説明

部品組付け装置および部品組付け方法

【課題】作業スペースを削減するようにした部品組付け装置および部品組付け方法を提供する。
【解決手段】第1部品の検査を行う第1部品検査用回転テーブル14と、第2部品の検査を行う第2部品検査用回転テーブル18と、第1部品に第2部品を組付けて保持可能な部品組付け用回転テーブル22と、検査が完了した第1部品、第2部品を部品組付け用回転テーブル22に供給する第1部品供給手段26、第2部品供給手段28と、第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18、部品組付け用回転テーブル22を回転駆動する第1、第2、第3回転駆動手段30,32,34と、第1部品供給手段26、第2部品供給手段28と第1、第2、第3回転駆動手段30,32,34の動作を制御する制御手段40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は部品組付け装置および部品組付け方法に関し、より具体的には複数の部品を組み付けて製品を完成させる部品組付け装置および部品組付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のライセンスランプの組付け技術としては、例えば下記の特許文献1に記載された技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、ランプハウジングと車体パネルとの間のパッキングの位置ずれを防止してシール性等を向上させると共に、取り付けをワンタッチで行えるようにして作業性を改善するように構成している。
【0003】
特許文献1記載の技術はライセンスランプの構造に関するものであるが、ランプの組付けの際に使用すべき装置については何等開示するものではなかった。そこで、ランプの組付け装置として、例えば図10に示すような構成が考えられる。
【0004】
図10に示す装置は部品の検査や組付けを行う複数の作業台を横方向に並べて構成される。部品は、矢印に示すように、AからEの工程に沿って組み付けられるが、これについて具体的に説明すると、まずAにおいてランプの一部品であるバルブが作業台にセットされ、Bにおいて当該バルブの検査が行われた後、Cにおいて当該バルブにレンズが圧入され、ランプが完成する。そして、Dにおいて完成したランプに日付等が捺印されて、Eにおいて外観検査が行われた後、梱包される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−59065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図10に示した構成にあっては、部品の検査や組付けを行う作業台が横一列に並べられているため、当該横方向に大きなスペースを必要とする不都合がある。
【0007】
この発明の目的は上記した課題を解決し、作業スペースを削減するようにした部品組付け装置および部品組付け方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために、請求項1に係る部品組付け装置にあっては、第1部品を保持可能な複数の第1部品保持部が周方向に所定間隔で形成されると共に、前記第1部品を間欠的に回転させながら前記第1部品の検査を行う第1部品検査用回転テーブルと、第2部品を保持可能な複数の第2部品保持部が周方向に所定間隔で形成されると共に、前記第2部品を間欠的に回転させながら前記第2部品の検査を行う第2部品検査用回転テーブルと、前記第1部品に前記第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部が周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブルと、検査が完了した前記第1部品を前記部品組付け用回転テーブルに供給する第1部品供給手段と、検査が完了した前記第2部品を前記部品組付け用回転テーブルに供給する第2部品供給手段と、前記第1部品検査用回転テーブルを回転駆動する第1回転駆動手段と、前記第2部品検査用回転テーブルを回転駆動する第2回転駆動手段と、前記部品組付け用回転テーブルを回転駆動する第3回転駆動手段と、検査が完了した前記第1部品が、前記第1、第2部品が保持される前の前記部品組付け部に供給されるように前記第1部品供給手段と前記第1、第3回転駆動手段の動作を制御すると共に、検査が完了した前記第2部品が、前記第1部品が保持されている前記部品組付け部に供給されるように前記第2部品供給手段と前記第2、第3回転駆動手段の動作を制御する制御手段とを備える如く構成した。
【0009】
請求項2に係る部品組付け装置にあっては、前記第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成した。
【0010】
請求項3に係る部品組付け装置にあっては、前記第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成した。
【0011】
