説明

遠隔操作装置、遠隔操作方法、表示装置及び表示方法

【課題】ユーザーフレンドリーに誤動作を押さえた上で、視認性、操作性を向上させることが可能な遠隔操作装置、遠隔操作方法、表示装置及び表示方法を提供すること。
【解決手段】位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又はコンテンツに関する情報が表示されるパネルを画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部を備えた表示装置に、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信する送信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作装置、遠隔操作方法、表示装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン装置(表示装置)は、デジタル化して伝送されたテレビジョン放送信号を受信すると共に、ケーブルテレビジョン接続や、各種の外部機器との接続、インターネットとの接続が可能である。その結果、テレビジョン装置は、大量の映像コンテンツを受信したり、サービスプロバイダからの画像提供サービスを利用したり、関連情報へアクセスしたりできる。利用可能なコンテンツには、動画像、静止画像、各種データ情報、メタデータ、Widget等がある。
【0003】
そのため、テレビジョン装置の操作において、多数の映像放送チャンネル選択や多数のコンテンツ選択が必要となっており、チャンネルやコンテンツを容易に選択できるシステムが求められている。
【0004】
通常はリモコン上でのキー操作によりコンテンツ選択移動操作を行うが、Gyroリモコン(フリーカーソル)により、通常のリモコンより少ない操作手順で容易にオブジェクト選択移動配置を可能とする技術も考案されている。
【0005】
特許文献1及び2においては、角速度及び加速度センサーを搭載した、Gyroリモコンにおいて、カーソルの位置及び、移動位置を制御するポインター出力の位置規制等に関するものである。特許文献3は、画像Gpの切り替えを、Gyroリモコンの端部への振り切り動作で実施している。また、特許文献4及び5では、リモコンを作動させるための、エンターSWに関する記載、円弧状、直線状の軌跡による操作方法について記されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平06−326887号公報
【特許文献2】特開平06−50758号公報
【特許文献3】特開平06−233352号公報
【特許文献4】特開平06−67796号公報
【特許文献5】特開平07−160411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献などでは、Gyroリモコンの技術を大幅な映像コンテンツの選択と少なくとも3つ以上の映像コンテンツエリアに画面遷移を行う映像表示装置に使用した例は少ない。また、通常使用のGyroリモコンは、PCでのフリーカーソルマウスやタブレット使用時に発生する枠外へのカーソルの飛び出し位置取り等、使用する表示画面の大きさに対して、選択移動範囲設定の為のキャリブレーションを行わなければ、フリーカーソルの初期位置が画面範囲外に飛び出てしまうという問題点も抱えていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザーフレンドリーに誤動作を押さえた上で、視認性、操作性を向上させることが可能な、新規かつ改良された遠隔操作装置、遠隔操作方法、表示装置及び表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又はコンテンツに関する情報が表示されるパネルを画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部を備えた表示装置に、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ表示装置のユーザー操作において有効となるように位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信する送信部とを備える遠隔操作装置が提供される。
【0010】
ユーザーによる操作を受け付ける十字キー部を更に備え、送信部は、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けていないときは、十字キー部においてされた操作に基づく操作信号が表示装置において位置情報、角速度情報又は加速度情報より優先されるように操作信号を表示装置に送信してもよい。
【0011】
上記送信部は、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像が画面において拡大されたり縮小されたりするように、位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信してもよい。
【0012】
上記送信部は、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像の配置位置が変化するように、位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信してもよい。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又はコンテンツに関する情報が表示されるパネルを画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部と、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ表示装置のユーザー操作において有効となるように位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信する送信部とを有する遠隔操作装置から基準決定信号と位置情報、角速度情報又は加速度情報を受信する受信部とを備える表示装置が提供される。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、検知部が、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知するステップと、トリガースイッチ部が、ユーザーによる操作を受け付けるステップと、送信部が、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又はコンテンツに関する情報が表示されるパネルを画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部を備えた表示装置に、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ表示装置のユーザー操作において有効となるように位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信するステップとを備える遠隔操作方法が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、表示モード制御部が、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又はコンテンツに関する情報が表示されるパネルを画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御するステップと、受信部が、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ表示装置のユーザー操作において有効となるように位置情報、角速度情報又は加速度情報を送信する送信部とを有する遠隔操作装置から基準決定信号と位置情報、角速度情報又は加速度情報を受信するステップとを備える表示方法が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザーフレンドリーに誤動作を押さえた上で、視認性、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置10で表示可能な複数の表示モードを示す説明図である。
【図2】同実施形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係る表示装置10で表示可能な複数の表示モードの遷移を示す遷移図である。
【図4】複数コンテンツ表示モードで表示された画面200を示す説明図である。
【図5】全格納画像210の概念を示す説明図である。
【図6】サムネイル画像220の一例を示す説明図である。
【図7】視聴履歴用サムネイル画像220を示す説明図である。
【図8】サムネイル画像220の例を示す説明図である。
