説明

鋼板の板厚測定装置およびその校正方法

【課題】マルチチャンネル方式の板厚計を採用しつつ、校正処理の高速化と板厚測定精度向上を両立させることができる鋼板の板厚測定装置およびその校正方法を提供する。
【解決手段】通板中の鋼板Sを通板方向と直交する方向に検出器4を走査して鋼板Sの厚さを幅方向に沿って測定するシングルチャンネル板厚計1と、通板中の鋼板Sの幅方向に沿う厚さを鋼板Sの幅方向に沿って配列された複数の検出器6により同時に測定するとともに、通板中の鋼板Sの長手方向に沿う厚さを所定間隔で測定することにより鋼板全体の厚さ分布を測定するマルチチャンネル板厚計2とを併設し、シングルチャンネル板厚計1の検出器4の検量線を、通板前に予め測定された校正用基準板の厚さで校正し、鋼板Sの通板中に得られるシングルチャンネル板厚計1による鋼板の幅方向の鋼板の板厚測定値で、マルチチャンネル板厚計2の各検出器6の検量線を校正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧延ラインにおける鋼板の板厚測定装置およびその校正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
圧延ラインにおいて、通板中の鋼板の板厚を測定する装置として、放射線(X線、γ線)を利用した板厚計(放射線板厚計)がある。
放射線板厚計は放射線源と検出器からなり、放射線が物質を透過する際、放射線の透過線量が被測定物の厚さに対応して変化することを利用して、鋼板の厚さを非接触で測定する装置である。
放射線板厚計の種類としては、鋼板の幅方向に一対のX線源と検出器を走査して測定するシングルチャンネル方式と、鋼板の幅方向にX線源と複数の検出器を配置して幅方向全体の板厚を一度に測定するマルチチャンネル方式のものがある。
【0003】
シングルチャンネル方式の板厚計では、例えば図7に示すように鋼板Sの上下を囲む状態に設置されたコ字状フレーム30の下腕31にX線源33が配置され、コ字状フレーム30の上腕32に検出器34が配置されていて、X線源33と検出器34は、通板方向とは直交する方向に移動可能に設置されている。鋼板Sの通板中に、X線源33と検出器34を通板方向と直交する方向に移動しながら鋼板Sを走査することにより、X線の透過線量を検出器34で測定し、鋼板Sの厚さに換算して板厚測定を行う。この種のシングルチャンネル方式の板厚計としては、特許文献1に記載された放射線厚さ計がある。
【0004】
一方、マルチチャンネル方式の板厚計では、例えば図8に示すように鋼板Sの上下を囲む状態に設置されたコ字状フレーム40の上腕41に複数のX線源43,44が設置され、コ字状フレーム40の下腕42に検出器アレイ45が設置されている。検出器アレイ45はコ字状フレーム40の下腕42に沿って直線状に配列された複数の検出器からなり、X線源43,44から放射された複数のX線をそれぞれ受光し、そのX線透過線量に応じて鋼板Sの幅方向全体の厚さを検出するようにしている。これを鋼板Sの長手方向に逐次測定することにより、鋼板Sの全長全幅にわたって厚さを測定することができる。この種のマルチチャンネル方式の板厚計としては、特許文献2に記載されたプロフィール測定装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭58−44305号公報
【特許文献2】特公平6−100452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
いずれの方式の板厚計においても、圧延ラインで用いられるため、温度や汚れ等の外乱の影響を受けやすく、測定精度を保つための対策が必要である。そのため、圧延ラインを先行の鋼板が通板された後、板厚測定対象の次の鋼板が通板されるまでの間に、校正用基準板の板厚を測定して、その測定結果から予め測定範囲全域について作成しておいた校正曲線(検量線)を校正して新たな検量線とする。そして、次の鋼板を通板しながら板厚を測定する時には、鋼板を透過して得られた検出信号を前記検量線にあてはめて板厚を求める。このような校正処理を、鋼板の厚さ測定毎に実施している。
【0007】
前掲の特許文献1に記載されたシングルチャンネル方式の板厚計では、検出器が一つであるため、校正の時間は短くて済む。しかし、X線源と検出器を鋼板の幅方向に走査しながら板厚を測定する方式であるため、鋼板の幅方向全体の厚さを同時に計測することはできず、鋼板全体の板厚分布を測定することはできない。
【0008】
この点、マルチチャンネル方式の板厚計は、複数の検出器により鋼板の幅方向全体の厚さを同時に計測できるため、通板している鋼板の幅方向の厚さを通板方向に沿って連続的に測定することで、鋼板全体の板厚分布を測定できる利点がある。しかし、マルチチャンネル方式の板厚計は、多数の検出器を有しているため、全検出器の検量線を校正するには時間が掛かる。そうすると、校正処理中は鋼板を通板することができないため校正終了まで、鋼板の通板、即ち圧延を待機する必要があり、圧延ラインの生産性が低下することになる。それを避けるために校正を途中で中断すると、板厚測定精度低下につながり、精度向上の要請に反する。
