説明

録画装置

【課題】記録媒体の容量不足により信号の記録ができなくなる頻度を少なくする。
【解決手段】ハードディスクレコーダ10は、放送信号を入力するための外部端子48と、DVDドライブ20などと、予約情報を入力するためのリモコン受信部34と、メモリ28と、制御部36とを含む。DVDドライブ20などは、放送データを媒体に記録する。メモリ28は、予約情報を記憶する。制御部36は、DVDディスク300などについて、媒体に記録できるデータ量を算出する。制御部36は、予約情報に対応するDVDディスク300などに記録できるデータ量が放送データの量以上の場合は予約情報が表わすDVDディスク300などに、そうでない場合は記録できるデータ量が放送データの量以上の媒体のうち優先順位が最も高い媒体に、予約情報が表わす番組の放送データを記録させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置に関し、特に、記録媒体(以下単に「媒体」と称する。)への情報の記録量を測定できる録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の記録再生部と、ハイビジョン信号を検出するハイビジョン信号検出部と、設定部と、選択部と、制御部とを備える記録再生装置を開示する。記録再生部は、媒体に対して情報の記録または再生を行う。設定部は、複数の媒体のうち、いずれの媒体に対してハイビジョン信号を優先して記録するかをあらかじめ設定する。選択部は、設定部により設定された媒体に記録するハイビジョン信号を選択する。制御部は、選択部により選択されたハイビジョン信号を、設定部により設定された媒体に記録する制御を記録再生部に対して行う。
【0003】
特許文献1に開示された発明によると、光ディスク装置への録画に関して使い勝手を良くできる。
【0004】
特許文献2は、映像情報記録用の第1の媒体と、映像情報保存用の第2の媒体と、入力部と、予約部と、認識部と、第1管理部と、第2管理部と、不足情報取得部と、比較部と、選択部と、移動部とを有する映像記録システムを開示する。入力部は、外部から受信した映像情報を第1の媒体に入力する。予約部は、映像情報を録画予約する。認識部は、予約録画される映像情報量を認識する。第1管理部は、第1の媒体に記録されている1つ以上の映像情報の各情報量および第1の媒体の空き容量を管理する。第2管理部は、第2の媒体の空き容量を管理する。不足情報取得部は、予約録画される映像情報量から第1の媒体の空き容量を差し引いた不足予約情報量を得る。比較部は、第1の媒体の空き容量、予約録画される映像情報量、不足予約情報量、第1の媒体に既に記録されている各映像情報の情報量および第2の媒体の空き容量を比較する。選択部は、比較部による比較結果に基づいて第1の媒体に記録されている各映像情報の中から不足予約情報量を上回る映像情報量を持つ映像情報を選び出す。移動部は、選択部によって選択された映像情報を第1の媒体から第2の媒体に移動させる。
【0005】
特許文献2に開示された発明によると、媒体の空き容量より大きな情報量を有する映像情報を複数の媒体に分割することなく記録できる。
【特許文献1】特開2006−165925号公報
【特許文献2】特開2002−152642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された発明では、媒体の容量不足によりハイビジョン信号の記録ができなくなることがしばしばあるという問題点がある。
【0007】
特許文献2に開示された発明では、番組の放送が開始される直前に予約された場合、映像情報の移動が間に合わないことがあるという問題点がある。映像情報の移動と新たな番組の録画とを並行して実施することも考えられるが、録画中に停電があると、新たな番組を録画できないだけでなくすでに記録されていた映像情報まで失う可能性が生じる。
【0008】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、媒体の容量不足により信号の記録ができなくなる頻度を少なくできる録画装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明のある局面にしたがうと、録画装置は、放送信号を入力するための信号入力手段と、複数の番組記録手段と、予約情報および媒体の優先順位を表わす情報を入力するための情報入力手段と、情報記憶手段と、制御手段とを含む。番組記録手段は、放送信号に対応する放送データを媒体に記録する。予約情報は、媒体のいずれかと番組とに対応する情報である。情報記憶手段は、優先順位を表わす情報および予約情報を記憶する。制御手段は、複数の番組記録手段を制御する。制御手段は、算出手段と、制御するための手段と、予備制御手段とを含む。算出手段は、複数の媒体それぞれについて、記録できるデータ量を算出する。制御するための手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が番組についての放送データの量以上の場合、番組の放送時間が到来すると、放送データを記録するように、予約情報に対応する番組記録手段を制御する。予備制御手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が番組についての放送データの量未満の場合、番組の放送時間が到来すると、放送データを記録するように、優先順位を表わす情報に基づき、データ量が放送データの量以上の媒体のうち優先順位が最も高い媒体に対応する番組記録手段を制御する。
【0010】
