説明

障害対応画面設計支援システム

【課題】障害発生時の各種対応画面及び画面間のリンク関係を極めて容易に設計できるように支援する技術の提供。
【解決手段】障害対応画面に求められる表示項目の設定欄、入力項目の設定欄の少なくとも一方が設けられた設計時用画面スケルトンに基づいて設計画面を生成して設計端末14に送信し、設計端末14から設計画面への設定データが送信された場合に、画面スケルトンの各設定欄に関連付けて部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に格納する画面編集部34と、設計された各画面のシンボル303を生成し、これらが表示された画面フロー編集画面300を設計端末14に送信して各画面間のリンク関係の設定を促し、設計端末14から送信された各画面間のリンク関係の設定データをフロー管理テーブル23、フロー構成部品テーブル24、遷移テーブル25に格納するフロー編集部35を備えた障害対応画面設計支援システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は障害対応画面設計支援システムに係り、特に、コンピュータシステムの監視装置から障害メッセージが発せられた際に、オペレータの操作する端末上に表示される複数の障害対応画面と、各画面間の遷移フローを、極めて容易に設計可能とする支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
システムの障害発生時には、通常、オペレータの操作端末上に障害の発生を知らせるアラートが表示される。これに対しオペレータは、画面上に表示された障害メッセージのコードに紐付けられた対応手順書を引っ張り出し、そこで指定されたコマンドを監視装置を経由して監視対象システム側に発行したり、所定の担当者に電話を入れたりといった処理を行うこととなる。
ところが、監視対象システムの大規模化に伴い、障害発生時にオペレータが遂行すべき作業内容が複雑化し、参照すべき手順書のボリュームも増大する一方であるため、紙ベースでの障害対応は限界に近づいていた。
【0003】
このような状況を改善するためのものとして、特許文献1に記載のシステム監視業務支援システムが既に提案されている。
このシステムの場合、障害発生時にエラーメッセージの内容に対応したオペレーション支援画面が自動的に生成され、ディスプレイに表示される仕組みを備えている。そして、このオペレーション支援画面には、オペレータが実行すべき処理手順や通知先一覧、関連文書一覧が記述されており、また関連文書一覧に列記されたマニュアルのタイトルをクリックすると、ドキュメント表示画面が開いて対応マニュアルが表示されるため、オペレータは画面上に記述された手順に従って行動することにより、効率的に必要な処置を執ることが可能となり、従来のように大部の手順書を開く手間からは解放される。
【特許文献1】特開2005−276042号
【特許文献2】特開平5−108324号
【特許文献3】特開2002−229765号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この特許文献1の支援システムの場合、障害メッセージの種類や監視対象システムの特性等に応じて多数の対応画面を事前に作り込んでおき、かつ各画面間のリンク関係を形成しておく所謂「外部設計」が必要であり、設計者に大きな負担を強いていた。本来、システム障害について熟知している担当者自身が各画面及び画面間のリンク関係を設計すべきであるが、システム障害の専門家は必ずしもコーディングに通じてはおらず、実際にはプログラマがシステム障害の専門家と協力しつつ、各画面の設計を行う場合が多く、これがコストアップの原因となっていた。
また、例えシステム障害の担当者がコーディングに通じていたとしても、複雑な事象に対応するための多種多様な画面や、各画面間のリンク関係を一から作成するのは骨の折れる作業であった。
【0005】
なお、画面生成の効率化に関する先行技術としては、特許文献2及び3に記載の技術が存在している。すなわち、特許文献2には、画面レイアウトのスケルトンにフィールド情報を適用させて画面を自動生成することにより、画面作成の効率化を実現する技術が開示されている。また、特許文献3には、画面のテンプレートに画面の定義情報を適用することにより、プログラミングすることなく画面を生成する技術が開示されている。
【0006】
したがって、特許文献2及び3の技術を用いることにより、コーディングすることなく目的の画面を自動生成することは可能となるが、画面の設計には依然としてシステムや業務内容に関する高度な専門知識が必要とされる。
例えば特許文献2の場合、その図8の画面を自動生成するための準備作業として、まず設計者は「TOKUI」と「SHOUHIN」の2つのファイルを参照して「URIAGE」の更新ファイルを作成した後(図5)、図7の対話画面を通じて、表示フィールドの選択やその表示順、あるいはヘッダ部の指定等を事細かに設定する必要がある。このため、設計者には各種データベースの構成や業務処理に対する深い知識が求められる。
また、特許文献3のテンプレートは、その図2に示されているように、画面を構成する複数の部品(コントロール)の存在が表示された単なる枠に過ぎず、設計者には、表1に示されたコントロール名とその内容、及び表2に示されたプロパティ名とその内容を認識した上で、図3に示された複雑な画面定義ファイルを作成することが求められる。要するに、特許文献3の画面表示装置によれば、設計者はコーディングの作業からは解放されるとしても、具体的な画面を生成するためにかなり高度で煩雑な作業が強いられることになる。
【0007】
この発明は、このような現状の課題を解決するために案出されたものであり、障害発生時の各種対応画面や、各対応画面間のリンク関係を極めて容易に設計できるように支援する技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載した障害対応画面設計支援システムは、障害発生時にオペレータの操作する障害対応端末上に順次表示される障害対応画面が備えるべき表示項目の設定欄、入力項目の設定欄、選択肢の設定欄の中の少なくとも一つが設けられた設計時用画面スケルトンと、この設計時用画面スケルトンと同じ表示項目、入力項目、選択肢を備えた実行時用画面スケルトンを格納しておく記憶手段と、上記設計時用画面スケルトンに基づいて設計画面を生成すると共に、この設計画面を設計者の操作する設計端末に送信して、各設定欄に対する設定を促す手段と、当該設計端末より、上記設計画面への設定データが送信された場合に、これを上記設計時用画面スケルトンの各設定欄に関連付けて所定の記憶手段に格納する手段と、当該設計時用画面スケルトンに対応した実行時用画面スケルトンに上記設定データを適用することにより、障害対応画面を生成する手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項1に記載のシステムであって、さらに、上記設計時用画面スケルトンはオペレータに対する指示単位に対応した複数のブロックに分けられており、各ブロックは、表示項目の設定欄、入力項目の設定欄、選択肢の設定欄の中の少なくとも一つを備えており、この設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面の各ブロックには、その表示/非表示を制御するためのチェックボックスが表示されており、上記設計端末より、このチェックボックスに対するチェックを外したことを示す設定データが送信された場合に、この設定データを上記実行時用画面スケルトンに適用することにより、上記障害対応画面上において当該ブロックが非表示となることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項1または2のシステムであって、さらに、上記記憶手段を参照し、設計された各画面のシンボルを生成する画面シンボル生成手段と、この画面シンボルが表示された画面フロー編集画面を上記設計端末に送信し、各画面間のリンク関係の設定を促す手段と、設計端末から送信された各画面間のリンク関係の設定データを所定の記憶手段に格納する手段とを備え、上記画面シンボルには少なくとも1つの接続子が設けられており、この接続子を上記画面フロー編集画面上で他の画面シンボルに接続させることにより、画面間のリンク関係の設定データが生成されることを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項3のシステムであって、さらに、上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には選択肢の設定欄が設けられており、上記画面シンボル生成手段は、上記設計端末から選択肢の設定データが送信された場合に、当該選択肢の数に応じた接続子を備えた画面シンボルを生成することを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項1〜4に記載のシステムであって、さらに、障害発生時に参照すべき複数の手順書の管理データを格納しておく記憶手段を備え、上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、障害発生時に参照すべき手順書を指定する設定項目と、上記手順書の管理データを呼び出すためのボタンが設けられており、当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納された手順書の管理データを記載した一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、この一覧画面において特定の手順書が選択された場合に、この手順書名が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項1〜5に記載のシステムであって、さらに、障害発生時に実行すべき複数のコマンドの管理データを格納しておく記憶手段を備え、上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、障害発生時に実行すべきコマンドを指定する設定項目と、上記コマンド管理データを呼び出すためのボタンが設けられており、当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納されたコマンドの管理データを記載した一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、この一覧画面において特定のコマンドが選択された場合に、このコマンド名が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項7に記載した障害対応画面設計支援システムは、請求項1〜6に記載のシステムであって、さらに、固有の意味が予め定義された複数の予約語を登録しておく記憶手段を備え、上記設計用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、上記予約語を呼び出すためのボタンが設けられており、当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納された予約語の一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、この一覧画面において特定の予約語が選択された場合に、この予約語が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載した障害対応画面設計支援システムによれば、障害対応画面が備えるべき各種設定項目が予め設けられた設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面に対し、任意の設定値を入力するだけで障害対応画面が自動生成されるため、各画面をどのようにデザインするのかについて設計(外部設計)が不要であり、システムの構造やコーディングに関する専門知識を有さない一般のオペレータ等であっても容易に障害対応画面を設計可能となる。
【0016】
請求項2に記載した障害対応画面設計支援システムの場合、設計時用画面スケルトンが複数のブロックに区分けされており、この設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面の各ブロックに表示されたチェックボックスにチェックを入れるか否かによって、障害対応画面における当該ブロックの表示/非表示を切り替えることができるため、相互に異なる設定欄を備えた多くのブロックを一つの画面スケルトン内に形成しておくことで、設計者の多用な目的や用途に柔軟に対応できる一方で、設計者が不必要と考えるブロックについてはこれを非表示にすることで、障害対応画面の視認性を高めることができる。
【0017】
請求項3に記載した障害対応画面設計支援システムによれば、画面フロー編集画面上で画面シンボルの接続子を他の画面シンボルに接続させるという、GUI(Graphical User Interface)環境下で各画面間のリンク関係の設定データが生成されるため、設計者は迷うことなく画面間の遷移フローを設計可能となる。
【0018】
請求項4に記載した障害対応画面設計支援システムの場合、設計画面に設けられた選択肢設定欄において選択肢を設定することにより、選択肢の数に応じた接続子が画面シンボルに形成される仕組みを備えているため、設計者は選択肢に応じて分岐する画面遷移フローを容易に設計可能となる。
【0019】
請求項5に記載した障害対応画面設計支援システムによれば、障害対応の基準となる手順書名の選択及び設計画面への入力が極めて容易に実現できるため、設計者の負担をより軽減することが可能となる。
【0020】
請求項6に記載した障害対応画面設計支援システムによれば、障害復旧に対する重要な方策であるコマンド名の選択及び設計画面への入力が極めて容易に実現できるため、設計者の負担をより軽減することが可能となる。
