は、発射ハンドル25を固定パネル30に取り付ける略円筒形状のベース部材251、ベース部材251の開口した前面を覆う蓋部材252、蓋部材252の
前方に取り付けられ、図示しないLEDの光を反射させるためにメッキ処理が施された反射部材254、反射部材254の前方に回動可能に取り付けられる回動部材256、回動部材256の前方に取り付けられ、回動部材256の前後方向の位置決めをする位置決め部材258、及び位置決め部材258の前方に取り付けられるカバー部材260を備える。
【0048】
まず、ベース部材251について説明する。
【0049】
ベース部材251は、回動部材256の回転を一定の範囲で係止する3本の回動規制柱251A〜251C及び回動部材256を付勢する巻きバネ256Cを係止する付勢手段係止柱251Dを有する。回動規制柱251A〜251C及び付勢手段係止柱251Dは、ベース部材251から前方に立設する。
【0050】
また、ベース部材251は、蓋部材252を図示しないネジにより取り付けるため、ネジ穴を有する3つの蓋部材取付部251E〜251Gを有する。
【0051】
次に、蓋部材252について説明する。
【0052】
蓋部材252は、蓋部材252を図示しないネジにより取り付けるための3つのベース部材取付部252A〜252C、回動規制柱251Aが挿通する第1穴部252D、回動規制柱251B及び251C並びに付勢手段係止柱251Dが挿通する第2穴部252E、遊技者が押操作することにより発射装置26からの遊技球の発射を停止するストップボタン253が回動可能に取り付けられるためのストップボタン取付部252F、ストップボタン253が押操作されたことを検出するストップボタン操作検出スイッチ252G、及び反射部材254を図示しないネジにより取り付けるための2つの反射部材取付部254H及び254Iを有する。
【0053】
ベース部材取付部252Aは蓋部材取付部251Eの真上に位置し、図示しない一本のネジがベース部材取付部252Aを挿通し、蓋部材取付部251Eのネジ穴と締結する。同様に、ベース部材取付部252Bは蓋部材取付部251Fの真上に位置し、図示しない一本のネジがベース部材取付部252Bを挿通し、蓋部材取付部251Fのネジ穴と締結する。同様に、ベース部材取付部252Cは蓋部材取付部251Gの真上に位置し、図示しない一本のネジがベース部材取付部252Cを挿通し、蓋部材取付部251Gのネジ穴と締結する。これによって、蓋部材252は、ベース部材251に取り付けられる。
【0054】
なお、蓋部材252は、回動部材256の回動位置を検出する回動位置センサ255を係止する図示しない回動位置センサ係止部を有する。そして、回動位置センサ255が蓋部材252に取り付けられた状態で、蓋部材252がベース部材251に取り付けられるので、回動位置センサ255は、ベース部材251内に位置する。
【0055】
ストップボタン253の穴部253Aがストップボタン取付部252Fを挿通した状態で、ワッシャを介してストップボタン取付部252Fに図示しないネジによりネジ止めされる。これにより、ストップボタン253は、蓋部材252のストップボタン取付部252Fを中心に回動可能に取り付けられる。
【0056】
次に、ストップボタン253について説明する。
【0057】
ストップボタン253は、ストップボタン253が蓋部材252に取り付けられるための穴部253A、遊技者が操作するための操作部253B、及びストップボタン253の前方に突出する凸部253Cを有する。
【0058】
操作部253Bは、反射部材254が蓋部材252に取り付けられた状態で、反射部材254の周方向に突出する。具体的には、操作部253Bは、反射部材254のフランジ部254Cが一部切り欠かれた切欠部254Hから反射部材254の周方向に突出する。
【0059】
これにより、遊技者は、遊技球の発射を停止させたい場合には、回動部材256を把持しつつ、操作部253Bを押操作できる。
【0060】
凸部253Cは、反射部材254が蓋部材252に取り付けられた状態で、反射部材254に形成された第4穴部254Gから突出する。そして、回動部材256の回動位置が遊技球を発射しない発射停止位置(初期位置)である場合、回動部材256の前面からベース部材251側に突出する図示しない凸部が、ストップボタン253の凸部253Cを押操作し、ストップボタン操作検出スイッチ252Gはストップボタン253が押操作されたことを検出する。
【0061】
回動部材256の回動位置が遊技球を発射しない発射停止位置である場合、発射勢がゼロであるので、発射装置26からの遊技球の発射は停止されるとともに、ストップボタン253も押操作されることにより、発射装置26からの遊技球の発射は停止される。
【0062】
これにより、わずかな振動により回動部材256の回動位置がわずかに変化し、発射勢がゼロでなくなっても、わずかな振動では、回動部材256の凸部が、ストップボタン253の凸部253Cを押操作したままであるので、発射装置26からの遊技球の発射は停止されたままにすることができる。
