説明

障害復旧支援装置及び方法並びにプログラム

【課題】汎用性に優れ、かつ、迅速かつ障害適切に復旧を支援することができる復旧支援装置を提供すること。
【解決手段】障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置であって、障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、受け付けた画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障害復旧支援装置にかかり、特に、表示部を有する装置に発生した障害に対する復旧を支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ装置がシステムエラーコードのみを表示するなどのOSまで立ち上がらない障害に対して、オペレータまたは保守員は、システムエラーコードから障害箇所や障害内容を把握したり、または、システムエンジニア(以下、SE)や製品管理部門など障害対応窓口に口頭やメールにて問い合わせをし、障害箇所や障害内容、復旧手順に関する情報を入手することにより対応していた。
【0003】
しかし、上述した従来の方法では、保守員等は、コンピュータ装置に表示しているメッセージからどのような障害なのかを把握するため、コンピュータ装置に関するシステムエラーコードを熟知している必要がある。また、SEや製品管理部門など障害対応窓口に問い合わせする場合には、表示しているシステムエラーコードを間違いなく伝達する必要があることや、問い合わせから障害箇所や障害内容や復旧手順に関する情報を入手し障害発生から再稼働するまでに時間を要する、という問題があった。
【0004】
一方で、下記特許文献1には、装置が障害を検出したときに、自動的に障害コードを生成し、これをネットワークを介して保守管理センタに送信する、というシステムが開示されている。また、下記特許文献2には、装置が障害を検出したときに、自動的にログ情報を2次元バーコードに変換して出力し、かかる2次元バーコードをカメラ付き携帯電話機などで撮影してもらい、これをセンタに通知する、というシステムが開示されている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1,2のシステムでは、いずれも障害復旧対象となる装置に、障害が発生したにも関わらず実行しなければならない複雑な機能が実装されている必要がある。例えば、特許文献1では、ネットワークを介して保守管理センタに通知する機能、また、特許文献2では、2次元バーコードを生成する機能、がそれぞれ障害発生時に作動するよう実装されていなければならない。従って、保守を行う装置の多機能化が要求され、装置構成にコストがかかる、という問題が生じる。また、オペレーティングシステムが起動しないなどの障害発生時には、上述したような実装された機能の実行が困難な場合もあり、かかる場合には、障害の特定や復旧作業を実行することができず、迅速かつあらゆる装置の障害への対応ができない、という問題が生じる。
【0006】
さらに、上述したシステムでは、障害の通知を受けたセンタなどにおいて、障害状況を人が観察して障害内容を特定し、復旧対応方法を決定するという構成となっているため、担当者が不在の場合には、依然として迅速かつ適切に障害箇所の特定や障害復旧を実現することができない、という問題が生じる。
【0007】
【特許文献1】特開2004−355424号公報
【特許文献2】特開2006−178601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、あらゆる装置の障害に対応することができ、汎用性に優れ、かつ、迅速かつ障害適切に復旧を支援することができる復旧支援装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の一形態である障害復旧支援装置は、
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置であって、
障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0010】
そして、復旧支援情報は、障害情報にて特定される障害の内容を表す障害内容情報や、障害情報にて特定される障害に対する対処方法を表す障害対処情報を含む、ことを特徴としている。
【0011】
上記発明によると、まず、装置に障害が生じると、この装置の表示部に障害情報が表示される。そして、保守員やオペレータは、障害情報が表示された画面をカメラ付きの携帯型情報処理端末で撮影し、この画面画像情報をネットワークを介して障害復旧支援装置に送信する。すると、障害復旧支援装置は、画面画像情報を受信して、この画面画像情報から画像処理により障害情報を抽出する。そして、抽出した障害情報に対応する障害の復旧を支援する内容の情報、例えば、障害箇所を特定して障害内容を示す情報や、障害復旧方法を示す情報など、を記憶手段から読み出して、これを出力する。
【0012】
従って、作業者などが、装置の障害発生時に、通常表示部に表示される画面情報を撮影して障害復旧支援装置に送信することで、自動的に障害の内容や、それに対する復旧方法など、復旧を支援する情報が特定され出力される。その結果、作業者が専門的な知識を有していない場合であっても、障害に対して迅速かつ適切な対応を採ることができる。また、装置が障害復旧に関する特別な機能を有していなくても迅速に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【0013】
