説明

間接加熱方式の調理装置

【課題】間接加熱方式の自動調理装置に関し、具体的に受容面の下面の外部に設けられた円盤状のヒーター、ヒーターの下方に設けられたモーター、およびセンサー制御装置を有する自動調理装置を提供する。
【解決手段】調理装置は、分離可能な粉砕刃を受容して側面にスクリーンが形成された分離可能な分離筒、結合接点を有する取っ手、感知センサー、および発熱量の調節が可能で複数の熱バンドが形成された板状のヒーターを有する結合ハウジングと、モーターおよび制御装置を内蔵して結合ハウジングの下方部分と結合するベースと、取っ手と結合され、結合接点と接触する電気接点を有する結合溝および安全装置を有する結合部と、2つの電極から発生する電気的信号が入力される入力回路、入力回路の電気的信号を処理して出力回路を介して出力回路に連結された電気的装置の作動を制御する制御回路、および制御回路の作動状態を探知する安全回路を有する感知制御回路とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接加熱方式の自動調理装置に関し、具体的に受容面の下面の外部に設けられた円盤状のヒーター、ヒーターの下方に設けられたモーターおよび感知制御回路を有する自動調理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動で食品を調理できる多様な装置が開発されてきた。コーヒーを作る装置、果物または野菜のミキサ装置、豆乳または豆腐の製造機、またはおかゆ製造機のような装置は家庭で便利に用いることができるように小型化および自動化された形態で作られる。このような装置の中で特に豆乳または豆腐の製造機は、調理過程で粉砕工程および加熱工程が同時に求められるため、多様な構成要素を必要とする。このような構成要素が適切に配置され、ユーザが調理装置を便利でかつ安全に用いるべきである。
【0003】
自動で豆腐または豆乳を製造できる多様な形態の装置がこの分野に公知されている。 特許文献1の「家庭用おかゆ製造機およびこれを用いたおかゆ製造方法」は、モーターおよび制御回路を含む駆動部が上部に位置し、下側で容器部と駆動部とが分離可能なように結合しているおかゆ製造機を開示している。
【0004】
家庭用豆腐製造機の構成関係を詳しく見ると、モーターは製造機の上側にまたは下側に設けられる。駆動部が上側に設けられる場合、豆腐製造機の安定性が低くなり、かつ取り扱いが不便であるという短所のある一方、漏水問題が容易に解決されるという長所を有する。これに比べて、駆動部が下方に設けられる場合、安定性および取り扱い性の問題が解決される一方、漏水防止のための製造費用が増加するという短所を有する。
【0005】
特許文献2の「粉砕および加熱機能を有する食品加工機およびこれを用いた食品加工方法」は、モーターが下側に設けられた豆腐製造機を開示する。前記文献で開示した発明は、モーターを含む駆動部を下側に設けて調理装置自体の安定性を向上させたが、一方では加熱および制御の効率性が低く、かつ取り扱いが不便であるという短所を有する。
【0006】
駆動部が下側に位置することによって発生し得る漏水問題は、密封技術の発達によって解決が可能な技術的問題となった。
【0007】
間接加熱方式の調理装置は、直接加熱方式に比して調理食品の均一な加熱が可能であるという利点を有するが、熱が中間媒体を介して伝えられなければならないため、熱効率が低くなるという問題点を有する。併せて、熱の必要な部分だけでなく、他の装置にも伝えることができるという問題点を有する。したがって、このような問題を解決できる間接加熱方式の調理装置が要求される。
【0008】
調理装置と関連するまた他の問題点は、フルーツジュース、豆腐、豆乳、コーヒー製造、または薬材加熱のために、各々の装置が用いられなければならないという点である。全体調理過程が一連の連続する作動過程を介して自動でなされなければならなく、同時に様々に必要な食べ物を1つの装置で作ることができれば様々な利点が得る。したがって、多様な食べ物を製造できる複合調理装置が必要となる。また、調理装置の大部分を家庭で用いるため、安定性を有しなければならない。特に、調理装置は電気装置を介して加熱されるため、電気的安定性が重要な要素となり得る。
【0009】
本発明は、提示した問題を解決するために、効率的に熱伝達がなされ、また、電気的安全手段を有する多様な食品を調理できる間接加熱方式の複合調理装置を提案する。