請求項4に係る部品組付け方法にあっては、第1部品を保持可能な複数の第1部品保持部が周方向に所定間隔で形成される第1部品検査用回転テーブルの前記第1部品保持部に前記第1部品を載置し、前記第1部品保持部に保持された前記第1部品を、前記第1部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、第2部品を保持可能な複数の第2部品保持部が周方向に所定間隔で形成される第2部品検査用回転テーブルの前記第2部品保持部に前記第2部品を載置し、前記第2部品保持部に保持された前記第2部品を、前記第2部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、前記第1部品に前記第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部が周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブルの前記部品組付け部に検査が完了した前記第1部品を載置し、前記部品組付け部に保持されている前記第1部品に検査が完了した前記第2部品を組付けて保持するようにした。
【0012】
請求項5に係る部品組付け方法にあっては、前記第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかとした。
【0013】
請求項6に係る部品組付け方法にあっては、前記第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかとした。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る部品組付け装置にあっては、第1部品の検査を行う第1部品検査用回転テーブルと、第2部品の検査を行う第2部品検査用回転テーブルと、第1部品に第2部品を組付けて保持可能な部品組付け用回転テーブルと、検査が完了した第1、第2部品を部品組付け用回転テーブルに供給する第1、第2部品供給手段と、第1、第2部品検査用回転テーブルおよび部品組付け用回転テーブルを回転駆動する第1、第2、第3回転駆動手段と、検査が完了した第1部品が、第1、第2部品が保持される前の部品組付け部に供給されるように第1部品供給手段と第1、第3回転駆動手段の動作を制御すると共に、検査が完了した第2部品が、第1部品が保持されている部品組付け部に供給されるように第2部品供給手段と第2、第3回転駆動手段の動作を制御する制御手段とを備える如く構成したので、部品の検査や組付けを回転テーブルで行うことにより、作業スペースを削減することができる。
【0015】
また、検査や組付けを行う複数の回転テーブルや回転テーブル間での部品の受け渡しを行う部品供給手段の動作を制御手段を用いて行うこととしたので、作業効率を改良することができる。
【0016】
請求項2に係る部品組付け装置にあっては、第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成したので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0017】
請求項3に係る部品組付け装置にあっては、第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成したので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0018】
請求項4に係る部品組付け方法にあっては、第1部品検査用回転テーブルの第1部品保持部に第1部品を載置し、第1部品保持部に保持された第1部品を、第1部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、第2部品検査用回転テーブルの第2部品保持部に第2部品を載置し、第2部品保持部に保持された第2部品を、第2部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、部品組付け用回転テーブルの部品組付け部に検査が完了した第1部品を載置し、部品組付け部に保持されている第1部品に検査が完了した第2部品を組付けて保持するようにしたので、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0019】
請求項5に係る部品組付け方法にあっては、第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかとしたので、上記した効果に加え、一の回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0020】
請求項6に係る部品組付け方法にあっては、第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかとしたので、上記した効果に加え、一の回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明の実施例に係る部品組付け装置の上面図である。
【図2】図1に示す部品組付け装置の正面図である。
【図3】図1に示す部品組付け用回転テーブルおよび第1、第2部品供給装置の説明図である。
【図4】図1に示す第2部品検査用回転テーブル、部品組付け用回転テーブルおよび第2部品供給装置の説明図である。
【図5】図1に示す回転テーブルの制御に関するフロー・チャートである。
【図6】図1に示す第1部品供給装置の制御に関するフロー・チャートである。
【図7】図1に示す第2部品供給装置の制御に関するフロー・チャートである。
【図8】ライセンスランプを説明する図である。
【図9】この発明の実施例に係る部品組付け方法の工程図である。
【図10】従来の部品組付け装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面に即してこの発明に係る部品組付け装置を実施するための形態について説明する。
【実施例】
【0023】
