説明

選別された郵送物容器を充填取出し装置

【課題】
容器の手動充填の可能性の維持の下で完全容器の取出しが費用のかからない具体的緊張なしに行われ得る選定された郵送物容器を充填取出しする装置を創作すること。
【解決手段】
選別装置のそれぞれ一つ或いは複数の上下に配置された選別端箇所(7)の下部には、容器(1)を受ける引き出し可能な部分(6)を備える保持機構が存在する。この保持機構の引き出し可能な部分(6)は容器(1)が移動可能に支承される回転可能な載置ロール(5)を備える架台を有する。この載置ロール(5)は容器(1)が引き出し可能な部分(6)の前自由端における一ストッパ(8)に対する静止位置にて傾斜されるような高さに配置されている。保持機構の固定部分には一軸線上に一個或いは複数個の駆動ロール(4)は容器(1)を下へ輸送するために駆動ロール載置面が載置ロール(5)のロール表面に接続する直線に対して僅かに高められるように配置されている。駆動ロール(4)の後部には引き出し方向に対して少なくとも一つの他のロール(9)が設けられ、その載置面が駆動ロール(4)の載置面の下部に存在する。最後ロール(9)の後部には貯蔵輸送装置(3)が選別端箇所(7)に沿って配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1の上位概念に基づく選別された郵送物容器を充填取出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平らな郵送物の選別機において決定選別(宛て名)に基づく郵送物が一つの選別区間に沿って配置されて選別端箇所と呼ばれた選別面で選別される。選別面が選別作動の経過で郵送物を充填されるとすぐに、選別面が空にされる。この際に、郵送物は手で選別面から取出されて、保持体上にある容器に置かれる。各選別面はそのような容器を有する。充填するために、容器が選別区間を横切って引き出される。そのために、容器を充填する抜き差し自在に引き出し可能な装置が知られている(ドイツ特許第19901444号明細書[特許文献1]、米国特許第4518160号明細書[特許文献2])。そのようなシステムでは、人は先行或いは次の選別端箇所の前で容器の横に立つ。容器が最終的に充填されるまで、多数の充填処理が与えられる。
【0003】
容器が完全に充填されるとすぐに、容器は取出されるにちがいない(ドイツ特許第19961513号明細書[特許文献3])。これはしばしば手動で行われる。この充填された容器が持ち上げられ、例えば隣接輸送ベルト或いは棚上に置かれる。この活動は充填された容器の重量に基づいて具体的に強化される。
【0004】
それ故に、充填された容器の充填取出しの際に人の負荷を減少させる装置(欧州特許出願公開第1243349号明細書[特許文献4])が知られていた。容器は高価な持ち上げ機構によってその緩衝位置から取出し輸送手段へ移送される。これは、安全技術的に費用がかかる、というのは、容器取出し中に容器に対する手動接近が不可能であるからである。
【0005】
さらに、欧州特許出願公開第0899026号明細書[特許文献5]から、容器を準備位置から水平に充填位置へ、この水平位置から容器の取出しに用いられる輸送ベルトへ移送することは、知られている。
【特許文献1】ドイツ特許第19901444号明細書
【特許文献2】米国特許第4518160号明細書
【特許文献3】ドイツ特許第19961513号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第1243349号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開第0899026号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の課題は、容器の手動充填の可能性の維持の下で完全容器の取出しが費用のかからなく具体的緊張なしに行われ得る選定された郵送物容器を充填取出しする装置を創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明によると、この課題は、請求項1の特徴事項によって解決される。
【0008】
それぞれ一つ或いは複数の上下に配置された選別端箇所の内部には容器を受ける引き出し可能な部分を備える保持機構が存在する。この保持機構の引き出し可能な部分は容器が移動自在に支承される回転可能な載置ロールを備える架台を有する。この載置ロールは容器が引き出し可能な部分の前自由端における一ストッパに対する静止位置にて傾斜されるような高さに配置されている。保持機構の固定部分には一軸線上に一個或いは複数個の駆動ロールは容器を下へ輸送するために駆動ロール載置面が載置ロールのロール表面に接続する直線に対して僅かに高められるように配置されている。駆動ロールの後部には引き出し方向に対して少なくとも一つの他のロールが設けられ、その載置面が駆動ロールの載置面の下部に存在する。最後ロールの後部には貯蔵輸送装置が選別端箇所に沿って配置されている。
【0009】
この発明の好ましい構成は従属請求項に記載されている。貯蔵輸送装置は互いに並んで配置された選別端箇所に平行に延びて制御駆動された輸送軌道として形成され、その輸送軌道上には容器が駆動ロールと他のロールを介して到達するならば、好ましい。保持機構の引き出し可能な部分は抜き差し自在な機構を有するならば、好ましい。
【0010】
容器の確実な取出しを操作者の追加的安全措置なしに保証するために、容器に及ぼす力が確定した値を超過しないように駆動ロールと容器の間の摩擦係数を選定することが好ましい。
【0011】
操作者は貯蔵輸送装置をいつも観察する必要がないので、容器の取出しの手動操作後に貯蔵輸送装置が容器を受けるよう準備するときに、処理が自動的に開始されるならば、好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
引き続いて、この発明は、実施例において図面に基づいて説明される。
【実施例】
【0013】
図1に図示されるように、選別装置は選別端箇所7として一列の並んで存在する面を有する。この選別装置は各選別面7の下部に保持機構を有し、その引き出し可能な部分6上には選別面7から郵送物を受ける容器1が存在する。この引き出し可能な部分6は抜き差し自在な引出し載置ロール5を有し、その載置ロール上に容器1が支承されている。この抜き差し自在な引き出しは、その載置ロール上にある容器1が容易に積み込む選別端箇所7の前に存在するような幅に引き出しできる。選別端箇所7が所定充填度を達成したので、図示されていない充填センサーによって信号が惹起され、操作者は空になった或いは部分的に充填された容器1を備える引き出し可能な部分6を引き出し、選別端箇所7を引き出された状態に存在する保持機構の引き出し可能な部分6上に立つ容器1に空にさせる(位相B)。