【0063】
次に、反射部材254について説明する。
【0064】
反射部材254は、反射部材254を図示しないネジにより取り付けるための2つの蓋部材取付穴254A及び254B、反射部材の周方向に突出するとともにベース部材251の前方の一部を覆うフランジ部254C、ベース部材251の回動規制柱251Aを挿通する第1穴部254D、回動規制柱251B及び251C並びに付勢手段係止柱251Dを挿通するための第2穴部254E、ストップボタン253を蓋部材252に取り付ける図示しないネジ頭を収納するための第3穴部254F、ストップボタン253の凸部253Cを挿通するための第4穴部254G、発光源(例えばLED)を取り付けた図示しない基板を取り付けるための基板取付部254I及び254J、並びに回動部材256のシャフト256Aが挿通する挿通穴254Kを有する。
【0065】
蓋部材取付穴254Aは反射部材取付部252Hの真上に位置し、図示しない一本のネジが蓋部材取付穴254Aを挿通し、反射部材取付部252Hのネジ穴と締結する。同様に、蓋部材取付穴254Bは反射部材取付部252Iの真上に位置し、図示しない一本のネジが蓋部材取付穴254Bを挿通し、反射部材取付部252Iのネジ穴と締結する。これによって、反射部材254は、蓋部材252に取り付けられる。
【0066】
フランジ部254Cの前面と回動部材256の側面との間には、回動部材256が回動するため、隙間が存在するように設計されている。遊技者は、この隙間に、コイン又はマッチ棒等を挟めて、回動部材256の回動位置を固定する場合がある。
【0067】
さらに、フランジ部254Cは、遊技者がフランジ部254Cに接触すると電気容量が変化するタッチ電極250(図3参照)として機能も果たす。
【0068】
第4穴部254Gは、ストップボタン253の凸部253Cを挿通させるとともに、ストップボタン253が所定の角度まで回動すると凸部253Cと当接し、ストップボタン253の回動を規制する。
【0069】
なお、反射部材254は、図示しない発光源から放たれる光を反射するために、前面にメッキ処理が施される。
【0070】
次に、回動部材256について説明する。
【0071】
回動部材256は、回動部材256の回動中心となるシャフト256A、回動部材256を発射停止位置側に付勢する巻きバネ256C、回動規制柱251Aを挿通させる第1回動規制穴256D並びに回動規制柱251B、251C及び付勢手段係止柱251Dを挿通させる第2回動規制穴256E、並びに回動部材256の側面には遊技者が回動部材256を把持しやすくするために回動部材256の周方向に突出させて形成される第1〜第3突起部256F〜256Hを有する。
【0072】
回動部材256のシャフト256Aの後方側の端部が、ベース部材251に取り付けられた回動位置センサ255の先端部255Aと係合することにより、回動部材256は反射部材254の前方側に回動部材256が回動可能に取り付けられる。回動位置センサ255の先端部255Aは、回動位置センサ255に対して回動可能であり、回動部材256が回動すると、先端部255Aも回動する。これにより、回動位置センサ255は、回動部材256の回動量を検出できる。
【0073】
回動部材256の前面には、シャフト256Aの前方突出部256Bの回りに取り付けられた巻きバネ256Cの一端を係止する係止部256Iが設けられる。また、巻きバネ256Cの他端は、付勢手段係止柱251Dに図示しないネジにより係止される。これにより、回動部材256は、巻きバネ256Cにより、発射停止位置側に付勢され、通常、回動部材256の回動位置は、発射停止位置にある。
【0074】
回動部材256の回動位置が発射停止である場合、第1回動規制穴256Dの上端と回動規制柱251Aとが当接し、第2回動規制穴256Eの下端と回動規制柱251Bとが当接することにより、回動部材256の左側への回動は規制される。一方、回動部材256が右側に回動されると、第1回動規制穴256Dの下端と回動規制柱251Aとが当接し、第2回動規制穴256Eの上端と回動規制柱251Cとが当接することにより、回動部材256の右側への回動は規制される。
【0075】
さらに、遊技者が右手で回動部材256を操作する場合、通常、右手の親指が第1突起部256Fにより係止され、右手の中指が第2突起部256Gにより係止され、右手の小指が第3突起部256Hにより係止される。
【0076】
回動部材256のシャフト256Aの芯出しをして、回動部材256の回動を円滑にするワッシャ257が、シャフト256Aの前方突出部256Bに取り付けられる。ワッシャ257の内径は、前方突出部256Bの外径よりもわずかに大きい。
【0077】
次に、位置決め部材258について説明する。
【0078】