本発明の他の局面にしたがうと、録画装置は、放送信号を入力するための信号入力手段と、複数の番組記録手段と、予約情報を入力するための情報入力手段と、情報記憶手段と、制御手段とを含む。番組記録手段は、放送信号に対応する放送データを媒体に記録する。予約情報は、媒体のいずれかと番組とに対応する情報である。情報記憶手段は、予約情報を記憶する。制御手段は、複数の番組記録手段を制御する。制御手段は、算出手段と、制御するための手段と、予備制御手段とを含む。算出手段は、媒体それぞれについて、記録できるデータ量を算出する。制御するための手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が番組についての放送データの量以上の場合、番組の放送時間が到来すると、放送データを記録するように、予約情報に対応する番組記録手段を制御する。予備制御手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が番組についての放送データの量未満の場合、番組の放送時間が到来すると放送データを記録するように、データ量が放送データの量以上の媒体のうち優先順位が最も高い媒体に対応する番組記録手段を制御する。
【0011】
また、上述した情報記憶手段は、予約情報に加え、優先順位を表わす情報を記憶するための手段を含むことが望ましい。併せて、予備制御手段は、優先順位を表わす情報に基づき、番組記録手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
【0012】
もしくは、上述した情報入力手段は、予約情報に加え、優先順位を表わす情報を入力するための手段を含むことが望ましい。併せて、情報記憶手段は、情報入力手段に入力された優先順位を表わす情報を記憶するための手段を含むことが望ましい。
【0013】
また、上述した情報入力手段は、予約情報に加え、優先情報を入力するための手段を含むことが望ましい。優先情報は、番組に応じた優先順位を表わす。併せて、予備制御手段は、優先情報の入力がなかった場合に番組記録手段を制御するための手段を含むことが望ましい。併せて、制御手段は、変更制御手段をさらに含むことが望ましい。変更制御手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が番組についての放送データの量未満で、優先情報の入力があった場合、番組の放送時間が到来すると放送データを記録するように、番組記録手段を制御する。制御される番組記録手段は、データ量が放送データの量以上の媒体のうち優先情報が表わす優先順位が最も高い媒体に対応する番組記録手段である。
【0014】
もしくは、上述した情報入力手段は、予約情報に加え、判断情報を入力するための手段を含むことが望ましい。判断情報は、番組に応じた優先順位を基準とするか否かの判断を表わす。併せて、変更制御手段は、番組に応じた優先順位を基準とすることを判断情報が表わし、かつ優先情報の入力があった場合、番組の放送時間が到来すると放送データを記録するように、データ量が放送データの量以上の媒体のうち優先情報が表わす優先順位が最も高い媒体に対応する番組記録手段を制御する。
【0015】
もしくは、上述した情報記憶手段は、予約情報に加え、設定情報を記憶するための手段を含むことが望ましい。設定情報は、優先情報の受付けの可否を表わす。併せて、変更制御手段は、優先情報の受付けが可能なことを設定情報が表わし、番組に応じた優先順位を基準とすることを判断情報が表わし、かつ優先情報の入力があった場合、番組記録手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
【0016】
また、上述した算出手段は、データ量を算出するための手段と、予備算出手段とを含むことが望ましい。データ量を算出するための手段は、予約情報に対応する媒体について、記録できるデータ量を算出する。予備算出手段は、予約情報に対応する媒体に記録できるデータ量が放送データの量未満の場合、予約情報に対応する媒体以外のいずれかについて、記録できるデータ量を算出する。
【0017】
もしくは、上述した予備算出手段は、番組記録手段が放送データを記録できる状態になっている媒体について、記録できるデータ量を算出するための手段を含むことが望ましい。
【0018】
また、上述した予約情報は、複数の番組記録手段のいずれかと番組の放送時間とに対応する情報を含むことが望ましい。併せて、制御手段は、番組の放送時間に基づき、番組についての放送データの量を算出するための手段をさらに含むことが望ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る録画装置は、媒体の容量不足により信号の記録ができなくなる頻度を少なくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0021】
図1のハードディスクレコーダ10は、3種類の媒体に各種コンテンツを記録する装置である。ハードディスクレコーダ10は、記録メディアから再生された各種コンテンツを、装置外部に予め接続されたモニタ装置14に映像信号または音声信号として視聴可能なように出力する装置でもある。リモコン(リモートコントローラの略)12は、ユーザが各種の指令を入力するために操作される装置であり、その指令に対応する赤外線信号を発信する。
【0022】
ハードディスクレコーダ10は、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ20と、HD(Hard Disk)装置22と、外部端子48を介して放送局から送信されるデジタル放送信号を受信する外部のアンテナ60を接続するチューナ24と、OSD(On Screen Display)50を内蔵するMPEG(Motion Picture Experts Group)コーデックエンジン26と、メモリ28と、映像出力部30と、音声出力部32と、リモコン受信部34と、制御部36と、外部からデジタル情報を供給するための外部装置70を接続する外部I/F(Inter Face)38と、VCR(Video Cassette Recorder)装置40とを備える。
【0023】
DVDドライブ20は光ディスク(本実施の形態の場合DVDディスク300)に符号として記録されたデジタルコンテンツを読出す装置である。DVDドライブ20は光ディスクにデジタルコンテンツを記録する装置でもある。
【0024】