【0009】
本発明は、マルチチャンネル方式の板厚計を採用しつつ、校正処理の高速化と板厚測定精度向上を両立させることができる鋼板の板厚測定装置およびその校正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の第1の構成は、鋼板の通板方向と直交する方向に走査される単数の第1の検出器と、該第1の検出器に向けてX線を放射する第1のX線源と、前記第1の検出器に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第1の検量線メモリとを備え、鋼板の通板直前に前記第1の検出器と前記第1のX線源との間に挿入された校正用基準板を透過したX線透過線量に対応する前記第1の検出器の出力で、前記第1の検量線メモリに格納された検量線を予め校正するシングルチャンネル方式の板厚計と、
鋼板の通板方向と直交する方向に沿って配列された複数の第2の検出器と、前記各第2の検出器に向けてX線を放射する複数の第2のX線源と、前記各第2の検出器毎に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第2の検量線メモリとを備え、前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1のX線源と前記第1の検出器を幅方向に走査することにより順次得られた鋼板の幅方向に沿った板厚測定値で、前記第2の検出器の検量線を校正するマルチチャンネル方式の板厚計と、
を併設したことを特徴とする鋼板の板厚測定装置である。
【0011】
本発明の第2の構成は、鋼板の通板方向と直交する方向に走査される単数の第1の検出器と、該第1の検出器に向けてX線を放射する第1のX線源と、前記第1の検出器に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第1の検量線メモリとを備えたシングルチャンネル方式の板厚計と、
鋼板の通板方向と直交する方向に沿って配列された複数の第2の検出器と、前記各第2の検出器に向けてX線を放射する複数の第2のX線源と、前記各第2の検出器毎に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第2の検量線メモリとを備えたマルチチャンネル方式の板厚計と、
を併設した鋼板の板厚測定装置の校正方法であって、
鋼板の通板直前に、前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1の検出器と前記第1のX線源との間に校正用基準板を挿入して、前記校正用基準板を透過したX線透過線量に対応する前記第1の検出器の出力で、前記第1の検量線メモリに格納された検量線を予め校正し、
前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1の検出器を少なくとも一度、鋼板の幅方向に走査することにより、前記マルチチャンネル方式の板厚計を構成する複数の第2の検出器のそれぞれの設置位置に対応する鋼板の幅方向の各点の板厚測定値を取得し、
前記シングルチャンネル方式の板厚計による板厚測定点に対応する前記マルチチャンネル方式の板厚計の第2の検出器による同一地点の板厚測定値が前記シングルチャンネル方式の板厚計で取得した板厚測定値と一致するように、前記マルチチャンネル方式の板厚計の当該第2の検出器の検量線の校正を行い、
この校正を当該マルチチャンネル方式の板厚計のすべての第2の検出器について行うことを特徴とする鋼板の板厚測定装置の校正方法である。
これにより、マルチチャンネル方式の板厚計を構成する複数の第2の検出器の検量線のそれぞれを、シングルチャンネル方式の板厚計の測定値とマルチチャンネル方式の板厚計による測定値との測定差で校正することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、短時間で校正が可能なシングルチャンネル方式の板厚計で先行の鋼板と次の鋼板の板厚測定の間に校正用基準板による校正を実施し、マルチチャンネル方式の板厚計を構成する複数の第2の検出器のそれぞれの検量線の校正は、シングルチャンネル方式の板厚計による測定値とマルチチャンネル方式の板厚計による測定値との測定差より実施するため、先行の鋼板の板厚測定と次の鋼板の板厚測定の間の時間間隔が短い場合においても、マルチチャンネル方式の板厚計の校正が実施でき、校正処理の高速化と板厚測定精度向上を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る板厚測定装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る板厚測定装置の校正方法の流れを示すフローチャートである。
【図3】シングルチャンネル方式の板厚計の基本構成を示すブロック図である。
【図4】シングルチャンネル方式の板厚計の検量線概念図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る校正方法の説明図である。