【図9】全格納画像210に新たにサムネイル画像220を追加する動作を示す概念図である。
【図10】複数コンテンツ表示モードの画面200を示す説明図である。
【図11】複数コンテンツ表示モードの画面200を示す説明図である。
【図12】複数コンテンツ表示モードの画面200を示す説明図である。
【図13】パネル表示エリア312が表示されたパネル表示モードの画面300を示す説明図である。
【図14】パネル表示エリア314が表示されたパネル表示モードの画面300を示す説明図である。
【図15】パネル表示エリア316が表示されたパネル表示モードの画面300を示す説明図である。
【図16】パネル表示エリア318が表示されたパネル表示モードの画面300を示す説明図である。
【図17】全画面表示モードの画面100におけるWidget画像362の表示又は非表示の切り替えを示す説明図である。
【図18】同時視聴モードで表示された画面400を示す説明図である。
【図19】再生コントロールパネル420を示す説明図である。
【図20】お薦め表示パネル512が表示された画面500を示す説明図である。
【図21】お薦め表示パネル514が表示された画面500を示す説明図である。
【図22】同実施形態に係るリモートコントローラ600の構成を示すブロック図である。
【図23】同実施形態に係るリモートコントローラ600を示す正面図である。
【図24】サムネイル画像の表示に関する動作を示すフローチャートである。
【図25】サムネイル表示エリア212へのサムネイル画像の追加に関する動作を示すフローチャートである。
【図26】サムネイル表示エリア212のサムネイル画像の並び替えに関する動作を示すフローチャートである。
【図27】パネル表示モードの表示動作を示すフローチャートである。
【図28】お薦め表示パネルの表示に関する動作を示すフローチャートである。
【図29】リモートコントローラ600を使用した動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.一実施形態の構成
2.表示モードの種類
3.複数コンテンツ表示モードの詳細
4.パネル表示モードの詳細
5.お薦め表示パネルの詳細
6.リモートコントローラ600
【0020】
<1.一実施形態の構成>
[表示装置の構成]
まず、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る表示装置10の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。
【0021】
表示装置10は、例えば画像生成部12と、メニュー画面生成部14と、表示制御部20と、ディスプレイパネル30と、メモリ40と、制御部50と、リモートコントローラ600と、通信制御部60などからなる。
表示装置10は、例えばテレビジョン装置であって、表示装置10は、放送波によって放送番組を受信したり、インターネットを介して画像データや各種データ情報などを受信したりすることができる。また、表示装置10は、外部機器と接続されて映像データなどが入力される。
【0022】
画像生成部12は、画面に表示する映像に関するデータに基づいて画像信号を生成する。画面に表示する映像に関するデータとは、放送データ、映画データ、ビデオデータ、静止画像データ、各種データ情報、メタデータ、Widgetなどである。画面に表示する映像に関するデータは、メニュー画面などGUIに関するデータも含まれる。メニュー画面には、複数コンテンツ表示モード、パネル表示モード、同時視聴モードなどが含まれる。
【0023】
メニュー画面生成部14は、画面に表示する映像に関するデータに基づいて、画面に表示するメニューに関する画像信号を生成する。そして、メニュー画面生成部14は、生成したメニューに関する画像信号を画像生成部12に送る。画像生成部12は、映像に関するデータに基づいた画像信号と、メニューに関する画像信号を合成した画像信号を表示制御部20に送る。
【0024】
表示制御部20は、画像生成部12で生成された画像信号に基づいて、ディスプレイパネル30を駆動する。
ディスプレイパネル30は、画像生成部12からの駆動信号などに応じて画面に映像を表示する。ディスプレイパネル30は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル又は有機ELディスプレイパネルなどである。
【0025】
メモリ40は、映像に関するデータや、メニューに関するデータ、制御部50で実行されるプログラムなどを保持する。
制御部50は、例えばCPUであり、表示装置10に設けられた各種機能ブロックを動作させたり、各種演算処理を実行したりする。
【0026】
リモートコントローラ600は、ユーザーによる操作を受け付けて操作信号を出力する。操作信号に基づいて、表示装置10における処理が開始されたり停止されたりする。また、リモートコントローラ600を介して画面に表示されたGUI上の操作を実現できる。
通信制御部60は、例えば放送信号を受信したり、録画再生装置などと接続されて映像信号等を受信したりする。さらに、インターネットと接続されて映像信号などの情報を受信したり送信したりする。
【0027】
[リモートコントローラの構成]
次に、図22を参照して、本発明の一実施形態に係るリモートコントローラ600の構成について説明する。図22は、本実施形態に係るリモートコントローラ600の構成を示すブロック図である。
リモートコントローラ600は、例えばボタン部612,614等と、トリガースイッチ644と、角速度センサー602と、加速度センサー604と、送信部606と、制御部608などからなる。
【0028】
ボタン部は、図23を用いて説明するリモートコントローラ600に設けられた複数のボタンの総称である。ボタン部のボタンが押圧されると、各ボタン部に対応する操作信号が生成される。
トリガースイッチ644は、リモートコントローラ600の前方側面又は背面に設けられ、ユーザーの指の接近又は接触を検知する。そして、トリガースイッチ644がONの状態で角速度センサー602、加速度センサー604で検出された位置、速度、加速度に関する情報を有効にして、表示装置10の本体に位置、速度、加速度に関する情報を送る。
【0029】
角速度センサー602と加速度センサー604は、リモートコントローラ600の位置、速度、加速度を検知する。
送信部606は、生成された操作信号や、検知された位置、速度、加速度に関する情報を表示装置10の本体に送る。
制御部608は、例えばCPUであり、リモートコントローラ600に設けられた各種機能ブロックを動作させたり、各種演算処理を実行したりする。
【0030】
<2.表示モードの種類>
複数の表示モードとは、例えば、全画面表示モード、複数コンテンツ表示モード、パネル表示モード、同時視聴モードなどであり、各表示モードは、画面上において1又は複数のコンテンツを表示する。そして、全画面表示モードから複数コンテンツ表示モードへの遷移又はその反対の遷移、複数コンテンツ表示モードからパネル表示モードへの遷移、複数コンテンツ表示モードとパネル表示モードの同時表示が可能である。
【0031】
[全画面表示モード]
図1中に示す画面100や図17中の画面100は、全画面表示モードで表示された画面である。全画面表示モードで表示された画面100は、画像表示エリア102からなる。画像表示エリア102には、再生装置で再生されたり、放送波で放送されたりしているコンテンツが表示される。
【0032】
[複数コンテンツ表示モード]
図4は、複数コンテンツ表示モードで表示された画面200を示す説明図である。複数コンテンツ表示モードは、各種カテゴリーに属するコンテンツをサムネイル画像で表示する。
複数コンテンツ表示モードで表示された画面200は、画像表示エリア202とサムネイル表示エリア212を有する。画像表示エリア202には、再生されたり放送されたりしているコンテンツが表示される。サムネイル表示エリア212には、複数のサムネイル画像220A,220B(以下、総称して「サムネイル画像220」ともいう。)が表示される。サムネイル画像220は、コンテンツに関する代表画像であったり、実行可能なプログラムやコンテンツの内容が絵又は図で表示されたアイコン画像であったりする。
【0033】
サムネイル画像220Aは、サムネイル表示エリア212の中央で、フォーカスされた画像であり、例えば他のサムネイル画像220Bに比べて枠の大きさが拡大され、場合によってはハイライト表示される。
【0034】
サムネイル画像220Bは、サムネイル表示エリア212内のサムネイル画像220A以外の画像である。サムネイル画像220Bが複数個表示されていることで、サムネイル表示エリア212で選択可能なサムネイル画像220の候補を予めユーザーに知らせることができる。
【0035】