また、画面画像受付手段は、携帯型情報処理端末から画面画像情報と共に送信された当該携帯型情報処理端末のアドレス情報を受け付け、復旧支援情報出力手段は、画面画像受付手段にて受け付けたアドレス情報に基づいて携帯型情報処理端末に復旧支援情報を送信する、ことを特徴としている。これにより、障害が発生した装置の画面を撮影した携帯型情報処理端末のアドレス情報が、画面画像情報と共に障害復旧支援装置に通知されるため、この携帯型情報処理端末のアドレス宛に復旧支援情報が障害復旧支援装置から通知される。従って、障害が発生した装置に対面している作業者に対して迅速に復旧支援情報を提供することができ、より迅速な復旧を支援することができる。
【0014】
そして、障害情報抽出手段は、例えば、画面画像情報の色情報に基づいて、画面画像情報に表示された文字を認識して当該認識した文字情報からなる障害情報を抽出する。そして、障害情報は、例えば、予め障害に応じて設定されたシステムエラーコードである。
【0015】
なお、上述した障害復旧支援装置は、1台のコンピュータにて構成されていてもよく、あるいは、ネットワークを介して接続された複数台のコンピュータにて構成されていてもよい。
【0016】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置に、
装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、障害情報抽出手段にて抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
【0017】
つまり、本発明では、一台又は複数台のコンピュータに、上述した各手段等を構築して、上記障害復旧支援装置を形成するためのプログラムを提供している。
【0018】
また、本発明の一形態であるコンピュータは、
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援するコンピュータであって、
装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とを関連付けて記憶し、コンピュータから通知された障害情報に対応する復旧支援情報を記憶手段から読み出して出力する機能を有する他のコンピュータに、障害情報抽出手段にて抽出した障害情報をネットワークを介して通知する障害情報通知手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0019】
また、本発明の他の形態であるコンピュータは、
障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末からネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付けて当該画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する機能を有する他のコンピュータから、当該抽出された障害情報をネットワークを介して受け付ける障害情報受付手段と、
他のコンピュータから通知された障害情報に対応する復旧支援情報を記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0020】
つまり、本発明では、上述した障害復旧支援装置を複数のコンピュータにて構成した場合の個々のコンピュータも提供している。さらに、本発明では、上記各コンピュータに各手段を実現させるためのプログラムをも提供している。
【0021】
また、本発明の他の形態である障害復旧支援システムは、
障害発生時に復旧対象となる表示部を備えた装置と、画像撮影手段を有する携帯型情報処理端末と、装置の障害復旧を支援する情報を出力する障害復旧支援装置と、を備えた障害復旧支援システムであって、
装置は、障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する障害情報表示手段を備え、
携帯型情報処理端末は、装置の表示部に表示された画面の画像を撮影して画面画像情報として取得する画面画像情報取得手段と、この画面画像情報をネットワークを介して障害復旧支援装置に送信する画面画像情報送信手段と、を備え、
障害復旧支援装置は、
障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
携帯型情報処理端末から送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を前記記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、を備えた、
ことを特徴としている。
【0022】
さらに、本発明の他の形態である障害復旧支援方法は、
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置にて、装置の障害復旧支援を行う方法であって、
装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付工程と、
受け付けた画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出工程と、
