鉛直形反射標識物
【課題】
本発明は、外側線、車線変更線、縁石等に設置され、交通安全に供される立体的標示物に関して、視線誘導効果が高く、接触されても傷みが少なく、大幅に安いものを提供せんとするものである。
【解決手段】
弾性があり光再帰性反射を有する鉛直形反射標識物であって、板状反射標示部と固定用台座部の組合せとし、固定用台座部にほぼ鉛直に板状の反射標示部を取付けた。このような簡単な組合せによる構造にすることで、色々な道路の交通安全対策に使用できる。
本発明は、外側線、車線変更線、縁石等に設置され、交通安全に供される立体的標示物に関して、視線誘導効果が高く、接触されても傷みが少なく、大幅に安いものを提供せんとするものである。
【解決手段】
弾性があり光再帰性反射を有する鉛直形反射標識物であって、板状反射標示部と固定用台座部の組合せとし、固定用台座部にほぼ鉛直に板状の反射標示部を取付けた。このような簡単な組合せによる構造にすることで、色々な道路の交通安全対策に使用できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の外側線、車線変更線、縁石等に設置され、交通安全に供される小型の反射標識物に関するもので、車両、自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても視線誘導効果が高いユニバーサルデザインであり、人や車両が接触しても抵抗や傷みが少なく、しかも大幅に安く提供せんとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、道路の外側線、車線変更線、縁石等に設置される交通安全のための反射標識物は、車両のドライバーの視線に入りやすい路面に近い場所に設置されていることもあって、交通安全上効果があり、全国のいたるところの高速道路や、一般道路、駐車場等に広く使用されているが、その設置される場所の合流、分流、カーブ地点、縁石等の道路線形や存在をはっきりと見せることで、車両が逸脱しないようにとか、進入防止のために設置されている。
【0003】
そして、プラスチックスやアルミニウム製の道路鋲等が、道路のセンターライン、外側線、合流、分流地点、縁石等に使用されていて、交通安全にそれなりに寄与しているのであるが、バイクや自転車等の軽車両、通行人にはかなりの障害物となっている。
【0004】
以上のような状況からも、交通安全に供されている小型の反射標識物に関して、車両に対しては種々な配慮がなされているのであるが、自転車、歩行者、特に老人などの交通弱者に対して優しいユニバーサルデザインの反射標識物の設置がなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開57−85011には、内部が中空で、且つ外側壁に円弧状の曲面部を有する断面略扇形状の弾性材の基台の上記曲面部に背面部にダイヤモンドカット面を有する拡散レンズを備えた光反射部材を設けていることを特徴とする道路用反射板、と記載がある。
【0006】
【特許文献2】特開2002−81026には、縁石ブロックの設置工事のときに容易に取付けることができ、しかも耐久性、視認性に優れて、少々の砂埃や積雪があっても再帰反射を妨げず、又除雪作業にも支障をきたさない可動式視線誘導及びその施設を提供する。とあり、弾性体からなる基板の一方側に反射体を取付けて反射部を形成し、前記基板の他方側に当該基板と垂直方向に回転軸を形成させて狭持させると共に、前記回転軸を前記支持部に支持させて前記基板を回動自在として成る可動式視線誘導標を、複数の縁石ブロックが並んだ縁石ブロックの間に挟んで取付け、縁石ブロックから突出した基板の反射部を、縁石ブロックの上面に立設または側面に傾倒自在に配置させる、と記載がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、交通安全に供されている各種反射標識物は、ドライバーの視線を考慮して設置されるものであり、その設置場所は、道路のセンターライン、ノーズ部等の路面とか、縁石、ガードレール、ガードパイプ、電柱、側溝等、特に車両が安全に通行するために必要な危険な場所に設置され、昼夜間にかかわらず視認効果の高いものが要求される。しかし、頻繁に当てられたり、踏みつけられたりするので、倒れてしまったり、引き裂かれたり、飛散等の損傷を受けているのである。
【0008】
特許文献1の構成は、台座である基台を中空の空間を持つ成形品としている。そしてその成形品の溝に、反射材としてダイヤモンドカットされた成型品を挿入するとある。しかし、これでは設置される場所の状況で標示部分を大きくしたり、形状を変えたりすることが出来ないし、中空の空間を持つ成形品の裏側に反射するものが無いので、使用される場所が限定される。
【0009】
特許文献2の構成では、縁石を新設する時には取付けできても、既設の縁石には取付けできないし、また、新設でも取付けた時の反射板の向きが変えられないので、カーブ地点等で反射板の向きが限定されて、左カーブでも右カーブでも、ヘッドライトの光が反射する角度で当たらない場面ができるので不都合である。
【0010】
また、背の高いプラスチック製のポールは、ドライバーに対する視認効果もあり、威圧感や可撓性もあって、それなりに交通安全に効果のあるものではあるが、これらのポールは、狭い道路に設置されるケースでは車両の運転が極めて窮屈な状態となる。従って、不安定な運転を強いられることになり、かえって交通事故の誘発原因となる。
【0011】
以上のようなことから、誰にでもやさしいユニバーサルデザインの細かな配慮で交通安全効果を発揮させながら、耐久性があり、簡単に施工ができて、しかも安い価格で提供できる小型の反射標識物を供給できないかを研究したのである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため請求項1の発明は、U字形の板状反射標示部と固定用台座で構成される鉛直形反射標識物において、固定用台座のよこ断面の略中央部両側面からそれぞれ鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座の横方向に抜けないスリット状の隙間があけられ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部の二つのそれぞれの上端部を固定用台座のスリット状の隙間の下方から上方に向けて挿入し、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物を提供することにある。
【0013】
ここでは、板状反射標示部の反射面と平行になる断面をよこ断面とし、板状反射標示部の反射面と90度となる断面をたて断面とした。
【0014】
金属やプラスチックス製の固定用台座のよこ断面の略中央部の二箇所から鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座幅の横方向に抜けないスリット状の隙間をあけ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部をスリット状の隙間の下方から上方に向け、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物を発明したのである。
【0015】
固定用の台座部と、板状反射標識部を別々に構成することで、固定用台座部と板状反射標識部の大きさや形状を別々に形状変更が出来る。特に板状反射標識部は板の状態で反射シートを貼付けできるし、大判で貼付けた後、切抜きや打抜きすることも出来る。従って、多目的な要求に最小の投資で簡単に対応できる。
