説明

部品の製造方法及びその部品

【課題】ビームろう付け部品及びビームろう付け部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】部品の製造方法及びその部品が開示される。本方法は、予備焼結プリフォームをビームろう付けしてビームろう付け部分を形成するステップを含む。部品は、予備焼結プリフォームにより形成されるビームろう付け部分を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造部品並びに製造部品の製造方法に関する。より具体的には、本発明は、ビームろう付け部品及びビームろう付け部品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、タービンブレードは、駆動シャフトに取り付けられた中央ハブに結合することができ、ブレードは、ハブ及びシャフトの軸線に対して半径方向に配置される。該ブレードは、回転エネルギーを与えてシャフトを回転させる翼形部を含むことができる。一部のガスタービンブレードは、翼形部の外側端にシュラウドを有する。ブレードシュラウドは、互いに近接して入れ子にされる。多くのタービンブレードシュラウドは、ノッチの形態で機械的インターロック機構部を有し、各ブレードを隣接するブレードとシュラウドにおいて物理的にインターロック可能にする。
【0003】
機械的インターロック機構部において損耗を生じる可能性がある様々な機構がある。例えば、タービンの作動中、互いに及びハブに対して隣接するブレードの振動が存在する場合がある。前述のインターロック機構部は、作動中にブレード内に誘起される応力が軽減されるように、翼形部振動の軽減を可能にすることができる。インターロック機構部の厳密な寸法公差により、隣接するノッチが互いに摩擦すると、インターロック機構部の近傍で損耗が増加する可能性がある。
【0004】
さらに、始動運転中、シュラウド、翼形部、及びハブ(並びに高温ガスと接する他の全ての部品)の温度は、各個々の部品内で及び他の隣接する部品に対して変化し、タービンが運転速度まで加速されると、ブレード及びシュラウドは、ノッチが互いに接触することがあり、インターロックされた状態を達成するように捻れる可能性がある。また、停止中、部品の温度変化は、始動及びタービン減速に伴う変化とは実質的に反対になり、その結果、ノッチが互いに接触せず且つ非インターロック状態を達成するようにブレード及びシュラウドが捻れる可能性がある。
【0005】
多くのシュラウド材料は、接触及び摩擦の長期にわたる累積的な作用に耐性を持つ表面耐損耗特性を有する。上記の欠点の1以上を生じない部品及びその部品の製造方法が当該技術分野で望ましいものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7775414号明細書
【発明の概要】
【0007】
例示的な実施形態では、部品の製造方法は、予備焼結プリフォーム又は可撓性テープをビームろう付けしてビームろう付け部分を形成するステップを含む。
【0008】
別の例示的な実施形態では、部品の製造方法は、焼結プリフォームを受けるために部品の少なくとも一部を準備するステップと、予備焼結プリフォームを形成するステップと、部品上に焼結プリフォームを配置するステップと、焼結プリフォームを部品の少なくとも一部にビームろう付けするステップと、を含む。
【0009】
別の例示的な実施形態では、部品は、非ろう付け部分と、予備焼結プリフォームにより形成されたビームろう付け部分とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】例示的な燃焼タービンの一部の斜視図。
【図2】図1に示す領域2の平面図。
【図3】本開示による電子ビームろう付け部品を製作する例示的な方法のフローチャート。
【図4】本開示による電子ビームろう付け部品の拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示的なビームろう付け部品及びビームろう付け部品を製作する例示的な方法が提供される。本開示の実施形態は、接触及び摩耗の長期にわたる累積作用を軽減し、部品の捻れ及び振動から生じる保守管理の運転停止及び補修を防ぎ、耐損耗性及び/又は硬度の向上、損耗に対する脆弱性の低減、及びこれらの組合せを含む。
【0012】
ビームろう付け部品は、予備焼結プリフォーム(PSP)により形成される好適な部品である。好適な部品は、ガスタービン部品(例えば、シュラウド上の表面、ブレード又はバケット表面、インターロック機構部、又は硬化表面)その他の好適な金属又は金属複合材部品を含む。
【0013】