障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、障害情報抽出工程にて抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出工程と、
読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力工程と、
を有することを特徴としている。
【0023】
また、障害復旧支援方法の他の形態は、
障害発生時に復旧対象となる表示部を備えた装置と、画像撮影手段を有する携帯型情報処理端末と、前記装置の障害復旧を支援する情報を出力する障害復旧支援装置と、を備えた障害復旧支援システムにて、装置の障害復旧支援を行う方法であって、
装置が障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を前記表示部に表示する障害情報表示工程と、
携帯型情報処理端末が、装置の表示部に表示された画面の画像を撮影して画面画像情報として取得し、この画面画像情報をネットワークを介して障害復旧支援装置に送信する画面画像情報送信工程と、
障害復旧支援装置が、携帯型情報処理端末から送信された画面画像情報を受け付けて、当該画面画像情報に含まれる障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出工程と、
障害復旧支援装置が、障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、障害情報抽出工程にて抽出した障害情報に対応する復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出工程と、
障害復旧支援装置が、読み出した復旧支援報を出力する復旧支援情報出力工程と、
を有することを特徴としている。
【0024】
上述した構成のコンピュータ、障害復旧支援システム及び方法、プログラムの発明であっても、上記障害復旧支援装置と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、装置の障害発生時に、通常、当該装置の表示部に表示される画面情報を携帯型情報処理装置にて撮影して障害復旧支援装置に送信することで、自動的に障害の内容や、それに対する復旧方法など、復旧を支援する情報が特定され出力される。従って、作業者が専門的な知識を有していない場合であっても、障害に対して迅速かつ適切な対応を採ることができ、また、装置が障害復旧に関する特別な機能を有していなくても迅速に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明は、コンピュータ機器などを通常業務にて使用しているオペレータ(以下、オペレータ)や、保守業務を実施している会社における保守作業員(以下、保守員)による装置の障害復旧を支援するシステムに関するものである。特に、障害復旧対象となるコンピュータ装置が、システムエラーコードのみ表示するなど、オペレーティング・システム(以下、OS)まで立ち上がらず、ログ情報などが採取できない、またはネットワークで外部との接続が出来ない障害が発生した時に、有効なシステムである。
【0027】
その動作の概略としては、まず、コンピュータ装置に表示されているシステムエラーコードなどの画面情報を、オペレータや保守員が保有している携帯電話のカメラ機能を利用して表示画面の撮影を行う。そして、携帯電話から撮影した表示画面をインターネットやイントラネットなどのネットワークを介し標準のWebブラウザを利用して画面情報解析部に送信し、画面情報を解析してシステムエラーコードなどの文字情報を抽出し、この文字情報を障害復旧手順サーバに送信して、当該文字情報から障害箇所や障害内容を特定し、障害復旧手順サーバから障害箇所や障害内容、障害復旧手順に関する情報をオペレータや保守員が保有している携帯電話に送信し表示する。これにより、オペレータや保守員などによって適切な復旧を実行することができ、コンピュータ装置の安定稼働を達成するサービスを提供することができる。
【0028】
以下、実施例を参照して、システムの具体的な構成及び動作を説明する。なお、以下の実施例では、障害が発生し、復旧支援の対象となる装置は、デスクトップコンピュータなどの一般的なコンピュータ装置であることとして説明する。但し、復旧支援対象となる装置は、表示部を有していて、障害発生時に障害を特定する情報を表示部に表示する機能を有している装置であれば、いかなる装置であってもよい。
【実施例1】
【0029】
以下、本発明の第1の実施例を、図1乃至図8を参照して説明する。図1乃至図4は、本発明の構成を示すブロック図である。図5乃至図6は、本発明を構成するコンピュータに記憶されているデータの一例を示す図である。図7は、本発明における情報処理の一例を示す図である。図8は、本発明における動作を示すシーケンス図である。
【0030】
[構成]
本発明は、復旧対象であるコンピュータ装置1の復旧を支援する障害復旧支援システムであって、図1に示すように、コンピュータ装置1と、携帯電話機2と、画面情報解析サーバ3と、障害復旧手順サーバ4と、を備えている。そして、携帯電話機2と、画面情報解析サーバ3と、障害復旧手順サーバ4と、はインターネットやイントラネットなどネットワークNを介して接続されている。以下、各構成について詳述する。
