説明

録画装置、及び方法

【課題】録画方式が変更されたコンテンツデータを容易に把握することができる録画装置、及び方法を提供する。
【解決手段】ループ録画部106は、一定の時間が経過するとデータが消去されるループ録画方式でHDD110に第1コンテンツデータを録画する。PVR録画部107は、通常の録画方式であるPVR録画方式でHDD110に第2コンテンツデータを録画する。変更部108は、第1コンテンツデータの録画方式をPVR録画方式に変更する。表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧、又はPVR録画方式のコンテンツデータの一覧を表示部120に表示する際に、第1コンテンツデータを他のコンテンツデータと異なる表示態様で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ハードディスクなどの大容量記憶媒体を利用する録画装置において、通常の録画用の領域とは別の領域内で上書き録画を繰り返しながら番組などのコンテンツデータを録画する方式(以下、「ループ録画方式」と称する)が知られている。
【0003】
また、ループ録画方式で録画された番組が上書きされることを防止するため、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータを通常の録画用の領域に移動させる機能を有する録画装置も存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−11402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来技術では、録画方式が変更されたコンテンツデータを容易に把握することができない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、録画方式が変更されたコンテンツデータを容易に把握することができる録画装置、及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる録画装置は、複数の第1コンテンツデータを同時に記憶媒体に録画する第1録画方式を有する第1録画部と、1つの第2コンテンツデータを前記記憶媒体に録画する第2録画方式を有する第2録画部と、前記記憶媒体に録画されている前記複数の第1コンテンツデータのうちの所定コンテンツデータを、新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録する変更部と、前記変更部が前記新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録後に第1コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記所定コンテンツデータを他の第1コンテンツデータと異なる表示態様で表示、又は前記新たな第2コンテンツデータを前記記憶媒体に記録後に第2コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記新たな第2コンテンツデータを他の第2コンテンツデータと異なる表示態様で表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の態様にかかる録画方法は、第1録画部が、第1録画方式で複数の第1コンテンツデータを同時に記憶媒体に録画する第1録画ステップと、第2録画部が、第2録画方式で1つの第2コンテンツデータを前記記憶媒体に録画する第2録画ステップと、変更部が、前記記憶媒体に録画されている前記複数の第1コンテンツデータのうちの所定コンテンツデータを、新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録する変更ステップと、表示制御部が、前記変更ステップにより前記新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録後に第1コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記所定コンテンツデータを他の第1コンテンツデータと異なる表示態様で表示、又は前記新たな第2コンテンツデータを前記記憶媒体に記録後に第2コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記新たな第2コンテンツデータを他の第2コンテンツデータと異なる表示態様で表示する表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、録画方式が変更されたコンテンツデータを容易に把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施形態のテレビジョン受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施形態のチューナの詳細構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、ループ録画方式で録画された番組の一覧の表示処理例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、ループ録画領域に録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。
【図5】図5は、PVR録画領域へ番組を移動した後のループ録画領域に録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。
【図6】図6は、PVR録画方式の番組の一覧の表示処理例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、ループ録画領域からPVR録画領域へ移動された番組がある場合のPVR録画領域に録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。
【図8】図8は、ループ録画領域からPVR録画領域へ移動された番組がない場合のPVR録画領域に録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。
【図9】図9は、PVR録画領域へ番組をコピーした後のループ録画領域に録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。
【図10】図10は、PVR録画領域へ番組を移動した後のループ録画領域に録画されている番組の一覧の表示例の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる録画装置、及び方法の実施の形態を詳細に説明する。なお本実施形態では、録画装置として、録画機能を備えたテレビジョン受信装置を例にとり説明するが、これに限定されるものではない。例えば、HDD(Hard Disk Drive)レコーダやHDD+DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどにも適用できる。
【0012】
