説明

針保護デバイスを作成する方法

【課題】針保護デバイスを作成する方法を提供する。
【解決手段】近位端と、鋭利な遠位端と、長手方向軸とを有する針10を提供するステップと、阻止物体キャリア18と、阻止物体3と、前記針10の前記長手方向軸に同軸の内腔とを備える針シールドアセンブリ1を提供するステップであって、前記内腔が、近位端および遠位端を有し、前記阻止物体3が、前記内腔を前記阻止物体3が少なくとも部分的に塞ぐ保護位置と、前記内腔に沿って前記針が摺動することができる非保護位置とから移動可能であるステップと、前記保護位置で前記阻止物体キャリア18内に前記阻止物体3を配置するステップと、前記針10の前記近位端を前記内腔の前記遠位端に挿入するステップと、前記針10が前記阻止物体3を前記保護位置から前記非保護位置に移動させるように、前記針シールドアセンブリ1を移動するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本特許出願は、以下の仮特許出願からの優先権を主張するものであり、特にそれらを参照により組み込む。
米国仮特許出願60/659226−Shielding Apparatus for Locking onto a Needle−2005年3月7日出願;
米国仮特許出願60/659217−Needle Shielding Apparatus with Tubular Needle Cover−2005年3月7日出願;
米国仮特許出願60/659213−Needle Shielding Apparatus with Tether to Needle Hub−2005年3月7日出願
米国仮特許出願60/714954−Blood Collection Device with Needle Shield−2005年9月7日出願
【0002】
[背景]
本特許出願は、脊髄針、静脈内カテーテル導入器、血液採取デバイス、および注射器など、針を使用する医療デバイスに関する。本特許出願は、針ベースのデバイスおよびそのようなデバイスのための針シールドを製造する方法を含む。
【0003】
[発明の概要]
本発明は、針アセンブリを作成する方法を含む。針は、近位端と、鋭利な遠位端と、長手方向軸とを有する。針シールドアセンブリは、阻止物体キャリアと、阻止物体(好ましくはボール)と、針の長手方向軸に同軸の内腔とを設けられる。内腔は、近位端および遠位端を有する。阻止物体は、内腔を阻止物体が少なくとも部分的に塞ぐ保護位置と、内腔に沿って針が摺動することができる非保護位置とから移動可能である。阻止物体は、保護位置で、阻止物体キャリア内に配置される。針の近位端が内腔の遠位端に挿入され、針が阻止物体を保護位置から非保護位置に移動させるように針シールドアセンブリが移動される。
【0004】
ばねが阻止物体を針の長手方向軸に向けて偏倚するように、阻止物体キャリアにばねが取り付けられる。デバイスがカテーテル導入器アセンブリである場合、カテーテル管は、針を覆って装着される。カテーテルアダプタは、針シールドアセンブリにスナップ留めされる。針シールドアセンブリの少なくとも一部分が、カテーテルアダプタ内部に配置される。阻止物体は、好ましくはボールであり、しかしローラなど非球形物体であってもよい。
【0005】
阻止物体キャリアは、好ましくは、保護位置で、針の長手方向軸からオフセットされた位置に阻止物体を保持する。針シールドアセンブリの少なくとも一部分が、カテーテルアダプタ内部に配置される。
【0006】
カテーテル導入器アセンブリを製造する方法も開示される。ポリマー管が押出成形され、針ハブに対して摺動するように針ハブに取り付けられる。カテーテルアセンブリが、針に配置される。本発明のさらなる方法では、第2のポリマー管が押出成形され、針ハブに固定される。第1および第2のポリマー管は同心である。ポリマー管を押出成形するステップは、ポリマー管に補強材を提供するステップを含むことがある。ポリマー管および補強材は、共押出成形されることがある。
【0007】
別の方法は、ポリマー管を押出成形するステップと、針ハブおよび針をポリマー管の遠位端に固定するステップと、針にカテーテルアセンブリを配置するステップとに関わる。ポリマー管は、第2の実質的に平行なポリマー管を有することがあり、それによりポリマー管は、複数の内腔を備える。
【0008】
本発明のこれらおよびその他の特徴を、より詳細に以下に説明する。
【0009】
[詳細説明]
以下は、カテーテル導入器、注射器、および他の針ベースのデバイスに適用するときの本発明の実施形態の説明である。本発明の範囲を限定することは意図されていない。
【0010】
本発明は、カテーテル導入器、注射器、翼付針、およびヒューバー針など様々な針ベースのデバイスに適用されることがある。ほとんど全ての場合に、針を保護することは、針シールドを提供すること、および針シールドが針の鋭利な遠位端から外れて、または近位方向に移動して、それにより鋭利な遠位端を再び露出することがないように保証することに関わる。したがって、針が保護された後に、何らかの種類の1つまたは複数の係止機構が、シールドの遠位および近位方向移動を防止しなければならない。
【0011】
本発明では、シールドの近位方向移動は、図1A、B、およびC、ならびに図2に示されるアセンブリによって防止される。アセンブリ1は、長手方向軸11と、外面12と、鋭利な遠位端15とを有する針10を備える。針シールドアセンブリ90は、内腔93を有し、内腔93は針10と同軸である。図1Aでは、針シールドアセンブリ90は、カテーテルアダプタまたはハブ23の内部に示されている。シールドアセンブリ90は、キャップ100で覆われた第1のハウジング95から構成される。第1のハウジング95は、段差領域または直径を縮小された領域105を有し、そこにばね2が装着される。第1のハウジング95は、開口18を有し、開口18は、第1のハウジング95と共に、ボール3のためのホルダまたはキャリアを形成する。開口18は、外壁19から内腔93を通って延在する。開口18は、ボール3が開口18内で移動することができ、しかしボール3の移動が軸11に対して半径方向、長手方向、および円周方向で制限されるように構成される。
【0012】
図1Aに示される非保護位置では、ボール3は、キャップ100の穴21を通って突出する。ばね2がボール3に対して力を及ぼし、この力は、軸方向成分と、軸11に向かう半径方向の成分とを有する。非保護位置では、ボール3は、針10の外面12に触れる。したがって、ばね2の付勢力は、ボール3を軸11に向かわせる。
【0013】
シールドアセンブリ90は、針10に沿って摺動するとき、遠位端15に近づく。針10のベベルがボール3を通過するとき、ばね2の付勢力が、ボール3を少なくとも部分的に内腔93内に押し、ボール3は、穴21から出て、開口18内で半径方向で軸11に向かって移動する。開口18の幾何形状により、ベベルが通過したとき、ボール3は、少なくとも部分的に内腔93内に位置する。ボール3の軸23は、軸11からオフセットされて位置する。ボール3の半径方向移動は、ばね2によって、かつキャップ100の上壁20によって制限される。また、ボールの軸方向移動は、開口18の前壁22によって制限される。針10の遠位方向移動が、ボール3を壁22に押し付ける。このときシールド90が近位方向に摺動する(すなわち、針10が遠位方向に摺動する)場合、針10は、ボール3によって阻止され、ボール3は、少なくとも部分的に内腔15内に位置し、ボール3の移動は、ばね2、ならびに壁20および22によって制限される。
【0014】
図3を参照すると、ボール3が内腔93を少なくとも部分的に塞ぐ位置に移動しているとき、キャップ100の壁20は、ボール3に対して接線方向に角度αを成す。この角度αは、針先端15の最小ベベル角度βよりも小さな値に設定される。ここで説明する実施形態では、壁20とボール3との間の角度αは、約0度である。その角度が角度βに対して大きすぎる場合、ボール3は捕捉されない。
【0015】
本明細書の残りの部分では、カテーテル導入器、注射器、および他の針ベースの医療デバイスの文脈で、上の操作をより詳細に、わずかな変形を伴って説明する。3つのタイプのカテーテル導入器が示される。第1のタイプでは、針の鋭利な端部から外れる針シールドの遠位方向移動は、針シールドと、導入器針にある不連続部との当接によって制止される。第2のタイプでは、針シールドは、管状部材の端部にあり、その遠位方向移動は、針ハブに取り付けられた部材との当接によって制止される。第3のタイプでは、針シールドは、針ハブに係留され、それにより、針の鋭利な端部から外れる針シールドの遠位方向移動を防止する。同じことが注射器にも当てはまる。全ての場合に、針の鋭利な端部を露出するような針の近位方向移動、したがって引き戻しは、上述したデバイスによって防止される。