図1は、電子ビームろう付け及び/又はレーザビームろう付けを行うのに好適な部品又は部品の一部を含む、燃焼タービン100のセクションの斜視図である。例えば、タービン100は、ハブ104に結合された複数のタービンブレード102を有する。ハブ104は、タービンシャフト(図示せず)に結合される。ブレード102は、対応する翼形部106と、該翼形部106に固定結合された対応するタービンブレードシュラウド108とを含む。シュラウド108は、対応した2つの対向するインターロック機構部110を有する。突起112は、ブレード102の結合を可能にし、円周方向の移動及び振動を低減又は排除する。符号2で示す図1の破線で囲まれた部分を図2に示す。図2は、燃焼タービン100で用いることができる表面硬化をしていないシュラウド108の平面図である。シュラウド108は、各端部上にインターロック機構部110を備えて示される。インターロック機構部110は、嵌合面114を有する。
【0014】
部品は、例えば、超合金材料から形成される基材を含む。一実施形態では、基材は、約14重量%のクロム、約9.5重量%のコバルト、約3.8重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.9重量%のチタン、約3.0重量%のアルミニウム、約0.1重量%の炭素、約0.01重量%のホウ素、約2.8重量%のタンタル及び残部のニッケルの組成を有する。一実施形態では、基材は、約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約3.5重量%のチタン、約4.2重量%のアルミニウム、約6.0重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.8重量%のタンタル、約0.08重量%の炭素、約0.009重量%のジルコニウム、約0.009重量%のホウ素及び残部のニッケルの組成を有する。一実施形態では、基材は、約7.5重量%のコバルト、約7.0重量%のクロム、約6.5重量%のタンタル、約6.2重量%のアルミニウム、約5.0重量%のタングステン、約3.0重量%のレニウム、約1.5重量%のモリブデン、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素、約0.01重量%のイットリウム及び残部のニッケルの組成を有する。一実施形態では、基材は、約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約4.2重量%のアルミニウム、約3.5重量%のチタン、約1.5重量%のモリブデン、約6.0重量%のタングステン、約4.8重量%のタンタル、約0.5重量%のニオブ、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素及び残部のニッケルの組成を有する。一実施形態では、基材は、約8.35重量%のクロム、約9.5重量%のコバルト、約5.50重量%のアルミニウム、約0.75重量%のチタン、約9.50重量%のタングステン、約0.50重量%のモリブデン、約3.05重量%のタンタル、約0.09重量%の炭素、約0.15重量%のハフニウム及び残部のニッケルの組成を有する。一実施形態では、基材は、約0.06重量%の炭素、約9.80重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約1.50重量%のモリブデン、約4.20重量%のアルミニウム、約3.50重量%のチタン、約4.80重量%のタンタル、約6.00重量%のタングステン、約0.50重量%のニオブ、約0.15重量%のハフニウム、及び残部62重量%のニッケルの組成を有する。
【0015】
一実施形態では、基材は、例えば、ガスタービンにおける高温ガス経路の温度のような高温でクリープ耐性を有する超合金を含む。例えば、一実施形態では、基材の第1の部分は、第1の/高い温度(例えば、約1000°F、約1250°F、約1500°F、約2000°F、又は約3000°F)を上回るクリープ強度を維持し、基材の第2の部分は、第2の/低い温度(例えば、800〜1250°F、約800°F、約1000°F、約1250°F、約1500°F、又は約2000°F)を上回る耐熱性がある。一実施形態では、例えば、誘導加熱器(図示せず)により追加の加熱が提供される。
【0016】
図3は、ビームろう付け部品を作製するための例示的な方法200の概略図である。本方法のステップ202は、部品の一部(例えば、インターロック機構部110の図2に示す表面114)を準備するステップを含む。ステップ202の準備ステップは、特に限定されないが、遊離性表面汚染物の除去、施工されたコーティング材料の除去、金属不純物(例えば、酸化した表面層)の除去、表面のむらの除去、又はこれらの組合せを含む、好適なサブステップを含む。一実施形態では、ステップ202の準備ステップは、中性洗剤、軽い研磨材、及び軽度の機械加工を用いることを含む。別の実施形態では、ステップ202は、特に限定されないが、表面下材料変形の除去、機械加工による表面むらの軽減、これらの組合せを含む、追加の準備サブステップを含む。