最初に図8を参照して実施例に係る部品組付け装置の組付け対象となるライセンスランプについて説明する。ライセンスランプ60は自動車等のナンバープレートを照らすためのランプであり、図示の如く、ハウジング60a、バルブ60bおよびレンズ60cからなる。ライセンスランプ60の組付け手順としては、まず、ハウジング60aにバルブ60bを組み付け、次いで、レンズ60cを圧入する。
【0024】
以上のライセンスランプ60を前提に、図1および図2に示す部品組付け装置について説明する。図1はこの実施例に係る部品組付け装置の上面図、図2は正面図である。
【0025】
図1において符号10は部品組付け装置を示す。部品組付け装置10は装置本体12と、ハウジング60aの検査を行う第1部品検査用回転テーブル14と、バルブ60bの検査を行うバルブ検査テーブル24と、レンズ60cの検査を行う第2部品検査用回転テーブル18と、ハウジング60aにレンズ60cを組み付けて保持可能な部品組付け用回転テーブル22を備える。
【0026】
また、部品組付け装置10は検査が完了したハウジング60aを第1部品検査用回転テーブル14から部品組付け用回転テーブル22に供給する第1部品供給装置26と、検査が完了したレンズ60cを第2部品検査用回転テーブル18から部品組付け用回転テーブル22に供給する第2部品供給装置28を備える。
【0027】
さらに、部品組付け装置10は第1部品検査用回転テーブル14を回転駆動するモータ30と、第2部品検査用回転テーブル18を回転駆動するモータ32と、部品組付け用回転テーブル22を回転駆動するモータ34を備えると共に、第1部品供給装置26、第2部品供給装置28およびモータ30,32,34の動作を制御する電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)40を備える。ECU40はCPUやROM,RAMなどを備えたマイクロ・コンピュータからなる。
【0028】
装置本体12は上面に第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18、部品組付け用回転テーブル22等を備えると共に、下面には装置本体12を支持するための複数の脚部12aを有する(図2参照)。また、装置本体12内部にはモータ30,32,34およびECU40を備える。
【0029】
第1部品検査用回転テーブル14は第1部品、具体的にはハウジング60aを検査するための円形のテーブルであり、装置本体12の上面に回転可能に支持される。第1部品検査用回転テーブル14はハウジング60aを保持するための第1部品保持部14aを有する。
【0030】
第1部品保持部14aはハウジング60aを嵌合するための凹部として形成され、この凹部が周方向に所定間隔(例えば回転軸線を中心に円周方向に45度の間隔)で複数(例えば8個)形成される。
【0031】
ハウジング60aは第1部品保持部14aに保持され、各種の検査が行われるが、ここで行われる検査としては、例えばハウジング60aの損傷箇所の検査、コネクタ曲り検査、ハウジング60aに印刷された文字認識検査などがある。
【0032】
第1部品検査用回転テーブル14は回転軸を介してモータ30と接続されており、モータ30によって所定角度(例えば45度)刻みで間欠的に回転駆動される。
【0033】
第1部品検査用回転テーブル14にはハウジング60aが載置されるが、ハウジング60aはハウジング整列供給装置16の搬送装置16aにより搬送される。
【0034】
第2部品検査用回転テーブル18は第2部品、具体的にはレンズ60cを検査するためのものであるが、第1部品検査用回転テーブル14と同様、円形のテーブルであり、装置本体12の上面に回転可能に支持される。
【0035】
第2部品検査用回転テーブル18はレンズ60cを保持するための第2部品保持部18aを有する。第2部品保持部18aはレンズ60cを嵌合するための凹部として形成され、この凹部が周方向に所定間隔(例えば回転軸線を中心に円周方向に45度の間隔)で複数(例えば8個)形成される。
【0036】
レンズ60cは第2部品保持部18aに保持され、各種の検査が行われるが、ここで行われる検査としては、例えばガスケット検査、フック欠け検査、文字認識検査などがある。
【0037】
第2部品検査用回転テーブル18は回転軸を介してモータ32と接続されており、モータ32によって所定角度(例えば45度)刻みで間欠的に回転駆動される。また、第2部品検査用回転テーブル18にはレンズ60cが載置されるが、レンズ60cはレンズ搬送装置20により搬送される。
【0038】
バルブ検査テーブル24はバルブ60bを検査するためのテーブルであり、バルブ60bを格納するトレイ24aと、バルブ60bを検査するための検査台24bを備える。バルブ検査テーブル24は第1部品検査用回転テーブル14と第2部品検査用回転テーブル18を結んだラインのほぼ中央であって、当該ラインと垂直方向(図1において下方)に設置される。なお、ここで行われるバルブ60bの検査としては、例えばビード色の検査、リード線の曲り検査、バルブ60bに印刷された文字認識検査などがある。
【0039】
部品組付け用回転テーブル22はハウジング60a、バルブ60bおよびレンズ60cを組み付けるための円形のテーブルであり、装置本体12の上面に回転可能に支持される。部品組付け用回転テーブル22はハウジング60a、より具体的には、ハウジング60aとバルブ60b(ハウジング60aにバルブ60bが組み付けられている状態)に、レンズ60cを組付けて保持するための部品組付け部22aを有する。