サムネイル画像220Aの上部には、カテゴリー名252が表示され、サムネイル画像220Aの下部にはコンテンツタイトル254が表示される。カテゴリー名252は、サムネイル画像220Aに関するコンテンツが属するカテゴリーの名称である。コンテンツタイトル254は、サムネイル画像220Aに関するコンテンツのタイトルである。
【0036】
図6は、サムネイル画像220の一例を示す説明図である。
コンテンツの総時間と現時点までの経過時間が分かるようなコンテンツの場合は、インジケータ256を表示してもよい。インジケータ256は、例えば横に長いバーのような表示で総時間が表され、現時点が強調表示で表される。
【0037】
また、複数コンテンツ表示モードで表示された画面200は、図4に示すように、関連情報表示エリア232を有する。関連情報表示エリア232には、画像表示エリア202に表示されているコンテンツに関連する情報が表示される。例えば、ロゴ、コンテンツの種類を示すアイコン、チャンネル名、コンテンツのタイトル、時間表示などが関連情報表示エリア232に表示される。
【0038】
更に、複数コンテンツ表示モードで表示された画面200は、図4に示すように、付属情報表示エリア234を有する。付属情報表示エリア234には、例えば時刻表示など表示装置10全体に関わる情報などが表示される。関連情報表示エリア232や付属情報表示エリア234は、画面200上の決められた位置に表示されるとしてもよいし、ユーザーの操作によって移動可能としてもよい。
【0039】
[パネル表示モード]
図13〜図16は、パネル表示モードで表示された画面300を示す説明図である。パネル表示モードは、複数のコンテンツをパネル上にサムネイル画像で表示する。パネル上に表示される複数のコンテンツは、例えば複数コンテンツ表示モードで表示されるコンテンツより下位の階層に属する。
【0040】
パネル表示モードで表示された画面300は、図13〜図16に示すように、画像表示エリア302とパネル表示エリア312,314,316,318などを有する。画像表示エリア302には、再生されたり放送されたりしているコンテンツが表示される。パネル表示エリア312,314,316,318には、複数のコンテンツに関する代表画像、アイコン画像、コンテンツに関する文章情報などが表示される。
【0041】
図13に示すように、パネル表示モードで表示された画面300は、更に、関連情報表示エリア304と、パネル情報表示エリア320を有する。関連情報表示エリア304には、画像表示エリア302に表示されているコンテンツに関連する情報が表示される。また、パネル情報表示エリア320には、パネル表示エリア312,314,316,318に表示されている情報を補足する情報が表示される。
【0042】
なお、図示しないが、図13や図14に示すパネル表示モードの画面300において、画面下部に複数コンテンツ表示モードのサムネイル表示エリア212と同じように、サムネイル画像を横一列に複数表示してもよい(同時表示モード)。
【0043】
[同時視聴モード]
図18は、同時視聴モードで表示された画面400を示す説明図である。
同時視聴モードで表示された画面400は、図18に示すように、画像表示エリア402とサムネイル表示エリア412を有する。画像表示エリア402には、再生されたり放送されたりしているコンテンツが表示される。サムネイル表示エリア412には、再生コントロールパネル420とサムネイル画像430が表示される。サムネイル画像430は、再生コントロールパネル430以外のサムネイル画像である。
【0044】
再生コントロールパネル420は、上述した複数コンテンツ表示モードのサムネイル表示エリア212で表示可能であり、ユーザーによって再生コントロールパネル420が選択されると、同時視聴モードに遷移する。図18に示す例では、サムネイル画像430が、再生コントロールパネル420に比べて暗く表示されたり、再生コントロールパネル420がハイライト表示されたりして、再生コントロールパネル420が強調されている。
【0045】
再生コントロールパネル420では、画像表示エリア402で表示されているコンテンツ、又は画像表示エリア402で表示されているコンテンツ以外のコンテンツについて、再生、早送り、巻き戻しなどの制御ができる。
【0046】
図19は、再生コントロールパネル420を示す説明図である。
再生コントロールパネル420には、複数のサムネイル画像422と、ユーザーが選択可能な再生ボタン424、巻き戻しボタン425、早送りボタン426が表示される。これにより、ユーザーは、画像表示エリア402と再生コントロールパネル420で同時にコンテンツを視聴できる。
【0047】
[表示モードの遷移]
図1は、本実施形態に係る表示装置10で表示可能な複数の表示モードを示す説明図である。図3は、本実施形態に係る表示装置10で表示可能な複数の表示モードの遷移を示す遷移図である。
【0048】
まず、全画面表示モードで表示された画面100において、リモートコントローラ600の「MV(Multi View)」ボタンが押圧されると、複数コンテンツ表示モードで表示された画面200に遷移する(ステップS102)。反対に、複数コンテンツ表示モードで表示された画面100において、リモートコントローラ600の「MV(Multi View)」ボタンが押圧されると、全画面表示モードで表示された画面100に戻る(ステップS104)。
【0049】
複数コンテンツ表示モードで表示された画面200において、リモートコントローラ600の左キー又は右キーが操作されることで、画面200に表示されたサムネイル画像を左方向又は右方向に移動できる(ステップS112)。複数コンテンツ表示モードにおいて、リモートコントローラ600の「OK」ボタンで一つのサムネイル画像を選択することで、表示されるコンテンツが切り替わったり、パネル表示モードや同時視聴モードに遷移したりする。
【0050】
切り替わり方はコンテンツの種類によって異なり、例えば選択されたコンテンツが全画面表示モードの画面102に表示されたり(ステップS122)、複数コンテンツ表示モードの画面202に表示されたりする(ステップS124)。または、パネル表示モードに遷移する場合は、表示パネルエリア312が表示された画面300に遷移したり(ステップS126)、表示パネルエリア316が表示された画面300に遷移したりする(ステップS127)。更には、複数コンテンツ表示モードから同時視聴モードに遷移する場合もある(ステップS128)。
【0051】
複数コンテンツ表示モードからパネル表示モードに遷移する場合(ステップS126,127)は、複数コンテンツ表示モードの画面200に表示されていたサムネイル表示エリア212を残したままパネル表示エリア312,316を表示してもよい。この表示モードを、同時表示モードと呼ぶこともできる。
【0052】
パネル表示モードで表示された画面300において、リモートコントローラ600の上キー又は下キーが操作されることで、画面300のパネル表示エリア312,316に表示されたサムネイル画像を上方向又は下方向に移動できる(ステップS132)。パネル表示モードにおいて、リモートコントローラ600の「OK」ボタンで一つのサムネイル画像を選択することで、表示されるコンテンツが切り替わる(ステップS134)。
【0053】
パネル表示モードで表示された画面300において、リモートコントローラ600の「MV」ボタンが操作されることで、全画面表示モードで表示された画面100に戻る(ステップS136)。また、同時視聴モードで表示された画面400において、リモートコントローラ600の「MV」ボタンが操作されることで、全画面表示モードで表示された画面100に戻る(ステップS142)。
【0054】
また、全画面表示モードの画面100で視聴している間に、新規のコンテンツ情報や関連情報が取得されると、図20に示すようにお薦め表示パネル512が表示された画面500に遷移する(ステップS152)。お薦め表示パネル512を拡張表示すると、図21に示すようなより詳細なお薦め表示パネル514が画面500に表示される。お薦め表示パネル512,514が表示された画面500において、リモートコントローラ600の「MV」ボタンが操作されることで、全画面表示モードで表示された画面100に戻る(ステップS154)。
【0055】
なお、別の表示モードから、複数コンテンツ表示モード、又はパネル表示モード等に遷移したとき、画面200,300内でフォーカスが当てられるサムネイル画像は予め決定されている。
【0056】
<3.複数コンテンツ表示モードの詳細>
[標識付きサムネイル画像]
サムネイル表示エリア212に表示されるサムネイル画像220は、図8に示すように、サムネイル画像を選択することでどの表示モードに遷移するかを示す標識(マーク)225,227を伴う場合がある。図8は、サムネイル画像220の例を示す説明図であり、サムネイル表示エリア212からサムネイル画像220のみを抽出して表示した図である。
【0057】
全画面表示モードに遷移する場合は、例えば図8(A)に示すサムネイル画像220−1であり、画像部分222とフレーム221からなる。フレーム221は画像部分222の周囲を囲んでいる。