【0016】
請求項2の発明は、 請求項1において、板状反射標示部の二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上面とで接触するたて断面の全てのかどにアール又は多角形としていることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0017】
このことは、鉛直形反射標識物を取り付ける場所によっては、車両に踏みつけられるので、その場合でも板状反射標示部が傷みの無いようにしておく必要がある。折り曲げられた部分が出来るだけ大きなアールで曲げられ、弾性限界内にすることで永久変形となるような傷みが殆んど残らないようにしたのである。
【0018】
この時のアールは板の厚みにもよるが、0.5ミリメートル程度のポリカーボネートであれば2ミリメートルアール以上あれば、万が一人や車両に踏みつけられても板状反射標示部が永久変形を起こさないで済むので好都合である。勿論、多角形で結果として2アール程度以上にしても良い。
【0019】
請求項3では、請求項2において、固定用台座のたて断面の中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0020】
固定用台座を路面に貼り付けた場合には、車両やバイクなどに踏まれることが多く、できるだけ低いものでなくてはならないし、よこ断面の最初にタイヤ等に接触される部分を出来るだけ低くし、中央部に向かってテーパーをとって、最低限必要な高さにすることが重要である。
【0021】
請求項4では、請求項1、又は2において、固定用台座の底面に蟻足付きの溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成されてなることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0022】
これは、固定用台座部の構造部への貼り付けに際して、より強固に固定するために、固定用台座の底面、即ち貼り付け面を工夫して、蟻足付の溝を複数個構成したり、たて断面の左右で抜け防止になるよう角度をつけた箱形の穴や溝を構成することにした。
【0023】
本発明の鉛直形反射標識物は、プラスチックスまたはゴム製の板材に光再帰性反射を有する反射シートを貼り付けた板状反射標示物を、金属またはプラスチックス製もしくは金属とプラスチックスの組合せによる固定用台座に、板状標示部が略鉛直状態で道路構造物に固定されるようにしてなる鉛直形反射標識物を発明したのである。
【0024】
色々な構造物や路面にも貼付けできて、良く目立ち頻繁に車両や人に踏み付けられたり、接触されても、その反射標示部の形状が板状であることから、かなりの復元力があり、傷みの少ないようにした鉛直形反射標識物にある。
【0025】
しかも、構造物や路面から反射標示部を立体的に鉛直に突出させているのと併せて、反射材の色を赤色や黄色とか蛍光色等を使って、単色か複数色を混在させて使用したり、昼間も目立ちやすくすると共に、日没時や夜間は再帰性反射材による反射で、車両からはよく視認できることは勿論のこと、自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても立体的であることで誘導効果が高く、誰にでも優しいユニバーサルデザインとなるように工夫したのである。
【0026】
道路が広く見えて快適なドライブをするために、鉛直形反射標識物の設置時の高さを200ミリメートル程度以下とすることにした。また、鉛直形反射標識物を板状にすることで、車両に踏倒されても傷みにくくした。
【0027】
弾性の高い可撓性を持つ熱可塑性エラストマーやゴム、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等で製作し、その肉厚が0.3ミリメートルから8ミリメートル、高さ及び幅は、30ミリメートルから200ミリメートルの大きさとし、設置場所にあわせて板状反射標示部並びに固定用台座の形状、寸法を決めて設置する。
【0028】
肉厚が0.3ミリメートル以下だと、自立性と強度に問題があるし、8ミリメートル以上だと厚くなりすぎて障害物となり、かえって二次災害を引き起こすなどの問題がある。
この特殊な固定用の台座に装着すると自然と自立性が向上するので、比較的薄い肉厚でも良い場合がある。
【0029】
板状反射標示部2の固定用台座への取り付けは、反射シート5をポリカーボネート樹脂板である板状反射標示部2の外側に貼付け、固定用台座3の断面の略中央部に2箇所スリット状の隙間4とした部分に板状反射標示部2のU字形に折り曲げられた上端部の二端を下部より挿入して、固定用台座に略鉛直に構成することにした。
【0030】
この時、固定用台座3の上面とポリカーボネート樹脂板とのたて断面で接触する全てのかどを2ミリメートル以上のアールを持たせておくと車両等で踏みつけられても傷みがない。略中央部に二箇所スリット状の隙間4を10ミリメートルから50ミリメートルの間隔をあけて構成し、略中央部に二箇所スリット状の隙間を断面で垂直に構成しても良いし、中央部に向けて斜めに構成すると、U字形の上端部の二端面のポリカーボネート樹脂板である板状反射標示部2がお互いに、たて中央線上の接合点で接触するよう裏面同士が接触してせり上がり自立性がよくなって好都合である。
【0031】
鉛直形反射標識物には、厚みが0.5ミリメートルで、高さは60ミリメートル、幅は70ミリメートルのポリカーボネート樹脂板に反射シートが貼り付けられたU字形にした。反射シートは板状反射標示部がU字形の上端部の二端面の両方の外側に貼り付けされる。固定用台座3はプラスチックス(ポリカーボネート、ABS、メタアクリル、オレフィン系樹脂)製で、一番厚い部分の肉厚は9ミリメートル、底面の幅は100ミリメートル、長さは130ミリメートルで構成する。
【0032】
固定用台座の材質は、金属やプラスチックス、または、その組み合わせであっても良いが、金属の場合は、アルミニウムや亜鉛のダイカスト成型加工したものが良い。この固定用台座の大きさは、25平方センチメートルから200平方センチメートルぐらいの面積が適当である。
【0033】
鉛直形反射標識物を路面や構造物に設置するためには、固定用台座の底面をほぼ平滑として、接着面を荒らす、穴を開ける、筋を付けるなどを施すと良い。請求項4のように、蟻足つきの溝を設けると、構造物や路面との接着性能が大幅に向上する。
【0034】
固定用台座の成型に際して、通常の成型方法では蟻足を設けることは難しいが、底面側になる面を、よこ断面で左右の横方向に抜く形で蟻足を設けられるようにすると、金型代は高くつくが、接着性能の良い製品が出来上がる。勿論たて断面の左右の端部で蟻足をつけても良い。
【0035】
この固定用台座と、路面や構造物とを接着剤、両面テープ等で固定する。より強固に固定したい場合は、脚部を配設して埋め込んでも、孔を開けてアンカーボルトで固定してもよいし、これらの方法を複合しても勿論良い。
【0036】
板状標示部に反射材を貼付けることにした。板状の標示部に貼付けた光再帰性反射材が構造物から突出しているので車両のヘッドライトの光がよく当たり、よく反射して視認性があがるので交通安全に効果的なものとなる。また、縁石などの構造物の上に貼付けると、立体形であることから、歩行者などの交通弱者にも昼夜間よく目立つものとなる。