【0014】
認識されるように、容器1は容器が前方へ傾斜されて保持機構の引き出し可能な部分6の前自由軸端にもたらされたストッパ8に衝突するように載置ロール5上に支承されている。このロール配列によって容器1が保持機構の引き出し可能な部分6上にこの作動中に比較的に確実に且つ安定な状態を有する。容器1の傾斜状態によって、容器1内の郵送物2は容器1の前狭い側壁までの整合された状態を有する。積み込み後に容器1が再び選別端箇所7の下へ移動される。これは容器1が満たされるまで何回も行われる。図1に見られるように、保持機構の後部固定部分には、二つの結合された駆動ロール4は、それら駆動ロールが完全に移動された容器1の後部部分の下部に存在するように回転可能に配置されている。載置ロール5の正接結合線に対して、駆動ロール載置面は僅かな高さ傾斜を有する。それにより引き出し可能な部分6の移動の際に容器1の後部部分は、僅かな値hだけ(図2を参照)上昇されて、それにより移動された状態では駆動ロール4とストッパ8に存在する最前載置ロール5とのみによって支持する。他の載置ロール5では、容器底が異なる小さい間隔sを有する。部分的に充填された容器1は後で積み込れるならば、容器1を値hだけ下降させて再び載置ロール5上に支持される容器収容部が引き出される。駆動ロール4は大きな直径を有し、駆動されない状態で容易に回転でき、それにより容器1の衝突点からの正接角度が挿入の際に小さく、この容器が挿入引き出しの際に駆動ロール4上を転がり、滑らない。容器1が引き出すために設けられるならば、駆動ロール4の駆動部が容器1の挿入された際には作動される(位相A)。
【0015】
容器1の駆動ロール4への載置力によって、摩擦によって駆動ロール4から容器1への力伝達が生じて、容器1が他のロール9を介して後方へ移動してロール軌道として形成された貯蔵輸送装置3に傾斜される(位相C)。駆動ロール4と容器1の間の摩擦係数及び必要の際に駆動ロール4の周辺速度と駆動出力は、最小輸送力が保持され、確定された最高輸送力が超過されないように設計されている。それにより、追加的安全措置が操作者のために必要であることなしに、容器1の確実な取出しが保証される。貯蔵輸送装置3のロール軌道には、容器1を検出する図示されていないセンサーが存在し、このセンサーは駆動ロール4の駆動制御部に接続され、それぞれの容器1を受けるロール軌道がないならば、それぞれの駆動ロール4の駆動部を開放する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】選別端箇所における選別装置の概略切断表示を示す。
【図2】容器を備える駆動ロールにおける高さ関係の概略表示を示す。
【符号の説明】
【0017】
1.....容器
2.....郵送物
3.....貯蔵輸送装置
4.....駆動ロール
5.....載置ロール
6.....引き出し可能な部分
7.....選別端箇所
8.....ストッパ
9.....他のロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選別装置の一列に或いは複数列に上下に配置された選別端箇所(7)から充填でき、貯蔵輸送装置に移送できる選別された郵送物容器を充填取出し装置において、それぞれ一個或いは複数個の上下に配置された選別端箇所(7)の下には容器(1)を受ける引き出し可能な部分(6)を備える保持機構が存在し、保持機構の引き出し可能な部分(6)は容器(1)が移動可能に支承される回転可能な載置ロール(5)を備える架台を有し、この際に載置ロール(5)は容器(1)が引き出し可能な部分(6)の前自由端における一ストッパ(8)に対する静止位置にて傾斜されるような高さに配置されており、軸線上の保持機構の固定部分には一個或いは複数個の駆動ロール(4)は容器(1)を下へ輸送するために駆動ロール載置面が載置ロール(5)のロール表面に接続する直線に対して僅かに高められるように配置されており、引き出し方向に対する駆動ロール(4)の後部には少なくとも一つの他のロール(9)が設けられ、その載置面が駆動ロール(4)の載置面の下部に存在し、最後ロール(9)の後部には貯蔵輸送装置(3)が選別端箇所(7)に沿って配置されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
貯蔵輸送装置(3)は互いに並んで配置された選別端箇所(7)に平行に延びて制御駆動された輸送軌道として形成され、その輸送軌道上には容器(1)が駆動ロール(4)と他のロール(9)を介して到達することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
保持機構の引き出し可能な部分(6)は抜き差し自在な機構を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
駆動ロール(4)と容器(1)の間の摩擦係数は、容器(1)に及ぼされた力が確定された値を超過しないように選定されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
容器(1)の取出しの手動操作後に貯蔵輸送装置(3)が容器を受けるよう準備するときに、処理が自動的に開始されることを特徴とする請求項1に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−534576(P2007−534576A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509928(P2007−509928)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004218
【国際公開番号】WO2005/115643
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(591209109)シーメンス アクチェンゲゼルシャフト (29)
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】