説明

重金属無害化のための方法と組成物

重金属解毒を促進するための組成物と方法を述べる。述べる組成物と方法は、例えばグルタチオンs−トランスフェラーゼ(GSTs)及びNADPHキノンレダクターゼ(NQO1)活性のような、第II相解毒酵素の誘導を包含する、重要な解毒系の活性を促進する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
本発明は、米国仮出願Ser.No.60/917,425(2007年5月11日出願)への優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
発明の分野
本発明は、一般に、必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法と組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、非急性状態での重金属解毒のための使用済みホップ、亜鉛、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)及び(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)又はこれらの組み合わせの使用に関する。
【0003】
関連技術の説明
居住的又は職業的暴露によって健康問題を惹起しうる、非常に多くの金属が存在する。これらのうち;アンチモン、砒素、ビスマス、カドミウム、セリウム、クロム、コバルト、銅、ガリウム、金、鉄、鉛、マンガン、水銀、ニッケル、白金、銀、テルリウム、タリウム、スズ、ウラニウム、バナジウム及び亜鉛が、最も問題であると考えられる。これらの元素の多くは、我々の食生活及び環境に一般的であり、良好な健康の維持に実際に必要である。しかし、多量への暴露は急性又は慢性の中毒を招来しうる。
【0004】
重金属中毒は、精神機能及び中枢神経機能の損傷又は低下、低いエネルギーレベル、及び血液成分、肺、腎臓、肝臓及び生命維持に重要な器官への損傷を生じる可能性がある。さらに、長期間の慢性的暴露は、筋ジストロフィー、多発性硬化症又はパーキンソン病又はアルツハイマー病に類似するように思われる、身体的、神経的又は筋肉の変性プロセスに寄与すると考えられている。さらに、幾つかの重金属は、強力な突然変異誘発物質及び/又は発癌物質として同定されている。
【0005】
重金属中毒の総体的症状を認識するのは困難ではない。該症状(通常は重篤)は、該金属の既知暴露若しくは摂取に共通に関連している。症状の発現は通常迅速であり、痙攣(cramping)、吐き気及び嘔吐;疼痛;発汗;頭痛;呼吸困難;認知技能、運動技能及び言語技能の障害;躁病;並びに痙攣(convulsion)を包含しうる。
【0006】
慢性暴露の症状は、他の健康状態の症状に非常に類似しており、しばしば、数か月又は数年間にさえわたって緩慢に進行する。しかし、慢性暴露に起因する中毒の症状(認知技能、運動技能及び言語技能の障害;学習困難;緊張感と情緒不安定;並びに不眠、吐き気及び具合が悪い)は、容易に認識されながらも、それらの原因に関連づけることが非常に困難である。慢性暴露の同定におけるさらなる問題は、慢性暴露の症状がその時々で弱くなることがあり、患者が治療を求めるのを延期させ、症状が金属中毒以外のものに関連すると考えさせるという理由から生じる。
【0007】
最も一般的に遭遇する有害金属は、アルミニウム、砒素、カドミウム、鉄、鉛及び水銀を包含する。砒素及び鉛の中毒は、精錬過程、化学薬品及びガラスの製造、又は殺虫剤使用(砒素)にそれらが広く用いられるために最も一般的に生じる傾向があり、鉛暴露はパイプ、塗料、バッテリー及びPVCプラスチックから生じる可能性がある。砒素中毒の標的器官は、血液、腎臓と消化器、皮膚及び中枢神経系を包含するが、鉛は最も一般的には骨、脳、血液、腎臓及び甲状腺を標的とする。
【0008】
カドミウム中毒は通常、PVCパイプ、バッテリー及び塗料顔料からの環境暴露に起因して脳及び腎臓を標的とする。
【0009】
アルミニウムは、それ自体は“重”金属ではないが、神経毒性(Halatek T, et al., J Environ Sci Health A Tox Hazard Subst Environ Eng. 43(2): 118-24, 2008)、アルツハイマー病(Prolo P., et al., Bioinformation. 2007 2(l):24-7, 2007); Molloy, DW., et al., J Toxicol Environ Health A. 70(23):2011-9, 2007)、及び細胞死 (Satoh E., et al., Biol Pharm Bull. 30(8): 1390-4, 2007)に関連付けられている。
【0010】
幾つかの重金属は、強力な突然変異誘発物質及び/又発癌物質として同定されている。これらの金属は、アポトーシスと細胞増殖調節、核転写調節に関係しており、種々なシグナル伝達経路に影響をもたらしている。これらの金属は、遺伝子発現、発癌現象、突然変異誘発及び細胞毒性、並びにフリーラジカル発生をもたらす活性を有すると同定されている。検討のためには、Wang S. and Shi X., MoI Cell Biochem 222; 3-9,2001を参照のこと。
【0011】
化学発癌物質の毒性、酸化損傷性、突然変異誘発性及び腫瘍性効果の抑制には、異物代謝酵素が重要な役割を果たしている。例えば、グルタチオン S−トランスフェラーゼ(GSTs)及びNADPHキノン還元酵素(NQO1)活性のような第II相解毒酵素の誘導が、特に初期段階中の中毒及び化学的発癌現象に対する保護を生じることを実証する証拠は増大している。NQO1は、キノン及び酸化窒素の2電子還元を触媒するフラビンタンパク質である(Riley, RJ. and P. Workman, Biochem Pharmacol, 43(8): 1657-69, 1992 and Ross, D., et al., Cancer Metastasis Rev, 12(2): 83-101, 1993)。このタンパク質の主要な機能は、1電子還元と関連する酸化還元循環を減少させることによって反応性酸素種の形成を減ずることである可能性があるが、このタンパク質は、一部の抗癌薬の活性化と癌予防にも役割を果たす(Begleiter, A., et al., Cancer Lett, 45(3): 173-6, 1989 and Begleiter, A., et al., Oncol Res, 9(6-7): 371-82, 1997)。最近の研究は、NQO1が転写因子p53の調節とアポトーシスにも関与する可能性があることを示唆している(Asher, G., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 98(3): 1188-93, 2001 and Long, D.J., 2nd, et al., Cancer Res, 62(11): 3030-6, 2002)。
【0012】
第II相酵素の転写活性化は、AREと呼ばれるシス作用転写エンハンサー(Rushmore, T.H., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 87(10): 3826-30, 1990)、或いは求電子剤応答要素(Friling, R. S., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 87(16): 6258-62, 1990)にまで追跡されている。転写因子Nrf−2が明確に第II相解毒酵素遺伝子のARE仲介発現を調節することが判明している。Itoら(Biochem Biophys Res Commun, 236(2): 313-22, 1997)は、最近、Nrf−2が求電子試薬及び反応性酸素に反応して第II相酵素遺伝子の一般的調節剤であることを、マウスにおける遺伝子標的破壊によって、確立している。さらに最近では、求電子試薬カウンターアタック応答の基礎を成す一般的調節機構(求電子試薬がNrf−2とそのリプレッサータンパク質(Keap−1)との相互作用を変化させ、それによって、Keap−1による抑制からNrf−2活性を開放して、終には、AREsを介して第II相酵素遺伝子と抗酸化性ストレスタンパク質遺伝子とを誘導することになる)が実証されている(Itoh, K., et al., Genes Dev, 13(1): 76-86, 1999)。
【0013】
Keap−1からのNrf−2の解離が、これらのタンパク質のいずれか1つの修飾に関係することができ、直接的又は間接的機構によって達成されうることが示唆されている。例えば、Nrf−2は、MAPキナーゼ・カスケードの要素によってリン酸化することができる(Yu, R., et al., J Biol Chem, 274(39): 27545-52, 1999)、これは結果としてNrf−2の解離を生じることができた。他方では、Dinkova-Kostovaら(Dinkova-Kostova, A.T., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 98(6): 3404-9, 2001)は、この複合体の解離が求電子剤と該2タンパク質のいずれかの反応性チオール残基との直接相互作用によって増強されうるという代替の可能性を提案している。この仮説は、AREを介しての遺伝子発現の誘導物質としての該作用因子の可能性と、スルフヒドリル基とのそれらの反応速度との間の強力な関係によってサポートされる。この機構は、該誘導剤がKeap−1又はNrf−2のいずれかに共有結合することを意味する。