【0037】
また、車両からも良く目立つことが重要であるが、車両と一口に言っても大型トラックから小型の軽車両までさまざまであり、当然ヘッドライトの取付け位置や、運転席の高さも違うし、道路の幅員も違うので、ヘッドライトからの光による入射角も視認角も違う。
この鉛直形反射標識物に使用される反射シートは、入射角、視認角が変わってもよく光るものであれば、ダイヤモンドカットされたタイプでも極小のガラスビーズを使ったものでも良い。
【0038】
比較的小さい鉛直形反射標識物ではあるが、路面から立ち上がっているとか、縁石等の構造物から突出していることで、板状反射標示部が車両を誘導するので、昼間でもドライバーからの視認効果が高いし、夜間は下向きのヘッドライトでもよくひかり、視認性能が大幅に高くなるので昼夜間とも、より交通安全効果の高いものになる。
【0039】
特に、左カーブの左側の縁石の上に設置された鉛直形反射標識物は、従来良く使用されているスタッドと呼ばれている貼り付け鋲と比べて格段に高さが高いので視認効果が非常に優れたものとなる。鉛直形反射標識物をより高く構成した場合は、風に当たって揺れるので、視線誘導効果が高くなり、車両以外の自転車、歩行者、特に老人などの交通弱者に対して、その効果は絶大である。
【発明の効果】
【0040】
以上のように、本発明の鉛直形反射標識物は、車両や人に対して抵抗が少なく、比較的小さいにもかかわらず視認効果が高い。その視認性は、昼間は反射シートを赤色とか黄色、緑色、青色、蛍光色等の目立つ色を使用していると良く視認できるし、適当な高さの突起が路面に近い場所に設置されるので視認しやすいのである。
【0041】
従って、道路が広く見え、安心して車両が走行することが出来るし、人も歩きやすくなる。夜間は車両のヘッドライトの光を反射効率のよい真正面に受けるように設置できるので、極めてよく反射し、視線誘導をスムーズに行うことができるのである。
【0042】
板状反射標示部は、弾性のある熱可塑性エラストマーやゴム、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等で構成した成形物で、板状のものを加工して製作できるので、投資が最小限で済む。さらに、板状で構成しているので車両に接触されても、人に踏付けられても、その素材の持つ弾力性や形状で衝撃や摩擦、圧力が吸収できるので、成形物が永久変形を起こすのが少なくて済むのである。
【0043】
請求項2にあるように、板状反射標示部のU字形に折り曲げられた二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上端とで接触するたて断面の全てのかどにアールや多角形のアールとられているので、自動車や人に踏みつけられても、永久変形を起こすことなく、鉛直状態で自立を続けるのである。
【0044】
また、請求項3にあるように、固定用台座のたて断面中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることで、車両や人に踏みつけられるとき、抵抗が極めて少なく二次災害が少なくて済むのである。
【0045】
請求項4では、固定用台座の底側に蟻足付の溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成する鉛直形反射標識物とした。これは、接着剤による施工が多用されるので、多少の施工のばらつきでも確実に固着出来るように工夫したのである。
【0046】
また、左カーブの縁石に取付けする場合、従来、縁石の側面に構成された反射表示物は見えなくなり、視線誘導ができなくなる。この鉛直形反射標識物を縁石の上面に構成することで、左カーブでも縁石の上面から鉛直形反射標識物が高く突出するので、カーブの線形がはっきり視認できるようになるので非常に有効である。
【0047】
また、この鉛直形反射標識物の背面にも反射シートを構成しておくと、反対車線の車両から道路線形がよく視認できるし、歩行者や自転車の人にも良く目立つので好都合である。
【0048】
比較的小さい鉛直形反射標識物ではあるが、路面から立ち上がっているとか、縁石等の構造物から突出していることで、この標識物が車両を誘導するので、昼間でもドライバーからの視認効果が高いし、夜間は下向きのヘッドライトでもよく光り、視認性能が大幅に高くなるので昼夜間とも、より交通安全効果の高いものになるのである。
【0049】
特に、白く塗装された縁石の上に鉛直形反射標識物を貼付けると、その鉛直形反射標識物の色彩が白い塗装の上に浮かび上がり見えやすいし、板状ということもあって、風に当たって揺れるので、視線誘導効果が高くなり、車両以外の自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても視線誘導効果が高く、誰にでも優しいユニバーサルデザインとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の鉛直形反射標識物の斜視図である。
【図2】本発明の鉛直形反射標識物の固定用台座の斜視図である。
【図3】本発明の鉛直形反射標識物の板状反射標示部の斜視図である。
【図4】本発明の固定用台座と板状反射標示部の組合せ斜視図である。
【図5】本発明の鉛直形反射標識物の事例1のたて中央部断面の断面図である。
【図6】本発明の鉛直形反射標識物の事例2のたて断面の中央接合点で板状反射標示部がせり上がっている事例の断面図である。
【図7】本発明の鉛直形反射標識物のよこ断面中央部の断面図である。
【図8】本発明の固定用台座の底面に蟻足を構成した事例の底面図である。
【図9】本発明、図7の固定用台座のA−A´の断面図である。
【図10】本発明、図7の固定用台座のA−A´の断面図9の変形事例である。
【図11】本発明の固定用台座の正面図である。
【図12】本発明の鉛直形反射標識物が縁石の上に貼り付けされた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明を図により詳細に説明する。図1は、本発明の鉛直形反射標識物1の斜視図である。立体的な板状反射標示部2はポリカーボネート樹脂製の肉厚は0.5ミリメートルで、高さは60ミリメートル、幅は70ミリメートルとし、固定用台座3はABS樹脂製で、一番厚い部分の肉厚は10ミリメートル、底面の幅は100ミリメートル、長さは130ミリメートルで構成する。
【0052】
板状反射標示部2は、反射シート5をポリカーボネート樹脂製の板をU字形に折り曲げした二つの上端部の二端面をそれぞれの外側に貼付け、固定用台座3の断面の略中央部に二箇所横方向に抜けないスリット状の隙間4に板状反射標示部2のU字形の二つの上端部の二端面を固定用台座の下部より挿入して、固定用台座3にほぼ鉛直に構成する。
【0053】
板状反射標示部2には反射シート5が貼付けされている。ここで使用される光再帰性に優れた反射シート5は、極小で屈折率の高い真円のガラスビーズを使ったもので、板状反射標示部2のそれぞれの外側になる部分に貼付けるが、平面の板材のときに貼付けると、簡単に貼付けできる。
【0054】
この時、事例2では固定用台座3とU字形にしたポリカーボネート樹脂板と、固定用台座3の二端部の板面11で接触するたて断面の面のかどを2ミリメートルのアールを持たせておくと車両等で踏みつけられても永久変形がない。略中央部に二箇所スリット状の隙間4を20ミリメートルの間隔をあけて鉛直に構成したり、略中央部にニ箇所スリット状の隙間を断面で中央部に向けて斜めに固定用台座3の下部で30ミリメートル、上部で20ミリメートルとして構成すると、U字形の二つの上端部の二端面がお互いに、裏面同士が接触してせり上がり自立性がよくなって好都合である。
