説明

降伏価を有する透明な液体洗剤または洗浄剤

本発明は、界面活性剤、増粘剤としてのポリアクリレート、ジプロピレングリコールを含む溶媒成分を、他の通常の洗剤および洗浄剤物質に加えて含有する、水性の洗剤または洗浄剤に関する。こうして得られた水性洗剤または洗浄剤は、透明、輸送安定および貯蔵安定であって、降伏価を有し、粒子を安定かつ長期間にわたって分散させ得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性剤並びに追加的な洗剤および洗浄剤の通常成分を含む、降伏価を有する水性の液体洗剤および洗浄剤に関する。
【背景技術】
【0002】
液体洗剤および洗浄剤へある種の活性物質(例えば、漂白剤、酵素、香料、染料など)を配合すると、問題を生じることがある。例えば、液体洗剤および洗浄剤の各活性成分間で不適合が生じることがある。これによって、望ましくない変色、凝集、臭気問題、および洗剤活性物質の破壊が起こり得る。
【0003】
しかしながら、消費者は、貯蔵および輸送後でさえ、使用時にその活性を最適に生み出す液体洗剤および洗浄剤組成物を求めている。これには、液体洗剤および洗浄剤組成物の成分が、事前に沈澱したり分解したり或いは揮発したりしないことが必要である。
【0004】
例えば、複雑でそれ故に高価な包装によって、揮発成分の減損を防ぐことができる。化学的に不適合な成分は、液体洗剤および洗浄剤組成物の残余成分と別々に貯蔵し、使用時に量り入れてもよい。不透明な包装を使用することによって、光に敏感な成分の分解を防ぐことができるが、消費者が液体洗剤および洗浄剤組成物の外観および量を見ることができないという不都合もある。
【0005】
敏感で化学的または物理的に不適合な揮発性成分を配合するための構想として、粒子、特にマイクロカプセルの使用があり、これらの成分は、貯蔵および輸送の安定性のためカプセル化される。
【0006】
化粧品分野からは、GB 1 471 406に液体水性洗剤が記載されている。この洗剤は、少なくとも2重量%のトリエタノールアミンラウリルスルフェート、合計で8〜50重量%の界面活性剤、および0.1〜5重量%の懸濁相、例えば0.1〜5mmの径と5.5〜11のpHを有する球状カプセルを含んで成る。懸濁相の均一分散は、水溶性アクリル酸ポリマー、例えばCarbopol 941を添加することによって達成し得る。この出願は、液体水性洗浄剤が降伏価を示すか否かについて何らの指摘も含んでいない。
【0007】
WO 97/12027は、10〜40重量%のアニオン性界面活性剤、1〜10重量%のアミンオキシド、10重量%未満の溶媒および0〜10重量%の電解質を含んでなるpH5〜9(10%希釈)の液体洗剤を開示する。この液体は剪断速度20s−1で100〜4000cpsの粘度を有し、粒子を粒度200μmまで懸濁することができる。
【0008】
液体中で粒子を懸濁するための1つの可能な方法は、構造化液体の使用である。それは、内部構造化と外部構造化に区別される。例えば、外部構造化は、構造化ガム、例えばキサンタンガム、グァーガム、ローカストビーン粉、ジェランガム、ウェランガムまたはカラギーナンまたはポリアクリレート増粘剤を使用することによって実現し得る。
【0009】
審美的観点から、粒子が懸濁している液体洗剤が透明または少なくとも半透明であることが望ましい。しかしながら、構造化ガムの使用によって、しばしば組成物は不透明になる。
【0010】
WO 00/36078は、少なくとも15重量%の界面活性剤および0.01〜5重量%のポリマーガムを含んで成る、300〜5,000μmのサイズを有する粒子を懸濁することができる、透明/半透明液体洗剤を記載している。該特許出願は、該液体洗剤が降伏価を示すか否かについての指摘を何ら含んでいない。
【0011】
これらの構造化剤または増粘剤の使用に関して更に不都合なことは、洗浄剤用途において存在するイオン性化合物に対する、とりわけ必須のアニオン性界面活性剤に対するその敏感さである。
【0012】
高濃度のアニオン性界面活性剤を含有する系中の高濃度の高分子増粘剤は、粘度の劇的な増加を引き起こすことにより、洗剤および洗浄剤の取扱性(例えばポンプ送り、流し込みまたは投与)を大きく害し得る。また、電解質および/または界面活性剤の多い系中で降伏価を常に生じさせることが可能なわけではない。
【0013】
したがって、WO 00/36078に記載された液体洗剤は、そこに記載されている液体洗剤は、脂肪酸石鹸を少量(1.42重量%以下)しか含まない。
【0014】
降伏価を示し、多量のアニオン性界面活性剤を含有する調製物は、EP 1 466 959 A1に記載されている。該調製物は何ら高分子増粘剤を含まないが、降伏価を生じさせるために特定有効比でアニオン性およびカチオン性界面活性剤を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、降伏価を示し、貯蔵および輸送中安定であり、均一に粒子を分散できる、透明な液体洗剤および洗浄剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的は、界面活性剤並びに追加的な洗剤および洗浄剤の通常成分を含んでなり、ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含む溶媒成分を含んでなる、透明な液体洗剤および洗浄剤によって達成される。
【0017】
驚くべきことに、高分子増粘剤としてのポリアクリレートとジプロピレングリコールを組み合わせることによって、降伏価を有する透明な貯蔵安定性の洗剤および洗浄剤がもたらされることが判明した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
好ましくは、溶媒成分は、ジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールの混合物を含んでなる。
【0019】
ジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールを溶媒成分として組み合わせると、ジプロピレングリコール単独よりも高い降伏価がもたらされることが分かった。
【0020】
ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールの比率は、好ましくは3:1〜1:3である。ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールの比率は、特に好ましくは1:1である。
【0021】
特に高い降伏価を有する透明な液体洗剤および洗浄剤は、これらの比率で、とりわけジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールが1:1の比率で得られることが分かった。
【0022】
好ましくは、溶媒成分の量は0.5〜15重量%、好ましくは2〜9重量%である。
【0023】
また、ポリアクリレートの好適な量は、0.1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%である。
【0024】
溶媒成分および/またはポリアクリレートのこれらの量によって、特に良好な物理的および審美的な性質を備えた洗剤および洗浄剤がもたらされることが分かった。
【0025】
洗剤および洗浄剤は、水性であることが特に好ましい。
【0026】
水性の洗剤および洗浄剤は、既存の設備で安価かつ容易に製造することができる。
【0027】
好適な実施形態では、洗剤および洗浄剤は、その最大寸法に沿った径が0.01〜10,000μmである分散粒子、特に好ましくはマイクロカプセルまたはスペックルを含む。
【0028】