HD装置22は、ユーザ所望のデジタルコンテンツを符号としてハードディスク42に記録し、その記録した符号を読出す装置である。ここで、ハードディスク42に記録される符号としては、たとえばMPEG2規格に準拠する映像ファイルを表わす符号やMP3(MPEG-1 Audio Layer3)規格に準拠する音声ファイルを表わす符号などが挙げられる。また、HD装置22には、制御部36の動作プログラムが格納される。
【0025】
HD装置22は、媒体(本実施の形態の場合ハードディスク42)に記録された符号のいずれかを読出す読出しヘッド44と、放送信号やチャプタ(放送信号を受信した期間の境界)を表わす符号を媒体に記録する記録ヘッド46とを含む。
【0026】
チューナ24は、アンテナ60が受信した、放送局から発信される番組の放送信号を受付けると、制御部36により指定されるチャンネルの放送信号(デジタルコンテンツの信号)を抽出して出力する装置である。これにより、チューナ24は、アンテナ60が受信した放送のいずれかを選局することとなる。
【0027】
MPEGコーデックエンジン26は、DVDドライブ20により読出された符号、HD装置22が内蔵するハードディスク42から読出された符号、VCR装置40により読出された符号、チューナ24が抽出した放送信号および外部I/F38を介して外部装置70から入力された符号のうちのいずれかが制御部36の切換制御により与えられると、与えられた放送信号や符号を復号(デコード)し、出力する装置である。MPEGコーデックエンジン26は、番組の映像や音声を表わす信号をDVDディスク300やハードディスク42や図示しない磁気テープに記録させるために、制御部36の制御により、それらの信号を符号にエンコードする装置でもある。MPEGコーデックエンジン26が内蔵するOSD50は制御部36により与えられた情報に基づいて映像データを作成し、それをモニタ装置14の画面に可視表示するために映像出力部30に対して出力する。
【0028】
メモリ28には、チューナ24が受信可能な放送チャンネルが予めチャンネルスキャン(オートスキャン)して取得されて格納される。メモリ28には、後述する情報の処理のためのフラグやデータも格納されている。
【0029】
映像出力部30は、MPEGコーデックエンジン26が復号した信号を出力する装置である。映像出力部30は、その信号をモニタ装置14が出力可能な映像信号に変換した後、映像信号をモニタ装置14に対して出力する。映像出力部30は、OSD50が作成したデータを映像信号として出力する装置でもある。
【0030】
音声出力部32は、MPEGコーデックエンジンが復号した信号を出力する装置である。音声出力部32は、その信号をモニタ装置14が出力可能な音声信号に変換した後、音声信号をモニタ装置14に対して出力する。
【0031】
リモコン受信部34は、赤外線を介してリモコン12から発信される各種の指令信号を受信する装置である。リモコン受信部34は、受信した指令信号を制御部36に伝送する。
【0032】
制御部36は、メモリ28に格納された動作プログラムに基づいてハードディスクレコーダ10を構成する各部の制御を行なう装置である。制御部36は、時刻を検出するために時計を内蔵する。
【0033】
VCR40は、MPEGコーデックエンジン26がエンコードしたユーザ所望のデジタルコンテンツを符号として磁気テープに記録する装置である。VCR40は、磁気テープに符号として記録されたデジタルコンテンツを読出す装置でもある。
【0034】
図2は、制御部26の機能ブロック図である。制御部26の機能は、発信部80と、基礎制御部82と、予備制御部84と、変更制御部86と、放送量算出部88と、記録量算出部90と、映像制御部92と、音声制御部94とを含む。本実施の形態の場合、これらの機能は、制御部26により実現される仮想ユニットとみなされる。
【0035】
発信部80は、一定の周波数で信号を出力する。制御部26は、この信号が生成されるタイミングに基づいて動作する。
【0036】
基礎制御部82は、予約情報が表わす媒体に記録できるデータ量が番組のデータ量以上の場合、番組の放送時間が到来すると、放送データを記録するように、予約装置を制御する。なお、本実施の形態の場合、「予約媒体」とは、予約情報が表わす媒体を意味する。「予約装置」とは、DVDドライブ20とHD装置22とVCR装置40とのうちのいずれかであって予約媒体にデータを記録する装置を意味する。また、「予約情報」とは、ユーザが番組の録画を予約するためにハードディスクレコーダ10に入力した情報を意味する。本実施の形態の場合、予約情報は、番組の放送時間の情報と放送データが記録される媒体の情報とを含む。この場合、「番組の放送時間の情報」は、番組の開始時間と終了時間とを表わす情報を意味する。
【0037】
予備制御部84は、予約媒体に記録できるデータ量が放送データの量未満の場合、番組の放送時間が到来すると、次の要件を満たす装置を制御する。その第1の要件は、DVDドライブ20とHD装置22とVCR装置40とのうちのいずれかであることである。第2の要件は、媒体に記録できるデータ量が放送データの量以上であることである。第3の要件は、予めユーザの設定に従って定められていた優先順位が最も高い媒体に放送データを記録することである。この優先順位は、優先順位を表わす情報としてメモリ28に予め記憶されている。予備制御部84の制御により、予約された番組についての放送データが記録される。
【0038】
変更制御部86は、予約媒体に記録できるデータ量が放送データの量未満で、優先情報の入力があった場合、優先情報が表わす優先順位が最も順位が高い媒体に放送データを記録する装置を制御する。本実施の形態の場合、「優先情報」とは、予約された番組に応じた優先順位を表わす情報であって、ユーザによって入力される情報を意味する。
【0039】
放送量算出部88は、番組の放送時間に基づき、番組についての放送データの量を算出する。上述したように、番組の放送時間は予約情報が表わす。
【0040】