まず、本実施の形態のテレビジョン受信装置の構成について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態のテレビジョン受信装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、テレビジョン受信装置100は、チューナ部101、録画再生部105、HDD110、EPG(Electric Program Guide)処理部112、EPGメモリ113、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ114、表示制御部115、リモコン受信部116、及びシステムコントローラ117を備える。
【0014】
チューナ部101は、番組などのコンテンツデータや制御データが多重化されたトランスポートストリームを放送局から受信する。本実施の形態では、チューナ部101は、チューナ101−1〜101−N(Nは自然数)を備えており、それぞれCh1〜ChNのチャンネルのトランスポートストリームを受信する。そして、チューナ101−1〜101−Nは、それぞれCh1〜ChNのトランスポートストリームを録画再生部105及びEPG処理部112に出力する。
【0015】
ここで、本実施形態のチューナ101−1〜101−Nの詳細について、チューナ101−1を例にとり説明する。なお、チューナ101−2〜101−Nの詳細については、チューナ101−1と同様であるため説明を省略する。
【0016】
図2は、本実施形態のチューナ101−1の詳細構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、チューナ101−1は、選局部201と、分離部202と、デスクランブラ203と、分離部204と、ICカード206とを備える。
【0017】
選局部201は、アンテナ入力を選局し、選局したチャンネルのトランスポートストリームを分離部202及びデスクランブラ203に出力する。
【0018】
分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データECMを分離し、分離した制御データECMをICカード206に出力する。また、分離部202は、選局部201から入力されたトランスポートストリームを分離部204に出力する。分離部204は、分離部202から入力されたトランスポートストリームに多重されている制御データEMMを分離し、分離した制御データEMMをICカード206に出力する。
【0019】
ICカード206は、分離部202から入力された制御データECM及び分離部204から入力された制御データEMMを用いてスクランブル鍵を復号する。デスクランブラ203は、ICカード206で復号されたスクランブル鍵を用いてトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータをデスクランブルし、出力する。
【0020】
なお、本実施形態では、チューナ101−1〜101−NそれぞれにICカード206が備えられているが、複数のチューナがICカードを兼用するようにしてもよい。
【0021】
図1に戻り、録画再生部105は、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからコンテンツデータを抽出して、録画や再生を行うものであり、ループ録画部106と、PVR録画部107と、変更部108と、再生部109とを備える。
【0022】
ループ録画部106(第1録画部の一例)は、一定の時間が経過するとデータが消去されるループ録画方式(第1録画方式の一例)でHDD110にコンテンツデータを録画する。具体的には、ループ録画部106は、HDD110のループ録画領域110A(第1記憶領域の一例)の先頭から順にコンテンツデータを録画し、末尾まで録画すると、再度先頭から録画する。また、ループ録画部106は、ループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータを一定の時間経過後に消去する。また、ループ録画部106は、ループ録画領域110Aに録画されたコンテンツデータの容量が所定の容量を超えた場合に消去するようにしてもよい。
【0023】
また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う時間帯の指定を受け付け、指定された時間帯内にチューナ部101に受信される複数のコンテンツデータをループ録画方式でループ録画領域110Aに録画する。また、ループ録画部106は、後述のシステムコントローラ117からループ録画方式で録画を行う複数のチャンネルの指定を受け付け、指定された複数のチャンネルの複数のコンテンツデータをループ録画方式でループ録画領域110Aに録画する。
【0024】
PVR録画部107(第2録画部の一例)は、通常の録画方式であるPVR録画方式(第2録画方式の一例)でHDD110にコンテンツデータを録画する。具体的には、PVR録画部107は、HDD110のPVR録画領域110B(第2記憶領域の一例)にコンテンツデータを録画する。なお、PVR録画部107は、後述のシステムコントローラ117から消去が指示されるまで、PVR録画領域110Bに録画されたコンテンツデータを消去せず、保存する。
【0025】
なお、ループ録画部106及びPVR録画部107は、コンテンツデータを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、コンテンツデータを録画した番組の番組名、コンテンツデータを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴、及びコンテンツデータの残り移動回数や残りコピー回数などの情報をコンテンツデータに付加して、HDD110への記録を行う。また本実施形態では、ループ録画領域110A及びPVR録画領域110Bは、HDD110内に確保されているが、ループ録画領域110A及びPVR録画領域110Bを、それぞれ別々のHDDに確保するようにしてもよい。
【0026】
変更部108は、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの録画方式をPVR録画方式に変更する。具体的には、変更部108は、ループ録画領域110Aに録画されているコンテンツデータをPVR録画領域110Bに移動したり、コピーしたりする。この際、変更部108は、コンテンツデータに付加されている残り移動回数や残りコピー回数を更新する。これにより、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたコンテンツデータを判別できる。
【0027】
再生部109は、Ch1〜ChNのトランスポートストリームから抽出したコンテンツデータやHDD110に録画されたコンテンツデータを再生するため、MPEGデコーダ114に出力する。
【0028】
EPG処理部112は、Ch1〜ChNのトランスポートストリームから、各チャンネルの各時間帯の番組を示す番組情報(SI情報)であるEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。また、EPG処理部112は、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を常に新しい内容に更新するため、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからEPG情報を抽出し、抽出したEPG情報でEPGメモリ113に記憶されているEPG情報を更新する。