【0014】
カドミウム又は亜鉛による処理後のHeLa細胞中に、ヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)(ヘム異化における必須酵素)と、メタロチオネインIIA(MT−2A)(システインのクラスターを有する小金属結合タンパク質)が誘導される。両タンパク質は、金属中毒に対する防御システムに関与すると考えられる。ヘムオキシゲナーゼは、Nrf−2とMTF−1の両転写因子によって、AREとヘムオキシゲナーズ遺伝子上のMRE結合部位との活性化により調節される。
【0015】
全体として見れば、金属毒素の連続的存在が患者を実際に生死にかかわる状況に置いている限り、毒性物質の解毒及び除去を迅速に達成しなければならない、金属毒素暴露の急性事例に医学的研究が向けられている。金属中毒の最も一般的な解毒処置は化学的不活性化、代謝的解毒又は、例えば、キレート化を包含する。
【0016】
現在、これらの処置は低レベルの毒素暴露に対して適当でなく、適応もされないので、毒素蓄積が上記のより極端な手段を要する必要なレベルに達する前に、亜急性金属毒素暴露を有する個人を解毒するための安全で、効果的な方法の切迫した必要性を生じている。本発明者は、重要な解毒酵素の活性をモジュレートして、身体からの毒素除去を促進する、安全性の経歴を有する、多くの化合物を同定している。本明細書に記載する本発明は、重要な解毒酵素のモジュレーションと、付加的な解毒剤及び栄養剤の随伴する投与とによる、亜急性毒素暴露に対する解毒酵素システムの強化又は誘導を教示する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】Halatek T, et al.,J Environ Sci Health A Tox Hazard Subst Environ Eng. 43(2):118-24,2008;
【非特許文献2】Prolo P., et al., Bioinformation. 2007 2(l):24-7, 2007;
【非特許文献3】Molloy, DW., et al., J Toxicol Environ Health A. 70(23):2011-9, 2007;
【非特許文献4】Satoh E., et al., Biol Pharm Bull.30(8): 1390-4, 2007;
【非特許文献5】Wang S. and Shi X., MoI Cell Biochem 222; 3-9,2001;
【非特許文献6】Riley, RJ.及び P. Workman, Biochem Pharmacol,43(8): 1657-69,1992;
【非特許文献7】Ross, D.,et al.,Cancer Metastasis Rev, 12(2): 83-101,1993;
【非特許文献8】Begleiter, A., et al., Cancer Lett, 45(3): 173-6,1989;
【非特許文献9】Begleiter, A., et al., Oncol Res, 9(6-7): 371-82, 1997;
【非特許文献10】Asher, G.,et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 98(3): 1188-93, 2001;
【非特許文献11】Long, D.J., 2nd, et al., Cancer Res, 62(11): 3030-6, 2002;
【非特許文献12】Rushmore, T.H., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 87(10): 3826-30, 1990;
【非特許文献13】Friling, R. S., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 87(16): 6258-62, 1990;
【非特許文献14】Ito, et al., Biochem Biophys Res Commun, 236(2): 313-22, 1997;
【非特許文献15】Itoh, K., et al., Genes Dev, 13(1): 76-86, 1999;
【非特許文献16】Yu, R., et al., J Biol Chem, 274(39): 27545-52, 1999;
【非特許文献17】Dinkova-Kostova, A.T., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 98(6): 3404-9, 2001;
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、哺乳動物における非急性状態下で重金属解毒を促進するための組成物と方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、非急性状態下で重金属解毒のための、使用済みホップ、亜鉛、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)及び(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)又はこれらの組み合わせの使用に関する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の第1実施態様は、必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための組成物を述べる。この場合、該組成物は、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む。
【0020】
第2実施態様では、必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法を述べる。この実施態様では、該方法は、該哺乳動物に、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む組成物を投与することを含む。
【0021】
本発明のさらなる実施態様は、使用済みホップ約0.10〜約10.00g;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;亜鉛約0.10〜約24mg;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む組成物を述べる。
【0022】
他の実施態様は、必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法を述べる。この実施態様では、該方法は、使用済みホップ約0.10〜約10.00g;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;亜鉛約0.10〜約24mg;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む組成物を用いる。
【0023】
必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法は、他の実施態様においても述べる。この場合、該方法は、該哺乳動物に、使用済みホップの治療有効量を含む組成物を投与することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオンの化学構造の図解である。
【図2】図2は、3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンの化学構造の図解である。
【図3】図3は、指示した試験化合物によって4時間処理したHepG2細胞の核画分中のNrf−2のウェスターンブロット分析を表す。式DF−SHは、使用済みホップ、1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン(クルクミン)、3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン(アンドログラフィス)、ρジヒドロイソα酸(RIAA)混合物及び亜鉛の組み合わせ(525:30:30:4:1)である。
【図4】図4は、指示した試験化合物によって4時間処理したHepG2細胞の核画分中のNrf−2のウェスターンブロット分析を表す。式3成分は、イソα酸(IAA)、1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン(クルクミン)、及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン(アンドログラフィス)(1:1:1)の組み合わせである。
【図5】図5は、亜鉛(1.667mg);3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン(50mg);1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン(50mg);使用済みホップ(875mg)及びρジヒドロイソα酸混合物(6.667mg)(1錠あたり)を含む試験製剤の投与後の被験者におけるメタロチオネインmRNAレベルの増強された誘導をグラフによって示す。