【0058】
パネル表示モードに遷移する場合は、例えば図8(B)に示すサムネイル画像220−2である。サムネイル画像220−2は、フレーム223と画像部分224と標識225からなる。フレーム223は画像部分224と標識225の周囲を囲んでいる。標識225は画像部分224の横に配置され、縦長の長方形状を有する。標識225を含むサムネイル画像220−2が選択されると、例えば図13〜図15に示すようなパネル表示モードに遷移する。
【0059】
複数コンテンツ表示モードとパネル表示モードの同時表示に遷移する場合は、例えば図8(C)に示すサムネイル画像220−3である。サムネイル画像220−3は、画像部分226と標識227とフレーム228からなる。標識227は画像部分226全体を囲むように配置され、横長の長方形状を有する。フレーム228は画像部分226と標識227の周囲を囲んでいる。標識227を含むサムネイル画像が選択されると、パネル表示モードにおいてサムネイル表示エリアも表示される同時表示モードに遷移する。
【0060】
このようにサムネイル画像において、画像部分(代表画像やアイコン画像)と合わせて標識を同時に表示することで、複数存在する表示モードのうち、どの表示モードに遷移するかを容易に視認させることができる。すなわち、画像部分によってコンテンツの内容を視聴者に知らせることができ、標識によって表示モードを視聴者に知らせることができる。
【0061】
サムネイル画像の画像部分に表示する代表画像は、一枚の静止画像でもよいし、順次表示される複数の静止画像でもよい。複数の静止画像は、一つのコンテンツの中の複数の場面が集合して構成されてもよいし、複数のコンテンツそれぞれに対応する静止画像が複数集合して構成されてもよい。サムネイル画像220Aが中央に位置してハイライト表示されているときは、複数の静止画像は、ユーザーによるリモートコントローラ600の上キー若しくは下キーの操作によって、複数の静止画像を順次切り替えることができる。これにより、ユーザーは表示させたい場面やコンテンツを選択できる。また、サムネイル画像220Bが中央になくハイライト表示されていないときは、複数の静止画像は、スライドショーのように例えば5秒から60秒程度の一定間隔で切り替わっていく。
【0062】
[サムネイル画像の表示動作]
図24は、サムネイル画像の表示に関する動作を示すフローチャートである。
まず、表示装置10がコンテンツを取得すると、サムネイル表示エリア212に表示するサムネイル画像220の画像部分222,224,226に表示する画像を取得できる(ステップS201)。また、コンテンツに応じて、全画面表示モードの画面100、パネル表示モードの画面300で表示するのがよいのか、同時表示モードの画面で表示するのがよいのかという表示方法も取得する(ステップS202)。この表示方法は、コンテンツに基づいて表示装置10が判断してもよいし、コンテンツを提供する側のプロバイダなどが決定してもよい。
【0063】
次に、コンテンツの表示方法に対応する形状となるように、サムネイル画像220の形状(例えば図8)を決定する(ステップS203)。その後、複数コンテンツ表示モードに遷移すると、サムネイル画像220が画面200に表示される(ステップS204)。ユーザーによってサムネイル画像220が選択されると(ステップS205)、サムネイル画像に対応するコンテンツが表示される。このとき、コンテンツの表示方法に対応した表示モードでコンテンツが表示される(ステップS206)。コンテンツの表示方法がサムネイル画像の形状で表されているため、ユーザーは表示モードが遷移する前に、どのような表示モードに遷移するかを推測できる。
【0064】
[サムネイル表示エリア212について]
サムネイル表示エリア212に表示されるサムネイル画像220は、表示装置10の出荷前に予め決定しておいてもよいし、ユーザーによって使用時に追加されてもよい。図5は、全格納画像210の概念を示す説明図である。図5に示すように、全格納画像210は、横一列にサムネイル画像220が配置されている。そして、サムネイル表示エリア212に表示されるサムネイル画像220は、全格納画像210のうち連続する5個のサムネイル画像220である。サムネイル画像220は、リモートコントローラ600の左キー又は右キーを操作することで、隣接する非表示であったサムネイル画像220を表示したり、表示されているサムネイル画像220を非表示にしたりできる。
【0065】
全格納画像210に含まれるサムネイル画像は、いくつかのカテゴリー214に分類できる。例えば、ユーザーのお好み放送系番組カテゴリー214A、視聴履歴カテゴリー214B、お薦め番組カテゴリー214C、IPTV(VOD)等から得られるネット配信コンテンツカテゴリー214Dがある。また、ブラウザのブックマークカテゴリー214E、DLNA(Digital Living Network Alliance)やUSB等で接続された外部機器内のコンテンツカテゴリー214Fがある。更に、HDMIケーブル等で接続された外部機器から得られる画像データ、音楽データ又は映像データカテゴリー214G、Widgetカテゴリー214Hがある。そして、これらのカテゴリーが全格納画像210内で左から順に配置されている。
【0066】
複数コンテンツ表示モードでは、中央に表示されたサムネイル画像がハイライト表示されたり、拡大表示されたりする。そして、中央に表示されたサムネイル画像は「決定」ボタンによって選択可能であり、「決定」ボタンが押圧されるとそのサムネイル画像に関連するコンテンツに遷移する。中央に表示されるサムネイル画像は、リモートコントローラ600の左キー又は右キーを操作することで、隣接するサムネイル画像に移行可能である。
【0067】
[視聴履歴用サムネイル画像について]
図7は、視聴履歴用サムネイル画像220を示す説明図であり、サムネイル表示エリア212から視聴履歴用サムネイル画像220のみを抽出して表示した図である。
【0068】
視聴履歴用サムネイル画像220は、他のサムネイル画像220と異なり、複数の代表画像が重畳して表示され、複数の画像が画面の奥行き方向に配置しているかのように擬似的に立体的に表示されている。複数の画像は、ユーザーの視聴履歴に基づいて、ユーザーが視聴したことがあるコンテンツの代表画像から構成されている。
【0069】
最前面に表示されたサムネイル画像は「決定」ボタンによって選択可能であり、「決定」ボタンが押圧されるとそのサムネイル画像に関連するコンテンツに遷移する。そして、リモートコントローラ600の上キー又は下キーを操作することで、背面側に配置されている画像を前面に表示させることができる。
【0070】
また、全画面表示モードから複数コンテンツ表示モードに遷移したとき、複数コンテンツ表示モードのサムネイル表示エリア212の中央に表示されハイライト表示されるサムネイル画像220は、図7に示した視聴履歴用サムネイル画像220となるように設定してもよい。また、遷移後の視聴履歴用サムネイル画像220の最前面の画像は、複数コンテンツ表示モードに遷移する前に全画面表示モードの画像表示エリアで表示されていたコンテンツに関する画像とする。
【0071】
視聴履歴は、例えばお好み視聴履歴収集アルゴリズムによって、ユーザーが視聴したコンテンツに関する情報が蓄積される。お好み視聴履歴収集アルゴリズムは、ユーザーが何のコンテンツをいつ視聴したかという情報を自動的に収集し、お好み視聴履歴収集アルゴリズムは、収集した視聴履歴に基づいて、ユーザーの好みを推定する。また、お好み視聴履歴収集アルゴリズムは、ユーザーの好みと過去の視聴履歴に基づいて、ユーザーが将来選択する可能性のある視聴履歴を抽出する。
【0072】
[サムネイル表示エリア212へのサムネイル画像の追加について]
図9は、全格納画像210に新たにサムネイル画像220を追加する動作を示す概念図である。図10〜図12は、複数コンテンツ表示モードの画面200を示す説明図である。図25は、サムネイル表示エリア212へのサムネイル画像の追加に関する動作を示すフローチャートである。
【0073】
サムネイル表示エリア212に表示されるお好み放送系番組コンテンツやネット配信コンテンツに関するサムネイル画像は、放送信号やネットワークを介して、新規のコンテンツやサービスが検出されると、全格納画像210に追加できる(ステップS301)。新規のコンテンツやサービスの検出は、例えばユーザーの嗜好度に基づいて行われ、嗜好度の高いコンテンツやサービスが追加の対象となる。又は、ユーザーがリモートコントローラ600を使用して、全格納画像210にサムネイル画像を追加してもよい。
【0074】
検出された新規のコンテンツやサービスは、すぐにサムネイル表示エリア212に追加してもよいが、一旦ユーザーが追加するか否かを判断できるようにしてもよい。ユーザーが判断できる場合は、仮追加の状態となる(ステップS302)。
【0075】