【0016】
以下は、針シールドアセンブリの遠位方向移動が、隆起または襞など針にある不連続部によって制止される第1のタイプのカテーテル導入器アセンブリに適用されるときの本発明の説明である。図4〜8を参照する。
【0017】
カテーテル導入器アセンブリ5の目的は、針を用いて人体または動物の身体に穿孔して、開口を形成し、その開口内にカテーテル管を挿入し、次いで針を取り除くことである。針穿刺による感染症の蔓延を防止するために、針が取り除かれた後に針の先端は保護されるべきである。
【0018】
身体は、針10によって穿孔され、針10は、外面12と、近位端15と、遠位端20と、内腔22とを有する。遠位端20は、鋭利な先端または点25を有する。遠位端は傾斜を付けられている。図面では、遠位端は、2つのベベルを有して示されている。すなわち、鋭利な点25から近位方向に延在する斜面を形成する表面30および40である。2つよりも多い、または少ないベベルが使用されることもある。近位端15は、針ハブ45に固定される。針10は、遠位端20の近くに位置される拡大断面の領域14を有する。この拡大断面は、針10の直径を拡大する環状リング、セグメント化されたリング、あるいは針にある不連続部、隆起または襞の形にすることができる。拡大断面は、針の表面上で材料を襞加工、研削、変形、または堆積することによって針10に形成することができる。針10とこの拡大断面との直径の差は非常に小さく(約0.004インチ)、拡大断面の長さは、約0.03インチにすぎない。
【0019】
カテーテルアセンブリ50は、近位端55と、遠位端60と、近位端と遠位端との間に延在する内腔70とを有するカテーテルハブ52を有する。カテーテル管65は、遠位端60から遠位方向に延在する。針10は、身体への挿入前に、カテーテルアセンブリ50の内腔70内部に位置する。針10は、カテーテル管65と共に患者に挿入された後、近位方向に引っ張ることによって引き戻される。カテーテルハブ52は、内面80および外面82を有する。内面80は円周溝75を設けられ、その目的はいずれ説明する。単一の凹部、窪み、円周稜部、または隆起部が、円周溝と同じ目的に対処する。
【0020】
針シールドアセンブリ90は、2つの対合部分、すなわち第1のハウジング95と第2のハウジングまたはキャップ100とに包含される。針アセンブリハウジング90は、カテーテルハブ50内部に嵌合することができる。第1のハウジング95は、遠位端97および近位端99を有する。近位端と遠位端との間に内腔93が延在し、内腔93は、第1のハウジング95が軸方向に摺動し、針10の周りで回転することができるように寸法設定される。遠位端97の近くから近位端99に向かって段差領域105が延在している。これは、直径を縮小された領域であり、コイルばね110を第1のハウジング95に配置することができるようにする。ばね110は圧縮ばねであり、軸方向で近位および遠位方向に力を及ぼす。例えば板ばね(図41参照)または波形ばね座金(図42参照)など他のタイプのばねを使用することもできる。
【0021】
第1のハウジング95の遠位端97に向かって、しかし依然として段差領域105内で、第1のハウジング95は、ボール122を収容するように寸法設定された開口120を設けられる。第2のハウジングまたはキャップ100は、近位端130および遠位端135を有する。近位端130は、開口140を設けられ、開口140は、針10の直径よりもわずかに大きくなり、しかし拡大断面の領域14の直径よりもわずかに小さくなるように寸法設定される。したがって、第2のハウジングは、その開口140が拡大断面の領域14に当接するまで、針に沿って近位端15から遠位端20に向けて軸方向に摺動することができ、当接した時点で、第2のハウジングは遠位方向にさらに摺動することができない。第1および第2のハウジング95および100が組み立てられるとき、第2のハウジング100は、第1のハウジングの遠位端97を除いて、第1のハウジング95の大部分を覆う。したがって、第2のハウジング100は、ばね110を覆う。第2のハウジング100は、開口150を設けられ、開口150は、ボール122の一部分がそこを通って溝75内に突出することができるように寸法設定される。
【0022】
展開前に針シールドアセンブリ90がカテーテルハブ52内にあるとき、ボール122の一部分が、開口150を通って突出し、溝75内に位置する。これは、針シールドアセンブリ90をカテーテルハブ52に係止し、その一方で、溝75の範囲(すなわち、溝75が円周状であるか、あるいは、カテーテルハブの内周全体にわたって延在しないので限られた運動のみを許すか)に依存して、針シールドアセンブリ90に対してカテーテルハブ52が回転できるようにする。また、ボール122の一部分が、第1のハウジング95の内腔93内に位置し、針10の外面12に当接する(すなわち、ボール122が、針10の外壁12に触れる)。針10とシールドアセンブリ90とは、非常に低い摩擦で互いに対して摺動および回転することができる。ボール122は、溝75および針10によって半径方向で拘束される。したがって、針シールドアセンブリ90は、カテーテルハブ52内に係止される。ばね110は、ボール122に対して、軸方向で遠位方向に力を及ぼす。さらに、ボール122に当接する針10の存在が、半径方向でボール122を拘束し、ボール122が溝75から出て移動するのを防止する。
【0023】
カテーテル管65が患者内に配置された後、針10は、近位方向に引っ張られる(すなわち、針シールドアセンブリ90が針10の先端25に向けて移動するのと同様)。第1のベベル30および40がボール122に面している場合、第1のベベル40がボール122と並ぶ位置に来ると、ボール122は、針10によって半径方向であまり拘束されず、ばね110によって付勢されて、開口120内で遠位方向および半径方向に移動し始める。したがって、ボール122は、開口150および溝75から出て、半径方向内側へシールドアセンブリ90の内腔93内にさらに移動し、縁部155(第2のハウジング100の開口150の壁)の周りで旋回し、開口120の長さに沿って遠位方向に摺動する。針10は、その近位方向移動を続けるとき、ボール122を半径方向でもはや拘束せず、ボール122は、溝75から完全に出て移動する。縁部155がボール122の上にあるようにボール122が位置決めされるとき、ボール122は、半径方向へできるだけ深く内腔93内に進み、開口120の寸法によって妨げられ、内腔93を部分的に塞ぐ。
【0024】
ベベル30および40がボール122に面していない、またはボール122に部分的に面している場合も、デバイスは同様に動作する。すなわち、針先端25がボール122を通過するとき、針10はボール122をもはや拘束しない。ばね110が、開口120に沿ってボール122を付勢し、それによりボール122は、溝75から出て移動し、縁部155の周りで旋回する。ボール122は、開口120の寸法および幾何形状によって、内腔93に進入するのを妨げられる。したがって、ボール122は、内腔93を部分的に塞ぐ。
【0025】
開口120内にあり、内腔93を部分的に塞ぐボール122の位置は、図5および7に示されている。ボール122が、説明したように内腔93を部分的に塞ぐ点まで移動したとき、拡大断面の領域14がキャップ100の後部開口140に当接し、ボール122が溝75内にもはやないので、針10のさらなる引張りによりシールドアセンブリ90がカテーテルハブ52から外れる。また、近位方向への針の引張りによるボール122に対する溝75の力も、ボール122を半径方向で内腔93内に付勢することがある。
【0026】
遠位方向へのシールドアセンブリの移動(それによりシールドアセンブリ90が針の遠位端20から摺動して外れる)は、針10にある拡大断面の領域14と第2のハウジング100の後部開口140との相互作用によって防止される。近位方向へのシールドアセンブリの移動(針先端25を露出することになる)は、針10の遠位端20がボール122に当接することによって防止される。
【0027】
拡大断面14から先端25までの距離は、先端25がボール122と位置合わせされるときに、第2のハウジング100の下で開口120内でボールが移動するのに十分な空間が存在するように設定される。ボール122に対して接線方向に上面136によって成される角度は、図3を参照して上述したのと同様である。第1のハウジング95の遠位端97およびキャップ100は、先端25がシールド90の遠位端97から露出することが決してできないように張り出すように寸法設定される。開口120および150と同様の複数の開口内に位置する複数のボールを採用することも可能である。これが行われる場合、遠位端97およびキャップ100の張出しを減少することができ、シールドアセンブリ90をより小型にする。