【0040】
部品組付け部22aはハウジング60aを嵌合するための凹部として形成され、この凹部が周方向に所定間隔(例えば回転軸線を中心に円周方向に30度の間隔)で複数(例えば12個)形成される。
【0041】
部品組付け用回転テーブル22では、部品の組付けの他に、バルブ60bをハウジング60aに組み付けた後に行うバルブ60bの接触検査、バルブ60bの点灯・ちらつき検査、レンズ60c等に印刷された文字認識検査等が行われる。
【0042】
部品組付け用回転テーブル22は第1部品検査用回転テーブル14と第2部品検査用回転テーブル18との間で、かつバルブ検査テーブル24と対向する位置に設置される。即ち、部品組付け用回転テーブル22を中心として、その周りに第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18およびバルブ検査テーブル24が配置される。従って、検査が完了した各部品を効率よく部品組付け用回転テーブル22に供給することができる。
【0043】
部品組付け用回転テーブル22は回転軸を介してモータ34と接続されており、モータ34によって所定角度(例えば、30度)刻みで間欠的に回転駆動される。なお、部品組付け用回転テーブル22において組付けおよび検査が完了した完成品(ランプ60)は、完成品搬送コンベア36に載せられて搬送され、完成品収容箱38に収容される。
【0044】
第1部品供給装置26はハウジング60aを第1部品検査用回転テーブル14から部品組付け用回転テーブル22へ供給するためのものであり、第1部品検査用回転テーブル14と部品組付け用回転テーブル22の間に設置される。
【0045】
図3は部品組付け用回転テーブル22および第1、第2部品供給装置26,28の説明図である。図示の如く、第1部品供給装置26は第1部品検査用回転テーブル14と部品組付け用回転テーブル22との間を繋ぐ部品搬送用のレール26bと、レール26b上を移動可能な、ハウジング60aを把持するためのハンド26aを備える。
【0046】
図4は第2部品検査用回転テーブル18、部品組付け用回転テーブル22および第2部品供給装置28の説明図である。第2部品供給装置28はレンズ60cを第2部品検査用回転テーブル18から部品組付け用回転テーブル22へ供給するためのものであり、図示の如く、第2部品検査用回転テーブル18と部品組付け用回転テーブル22の間に設置される。
【0047】
第2部品供給装置28は第2部品検査用回転テーブル18と部品組付け用回転テーブル22との間を繋ぐ部品搬送用のレール28bと、レール28b上を移動可能な、レンズ60cを把持するためのハンド28aを備える。
【0048】
図3の説明に戻り、第1部品供給装置26と第2部品供給装置28は一端が部品組付け用回転テーブル22の部品組付け保持部22a上方に位置するように配置される。
【0049】
図1の説明に戻り、モータ30は第1部品検査用回転テーブル14の回転軸と接続され、第1部品検査用回転テーブル14を回転駆動する。具体的には、第1部品検査用回転テーブル14を鉛直軸回りに所定角度(例えば、45度)刻みで間欠駆動するものであり、例えばステッピングモータにより構成される。
【0050】
モータ32は第2部品検査用回転テーブル18の回転軸と接続され、第2部品検査用回転テーブル18を回転駆動する。モータ32の基本的な構成は上記のモータ30と同じである。また、モータ34は部品組付け用回転テーブル22の回転軸と接続され、部品組付け用回転テーブル22を回転駆動するものであるが、これについてもモータ30と同様の構成であるので、これ以上の説明は省略する。
【0051】
ECU40は、第1部品供給装置26、第2部品供給装置28およびモータ30,32,34を制御する。具体的には、第1部品供給装置26や第2部品供給装置28のハンド26a,28aの開閉、ハンド26a,28aのレール26b,28bの移動またはモータ30,32,34の回転制御等を行う。
【0052】
次いで、この実施例に係る部品組付け装置10の動作を、図5、図6および図7のフロー・チャートを参照して説明する。
【0053】
図5は第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18および部品組付け用回転テーブル22の制御に関するフロー・チャート、図6は第1部品供給装置26の制御に関するフロー・チャート、図7は第2部品供給装置28の制御に関するフロー・チャートである。図5などのフロー・チャートはECU40によって実行される。
【0054】
まず、図5を参照して第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18および部品組付け用回転テーブル22の制御について説明する。
【0055】
ECU40はモータ30,32,34を制御して第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18および部品組付け用回転テーブル22を回転させるが、その基本的な動作はいずれの回転テーブル14,18,22においても同じである。従って、以下では第1部品検査用回転テーブル14を例に説明する。
【0056】
まず、S(ステップ)10において回転指示があるかどうかを判断し、肯定されるときはS12に進み、第1部品検査用回転テーブル14を現在のポジション(以下「P」という)から次のPに移動させる。一方、S10において否定されるときは上記の判断を繰り返す(回転指示があるまで待機する)。