【図6】図6は、亜鉛(1.667mg);3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン(50mg);1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン(50mg);使用済みホップ(875mg)及びρジヒドロイソα酸混合物(6.667mg)(1錠あたり)を含む試験製剤の投与後の被験者における、代替プライマーを用いて測定した、メタロチオネインmRNAレベルの増強された誘導をグラフによって示す。
【図7】図7は、臨床的に重要な金属の尿中排泄に及ぼす試験製剤の効果をグラフによって示す。は排泄の検出可能な増加を示す。
【図8】図8は、非臨床的に重要な金属の尿中排泄に及ぼす試験製剤の効果をグラフによって示す。
【図9】図9は、栄養素の尿中排泄に及ぼす試験製剤の効果をグラフによって示す。は排泄の検出可能な増加を示す。
【0025】
発明の詳細な説明
本発明は、哺乳動物における非急性状態下で重金属解毒を促進するための組成物と方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、非急性状態下で重金属解毒のための、使用済みホップ、亜鉛、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)及び(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)又はこれらの組み合わせの使用に関する。
【0026】
本明細書に関連した特許、公開出願及び科学文献は、当業者の知識を確立するものであり、あたかも各々が具体的にかつ個別に援用されると表示された場合と同程度にそれらの全体で本明細書に援用される。本明細書に引用した参考文献のいずれかと本明細書の特定の教示との間に何らかの不一致がある場合は、後者を支持して解明すべきである。同様に、言語若しくはフレーズの技術分野で理解される(art-understood)定義と本明細書で具体的に教示する該言語若しくはフレーズの定義との間に何らかの不一致がある場合は、後者を支持して解明すべきである。
【0027】
本明細書で用いる技術的及び科学的用語は、他に定義しない限り、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味を有する。本明細書では、当業者に知られた、種々な方法論及び物質を参照する。組み換えDNAテクノロジーの一般原理を述べる標準的参考資料は、Sambrook et ah, Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, New York (1989); Kaufman et ah, Eds., Handbook of Molecular and Cellular Methods in Biology in Medicine, CRC Press, Boca Raton (1995); McPherson, Ed., Directed Mutagenesis: A Practical Approach, IRL Press, Oxford (1991)を包含する。薬理学の一般原理を述べる標準的参考資料は、Goodman と GilmanのThe Pharmacological Basis of Therapeutics, 1lth Ed., McGraw Hill Companies Inc., New York (2006)を包含する。
【0028】
本明細書及び添付特許請求の範囲において、単数形は、前後関係が明確に別なように指示しない限り、複数の対象(referents)を包含する。本明細書で用いる限り、単数形(“a”、“an”及び“the”)は、具体的には、前後関係が明確に別なように指示しない限り、それらが指示する用語の複数形をも包含する。さらに、本明細書で用いる場合に、具体的に別なように指定しない限り、言語“又は(or)”は“及び/又は(and / or)”の“包括的(inclusive)”意味で用いられ、“二者択一(either / or)”の“排他的(exclusive)”意味で用いられるのではない。用語“約(about)”は、本明細書では、大体、ほぼ大ざっぱに言って(roughly)又はおよそ(around)を意味するために(to mean approximately, in the region of ,roughly, or around) 用いられる。用語“約”は数的範囲(numerical range)と共に用いられる場合に、この用語は、表示された数値の上下の境界を拡大することによって、該範囲を調節する。一般に、本明細書では、“約”なる用語は、指定数値を20%の偏差によって上下に調節するために用いられる。
【0029】
本明細書で用いる限り、変数の数的範囲の列挙は、その範囲内の数値のいずれかと等しい変数によって実施することができる。したがって、本質的に個別である変数に関して、該変数が該数値範囲(該範囲の末端点を包含する)の任意の整数値(any integer value)に等しいことが可能である。同様に、本質的に連続的である変数に関して、該変数が該数値範囲(該範囲の末端点を包含する)の任意の実数値(any real value)に等しいことが可能である。1例として、0〜2の値を有すると記載される変数は、本質的に個別である変数に関しては0、1又は2であることができ、本質的に連続的である変数に関しては0.0、0.1、0.01、0.001又は任意の他の実数であることができる。
【0030】
本明細書の以下では、本発明の特定の実施態様を詳細に参照する。これらの特定の実施態様に関連して、本発明を説明するが、このような特定の実施態様に本発明を限定することが意図されないことは理解されるであろう。これに反して、添付特許請求の範囲によって定義される本発明の要旨及び範囲内に包含されうるように、代替物、改良及び同等物を網羅することが意図される。以下の記載では、本発明を完全に理解してもらうために、多くの特定の詳細を述べる。本発明は、これらの特定の詳細の一部若しくは全てが無くても実施することが可能である。他の場合には、本発明を不必要に分かりにくくしないように、周知のプロセス操作は詳述していない。
【0031】
本発明の実施には、当業者に知られた、任意の適当な物質及び/又は方法を用いることができる。しかし、好ましい物質及び方法を記載する。下記の説明及び実施例において言及する方法、試薬などは、特に断りのない限り、商業的供給源から入手可能である。
【0032】
本発明の第1実施態様は、必要な状態にある哺乳動物における重金属解毒を促進するための組成物であって、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む組成物を述べる。
【0033】
この実施態様の1態様では、該組成物はさらに、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルプロパノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物を含む。
【0034】
該実施態様のさらなる態様では、該組成物はさらに、(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物を含む。
【0035】
この実施態様のさらに別の態様では、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む組成物を述べる。
【0036】
この実施態様の幾つかの態様では、該組成物はさらに、コーティング(coatings)、等張性吸収遅延剤(isotonic and absorption delaying agents)aruko-ru、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、甘味剤、吸収剤、界面活性剤、及び乳化剤から成る群から選択される、製薬的に受容される賦形剤を含む。他の態様では、該組成物はさらに、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪及び炭水化物から成る群から選択される1つ以上のメンバーを含む。
【0037】
本明細書で用いる限り、“重金属解毒を促進する”とは、解毒酵素産生を誘導する、既存の解毒酵素の酵素活性を増強する、又は解毒酵素阻害剤を抑制することを意味する。解毒酵素の代表的で非限定的な例は、アルコールスルホトランスフェラーゼ、アミンN−メチルトランスフェラーゼ、アミンO−スルホトランスフェラーゼ、アリールアミンN−アセチルトランスフェラーゼ(NAT−2)、カテコールO−メチルトランスフェラーゼ、システイン共役βリアーゼ、システインN−アセチルトランスフェラーゼ、グリシンアシルトランスフェラーゼ、グルタメートアシルトランスフェラーゼ、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、ヘムオキシゲナーゼ−1、ヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ、ミクロソームエポキシドヒドロラーゼ(mEH)、メタロチオネイン、NAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(NQO1)、フェノールO−メチルトランスフェラーゼ、フェノールスルホトランスフェラーゼ、ローダネーゼ、チオールS−メチルトランスフェラーゼ、チオールトランスフェラーゼ、及びUDP−グルクロノシルトランスフェラーゼ(UDP−GT)を包含する。
【0038】