【0028】
展開後、しかし針10が遠位方向に移動する前、ボール122の一部分が内腔93内に位置し、ボール122の一部分が、ばね110によって開口120の遠位壁157に対して付勢される。ボール122の上部は、第2のハウジング100の遠位端135の下に位置する。代替実施形態では、伸長されたばね110が、開口120の上部を閉じる。したがって、ボール122は、半径方向および軸方向で開口120内に拘束される。針10は、遠位方向に移動するとき、ボール122に当接し、ボール122は、第2のハウジング100の遠位壁157および表面136に押し付けられる。針10のさらなる遠位方向移動、したがってシールドアセンブリからの針先端25の露出は防止される。
【0029】
内腔93は、針10がその内部に比較的滑らかに嵌まるようにサイズ設定される。したがって、針10が遠位方向に移動されて(すなわち、シールド90が近位方向に移動されて)、ボール122が針先端25に当接するとき、針10がボール122から離れるように移動することはない。したがって、内腔93は、ボール122に対向する支持を提供して、針10が揺れ動くのを防止し、先端25が動いて第1のハウジング95に孔を開けるのを防止する。また、内腔93と針10との嵌合の滑らかさは、針10へのシールド90の装着(すなわち、シールド90の遠位端が、針の近位端に装着される)を容易にする。すべり嵌めは、針10の近位端15がキャップ100の近位端130の開口140に入るようにシールドが案内されることを意味する。これは、典型的には開口140が針10の直径よりも0.001インチしか大きくないので、重要である。
【0030】
代替実施形態では、ボール122は、内腔93に完全に入る。ボール122は、内腔93の直径よりもわずかに大きい直径を有する。このとき、ボール122は、内腔93および針10によって軸方向で拘束される。この場合、内腔93はやはり、ボール122に対向する針10のための支持を提供するように寸法設定され、それにより針の揺れ動きを防止し、先端25が第1のハウジング95に孔を開けるのを防止する。
【0031】
溝75から出て移動するために、ボール122は、ボール122が開口150から突出している量とキャップ100の壁厚さとの和に少なくとも等しい距離だけ移動する(約0.003インチ〜0.005インチ)。シールドが展開されるとき、ボール122は、その距離にほぼ等しい量だけ内腔93内に進む。これは、内腔93の一部分を塞がれた状態にしておく。細い針が使用される場合、内腔93の塞がれていない部分を通って針先端25が突き出るのを防止するために十分に内腔93を塞ぐために、より大きなボールが必要とされる。太い針が使用される場合、ボールはより小さくすることができる(すなわち、針が大きな直径を有する場合、ボールは小さくすることができる)。
【0032】
上の説明は、針保護機能に加えて、シールド90をカテーテルアセンブリ50に係止する、およびシールド90を係止解除するための機構を提供する、カテーテルアセンブリ50を備える針シールド90の操作を含む。これは、針先端25が保護されるまでシールド90をカテーテルハブ52から決して取り外すことができないことを保証するという追加の利益を提供する。カテーテルロックが必要とされない場合、キャップ100を閉じ(すなわち開口120をなくし)、ボール122の直径全体を収容するようにわずかに拡大することができる。
【0033】
以下は、本発明を採用する第2のタイプのカテーテル導入器アセンブリの説明である。この第2のタイプのカテーテル導入器では、針が保護されるときに、管が、針の長さ全体を覆って、針シールドがさらなる遠位方向移動をするのを制止する。図9〜14を参照する。
【0034】
身体は、針210によって穿孔され、針210は、外面212と、近位端215と、遠位端220と、内腔222とを有する。遠位端220は、鋭利な点225を有する。遠位端は、2つのベベル、すなわち鋭利な点225から近位方向に延在する斜面を形成する表面230および240によって傾斜を付けられている。2つよりも多い、または少ないベベルが使用されることもある。近位端215は、針ハブ245に固定される。
【0035】
針ハブ245は、針ハブ245が針210の近位端215に固定される場所から後方に延在する管250を有する。針ハブ管250は、近位端254と、遠位端252(そこに針210が固定される)とを有する。針ハブ管250は、内腔260を有し、内腔260は針210の内腔220と同軸であり、したがって流体が内腔222に沿って内腔260内に流れることができる。針ハブ管250は、別の管255と一体であり、かつ同軸であり、管255は、ハンドルを形成し、近位端258および遠位端256を有する。管250と管255とは、アセンブリの後部275(近位端)で接合される。すなわち、針管250の近位端254とハンドル管255の近位端258とが、後部275で接合される。針ハブ250は、後部で開いており(穴270を有し)、後部はベントプラグに嵌められて、流体が内腔222に入って内腔260内に流れるときに空気が逃げるのを可能にし、しかし液体は逃げないようにする。両方の管250および255が透明であり(または少なくとも透明部を有し)、それにより使用者が流体の流れを見ることができる。管255は、針210の近位端215が針ハブ245に固定される領域とほぼ揃えて遠位端256に位置された外側円周フランジ272を有する。また、管255は、外側フランジ272と実質的に揃っている内側円周フランジ274を有する。針ハブ管250とハンドル管255との組合せは、2つの同心シリンダとみなすことができる。管250と管255との間に、環状空間276が存在し、この空間276は、遠位端256から後部275に延在する。
【0036】
カテーテルアセンブリ280は、近位端285と、遠位端288と、近位端と遠位端との間に延在する内腔290とを有するカテーテルアダプタまたはハブ282を有する。カテーテル管286は、遠位端288から遠位方向に延在する。針210は、身体への挿入前に、カテーテルアセンブリ280の内腔290内部に位置する。針210は、カテーテル管286と共に患者に挿入された後、近位方向に引っ張ることによって引き戻される。カテーテルハブ282は、内面292および外面291を有する。内面292は円周溝293を設けられ、その目的は、すでに上述しており、さらにいずれ説明する。単一の凹部、窪み、円周稜部、または隆起部が、円周溝と同じ目的に対処する。
【0037】
針シールドアセンブリ2110は、近位端2120と、遠位端2115と、近位端から遠位端に延在する内腔2112とを有する。内腔2112は、シールドアセンブリ2110が軸方向に摺動し、針210の周りで回転することができるように、遠位端2115で寸法設定される。シールドアセンブリ2110は、2つの部分、すなわち第1のハウジング295およびキャップ2100を含む。キャップ2100は、遠位端2115にあり、カテーテルハブ282内部に嵌合する。シールド2110は、管250および255と同心である。シールド2110の第1のハウジング295は、シールドがその非展開位置にあるときに環状空間276内に少なくとも部分的に位置する。第1のハウジング295は、環状空間276内で軸方向で前後に摺動することができる。また、第1のハウジング295は、使用者が流体の流れを見ることができるように少なくとも部分的に透明である。シールド2110の近位端2120は、円周フランジ2117を設けられる。シールド2110が環状空間276に沿って軸方向で遠位方向に移動するとき、フランジ2117は、最終的にハンドル管255の内側フランジ274に当接し、さらなる遠位方向移動を防止される。展開された位置で、近位端2121は、ハンドル管255の遠位端256で内側フランジ274に当接する。
【0038】
第1のハウジング295は、段差領域2105を備える遠位端297を有する。段差領域2105は、直径を縮小された領域であり、第1のハウジング295にコイルばね2111を配置し、それを覆うようにキャップ2100を配置することができるようにする。段差領域2105は、第1のハウジング295とは別個に形成して、そこに取り付けることもできる。ばね2111は圧縮ばねであり、軸方向で近位および遠位方向に力を及ぼす。第1のハウジング295の遠位端297に向かって、しかし依然として段差領域2105内で、第1のハウジングは、ボール2122を収容するように寸法設定された開口2120を設けられる。
【0039】
