説明

配管接続金具

【課題】位置ずれや外れを防止でき信頼性が高く、しかも装着作業性を向上できる配管接続金具を提供する。
【解決手段】根元部と、該根元部の両端から、端部に鍔部を有し鍔部同士が互いに接続される配管の外周面に沿う方向に湾曲して延びる両腕部と、該両腕部のそれぞれに設けられ、前記配管の外周面に沿う方向に延びるとともに、前記互いに接続された両鍔部を内部に収容するスリットとを有する配管接続金具において、前記スリットを、その長手方向の両端が実質的に丁度前記両鍔部からの離反位置となるように、長さ設定したことを特徴とする配管接続金具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管接続金具に関し、とくに車両用空調装置の冷媒配管の接続に好適な配管接続金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用空調装置の冷媒配管を接続する配管接続金具としては、図18ないし図21に示すようなものが知られている(たとえば、特許文献1)。図18ないし図21において、100は配管接続金具を示している。配管接続金具100は、根元部101と、該根元部101の両端に形成された両腕部102、103を有している。両腕部102、103は、端部に形成された鍔部104、105同士が互いに接続される配管106、107(図19)の外周面に沿う方向に延びている。また、両腕部102、103には、両鍔部104、105が内部に収容されるスリット108、109が設けられている。また、両腕部102、103の反根元部側の端部には、配管の外周面から離反する方向に折り曲げられた反り返り部102a、103aが設けられている。
【0003】
このような配管接続金具100においては、図19に示すように、まず配管106の端部に配管107の端部を挿入し(図19(a))、両鍔部104、105を互いに接続する(図19(b))。次に、図20に示すように、反り返り部102a、103a部分におけるスリット108、109に、接続された鍔部104、105を嵌め込み、配管接続金具100を配管の径方向外方から徐々に挿入すると、配管接続金具100は接続された鍔部104、105と隣接する配管外周面とに案内され、両腕部102、103が配管106、107の外周面に押し拡げられながら挿入され(図20(a)、(b)、(c))、配管接続金具100が所定の位置に装着される(図20(d))。
【0004】
しかし、上記提案に係る接続金具100においては、スリット108、109が、根元部101から腕部102、103を通して反り返り部102a、103aに至る位置まで延設されているため、スリット108、109の延設方向(配管周方向)両端縁は、鍔部104、105とは係合しない位置に設定されることとなる。このため、車両の走行時等に振動等の外力が加わると、接続金具100がずれ動くおそれがあり、配管の良好な接続状態が損なわれるおそれがあるとともに、場合によっては接続金具100が外れるおそれがある。
【0005】
さらに、上記提案に係る接続金具100においては、反り返り部102a、103aが設けられているので、車両の走行時の振動等により、配管接続金具100が配管の周方向に回転等された場合には、反り返り部102a、103aと車両側の他部材とが干渉し、図21に示すように腕部102、103が拡開されて、配管接続金具100の位置ずれや外れが生じるおそれがある。また、上記反り返り部102a、103aが存在するため、設置スペースが狭小である場合には、配管接続金具100を適用できないようなケースも想定される。
【特許文献1】実開昭57−25293号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明の課題は、鍔部同士が接続される配管の接続金具について、その位置ずれや外れを防止できる、信頼性の高い配管接続金具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る配管接続金具は、根元部と、該根元部の両端から、端部に鍔部を有し鍔部同士が互いに接続される配管の外周面に沿う方向に湾曲して延びる両腕部と、該両腕部のそれぞれに設けられ、前記配管の外周面に沿う方向に延びるとともに、前記互いに接続された両鍔部を内部に収容するスリットとを有する配管接続金具において、前記スリットを、その長手方向の両端が実質的に丁度前記両鍔部からの離反位置となるように、長さ設定したことを特徴とするものからなる。このような構成においては、スリットの長手方向の両端が丁度鍔部からの離反位置に形成されているので、装着状態ではスリットの両端と鍔部とが丁度係合した状態となり、この係合を介して配管接続金具が位置的に拘束されることになる。したがって、スリットの長手方向の端部が離反位置を越えて延設された従来の配管接続金具に比べ、配管接続金具の位置ずれや外れが適切に防止され、配管の良好な接続状態が長期にわたり、しかも確実に維持される。