例えば、新規のコンテンツやサービスが検出されると、図10に示すように、サムネイル表示エリア212において、新規に追加可能なサムネイル画像220Aをハイライト表示又は拡大表示し、サムネイル画像220Aの上に「OKで追加」というメッセージ242を表示する(ステップS303)。新規のコンテンツやサービスが検出されるタイミングは、例えばユーザーが現時点まで未視聴のコンテンツであり、全格納画像210に対応するサムネイル画像が含まれていないときである。
【0076】
サムネイル画像220Aの上に「OKで追加」というメッセージ242が表示されている段階では、当該サムネイル画像220は全格納画像210に仮追加された状態である。そして、ユーザーによってリモートコントローラ600の「決定(OK)」ボタンが押圧されると(ステップS304)、正式にサムネイル画像220が全格納画像210に追加され、以降複数コンテンツ表示モードにおいて表示可能となる(ステップS305)。
【0077】
一方、検出された新規のコンテンツやサービスをすぐにサムネイル表示エリア212に追加する場合もある(ステップS306〜ステップS308)。そして、「NEW」という標識を付加できるコンテンツやサービスに関するサムネイル画像が、サムネイル表示エリア212内にあって画面200に表示されている場合がある(ステップS306)。この場合、新規のコンテンツやサービスが検出されると、図11に示すように、サムネイル表示エリア212において、新規に検出されたコンテンツやサービスに関するサムネイル画像220Bの上に「NEW」という標識(マーク)244を表示する(ステップS308)。又は、新規のコンテンツやサービスが仮追加の状態から正式に追加されたときも、ユーザーが認識するのに必要である予測される所定期間の間、新規に追加されたコンテンツやサービスに関するサムネイル画像220Bの上に「NEW」という標識(マーク)244を表示してもよい。
【0078】
更に、「NEW」という標識を付加できるコンテンツやサービスに関するサムネイル画像が、サムネイル表示エリア212の外にあって画面200には表示されていない場合がある(ステップS306)。このときは、サムネイル表示エリア212の端部に、矢印マーク248と「NEW」という標識246を表示する(ステップS307)。これによって、新規に挿入されたコンテンツやサービスに関するサムネイル画像が、サムネイル表示エリア212の外にある場合でも、ユーザーはどちらの方向に追加されたかを容易に知ることができる。また、ユーザーは矢印マーク248を参照して、リモートコントローラ600の右キー又は左キーを操作することで、新規に挿入されたサムネイル画像に到達できる。
【0079】
新規のコンテンツやサービスが検出されると、視聴履歴用サムネイル画像220を中心として横一列に配置された複数のサムネイル画像のうち、検出されたコンテンツなどが属するカテゴリー内にサムネイル画像が挿入される。このとき、カテゴリー内に既に複数のサムネイル画像が挿入されている場合は、同一カテゴリー内のうち視聴履歴用サムネイル画像220に近い側に挿入される。これにより、複数コンテンツ表示モードに遷移したとき、視聴履歴用サムネイル画像220が中央に表示されている場合、サムネイル画像をスクロールさせる操作を少なくして、新規に追加されたコンテンツやサービスをユーザーが早く確認できる。
【0080】
[サムネイル表示エリア212のサムネイル画像の並び替えについて]
図26は、サムネイル表示エリア212のサムネイル画像の並び替えに関する動作を示すフローチャートである。
全格納画像210内において複数のカテゴリーは、図5や「サムネイル表示エリア212について」で説明した通り配置されている(以下、「通常配置」ともいう)。このとき、カテゴリー間には、図10〜図12に示したように境界線262が表示される。
【0081】
一方、ユーザーの操作によって、全格納画像210内でサムネイル画像220の位置を変更できる。まず、ユーザーによって移動したいサムネイル画像220が選択される(ステップS401)。そして、ユーザーによる操作によってサムネイル画像220の移動先が、サムネイル画像220が属するカテゴリー(境界線262)を越えるか否かが判断される(ステップS402)。
【0082】
サムネイル画像220の並び替えの方法は、移動したいサムネイル画像220を選択したのち、リモートコントローラ600の左キー又は右キーを操作することで移動させる方法でもよい。又は、ポインターを画面上で自由に移動させることができるフリーカーソル方式で、移動したいサムネイル画像220を選択したのち、選択されたサムネイル画像220を移動先でリリースすることで移動させる方法でもよい。画面200上には矢印264が表示されてもよく、矢印264が選択されるとサムネイル画像220が矢印と同一方向又は反対方向に移動する。
【0083】
その際、境界線262を越えて移動させる場合、リモートコントローラ600を使用するときは、左キー又は右キーを例えば2回連続して押圧しないとサムネイル画像220が境界線262を越えられないようにする。又は、フリーカーソル方式を使用するときは、所定の加速度以上でサムネイル画像220を移動させようとしないと、境界線262を越えられないようにする。これにより、通常配置が解除され、カテゴリーに関係なくサムネイル画像200が配置されるようになったことを、ユーザーに容易に認識させることができる。また、サムネイル画像220を選択しているときの誤操作による通常配置の解除を防止することができる。
【0084】
サムネイル画像220の並び替えにおいて、以上のような、コテゴリーを越えて移動するために必要な操作が行われたか否かが判断される(ステップS403)。カテゴリー越え操作があったときは、全ての境界線262を非表示にする(ステップS404)。そして、移動先にサムネイル画像を表示する(ステップS405)。
【0085】
一方、ユーザーによる操作において、サムネイル画像の移動先がカテゴリーを越えない場合や、カテゴリー越え操作がない場合は、コテゴリー内の移動先や元の位置にサムネイル画像を表示する(ステップS406)。このとき、境界線262は表示されたままである。以上により、通常配置と、ユーザーによって設定された配置とを境界線262の有無で確認できる。ユーザーのサムネイル画像の並び替え操作によって、全ての境界線262を非表示にするとき、アニメーションと共に境界線262が消滅するように画面上で表現すれば、ユーザーによる認識を明確にできる。
【0086】
[ネット配信コンテンツカテゴリー214Dについて]
ネット配信コンテンツカテゴリー214Dに含まれるサムネイル画像220は、それぞれコンテンツプロバイダー(提供者)を示す。コンテンツプロバイダーは、複数のコンテンツを提供している。そのため、ネット配信コンテンツカテゴリー214Dに含まれるサムネイル画像220が選択されると、標識付きサムネイル画像に従って、パネル表示モードに遷移する。そして、ユーザーは、パネル上から複数のコンテンツのうち一つのコンテンツを選択できる。
【0087】
<4.パネル表示モードの詳細>
[パネル表示エリアについて]
図13〜図16は、それぞれパネル表示エリア312,314,316,318が表示されたパネル表示モードの画面300を示す説明図である。
【0088】
例えば、図13に示すように、パネル表示エリア312には、複数のサムネイル画像332と文章情報334が表示される。サムネイル画像332は、複数のコンテンツに関する代表画像であり、サムネイル画像332には一枚の静止画像を表示してもよいし、又は複数の静止画像を順次表示してもよい。文章情報334は、複数のコンテンツそれぞれを説明する内容、タイトルなどである。
【0089】
また、図14に示すように、パネル表示エリア314には、複数のサムネイル画像332と、文章情報334と、ロゴ343と、プロバイダ名344と、関連情報346などが表示される。ロゴ343は、例えば、パネル表示エリア314を使用してネットワークを介して各種コンテンツを提供するプロバイダのロゴである。プロバイダ名344は、そのプロバイダの名称である。関連情報346は、プロバイダに関する情報やパネル表示エリア314に配置されたコンテンツに関する情報である。
【0090】
更に、図15に示すように、パネル表示エリア316には、複数のサムネイル画像332と、カテゴリー名336と、プロバイダ名344と、関連情報346が表示される。カテゴリー名336は、複数のコンテンツが属するカテゴリーの名称であり、コンテンツがカテゴリーごとに配置されるとき表示される。図15に示す例では、画面300全体にパネル表示エリア316が拡張している。そして、再生されたり放送されたりしているコンテンツを表示する画像表示エリア302は、パネル表示エリアの一部分となっているレイアウトである。なお、画像表示エリア302を設けずにパネル表示エリア316のみとしてもよい。
【0091】