キャップ2100は、近位端2130および遠位端2135を有する金属スタンピングである。第1のハウジング295とキャップ2100とが組み立てられるとき、第2のハウジング2100は、第1のハウジングの遠位端297およびばね2111を覆う。キャップ2100は、開口2150を設けられ、開口2150は、ボール2122の一部分がそこを通って溝293内に突出することができるように寸法設定される。キャップ2100は、カテーテルハブ282内に嵌合するように寸法設定される。また、段差領域2104に直に隣接する第1のハウジング295の部分も、カテーテルハブ282内に嵌合する。
【0040】
展開前に針シールドアセンブリ2110がカテーテルハブ282に取り付けられている(すなわち、キャップ2100と第1のハウジング295の一部分とがカテーテルハブ282内にある)とき、ボール2122の一部分が、開口2150を通って突出し、溝293内に位置する。これは、針シールドアセンブリ2110をカテーテルハブ282に係止し、その一方で、溝293の範囲(すなわち、溝293が円周状であるか、あるいは、カテーテルハブの内周全体にわたって延在しないので限られた運動のみを許すか)に依存して、針シールドアセンブリ2110に対してカテーテルハブ282が回転できるようにする。また、ボール2122の一部分が、第1のシールドアセンブリ2110の内腔2112内に位置し、針210の外面212に当接する(すなわち、ボール2122が、針210の外壁212に触れる)。針210とシールドアセンブリ2110とは、非常に低い摩擦で互いに対して摺動および回転することができる。ボール2122は、溝293および針210によって半径方向で拘束される。したがって、針シールドアセンブリ2110は、カテーテルハブ282内に係止される。ばね2111は、ボール2122に対して、軸方向で遠位方向に力を及ぼす。さらに、ボール2122に当接する針10の存在が、半径方向でボール2122を拘束し、ボール2122が溝293から出て移動するのを防止する。これは図11に示されている。
【0041】
カテーテル管286が患者内に配置された後、針210は、近位方向に引っ張られる(すなわち、針シールドアセンブリ2110が針210の先端225に向けて移動する、または針ハブ245が近位方向に引っ張られるのと同様)。ベベル230および240がボール2122に面している場合、第1のベベル240がボール2122と並ぶ位置に来ると、ボール2122は、針によって半径方向であまり拘束されず、ばね2111によって付勢されて、開口2120内で遠位方向および半径方向に移動し始める。したがって、ボール2122は、キャップ2100の開口2150およびカテーテルハブ282の溝293から出て、半径方向内側へシールドアセンブリ2110の内腔2112内にさらに移動し、縁部2155(キャップ2100の開口2150の壁)の周りで旋回し、開口2120の長さに沿って遠位方向に摺動する。第2のベベル230がボール2122と位置合わせされるとき、針210は、ボール2122を半径方向でもはや拘束せず、ボール2122は、溝293から完全に出て移動する。縁部2155がボール2122の上にあるようにボール2122が位置決めされるとき、ボール2122は、半径方向へできるだけ深く内腔1212内に進み、開口2120の寸法によって妨げられ、内腔2112を部分的に塞ぐ。
【0042】
ベベル230および240ボール2122に面していない、またはボール2122に部分的に面している場合も、デバイスは上述したのと同様に動作する。ばね2111が、開口2120に沿ってボール2122を付勢し、それによりボール2122は、溝293から出て移動し、縁部2155の周りで旋回する。ボール2122は、開口2120の寸法および幾何形状によって、内腔293に進入するのを妨げられる。したがって、ボール2122は、内腔2112を部分的に塞ぐ。
【0043】
ボール2122が、説明したように内腔2112を部分的に塞ぐ点まで移動した後、シールドアセンブリ2110のフランジ2117が管255の内側フランジ274に当接し、ボール2122が溝293内にもはやないので、針210のさらなる引張りによりシールドアセンブリ2110がカテーテルハブ282から外れる。また、近位方向への針の引張りによるボール2122に対する溝293の力も、ボール2122を半径方向で内腔2112内に付勢することがある。
【0044】
遠位方向へのシールドアセンブリの移動(それにより、最終的に、シールドアセンブリ2110が針の遠位端220から摺動して外れる)は、フランジ274とフランジ2117との相互作用によって防止される。近位方向へのシールドアセンブリの移動(針先端225を露出することになる)は、針210の遠位端220がボール2122に当接することによって防止され、ボール2122は、第1のハウジング295の壁2157および第2のハウジングまたはキャップ2100の上部内壁2136に当接する。
【0045】
フランジ2117から針先端225までの距離は、先端225がボール2122と位置合わせされるときに、キャップ2100の下で開口2120内でボールが移動するのに十分な空間が存在するように設定される。角度αおよびβ(すなわち、ボール2122と表面2136との間に成される接線角度、および最小ベベル角度)に関する考慮事項は、図3に関して上述したものと同様である。
【0046】
展開後、しかし針210が遠位方向に移動する前、ボール2122の一部分が内腔2112内に位置し、ボール2122の一部分が、ばね2111によって開口2120の遠位壁2157に対して付勢される。ボール2122の上部は、キャップ2100の遠位端2135の上面2136の下に位置する。第1のハウジング295の遠位端299およびキャップ2100は、先と同様に、先端225が遠位端2115から露出することが決してできないように張り出すように寸法設定される。先と同様に、複数のボールを使用することもできる。また、前述の設計は、前述したようにカテーテル係止機能も提供する。
【0047】
シールドが展開された後、しかし針210が遠位方向に移動する前、ボール2122の一部分が内腔2112内に位置し、ボール2122の一部分が、ばね2111によって開口2120の壁2157に対して付勢される。ボール2122の上部は、キャップ2100の遠位端2135の上面2136の下に位置する。開口2120は、ばね2111によって閉じられることがある。ボール2122は、半径方向および軸方向で開口2120内に拘束される。針210は、遠位方向に移動するとき、ボール2122に当接し、ボール2122は、第1のハウジング295の遠位壁2157およびキャップ2100の壁2136に押し付けられる。したがって、針210は、シールドから遠位方向に露出することはできない。
【0048】
内腔2112は、先の実施形態に関して上述したように針210のための揺れ動き防止支持を提供する。上述したのと同様の考慮事項が、ボールの移動、および針の太さに対するボールの寸法に当てはまる。すなわち、より細いサイズにはより大きなボールが使用され、逆も同様である。
【0049】
第1のハウジング295およびシールド2110の管部分は、図14に示される押出成形ポリマー管950から作成することができる(図20〜22も参照)。ポリマー管950は、比較的細く、可撓性がある。このこと、およびポリマー管950が押出成形されることが、ポリマー管950を非常に軽量で、製造が簡単なものにし、ポリマー管950を製造するのに必要とされる材料の量は、剛性成形部材に比べて減少される。剛性および強度を提供するために、ポリマー管は、共押出成形金属ワイヤ956で補強されることがある。ワイヤ956は、管955の長さに沿って延びる長手方向ワイヤとして示されている。長手方向ワイヤに対する代替物は、共押出成形織布、メッシュ、格子、またはスパイラルワイヤである。
【0050】
以下は、針ハブに固定されたテザーによって針シールドの遠位方向移動が制止される、本発明を採用するカテーテル導入器アセンブリの説明である。図15〜19を参照する。針ハブ45は、針ハブ45が針10の近位端15に固定される場所から後方に延在する管50を有する。針ハブ管50は、近位端54と、遠位端52(そこに針10が固定される)とを有する。針ハブ管50は、内腔60を有し、内腔60は針10の内腔22と同軸であり、したがって流体が内腔22に沿って内腔60内に流れることができる。針ハブ管50は、ハンドルを形成し、そのハンドルによって使用者がカテーテルアセンブリ5を把持して、針10を患者に挿入することができる。
【0051】
針ハブ50は、後部で開いており(穴70を有し)、後部はベントプラグに嵌められることがあり、流体が内腔22に入って内腔60内に流れるときに空気が逃げるのを可能にし、しかし液体は逃げないようにする。管50は透明であり(または少なくとも透明部を有し)、それにより使用者が流体の流れを見ることができる。管50は、針10の近位端15が針ハブ45に固定される領域とほぼ揃えて遠位端52に位置された外側円周フランジ72を有する。