【特許文献1】韓国特許出願第10−2003−0068301号
【特許文献2】韓国特許出願第10−2004−0115661号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、板ヒーターおよび感知制御回路を有する間接加熱方式の複合調理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に関わる間接加熱方式の調理装置は、分離可能な粉砕刃を受容して側面にスクリーンが形成された分離可能な分離筒、結合接点を有する取っ手、感知センサー、および発熱量の調節が可能で複数の熱バンドが形成された板状のヒーターを有する結合ハウジングと、モーターおよび制御装置を内蔵して結合ハウジングの下部部分と結合するベースと、取っ手と結合され、結合接点と接触する電気接点を有する結合溝および安全装置を有する結合部と、2つの電極から発生する電気的信号が入力される入力回路、入力回路の電気的信号を処理して出力回路を介して出力回路に連結された電気的装置の作動を制御する制御回路、および制御回路の作動状態を探知する安全回路を有する感知制御回路とを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、駆動装置であるモーターおよび制御装置が下側に位置して調理装置の安定性が向上し、また取り扱いが容易であるという利点を有する。併せて、板ヒーターを用いて調理材料を間接方式で加熱して清潔を維持でき、かつ効率的に熱を供給できるという利点を有する。また、狭い場所でも設置可能であるという利点を有する。さらに、本発明は、安全回路を有する安全装置が設けられ、多様な原因によって発生し得る事故を防止できるようにする利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を図面に添付する実施形態を用いて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係わる調理装置1を示す分解斜視図である。
【0015】
図1を参照すれば、調理装置1は、外形を形成する固定ハウジングH1および固定ハウジングH1と結合する結合ハウジングH2を含む。固定ハウジングH1は、円筒形に形成することができ、また固定ハウジングH1を維持するためのベース11および固定ハウジングH1の分離・結合のための結合部12を有する。固定ハウジングH1は一方の側面が開放された円筒形、そして、結合ハウジングH2は固定ハウジングH1に結合できる円筒形になり得る。固定ハウジングH1および結合ハウジングH2の結合のために、ベース11の上側に結合フレーム111と、結合部12の開放された側面の一方の壁面に結合溝121が各々形成される。結合フレーム111はベース11の上縁側に沿って結合ハウジングH2の下側部分を受容できるように形成される。結合ハウジングH2は、結合フレーム111の内部で回転可能に結合され、結合ハウジングH2の側面に形成された取っ手13は結合部12の結合溝121に結合する。結合溝121の内側面と取っ手13の側面とが十分に密着すれば、結合ハウジングH2は固定ハウジングH1に固定される。取っ手13が結合溝121に安定した状態で結合固定されれば、取っ手13の側面に形成された結合接点(図示なし)および結合溝121の内側面に形成された電気接点122が接触するようになって必要な電源供給がなされる。必要によって取っ手13の上側面には伸縮性のある素材で作られた係止突起131が形成され、結合溝121の上側面には対応溝(図示なし)が形成され得る。係止突起131および係止溝は、固定ハウジングH1および結合ハウジングH2の固定位置を決定し、安定した結合が維持されるようにする。固定ハウジングH1の結合部12の反対側面に調理装置で調理される食品、あるいは調理進行状態を視覚的に示すためのディスプレイ部123および選択ボタン124が形成され得る。ディスプレイ部123および選択ボタン124は任意の位置に適切に設けることができる。
【0016】
固定ハウジングH1および結合ハウジングH2は、断熱素材で作られ、内部および外部の間の熱出入りを遮断するために二重壁によって形成することができる。
【0017】
図2は、本発明に係わる調理装置の内部を示す断面図である。
【0018】