敏感な、化学的または物理的に不適合な、そして揮発性の、水性液体洗剤および洗浄剤の成分は、マイクロカプセル中に有利に取り込まれ、貯蔵および輸送安定性であり、水性液体洗剤および洗浄剤中に均一に分散できる。こうして、とりわけ、使用時に消費者が洗剤および洗浄剤を完全な洗浄力で利用できることを確実にする。
【0029】
特に好ましい実施形態では、洗剤および洗浄剤は、2〜20重量%の間、有利には3〜10重量%の間、特に好ましくは4〜8重量%の脂肪酸石鹸を含む。
【0030】
脂肪酸石鹸は、液体、特に水性の洗剤および洗浄剤の洗浄力のために重要な成分である。意外なことに、ポリアクリレート増粘剤系とジプロピレングリコールを含む溶媒成分を多量の脂肪酸石鹸の存在下で使用することによって、透明かつ安定な増粘化液体洗剤および洗浄剤が得られることを見出した。通常、このような系で脂肪酸石鹸を多量(2重量%以上)に使用すると、不透明および/または不安定な生成物を生じる。
【0031】
本発明はまた、繊維製品表面または硬質表面を洗浄するための、本発明の透明な液体洗剤および洗浄剤の使用にも関する。
【0032】
本発明は更に、ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含んでなる溶媒成分を配合する、界面活性剤並びに追加的な洗剤および洗浄剤の通常成分を含む透明な液体洗剤および洗浄剤の製造方法に関する。
【0033】
特に、本発明はまた、ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含んでなる溶媒成分の、降伏価を有する透明な液体洗剤および洗浄剤を製造するための使用二も関する。
【0034】
以下に、本発明の洗剤および洗浄剤を、とりわけ実施例によって、より詳細に記載する。
【0035】
洗剤および洗浄剤は、増粘剤としてポリアクリレートを含んでなる。ポリアクリレートは、アクリル酸の高分子量ホモポリマーであって、ポリアクリレートまたはポリメタクリレート増粘剤、例えば、ポリアルケニルポリエーテル、特にサッカロース、ペンタエリスリトールまたはプロピレンのアリルエーテルで架橋されたもの(化粧品・トイレタリー・芳香製品協会(CTFA)の「International Dictionary of Cosmetic Ingredients」によるINCI名:カルボマー)(カルボキシビニルポリマーとも称される)を含んでなる。該ポリアクリル酸は、とりわけ3V Sigma CompanyからPolygel(登録商標)、例えばPolygel DAの商品名、およびNoveon CompanyからCarbopol(登録商標)、例えばCarbopol 940(分子量約4000000)、Carbopol 941(分子量約1250000)またはCarbopol 934(分子量約3000000)の商品名で市販されている。
さらに、以下のアクリル酸コポリマーが含まれる:
(i)アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの単純エステル、好ましくはC1−4アルカノールから形成されたものの群からの2以上のモノマーのコポリマー(INCIアクリレートコポリマー)、これには例えばメタクリル酸、アクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(化学情報検索サービス機関によるCAS番号:25035−69−2)またはアクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(CAS番号:25852−37−3)が含まれ、これらは例えばRohm & HaasからAculyn(登録商標)およびAcusol(登録商標)の商品名、並びにDegussa(ゴルトシュミット)からTego(登録商標)ポリマー、例えばアニオン性非会合性ポリマーAculyn、Aculyn 25852−37−3、Aculyn 22、Acusol 28、Acusol 33(架橋品)、Acusol 810およびAcusol 823およびAcusol 830(CAS番号:25852− 37−3)の商品名で市販されている;
(ii)架橋高分子量アクリル酸コポリマー、これには例えばC10−30アルキルアクリレートとアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの単純エステル、好ましくはC1−4アルコールから形成されたものの群からの一以上のモノマーとのコポリマーであって、サッカロースのまたはペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋されたもの(INCI名:Acrylates/C10−30 Alkyl Acrylate Crosspolymer)が含まれ、これらはNoveon CompanyからCarbopol(登録商標)、例えば疎水化Carbopol ETD 2623およびCarbopol 1382(INCI名:Acrylates/C10−30 Alkyl Acrylate Crosspolymer)並びにCarbopol Aqua 30(以前はCarbopol EX 473)の商品名で市販されている。
【0036】
好適な液体洗剤および洗浄剤は、ポリアクリレートを0.1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%の量で含む。
【0037】
有利には、ポリアクリレートは、不飽和モノまたはジカルボン酸と一以上の(メタ)アクリル酸C−C30アルキルエステルのコポリマーである。
【0038】
さらに、洗剤および洗浄剤は、ジプロピレングリコールを含む溶媒成分を含んでなる。溶媒成分は、特に好ましくはジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールを含む。極めて特に好ましくは、溶媒成分は、ジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールからなる。ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールの比率は、有利には3:1〜1:3の間であり、極めて特に好ましくは1:1である。溶媒成分の量は、洗剤および洗浄剤の総量を基準に0.5〜15重量%、好ましくは2〜9重量%である。
【0039】
増粘剤と溶媒成分に加えて、液体洗剤および洗浄剤組成物は界面活性剤を含んでなり、アニオン性、非イオン性、カチオン性および/または両性の界面活性剤を配合し得る。アニオン性および非イオン性の界面活性剤の混合物は、技術的観点から好ましい。液体洗剤および洗浄剤組成物の総界面活性剤含量は、液体洗剤および洗浄剤組成物全体を基準に、好ましくは40重量%未満、特に好ましくは35重量%未満である。
【0040】
好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化、有利にはエトキシル化された、好ましくは8〜18個の炭素原子およびアルコール1molあたり平均で1〜12molのエチレンオキシド(EO)を有する特に1級アルコールであり、該アルコール基は、直鎖または好ましくは2位のメチル分枝状であってよく、または例えばオキソアルコール基に通常存在する混合物の形態で直鎖およびメチル分枝基を含有してよい。
しかしながら、12〜18個の炭素原子を有する天然起源、例えば、ココアルコール、パームアルコール、獣脂アルコールまたはオレイルアルコールの直鎖アルコール基およびアルコール1molあたり平均2〜8個のEOを有するアルコールエトキシレートが特に好ましい。好ましいエトキシル化アルコールは、例えば、3EO、4EOまたは7EOを有するC12〜14−アルコール、7EOを有するC9〜11−アルコール、3EO、5EO、7EOまたは8EOを有するC13〜15−アルコール、3EO、5EOまたは7EOを有するC12〜18−アルコール、並びにこれらの混合物、例えば3EOを有するC12〜14−アルコールと7EOを有するC12〜18−アルコールとの混合物を含む。上記のエトキシル化度は、特定の生成物について整数または分数であってよい統計的平均値である。好ましいアルコールエトキシレートは、狭い同族体分布を有する(狭範囲エトキシレート、NRE)。これらの非イオン性界面活性剤に加えて、12個を超えるEOを含む脂肪アルコールもまた使用できる。このような脂肪アルコールの例は、14EO、25EO、30EOまたは40EOを含む獣脂脂肪アルコールである。