位置決め部材258は、当該位置決め部材258を図示しないネジによりベース部材251に取り付けるための3つの回動部材取付部258A〜258Cを有する。なお、図2において、回動部材取付部258Cはカバー部材260により隠れている。
【0079】
回動部材取付部258Aは、第1回動規制穴256Dを挿通した回動規制柱251Aの真上に位置し、一本のネジが回動部材取付部258Aを挿通し回動規制柱251Aのネジ穴と締結する。同様に、回動部材取付部258Bは、第2回動規制穴256Eを挿通した回動規制柱251Bの真上に位置し、一本のネジが回動部材取付部258Bを挿通し回動規制柱251Bのネジ穴と締結する。同様に、回動部材取付部258Cは、第2回動規制穴256Eを挿通した回動規制柱251Cの真上に位置し、一本のネジが回動部材取付部258Cを挿通し回動規制柱251Cのネジ穴と締結する。
【0080】
これにより、位置決め部材258が回動部材256の前面側に取り付けられ、回動部材256は、位置決め部材258と回動位置センサ255とによって、前後方向で位置決めされる。
【0081】
また、位置決め部材258の前面には、透明な部材により形成されたカバー部材260を取り付けるためのネジ穴258D〜258Fが設けられる。そして、カバー部材260は、ネジ穴258D〜258Fに図示しないネジが締結することにより、位置決め部材258に取り付けられる。
【0082】
反射部材254の図示しない発光源から放たれる光は、回動部材256の第1回動規制穴256D及び第2回動規制穴256E、並びに透明な位置決め部材258を通って、遮蔽されずに、発射ハンドル25の前面から光が遊技者に届く。
【0083】
次に、発射装置26を制御する発射・排出制御装置500の作動について図3を用いて説明する。
【0084】
図3は、本発明の実施形態の発射・排出制御装置500を中心とする制御系のブロック図である。
【0085】
発射・排出制御装置500は、フィルタ510、タッチセンサ520、A/D変換器530、入力I/F(インタフェース)540、遊技用マイコン550、及び出力I/F(インタフェース)560を有する。
【0086】
フィルタ510は、ローパスフィルタであり、ストップボタン253及び回動位置センサ255から送信される信号のノイズ等を除去する。
【0087】
タッチセンサ520は、遊技者がタッチ電極250を触れたことを検出する。
【0088】
A/D変換器530は、回動位置センサ255から送信されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0089】
発射・排出制御装置500は、入力I/F540を介して各種入力信号を受信する。また、発射・排出制御装置500は、出力I/F560を介して各種出力信号を送信する。
【0090】
遊技用マイコン550は、CPU551、ROM552、及びRAM553を有する。CPU551は、各種演算処理を実行し、ROM552は、各種情報を一時的に記憶する。RAM553は、CPU551が各種演算処理をするために必要な情報を記憶するワークエリアである。
【0091】
遊技制御装置100は、発射・排出制御装置500に排出制御指令信号を送信して、賞球の排出を制御する。排出指令制御指令信号は、発射・排出制御装置500が排出する賞球の数を含む。
【0092】
また、遊技制御装置100は、表示制御装置150に表示制御指令信号を送信して、スピーカ160、表示装置31、及び装飾LED161を制御する。
【0093】
排出球検出スイッチ110は、排出装置600から排出された賞球を検出するスイッチである。排出球検出スイッチ110は、排出装置600から排出された賞球を検出すると、排出球検出信号を発射・排出制御装置500に送信する。発射・排出制御装置500は、入力I/F(インタフェース)540を介して、排出球検出信号を受信すると、図示しない排出カウンタをインクリメントする。
【0094】
オーバフロースイッチ120は、下皿24が遊技球をこれ以上貯留できなくなるとオーバーフロー信号を発射・排出制御装置500に送信する。発射・排出制御装置500は、入力I/F540を介して受信すると、排出装置600からの賞球の排出を停止する。
【0095】
球切れスイッチ130は、遊技機1に遊技球を供給する図示しない供給タンクに遊技球が存在しない場合に、球切れ信号を発射・排出制御装置500に送信する。発射・排出制御装置500は、球切れ信号を入力I/F540を介して受信すると、表示制御装置150に表示制御指令信号を送信し、球切れとなったことをホールの店員に報知する。
【0096】
発射ハンドル25は、タッチ電極250、ストップボタン253、及び回動位置センサ255を有する。
【0097】
タッチ電極250には、所定の電圧が印加される。そして、タッチ電極250は、遊技者がタッチ電極250に触れることによって、静電容量が変化する。タッチセンサ520は、タッチ電極250の電圧を計測し、静電容量の変化を検出し、遊技者がタッチ電極250に触れたことを検出すると、タッチ信号を入力I/F540に送信する。発射・排出制御装置500は、タッチ信号を受信すると、発射装置26に遊技球の発射を許可する。