図2を参照すれば、固定ハウジングH1はベース11の内部に設けられた制御装置21およびモーター22を含む。制御装置21は選択ボタン124によって入力された内容に応じて調理が適切になされるように、各々の構成要素の作動を制御する。そして、モーター22は制御装置21の指示によって調理材料を粉砕できる回転力を伝達する。固定ハウジングH1は、さらに、安全装置23を含むことができる。安全装置23は結合ハウジングH2の取っ手13の下方面と接触するベース11面の下方に設けられる。図2に示すように、安全装置23はベース11面の上側に突出する突起231を含む。突起231はスプリングのような弾性体によって維持され、上下に移動が可能であり、取っ手13は突起231と対応する対応溝(図示なし)を含む。取っ手13が結合部12に完全に結合しなければ、突起231はベース11面の上側に突出し、これによって調理装置の各種装置を駆動するための電源の供給が遮断される。必要に応じて選択的に調理物の加熱のみを遮断することができる。取っ手13が結合部に完全に結合すれば、突起231は取っ手13の下面によって下方に降り、電気接続がなされて必要な電源が供給される。安全装置231は、実質的に追加的な電気事故予防装置の機能を有する。図1と関連して説明したように、電気接点122および対応接点は一次的な事故防止機能を行う。しかし、必要に応じて電気接点122は調理の加熱のための電源供給に用いられ、安全装置23はモーター22の駆動に必要な電源を遮断する機能を行うなど、互いに異なる電気装置の電源を遮断するか否かを決定するために用いることもできる。このような電気接点122および安全装置23の設置および作動方法は、この分野で公知された方法によってなされることができる。
【0019】
結合ハウジングH2は、スクリーンの側面を有する分離筒25、分離筒25の内部に設けられる粉砕刃26、結合ハウジングH2の下方面に設けられるヒーター27、およびモーター22の回転力を粉砕刃26に伝達するための軸連結装置28a,28bを含む。
【0020】
分離筒25は、結合ハウジングH2の底面B1の内側に複数の固定突起251を用いて分離可能に設けられる。例えば、固定突起251は、伸縮性を有する2つの突起が弾性によってギャップが作られるように形成することができる。このような固定突起251が底面B1の内部に複数設置され、分離筒25の下端部が固定突起251のギャップに挿入され得る。分離筒25は、上部および下部の面が開放された円筒にすることができる。分離筒25の側面に形成されたスクリーンは粉砕刃によって粉砕された調理物を分離するためのものである。分離筒25は、多様な方法で結合ハウジングH2の内部に分離可能に設けることができる。分離筒25の内部に設けられる粉砕刃26は、必要な場合、調理材料を粉砕するためのものである。粉砕刃26は、この分野で公知された多様な形態を含むが、好ましくは粉砕部分および分離部分を含む。図2に示すように、粉砕部分は上側に形成されて実質的に調理材料を粉砕させる機能を有し、分離部分は下方に形成されて調理材料を下方に維持させる機能を有する。調理される食品によって粉砕を不要とする場合がある。このように粉砕を不要とする食品を料理する場合、前記調理装置は粉砕刃26を必要としない。したがって、粉砕刃26は、分離可能に設けられることが有利である。
【0021】
粉砕刃26は、軸連結装置28a,28bによって伝えられたモーター22の回転力によって回転する。軸連結装置28a,28bは一対からなり、その中の軸連結装置28aは粉砕刃26の下方に設置され、残りの軸連結装置28bはモーター22の軸に連結される。粉砕刃26および軸連結装置28aの間には密封装置281が設置されて漏水を防止できるようにする。密封装置281はゴムリングのようなこの分野で公知された密封手段を含むことができ、軸連結装置28a,28bもまたこの分野で公知されたものにできる。
【0022】
結合ハウジングH2は、固定突起251が形成された底面B1の反対側面B2に取付けられたヒーター27を含む。ヒーター27は、薄いディスク状にすることができ、密封装置281の周りで一定の間隙が形成されるように設けられる。このような間隙は、ヒーター27の熱が密封装置またはモーター22および粉砕刃26を連結する軸に伝えられることを防止する機能を行う。熱ヒーター27は図3と関連し、下記にて具体的に説明する。
【0023】