また、分子内にEO基およびPO基を一緒に含む非イオン性界面活性剤も、本発明に従って使用し得る。本発明では、EO−POブロック単位またはPO−EOブロック単位を有するブロックコポリマーを使用できるが、EO−PO−EOコポリマーまたはPO−EO−POコポリマーも使用できる。混合アルコキシル化され、EOおよびPO単位がブロック様ではなく統計的に分布した非イオン性界面活性剤も、もちろん使用することができる。このような生成物は、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを脂肪アルコールに同時に作用させることによって得ることができる。
【0041】
更に、一般式RO(G)x
〔式中、Rは、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する直鎖またはメチル分枝、特に2位−メチル分枝の1級脂肪族基であり、Gは、5または6個の炭素原子を有するグリコース単位、好ましくはグルコースを表す。〕
に相当するアルキルグリコシドも、更なる非イオン性界面活性剤として添加できる。モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を定義するオリゴマー化度xは、1〜10の間、好ましくは1.2〜1.4の間の任意の数である。
【0042】
単一の非イオン性界面活性剤として、または他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用され得る好ましい非イオン性界面活性剤のその他の種類は、好ましくはアルキル鎖に1〜4個の炭素原子を有するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化、またはエトキシル化およびプロポキシル化脂肪酸アルキルエステルであり、特に、脂肪酸メチルエステルである。
【0043】
アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤、例えば、N−ココアルキル−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−獣脂アルキル−N,N−ジヒドロキシエチルアミンオキシド、並びに脂肪酸アルカノールアミドも適当であり得る。これらの非イオン性界面活性剤の使用量は、好ましくはエトキシル化脂肪アルコールの使用量を超えず、特にエトキシル化脂肪アルコールの使用量の半分を超えない。
【0044】
他の適当な界面活性剤は、式(2):
【化1】

〔式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基を表し、Rは、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基を表し、[Z]は、3〜10個の炭素原子および3〜10個のヒドロキシル基を有する直鎖または分枝ポリヒドロキシアルキル基を表す。〕
に相当するポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、既知の物質であり、一般に、還元糖をアンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンで還元アミノ化し、続いて、脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸塩化物でアシル化することによって得ることができる。
【0045】
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの群は、式(3):
【化2】

〔式中、Rは、7〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基またはアルケニル基であり、Rは、2〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状のアルキル基またはアリール基であり、Rは、1〜8個の炭素原子を有する直鎖、分枝または環状のアルキル基またはアリール基またはオキシアルキル基であり、C1〜4アルキル基またはフェニル基が好ましく、[Z]は、アルキル鎖が少なくとも2個のヒドロキシル基によって置換されている直鎖ポリヒドロキシアルキル基、またはその基のアルコキシル化、好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化誘導体である。〕
に相当する化合物も含む。
【0046】
[Z]は、好ましくは、糖、例えば、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロースの還元アミノ化によって得られる。そして、N−アルコキシ−またはN−アリールオキシ−置換化合物を、触媒としてのアルコキシドの存在下で脂肪酸メチルエステルと反応させることによって所望のポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる。
【0047】
液体洗剤および洗浄剤組成物中の非イオン性界面活性剤の含有量は、各々の場合の全組成物重量に基づいて、好ましくは5〜30重量%、有利には7〜20重量%、特に9〜15重量%である。
【0048】
適当なアニオン性界面活性剤は、例えば、スルホネート型およびスルフェート型の界面活性剤である。スルホネート型の適当な界面活性剤は、有利には、C9〜13−アルキルベンゼンスルホネート、オレフィンスルホネート、即ち、アルケンおよびヒドロキシアルカンスルホネートの混合物、並びにジスルホネートであり、これらは、例えば、末端または内部二重結合を有するC12〜18−モノオレフィンを、三酸化硫黄ガスでスルホン化し、続いてスルホン化生成物をアルカリまたは酸加水分解することによって得られる。C12〜18−アルカンを、例えば、スルホ塩素化またはスルホ酸化し、続いて加水分解または中和することによって得られるアルカンスルホネートも適している。α−スルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホネート)、例えば、水素化ココ酸、パーム核酸または獣脂脂肪酸のα-スルホン化メチルエステルも同様に適している。
【0049】
更に適当なアニオン性界面活性剤は、硫酸化脂肪酸グリセリンエステルである。該エステルは、モノ−、ジ−およびトリエステル並びにこれらの混合物を含み、例えばモノグリセリンを1〜3molの脂肪酸でエステル化するか、またはトリグリセリドを0.3〜2molのグリセリンでエステル交換することによって得られるものである。この場合、好ましい硫酸化脂肪酸グリセロールエステルは、6〜22個の炭素原子を有する飽和脂肪酸、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはベヘン酸の硫酸化生成物である。
【0050】