【0055】
図2は、鉛直形反射標識物1の固定用台座3の斜視図である。スリット状の隙間は0.5ミリメートルのポリカーボネート樹脂に0.4ミリメートル厚の反射シート5が貼り付けられた板状反射標示部2が挿入できる1ミリメートルから2ミリメートル程度の隙間が必要である。二本のスリット状の隙間4のそれどれの両側には5ミリメートルのアール6が付けられている。二本のスリット状の隙間4の間に構成される芯金部7となる部分は板状反射標示部2が踏みつけられた時、一番荷重を受けることになるので、この部分の容積が重要である。10ミリメートルから50ミリメートルの幅で厚みが10ミリメートル程度で構成される。
【0056】
図3は、立体形反射標識物1の板状反射標示部2の斜視図である。0.5ミリメートルのポリカーボネート樹脂板に反射シート5が貼り付けられU字形に構成されている。反射シート5は板状反射標示部2がU字形のそれぞれの外側になる面に貼り付けされる。
【0057】
図4は、固定用台座3に板状反射標示部2を下方から芯金部7を抱き込むようにして、固定用台座3の二つのスリット状の穴4の下部から挿入して構成する組合わせ斜視図である。踏み付けられた時、アール6と二端部の板面11とが接触することになる。
【0058】
図5は、鉛直形反射標識物1の側面から見た、たての切断面事例1の断面図である。固定用台座部3の略中央部に心金部7が構成されていて、その両側に構成されている横方向に抜けないスリット状の隙間4の間からU字形に構成した板状反射標示部2のU字形の上端部の二端面から挿入して構成する。
【0059】
図6は、本発明の鉛直形反射標識物1の事例2のたて断面の中央接合点で板状反射標示部2がせり上がっている事例の断面図である。スリット状の隙間4が中央に向かって斜め方向に構成されていて、板状反射標示部2の中央接合点10でお互いの裏面で接触しせりあがり状になっている。こうすることでより自立性を上げることになる。又、U字形にしているのは、板状反射標示部2の先端部分が連結していないので、車両等に踏みつけられても板状なので抵抗が限りなく少なく、簡単におり曲げられるし、又自立するのである。
【0060】
図7は本発明の鉛直形反射標識物1のよこ中央部の断面図である。板状反射標示部2の裏面には、反射材5が貼り付けられている。固定用台座3の下部には板状反射標示部2のU字形の底面の肉厚が構成されている。
【0061】
図8は本発明の固定用台座3の底に蟻足8を構成した事例の底面図である。固定用台座3の底に左右から蟻足8を複数本構成することにより、接着剤によって固定用台座3と構造物が強固に固着されるのである。固定用台座3の心金部7の両側にスリット状の隙間4が構成されている。
【0062】
図9は図8の固定用台座のA−A´の断面図である。構造物への接着剤による取り付けに際して固定用台座3の蟻足8の奥の広がっている空間に接着剤が入り込み、接着剤によって固定用台座と構造物が一体になるのである。
【0063】
図10は、本発明の図7の固定用台座A−A´の断面図9の変形事例である。断面の左右
で台座内部の空間の向きを変えて固定用台座3の蟻足8を構成した事例断面図である。
【0064】
図11は本発明の固定用台座3の正面図である。左右に傾斜を設けて安定感のある台形にしている。
【0065】
図12は本発明の鉛直形反射標識物を縁石の上に貼り付けた斜視図である。設置間隔は、2メーターから3メーターぐらいが適当であるが、設置場所がカーブ地点とか道路の交通安全状況に応じて設置する。
【0066】
そして、立体形反射標識物1の板状反射標示部2の上端部の二端面の外側に光再帰性反射材5を構成するのであるが、黄色は注意を喚起する意味となるし、赤色は危険標示の意味を持つ、これらの色彩の標識効果もあって、昼夜間の交通安全の向上が図られる。
【0067】
いたずらが少ないと思われる場所では、強力な接着剤で固定するだけでもいいが、いたずらの多い場所では接着させるのに併せてアンカーボルトで固定する事が望ましい。確実に接着させるためには、縁石や路面、構造物の接着面を綺麗に清掃しておくことは勿論のこと、接着をよくするために、プライマーを塗布するなどの下地処理をしておくと、確実に接着できる。
【0068】
複数個の立体形反射標識物1を連続して取付ける場合は、あらかじめその設置間隔や取付けの角度を仮置きして、視線の誘導効果を確認のうえ設置する。このようにすることで、ドライバーが安心して運転することができる交通安全施設となるのである。
【0069】
特に左カーブのとき、通常、側面に構成された標示物は見えなくなり、視線誘導ができなくなる。この鉛直形反射標識物1は縁石9や路面、構造物の上面から比較的高く突出して構成することとなるので、左カーブでもカーブ線形がはっきり視認できるようになるので非常に有効である。障害物や道路線形の変化による不安を少なくして、ドライバーが安心して走行できるようになる。
【実施例1】
【0070】
道路のバリアーフリー化で路面と歩道がほぼ同じ平面となっている。従って、車道と歩道との中間に縁石9だけが突出している。その縁石9を目立つようにする為、縁石を白色に塗装し、その上に鉛直形反射標識物1を取り付けることで、縁石の存在をハッキリ明示すると共に、車両の誘導にも効果を発揮させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
踏みつけても抵抗が少ないことから、道路の縁石9の上への貼り付け以外に、外側線、合分流標示、自転車道の側面の標示、通学路の標示等、多目的に使用できる。
【符号の説明】
【0072】
1 鉛直形反射標識物
2 板状反射標示部
3 固定用台座
4 スリット状の隙間
5 反射材
6 アール
7 芯金部
8 蟻足
9 縁石
10 中央接合点
11 二端部の板面
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の外側線、車線変更線、縁石等に設置され、交通安全に供される小型の反射標識物に関するもので、車両、自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても視線誘導効果が高いユニバーサルデザインであり、人や車両が接触しても抵抗や傷みが少なく、しかも大幅に安く提供せんとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、道路の外側線、車線変更線、縁石等に設置される交通安全のための反射標識物は、車両のドライバーの視線に入りやすい路面に近い場所に設置されていることもあって、交通安全上効果があり、全国のいたるところの高速道路や、一般道路、駐車場等に広く使用されているが、その設置される場所の合流、分流、カーブ地点、縁石等の道路線形や存在をはっきりと見せることで、車両が逸脱しないようにとか、進入防止のために設置されている。
【0003】
そして、プラスチックスやアルミニウム製の道路鋲等が、道路のセンターライン、外側線、合流、分流地点、縁石等に使用されていて、交通安全にそれなりに寄与しているのであるが、バイクや自転車等の軽車両、通行人にはかなりの障害物となっている。
【0004】