【0008】
本発明に係る配管接続金具は、両腕部の先端部を、両鍔部の外周部に当接させた状態で配管の径方向から挿入すると前記両腕部が拡開する方向に弾性変形し、前記各スリットにそれぞれ両鍔部が収容されると両腕部が弾性復元して二つの配管が相互に接続固定される配管接続金具であって、前記当接の際に両鍔部をその厚み方向に挟み込む位置決め部を前記両腕部の先端部に設けることが好ましい。このような構成においては、配管接続金具を挿入する際に鍔部により位置決め部が案内されるので、配管接続金具の挿入作業の効率化を達成できる。また、位置決め部の先端部に、内側に折り曲げられた折り曲げ部を形成すれば、他の周辺部材との干渉を回避しやすくなって、このような干渉による配管接続金具の位置ずれや外れを防止できる。
【0009】
前記位置決め部は、前記両鍔部が各スリットに収容され両腕部が元の状態に弾性復元した状態において、該両鍔部を挟持可能に形成することもできる。このような構成においては、配管接続金具による接続強度を一層向上することが可能になる。
【0010】
本発明に係る配管接続金具は、たとえば金属板をプレス加工した中間成形材から形成することができる。つまり、金属板にプレス加工を施して中間成形材を成形し、該中間成形材に簡単な加工を施すだけで容易に目標とする形態の配管接続金具を製造することができるので、安価に製造できる。
【発明の効果】
【0011】
このように、本発明に係る配管接続金具によれば、スリットの長手方向の両端が丁度鍔部からの離反位置に形成されているので、スリットと鍔部との係合を介して、配管接続金具の所定の装着状態を安定して維持でき、配管の良好な接続状態を長期にわたり、しかも確実に維持できる。また、上記両腕部のそれぞれの先端部には、位置決め部を形成することができ、該位置決め部に配管接続金具挿入時のガイド機能を付与できるので、配管接続金具の挿入作業性を向上できる。さらに、位置決め部は両鍔部から離反した後再び配管の外周面方向に向かって延びるように形成することもできるので、間に両鍔部を挟持可能な構成を採用することもでき、このような構成によれば、配管の接続強度、接続金具の装着強度を一層向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の配管接続金具の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
なお、以下の実施態様においては、本発明の配管接続金具を車両用空調装置の冷媒配管の接続に適用した場合を示しているが、これに限定されるものではない。図1ないし図4は、本発明の第1実施態様に係る配管接続金具を示している。配管接続金具42は、根元部43を有しており、該根元部43の両端からは腕部44、45が延設されている。両腕部44、45は、端部に鍔部46、47を有し鍔部同士が互いに接続される配管48、49(図4に図示)の外周面に沿う方向に湾曲されている。
【0013】
両腕部44、45には、互いに接続された両鍔部46、47を内部に収容するスリット50、51がそれぞれ設けられている。スリット50、51の長手方向端部の位置は、実質的に丁度両鍔部46、47から離反する位置になるように設定され、スリット50、51の長さもそれに合致するように設定されている。また、両腕部44、45のそれぞれの先端部には、位置決め部52、53が形成されている。
【0014】
配管接続金具42は、図4に示すように挿入される。まず、配管48の端部に配管49の端部を挿入し、両鍔部46、47を互いに接続する。なお、本実施態様に係る配管48、49の基本的構造は、図19に示した配管106、107と同一である。次に、配管接続金具42の両腕部44、45の先端部の位置決め部52、53を鍔部46、47に当接させる。この当接の際、位置決め部52、53は、両鍔部46、47をその厚み方向に挟み込む。この状態で、配管の径方向外方から徐々に配管接続金具42を挿入すると、配管接続金具42は接続された鍔部46、47と配管外周面とに案内され、両腕部44、45が配管48、49の外周面に押し拡げられ弾性変形しながら挿入されていき(図4(a)、(b)、(c))、スリット50、51に鍔部46、47が収容されて配管48、49が接続される(図4(d))。挿入完了状態(図4(d))においては、スリット50、51の長手方向の端部が実質的に丁度両鍔部46、47から離反する位置に位置される。
【0015】
スリット50、51の長手方向の両端が丁度鍔部46、47からの離反位置に形成されていることにより、スリットの長手方向の端部が離反位置を越えて延設されていた従来の配管接続金具に比べ、スリット50、51と鍔部46、47とが実質的に常に自由度のない係合状態に保たれ、両者の間に遊びがなくなって、配管接続金具42は常に所定の装着状態に保たれる。したがって、配管接続金具42の位置ずれや外れが防止されることになる。