【0098】
ストップボタン操作検出スイッチ252Gは、発射装置26からの遊技球の発射を停止するためのストップボタン253の操作を検出するスイッチである。ストップボタン操作検出スイッチ252Gには、所定の電圧が印加される。そして、ストップボタン253が遊技者により押操作されると、ストップボタン検出スイッチ252Gから出力される電圧は変化する。ストップボタン検出スイッチ252Gは、電圧値を発射・排出制御装置500に送信する。発射・排出制御装置500は、フィルタ510及び入力I/F540を介して受信すると、発射装置26に遊技球の発射を禁止する。なお、ストップボタン検出スイッチ252Gの電圧値はフィルタ510を介して発射・排出制御装置500に送信されることにより、電圧値に含まれるノイズ等が除去される。
【0099】
回動位置センサ255は、回動部材256の回動位置により抵抗の値を変える可変抵抗を有する。そして、回動位置センサ255は、この可変抵抗の電圧値を検出し、検出した電圧値をフィルタ510及びA/D変換器530を介して発射・排出制御装置500に送信する。
【0100】
発射・排出制御装置500は、フィルタ510を介して回動位置センサ255の電圧値を受信するので、ノイズ等を除去できる。また、発射・排出制御装置500は、A/D変換器530を介して回動位置センサ255の電圧値を受信するため、回動位置センサ255の電圧値をデジタルデータとして受信する。
【0101】
排出装置600は、賞球を排出する。球送りソレノイド(SOL)610は、発射装置26が発射する遊技球を発射装置26に送るソレノイドである。
【0102】
なお、発射装置26は、遊技球を発射する。なお、発射装置26の遊技球の発射勢は、回動位置センサ255によって検出される回動部材256の回動量が大きくなると、大きくなる。
【0103】
次に、遊技者が回動部材を手で操作しているか否かを判定する操作状態判定処理について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態の操作状態判定処理のフローチャートである。なお、操作状態判定処理は、遊技用マイコン550のCPU551によって実行される。操作状態判定処理は、所定時間経過毎に発生する割込信号に基づいて周期的に実行される。
【0104】
まず、CPU551は、発射・排出制御装置500が受信した回動位置センサ255の電圧値を取得する(401)。
【0105】
次に、回動部材256が発射停止位置に位置するか否かを判定するために、ステップ401の処理で取得した電圧値が、回動部材256が発射停止位置に位置する場合の電圧値(初期値)から予め定められた所定の範囲内であるか否かを判定する(402)。
【0106】
ステップ401の処理で取得した電圧値が、初期値から所定の範囲内でない場合、回動部材256は操作されているが、回動部材256と反射部材254との隙間にマッチ棒又はコイン等が挿入されている可能性がある。したがって、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されているか否かを判定する処理(ステップ403〜407)を実行する。
【0107】
閾値がセットされているか否かを判定する(403)。ステップ403の処理で閾値がセットされていない場合、ステップ409の処理に進む。閾値とは、ステップ404の処理で、回動部材256の回動位置が変化しているか否かを判定する基準となる値である。
【0108】
一方、ステップ403の処理で閾値がセットされていると判定された場合、回動部材256が遊技者の手で操作されていることによる回動位置の微小な変化があるか否かを判定するために、ステップ401の処理で取得した電圧値が閾値の範囲内であるか否か判定する(404)。そして、取得した電圧値が閾値の範囲内でないと判定された場合、つまり回動部材256の回動位置が微小に変化した場合、変化した回動位置の電圧値を閾値として設定するために、ステップ409の処理に進む。
【0109】
ここで、ステップ409の処理について説明する。ステップ401の処理で取得した電圧値から上下Nの範囲の値を閾値としてセットし(409)、ステップ411の処理に進む。なお、Nは、所定の数である。
【0110】
これにより、閾値がセットされていない場合には、閾値がセットされ、前回セットした閾値によって特定される回動部材256の回動位置よりも回動部材256が変化した場合、変化後の回動位置の電圧値が閾値にセットされる。
【0111】
なお、ステップ409の処理では、取得した電圧値から所定(N)の範囲を閾値としてセットするが、この所定の範囲を可変としてもよい。
【0112】
具体的には、過去1分間の回動部材256の回動位置の電圧値の変化分の最大値と最小値とを算出する。そして、ステップ401の処理で取得した電圧値から算出した最大値と最小値との範囲を閾値として設定する。