【0031】
<コンピュータ装置>
コンピュータ装置1(装置)は、企業などに設置され、企業の従業員等が通常業務にて使用するコンピュータ装置である。そして、このコンピュータ装置1は、種々の処理内容を表示する表示部11を備えており、この表示部11に、障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示する機能(障害情報表示手段)を備えている。例えば、オペレーティングシステム(OS)まで立ち上がらないような障害(ログ情報などが採取できない、ネットワーク接続ができない、などの障害)が発生した場合に、予め障害に応じて設定された障害情報であるシステムエラーコードのみを表示部11に表示する機能を備えている。具体的には、BIOSに組み込まれた機能にて実現される。なお、本発明にて復旧対象となる装置は、上述したように表示部11を備え、障害情報を表示する機能を有していれば、いかなる装置であってもよい。
【0032】
<携帯電話機>
携帯電話機2(携帯型情報処理端末)は、通話機能の他、ネットワークNに接続してデータ通信を行う機能を備えており、さらに、図2に示すように、画像を撮影するカメラ部21(画像撮影手段)と、取得した画像や携帯電話機2内での処理内容を表示する表示部22と、を備えた一般的な携帯電話機である。そして、この携帯電話機2は、例えば、コンピュータ装置1が設置された企業の従業員やオペレータ、あるいは、コンピュータ装置1の保守・管理を委託された他の企業の保守員Hなどによって使用されるものである。
【0033】
また、携帯電話機2の動作を制御するCPUといった制御装置(図示せず)には、所定のプログラムが組み込まれることにより、上述した通話機能等を実現する各種処理部(図示せず)が構築されていると共に、図2に示すように、カメラ制御部23と、画像送信処理部24と、障害復旧手順受付処理部25と、が構築されている。また、携帯電話機2に装置されたフラッシュメモリなどの記憶装置(図示せず)には、図2に示すように、画像記憶部26と、アドレス情報記憶部27と、が形成されている。
【0034】
そして、上記カメラ制御部23(画面画像情報取得手段)は、カメラ部21を制御して画像を撮影し、この画像情報を画像記憶部25に記憶する機能を有する。特に、本実施例では、コンピュータ装置1に障害が発生して表示部11にシステムエラーコードが表示されたときに、その画面を保守員Hやオペレータの操作に応じて撮影して、画面画像情報として画像記憶部26に記憶するよう作動する。
【0035】
また、画像送信処理部24(画面画像情報送信手段)は、保守員H等の操作に応じて、上記画面画像情報をネットワークNを介して画面情報解析サーバ3に送信する。このとき、送信先となる画面情報解析サーバ3のアドレス情報は、予めアドレス情報記憶部27に記憶されている情報を利用してもよく、あるいは、保守員H等によって入力された情報を利用してもよい。そして、上記画面画像情報と共に、自身である携帯電話機2宛の電子メールアドレスなどのアドレス情報を、画面情報解析サーバ3に送信する。
【0036】
また、障害復旧手順受付処理部25は、後述するように、障害復旧手順サーバ4から送信される障害復旧手順情報などの障害復旧に関する情報を受信し、かかる情報を保守員H等が確認できるよう表示部22に表示する。
【0037】
なお、本発明では、コンピュータ装置1の画面画像を取得して送信する機器の一例として上記携帯電話機2を例示したが、上述した機能を備えている他の携帯型情報処理端末であってもよい。
【0038】
<画像情報解析サーバ>
次に、画像情報解析サーバ3について説明する。画像情報解析サーバ3は、後述する障害復旧手順サーバ4と協働して、障害が発生した上記コンピュータ装置1に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置として作動するものである。
【0039】
この画像情報解析サーバ3は、ネットワークNに接続され、サーバ自体の動作を制御するCPUといった制御装置(図示せず)と、ハードディスクドライブなどの記憶装置(図示せず)と、一般的なサーバコンピュータである。そして、制御装置には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図3に示すように、画面情報受付処理部31と、画面情報解析処理部32と、文字情報変換処理部33と、文字情報送信処理部34と、が構築されている。また、記憶装置には、画像情報記憶部35と、解析データベース36と、が形成されている。以下、各処理部31〜34及び各記憶部35,36について詳述する。
【0040】
画像情報受付処理部31(画面画像受付手段)は、上述したように携帯電話機2にて撮影され送信されたコンピュータ装置1の画面を表す画面画像情報を受け付けて、画面情報記憶部35に記憶し、画面情報変換処理部32に通知する。なお、画像情報受付処理部は、画面画像情報と共に当該画面画像情報を送信した携帯電話機2のアドレス情報を受け付けるが、このアドレス情報は、後述するように画面画像情報から抽出する文字情報と共に障害復旧手順サーバ4に通知される。
【0041】