記録量算出部90は、DVDディスク300とハードディスク42とVCR装置40が放送データを記録する磁気テープとについて、記録できるデータ量を算出する。どの媒体についてのデータ量をいつ算出するかということは特に限定されない。しかしながら、予約媒体が放送データを記録できるか否かの判断をする前に、少なくとも予約媒体に記録できるデータ量を算出することは必要である。また、その他の媒体についても、予約に従って録画が開始される少し前にはデータ量が算出されていることが望ましい。
【0041】
本実施の形態の場合、記録量算出部90は、基礎算出部100と、予備算出部102とを含む。基礎算出部100は、リモコン受信部34を介して予約情報が入力された時点で、予約媒体について、記録できるデータ量を算出する。予備算出部102は、DVDディスク300とハードディスク42とVCR装置40が放送データを記録する磁気テープとのうち、予約媒体以外の媒体について、記録できるデータ量を算出する。なお、基礎算出部100と予備算出部102とが、DVDディスク300とハードディスク42とVCR装置40が放送データを記録する磁気テープとについてデータ量を算出することとされていてもよいが、本実施の形態の場合、基礎算出部100と予備算出部102とは、DVDディスク300とハードディスク42とVCR装置40が放送データを記録する磁気テープとのうち、放送データを記録できる状態になっている媒体のみについてデータ量を算出することとする。
【0042】
映像制御部92は、ハードディスクレコーダ10を構成する各部に対し、映像信号をモニタ14に出力するための制御を実施する。
【0043】
音声制御部94は、ハードディスクレコーダ10を構成する各部に対し、音声信号をモニタ14に出力するための制御を実施する。
【0044】
図3を参照して、ハードディスクレコーダ10で実行されるプログラムは、予約された番組の録画に関し、以下のような制御を実行する。
【0045】
ステップS110にて、リモコン受信部34は、リモコン12から、予約情報を受信する。ユーザは、リモコン12を操作することにより、リモコン12に予約情報を送信させる。
【0046】
ステップS112にて、放送量算出部88は、予約情報が表わす番組の放送時間に基づき、番組についての放送データの量を算出する。放送データの量の算出方法は特に限定されないが、本実施の形態の場合、放送量算出部88は、番組の終了時間と開始時間との差に所定の係数を乗じることで、放送データの量を算出する。
【0047】
放送データの量が算出されると、基礎算出部100は、予約媒体が記録できるデータ量を算出する。データ量の算出方法は、DVDディスク300およびハードディスク42と磁気テープとで異なる。その具体的な方法は後述する。
【0048】
データ量が算出されると、基礎制御部82は、予約媒体について、記録できるデータ量すなわち残量が放送データの量以上か否かを判断する。残量が放送データの量以上と判断した場合には(ステップS112にてYES)、処理はステップS114へと移される。もしそうでないと(ステップS112にてNO)、処理はステップS116へと移される。
【0049】
ステップS114にて、基礎制御部82は、予約情報が表わす番組の開始時刻が到来するのを待ち受ける。時刻は、発振部80が発振する信号に基づいて、基礎制御部82自身により算出される。開始時刻が到来すると、基礎制御部82は、次の処理を行う。第1の処理は、チューナ24を制御する処理である。これにより、予約情報が表わす番組の放送信号がチューナ24によって抽出される。第2の処理は、MPEGコーデックエンジン26を制御する処理である。これにより、チューナ24が抽出した放送信号がデコードされ、予約装置に出力される。第3の処理は、予約装置を制御する処理である。これにより、MPEGコーデックエンジン26がデコードした信号は、予約装置により、媒体に記録される。信号の記録は、予約情報が表わす番組の終了時刻が到来するまで実施される。
【0050】
ステップS116にて、予備制御部84は、メモリ28に記憶されている設定情報を参照する。本実施の形態において、「設定情報」とは、上述した優先情報の受付けの可否を表わす情報を意味する。設定情報が参照されると、予備制御部84は、設定情報の内容に基づいて、優先情報の受付けが可能か否かを判断する。優先情報の受付けが可能な場合(ステップS116にてYES)、処理はステップS118へと移される。もしそうでないと(ステップS116にてNO)、処理はステップS122へと移される。
【0051】
ステップS118にて、予備制御部84は、OSD50に対し、制御信号を出力する。OSD50は、制御信号が入力されると、優先順位を変更するか否かの指示を求める旨の映像のデータを生成する。そのデータが生成されると、OSD50は、そのデータを映像出力部30に出力する。映像出力部30は、出力されたデータをモニタ装置14が出力可能な映像信号に変換し、その映像信号をモニタ装置14に対して出力する。モニタ装置14は、その映像信号に基づいて、優先順位を変更するか否かの指示を求める旨の映像を表示する。
【0052】
映像が表示されると、リモコン受信部34は、リモコン12からの信号を待受ける。リモコン12からの信号が送信されると、リモコン受信部34は、その信号を制御部36に出力する。出力の際、その信号は、制御部36が利用できる形式の信号に変換されている。その信号が制御部36に出力されると、予備制御部84は、その信号に基づいて優先順位が変更されるか否かを判断する。優先順位が変更されると判断した場合(ステップS118にてYES)、処理はステップS120へと移される。もしそうでないと(ステップS118にてNO)、処理はステップS122へと移される。
【0053】
ステップS120にて、予備制御部84は、変更制御部86に信号を出力する。信号が出力されると変更制御部86は、OSD50に対し、制御信号を出力する。OSD50は、制御信号が入力されると、優先度情報の入力を求める旨の映像のデータを生成する。そのデータが生成されると、OSD50は、そのデータを映像出力部30に出力する。映像出力部30は、出力されたデータをモニタ装置14が出力可能な映像信号に変換し、その映像信号をモニタ装置14に対して出力する。モニタ装置14は、その映像信号に基づいて、優先度情報の入力を求める旨の映像を表示する。