この明細書で用いる限り、移行句(a transitional phrase)又は請求項の主文(the body of the claims)のいずれにおいても、“含む(comprise(s))”及び“含むこと(comprising)”なる用語は、制限のない意味を有すると解釈すべきである。即ち、これらの用語は、“少なくとも有する(having at least)”又は“少なくとも包含する(including at least)”なるフレーズと同意語として解釈すべきである。“含む”なる用語は、プロセスに関連して用いる場合には、該プロセスが列挙した工程を少なくとも包含するが、付加的な工程をも含みうることを意味する。“含む”なる用語は、化合物又は組成物に関連して用いる場合には、該化合物又は組成物が列挙した特徴(features)又は成分(components)を少なくとも包含するが、付加的な特徴又は成分をも含みうることを意味する。
【0039】
本明細書で用いる限り、“化合物”は、それらの化学構造、化学名又は一般名のいずれかによって同定することができる。化学構造と化学名又は一般名が不一致である場合には、化学構造が該化合物の同定の決定詞(determinative of the identity)である。本明細書に述べる化合物は、1つ以上のキラル中心及び/又は二重結合を含有することができるので、例えば、二重結合異性体(即ち、幾何異性体)、エナンチオマー又はジアステレオマーのような、立体異性体として存在しうる。したがって、本明細書に描写する化学構造は、立体異性体的に純粋な形(例えば、幾何学的に純粋な、エナンチオマー的に純粋な又はジアステレオマー的に純粋な)とエナンチオマー及び立体異性体混合物を含めた、例示した若しくは同定した化合物の全ての可能なエナンチオマー及び立体異性体を包含する。エナンチオマー及び立体異性体混合物は、当業者に周知の分離手法又はキラル合成手法を用いて、それらの成分のエナンチオマー又は立体異性体に分解することができる。化合物は、エノール形、ケト形及びそれらの混合物を含めた、幾つかの互変異性型(tautomeric forms)でも存在することが可能である。したがって、本明細書に描写した化学構造は、例示した若しくは同定した化合物の全ての可能な互変異性型を包含する。記載した化合物は、1個以上の原子が天然に通常見出される原子量とは異なる原子量を有する同位体標識化合物をも包含する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例は、非限定的に、H、H、13C、14C、15N、18O、17O等を包含する。化合物は非溶媒和形並びに溶媒和形(水和形を含む)で及びN−オキシドとして存在しうる。一般に、化合物は水和形、溶媒和形又はN−オキシドであることができる。ある一定の化合物は、多重結晶形又は非晶質形で存在しうる。さらに、コンジナー(congeners)、類似体、加水分解産物、代謝産物及び化合物の前駆体又はプロドラッグも本発明の範囲内で考えられる。一般に、特に指定しない限り、全ての物理的形態が本明細書で考慮される使用に対して同等であり、本発明の範囲内であると意図される。
【0040】
本発明による化合物は、塩として存在することができる。特に、該化合物の製薬的に受容される塩が考慮される。本発明の“製薬的に受容される”塩は、本発明の化合物と、該化合物と塩(例えば、“Mg”又は“Mag”として本明細書に表示するマグネシウム塩)を形成する酸又は塩基のいずれかとの組み合わせであり、治療を受ける状態にある対象(a subject under therapeutic conditions)によって受容される。一般に、本発明の化合物の製薬的に受容される塩は、1以上の治療指数(最低中毒量の、最低治療有効量に対する比率)を有する。当業者は、最低治療有効量が対象毎に及び適応症毎に異なり、したがって、それ相応に調節されることを認識するであろう。
【0041】
本発明による組成物は、周知の製薬的に受容されるキャリヤー(希釈剤と賦形剤を包含する)のいずれかと共に製薬的に受容されるビヒクル中で任意に処方される(Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Ed., Gennaro, Mack Publishing Co., Easton, PA 1990 and Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Lippincott, Williams & Wilkins, 1995を参照のこと)。本発明の組成物の作製に用いられる製薬的に受容されるキャリヤー/ビヒクルの種類は、哺乳動物への該組成物の投与形式に依存して変化するが、一般には、製薬的に受容されるキャリヤーは生理的に不活性であり、無害である。本発明による組成物の製剤は、2種類以上(more than one)の本発明の化合物、並びに治療される症状/状態の治療に有用な、任意の他の薬理学的に活性な成分を含有することができる。 “製薬的に受容される(pharmaceutically acceptable)”なる用語は、組成物の他の成分と相容性(compatible with the other ingredients)であり、該組成物の受益者に有害な影響を及ぼさないという意味で用いられる。
【0042】
本明細書で用いる限り、“ホップ(hop)”又は“ホップ類(hops)”は、細菌作用を防止し、ビールに特有の苦い味を与えるためにビール醸造工業で用いられる、苦い芳香油を含有するフムルス属(genus Humulus)の毬果植物(plant cones)を意味する。用いるホップがフムルス・ルプルス(Humulus lupulus)に由来することがより好ましい。
【0043】
“治療有効量”なる用語は、求められた治療結果の達成に有効な組成物量での治療を表示するために用いられる。さらに、熟練した人(one of skill)は、本発明の化合物の治療有効量を、微調整によって及び/又は本発明の2種類以上の組成物(more than one composition of the invention)の投与によって、或いは本発明の組成物を別の組成物又は化合物と一緒に投与することによって、低下させる又は増加させることができることを認識するであろう。例えば、Meiner, C. L., "Clinical Trials: Design, Conduct, and Analysis," Monographs in Epidemiology and Biostatistics, Vol. 8 Oxford University Press, USA (1986)を参照のこと。それ故、本発明は、特定の哺乳動物に特有の、特定の必要条件(exigencies)に合わせて投与/治療を調整する方法を提供する。下記実施例に例示するように、治療有効量は、例えば、比較的低い量から始めて、有益な効果を同時に評価しながら、徐々に増量することによって経験的に容易に決定することができる。
【0044】
本明細書で用いる限り、“使用済みホップ”なる用語は、(1)ホップ植物産生物を溶媒に暴露する、(2)ホップ植物産生物から溶媒を分離する、そして(3)該溶媒を排除することから得られる固体と親水性残渣を意味する。典型的な溶媒は、非限定的に、CO、水、有機溶媒(例えば、アルコール)又はこれらの混合物を包含しうる。
【0045】
1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオンは、図1に図解して示す。本明細書で用いる限り、“1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン”は、クルクミン(クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)の根茎から単離された、黄色に色付いた画分(yellow pigmented fraction))を意味する。クルクミノイドが重要な有効成分であると見なされ、クルクマ・ロンガの生物学的活性の根拠であると考えられる。これらの主要な活性は抗炎症性であるが、クルクミノイドは、その上、酸化防止性、抗アレルギー性、創傷治癒性、抗痙攣性、抗菌性及び抗腫瘍性活性を有すると報告されている。
【0046】
3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンは、図2に図解して示す。本明細書で用いる限り、“3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン”は、アンドログラホリド/アンドログラフィス、ジテルペンラクトンを意味する。例えばアンドログラホリドのような、ジテルペンラクトン種は植物中に一般に見出され、それらの抗炎症特性のために用いられている。それらの作用機序は、(i)マスト細胞からのヒスタミン放出の阻害又は(ii)リポキシゲナーゼ及びシクロオキシゲナーゼ活性の阻害とそれによるアラキドン酸カスケード中に産生される抗炎症因子の合成の低減によると考えられる。
【0047】
本明細書で用いる限り、“還元イソα酸”とは、ホップ植物産物から単離され、その後に異性化され、還元されたα酸を意味し、シス及びトランス形を包含する。還元イソα酸(RIAA)の例は、非限定的に、ジヒドロイソα酸、より具体的には、ρジヒドロイソα酸(表1)、テトラヒドロイソα酸(表2)、及びヘキサヒドロイソα酸(表3)と、それらの誘導体を包含する。“ρ(Rho)”は、還元が4−メチル−3−ペンテノイル側鎖におけるカルボニル基の還元であるような還元イソα酸を意味する。
【0048】
表1
ρジヒドロイソα酸
【0049】
【表1】