【0113】
これにより、遊技者が回動部材256の回動位置を固定位置に保った場合の遊技者ごとの回動位置の変化の大小に関わらず、適切に回動部材256の回動位置が変化したか否かを判定できる。
【0114】
一方、ステップ404の処理で取得した電圧値が閾値の範囲内であると判定された場合、つまり回動部材256の回動位置が変化していない場合、タイマを更新し(405)、更新後のタイマが所定の数値以上か否かを判定する(406)。
【0115】
ステップ406の処理で更新後のタイマが所定の数値以上である場合、回動部材256が、所定の時間以上の間、回動位置を変化させていないので、回動部材256と反射部材254との隙間にマッチ棒又はコイン等が挿入され、回動部材256の回動位置が固定されていると判定し、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等で固定されている旨を報知する報知コマンドをセットする(407)。
【0116】
報知コマンドは、発射・排出制御装置500から出力I/F560を介して表示制御装置150に送信される。表示制御装置150は、スピーカから警告音を出力してもよいし、表示装置31に警告画面を表示してもよいし、装飾LED161を点滅させてもよい。これにより、遊技者が回動部材256と反射部材254との隙間にマッチ棒又はコイン等が挿入し、回動部材256の回動位置を固定することを遊技機1が検出でき、遊技者に警告することができる。また、報知コマンドがセットされた場合、遊技機1は、遊技機1に接続され、ホールに設置された遊技機を管理する図示しないホールコンピュータに、回動部材256がマッチ棒又はコイン等で固定されている旨を出力してもよい。
【0117】
なお、ステップ407の処理で、報知コマンドがセットされた場合には、回動部材256の回動位置の固定が解除され、ステップ411の処理で報知コマンドがクリアされるまでは、遊技機1は、回動部材256の回動位置が固定されている旨を報知する。回動部材256の回動位置の固定が解除されるとは、ステップ402の処理で、回動部材256が発射停止位置に位置すると判定された場合、又はステップ404の処理で、回動部材256の回動位置が変化したと判定された場合である。
【0118】
次に、ステップ407の処理を実行後、タイマの値をゼロにセットし(408)、操作状態判定処理を終了する。
【0119】
一方、ステップ406の処理で更新後のタイマが所定の数値未満である場合、回動部材256が回動位置を変化させていない時間は、所定の時間未満であり、遊技者が手で回動部材256の回動位置を同じ位置に保っていると判定し、操作状態判定処理を終了する。
【0120】
一方、ステップ401の処理で取得した電圧値が、初期値から所定の範囲内である場合、回動部材256の回動位置は発射停止位置であるので、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されている可能性はないため、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されているか否かを判定する処理(ステップ403〜407)を実行せずに、セットされた閾値をクリアし(410)、回動部材256の回動位置が固定されている旨を報知する報知コマンドをクリアして(411)、ステップ408の処理に進む。
【0121】
以上により、本発明の実施形態の遊技機1は、回動部材256の回動位置が、所定時間以上の間、変化しない場合に、遊技者に回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されていることを報知するので、遊技者がマッチ棒又はコイン等により回動部材256の回動位置を固定することを防止できる。
【0122】
次に、具体的な操作状態判定処理の例を図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態の回動部材256の回動量と報知コマンドとの関係を示す図である。
【0123】
0〜T1の間、電圧値は初期値であり、回動部材256は発射停止位置に位置する。この場合、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されていないので、報知コマンドはクリアされ、固定状態の報知もされない。
【0124】
1〜T2の間、遊技者は、回動部材256を所望の回動位置まで回動させている。この間、電圧値は所望の回動位置の電圧値まで徐々に増加する。したがって、電圧値が変化するため、報知コマンドはクリアされ、固定状態の報知もされない。
【0125】
2〜T3の間、遊技者の手によって、回動部材256の回動位置は所望の回動位置で保たれる。遊技者の手により、回動部材256の回動位置を所望の回動位置で保つため、遊技者の手の震え等により、電圧値は、微小な変化を繰り返す。このため、報知コマンドはクリアされ、固体状態の報知もされない。