好ましいアルキル(アルケニル)スルフェートは、C12〜C18−脂肪アルコール、例えば、ココナッツ脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコールまたはステアリルアルコール、或いはC10〜C20−オキソアルコールから誘導される硫酸半エステル、並びにこれらの鎖長の2級アルコールの硫酸半エステルの、アルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。また、石油化学に基づいて生成される合成直鎖アルキル基を含有し、脂肪化学原料に基づく適当な化合物と同様の分解挙動を示す、上記鎖長のアルキル(アルケニル)スルフェートも好ましい。洗濯性能の理由で、C12〜C16−アルキルスルフェート、C12〜C15−アルキルスルフェートおよびC14〜C15−アルキルスルフェートが好ましい。商品名DAN(登録商標)でShell Oil Companyから得られる2,3−アルキルスルフェートも、適当なアニオン性界面活性剤である。
【0051】
1〜6molのエチレンオキシドでエトキシル化された直鎖または分枝C7〜21−アルコール、例えば、平均3.5molのエチレンオキシド(EO)を有する2−メチル分枝C9〜11−アルコール、または1〜4EOを有するC12〜18−脂肪アルコールから誘導された硫酸モノエステルも適している。それらの良好な発泡性能により、それらは、極めて少量、例えば1〜5重量%の量でのみ使用される。
【0052】
他の適当なアニオン性界面活性剤は、スルホスクシネートまたはスルホコハク酸エステルとも称される、アルキルスルホコハク酸塩、およびスルホコハク酸とアルコール(好ましくは脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコール)とのモノエステルおよび/またはジエステルである。好ましいスルホスクシネートは、C8〜18−脂肪アルコール基またはその混合物を含む。特に好ましいスルホスクシネートは、エトキシル化脂肪アルコールから誘導される脂肪アルコール基を含み、非イオン性界面活性剤と見なされ得る(以下の記載を参照)。特に好ましいスルホスクシネートは、その脂肪アルコール基が、狭い同族体分布を有するエトキシル化脂肪アルコールから誘導されたスルホスクシネートである。アルキル(アルケニル)鎖に好ましくは8〜18個の炭素原子を有するアルキル(アルケニル)コハク酸またはその塩を使用することもできる。
【0053】
特に好ましいアニオン性界面活性剤は、石鹸である。飽和および不飽和脂肪酸石鹸が適しており、その例は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、(水素化)エルカ酸およびベヘン酸の塩、並びに、特に天然脂肪酸、例えばココナッツ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、または獣脂脂肪酸から誘導される石鹸混合物である。
【0054】
石鹸を含むアニオン性界面活性剤は、それらのナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩の状態で、或いは有機塩基、例えば、モノ−、ジ−またはトリエタノールアミンの可溶性塩として、存在することができる。好ましくは、アニオン性界面活性剤は、それらのナトリウム塩またはカリウム塩、特にナトリウム塩の状態で存在する。
【0055】
好ましい液体洗剤および洗浄剤組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量は、各々の場合の全組成物重量に基づいて、2〜30重量%、好ましくは4〜25重量%、特に5〜22重量%である。脂肪酸石鹸の量が、少なくとも2重量%、とりわけ好ましくは少なくとも3重量%、特に好ましくは少なくとも4重量%である場合が、特に好適である。
【0056】
液体洗剤および洗浄剤組成物の粘度は、標準的な方法(例えば、ブルックフィールド粘度計LVT−IIを20℃、20rpm、スピンドル3で使用)を用いて測定でき、好ましくは、1,500〜5,000mPasの範囲にある。好ましい組成物は2,000〜4,000mPas、特に好ましくは約3,500mPasの粘度を有する。
【0057】
ポリアクリレート増粘剤、溶媒成分および界面活性剤に加えて、液体洗剤および洗浄剤組成物は、液体洗剤および洗浄剤組成物の用途技術特性および/または審美的特性を更に向上させる更なる成分を含み得る。本発明の目的のために、好ましい剤は、ビルダー、漂白剤、漂白活性剤、酵素、電解質、更なる非水溶媒、pH調整剤、香料、香料担体、蛍光組成物、染料、ヒドロトロープ、抑泡剤、シリコーン油、再沈着防止剤、蛍光増白剤、灰色化抑制剤、収縮阻害剤、防シワ剤、色移り阻害剤、抗菌活性物質、殺菌剤、殺真菌剤、酸化防止剤、腐食防止剤、静電防止剤、アイロン助剤、撥水剤および含浸剤、膨潤剤および滑り防止剤並びに紫外線吸収剤から成る群から選ばれる1つ以上の物質を含み得る。
【0058】
とりわけ、ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウム(特にゼオライト)、炭酸塩、有機ジ−およびポリカルボン酸の塩、並びにこれらの混合物を、液体洗剤および洗浄剤組成物中に含まれるビルダーとして挙げることができる。
【0059】
適当な結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、一般式
NaMSix2x+1・H2
〔式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4の数であり、yは0〜20の数であり、好ましいxの値は2、3または4である。〕
に相当する。与えられた式の好ましい結晶性層状ケイ酸塩は、Mがナトリウムであり、xが2または3の値をとるケイ酸塩である。
【0060】
とりわけ、β−およびδ−二ケイ酸ナトリウムNa2Si25・yH2Oの両方が好ましい。
【0061】
他の有用なビルダーは、遅延溶解性で多重洗浄サイクルを示す、1:2〜1:3.3、好ましくは1:2〜1:2.8、より好ましくは1:2〜1:2.6の係数(Na2O:SiO2比)を有する非晶質ケイ酸ナトリウムである。通常の非晶質ケイ酸ナトリウムと比べて遅い溶解は、種々の方法、例えば、表面処理、コンパウンド化、圧縮(コンプレッシング)/成形(コンパクティング)または過乾燥によって得られた。本発明では、用語「非晶質」は「X線非晶質」おも意味する。つまり、ケイ酸塩は、結晶性物質に典型的な鋭いX線反射を生じないが、数度の回折角の幅を有する散乱X線のせいぜい1つ以上の極大を生じる。しかしながら、電子回折試験において、ケイ酸塩粒子が不明確なまたは鋭い回折極大を生じる場合に、特に良好なビルダー特性が実現されることもある。これは、生成物が、10〜数百nmの大きさの微晶質領域を有することを意味すると解釈でき、その値は、最大50nmまで、特に最大20nmまでが好ましい。この種のX線非晶質ケイ酸塩は、通常の水ガラスと比較して遅い溶解性を同様に示す。成形(圧縮)/高密度化非晶質ケイ酸塩、コンパウンド化非晶質ケイ酸塩、および過乾燥X線非晶質ケイ酸塩が、特に好ましい。
【0062】
適当な微細結晶質の結合水含有合成ゼオライトでは、ゼオライトAおよび/またはPが好ましい。特に好ましいゼオライトPは、ゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield社の市販品)である。しかしながら、ゼオライトX、並びにゼオライトA、Xおよび/またはPの混合物も適当である。例えば、ゼオライトXとゼオライトAの共結晶(ゼオライトXが約80重量%)も、商業的に入手でき、本発明において好ましく使用されるものであり、これは、SASOL社によってVEGOBOND AX(登録商標)の商品名で市販されており、式:
nNa2O・(1-n)K2O・Al2O3・(2〜2.5)SiO2・(3.4〜5.5)H2O
〔式中、nは0.90〜1.0である。〕
によって表すことができる。