更に又は、図16に示すように、パネル表示エリア318には、複数のWidget画像352が表示される。Widget画像352は、ミニアプリケーションなどのWidgetを示す画像である。Widgetには、例えば好みの画像を表示するアプリケーションや、最新のカレンダー、天気予報又はスポーツ中継結果を表示するアプリケーションなどがある。
【0092】
パネル表示エリア312,314,316,318の大きさ、デザイン、配置するコンテンツなどは予め表示装置10に設定しておいてもよいし、ユーザーがカスタマイズできるとしてもよい。
【0093】
更に、図14及び図15に示す例のように、コンテンツ提供配信サービスを行うプロバイダ側に、提供するコンテンツを配置するためのパネル表示エリア314,316のデザインを任せてもよい。このとき、表示装置10は、パネル表示エリア314,316に関する情報及びコンテンツ情報を、ネットワークを介して受信する。これにより、プロバイダが望むパネルを表示装置10の画面300に表示させることができる。また、表示装置10は、表示装置10が出荷時には含まないサービスや機能をユーザーに提供できる。
【0094】
[画像表示エリア302とパネル表示エリア312,314,316,318の表示面積について]
画像表示エリア302は、パネル表示エリア312,314,316,318、又はサムネイル表示エリアなど、画像表示エリア302以外の情報を表示する面積に従って、表示面積を変化させる。また、パネル表示エリア312,314,316,318等に表示する情報の情報量についても、パネル表示エリア312,314,316,318の面積に従って、最適化する。
【0095】
更に、パネル表示エリア312,314,316,318は、パネル表示エリア312,314,316,318に表示する情報の情報量に従って、パネル表示エリア312,314,316,318の面積を変化させてもよい。
【0096】
[Widget画像の重畳表示]
図16に示すように画像表示エリア302上にWidget画像362を重畳表示してもよい。Widget画像362を重畳表示させるには、パネル表示エリア318にWidget画像352が表示されているとき、リモートコントローラ600を用いて、一つのWidget画像352を選択し、Widget画像352を移動しリリースすることで実現する。なお、本実施形態では、Widget画像362が画像表示エリア302に重畳表示される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、サムネイル画像や関連情報など各種情報についても画像表示エリアに重畳表示が可能であるとしてもよい。
【0097】
Widget画像362は、画像表示エリア302に表示されているコンテンツに関連した情報の場合のみ、画像表示エリア302上に重畳表示できるとしてもよいし、画像表示エリア302に表示されているコンテンツに関わらず重畳表示できるとしてもよい。
【0098】
また、図17に示すように、Widget画像362は、パネル表示モードの画面300における画像表示エリア302上だけでなく、全画面表示モードの画面100の画像表示エリア102上にも表示可能である。例えば、パネル表示モードで一度Widget画像362を重畳表示させたのちは、リモートコントローラ600に設けられた「画面表示」ボタンの押圧で、Widget画像362の表示又は非表示を切り替えることができるようにしてもよい。図17は、全画面表示モードの画面100におけるWidget画像362の表示又は非表示の切り替えを示す説明図である。
【0099】
[関連情報表示エリア304とパネル情報表示エリア320について]
関連情報表示エリア304とパネル情報表示エリア320の表示面積についても、画像表示エリア302やパネル表示エリア312,314に表示するコンテンツの種類や情報量に従って、表示面積を変化させる。また、関連情報表示エリア304とパネル情報表示エリア320は、表示する情報の情報量に従って、表示面積を変化させてもよい。
【0100】
関連情報表示エリア304とパネル情報表示エリア320に表示する情報は、画面300上の画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの関連性を考慮して、表示又は非表示が切り替えられてもよい。そして例えば両者に競合関係がないと判断されたときのみ、画像表示エリア302と同時にパネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示する。
【0101】
又は、反対に、画面300上の画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの関連性を考慮しないという選択肢もあり得る。この場合は、例えば競合関係が生じていても、画像表示エリア302と同時に、常にパネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示する。
【0102】
プロバイダは、画面300上の画像表示エリア302に表示されているコンテンツとの関連性を考慮して、パネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示するか否かを決定できる。これにより、プロバイダは、広告の商品やサービスの競合関係、又はスポンサーの競合関係を考慮して、コンテンツ提供サービスを実施できる。また、プロバイダは、パネル表示エリアの形状、それに伴うパネル情報表示エリアの形状を考慮して、コンテンツを配信することもできる。
【0103】
[パネル表示モードの表示動作について]
図27は、パネル表示モードの表示動作を示すフローチャートである。
まず、コンテンツを提供するプロバイダが配信するデータや、予め表示装置10に蓄積されたデータに基づいて、パネル表示モードにおいて表示するパネルに関する情報を取得する(ステップS501)。その後、パネル表示モードに遷移すると(ステップS502)、パネルの形状や、画像表示エリア302の大きさや、パネル表示エリア312,314に表示するデータの情報量などに基づいて、パネルの大きさを決定し画面にパネルを表示する(ステップS503)。
【0104】
このとき、画像表示エリア302に表示するデータに関連した関連情報表示エリア304に表示するデータ、パネル表示エリア312,314に表示するデータに関連したパネル情報表示エリア320に表示するデータといった関連情報がある否かが判断される(ステップS504)。そして、例えばプロバイダ側の要求として、画面300上の画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの関連性を考慮するか否かなどの表示条件が判断される(ステップS505)。
【0105】
例えば、関連情報表示エリア304とパネル情報表示エリア320に表示する情報は、画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの間に競合関係がないときのみ、画像表示エリア302と同時にパネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示する(ステップS506)。反対に、画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの間に競合関係があるときは、画像表示エリア302と同時にパネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示しない(ステップS507)。
【0106】
なお、画面300上の画像表示エリア302に表示されているコンテンツと、パネル表示エリア312,314に表示するコンテンツとの関連性を考慮しない場合もある。この場合は競合関係の有無にかかわらず、画像表示エリア302と同時に、常にパネル表示エリア312、314とパネル情報表示エリア320を表示する(ステップS506)。
【0107】
<5.お薦め表示パネルの詳細>
[お薦め表示パネルの構成]
図20及び図21は、お薦め表示パネル512,514が表示された画面500を示す説明図である。お薦め表示パネル512,514は、例えば、画面500の画像表示エリア502に重畳されて、例えば画像表示エリア502の右上に表示される。
【0108】
お薦め表示パネル512,514は、お好み視聴履歴収集アルゴリズムが推定した個人嗜好情報や、表示装置10に登録されている個人嗜好情報に基づいて、将来の番組情報やプロバイダが提供する情報などを参照してユーザー向けのお薦め情報をパネル上に表示する。図20や図21に示したお薦め表示パネル512,514は、例えば、インターネットから収集した情報から個人嗜好情報に沿ったお薦めコンテンツの情報を表示する。特に、図20に示したお薦め表示パネル512は、お薦めコンテンツの新着情報を表示する。お薦めコンテンツとは、ユーザーが未だ取得したことがない例えば放送番組、Widget(ミニアプリケーションソフト)、プロバイダが提供するコンテンツ等である。また、お薦めコンテンツとは、表示装置10に新規に接続された外部入力機器、現在視聴中のコンテンツに関連するコンテンツ(例えば、同時刻に放送されている番組、類似したジャンルのコンテンツなど)である。