【図6】マルチチャンネル方式の板厚計の校正前後の検量線概念図である。
【図7】シングルチャンネル方式の板厚計の構成を示す概略図である。
【図8】マルチチャンネル方式の板厚計の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態においては、板厚測定装置は、仕上圧延機のF7スタンド(仕上圧延最終スタンド)の下流側に、シングルチャンネル方式の板厚計(以下、「シングルチャンネル板厚計」という。)1と、マルチチャンネル方式の板厚計(以下、「マルチチャンネル板厚計」という。)2とが併設されていることが特徴である。
【0015】
シングルチャンネル板厚計1は、鋼板Sを挟むように配置されたX線源3と検出器4とから構成され、図7に示したシングルチャンネル板厚計と同様に、通板方向に対して直交する方向に走査可能である。
X線板厚計は、図3に示すようにX線を放射させるX線源3、校正曲線(検量線)を作成する厚さの異なる校正基準板10,11、被測定物で散乱、吸収されたX線を検出する検出器(電離箱)4、電離電流を電圧に変換するプリアンプ12、検出した信号をA/D変換するA/D変換器13、各種の補正処理を行い厚さ信号として出力する演算処理ユニット14、D/A変換器15から構成される。
【0016】
この板厚計では、あらかじめ校正用基準板10,11を使用して、測定範囲全域の校正曲線を作成し、検量線として記憶しておく。そして、測定時には、圧延ラインを鋼板が通板された後、次の鋼板が通板されるまでの間に、校正用基準板10,11の板厚を測定して、その結果から予め測定範囲全域について作成しておいた校正曲線を補正して新たな検量線とし、次の鋼板を通板しながら板厚を測定する時には、鋼板を透過したX線透過線量に応じた検出器出力を前記新たな検量線にあてはめて板厚を求める。
【0017】
測定範囲全域は、図4の検量線概念図の通りに複数の測定レンジに分割されている。校正曲線は、各測定レンジ毎の検量線の組み合わせにより表される。
【0018】
検量線作成時には、自動的に校正基準板の挿入、検出器出力の読込等が行われ、校正データは演算処理され演算処理ユニット14のメモリに記憶される。そして、被測定物(鋼板S)の測定時には検出器4の出力を読み込み、記憶された検量線から板厚を演算処理して出力する(社団法人日本電気計測器工業会資料参照)。
【0019】
一方、マルチチャンネル板厚計2は、同じく鋼板Sを挟むように、X線源5と検出器アレイ6とから構成され、検出器アレイ6は、鋼板の通板方向と直交する方向に直線的に配列された複数の検出器からなる。X線源5は、図8に示したマルチチャンネル板厚計と同様に、検出器アレイ6の各検出器に対してX線を同時に放射するように構成され、通板される鋼板Sの幅方向の厚さを測定する。
なお、本実施の形態ではX線源3,5を下部に、検出器4,検出器アレイ6を上部に配置しているが、これに限らず上下逆に配置してもよい。
【0020】
ここで、図示していないが、検出器アレイ6の各検出器の測定値はA/D変換器によりデジタル信号に変換された後、一旦、測定値メモリに格納されると同時に、検量線に相当するテーブルを用いた「検出器出力−板厚」変換を行う変換部により板厚値に変換され、板厚値メモリに格納されるものとする。
【0021】
次に、この実施の形態の構成の板厚測定装置による校正方法を、図2、図5を用いて説明する。
図2に示すフローチャートにおいて、まずステップS100では、先行材の板厚測定が完了したことをセンサが検知すると、ステップ110では、次の鋼板(当該材)が搬送されてくる前に、シングルチャンネル板厚計1の校正を実施する。すなわち、校正用基準板をシングルチャンネル板厚計1のX線源3と検出器4の間に挿入して、そのときのX線の透過線量に相当する検出器4の出力を、校正用基準板の厚さとしてすでにシングルチャンネル板厚計1の内部のメモリ等に記憶されている検量線を校正する。
【0022】
次に、ステップS120において、シングルチャンネル板厚計1で、当該材の幅方向に沿った板厚測定を実施する。
ステップS130では、マルチチャンネル板厚計2で、鋼板S(当該材)の板厚測定を開始する。
ステップS140では、シングルチャンネル板厚計1での板厚測定結果と、同一位置のマルチチャンネル板厚計2での板厚測定結果からマルチチャンネル板厚計2の各検出器の検量線を校正する。
【0023】
具体的には、図5に示すように、シングルチャンネル板厚計1を走査して鋼板Sの端部から板厚を測定し、メモリ等に記録していくが、端部からの距離がx(0≦x≦w:wは鋼板Sの板幅)の位置pの板厚がtsであったとし、当該位置pがマルチチャンネル板厚計2の設置位置に到達したときのマルチチャンネル板厚計2の測定板厚がtmであったとしたときに、tmがtsに一致するようにマルチチャンネル板厚計2において、当該位置の検出器6の検量線を校正する。検量線の校正は、元の検量線を測定差Δt=ts−tmでシフトするか、同じ比率を乗じるかによって行うことができる。マルチチャンネル板厚計2の各検出器の校正前後の検量線を図6に示す。
【0024】