ゼオライトは、噴霧乾燥粉末として、または未乾燥の、その製造方法からまだ湿っている、安定化された懸濁液としても使用することができる。ゼオライトが懸濁液として添加される場合、ゼオライトは、安定剤として、少量の非イオン性界面活性剤、例えばゼオライトに基づいて1〜3重量%の、2〜5個のエチレンオキシド基を有するエトキシル化C12〜C18−脂肪アルコール、4〜5個のエチレンオキシド基を有するC12〜C14−脂肪アルコール、またはエトキシル化イソトリデカノールを含むことができる。適当なゼオライトは、10μm未満の平均粒度(試験方法:Coulter Counter Methodによる体積分布)を有し、好ましくは18〜22重量%、より好ましくは20〜22重量%の結合水を含む。
【0063】
生態学的理由から使用を避ける必要がなければ、一般に知られているリン酸塩も、当然、ビルダー物質として使用することができる。オルトリン酸、ピロリン酸および特にトリポリリン酸のナトリウム塩が、特に適当である。
【0064】
漂白剤として作用し、水にH22を遊離させる化合物の中で、過ホウ酸ナトリウム四水和物および過ホウ酸ナトリウム一水和物が特に重要である。使用できる他の漂白剤の例は、過炭酸ナトリウム、ペルオキシピロホスフェート、シトレートペルヒドレート、およびH22−遊離過酸塩または過酸、例えば、過安息香酸塩、ペルオキシフタレート、ジペルオキシアゼライン酸、フタロイミノ過酸またはジペルオキシドデカン二酸である。
【0065】
洗剤および洗浄剤組成物は、60℃以下の洗浄温度で改善された漂白作用を実現するために、漂白活性剤を含むことができる。使用できる漂白活性剤は、過加水分解条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキシカルボン酸、および/または任意に置換されていてよい過安息香酸を生じる化合物である。上記の数の炭素原子を含むO−アシル基および/またはN−アシル基、および/または任意に置換されていてよいベンゾイル基を有する物質が適している。ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイルオキシベンゼンスルホネートまたはイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−NOBSまたはiso−NOBS)、カルボン酸無水物、特にフタル酸無水物、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテートおよび2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフランが好ましい。
【0066】
従来の漂白活性剤に加えてまたはこれに代えて、いわゆる漂白触媒も、液体洗剤および洗浄剤組成物に配合してよい。これらの物質は、漂白促進遷移金属塩または遷移金属錯体、例えば、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウムまたはモリブデンのサレン錯体またはカルボニル錯体である。窒素含有三脚型配位子によるマンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウムおよび銅の錯体、並びにコバルト、鉄、銅およびルテニウムのアミン錯体も、漂白触媒として使用してよい。
【0067】
適当な酵素は、特に、ヒドロラーゼ、例えば、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼまたは脂肪分解酵素、アミラーゼ、セルラーゼまたは他のグリコシルヒドロラーゼおよびこれらの混合物から選ばれる酵素である。洗浄中、これらヒドロラーゼの全ては、タンパク質、脂肪またはデンプン汚れのような汚れの除去、および対グレーイングに寄与する。更に、セルラーゼおよび他のグリコシルヒドロラーゼは、繊維製品の柔軟性の増加、並びにピリングおよび微小繊維の除去による保色に寄与できる。漂白または色移り軽減のために、オキシリアクターゼを添加してもよい。Bacillus subtilis、Bacillus licheniformis、Streptomyceus griseusおよびHumicola insolensのような細菌源または真菌から得られる酵素活性物質が、特に適当である。サブチリシン型プロテアーゼ、特にBacillus lentusから得られるプロテアーゼが好ましく使用される。下記例のような酵素の混合物は特に重要である:プロテアーゼとアミラーゼの混合物、プロテアーゼとリパーゼまたは脂肪分解酵素の混合物、プロテアーゼとセルラーゼの混合物、セルラーゼとリパーゼまたは脂肪分解酵素の混合物、プロテアーゼとアミラーゼとリパーゼまたは脂肪分解酵素の混合物、プロテアーゼとリパーゼまたは脂肪分解酵素とセルラーゼの混合物、しかしながら、特に、プロテアーゼおよび/またはリパーゼ含有混合物、或いは脂肪分解酵素との混合物。このような脂肪分解酵素の例は、既知のクチナーゼである。ある場合には、ペルオキシダーゼまたはオキシダーゼも適当であることがわかった。適当なアミラーゼは、特に、α−アミラーゼ、イソアミラーゼ、プルラナーゼおよびペクチナーゼを含む。好ましいセルラーゼは、セロビオヒドロラーゼ、エンドグルカナーゼ、およびセロビアーゼとしても知られているβ−グルコシダーゼ、またはこれらの混合物である。種々のセルラーゼ種は、それらのCMCアーゼ活性およびアビセラーゼ活性が異なるので、セルラーゼの管理された混合によって所望の活性を調整することができる。
【0068】
酵素を早期分解から保護するために、酵素を担体に吸着させることができる。酵素、酵素液体調製物、酵素混合物または酵素顆粒の含有量は、例えば、約0.1〜5重量%であってよく、好ましくは0.12〜約2.5重量%であり得る。
【0069】
無機塩の群から選ばれる多数の様々な塩を、電解質として使用することができる。好ましいカチオンは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属であり、好ましいアニオンは、ハロゲン化物および硫酸塩である。NaClまたはMgCl2の組成物への添加が、工業生産の観点から好ましい。組成物中の電解質の含有量は、通常、0.5〜5重量%の範囲である。
【0070】
透明な液体洗剤および洗浄剤は、水性であること、即ち、5重量%を超える、好ましくは15重量%を超える、特に好ましくは25重量%を超える含水量を有することが特に好ましい。
【0071】
液体洗剤および洗浄剤に配合できる更なる非水溶媒は、それが所定の濃度範囲で水混和性である限り、例えば、一価アルコールまたは多価アルコール、アルカノールアミンまたはグリコールエーテルの群に由来する。好ましくは、溶媒は下記群から選択される:エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノール、ブタノール、グリコール、ブタンジオール、グリセリン、ジグリコール、ブチルジグリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテルまたはプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジイソプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはジイソプロピレングリコールモノエチルエーテル、メトキシトリグリコール、エトキシトリグリコールまたはブトキシトリグリコール、1−ブトキシエトキシ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、プロピレングリコール t−ブチルエーテル、およびこれら溶媒の混合物。これらの追加的な非水溶媒は、好ましくは0.5〜8重量%、しかしながら好適には5重量%未満、特に3重量%未満の量で液体洗剤および洗浄剤に配合することができる。
【0072】
液体洗剤および洗浄剤組成物のpHを所望の範囲にするために、pH調整剤の添加を考慮し得る。本発明では、その添加が技術的または生態学的理由或いは消費者保護の理由によって禁止されていない限り、全ての既知の酸またはアルカリを添加することができる。通常、これらの調整剤の量は、調製物全体の10重量%を超えない。