【0054】
映像が表示されると、リモコン受信部34は、リモコン12からの信号を待受ける。リモコン12からの信号が送信されると、リモコン受信部34は、その信号を制御部36に出力する。出力の際、その信号は、制御部36が利用できる形式の信号に変換されている。その信号が制御部36に出力されると、変更制御部86は、その信号が表わす優先度情報をメモリ28に記憶させる。なお、この優先度情報は、予約情報が表わす番組の録画が終了した時点で消去される。また、優先度情報のリモコン12への入力がなかった場合、処理は中断する。
【0055】
ステップS122にて、予備算出部102は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち次の要件を満たす装置が媒体に記録できるデータ量を算出する。第1の要件は、予約装置でないことである。第2の要件は、媒体に信号を記録できる状態にあることである。媒体に信号を記録できる状態か否かの判断基準は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、媒体が装置内にあるか否かをその基準とする。なお、データ量の具体的な算出方法は、ステップS112の場合と同様である。
【0056】
データ量が算出されると、予備制御部84または変更制御部86は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち次の要件を満たす装置が存在するか否かを判断する。第1の要件は、データ量が算出されたことである。第2の要件は、媒体に記録できるデータ量が放送データの量を上回ることである。ステップS118にて優先順位が変更されると判断された場合、この判断は、変更制御部86により実施される。ステップS118にて優先順位が変更されると判断されなかった場合、この判断は、予備制御部84により実施される。上述した2つの要件を満たす装置が存在すると判断した場合(ステップS122にてYES)、処理はステップS124へと移される。もしそうでないと(ステップS122にてNO)、処理はステップS126へと移される。
【0057】
ステップS124にて、予備制御部84または変更制御部86は、予約情報が表わす番組の開始時刻が到来するのを待ち受ける。時刻は、発振部80が発振する信号に基づいて、予備制御部84または変更制御部86により算出される。開始時刻が到来すると、予備制御部84または変更制御部86は、次の処理を行う。第1の処理は、チューナ24を制御する処理である。これにより、予約情報が表わす番組の放送信号がチューナ24によって抽出される。第2の処理は、MPEGコーデックエンジン26を制御する処理である。これにより、チューナ24が抽出した放送信号がデコードされ、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち次の要件を満たす装置に出力される。その第1の要件は、上述した残量が放送データの量を上回ることである。第2の要件は、第1の要件を満たす装置の中で、優先度が最も高いことである。ステップS120にて優先度情報が送信された場合、優先度は、ステップS120にてメモリ28に記憶された優先度情報に基づいて判断される。ステップS120にて優先度情報がリモコン受信部34に送信されなかった場合、優先度は、予めメモリ28に記憶された優先度情報に基づいて判断される。第3の処理は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のいずれかを制御する処理である。この処理によって制御される装置は、第2の処理においてデコードされた信号が出力される装置である。これにより、MPEGコーデックエンジン26がデコードした信号は、上述した残量が放送データの量を上回る装置のうち、優先度が最も高い装置により、媒体に記録される。信号の記録は、予約情報が表わす番組の終了時刻が到来するまで実施される。
【0058】
なお、ステップS124の処理を実施するのは、予備制御部84または変更制御部86のうち、ステップS122の判断を担当したユニットである。
【0059】
ステップS126にて、予備制御部84または変更制御部86は、基礎制御部82に信号を出力する。信号が出力されると、基礎制御部82は、予約情報が表わす番組の開始時刻が到来するのを待ち受ける。時刻は、発振部80が発振する信号に基づいて、基礎制御部82自身により算出される。開始時刻が到来すると、基礎制御部82は、次の処理を行う。第1の処理は、チューナ24を制御する処理である。これにより、予約情報が表わす番組の放送信号がチューナ24によって抽出される。第2の処理は、MPEGコーデックエンジン26を制御する処理である。これにより、チューナ24が抽出した放送信号がデコードされ、予約装置に出力される。第3の処理は、予約装置を制御する処理である。これにより、MPEGコーデックエンジン26がデコードした信号は、予約装置により、媒体に記録される。信号の記録は、残量がゼロになるまで実施される。
【0060】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、ハードディスクレコーダ10の動作について説明する。
【0061】
[ユーザが指定した装置において残量が十分ある場合]
ユーザは、リモコン12を操作することにより、リモコン12に予約情報を送信させる。リモコン受信部34は、リモコン12から、予約情報を受信する(ステップS110)。
【0062】
予約情報が受信された後、放送量算出部88は、予約情報が表わす番組の放送時間に基づき、番組についての放送データの量を算出する。放送データの量が算出されると、基礎算出部100は、予約媒体に記録できるデータ量を算出する。
【0063】