【0057】
回転指示があったかどうかは外部から送られてくる信号に基づいて判断する。例えば回転の指示が作業員からある場合(例えば作業員が特定のスイッチをオンする)には、作業員から指示があったとき(スイッチオンの信号を受信したとき)、または回転の指示が各種センサからある場合(例えば部品が載置されたこと、または検査が完了したこと等をセンサが検知して信号を送信する)には、センサからの信号を受信したときに回転指示があったと判断する。
【0058】
第1部品検査用回転テーブル14の現在のPを次のPに移動させるためにはモータ30を制御し、第1部品検査用回転テーブル14を時計回りに45度回転させることで行う。尚、第2部品検査用回転テーブル18の場合はモータ32を制御して第2部品検査用回転テーブル18を反時計回りに45度回転させ、部品組付け用回転テーブル22の場合はモータ34を制御して部品組付け用回転テーブル22を反時計回りに30度回転させる。
【0059】
以上のように、各回転テーブル14,18,22はECU40からの指示に従って上記動作を繰り返す。
【0060】
次に、図6のフロー・チャートを参照して第1部品供給装置26の制御について説明する。
【0061】
まず、S20においてハンド26aを第1部品検査用回転テーブル14のP17の位置に移動させる。移動はハンド26aをレール26b上移動させることにより行う。
【0062】
次に、S22においてP17にハウジング60aが載置されているかどうかを判断し、肯定されるときはS24に進み、ハンド26aにハウジング60aを把持させる。一方、S22において否定されるときは上記の判断を繰り返す(P17にハウジング60aが載置されるまで待機する)。
【0063】
次に、S26においてハウジング60aを把持したハンド26aを部品組付け用回転テーブル22のP31の位置に移動させる。
【0064】
次に、S28においてP31にハウジング60aが載置されていないかどうかを判断し、肯定されるときはS30に進み、P31にハウジング60aを載置する。一方、S28において否定されるときは上記の判断を繰り返す(P31の位置にある部品組付け部22aが空になるまでハウジング60aを把持した状態で待機する)。
【0065】
以上が第1部品供給装置26の動作であるが、次に、図7のフロー・チャートに基づき、第2部品供給装置28の制御について説明する。
【0066】
まず、S40においてハンド28aを第2部品検査用回転テーブル18のP27の位置に移動させる。移動はハンド28aをレール28b上移動させることにより行う。
【0067】
次に、S42においてP27にレンズ60cが載置されているかどうかを判断し、肯定されるときはS44に進み、ハンド28aにレンズ60cを把持させる。一方、S42において否定されるときは上記の判断を繰り返す(P27にレンズ60cが載置されるまで待機する)。
【0068】
次に、S46においてレンズ60cを把持したハンド28aを部品組付け用回転テーブル22のP37の位置に移動させる。
【0069】
次に、S48においてP37にハウジング60aが載置されているかどうかを判断し、肯定されるときはS50に進み、P37でハウジング60aにレンズ60cを組み付ける。一方、S48において否定されるときは上記の判断を繰り返す(レンズ60cを把持した状態で待機する)。
【0070】
以上が第2部品供給装置28の動作であるが、以上示したように、この実施例では単に回転テーブルを用いただけではなく、それぞれの回転テーブル14,18,22の制御、さらには部品供給装置26,28の制御をECU40によって相互に連動させながら行うようにしている。従って、効率の良い作業が実現できる。
【0071】
次に、この実施例に係る部品組付け方法について説明する。
【0072】
図9は部品組付け方法の工程図である。
【0073】
図9に示す工程図において、S100からS106までの工程が第1部品検査用回転テーブル14上で行われる工程で、ハウジング60aの検査に関する工程である。また、S110からS116までの工程がバルブ検査テーブル24で行われる工程で、バルブ60bの検査に関する工程である。さらに、S120からS126までの工程が第2部品検査用回転テーブル18上で行われる工程で、レンズ60cの検査に関する工程である。S130からS140までの工程が部品組付け用回転テーブル22上で行われる工程である。
【0074】
工程ごとに以下説明するが、まず、ハウジング60aの検査工程について説明する。
【0075】
S100において第1部品検査用回転テーブル14の第1部品保持部14aにハウジング60aを載置する。具体的には、第1部品検査用回転テーブル14のP11の位置にある第1部品保持部14aにハウジング60aを載置する。
【0076】
次に、S102においてハウジング60aのフックが欠けていないかどうかのフック欠け検査を行う。
【0077】
フック検査が完了したら、第1部品検査用回転テーブル14を回転させ、S104においてハウジング60aのコネクタが曲がっていないかどうかのコネクタ曲がり検査を行う。
【0078】
次に、第1部品検査用回転テーブル14をさらに回転させ、S106においてハウジング60aに印刷された型番や日付等に問題がないかどうかの文字認識検査を行う。
【0079】
以上の検査が完了し、問題なしと判断された場合には、S130において検査が完了したハウジング60aを部品組付け用回転テーブル22のP31の位置にある部品組付け部22aに載置する。
【0080】