【0073】
本発明の別の好適成分はヒドロトロープである。好適なヒドロトロープは、例えばアルキルアリールスルホネートまたはアルキルアリールスルホン酸などのスルホン化ヒドロトロープを含む。
【0074】
好適なヒドロトロープは、キシレン、トルエン、クメン、ナフタレン、およびこれらの混合物のスルホン酸塩またはスルホン酸から選択される。対イオンは、ナトリウム、カルシウムおよびアンモニウムから選択するのが好ましい。液体洗剤および洗浄剤は、典型的には、0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、最も好ましくは0.1〜5重量%のヒドロトロープを含み得る。
【0075】
液体洗剤および洗浄剤組成物の審美的印象を向上させるために、それらは適当な着色剤によって着色され得る。好ましい着色剤は、当業者にとってその選択は困難でないが、高い貯蔵安定性を有し、組成物の他成分および光によって影響を受けず、処理すべき布地繊維への着色を防ぐため布地繊維に対して顕著な直接性を有さない。
【0076】
液体洗剤および洗浄剤に添加できる抑泡剤は、例えば、石鹸、パラフィンまたはシリコーン油であり、これらは任意に担体物質に担持され得る。「防汚剤」とも称される再沈着防止剤の適当な例を以下に示す:各々の場合の非イオン性セルロースエーテルに基づいて15〜30重量%のメトキシ基含有率および1〜15重量%のヒドロキシプロピル基含有率を有するメチルセルロースおよびメチルヒドロキシプロピルセルロースのような非イオン性セルロースエーテル、並びにフタル酸および/またはテレフタル酸のポリマーまたはそれらの従来技術で既知の誘導体、特に、エチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレングリコールテレフタレートのポリマー、或いはそれらのアニオン性変性および/または非イオン性変性誘導体。これらのうち、フタル酸ポリマーおよびテレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体が特に好ましい。
【0077】
処理された布地構造物のグレーイングおよび黄ばみを軽減するため、蛍光増白剤(いわゆる白化剤)を液体洗剤および洗浄剤組成物に添加することができる。これらの物質は繊維上に吸着し、非可視紫外線を可視光に転化することによって、増白および擬似漂白効果をもたらす。このとき、太陽光から吸収される紫外線は、弱青色蛍光として光り、グレーイングが生じまたは黄ばんだ洗濯物の黄色い色調を純白にする。適当な化合物は、例えば、4,4'−ジアミノ−2,2'−スチルベンジスルホン酸(フラボン酸)、4,4'−ジスチリルビフェニレン、メチルウンベリフェロン、クマロン、ジヒドロキノリノン、1,3−ジアリールピラゾリン、ナフトエ酸イミド、ベンゾオキサゾール系、ベンゾイソオキサゾール系およびベンゾイミダゾール系、並びに複素環式置換ピレン誘導体の種類の物質に由来する。蛍光増白剤は、通常、調製された組成物に基づいて0.03〜0.3重量%の量で添加される。
【0078】
グレーイング阻害剤は、繊維から除去された汚れを洗濯液中に懸濁したままにする機能を有し、それによって、汚れの再付着を防ぐ。この目的のためには、一般には有機性である水溶性コロイドが適当であり、その例は、糊、ゼラチン、或いはデンプンまたはセルロースのエーテルスルホン酸塩、或いはセルロースまたはデンプンの酸性硫酸エステル塩である。水溶性酸性基含有ポリアミドも、この目的のために適当である。更に、可溶性デンプン調製物その他を上記したデンプン生成物として使用でき、その例は、分解デンプン、アルデヒドデンプンなどである。ポリビニルピロリドンも使用できる。しかしながら、カルボキシメチルセルロース(Na塩)、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースのようなセルロースエーテル類、およびメチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースのような混合エーテル類、並びにこれらの混合物を使用することが好ましく、これらは例えば組成物に基づいて0.1〜5重量%の量で添加され得る。
【0079】
各々の繊維が、繊維方向に垂直の、屈曲、曲げ、圧縮および絞りに敏感なので、布地構造物、特に、レーヨン、スパンレーヨン、綿およびこれらの混合物は自発的にシワになり得るため、組成物は、合成防シワ剤を含み得る。合成防シワ剤は、例えば、主にエチレンオキシドで処理された、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールエステル、脂肪酸アルキロールアミドまたは脂肪アルコールに基づく合成生成物、或いはレシチンまたは変性リン酸エステルに基づく生成物を含む。
【0080】
液体洗剤および洗浄剤組成物は、微生物を制御するために抗微生物剤を含むことができる。抗菌スペクトルおよび作用機構によって、抗菌剤は、制菌剤および殺菌剤、制真菌剤および殺真菌剤などに分類される。これらの群中で重要な例は、例えば、塩化ベンザルコニウム、アルキルアリールスルホネート、ハロフェノールおよび酢酸フェノール第二水銀であり、特に、本発明の組成物において、これらの化合物を全く使用しなくてもよい。
【0081】
本発明の組成物は、液体洗剤および洗浄剤および/または処理された布地構造物の、酸素および他の酸化作用によって生ずる望ましくない変化を防ぐために、酸化防止剤を含むことができる。この種の化合物は、例えば、置換フェノール、ヒドロキノン、ピロカテコールおよび芳香族アミン、並びに有機硫化物、多硫化物、ジチオカルバメート、亜リン酸塩およびホスホン酸塩を含む。
【0082】
本発明の組成物に更に含まれ得る帯電防止剤の追加的な使用により、着心地を向上させることができる。帯電防止剤は表面伝導率を増加させ、それによって、蓄積した電荷の放電を増進する。一般に、外部帯電防止剤は、少なくとも1つの親水性分子配位子を有する物質であり、表面に幾分吸湿性の膜を与える。これらの主に界面活性な帯電防止剤は、窒素含有帯電防止剤(アミン、アミド、第四級アンモニウム化合物)、リン含有帯電防止剤(リン酸エステル)、およびイオウ含有帯電防止剤(アルキルスルホネート、アルキルスルフェート)に細分される。外部帯電防止剤は、例えば、ラウリル(またはステアリル)ジメチルベンジルアンモニウムクロリドであり、これは布地構造物のためまたは洗剤への添加剤として適当な帯電防止剤であり、更なる仕上げ効果を生ずる。
【0083】
水吸収能、処理された布地構造物の再湿潤性を向上させるため、および処理された布地構造物のアイロンがけを容易にするために、例えば、シリコーン誘導体を液体洗剤および洗浄剤組成物に配合することができる。シリコーン誘導体は、その抑泡性によって組成物の最終濯ぎ挙動を更に改善する。好ましいシリコーン誘導体の例は、ポリジアルキルシロキサンまたはアルキルアリールシロキサンであり、このアルキル基は1〜5個の炭素原子を有し、全体的または部分的にフッ素化されている。好ましいシリコーンは、任意に誘導されて、アミノ官能性であるかまたは四級化されているか或いはSi−OH、Si−Hおよび/またはSiCl結合を有してよい、ポリジメチルシロキサンである。好ましいシリコーンの25℃での粘度は、100〜100,000mPasの範囲であり、シリコーンは、組成物全体に基づいて0.2〜5重量%の量で添加することができる。
【0084】
最後に、液体洗剤および洗浄剤組成物は、処理された布地構造物に吸着し、繊維の耐光性を向上させる、紫外線吸収剤を含むこともできる。このような所望の特性を有する化合物は、例えば、効果的な無放射失活性の、2位および/または4位に置換基を有するベンゾフェノンの化合物および誘導体である。また、置換ベンゾトリアゾール、2位にシアノ基を任意に有してよい3位でフェニル置換したアクリレート(桂皮酸誘導体)、サリチレート、有機ニッケル錯体、および天然物質、例えばウンベリフェロンおよび内生ウロカニン酸が適当である。