結合ハウジングH2は蓋Cを含むことができ、また蓋Cは食品調理過程で調理材料の追加的な投入を可能にする栓Pを含むことができる。栓Pは、この分野で公知された任意の方式によって形成できる。結合ハウジングH2は、さらに蓋Cの下方面に形成された感知センサー29を含む。感知センサー29は、サーミスターのような温度測定装置を内蔵して内部の温度を測定することができ、必要に応じて水位または一定量以上の泡が発生したか否かを感知して制御装置21に伝達することができる。
【0024】
ヒーター27および感知センサー29については、下記にて具体的に説明する。
【0025】
図3は、本発明に係わるヒーター27の実施形態を示す図面である。
【0026】
図3を参照すれば、ヒーター27は軸連結装置の軸が貫通する貫通孔30および円形の帯状に形成された複数の熱バンド271を含むことができる。ヒーター27は絶縁体からなる基板および基板上にバンドまたは帯状で複数の円を形成する鉄、ニッケルまたはクロムのような金属発熱体または炭素、ジルコンまたはモリブデンのような非金属発熱体を含むことができる。調理される食品の種類および調理過程によって加熱程度が変わることに伴い、制御装置はヒーターの発熱量を調節することができる。そして、このような発熱量の調節は多様な方式からなる。複数の帯状の熱バンド271のうち、特定の熱バンドのみ作動するようにしたり、またはヒーター27に供給される全体電力を制御して発熱量を調節したりすることができる。ヒーター27は、全体的に円形のディスク状になり、厚さが薄いほど有利であって、適切には約1〜10mmの厚さを有することができる。図3に示す
実施形態の場合、熱バンド271が提示されているが、必要に応じて少なくとも1つの一定部門で集中的に熱が発生し、発生した熱が他の部分に伝導される形態のヒーター27を設けることができる。また、必要な場合、ヒーター27またはヒーター27の発熱部の熱を感知して調節するヒーター温度感知手段273を別途に設けることもできる。このような温度感知手段273は、温度に応じて抵抗値が変わるPTC(positive thermal coefficient)サーミスター、NTC(negative thermal coefficient)サーミスターまたはバイメタルからなり得る。このような温度感知手段273は、熱バンド271のような各々の発熱部分に設けられ、ヒーター27の発熱量を制御することができる。このような発熱量の調節は、温度の制御および加熱時間の調節を含むことができる。図3には示してはいないが、ヒーター27の表面はセラミックのような熱伝導性が高い物質で被覆されることができる。図2と関連して説明したように、モーターおよび粉砕刃を連結する軸は貫通孔30を通過するようになる。軸は一定の間隙を形成しながら、貫通孔30を通過するようになる。すでに説明したように、一定の間隙はヒーター27の熱が軸に伝えられることを防止するためのものである。
【0027】
本発明に係わる調理装置は、ボタンの簡単な操作で多様な調理が選択によって自動でなされるようにする。したがって、例えばモーターの駆動有無またはヒーターの発熱量の調節は制御装置によって行われる。そして、制御装置は選択による各種調理に対する標準過程がプログラムされて内蔵され、実行することができるようにするマイクロプロセッサーを含むことができる。さらに、制御装置は、次に説明するセンサー制御装置の作動を制御する。
【0028】
図4は、本発明に係わる調理装置に設けることができる感知制御回路を示す図面である。
【0029】
感知制御回路は、入力される信号を電気的信号に変換する入力回路40、受信された電気的信号によって、例えば、ヒーターのような装置が作動するか否かを決定する制御回路41および発生した制御信号によってヒーターを作動させたり、または作動を中断させたりする出力回路42を含む。センサー制御装置は、予期しなかった信号が発生する場合、ヒーターの作動を中断させることができる安全回路46をさらに含む。
【0030】