そして、画面情報解析処理部32(障害情報抽出手段)は、受け付けた画面画像情報から、表示されている色情報を利用し、図7(a)に示すような画面中の背景と文字とを分離する処理を行う。具体的に、画面画像情報から表示している文字を解析する方法としては、画面の背景と文字で使用している色情報の相違を利用し行う。一例として、図7(a)に示すように、青色背景画面にシステムエラーコードが白文字で表示している場合は、図7(b)の拡大図に示すように、青色部分のカラーコードは「#0000FF」、白色部分のカラーコードは「#FFFFFF」と異なるため、この相違を解析し、表示している文字の形を文字部分情報として抽出する。なお、青色部分と白色部分との中間にある曖昧部分は、閾値を設定し、背景部分あるいは文字部分に振り分ける。そして、背景部分と文字部分とを分離した結果を、文字情報変換処理部33に通知する。
【0042】
そして、文字情報変換処理部33(障害情報抽出手段)は、上記画面情報変換処理部32にて分離した文字部分情報から、文字情報に変換する処理を行う。具体的に、文字部分情報から文字に変換する方法としては、文字部分情報である文字の形情報と、予め解析データベース36に記憶された文字テンプレート情報との比較を行い、マッチングにより実在する文字に変換して、文字情報として認識する。このように、画像処理により、コンピュータ装置1の表示部11に表示されたシステムエラーコードを文字情報として抽出することができる。そして、変換した文字情報を文字情報送信処理部34に通知する。
【0043】
文字情報送信処理部34は、上述したように抽出したシステムエラーコードである文字情報を、障害復旧手順サーバ4に送信する。このとき、文字情報と共に、元となる画面画像情報と共に送信された携帯電話機2のアドレス情報を、障害復旧手順サーバ4に通知する。
【0044】
<障害復旧手順サーバ>
次に、障害復旧手順サーバ4について説明する。障害復旧手順サーバ4は、上述したように画面情報解析サーバ3と協働して、障害が発生した上記コンピュータ装置1に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置として作動するものである。
【0045】
そして、障害復旧手順サーバ4は、ネットワークNに接続され、サーバ自体の動作を制御するCPUといった制御装置(図示せず)と、ハードディスクドライブなどの記憶装置(図示せず)と、一般的なサーバコンピュータである。そして、制御装置には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図4に示すように、文字情報受付処理部41と、障害復旧情報解析処理部42と、障害復旧手順情報送信処理部43と、が構築されている。また、記憶装置には、システムエラーコードデータベース44と、障害復旧手順データベース45と、が形成されている。以下、各処理部41〜43及び各記憶部44,45について詳述する。
【0046】
まず、システムエラーコードデータベース44は、上述した障害復旧対象となるコンピュータ装置1のシステムエラーコードに関する情報が蓄積されたデータベースである。具体的には、図5に示すように、各システムエラーコードに対応する障害箇所や障害内容が関連付けられ、データベース化されている。また、障害復旧手順データベース45は、コンピュータ装置1の障害復旧に関する手順情報が蓄積されたデータベースである。具体的には、図6に示すように、障害箇所及び障害内容に対応する復旧手順や手順Noが関連付けられ、データベース化されている。このように、障害復旧手順サーバ4の記憶装置(記憶手段)には、システムエラーコードである障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報(障害箇所や障害内容を表す情報や、障害に対する対処方法を表す障害対処情報)と、が関連付けられて記憶されおり、後述するように、システムエラーコードから障害及びその障害に対する復旧方法を特定することができる。
【0047】
そして、文字情報受付処理部41は、上述したように、画面情報解析サーバ3にて画面画像情報から抽出され送信された文字情報を受信して、障害復旧情報解析処理部42に通知する。障害復旧情報解析処理部42(復旧支援情報読出手段)は、システムエラーコードデータベース44を参照して、受信した文字情報であるシステムエラーコードに対応する障害箇所や障害内容を特定する。そしてさらに、障害復旧情報解析処理部42は、障害復旧手順データベース45を参照して、特定した障害箇所や障害内容に対応する復旧手順情報や手順Noを特定し、読み出して障害復旧手順情報送信処理部43に通知する。こうして特定された復旧手順情報や手順Noは、障害復旧手順情報送信処理部43(復旧支援情報出力手段)にて、携帯電話機2に送信される。なお、送信先アドレスは、画面画像情報と共に携帯電話機2から画面情報解析サーバ3に送信され、その後、障害復旧手順サーバ4に通知されたアドレス情報を用いて設定される。但し、復旧手順情報等は、ネットワークNを介して送信されず、単に障害復旧手順サーバ4の表示部や接続されたプリンタなどに出力されるだけであってもよい。
【0048】
ここで、障害復旧手順サーバ4から送信される復旧支援情報は、復旧手順情報等に限定されず、障害箇所情報や障害内容情報であってもよい。つまり、障害復旧手順サーバ4では、システムエラーコードから、障害箇所や障害内容を特定して、これを携帯電話機2に通知してもよい。かかる場合であっても、保守員H等は通知された情報に基づいてコンピュータ装置1に適切に対応することができる。
【0049】