【0085】
重金属の触媒作用によるある種の洗剤成分の分解を妨げるため、重金属を錯化する物質を添加することができる。適当な重金属イオン封鎖剤は、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)アルカリ金属塩またはニトリロ三酢酸(NTA)アルカリ金属塩、並びに、ポリマレエートおよびポリスルホネートのようなアニオン性高分子電解質のアルカリ金属塩である。
【0086】
金属イオン封鎖剤の好ましい種類は、好ましい液体洗剤および洗浄剤組成物中に、0.01〜2.5重量%、好ましくは0.02〜2重量%、特に0.03〜1.5重量%の量で含まれるホスホネートである。これらの好ましい化合物は、特に、有機ホスホネート、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMPまたはDETPMP)および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(PBS−AM)を含み、主に、それらのアンモニウム塩またはアルカリ金属塩として添加される。
【0087】
得られた液体洗剤および洗浄剤組成物は透明であることが好ましい。即ち、沈澱物がなく、好ましくは透明または少なくとも半透明である。好適には、液体洗剤および洗浄剤は、少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは少なくとも75%の可視光線透過率を示す。
【0088】
これらの成分に加えて、液体洗剤および洗浄剤は、最大寸法に沿った径が0.01〜10,000μmの範囲にある分散粒子を含み得る。
【0089】
本発明の範囲では、粒子は、マイクロカプセルまたはスペックル、並びに顆粒、コンパウンドおよび香料ビーズ(Duftperlen)であり得、マイクロカプセルおよびスペックルが好ましい。
【0090】
用語「マイクロカプセル」は、少なくとも1つの連続外被、特にポリマーの外被によってカプセル化された、少なくとも1つの固体コアまたは液体コアを含む集合体を意味すると理解される。マイクロカプセルは通常、乳化およびコアセルべーションまたは界面重合の後の製造過程で、ポリマーがカプセル化される物質上に析出することによって、被膜形成ポリマーによりカプセル化される、微細に分散した液相または固相である。微視的小カプセルを、粉末のように乾燥することもできる。シングルコアマイクロカプセルに加えて、マイクロスフェアとも称されるマルチコア集合体も既知であり、連続カプセル化物質内に配された2以上のコアを含む。また、シングルコアマイクロカプセルまたはマルチコアマイクロカプセルは、更なる第二、第三などの外被によってカプセル化され得る。連続外被を有するシングルコアマイクロカプセルが好ましい。外被は、天然物質、半合成物質または合成物質からなり得る。天然外被物質の例は、アラビアゴム、寒天、アガロース、マルトデキストリン、アルギン酸またはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムまたはアルギン酸カルシウム、脂肪および脂肪酸、セチルアルコール、コラーゲン、キトサン、レシチン、ゼラチン、アルブミン、セラック、多糖類、例えば、デンプンまたはデキストラン、スクロースおよびワックスである。半合成外被物質は、とりわけ、化学的変性セルロース、特にセルロースエステルおよびセルロースエーテル、例えば、酢酸セルロール、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース、並びにデンプン誘導体、特にデンプンエーテルおよびデンプンエステルを含む。合成外被物質の例は、ポリマー、例えば、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドンである。
【0091】
液体洗剤および洗浄剤の、敏感な、化学的または物理的不適合性の揮発性成分(活性物質)は、マイクロカプセル内部に有利にカプセル化され、貯蔵および輸送安定となる。蛍光増白剤、界面活性剤、金属イオン錯化剤、漂白剤、漂白活性剤、染料、香料、酸化防止剤、ビルダー、酵素、酵素安定剤、抗菌活性物質、グレーイング阻害剤、再沈着防止剤、pH調整剤、電解質、抑泡剤、および紫外線吸収剤は、マイクロカプセルに入れられ得る物質の例である。本発明の水性液体洗剤および洗浄剤の成分ではない上記成分に加えて、マイクロカプセルは、例えば、カチオン性界面活性剤、ビタミン、タンパク質、防腐剤、洗浄力増進剤またはパール光沢剤を含み得る。マイクロカプセルの中身は、固体、或いは溶液またはエマルションまたは懸濁液状態の液体であり得る。
【0092】
製造工程の観点では、マイクロカプセルはいかなる形状でもあり得るが、ほぼ球状が好ましい。最大空間的寸法に沿ったマイクロカプセルの径は、カプセル化成分および用途によって、0.01μm(カプセルとして視覚的に認識不可)〜10,000μmである。100μm〜7,000μm、特に400μm〜5,000μmの範囲の径を有する可視マイクロカプセルが好ましい。マイクロカプセルは、従来技術で既知の方法によって得ることができ、その中で、コアセルべーションおよび界面重合が最も重要である。商業的に入手可能であり界面活性剤に対して安定なマイクロカプセルの全てを、本発明のマイクロカプセルとして使用することができ、市販品の例(外被物質/カプセル化物質を、各々、括弧内に記載)は、Hallcrest Microcapsules(ゼラチン、アラビアゴム)、Coletica Thalaspheres(海洋性コラーゲン)、Lipotec Millicapsules(アルギン酸、寒天)、Induchem Unispheres(ラクトース、微晶質セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース);Unicerin C30(ラクトース、微晶質セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、Kobo Glycospheres(加工デンプン、脂肪酸エステル、リン脂質)、Softspheres(変性寒天)およびKuhs Probiol Nanospheres(リン脂質)である。
【0093】
また、コア−外被構造を有さない粒子も使用でき、この場合、活性物質は、マトリックス形成物質のマトリックス内に分散される。このような粒子は、「スペックル」とも称される。
【0094】
好ましいマトリックス形成物質は、アルギン酸塩である。アルギン酸塩ベーススペックルは、カプセル化可能な活性物質を包むアルギン酸塩水溶液を滴下し、次いで、Ca2+イオンまたはAl3+イオンを含む沈澱浴内で固めることによって製造される。
【0095】
続いて、アルギン酸塩ベーススペックルを水で洗浄し、その後、液体洗剤および洗浄剤の成分、例えば脂肪酸石鹸と望ましくない作用を生じ得る、遊離Ca2+イオンまたは遊離Al3+イオンを洗い流すために金属イオン錯化剤水溶液で洗浄することが有利であり得る。最後に、アルギン酸塩ベーススペックルを、再び水で洗浄し、過剰の金属イオン錯化剤を除去する。
【0096】