【0052】
円周フランジ72は、小さな開口74を設けられ、開口74を通してテザー75が装着される。テザー75は、近位端77および遠位端76を有する。近位端はT字形である。T字の腕部79は、テザー75が遠位方向に移動するときに開口74を通って外れるのを防止する。遠位端76は、針シールドアセンブリ110(以下に述べる)に固定される。したがって、テザー75は、針シールドアセンブリが遠位方向に移動して針10の先端25から外れるのを防止する。テザー75は、ナイロンから作成することができ、衣類の品目にラベルを留め付けるために小売業界で使用されるラベルホルダに非常に類似している。テザー75は、第1のハウジング95と一体に成形されることがあり、しかし必ずしもそうでなくてよい。
【0053】
カテーテルアセンブリ80は、近位端85と、遠位端88と、近位端と遠位端との間に延在する内腔90とを有するカテーテルハブ82を有する。カテーテル管86は、遠位端88から遠位方向に延在する。針10は、身体への挿入前に、カテーテルアセンブリ80の内腔90内部に位置する。針10は、カテーテル管86と共に患者に挿入された後、近位方向に引っ張ることによって引き戻される。カテーテルハブ82は、内面92および外面91を有する。内面92は円周溝93を設けられ、その目的はいずれ説明する。単一の凹部、窪み、円周稜部、または隆起部が、円周溝と同じ目的に対処する。
【0054】
針シールドアセンブリ110は、近位端118と、遠位端115と、近位端から遠位端に延在する内腔112とを有する。内腔112は、シールドアセンブリ110が軸方向に摺動し、針10の周りで回転することができるように寸法設定される。シールドアセンブリ110は、対合部分、すなわち第1のハウジング95とキャップ100とに包含される。キャップ100は、遠位端115にあり、カテーテルアセンブリ80内部に嵌合する。
【0055】
第1のハウジング95は、段差領域105を備える遠位端97を有する。段差領域105は、直径を縮小された領域であり、第1のハウジング95にコイルばね111を配置し、それを覆うようにキャップ100を配置することができるようにする。ばね111は圧縮ばねであり、軸方向で近位および遠位方向に力を及ぼす。第1のハウジング95の遠位端97に向かって、しかし依然として段差領域105内で、第1のハウジングは、ボール122を収容するように寸法設定された開口120を設けられる。
【0056】
キャップ100は、近位端130および遠位端135を有する金属スタンピングである。キャップ100は、第1のハウジングの遠位端97およびばね111を覆う。キャップ100は、開口150を設けられ、開口150は、ボール122の一部分がそこを通って溝93内に突出することができるように寸法設定される。キャップ100は、カテーテルハブ82内に嵌合するように寸法設定される。また、段差領域104に直に隣接する第1のハウジング95の部分も、カテーテルハブ82内に嵌合する。
【0057】
展開前に針シールドアセンブリ110がカテーテルハブ82に取り付けられている(すなわち、キャップ100と第1のハウジング95の一部分とがカテーテルハブ82内にある)とき、ボール122の一部分が、開口150を通って突出し、溝93内に位置する。これは、針シールドアセンブリ110をカテーテルハブ82に係止し、その一方で、溝93の範囲(すなわち、溝93が円周状であるか、あるいは、カテーテルハブの内周全体にわたって延在しないので限られた運動のみを許すか)に依存して、針シールドアセンブリ110に対してカテーテルハブ82が回転できるようにする。また、ボール122の一部分が、第1のシールドアセンブリ110の内腔112内に位置し、針10の外面12に当接する(すなわち、ボール122が、針10の外壁12に触れる)。針10とシールドアセンブリ110とは、非常に低い摩擦で互いに対して摺動および回転することができる。ボール122は、溝93および針10によって半径方向で拘束される。ばね111は、ボール122に対して、軸方向で遠位方向に力を及ぼす。さらに、ボール122に当接する針10の存在が、半径方向でボール122を拘束し、ボール122が溝93から出て移動するのを防止する。
【0058】
カテーテル管86が患者内に配置された後、針10は、近位方向に引っ張られる(すなわち、針シールドアセンブリ110が針10の先端25に向かって移動する、または針ハブ45が近位方向に引っ張られるのと同様)。ベベル30および40がボール122に面している場合、第1のベベル40がボール122と並ぶ位置に来ると、ボール122は、針10によって半径方向であまり拘束されず、ばね111によって付勢されて、開口120内で遠位方向および半径方向に移動し始める。したがって、ボール122は、キャップ100の開口150およびカテーテルハブ82の溝93から出て、半径方向内側へシールドアセンブリ110の内腔112内にさらに移動し、縁部155(キャップ100の開口150の遠位壁)の周りで旋回し、開口120の長さに沿って遠位方向に摺動する。第2のベベル30がボール122と位置合わせされるとき、針10は、ボール122を半径方向でもはや拘束せず、ボール122は、溝93から完全に出て移動する。縁部155がボール122の上にあるようにボール122が位置決めされるとき、ボール122は、半径方向へできるだけ深く内腔112内に進み、開口120の寸法によって妨げられ、内腔112を部分的に塞ぐ。これは図6に示されている。上の操作は、別の実施形態の文脈で上述したように、ベベル30および40がボール122に面していない場合にも同様である。
【0059】
針ハブ45が近位方向に移動するとき、テザー75は開口74を通って繰り出て、それによりアーム79が遠位方向に移動する。ボール122が、説明したように内腔112を部分的に塞ぐ点まで移動されたとき、テザー75のアーム79がフランジ72に当接し、ボール122が溝93内にもはやないので、針10のさらなる引張りによりシールドアセンブリ110がカテーテルハブ82から外れる。また、近位方向への針の引張りによるボール122に対する溝93の力も、ボール122を半径方向で内腔112内に付勢することがある。
【0060】
遠位方向へのシールドアセンブリの移動(それにより、最終的に、シールドアセンブリ110が針の遠位端から摺動して外れる)は、アーム79とフランジ72との相互作用によって防止される。近位方向へのシールドアセンブリの移動(針先端25を露出することになる)は、針10の遠位端20がボール122に当接することによって防止され、ボール122は、開口120の壁157に当接する。
【0061】
テザーアーム79から針先端25までの距離は、先端25がボール122と位置合わせされるときに、キャップ100の下で開口120内でボールが移動するのに十分な空間が存在するように設定される。α(ボール122とキャップ100の遠位端135の上面136との間の接線角度)とβ(最小針ベベル角度)との関係は上述した。針10が揺れ動くのを防止するため、および先端25が動いて第1のハウジング95に孔を開けるのを防止するために、ボール122に対向して内腔112によって提供される支持の考慮事項も上述した。また、ボールと針の太さとの関係も、上述したのと同様である。
【0062】
図20に示されるように、図15〜19に示される実施形態での針ハブ45は、近位端947に突起部945を有する剛性プラスチック部材940から構成することができる。突起部945は、図22に示されるように押出成形ポリマー管950と対合する。ポリマー管950は、下側管960と共押出成形され、下側管960は管路を形成し、その管路に沿ってテザー75が延びる。ポリマー管950および960は、比較的細く、可撓性がある。このこと、およびポリマー管が押出成形されることが、デバイスを非常に軽量で、製造が簡単なものにし、ポリマー管を製造するのに必要とされる材料の量は、剛性成形部材に比べて減少される。剛性および強度を提供するために、ポリマー管は、共押出成形金属ワイヤ、織布、ワイヤメッシュ、ワイヤ格子、またはスパイラルワイヤで補強されることがある。これは図14に示されている。
【0063】
以下は、皮下注射器(カテーテルを装着されていない針ベースのデバイス)への針シールドの適用の説明である。図23〜26を参照する。注射器および針アセンブリ5は、雄ルアーアダプタ506を有する注射器本体502からなり、雌針アダプタ508が雄ルアーアダプタ506と対合される。針アダプタ508は、ハブ512を有し、ハブ512内に針510の近位端505が結合される。針510は、鋭利な遠位端525を有する。
【0064】