なお、上述した画面情報解析サーバ3と障害復旧手順サーバ4とは、各サーバ3,4が装備する機能を備えた一台のコンピュータにて構成されていてもよく、あるいは、さらに多くの台数のコンピュータにて構成されていてもよい。
【0050】
[動作]
次に、上述したシステムの動作を、図8のシーケンス図を参照して説明する。まず、コンピュータ装置1に、システムエラーコードのみ表示部11に表示するといった、OSまで立ち上がらない障害が発生する(ステップA1、障害情報表示工程)。すると、オペレータや保守員Hは、システムエラーコードのみ表示しているコンピュータ装置1の画面を、携帯電話機2のカメラ機能を利用し撮影する(ステップA2)。そして、携帯電話機2から、撮影した画面画像情報を、ネットワークNを介して画面情報解析サーバ3に送信する(ステップA3、画面画像情報送信工程)。
【0051】
画面情報解析サーバ3は、携帯電話機2からコンピュータ装置1の障害発生時の画面画像情報を受信する(ステップA4)。そして、画面情報解析サーバ3は、コンピュータ装置1の画面で使用している色情報を利用して、背景と文字の分離を行う。曖昧な部分に関しては、予め設定された閾値に基づいて、あるいは、背景と文字に使用している色情報に近い方を背景または文字として識別する(ステップA5)。なお、コンピュータ装置1の画面画像情報から背景と文字の分離する処理の様子の一例を、図7(a),(b)に示す。そして、画像情報解析サーバ3は、背景と文字を分離した後、文字部分情報を文字情報に変換してシステムエラーコードである文字情報を抽出する(ステップA6、障害情報抽出工程)。その後、画像情報解析サーバ3は、抽出した文字情報を、ネットワーク100を介して障害復旧手順サーバ4に送信する(ステップA7)。
【0052】
障害復旧手順サーバ4は、文字情報をネットワークNを介して画面情報解析サーバ3から受信する(ステップA8)。すると、障害情報復旧サーバ4は、受信した文字情報からシステムエラーコードデータベース44に蓄積されているシステムエラーコードと比較を行い(ステップA9)、障害箇所や障害内容の特定を行う。そして、障害箇所や障害内容を特定した後に、障害復旧手順データベース45内の情報と比較を行い、コンピュータ装置1の障害復旧に関する手順を特定し、この復旧手順情報を読み出す(ステップA11、復旧支援情報読出工程)。そして、障害復旧サーバ4は、コンピュータ装置1の障害復旧に関する手順を現す復旧手順情報を、ネットワークNを介して画面画像情報を送信してきた携帯電話機2に送信する(ステップA12、復旧支援情報出力工程)。
【0053】
そして、携帯電話機2は、受信したコンピュータ装置1の障害復旧に関する手順を、装備された表示部22に表示する(ステップA13)。そして、オペレータや保守員は、携帯電話機2の表示部22に表示されたコンピュータ装置1の障害復旧に関する手順に従って作業を行う(ステップA14)。これにより、コンピュータ装置1は障害復旧する(ステップA15)。
【0054】
以上のように、本発明によると、システムエラーコードのみ表示するなどOSまで立ち上がらず、ログ情報など採取できないことやネットワークで外部との接続ができないなどの障害がコンピュータ装置1に発生したときに、オペレータや保守員が保有している携帯電話機2のカメラ機能を利用して画面情報を撮影することにより、保守員等が専門的な知識を有していない場合であっても、障害箇所や障害内容や障害復旧作業の手順を迅速かつ的確に把握することができる。また、従来では、SEや製品管理部門など障害対応窓口に問い合わせした際に伝達ミスが生じる可能性があったが、そのようなミスを防止することができ、問い合わせするための時間や障害復旧の手順を入手し障害発生から再稼働するまでの時間を低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、コンピュータ装置に障害が発生した際に復旧に関する情報を提供するサービスを行う事業者にて利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】障害復旧支援システムの構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】画面情報解析サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】障害復旧手順サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】システムエラーコードデータベースの一例を示す図である。
【図6】障害復旧手順データベースの一例を示す図である。
【図7】図7(a)はシステムエラーコードが表示された画面画像情報の一例を示す図であり、図7(b)はその拡大図及び背景と文字部分との分離方法を説明する図である。
【図8】障害復旧支援システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0057】
1 コンピュータ装置
2 携帯電話機
3 画面情報解析サーバ
4 障害復旧手順サーバ
11 表示部(コンピュータ装置)
21 カメラ部
22 表示部(携帯電話機)
23 カメラ制御部
24 画像送信処理部
25 障害復旧手順受付処理部
26 画像記憶部
27 アドレス情報記憶部
31 画面情報受付処理部
32 画面情報解析処理部
33 文字情報変換処理部
34 文字情報送信処理部
35 画面情報記憶部