なお、以上のフック欠け検査、コネクタ曲がり検査および文字認識検査はP11からP16の間のいずれかのポジションで行われる。また、S102からS106の検査で異常が判明した場合には、当該ハウジング60aを不良品として第1部品保持部14aから外し、第1部品検査用回転テーブル14から排除する。
【0081】
次に、バルブ60bの検査工程について説明する。
【0082】
S110においてバルブ60bをバルブ検査テーブル24に載置する。次に、S112においてビード色、即ち、溶接部分の検査を行い、S114においてバルブ60bのリード線の曲がりがないかどうかのリード線曲がり検査を行い、さらにS116においてバルブ60bに印刷されている型番や日付等に問題がないかどうかの文字認識検査を行う。
【0083】
検査が完了し、問題なしとされた場合には、当該バルブ60bを部品組付け用回転テーブル22に搬送し、S132においてP34の位置にある部品組付け部22aに保持されているハウジング60aに組み付ける。バルブ60bの組付け後はS134においてバルブ60bの接触検査を行う。
【0084】
S112からS116の検査で異常が判明した場合には、当該バルブ60bを不良品としてバルブ検査テーブル24から排除する。
【0085】
次に、レンズ60cの検査工程について説明する。
【0086】
S120において第2部品検査用回転テーブル18の第2部品保持部18aにレンズ60cを載置する。具体的には、第2部品検査用回転テーブル18のP21の位置にある第2部品保持部18aにレンズ60cを載置する。
【0087】
次に、S122において気密性、水密性を持たせるために用いられる固定用シール材に異常がないかどうかのガスケット検査を行う。
【0088】
ガスケット検査が完了したら、第2部品検査用回転テーブル18を回転させ、S124においてレンズ60cのフックが欠けていなかどうかのフック欠け検査を行う。
【0089】
次に、第2部品検査用回転テーブル18をさらに回転させ、S126においてレンズ60cに印刷された型番や日付等に問題がないかどうかの文字認識検査を行う。
【0090】
なお、以上のガスケット検査、フック欠け検査および文字認識検査はP21からP26の間のいずれかのポジションで行われる。
【0091】
以上の検査が完了し、すべての検査で問題ないと判断した場合には当該レンズ60cを部品組付け用回転テーブル22に搬送し、S136においてP37の位置にある部品組付け部22aに保持されているハウジング60aおよびバルブ60bに組み付ける。
【0092】
なお、S122からS126の検査で異常が判明した場合には当該レンズ60cを不良品として第2部品保持部18aから外し、第2部品検査用回転テーブル18から排除する。
【0093】
次に、S138において組付けが完了したランプ60の最終検査をP38からP41のいずれかのポジションで行う。最終検査で問題がなければ検査後のランプ60を完成品としてP42の位置から搬出する。
【0094】
搬出は完成品搬送コンベア36に完成品を載せることで行う。完成品は完成品搬送コンベア36によって搬送され、そのまま完成品収容箱38に収容される。尚、最終検査で問題があれば、当該ランプ60はその時点で排除される。
【0095】
この実施例は上記の如く、第1部品(ハウジング60a)を保持可能な複数の第1部品保持部14aが周方向に所定間隔で形成されると共に、第1部品を間欠的に回転させながら第1部品の検査を行う第1部品検査用回転テーブル14と、第2部品(レンズ60c)を保持可能な複数の第2部品保持部18aが周方向に所定間隔で形成されると共に、第2部品を間欠的に回転させながら第2部品の検査を行う第2部品検査用回転テーブル18と、第1部品に第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部22aが周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブル22と、検査が完了した第1部品を部品組付け用回転テーブル22に供給する第1部品供給手段(第1部品供給装置)26と、検査が完了した第2部品を部品組付け用回転テーブル22に供給する第2部品供給手段(第2部品供給装置)28と、第1部品検査用回転テーブル14を回転駆動する第1回転駆動手段(モータ)30と、第2部品検査用回転テーブル18を回転駆動する第2回転駆動手段(モータ)32と、部品組付け用回転テーブル22を回転駆動する第3回転駆動手段(モータ)34と、検査が完了した第1部品が、第1、第2部品が保持される前の部品組付け部22aに供給されるように第1部品供給手段26と第1、第3回転駆動手段30,34の動作を制御すると共に、検査が完了した第2部品が、第1部品が保持されている部品組付け部22aに供給されるように第2部品供給手段28と第2、第3回転駆動手段32,34の動作を制御する制御手段(ECU40。S10,S12,S20〜S30,S40〜S50)とを備える如く構成したので、部品の検査や組付けを回転テーブルで行うことによる作業スペースの削減が図れる。
【0096】
また、部品の検査や組付けは回転テーブル上で回転テーブルを回転させながら行えばよく、作業員はその場で複数の作業が行える。従って、例えば図10に示した構成のように、作業(工程)毎に作業員を配置する必要はなく、回転テーブル毎に作業員を配置すればよいため、作業人員の削減や作業効率の改良を図ることができる。
【0097】
さらに、検査や組付けを行う複数の回転テーブルや回転テーブル間での部品の受け渡しを行う部品供給手段の動作を、制御手段を用いて行うこととしたので、一層作業効率を改良することができる。