DVDドライブ20およびHD装置22とVCR装置40とについての、媒体に記録できるデータ量の算出方法について説明する。
【0064】
DVDドライブ20およびHD装置22の場合、基礎算出部100は、DVDディスク300あるいはハードディスク42から、セクタが使用中か否かを表わすデータを読出す。そのデータが読出されると、基礎算出部100は、そのデータに基づいて、使用中でないセクタの数を計数する。使用中でないセクタの数が計数されると、基礎算出部100は、使用中でないセクタの数に1セクタあたりのデータ量を乗じて、媒体に記録できるデータ量を算出する。
【0065】
VCR装置40の場合、基礎算出部100は、VCR装置40に対し、磁気テープを早送りさせるための制御信号を出力する。これが出力されると、VCR装置40は磁気テープの早送りを開始する。この制御信号の出力と同時に、基礎算出部100は、磁気テープの早送りに費やされた時間の計測を開始する。この時間の計測の方法は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、基礎算出部100は、次の手順によりこの時間を計測することとする。第1の手順は、早送りのための制御信号を出力した時から磁気テープの早送りが終了した旨の信号をVCR装置40が基礎算出部100に出力した時までに発振部80が発振した信号の数を計数することである。第2の手順は、第1の手順において計数した信号の数に、発振部80がある信号を出力してから次の信号を出力するまでの時間を乗じることである。第3の手順は、早送りを開始した位置まで、磁気テープを巻戻すことである。
【0066】
予約装置が媒体に記録できるデータ量が算出されると、基礎制御部82は、予約媒体について、残量が放送データの量以上か否かを判断する(ステップS112)。この場合、残量が十分あるので(ステップS112にてYES)、基礎制御部82は、番組の開始時刻が到来すると、録画を行う(ステップS114)。
【0067】
[ユーザが指定した装置において残量が不足し、かつ優先度情報の入力が禁止されている場合]
ステップS110の処理を経て、基礎制御部82は、予約媒体について、記録できるデータ量すなわち残量が放送データの量以上か否かを判断する(ステップS112)。
【0068】
この場合、残量が不足するので(ステップS112にてYES)、予備制御部84は、設定情報の内容に基づいて、優先情報の受付けが可能か否かを判断する(ステップS116)。
【0069】
この場合、優先情報の受付けが禁止されているので(ステップS116にてNO)、予備算出部102は媒体に記録できるデータ量を算出する。
【0070】
データ量が算出されると、予備制御部84または変更制御部86は、残量が放送データの量を上回る装置が存在するか否かを判断する(ステップS122)。
【0071】
この場合、残量が放送データの量を上回る装置が存在すると(ステップS122にてYES)、そのような装置のうち、最も優先度が高い装置に、予約情報が表わす番組が録画される(ステップS124)。
【0072】
[ユーザが指定した装置において残量が不足するため、優先度情報が入力される場合]
ステップS110およびステップS112の処理を経て、予備制御部84は、設定情報の内容に基づいて、優先情報の受付けが可能か否かを判断する(ステップS116)。
【0073】
この場合、優先情報の受付けが可能なので(ステップS116にてYES)、モニタ装置14は、その映像信号に基づいて、優先順位を変更するか否かの指示を求める旨の映像を表示する。図4は、その映像の一例を表わす図である。
【0074】
その映像が表示されると、ユーザは、リモコン12の図示しないカーソルキーを操作する。カーソルキーが操作されるたび、リモコン12は、操作されたキーに対応する信号をリモコン受信部34に送信する。リモコン受信部34がその信号を受信すると、制御部36の映像制御部92は、モニタ装置14に表示された映像におけるカーソルの位置を移動させる。その後、リモコン12の図示しない決定キーをユーザが操作すると、リモコン受信部34は、リモコン12からの信号を受信する。リモコン12からの信号が受信されると、その時点までに送信されていた信号をユーザが入力した情報とみなし、予備制御部84は、優先順位が変更されるか否かを判断する(ステップS118)。
【0075】
この場合、優先順位が変更されるとすると(ステップS118にてYES)、モニタ装置14は、優先度情報の入力を求める旨の映像を表示する。図5は、その映像の一例を表わす図である。
【0076】
映像が表示されると、リモコン受信部34は、リモコン12からの信号を待受ける。リモコン12から送信される信号はステップS118の場合と同様である。この場合にも、決定キーが操作されそれに対応する信号が送信された時点までに送信されていた信号をユーザが入力した優先度情報とみなし、変更制御部86は、その優先度情報をメモリ28に記憶させる(ステップS120)。
【0077】
優先度情報が記憶されると、予備算出部102は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち次の要件を満たす装置が媒体に記録できるデータ量を算出する。第1の要件は、予約装置でないことである。第2の要件は、媒体に信号を記録できる状態にあることである。
【0078】
データ量が算出されると、変更制御部86は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち次の要件を満たす装置が存在するか否かを判断する(ステップS122)。第1の要件は、データ量が算出されていることである。第2の要件は、媒体に記録できるデータ量が放送データの量を上回ることである。
【0079】
上述した2つの要件を満たす装置が存在すると判断した場合(ステップS122にてYES)、そのような装置のうち、最も優先度が高い装置に、予約情報が表わす番組が録画される(ステップS124)。
【0080】