36 解析データベース
41 文字情報受付処理部
42 障害復旧情報解析処理部
43 障害復旧手順情報送信処理部
44 システムエラーコードデータベース
45 障害復旧手順データベース
H 保守員


【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置であって、
前記障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
抽出した前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を前記記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする障害復旧支援装置。
【請求項2】
前記復旧支援情報は、前記障害情報にて特定される障害の内容を表す障害内容情報を含む、
ことを特徴とする請求項1記載の障害復旧支援装置。
【請求項3】
前記復旧支援情報は、前記障害情報にて特定される障害に対する対処方法を表す障害対処情報を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の障害復旧支援装置。
【請求項4】
前記画面画像受付手段は、前記携帯型情報処理端末から前記画面画像情報と共に送信された当該携帯型情報処理端末のアドレス情報を受け付け、
前記復旧支援情報出力手段は、前記画面画像受付手段にて受け付けた前記アドレス情報に基づいて前記携帯型情報処理端末に前記復旧支援情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の障害復旧支援装置。
【請求項5】
前記障害情報抽出手段は、前記画面画像情報の色情報に基づいて前記障害情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の障害復旧支援装置。
【請求項6】
前記障害情報抽出手段は、前記画面画像情報に表示された文字を認識して当該認識した文字情報からなる前記障害情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項5記載の障害復旧支援装置。
【請求項7】
前記障害情報は、予め障害に応じて設定されたシステムエラーコードである、
ことを特徴とする請求項6記載の障害復旧支援装置。
【請求項8】
1台又は複数台のコンピュータにて構成されている、ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の障害復旧支援装置。
【請求項9】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置に、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、前記障害情報抽出手段にて抽出した前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項10】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援するコンピュータであって、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とを関連付けて記憶手段に記憶し、前記コンピュータから通知された前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を前記記憶手段から読み出して出力する機能を有する他のコンピュータに、前記障害情報抽出手段にて抽出した前記障害情報をネットワークを介して通知する障害情報通知手段と、
を備えたことを特徴とするコンピュータ。
【請求項11】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援するコンピュータに、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とを関連付けて記憶手段に記憶し、前記コンピュータから通知された前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を前記記憶手段から読み出して出力する機能を有する他のコンピュータに、前記障害情報抽出手段にて抽出した前記障害情報をネットワークを介して通知する障害情報通知手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援するコンピュータであって、
前記障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末からネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付けて当該画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する機能を有する他のコンピュータから、当該抽出された前記障害情報をネットワークを介して受け付ける障害情報受付手段と、
前記他のコンピュータから通知された前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を前記記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を備えたことを特徴とするコンピュータ。