入力信号は感知センサーE2から発生することができる。例えば、あふれ防止のための場合、2つの電極E1,E2の間に発生する電圧差が入力信号として用いられる。このような場合、1つの電極E1は接地され、残り1つの電極は調理装置内で水位が制限されなければならない位置に設けられる。そして、調理過程で制限水準まで水位が上昇する場合、2つの電極の間に発生する電圧差が入力信号として入力回路40に伝えられる。入力信号の他の例は、必要な水準まで水が満たされているか否かを示す信号、調理装置の内部の温度または過度な泡の発生などのようなものとなる。入力信号が温度である場合には、電気的信号への変換のための装置を別に設けなければならない。入力回路40は、電気的信号の処理のための抵抗およびトランジスタを含むことができる。トランジスタはNPN型またはPNP型にすることができ、3つの端子のうちいずれか1つの端子にバイアス電圧が印加される。入力回路40の信号は制御回路41へ伝達される。制御回路41は信号を分析し、特定の装置を作動するか否かまたは調理装置全体の電源の遮断するか否かを決定する。例えば、調理装置の内部水位が制限水位に到達したり、または過度な泡が発生したりする場合、制御回路41はヒーターの作動を中断させなければならず、それに必要な信号を発生させる。制御回路41から発生した制御信号は出力回路42に伝えられる。
【0031】
出力回路42は、電気的信号の伝達のための複数の抵抗およびトランジスタを含むことができる。出力回路42は、必要な装置が作動するか否かを制御するためにフォトカプラー43およびトライアック44のような電気素子を用いることができる。例えば、過度な泡が発生し、2つの電極の間に一定の電圧差が発生される場合、制御回路41はヒーターHの作動を中断させるための制御信号を発生させるようになる。出力回路42は、制御回路41から発生した制御信号によってフォトカプラー43を介して信号をトライアック44に伝達し、ヒーターHに供給される電源Sを遮断させる。このような作動過程でフォトカプラー43およびトライアック44はスイッチング回路の機能を有する。
【0032】
このようなスイッチング機能を有する回路は、リレーコイルまたはSCR(Silicon Controlled Rectifier)であり得る。
【0033】
安全回路46は制御回路41から信号を受信して出力回路42を制御する。制御回路41は、例えば制限水位を越えることを知らせる入力信号または過度な泡の発生を知らせる入力信号のような危険信号が入力された場合には、状況によって出力制御信号の発生可否を決定することができる。例えば、制御回路41は危険信号が一定時間以上持続する場合にだけ出力信号を発生させることができる。または、過度な泡が発生した場合にもその程度が微弱であったり、あるいは一定時間の間持続しなかったりして、制御回路41は危険信号を発生させないことができる。しかし、制御回路41そのものに異常が生じて、制御信号を発生させなければならない場合にも制御信号を発生させず、このためヒーターが作動し続けることができる。安全回路46は、このような制御回路41が誤った信号を発生したか否かを点検するためのものである。安全回路46は、抵抗、キャパシター、ダイオード、およびトランジスタを含むことができる。制御回路41から異常が発生し、高周波信号が発生すれば安全回路は出力回路に信号を伝達し、ヒーターの作動を中断させることができる。このような場合、キャパシターは低周波フィルタの機能を有するようになる。このように安全回路46は制御回路41から非正常的な信号が発生する場合、ヒーター27を作動させるか否かを制御して調理装置の安定作動を保障することができる。図4に示す実施形態の場合、安全回路46の信号は出力回路42に伝えられてヒーターHが作動するか否かを決定するが、必要に応じて安全回路46は調理装置に供給される全体電力を遮断する装置としても連結され得る。
【0034】
図4に示す各々の回路は例示的なものであり、本発明に係わる感知制御回路は多様な回路素子を用いて、必要に応じて様々な形態によって構成することができる。また、感知制御回路の全体回路または特定回路は必要に応じて図2と関連して説明した制御装置に含むことができる。感知制御回路が図2と関連して説明した調理装置の実施形態で用いられる場合、1つの電極E2は感知センサーに連結され、他の1つの電極E2は接地されることができる調理装置の胴体部または分離筒に連結されることができる。そして、温度が必要以上に高くなったり、または過度な泡が発生したりする場合には、ヒーターの作動を中断させることができる。また、調理に必要な水が存在するか否かを感知する必要がある場合、1つの電極E2は粉砕刃に連結され、他の1つの電極E1は調理装置の胴体部または接地が可能な他の部分に連結されることができる。そして、2つの電極の間が開放されているという信号が発生する場合、ヒーターまたはモーターの作動を中断させることができる。センサー制御装置は制御対象によって複数の入力信号を受信し、同一のまたは互いに異なる電気装置が作動するか否かを決定することができる。