【0050】
【表2】

【0051】
【表3】

【0052】
【表4】

【0053】
表2
テトラヒドロイソα酸
【0054】
【表5】

【0055】
【表6】

【0056】
表3
ヘキサヒドロイソα酸
【0057】
【表7】

【0058】
【表8】

【0059】
【表9】

【0060】
【表10】

【0061】
本明細書で用いる限り、“誘導体(derivatives)”又は“誘導された(derived from)”物(matter)なる用語は、構造的に別の物質に関連し、それから理論的に得ることが可能な化学物質、即ち、別の物質から製造することができる物質を意味する。誘導体は、化学反応によって得られる化合物又は新規な化学合成によって得られる化合物を包含することができる。Verzele, M. and De Keukeleire, D., Developments in Food Science 27: Chemistry and Analysis of Hop and Beer Bitter Acids,Elsevier Science Pub. Co., 1991 , New York, USAを参照のこと、この文献は、ホップ化学の詳細な考察に関して、その全体で本明細書に援用される。
【0062】
本発明の第2実施態様は、哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法であって、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む組成物を用いる方法を述べる。
【0063】
この実施態様の1態様では、該方法の該組成物はさらに、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルプロパノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物を含む。
【0064】
該実施態様のさらなる態様では、該方法の該組成物はさらに、(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物を含む。
【0065】
この実施態様のさらに別の態様では、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、該方法の組成物を述べる。
【0066】
この実施態様の幾つかの態様では、用いる組成物はさらに、コーティング、等張性吸収遅延剤、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、甘味剤、吸収剤、界面活性剤、及び乳化剤から成る群から選択される製薬的に受容される賦形剤を含む。他の態様では、該方法の該組成物はさらに、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、及び炭水化物から成る群から選択される、1つ以上のメンバーを含む。
【0067】
本発明の方法は、本発明の方法の利点を経験することができる、任意の哺乳動物による使用を目的とする。このような哺乳動物のなかで最も重要であるのはヒトであるが、本発明をこのように限定する意図はなく、本発明は獣医学的使用にも適用可能である。したがって、本発明によると、“哺乳動物”又は“必要状態にある哺乳動物”はヒト並びに非ヒト哺乳動物、特に、家畜(非限定的に、ネコ、イヌ及びウマを含む)を包含する。
【0068】
本発明の第3実施態様では、使用済みホップ約0.10〜約10.00g;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;亜鉛約0.10〜約24mg;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む組成物を述べるが、本発明のさらなる実施態様は、哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法であって、使用済みホップ約0.10〜約10.00g;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;亜鉛約0.10〜約24mg;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む組成物を用いる方法を述べる。
【0069】
本発明のさらなる実施態様は、使用済みホップの治療有効量を含む組成物を用いる、哺乳動物における重金属解毒を促進する方法を述べる。
【0070】
下記実施例は、本発明のある一定の好ましい実施態様をさらに説明することを意図し、本質的に限定ではない。当業者は、単なるルーチンの実験を用いて、本明細書に記載する、特定の物質及び手段の数多くの同等物を認識するであろう、又は確認することができるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0071】
【実施例1】
【0072】
解毒酵素活性に対する試験化合物の効果
物質: 全ての試験化合物は、Metagenics Inc(San Clemente,CA)によって提供された。試験化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製して、−20℃において貯蔵した。スルホラファン、グルタチオン及び1−クロロ2,4−ジニトロベンゼン(CDNB)はSigma Chemicals(St.Louis, MO)から購入した。他の一般的化学物質は全て、分析等級であった。
【0073】
細胞培養と処理: ラット肝臓細胞系RL−34は、ジャパン・ヘルス・サイエンス・ファンデーション(Japan Health Science Foundation)(Tokyo,Japan)から購入した。細胞は、5%熱不活化FBS、100IUペニシリン、及び100μg/mlストレプトマイシンを補充したDMEM培地中に対数期中(in log phase)維持した。ヒト肝臓細胞系HepG2はATCC(Manassas,VA)から購入した。細胞は、10%熱不活化FBS、100IUペニシリン、及び100μg/mlストレプトマイシンを補充したMEM培地中に対数期中維持した。
【0074】
RL−34細胞における酵素活性: 細胞を6ウェル・プレートにおいて3x10細胞/ウェルの密度で継代培養した。翌日、DMSO中の試験化合物を最終0.1%DMSO濃度で加えた。37℃の加湿インキュベーター中で細胞を試験化合物と共に2日間インキュベートし、その後、該細胞を溶解させて、酵素活性に関して分析した。試験化合物による処理後に、細胞をPBS0.5mlによって2回洗浄して、全ての残留液体を除去した。細胞を溶解させるために、バッファーD(2mM EDTA中0.8%ジギトニン)150μlを各ウェルに加えて、室温において15分間インキュベートした。細胞溶解物を10,000rpmにおいて10分間遠心分離した。細胞溶解物を含有する上清を96ウェルプレートに移し入れた。ビシンコニン酸キット(Sigma,St.Louis,MO)を用いてタンパク質測定を行なった。全ての酵素活性アッセイには、等しいタンパク質濃度を用いた。
【0075】
GST活性アッセイ: GST酵素を含有する細胞溶解物(20μl)を、UV平底96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに加えた。反応バッファー(300μl)を各ウェルに加えて、100mM KPO中で8mMグルタチオン及び3.2mM CDNBの最終濃度を得た。CDNBの酵素的転換を340nmにおいて3分間にわたって測定して、GST活性率(a rate of GST activity)を決定した(Apati, P., et al., J Pharm Pharmacol, 58(2): 251-6, 2006, and Habig, W.H., MJ. Pabst, and W.B. Jakoby, J Biol Chem., 249: 7130-9, 1974)。
【0076】
NADPHキノンオキシドレダクターゼ・アッセイ(NQO1): NQO1活性を分析するために、NQO1酵素を含有する細胞溶解物20μlを平底96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに加えた。反応バッファー(200μl)を各ウェルに加えて、25mM Tris−HCl(pH7.4)、5μM FAD、1mM G6P、30μM NADP、2U/ml G6PDH、0.06%BSA、725μM MTT及び50μMメナジオンの最終濃度を得た。610nmにおけるMTTの還元を3分間後に測定して、NQO1活性の誘導を判断した(Feng, R., et al., J Biol Chem, 280(30): 27888-95, 2005.及び Prochaska, HJ. and A.B. Santamaria, Anal Biochem., 169: 328-36, 1988)。NQO1活性の誘導をビヒクル対照に比べた処理物の比率(the ratio of treated over vehicle control)として測定した。
