説明

防災無線システム及び防災無線システムの映像制御方法

【課題】親局設備で地図上で指定する位置に向かう複数方向の映像情報の収集を可能にして、監視区域内の状況を短時間で効率的に知ることができる防災無線システムを提供する。
【解決手段】親局設備1が備える操作卓13に接続された地図表示装置11にて映像を入手したい場所を地図上で指定する操作を行い、指定した位置情報(緯度経度標高情報等)を、無線送受信装置12を介して屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)に一斉送信する。これら屋外拡声放送設備は、受信した指定位置情報と、自局設備の位置情報とを比較し、この比較結果に基づいて、指定された位置の映像を取得するのに最適な方向、角度、及びズーム値を計算して遠隔制御機能付き撮像機器(21−6)〜(2N−6)を制御し、映像情報を取得すると共に録画して、親局設備1に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防災無線システム及び防災無線システムの映像制御方法に係り、特に、監視区域に設置された複数台の監視カメラを同時に制御することができる防災無線システム及び防災無線システムの映像制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な防災無線システムでは、行政機関にセンター局を設置し、また、行政管轄地区の屋外や施設内に複数の端末局装置(屋外拡声放送設備)を設置して、センター局から災害関連情報等の報知情報をこれら端末局装置へ同報無線送信し、各端末局装置で受信した報知情報をスピーカから拡声出力することが行われている。
近年の防災無線システムでは、監視区域内の屋外拡声放送設備には、スピーカだけではなく、監視カメラも設置して、該区域内の状況を観測することで、安全を確認する機能が設けられている。
【0003】
従来の防災無線システムの具体的な構成例としては、例えば、情報収集及び放送を制御する親局(センター局)設備と、映像情報の収集と放送とを行う屋外拡声放送設備のみを備えて構成されている。
しかし、監視区域に設置される監視カメラは、定点監視用である場合が多く、複数台の監視カメラを設置する場合であっても、1台ずつの遠隔制御を実施して利用する形態のものに限られていた。
【0004】
この分野の公知技術としては、例えば、特許文献1には、デジタル同報無線システムなどの無線通信システムで、複数の端末局装置が当該複数の端末局装置に接続された映像装置により取得される画像情報をセンター局へ同時に或いはほぼ同時に送信する技術が開示されている。具体的には、センター局が、複数の端末局装置からの画像情報送信に対して予め割り当てられた上りスロットとは異なる未定義スロットを上りスロットとして割り当て、端末局装置から画像情報を受信する。端末局装置は、画像情報を取得し、センター局により割り当てられた上りスロットを使用して取得された画像情報をセンター局に対して無線送信するものとしている。
【0005】
また,例えば、特許文献2には、地震発生地域に配置される映像装置を時間と労力をかけずに特定して、地震発生時における映像を監視者がリアルタイムで視認可能な監視制御装置を開示している。具体的には、監視制御装置において、緊急災害速報を受信する災害情報受信手段と、映像装置が配置されている地域の映像装置配置地域情報を格納する記憶手段と、映像装置配置地域情報から災害推定地域情報に対応する映像装置を特定する特定手段と、特定映像装置に対し、監視カメラが撮像する映像を監視制御装置に配信することを要求する映像配信要求手段と、監視対象の映像を受信する映像受信手段と、監視対象の映像を表示装置に表示させる表示装置制御手段とを備えるものとしている。
【0006】
さらに,例えば、特許文献3には、監視区域の複数の監視カメラのうちの任意の監視カメラの映像をセンターにて表示し、容易に多点を監視できる映像バスによる映像監視制御システム及びその端末制御装置が開示されている。具体的には、端末側には複数台のカメラと、複数台の端末制御装置とからなる複数の端末ユニットを備える。またセンターには複数の復調器と複数のモニタとからなる複数の表示ユニットを備える。これら各部を同軸ケーブルからなる主幹線を介して接続する。各表示ユニットに自己が表示すべき信号チャンネルを割付け、センターにて映像を送出させたい端末ユニットに属する端末制御装置に対し、映像信号を復調・表示させたい表示ユニットのチャンネルを示すチャンネルデータを含む送出許可信号を生成し送出する。端末側の端末制御装置は、映像信号を、送出許可信号のチャンネルデータで示されたチャンネルでセンターに送出するものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−157764号公報
【特許文献2】特開2010−074527号公報
【特許文献3】特開平9−74554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記背景技術で述べた従来の防災同報無線システムにあっては、前述のとおり、1台だけの定点監視用カメラだけで構成されているか、若しくは1台ずつ遠隔制御される複数台の監視用カメラで構成されるものに限られており、複数台の監視カメラを設置すると共に該複数台の監視カメラを同時に遠隔制御できる構成ではなかった。
よって、このような従来の防災同報無線システムは、複数の屋外拡声放送設備からの映像情報を同時的に収集することができず、災害時に取得できる映像情報には、一度に映像を取得できる監視区域の範囲が限られていることに起因した、操作の煩雑さを含む多くの不便が存在していた。
【0009】