針シールドアセンブリ900は、2つの対合部分、すなわち第1のハウジング905と第2のハウジングまたはキャップ910とから構成される。第1のハウジング905は、近位端909および遠位端907を有する。近位端と遠位端との間に内腔913が延在し、内腔913は、第1のハウジング905が針10の上で軸方向に摺動することができるように寸法設定される。近位端909から遠位端907に向かって、段差領域915が延在する。これは、直径を縮小された領域であり、コイルばね911を第1のハウジング905に配置することができるようにする。ばね911は圧縮ばねであり、軸方向で近位および遠位方向に力を及ぼす。第1のハウジング905の遠位端907に向かって、しかし依然として段差領域915内で、第1のハウジングは、ボール922を収容するように寸法設定された開口920を設けられる。
【0065】
第2のハウジングまたはキャップ910は、近位端930および遠位端935を有する。近位端930は、開口937を設けられ、開口937は、針510の直径よりもわずかに大きくなるように寸法設定される。したがって、第2のハウジング910は、近位端505から遠位端525に向けて針に沿って軸方向で摺動することができる。第1および第2のハウジング905および910が組み立てられるとき、第2のハウジング910は、近位端を除いて、第1のハウジング905の大部分を覆う。したがって、第2のハウジングは、ばね911を覆う。第2のハウジング910は、開口940を設けられ、開口940は、ボール922の一部分がそこを通って突出することができるように寸法設定される。これは、針シールドアセンブリ900を非常に小型にする。しかし、第2のハウジング910は、ボール922が完全に覆われるように、ボール922を収容するためにわずかに大きくする、またはブリスタを設けることもできる。
【0066】
展開前に針シールドアセンブリが針ハブ512にあるとき、ボール922の一部分が、開口940を通って突出する。また、ボール922の一部分が、第1のハウジング905の内腔913内に位置し、針510の外面522に当接する(すなわち、ボール922が、針510の外壁522に触れる)。シールドアセンブリ900は、非常に低い摩擦でこの位置から針510に沿って遠位方向に摺動することができる。ボール922は、ボール922が開口940を通ってシールド900の外に逃げることができないようにサイズ設定された開口940の直径によって、半径方向で拘束される。また、ボール922は、半径方向で、針510によってもう一方の方向で拘束される。ばね911は、ボール922に対して、軸方向で遠位方向に力を及ぼす。
【0067】
テザーまたはストラップ800が、第1のハウジング905の近位端909に取り付けられる。テザー800は、好ましくは、第1のハウジング905と同じ成形で作成され、しかし必ずしもそうでなくてよい。テザー800は、(第1のハウジング905の近位端909に取り付けられた)遠位端802と、近位端804とを有し、近位端804は、シールド900から後方に、かつ外側に延在する。近位端804にハンドル806があり、使用者が把持することができる。これは、ストラップ800と共に成形され、しかしストラップ800に取り付けられる個別の部片にすることもできる。テザーまたはストラップ800は、ナイロンなど可撓性の半剛性材料からなる。テザー800を介してシールド900に力を加えることを可能にする限り、湾曲し、しかしいくらかの長手方向圧縮強度を提供する任意の材料が適切である。
【0068】
針ハブ512は、制止機構514と一体成形されて提供される。制止機構514はトラック516を有し、針シールド900が針510に沿って遠位方向に摺動するときに、トラック516に沿ってテザー800が遠位方向に摺動することができる。制止機構514は、ストップ518を有し、ストップ518は、ハンドル806がストップ518に達したときにテザー800のさらなる移動を防止する。制止機構514は、開いたチャネル520を有し、チャネル520は、製造中にテザー800をトラック516内に配置することができるようにし、しかしテザー800が簡単に取り外されるのを防止する。
【0069】
針510が使用され、保護された後、使用者は、単にハンドル806を把持して押し、それにより針シールド900が針510に沿って遠位方向に摺動する。針先端525がボール922を通過する点に針シールド900が到達すると、ボール922は、針510によって半径方向であまり拘束されず、ばね911によって付勢されて、開口920内で遠位方向および半径方向に移動し始める。したがって、ボール922は、開口940から出て、半径方向内側へシールドアセンブリ900の内腔913内にさらに移動し、第2のハウジング910の開口940の壁である縁部955の周りで旋回する。針先端525がボール922を通過するとき、針510はボール922をもはや拘束しない。ばね911が、開口920に沿ってボール922を付勢し、それによりボール922は、縁部955の周りで旋回する。ボール922は、開口920の寸法および幾何形状によって、第1のハウジング905の内腔913に進入するのを妨げられる。したがって、ボール922は、内腔913を部分的に塞ぐ。
【0070】
ボール922が、内腔913を部分的に塞ぐ点まで移動されたとき、ハンドル806はストップ518に達し、ハンドル806、したがってテザー800のさらなる押込みを防止する。遠位方向へのシールドアセンブリ900の移動(それにより、シールドアセンブリ900が針の遠位端525から摺動して外れる)は、ストップ518とハンドル806との当接によって防止される。近位方向へのシールドアセンブリの移動(針先端525を露出することになる)は、針510の遠位端525がボール922に当接することによって防止される。
【0071】
第1のハウジング905の長さに対する(先端525への)テザー800の長さは、先端525がボール922と位置合わせされるときに、ボールが内腔913内に少なくとも部分的に移動するのに十分な空間が存在するように設定される。カテーテル挿入器の文脈で上述したのと同様の考慮事項が、ボール922と、半径方向でボール922のすぐ外側にあり、シールドが展開されたときにボール922が当接する針シールド900の部分との間で成される角度を選択するときに当てはまる。第1のハウジング905の近位端909は、先端525が遠位端907から露出することが決してできないように張り出すように寸法設定される。
【0072】
シールド900が展開されるとき、ボール922の一部分が内腔913内に位置し、ボール922の一部分が、第2のハウジング910の遠位端935の下に位置し、遠位端935が、ボール922を半径方向で拘束する。シールドアセンブリ900が近位方向に移動される場合、ボール922は、針先端525に当接し、第2のハウジング910の遠位および上部内壁に押し付けられる。シールドアセンブリのさらなる近位方向移動、したがって針先端25の露出は防止される。
【0073】
内腔913は、針510が内腔913内に比較的ぴったりと嵌まるようにサイズ設定される。したがって、針シールド900が近位方向に移動されて展開し、ボール922が針先端525に当接するとき、針510がボール922から離れるように移動することはない。したがって、内腔913は、ボール922に対向する支持を提供して、針510が揺れ動くのを防止し、先端525が動いて第1のハウジング905に孔を開けるのを防止する。
【0074】
代替実施形態では、ボール922は、内腔913に完全に入る。ボール922は、内腔913の直径よりもわずかに大きい直径を有する。この場合、内腔913はやはり、ボール922に対向する針910のための支持を提供するように寸法設定され、それにより針の揺れ動きを防止し、先端525が第1のハウジング905に孔を開けるのを防止する。
【0075】
翼付針への本発明の適用が、図27および28に示されている。その実施形態では、(図9〜13を参照して説明したタイプの)シールドアセンブリ6110がシース600に取り付けられる。シース600は、スリット603を有し、スリット603が、シース600を翼602および管606の上で摺動可能にさせる。シールドアセンブリ6110の遠位方向移動は、スリット603の後部604が翼602に当接することによって防止される。
【0076】
別の翼付針の適用例が、図29および30に示されている。その適用例では、針アセンブリ7110(やはり図9〜13を参照して説明したタイプ)が、翼702を設けられる。針ハブ45は、指先で強く摘まんで、本体管704から離される。管700にあるフランジが、参照番号706でカラーに当接して、針ハブ45のさらなる近位方向移動を防止し、その点で針シールドアセンブリが展開されて、先端25の遠位方向移動を防止する。
【0077】