【0077】
レポーターと発現プラスミドとの同時トランスフェクション: ヘムオキシゲナーゼ・レポーターの構築は既に記載されている(Gong, P., et al., Arch Biochem Biophys, 405(2): 265-74, 2002)。InvitrogenからのLipofectamine 2000 トランスフェクション試薬を用いて、製造者のプロトコルに記載されている方法によって、トランスフェクションを行なった。HepG2細胞は96ウェルホワイトプレートにおいて、血清及び抗生物質を含まないMEM培地中5x10細胞/ウェルの密度で継代培養した。翌日、HO−1レポーター構築体をpRL−TKと共に(2:1の比率での総DNA0.2μg)、opti−MEM25μl中で希釈し、穏やかに混合する。Lipofectamine 2000(0.5μl)をopti−MEM25μl中で希釈し、室温において5分間インキュベートする。次に、希釈済みDNAを希釈済みLipofectamine 2000と一緒にし、穏やかに混合して、室温において20分間インキュベートする。細胞を上記複合体50μlと共に、37℃の加湿インキュベーター内で6時間インキュベートした。6時間インキュベートした後に、血清及び抗生物質を含まないMEM培地100μlを加えて、18時間インキュベートした。培地を捨てて、DMSO中の試験化合物を最終0.1%DMSO濃度で24時間加えた。RenillaルシフェラーゼをコードするプラスミドpRL−TKを各トランスフェクションの内部対照として用いた。
【0078】
ルシフェラーゼ活性: トランスフェクション後2日目に、細胞をリン酸塩緩衝化生理食塩水によって洗浄して、製造者のプロトコル(Promega)に従ってDual Luciferaseレポーターアッセイ系からの受動的溶解バッファー中で溶解させた。最初に、細胞溶解物をホタルルシフェラーゼ活性に関して、基質LARII(100μl)を用いて分析した。次に、Stop&GLO試薬(100μl)を加えて、ホタルルシフェラーゼ活性をクエンチして、Renillaルシフェラーゼを活性化し、これも測定した。該アッセイはPerkinElmerルミノメーター内で実施して、相対的ルシフェラーゼ活性を次のように算出した:Renillaルシフェラーゼ活性(単位)100,000、ホタルルシフェラーゼ活性(単位)3。トランスフェクションの各セットを3回繰り返した。
【0079】
定量的PCR: HepG2細胞を6ウェル・プレートにおいて3x10細胞/ウェルの密度で継代培養した。翌日、DMSO中の試験化合物を最終0.1%DMSO濃度で加えた。37℃の加湿インキュベーター中で細胞を試験化合物と共に8時間インキュベートした。その後、製造者の使用説明書に従ってTRI試薬(Sigma Chemicals)を用いて、遺伝子発現分析のために、mRNAを精製した。mRNAの精製後に、QPCR分析に用いるために、cDNAテンプレートを作製した。これはOmniscript RTキット(Qiagen, Valencia, CA)によってTechgene サーモサイクラー(thermocycler)(Techne, Burlington, NJ)内で37℃において60分間行なって、出発mRNA2μgを含む反応20μlを得た。ブラインド・サンプル(blinded sample)を、Center for Functional Genomics, University at Albany (Renesselaer, NY)のDr. John Tineに送った。定量的PCRは、Taqman(登録商標)化学とΔΔCt定量化を用いて行なった。アッセイは、総RNA20ng/ウェルと内部対照としてのGADPHを用いて3通りに行なった。分析した残りの5遺伝子は、GSTA1、NQO1、HMOX1及び2系列のメタロチオネイン、hMT1&2とhMT1&2altであった。メタロチオネイン遺伝子発現のプロトコルは、Aydemir et alによる論文(Proc Natl Acad Sci U S A, 103(6): 1699-704, 2006)から採用した、この場合、2つのフォワード・プライマー、2つのリバース・プライマー及び2つのTaqman(登録商標)プローブの組み合わせは、MT1H、−1H−like、−1G、−1L、1E、−1A及びMT2に適合した。
【0080】
ウェスターン・ブロット検出: HepG2細胞を上記のとおりに培養して、試験化合物を4時間にわたって加え、その後、細胞を溶解させ、核画分を単離した(Dignam, J. D., R.M. Lebovitz, and R.G. Roeder, Nucleic Acids Res, 11(5): 1475- 89, 1983)。総タンパク質濃度を、ビシンコニン酸キット(Sigma)を用いて測定した。総細胞溶解物(総タンパク質60μg)を電気泳動させ、Nrf−2の検出は、4℃における一晩の一次抗体インキュベーションを用いて行なった(Santa Cruz Biotechnology, Inc, Santa Cruz, CA)。ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼに連結した二次抗体を1時間インキュベートし(GE Healthcare, Piscataway, NJ)、その後、強化化学発光(ECL)系を用いて、タンパク質を可視化した。Kodak Molecular Imaging Software v.4.0 (Eastman Kodak Company, Rochester, NY)を用いて、デンシトメトリーを行なって、該バンドの正味強度を測定した。
【0081】
統計分析: GST及びNADPHキノンレダクターゼアッセイ活性の誘導を、ビヒクル(DMSO)対照に比較した試験化合物による処理の比率として測定した。GST及びNQO1活性を同等なタンパク質に対して規準化した。各状態に対して最低2ウェルを用いた。ヘムオキシゲナーゼ・プロモーター活性の誘導を、ビヒクル対照に比較した試験化合物による処理の比率として測定した。ルシフェラーゼ活性を対照としてのRenillaルシフェラーゼ活性によって規準化した。各状態に対して最低4ウェルを用いた。データは、3回の独立した実験の平均値を表す(SEM)。
【0082】
結果
酵素活性: スルホラファンは、Nrf−2の既知活性化剤であり、酵素活性アッセイにおける対照として用いた。科学文献の慣習によると、DMSO対照に比較して試験化合物による活性の20%誘導は、活性と見なされる。GST活性(表4)は、RL−34細胞系において、スルホラファン(3μg/ml)、アンドログラフィス(25μg/ml)、キサントフモール(1μg/ml)、プルーン(20μg/ml)、ウィタニア(20μg/ml)、オステオシン(20μg/ml)、MCHA(20μg/ml)及びArthred Porcine(20μg/ml)によって≧20%誘導された。NQO1酵素活性(表5)は、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)(5μg/ml)、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)(25μg/ml)、キサントフモール(1μg/ml)、スルホラファン(3μg/ml)、ウィタニア(20μg/ml)、13C(25μg/ml)、レスベラトロール(Resveratrol)(20μg/ml)、Milk Thistle(25μg/ml)、IAA(5μg/ml)、Pomegranite(25μg/ml)、パルテノライド(20μg/ml)、アムラ(20μg/ml)、オレアノール酸(25μg/ml)、DIM(25μg/ml)、ケルセチン(20μg/ml)、ベルベリン(20μg/ml)、シナモン(25μg/ml)、Puerariae(20μg/ml)、Wasabia Rhizome(25μg/ml)、クレソン(25μg/ml)、エピメジウム(20μg/ml)、クロロゲン酸(25μg/ml)、Abelmoschus(20μg/ml)、Bonistein(20μg/ml)、ペパーミント(25μg/ml)、ブルーベリー(25μg/ml)、Picrorhiza(25μg/ml)、Wasabia Powder(25μg/ml)、HHIAA(5μg/ml)、オステオシン(20μg/ml)、Dandelion(25μg/ml)、グリーン・コーヒー(25μg/ml)及びTHIAA(5μg/ml)によって≧20%誘導された。
【0083】
表4
RL−34細胞系におけるGST酵素活性に関する試験化合物のスクリーニング
【0084】
【表11】