また、親局に地図表示装置を備える構成のものでは、映像情報と共に該映像情報を収集する各屋外拡声放送設備の状態を表示する機能のみを有しており、例えば、監視区域の位置情報を取得する機能等は備えていないので、監視区域の位置情報等を把握することが困難であるといった問題点が有った。
なお、前記の特許文献1〜3に記載の技術は、親局において、撮影したい場所の地図上の位置を指定できるものではない。また、屋外拡声放送設備(屋外端末設備)側に監視カメラの設置位置を予め保持しているものではない。
【0010】
これらの公知技術に対し、本発明の防災無線システムは、映像取得方法に特徴を有し、親局設備において映像を取得したい場所の地図上の位置を指定し、複数の屋外拡声放送設備の各々が備える、設置位置が予め保持されている監視カメラで、前記指定位置に向かう方向や角度を調整してから撮影した複数の映像を、親局設備において一度に取得するものである。
【0011】
また、本発明の防災無線システムは、前記撮影結果である複数の映像情報から判断して、前記複数の屋外拡声放送設備をさらに絞って選択し、指定することも可能にしている。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、親局設備から複数の屋外拡声放送設備における映像情報の収集制御を行う際に、親局設備で地図上で指定した位置に向かう複数方向の映像情報の収集を可能にして、監視区域内の状況を短時間で効率的に知ることができる防災無線システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係る防災無線システムは、複数の監視区域全体を管轄する親局に、地図を表示すると共に映像を表示すべき場所の前記地図上で指定された位置での位置情報を取得する地図表示手段と、該位置情報を前記複数の監視区域の各々に設置される1つ以上の屋外拡声放送設備に送信する指令送信手段と、前記1つ以上の屋外拡声放送設備の各々から送信される映像情報を受信する受信手段と、受信した前記映像情報の映像を表示する表示手段と、を備え、前記複数の監視区域の各々に設置された前記屋外拡声放送設備に、前記親局の制御を受けると共に、前記親局から送信された前記位置情報と自己の位置情報とに基づいて映像を撮影する1つ以上の撮像手段と、前記映像の映像情報を前記親局に送信する映像送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る防災無線システムの映像制御方法は、複数の監視区域全体を管轄する親局に、地図を表示すると共に映像を表示すべき場所の前記地図上で指定された位置での位置情報を取得する地図表示ステップと、該位置情報を前記複数の監視区域の各々に設置される1つ以上の屋外拡声放送設備に送信する指令送信ステップと、前記1つ以上の屋外拡声放送設備の各々から送信される映像情報を受信する受信ステップと、受信した前記映像情報の映像を表示する表示ステップと、を有し、前記複数の監視区域の各々に設置された前記屋外拡声放送設備に、前記親局の制御を受けると共に、前記親局から送信された前記位置情報と自己の位置情報とに基づいて映像を撮影する1つ以上の撮像ステップと、前記映像の映像情報を前記親局に送信する映像送信ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明の防災無線システムによれば、複数の屋外拡声放送設備の各々に映像情報を収集する監視カメラを備え、親局設備では選択した複数の屋外拡声放送設備に対して映像情報を収集し、この時、親局設備で指定した位置の複数方向からの映像情報の収集を行うことができるので、短時間で効率的に映像情報の収集を行うことが可能となる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る防災無線システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】映像を入手したい場所の位置を地図表示装置11を用いて取得する方法を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の防災無線システム及び防災無線システムの映像制御方法の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る防災無線システムの全体構成を示す構成図である。
同図において、本実施形態の防災無線システムは、親局設備1と、複数の屋外拡声放送設備(2−1〜2−N)を備える。
親局設備1は、地図上で指定した地点の位置情報(緯度経度標高等)を取得する地図表示装置11と、受信形態を切り替えることができる無線送受信装置12と、操作卓13と、を備える。なお、親局設備1は、この他に、図示しない映像表示装置を備えるものとする。また、親局設備1には、上記の他に、外部入力装置10を備えることができる。
【0017】
屋外拡声放送設備(2−i)(ここではiは1〜Nとする)は、アンテナ(2i−1)と、GPS (Global Positioning System)等を用いて構成可能な位置情報取得部(2i−2)と、位置情報比較部(2i−3)と、各設備を設置し、かつ保持するための支柱(2i−4)と、拡声用スピーカ(2i−5)と、遠隔制御機能付き撮像機器(2i−6)と、無線部(図示は省略)を含む屋外拡声装置(2i−7)と、を備える。
なお、屋外拡声放送設備(2−i)は、この他に、図示しない無線送受信設備や、データ入力装置を備えるものとする。
遠隔制御機能付き撮像機器(2i−6)は、具体的には、少なくとも1つの、監視カメラ、赤外線カメラ、暗視カメラ、及びスペクトルカメラ等で構成することができる。
位置情報取得部(2i−2)及び位置情報比較部(2i−3)は、物理的には、遠隔制御機能付き撮像機器(2i−6)または屋外拡声装置(2i−7)のいずれかに含まれる構成とすることができる。