【0021】
請求項7に記載した障害対応画面設計支援システムによれば、設計画面に対する予約語の入力が極めて容易となるため、設計者の負担をより軽減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、この発明に係るシステムの全体構成図であり、編集装置11と、データベース群12と、障害対応装置28を備えている。
編集装置11は、OS及び専用のアプリケーションプログラムを搭載したコンピュータよりなり、通信ネットワークを介して設計者の操作する端末(以下「設計端末14」)が接続されている。
【0023】
データベース群12は、データベースサーバのハードディスク内に設けられており、手順書管理テーブル15と、コマンド管理テーブル16と、予約語管理テーブル26と、画面スケルトン格納部13と、画面スケルトン管理テーブル405と、顧客システムテーブル17と、切り分け条件テーブル19と、連絡先テーブル18と、連絡先ブロックテーブル400と、部品管理テーブル20と、プロパティテーブル21と、接続子テーブル22と、フロー管理テーブル23と、フロー構成部品テーブル24と、遷移テーブル25を備えている。
このデータベース群12は、通信ネットワークを介して編集装置11及び障害対応装置28が接続されている。
【0024】
画面スケルトン格納部13には、詳細は後述するが、(1)手順書実行画面用スケルトン、(2)コマンド実行画面用スケルトン、(3)障害報告画面用スケルトン、(4)連絡確認画面用スケルトン、(5)メール送信画面用スケルトン、(6)汎用指示画面用スケルトンが格納されている。
各画面スケルトンは、具体的にはJSPファイルよりなり、各種の障害対応画面毎に設計時用画面スケルトンと実行時用画面スケルトンが用意されている。
ここで「JSP」とは、Java(登録商標) Server Pagesの略であり、HTMLファイルの中にJavaプログラムを埋め込んでおき、クライアントの要求に応じてプログラムを実行し、処理結果であるHTMLファイルをクライアントに送信する技術を意味している。
画面スケルトン管理テーブル405には、各画面スケルトンのIDとJSPファイルとの対応関係が定義されている。
【0025】
上記障害対応装置28はコンピュータよりなり、そのCPUがOS及び専用のアプリケーションプログラムに従って動作することにより、後述の通り、画面遷移フロー特定手段、画面生成手段、画面送信手段としての各種処理を実行する。
この障害対応装置28には、通信ネットワークを介して複数の監視対象システム30が接続されており、監視対象システム30を構成する各監視対象サーバ31には、障害を検知してメッセージを障害対応装置28に発信する監視プログラムがインストールされている。
また、障害対応装置28には、通信ネットワークを介してオペレータの操作する端末(以下「障害対応端末32」)が接続されている。
障害対応装置28の内部には、一覧用ログ401及び報告用ログ402の、二つのログファイルが設けられている。
【0026】
この障害対応装置28とデータベース群12とによって、障害対応支援システムが構成される。
すなわち、各監視対象サーバ31からの障害メッセージを受信した障害対応装置28は、切り分け条件テーブル19に格納された切り分け条件を参照して、当該障害メッセージに適用されるフローIDを特定する。
切り分け条件テーブル19には、図2に示すように、切り分け条件ID、切り分け名称、有効/無効フラグ、システムID、優先順位、フローID、連絡先ブロックID、メッセージID、発信元プロセスID、メッセージ状態、障害カテゴリ、メッセージ本文、時間帯、有効期間のデータ項目が設定されている。
【0027】
つぎに障害対応装置28は、フロー管理テーブル23、部品管理テーブル20を参照して最初の障害対応画面を特定した後、画面スケルトン管理テーブル405を参照して当該障害対応画面の基になる実行時用画面スケルトンのファイル名を特定する。つぎに障害対応装置28は、画面スケルトン格納部13から該当の実行時用画面スケルトンを取得すると共に、これにプロパティテーブル21に格納された設定値を当てはめて障害対応画面(HTMLファイル)を生成し、障害対応端末32に送信する(上記の各テーブルの具体的構成については、後に説明する)。
【0028】
オペレータは、この画面の記述に従って必要な処理を実行し、その結果を画面に入力する。
これを受けた障害対応装置28は、フロー構成部品テーブル24、遷移テーブル25、部品管理テーブル20、接続子テーブル22を参照して、上記の実行結果に適合した次の障害対応画面を特定した後、画面スケルトン管理テーブル405を参照して当該障害対応画面の基になる実行時用画面スケルトンのファイル名を特定する。つぎに障害対応装置28は、画面スケルトン格納部13から該当の画面スケルトンを取得すると共に、これにプロパティテーブル21に格納された設定値を当てはめて次の障害対応画面を生成し、障害対応端末32に送信する(上記の各テーブルの具体的構成については、後に説明する)。
【0029】
以後も上記の処理を繰り返すことにより、障害対応装置28から障害対応端末32に対して障害対応画面が次々と送信され、オペレータを正しく誘導することが可能となる。
図3は、障害対応端末32の画面上に表示される障害対応画面の一例を示すフロー図であり、種類の異なる複数の画面が分岐しながら連続することにより、一連の障害対応処理が実行される様子を示している。
【0030】
オペレータが各種の障害対応画面において入力したデータは、障害対応装置28内の二つのの。こうるーブルログファイル(一覧用ログファイル401、報告用ログファイル402)に自動的に蓄積されるため、障害対応の履歴を確実に残すことができ、報告書の作成時等において利用可能となる。
【0031】
上記編集装置11とデータベース群12とによって、障害対応画面設計支援システムが構成される。
すなわち、編集装置11は、図4に示すように、画面編集部34と、フロー編集部35と、切り分け条件編集部403を備えている。画面編集部34、フロー編集部35及び切り分け条件編集部403は、それぞれコンピュータのCPUが、OS及び専用のアプリケーションプログラムに従って必要な処理を実行することにより、実現される。
【0032】
画面編集部34は、設計端末14から新規画面の作成リクエストを受けると、画面スケルトン管理テーブル405を参照して、設計者が指定した障害対応画面に対応した画面スケルトンのファイル名を特定した上で、画面スケルトン格納部13から対応の設計時用画面スケルトンを取り出し、ファイル内にコーディングされたプログラムを実行して設計画面(HTMLファイル)を生成し、設計端末14に送信する。
これに対し設計者は、設計端末14のWebブラウザ上に表示された設計画面において、様々な入力や選択を行う。この際、手順書管理テーブル15、コマンド管理テーブル16、予約語管理テーブル26、顧客システムテーブル17、連絡先テーブル18等が適宜参照される。画面スケルトン上での入力や選択が完了した設計者は、カスタマイズされた画面の登録を画面編集部34にリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、設計端末14から送信された入力データや選択データに基づき、部品管理テーブル20やプロパティテーブル21、接続子テーブル22を更新し、新規画面の登録を完了する。
以下において、各障害対応画面の具体例と、それを設定するための設計画面の具体例について説明する。
【0033】
図5は、手順書実行画面40の一例を示すものであり、手順書選択ブロック41、結果ブロック42、フリーメモブロック43、結果転記ブロック44の4つのブロックから成り立っている。
各ブロックはオペレータに対する指示単位であり、手順書選択ブロック41には、特定の障害メッセージが監視対象システムから発せられた際に、オペレータが参照すべき手順書名が一覧表示されている。
各手順書名には手順書ファイルへのリンクが設定されているため、オペレータが一覧中の特定の手順書をクリックすると、対応の手順書ファイル(PDF等)がダウンロードされ、別ウィンドウに表示される。
これに対しオペレータは、各手順書に従って必要な処理を実行する。
【0034】
結果ブロック42には、手順書実行結果の選択欄が設けられており、「手順書実行ステータス:正常終了」、「手順書実行ステータス:異常終了」、「手順書実行ステータス:その他」の選択肢が列挙されている。
これに対しオペレータは、何れかの選択肢のラジオボタンにチェックを入れることにより、手順書に従って処理した結果を選択入力する。
【0035】
フリーメモブロック43には、特記事項入力欄(一覧用)45と、特記事項入力欄(報告用)46が設けられており、何か気が付いたことがある場合には、この入力欄にフリーワードでメモを残すことができる。
この特記事項入力欄(一覧用)45に入力されたデータは、障害対応装置28内に設けられた一覧用ログファイル401に記録される。また、特記事項入力欄(報告用)46に入力されたデータは、障害対応装置28内に設けられた報告用ログファイル402に記録される。
【0036】
結果転記ブロック44には、手順書の指示項目として特定コマンドの実行が揚げられている場合に、その実行結果を転記するコマンド実行結果転記欄47が設けられている。
該当する場合、オペレータはコマンド実行結果の表示画面から必要なメッセージをコピー&ペーストにてコマンド実行結果転記欄47に転記する。
このコマンド実行結果転記欄47に入力されたデータは、障害対応装置28内に設けられた一覧用ログファイル401に記録される。
【0037】
オペレータは、以上の手順書実行画面40に従って必要な手順書を閲覧し、そこに記載された処理を実行した後、実行結果の選択入力、フリーメモの入力、コマンド実行結果の転記を済ませ、「次へ」ボタン48を押下する。
この結果、オペレータが選択入力した手順書実行結果に応じて、次の障害対応画面が障害対応端末32のディスプレイに表示されることとなる。
【0038】
この手順書実行画面40を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、手順書実行画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13から手順書実行画面の設計時用画面スケルトンを取り出して設計画面を生成し、設計端末14に送信する。
【0039】
図6及び図7は、設計端末14のWebブラウザ上に表示された手順書実行画面用の設計画面50を示すものであり、書誌事項入力欄51、タイトル入力欄52、ナビゲーションの説明文入力欄53、手順書選択ブロック54、結果ブロック55、フリーメモブロック56、結果転記ブロック57を備えている。
【0040】
これに対し設計者は、まず書誌事項入力欄51に当該画面を適用するシステムのIDやシステム名称、当該画面の部品IDや画面部品名等を入力する。
また設計者は、タイトル入力欄52に「手順書実行」を、ナビゲーションの説明文入力欄53に「該当手順書を実行します」の文字列を打鍵入力する。
【0041】
つぎに設計者は、手順書選択ブロック54の編集作業に移行する。まず、ブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「手順書選択」が表示されているが、設計者は必要に応じて他の名称に変更することができる。
なお、ブロック名設定欄の右隣に設けられたチェックボックス59のチェックを外すことにより、当該ブロックの表示/非表示を選択することが本来可能であるが、この手順書選択ブロックに関してはチェックボックス59にチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。これは、手順書実行画面40において手順書選択ブロック41は必須の表示項目であることを意味している。
【0042】
つぎに設計者は、手順書選択ブロック54の説明文設定欄60に「実行する手順書を選択し、手順書を実行して下さい」を入力する。
この際、設計者が「予約語一覧」ボタン61をクリックすると、画面編集部34から予約語管理テーブル26に登録された予約語の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示される(図示省略)。
この予約語の一覧画面には、各予約語と、定義された意味内容とがリストアップされており、設計者が特定の予約語の選択ボタンをクリックして挿入をリクエストすると、画面編集部34から当該予約語が説明文設定欄60に挿入された手順書実行画面用の設計画面50が送信され、設計端末14のWebブラウザに再表示される。
【0043】
つぎに設計者は、手順書の指定方式を設定する。
まず、「他の手順書を指定可能」のラジオボタンにチェックを入れ、「一覧から指定」のチェックボックスにチェックを入れると、手順書実行画面40の手順書選択ブロック41中に、「候補以外の手順書選択」ボタン62が表示され(図5参照)、オペレータがこれをクリックすると手順書のリスト画面が起動し、手順書実行画面40に列挙された以外の手順書を表示させることが可能となる。
また、「手入力」のチェックボックスにチェックを入れると、手順書実行画面40の手順書選択ブロック41中に「手順書番号」入力欄63、「手順書名」入力欄64、「参照」ボタン65が表示される。これに対しオペレータが手順書番号か手順書名を打鍵入力して「参照」ボタン65をクリックすると、該当の手順書が別ウィンドウ上に表示されることとなる。
【0044】
これに対し、設計者が「表示対象以外不可」のラジオボタンにチェックを入れた場合には、手順書実行画面40の手順書一覧に表示された手順書以外を参照できないように制限することができる。この場合、手順書実行画面40の手順書選択ブロック41中には「一覧から選択」のラジオボタンや、「候補以外の手順書選択」ボタン62、「手順書番号」入力欄63、「手順書名」入力欄64、「参照」ボタン65が表示されなくなる。