【0029】
なお、本実施形態では、日本の地上デジタル放送のようにCh1〜ChNの各トランスポートストリームから各チャンネルのEPG情報を抽出するものとするが、これに限定するものではない。例えば、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送のように各チャンネルにBS全チャンネルのEPG情報が多重されている場合もある。いずれにしても、EPG処理部112は、自装置で受信可能なチャンネル数分のEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に記憶する。
【0030】
また、EPG処理部112は、後述のシステムコントローラ117から番組表の表示指示を受け、EPGメモリ113に記憶されているEPG情報を取得し、取得したEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表の番組表データを表示制御部115に出力する。
【0031】
MPEGデコーダ114は、録画再生部105から入力されたコンテンツデータにMPEG2デコード処理を施し、表示制御部115に出力する。
【0032】
表示制御部115は、EPG処理部112から出力された番組表データやMPEGデコーダ114から出力されたコンテンツデータを、テレビジョン信号として、表示部120に出力する。
【0033】
また本実施形態では、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧は、EPG処理部112により番組表形式で作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。また、PVR録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧は、録画再生部105により作成され、表示制御部115により表示部120に表示される。
【0034】
そして表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧、又はPVR録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧を表示部120に表示する際、変更部108によりループ録画方式からPVR録画方式に変更されたコンテンツデータを他のコンテンツデータと異なる表示態様で表示する。
【0035】
具体的には、表示制御部115は、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧、又はPVR録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧を表示部120に表示する際、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたコンテンツデータにマークなどのシンボルを付して表示する。
【0036】
なお、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたコンテンツデータであるか否かは、録画再生部105がコンテンツデータに付加されている残り移動回数や残りコピー回数を参照することで判別できる。例えば、ダビング10の場合、1回の移動、9回のコピーが可能であるため、PVR録画領域110Bに録画されているコンテンツの残り移動回数が0である場合やループ録画領域110Aに記録されているコンテンツの残りコピー回数が9未満であれば、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bに移動又はコピーされたコンテンツデータと判別できる。そして、後述のシステムコントローラ117が、録画再生部105からこの判別結果を受け、表示制御部115にコンテンツデータにマークなどを付して表示するか否かを指示する。
【0037】
表示部120は、表示制御部115から入力されたテレビジョン信号に基づいて番組を表示したり、ループ録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧やPVR録画方式で録画されたコンテンツデータの一覧を表示したりする。なお、表示部120は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0038】
リモコン受信部116は、リモコン130から、ループ録画方式で録画を行う時間帯やチャンネルの指定、PVR録画方式での録画指示、PVR録画方式で録画されたコンテンツデータの削除指示、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへのコンテンツデータの移動やコピーの指示、HDD110に録画されたコンテンツデータの再生指示、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧やPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示指示などを受け付け、システムコントローラ117へ通知する。
【0039】
システムコントローラ117は、テレビジョン受信装置100全体を制御する。例えば、システムコントローラ117は、リモコン受信部116からの通知を受け、テレビジョン受信装置100の各部にリモコン受信部116からの通知に応じた制御や指示を行う。
【0040】
次に、本実施形態のテレビジョン受信装置100の動作について説明する。以下では、ループ録画部106が6つの放送局A〜F(チャンネル)の番組をループ録画方式でループ録画領域110Aに録画する場合を例に取り、テレビジョン受信装置100の動作を説明する。なお、この例では、ループ録画領域110Aに録画された番組は、3日間保存でき、3日経過すると消去されるものとする。
【0041】
図3は、ループ録画方式で録画された番組の一覧の表示処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0042】
まず、システムコントローラ117は、リモコン受信部116を介して、リモコン130からループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧の表示指示を受け付ける(ステップS100)。
【0043】
続いて、EPG処理部112は、システムコントローラ117からの指示を受け、ループ録画領域110Aに録画されている番組のEPG情報をEPGメモリ113から取得し、表示制御部115は、EPG処理部112により取得されたEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表を、番組の一覧として、表示部120に表示する(ステップS102)。
【0044】