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る防災無線システムの機能を説明する。
図2は、映像を入手したい場所の位置を地図表示装置11を用いて取得する方法を説明する説明図である。
本発明の実施形態に係る防災無線システムを使用する際には、先ず、図2に示すように、放送制御を行う親局設備1が備える操作卓13に接続された地図表示装置11にて、映像を入手したい場所を地図上で指定する操作(例えば、タッチパネル操作、マウス操作、外部入力装置の操作等)を行う。
【0019】
これにより、地図表示装置11が備える位置情報取得機能によって、指定された場所の位置情報(例えば、緯度、経度、標高)が入手される。これにより、この指定位置情報は、無線送受信装置12を介して屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)に一斉送信される。
屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々は、受信した指定位置情報と、自局設備の1つ以上の遠隔制御機能付き撮像機器の位置情報とを比較し、この比較結果に基づいて、前記1つ以上の遠隔制御機能付き撮像機器の各々からの、指定位置の映像を取得するのに最適な方向、角度、及びズーム値を計算する。
【0020】
さらに、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々は、この計算結果に基づいて遠隔制御機能付き撮像機器(21−6)〜(2N−6)を自動制御し、映像情報を取得すると共に録画する。
ここで、上記の自局設備の位置情報とは、GPS等で構成された位置情報取得部(21−2〜2N−2)から取得した1つ以上の遠隔制御機能付き撮像機器(21−6)〜(2N−6)の各々の位置情報か、若しくは予め屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)内の内部メモリ(図示は省略)に登録しておいた位置情報のことである。
【0021】
次に、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々は、該取得した映像を、親局設備1からのポーリング方式の要求に応じて親局設備1へ送信する。これらの動作により、親局設備1にて複数の屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々からの指定位置の映像情報を地図情報と連動して自動収集できるようにしている。
【0022】
以下、本実施形態に係る防災無線システムの機能を更に詳細に説明する。
親局設備1の操作者は、親局設備1の地図表示装置11の画面に表示される地図上での、映像を入手したい位置を指定する。地図表示装置11に組み込まれた位置情報取得機能は、この指定された位置の位置情報(緯度経度標高等)を取得し、親局設備1は、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々に対して、この指定位置の位置情報と、撮像機器制御指示とを無線で送信する。
【0023】
屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々は、自局設備の位置情報と、親局設備1から受信した指定位置の位置情報とに基づいて、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)に備わる1つ以上の監視カメラの各々の方向・角度・ズームの値を自動的に制御して、指定位置の映像を取得する。ここで、自局設備の位置情報とは、前述のとおり、予め自局設備内の内部メモリに登録済みか、またはGPS等で構成された位置情報取得部(21−2)〜(2N−2)から取得した1つ以上の監視カメラの位置情報のことである。
【0024】
次に、親局設備1は、複数の屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)に対して、無線送受信装置12を介して映像送信指示を無線で送信する。
この時、ポーリング方式を用いることにより、各屋外拡声設備(2−1)〜(2−N)の各々が、指定された順番で映像を一定時間ずつ親局設備1に送信することができるようにする。
その後、親局設備1では、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々が送信してきた複数の映像情報を無線送受信装置12を介して取得すると共に、前記図示しない映像表示装置の表示画面上に、前記複数の映像情報に対応した映像を順次表示する。
【0025】
次に、親局設備1では、表示された映像の中から、現場の状況把握等により適した映像(例えば、災害状況等をより具体的に把握できる映像)を提供する屋外拡声放送設備(但し、複数であっても良い)を、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の内から選択する。
以下、ここでは、親局設備1は、上記の選択として、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の内から屋外拡声放送設備(2−j)を選択したものとする。
親局設備1では、上記の選択後は、前述のポーリング方式を用いることを中止すると共に、該選択した屋外拡声設備(2−j)からの映像のみを受信するように無線送受信装置12の動作を切り替える。
【0026】
なお、親局設備1からは、上記選択した屋外拡声設備(2−j)が備える遠隔制御機能付き撮像機器(2j−6)の方角、角度、及びズームを、操作者が手動によって遠隔制御することも可能である。