【0017】
本方法のステップ208は、ビームろう付けすべき部品又は部品の一部(例えば、インターロック機構部110)上にプリフォーム402(例えば、焼結プリフォーム、又は第1及び第2の予備焼結プリフォーム)を位置付けるステップを含む。一実施形態では、ビームろう付けすべき部品の一部は、所定温度(例えば、約2100〜約2225°F)まで加熱される。図4に示すように、一実施形態では、部品は、結合表面硬化プリフォーム402を備えたシュラウド108である。プリフォーム402は、少なくとも1つの離散的仮付け溶接404によりインターロック機構部110の嵌合面114上の所定位置に保持される。一実施形態では、2つの仮付け溶接404は、プリフォーム402の表面114への付着を可能にするのに使用される。
【0018】
一実施形態では、予備焼結プリフォーム(PSP)は、約27.00〜約30.00重量%のモリブデン、約16.50〜約18.50重量%のクロム、約1.50重量%以下の鉄、約1.50重量%以下のニッケル、約0.15重量%以下の酸素、約0.08重量%以下の炭素、約0.03重量%以下のリン、約0.03重量%以下の硫黄及び残部のコバルトの組成を有する。一実施形態では、PSPは、約0.70〜約1.00重量%の炭素、約26.00〜約30.00重量%のクロム、約1.00重量%のケイ素、約4.00〜約6.00重量%のニッケル、約3.00重量%の鉄、約1.25重量%のバナジウム、約0.10重量%のホウ素、約18.00〜約21.00重量%のタングステン及び残部のコバルトの組成を有する。一実施形態では、PSPは、約22.00〜約24.74重量%クロム、約9.00〜約11.00重量%のニッケル、約6.50〜約7.60重量%のタングステン、約3.00〜約4.00重量%タンタル、約2.60〜約3.16重量%のホウ素、約0.55〜約0.65重量%の炭素、約0.30〜約0.60重量%ジルコニウム、約0.15〜約0.30重量%チタン、1.30重量%以下の鉄、0.40重量%以下のケイ素、0.10重量%以下マンガン、0.20重量%以下硫黄及び残部のコバルトの組成を有する。一実施形態では、PSPは、約17.00重量%のニッケル、約19.00重量%クロム、約4.00重量%のタングステン、約0.40重量%の炭素、約0.80重量%のホウ素、約8.00重量%のケイ素及び残部のコバルトの組成を有する。
【0019】
別の実施形態では、組成は、例えば、約80%の第1の組成と約20%の第2の組成、約60%の第1の組成と約40%の第2の組成、約50%の第1の組成と約50%の第2の組成、又は所望の特性を与えるように選択された他の好適な組成など、1以上の組成の組合せを含む。
【0020】
PSPは、好適な所定の幾何形状又は対応する複数の幾何形状である。好適な幾何形状には、実質的に平面の幾何形状(例えば、平坦プレート)、テープ様幾何形状(例えば、ロール可能な可撓性テープ、機械的力なしで直角に曲げることができる可撓性テープ、又は所定の長さを有する可撓性テープ)、実質的に一定の厚さの幾何形状(例えば、約0.030インチ、約0.160インチ、又は約0.020〜約0.080インチ)、剛直テープ、変化する厚さの幾何形状(例えば、第1の領域が約0.010インチの厚さを有し、第2の領域が約0.020インチの厚さを有し、或いは、第1の領域が約0.020インチの厚さを有し、第2の領域が約0.030インチの厚さを有する)、又はこれらの組合せが挙げられる。第1のPSP及び第2のPSPを有する一実施形態では、第1のPSP及び第2のPSPは、実質的に同一の幾何形状を含む。別の実施形態では、第1のPSP及び第2のPSPは、異なる幾何形状(例えば、第2のPSPの薄い領域に対して、第1のPSPが厚い領域を有する)を有する。
【0021】
一実施形態では、PSPに加えて、又はこれの代替として、可撓性テープが使用される。可撓性テープは、バインダーと共に第1の組成物を第2の組成物と組合せ、次いで、混合物を圧延しテープ様又はロープ様構造物を形成することにより形成される。可撓性テープは、複数の幾何形状に曲げることができ、例えば、約0.020〜約0.125インチの所定の厚さを含み、所定の長さに切断することができる。
【0022】