【0085】
式DF−SHは、使用済みホップ、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)、ρイソα酸及び亜鉛(525:30:30:4:1)の組み合わせである。
【0086】
表5
RL−34細胞系におけるNQO−1酵素活性に関する試験化合物のスクリーニング
【0087】
【表12】

【0088】
式DF−SHは、使用済みホップ、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)、ρイソα酸及び亜鉛(525:30:30:4:1)の組み合わせである。
【0089】
HO−1転写活性化: ヘムオキシゲナーゼは、ヘムオキシゲナーゼ遺伝子上のAREとMRE結合部位の活性化によりNrf−2とMTF−1の両転写因子によって調節される。スルホラファン(Nrf−2転写因子の活性化のための既知化合物)は、HepG2細胞系におけるヘムオキシゲナーゼ・プロモーター活性を誘導する(表6)。DMSO対照に比較して試験化合物による活性の30%誘導は、活性と見なされる。試験化合物(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)、キサントフモール、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)抽出物、スルホラファン、IAA、オレアノール酸、緑茶カテキン、Milk thistle、ターミナリン、ZnCl、ガーリック、アムラフルーツ抽出物及びシナモン粉末は、ヘムオキシゲナーゼ・プロモーター活性の発現を誘導した。
【0090】
表6
HepG2細胞系における試験化合物によるヘムオキシゲナーゼ(HO−1)ルシフェラーゼ・レポーターの活性化
【0091】
【表13】

【0092】
遺伝子発現: 分析した遺伝子の相対的発現(RE)をGAPDHに比較して報告した。対照細胞に対する相対的発現を知るために、処理の、DMSO対照平均RE値に対する比率を全てのサンプルに関して算出した。hMT1&2とhMT1&2altの平均値を算出して、MT1,2として表現した。GSTA1とNQO1の平均値を算出して、第II相遺伝子誘導として表現した。メタロチオネイン(MT1,2)、ヘムオキシゲナーゼ(HMOX1)及び第II相酵素(GSTA1とNQO1)に関する平均遺伝子発現を表7に示す。対照として、CdClはMTとHMOX1の両方を誘導することが判明したが、第II相を増加させることはできなかった。或いは、スルホラファンは第II相とHMOX1を増加させたが、MTを増加させなかった。第II相を≧20%(順序で)増加させた試験化合物は、アンドログラフィス、IAA及びクルクミンを包含する;HMOX1はクルクミン、アンドログラフィス、フューカス・メッシュ(fucus mesh)、ギムノゴングルス(gymnogongrus)、IAA、及びキサントフモールを包含する;MTはオレアノール酸、フューカス・メッシュ、キサントフモール、及びギムノゴングルスを包含する。
【0093】
表7
試験化合物による処理後のHepG2細胞における遺伝子発現(示した値はμg/mlである)
【0094】
【表14】