ステップS150では、以後のマルチチャンネル板厚計2での板厚測定は新たな検量線で実施することを表している。校正前に測定した板厚値は、校正前にマルチチャンネル板厚計2の各検出器が測定して記憶させていたメモリ内の測定値を、新たな検量線に基づいて変換した板厚値と置き換えることにより校正する。
【0025】
このようにして、マルチチャンネル板厚計2の検出器6を構成する複数の検出器のそれぞれの検量線をシングルチャンネル方式の板厚計1の板厚値で校正するので、マルチチャンネル方式の板厚計と、シングルチャンネル方式の板厚計の互いの欠点を補い合い、互いの利点である校正処理の高速化と板厚測定精度向上を両立させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、校正処理の高速化と板厚測定精度向上を両立させることができる鋼板の板厚測定装置およびその校正方法であり、圧延の分野で好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1 シングルチャンネル板厚計
2 マルチチャンネル板厚計
3 X線源(第1のX線源)
4 検出器(第1の検出器)
5 X線源(第2のX線源)
6 検出器(第2の検出器)
10,11 校正基準板
12 プリアンプ
13 A/D変換器
14 演算処理ユニット
15 D/A変換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼板の通板方向と直交する方向に走査される単数の第1の検出器と、該第1の検出器に向けてX線を放射する第1のX線源と、前記第1の検出器に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第1の検量線メモリとを備え、鋼板の通板直前に前記第1の検出器と前記第1のX線源との間に挿入された校正用基準板を透過したX線透過線量に対応する前記第1の検出器の出力で、前記第1の検量線メモリに格納された検量線を予め校正するシングルチャンネル方式の板厚計と、
鋼板の通板方向と直交する方向に沿って配列された複数の第2の検出器と、前記各第2の検出器に向けてX線を放射する複数の第2のX線源と、前記各第2の検出器毎に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第2の検量線メモリとを備え、前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1のX線源と前記第1の検出器を幅方向に走査することにより順次得られた鋼板の幅方向に沿った板厚測定値で、前記第2の検出器の検量線を校正するマルチチャンネル方式の板厚計と、
を併設したことを特徴とする鋼板の板厚測定装置。
【請求項2】
鋼板の通板方向と直交する方向に走査される単数の第1の検出器と、該第1の検出器に向けてX線を放射する第1のX線源と、前記第1の検出器に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第1の検量線メモリとを備えたシングルチャンネル方式の板厚計と、
鋼板の通板方向と直交する方向に沿って配列された複数の第2の検出器と、前記各第2の検出器に向けてX線を放射する複数の第2のX線源と、前記各第2の検出器毎に設定され、X線透過線量に対応する検出器出力と鋼板の板厚との関係を規定する検量線を格納する第2の検量線メモリとを備えたマルチチャンネル方式の板厚計と、
を併設した鋼板の板厚測定装置の校正方法であって、
鋼板の通板直前に、前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1の検出器と前記第1のX線源との間に校正用基準板を挿入して、前記校正用基準板を透過したX線透過線量に対応する前記第1の検出器の出力で、前記第1の検量線メモリに格納された検量線を予め校正し、
前記シングルチャンネル方式の板厚計の前記第1の検出器を少なくとも一度、鋼板の幅方向に走査することにより、前記マルチチャンネル方式の板厚計を構成する複数の第2の検出器のそれぞれの設置位置に対応する鋼板の幅方向の各点の板厚測定値を取得し、
前記シングルチャンネル方式の板厚計による板厚測定点に対応する前記マルチチャンネル方式の板厚計の第2の検出器による同一地点の板厚測定値が前記シングルチャンネル方式の板厚計で取得した板厚測定値と一致するように、前記マルチチャンネル方式の板厚計の当該第2の検出器の検量線の校正を行い、
この校正を当該マルチチャンネル方式の板厚計のすべての第2の検出器について行うことを特徴とする鋼板の板厚測定装置の校正方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−242254(P2011−242254A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−114611(P2010−114611)
【出願日】平成22年5月18日(2010.5.18)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】