【0098】
また、第1部品検査用回転テーブル14上で行われる検査は、第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成したので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0099】
また、第2部品検査用回転テーブル18上で行われる検査は、第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかである如く構成したので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0100】
また、第1部品を保持可能な複数の第1部品保持部14aが周方向に所定間隔で形成される第1部品検査用回転テーブル14の第1部品保持部14aに第1部品を載置し(S100)、第1部品保持部14aに保持された第1部品を、第1部品検査用回転テーブル14を間欠的に回転させながら検査し(S102〜S106)、第2部品を保持可能な複数の第2部品保持部18aが周方向に所定間隔で形成される第2部品検査用回転テーブル18の第2部品保持部18aに第2部品を載置し(S120)、第2部品保持部18aに保持された第2部品を、第2部品検査用回転テーブル18を間欠的に回転させながら検査し(S122〜S126)、第1部品に第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部22aが周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブル22の部品組付け部22aに検査が完了した第1部品を載置し(S130)、部品組付け部22aに保持されている第1部品に検査が完了した第2部品を組付けて保持する(S136)ようにしたので、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0101】
また、第1部品検査用回転テーブル14上で行われる検査は、第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査(S102)と、コネクタ曲り検査(S104)と、ハウジングに印刷された文字認識検査(S106)の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査(S112)と、リード線の曲り検査(S114)と、バルブに印刷された文字認識検査(S116)の少なくともいずれかであり、第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査(S122)と、フック欠け検査(S124)と、レンズに印刷された文字認識検査(S126)の少なくともいずれかとしたので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0102】
また、第2部品検査用回転テーブル18上で行われる検査は、第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査(S102)と、コネクタ曲り検査(S104)と、ハウジングに印刷された文字認識検査(S106)の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査(S112)と、リード線の曲り検査(S114)と、バルブに印刷された文字認識検査(S116)の少なくともいずれかであり、第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査(S122)と、フック欠け検査(S124)と、レンズに印刷された文字認識検査(S126)の少なくともいずれかとしたので、上記した効果に加え、一つの回転テーブル上で各部品の必要な検査がすべて行えるため、作業スペースを一層削減できると共に、作業効率を一層改良することができる。
【0103】
尚、第1部品検査用回転テーブル14、第2部品検査用回転テーブル18、バルブ検査用テーブル24または部品組付け用回転テーブル22で行われる各種検査の方法は、図示の例に止まるものではなく、例えばカメラを用いた光学的な検査であっても、作業員による目視の検査であっても良い。また検査は同じくカメラ等を用いた自動検査であっても、作業員による手動検査であっても、またはこれらの組み合わせであっても良い。
【0104】
また、バルブ60bの検査は、ハウジング60aやレンズ60cのように回転テーブルではなく、検査台24bの上で行っているが、バルブ60bについてもハウジング60aやレンズ60cと同様、回転テーブル上で行っても良い。回転テーブルで検査を行う場合には、その構成や検査方法はハウジング60aやレンズ60cの場合と同様となる。
【0105】
また、第1部品供給装置26および第2部品供給装置28はハンド26a,28aをレール26b,28b上移動させるものであるが、第1部品供給装置26および第2部品供給装置28は必ずしも実施例の形態に限定されるものではなく、例えばロボットハンドや第1部品検査用回転テーブル14または第2部品検査用回転テーブル18と部品組付け用回転テーブル22との間にコンベアを設置し、ロボットハンドやコンベアによって部品を搬送するようにしてもよい。即ち、第1部品検査用回転テーブル14または第2部品検査用回転テーブル18と部品組付け用回転テーブル22との間で部品の受け渡しが可能であれば、受け渡しの方法は特に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0106】