以上のような状況からも、交通安全に供されている小型の反射標識物に関して、車両に対しては種々な配慮がなされているのであるが、自転車、歩行者、特に老人などの交通弱者に対して優しいユニバーサルデザインの反射標識物の設置がなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開57−85011には、内部が中空で、且つ外側壁に円弧状の曲面部を有する断面略扇形状の弾性材の基台の上記曲面部に背面部にダイヤモンドカット面を有する拡散レンズを備えた光反射部材を設けていることを特徴とする道路用反射板、と記載がある。
【0006】
【特許文献2】特開2002−81026には、縁石ブロックの設置工事のときに容易に取付けることができ、しかも耐久性、視認性に優れて、少々の砂埃や積雪があっても再帰反射を妨げず、又除雪作業にも支障をきたさない可動式視線誘導及びその施設を提供する。とあり、弾性体からなる基板の一方側に反射体を取付けて反射部を形成し、前記基板の他方側に当該基板と垂直方向に回転軸を形成させて狭持させると共に、前記回転軸を前記支持部に支持させて前記基板を回動自在として成る可動式視線誘導標を、複数の縁石ブロックが並んだ縁石ブロックの間に挟んで取付け、縁石ブロックから突出した基板の反射部を、縁石ブロックの上面に立設または側面に傾倒自在に配置させる、と記載がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、交通安全に供されている各種反射標識物は、ドライバーの視線を考慮して設置されるものであり、その設置場所は、道路のセンターライン、ノーズ部等の路面とか、縁石、ガードレール、ガードパイプ、電柱、側溝等、特に車両が安全に通行するために必要な危険な場所に設置され、昼夜間にかかわらず視認効果の高いものが要求される。しかし、頻繁に当てられたり、踏みつけられたりするので、倒れてしまったり、引き裂かれたり、飛散等の損傷を受けているのである。
【0008】
特許文献1の構成は、台座である基台を中空の空間を持つ成形品としている。そしてその成形品の溝に、反射材としてダイヤモンドカットされた成型品を挿入するとある。しかし、これでは設置される場所の状況で標示部分を大きくしたり、形状を変えたりすることが出来ないし、中空の空間を持つ成形品の裏側に反射するものが無いので、使用される場所が限定される。
【0009】
特許文献2の構成では、縁石を新設する時には取付けできても、既設の縁石には取付けできないし、また、新設でも取付けた時の反射板の向きが変えられないので、カーブ地点等で反射板の向きが限定されて、左カーブでも右カーブでも、ヘッドライトの光が反射する角度で当たらない場面ができるので不都合である。
【0010】
また、背の高いプラスチック製のポールは、ドライバーに対する視認効果もあり、威圧感や可撓性もあって、それなりに交通安全に効果のあるものではあるが、これらのポールは、狭い道路に設置されるケースでは車両の運転が極めて窮屈な状態となる。従って、不安定な運転を強いられることになり、かえって交通事故の誘発原因となる。
【0011】
以上のようなことから、誰にでもやさしいユニバーサルデザインの細かな配慮で交通安全効果を発揮させながら、耐久性があり、簡単に施工ができて、しかも安い価格で提供できる小型の反射標識物を供給できないかを研究したのである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため請求項1の発明は、U字形の板状反射標示部と固定用台座で構成される鉛直形反射標識物において、固定用台座のよこ断面の略中央部両側面からそれぞれ鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座の横方向に抜けないスリット状の隙間があけられ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部の二つのそれぞれの上端部を固定用台座のスリット状の隙間の下方から上方に向けて挿入し、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物を提供することにある。
【0013】
ここでは、板状反射標示部の反射面と平行になる断面をよこ断面とし、板状反射標示部の反射面と90度となる断面をたて断面とした。
【0014】
金属やプラスチックス製の固定用台座のよこ断面の略中央部の二箇所から鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座幅の横方向に抜けないスリット状の隙間をあけ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部をスリット状の隙間の下方から上方に向け、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物を発明したのである。
【0015】
固定用の台座部と、板状反射標識部を別々に構成することで、固定用台座部と板状反射標識部の大きさや形状を別々に形状変更が出来る。特に板状反射標識部は板の状態で反射シートを貼付けできるし、大判で貼付けた後、切抜きや打抜きすることも出来る。従って、多目的な要求に最小の投資で簡単に対応できる。
【0016】
請求項2の発明は、 請求項1において、板状反射標示部の二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上面とで接触するたて断面の全てのかどにアール又は多角形としていることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0017】
このことは、鉛直形反射標識物を取り付ける場所によっては、車両に踏みつけられるので、その場合でも板状反射標示部が傷みの無いようにしておく必要がある。折り曲げられた部分が出来るだけ大きなアールで曲げられ、弾性限界内にすることで永久変形となるような傷みが殆んど残らないようにしたのである。
【0018】
この時のアールは板の厚みにもよるが、0.5ミリメートル程度のポリカーボネートであれば2ミリメートルアール以上あれば、万が一人や車両に踏みつけられても板状反射標示部が永久変形を起こさないで済むので好都合である。勿論、多角形で結果として2アール程度以上にしても良い。
【0019】
請求項3では、請求項2において、固定用台座のたて断面の中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0020】
固定用台座を路面に貼り付けた場合には、車両やバイクなどに踏まれることが多く、できるだけ低いものでなくてはならないし、よこ断面の最初にタイヤ等に接触される部分を出来るだけ低くし、中央部に向かってテーパーをとって、最低限必要な高さにすることが重要である。
【0021】
請求項4では、請求項1、又は2において、固定用台座の底面に蟻足付きの溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成されてなることを特徴とする鉛直形反射標識物とした。
【0022】
これは、固定用台座部の構造部への貼り付けに際して、より強固に固定するために、固定用台座の底面、即ち貼り付け面を工夫して、蟻足付の溝を複数個構成したり、たて断面の左右で抜け防止になるよう角度をつけた箱形の穴や溝を構成することにした。
【0023】
本発明の鉛直形反射標識物は、プラスチックスまたはゴム製の板材に光再帰性反射を有する反射シートを貼り付けた板状反射標示物を、金属またはプラスチックス製もしくは金属とプラスチックスの組合せによる固定用台座に、板状標示部が略鉛直状態で道路構造物に固定されるようにしてなる鉛直形反射標識物を発明したのである。