本方法のステップ210は、部品又は部品の一部をビームろう付けする(例えば、プリフォーム402を嵌合面114にビームろう付けする)ステップを含む。一実施形態では、ステップ210のビームろう付けステップは、加熱サイクルサブステップと、冷却サイクルサブステップとを含む。加熱サイクルサブステップは、インターロック機構部110に仮付け溶接されたプリフォーム402を用いて、シュラウド108を所定温度(例えば、室温又は約70℃)で電子ビーム溶接チャンバ(図示せず)内に載置するステップを含む。ろう付けプロセスを促進するために、電子ビーム溶接チャンバ内の非酸化雰囲気が提供される(例えば、電子ビーム溶接チャンバを真空排気することにより)。一実施形態では、真空排気電子ビーム溶接チャンバは、所定の圧力(例えば、0.067Pa以下)にまで真空排気される。
【0023】
部品の一部は、例えば、ビームが燃焼タービン部品100の所定領域にわたって熱を拡散するように選択的に位置付けられ又は発振される、デフォーカス電子ビームによって所定速度(例えば、約250°F/分)で電子ビームにより局所的に加熱される。所定領域は、部品の一部上の所定経路によって定めることができる。一実施形態では、デフォーカス電子ビームは、所定領域の実質的に均一な加熱を提供する。加えて、或いは代替として、一実施形態では、デフォーカス電子ビームは、電子ビーム溶接に使用できる集束電子ビームと比べて偏向を増大させることにより形成される。所定温度に達すると、所定温度は、所定の時間期間(例えば、約2分と約5分の間)の間維持され、所定領域は、デフォーカス電子ビームによりろう付け温度まで順次的に加熱される。一実施形態では、所定領域は、所定速度(例えば、250°F/分)で高温(例えば、約1800°F)まで上昇し、所定期間(例えば、5分)の間維持される。この実施形態では、所定領域は、次にろう付け温度(例えば、約2200〜2225°F)まで所定速度(例えば、350°F/分)で上昇され、所定時間期間(例えば、5分)の間維持される。
【0024】
本方法のステップ212は、ビームろう付け部品又は部品のビームろう付け部分を含む。例えば、軽度の機械加工(例えば、図4に示す表面硬化プリフォーム402の)は、表面むらを軽減し、所定寸法(例えば、図4に示す嵌合面114の寸法と実質的に同様の表面硬化寸法)を得るために実施することができる。
【0025】
例示的な実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を行うことができ且つ本発明の要素を均等物で置き換えることができる点は、当業者であれば理解されるであろう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物的事項を本発明の教示に適合するように多くの修正を行うことができる。従って、本発明は、本発明を実行するために企図される最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は請求項の範囲に属する全ての実施形態を含むことになることを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予備焼結プリフォーム又は可撓性テープを部品にビームろう付けしてビームろう付け部分を形成するステップを含む、部品の製作方法。
【請求項2】
前記ろう付けは、デフォーカス電子ビームにより実施される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記部品が、
約14重量%のクロム、約9.5重量%のコバルト、約3.8重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.9重量%のチタン、約3.0重量%のアルミニウム、約0.1重量%の炭素、約0.01重量%のホウ素、約2.8重量%のタンタル及び残部のニッケル、
約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約3.5重量%のチタン、約4.2重量%のアルミニウム、約6.0重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.8重量%のタンタル、約0.08重量%の炭素、約0.009重量%のジルコニウム、約0.009重量%のホウ素及び残部のニッケル、
約7.5重量%のコバルト、約7.0重量%のクロム、約6.5重量%のタンタル、約6.2重量%のアルミニウム、約5.0重量%のタングステン、約3.0重量%のレニウム、約1.5重量%のモリブデン、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素、約0.01重量%のイットリウム及び残部のニッケル、