【0109】
お薦め表示パネル(第1モード)512には、アイコン画像522、お薦めコンテンツに関する文章情報524が表示される。お薦め表示パネル514(第2モード)には、アイコン画像522、お薦めコンテンツに関する文章情報524、スクロールバー526、サムネイル画像532、詳細情報534、ボタン536,538が表示される。
【0110】
アイコン画像522は、お薦め情報ごとに表示され、そのおすすめ情報が選択されるとどのような表示モードに遷移して表示されるかが表現された、例えば図8のような形状を有する。なお、アイコン画像522は図8の形状に限定されない。お薦めコンテンツに関する文章情報524は、お薦め情報のタイトル、簡単な内容などである。スクロールバー526は、おすすめ情報の項目数が多く、お薦め表示パネル514内に表示しにくい場合に表示される。サムネイル画像532は、詳細表示されているお薦め情報に関連する画像である。詳細情報534には、お薦め表示パネル514上で選択されている項目の詳細な情報が表示される。ボタン536、538は、例えば選択ボタン、登録ボタンなどである。
【0111】
リモートコントローラ600の上キー又は下キーを操作することで、お薦め表示パネル514に表示された各お薦めコンテンツを移動することができる。そして、リモートコントローラ600の「決定」ボタン押圧で詳細情報が表示される。
【0112】
[お薦め表示パネルを使用した動作]
図28は、お薦め表示パネルの表示に関する動作を示すフローチャートである。
まず、お薦め表示パネル512,514に表示可能な情報が取得される。このとき、表示可能な情報が選択されると、どのような表示モードに遷移するかという表示モードに関する情報も取得される(ステップS601)。
【0113】
そして、お薦め表示パネル512,514に表示可能な情報が新規に取得されると、第1モードでお薦め表示パネル512を画面500の右上に表示する。このとき、表示された情報524が選択されると、どのような表示モードに遷移するかを表すアイコン画像522も表示する(ステップS602)。お薦め表示パネル512,514に表示可能な情報は、表示装置10が受信したすべての情報でもよいし、個人嗜好情報に沿った情報に限定してもよい。
【0114】
次に、第1モードのお薦め表示パネル512から移行して第2モードでお薦め表示パネル514を表示するため、ユーザーによる選択操作がリモートコントローラ600で行われたか否かを判断する(ステップS603)。ユーザーによる移行操作が行われた場合は、画面500上にお薦め表示パネル514を表示する(ステップS604)。
【0115】
そして、リモートコントローラ600の上キー又は下キーを操作することで、お薦め表示パネル514に表示された各お薦めコンテンツを移動することができる。このとき、項目選択操作が行われたか否かが判断される(ステップS605)。項目選択操作が行われると、選択されたお薦めコンテンツの詳細情報が表示される(ステップS606)。更に、詳細情報が表示された項目を表示するという決定操作が行われたか否かが判断される(ステップS607)。決定操作が行われると、お薦めコンテンツの表示方法に対応した表示モードでお薦めコンテンツを画面に表示する(ステップS608)。選択したお薦めコンテンツがどのような表示モードで表示されるかは、アイコン画像522を参照することでユーザーは予測することができる。
【0116】
一方、ステップS603、S605、S607でユーザーによる操作が行われなかった場合は、リモートコントローラ600に設けられた「MV」ボタンが操作されたか否かが判断される(ステップS609)。「MV」ボタンが押圧された場合は、お薦め表示パネル512,514を非表示にして、全画面表示モードに遷移する(ステップS610)。「MV」ボタンの操作がない場合は、お薦め表示パネル512,514は表示され続けるか、所定時間経過後に非表示となる。
【0117】
[お薦め表示パネル514の詳細情報534]
お薦め表示パネル514の詳細情報534に表示される内容について説明する。
詳細情報534には、番組のロゴ名や、外部機器のアイコン、放送波の場合はチャンネル名、ネットワークサービス名、番組タイトル、開始時間や終了時間、総時間などが表示される。また、表示装置10に接続された接続機器や、新たに接続された外部入力機器が検出されたときは、ネットワーク上から取得された、接続機器や外部入力機器に関する、名称・メーカー名・シンボルマーク等が表示される。更に、音楽データや写真等の画像データなどを外部機器接続で取得した場合は、音楽データや画像データなどに関連した各種情報がネットワーク上などから取得され、各種情報も同時に表示される。
【0118】
なお、詳細情報534に表示できる内容として取得されたデータは、例えばパネル表示モードの画面300上の関連情報表示エリア304、パネル情報表示エリア320にも、関連情報として表示可能である。また、複数コンテンツ表示モードの画面200上の関連情報表示エリア232やサムネイル画像に関連する情報として表示可能である。即ち、詳細情報534に表示できる内容として取得されたデータは、画像表示エリアに表示されたメインコンテンツに関連する場合もあるし、サムネイル画像に関連する場合もあるし、パネルに関連する場合もある。このように、新規に取得されたデータは、様々な表示形態で活用できるし、反復使用も可能である。
【0119】
また、ユーザーによって選択された項目は、ユーザーの個人嗜好情報として蓄積することで、次に、お薦め情報を取得するときに使用でき、更にユーザーにとって有効な情報を提供しやすくなる。
【0120】
<6.リモートコントローラ600>
図23は、本実施形態に係るリモートコントローラ600を示す正面図である。
リモートコントローラ600には、例えば、青色ボタン612、赤色ボタン614、緑色ボタン616、黄色ボタン618があり、Widget/アプリボタン622、画面表示ボタン624、十字キー626、決定ボタン628、戻りボタン632、オプションボタン634、MVボタン638、HOMEボタン642、トリガースイッチ634等が設けられる。
【0121】
全画面表示モードから複数コンテンツ表示モードに遷移する場合、MVボタン638の押圧で表示モードを切り替えることができる。複数コンテンツ表示モード、パネル表示モード、又はお薦め表示パネルが表示された画面から、全画面表示モードに戻る場合も、MVボタン638の押圧で可能となる。
【0122】
複数コンテンツ表示モードにおいて表示されている関連情報表示エリア232の情報は、画面表示ボタン624の操作で、表示又は非表示の切り替えが可能である。
【0123】
青色ボタン612、赤色ボタン614、緑色ボタン616、黄色ボタン618は、EPG(電子番組表)等での選択用ボタンである。
【0124】
トリガースイッチ644には、近接センサー、赤外線遮断センサー、又は押しボタンスイッチ等が採用される。リモートコントローラ600には、角速度センサー602と加速度センサー604が備わり、画面上にカーソルを表示して、自由にカーソルを移動させることが可能である。
【0125】
リモートコントローラ600は、フォーカス(ハイライト)が当たっているコンテンツに対して、十字キー操作によるコンテンツ選択操作が可能である。また同様に、リモートコントローラ600は、トリガースイッチ644に指をかざす動作又はトリガースイッチ644を押圧する動作と、移動後のリリース動作によって、コンテンツ移動配置が可能である。更に、モートコントローラ600は、トリガースイッチ644に指をかざす動作又はトリガースイッチ644を押圧する動作と、移動後のリリース動作によって、画像表示エリア上への画像貼り付け、コンテンツ登録等が可能である。
【0126】
トリガースイッチ644に指をかざす動作又はトリガースイッチ644を押圧する動作(ONの状態)がされたとき、画面上に既にフォーカスが当たっている画像(例えばサムネイル画像や項目など)が基準位置と決定される。そして、リモートコントローラ600で検出された位置、速度、加速度に関する情報は、その基準位置に基づいて使用される。そして、基準位置に基づいてオブジェクトを操作可能である。これにより、表示装置10及びリモートコントローラ600は、表示画面サイズ、表示画面位置に応じたキャリブレーション等の初期基準設定が不要となる。
【0127】
また、本実施形態では、リモートコントローラ600を左右に振る動作やカーソルを画面枠外に移動させる動作で、画面遷移前の画面に戻るようにしてもよい。
【0128】