図31および32では、本発明が、(カテーテルを有する、または有さない)別の翼付針の文脈で示されている。その実施形態では、針ハブ845が、第1および第2の翼802および804に取り付けられる。翼802および804は、管806の周りに構成される。翼802および804は、それぞれ突出部812、814、および808、810を有し、これらは、管806の周りでの翼802および804のいくらかの回転を可能にするヒンジとして働く。突出部808は、近位端8120で針アセンブリ8110に取り付けられ、または当接し、短い内腔を設けられ、それにより突出部808、したがって翼804が、軸方向で針10に沿って摺動することができる。また、突出部810は、内腔を有し、内腔は、突出部810が管806に沿って軸方向で摺動できるようにする。翼804の移動は、翼802の突出部812と814との間で妨げられる。
【0078】
ボールが、上述したようにその保護位置に移動されて、シールドアセンブリ8110の近位方向移動を防止するとき、翼804の突出部810は、翼802の突出部812に当接し、翼804、したがってシールドアセンブリ8110の遠位方向移動を防止する。
【0079】
ヒューバー針の文脈での本発明が図33および34に示されている。その実施形態では、針ハブ1045は概してL字形であり、テザー1075は、重力によりわずかに弧状になる以外は、針1010に概して平行である。翼1004は開口1002を有し、(図16〜19を参照して上述したタイプの)針シールドアセンブリ10110が展開前に開口1002内に位置し、ボール10122によって定位置に係止される。針先端1025が保護されたとき、ボール10122は、シールドアセンブリを開口1002から取り外すことができるようにする。この点で、テザー1075は完全に繰り出され、シールドアセンブリ10110の遠位方向移動が防止される。
【0080】
図23〜26に示されるシールドを組み込む血液採取デバイスが図35に示されている。いくつかの代替実施形態が、図36〜48に示されている。図36は、針10の片側に位置し、針10の周りにあるのではなく針軸に平行なばね111を示す。図37では、ばね111はねじりばねであり、針10の軸の周りでねじり力を提供する。これは、ボール122に対して円周方向の力を及ぼす。開口120は、ボール122が円周方向で内腔93に向かって移動することができるように構成される。図38は、第1のハウジング95の外側に配置されたばね111を示す。図39は、ばね111とボール122との間に挿間されたピストン101を示す。図40では、ピストン101は、ばね111とボール122との間に挿間されたキャップの形態である。この実施形態では、ばね111は、キャップ100によって囲まれていない。
【0081】
図41は、ばね100と一体化した板ばねの形態でのばね111を示す。ばね111は、キャップ100とは別個の部材であってよく、またはキャップ100と共に形成されてもよい。図42は、針10の上に装着された薄い波形座金の形態でのばね111を示す。
【0082】
ボール122に関しては球が好ましい選択肢であるが、完全に球形の物体は必須ではない。図43の実施形態では、ローラ102がボール122の代わりとなる。
【0083】
図44では、溝75が金属を内張りされて、高い引出し力を提供し、かつカテーテル52のアンダーカットを最小にし、それによりカテーテルハブ52の作成をより簡単にする。この実施形態では、金属ライナ750は、カテーテル管86をカテーテルハブに固定する金属ウェッジ751の延長部分である。当然、金属ライナ750は、別個のリングまたは部分リングであってもよい。
【0084】
ボール122は、図45〜47に示されるようにキャップ100内部に閉じ込めることもできる。その場合、ボール122は、カテーテルハブとのロックを提供しない。図47に示される実施形態では、キャップ100は、可撓性金属またはプラスチックスキン105によって閉じ込められ、スキン105は、開口150を覆い、ボール122の移動を可能にし、ボール122がカテーテルハブ52から係止解除することができるようにする。この構造は、剛性金属から形成される突出部、あるいは円周膨出部、ネックダウン、またはチャネルによって代用することができる。
【0085】
図48の実施形態では、ボール122は、ピストン800の上に位置され、ピストン800は、非展開位置で針10に当接する。ピストン800は、シールドが展開されるときにボール122と共に移動する。ピストン800のサイズは、針の太さによって変わる。したがって、この実施形態は、1つのサイズのボールを様々な針サイズと共に使用することができるようにする。
【0086】
図49〜51の実施形態では、上述したシールドアセンブリがY字形カテーテル導入器アセンブリに適用され、針10は隔壁6000を通して導かれる。
【0087】
針シールドアセンブリ、それらの構成要素、および様々な針デバイスに対するそれらの適用例の限られた実施形態を特別に説明して図示してきたが、説明は、基本的な本発明の範囲を制限することは意図されていない。多くの修正および変形形態が当業者には明らかである。したがって、本発明の原理に従って構成された針シールドアセンブリおよびそれらの構成要素は、本明細書で特に説明した以外の形で実施されることもあると理解されよう。また、本発明は、頭記の特許請求の範囲で定義される。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1A】カテーテル導入器に適用するときの本発明の実施形態を示す断面図である。
【図1B】カテーテル導入器に適用するときの本発明の実施形態を示す断面図である。
【図1C】カテーテル導入器に適用するときの本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】展開位置での針シールドを通る断面図である。
【図3】針ベベルとシールド壁との間の角度を示す直交断面図である。
【図4】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図5】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図6】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図7】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図8】針シールドデバイスおよび針ハブの構成要素の分解図である。
【図9】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図10】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図11】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図12】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図13】針シールドデバイスおよび針ハブの構成要素の分解図である。
【図14】本発明の一実施形態で使用される押出成形ポリマー管の斜視図である。
【図15】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図16】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る直交断面図である。
【図17】非展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図18】展開位置での針シールドを有するカテーテル導入器アセンブリを通る等角断面図である。
【図19】針シールドデバイスおよび針ハブの構成要素の分解図である。
【図20】シールドハウジングが押出成形ポリマー管から作成される、針シールドを有するカテーテル導入器の斜視図である。
【図21】図20の実施形態のハウジングを通る断面図である。
【図22】図20の実施形態のハウジングの直交断面図である。
【図23】非展開位置での針シールドを有する注射器針シールド装置を通る直交断面図である。
【図24】展開位置での針シールドを有する注射器針シールド装置を通る直交断面図である。
【図25】非展開位置での針シールドを有する注射器針シールド装置の斜視図である。
【図26】注射器針シールド装置の構成要素の分解図である。