図4は、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図4に示す例では、放送局A〜F毎にPM5:30からPM11:30までに放送された番組を並べた番組一覧が、EPG画面のような番組表形式で表示されている。つまり、図4に示す例では、放送局A〜FでPM5:30からPM11:30までに放送された番組がループ録画領域110Aに記録されている。
【0045】
続いて、システムコントローラ117は、リモコン受信部116を介して、リモコン130から番組表形式で表示されている番組一覧の中の所定の番組に対して、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへの移動指示が行われたか否かを確認する(ステップS104)。
【0046】
ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへの移動指示が確認された場合(ステップS104でYes)、変更部108は、システムコントローラ117からの指示を受け、所定の番組をループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動する(ステップS106)。例えば、図4に示す番組301に対して、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへの移動指示が確認された場合、変更部108は、番組301をループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動する。
【0047】
続いて、表示制御部115は、システムコントローラ117からの指示を受け、番組一覧の中の所定の番組にPVR録画方式のマークを付して表示する(ステップS108)。
【0048】
図5は、番組301をPVR録画領域110Bへ移動した後のループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図5に示す例では、番組301がループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動されたため、番組301にPVR録画方式のマークが付されて表示されている。
【0049】
なお、所定の番組に対して、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへの移動指示が確認されなかった場合(ステップS104でNo)、ステップS106、ステップS108の処理は行われない。
【0050】
このように本実施形態では、ループ録画領域110Aに録画されている番組一覧において、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組にPVR録画方式のマークを付して表示しているため、ユーザはPVR録画領域110Bへ移動された番組及びその番組情報を同時に確認することができる。
【0051】
図6は、PVR録画方式の番組の一覧の表示処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0052】
まず、システムコントローラ117は、リモコン受信部116を介して、リモコン130からPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示指示を受け付ける(ステップS200)。
【0053】
続いて、録画再生部105は、システムコントローラ117からの指示を受け、PVR録画領域110Bに録画されている番組の中にループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された所定の番組があるか否かを確認する(ステップS202)。
【0054】
ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された所定の番組がある場合(ステップS202でYes)、表示制御部115は、録画再生部105により作成されたPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の中の所定の番組にループ録画方式のマークを付して表示する(ステップS204)。
【0055】
図7は、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組がある場合のPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図7に示す例では、PVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧とカーソルで選択された番組の動画とが表示されており、番組311がループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組であるため、番組311にループ録画方式のマークが付されて表示されている。また、番組311は、PVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の先頭に表示されている。
【0056】
ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された所定の番組がない場合には(ステップS202でNo)、表示制御部115は、録画再生部105により作成されたPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧をそのまま表示する(ステップS206)。
【0057】
図8は、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組がない場合のPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図8に示す例では、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組がないため、いずれの番組にもループ録画方式のマークが付されずに表示されている。
【0058】
このように本実施形態では、PVR録画領域110Bに録画されている番組一覧において、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組にループ録画方式のマークを付して表示しているため、ユーザはPVR録画領域110Bへ移動された番組及びその番組情報を同時に確認することができる。また、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組は、番組一覧の先頭に表示されるため、ユーザは気づきやすい。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【0060】
例えば、上記実施の形態では、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへの番組の移動を例にとり説明したが、番組のコピーについても同様の手法で実現できる。
【0061】
図9は、番組301をPVR録画領域110Bへコピーした後のループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図9に示す例では、番組301がループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへコピーされたため、番組301にコピー済みのマークが付されて表示されている。