10 部品組付け装置、12 装置本体、14 第1部品検査用回転テーブル、14a 第1部品保持部、18 第2部品検査用回転テーブル、18a 第2部品保持部、22 部品組付け用回転テーブル、22a 部品組付け部、26 第1部品供給装置(第1部品供給手段)、 28 第2部品供給装置(第2部品供給手段)、 30,32,34 モータ(第1、第2、第3回転駆動手段)、40 ECU(電子制御ユニット。制御手段)、60a ハウジング(第1部品)、60c レンズ(第2部品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部品を保持可能な複数の第1部品保持部が周方向に所定間隔で形成されると共に、前記第1部品を間欠的に回転させながら前記第1部品の検査を行う第1部品検査用回転テーブルと、第2部品を保持可能な複数の第2部品保持部が周方向に所定間隔で形成されると共に、前記第2部品を間欠的に回転させながら前記第2部品の検査を行う第2部品検査用回転テーブルと、前記第1部品に前記第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部が周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブルと、検査が完了した前記第1部品を前記部品組付け用回転テーブルに供給する第1部品供給手段と、検査が完了した前記第2部品を前記部品組付け用回転テーブルに供給する第2部品供給手段と、前記第1部品検査用回転テーブルを回転駆動する第1回転駆動手段と、前記第2部品検査用回転テーブルを回転駆動する第2回転駆動手段と、前記部品組付け用回転テーブルを回転駆動する第3回転駆動手段と、検査が完了した前記第1部品が、前記第1、第2部品が保持される前の前記部品組付け部に供給されるように前記第1部品供給手段と前記第1、第3回転駆動手段の動作を制御すると共に、検査が完了した前記第2部品が、前記第1部品が保持されている前記部品組付け部に供給されるように前記第2部品供給手段と前記第2、第3回転駆動手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする部品組付け装置。
【請求項2】
前記第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1記載の部品組付け装置。
【請求項3】
前記第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1または2記載の部品組付け装置。
【請求項4】
第1部品を保持可能な複数の第1部品保持部が周方向に所定間隔で形成される第1部品検査用回転テーブルの前記第1部品保持部に前記第1部品を載置し、前記第1部品保持部に保持された前記第1部品を、前記第1部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、第2部品を保持可能な複数の第2部品保持部が周方向に所定間隔で形成される第2部品検査用回転テーブルの前記第2部品保持部に前記第2部品を載置し、前記第2部品保持部に保持された前記第2部品を、前記第2部品検査用回転テーブルを間欠的に回転させながら検査し、前記第1部品に前記第2部品を組付けて保持可能な複数の部品組付け部が周方向に所定間隔で形成される部品組付け用回転テーブルの前記部品組付け部に検査が完了した前記第1部品を載置し、前記部品組付け部に保持されている前記第1部品に検査が完了した前記第2部品を組付けて保持することを特徴とする部品組付け方法。
【請求項5】
前記第1部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第1部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第1部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項4記載の部品組付け方法。
【請求項6】
前記第2部品検査用回転テーブル上で行われる検査は、前記第2部品がライセンスランプのハウジングからなるときは、ハウジングの損傷箇所検査と、コネクタ曲り検査と、ハウジングに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのバルブからなるときは、ビード色の検査と、リード線の曲り検査と、バルブに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであり、前記第2部品がライセンスランプのレンズからなるときは、ガスケット検査と、フック欠け検査と、レンズに印刷された文字認識検査の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項4または5記載の部品組付け方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−18091(P2013−18091A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154482(P2011−154482)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(507369936)ホンダ太陽株式会社 (17)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】