【図27】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図28】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図29】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図30】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図31】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図32】針シールドを装備された翼付カテーテル導入器の斜視図である。
【図33】埋込式アクセスポートと共に使用されるヒューバー針に適用される針シールドの斜視図である。
【図34】埋込式アクセスポートと共に使用されるヒューバー針に適用される針シールドの斜視図である。
【図35】針シールドを有する血液採取デバイスの斜視図である。
【図36】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図37】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図38】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図39】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図40】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図41】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図42】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図43】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図44】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図45】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図46】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図47】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図48】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図49】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図50】本発明の代替実施形態の断面図である。
【図51】本発明の代替実施形態の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
針アセンブリを作成する方法であって、
近位端と、鋭利な遠位端と、長手方向軸とを有する針を提供するステップと、
阻止物体キャリアと、阻止物体と、前記針の前記長手方向軸に同軸の内腔とを備える針シールドアセンブリを提供するステップであって、前記内腔が、近位端および遠位端を有し、前記阻止物体が、前記内腔を前記阻止物体が少なくとも部分的に塞ぐ保護位置と、前記内腔に沿って前記針が摺動することができる非保護位置とから移動可能であるステップと、
前記保護位置で前記阻止物体キャリア内に前記阻止物体を配置するステップと、
前記針の前記近位端を前記内腔の前記遠位端に挿入するステップと、
前記針が前記阻止物体を前記保護位置から前記非保護位置に移動させるように、前記針シールドアセンブリを移動するステップと
を含む方法。
【請求項2】
さらに、ばねが前記阻止物体を前記針の前記長手方向軸に向けて偏倚するように、前記阻止物体キャリアにばねを取り付けるステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記針を覆ってキャリア管を装着するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記針シールドアセンブリにカテーテルアダプタをスナップ留めするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記阻止物体がボールである請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記阻止物体がローラである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記阻止物体キャリアが、前記保護位置で、前記針の前記長手方向軸からオフセットされた位置に前記阻止物体を保持する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記阻止物体キャリアにばねを取り付ける前記ステップが、前記阻止物体キャリアの上に前記ばねを装着するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
さらに、前記針シールドアセンブリの少なくとも一部分をカテーテルアダプタ内部に配置するステップを含む請求項3に記載の方法。
【請求項10】
さらに、前記針シールドアセンブリにカテーテルアダプタを配置するステップと、前記針シールドアセンブリを前記カテーテルアダプタに係止するステップとを含み、それにより、前記保護位置で、前記阻止物体が、前記カテーテルアダプタから前記針シールドアセンブリを係止解除し、前記非保護位置で、前記阻止物体が、前記カテーテルアダプタを前記針シールドアセンブリに係止する請求項3に記載の方法。
【請求項11】
さらに、前記保護位置で前記針シールドアセンブリにカテーテルアダプタを配置するステップと、前記非保護位置に前記針シールドアセンブリを移動し、それにより前記カテーテルアダプタを前記針シールドアセンブリに係止するステップとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項12】
カテーテル導入器アセンブリを製造する方法であって、
針ハブおよび針を提供するステップと、
ポリマー管を押出成形するステップと、
前記ポリマー管が前記針ハブに対して摺動するように前記ポリマー管を取り付けるステップと、
前記針に前記カテーテルアセンブリを配置するステップと
を含む方法。
【請求項13】
さらに、第2のポリマー管を押出成形するステップと、前記針ハブを前記第2のポリマー管に固定するステップとを含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1および第2のポリマー管が同心である請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ポリマー管を押出成形する前記ステップが、前記ポリマー管に補強材を提供するステップを含む請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ポリマー管と前記補強材とが共押出成形される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
カテーテル導入器アセンブリを製造する方法であって、
近位端および遠位端を有するポリマー管を押出成形するステップと、
前記ポリマー管の前記遠位端に針ハブを固定するステップと、
前記針にカテーテルアセンブリを配置するステップと
を含む方法。
【請求項18】
さらに、
第2のポリマー管を押出成形するステップと、
前記第2のポリマー管が前記第1のポリマー管に対して摺動するように前記第2のポリマー管を取り付けるステップと
を含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1および第2のポリマー管が同心である請求項18に記載の方法。
【請求項20】
(国際出願時においては請求項19と記載)
前記ポリマー管が、第2の実質的に平行なポリマー管を備え、それにより前記ポリマー管が複数の内腔を備える請求項17に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【公開番号】特開2012−35094(P2012−35094A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−219273(P2011−219273)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【分割の表示】特願2008−500802(P2008−500802)の分割
【原出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(507298441)アースキン メディカル エルエルシー (9)
【Fターム(参考)】