【0126】
3〜T4の間、電圧値は変化しない。そして、電圧値が変化しない状態が所定の時間(TN)続くため、回動部材256の回動位置がマッチ棒又はコイン等により固定されていると判定する。よって、T3から所定の時間(TN)経過後に、報知コマンドがセットされるので、固定状態の報知がされる。なお、固定状態の報知は、T4で電圧値が変化し、報知コマンドがクリアされるまで、行われる。
【0127】
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0128】
以上のように、本発明は、発射装置に遊技球を発射させる発射ハンドルを有する遊技機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の実施形態の遊技機の構成を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の発射ハンドルの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態の発射・排出制御装置を中心とする制御系のブロック図である。
【図4】本発明の実施形態の操作状態判定処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の回動部材の回動量と報知コマンドとの関係を示す図である。
【符号の説明】
【0130】
1 遊技機
5 遊技盤
7 遊技領域
8 上方遊技装置
9 下方遊技装置
10 中央遊技装置
11 入賞口
12 払出口
18 ガラス枠
20 下方パネル
21 開閉パネル
23 案内領域
24 下皿
25 発射ハンドル
26 発射装置
30 固定パネル
31 表示装置
85 発射球案内流路
86 アウト口案内流路
88 第1案内流路
89 第2案内流路
90 第3案内流路
91 バイパス流路
100 遊技制御装置
250 タッチ電極
251 ベース部材
252 蓋部材
253 ストップボタン
254 反射部材
255 回動位置センサ
256 回動部材
258 位置決め部材
260 カバー部材
500 発射・排出制御装置
520 タッチセンサ
525 回動位置センサ
530 A/D変換器
540 入力I/F
550 遊技用マイコン
560 出力I/F
600 排出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域に遊技球を発射するための発射装置と、前記発射装置による遊技球の発射勢を調節するための発射操作ハンドルと、を備え、前記発射操作ハンドルの回動部材を回動させることによって遊技球の発射勢を調整可能に構成された遊技機において、
前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手によるものか否かを判定する操作状態判定手段を備え、
前記操作状態判定手段は、
前記回動部材の回動量を所定のタイミングで検出し、
前記検出した回動量が所定時間の間に変化している場合、前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手による人的固定操作状態であると判定し、
前記検出した回動量が前記所定時間の間に変化していない場合、前記回動部材の固定操作状態が遊技者の手以外の物による非人的固定操作状態であると判定することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記操作状態判定手段は、
前記所定時間の開始時に検出した回動量から所定の範囲を設定し、
前記所定時間の開始後に検出された回動量が前記所定の範囲外である場合、回動量の変化があったと判定し、
前記所定時間の開始後に検出された回動量が前記所定の範囲内である場合、回動量の変化がないと判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記操作状態判定手段は、前記検出された回動量に変化があった時点で前記所定時間の計測を開始し、前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記操作状態判定手段は、前記検出した回動量が、前記回動部材が初期位置に位置する場合の回動量である場合、前記回動部材の固定操作状態の判定を行わないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】
前記回動部材の固定操作状態が前記非人的固定操作状態であることを報知する報知手段を備え、
前記報知手段は、前記操作状態判定手段によって、前記回動部材の固定状態が前記非人的固定操作状態であると判定されたことに基づいて報知を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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