なお、障害対応のスペシャリストではないオペレータが、手順書のリスト中から最適な手順書を障害発生時に選択することは一般に困難であるため、デフォルトでは「表示対象以外不可」のラジオボックスにチェックが入れられており、「他の手順書を指定可能」が選択されるのは例外的な場合に限られる。
【0045】
つぎに設計者は、事前表示対象の指定欄66に具体的な手順書を追加する。
すなわち、設計者が「リストへ追加」ボタン67をクリックすると、画面編集部34から手順書管理テーブル15に格納された手順書の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示される(図示省略)。
この手順書の一覧画面には、多数の手順書名及びその概要等がリストアップされており、設計者が特定の手順書の選択ボタンをクリックして挿入をリクエストすると、画面編集部34から当該手順書名が事前表示対象の指定欄66に挿入された手順書実行画面用の設計画面50が送信され、設計端末14のWebブラウザに再表示される。
【0046】
つぎに設計者は、結果ブロック55の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「結果」が表示されている。なお、この結果ブロックの表示/非表示選択用のチェックボックス59もチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0047】
結果ブロックの説明文設定欄68には、デフォルトで「手順書実行結果を選択して下さい」の文字列が入力されているため、設計者は必要に応じてこれを修正する。
つぎに設計者は、具体的な選択肢として「手順書実行ステータス:正常終了」等を選択肢説明欄69に打鍵入力した後、当該選択肢を有効にするためチェックボックスにチェックを入れる。図においては3つの選択肢が設定されているが、設計者は必要に応じてさらに多くの選択肢を設定することもできる。
【0048】
各選択肢には履歴定義(一覧用)設定欄70及び履歴定義(報告用)設定欄71が用意されており、ここに任意の文字列を設定することができる。ここに設定した文字列は、手順書実行画面40に表示されることはないが、オペレータが選択した選択肢に係る文字列が、障害対応装置28の一覧用ログファイル401及び報告用ログファイル402にそれぞれ記録されることとなる。
このように、履歴定義(一覧用)と履歴定義(報告用)は別々のログファイルに記録されるため、報告用のログについては丁寧な文言にしたい場合には一覧用の文字列とは異なった表現(例えば「正常終了しました」)にすることができる。
【0049】
つぎに設計者は、フリーメモブロック56の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「フリーメモ」が表示されている。
なお、このフリーメモブロック56の表示/非表示選択用のチェックボックス59はアクティブ化されているため、設計者はチェックを外すことにより、当該ブロックを手順書実行画面40において非表示とすることができる。
【0050】
つぎに設計者は、一覧用コメント入力欄72及び報告用コメント入力欄73に必要な文字列を設定する。デフォルトでは、それぞれ「特記事項がある場合は入力して下さい(一覧用)」、「特記事項がある場合は入力して下さい(報告用)」が設定されているため、これで問題がなければ敢えて変更する必要はない。
【0051】
最後に設計者は、結果転記ブロック57の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「結果転記」が表示されている。
なお、この結果転記ブロック57の表示/非表示選択用のチェックボックス59はチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0052】
つぎに設計者は、結果転記ブロック57の説明文入力欄74に必要な文字列を設定する。デフォルトでは、「手順書にてコマンドの実行が指示されていた場合は、コマンドの実行結果を転記して下さい」が設定されている。
【0053】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン75をクリックすると、入力データが画面編集部34に送信される。
これに対し画面編集部34は、送信された入力データを手順書実行画面の実行時用画面スケルトンに適用して手順書実行画面のプレビュー画面を生成した後、設計端末14に返信する。
この結果、設計端末14のWebブラウザ上に別ウィンドウが開き、編集途中の手順書実行画面のプレビュー画面が表示される。これにより、設計者は手順書実行画面40の完成イメージを随時確認することができる。
【0054】
また、設計者が「登録」ボタン76をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0055】
図8は部品管理テーブル20の構成例を示すものであり、システムID、画面部品ID、画面スケルトンID、画面部品名のデータ項目を備えている。
画面編集部34は、上記設計画面50の書誌事項入力欄51に記入されたシステムID、画面部品ID、画面部品名を対応の項目に登録すると共に、手順書実行画面の設計時用画面スケルトンのIDを画面スケルトンID項目に記録する。
【0056】
図9はプロパティテーブル21の構成例を示すものであり、画面部品ID、設定項目ID、設定値のデータ項目を備えている。設定項目IDは、設計時用画面スケルトンの各設定項目に割り振られた識別コードを意味している。
画面編集部34は、設計端末14から送信された入力データや選択データを、対応項目の設定値に格納する。
【0057】
図10は接続子テーブル22の構成例を示すものであり、画面部品ID及び接続子IDのデータ項目を備えている。
接続子IDは、画面スケルトン上で設定された選択肢を登録する項目であり、この手順書実行画面用の設計画面50においては結果ブロック55に3つの選択肢が設定されているため、BU001の画面部品IDについては1〜3のIDが割り振られている。
【0058】
手順書実行画面の実行時用画面スケルトンには、設計時用画面スケルトンの設定項目に対応した項目が設けられているため、プロパティテーブル21に格納された各設定項目の設置値を対応の項目に適用することにより、上記の通り手順書実行画面40が生成される。
【0059】
図35は、手順書実行画面の設計時用画面スケルトンαと、同画面の実行時用画面スケルトンβとの関係を模式的に表したものであり、上記の繰り返しになるが、両画面スケルトンに基づく各画面の生成手順等について、ここで整理しておく。
まず設定データ編集装置11の画面編集部34は、手順書実行画面の設計時用画面スケルトンαに基づいて手順書実行画面用の設計画面50を生成し、設計端末14に送信する。
【0060】
そして、設計端末14からプレビュー画面の表示リクエストが送信された場合、画面編集部34は設計画面50を通じて入力された設計データを実行時用画面スケルトンβに適用することにより、プレビュー画面γを生成し、設計端末14に送信する。
また、設計端末14から設定データの登録リクエストが送信された場合、画面編集部34は設計画面50を通じて入力された設定データを、データベース群12中の部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続テーブル22に格納する。
【0061】
これに対し障害対応画面生成時には、障害対応装置28が、設計者が登録した手順書実行画面用の設計データを当該画面の実行時用画面スケルトンに適用することにより、手順書実行画面40が生成され、障害対応端末32に送信される。
そして、手順書実行画面40を通じて入力されたデータが障害対応端末32から送信されると、障害対応装置28はこれを一覧用ログ401及び報告用ログ402にそれぞれ登録する。
【0062】
図35においては、手順書実行画面40に係る設計時用画面スケルトンαと実行時用画面スケルトンβについて説明したが、他の障害対応画面に係る画面スケルトンについても同様のことが当てはまる。
【0063】
図11は、コマンド実行画面80の一例を部分的に示すものであり、コマンド確認ブロック81、コマンド実行ブロック82、確認ブロック83等を備えている。図示は省略したが、フリーメモブロック等、他の画面構成ブロックを備えることもできる。
このコマンド実行画面80は、オペレータに対して障害対応コマンドの発行を指示する役割を果たすものである。
【0064】
コマンド確認ブロック81には、コマンドを発行する前の確認事項が記載されており、指示に従って必要な確認を行ったオペレータは、「実行1」のチェックボックス84にチェックを入れる。
【0065】
コマンド実行ブロック82には、「実行」ボタン85が生成されており、この「実行」ボタン85には当該障害の解消に有効と思われるコマンドが予め関連付けられているため、オペレータはこれをクリックするだけで、対応のコマンドが障害対応装置28から対象となる監視対象システム30に対して自動的に発行される。ただし、コマンド確認ブロックの「実行1」のチェックボックス84にチェックが入っていない場合には、コマンドの発行は行われない。
【0066】
コマンド実行結果イメージ表示欄86には、今回発行したコマンドの実行結果のイメージ(サンプル)が、結果(成功/失敗)別に表示される(図示省略)。
これに対しオペレータは、障害対応端末32のディスプレイに表示された実際のコマンド実行結果をコピー&ペースにてコマンド実行結果記録欄87に転記し、両者を比較することにより、今回のコマンド実行の結果を正確に判断することが可能となる。
【0067】
確認ブロック83には、コマンド実行結果の選択肢として「ログ転送 正常終了」及び「ログ転送 異常終了(応答なし含む)」が列挙されており、オペレータは今回のコマンド実行結果に基づいて、何れかの選択肢のラジオボタンにチェックを入れる。
【0068】
オペレータは、以上のコマンド実行画面80に従って必要なコマンドの発行を行い、その結果を選択した上で「次へ」ボタン48をクリックする。
この結果、オペレータが選択入力したコマンド実行結果に応じて、次の障害対応画面が障害対応端末32のディスプレイに表示される。
【0069】
このコマンド実行画面80を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、コマンド実行画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13からコマンド実行画面の設計時用画面スケルトンを取り出して設計画面を生成し、設計端末14に送信する。
【0070】
図12及び図13は、設計端末14のWebブラウザ上に表示されたコマンド実行画面用の設計画面90の一部を示すものである。なお、書誌事項入力欄、タイトル入力欄、ナビゲーションの説明文入力欄は、図6に示した手順書実行画面用の設計画面50のものと実質的に等しい構成を備えているため、その記載は省略されている。
【0071】
図12は、コマンド確認ブロック91の編集画面を示しており、まず設計者はブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「コマンド確認」が表示されているが、設計者は必要に応じて他の名称に変更することもできる。
このブロック名設定欄58の右隣に設けられたチェックボックス59は、チェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0072】
つぎに設計者は、コマンド確認ブロック91の説明文設定欄92に「パラメータに障害発生ノード名:[test05]が入力されているのを確認して下さい」を入力する。この際、設計者が「予約語一覧」ボタン61をクリックすると、画面編集部34から予約語管理テーブル26に登録された予約語の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示されるため、設計者は任意の予約語を選択入力することができる。
【0073】
つぎに設計者は、実行すべきコマンドを定義する。すなわち、設計者がコマンド定義欄において「固定指定」のラジオボタン93にチェックを入れると共に、「実行コマンド1」のチェックボックス94にチェックを入れ、「一覧より指定」ボタン95をクリックすると、画面編集部34からコマンド管理テーブル16に登録されたコマンド一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示される(図示省略)。
このコマンド一覧画面には、多数のコマンド名及びその機能等がリストアップされており、設計者が特定のコマンドの選択ボタンをクリックして挿入をリクエストすると、画面編集部34から当該コマンド名がコマンド入力欄99に挿入されたコマンド実行画面用の設計画面90が送信され、設計端末14のWebブラウザに再表示される。
つぎに設計者は、パラメータ設定欄96において、コマンドの発行に必要なパラメータ名称及びパラメータを入力する。このパラメータは、複数設定することができる。
【0074】
複数のコマンドを実行する必要がある場合、設計者は実行コマンド2以降のチェックボックス94にチェックを入れ、実行コマンドの指定、パラメータ名称及びパラメータの設定を行う。
【0075】
上記のように、設計者が「固定指定」のラジオボタン93にチェックを入れた場合、図11に示したように、コマンド実行画面80のコマンド確認ブロック81中にはコマンド名等が選択不可能状態で表示される。
これに対し、設計者が「選択指定」のラジオボタン97にチェックを入れ、コマンド候補の指定欄98に具体的なコマンドを列挙した場合には、コマンド実行画面80のコマンド確認ブロック81中に複数のコマンドが選択可能状態で列挙されることとなる。この場合、オペレータには状況に応じて最も相応しいコマンドの選択が求められる。
