説明

酸素供給機能付き緊急用及び携帯用人工呼吸器

【課題】高圧ガス容器の管理2級管理免許が不要な100ミリリトル(ml)容器以下の低容量ボンベを用いて必要酸素供給量を満たすボンベの供給機構をもった携帯人工呼吸器を提供する。
【解決手段】高圧ガス規制法の対象にならない管理免許が必要ない低容量ボンベ(小型高圧ガス容器100ml以下)を人工呼吸器に複数本接続し、複数本を1つの束に、順次バルブを使用し切換えする事により、各容器の安全性を確保した上で、シーケンスを組み、1本のボンベが空になると、それは閉鎖し次に、2番目のボンベが開き、空になれば(酸素内圧が弱くなるか、又はなくなれば)必要酸素供給量を連続して携帯型人工呼吸器に酸素を供給可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明は酸素小型高圧ガス容器を接続した人工呼吸器に関する。
【背景技術】
【0002】
人工呼吸器に接続される酸素は高圧ガス容器であり、人工吸気器は連続して使用するために、その必要酸素供給量を充たすため、高圧ガス容器が大きく、100ml以上のもの容器に成っており容器は高圧酸素ガス容器の法律の免許管理になる。
人工呼吸器医療用酸素ガス容器は容器の大きさが100ml以上の容器が接続され、使用されているため、高圧ガス管理免許所持者しか取扱えず、一般車輌でも認可を取っている車以外は移動できない。
AED(除細動器)より緊急時の必要性が高いにもかかわらず、AEDのように必要な場所に、設置することが出来なかった。
【0003】
又、人工呼吸器に接続されている酸素の高圧ガス容器はこの機器の必要上、酸素供給量を充たすため一定以上の容量が必要であり容器が大きくなり危険性が高く、人工呼吸器を設置するにも保安上、安全性の面から設置の制限が法律で規制されている厳しい状態である。
【0004】
そこで、酸素の高圧ガス容器の代わりに、容量が100ml以下の小さい小型高圧ガス容量を、取付け安全性を高め設置制限を緩和する方法である。
小型高圧ガス容器容量が100ml(100cc)以下のため、酸素の供給時間が1本でも約20分使用することが出来、連続使用可能なシーケンスバルブ付き携帯ボンベにより、どこに移動することも出来、どこに置くことも出来る小型、携帯型、酸素携帯型人工呼吸器と成る。シーケンスバル付きシリンダーにより3本から5本で1時間の間、35%酸素混合空気を使用することが出来る。
それ故に、救急車の到着もしくは、医療機関到着までの時間、酸素を供給する事は十分量可能である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】高圧ガス容器取締法
【非特許文献2】医療用酸素ガス取締法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記文献のように高圧ガス容器取締法管理上、使用者制限、消防法、における設置制を受けた状態では、AEDのように必要個所に設置することも、有資格以外に使用するっことも出来ず、結果的にAED(除細動器)と同じように、緊急必要性が高いにも係わらず設置がAEDを大きく制限され、下回っている。
人工呼吸器の使用は、病院、診療所での設置型か、救急車の中での使用であり、移動には手動式空気呼吸器を使用するか、大きい重いボンベを使用している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
而して本発明は、酸素のシーケンスバルブ付き携帯ボンベで小型高圧ガス容器を使用し安全面を改善し設置制限、移動制限、使用者の制限を緩和し、小型高圧ガス容器を複数本使用し個々に切り替え装置に接続切換え制御を行う事により必要酸素の1.供給量の増大、2.時間を確保3.移動制限、4.設置制限の解除などを行うことが出来る。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、小型100ml以下高圧ガス容器を複数本、シーケンスバルブの切替え装置にて切替える事により、安全性を向上させ、設置規制及び使用規制、ボンベの充填規制を)を受けずに必要酸素供給量及び時間を確保する事が出来きる携帯、軽量、小型人工呼吸器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態を示す、人工呼吸器の全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0010】
下記、発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態を示す、人工呼吸器の全体構成図である。
【0012】
人工呼吸器使用開始時、酸素供給を小型高圧ガス容器接続切替え制御装置 10、の信号を受け小型高圧ガス容器接続切替え装置 11、により切替え弁 12、を操作し小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9a、の酸素を酸素配管 13、通じて空気・高濃度酸素混合送気装置 1、に送り空気と混合し吸排気制御装置 3、の制御に基づいて吸気管 4、給気排気切替え弁 8、吸排気管 6、酸素マスク 7、を経て人体に供給する。
【0013】
排気は、人体から酸素マスク 7、吸排気管 6、給気排気切替え弁 8、排気管 5、経て吸排気制御装置 3、の制御の基づき排気装置 2、より排気される。
【0014】
人工呼吸器駆動時間経過に伴い小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9a、より供給される酸素残量減少を感知、小型高圧ガス容器接続切替え制御装置 10、の制御により小型高圧ガス容器接続切替え装置 11、にて切替え弁 12、を操作し小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9a、の切替え弁 12、を閉じ、小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9b、の切替え弁 12、を開放し酸素を継続的に空気・高濃度酸素混合送気装置 1、へ送る。
【0015】
小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9、を順次切り替えて行く事により必要酸素供給量及び酸素供給時間を確保する。
【符号の説明】
【0016】
1、 空気・高濃度酸素混合送気装置
2、 排気装置
3、 吸排気制御装置
4、 吸気管
5、 排気管
6、 吸排気管
7、 酸素マスク
8、 給気排気切替え弁
9、 9a〜9c 小型高圧ガス容器(高圧酸素)
10、小型高圧ガス容器接続切替え制御装置
11、小型高圧ガス容器接続切替え装置
12、切替え弁
13、酸素配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
100ml以下の高圧酸素耐用容器(耐圧450kg.f.cm)で酸素が容量の少ない小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9、を使いながら、複数の小型高圧ガス容器(高圧酸素) 9、を接続切替えシーケンスに沿い連続的に自動的に稼働制御装置 10、により小型高圧ガス容器接続切替え装置 11、を制御し、の使用切換えを行うことにより、小型携帯用人工呼吸器において本体に内装化することにより・小型化、及び軽量化・取り扱いの利便性の改善・充填性の簡便・移動性進展・必要酸素供給量と時間の延長を可能にする機構を備え・カセットによるユニット化・危険性の軽減、高圧ガス容器法規制の解除と酸素供給量の確保を両立した小型携帯用人工呼吸器

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2010−269107(P2010−269107A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−141631(P2009−141631)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(509233013)株式会社メディテック・インターナショナル (2)
【Fターム(参考)】