【0095】
3C式は、IAA、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)及び(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)の等しい割合での組み合わせである。SH式は、使用済みホップ、ρイソα酸、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)及び亜鉛(525:4:30:30:1)の組み合わせである。灰色の陰影は1回のみの反復実験であることを意味する。
【0096】
Nrf−2転座: 細胞質から核へのNrf−2転座が、生体異物(xenobiotics)及び酸化防止剤による処理によって生じることが判明している(Chan, J. Y. and M. Kwong, Biochim Biophys Acta, 1517(1): 19-26, 2000,及び Chan, K., et al., Proc Natl Acad Sci U S A, 93(24): 13943-8, 1996)。図3と4に見られるように、試験化合物によって処理したHepG2細胞の核画分中に4時間後にNrf−2が観察された。対照として、スルホラファンはNrf−2核転座の劇的な増加を示した。使用済みホップ、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)、(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)、ρイソα酸及び亜鉛(525:30:30:4:1)の組み合わせと、IAA、(1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン)(クルクミン)及び(3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン)(アンドログラフィス)(1:1:1)の組み合わせも、Nrf−2の核への顕著な転座を示した。
【実施例2】
【0097】
メタロチオネインmRNA産生に対する試験製剤の効果
この実験は、金属解毒及び排除のバイオマーカーに対する特有の栄養補給組み合わせ(unique nutraceutical combination)の効果を研究する試験であった。
【0098】
9人の被験者を募集して、14日間追跡調査した。通院1回目(Visit 1)に、基底評価を得た。その後直ちに、亜鉛(1.667mg);3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン(50mg);1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン(50mg);使用済みホップ(875mg)及びρジヒドロイソα酸混合物(6.667mg)(1錠当たり)を含む試験製剤による処理を開始して、10日間続けた。
【0099】
通院2回目(Visit 2)(3日目)、通院3回目(Visit 3)(6日目)、通院4回目(8日目)、通院5回目(10日目)、及び通院6回目(14日目)に臨床評価を行なった。通院6回目は、処理停止の4日間後であった。通院1回目と5回目には、完全血球数、総合メタボリックパネル(comprehensive metabolic panels)及びγグルタミルトランスフェラーゼを包含する基本安全性検査値(basic safety labs)を得た。効力の終点は、メタロチオネイン1と2のメッセンジャーRNAレベル(遺伝子アップレギュレーションを表す)を包含し、有害な及び栄養素の微量元素(toxic and nutrient trade elements)の尿中排泄を刺激しなかった。
【0100】
ヒト血液サンプル中のメタロチオネインmRNA測定値の推定は、次のように行なった:
RNA抽出: 採取後に、全血2mlにRNAlater(Ambion, Austin, TX)5mlを混合した。RNA抽出は、RiboPure Blood RNA単離キット(Ambion, Austin, TX)によって製造者の仕様書に従って行なった。RNAをNanodrop分光光度計(Nanodrop Technologies, Wilmington, DE)によって定量した。
【0101】
逆転写酵素アッセイ: RETROscript一本鎖合成キット(Ambion, Austin, TX)を用いて、RNAを一本鎖cDNAに転化させ、製造者仕様書に従ってoligo−dTによってプライミングした(primed with oligo-dT)。
【0102】
プライマーとプローブ: 内在性対照として用いたGAPDH発現を定量するためのTaqman遺伝子発現アッセイは、Applied Biosystems (Foster City, CA; assay Hs99999905_ml)から入手した。ヒトメタロチオネインをターゲットとする、Taqmanに基づくアッセイのためのプライマーとプローブは、既に述べられている(Aydemir TB, Blanchard RK, and Cousins RJ, 2006. Zinc supplementation of young men alters metallothionein, zinc transporter, and cytokine gene expression in leukocyte populations. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103, 1699-1704)。フォワード・プライマーとリバース・プライマー、5‘−FAMと3’−TAMRAで標識したHPLC精製Taqmanプローブは、Operon Biotechnologies, Inc (Huntsville, AL)から入手した。
【0103】
これらの試薬の配列を以下に示す:
hMTl,2-F 5'- GCACCTCCTGCAAGAAAAGCT
hMTl,2-R 5'- GCAGCCTTGGGCACACTT
hMT1,2-T 5' - FAMCACAGCCCACAGGGCAGCAGGTAMRA
hMTl,2Alt-F 5'- GCACCTCCTGCAAGAAGAGCT
hMTl,2Alt-R 5'- GCAGCCCTGGGCACACTT
hMTl,2Alt-T 5'- FAMACAGCCCACAGGACAGCAGG
定量PCRアッセイ: 2工程のTaqmanに基づくRT−qPCRを行なった。一本鎖cDNAを上記のように合成した。次に、第1実験では、出発RNA20ngに相当するcDNAをqPCR反応に含めた。メタロチオネイン発現を検出するための反応は、1X Taqman Master Mix(Applied Biosystems, Foster City, CA)、400nMのフォワード・プライマーとリバース・プライマー、及び200nMのTaqmanプローブを含有した。GAPDH発現を検出するための反応は、1X Taqman Master Mix(Applied Biosystems)と、1X遺伝子特異的アッセイ試薬を、製造者(Applied Biosystems)による勧告どおりに含有した。全ての反応は3通りに行なった。cDNAテンプレートを含有しない反応を、負の対照として含めた。サンプルのサブセットによる第2実験では、出発RNA100ngに相当するcDNAをqPCR反応に、他の条件は上記と同様にして、含めた。アッセイ間の比較(cross-assay comparison)を可能にするために、両方のアッセイに基準サンプル(reference sample)を含めた。
【0104】
反応プレートをApplied Biosystems 7900HT 配列検出系上で処理した。AmpliTaq Goldポリメラーゼを95℃において10分間活性化して、その後に、95℃における15秒間の変性と、60℃における60秒間のアニーリングと伸長から成る40サイクルを行なった。
【0105】
増幅データをABI Prism SDS 2.1 ソフトウェア(Applied Biosystems)によって分析した。遺伝子発現の相対的定量は、ΔΔCt方法(Winer J, Jung CKS, Shackel I, Williams, PM. 1999.in vitroでの心筋細胞における遺伝子発現をモニターするためのリアルタイム定量的逆転写酵素−ポリメラーゼ連鎖反応の開発と検証。Anal Biochem. 270, 41-49)によって、GAPDH発現を各サンプル内の発現を標準化するための内在性対照として用いて、行なった。
【0106】
結果は、図5と6にグラフによって示して、肝臓解毒メタロチオネインmRNAレベルの尺度の増加における該介入の効力を実証した。
【実施例3】
【0107】
重金属の尿中排泄に対する試験製剤の効果
この試験は、ヒト被験者における重金属の尿中排泄に対する試験製剤の効果を評価するために行なった。
【0108】
試験設計: 試験群と処理計画は、上記実施例2で述べたとおりであった。尿サンプルを回収して、重金属測定をGenova Diagnostics, North Carolina, USAによって、それらの社内方法(in house procedures)に従って行なった。
【0109】
結果: 表8は、被験者(test volunteers)における臨床的に関連のある微量元素の排泄に関して報告する。図7と8は、臨床的に重要な金属(図7)と非臨床的に重要な金属(図8)の排泄に対する試験製剤の結果をグラフによって示す。図7に見ることができるように、試験製剤は、幾つかの重要な金属の排泄を顕著に促進した。図9は、尿中の栄養素排泄に対する試験製剤の結果をグラフによって示す。
【0110】
表8
重金属の尿中排泄
【0111】
【表15】

【0112】
=報告した量は、他に指定しない限り、μg/g(クレアチニン)である。
** =mg/dlとして報告
*** =検出可能なレベルの金属を有した対象に関してのみ表したデータ
ND =検出可能な限界未満

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重金属解毒の促進を必要とする哺乳動物における重金属解毒を促進するための組成物であって、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む組成物。
【請求項2】
(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルプロパノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
該組成物が、コーティング、等張性吸収遅延剤、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、甘味剤、吸収剤、界面活性剤、及び乳化剤から成る群から選択される、製薬的に受容される賦形剤をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
該組成物が、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、及び炭水化物から成る群から選択される1つ以上のメンバーをさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
重金属解毒の促進を必要とする哺乳動物における重金属解毒を促進するための方法であって、使用済みホップ;1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン;亜鉛;及び3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オンから成る群から選択される、少なくとも2つのメンバーの治療有効量を含む組成物を該哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項8】
用いる組成物が、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルプロパノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1R)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−ヒドロキシ−4−メチルペンタ−3−エン−1−イル]−5−(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)−2−(2−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
用いる組成物が、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項10】
用いる組成物が、(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オン;及び(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4−[(1S)−1−ヒドロキシ−4−メチルペンチル]−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)シクロペンタ−2−エン−1−オンから成る群から選択される化合物をさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項11】
用いる組成物が、コーティング、等張性吸収遅延剤、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、甘味剤、吸収剤、界面活性剤、及び乳化剤から成る群から選択される、製薬的に受容される賦形剤をさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項12】
用いる組成物が、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、及び炭水化物から成る群から選択される1つ以上のメンバーをさらに含む、請求項7記載の方法。
【請求項13】
(a)使用済みホップ約0.10〜約10.00g;(b)1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;(c)亜鉛約0.10〜約24mg;及び(d)3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
用いる組成物が、(a)使用済みホップ約0.10〜約10.00g;(b)1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ヘプタ−1,6−ジエン−3,5−ジオン約5〜約1200mg;(c)亜鉛約0.10〜約24mg;及び(d)3−(2−(デカヒドロ−6−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5,8a−ジメチル−2−メチレンナフチル)エチリデン)ジヒドロ−4−ヒドロキシフラン−2(3H)−オン約5〜約1200mgを含む、請求項7記載の方法。
【請求項15】
重金属解毒の促進を必要とする哺乳動物における重金属解毒を促進する方法であって、使用済みホップの治療有効量を含む組成物を該哺乳動物に投与することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−526882(P2010−526882A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508463(P2010−508463)
【出願日】平成20年2月13日(2008.2.13)
【国際出願番号】PCT/US2008/053803
【国際公開番号】WO2008/140842
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(503465937)メタプロテオミクス, エルエルシー (19)
【Fターム(参考)】