また、アルギン酸塩に代えて、他のマトリックス形成物質を使用することができる。マトリックス形成物質の例は、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリメタクリレート、ポリリシン、ポリオキサマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシド、ポリエトキシオキサゾリン、アルブミン、ゼラチン、アカシア、キトサン、セルロース、デキストラン、Ficoll(登録商標)、デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、脱アセチル化キトサン、デキストランスルフェートおよびこれら物質の誘導体を含む。これらの物質は、例えば、ゲル化、ポリアニオン−ポリカチオン相互作用または高分子電解質−金属イオン相互作用によってマトリックスを形成し、粒子の製造と全く同様に、これらのマトリックス形成物質の使用は従来技術でよく知られている。
【0097】
粒子を液体洗剤および洗浄剤組成物に分散させて、安定な分散体を得ることができる。安定とは、組成物が、室温および40℃で、少なくとも4週間、好ましくは少なくとも6週間、クリーム状になることなく、または沈降することなく、安定であることを意味する。
【0098】
マイクロカプセルまたはスペックルからの活性物質の放出は、通常、力学的、熱的、化学的または酵素作用による、外被またはマトリックスの破壊によって、それらを含む組成物の使用中に生じる。本発明の好ましい態様では、液体洗剤および洗浄剤組成物は、同じまたは異なった粒子を、0.01〜10重量%、特に0.2〜8重量%、最も好ましくは0.5〜5重量%の量で含む。
【0099】
本発明の洗剤および洗浄剤組成物は、編織布および/または硬質表面を洗浄するために使用され得る。
【0100】
液体洗剤および洗浄剤の製造のために、酸性成分、例えば、直鎖アルキルスルホネート、クエン酸、ホウ酸、ホスホン酸、脂肪アルコールエーテルスルフェートなど、および非イオン性界面活性剤を添加する。好ましくは、この時に溶媒成分も添加するが、これを後に添加することもできる。これらの成分にポリアクリレートを添加する。次に、塩基、例えば、NaOH、KOH、トリエタノールアミンまたはモノエタノールアミンを添加し、添加する場合は脂肪酸を添加する。その後、水性液体洗剤および洗浄剤の残余成分および溶媒を混合物に添加し、pHを約8.5に調整する。最後に、分散させる粒子を添加し、撹拌および/または混合によって水性液体洗剤および洗浄剤組成物に均一に分散させる。
【実施例】
【0101】
本発明の洗剤および洗浄剤組成物E1〜E5、ならびに比較例C1を表1に示す。得られた洗剤および洗浄剤組成物E1〜E5は透明であり、約3,000mPasの粘度および0.6Paを超える降伏価を有していた。液体洗剤および洗浄剤組成物のpHは約8.5であった。全データは、各々の場合の組成物全体に基づいた重量%である。
【0102】
【表1】

【0103】
降伏価は、テキサスインスツルメンツ製レオメーターAR1000−Nにて温度25℃で決定した。
【0104】
4つの洗剤および洗浄剤組成物E1〜E5は、室温および40℃で8週間以上安定であった。
【0105】
実施例から、溶媒成分として、ジプロピレングリコール、とりわけジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールをアクリレート増粘剤と組み合わせて使用すると相乗効果を示し、高い降伏価を有する増粘された透明な洗剤および洗浄剤組成物を生じることは明らかである。
【0106】
比較試験C1から、1,2−プロパンジオールのみを使用すると、降伏価を有する濁った組成物を生じることも明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
界面活性剤並びに追加的な洗剤および洗浄剤の通常成分を含んでなる降伏価を有する透明な液体洗剤および洗浄剤であって、ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含む溶媒成分を含んでなる剤。
【請求項2】
溶媒成分はジプロピレングリコールおよび1,2−プロパンジオールの混合物を含んでなる、請求項1に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項3】
ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールの比は3:1〜1:3である、請求項1または2に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項4】
ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールの比は1:1である、請求項2または3に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項5】
溶媒成分の量は0.5〜15重量%、好ましくは2〜9重量%である、請求項1〜4に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項6】
ポリアクリレートの量は0.1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%である、請求項1〜5に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項7】
ポリアクリレートは一以上の不飽和モノまたはジカルボン酸と一以上の(メタ)アクリル酸C〜C30アルキルエステルのコポリマーである、請求項1〜6に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項8】
洗剤および洗浄剤は水性である、請求項1〜7のいずれかに記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項9】
洗剤および洗浄剤は最大立体寸法に沿う直径が0.01〜10000μmの分散粒子を含んでなる、請求項1〜8のいずれかに記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項10】
分散粒子はマイクロカプセルまたはスペックルである、請求項9に記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項11】
洗剤および洗浄剤は2〜20重量%の間、好ましくは3〜10重量%の間、特に好ましくは4〜8重量%の間の脂肪酸石鹸を含んでなる、請求項1〜10のいずれかに記載の透明な液体洗剤および洗浄剤。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の透明な液体洗剤および洗浄剤の、繊維製品表面または硬質表面を洗浄するための使用。
【請求項13】
ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含んでなる溶媒成分を配合する、界面活性剤並びに追加的な洗剤および洗浄剤の通常成分を含む透明な液体洗剤および洗浄剤の製造方法。
【請求項14】
ポリアクリレートおよびジプロピレングリコールを含んでなる溶媒成分の、降伏価を有する透明な液体洗剤および洗浄剤を製造するための使用。

【公表番号】特表2008−534718(P2008−534718A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503393(P2008−503393)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【国際出願番号】PCT/EP2006/002217
【国際公開番号】WO2006/102978
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(391008825)ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン (309)
【氏名又は名称原語表記】Henkel AG & Co. KGaA
【住所又は居所原語表記】Henkelstrasse 67,D−40589 Duesseldorf,Germany
【Fターム(参考)】