【0076】
つぎに設計者は、図13に示すように、コマンド実行ブロック100の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「コマンド実行」が表示されている。なお、このコマンド実行ブロックの表示/非表示選択用のチェックボックス59はチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0077】
つぎに設計者は、同ブロックの説明文設定欄101に「実行ボタンを押下して下さい」を入力する。
また設計者は、コマンド実行ボタンのラベル設定欄102において、コマンド実行ボタンの表記をデフォルトの「実行」から別の表記に変更することができる。
さらに設計者は、コマンド実行結果イメージ設定欄103に、当該コマンドの実行結果のサンプル(成功例及び失敗例)を貼り付ける。
【0078】
つぎに設計者は、確認ブロック104の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「確認」が表示されている。このコマンド実行ブロックの表示/非表示選択用のチェックボックス59はチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0079】
確認ブロック104の説明文設定欄105には、デフォルトで「コマンド実行結果を選択し[次へ]を押して下さい」の文字列が入力されているため、設計者は必要に応じてこれを修正する。
つぎに設計者は、具体的な選択肢として「ログ転送 正常終了」等を選択肢説明欄106に打鍵入力した後、当該選択肢を有効にするためチェックボックス107にチェックを入れる。図においては2つの選択肢が設定されているが、設計者は必要に応じてさらに多くの選択肢を設定することもできる。
【0080】
各選択肢には履歴定義設定欄として「一覧用」と「報告用」の二つが用意されており、ここに任意の文字列を設定することができる。ここに設定した文字列は、コマンド実行画面に表示されることはないが、オペレータが選択した選択肢に係る文字列が、障害対応装置28のログファイルに別々に記録される。
【0081】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン(図示省略)をクリックしてコマンド実行画面80の完成イメージを確認した上で「登録」ボタン(図示省略)をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0082】
図14は、障害報告画面110の一例を部分的に示すものであり、調査ブロック111及び連絡ブロック112等を備えている。図示は省略したが、フリーメモブロック等、他の画面構成ブロックを備えることもできる。
監視対象システム30から障害メッセージが送信された場合に、オペレータはこの障害報告画面110に従い、その事実を顧客に対して報告することとなる。
【0083】
調査ブロック111には、障害メッセージの詳細情報表示欄113と、調査ブロック114が設けられている。
障害メッセージの詳細情報表示欄113には、障害対応装置28によって予め障害メッセージの内容や属性情報が充填されている。
また、調査ブロック114には、ノード調査ボタン、プロセス調査ボタン、ジョブ調査ボタン、ログ調査ボタン、リソース調査ボタンが設けられており、これらの調査ボタンをオペレータがクリックすると、対応の調査コマンドが障害対応装置28を介して監視対象システム30に発行され、その結果が連絡ブロック112の調査履歴欄115に表示されることとなる。
【0084】
連絡ブロック112は、連絡先指定欄116と連絡事項表示欄117とに大別される。
まずオペレータは、「連絡先ブロックより追加」ボタン118をクリックし、別ウィンドウに表示された連絡先ブロック一覧から、必要な連絡先ブロックを選択する。この結果、連絡先ブロック名、連絡先名、連絡先所属、連絡先氏名、電話番号の各欄に対応の文字列が表示される。当該連絡先ブロックに複数の連絡先が登録されている場合には、各人の氏名及び電話番号が予め設定された表示優先度に従って列挙される。
連絡先ブロックは、連絡先ブロックテーブル33に予め複数設定されている。この連絡先ブロックの設定については、後に詳述する。
【0085】
つぎにオペレータは、表示された電話番号に電話を掛け、表示された担当者に後述の連絡事項を口頭で伝える。この際、「現在」ボタン119をクリックし、電話を掛けた日時を表示させた上で「連絡OK」ボタン120をクリックすると、障害対応装置28内の一覧用ログファイル401に電話連絡に成功した日時が記録される。
これに対し、電話を掛けたが相手方の不在等で連絡がつかなかった場合、オペレータは電話を掛けた日時を表示させた上で「連絡NG」ボタン121をクリックする。この結果、障害対応装置28内の一覧用ログファイル401に電話連絡に失敗した日時が記録される。
【0086】
連絡事項表示欄117には、オペレータが顧客の担当者に伝えるべき挨拶文や連絡コメント、検知した障害メッセージの詳細情報、調査結果の履歴情報のほか、締めのコメントまでもが懇切丁寧に記載されている。このため、経験の浅い新米オペレータであっても、この連絡事項表示欄117の記載を棒読みするだけで、一応の障害報告を顧客に対して行うことが可能となる。
【0087】
この障害報告画面110を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、障害報告画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13から障害報告画面の設計時用画面スケルトンを取り出し、設計端末14に送信する。
【0088】
図15は、設計端末14のWebブラウザ上に表示された障害報告画面用の設計画面125の一部を示すものであり、調査ブロック126と連絡ブロック127とが描かれている。なお、書誌事項入力欄、タイトル入力欄、ナビゲーションの説明文入力欄は、図6に示した手順書実行画面用の設計画面50と共通するため、記載は省略されている。
【0089】
まず設計者は、調査ブロック126のブロック名設定欄58に、任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「調査」が表示されているが、設計者は必要に応じて他の名称に変更することもできる。
このブロック名設定欄58の右隣に設けられたチェックボックス59はアクティブ化されているため、設計者はチェックを外すことにより、障害報告画面110において調査ブロック111を非表示とすることができる。
【0090】
つぎに設計者は、調査ブロック126の説明文設定欄128に「以下のメッセージについて障害の調査を行って下さい」を入力する。
また、設計者が「調査ブロックを表示」のチェックボックス129にチェックを入れると、障害報告画面110において調査ブロック114が表示される(図14参照)。
【0091】
つぎに設計者は、連絡ブロック127の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「連絡」が表示されている。この連絡ブロック127の表示/非表示選択用のチェックボックス59はチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0092】
つぎに設計者は、連絡ブロック127の説明文設定欄130に「お客様へ連絡して下さい」を入力する。
つぎに設計者は、連絡先指定欄131について設定する。まず、この連絡先指定欄131のチェックボックス132にチェックを入れ、連絡先指定欄自体の表示を選択する。
つぎに設計者は、連絡先を固定したい場合には「固定指定」のラジオボタン133にチェックを入れ、連絡先名、連絡先所属、氏名、電話番号を入力欄に具体的に記載する。この際、「連絡先より追加」ボタン134をクリックすると、画面編集部34から連絡先の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示されるため、設計者は任意の連絡先を選択入力することができる。
【0093】
これに対し、設計者が「選択指定」のラジオボタン135にチェックを入れると共に、その配下の「連絡先ブロックによって一覧表示」のラジオボタン136にチェックを入れると、図14に示したように、連絡ブロック112の連絡先指定欄116に「連絡先ブロックより追加」ボタン118が表示される。
【0094】
一方、設計者が「選択指定」のラジオボタン135にチェックを入れると共に、その配下の「自動切り分けにより一覧表を表示(メッセージ内容及び時間帯で判定される)」のラジオボタン137にチェックを入れると、連絡ブロック112の連絡先指定欄116には障害メッセージの内容及び日時に基づいて障害対応装置28が特定した連絡先が表示されることとなる。
【0095】
設計者が「連絡確認の入力」のチェックボックス138にチェックを入れると、図14に示したように、連絡ブロック112の連絡先指定欄116に「連絡NG」ボタン121及び「連絡OK」ボタン120が表示されるようになる。
【0096】
つぎに設計者は、連絡コメントの表示欄のチェックボックス139にチェックを入れた上で、入力フィールド140に挨拶文及び報告用のコメントを入力する。この際、予約語である「%OPERATORNAME%」を設定しておくことにより、障害報告画面110上では当該オペレータの実名が障害対応装置28によって自動的に充填されるようになる。
【0097】
設計者が「検知メッセージの表示」のチェックボックス141にチェックを入れると、図14に示したように、障害メッセージの属性情報が連絡事項表示欄117にも表示されるため、オペレータは一々冒頭の調査ブロック111を読みに行く必要がなくなる。
また、設計者が「事前調査結果の表示」のチェックボックス142にチェックを入れると、図14に示したように、調査履歴115が表示されるため、オペレータは要領よく必要事項を顧客に伝達可能となる。
さらに、設計者が「後述コメントの表示」のチェックボックス143にチェックを入れ、入力フィールド144に任意の文字列を入力すると、図14に示したように、締めの挨拶文が連絡事項表示欄117に表示される。
【0098】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン(図示省略)をクリックして障害報告画面110の完成イメージを確認した上で「登録」ボタン(図示省略)をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0099】
図16は、連絡確認画面150の一例を部分的に示すものであり、連絡先ブロック151、連絡内容ブロック152、回答選択ブロック153、確認入力ブロック154等を備えている。図示は省略したが、フリーメモブロック等、他の画面構成ブロックを備えることもできる。
先の障害報告画面110が、障害メッセージの検知を顧客に通報する役割を担っていたのに対し、この連絡確認画面150は、顧客に対して何らかの要請を行い、その回答結果を聴取する目的に使われる。
【0100】
まずオペレータは、連絡先ブロック151の「連絡先ブロックより追加」ボタン118をクリックし、別ウィンドウに表示された連絡先ブロック一覧から、必要な連絡先ブロックを選択する。
この結果、連絡先ブロック名、連絡先名、連絡先所属、連絡先氏名、電話番号の各欄に対応の文字列が表示される。
【0101】
つぎにオペレータは、表示された電話番号に電話を掛け、表示された担当者に連絡内容ブロック152に表示された連絡内容及び要請内容を口頭で伝える。
つぎにオペレータは、回答選択ブロック153に表示された回答の選択肢ボタン(「ログオフ完了」ボタン155、「強制切断して良い」ボタン156、「ログオフしない」ボタン157)の中から、顧客から返された回答に該当するものを選択する。
【0102】
これらの選択肢ボタンには、次段の確認入力ブロック154に設定された確認入力用の選択肢に対するページ内リンクが設定されているため、例えばオペレータが「ログオフ完了」ボタン155をクリックすると、確認入力ブロック154の「ログオフ完了」まで画面が瞬時にジャンプする。
これに対しオペレータは、「ログオフ完了」のラジオボタン158にチェックを入れて「次へ」ボタン48をクリックする。この結果、当該選択肢に関連付けられた他の障害対応画面に遷移する。
【0103】
この連絡確認画面150を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、連絡確認画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13から連絡確認画面用の設計時用画面スケルトンを取り出し、設計端末14に送信する。
【0104】
図17及び図18は、設計端末14のWebブラウザ上に表示された連絡確認画面用の設計画面160の一部を示すものであり、連絡内容ブロック161、回答選択ブロック162及び確認入力ブロック163が描かれている。なお、書誌事項入力欄、タイトル入力欄、ナビゲーションの説明文入力欄は、図6に示した手順書実行画面用の設計画面50と共通するため、記載が省略されている。また、連絡先ブロックについては、図15に示した障害報告画面用の設計画面125と同じ構成であるため、やはり記載が省略されている。
【0105】
まず設計者は、連絡内容ブロック161のブロック名設定欄58に、任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「連絡内容」が表示されているが、設計者は必要に応じて他の名称に変更することもできる。
このブロック名設定欄58の右隣に設けられたチェックボックス59は、チェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0106】