図16のように、オブジェクト(Widget画像)の移動操作を行う場合において、そのオブジェクトを画像表示エリア302上に配置しようとするとき、選択したオブジェクトと関連した動画、静止画又は写真等が拡大表示されるようにしてもよい。例えば、オブジェクトの移動配置後に、リモートコントローラ600を前後、奥行き方向に振ることで拡大縮小を行う。このとき、前側に振る場合は拡大させ、後ろ側に振る場合は縮小させる。更に、リモートコントローラ600を振る加速度によって、拡大率・縮小率を変化させる。
【0129】
画像表示エリアからパネル表示エリアにコンテンツを登録する場合や、反対にパネル表示エリアから画像表示エリアにコンテンツを登録する場合、リモートコントローラ600によって、コンテンツを選択し、移動先にコンテンツを移動する操作のみで登録を完了させる。
【0130】
従来は、オプションボタンを押圧してメニューを表示させた後、ボタン操作を経て登録処理していたが、本実施形態のリモートコントローラ600では、コンテンツ選択後、移動後リリースの操作のみで、移動先にコンテンツを登録させることができる。なお、サムネイル表示エリア212の並び替えにおいても、リモートコントローラ600で自由に配置できることは、上述の通りである。
【0131】
[リモートコントローラを使用した動作]
図29は、リモートコントローラ600を使用した動作を示すフローチャートである。
まず、トリガースイッチ644に指をかざす動作又はトリガースイッチ644を押圧する動作によって、トリガースイッチ644をONとする操作があったか否かが判断される(ステップS701)。トリガースイッチ644に指をかざす動作又はトリガースイッチ644を押圧する動作がない場合は、十字キー626を用いた操作によって画面上の操作を行う(ステップS703)。
【0132】
一方、トリガースイッチ644をONとする操作があった場合は、角速度センサー602又は加速度センサー604といったジャイロセンサーを用いて、フォーカスが当たっている画像を基準にフリーカーソルモードで画面上の操作を行う(ステップS702)。
【0133】
十字キー操作モード、又はフリーカーソルモードでユーザーによる操作があったときは(ステップS704)、対応する表示動作を実行する(ステップS705)。操作に対応する表示動作とは、例えば上述した動作であり、サムネイル画像の選択動作、移動動作などである。
【0134】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0135】
10 表示装置
12 画像生成部
14 メニュー画面生成部
20 表示制御部
30 ディスプレイパネル
40 メモリ
50 制御部
60 通信制御部
100,200,300,400 画面
102,202,302,402 画像表示エリア
212 サムネイル表示エリア
220 サムネイル画像
312,314,316,318 パネル表示エリア
420 再生コントロールパネル
600 リモートコントローラ
602 角速度センサー
604 加速度センサー
606 送信部
608 制御部
644 トリガースイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、
ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、
画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を前記画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又は前記コンテンツに関する情報が表示されるパネルを前記画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部を備えた表示装置に、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ前記表示装置のユーザー操作において有効となるように前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信する送信部と
を備える、遠隔操作装置。
【請求項2】
ユーザーによる操作を受け付ける十字キー部を更に備え、
前記送信部は、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けていないときは、前記十字キー部においてされた操作に基づく操作信号が前記表示装置において前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報より優先されるように前記操作信号を前記表示装置に送信する、請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項3】
前記送信部は、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像が前記画面において拡大されたり縮小されたりするように、前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信する、請求項1又は2に記載の遠隔操作装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像の配置位置が変化するように、前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔操作装置。
【請求項5】
画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を前記画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又は前記コンテンツに関する情報が表示されるパネルを前記画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部と、
位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ前記表示装置のユーザー操作において有効となるように前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信する送信部とを有する遠隔操作装置から前記基準決定信号と前記前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を受信する受信部と、
を備える、表示装置。
【請求項6】
検知部が、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知するステップと、
トリガースイッチ部が、ユーザーによる操作を受け付けるステップと、
送信部が、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を前記画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又は前記コンテンツに関する情報が表示されるパネルを前記画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御する表示モード制御部を備えた表示装置に、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ前記表示装置のユーザー操作において有効となるように前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信するステップと
を備える、遠隔操作方法。
【請求項7】
表示モード制御部が、画像を表示部の画面全体に表示する全画面表示モード、コンテンツに関するサムネイル画像を前記画面に複数表示する複数コンテンツ表示モード、又は前記コンテンツに関する情報が表示されるパネルを前記画面に表示するパネル表示モードへの画面遷移を制御するステップと、
受信部が、位置情報、角速度情報又は加速度情報を検知する検知部と、ユーザーによる操作を受け付けるトリガースイッチ部と、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたとき、前記画面上でフォーカスされている画像がユーザー操作の基準点となるように決定する基準決定信号を送信し、前記トリガースイッチ部がユーザーの操作を受け付けたときのみ前記表示装置のユーザー操作において有効となるように前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を送信する送信部とを有する遠隔操作装置から前記基準決定信号と前記前記位置情報、前記角速度情報又は前記加速度情報を受信するステップと、
を備える、表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2011−41222(P2011−41222A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−189483(P2009−189483)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】