【0024】
色々な構造物や路面にも貼付けできて、良く目立ち頻繁に車両や人に踏み付けられたり、接触されても、その反射標示部の形状が板状であることから、かなりの復元力があり、傷みの少ないようにした鉛直形反射標識物にある。
【0025】
しかも、構造物や路面から反射標示部を立体的に鉛直に突出させているのと併せて、反射材の色を赤色や黄色とか蛍光色等を使って、単色か複数色を混在させて使用したり、昼間も目立ちやすくすると共に、日没時や夜間は再帰性反射材による反射で、車両からはよく視認できることは勿論のこと、自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても立体的であることで誘導効果が高く、誰にでも優しいユニバーサルデザインとなるように工夫したのである。
【0026】
道路が広く見えて快適なドライブをするために、鉛直形反射標識物の設置時の高さを200ミリメートル程度以下とすることにした。また、鉛直形反射標識物を板状にすることで、車両に踏倒されても傷みにくくした。
【0027】
弾性の高い可撓性を持つ熱可塑性エラストマーやゴム、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等で製作し、その肉厚が0.3ミリメートルから8ミリメートル、高さ及び幅は、30ミリメートルから200ミリメートルの大きさとし、設置場所にあわせて板状反射標示部並びに固定用台座の形状、寸法を決めて設置する。
【0028】
肉厚が0.3ミリメートル以下だと、自立性と強度に問題があるし、8ミリメートル以上だと厚くなりすぎて障害物となり、かえって二次災害を引き起こすなどの問題がある。
この特殊な固定用の台座に装着すると自然と自立性が向上するので、比較的薄い肉厚でも良い場合がある。
【0029】
板状反射標示部2の固定用台座への取り付けは、反射シート5をポリカーボネート樹脂板である板状反射標示部2の外側に貼付け、固定用台座3の断面の略中央部に2箇所スリット状の隙間4とした部分に板状反射標示部2のU字形に折り曲げられた上端部の二端を下部より挿入して、固定用台座に略鉛直に構成することにした。
【0030】
この時、固定用台座3の上面とポリカーボネート樹脂板とのたて断面で接触する全てのかどを2ミリメートル以上のアールを持たせておくと車両等で踏みつけられても傷みがない。略中央部に二箇所スリット状の隙間4を10ミリメートルから50ミリメートルの間隔をあけて構成し、略中央部に二箇所スリット状の隙間を断面で垂直に構成しても良いし、中央部に向けて斜めに構成すると、U字形の上端部の二端面のポリカーボネート樹脂板である板状反射標示部2がお互いに、たて中央線上の接合点で接触するよう裏面同士が接触してせり上がり自立性がよくなって好都合である。
【0031】
鉛直形反射標識物には、厚みが0.5ミリメートルで、高さは60ミリメートル、幅は70ミリメートルのポリカーボネート樹脂板に反射シートが貼り付けられたU字形にした。反射シートは板状反射標示部がU字形の上端部の二端面の両方の外側に貼り付けされる。固定用台座3はプラスチックス(ポリカーボネート、ABS、メタアクリル、オレフィン系樹脂)製で、一番厚い部分の肉厚は9ミリメートル、底面の幅は100ミリメートル、長さは130ミリメートルで構成する。
【0032】
固定用台座の材質は、金属やプラスチックス、または、その組み合わせであっても良いが、金属の場合は、アルミニウムや亜鉛のダイカスト成型加工したものが良い。この固定用台座の大きさは、25平方センチメートルから200平方センチメートルぐらいの面積が適当である。
【0033】
鉛直形反射標識物を路面や構造物に設置するためには、固定用台座の底面をほぼ平滑として、接着面を荒らす、穴を開ける、筋を付けるなどを施すと良い。請求項4のように、蟻足つきの溝を設けると、構造物や路面との接着性能が大幅に向上する。
【0034】
固定用台座の成型に際して、通常の成型方法では蟻足を設けることは難しいが、底面側になる面を、よこ断面で左右の横方向に抜く形で蟻足を設けられるようにすると、金型代は高くつくが、接着性能の良い製品が出来上がる。勿論たて断面の左右の端部で蟻足をつけても良い。
【0035】
この固定用台座と、路面や構造物とを接着剤、両面テープ等で固定する。より強固に固定したい場合は、脚部を配設して埋め込んでも、孔を開けてアンカーボルトで固定してもよいし、これらの方法を複合しても勿論良い。
【0036】
板状標示部に反射材を貼付けることにした。板状の標示部に貼付けた光再帰性反射材が構造物から突出しているので車両のヘッドライトの光がよく当たり、よく反射して視認性があがるので交通安全に効果的なものとなる。また、縁石などの構造物の上に貼付けると、立体形であることから、歩行者などの交通弱者にも昼夜間よく目立つものとなる。
【0037】
また、車両からも良く目立つことが重要であるが、車両と一口に言っても大型トラックから小型の軽車両までさまざまであり、当然ヘッドライトの取付け位置や、運転席の高さも違うし、道路の幅員も違うので、ヘッドライトからの光による入射角も視認角も違う。
この鉛直形反射標識物に使用される反射シートは、入射角、視認角が変わってもよく光るものであれば、ダイヤモンドカットされたタイプでも極小のガラスビーズを使ったものでも良い。
【0038】
比較的小さい鉛直形反射標識物ではあるが、路面から立ち上がっているとか、縁石等の構造物から突出していることで、板状反射標示部が車両を誘導するので、昼間でもドライバーからの視認効果が高いし、夜間は下向きのヘッドライトでもよくひかり、視認性能が大幅に高くなるので昼夜間とも、より交通安全効果の高いものになる。
【0039】
特に、左カーブの左側の縁石の上に設置された鉛直形反射標識物は、従来良く使用されているスタッドと呼ばれている貼り付け鋲と比べて格段に高さが高いので視認効果が非常に優れたものとなる。鉛直形反射標識物をより高く構成した場合は、風に当たって揺れるので、視線誘導効果が高くなり、車両以外の自転車、歩行者、特に老人などの交通弱者に対して、その効果は絶大である。
【発明の効果】
【0040】
以上のように、本発明の鉛直形反射標識物は、車両や人に対して抵抗が少なく、比較的小さいにもかかわらず視認効果が高い。その視認性は、昼間は反射シートを赤色とか黄色、緑色、青色、蛍光色等の目立つ色を使用していると良く視認できるし、適当な高さの突起が路面に近い場所に設置されるので視認しやすいのである。
【0041】
従って、道路が広く見え、安心して車両が走行することが出来るし、人も歩きやすくなる。夜間は車両のヘッドライトの光を反射効率のよい真正面に受けるように設置できるので、極めてよく反射し、視線誘導をスムーズに行うことができるのである。
【0042】
板状反射標示部は、弾性のある熱可塑性エラストマーやゴム、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等で構成した成形物で、板状のものを加工して製作できるので、投資が最小限で済む。さらに、板状で構成しているので車両に接触されても、人に踏付けられても、その素材の持つ弾力性や形状で衝撃や摩擦、圧力が吸収できるので、成形物が永久変形を起こすのが少なくて済むのである。
【0043】