以上のようにして、本実施の形態に係るハードディスクレコーダは、ユーザが指定する媒体の残量が不足する場合、十分な残量がある媒体のうち優先順位が最も高い媒体に予約された番組を録画する。これにより、どの媒体の残量も不足するなどといった特殊な場合を除き、予約された番組は録画される。録画のために他の番組のデータを移動させることはないため、ユーザの知らないうちに録画済みの番組データが別の媒体に移し換えられることはない。移し換えの際の事故により、その番組のデータが破壊されることもない。移し換えのために、ハードディスクレコーダが使えないという事態も回避できる。特に、放送が開始される直前に番組が予約された場合、番組データの移し換え時間が不足するために録画がされないという事態を回避できる。番組データの一部だけを移し換えたことにより番組が視聴しづらくなるという事態も回避できる。その結果、媒体の容量不足により信号の記録ができなくなる頻度を少なくできる録画装置を提供することができる。
【0081】
また、本実施の形態に係るハードディスクレコーダは、ユーザが指定する媒体の残量が不足する場合、ユーザの好みに応じた媒体に番組を録画する。これにより、ユーザの事情に合わせた録画が可能になる。その結果、ユーザの事情に対応した録画ができる録画装置を提供することができる。
【0082】
また、本実施の形態に係るハードディスクレコーダは、ユーザが指定する媒体の残量が不足する場合、所定の優先順位に基づいて定められた媒体に番組を録画する。これにより、録画の際には、ユーザは媒体の残量が十分か否かを原則として気にしなくてよい。その結果、ユーザが特別な注意を払わなくてもユーザの事情に対応した録画ができる録画装置を提供することができる。
【0083】
また、本実施の形態に係るハードディスクレコーダは、番組に固有の優先順位が入力された場合、その優先順位において最も順位が高い媒体に番組を録画する。これにより、番組ごとのユーザの事情に沿って、番組が録画される。その結果、番組ごとの事情に対応した録画ができる録画装置を提供することができる。
【0084】
また、本実施の形態に係るハードディスクレコーダは、番組に固有の優先順位が入力された場合、その優先順位において最も順位が高い媒体に番組を録画し、優先順位が入力されなかった場合、所定の優先順位において最も順位が高い媒体に番組を録画する。その結果、ユーザが払った注意の度合いに応じた録画ができる録画装置を提供することができる。
【0085】
なお、変形例として、時刻は、基礎制御部82、予備制御部84、および変更制御部86において算出されるのではく、予め制御部36によって算出され、記憶されていてもよい。
【0086】
また、変形例として、ステップS122における、予備算出部102がデータ量の算出の対象とする装置の要件のうち、第2の要件はなくともよい。すなわち、ステップS122において、予備算出部102は、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のうち予約装置以外の装置すべてについてデータ量を算出してもよい。
【0087】
また、変形例として、ステップS122に代え、ステップS112にて予備算出部102がデータ量を算出してもよい。この場合、基礎算出部100および予備算出部102に代え、単一の算出部が、DVDドライブ20、HD装置22、およびVCR装置40のデータ量を算出してもよい。
【0088】
また、変形例として、ステップS116からステップS120の処理に代え、リモコン受信部34がリモコン12からの信号の送信を待受ける処理とその信号に基づいて優先度情報を受付けたか否かを判断する処理とを実施してもよい。この場合、優先度情報が受付けられた場合には、ステップS124の処理が実施される。優先度情報が受付けられなかった場合には、ステップS126の処理が実施される。
【0089】
また、変形例として、予約情報に含まれる情報は、番組の放送時間以外の情報が含まれていてもよい。そのような情報の例には、放送データの量が含まれる。また、番組の放送時間の情報は、どのような形態の情報であってもよい。たとえば、番組の開始時間と映像の表示に要する時間とを含む情報であってもよい。
【0090】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施の形態に係るハードディスクレコーダの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る制御部の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る予約された番組の録画処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る、優先順位を変更するか否かの指示を求める旨の映像の例を表わす図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る、優先度情報の入力を求める旨の映像の例を表わす図である。
【符号の説明】
【0092】
10 ハードディスクレコーダ、12 リモコン、14 モニタ装置、20 DVDドライブ、22 HD装置、24 チューナ、26 MPEGコーデックエンジン、28 メモリ、30 映像出力部、32 音声出力部、34 リモコン受信部、36 制御部、38 外部I/F、40 VCR装置、42 ハードディスク、44 読出しヘッド、46 記録ヘッド、48 外部端子、50 OSD、60 アンテナ、70 外部装置、80 発信部、82 基礎制御部、84 予備制御部、86 変更制御部、88 放送量算出部、90 記録量算出部、92 映像制御部、94 音声制御部、100 基礎算出部、102 予備算出部、300 DVDディスク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を入力するための信号入力手段と、
前記放送信号に対応する放送データを媒体に記録するための複数の番組記録手段と、
前記媒体のいずれかと番組とに対応する予約情報、および前記媒体の優先順位を表わす情報を入力するための情報入力手段と、