【0016】
また、本実施態様においては、配管接続金具42を挿入する際には、位置決め部52、53が両鍔部46、47により案内されることになるので、配管接続金具42の挿入作業の効率化を図ることができる。
【0017】
図5ないし図8は、本発明の第2実施態様に係る配管接続金具を示している。配管接続金具30は、根元部31を有しており、該根元部31の両端からは腕部32、33が延設されている。両腕部32、33は、端部に鍔部34、35を有し鍔部同士が互いに接続される配管36、37(図8に図示)の外周面に沿う方向に湾曲されている。
【0018】
両腕部32、33には、互いに接続された両鍔部34、35を内部に収容するスリット38、39がそれぞれ設けられている。スリット38、39の長手方向端部の位置は、実質的に丁度両鍔部34、35から離反する位置になるように設定され、スリット38、39の長さもそれに合致するように設定されている。また、両腕部32、33のそれぞれの先端部には、位置決め部40、41が形成されている。位置決め部40、41の先端部は、内側に向かって折り曲げられた折り曲げ部54、55に形成されている。
【0019】
配管接続金具30は、図8に示すように挿入される。まず、配管36の端部に配管37の端部を挿入し、両鍔部34、35を互いに接続する。なお、本実施態様に係る配管36、37の基本的構造は、図19に示した配管106、107と同一である。次に、配管接続金具30の両腕部32、33の先端部の位置決め部40、41の折り曲げ部54、55を鍔部34、35当接させる。この当接の際、位置決め部40、41の折り曲げ部54、55は、両鍔部34、35をその厚み方向に挟み込む。この状態で、配管の径方向外方から徐々に配管接続金具30を挿入すると、配管接続金具30は接続された鍔部34、35と配管外周面とに案内され、両腕部32、33が配管36、37の外周面に押し拡げられながら挿入されていき(図8(a)、(b)、(c))、スリット38、39に鍔部34、35が収容されて配管36、37が接続される(図8(d))。挿入完了状態(図8(d))においては、スリット38、39の長手方向の端部が実質的に丁度両鍔部34、35から離反する位置に位置される。
【0020】
本実施態様においても、前記第1実施態様と同様の作用、効果が得られ、従来の配管接続金具に比べ、スリット38、39と鍔部34、35との自由度のない係合を介して、配管接続金具30の位置ずれや外れが防止されるので、配管36、37の良好な接続状態が長期にわたり、確実に維持される。また、配管接続金具30を挿入する際には、位置決め部40、41の折り曲げ部54、55が両鍔部34、35により案内されることになるので、配管接続金具30の挿入作業の効率化を図ることができる。さらに、位置決め部40、41の先端部が、内側に折り曲げられた折り曲げ部54、55に形成されているので、他の周辺部材との干渉を回避しやすくなって、このような干渉による配管接続金具30の位置ずれや外れを防止できる。
【0021】
図9ないし図11は、本発明の第3実施態様に係る配管接続金具を示している。図9において、1は配管接続金具全体を示している。配管接続金具1は、根元部2を有しており、該根元部2の両端からは腕部3、4が延設されている。両腕部3、4は、端部に鍔部5、6を有し鍔部同士が互いに接続される配管7、8(図11に図示)の外周面に沿う方向に湾曲されている。
【0022】
両腕部3、4には、互いに接続された両鍔部5、6を内部に収容するスリット9、10がそれぞれ設けられている。スリット9、10の長手方向端部の位置は、実質的に丁度両鍔部5、6から離反する位置になるように設定され、スリット9、10の長さもそれに合致するように設定されている。また、両腕部3、4のそれぞれの先端部には、位置決め部11、12が形成されている。本実施態様においては、位置決め部11、12は、鍔部5、6を挟持可能に形成されている。つまり、両鍔部5、6がスリット9、10に収容され、両腕部3、4が元の状態に弾性復元した状態においては、位置決め部11、12が両鍔部5、6を挟持可能に形成されている。
【0023】
本実施態様に係る配管接続金具1は、たとえば金属板をプレス加工した中間成形材に簡単な曲げ加工を施すことにより容易に製造することが可能である。
【0024】