【請求項13】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援するコンピュータに、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末からネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付けて当該画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する機能を有する他のコンピュータから、当該抽出された前記障害情報をネットワークを介して受け付ける障害情報受付手段と、
前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、前記他のコンピュータから通知された前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項14】
障害発生時に復旧対象となる表示部を備えた装置と、画像撮影手段を有する携帯型情報処理端末と、前記装置の障害復旧を支援する情報を出力する障害復旧支援装置と、を備えた障害復旧支援システムであって、
前記装置は、障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を前記表示部に表示する障害情報表示手段を備え、
前記携帯型情報処理端末は、前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影して画面画像情報として取得する画面画像情報取得手段と、この画面画像情報をネットワークを介して前記障害復旧支援装置に送信する画面画像情報送信手段と、を備え、
前記障害復旧支援装置は、
前記障害情報と、この障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報と、を関連付けて記憶した記憶手段と、
前記携帯型情報処理端末から送信された前記画面画像情報を受け付ける画面画像受付手段と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出手段と、
抽出した前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を前記記憶手段から読み出す復旧支援情報読出手段と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力手段と、を備えた、
ことを特徴とする障害復旧支援システム。
【請求項15】
障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を表示部に表示する機能を備えた所定の装置に対する障害の復旧を支援する障害復旧支援装置にて、前記装置の障害復旧支援を行う方法であって、
前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影した携帯型情報処理端末から、ネットワークを介して送信された画面画像情報を受け付ける画面画像受付工程と、
受け付けた前記画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出工程と、
前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、前記障害情報抽出工程にて抽出した前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出工程と、
読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力工程と、
を有することを特徴とする障害復旧支援方法。
【請求項16】
障害発生時に復旧対象となる表示部を備えた装置と、画像撮影手段を有する携帯型情報処理端末と、前記装置の障害復旧を支援する情報を出力する障害復旧支援装置と、を備えた障害復旧支援システムにて、前記装置の障害復旧支援を行う方法であって、
前記装置が障害発生時に発生した障害を特定する障害情報を前記表示部に表示する障害情報表示工程と、
前記携帯型情報処理端末が、前記装置の表示部に表示された画面の画像を撮影して画面画像情報として取得し、この画面画像情報をネットワークを介して前記障害復旧支援装置に送信する画面画像情報送信工程と、
前記障害復旧支援装置が、前記携帯型情報処理端末から送信された前記画面画像情報を受け付けて、当該画面画像情報に含まれる前記障害情報を画像処理により抽出する障害情報抽出工程と、
前記障害復旧支援装置が、前記障害情報とこの障害情報にて特定される障害の復旧を支援する内容を表す復旧支援情報とが関連付けて記憶された記憶手段から、前記障害情報抽出工程にて抽出した前記障害情報に対応する前記復旧支援情報を読み出す復旧支援情報読出工程と、
前記障害復旧支援装置が、読み出した前記復旧支援報を出力する復旧支援情報出力工程と、
を有することを特徴とする障害復旧支援方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−123150(P2008−123150A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−304715(P2006−304715)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】