つぎに設計者は、連絡内容ブロック161の説明文設定欄162に「ユーザにログオフしてもらうよう依頼して下さい」を入力すると共に、スクリプト定義欄163に連絡内容(報告事項及び顧客に対する要請等)を入力する。
【0107】
つぎに設計者は、回答選択ブロック162の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「回答選択」が表示されている。なお、この結果ブロックの表示/非表示選択用のチェックボックス59もチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0108】
回答選択ブロックの説明文設定欄164には、デフォルトで「ユーザの回答を選択して下さい」の文字列が入力されているため、設計者は必要に応じてこれを修正する。
【0109】
つぎに設計者は、具体的な選択肢ボタンとして「ログオフ完了」等を選択肢説明欄165に入力し、「ユーザがログオフを完了した場合」といったコメント文を補足説明欄166に入力した後に、当該選択肢を有効にするためチェックボックス167にチェックを入れる。
図においては3つの選択肢が設定されているが、設計者は必要に応じてさらに多くの選択肢を設定することもできる。
【0110】
つぎに設計者は、リンク先指定欄168のプルダウンメニューをクリックし、次段の確認入力ブロック163内に設定された選択肢へのページ内リンクを設定する。デフォルトでは「Index A」「Index B」「Index C」…のように各選択肢ボタン毎にアルファベット順のインデックスコードが割り振られているため、通常は変更する必要はない。
この「Index A」等のコードは、次に述べる確認入力欄163に設定された各選択肢の「Index A」等のコードに対応している。
【0111】
つぎに設計者は、確認入力ブロック163の編集作業に移行する。まず、必要に応じてブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは「確認入力」が表示されている。なお、この結果ブロック163の表示/非表示選択用のチェックボックス59もチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はこれを非表示にすることはできない。
【0112】
つぎに設計者は、「Index A」、「Index B」、「Index C」毎に、「ログオフ完了」等を選択肢ラベル設定欄169に入力すると共に、選択肢説明欄170に当該選択肢の補足説明を入力する。
また、各選択肢には履歴定義(一覧用)と履歴定義(報告用)の二つの履歴定義設定欄が設けられており、設計者は、各ログファイルに記録するための文字列を各欄に設定する。
【0113】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン(図示省略)をクリックして連絡確認画面150の完成イメージを確認した上で「登録」ボタン(図示省略)をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0114】
図19は、メール送信画面180の一例を示すものであり、お客様名ブロック181、宛先指定ブロック182、件名ブロック183、担当者ブロック184、メール記入文言ブロック185、テンプレート名称ブロック186、コメントブロック187、添付ファイルブロック188を備えている。
このメール送信画面180は、顧客に対して電子メールを用いて連絡や報告を行う際に用いられる。
【0115】
お客様名ブロック181には、障害が発生したシステムを所有している企業名(「東西電機株式会社」等)が、障害対応装置28によって事前に充填されている。
そこでオペレータは、宛先指定ブロック182に宛先(To)、宛先(Cc)、宛先(Bcc)を設定することから始める。
この際、「連絡先ブロックより追加」ボタン118をクリックすると、障害対応装置28から連絡先の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示されるため、オペレータは任意の連絡先を選択入力することができる。
あるいは、表示名入力欄189及びアドレス入力欄190に具体的表示名や電子メールアドレスを打鍵入力し、「<<リストへ追加」ボタン191をクリックすることにより、宛先リスト192に電子メールアドレスを個別に追加することもできる。
【0116】
件名ブロック183には、予め定義された書式に基づき、必要な件名が自動的に充填されている。
また、メール本文に相当するメール記入文言ブロック185には、テンプレート名称ブロック186に表示されたメールテンプレート(例えば「障害発生時連絡:第一報用」)の記載内容が反映されている。
図19の例では、複数の定型文を選択する方式のメールテンプレートが指定されているため、「報告先/報告時刻」、「本件については、メールのみのご連絡とさせていただきます。」、「取り急ぎメールさせていただきます」、「(空白)」の選択肢が列記されている。
そこでオペレータは、例えば「報告先/報告時刻」のラジオボタンにチェックを入れた上で、報告先として具体的な担当者名を記入し、「現在時刻」ボタン194をクリックして報告時刻として現在時刻を代入する。
あるいは、「(空白)」のラジオボタンにチェックを入れ、括弧内に任意の文字列を打鍵入力する。
【0117】
コメントブロック187には、一覧用コメント入力欄195と報告用コメント入力欄196が設けられており、オペレータは一覧用ログファイル401及び報告用ログファイル402に記録するための文言(メモ書き)を各入力欄に入力することができる。
このコメントブロック内に入力した文言は純粋に記録用のものであるため、相手先に送信されるメール中に表示されることはない。
【0118】
メールにファイルを添付する場合、オペレータは添付ファイルブロック188の「参照」ボタン197をクリックし、障害対応端末32内、あるいは他のサーバ内に格納されたファイルを指定する。
【0119】
メール送信画面180に対して必要な入力を済ませたオペレータは、「メール送信」ボタン198をクリックし、電子メールの送信をリクエストする。この結果、メールサーバ(図示省略)を介して、報告用の電子メールが顧客の担当者に宛てて送信される。
オペレータは、「メール送信完了」のメッセージが表示されるのを待って「次へ」ボタン48をクリックし、次の対応画面へ遷移させる。
【0120】
このメール送信画面180を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、メール送信画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13からメール送信画面の設計時用画面スケルトンを取り出して設計画面を生成し、設計端末14に送信する。
【0121】
図20は、設計端末14のWebブラウザ上に表示されたメール送信画面用の設計画面200の一部を示すものであり、お客様ブロック201、宛先ブロック202、件名ブロック203、本文ブロック204、フリーメモブロック205が描かれている。
なお、書誌事項入力欄、タイトル入力欄、ナビゲーションの説明文入力欄は、図6に示した手順書実行画面用の設計画面50と実質的に等しい構成を備えているため、その記載は省略されている。
【0122】
まず設計者は、各ブロックのブロック名設定欄58にブロック名を入力する。デフォルトでは、上記のように「お客様」、「宛先」、「件名」、「本文」、「フリーメモ」が各ブロック名として表示されており、設計者は必要に応じてこれらに修正を加える。例えば、「フリーメモ」のブロック名を「コメント」に書き換えることにより、メール送信画面180上では当該ブロックについて「コメント」のブロック名が表示されることとなる。
【0123】
このメール送信画面用の設計画面200の場合、フリーメモブロック205を除き、ブロック名設定欄の右隣に設けられたチェックボックス59はチェックが入った状態でグレイアウトしているため、設計者はフリーメモブロックのみを非表示にすることができる。
【0124】
つぎに設計者は、お客様ブロック201における顧客設定欄206に顧客名の特定方法を定義する。デフォルトでは、障害メッセージを送信したシステムの所有企業名を特定する[CUST_NAMEEr1]が設定されている。
【0125】
つぎに設計者は、宛先ブロック202において連絡先の設定方式を定義する。
まず、「固定指定」のラジオボタン207にチェックを入れた場合、設計者は宛先(To)、宛先(Cc)、宛先(Bcc)を個別に設定する必要がある。
この際、「連絡先より追加」ボタン208をクリックすると、画面編集部34から連絡先の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示されるため、オペレータは任意の連絡先を選択入力することができる。あるいは、表示名入力欄209及びアドレス入力欄210に具体的な表示名や電子メールアドレスを打鍵入力し、「<<リストへ追加」ボタン211をクリックすることにより、宛先リスト212に電子メールアドレスを個別に追加することもできる。
設計者が「固定指定」を選択した場合、メール送信画面180の宛先欄には設計者が設定した宛先のみが固定表示され、オペレータがこれを変更する余地はなくなる。
【0126】
これに対し、「選択指定」のラジオボタン213にチェックを入れると共に、その配下の「連絡先を表示させず、実行画面で連絡先ブロックを選択して表示」のラジオボタン214にチェックを入れると、図19に示したように、メール送信画面180の宛先ブロック182に宛先選択用のボタン類や入力フィールドが表示されるようになる。
【0127】
あるいは、「選択指定」のラジオボタン213にチェックを入れると共に、その配下の「連絡先ブロックによって一覧表示」のラジオボタン215にチェックを入れ、プルダウンメニュー216中から特定の連絡先ブロックを設定すると、メール送信画面の宛先欄には、設計者が選択した連絡先ブロックに属する複数の宛先が選択肢として表示されるようになる(図示省略)。この場合、オペレータは必要な宛先のチェックボックスにチェックを入れて、具体的な送信先を選択する。
【0128】
つぎに設計者は、件名ブロック203の件名設定欄217に件名の書式を定義する。この際、予約語一覧ボタン61をクリックすると、画面編集部34から予約語の一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示されるため、設計者は任意の予約語(例えば「%SYSTEM_ID%」を選択入力することができる。
【0129】
つぎに設計者が、本文ブロック204の「メールテンプレート選択」ボタン218をクリックすると、画面編集部34からメールテンプレートの一覧画面が送信され、別ウィンドウ上に表示される。
これに対し設計者は、任意のメールテンプレートを選択する。この結果、メールテンプレート表示欄に選択したメールテンプレートの内容が表示される。
【0130】
つぎに設計者は、フリーメモブロック205の一覧用コメント入力欄219及び報告用コメント入力欄220に必要な文字列を設定する。デフォルトでは、それぞれ「特記事項がある場合は入力して下さい(一覧用)」、「特記事項がある場合は入力して下さい(報告用)」が設定されている。
【0131】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン(図示省略)をクリックしてメール送信画面180の完成イメージを確認した上で「登録」ボタン(図示省略)をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0132】
図21は、汎用指示画面230の一例を部分的に示すものであり、指示1ブロック231、指示2ブロック232、指示3ブロッ233ク、指示4ブロック234が描かれている。図示は省略したが、フリーメモブロック等、他の画面構成ブロックを備えることもできる。
この汎用指示画面230は、上記した手順書実行画面40、コマンド実行画面80、障害報告画面110、連絡確認画面150、メール送信画面180のように、個別用途に特化した画面ではカバーできない種々雑多な指示をオペレータに発するために用いられるものである。
【0133】
まず、指示1ブロック231には、プロセス停止からの経過時間を入力するための項目と、プロセスが自動復旧しているか否かを選択するための選択肢(自動復旧している/停止したまま)が設定されている。また、各選択肢にはラジオボタンが設けられている。
【0134】
そこでオペレータは、エラーメッセージの内容を読んでプロセス停止からの経過時間を計算し、経過時間入力項目235に数値(例えば「5」)を打鍵入力する。
また、プロセスの現状に対応した選択肢(例えば「停止したまま」)のラジオボタン236にチェックを入れる。
【0135】
指示2ブロック232には、フェイルオーバー対象か否かを選択するための2つの選択肢ボタン(「フェイルオーバー対象」ボタン237/「フェイルオーバー非対象」ボタン238)が設けられている。
各選択肢ボタンには、次段の指示3ブロック233に設定された選択肢に対する内部リンクが設定されているため、オペレータが何れかの選択肢ボタンをクリックすると、瞬時に指示3ブロック233の対応選択肢までジャンプする。
【0136】
ジャンプ先が「フェイルオーバー対象である場合」のとき、オペレータは当該選択肢のラジオボタン239にチェックを入れると共に、当該選択肢の指示コメントである「発生した障害のフェイルオーバー確認手順書を実行して下さい」に従う。
具体的には、「手順書一覧」ボタン240をクリックし、別ウィンドウ上に表示された手順書一覧の中から該当の手順書を選択して画面に表示させ、その記述内容に沿った処置を行う。
【0137】
これに対し、ジャンプ先が「フェイルオーバー非対象である場合」であるとき、オペレータは当該選択肢のラジオボタン241にチェックを入れると共に、当該選択肢の指示コメントである「次へボタンを押下して下さい」に従う。