配管接続金具1は、図12に示すように挿入される。まず、配管7の端部に配管8の端部を挿入し、両鍔部5、6を互いに接続する。なお、本実施態様に係る配管7、8の基本的構造は、図19に示した配管106、107と同一である。次に、配管接続金具1の両腕部3、4の先端部の位置決め部11、12を鍔部5、6に当接させる。この当接の際、位置決め部11、12は、両鍔部5,6をその厚み方向に挟み込む。この状態で、配管の径方向外方から徐々に配管接続金具1を挿入すると、配管接続金具1は接続された鍔部5、6と配管外周面とに案内され、両腕部3、4が配管7、8の外周面に押し拡げられ弾性変形しながら挿入されていき(図12(a)、(b)、(c))、スリット9、10に鍔部5、6が収容されて配管7、8が接続される(図12(d))。挿入完了状態(図12(d))においては、スリット9、10の長手方向の端部が実質的に丁度両鍔部5、6から離反する位置に位置される。
【0025】
スリット9、10の長手方向の両端が丁度鍔部5、6からの離反位置に形成されていることにより、スリットの長手方向の端部が離反位置を越えて延設されていた従来の配管接続金具に比べ、スリット9、10と鍔部5、6とが実質的に常に自由度のない係合状態に保たれ、両者の間に遊びがなくなって、配管接続金具1は常に所定の装着状態に保たれる。したがって、配管接続金具1の位置ずれや外れが防止されることになる。
【0026】
また、本実施態様においては、配管接続金具1を挿入する際には、両鍔部5、6により位置決め部11、12が案内されることになるので、配管接続金具1の挿入作業の効率化を図ることができる。また、位置決め部11、12は、両鍔部5、6がスリット9、10に収容され両腕部3、4が元の状態に弾性復元した状態において、両鍔部5、6挟持可能に形成されているので、配管接続金具1による配管7、8の接続強度を一層向上することが可能になる。
【0027】
図13ないし図17は、本発明の第4実施態様に係る配管接続金具を示している。配管接続金具13は、根元部14を有しており、該根元部14の両端からは腕部15、16が延設されている。両腕部15、16は、端部に鍔部17、18を有し鍔部同士が互いに接続される配管19、20(図17に図示)の外周面に沿う方向に湾曲されている。
【0028】
両腕部15、16には、配管19、20の外周面に沿う方向に延びるとともに、互いに接続された鍔部17、18を内部に収容するスリット21、22がそれぞれ設けられている。スリット21、22は、その長手方向の端部が実質的に丁度両鍔部17、18から離反する位置になるように長さ設定されている。また、両腕部15、16のそれぞれの先端部には、位置決め部23、24が形成されている。本実施態様では、これら位置決め部23、24が、前述の第3実施態様に比べ、さらに幅広の平板状部分に形成されており、より広い面積にて鍔部17、18を挟み込むことができるようになっている。
【0029】
本実施態様に係る配管接続金具13は、たとえば金属板をプレス加工した中間成形材に簡単な曲げ加工を施すことにより容易に製造することが可能である。つまり、一枚の金属板をプレスして図16(a)に示すような中間成形材25を成形する。このプレス加工により、金属板には、配管接続金具13のスリット21、22を形成するための長穴26、27、および位置決め部23、24を形成するための所定形状の突出部28、29が同時に形成される。次に、中間成形部材25を図16(a)の各折り目A〜Hに沿って折り曲げることにより、図16(b)に示すような配管接続金具13が製造されるようになっている。なお、図16(b)にも図16(a)に示した折り目A〜Hの折り曲げ後の位置を表示してある。
【0030】
配管接続金具13は、図17に示すように挿入される。まず、配管19の端部に配管20の端部を挿入し、両鍔部17、18を接続する。次に、配管接続金具13の両腕部15、16の先端部の位置決め部23、24を鍔部17、18に当接させる。この当接の際、位置決め部23、24は、両鍔部17、18をその厚み方向に挟み込む。この状態で、配管の径方向外方から徐々に配管接続金具13を挿入すると、配管接続金具13は鍔部17、18と配管19、20の外周面とに案内され、両腕部15、16が配管19、20の外周面に押し拡げられながら挿入され(図17(a)、(b)、(c))、スリット21、22に鍔部17、18が収容されて配管19、20が接続されるとともに配管接続金具13の挿入が完了する(図17(d))。挿入完了状態(図17(d))においては、スリット21、22の長手方向の端部が実質的に丁度両鍔部17、18から離反する位置に位置される。
【0031】