【0035】
本発明に係わる調理装置の電気配線は、この分野で公知された任意の方法からなる。そして、本発明に係わる調理装置は、全体的な調理過程を実行するソフトウェアが内蔵されたマイクロプロセッサーを含む。そして、マイクロプロセッサーは制御装置に含まれて、調理装置の各種電気装置の作動過程および作動するか否かを制御することができる。
【0036】
以上、本発明の好ましい実施形態を提示して詳細に説明した。提示した実施形態は例示的なものであり、この分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱せず、提示した実施形態に対する多様な変形および修正発明を作ることができる。本発明は、このような変形および修正発明によって制限されることなく、ただ添付する請求の範囲によって制限される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係わる調理装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係わる調理装置の内部を示す断面図である。
【図3】本発明に係わるヒーターの実施形態を示す図面である。
【図4】本発明に係わる調理装置に設けられる感知制御回路を示す図面である。
【符号の説明】
【0038】
H1:固定ハウジング
H2:結合ハウジング
C:蓋
P:栓
11:ベース
122:電気接点
123:ディスプレイ部
124:選択ボタン
13:取っ手
131:係止突起
21:制御装置
22:モーター
23:安全装置
231:突起
25:分離筒
26:粉砕刃
27:ヒーター
28a,28b:軸連結装置
281:密封装置
29:感知センサー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
間接加熱方式の調理装置において、
分離可能な粉砕刃を受容して側面にスクリーンが形成された分離可能な分離筒、結合接点を有する取っ手、感知センサー、および発熱量の調節が可能で複数の熱バンドが形成された板状のヒーターを有する結合ハウジングと、
モーターおよび制御装置を内蔵して前記結合ハウジングの下方部分と結合するベースと、
前記取っ手と結合され、前記結合接点と接触する電気接点を有する結合溝および安全装置を有する結合部と、
2つの電極から発生する電気的信号が入力される入力回路、前記入力回路の電気的信号を処理して出力回路を介して前記出力回路に連結された電気的装置の作動を制御する制御回路、および前記制御回路の作動状態を探知する安全回路を有する感知制御回路とを含む間接加熱方式の調理装置。
【請求項2】
前記2つの電極のうち、1つの電極は接地電極になり、他の1つの電極は前記感知センサーまたは前記粉砕刃になることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項3】
前記ヒーターの表面はセラミックで被覆されることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項4】
前記出力回路は、リレーコイル、SCR、またはトライアックを含む請求項1に記載の調理装置。
【請求項5】
前記出力回路はフォトカプラーを含む請求項1に記載の調理装置。
【請求項6】
前記感知センサーはサーミスターを含む請求項1に記載の調理装置。
【請求項7】
前記安全装置はベース面の上側に突出する突起を含む請求項1に記載の調理装置。
【請求項8】
前記ヒーターはモーターおよび粉砕刃を連結する軸が通過する貫通孔を含み、前記貫通孔と軸との間に間隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項9】
前記粉砕刃は分離部分および粉砕部分を含む請求項1に記載の調理装置。
【請求項10】
栓を有する蓋をさらに含む請求項1に記載の調理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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