約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約4.2重量%のアルミニウム、約3.5重量%のチタン、約1.5重量%のモリブデン、約6.0重量%のタングステン、約4.8重量%のタンタル、約0.5重量%のニオブ、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素及び残部のニッケル、
約8.35重量%のクロム、約9.5重量%のコバルト、約5.50重量%のアルミニウム、約0.75重量%のチタン、約9.50重量%のタングステン、約0.50重量%のモリブデン、約3.05重量%のタンタル、約0.09重量%の炭素、約0.15重量%のハフニウム及び残部のニッケル、並びに
約0.06重量%の炭素、約9.80重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約1.50重量%のモリブデン、約4.20重量%のアルミニウム、約3.50重量%のチタン、約4.80重量%のタンタル、約6.00重量%のタングステン、約0.50重量%のニオブ、約0.15重量%のハフニウム、及び残部62重量%のニッケル
からなる群から選択される組成物からなる基材を含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記ろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、当該方法が、前記ビームろう付け部分を形成する前に前記部品の一部を準備するステップをさらに含んでいて、該準備ステップは、表面汚染物、施工されたコーティング材料、金属不純物、表面のむら、表面下材料変形及びこれらの組合せの1以上を除去するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、当該方法が、前記予備焼結プリフォームを予備焼結プリフォーム混合物から形成するステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記予備焼結プリフォーム混合物が、
約27.00〜約30.00重量%のモリブデン、約16.50〜約18.50重量%のクロム、約1.50重量%以下の鉄、約1.50重量%以下のニッケル、約0.15重量%以下の酸素、約0.08重量%以下の炭素、約0.03重量%以下のリン、約0.03重量%以下の硫黄及び残部のコバルトの第1の組成、
約0.70〜約1.00重量%の炭素、約26.00〜約30.00重量%のクロム、約1.00重量%のケイ素、約4.00〜約6.00重量%のニッケル、約3.00重量%の鉄、約1.25重量%のバナジウム、約0.10重量%のホウ素、約18.00〜約21.00重量%のタングステン及び残部のコバルトの第2の組成、
約22.00〜約24.74重量%クロム、約9.00〜約11.00重量%のニッケル、約6.50〜約7.60重量%のタングステン、約3.00〜約4.00重量%タンタル、約2.60〜約3.16重量%のホウ素、約0.55〜約0.65重量%の炭素、約0.30〜約0.60重量%ジルコニウム、約0.15〜約0.30重量%チタン、1.30重量%以下の鉄、0.40重量%以下のケイ素、0.10重量%以下マンガン、0.20重量%以下硫黄及び残部のコバルトの第3の組成、
約17.00重量%のニッケル、約19.00重量%クロム、約4.00重量%のタングステン、約0.40重量%の炭素、約0.80重量%のホウ素、約8.00重量%のケイ素及び残部のコバルトの第4の組成、及び
これらの組合せ
からなる群から選択される混合物を含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、前記予備焼結プリフォーム混合物が表面硬化材料及びろう付け材料を含む、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、当該方法が、前記予備焼結プリフォームをビームろう付けする前に前記予備焼結プリフォームを配置するステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記配置が、仮付け溶接を用いて前記予備焼結プリフォームを前記部品に付着させるステップを含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、前記予備焼結プリフォームが実質的に平面の幾何形状を含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、前記予備焼結プリフォームがテープ様幾何形状を含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記ビームろう付けが予備焼結プリフォームのものであり、前記ビームろう付けが、真空排気された電子ビーム溶接チャンバで実施される、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記ビームろう付けが可撓性テープのものである、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記ビームろう付けがレーザビーム溶接である、請求項1記載の方法。