【0138】
指示4ブロック234には、指示3ブロック239において手順書を実行した結果、プロセスが自動復旧しているか否かの選択肢が設けられている。
これに対しオペレータは、現状にマッチした選択肢のラジオボタンにチェックを入れた後、「次へ」ボタン48をクリックする。
この結果、各選択肢に関連付けられた他の障害対応画面へと遷移する。
【0139】
この汎用指示画面230を作成するに際し、設計者は設計端末14から画面編集部34にアクセスし、汎用指示画面の作成サービスをリクエストする。
これを受けた画面編集部34は、画面スケルトン格納部13から汎用指示画面の設計時用画面スケルトンを取り出して設計画面を生成し、設計端末14に送信する。
【0140】
この汎用指示画面用の設計画面は比較的複雑な構成を備えているため、その細部について説明する前に、図22に基づき、当該設計画面の基本構造について説明する。
図示の通り、汎用指示画面用の設計画面は、指示1ブロック〜指示5ブロックのように、最大で5つの指示ブロックを利用可能であり、各指示ブロックはエレメント1〜エレメント5のように、最大で5つのエレメントを利用できる。さらに各エレメントについては、入力、結果選択、ページ内リンク、外部ページ接続の4つのエレメントタイプの中から一つを選択することができる。
したがって、各指示ブロックのエレメント毎に設定するエレメントタイプの組合せを適宜変更することにより、あるいは利用する指示ブロックの数や、各指示ブロック中で利用するエレメントの数を調整することにより、設計者は極めてバリエーションに富んだ汎用指示画面を容易に実現可能となる。
【0141】
図23〜図26は、設計端末14のWebブラウザ上に表示された汎用指示画面用の設計画面250の一部を示すものであり、指示1ブロック〜指示4ブロックが描かれている。なお、書誌事項入力欄、タイトル入力欄、ナビゲーションの説明文入力欄は、図6に示した手順書実行画面用の設計画面50と共通するため、記載は省略されている。
【0142】
まず設計者は、指示1ブロック251のブロック名設定欄58に、任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「指示1」が表示されているが、設計者は必要に応じて他の名称(例えば「調査1」)に変更することもできる。
【0143】
この指示1ブロック251は5つのエレメントブロックを備えており、設計者は各エレメントブロックのチェックボックス252にチェックを入れたり、これを外したりすることにより、実際に利用するエレメントブロックの数を加減できる。
この指示1ブロック251の各エレメントにはIndex A-1〜Index A-5の識別コードが付与されており、この中のIndex A-1及びIndex A-2にチェックが入れられているため、二つのエレメントの利用が選択されていることとなる。
【0144】
つぎに設計者は、Index A-1ブロックの編集に着手する。
まず設計者は、エレメントタイプ選択欄253においてプルダウンメニューを展開し、「入力」、「結果選択」、「ページ内リンク」、「外部ページ接続」の中から一つのエレメントタイプを設定する。図においては、「入力」のエレメントタイプが選択されている。
この状態において設計者がWebブラウザのページ更新ボタンをクリックすると、画面編集部34から「入力」用の設定項目を備えた設計画面250が再送信され、設計端末14のディスプレイに表示される。
【0145】
これに対し設計者は、説明文設定欄254に「プロセス停止からの経過時間を確認して下さい」を入力する。
つぎに設計者は、スクリプト定義欄255に「エラーメッセージをもとに、監視端末がプロセス停止を検知してからの現在まで…」の文字列を入力すると共に、「<font color="red">経過時間</font>[TEXT5 I 0]分」を入力し、経過時間入力欄235を形成する。
さらに設計者は、履歴スクリプト入力欄(一覧用及び報告用)に対し、記録用の文言として「経過時間入力」を設定する。
【0146】
つぎに設計者は、Index A-2ブロックの編集に着手する。
まず設計者は、エレメントタイプ選択欄253においてプルダウンメニューを展開し、エレメントタイプとして「結果選択」設定した後、Webブラウザのページ更新ボタンをクリックする。
この結果、画面編集部34から「結果選択」用の設定項目を備えた設計画面250が再送信され、設計端末14のディスプレイに表示される。
【0147】
これに対し設計者は、説明文設定欄254に「プロセスが自動復旧しているか確認して下さい」を入力する。
つぎに設計者は、スクリプト定義欄255に「障害が発生したプロセスが自動復旧しているかを監視端末で確認して下さい」を設定する。
この結果選択用のエレメントブロックの場合、複数の選択肢設定欄が設けられているため、設計者は選択肢説明欄256に選択肢となる文字列を入力すると共に、履歴定義用(一覧用及び報告用)の文字列を入力した後、チェックボックス257にチェックを入れて当該選択肢の利用を宣言する。
【0148】
図においては、「自動復旧している」と「停止したまま」の二つの選択肢が設定されているが、設計者は、さらに多くの選択肢を設定することもできる。
この結果選択用のエレメントブロックにおいて選択肢を設定すると、汎用指示画面230においてはラジオボタン付の選択肢として表示されることとなるが、これはあくまでも記録として残す情報を選別するための選択肢であり、後述の「外部ページ接続」における選択肢のように、次の画面遷移を制御するためのものではない。
【0149】
つぎに設計者は、図24に示すように、指示2ブロック260の編集作業に移り、ブロック名設定欄58に任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「指示2」が表示されている。
この指示2ブロックも5つのエレメントブロックを備えており、各エレメントにはIndex B-1〜Index B-5の識別コードが付与されているのであるが、ここでは「Index B-1」のエレメントのみが利用されている。
【0150】
まず設計者は、エレメントタイプ選択欄253においてプルダウンメニューを展開し、エレメントタイプとして「ページ内リンク」設定した後、Webブラウザのページ更新ボタンをクリックする。
この結果、画面編集部34から「ページ内リンク」用の設定項目を備えた設計画面250が再送信され、設計端末14のディスプレイに表示される。
【0151】
これに対し設計者は、説明文設定欄254に「フェイルオーバー対象かの確認をして下さい」を入力する。
つぎに設計者は、スクリプト定義欄255に「該当障害がフェイルオーバーの対象であるかを判定し、下記リンクを押下して下さい」を入力する。
【0152】
このページ内リンク用のエレメントブロックの場合、複数の選択肢設定欄が設けられているため、設計者は選択肢説明欄261に選択肢ボタンとなる文字列を入力すると共に、解説文設定欄262にコメント文を入力し、チェックボックス263にチェックを入れて当該選択肢の利用を宣言する。
また、選択肢毎に設けられたリンク先指定欄264のプルダウンメニューを展開すると、当該汎用指示画面用の設計画面250に含まれている全エレメントブロックの識別コードがリスト表示されるため、設計者はその中から一つのエレメントブロックをリンク先として設定する。
【0153】
図においては、「フェイルオーバー対象」と「フェイルオーバー非対象」の二つの選択肢が設定されており、それぞれ「Index C-1」と「Index C-2」がリンク先として設定されているが、設計者はさらに多くの選択肢を設定することもできる。
このページ内リンク用のエレメントブロックにおいて選択肢を設定すると、汎用指示画面230においては選択肢ボタンとして表示されることとなる。
【0154】
つぎに設計者は、図25に示すように、指示3ブロック270の編集作業に移り、ブロック名設定欄58に任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「指示3」が表示されている。
この指示3ブロックも5つのエレメントブロックを備えており、各エレメントにはIndex C-1〜Index C-5の識別コードが付与されているのであるが、ここでは「Index C-1」及び「Index C-2」のエレメントのみが利用されている。
【0155】
まず設計者は、それぞれのエレメントタイプ選択欄253においてプルダウンメニューを展開し、エレメントタイプとして「入力」設定した後、Webブラウザのページ更新ボタンをクリックする。
この結果、画面編集部34から「入力」用の設定項目を備えた設計画面250が再送信され、設計端末14のディスプレイに表示される。
【0156】
これに対し設計者は、Index C-1の説明文設定欄254に「フェイルオーバー対象である場合」を入力する。
また設計者は、スクリプト定義欄255に「発生した障害のフェイルオーバー確認手順書の確認をして下さい」を入力すると共に、「予約語一覧」ボタン61をクリックし、「手順書一覧」ボタン240を表示するための予約語である「[DISP_GUIDE:0]」を選択入力する。
さらに設計者は、履歴スクリプト入力欄(一覧用及び報告用)に対し、記録用の文言として「手順書参照」を設定する。
【0157】
つぎに設計者は、Index C-2の説明文設定欄254に「フェイルオーバー非対象である場合」を入力する。
また設計者は、スクリプト定義欄255に「次へボタンを押下して下さい」を入力すると共に、履歴スクリプト入力欄(一覧用及び報告用)に対し、記録用の文言として「次へ」を設定する。
【0158】
この指示3ブロック270については、「このブロックにラジオボタンを付加する」のチェックボックス271にチェックが入れられているため、Index C-1及びIndex C-2に設定した各説明文には、汎用指示画面230上において選択用のラジオボタンが表示されることとなる(図21参照)。
ただし、このラジオボタンはあくまでも記録として残す情報を選別するための選択肢であり、次の画面遷移を制御するためのものではない。
【0159】
つぎに設計者は、図26に示すように、指示4ブロック280の編集作業に移り、ブロック名設定欄58に任意のブロック名を入力する。デフォルトでは「指示4」が表示されている。
この指示4ブロック280も5つのエレメントブロックを備えており、各エレメントにはIndex D-1〜Index D-5の識別コードが付与されているのであるが、ここでは「Index D-1」のエレメントのみが利用されている。
【0160】
まず設計者は、エレメントタイプ選択欄253においてプルダウンメニューを展開し、エレメントタイプとして「外部ページ接続」設定した後、Webブラウザのページ更新ボタンをクリックする。
この結果、画面編集部34から「外部ページ接続」用の設定項目を備えた設計画面250が再送信され、設計端末14のディスプレイに表示される。
【0161】
これに対し設計者は、説明文設定欄254に「プロセスが自動復旧しているか確認して下さい」を入力する。
つぎに設計者は、スクリプト定義欄255に「千手ノードモニタによりノード状態を確認して下さい」を設定する。
この外部ページ接続用のエレメントブロックの場合、複数の選択肢設定欄が設けられているため、設計者は選択肢説明欄281に選択肢となる文字列を入力すると共に、履歴定義用(一覧用及び報告用)の文字列を入力した後、チェックボックス282にチェックを入れて当該選択肢の利用を宣言する。
【0162】
図においては、「ノード状態UPしている」と「ノード状態UPしていない」の二つの選択肢が設定されているが、設計者は、さらに多くの選択肢を設定することもできる。
この外部ページ接続用のエレメントブロックにおいて選択肢を設定すると、汎用指示画面230においてはラジオボタン付の選択肢として表示されることとなる。
また、この外部ページ接続用のエレメントブロックのラジオボタンには、次の画面遷移を制御する機能が付与されているため、何れか一つの選択肢のラジオボタンにチェックをいれた状態でオペレータが「次へ」ボタン48をクリックすると、各選択肢に関連付けられた画面に分岐遷移することとなる。
【0163】
以上の設定データを入力した後、設計者が「プレビュー」ボタン(図示省略)をクリックして汎用指示画面250の完成イメージを確認した上で「登録」ボタン(図示省略)をクリックすると、設計者が入力したデータが画面編集部34に送信される。
これを受けた画面編集部34は、部品管理テーブル20、プロパティテーブル21、接続子テーブル22に必要なデータを登録する。
【0164】
以上のように、この発明に係る支援システムの場合、各種障害対応画面の設計時用画面スケルトン自体に、障害対応画面として備えるべき表示項目の設定欄や入力項目の設定欄、選択肢の設定欄が設けられており、設計者はこの画面スケルトンに基づいて生成された設計画面に直接テキストを入力したり、ラジオボタンにチェックを入れたりすることにより、その設定値が自動的に対応のテーブルに格納され、障害対応画面生成時には当該画面の実行時用画面スケルトンに上記の設定値を適用することにより、設計者の意図した通りのオリジナルな障害対応画面が自動生成される仕組みを備えている。このため、各画面をどのようにデザインするのかについての設計(外部設計)が不要となり、システムの構造やコーディング、あるいは業務処理に関する専門知識を有さない一般のオペレータ等であっても容易に特定の顧客企業向けにカスタマイズされた障害対応画面を設計可能となる。
障害対応画面の設計を完了した設計者は、フロー編集部35に対して画面遷移フローの編集をリクエストする。
これを受けたフロー編集部35は、フロー編集画面を設計端末14に送信する。
【0165】
図27は、このフロー編集画面300の一例を示すものであり、メイン画面301と、その左側に設けられた画面部品表示欄302を備えている。