請求項2にあるように、板状反射標示部のU字形に折り曲げられた二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上端とで接触するたて断面の全てのかどにアールや多角形のアールとられているので、自動車や人に踏みつけられても、永久変形を起こすことなく、鉛直状態で自立を続けるのである。
【0044】
また、請求項3にあるように、固定用台座のたて断面中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることで、車両や人に踏みつけられるとき、抵抗が極めて少なく二次災害が少なくて済むのである。
【0045】
請求項4では、固定用台座の底側に蟻足付の溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成する鉛直形反射標識物とした。これは、接着剤による施工が多用されるので、多少の施工のばらつきでも確実に固着出来るように工夫したのである。
【0046】
また、左カーブの縁石に取付けする場合、従来、縁石の側面に構成された反射表示物は見えなくなり、視線誘導ができなくなる。この鉛直形反射標識物を縁石の上面に構成することで、左カーブでも縁石の上面から鉛直形反射標識物が高く突出するので、カーブの線形がはっきり視認できるようになるので非常に有効である。
【0047】
また、この鉛直形反射標識物の背面にも反射シートを構成しておくと、反対車線の車両から道路線形がよく視認できるし、歩行者や自転車の人にも良く目立つので好都合である。
【0048】
比較的小さい鉛直形反射標識物ではあるが、路面から立ち上がっているとか、縁石等の構造物から突出していることで、この標識物が車両を誘導するので、昼間でもドライバーからの視認効果が高いし、夜間は下向きのヘッドライトでもよく光り、視認性能が大幅に高くなるので昼夜間とも、より交通安全効果の高いものになるのである。
【0049】
特に、白く塗装された縁石の上に鉛直形反射標識物を貼付けると、その鉛直形反射標識物の色彩が白い塗装の上に浮かび上がり見えやすいし、板状ということもあって、風に当たって揺れるので、視線誘導効果が高くなり、車両以外の自転車、歩行者、特に老人など交通弱者に対しても視線誘導効果が高く、誰にでも優しいユニバーサルデザインとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の鉛直形反射標識物の斜視図である。
【図2】本発明の鉛直形反射標識物の固定用台座の斜視図である。
【図3】本発明の鉛直形反射標識物の板状反射標示部の斜視図である。
【図4】本発明の固定用台座と板状反射標示部の組合せ斜視図である。
【図5】本発明の鉛直形反射標識物の事例1のたて中央部断面の断面図である。
【図6】本発明の鉛直形反射標識物の事例2のたて断面の中央接合点で板状反射標示部がせり上がっている事例の断面図である。
【図7】本発明の鉛直形反射標識物のよこ断面中央部の断面図である。
【図8】本発明の固定用台座の底面に蟻足を構成した事例の底面図である。
【図9】本発明、図7の固定用台座のA−A´の断面図である。
【図10】本発明、図7の固定用台座のA−A´の断面図9の変形事例である。
【図11】本発明の固定用台座の正面図である。
【図12】本発明の鉛直形反射標識物が縁石の上に貼り付けされた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明を図により詳細に説明する。図1は、本発明の鉛直形反射標識物1の斜視図である。立体的な板状反射標示部2はポリカーボネート樹脂製の肉厚は0.5ミリメートルで、高さは60ミリメートル、幅は70ミリメートルとし、固定用台座3はABS樹脂製で、一番厚い部分の肉厚は10ミリメートル、底面の幅は100ミリメートル、長さは130ミリメートルで構成する。
【0052】
板状反射標示部2は、反射シート5をポリカーボネート樹脂製の板をU字形に折り曲げした二つの上端部の二端面をそれぞれの外側に貼付け、固定用台座3の断面の略中央部に二箇所横方向に抜けないスリット状の隙間4に板状反射標示部2のU字形の二つの上端部の二端面を固定用台座の下部より挿入して、固定用台座3にほぼ鉛直に構成する。
【0053】
板状反射標示部2には反射シート5が貼付けされている。ここで使用される光再帰性に優れた反射シート5は、極小で屈折率の高い真円のガラスビーズを使ったもので、板状反射標示部2のそれぞれの外側になる部分に貼付けるが、平面の板材のときに貼付けると、簡単に貼付けできる。
【0054】
この時、事例2では固定用台座3とU字形にしたポリカーボネート樹脂板と、固定用台座3の二端部の板面11で接触するたて断面の面のかどを2ミリメートルのアールを持たせておくと車両等で踏みつけられても永久変形がない。略中央部に二箇所スリット状の隙間4を20ミリメートルの間隔をあけて鉛直に構成したり、略中央部にニ箇所スリット状の隙間を断面で中央部に向けて斜めに固定用台座3の下部で30ミリメートル、上部で20ミリメートルとして構成すると、U字形の二つの上端部の二端面がお互いに、裏面同士が接触してせり上がり自立性がよくなって好都合である。
【0055】
図2は、鉛直形反射標識物1の固定用台座3の斜視図である。スリット状の隙間は0.5ミリメートルのポリカーボネート樹脂に0.4ミリメートル厚の反射シート5が貼り付けられた板状反射標示部2が挿入できる1ミリメートルから2ミリメートル程度の隙間が必要である。二本のスリット状の隙間4のそれどれの両側には5ミリメートルのアール6が付けられている。二本のスリット状の隙間4の間に構成される芯金部7となる部分は板状反射標示部2が踏みつけられた時、一番荷重を受けることになるので、この部分の容積が重要である。10ミリメートルから50ミリメートルの幅で厚みが10ミリメートル程度で構成される。
【0056】
図3は、立体形反射標識物1の板状反射標示部2の斜視図である。0.5ミリメートルのポリカーボネート樹脂板に反射シート5が貼り付けられU字形に構成されている。反射シート5は板状反射標示部2がU字形のそれぞれの外側になる面に貼り付けされる。
【0057】
図4は、固定用台座3に板状反射標示部2を下方から芯金部7を抱き込むようにして、固定用台座3の二つのスリット状の穴4の下部から挿入して構成する組合わせ斜視図である。踏み付けられた時、アール6と二端部の板面11とが接触することになる。
【0058】
図5は、鉛直形反射標識物1の側面から見た、たての切断面事例1の断面図である。固定用台座部3の略中央部に心金部7が構成されていて、その両側に構成されている横方向に抜けないスリット状の隙間4の間からU字形に構成した板状反射標示部2のU字形の上端部の二端面から挿入して構成する。
【0059】
図6は、本発明の鉛直形反射標識物1の事例2のたて断面の中央接合点で板状反射標示部2がせり上がっている事例の断面図である。スリット状の隙間4が中央に向かって斜め方向に構成されていて、板状反射標示部2の中央接合点10でお互いの裏面で接触しせりあがり状になっている。こうすることでより自立性を上げることになる。又、U字形にしているのは、板状反射標示部2の先端部分が連結していないので、車両等に踏みつけられても板状なので抵抗が限りなく少なく、簡単におり曲げられるし、又自立するのである。
【0060】
図7は本発明の鉛直形反射標識物1のよこ中央部の断面図である。板状反射標示部2の裏面には、反射材5が貼り付けられている。固定用台座3の下部には板状反射標示部2のU字形の底面の肉厚が構成されている。
【0061】