本実施態様においても、前記第3実施態様と同様の作用、効果が得られ、従来の配管接続金具に比べ、スリット21、22と鍔部17、18との自由度のない係合を介して、配管接続金具13の位置ずれや外れが防止されるので、配管19、20の良好な接続状態が長期にわたり、確実に維持される。また、配管接続金具13を挿入する際には、両鍔部17、18により位置決め部23、24が案内されることになるので、配管接続金具13の挿入作業の効率化を図ることができる。また、両腕部15、16のそれぞれの先端部には、第3実施態様よりも広い面積の位置決め部23、24が形成されるので、両鍔部17、18がスリット21、22に収容され両腕部15、16が元の状態に弾性復元した状態において、該位置決め部23、24の間に両鍔部17、18を一層確実にかつ強固に挟持できるようになり、配管接続金具13による配管19、20の接続強度、信頼性を一層向上できる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明に係る配管接続金具は、各種産業分野に利用できるが、とくに車両用空調装置の冷媒配管の配管接続金具として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施態様に係る配管接続金具の正面図である。
【図2】図1の配管接続金具のII矢視図である。
【図3】図1の配管接続金具のIII矢視図である。
【図4】図1の配管接続金具で配管を接続する際の工程図である。
【図5】本発明の第2実施態様に係る配管接続金具の正面図である。
【図6】図5の配管接続金具のVI矢視図である。
【図7】図5の配管接続金具のVII矢視図である。
【図8】図5の配管接続金具で配管を接続する際の工程図である。
【図9】本発明の第3実施態様に係る配管接続金具の正面図である
【図10】図9の配管接続金具のX矢視図である。
【図11】図9の配管接続金具のXI矢視図である。
【図12】図9の配管接続金具で配管を接続する際の工程図である。
【図13】本発明の第4実施態様に係る配管接続金具の正面図である。
【図14】図13の配管接続金具のXIV矢視図である。
【図15】図13の配管接続金具のXV矢視図である。
【図16】図13の配管接続金具の中間成形材から配管接続金具を製造する際の工程図である。
【図17】図13の配管接続金具で配管を接続する際の工程図である。
【図18】従来の配管接続金具の斜視図である。
【図19】図18の配管接続金具で接続されるべき配管同士を接続する際の工程図である。
【図20】図18の配管接続金具で配管を接続する際の工程図である。
【図21】図18の配管接続金具が所定の位置からずれた状態の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0034】
1、13、30、42 配管接続金具
2、14、31、43 根元部
3、4、15、16、32、33、44、45 腕部
5、6、17、18、34、35、46、47 鍔部
7、8、19、20、36、37、48、49 配管
9、10、21、22、38、39、50、51 スリット
11、12、23、24、40、41、52、53 位置決め部
25 中間成形材
26、27 スリットを形成するための長穴
28、29 位置決め部を形成するための突出部
54、55 折り曲げ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
根元部と、該根元部の両端から、端部に鍔部を有し鍔部同士が互いに接続される配管の外周面に沿う方向に湾曲して延びる両腕部と、該両腕部のそれぞれに設けられ、前記配管の外周面に沿う方向に延びるとともに、前記互いに接続された両鍔部を内部に収容するスリットとを有する配管接続金具において、前記スリットを、その長手方向の両端が実質的に丁度前記両鍔部からの離反位置となるように、長さ設定したことを特徴とする配管接続金具。
【請求項2】
前記両腕部の先端部を両鍔部の外周部に当接させた状態で配管の径方向から挿入すると前記両腕部が拡開する方向に弾性変形し、前記各スリットにそれぞれ両鍔部が収容されると両腕部が弾性復元して二つの配管が相互に接続固定されるようにした配管接続金具であって、前記当接の際に両鍔部をその厚み方向に挟み込む位置決め部を前記両腕部の先端部に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の配管接続金具。
【請求項3】
前記両鍔部が各スリットに収容され両腕部が元の状態に弾性復元した状態において、前記位置決め部が両鍔部を挟持可能に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の配管接続金具。
【請求項4】
金属板をプレス加工した中間成形材から構成したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の配管接続金具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2007−321800(P2007−321800A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−149821(P2006−149821)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】