前記優先順位を表わす情報および前記予約情報を記憶するための情報記憶手段と、
前記複数の番組記録手段を制御するための制御手段とを含み、
前記制御手段は、
前記媒体それぞれについて、記録できるデータ量を算出するための算出手段と、
前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記番組についての前記放送データの量以上の場合、前記番組の放送時間が到来すると、前記放送データを記録するように、前記予約情報に対応する前記番組記録手段を制御するための手段と、
前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記番組についての前記放送データの量未満の場合、前記番組の放送時間が到来すると、前記放送データを記録するように、前記優先順位を表わす情報に基づき、前記データ量が前記放送データの量以上の前記媒体のうち前記優先順位が最も高い前記媒体に対応する前記番組記録手段を制御するための予備制御手段とを含む、録画装置。
【請求項2】
放送信号を入力するための信号入力手段と、
前記放送信号に対応する放送データを媒体に記録するための複数の番組記録手段と、
前記媒体のいずれかと番組とに対応する予約情報を入力するための情報入力手段と、
前記予約情報を記憶するための情報記憶手段と、
前記複数の番組記録手段を制御するための制御手段とを含み、
前記制御手段は、
前記媒体それぞれについて、記録できるデータ量を算出するための算出手段と、
前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記番組についての前記放送データの量以上の場合、前記番組の放送時間が到来すると、前記放送データを記録するように、前記予約情報に対応する前記番組記録手段を制御するための手段と、
前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記番組についての前記放送データの量未満の場合、前記番組の放送時間が到来すると前記放送データを記録するように、前記データ量が前記放送データの量以上の前記媒体のうち優先順位が最も高い前記媒体に対応する前記番組記録手段を制御するための予備制御手段とを含む、録画装置。
【請求項3】
前記情報記憶手段は、前記予約情報に加え、前記優先順位を表わす情報を記憶するための手段を含み、
前記予備制御手段は、前記優先順位を表わす情報に基づき、前記番組記録手段を制御するための手段を含む、請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記情報入力手段は、前記予約情報に加え、前記優先順位を表わす情報を入力するための手段を含み、
前記情報記憶手段は、前記情報入力手段に入力された前記優先順位を表わす情報を記憶するための手段を含む、請求項3に記載の録画装置。
【請求項5】
前記情報入力手段は、前記予約情報に加え、前記番組に応じた優先順位を表わす優先情報を入力するための手段を含み、
前記予備制御手段は、前記優先情報の入力がなかった場合に前記番組記録手段を制御するための手段を含み、
前記制御手段は、前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記番組についての前記放送データの量未満で、前記優先情報の入力があった場合、前記番組の放送時間が到来すると前記放送データを記録するように、前記データ量が前記放送データの量以上の前記媒体のうち前記優先情報が表わす優先順位が最も高い前記媒体に対応する前記番組記録手段を制御するための変更制御手段をさらに含む、請求項2に記載の録画装置。
【請求項6】
前記情報入力手段は、前記予約情報に加え、前記番組に応じた優先順位を基準とするか否かの判断を表わす判断情報とを入力するための手段を含み、
前記変更制御手段は、前記番組に応じた優先順位を基準とすることを前記判断情報が表わし、かつ前記優先情報の入力があった場合、前記番組の放送時間が到来すると前記放送データを記録するように、前記データ量が前記放送データの量以上の前記媒体のうち前記優先情報が表わす優先順位が最も高い前記媒体に対応する前記番組記録手段を制御するための変更制御手段をさらに含む、請求項5に記載の録画装置。
【請求項7】
前記情報記憶手段は、前記予約情報に加え、前記優先情報の受付けの可否を表わす設定情報を記憶するための手段を含み、
前記変更制御手段は、前記優先情報の受付けが可能なことを前記設定情報が表わし、前記番組に応じた優先順位を基準とすることを前記判断情報が表わし、かつ前記優先情報の入力があった場合、前記番組記録手段を制御するための手段を含む、請求項6に記載の録画装置。
【請求項8】
前記算出手段は、
前記予約情報に対応する前記媒体について、記録できるデータ量を算出するための手段と、
前記予約情報に対応する前記媒体に記録できる前記データ量が前記放送データの量未満の場合、前記予約情報に対応する前記媒体以外の媒体のいずれかについて、前記記録できるデータ量を算出するための予備算出手段とを含む、請求項2に記載の録画装置。
【請求項9】
前記予備算出手段は、前記番組記録手段が前記放送データを記録できる状態になっている前記媒体について、前記記録できるデータ量を算出するための手段を含む、請求項8に記載の録画装置。
【請求項10】
前記予約情報は、前記複数の番組記録手段のいずれかと前記番組の放送時間とに対応する情報を含み、
前記制御手段は、前記番組の放送時間に基づき、前記番組についての前記放送データの量を算出するための手段をさらに含む、請求項2に記載の録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−99130(P2008−99130A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280389(P2006−280389)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】