画面部品表示欄302には、当該設計者が設計した各種障害対応画面(画面部品)を象徴する画面シンボル303が複数表示されている。
各画面シンボル303は、フロー編集部35が部品管理テーブル20、プロパティテーブル、接続子テーブルを参照して生成したものであり、長方形状の部品本体304には、当該画面部品の名称(手順書実行画面等)、画面部品ID(BH001等)が表示されている。
【0166】
設計者は、この画面シンボル303のリスト中から任意の画面シンボル303を、マウスを用いてメイン画面301上の所定位置にドラッグ・アンド・ドロップにより配置する。
【0167】
各画面シンボル303には、当該画面部品の分岐数に応じた数の接続子305が設けられている。
例えば、手順書実行画面BH001には3つの分岐が設けられているため、その画面シンボル303には3本の接続子305が形成されている。また、コマンド実行画面BH002には2つの分岐が設定されているため、2本の接続子305が形成されている。これに対し、障害報告画面BH003の場合には分岐が設定されていないが、他の後続画面との接続を実現するために、1本の接続子305が形成されている。
【0168】
設計者は、メイン画面301上に配置させた各画面シンボル303の接続子305をマウスでドラッグして引き伸ばし、後続画面となるべき画面シンボル303の頂部に接続する。
各接続子305は、それぞれ固有の選択肢に関連付けられており、設計者がマウスポインタ306を各接続子305の側に翳すと、当該接続子305に関連付けられた選択肢がポップアップ表示される。このため設計者は、迷うことなく画面シンボル303同士を必要な順番で階層状に繋ぎ合わせることができ、複雑な分岐構造を備えた画面フローを極めて容易に設計することが可能となる。
【0169】
この画面フローの編集作業中に、特定の画面部品について修正の必要性を感じた設計者は、対応の画面シンボル303をダブルクリックする。この結果、画面編集部34から当該画面部品の設計画面に既存の設定値を反映させた編集画面が送信され、設計端末14のWebブラウザ上に表示される。
これに対し設計者が必要な修正を施し、登録ボタン76をクリックすれば、その画面シンボルにも修正内容が即座に反映されることとなる。
【0170】
フロー編集画面300を用いた画面フローの設計を終えた設計者が「登録」ボタン307をクリックすると、設計者による編集データ(画面間のリンク関係の設定データ)が画面編集部34に送信される。
これを受けたフロー編集部35は、この編集データをフロー管理テーブル23、フロー構成部品テーブル24、遷移テーブル25に必要なデータを登録する。
【0171】
図28はフロー管理テーブル23の構成例を示すものであり、フローID、フロー名称、開始ノードID、ステータスのデータ項目を備えている。開始ノードIDには、各画面フローにおいて一番最初に表示される画面のノードIDが格納されている。
また、図29はフロー構成部品テーブル24の構成例を示すものであり、フローID、ノードID、画面部品IDのデータ項目を備えている。ノードIDの項目には、画面フローを構成する個々の画面を特定するユニークなIDが格納されるのに対し、画面部品IDの項目には、各ノードを構成する具体的な画面部品のIDが格納される。したがって、同じ画面部品IDが複数の異なるノードIDに関連付けられることもある。
図30は遷移テーブル25の構成例を示すものであり、画面部品ID、接続子ID、遷移先ノードIDのデータ項目を備えている。この遷移テーブルを参照することにより、障害対応装置28は各画面の分岐先を特定することが可能となる。
【0172】
つぎに設計者は、設計した画面フローが正常に機能するか否かを確認するため、テストを行う。すなわち、編集者が画面上に表示された管理メニュー(図示省略)中の「テストモード」ボタンを押下し、テストモードでの画面遷移をリクエストすると、フロー編集部35から登録済みの画面遷移フロー(ナビテンプレート)一覧画面が送信され、設計端末14のディスプレイに表示される(図示省略)。
【0173】
このリスト中から、登録したばかりの画面遷移フローを設計者が選択すると、フロー編集部35から障害選択画面が送信され、設計端末14のディスプレイに表示される(図示省略)。この画面には、予め登録しておいたダミーの障害メッセージが列記されており、設計者がこの中から任意の障害メッセージを選択すると、テストモードでの画面遷移フローが開始される。
【0174】
まずフロー編集部35は、フロー管理テーブル23、部品管理テーブル20を参照して最初の障害対応画面を特定し、画面スケルトン格納部13から該当の実行時用画面スケルトンを取得すると共に、これにプロパティテーブル21に格納された設定値を当てはめて障害対応画面(HTMLファイル)を生成し、設計端末14に送信する。
【0175】
これに対し設計者は、この画面の記述に従って必要な処理を実行したものとして、その結果を画面に入力する。
これを受けたフロー編集部35は、フロー構成部品テーブル24、遷移テーブル25、部品管理テーブル20、接続子テーブル22を参照して、上記の実行結果に適合した次の障害対応画面を特定し、画面スケルトン格納部13から該当の実行用画面スケルトンを取得すると共に、これにプロパティテーブル21に格納された設定値を当てはめて次の障害対応画面を生成し、障害対応端末32に送信する。
【0176】
以後も上記の処理を繰り返すことにより、フロー編集部35から設計端末14に対して障害対応画面が次々と送信され、これに対して設計者は必要な入力や選択を行う。
各画面に設けられた選択肢に応じて画面の遷移先が複数に分岐する場合には、全ての経路を通過するように設計者は何度もテストを繰り返す。
このテストに際しては、別ウィンドウにおいて図27のフロー編集画面に類似したテストカバレッジ画面(図示省略)が表示され、各画面シンボル303と、相互の分岐関係、及びパスした経路等がグラフィカルに表現されている。
【0177】
途中で分岐先が未設定であることや、意図した画面とは異なる画面に遷移することを発見した設計者は、テストを一時中断して図27のフロー編集画面300に戻り、画面シンボル303間の接続をやり直す。
【0178】
そして、全ての経路について問題ないことを確認した設計者は、テストカバレッジ画面に表示された「承認依頼」ボタンを押下すると共に、管理者にその旨を報告する。
【0179】
この報告を受けた管理者が、自己の設計端末14からフロー編集部35にアクセスすると、フロー編集部35から登録済みの画面遷移フローの一覧画面が送信され、設計端末14のディスプレイに表示される(図示省略)。
【0180】
このリスト中から、報告のあった画面遷移フローを管理者が選択すると、フロー編集部35からテストカバレッジ画面が送信され、設計端末14のディスプレイに表示される(図示省略)。
そして、全ての経路についてテストが完了していることを確認した管理者は、テストカバレッジ画面に表示された「承認」ボタンを押下する。
【0181】
これを受けたフロー編集部35は、フロー管理テーブル23のステータスに承認済みのフラグを設定する(図28参照)。
障害対応装置28は、この承認済みのフラグが設定されていることを確認した上で、当該画面遷移フローを実際の障害時に適用することになるため、このテストモードをクリアすることが、画面遷移フローの実装条件となる。
【0182】
つぎに、連絡先ブロックの登録方法について説明する。
すなわち、設計者が切り分け条件編集部403にアクセスし、連絡先ブロックの登録をリクエストすると、連絡先ブロック編集画面(通常用)が送信される。
図31は、この連絡先ブロック編集画面(通常用)310の一例を示すものである。
【0183】
まず設計者は、開始日時設定欄311に年月日及び時分を入力すると共に、この連絡先ブロックの名称を名称入力欄312に入力する。連絡先ブロックIDの「514」は、システムの側で自動的に採番されたものである。
つぎに設計者が、対象システム設定欄の「選択/編集」ボタン313をクリックすると、顧客システムテーブル17内に格納された監視対象システムの一覧画面が切り分け条件編集部403から送信される(図示省略)。この監視対象システムのリスト中から設計者が一の監視対象システムを選択すると、当該監視対象システムが確認ボックス314に表示される。
【0184】
つぎに設計者は、メール宛先設定欄315において、必要な連絡先担当者の氏名、宛先種別(To/Cc/Bcc)、及び電子メールアドレスを入力する。
【0185】
つぎに設計者は、電話連絡先設定欄316において、必要な連絡先担当者の氏名、氏名(よみ)、電話番号、所属を入力し、各人の表示優先度を設定する。
表示優先度は、障害対応画面において複数の電話連絡先がリスト表示される際の順番を意味しており、オペレータはこの順番に従って電話を掛けていくことになる。設計者は、営業日(日中)、営業日(夜間)、休日(日中)、休日(夜間)毎に、異なる表示優先度を設定することができる。
障害対応装置28は、障害発生時に該当する表示優先度に従って電話連絡先を整列させ、実行時用画面スケルトンの連絡先表示項目に挿入することとなる。
【0186】
設計者は、「追加」ボタン317をクリックすることにより、メール宛先及び電話連絡先の入力項目を追加し、多数の担当者を連絡先ブロックに加えることが可能となる。
【0187】
必要事項の入力を完了した設計者が「登録」ボタン318をクリックすると、入力データが切り分け条件編集部403に送信され、連絡先ブロックテーブル33に格納される。
【0188】
上記においては、設計者が必要事項を一から入力する例を説明したが、既登録の連絡先ブロックの設定を援用することもできる。
すなわち、設計者が「コピー元検索」ボタン319をクリックすると、コピー元検索画面が切り分け条件編集部403から送信され、設計端末14のディスプレイに表示される(図示省略)。この検索画面を介して一の連絡先ブロックを設計者が選択すると、当該連絡先ブロックの設定値が各入力欄に充填される。
あとは、必要な項目について修正を加えることにより、設計者は新たな連絡先ブロックの編集をきわめて容易に完了することができる。
【0189】
設計者は、上記した通常用の連絡先ブロックとは別に、同一の監視対象について複数の一時用連絡先ブロックを登録しておき、時間的条件に応じて連絡先ブロックを柔軟に切り替わるように設計することができる。
【0190】
すなわち、設計者が切り分け条件編集部403にアクセスし、一時用連絡先ブロックの登録をリクエストすると、連絡先ブロック編集画面(一時用)が送信される。
図32は、この連絡先ブロック編集画面(一時用)330の一例を示すものである。
【0191】
この連絡先ブロック編集画面(一時用)330は、上記の連絡先ブロック編集画面(通常用)310と重複する入力項目を多く備えているため、両者の違いに重点を置いて説明する。
まず一時用の連絡先ブロックの場合、始期のみならず終期の設定が必須条件となっているため、設計者は開始日時設定欄311に年月日及び時分を入力すると共に、終了日時設定欄331にも年月日及び時分を入力する。
【0192】
連絡先ブロックの名称の設定、対象システムの選択、メール宛先の設定、電話連絡先の設定については、通常用の連絡先ブロック編集画面310と異ならないが、メール宛先及び電話連絡先については、当然ながら通常用とは異なる設定となる。
【0193】
設計者は、通常時用連絡先ブロック名設定欄332において、この一時用連絡先ブロックの親となるべき通常時用連絡先ブロックを指定する。
すなわち、設計者が「検索」ボタン333をクリックすると、切り分け条件編集部403から通常時用連絡先ブロック選択画面が送信され、別ウィンドウに表示される(図示省略)。
ここで設計者が目的の通常時用連絡先ブロック名を選択すると、確認ボックス334に当該通常時用連絡先ブロック名が転記される。
【0194】
必要事項の入力を完了した設計者が「登録」ボタン318をクリックすると、入力データが切り分け条件編集部403に送信され、連絡先ブロックテーブル33に親となる通常時用連絡先ブロックに関連付けた状態で格納される。
【0195】
図33は、通常時用連絡先ブロックと一時用連絡先ブロックとの適用関係を例示する説明図であり、通常時用連絡先ブロックαの有効期間中に、第1の一時用連絡先ブロックβ及び第2の一時用連絡先ブロックγが設定されている状態を示している。
【0196】
この場合、第1の一時用連絡先ブロックβの有効期間である期間Bについては、第1の一時用連絡先ブロックβに設定された連絡先が優先的に適用され、通常時用連絡先ブロックの設定は不適用となる。
同様に、第2の一時用連絡先ブロックγの有効期間である期間Cについては、第2の一時用連絡先ブロックγに設定された連絡先が優先的に適用され、通常時用連絡先ブロックの設定は不適用となる。
これに対し、一時用連絡先ブロックが設定されていない期間A及び期間Dについては、通常用の連絡先ブロックに設定された連絡先が適用されることとなる。
【0197】
上記より明らかなように、通常時用連絡先ブロックの有効期間と一時用連絡先ブロックの有効期間とが重複する場合には、一時用連絡先ブロックの設定が優先されることとなる。また、一時用連絡先ブロック相互間で有効期間が重複することは許されない。
【0198】
以上のように、通常時用連絡先ブロックの有効期間中に複数の一時用連絡先ブロックを設定することにより、例えば夏期休暇中や年末年始といった特別な期間に関しては、平時と異なる連絡先を障害対応画面に表示させることが可能となる。
【0199】
つぎに、切り分け条件の登録方法について説明する。
すなわち、設計者が切り分け条件編集部403にアクセスし、切り分け条件の登録をリクエストすると、切り分け条件編集画面が送信される。
図34は、この切り分け条件編集画面340の一例を示すものである。
【0200】
まず設計者は、優先順位設定欄341に適用の優先順位を示す数値を入力する。例えば、優先順位として「1」を設定した場合、有効期間及び有効時間帯が重複する複数の切り分け条件が設定されていたとしても、当該切り分け条件が最優先で適用されることを意味している。