【請求項15】
部品の製造方法であって、
焼結プリフォームを受けるための部品の少なくとも一部を準備するステップと、
予備焼結プリフォームを形成するステップと、
前記部品上に前記焼結プリフォームを配置するステップと、
前記焼結プリフォームを前記部品の少なくとも一部にビームろう付けするステップと
を含む、方法。
【請求項16】
非ろう付け部分と、予備焼結プリフォームにより形成されたビームろう付け部分とを含む部品。
【請求項17】
前記部品が、
約14重量%のクロム、約9.5重量%のコバルト、約3.8重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.9重量%のチタン、約3.0重量%のアルミニウム、約0.1重量%の炭素、約0.01重量%のホウ素、約2.8重量%のタンタル及び残部のニッケル、
約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約3.5重量%のチタン、約4.2重量%のアルミニウム、約6.0重量%のタングステン、約1.5重量%のモリブデン、約4.8重量%のタンタル、約0.08重量%の炭素、約0.009重量%のジルコニウム、約0.009重量%のホウ素及び残部のニッケル、
約7.5重量%のコバルト、約7.0重量%のクロム、約6.5重量%のタンタル、約6.2重量%のアルミニウム、約5.0重量%のタングステン、約3.0重量%のレニウム、約1.5重量%のモリブデン、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素、約0.01重量%のイットリウム及び残部のニッケル、並びに
約9.75重量%のクロム、約7.5重量%のコバルト、約4.2重量%のアルミニウム、約3.5重量%のチタン、約1.5重量%のモリブデン、約6.0重量%のタングステン、約4.8重量%のタンタル、約0.5重量%のニオブ、約0.15重量%のハフニウム、約0.05重量%の炭素、約0.004重量%のホウ素及び残部のニッケル
からなる群から選択される組成物から形成される基材を含む、請求項16記載の部品。
【請求項18】
前記予備焼結プリフォーム混合物が、
約27.00〜約30.00重量%のモリブデン、約16.50〜約18.50重量%のクロム、約1.50重量%以下の鉄、約1.50重量%以下のニッケル、約0.15重量%以下の酸素、約0.08重量%以下の炭素、約0.03重量%以下のリン、約0.03重量%以下の硫黄及び残部のコバルトの第1の組成、
約0.70〜約1.00重量%の炭素、約26.00〜約30.00重量%のクロム、約1.00重量%のケイ素、約4.00〜約6.00重量%のニッケル、約3.00重量%の鉄、約1.25重量%のバナジウム、約0.10重量%のホウ素、約18.00〜約21.00重量%のタングステン及び残部のコバルトの第2の組成、
約22.00〜約24.74重量%クロム、約9.00〜約11.00重量%のニッケル、約6.50〜約7.60重量%のタングステン、約3.00〜約4.00重量%タンタル、約2.60〜約3.16重量%のホウ素、約0.55〜約0.65重量%の炭素、約0.30〜約0.60重量%ジルコニウム、約0.15〜約0.30重量%チタン、1.30重量%以下の鉄、0.40重量%以下のケイ素、0.10重量%以下マンガン、0.20重量%以下硫黄及び残部のコバルトの第3の組成、
約17.00重量%のニッケル、約19.00重量%クロム、約4.00重量%のタングステン、約0.40重量%の炭素、約0.80重量%のホウ素、約8.00重量%のケイ素及び残部のコバルトの第4の組成、及び
これらの組合せ
からなる群から選択される組成物を含む、請求項16記載の部品。
【請求項19】
前記部品がガスタービンのバケット表面の一部である、請求項16記載の部品。
【請求項20】
前記予備焼結プリフォームが実質的に平面の幾何形状を含む、請求項16記載の部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−196712(P2012−196712A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−44909(P2012−44909)
【出願日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】