また、必要に応じて、特定の屋外拡声放送設備に指定した映像を取得させたまま、その他の屋外拡声放送設備が備える同様の自動映像取得機能を利用することも可能である。
さらには、屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々が、各々所望された位置の映像情報をポーリング方式で親局設備1に送信することも可能である。
【0027】
本発明の防災無線システムによれば、複数の屋外拡声放送設備(2−1)〜(2−N)の各々に、監視カメラ等で構成された遠隔制御機能付き撮像機器(21−6)〜(2N−6)を備え、映像情報の収集と制御を行うと共に、親局設備1では選択した複数の屋外拡声放送設備に対して集中的に映像情報を収集することができるが、この時、親局設備1で指定した位置の複数方向からの映像情報の収集を行うことができるので、短時間で効率的に映像情報の収集を行うことが可能となる効果が有る。
【0028】
また、地図表示装置11において位置情報取得機能を使用することにより、映像情報を取得したい位置を地図上で選ぶという直感的な操作での選択が可能となる効果が有る。
この実施形態に係る防災無線システムにおいて、親局設備1及び屋外拡声放送設備(2−i)の各構成要素は、各々配線で結合されたハードウェアとして構成可能である。但し、親局設備1及び屋外拡声放送設備(2−i)の、少なくともいずれか1つの構成要素として、コンピュータを追加配備し、親局設備1及び屋外拡声放送設備(2−i)の各構成要素は、このCPUを介して制御されるものとしても良い。
【符号の説明】
【0029】
1 親局設備
10 外部入力装置
(2ー1)〜(2・N) 屋外拡声放送設備
(21−1)〜(2N−1) アンテナ
(21−2)〜(2N−2) 位置情報取得部
(21−3)〜(2N−3) 位置情報比較部
(21−4)〜(2N−4) 支柱
(21−5)〜(2N−5) 拡声用スピーカ
(21−6)〜(2N−6) 遠隔制御機能付き撮像機器
(21−7)〜(2N−7) 屋外拡声装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の監視区域全体を管轄する親局に、
地図を表示すると共に映像を表示すべき場所の前記地図上で指定された位置での位置情報を取得する地図表示手段と、
該位置情報を前記複数の監視区域の各々に設置される1つ以上の屋外拡声放送設備に送信する指令送信手段と、
前記1つ以上の屋外拡声放送設備の各々から送信される映像情報を受信する受信手段と、
受信した前記映像情報の映像を表示する表示手段と、
を備え、
前記複数の監視区域の各々に設置された前記屋外拡声放送設備に、
前記親局の制御を受けると共に、前記親局から送信された前記位置情報と自己の位置情報とに基づいて映像を撮影する1つ以上の撮像手段と、
前記映像の映像情報を前記親局に送信する映像送信手段と、
を備えたことを特徴とする防災無線システム。
【請求項2】
前記1つ以上の撮像手段の各々は、前記位置情報と自己の位置情報とに基づいて計算される方向、角度、及びズームの値を取り入れて前記映像を撮影することを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
【請求項3】
前記親局は、前記複数の屋外拡声放送設備の各々が備える前記1つ以上の撮像手段から送信されてきた1つ以上の映像情報の映像に基づいて、映像情報を入手すべき屋外拡声放送設備を絞り込み、前記絞り込まれた屋外拡声放送設備からの映像情報のみを受信するように前記受信手段の動作を切り替えることを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
【請求項4】
前記撮像手段は、監視カメラ、赤外線カメラ、暗視カメラ、及びスペクトルカメラを用いて構成されることを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
【請求項5】
前記撮像手段が存在する位置の位置情報は、GPS(Global Positioning System)を用いて取得されたものであることを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
【請求項6】
前記撮像手段が存在する位置の位置情報は、予め前記撮像手段に設定されつたものであることを特徴とする請求項1記載の防災無線システム。
【請求項7】
複数の監視区域全体を管轄する親局に、
地図を表示すると共に映像を表示すべき場所の前記地図上で指定された位置での位置情報を取得する地図表示ステップと、
該位置情報を前記複数の監視区域の各々に設置される1つ以上の屋外拡声放送設備に送信する指令送信ステップと、
前記1つ以上の屋外拡声放送設備の各々から送信される映像情報を受信する受信ステップと、
受信した前記映像情報の映像を表示する表示ステップと、
を有し、
前記複数の監視区域の各々に設置された前記屋外拡声放送設備に、
前記親局の制御を受けると共に、前記親局から送信された前記位置情報と自己の位置情報とに基づいて映像を撮影する1つ以上の撮像ステップと、
前記映像の映像情報を前記親局に送信する映像送信ステップと、
を有することを特徴とする防災無線システムの映像制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−137898(P2012−137898A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289061(P2010−289061)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】