【0201】
つぎに設計者は、「有効」のラジオボタン342にチェックを入れ、切り分け名称設定欄343に適当な名前を入力する。
つぎに設計者は、フローID選択欄344においてプルダウンメニューを開き、予め設定しておいた画面遷移フローを選択入力する。
つぎに設計者は、連絡先ブロック選択欄345において検索ボタン346をクリックし、表示される検索画面(図示省略)において予め設定しておいた連絡先ブロックを選択入力する。
【0202】
つぎに設計者は、システムID設定欄347において「選択/編集」ボタン348をクリックし、当該切り分け条件が適用される監視対象システムを選択入力する。
つぎに設計者は、メッセージID設定欄349に適用対象となる障害メッセージのIDを、発信元プロセス設定欄350に適用対象となる発信元プロセスの識別コードを、メッセージ状態設定欄351に適用対象となるメッセージ状態の特定情報をそれぞれ入力する。
つぎに設計者は、障害カテゴリ選択欄352においてプルダウンメニューを開き、適用対象となる障害カテゴリを選択入力した後、メッセージ本文設定欄353において、適用対象となる障害メッセージの具体的な内容を入力する。
【0203】
つぎに設計者は、時間帯設定欄354において、当該切り分け条件が適用される曜日(日〜土曜日、祝日)と時間帯を設定する。
例えば、日曜日と祝日のチェックボックスにチェックを入れ、時分として「0800〜1800」を入力した後に「追加」ボタン355をクリックすると、日曜日と祝日に関しては「08:00〜18:00」を有効時間帯とする適用条件が設定される。
【0204】
設計者は、同時に複数の時間帯を設定することもできる。例えば、水曜日のチェックボックスにチェックを入れ、時分として「1000〜2000」を入力した後に「追加」ボタン355をクリックすると、水曜日に関して「10:00〜20:00」を有効時間帯とする適用条件が追加される。
【0205】
最後に設計者は、有効期間設定欄356において、当該切り分け条件が適用される有効期間を設定する。
例えば、始期の年月日として「20100101」を、時分として「0800」を入力し、終期の年月日として「20101231」を、時分として「2000」を入力した場合、「2010年1月1日08:00〜2010年12月31日20:00」が当該切り分け条件の有効期間となる。
ただし、当該切り分け条件を通常時用として利用する場合、設計者は有効期間の終期を未設定としておくことが許される。
【0206】
必要事項の入力を完了した設計者が「登録」ボタン357をクリックすると、入力データが切り分け条件編集部403に送信され、切り分け条件テーブル19に格納される。
【0207】
設計者は、同一の監視対象システムについて、有効期間や適用時間帯の異なる複数の切り分け条件を設定し、切り分け条件テーブル19に登録しておくことができる。
なお、複数の切り分け条件の間で有効期間や適用時間帯が重複する場合、障害対応装置28は、それぞれに設定された優先順位に応じて、現時点で適用すべき切り分け条件を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】障害対応画面設計支援システムを含むシステムの全体構成図である。
【図2】切り分け条件テーブルの構成例を示す図である。
【図3】障害対応画面の遷移を示す画面フロー図である。
【図4】編集装置の構成を示す図である。
【図5】手順書実行画面の一例を示す図である。
【図6】手順書実行画面用の設計画面の一例を示す図である。
【図7】手順書実行画面用の設計画面の一例を示す図である。
【図8】部品管理テーブルの構成例を示す図である。
【図9】プロパティテーブルの構成例を示す図である。
【図10】接続子テーブルの構成例を示す図である。
【図11】コマンド実行画面の一例を示す図である。
【図12】コマンド実行画面の設計画面の一例を示す図である。
【図13】コマンド実行画面の設計画面の一例を示す図である。
【図14】障害報告画面の一例を示す図である。
【図15】障害報告画面の設計画面の一例を示す図である。
【図16】連絡確認画面の一例を示す図である。
【図17】連絡確認画面の設計画面の一例を示す図である。
【図18】連絡確認画面の設計画面の一例を示す図である。
【図19】メール送信画面の一例を示す図である。
【図20】メール送信画面の設計画面の一例を示す図である。
【図21】汎用指示画面の一例を示す図である。
【図22】汎用指示画面の設計画面の全体構成を示す概念図である。
【図23】汎用指示画面の設計画面の一例を示す図である。
【図24】汎用指示画面の設計画面の一例を示す図である。
【図25】汎用指示画面の設計画面の一例を示す図である。
【図26】汎用指示画面の設計画面の一例を示す図である。
【図27】フロー編集画面の一例を示す図である。
【図28】フロー管理テーブルの構成例を示す図である。
【図29】フロー構成部品テーブルの構成例を示す図である。
【図30】遷移テーブルの構成例を示す図である。
【図31】連絡先ブロック編集画面(通常用)の一例を示す図である。
【図32】連絡先ブロック編集画面(一時用)の一例を示す図である。
【図33】通常用連絡先ブロックと一時用連絡先ブロックの適用関係を示す説明図である。
【図34】切り分け条件編集画面の一例を示す図である。
【図35】手順書実行画面の設計時用画面スケルトンと実行時用画面スケルトンとの関係を示す模式図である。
【符号の説明】
【0209】
10 障害対応画面フロー設計支援システム
11 編集装置
12 データベース群
13 画面スケルトン格納部
14 設計端末
15 手順書管理テーブル
16 コマンド管理テーブル
17 顧客システムテーブル
18 連絡先テーブル
19 切り分け条件テーブル
20 部品管理テーブル
21 プロパティテーブル
22 接続子テーブル
23 フロー管理テーブル
24 フロー構成部品テーブル
25 遷移テーブル
26 予約語管理テーブル
28 障害対応装置
30 監視対象システム
31 監視対象サーバ
32 障害対応端末
33 連絡先ブロックテーブル
34 画面編集部
35 フロー編集部
40 手順書実行画面
50 手順書実行画面用の設計画面
59 チェックボックス
61 予約語一覧ボタン
67 「リストへ追加」ボタン
80 コマンド実行画面
90 コマンド実行画面用の設計画面
95 「一覧より指定」ボタン
110 障害報告画面
125 障害報告画面用の設計画面
150 連絡確認画面
160 連絡確認画面用の設計画面
180 メール送信画面
200 メール送信画面用の設計画面
230 汎用指示画面
250 汎用指示画面用の設計画面
300 フロー編集画面
303 画面シンボル
305 接続子
310 連絡先ブロック編集画面(通常用)
311 開始日時設定欄
312 名称入力欄
313 「選択/編集」ボタン
314 確認ボックス
315 メール宛先設定欄
316 電話連絡先設定欄
317 「追加」ボタン
318 「登録」ボタン
319 「コピー元検索」ボタン
330 連絡先ブロック編集画面(一時用)
331 終了日時設定欄
332 通常時用連絡先ブロック名設定欄
333 「検索」ボタン
334 確認ボックス
340 切り分け条件編集画面
341 優先順位設定欄
342 「有効」のラジオボタン
343 切り分け名称設定欄
344 フローID選択欄
345 連絡先ブロック選択欄
346 検索ボタン
347 システムID設定欄
348 「選択/変種」ボタン
349 メッセージID設定欄
350 発信元プロセス設定欄
351 メッセージ状態設定欄
352 障害カテゴリ選択欄
353 メッセージ本文設定欄
354 時間帯設定欄
355 「追加」ボタン
356 有効期間設定欄
357 「登録」ボタン
400 連絡先ブロックテーブル
401 一覧用ログファイル
402 報告用ログファイル
403 切り分け条件編集部
405 画面スケルトン管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害発生時にオペレータの操作する障害対応端末上に順次表示される障害対応画面が備えるべき表示項目の設定欄、入力項目の設定欄、選択肢の設定欄の中の少なくとも一つが設けられた設計時用画面スケルトンと、この設計時用画面スケルトンに対応した実行時用画面スケルトンを格納しておく記憶手段と、
上記設計時用画面スケルトンに基づいて設計画面を生成すると共に、この設計画面を設計者の操作する設計端末に送信して、各設定欄に対する設定を促す手段と、
当該設計端末より、上記設計画面への設定データが送信された場合に、これを上記設計時用画面スケルトンの各設定欄に関連付けて所定の記憶手段に格納する手段と、
当該設計時用画面スケルトンに対応した実行時用画面スケルトンに上記設定データを適用することにより、障害対応画面を生成する手段と、
を備えたことを特徴とする障害対応画面設計支援システム。
【請求項2】
上記設計時用画面スケルトンは、オペレータに対する指示単位に対応した複数のブロックに分けられており、
各ブロックは、表示項目の設定欄、入力項目の設定欄、選択肢の設定欄の中の少なくとも一つを備えており、
この設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面の各ブロックには、その表示/非表示を制御するためのチェックボックスが表示されており、
上記設計端末より、このチェックボックスに対するチェックを外したことを示す設定データが送信された場合に、この設定データを上記実行時用画面スケルトンに適用することにより、上記障害対応画面上において当該ブロックが非表示となることを特徴とする請求項1に記載の障害対応画面設計支援システム。
【請求項3】
上記記憶手段を参照し、設計された各画面のシンボルを生成する画面シンボル生成手段と、
この画面シンボルが表示された画面フロー編集画面を上記設計端末に送信し、各画面間のリンク関係の設定を促す手段と、
設計端末から送信された各画面間のリンク関係の設定データを所定の記憶手段に格納する手段とを備え、
上記画面シンボルには少なくとも1つの接続子が設けられており、
この接続子を上記画面フロー編集画面上で他の画面シンボルに接続させることにより、画面間のリンク関係の設定データが生成されることを特徴とする請求項1または2に記載の障害対応画面設計支援システム。
【請求項4】
上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には選択肢の設定欄が設けられており、
上記画面シンボル生成手段は、上記設計端末から選択肢の設定データが送信された場合に、当該選択肢の数に応じた接続子を備えた画面シンボルを生成することを特徴とする請求項3に記載の障害対応画面設計支援システム。
【請求項5】
障害発生時に参照すべき複数の手順書の管理データを格納しておく記憶手段を備え、
上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、障害発生時に参照すべき手順書を指定する設定項目と、上記手順書の管理データを呼び出すためのボタンが設けられており、
当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納された手順書の管理データを記載した一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、
この一覧画面において特定の手順書が選択された場合に、この手順書名が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の障害対応画面設計支援システム。
【請求項6】
障害発生時に実行すべき複数のコマンドの管理データを格納しておく記憶手段を備え、
上記設計時用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、障害発生時に実行すべきコマンドを指定する設定項目と、上記コマンド管理データを呼び出すためのボタンが設けられており、
当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納されたコマンドの管理データを記載した一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、
この一覧画面において特定のコマンドが選択された場合に、このコマンド名が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の障害対応画面設計支援システム。
【請求項7】
固有の意味が予め定義された複数の予約語を登録しておく記憶手段を備え、
上記設計用画面スケルトンに基づいて生成された設計画面には、上記予約語を呼び出すためのボタンが設けられており、
当該設計画面上で上記ボタンが押下された場合に、上記記憶手段に格納された予約語の一覧画面を上記設計端末に送信する手段と、
この一覧画面において特定の予約語が選択された場合に、この予約語が上記設定項目に挿入された設計画面を生成し、設計端末に送信する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の障害対応画面設計支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2011−180705(P2011−180705A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42562(P2010−42562)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【特許番号】特許第4673941号(P4673941)
【特許公報発行日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】