図8は本発明の固定用台座3の底に蟻足8を構成した事例の底面図である。固定用台座3の底に左右から蟻足8を複数本構成することにより、接着剤によって固定用台座3と構造物が強固に固着されるのである。固定用台座3の心金部7の両側にスリット状の隙間4が構成されている。
【0062】
図9は図8の固定用台座のA−A´の断面図である。構造物への接着剤による取り付けに際して固定用台座3の蟻足8の奥の広がっている空間に接着剤が入り込み、接着剤によって固定用台座と構造物が一体になるのである。
【0063】
図10は、本発明の図7の固定用台座A−A´の断面図9の変形事例である。断面の左右
で台座内部の空間の向きを変えて固定用台座3の蟻足8を構成した事例断面図である。
【0064】
図11は本発明の固定用台座3の正面図である。左右に傾斜を設けて安定感のある台形にしている。
【0065】
図12は本発明の鉛直形反射標識物を縁石の上に貼り付けた斜視図である。設置間隔は、2メーターから3メーターぐらいが適当であるが、設置場所がカーブ地点とか道路の交通安全状況に応じて設置する。
【0066】
そして、立体形反射標識物1の板状反射標示部2の上端部の二端面の外側に光再帰性反射材5を構成するのであるが、黄色は注意を喚起する意味となるし、赤色は危険標示の意味を持つ、これらの色彩の標識効果もあって、昼夜間の交通安全の向上が図られる。
【0067】
いたずらが少ないと思われる場所では、強力な接着剤で固定するだけでもいいが、いたずらの多い場所では接着させるのに併せてアンカーボルトで固定する事が望ましい。確実に接着させるためには、縁石や路面、構造物の接着面を綺麗に清掃しておくことは勿論のこと、接着をよくするために、プライマーを塗布するなどの下地処理をしておくと、確実に接着できる。
【0068】
複数個の立体形反射標識物1を連続して取付ける場合は、あらかじめその設置間隔や取付けの角度を仮置きして、視線の誘導効果を確認のうえ設置する。このようにすることで、ドライバーが安心して運転することができる交通安全施設となるのである。
【0069】
特に左カーブのとき、通常、側面に構成された標示物は見えなくなり、視線誘導ができなくなる。この鉛直形反射標識物1は縁石9や路面、構造物の上面から比較的高く突出して構成することとなるので、左カーブでもカーブ線形がはっきり視認できるようになるので非常に有効である。障害物や道路線形の変化による不安を少なくして、ドライバーが安心して走行できるようになる。
【実施例1】
【0070】
道路のバリアーフリー化で路面と歩道がほぼ同じ平面となっている。従って、車道と歩道との中間に縁石9だけが突出している。その縁石9を目立つようにする為、縁石を白色に塗装し、その上に鉛直形反射標識物1を取り付けることで、縁石の存在をハッキリ明示すると共に、車両の誘導にも効果を発揮させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
踏みつけても抵抗が少ないことから、道路の縁石9の上への貼り付け以外に、外側線、合分流標示、自転車道の側面の標示、通学路の標示等、多目的に使用できる。
【符号の説明】
【0072】
1 鉛直形反射標識物
2 板状反射標示部
3 固定用台座
4 スリット状の隙間
5 反射材
6 アール
7 芯金部
8 蟻足
9 縁石
10 中央接合点
11 二端部の板面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字形の板状反射標示部と固定用台座で構成される鉛直形反射標識物において、固定用台座のよこ断面の略中央部両側面からそれぞれ鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座のよこ方向に抜けないスリット状の隙間があけられ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部の二つのそれぞれの上端部を固定用台座のスリット状の隙間の下方から上方に向けて挿入し、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項2】
請求項1、において、板状反射標示部のU字形に折り曲げられた二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上端とで接触する、たて断面の全てのかどをアール又は多角形としていることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項3】
請求項2、において、固定用台座のたて断面中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項4】
請求項1、又は2において、固定用台座の底面側に蟻足付きの溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成されてなることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項1】
U字形の板状反射標示部と固定用台座で構成される鉛直形反射標識物において、固定用台座のよこ断面の略中央部両側面からそれぞれ鉛直方向、又は鉛直方向上部の中央接合点に向けて斜めに、固定用台座のよこ方向に抜けないスリット状の隙間があけられ、U字形に折り曲げられた板状反射標示部の二つのそれぞれの上端部を固定用台座のスリット状の隙間の下方から上方に向けて挿入し、板状反射標示部を台座から略鉛直に突出させて構成してなることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項2】
請求項1、において、板状反射標示部のU字形に折り曲げられた二端部の板面が固定用台座のスリット状隙間の上端とで接触する、たて断面の全てのかどをアール又は多角形としていることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項3】
請求項2、において、固定用台座のたて断面中央部から両端部に向かって低くなるよう傾斜をもたせていることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【請求項4】
請求項1、又は2において、固定用台座の底面側に蟻足付きの溝や抜け防止の為の機構が、複数個構成されてなることを特徴とする鉛直形反射標識物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−285837(P2010−285837A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−141915(P2009−141915)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(506341928)株式会社フェアデザイン (11)
【出願人】(503373377)ワンダー技研有限会社 (24)
【出願人】(391013531)株式会社吾妻製作所 (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(506341928)株式会社フェアデザイン (11)
【出願人】(503373377)ワンダー技研有限会社 (24)
【出願人】(391013531)株式会社吾妻製作所 (18)
【Fターム(参考)】
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