【0062】
このように、ループ録画領域110Aに録画されている番組一覧において、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへコピーされた番組にコピーのマークを付して表示すると、ユーザはPVR録画領域110Bへコピーされた番組及びその番組情報を同時に確認することができる。なお、コンテンツ保護の立場から、番組の移動かコピーか、あるいは、番組の移動は伴わずに管理情報だけを変更したのかに応じて、アイコンの表示態様を変更しても良いし、対象となっている番組欄の背景色を変更するようにしてもよい。
【0063】
また例えば、上記実施の形態では、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへコンテンツデータを移動した場合、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧でPVR録画領域110Bへ移動した番組にPVR録画方式のマークを付して表示したが、PVR録画領域110Bへ移動した番組を表示しなくてもよい。
【0064】
図10は、番組301をPVR録画領域110Bへ移動した後のループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧の表示例を示す図である。図10に示す例では、番組301がループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動されたため、番組301が表示されていない。
【0065】
なお、上記実施の形態では、ループ録画領域110Aに録画されている番組の一覧、及びPVR録画領域110Bに録画されている番組の一覧の両方で、ループ録画領域110AからPVR録画領域110Bへ移動された番組にマークを付して表示したが、どちらか一方の番組の一覧でのみ、マークを付して表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
100…テレビジョン受信装置、101…チューナ部、101−1〜101−N…チューナ、105…録画再生部、106…ループ録画部、107…PVR録画部、108…変更部、109…再生部、110…HDD、110A…ループ録画領域、110B…PVR録画領域、112…EPG処理部、113…EPGメモリ、114…MPEGデコーダ、115…表示制御部、116…リモコン受信部、117…システムコントローラ、120…表示部、130…リモコン、201…選局部、202…分離部、203…デスクランブラ、204…分離部、206…ICカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1コンテンツデータを同時に記憶媒体に録画する第1録画方式を有する第1録画部と、
1つの第2コンテンツデータを前記記憶媒体に録画する第2録画方式を有する第2録画部と、
前記記憶媒体に録画されている前記複数の第1コンテンツデータのうちの所定コンテンツデータを、新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録する変更部と、
前記変更部が前記新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録後に第1コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記所定コンテンツデータを他の第1コンテンツデータと異なる表示態様で表示、又は前記新たな第2コンテンツデータを前記記憶媒体に記録後に第2コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記新たな第2コンテンツデータを他の第2コンテンツデータと異なる表示態様で表示する表示制御部と、
を備えることを特徴とする録画装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記新たな第2コンテンツデータの記録後に前記第1コンテンツデータの一覧を前記表示部に表示する際に、前記所定コンテンツデータにシンボルを付して表示することを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記新たな第2コンテンツデータの記録後に前記第2コンテンツデータの一覧を前記表示部に表示する際に、前記新たな第2コンテンツデータにシンボルを付して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記第1録画部は、前記第1録画方式で録画を行う時間帯の指定を受け付け、前記時間帯内にチューナ部に受信される複数の第1コンテンツデータを、前記第1録画方式で録画することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の録画装置。
【請求項5】
前記第1録画部は、更に、前記第1録画方式で録画を行う複数のチャンネルの指定を受け付け、前記時間帯内にチューナ部に受信される前記複数のチャンネルの前記複数の第1コンテンツデータを、前記第1録画方式で録画することを特徴とする請求項4に記載の録画装置。
【請求項6】
第1録画部が、第1録画方式で複数の第1コンテンツデータを同時に記憶媒体に録画する第1録画ステップと、
第2録画部が、第2録画方式で1つの第2コンテンツデータを前記記憶媒体に録画する第2録画ステップと、
変更部が、前記記憶媒体に録画されている前記複数の第1コンテンツデータのうちの所定コンテンツデータを、新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録する変更ステップと、
表示制御部が、前記変更ステップにより前記新たな第2コンテンツデータとして前記記憶媒体に記録後に第1コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記所定コンテンツデータを他の第1コンテンツデータと異なる表示態様で表示、又は前記新たな第2コンテンツデータを前記記憶媒体に記録後に第2コンテンツデータの一覧を表示部に表示する際に、前記新たな第2コンテンツデータを他の第2コンテンツデータと異なる表示態様で表示する表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする録画方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−55550(P2011−55550A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274858(P2010−274858)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【分割の表示】特願2009−200940(P2009−200940)の分割
【原出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】